雪乃「私がプリキュアに?」(15)

サブレ「そうだにゃん!雪乃ちゃんがプリキュアになってこの街を守って欲しいんだにゃん!」


雪乃「お断りするわ」


サブレ「これが変身ソックスにゃ!この靴下を着用して、メタモルフォーゼ☆と言えば変身できるにゃ!」


雪乃「待ちなさい。あなたの垂れたその耳は音が聞き取れないのかしら?・・・・・メタモルフォーゼで変身って随分と懐かしいわね。あれはプリキュアじゃないわよ」


サブレ「ややっ!?あんなところにバクニューダーがっ!?あなたの学校の生徒が襲われてるにゃ!」


雪乃「あなた犬なのになんで語尾が猫なのよ」



~場所は変わってグラウンド~



バクニューダー「バクニュー!バクニュー!」ガシッ


結衣「きゃー!たすけてー!」ジタバタ


優美子「ちょっ、離せし!」ペシペシ


バクニューダー「バクニューダー!」


雪乃「そこの木偶の坊さん?私のともだ・・・ゆ、友人になんて無礼を働いているのかしら」ズザ-ッ


優美子「あんたは・・・雪ノ下!?こっち来んな!こいついきなり私と結衣を襲ってきて」


結衣「そうだよ!ゆきのん!こっち来ちゃ危ないって!ゆきのんも襲われちゃう!」


雪乃「・・・・・っく」



バクニューダー「バクニュー!バクニュー!」


雪乃「そこのあなた。セクハラとは人権を侵害する行為であって、憲法上保障された権利の一つなのよ。その権利を無断で荒らす行為は人権侵害の罪になり、100~300万円の損害賠償額になるわよ。あなたはそれでも罪を重ねるつもりかしら?」


バクニューダー「バクニュー!バクニューダー!」


結衣「ひゃぁあ!!えっちぃ!んんっ!」


優美子「そ、そんなとこ触んなっ!あっ!」


雪乃「・・・・・」


サブレ「ばかのん!相手はバクニューダーにゃ!言葉は通じないにゃん!」


雪乃「誰が、ばかのんよ」



サブレ「うにゃ!?バクニューダーがこっち来たにゃ!」


バクニューダー「バクニューダー!」ズシズシ


結衣「ゆきのーん!逃ーげーてー!」


雪乃「ふっ、私が友達を置いて逃げるわけないでしょう」


サブレ「雪乃ちゃん!?」


雪乃「私には力もなければスタミナもないわ。あるのは十分な容姿と知力だけ」


優美子「はぁ?急に語り出して調子乗んなし」


雪乃「そのバクニューダーという変態の腕は2つよ」


サブレ「まさか雪乃ちゃん!?」



雪乃「ええ、そうよ・・・私にはそうするしかない。頭が良くても出来ない事もあるのだから」


優美子「あんたまさか・・・・やめろし!早くあんたは逃げて」


結衣「???あ、あー・・・う、うん?そ、そうだよ!ゆきのん下手なことしちゃダメ」


雪乃「いいえ、私はこの木偶の坊から逃げる事は多分体力的に不可能だわ。だから、私が身代わりになるわ。それで二人のうちのどちらかが助けを呼んできて頂戴」


結衣「ゆきのん!!」


優美子「雪ノ下・・・自分を身代わりに・・・」


サブレ「いや、それよりも変身して雪乃ちゃんがバクニューダーと戦えばいいんだにゃん」



雪乃「私が奇妙な格好で登場したら良い笑い者じゃない」


サブレ「大丈夫にゃん!変身すれば誰が誰だか分からなくなるにゃ!」


雪乃「でもっ・・・そんなのっ・・・・」


サブレ「これだからプライドの塊はやっかいにゃ」


雪乃「さぁ私を襲いなさい!」


優美子「雪ノ下!やめなし!!」


結衣「ゆきのーん!!」



バクニューダー「バクニューダ!バクニュ・・・」


雪乃「きっと比企谷君なら、こうしてたわね・・・・くす、皮肉なものね・・・」ファサ


結衣「ダメダメダメダメ!!お願いだよ!逃げてぇ!!」ポロポロ


優美子「くっ・・・テニスの時馬鹿にして悪かったよ・・・・・」ウルッ


バクニューダー「バク・・・ヒ、ヒヒ・・・・・ヒンニュウ」プークスクス


結衣「・・・・・」


優美子「・・・・・」


雪乃「・・・・・」



結衣「ぅ、うわあー・・・」


雪乃「・・・・・・」


結衣「キャ、キャー・・・」


雪乃「・・・・由比ヶ浜さん」


結衣「タ、タスケテー」


雪乃「由比ヶ浜さん!」


結衣「・・・ゆ、ゆきのん何かな?」


雪乃「ちょっと黙っててくれないかしら?」


結衣「・・・・・・・・ごめん」



サブレ「ぷっ・・・ひんにゅ」


ズドッガ!!


サブレ「ぅんぐっ!?げほげほっ!!」ズザー


雪乃「さぁ校舎裏へ来て頂戴」ズリズリ


サブレ「猫相手に膝蹴りってどういう神経してるにゃ・・・ぉえ!げほっ」


雪乃「あなたは駄犬よ。大人しくゴミ捨て場のゴミでも食らって静かに生きていれば誰にも迷惑をかけず誰にも気にされず生きていけたのに・・・まるで比企谷君みたいね。哀れで滑稽だわ・・・くすくす」


サブレ「だ、大丈夫にゃ?笑っているようだけど顔は笑ってないにゃん?」


雪乃「変身しても誰なのかはバレないのよね?」


サブレ「う、うん・・・にゃ」



~数分後~



雪乃「私が来たわよ!愛と正義の味方!キュアスノー!!」


結衣「ゆきのん戻って来ちゃダメだって!なんで戻ってきたの!?」


雪乃「」


優美子「・・・・・あ、あー・・・その、がんばりな・・・」


雪乃「・・・・・えぇ」


サブレ(殺される前に逃げよう)


雪乃「駆逐してやる・・・」



~数日後~



☆総武高校掲示板☆


昨日放課後、突然現れたバクニューダーと名乗るセクハラ巨人。由比ヶ浜結衣さんと三浦優美子さんはその巨人に襲われた

そしてそこへ現れた愛と正義の味方を名乗るプリキュア、キュアスノーという謎のヒーロー

必殺技ハリケーンラブハリケーンでバクニューダーを倒して、由比ヶ浜結衣さんと三浦優美子さんを助け一躍時の人となった

謎のヒーローキュアスノーさんに向けて、由比ヶ浜結衣さんから感謝の言葉を貰ってます


『ゆきのんありがとね!すっごくかっこよかったよ!!でもどうしてハリケーンを2回も言ったの?』



HAPPYEND!!

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