とある山奥

ギンコ「さて、あんま面倒は嫌なんだがなぁ……」

ギンコ(集会で光脈筋を報告しなきゃいけねぇし、深かったらすぐ引き返すか)

ギンコ「…行きますか」

…ずぶ ずぶ ずぶ…

ギンコ「よっと、大きさは……」すた

ばこんっ！！

ギンコ「なっ……！？」
(地面が、崩れて…落ちる！)

ギンコ「くそ…！」ひゅううううぅぅぅ

……………

どさっ、がらがら

・「ん、あれは…人かな？」

・?「おいおい、シロこんなところに亡者なんているわけ……いたーーー！？」

・?「ど、どうしよう！？なにすればいいの！？素数を数えるの！？人口呼吸！？」ワタワタ

???「落ち着け、カキ助！まずシロ、鬼灯様を呼んでこい。猛ダッシュでだ」

シロ「わ、分かった！……ほーずきさまぁーーー……！！」ピューーーーーン

カキ助「お、おれはどうすればいいかな！？」

???「この人、いやこの鬼か？それになんでこんなに散らかってるんだ？」

カキ助「それに亡者の衣装着てないよね…？だれなんだろ？」

カキ助「あ、ルリオ！生きてる、息してるよこの……鬼！」

ルリオ「そうか、良かった。……ん？」

ﾎｵｽﾞｷｻﾏﾊﾔｸｰｰ! ｼﾛｻﾝﾜｶﾘﾏｼﾀｶﾗ，ｾｶｻﾅｲﾃﾞｸﾀﾞｻｲ

カキ助「ほ、鬼灯様ーー！この人ですーーー！！」

鬼灯「わかりました、閻魔殿に連れて行きます。…もし、大丈夫ですか」

「…………」

鬼灯「意識なしですか、となると」ﾖｯｺｲｼｮ

シロ「さすが鬼。成人男性を軽々とお姫様抱っこ…」

カキ助「あ、そうだ。この散らかってるものとかどうしよう？」

ルリオ「瓢箪とかあるな、まだ入ってる…」ﾁｬﾌﾟﾝ

シロ「なんか凄い濃厚というか馨しいというかいい匂いがするよ、その瓢箪！」

鬼灯「本当ですね、かなり強い…。それにこの匂いは…」

鬼灯「カキ助さん、確かめたいことがあります。瓢箪を開けてください」

カキ助「え？はい……んしょ」ｷｭﾎﾟﾝｯ

鬼灯「やはり……、光酒でしたか」

シロ「わぁ！お酒が光ってる！」

鬼灯「皆さん、その辺りに散らばっているものを回収して下さい、この人は蟲師の方です」

ルリオ「虫師、ですか？」

鬼灯「虫という漢字を三つ合わせた漢字です。それに医師などの師で蟲師。…説明は後です」

〜鬼御一行 移動中〜

ちょいと休憩
誤文字が酷いorz

俺得スレ
がんばれ

閻魔殿

閻魔「あ、鬼灯君！もう急にいなくなるから驚いちゃったよ。…それで君がお姫様抱っこしている人は誰なの？」

鬼灯「申し訳ありません、閻魔大王。この方は蟲師の方なんですが……」ﾁﾗｯ

ルリオ「不喜処地獄の外れに倒れて居たんです、まぁなんで倒れていたんかはわかりませんけど」

鬼灯「私はこの人を開いている部屋に連れて行きます。道具の散らばりから見て高所から落ちてきたんでしょう。頭は打っていないと思いますが」

カキ助「道具はどうするんです？」

鬼灯「持ってきて下さい。……しかし妙ですね」

シロ「んー、何が？」

鬼灯「蟲師の方達はランドセルのような木箱を背負いながら生業をしています。道具の量から間違いなく道具を入れるために持っているはずなんですけどね」

閻魔「あー、鬼灯君。もしかしてそれって…」

茄子「あ、鬼灯様ー！」

唐瓜「茄子待てよー、あ、鬼灯様。茄子たら白澤さんに届け物に行くからって高天原ショッピングモールに行こうとしたり…」

鬼灯「職務怠慢はいけませんが、なぜ偶蹄類のところに？」

茄子「いやーなんか大っきい薬箱みたいなのが落ちてたから閻魔大王に言ったら白澤さんのじゃないかって」

鬼灯「それこの人のです」

唐瓜「うわっ！誰ですかそれ」

鬼灯「うわとか言わないでください、蟲師の方です。…もうそろそろ腕が痛いので部屋に連れて行きます」

１mはある金棒を携帯して易々振り回す鬼灯が腕が痛い？
男を抱き上げてるのが嫌だったか、人に優しくする筋肉が貧弱なのかの二択だと思う！

鬼灯「あ、あと閻魔大王。……なぜそのことを教えなかったのかあとで吐かせます」ｽﾀｽﾀ

閻魔「教えてとかじゃなくて吐かせるの！？肉体言語使うの前提！？」

茄子「閻魔様ー、蟲師って何ですか？」

閻魔「あ、ああ、蟲師っていうのは命に近い存在の蟲が起こす異変とかを解決する人だよ、なんでも蟲は見える人が分かれているとか…」

ルリオ「ここに来る前鬼灯様が光酒がなんとかって言ってたんすけど」

閻魔「光酒っていうのは蟲の前の姿で鬼灯君曰くどんなものよりも美味いだとか」

カキ助「曰くってことは呑んだことあるんだ……」

閻魔「わしも飲んでみたいって言ったら閻魔大王は養命酒で十分ですって…わし養命しないんだけど」

鬼灯「当たり前でしょう。光酒は貴重なんですから。……さて閻魔大王、何故私に相談しなかったのですか！ 報告・連絡・相談は常識でしょう！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

閻魔「棍棒痛い痛いって頬が擦り切れちゃうし、それは部下がやることでしょ！」

シロ「鬼灯様ー、蟲師の人は？大丈夫？」

鬼灯「ええ、大丈夫ですよ。暫く安静にしていればじき起きるでしょう、それに彼多分死んでません」

唐瓜「え、それってずっとこっちに居て大丈夫なんですか！？」

鬼灯「篁さんも迷い込んでも無事だったんで平気でしょう。茄子さん、唐瓜さんは彼の近くに居てお世話をしてあげて下さい」

茄子「わっかりました〜！行こっ、唐瓜！！」

唐瓜「ああ、おい待てってー！」

空き部屋inギンコ

茄子「唐瓜ー、この人肌めっちゃ白いよ、落書きしよーぜー！」

唐瓜「仮にも怪我人なんだからふざけるなよ！！」

茄子「はぁーい、にしても色んな道具があるなぁ、なんだろこれ？」

唐瓜「おい、勝手にいじるなよ！」


唐突なコンマ判定2↓
一の位で1〜3が10分後、4〜6で20分後、6〜9で30分後、0で？？？

コンマ結果
10分後、ギンコが目覚めます(唐瓜と茄子とやりとりの判定でした)


茄子「なんだろ、チョコボール？」

唐瓜「どーみても違うだろう、それ…変なお札みたいなの貼ってあるし」

茄子「こっちはー、……盃？」ｶﾊﾟｯ

唐瓜「うわぁ、綺麗な緑だなぁ…ってだから〜、人のものを勝手にいじるなよ！！」

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ

ギンコ「ん、あ……」ﾑｸﾘ

茄子「あ、起きた」

ギンコ「ここは、……何処だ…？」

唐瓜「えと、おはようございます。お身体は大丈夫ですか…？」

ギンコ「ああ、少し痛むが…。あんたらが此処へ？」

茄子「ううん、違うよー、鬼灯様が連れてきたの、唐瓜ーおれ呼んでくるーー！」ﾄﾀﾄﾀ

唐瓜「あ、おい茄子だから早いってーー！」ﾄﾀﾄﾀ

ギンコ「……行っちまったが、あいつらツノ生えてたよな……？見間違いかね…？にしても」ｷｮﾛｷｮﾛ

ギンコ「道具は、ある程度あるが行商箪笥と薬がねぇな…参ったな、こりゃ」

ｶﾞﾁｬ

鬼灯「お具合はどうでしょうか？」

ギンコ「大丈夫だ、あんたが此処まで運んでくれたみたいで、済まなかったな」

鬼灯「いえいえ、お気になさらず」

ギンコ「……なぁ、俺の見間違いじゃなければあんたにもさっきの子供らにもツノが生えているのか？」

鬼灯「いえ、バッチリツノありますよ」

ギンコ「そうか、そういやぁ聞けなかったんだが此処はどこだい？」

鬼灯「此処は、……閻魔殿です」

ギンコ「……は？」

鬼灯「もっと広く言うと地獄ですね、地獄にある閻魔殿というところです」

ギンコ「………そう、か、俺は死んだの」

鬼灯「いえ死んでもいません」

ギンコ「………は？」

鬼灯「多分、なんらかの原因で生者である貴方が地獄に迷い込んでしまったんです。ですので貴方はまだ生きているんですよ」

ギンコ「……そうか、あのとき虚穴の中で落ちて…」

鬼灯「何であれ生者である以上、閻魔大王第一補佐官の私が貴方を現世へとお戻ししますので、ご安心を」

暫く書き込みできなくなりそうなのでコメント返信

>>7
頑張っていきます！

>>9
おおう、知らない間に頭の中で棍棒は鬼灯様にとってめっちゃ軽く扱える設定になってました、指摘ありがとうございます
きっと後者ですね