提督「伝説の船……」 (12)

提督「それは帆船でありながら数々の海賊船やジャックドー号を葬ってきた軍艦たち」

提督「そんな船の艦娘がいただと!?」

睦月「あれはそうに違いないですよぉ!だってすっごく強かったもん!」

天龍「ああ、遠征帰りの時にレ級とやりあってるのを見ちまってな……、あのレ級が3分持たなかったんだぜ?」

天龍「このところ無差別に攻撃を繰り返してる存在があるって言ってたけどよ、もしや……」

提督「……最近深海棲艦も艦娘も無関係に沈めるものが存在しているとは聞いていたが……まさか……本当に?」

睦月「提督!睦月もう怖くて海ん出られないよぉ!!」

提督「……」

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提督(おかしい……伝説の船はジャックドー号によって大昔に全て沈められたはずだ)

提督(艦娘も深海棲艦も出現したのはつい3年くらい前のこと)

提督(そんな大昔の軍艦が復活することなんてありえないはずだ……)

提督(まあ、ともかく詳しい調査をさせる必要がありそうだ)

提督「疲れているのに済まなかったな。睦月、お前はしばらく休暇を取れ。あんな化け物を見てすぐにはコンディションを取り戻せないだろ」

提督「天龍もありがとう。他の娘を怯えさせたくはない。明日俺の口から直接言うから、このことは明日まで内緒にしてくれ」

天龍「わかった」

睦月「提督ありがとう……すぐに元気になるから……」

提督(調査のみとはいえ相手は伝説の船……ある程度しっかり編成をして向かわせたほうがいいな)

提督(木造船だから大丈夫と舐めていると恐ろしい目にあうからな)

提督(しっかし、あのレ級が3分持たずに撃沈か……やっぱりそれほどの火力があるなら伝説の船で確定だろう。)

提督「ほかの鎮守府でも犠牲が出ているわけだし慢心はダメといつも言ってる身だからこの辺りは徹底しておかないと……」

提督「……」

Assassin's Creed4の伝説の船とのクロスです。
アサクリ要素は伝説の船だけなのでご了承ください。

翌日

提督「本日は早朝から集合してもらい本当に感謝する。先日この近くで伝説の船らしき艦娘を見かけた」

「「伝説の船?」」

提督「ああ、今から大体200年前にカリブ海に存在していたとされている帆船軍艦のことだ」

吹雪「あ、あの」

提督「どうした?」

吹雪「この時代に帆船……ですか?」

提督「ああ、この伝説の船と呼ばれる船は五隻存在していてな。どれも当時は海に浮かぶ要塞として恐れられていた物たちだ。数々の海賊船を海の藻屑にして沈めたとされている」

提督「今回、我々はその伝説の船らしきものがいたとされる場所を中心に調査を行う」

提督「調査のみであるため、万が一鉢合わせしたら迷わず逃げてくれ。我々ではとても倒せる敵ではないのでな……」

「「……」」

提督「話が長くなってすまない、何か質問があれば答えよう」

長門「提督、先ほども吹雪が言ったがそれらは帆船なのだろう?」

提督「ああ、木造の帆船だな」

長門「あまり驕りたくはないが、我々は鉄でできた艦娘だ。木造帆船に劣るとは思えない」

提督「あいつらをなめてはいけない、伝説と言われているだけあって頭のおかし性能を誇っている」

提督「実際に目の当たりにした天龍と睦月が怯えて帰ってきたくらいだ。あのレ級が3分持たずに沈められたらしい」

「「「!?」」」

「レ、レ級が!?」

「3分ってどういう……」

「嘘だろ……追い払うだけであんなに苦労したってのに」

提督「てっきりみんな知っていたものだと思っていたんだが……なぜ天龍は知っていたんだ?」

天龍「ああ、一週間くらい前からこの鎮守府インターネットが使えるようになっただろ?強え艦娘ってのはどういうやつなのか検索したらたまたま出てきてよ、読んでたんだ」

提督「なるほどな……」

提督「調査は明日からすぐに開始する。編成は長門、陸奥、金剛、霧島、赤城、加賀とする。調査ではあるが、万が一交戦せざるを得ない場合のことを考え、この6艦で行く」

提督「本日は以上だ、早朝からありがとう。解散してくれ」















提督「……」

提督(あんな堅苦しいこと言ってたけど……勝てる気がしないんだよなぁ……)

提督「プリンス以外は」ボソッ

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