ユーゴ『遊星!遊星居るか!?』 ジャック『遊星なら寝ているぞ』 (13)

ユーゴ「何だよ寝てんのか」

柚子「残念ね」

ブルーノ「何かあったのかい?」

ユーゴ「別にねえけどド派手な事件はねえかなって」

クロウ「何がド派手な事件だ!いい加減にしろ!」

ユーゴ「わ、悪りい。そう怒るなよ」

柚子「って言うか遊星さんって寝るのね」

ジャック「お前とて知っているだろ」

柚子「どんな寝顔で寝てるのかなって思って」

ユーゴ「それだよ!俺も気になって仕方がねえよ!」

クロウ「じゃあ少し見せてやるよ」

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ユーゴ「入るぜ遊星!」

柚子「あれ?居ないわね」

ユーゴ「椅子と机と本棚と食べかけにどら焼きしかねえ・・・何処で寝てんだ」

クロウ「あそこ」

ユーゴ「冗談はやめろっつうの!押入れだぜ!?」

クロウ「いやマジだぜ」

ユーゴ「押入れだよな?」

柚子「押入れよね」

ジャック「見ればわかる」

クロウ「って言うか何で二人なんだ?」

ユーゴ「何か問題あるか?」

クロウ「いや」

ジャック「また面倒な事にならないといいがな」

柚子「何で押入れなんだろ」

ユーゴ「とりあえず開けてやろうぜ」

ユーゴ「・・・マジかよ」

柚子「本当に押入れの中に」

ユーゴ「しかも髪型変わってるしよ」

ジャック「遊星は寝る時になると鋭利な髪を内部に収納するんだ」

柚子「ど、どうやって!?」

クロウ「ガキの頃からそうなんだけど。今まで聞いた事もねえんだよ」

ユーゴ「しかし爆睡してんな。あの用心深い遊星が」

ジャック「遊星は寝始めるとずっと寝ている」

柚子「ずっと!?」

クロウ「その分、起きてるからな」

柚子「へえ」

クロウ「迂闊に触るなよ。特に頭に」

ユーゴ「触ったらどうなるんだ?」

クロウ「・・・じゃあやってみろよ」

ユーゴ「いって!」

クロウ「ほらな」

ユーゴ「飛び出すなら最初から言えよ!」

ジャック「言ってもお前なら触っていただろ」

柚子「何で髪が?」

ジャック「防衛本能だ」

柚子「防衛本能?」

ジャック「寝ている時に触ろうとするなら髪が突然飛び出す」

ユーゴ「いってえな・・・血が出てるぜ」

柚子「はい、絆創膏」

ユーゴ「お、ありがとよ」

クロウ「おいおい・・・」

ジャック「深く詮索するのはやめておけ」

クロウ「あ、ああ」

いい加減飽きられてるって気づけよ

ユーゴ「ま、遊星だって寝るって事だな」

ジャック「遊星も人間だから寝るに決まっているだろ」

ユーゴ「それもそうだな。あ、すっかり忘れてたぜ。ほら土産」

ジャック「カップラーメンだと?俺の知らんカップラーメンがあるとは・・・しかも俺のデザインが」

ユーゴ「シンクロ次元のジャック考案のカップ麺」

クロウ「は!?」

ユーゴ「耳遠くなっちまったのかよクロウ?シンクロ次元のジャックのカップ麺だって言ったろ!」

ジャック「バカな事を言うな。お前の故郷に俺が居るとでも言うのか?」

ユーゴ「ああ!言っとくがニートじゃねえぞ」

ジャック「どう思うクロウ」

クロウ「し、知らねえ・・・今度連れて来いよ」

ユーゴ「できねえよ。俺からすりゃ天みたいな存在だからな」

ジャック「なら俺には何でそんなに馴れ馴れしい態度なんだ」

ユーゴ「親しみやすいからに決まってんだろ」

クロウ「信じられねえよ・・・ジャックがもう1人居るなんて・・・」

ジャック「俺もだ・・・」

ユーゴ「クロウも居るんだよな」

クロウ「頭が痛くなって来たぜ・・・」

ジャック「ならエクシーズ次元にはカイトや凌牙も居るかもしれんな」

クロウ「融合次元は・・・居るわけねえか」

ユーゴ「あんな気のいい奴らに似た奴が悪党の住む次元に居るわけねえだろ!」

クロウ「しかし何でこいつが俺らに懐いてるか理解できたぜ」

ジャック「同姓同名で見た目も同じならそうなるだろうな」

ユーゴ「ってわけだ。今度遊びに・・・いややっぱりいいや、こっちのが落ち着くし」

ジャック「何かあるにならば行ってやってもいいぞ」

クロウ「珍しく遠慮しやがって」

ユーゴ「マジでいいから、困った時には・・・まあ頼もうかな」

ジャック「ところで何で柚子と一緒に居るんだ」

ユーゴ「前から一緒じゃねえか」

柚子「どうかしたの?」

ジャック「いや」

クロウ「何でもねえよ・・・」

数日後

クロウ「それでな俺とそっくりな奴が」

遊星「そうか」

ジャック「俺に似た奴も居るらしいぞ」

遊星「ああ」

ブルーノ「・・・」

クロウ「聞いてんのか遊星」

ジャック「遊星!」

遊星「何度も何度も同じ話ばかり。他に話す事はないのか?」






>>5
何度も忠告ありがとう

自分が一番理解してるから別にいいよ

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