的場梨沙(14)「P、最近パパが一緒にお風呂に入ってくれなくなったのよ」 (28)

2年後のヴァリサを想定したお話
短いです

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P「……えぇ?」

梨沙「なによその反応」

P「いや……中学生になったのに、最近まで一緒にお風呂に入ってたことに驚きだ」

梨沙「うちのお風呂はアンタの部屋の浴槽よりずっと広いんだから、アタシがナイスバディに成長しても一緒に入れるのよ」

P「風呂の大きさの問題じゃないんだよなあ」

梨沙「とにかく、アタシは寂しいのよ。わかる?」

P「寂しいのはわかるとして、その話をなぜ俺にするのかがわからない」

梨沙「黙って聞いてくれるの、アンタくらいしかいないし」

P「わざわざ誰かに言わなきゃ収まりがつかないほど寂しいのか」

梨沙「そういうことね。はあ~……」

P「ふむ。なら仕方ない。俺がお父さんの代わりに一緒に風呂に」

梨沙「エッチ馬鹿ヘンタイ信じらんない」

P「真顔で罵倒するのやめろよ! 軽いジョークだろ!?」

梨沙「笑えないジョークに価値はないわ」

P「手厳しい」カタカタ

梨沙「まだお仕事終わんないの?」

P「そうだなー。この調子だとあと1時間くらいはPCの前で拘束されるか。梨沙、暗くならないうちに帰った方がいいぞ」カタカタ

梨沙「はーい。でももうちょっといる」

P「………」カタカタカタ

P「(あー、びっくりした。動揺を悟られないか不安でしょうがなかった)」

P「(梨沙のやつ、中学に入ってからどんどん女らしい体つきになってるもんなあ……いきなり風呂の話なんてされたら思わず裸とか想像しちゃうだろ)」

梨沙「ふんふんふーん♪」

P「(今も鼻歌混じりでソファーに寝そべってるけど、その角度だとここからパンツが見えそうで困る)」

梨沙「あ、そうだ。ねえP」

P「(年が10個離れているから異性として認識していないのかもしれないが、ちょっとは女の子らしい恥じらいというものを意識してほしいものだ)」

梨沙「ねえってば。聞いてる?」

P「(……っと、いかんいかん。プロデューサーがアイドルに劣情を抱いてどうする。もし間違いなんて起きたらただじゃすまないんだから)」

梨沙「ちょっと、なんとか言いなさいってば!」ムギュッ

P「!?」

P「(は、背後から抱きつかれた!?)」

梨沙「このアタシを無視しようだなんていい度胸ね」グイグイ

P「(あ、当たっている。柔らかなお山の感触が背中に!)」

P「り、梨沙。いきなり抱きつくのはよくないぞ。俺が驚くから」

梨沙「そっちが反応しないのが悪いのよ」

P「(こ、このままでは)」

Pのp「 」ムクムク

P「(案の定恐れていた事態が! くそ、こんなの梨沙にばれたらどうなることか)」アタフタ

梨沙「どうしたの? 急に汗ダラダラになって」キョトン

P「な、なんでもないぞ」

梨沙「? ……アンタ、なんでさりげなく前かがみになってるのよ」

P「いや別に? というか、そろそろ離れてもいいんじゃないか」

梨沙「もしかしてお腹痛いの? だったらすぐにトイレ行った方がいいわ」

P「腹が痛いわけではなくて……」

梨沙「……なーんか怪しいわね。えいっ」

P「うわ、馬鹿、無理やり俺の体勢を!?」

梨沙「お腹に何隠してるのか調べない……と……」

Pのp「ズボン越しですがこんにちは」ビーン

梨沙「 」

梨沙「……なにこれ」ジー

P「いや、その……あれだほら、ちょっと眠くなってしまってな」

梨沙「眠くなった?」

P「梨沙は女の子だから知らないかもしれないけど、眠いと男のこれは大きくなるんだ。だから今も、ちょっとな?」

梨沙「へえー、そうなんだ。初めて聞いた」

P「納得したか?」

梨沙「うん」


梨沙「なんて騙されると思った?」

P「 」

梨沙「アタシももう中2よ? そういう知識、ちゃーんと頭に入ってるんだから」

梨沙「エッチなこと、考えたんでしょ」

P「その、あのだな」

梨沙「考えたんでしょう?」ニヤリ

P「……はい」

P「(な、なんだこの威圧的なネットリボイスは! 梨沙のやつ、こんな声出せたのか……)」

梨沙「どうしてエッチなことを考えたの?」

P「……急に梨沙が抱き着いてくるから」

梨沙「ふーん♪ そうなんだ……いくらアタシが可愛いとはいえ、中学生相手にそんなこと考えちゃったんだ。アイドルのプロデューサーが」

P「反省してます」

梨沙「反省か……ところで、アンタのそれ、まだ元気みたいだけど」

Pのp「絶好調」ビーン

梨沙「そういうのってさ……『処理』してあげないといけないって聞いたわ」

P「いや、別に処理しなくてもほっとけばそのうち」

梨沙「してあげよっか」

P「なっ!? お前、言ってる意味わかってるのか!?」

梨沙「わかってるわよ。アンタがヘンタイなのが悪いんだけど、アタシのせいでこんなになっちゃったのも事実だし……一回くらいならいいかなって」

P「………」

梨沙「黙ってないで何か言いなさいよ。ひょっとして感動のあまり言葉も出ないとか? こんな美少女にシてもらえるチャンスなんて一生に一度あるかどうかだもんねー」ニヤニヤ

P「………」



P「ていっ」チョップ

梨沙「あいたっ!?」

P「調子に乗りすぎだ、ガキのくせに。色気使って大人をたぶらかそうなんて10年早い」

梨沙「なによー、いいじゃない。ちょっとした冗談なんだから」

P「アイドルがそんな冗談口にするんじゃありません!」

P「(本気でクラっといきかけたことは秘密にしておこう……なんとかプロデューサーとしての意地で踏みとどまったが)」

梨沙「わかったわよ。つまんないのー」

梨沙「………」

P「どうした」

梨沙「靴、なんかついてる」

P「え?」

P「(梨沙の指さした部分を確認しようと、下を向いて少し前かがみになる。その瞬間だった)」

梨沙「すきありっ」


チュッ

P「………は?」

梨沙「頬しか狙えなかったわね……じゃあ、また明日」

P「(悪戯が成功したかのような満面の笑みを浮かべ、足早にその場を立ち去る梨沙)」

P「(帰り際、彼女の頬は赤く染まっていた、気がした)」

P「(そして、頬が赤いのはおそらく俺も同じで)」


P「……小悪魔属性まで身に着けてしまったか」

P「今後のプロデュースも大変そうだ」

おわり

梨沙のSSもっと増えてくださいよー、ということでお付き合いいただきありがとうございました

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