男「悪夢の世界のゲーム?」(126)

―――暗い小部屋
男「……………ん」

男「………ここ、は?」

ズキンッ

男「つっ………」

男「………落ち着け。口に出して現状を把握しろ。」

男「まずは場所。」

男「………見覚えのない暗い小部屋。扉は1つ。」

男「体に異常は?」

男「………頭痛がある程度。動かしづらいということはなし。むしろ、よく動く?」

男「最後に状況は?」

男「目の前には鍵と扉。赤ペンキで書かれた文字。」

―――貴方は死にました。ようこそ悪夢の世界へ




誰か書いてくれないかな~?

男「悪夢……?」

ウィーンガチャ

男「……テレビ…?」

男「それに……マシンガン…?」

テレビ『あなた方に悪夢の選択をしていただきます』

男「選択……」

男「てゆーか何だよ悪夢とか死んだとか……」

男「……扉…開くのか?」スッ

パパパパパ

男「ひっ…」

テレビ『選択を行わないで勝手な行動をする者は地獄に行くことになります』

男「地獄……ってかしんでんじゃねーのかよ」

テレビ『ここは現世とあの世の境です』

男「はぁ?」

こんな感じ?

trpgイメージだったけど、かいてくれるなら、なんでもいいです。

>>4どんな感じ?

登場キャラは全部死体
壊れることはあっても死ぬことはない
敵を倒す度にパーツをてに入れて、自身を強化補填できる。

敵はゾンビと機械と生物兵器
夢の世界だからルールに従えば強化は自由自在
ゾンビを取り込めば人の形のまま強化
機械を取り込めばサイボーグか
生物兵器を取り込めば変な形に強化

ぶっちゃけ、永い後日談のネクロニカ、っていうtrpgのサイト見て思い付いた。

最後に悪夢の源を倒せばクリアー
進行役はデフォルメされた動物とか?

参加者全員が晴れて生きて帰ることができる。

そこまで構想できてるんならもう>>1が書けよ

>>8
俺が書くとどうしてもパクリっぽくなるから。

要は元ネタを知らない人に書いてほしいって事か?

>>10
だいたいそんな感じ。
別にゲーム未プレイだし、本も持っていないから、いいかもしれないけど……

それに、ss掛け持ちしたら遅くなりすぎる

じゃあ、>>2を無視する形で悪いけど、ゲーム説明の触りだけ書いてみる。

男「………死んだ?悪夢の世界?」

男「……………」

男「突然信じるっつーわけにもいかないな……」

男「こういうときの定石は、自分の一番新しい記憶を辿る。」

男「………どこまで覚えてる?」

男「………どれくらい寝ていたかがわからないから、ハッキリした記憶から並べてみるか。」

男「文化祭……体育祭……卒業式…二年生…入学式……gw……集会………集会?」

男「何の集会だ?」

男「………修学旅行。」

男「そうだ。修学旅行だ。」

男「俺たちは修学旅行に行く最中のバスで………」

ズキ

男「つっ……」

男「……………」

男「……………」

男「………思い出した。」

男「途中落石があって………バスが止まって………」

男「………ここまでか。」

男「だが、死んだっていうのを信じるのは、まだ先伸ばしにした方が良さそうだな。」

パンパカパーン

男「うわっ!」

黒猫「おめでっとーございまーすっ!」

男「なんだ、お前は?」

黒猫「ぼーくですかー?ぼーくはでっすねー。んっふっふー」

黒猫「このゲームの“シハイニン”………」

男「支配人?」

黒猫「……のダイリのようなものでーっす!」

男「…………で、その支配人代理さんが何のようだ?」

黒猫「おー、さっすがにレイセイでっすねー。」

黒猫「そのレイセイさで、サンカケンをカちトったのですから、オミゴトでーっす。」

男「参加権?」

黒猫「はーいサンカケンでーっす!アナタは……セイカクにはアナタガタはアクムのセカイのゲームのコマになるケンリがあたえられまっしたー!」

男「質問、いいか?」

黒猫「いいですよーっ!」

男「まず、俺以外にも人がいるのか?」

黒猫「いっまーす!」

男「それはクラスメイトか?」

黒猫「そうでーっす!」

男「俺たちは―――」


―――死んだのか?

黒猫「………どうでしょう?」

男「はぐらかすな。」

黒猫「まぁ、ぼーくがいえることはーっ、ここはアクムのセカイでーっす。」

男「じゃあ、その悪夢の世界ってのはなんだ?」

黒猫「ぃよくぞっ!きいてくっれまっしたー!」

黒猫「ゴホウビにセツメイしってあっげましょーっ!」

黒猫「と、いいたいとっころでっすがー」

黒猫「あいにくっと、ここからはケンリのコウシシャにしっかおっしえられないんでーっす!」

男「………行使者?」

黒猫「えらんでくだっさいねーっ!」

―――進むか、戻るかを

>>6
煉獄だったっけ?pspのゲームで
そんな感じの奴があったぜ

―――保健室?

ガチャ

三人「「「っ!?」」」

男「………お前らは。」

女「………男くん?」

委員長「生きてたんだね。いや、この場合は死んでたんだね、というべきなのかな?」

女「イインチョちゃん、その例えはひどいよ?」

委員長「にゃはっ、ジョークだよ♪」

男「……………」

友「………よぉ。」

男「チッ」

友「おいおいおい、酷くねーか?こんな訳わかんない状況で大親友と一緒になれたんだぜ?喜べよ?」

男「………冗談だ。」

黒猫「でっわでわーっ!このスタートチテンにヤクシャもソロったことなっのでーっ!」

黒猫「“シハイニン”からゲームのセツメイがあっりまーっす!」

>>20
それは知らないけど………とりあえず、今の段階で元にしてるのは、「永い後日談のネクロニカ」だけ。

開始の仕方は3dsのアニメにあった「ゼンニンシボウデス」を意識してるかも。

黒猫「テレビにごっちゅーもくしてくっださーいっ!」

友「テレビってこれか?」

男「だろうな。」

女「ベッドの対面にあるね。」

委員長「じゃーアタシと女っちが、こっち使うから、友、アンタは男ちんと一緒のところ使いな。」

友「なに言ってんだよ。女の子同士は危険だここは俺と委員長と女ちゃんで1つのベッドを使おうぜ。」

委員長「寄るな獣。」

友「くすん……男~、俺獣だって……」

男「床にでも座ってろ。このベッドは俺だけで使う。」

友「うわーっ!男までひっでぇっ!」

女「あの、まだスペースあるから、使う?」

友「女ちゃんマジ天使だわー。」

男・委員長「「女(っち)そのバカは甘やかさなくていい」」

友「皆敵だーっ!」

黒猫「………あの、はじめていい?」

黒猫「まったく、イツモここにきたニンゲンは……あぁ、モウジャか、………モウジャにふさわしい、くらいカオをしてるというのに………」

シハイニン『ふふ、そう言わないであげなよ、黒猫ちゃん。』

四人「「「「っ!?」」」」

シハイニン『悪夢の世界にようこそ、かわいいかわいい私のお人形さん達。』

委員長「あなたが、シハイニンさん?」

シハイニン『そうだよ。』

女「お顔隠してるけど、小さくて、かわいい?」

男「こんなのが……」ゲシッ

黒猫「にゃふっ!」

男「喋っている世界なんだ。作り物かもしれない。」

シハイニン『ふむ、おもしろい推理だね。でも、残念これは正真正銘、私の体だよ。』

友「声質的に女の子かな?うん、よかったら俺と二人っきりで………」

男・委員長「「ふんっ!」」ドベキィァ!

友「くわらばっ!」ベシャ

シハイニン『………ふふふっ、これは黒猫ちゃんも反応に困るわけだ。』

シハイニン『さて、と。ゲームの概要を説明したいのだが、いいかな?』

女「……………」チラッ

委員長「……………」チラッ

男「………構わない。」

シハイニン『ふむ、一回しか説明はしないから、そのつもりでね。質問は最後にまとめてうけることとしよう。』

シハイニン『何か異論は?』

男「ない。」

女「わ、私も……」

委員長「アタシもにゃいなー」

友「……………」チーン

シハイニン『おーけぃ、わかった。では………』

『まずは改めて悪夢の世界にようこそ』

『私はこの世界の主のネクロマンサーさ』

『突然だけどねこの世界に生きている人間は私しかいない』

『そういう設定だよ』

『私以外ということは君たちは既に死んでいる』

『だが安心してくれ』

『最初に名乗った通り私はネクロマンサー』

『君たちを心ある死者として甦らせた』

『かわいいかわいい私のお人形としてね』

『私のお人形とはいっても私が直接君たちをどうこうすることはない』

『君たちは君たちの心に従って動いてくれていい』

『むしろそうでなくちゃ困る』

『君たちの目的はネクロマンサーたる私を倒して真の自由を得ることなんだから』

『作り物のお人形が創造主に反逆する』

『なかなか面白いお話だろ?』

友「その歳でそんなお話が好きとは……将来が心配になるなー。」

委員長「まぁ悪趣味だよねー」

女「……あの、ごめんなさい」

委員長「なんで、女っちが、謝るのさ。」

女「いや…私、ちっちゃい頃こういうこと考えてたから………」

委員長「おぉぅ……」

友「そういや、女ちゃんスプラッタホラー映画好きだもんなー……」

女「怖くて気持ち悪くてダメだけど……なぜか、見るの好きなんです…」

nec(シハイニン)『あの、君たち私の話聞いてる?』

男「俺が聞いてるから問題ない。」

nec『本当に前例にない反応してくれるね、君たちは………』

『世界観の説明に移ろうか』

『悪夢の世界に構成されたこの世界は』

『人間の醜い戦争によって滅びた世界だ』

『発展した科学は生物をゾンビとしてサイボーグとしてミュータントとして』

『戦争に投入させた』

『ゾンビ兵は死なない兵士として』

『サイボーグは効率よく破壊をつくすため』

『ミュータントはあらゆる生物を食い散らかした』

『結果として人間は滅んでしまった』

『過ぎたる炎によって己の身を焼き付くしたのさ』

『君たちにはこの終わった世界を旅してもらいたい』

『ただ死体を甦らせただけの君たちでは』

『この世界をさ迷う兵器どもに即刻殺されてしまうだろう』

『それでは面白くない』

『だから君たちには力と武器を与えたいと思う』

『近未来的な刃零れしない刀とか』

『なんでも弾にしてしまう銃とか』

『人間離れした五感とか』

『そういう感じに君たちを改造してあげよう』

nec『世界観の説明が終わったからここで質問タイムだ。』

nec『これが終わったら改造のチュートリアルに移ろうと思う。』

友・委員長・女「「「……………?」」」

nec『………後ろの三人からはあまり期待できそうにないけど』

男「俺が代表して質問するからいいだろ。」

nec『君の存在がものすごくありがたいよ。』

男「まず1つめ。俺たちはこの世界観では、死んでいる、つまりゾンビのようなものなのか?」

nec『うん。私が製造してあげたんだ。』

男「実際の世界では死んでいるのか?」

nec『いいや。まだ、死んではいないよ?』

男「まだ、ということは死の瀬戸際みたいな感じか?」

三人「「「っ!?」」」

nec『…………ビックリだよ。』

nec『うん。君たちはまだ死んではいないよ。』

nec『私がこの世界に連れてきた。』

男「ここにいる俺たち以外にも誰かいるのか?」

nec『うん。というか、君たちの学年全員を連れてきているよ?』

nec『誰かが私を倒すことができればご褒美として皆を無事に帰してあげる。』

男「………目的はなんだ?」

nec『遊びたいの』

男「……………」

nec『あ、私を倒せたチームにはさらにご褒美があるからね?期待していいよ?』

男「なら………」

nec『ストップ。これ以上はゲームのことしか説明してあげない。』

nec『キリがなさそうだからね。』

男「じゃあ、ゲームに関する質問だ。」

男「兵器との戦闘はどうするんだ?」

nec『戦闘のチュートリアルで説明してあげる。だから教えなーい。』

男「俺たちに痛覚とかはあるのか?傷はなおるのか?」

nec『んー、そこら辺も戦闘チュートリアルのときに説明したいけどな。まぁ、実例を見てもらうか。』

nec『―――黒猫ちゃん』パチンッ

黒猫「はっいさーっい!」

ズバッスババッ
ボトボトッポトトサッ

女「え……?」

委員長「……は?」

友「おわっ!?」

男「………ふむ。」

nec『お見事な腕前。綺麗に切り落としたね。』

黒猫「いっやいやーそっれほどでっもー?」

女「これ………私の腕?」

委員長「うわー、綺麗な腕って中身も綺麗なんだなー…………じゃなくてっ!」

男「あまり血が飛び散らないな。」

nec『んー、そこら辺の描写入れると、対象年齢引き上げないといけなくなるからねー。』

nec『で、どう痛い?』

男「痛くは………ないな。」

女「わ、私も……」

委員長「これを見せつけられると、ちょっと気分が悪い、かな?」

友「……………」

nec『じゃあ、次、切り落とされた腕をくっつけてみてよ。』

まるでキョンシーだな キョンシーなんだろうけど

男「こう、か?」グチャ

委員長「うわ、音グロい」ヌチャ

女「イインチョちゃん、それ………私の腕……」

委員長「いや、くっつくかなーって。」

nec『面白い判断なんだけどさぁ………もう少し、取り乱したりしないの?』

委員長「現実からかけ離れすぎてると、こういうもんじゃない?」

女「よく見るシーンだから?」

男「こういう連中とつるんでるから。」

nec『君たち、ちょっとおかしいよ?』

友「あの、誰か俺の腕と足もくっつけてくれない?」

友「と、いうか、なんで、俺だけ四肢切断されてんだよっ!」

委員長「いいんじゃない?そのままでも………。」

委員長「あ、腕くっついた。」

友「マジでっ!?」

女「ええっ!?」

男「こう、か?」グチャ

委員長「うわ、音グロい」ヌチャ

女「イインチョちゃん、それ………私の腕……」

委員長「いや、くっつくかなーって。」

nec『面白い判断なんだけどさぁ………もう少し、取り乱したりしないの?』

委員長「現実からかけ離れすぎてると、こういうもんじゃない?」

女「よく見るシーンだから?」

男「こういう連中とつるんでるから。」

nec『君たち、ちょっとおかしいよ?』

友「あの、誰か俺の腕と足もくっつけてくれない?」

友「と、いうか、なんで、俺だけ四肢切断されてんだよっ!」

委員長「いいんじゃない?そのままでも………。」

委員長「あ、腕くっついた。」

女「ええっ!?」

>>38
ウルトラミスっ!

>>36
お米には弱くないよ?

委員長「これが女っちの腕かぁ……」スリスリ

女「い、イインチョちゃんその……」

委員長「あ、女っちもアタシの腕つけていいよ?」

女「えぇ~……」

nec『頭痛くなってきた………』

男「委員長。女の腕は動かせるか?」

委員長「んー、どうだろ。なんというか違和感は微妙にあるけど、普通に動かせるよ?」

友「すっいませーん!俺はいつまで床の上に倒れてればいいんですかぁー?」

男「……………」チラッ

委員長「……………」コクッ

委員長「友ー。優しい優しいこの委員長様が取り付けてしんぜよう。」ニヤニヤ

友「マジで?ありがとうございまーすっ!………って待ったっ!それ、ちょっ違っ!」

nec『なんだかなぁ……』

5分後
友「委員長、俺はお前を許さない。」

委員長「うわー、肩に足がついてるとこんな気持ち悪い生物になるんだ………」

女「ちょっと怖い………」

男「………友、足というか、腕というか動かせるか?」ニヤニヤ

友「テメー、後で絶対始末してやるからな。」ワシャワシャ

女「蜘蛛みたい……」

男「動くみたいだな。」

nec『君たち……順応し過ぎじゃない?』

委員長「あ、忘れてた………」

女「ごめんね、ネクちゃん。」

nec『ネクちゃん………まぁ、いいや。黒猫、その気持ち悪い生物をなるべくまともな形にしてやってくれ。』

友「うわ、俺立ち直れないかも……」

委員長「うまいこと言ったつもり?」

友「………うるせぇっ!」

nec『さてさて、君たちの心暖まるやり取りはそこら辺にして、そろそろ改造のチュートリアルに入ろうか。』

男「………実験台のお陰でどういう改造になるか、少し予想がついた自分がいる。」

委員長「アタシも。」

女「なんとなくは……」

友「俺は動かし方までわかりそうだぜ?」

nec『随分と勘がいいんだね。』

男「切り落とした腕がくっつく、この現状見たらな……」

委員長「別の人のものでもくっついた訳だし?」

友「それに別のパーツをつけることもできたわけだから。」

女「予想はつく、かな?」

nec『私には君たちの予想がまったくつかないよ………』

nec『じゃあ、とりあえず君たちの入ってきた扉に向かってくれる?』

友「全員、この扉から来たわけだが、同じ部屋にいたわけじゃないよな?」

男「………そうなのか?」

女「うん、私が一番にこの部屋に来て、同じ扉からイインチョちゃんが来たから、驚いた。」

委員長「アタシはそこのバカが出てくるまで、女っちの言うことは、半信半疑だったんだよにゃ~」

友「で、俺はお前が出てくるまで、二人が俺を騙そうとしていると考えてた。」

男「どうなっているんだ?………ネクロマンサー?」

nec『悪夢の世界だから、ということで1つ。ほら、さっさと入ってよ。チュートリアル部屋に繋いであるからさ。』

男「……………」ガシッ

黒猫「およっ!?」

ガチャポイッ

黒猫「ちょっまっ!ぬわーっ!」ザシュザシュグサッ

nec『………何してるの?』

男「罠を警戒しただけだ。正解だったみたいだけどな。」

nec『………はぁ、予想外すぎるよ。』

nec『まったく………君たちをビックリさせて遊ぶのがこのゲームの趣旨だと言うのに……』

男「ビックリさせる?狂気に陥れるの間違いだろ?」

nec『ギクリ』

友「どういうことだ?」

男「言葉通りの意味だろ。例えば、さっきの部屋に俺たちがそのまま入ってたらどうなっていたと思う?」

委員長「多分、真っ二つだろうにゃー。」

男「で、扉の大きさ的に同時に入ることは不可能だろ?順番に入っていくとしたら、どうなる?」

女「間違いなく最後の人は、他の人のバラバラになるところを、目撃する?」

友「うげぇ……」

男「おそらくは……。それに、バラバラになっても、死にはしないんだろ?」

nec『………ここまで、看破されたのは初めてだよ。』

nec『まぁ、その通りだよ。基本的に、君たちはゾンビだからね。死ぬことはない以上壊すしかない。』

nec『心を壊して発狂させるのが、私の目的なんだけど………』

四人「「「「?」」」」

nec『君たちなら難なく乗り越えてきそうで怖いなぁ………』

nec『そこら辺不安だけど、うん。おまちかねの改造チュートリアルだ。』

男「もう罠はないのか?」

nec『ないよ。さすがにチュートリアルに時間を割きすぎるのも問題だからね。』

nec『本来ならここの罠と改造シーンで半分くらいのヒトが発狂するんだよ?』

nec『君たちは………言うまでもないか。』

『では気を取り直して改造に移ろうか』

『全員部屋に入ってくれるかな?』

『警戒しなくてももう罠はないよ』

『まったく計算外どころじゃないよ君たちは………』

『入ったね?』

『では私もそちら側に移動しよう』

―――白い部屋
男「………なにもないな。」

nec『演出だよ、演出。』

三人「「「!」」」

男「………立体映像?」

nec『君は本当に冷静だね……』

nec『まぁ、その通り立体映像だ。』

友「あ、本当だ触れない。」スカッ

委員長「なに自然に胸の部分に手を伸ばしているのかな?カナ?」

女「イインチョちゃん、目が怖いよ?」

nec『………改造の説明に入りたいんだけど、いいかな?』

nec『一人、代表例として選びたいのだが………』

男「……………」チラッ

委員長「……………」チラッ

女「あの、お願いしますっ!」ペコリ

友「だよねー。あー、ということで俺が実験台になりましょうとも。」

nec『君からか………』

友「よろしくお願いしゃーすっ!」

nec『まずはどの方向に改造してほしい?』

友「えぇーどうしようかなー、とりあえずかっこよく―――」

男・委員長「「バカが治るように」」

女「ふふっ………」

友「ひどっ!女ちゃんも笑ってないでさっ!」

nec『外野は黙っててくれないかな………』

男「どの方向に、と言われても、どういう風な改造になるのか、説明を受けてないんだが?」

友「おー、そういえばそうだな。」

委員長「やっぱりバカが治るようにしてもらった方がいいんじゃ………」

nec『それもそうだね。うん、そこら辺も含めて説明しようか。』

『まずは基礎知識から』

『改造に使うパーツは大きく分けて3つある』

『君たちのようなゾンビによる基礎部品』

『ミュータントによる生体部品』

『サイボーグによる機械部品』

『それぞれの部品を使っての改造を“強化”“変異”“機械化”という』

委員長「はいはい、しつもーん!」

nec『なにかな?』

委員長「ミュータントというと生物兵器だよね?」

nec『まぁ、そうなるね。』

委員長「だったら、猫耳とか翼とかあるのかな?」

nec『ある、と言えばあるけれど………』

委員長「じゃあ、アタシ変異がいいっ!」

nec『……………』

男「絶句してるな。」

女「猫耳イインチョちゃん………」

友「ある意味ぴったりなんじゃねーの?」

nec『…………はっ!』

nec『ごほんっ!えぇっと細かいところの説明をしよう。』

『どの改造も君たちの能力を大幅に増強してくれる』

『ここで各改造について説明しよう』

『“強化”これは君たちの基礎身体能力をあげる改造だ』

『筋力増強や骨の強化』

『でも見た目がゴツくなることはないからね?』

『そうしないと終盤には筋肉質な人達しか残らないから』

『それは避けたい』

『だから機会があればドンドン“強化”していってくれ』

『次に“変異”』

『さっきの例のように猫耳だったり翼だったりの動物的パーツをつける改造だ』

『鱗とか甲殻とか複眼とかもあるよ』

『最後に“機械化”』

『有り体に言えばサイコガンや火炎放射なんかをつけたりする改造だ』

『後はスコープとか加速装置とかかな?』

『この二つの改造には共通の利点として単純に“強化”よりも身体能力をあげることができる』

『それとは別にそれぞれの利点というか特性があるんだ』

『まず“変異”はエネルギー効率がいい』

『持続的に能力を使用するのに向いているね』

『逆に“機械化”は爆発力がある』

『瞬発的な能力上昇はこっちをオススメするね』

『モチロン“変異”と“機械化”のハイブリットは可能だし』

『パーツの付け替えも自由自在だ』

『というかパーツ自体は壊れたりするから』

『“変異”のみみたいな縛りをつけると手足がないままになることもあるからね』

『そこら辺は優しさということで』

『うん改造についてはここら辺で十分かな?』

『改造のやり方はこれから実践してあげるよ』

『それで改造が終わったら武器を決めてもらって』

『その後は晴れて戦闘のチュートリアルだ』

nec『なにか質問はあるかな?』

男「武装について……武器はどんなものがあるんだ?」

nec『おぉっと、そこに気づいちゃう?』

nec『武器は一通り何でもあるよ。』

nec『刀剣類は言うに及ばず鉤爪やヌンチャクなんかのマイナー武器……モチロン、銃火器類も完備してあるよ。』

男「弾薬はどうなっている?」

nec『最初は銃ごとに弾を変えようと思ってたんだけど、そんなことしたらバリエーションが減っちゃうでしょ?』

nec『だから、リロードしなくても使えるって設定。ビーム銃とかもあるよ。』

男「それなら銃を選択した方が有利じゃないか?」

nec『ところがどっこい。そうはいかないんだよ。銃ごとに決まっている連発数を越えると撃てない仕組みになってるんだ。』

nec『そして、敵として出てくる兵器はだいたい一発で沈むやつなんて少ないよね?』

男「そういうことか………」

nec『じゃあ、そろそろ改造してもいい?チュートリアルが長すぎるよ……』

友「よっしゃっ!じゃあまずは俺の改造からだな。」

nec『うん。改造パーツカモン』パチン

ウィーン

委員長「おぉ、床がせりあがってきた。」

女「近未来的だね。」

友「やっべ、こういう演出好きだわ。なんかワクワクする。」

nec『………未だかつて自身の改造にノリノリだった人間はみたことがないよ。』

nec『“強化”パーツは均等にあげるから、この中から“変異”または“機械化”のパーツを3つ選んでくれる?』

友「おぉー、ゲームのキャラメイクっぽいな。」

男「そうなると、プレイヤーは俺たち自身か。」

女「テーブルトークrpgっぽい?」

委員長「なにそれ?」

女「えぇっと、実際に自分の作ったキャラクターを演じながらお話を進める遊び。演劇練習として何回かやったことある。」

委員長「へぇ、面白そうだね。今度やってみようよ。」

女「うん、男くんと、友くんも一緒に………」

nec『おいおい、君たちはまず私を倒すことを第一に考えてくれないかい?』

友「まーまー、いいじゃん、サクッと倒しちゃうかもしれないんだし。」

友「と、パーツ決まったぜ。」

友「“鷹の眼”“虎の腕”“バッタの脚”だ。」

女「……………?」

委員長「狙いすぎじゃない?」

nec『いや、そうでもないよ。高いパワーに瞬発的な移動能力、それに対応できるだけの視力。典型的な前衛タイプだね。嫌いじゃないわ。』

委員長「“わ”?」

nec『………こほんっ!では改造に移ろうか。他の人たちもパーツを決めておくように。』ウィーンチャキチャキチャキ

友「あのー、ネクロマンサーさん、質問あるんすけどぉ………この~、床から出てきた刃物類はなんでしょうか?」

nec『うん?改造のために君を切り刻む道具だよー?』

友「やっぱりーっ!」

委員長「痛みは感じないから麻酔いらず?」

女「イインチョちゃん、黒いよ………」

nec『君たちは、友達がこういう目に遭っているのにどうしてそう、平然と………』

委員長「まぁ色々あるのにゃー」

友「改造おわりましたー……」

女「見た目はそこまで変わって、ない?」

男「体の調子はどうだ?」

友「んー、メチャクチャものがよく見える。後はわかんないかな………」

委員長「ねぇねぇ、ちょっと跳んでみてよ。」ワクワク

友「面白がってねぇか、よっ―――」ピョン

シュンドゴォ
ヒュルルルーベチャ

三人「「「!?」」」

友「いってぇぇぇぇええ―――わけじゃないけどっ!い、いまなにがあったぁっ!?」ガバッ

男「跳ねて天井にぶつかって落ちてきた。」

委員長「とりあえず、血まみれでキモいから、近寄らないで?」

友「ひでぇっ!」

女「あの……大丈夫?」

友「あーうん、平気平気。ビックリしただけだから。」

nec『まぁ、改造が終わるとこんな感じになるよ。』

nec『さて、次は誰がいく?』

委員長「ここはアタシがいきましょー」

委員長「ネクシーちゃん、翼って収納可能?こう、戦闘時だけぶわさーっ!みたいな感じにすることできる?」

nec『うんそれくらいは可能にしておくよ。空を飛べる翼っていうのは、結構大きくなっちゃうからね。』

委員長「それならok♪じゃあアタシは“猫耳”“翼”“尻尾”にしておくよ。」

友「お前、俺に狙いすぎっていう資格ねぇじゃねぇかっ!」

委員長「うるさい、メダルライダー。で、ネクシーちゃん、この選択だとなにか問題あったりするかにゃ?」

nec『特にはないよ。では……』チャキチャキチャキ

委員長「や、やめろっ!よすんだっショッカー♪」

女「ノリノリだね」

男「ノリノリだな」

nec『………はぁ。私、悪役なのになぁ。』

委員長「改造しゅうりょーっ!」バサッ

女「イインチョちゃんが生き生きしてる。」

委員長「にゃっははーっ!制空権はアタシのものだーっ!」バサッブワサッ

nec『………次は誰がやるの?』

男「俺でいいか?」

nec『おや、君が最後じゃないのかい?』

男「こういうことをゲームとはいえ、手慣れている女に調整してもらいたいからな。」

男「俺は“機械の眼”“ワイヤーリール”“火炎放射器”だ。」

nec『また、固めてきたね………』

男「前二人が生物的に固めているからな。」

nec『ふむ、では改造に取りかかろう。』チャキチャキチャキ

男「あぁ、頼む。」

男「………ふむ。」

女「見た目は全然変わってないね。」

友「なんだよ、つまんねーの。」

男「………友。」

友「なんだよ?」

男「動きには慣れたか?」

友「まぁ………一通りは―――って、おわっ!」ビョン

ゴォォォ

男「かわせるか………」

友「なに、残念そうに呟いてんだよっ!アブねぇだろうがっ!」

男「いや、性能チェックというか………チッ」

友「あ、お前今舌打ちしただろっ!クソッ、こっちだってやってやらぁっ!」ダッ

男「予測―――“ワイヤーリール”」ヒュンヒュカッ

友「なっ!?う、動けないっ!」

nec『もういろいろと間違えた気がしてならないよ………』

女「最後は、私だね。」

nec『こうなってくると、君がまともであることを祈るばかりだ。』

女「みんな、攻撃的な改造の仕方しているから、私くらいは防御編成にしてみようかな?」

nec『もう言ってしまうけどさぁ、君たちを絶望させるのが私の目的なのに、私が君たちに絶望しかかっているよ………』

女「この“鱗”っていうのは戦闘時のみの発現でいい?」

nec『全身………というか、服に隠れない部分は発現してない風の設定にしようか?』

女「あ、それいいね。そうしたら私は“鱗”“加速装置”“再生活性装置”の3つで。」

nec『………割り込み型の盾になるつもりかい?』

女「ゲーム風に言えば庇うもちの盾要員?」

女「じゃあ、改造、お願いします。」

nec『……………はぁ』チャキチャキチャキ

女「改造完了?」

委員長「おぉっ!モンスター娘っぽいっ!」

女「もう、飛ばないの?」

委員長「いやー、なんというか………飛んでいたら巻き込まれそうで………」

クラエーッ!
アマイッ!
チッ!ワイヤーベンリスギルダロッ!
カエンホウシャキモアル
アツッ……クハナイケドッ!ヨクモヤッタナッ!

女「………あぁ、なるほど。」

女「イインチョちゃん、私も性能チェックしてもいいよね?」

委員長「んー、いいんじゃない?」

女「じゃあ、“加速”」キュンッ!

ドカバキィ

nec『まともだと思っていた彼女までが………』

委員長「あの手合いほど怒ると怖いものはないんだよにゃー………」

30分後
nec『あ、お説教終わった?』

男・友「「……………」」ボロッ

女「お説教だなんて………ちょっとお話をしただけだよ?」

委員長「主に肉体言語でね。」

nec『あ、そう………じゃあ、次は武器を選んでもらおうか?』

男「………制限は?」

nec『ホルダーを一人辺り4つずつ渡す。だから常時携帯するものと合わせて最大5つかな?』

男「ホルダー?」

nec『何でも1つ入れてしまう箱さ形はカスタムできるし、この箱の中にはパーツをいれることだってできる。』

男「つまり、余剰パーツを持とうと考えると、携帯する武器を減らさないといけないのか。」

nec『そういうこと。まぁ、ホルダーは、パーティ共有してもいいし、拾うこともあるだろうから、別にフル武装してもいいよ?』

男「ふむ………」

nec『武器は並べると結構な数になるから、リストを渡す。そこから選択していってくれ。』

>>72
そういうことか。
近未来アイテムのことね。
ホルダーって名称なのか。

>>73のせいで思わず調べちまったじゃねぇか。

ホルダーは所有者みたいな、意味があるからそのまま使っていきます。

委員長「見た目で武器を選びたいけど……、扱い難しいだろうにゃー。」

nec『あ、そこは一応武器を持った時点で使い方はわかるようになるよ。』

友「また、ご都合主義な………」

nec『希望を持っている人間ほど、絶望したときの落差があるものさ。』

女「ネクちゃん、ダメだよそんなん意地悪なこといったら。」

nec『……………』

男「女。武器の持ちようによっては前衛後衛別れると思うんだが、どのようにするべきだ?」

女「あ、うん。そうだね。えぇっと………友くんが前衛で男くんが後衛。イインチョちゃんは空中からの支援。最後に私は中距離支援になるかな。」

委員長「ほほぅ、つまり、アタシはどうすればいいのですかな、女っち。」

女「イインチョちゃんは、空中にいると私のサポートを受けにくいから、盾になるものと、状況に応じて使い分ける近距離、遠距離用の武器を持ってくれればいいよ。」

nec『判断が的確すぎて怖い………』

男「アイツ、こういうゲームうまかったんだな………」

友「はいはーい、俺は俺は?」

委員長「自分で考えろっ!」

友「……………くすん」

女「あ、あの………教えてあげるからね?」

友「うぅ、女ちゃーんっ!」ダッ

ゴォォォ

友「あぶなっ!」

男「……………チッ。悪い、火炎放射器が暴走した。」

友「………へぇ、暴走か……なら、俺も脚が―――」

女「―――二人とも?」ニコォッ

男・友「「すいませんでした」」

女「わかれば、いいの。」

nec『………大惨事なパーティだ。』

委員長「アタシはこの組み合わせにしてくれたこと感謝してるけどにゃー」

女「んー、友くんは豪腕と更には脚の瞬発力があるからなぁ……」

女「瞬発力を殺さない軽い武器だと、豪腕が生かしにくいし、逆に豪腕を生かす重い武器だと瞬発力を殺しちゃうしなぁ………」

友「あれ、俺パーツ選択ミスった?」

女「いや、そういうわけじゃないよ?徒手空拳なら、多分、一番強いはずだし………」

委員長「“加速”つきの拳で喧嘩を仲裁した、女っちが最強なのではないかと考える今日この頃………」

男「“鱗”で硬化して“再生”で崩れた部分を直してるからできる芸当だぞ、あれ。」

委員長「ふーん……」

女「つまり、多用できないんだよね………。痛みはなくても疲れは感じるみたいだし。」

nec『君たちは私の説明外でドンドンとシステムを理解していってるね。』

女「ゲーム的思考は得意だからね。ねぇ、ネクちゃん、武器の持ち替えは可能?」

nec『新しく拾うこととかもあるよ。』

女「そう。だったら、友くんは重い武器と軽い武器を1つずつ。後は中間的なものを持ってみてもいいかもね。」

友「あいさ、りょーかい。」

女「で、男くんなんだけど………」

男「常備に“大型拳銃”を二丁。後は“スナイパーライフル”“ショットガン”“マシンガン”“ロケットランチャー”だ。」

女「そこまでガチガチに固めなくてもいいんだけど……」

委員長「トリガーハッピー?」

友「らしいっちゃ、らしいな。」

女「うん、でも、後方支援の仕方を考えると、ベストかも。火力のことも考えると特に。」

女「こうなると、私は常備に“手甲”“仕込みブーツ”。後は“強化鋼板”“大型拳銃”で、どちらでも対応できるようにしようかな。」

女「二人の武器は?」

友「あ、今から決める。」

委員長「アタシも。」

友「よし、決めたっ!俺は“大剣”“大鎚”をホルダーに。常備は“鉤爪”だ。」

委員長「モンスターハントでもするのか………って突っ込みたいけど、“鉤爪”って何よ?」

友「いや、元ネタ的に持ってみようかなぁって。」

委員長「………あぁ、メダルライダーのね。」

友「で、どーなのよ、女ちゃん。」

女「うん、いいと思うよ。奇襲みたいなのを考えると、動きやすい方がいいもんね。」

委員長「アタシは“鎌槍”と“サブマシンガン”、常備には“アサシンナイフ”をはじめとする小物ナイフを。」

女「“鎌槍”………ハルバード?」

委員長「そだよ、見た目的にはデスサイズがよかったんだけどさぁ、鎌って武器にならないんだよね………」

nec『ここまでネタに向かっていく人は見たことないね………』

男「………」

でも実際のプレイングで一番難しいのは委員長みたいなポジ
周りのバランス見つつ許される範囲でネタに走る
経験豊富なプレイヤーか、ゲーム的思考に慣れてる人間にだけ許される所業

むしろ友みたいな立場のプレイヤーが暴走しがち

>>81
誤解がありそうだから言っておくけど、委員長は深く考えてないからな?

ついでにゲームっぽくパラメータ表を適当に作ってみた。

筋力★★☆☆☆
俊敏★★☆☆☆
射程★★★★★(スナイパーライフル)

筋力★★☆☆☆
俊敏★★★★★
射程★★★☆☆(大型拳銃)

筋力★★★★☆
俊敏★★★★☆
射程★☆☆☆☆(大剣)
委員長
筋力★★★☆☆
俊敏★★★☆☆
射程★★★★☆(サブマシンガン※)
※空中からの攻撃のため

あ、確かに委員長すげーや。

nec『さて、武装も終わったところで、戦闘チュートリアルなんだけど………君たち、戦闘チュートリアルいるの?』

nec『二人は喧嘩してたし、一人はやりたいほうだいで、一人は圧倒的な武力介入で喧嘩止めたけど………』

女「まぁ、武器の性能チェック?」

nec『あ、そう。なら、戦闘チュートリアル開始。まずはゾンビ兵から』パチン

ゾンビa~h「「「うぼぉ~」」」

友「うげっ、グロッ!」

男「ふんっ!」ダララララ

バシュバシュバシュ

ゾンビf「ぼぁ~……」グシャ

男「………効きが悪いな。」ガチャ

女「ゾンビだから?」ダンッダンッ

委員長「おぉ、ヘッドショットだ。」

nec『物怖じしないなー………』

ゾンビ×6「「「ぐぁぁ~」」」ウゾウゾ

女「銃は効きが悪いね。」ダン

男「近接関係を試してみたいな。」ダララララ

委員長「アタシがやってみよーか?」

女「うん、お願い。」ダンッダンダンッ

友「どこも掴まれないようにな。拘束されると、タコ殴りになるだろうから。」

委員長「うへー、勘弁してほしいにゃー。」バサァ

男「というか、お前もいけよ。」ゲシッ

友「ですよねー。あー、やだなぁ。“大剣”で、いいよな?」

委員長「なんのために“鉤爪”選んだんだか………」

友「うっせぇ!」

男「いいからさっさと行けっ!微妙に押し込まれてんだからっ!」ダララララ

nec『緊張感ないなぁ………』

友「はいはい、っと。こういうときは水平に構えて………」チャキ

友「―――そのまま特攻っ!」ダッ

スババン

ゾンビc・e「「ぐぉー……」」 ズルズル

男「おい、上半身下半身バラバラになってもこっちきてるぞっ!」

友「うるせぇっ!お前だってさっきから穴増やしてるだけじゃねぇかっ!」

委員長「にゃはは、友はやっぱりダメだなー」バサッバサッ

委員長「どれ、ここは1つアタシが一肌脱ぎますか―――急降下からのぉー…」ギュン

委員長「―――“薙ぎ払いっ!”」ブォンッ

ゾンビb・d「「…………」」ズルズル

委員長「あれ?」

nec『頭切り落としたからって動き止まるわけないよ、ゾンビなんだからさ』

委員長「しまったーっ!」

男「このままじゃ、やられないか?」ダダダンッ!

nec『ふふ、これくらいチュートリアルレベルだよ?倒せなくてどうするの?』

友「うわ、うぜぇー。」

委員長「全くにゃー。」バサッバサッ

友「てめぇ、何一人だけ空飛んでんだよっ!」

委員長「いやー、翼選んでよかったー」

友「ふざけんなっ!降りてこいっ!」

委員長「おっことわりーっ!」バサッバサッ

nec『あの、チュートリアルだからって、再起不能になったら死ぬんだけど………』

男「だからって、どうしようも………」ダララララ

女「……………」

女「…………あ。」

男「どうした、女?」

女「燃やせばいいんじゃない?」

三人「「「あ。」」」

nec『気づけば簡単に倒しちゃったね。』

男「チュートリアルというわりには、えげつない敵を出してくるんだな。」

女「ゲームとしては不出来?」

nec『君たちの余裕を崩してみたくなったからね。ちょっと耐久度の高い連中をチョイスしただけだよ。』

友「うわー、あれでちょっとなのかよ………」

nec『うん、具体的には序盤の中ボスレベル?』

委員長「え?でも、弱点ついたら一瞬で消し炭になるようなのが中ボスって、弱くない?」

nec『そこら辺はバランスをとるよりも、リアルに近づけてみたんだよ。』

nec『まぁ、悪夢の世界でリアルも何もないだろうけどさ。』

男「……………」

nec『じゃあ、次は機械兵器から、“清掃車”だ。』

友「“清掃車”って………」

清掃車「人型ノ物体ヲ感知。」

委員長「嫌な予感………」

清掃車「稼働ヲ確認。生体反応ナシ。」

女「あ、この世界観の“清掃”の意味って。」

清掃車「idヲ確認。検出不可。ヨッテ“清掃”ヲ開始シマス。」ウィーンガシャガシャ

男「そういう意味になるんだな。」

清掃車「ハカイハカイハカイ」バララララ

女「みんな私の後ろにっ“強化鋼板”」ドンッ

キュインキュインチュインッ

nec『判断が早くて何より。』

男「あれがチュートリアルのレベルか?」

nec『まぁ、大型機械の中ではオーソドックスなレベルかな?』

男「チッ!」

友「悪態つく前に反撃しようぜ?」

男「そうだな、お前ちょっと特攻してこい。」

友「いやいやいや、その前に遠距離攻撃で様子見が基本だろっ!?」

女「私の大型拳銃じゃ、装甲に弾かれて意味がないよ……」

委員長「左に同じー」

友「ほらほらー、遠距離担当、頼んますぜぃ?」

男「……………チッ」ガシャコン

ズトン

nec『体を晒さずに撃って当てたのは認めるけど、弾かれたね。』

友「お前の武器選択最悪だな。」

男「言うな、自分でも少し思ってる。」

女「………硬い。こうなってくると、近接攻撃に移るしかないけど……」

男「俺は筋力強化に使ってないし。」

委員長「アタシは翼持ちだから、少しはあるはずだけど、一点突破になるし。」

女「私も同じ。筋力強化はしてないけど、“加速装置”使えば一点突破になっちゃう………」

友「完全破壊狙うなら、一点突破ではなく、大部分破壊。つまり、俺だよな。」

清掃車「ハカイハカイハカイ―――認識。現状デハハカイフカノウ。武器ヲ変更。“37mm砲”」

友「ちょっ、まっ!“清掃車”じゃねぇのかよっ!」

nec『基本装備だよ?』

男「チィッ!」ダッ

女「男くんっ!?」

男「こっちだ、ポンコツっ!」ズドン

清掃車「攻撃ヲ認識。ハカイシマス」シュボッ

男「―――そこっ!」ズドン

キュイーン
ボムッ!

清掃車「………砲台破損。開閉不可。排除ノタメニ攻撃方法変更」ギュインギュイン

男「でかさだけで、友よりは遅いな。」トンッ

パシィ

委員長「なっいすぅ、男ちん!」バサッバサッ

男「フォロー助かる。友ぉっ!これで近づけるだろ!」

友「仕方ないなー、ここは俺がビシッと―――」

キュラキュラキュラゴォゥゥウッ

友「男ー、遠距離から止めさせない?」

女「無理だと思うよ、友くん。大丈夫、友くんの力なら、あれでも壊せるよ。それに―――」

友「それに?」

女「あれ、私よりも遅いから。」

5分後
友「腕が千切れるかと思った………」

委員長「千切れてもくっつくんだし、いいんじゃないー?」

男「……………チッ」

友「あー、てめぇ、また舌打ちしやがったなっ!」

男「お前が、俺の武器選択最悪とかいうから、らしくもなく飛び出たんだろうがっ!」

友「うるせぇっ!そのあとは委員長に抱えられてずっと、空に逃げてたくせにっ!」

男「俺が砲台潰さなきゃ、攻撃できなかっただろがっ!」

委員長「やれやれ………」

nec『あの、止めなくていいのかい?あぁ、いや、愚問だったね。』

委員長「えぇ、その通りだにゃー。」

バキィボゴォグシャ
スコシアタマヒヤソウカ?

nec『君たちってさぁ、戦闘以外のところで体力削っているよね?』

nec『最後にミュータントの“大蜘蛛”とバトルしてもらおうかな、―――では、始め。』

大蜘蛛「ギチギチギチギチ……」ガシュガシュ

委員長「へい、ネクシーちゃん。」

nec『なんだい?』

委員長「あの、蜘蛛ってさ、ひょっとしてひょっとすると、アタシたちを食べたりしちゃう?」

nec『しちゃうね。』

委員長「…………女っちーっ!お説教おしまいっ!早く……」

大蜘蛛「ギチギチ………」ギョロリ

委員長「こっ……ち………に?」

大蜘蛛「ギチギチギチギチ」ガサガサガサ

委員長「うっひゃあっ!アンタじゃないってのっ!」バサッ

女「い、イインチョちゃん、大丈夫?」

委員長「大丈夫じゃないよっ!へーるーぷー!」パパパパン

友「うん、あれなら大丈夫だろ。」

男「そうだな、空中にいる以上、蜘蛛の攻撃が委員長に当たることは―――」

大蜘蛛「ギチギチ………」ブッシュゥゥ

委員長「糸吐いてきたぁっ!?いや、エロいっ!白くてネバネバしてるっ!」バサッバサッ

男「しっかりかわしてから、実況するなよ………友、左半分いけるか?」

友「筋肉痛が………」

女「痛覚なんてないですよね?」ニコォ

友「女ちゃんの微笑みが怖い………」

男「………お前、虫苦手だったっけ?」

女「虫が得意な女の子って少ないんじゃないかな?」

委員長「なんでもいいから、早くたすけろーっ!」

男「距離21.72m……この距離なら、どの銃でも、足をもげるか。」キュウウン

友「ゾンビには効きが悪く、機械には通らなかったんだから、せめてこいつらくらい、役に立たせろよ?」

男「まだ、言うか。」

委員長「そんなこといいから―――」

大蜘蛛「ギチギチギチギチ」ブッシュゥゥ

委員長「うきゃあっ!翼に糸がっ!」

友「委員長っ!」ダッ

男「友、糸は俺が焼き切るから、足狙えっ!移動能力を落とすっ!」ズドンズドン

友「っ!りょーかいっ!」ズババッ

大蜘蛛「ギチャァっ!」ズズン

委員長「いやいやいや、飛べなくなったから、地面に真っ逆さまなんですけどーっ!?いや、こわいこわいこわいーっ!」ジタバタ

女「―――案外、余裕あるよね。」トサッ

委員長「え?」

女「くろっくおーばー………なんてね?」

大蜘蛛「ギチ…ギ……チ」ズズズ

委員長「うわっ、近いしっきもいっ!男ちん、早くこの糸切ってけろー!」

男「任せろ」ゴォォ

委員長「にぎゃっ!ちょっと翼焦げたーっ!」

男「悪い、少し加減間違えた。」

委員長「アタシのカワイイ翼になんてことをーっ!」

女「元から黒いから、大丈夫?」

委員長「そういう問題じゃ―――」

大蜘蛛「ギチ………ギチャァっ!」ズイッ

三人「「「っ!?」」」

友「油断しすぎじゃねーのっ、とっ!」ザシュ

大蜘蛛「ギチ………」ズズン

男「止めを譲ってやっただけだ。」

友「はいはい………。」

パチパチパチパチ

nec『いやはや、お見事。こちらが意図的に難易度を上げた、戦闘チュートリアルを終わらせることができたね。』

委員長「意図的って………」

nec『君たちの余裕綽々な態度が気に入らなかっただけさ。』

nec『まあ、クリアしちゃったけどね………』

nec『ともあれ、おめでとう。これで君たちはゲームに本参戦できるよ。』

nec『この終わった世界で、私を探して、旅をしてくれ。』

nec『では―――ゲームスタートだ。』パチン

―――保健室
男「………ここは………、さっきの部屋か。」

男「………女たちは?」

女「すぅ……すぅ……」

委員長「むにゃー、それアタシのー……」

友「zzz……」

男「……………」ゲシッ

友「ふぁんぶるっ!?」

友「なにしやがるっ!………ってあれ?」

友「ここ、さっきの部屋だよな?」

男「だな。残念ながら夢じゃなかったようだ。」

友「悪夢だから、夢でもいいんじゃね?」

男「くだらないこと言ってないで、女たちを起こすぞ。」

友「これ、手を出してもバレないんじゃ……」

男「……………」ガシャコン

友「うそうそうそっ!ジョークだからショットガン構えないでくれっ!」

友の台詞やっぱり変更
友「これ、手を出してもバレないんじゃ……」×

友「こういうときって目覚めのキスで起こすもんだよな、ということで女ちゃんは任せ………」

5分後
委員長「うーん、夢じゃなかったのかー」バサッバサッ

女「イインチョちゃん、翼は収納しておいて、意外と邪魔だから。」

委員長「おぉっと、ごめんよー。」

男「女と委員長、ついでに友に聞きたいことがある。」

友「ついでってなんだよ………」

男「俺は最後に来たから時間がなかったんだが、この部屋の捜索はしたか?」

女「したよ。私たちが入ってきた扉―――あ。」

委員長「どしたの?」

女「扉、……消えてる。」

黒猫「それはそうだよ。お人形さんたち?」

ガチャガチャチャキチャ

黒猫「一斉にぼくに武器を構える辺り、君たちはホントに異常だね……」

男「お前、生きてたのか……?」

黒猫「生憎と、死んでるよ。この世界はnec様以外はみーんな死んでる。そして、そのnec様も死にかけている?」

女「………どういうことなの?」

黒猫「退屈なのさ。終わりきった世界では、することが限られてくるからね。………そこで、君たちの出番だ。」

友「さっきいってた、necを倒せってやつか?」

黒猫「正解。nec様は君たちにこの世界を無様に惨めに這いつくばってさ迷うことを所望してるのさ。」

委員長「猫の性格が変わりすぎな気が………」

黒猫「まぁ、まずはこの建物から出てもらうことからはじめようか。じゃあ、ぼくは外で待ってるからね。」

男「おい、ちょっと、待てよ。」

黒猫「待たない。この学校は校則が厳しいんだ。じゃあね」スゥゥ

友「き、消えた………」

委員長「もういろいろとなんでもありになってきたにゃ~。」

女「イインチョちゃんが、猫化しなくても……」

委員長「いや、なんかアタシ、あの猫のキャラ食ったのかなぁ………って考えちゃって。」

友「あの猫のほうが、数倍マシだな。」

委員長「やんのか、エセライダー?」

友「上等だ、猫耳コウモリ。」

女「イインチョちゃんも、ohanasiしたいの?」ニコォ

友・委員長「「ごめんなさいっ!」」

男「遊んでないで、部屋のなか探すぞ。」

部屋捜索後
男「………こっちはなにもなかったな」

女「わ、私も見つけられなかった………」

友「体操着なら見つけた。」

委員長「変態め………アタシは、なんだろ、生徒手帳かな?こんなの見つけたにゃー」

男「中身は?」

委員長「まだ、読んでない。こーいうのって、みんなでよむべきでしょー?」

男「読んでくれ。」

委員長「あいあーい。」

××学園校則~改訂版~
・廊下は静かに
・学校の備品は壊さないように
・消灯時刻以降は教室からでないように
・生徒同士でいさかいを起こさないように
・生徒会には逆らわない
・教師には従わない

以上を臨時の校則とします。
なお、消灯時刻は23:00です。

これらの校則が守れない生徒には物理的な厳罰が待っています

委員長「だって~」

友「教師に従わないって………」

男「ふむ……女、今何時だ?」

女「え、えっと………時計は8:00を指してるね。」

男「消灯時刻には、おそらくどちらも被らないよな。」

友「俺、いつもこの時間は寝てるぜ?」

委員長「それはアンタが寝過ぎなだけでしょ」

男「………どうする?俺はここにいても仕方ないと思うし、他の部屋を探索したいと考えるが。」

友「俺もそれでいいと思う。」

委員長「アタシもそれしかないと思うにゃー。」

女「……………私もそれでいい、かな?」

男「女、どうした?なにか引っ掛かるのか?」

女「ぇ?あ、いや………ぅぅん。なんというか、違和感、みたいなものだけど……」

男「消灯時刻ってところか?」

女「ぅぅん、そこじゃない。………この××学園って、私たちの通っている学園名ってことでいいよね?」

男「まぁ、そうだな。」

友「悪夢の世界らしいし、俺たちの記憶の再現とかだったりするんじゃない?」

女「………だったらおかしいよ。」

男「ん?悪い、どういうことかわからないんだが。」

女「だって、私たち全員、この部屋に見覚えないでしょ?」

男「……………」

委員長「………言われてみれば、そうだにゃー。」

女「……………進まないといけないのはわかってるんだけど、私は欲を言えばもう少しここで探索がしたいな。」

男「……………俺は早く進むべきだと思う。そんなことを言ってしまえば、いつまでたってもこの部屋から出られないだろ?」

女「それもそうだけど………」

委員長「なら、二手に別れればいーんじゃないのー?」

委員長「アタシは女っちに付き合って、ここの捜索やるから、男と、そこのアホの二人で、外の様子見てくればいーじゃん?」

友「おい、どうして俺が、こいつと一緒に………」

男「わかった、それでいこう。」

男「俺たちは一通り周囲を見て回った後、ここに戻ってくる。」

男「それまでの間、女と委員長で部屋の捜索をする。俺たちが戻ってきたら、部屋の探索をやめて次に進む。これでいいか?」

女「うん。それでいいよ。………ごめんね。どうしても慎重に進みたいの。」

男「………その気持ちはわかる。」

女「あ、男くん。」

男「なんだ?」

女「“廊下は静かに”ね」

廊下・男組
男「………普通、だな。」

友「特に変わったものがあっても困るんだけどな。…………それにしても男。」

男「なんだ、体操服マニア。」

友「ちげーっての。俺は体操服のみならず、女子の着衣なら………じゃなくてっ!」

男「……………」ギロッ

友「っとと、悪い。静かにしておかないといけないんだったな。」

友「………お前、さっき女ちゃんが言ってたこと、気づいてたろ。」

男「なんのことだ?」

友「とぼけんな。お前と何年の付き合いだと思ってんだよ。考えてることくらい予想つくぜ?」

男「………気持ち悪いなお前。」

友「言ってて自分でも思った。で、どーなのよ、実際のところ。」

男「……………ここが××学園と仮定した場合、俺が建てたのは2つの予測だ。」

友「ほぅほぅ。」

男「1つはここが過去の××学園であるということ。」

友「……………は?」

男「………さっき、お前がいった通り、ここが悪夢の世界だとしたら、あり得なくはないだろ。」

友「あー、まぁ、そだな………」

男「で、まぁもうひとつの方なんだが………」

友「なんだ?今度は未来の××学園とでもいうのかよ?」

男「………お前にしては勘がいいな。」

友「対義語ってことばの意味くらいわかるぜ、さすがに。……………ついでに、お前の癖を考えると、ここが未来であることはあってほしくないパターンなんだろ?」

男「……………お前、ホントに気持ち悪いな」

友「おほめに預かり光栄の至りだぜ。」

男「なぁ、友?お前、necのいってた世界観覚えてるか?」

友「なーんとなくは。………戦争で世界が滅んだってやつだっけ?」

男「それだ。………で、そのことを考えると―――ん?」

友「どうした?」

男「シッ………誰か来る。………この声。面倒だな。隠れるぞ、友。」

友「え、あ、あぁ。」

男組
廊下→教室

保健室・女組
女「イインチョちゃん、探すときの注意なんだけど、なるべくモノを壊さないようにしてね。」

委員長「はにゃ?なんでー?」

女「生徒手帳に書いてあった校則、なるべくなら守っておきたいから。」

委員長「そもそも、管理者がいないんじゃ、こんなの守っても意味にゃいんじゃないの?」

女「そうなんだけどね………うん。今は確証がないから慎重に動いたほうがいいと思うんだ。」

委員長「ふーん………」

女「あれ、待って?………生徒手帳?」

委員長「うん、生徒手帳だね。」

女「…………誰の?」

委員長「にゃ?」

さらに一ヶ月たって、帰ってきてみる

女「生徒手帳ってことは、誰かの名前とか写真とか書いてるよね?」

委員長「そうだろーね。………あ。」

女「ちょっ、イインチョちゃん、手帳だして!」

委員長「えっと、これ……じゃなくて、これかっ!」ドサドサ

女「えっと………私たちのが……ああなってたから…」パラパラ

委員長「……………」

女「……………」パラッ

委員長「……………」

女「………うん、わかったよ、イインチョちゃん。」パタン

女「ここ、未来の私たちの学校だ。」

委員長「……………にゃ?」

女「うん、未来だね。」

委員長「ちょ、ちょっと、待ってよ女っち!ど、どうしてそう簡単に未来だと……」

女「………生年月日。」

委員長「?」

女「この手帳の持ち主の生年月日がね、××年後なの。」

委員長「……………は?」

ドッガッシャァァァァン

女・委員長「「っ!?」」

委員長「な、ななななんにゃ!」

女「わかんないけど………あ、そうだ、委員長ちゃん!耳っ!」

委員長「みみ?」

女「猫耳だよっ!なにか聞こえないのっ!?」

委員長「あ、うん………ちょっとまって……」:猫耳使用

委員長「声……銃撃……機械音………女っち!まずいよっ!二人が交戦中!」

廊下
dqn「この力あればお前にも負けねぇんだっ!しねっ!しねっ!」ドシュゥッ!バシュウッ!

友「うわわっ!ロケランとか、やっべーっての!」ダッ!:バッタの脚使用

ドッガッシャァァァァン

友「けほっ!おぃ、無事か男。」

男「………お前に助けられるとは。」

友「ひっでぇ!次からは助けねーぞ。」

男「まぁ、感謝くらいはしておく」:機械の眼使用

dqn「どこだぁ!ぶっ殺してやんよ!」

男「自分の攻撃で対象を見失うとはバカだよな。」

友「なぁ、なんで反撃しねーんだよ。」

男「校則だよ。手帳にかいてあっただろ。右も左もわかんない状況で―――っ!なにかくるぞっ!」

友「えっ!うわっ!」ダッ!

クワワワワーン

dqn「そこかぁ!しね―――」プチッ

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