ミスター「水曜どうでしょう、シェフ大泉VS天海春香料理対決」 (24)

ミスター「こんばんは、水曜どうでしょうです。
さて、何時もは私と大泉洋君、それに藤村さんと嬉野さんでお送りしている水曜どうでしょう。
むさいオッサンばかりの画面ですね。
ところが、今日は何と、あの超売れっ子アイドルが登場するという事で驚くべき快挙を、
私達は成し遂げてしまうのです。それでは、ご覧ください、どうぞ」


ミスター「ねーむりーひめーめざめるーわたーしーはーいまー」(裏声
大泉「千早ちゃんなら、大丈夫!」
安田「春香!私、アイドルになるわ!」




藤村「あれ春香ちゃんかよwwwwwwwwwwwwww」




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20○○年4月19日
午前7時39分
北海道
HTB本社駐車場

ミスター「さあ今回は何と、我らが誇るシェフ大泉と、あの人気アイドルの料理対決という事で、
     今この北海道はHTBに集結しています……さあ!それではまずは、我らがシェフに御登場して頂きましょう。
     それじゃあ、お願いします、どうぞ!」

大泉「おはよーぅございます。シェフ大泉でぇございます……
   北海道民の皆さぁん、アイドル如きに負ける私ではございませんよぉ。
   このピストル大泉がぶち抜いてやりますから!」

藤村「何でお前はそんなに敵意剥き出しなんだよwww」

大泉「おお藤村君。こんな朝早くからぁ、僕らを呼び出すだけでは飽き足らずに、だ。
   巷で大人気のアイドルを呼んだなんてぇ君は何て暴挙に及んだんだぁ?!」

藤村「だって早くから始めねえとお前の料理終わらねえんだもんwww」

大泉「おーぅ言ってくれるじゃねえか、お見舞いすっぞー」

藤村「ままままままま!挑戦者のアイドルの方もね、いらっしゃってる訳ですから、ミスター、早速ご紹介の方を」

ミスター「はい。という訳で、ご紹介いたしますのは……
     巷で大人気の普通なようで普通じゃない、765プロの赤きアイドル、天海春香さん!
     そして765プロの送り出す美声の歌姫、如月千早さんです!どうぞ!」

春香「おはようございます、天海春kぁっとととと!」ドンガラガッシャーン!

『天海春香 転倒』

ミスター「ちょっと大丈夫ですか天海さんw」

大泉「おうおうおう藤村君、もしこんな所で天海さん怪我させてごらんなさいよ、
   HTBは一生765さんのアイドル呼べなくなっちゃいますよ」

春香「えへへっ……すいません、転んじゃいました」テヘッ

大泉「いやぁ、可愛いんだもの。転び方も堂に入ってるよね」

千早「如月千早です。今日はどうぞよろしくお願いします」

ミスター「はい、という訳でね、765プロの天海さんと如月さんが、シェフ大泉に挑む!という事で、行きたいと思います」


春香「シェフ大泉さん、私、絶対負けませんからね!」

大泉「おー、言ってくれるじゃないですかぁ天海春香さん。
   まあね、僕も大人げないけどね、本当に大人げないとは思うけれども、全力で!戦わせて頂きますよ!」

『全力』

大泉「もう強烈なのお見舞いしてやるから覚悟しとけよ!藤村君も、嬉野君も油断してると痛い目見るぞ!」

千早「お見舞い……?」

ミスター「まあまあまあ、あんまり深いことは気にせずに」

春香「そういえば、大泉さんは1人なんですか?」

ミスター「そうでした。まあ、765プロチームは2人。対する大泉さんが1人。まあシェフなら問題ないでしょう」

大泉「ちょちょっ、ミスターが付いてくれるんじゃないんですか?」

ミスター「ボクは審査委員長として、今回は参加いたします」

藤村「ほら、移動しますからw天海さんと如月さんも、移動ですから車に乗ってください」


『車?』


春香「あ、えええ?スタジオじゃないんですか?」

藤村「何を仰る。シェフ大泉と、天海春香さんの対決ですよ。最高のステージをご用意いたしましたから!」

千早「今ってカメラ廻ってるんですよね……?こんなに賑やかなDさん、始めてみました」

大泉「この藤村ってディレクターはですねぇ、出演人よりも声がデカいんですよぉ」

藤村「良いから車に乗れぇい大泉ぃ」


『移動』



午前8時21分
紅焔学園調理師専門学校

ミスター「はい、という訳でですね、いつか来たような見覚えのある様な建物ですねぇ」

大泉「ぼかぁ忘れもしないよ。夏野菜スペシャルの時でしょお」

ミスター「あの先生が凄く警戒していたねw」

―――※―――※―――※―――
数年前
紅焔学園調理師専門学校
大泉『コラッ!どこ行ってたんだ!要らないよそんな物!』

武田『…』カチッ
―――※―――※―――※―――

大泉「ホント良くキッチン化してくれることになったねぇ」

藤村「任せてくださいよぉ。僕の手腕ですよ」

大泉「いちいち図々しんだよねぇあなたは」

ミスター「えーと、それでは本日料理の審査をしていただける紅焔学園調理師専門学校の武田先生です、どうぞ」

大泉「武田先生wwww」

武田「お久しぶりです」

大泉「まあまあまあホント、ご無沙汰しております、シェフ大泉でございます」

藤村「武田先生もwww大泉君の料理の洗礼をwww
   大泉さん、お願いしますから誰かが斃れるような飯だけは辞めてくださいよ。

春香「すごーい、調理師専門学校ってやっぱり綺麗ですねぇ」

千早「春香、頑張りましょう」

春香「うん!」

大泉「でぇ、今日の材料はどれだい?」

ミスター「さあそれでは本日の食材をご覧いただきましょう、これです!」

春香「うわぁ!凄い!」

千早「豪華ね」

大泉「これはこれは、合成ですなぁ。天海さんどうですか」

春香「これは良い料理が出来そうです!」

大泉「そうでしょうそうでしょう……伊勢エビ何てのもあるんですね?」

藤村「それをどう扱うかもポイントですよ!」

ミスター「さあ、まあとにかく、これだけの食材、どう使って頂いても構いません。
     HTB水曜どうでしょう料理対決、スタートです!」



『調理開始』

ミスター「さあ天海さん、如月さん。今回のメニューは、もう決まっているんでしょうか?」

春香「はいっ!前菜が青い鳥サラダ、
   続いて産地直送新鮮な魚介のスープキラメキラリ風、
   メインは伊勢エビのバターソテー~乙女よ大志を抱け!気合と根性のスペシャルソース添え~です!」

ミスター「ほー、何だか凄いですねぇ。期待して、良いんですね?」

春香「もちろんです!」

ミスター「いやー、楽しみですねぇ。如月さんはサラダを作ってるようですが」

千早「……私は、料理が苦手なので、春香のサポートをしっかりと」

ミスター「いいですねぇ。それではこちらのチームは一先ず安心
     と言う事で続いてはシェフ大泉チームを見てみようかと思います」


ミスター「さあシェフ大泉、今回のメニューをお聞きしても宜しいですか?」

大泉「えー、今回はですねぇ。やはりメインは新鮮な伊勢海老、そして海産物ですね」

ミスター「おおー、奇しくも765プロチームと同じ考えですねぇ」

大泉「そうですか?えー、本日のピストル大泉のメニューはですね、
   前菜が春野菜とホタテの中東風ソテー、スープはスパイシーな刺激が欲しいということで
   カニを使ったオリエンタル風スープ。
   メインは伊勢海老のピストル大泉スペシャルソース添えで行きます!」

ミスター「もうね、君のスペシャルとかスパイシーとかは危険な香りしかしないよw」

藤村「いいかぁ大泉君、頼むぞ、これ全員食べるんだから」

大泉「おー、それはそれは凄いじゃないかぁ、今を時めくアイドルにぃ、
   シェフ大泉の自慢の手料理を振る舞えるなんて光栄だよ」

藤村「お前ホント頼むぞwww食えるもん出してくれよなwww」

大泉「大丈夫ですよぉ、任せてくださいよ」


『調理開始から1時間が経過』

ミスター「まあ、どうですか武田先生。この両者の手つき」

武田「天海さんは良いですね。如月さん少し危なっかしく見えますが」


春香「千早ちゃん。後はそれを全部鍋に入れておいて」

千早「わかった、春香……味付けは?」

春香「味付けは私がやるから、あと千早ちゃん、これ皮剥いておいて」


ミスター「良い連携ですねぇ、さて、シェフの方はと言いますと」

藤村「苦戦してますなwww」

大泉「……まあいいか、このままで」

藤村「おいなんか不審な声が聞こえたぞ」

ミスター「まあまあ、ここはシェフを信じようじゃありませんか」


調理開始1時間30分経過


春香「出来ました!」

千早「完成です!」

ミスター「おー!早いですねぇ!それじゃあまあ、早速実食という事で?」

藤村「大泉さんwwwこっちもうできちゃいましたよwww」

大泉「早けりゃいいってもんじゃないんですよ!」


『実食』

藤村「ままま、コースだと言いつつ全部まとめて食べますがw」

『青い鳥サラダ』

ミスター「このソースの青いのは……?」

千早「そこのテーブルの着色料を使いました」

ミスター「そこの……青色一号って書いてありますよこれ!」

『青色一号』

ミスター「何でこんな物置いといたんですかwww!」

藤村「いや、面白いかなって思ってw」

千早「あの……まずかったんでしょうか?」

ミスター「いやいやいや。料理は味ですからね」

藤村「それじゃあ、食べるっていう事で、良いんですね?ミスター」

ミスター「藤村さんは何を言っているんですか。食べるに決まってるじゃないですか。さあ、それじゃ、頂きます!」

『食べる』

ミスター「……ドレッシング、味薄いですね」

藤村「薄いねぇ」

千早「……くっ」

春香「あ、あの、まずい、ですか?」

ミスター「いやいやいや、えーとねですねぇ、不味くは無いんだけどねw」

『薄い』

藤村「薄いですねぇw」

武田「もう少し全体的に調味料が多めでもいいかもしれません」

藤村「おおっと武田先生からのアドバイスが入りました」

千早「くっ、でもスープとメインディッシュは春香の自信作だから大丈夫のはずです!」

春香「はい!それではスープの方を……魚介のスープキラメキラリ風です!」

藤村「キラメキラリと来ましたかw」

春香「はいっ!私達と同じ765プロダクションでアイドルをしている
   高槻やよいちゃんのニューシングル、好評発売中です!」

『宣伝』


ミスター「上手いねぇ天海さんwww」

春香「えへへっ、私達だけじゃなくて、北海道の皆さんに765プロの皆を見て貰えたらなぁって思います」

藤村「あざといなぁwww」

ミスター「さあさあ、それじゃあスープをいただきましょうか」

藤村「……うまい」

ミスター「これ美味しいよぉ。凄いじゃないですか」

藤村「リアクションに困りますねwww」

ミスター「この番組で、料理対決で上手い物が出るっていうのはねw」

春香「あ、あああの、何か不味かったんですか?」

ミスター「いやいやいやwww良いんですよ、どうせ後でリアクションなんていくらでも取るんですから」

春香「?」

藤村「これは武田先生もグーですか」

『合格』

ミスター「さーさー、それではメインの前にですねー、シェフの具合を見てみましょうか」


『シェフ、孤軍奮闘』

ミスター「シェフ、大丈夫ですかぁw」

大泉「こっちもねぇ、そろそろ仕上げですよぉ。メインの伊勢海老を行きますからね。
   小松ぅ、それ真っ二つにして、こっち持ってきて」

『嫌な予感』

藤村「お前はスタイリストにアシスタントやらせてんのかよwww」

大泉「仕方ないでしょぉ!君達はそっちで呑気に飯なんか食べてんだから」

藤村「ごめんてw」

大泉「割れた?それじゃあね、エビの臭みを取るために、ちょっとフランベするから」

『フランベ』

春香「すごーい、大泉さんシェフみたい」

大泉「シェフですからね!それじゃあ行きますよ」


『火柱』

藤村「燃え過ぎだってwww大泉さんwww」

春香「すっごーい!」

ミスター「もうホント、ね、これがやりたいだけじゃないかと言う気もするけれどもw」

藤村「それじゃあ見せ場終わったから、いよいよ765プロチームのメインディッシュ、実食という事で」

『伊勢エビのバターソテー~乙女よ大志を抱け!気合と根性のスペシャルソース添え~』

藤村「メニュー名長いなぁw」

ミスター「これも新曲?」

千早「はい、春香のデビュー曲から最新曲まで収録した特別版です。皆さん、どうぞ」

ミスター「商売が上手いんだものw」

藤村「もうね、皆さんここまで言われたら買うしかないですからねw」

ミスター「それじゃあ食べましょうか……頂きます!」

藤村「……んんっ!」

ミスター「これは!」

藤村「美味しいですよぉ!これは」

ミスター「このソースがまた独特の味でねぇ」

藤村「これは高得点ですよぉ」

春香「やった!千早ちゃん!」

千早「ええ!」

ミスター「武田先生も頷いてますよ!」

藤村「いやぁ、これは良いですよぉ。惜しむらくは、惜しむらくはですよ。
   このあとあの、大泉シェフの料理を食べなきゃいけないというのがwww」


大泉「聞こえてるぞぉ」


『調理開始から2時間30分』

藤村「大泉さぁん。まだですかぁ」

大泉「あともう少しだからぁ!」

春香「何時もこんな感じなんですか?」

ミスター「いつもはですねぇ、もっと掛りますねw」

大泉「まあ、この、えー、よくわからない菜っ葉をですね、ざっくばらんに刻んで鍋に入れます」

『よくわからない菜っ葉』

千早「あれ、何でしょう……ぐつぐつ煮えてる」

『シェフ、味見』

大泉「んー……ん?」

春香「首をひねってますけど」

大泉「ちょっとまだ私が欲しい味じゃないですね……あっ」

藤村「あっ!」

『デスソース』

大泉「んー……このくらいかな」

ドバッ

大泉「よし!出来た!」

藤村「ちょっとまて!今何入れた?!」

大泉「え?隠し味」

藤村「隠れてねえよぉ!鍋ん中色赤いじゃねえかぁwww!」

大泉「まあまあ、食べてみれば分かりますって」


『ビストロ大泉、開店』

ミスター「えーではシェフ、本日のまずは前菜から、お願いします」

春香「うわぁー、大泉さんの料理ってどんなのだろう、楽しみだなぁ」

千早「そうね」

藤村「大泉君、もう一度聞くぞ、大丈夫なんだね?」

大泉「どーしちゃったんですかぁ藤村さぁん。私が一度でも危ない物を出しましたか?」

藤村「出してるじゃないの!」

ミスター「まあまあまあ……それじゃあ、お願いします!」

大泉「えー、それでは前菜、シェフ大泉特製春野菜とホタテの中東風ソテーです」

ミスター「中東って、何ですか?」

大泉「まあまあ、これは食べてからのお楽しみですねぇ」

春香「この、上に乗ってるのは何ですか?」

大泉「それはですねぇ、春野菜のアーティチョークですね」

千早「……初めて見た」

ミスター「えーと、それでは、食べてみましょうか……いたただきます!」


春香「いただきまーs」ガリッ

千早「!?生?!」

春香「このアーティチョーク生ですよ?!」

ミスター「シェフ~!!」

大泉「是非自然な味を体験して頂きたいと思いまして」

藤村「どうしたんですか武田先生」

ミスター「えっ、これこの部分食べらんないの?!」

『食べられない』

武田「本当は、割って外側を剥いてやるんです。で、軸のとこは落として」

藤村「まあまあ、幾らなんでもソテーは行けるだろぉ……」

春香「で、でも、何か中東風とか……?」


『中東風』

千早「……何かしら、この味……何というか……」

ミスター「あのねぇ、コメントし辛いんだけど、不味くは、無い」

大泉「ほら見なさいよ」

藤村「不味くは無いが、美味くもねえな」

大泉「おー言ってくれるじゃないかぁ藤村君」

春香「……何て言うんでしょうね、これ」

ミスター「微妙に海産物っぽい味が消えてるんだけど、まずくは、ない」

千早「……」

藤村「こんなリアクションの取りにくい物作るなよな」

大泉「煩いよ!不味く作ったら不味く作ったで、君達は怒るでしょう!もう良いよ、次!次行くよ!どんどんお見舞いするぞ!」


『カニのオリエンタル風スープ』

春香「オリエンタル?」

千早「何で海外風にこだわるのかしら」

ミスター「えー、シェフ、オリエンタル風っていうのは、そのどういった部分がオリエンタル風なんでしょうか」

大泉「それは食べてのお楽しみ、という事で、召し上がってください!」

春香「そもそも、オリエンタルと中東って範囲が被ってるんじゃ……」

大泉「はいそこ早く食べる!」

千早「……げほっえほっ!」

『咳き込んだ』

春香「ぁっ!っらぁい!」

ミスター「シェフ~!!!」

藤村「あっ!辛いなこれ、しかも喉に来る」

武田「……!」

ミスター「あっ、武田先生が部屋の外にwww」

藤村「おい武田先生吐いたんじゃねえかwww?」

春香「うぇっほえっほ!!!!」

千早「……殺す気ですか!!!!!」

大泉「どぉだお前らぁ!久しぶりにお見舞いしてやったぞぉ!」

春香「酷い……」

千早「噂には聞いていたけれど、ここまでとは」

ミスター「え、シェフ噂になってるの?」

春香「あ、いえその、765プロの事務員の方が水曜どうでしょうを見てるらしくって」

千早「シェフ大泉の企画に出ると言ったら、気を付けてね、って」

大泉「気を付けてねってそれはどういうことだい?」

藤村「お前が変なもん作るからそう言う事言われるんだろ!」

千早「私、明日CDの収録……」

春香「ち、千早ちゃん、大丈夫だよ!次は大丈夫だから!」

ミスタ「いやー……不安だなぁ……」


『伊勢海老のピストル大泉スペシャルソース添え』


大泉「ほらどうだぁい!」

藤村「おやおやおやぁ!これは美味しそうじゃないですかぁ大泉さぁん!」

春香「凄いですねぇ、でも、ソース掛ってないみたいですけど」

大泉「慌てない慌てない、今掛けますよぉ」

ミスター「えっ、なにそれ」

千早「青い……」


『青色1号』


藤村「お前もかよ!」

ミスター「シェフ~!」

大泉「美しいカリブの海をイメージしてみました」

藤村「いいよそんな小細工は!」

春香「ま、まあまあ、やっぱり料理は味ですよ、味!」

千早「それが一番不安なのだけれど」ボソッ

春香「千早ちゃん、シーッ!」

大泉「はいそこ私語は慎んでくださいよ。はい、それじゃあ召し上がってください!」

ミスター「……?」

千早「……?」

春香「……?」

ミスター「あっ……」

千早「うっ」


春香「なにこれ……なまぐひゃい」

藤村「……大泉君、これ、何入れたの?」

大泉「におい付けにそこにあった魚醤」

『魚醤』

藤村「あっ!」

『あっ』

ミスター「どうしました、藤村さん」

藤村「お前あれ使っちゃったの?魚醤」

『使っちゃったの?』

ミスター「駄目だよぉwなんか生臭いものこれwww」

藤村「あと、リアクション取りにくいのな、これ」

ミスター「ただただ、生臭くて、マズイ」

春香「……伊勢海老、だよね」

千早「ええ、勿体無いわね」

大泉「煩いよ君達は!!じゃああなた達も作ってごらんなさいよ!」

春香「いや、その、だから作り」

大泉「食べなさいよ!ほら!勿体無いでしょう!素材は良いんだから!」

藤村「お前も食えって!」

大泉「食べるよ!……えほっえほっ!」

藤村「むせてるじゃないの!」

ミスター「まあ、もうあれですね、これ、勝負あり、という事で」



ミスター「優勝は765プロチーム!」

春香「やった!」

千早「何だか釈然としないというか」

大泉「まあ今回は華を持たせたけどもね、ぼかぁ何時でも挑戦は受けるから」

春香「は、はあ」

藤村「お前次負けたらシェフの称号春香ちゃんに譲れよ」

大泉「じゃあ僕は何になるの」

藤村「大泉君はあれだよ、鈴虫でいいんじゃねえの?」

大泉「言ってくれるじゃないかぁテントウムシ!お前勝負するか?料理で」

藤村「何で俺がやんないといけないんだよw」

ミスター「まあね、天海さんと如月さんも、これに懲りず、
     また挑戦してくれると嬉しいと思います。
     それでは、今日はこの辺りで、シェフ大泉Vs765プロ料理対決でした!」



―――※―――※―――※―――


『せーかいじゅーうーをーぼくらのなみだでうめつくして♪』

小鳥「あー、面白かった。確か次の日、春香ちゃんも千早ちゃんもお腹痛そうだったわね。
   まさかこれ、だったのかしら……」



小鳥「ああ、休みがこうして終わっていくのね、音無小鳥
   
   ……ま、いいかぁ。ええと、次は――――」





いおりんと雪歩辺りを原付に乗せてひたすら走らせたいです。

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