池袋晶葉の戦い その2 (26)

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池袋晶葉の戦い
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次はよしのん編だと言ったな。あれは嘘だ。

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私はアイドルになって満足している。

今の事務所にも仲のいいアイドルも何人もいる。

つまり何が言いたいかというと、中には苦手なアイドルもいる。

正直に言おう。私は佐藤心が苦手だ。



きっかけは簡単だ。

仕事で共演した時つっかかってきたことがそもそもの原因だろう。

大人気ないとかは思わなかったのだろうか?いやまあ私も千枝に注意されたが…。それは関係ない。

なにより私のことを「がきんちょ」呼ばわりするのが気に食わないのだ。

どうにかして目に物を見せてやらないと。



晶葉「ということでウサミン。どうにかならないか?」

菜々「無理です。」

晶葉「ちっ、使えない。」

菜々「なんかデジャブなやりとりですけど、なんで今日はナナを頼ったんですか?」

晶葉「痛いキャラの先輩だから。」

菜々「ナナは痛いキャラじゃないです!痛くもないしキャラでもないです!」

晶葉「とりあえず私は苛立っているのだ。私はがきんちょではない!」

菜々「そういうところががきんちょって言われるんじゃないですか?」ボソッ


晶葉「ウサミン。なんか言ったか?」ギロッ

菜々「なんでもないです。そうですよね晶葉ちゃんは天才ですもんね。」

晶葉「なんか含みのある言い方だが…。その通りだ。私は天才なのだ。」

菜々「でもなにをするんですか?物騒なことはやめてくださいよ。」

晶葉「なに。手荒な真似はしないさ…。ちょっと前に作ったアキハサマバツーカで…。」

菜々「そういうのが物騒なことって言うんです。アイドルならアイドルらしくライブで対決とかどうですか?」

晶葉「早々簡単に二人同時にライブをする機会なんて…

モバP「晶葉。ちょうどいいところにいた。今度心さんと二人でライブすることになったぞ。」

晶葉 あった…。」

菜々「ベストタイミングですね。」


モバP「ちょっと俺は出かけるから心さんと打ち合わせしといてくれるか?」

晶葉「打ち合わせってなにをすればいいのだ?」

モバP「前も一緒に仕事やったことあるけど一応顔合わせみたいなの。それと軽く演出について。お前らの演出は自分たちで決めたほうがいいだろ。」

晶葉「え…。」

モバP「任せたぞ。」

晶葉「お、おい。P!」

菜々「行ってしまいましたね。」

晶葉「う、ウサミン。ついてきてくれないか?」

菜々「ナナはライブに参加しないので…。」

晶葉「そんなこと言わずに。な?」

菜々「嫌ですよ。絶対面倒事に巻きこれますもん。」


晶葉「やっぱりダメか?可愛く頼んでもか?お…お・ね・が・い。」

菜々「仕方ないですね。」カワイイ

晶葉「チョロイ。」ニヤリ

菜々「何か言いましたか?」

晶葉「なんでもないぞ。」

菜々「それならいいですけど。」

晶葉「よし。行くぞ。いざ敵のもとへ。」

菜々「別に心さんは敵じゃないですよ?!」


晶葉「心、話は聞いてるか?」

心「聞いてるよぉ☆それとしゅがーはぁとって呼べ♪がきんちょ☆」

晶葉「それなら私のことを晶葉と呼べ。」

菜々「まあまあ。二人とも落ち着いてください。」

心「あ!菜々先輩!お疲れ様です☆」

菜々「ちょっと。ナナは年下ですよ。それになんですか先輩って。」

心「アイドルの先輩ですから菜々先輩です☆」

菜々「敬語はやめてください!ナナは現役JKですよ!」

晶葉「その理屈なら私も先輩じゃないか?」



心「うるせえ☆がきんちょは黙ってろ♪」

晶葉「なんだと!」

菜々「だから落ち着いてくださいって。なんで二人とも喧嘩するんですか?」

晶葉「心が私を見るたびつっかかってくるから。」

心「しゅがーはぁとだって言ってんだろ☆まあ、強いて言うならこいつが生意気だから!」

晶葉「生意気とは何だ!」

心「この前も夜更かし気をつけろって注意したら、私は若いから平気だっていったじゃないか♪私はってなんだ私はって☆」

菜々「それは晶葉ちゃんが悪いです。」キッパリ

晶葉「なに?!ウサミンまで裏切るだと?!」

菜々「オンナノコはデリケートなんです。年のこととか言っていいわけがないです!!」

心「さっすが菜々先輩わかってる~♪」

菜々「な、ナナは17歳現役JKですけど…!」



晶葉「ふむ。そうなのか。」

菜々「とりあえず好意を仇で返すのはいけません!晶葉ちゃん。謝りましょう。」

晶葉「心。ごめんなさい。」

心「はぁとは素直なことは好きだぞ☆」

菜々「それじゃこれからは仲良くしましょうね。」

晶葉、心「「それはできない。(☆)」」

菜々「仲良くしてください~!」


ガチャ

モバP「ただいま。晶葉、はぁとさん。打ち合わせは進みましたか?」

晶葉「ぜんぜん進んでないぞ。」

心「全く進んでないぞ☆」

モバP「やっぱりか。でも二人ともライブが特殊だから演出は二人自身で考えたほうがいいんだよな。」

菜々「ああ。晶葉ちゃんはロボットを使ってのライブですし、はぁとさんははぁとアタックがありますもんね…。」

モバP「ふむ、やっぱり晶葉のロボの演出は晶葉自身にしか作れないし。はぁとさんのあの演出もなぜか人気なんだよな…。」

晶葉「そうだ。私と一緒にやるからには物理的はぁとアタックは禁止だぞ?危ないからな。」

心「え~?あれがあるからはぁとのライブって言ってくれるファンも多いぞ☆」

菜々「そこらへんが謎なんですよね…。ファンはMなんですかね?」



ライブ当日

菜々「ついにこの日が来てしまいました。私のことじゃないのに緊張で胃が痛くなります。」

モバP「やっぱり菜々って面倒見がいいよな。」

菜々「そりゃ二人とも大切な仲間ですし。なによりほっとけないですし。」

モバP「ほっとけないって意見には同意するな。」

菜々「Pさんもあの二人の仲が悪いことは知ってますよね?なんで二人を組ませたんですか?」

モバP「あの二人はなんていうか。ヒーローヴァーサスのような喧嘩ユニットになってくれる気がしてな。」

菜々「ああ、わかります。なんだかんだいって二人とも波長があってる気がします。」

モバP「それもこれも今日のライブで証明されるだろ。」

菜々「あ。そろそろ始まります。」


舞台袖

晶葉「ライブ前はいつでも緊張するな。」

心「なんだびびってるのか?がきんちょ☆」

晶葉「びびってなどいない!それにがきんちょではないと何度いえば。」

心「はいはい、わかってますよ~♪お前だってあんなに長い打ち合わせだったのに結局心よびじゃないか☆」

晶葉「ライブは最高のものにしたいからな。それがファンのため。何より自分たちのためだ。」

心「それには同感だな☆」

晶葉「そろそろ私の番だ。行ってくる。」

心「頑張れよ、晶葉ちゃん!」

晶葉「…!ああ。最高のライブを見せてやる!」


菜々「あ!晶葉ちゃんが出てきましたね。」

晶葉「アーアー、聞こえるかファン諸君! 私のスペシャルロボライブへようこそ! 今日は今日のために作り上げたロボバンドとともに大いに盛り上がっていくぞ! さぁ○○、舞台装置、起動だっ!!」

モバP「いつもと同じ様子だな。問題はなさそうだ。」

菜々「いつ見ても晶葉ちゃんのライブは不思議な感じですよね。ロボが音楽を奏でて、ロボと一緒に踊る。なのに主役は晶葉ちゃんっていうすごいライブですよね!」

モバP「そこらへん晶葉はしっかり研究してるからな。表では天才と自称しながら裏では緻密な計算とたくさんの練習を重ねている。晶葉はすごいアイドルになるぞ。」

菜々「自分の努力に裏づけされた天才なんですね。」

モバP「それに晶葉はアイドルを心から楽しんでるからな。」

晶葉「以上で私のライブは終わりだ!まだまだライブは続くから楽しんでくれよ!」



舞台袖

心「お疲れ様~☆」

晶葉「一旦休憩なだけだ。まだ完全には終わってないぞ!」

心「そんだけしゃべれるなら大丈夫そうだなっ♪」

晶葉「それより自分の心配はしなくていいのか?」ニヤニヤ

心「自分のライブが終わったからって調子に乗るな☆」

晶葉「まあ。はぁと。頑張れよ。」

心「年上にはさんを付けろよ☆行ってくる☆」


菜々「次ははぁとさんが出てきました。」

心「ラブリーアイドル、しゅがーはぁとのオンステージへようこそー!幸せのハートでスウィーティーにしちゃうぞ☆」

モバP「あいつも問題なさそうだな。」

菜々「まだまだ新人アイドルなのにすごいですよね。」

モバP「あいつはぶれないキャラを持ってるからな。」

菜々「ぐっ…。確かにぶれないキャラって強いですよね。」

モバP「それに晶葉と同様あいつもアイドルが大好きだからな。」

菜々「やっぱりアイドルが大好きだとこっちまで楽しいのが伝わってきますよね。」

心「あれー、もうはぁとの出番は終わり? じゃあ最後はみんなで魔法のコトバを一緒に言おうね♪せーの…スウィーティー♪」

菜々「スウィーティー♪次は二人揃ってですね。」

モバP「あんだけ打ち合わせして色々作ってたんだ。二人なら最高のライブにしてくれるよ。」


晶葉「最後に二人でのライブだ!」

心「最後の最後まで楽しんでいけよ♪」

晶葉「さっそくだが私たち二人らしい舞台装置を作ってきた。」

心「晶葉ちゃんにはぁとの物理的はぁとアタックを禁止されたからね♪」

晶葉「当たり前だろ!あんな危ないもの誰でも禁止する。だからこそこれを作ったんだろ。舞台装置起動!」

菜々「会場に薄い霧がかかってきましたね。」

モバP「晶葉は小梅のときといいやることが大胆だな。」

心「いくぞ♪せーの…」

晶葉、心「「スウィーティー♪」」

菜々「すごいです。たくさんのハートが飛んできます。」

モバP「霧をスクリーンにしてるんだな。」


晶葉「これが科学と!」

心「はぁとアタックの融合!名づけて!」

晶葉、心「「視覚的はぁとアタックだ!!」」

菜々「すごいです!すごいかわいいですね!」

モバP「はぁとアタックのいいところは残しつつ、安全性を確保した実に素晴らしいアイディアだ。」

晶葉「ボルテージも最高潮まで上がってるな!このテンションで最後まで行くぞ!」

心「お前ら、ぶっ倒れんなよ☆」

ウワァァァァァァ


ライブ後、事務所にて。

晶葉「ライブ大成功だったな!」

心「みんなはぁとにメロメロになったぞ♪」

晶葉「いや。ロボと私の魅力に惹かれてたんだ!」

心「はぁと!」

晶葉「私!」

菜々「二人とも仲良くしましょうね。」

晶葉、心「「はい!先輩!!」」

菜々「変なところで仲良くしないでください!!」


こうして私は佐藤心、もとい、はぁとと仲良くなった。

科学の力とアイドルの力が合わされば不可能などない!

これからも私は天才アイドルとして頑張っていくぞ!!

いつかトップアイドルになるその日まで。

以上終わりです。

晶葉と心さんはTBSでも共演したし、意外にいいコンビだと思います。

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