セレナ「・・・」ヒュッ 十代「へえ壁当てしてんのか」 (13)

セレナ「十代!?」

十代「ほら」ポイッ

セレナ「な、何か文句あるのか!?」

十代「いいんじゃね?て言うか何で壁当てしてんだ」

セレナ「今週の日曜日にランサーズで草野球をするからな」

十代「ポジションは」

セレナ「サードだ」

十代「野球のルールは知ってるのか?」

セレナ「バカにするな!本でちゃんと勉強した!」

十代「じゃあキャッチボールやってみるか、投げてくれよ」

セレナ「み、見ていろ。驚かせてやるからな!」

十代「そいつは楽しみだぜ」

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セレナ「タァッ!」

十代「コントロール悪りいな。他のメンバーは何処守るんだ?」

セレナ「沢渡がピッチャーで権現坂はキャッチャーだ」

セレナ「デニスがファースト、黒咲はセカンド、遊矢はショートでレフトは月影、ライトは日影、センターは零児の弟だ」

十代「社長は?」

セレナ「監督だ」

十代「見に行ってもいいか?」

セレナ「す、好きにしろ」

十代「応援メチャクチャしてやるからな。旗でも作って」

セレナ「恥ずかしいからやめろ!」

十代「しかしコントロール悪りいな・・・大丈夫なのか?」

セレナ「そのうち良くなる」

十代「時間もあるしな」

セレナ「くっ・・・」

十代「ほら」ポイッ

十代「変化球でも教えてやるよ」

セレナ「私はサードだぞ。変化球なんて」

十代「じゃあ手始めにカーブ!」

ククッ

セレナ「あ!」パスッ

十代「フォーク」

カクン

セレナ「お、落ちた・・・キャッチボールの意味が無いだろ!はしゃぐな!」

十代「次はスライダー・・・初心者じゃ取れるわけねえか」

セレナ「取る!投げてみろ!」

十代「俺の球を取れるのは三沢ぐらいだぜ。やめとけやめとけ」

セレナ「いいから来い!」

十代「じゃあ投げるからな。がんばって取ってくれ」

セレナ「さっさと投げろ!」

セレナ「くっ・・・」

十代「大丈夫か?」

セレナ「だ、大丈夫だ」

十代「あ、腕怪我してるな。擦り剥いたのか?」

セレナ「お前に関係ないだろ」

十代「ほら見せてみろ」

セレナ「さ、触るな!」

十代「ツッパってるけど女の子だもんな」

セレナ「・・・」

十代「消毒して・・・絆創膏貼って」

セレナ「これぐらい自分でやれる。ベタベタ触って変態だな」

十代「じゃあ続きやるか?キャッチボール」

セレナ「ああ」

十代「お、コントロール良くなったじゃん!」

十代「よし投げるぞ!」

セレナ「・・・」パシッ

十代「サードよりピッチャーやれよ。上手いぞお前」

セレナ「目立ちたがりの沢渡が文句を言う」

十代「沢渡前に出たがるタイプだもんな」

セレナ「そうだ」

十代「補欠とかいないのか?柚子とか入れれば」

セレナ「柚子とは最近会ってないぞ。あのユーゴと仲良くやってるそうだ」

十代「そういや遊星も言ってたな。まあ何とかなるだろ」

ユーリ「へえキャッチボールか」

十代「何だお前か」

ユーリ「十代は野球が得意なんだね。奇遇だ・・・僕も何だ」

十代「お前は人の頭にバット振り下ろす方だろ。一緒にするな」

ユーリ「言うよね。じゃあ勝負しようか?僕が君を三球三振で打ち取ってあげるから」

十代「いいぜ。来いよユーリ!」

ユーリ「・・・十代は何処に投げても食らいついてくると僕の十代メモに書いてある。なら」

ユーリ「アルカナフォース ザ・ワールドの第二の効果を発動これにより触れた物は爆弾に変える!」

十代「早く投げろよ」

ユーリ「バットに触れた瞬間、十代は吹き飛ぶ。今日こそは僕の勝ちだ」

十代「さっさとしろよ!」

ユーリ「今投げるよ」ヒュッ

ユーリ「さよならだ十代!」

十代「さあてユーリの奴はまた何か企んでるな。ネオス!時を止めろ!」

ネオス「ネオス・ザ・ワールド!」

ユベル「時を停止させてどうするつもりなんだい?」

十代「ユーリがただで野球するわけがねえよ。こいつでボールに」ポイッ

ボンッ

十代「あいつボールを爆弾に変えてやがったな。相変わらず本気で俺を殺る気のようだぜ」

ユベル「もうそろそろ10秒だ」

ユーリ「・・・ボールが消えている。まさか時を停止させた」

十代「そういう事だぜ。そっちが先にやったんだ、問題は無いはずだぜ!」

ユーリ「でもボールは吹き飛んだ。この勝負は僕の勝ちのようだね!」

十代「それはどうかな」

ユーリ「ふふふ・・・まだ秘策があるとでも」

十代「要するにボールを元に戻せばいいって事だぜ!しっかり見てろよセレナ!」

セレナ「何をだ!?」

十代「正しいボールの打ち方って奴だぜ!ネオスの第二の効果を発動!ボールを元に戻す!」

ネオス「ドラァ!」

十代「ネオス!ボールを放り投げてくれ!」

ネオス「ああ!」シュッ

十代「こうやって引きつけて・・・タイミングを合わせると!」

カキーーーン

ユーリ「ブッ!?ピッチャー返しだと!?」

十代「彼方まで飛んでっちまえ!」

ユーリ「ああああああああああああ」

十代「てな感じだ。大ホームランだぜ!」

十代「日が暮れて来たな。帰るか?」

セレナ「ああ」

十代「頑張れよ試合」

セレナ「ふん」

十代「照れるなよ。メチャクチャ応援するからさ」

セレナ「そ、そんな事はしなくていい!」

十代「しかしユーリも派手に飛んでったな」

セレナ「今度こそ死んでしまったのか?」

十代「あいつは異常者で図太いから微塵切りにされても千切りにされても生きてるだろうぜ」

セレナ「あいつは人間味が無いからな殴られても蹴られてもずっと笑ってる」

十代「けど遊矢と柚子の件を考えたらユーリと将来くっ付くかもな」

セレナ「私があいつと遊矢と柚子のようになるのか!?ふざけるな!」

十代「しぶとく言い寄ってきたらぶっ飛ばしてやるから安心しろよ」

セレナ「自分の身ぐらい自分で守れる!」

十代「へへへ」

数日後

十代「頑張れよセレナ!打て打て!」

セレナ「くっ・・・」

沢渡「うるせえぞ十代!観客なら黙って見てろ!」

黒咲「瑠璃!三振しても次は俺だから安心するんだ!」

セレナ「ちゃんと見て・・・タイミングを合わせて!」

カキーン

十代「やるじゃねえか!」

セレナ「あ、当たり前だ」

遊矢「セレナ!走らないとダメだろ!」

沢渡「ぼさっとするな!走れ走れ!」

セレナ「あ、ああ」

十代「楽しそうにやってんな」

ユベル「もう行くの?1打席見ただけで」

十代「見ろよ。笑ってるだろセレナ」

ユベル「うん」

十代「あいつが楽しそうにしてる顔が見れて俺はそれだけで満足だぜ」





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