球磨川『あーあ、生徒会クビになっちゃったし、エロ本でも買いに行こうかな』
『月刊ヤングジャンプが無くなったのは惜しいな……』
『僕達高校生は18禁のエロ本を買えないのに』
『ん、あそこにエロ本が!!??』
『今の時代でも河原にエロ本って落ちてるんだねー』トテトテ
詠矢「論証の為に資料を集めなきゃなー」
「何でもwikipediaに頼る奴居るけど、俺あのサイト嫌いなんだよねぇ…」
「あと、身体の方も鍛えないとな……」
「おっほぉ!!あそこにあるのは!!」
「桃源郷黙示録!!」エロホン
「ちょっくら頂戴しに行こうか」
球磨川『んー、どう拾おうかな……』
『恥ずかしげもなく普通に拾っても良いけど……』
『恥じらいを演出してみたい気も……』
『一旦通り過ぎて周囲を伺うフリをして拾うのはどうかな……』
『それとも足で挟んで上に跳ねあげてスタイリッシュにカバンに入れるのは……』
『うーん……迷うなぁ……ん?』
詠矢「どっせい!」シュタッ
「さて、拝見しますか!」
球磨川『』
詠矢「おっほぉ!!こんな大胆なポーズしちゃっていいんですか!!」ドッセイドッセイ
「いや、良くないっしょ。理性的に」キリッ
球磨川『あのー』
詠矢「なんだ?俺は今忙しいんだ」ドッセイドッセイ
球磨川『そのエロ本僕のなんだけど』
詠矢「名前も書いてないし、そんなこと言われてもなぁ」ドッセイドッセイ
球磨川『いいから渡してよ』
詠矢「とりあえず、今の段階では『やだね』だ」
球磨川『……』
ドスッ
詠矢「!?」
球磨川『僕のエロ本を返してって言っただろう?』
詠矢「なんだこれ…ネジか…でも身体の中を通っている感じはしない……だったら身体にくっついているのはおかしいな」
カラン
球磨川『!?』
詠矢「しかもこんな大きいネジを飛ばすなんて目視できるはず。でも出来なかったということは」
「さてはテレポートか何かかな?」
球磨川『残念ながら違うよ』
詠矢「そうかそうか、それはすまなかった」
「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー」
球磨川『良いからエロ本返してよ』
詠矢「とりあえず、今の段階でも『やだね』だ」
球磨川『……』
ドスッ
球磨川『返してよ』
詠矢「だから身体に通ってないのにこうなるのはおかしいんだって」
カラン
詠矢「だが、二発目で見切った」
「身体に僅かながらネジの勢いを感じた。アンタの能力は…」
「過程の省略だな!」
球磨川『……キンクリかい?これは使い方の一つにしか過ぎないよ』
『少年ジャンプみたいに名乗っておこう、僕、球磨川禊の過負荷は≪大嘘憑き≫オールフィクション。無かったことにしてしまう過負荷さ』
詠矢「へぇ、俺はただの理屈っぽい高校生さ」
球磨川『……』
詠矢「あんたの能力なんか面白いな。もっと見せてくれたらこれをやるぜ」
球磨川『早く返してくれないから興味が薄れたよ』
『そのエロ本は無かったことにしよう』
パッ
詠矢「なっ!!」
「確かにここにエロ本はあったのに!」
球磨川『そうさ、そこには確かにエロ本はあった』
詠矢「あ、エロ本戻ってきた」
球磨川『だが、僕の過負荷で無かったこ……!?』
詠矢「あんたの能力って案外凄いな……」
球磨川『な、一度無かったことにした物は元には戻らないはず!?』
『まさか安心院さんが……!?』
飽きた
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