モバP「いろんなアイドルといろんなP」 (78)

タイトル通り
いろんなアイドルといろんなPのやりとりを短編形式で書いていきたいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429754825

 
・凛とP



凛(私のプロデューサーは、無口だ)



凛「ふぅ、やっとお仕事終わったよ」

凛P「おう、お疲れ様」カタカタ

凛(私が事務所に戻ってくるとほとんどの確率で机に向かってパソコンをいじっている)


凛「……」

凛P「……」カタカタ


凛(……そして、喋らない)

 

 

凛「プロデューサー」

凛P「……んー?」カタカタ

凛「何してるの?」

凛P「仕事ー」カタカタ

凛「それは見れば分かるよ。何の仕事してるの?」

凛P「何のって……凛が沢山アイドルの活動できるようにするための、じみーな仕事だよ」カタカタ

凛「そっか……私のために頑張ってくれてるんだね。いつもありがと、プロデューサー」

凛P「別に……お礼なんていらんよ。これは俺の仕事なんだから。やって当然のことをしてるだけ」

凛「そ、そう……?」

凛P「おう」カタカタ

 

 

凛「……」

凛P「……」カタカタ

凛(……そしてまた沈黙)

凛(私のプロデューサーは基本こんな感じ)


凛「……」シーン


凛(だからたまに、プロデューサーは私に対して全然関心が無いんじゃないかって不安になることがあるけど……)


凛「そ、それじゃ仕事の邪魔になるといけないし、私もう行くね?」

凛P「え、全然邪魔じゃないけど」

凛「え?」

 
凛P「むしろ凛と話していい休憩になってるよ」

凛「嘘!? そんなブレイクタイムって程お話してないよね?」

凛P「凛と喋るってことに意味があるんだよ……まあ無理に引きとめるのも悪いし、行くっていうなら別に……」

凛「ま、まあプロデューサーがそう言うならもうちょっといようかな」

凛P「そうか? ありがとな」

凛「別に……」


凛P「……」カタカタ


凛「って、また無言でパソコンを……たまには面白い話とかしてよ」

凛P「面白い話ー? ……うーむ、そういうの一番苦手だ」

凛「ふっ……だろうね」


凛(……分かりづらいけど、私案外好かれてるみたい)

 

 
・未央とP



 
未央P「おはようございます本田さん。さあ、今日もレッスンに行きますよ」

未央「おはよープロデューサー! もー、いつまでもそんな苗字で呼んでないで、未央でいいよー」

未央P「……み…………いえ。あまり関係性を近づけすぎるようなことをすると、仕事に影響を及ぼす可能性がありますので」

未央「いいじゃんいいじゃん! 仲良くしようよ! ほら、軽いスキンシップでも……」ピョンッ

未央P「……仮にもアイドルが」ヒョイッ

未央P「プロデューサーとはいえ成人の男性に抱きよってくるものじゃありませんよ」スタスタ

未央「避けられた……むぅー、今日も名前で呼んでもらう&スキンシップ……失敗かー」



未央(私のプロデューサーは、いかにもデキる男って感じのクールな人)

未央(だけど同時にかなりお堅い人みたいで、私はちょっぴり苦手、かも)

 

 


未央P「はい、お疲れ様です。少しレッスンは休憩しましょう」

未央「ふー、いい汗かいたー!」

未央P「最近またダンスのキレも良くなってきて、本田さんもだいぶ成長してきましたね」

未央「そ、そうかなっ?」

未央P「はい……なので、そろそろ……オーディションでも受けてみませんか?」

未央「……っ! オーディション、かぁ」

未央P「確かにまだ本田さんはオーディションに受かったことはないですが……そろそろ新たなステップに進める時の筈です」


未央(そう……私はまだオーディション合格の経験がない)

未央(同期のしぶりんやしまむーはとっくに合格して、色々な仕事をもらっているのに)

未央(私は二人に水を空けられているんだ)


未央P「すみません。本田さんの努力が実っていないのは、私の力不足です」

未央「えっ……そ、そんなことないよ! 私が合格できないのは私自身のせいに決まってるじゃん!」

 

 
未央「え、へへ……いやー、やっぱりアイドルとして成功するには実力と才能がないとねー。私には残念ながら備わってない……」

未央P「そんなことはありません」

未央「で、でも」

未央P「本田さんの明るい笑顔は人々を幸せにします。貴女はアイドルとして大成する人です」

未央「そう言ってもらえて嬉しい、けど……」

未央P「次のオーディションは必ず合格します。なので受けましょう」

未央「えっと……」

未央P「受けましょう」

未央「……はい」



未央(有無も言わさず押し切られて、私はオーディションを受けた)

未央(なんでそんなに自信満々なの、とか。色々言いたいこともあったけど)

未央(ああやって超強引に背中を押されなければ私、いつまでもウジウジと思い悩んだままだったかもしれない)

 

 


未央(そして結果発表の日)


未央「うう、緊張してきた……」

未央「落ち着け落ち着けー……大丈夫、絶対受かってる。プロデューサーもあれだけ強く言ってくれたし」

未央「きっともうすぐプロデューサーがあの扉を開けて、いつもの調子で冷静に『おはようございます。ああ、結果ですか? 勿論合格ですよ』って言ってくれる!」


バンッ!



未央P「本田さあああああああああああああん!!」


未央「へっ!?」ビクウッ


未央P「う、うかっ……うかっ……! ゲホッ、ゲホッ!」

未央「ちょっ……えっ? あ、あの、プロデューサーどうしたの? 落ち着いて?」

未央(ていうかプロデューサーだよね、この人? 顔は見覚えあるけど……挙動が明らかに別人……)

 

 

未央P「う……受かってたよっ! オーディション! 合格ですっ!」


未央「……え? ……ほ……ほんとっ!?」

未央P「はいっ!」


未央「や……やったあああああ!」ピョンッ

未央(あまりに嬉しくなった私は、思わずプロデューサーに抱き着いた)

未央(いつもなら避けられるところだけど、なんとプロデューサーは受け止めてくれた)


未央P「よかった! 本当よかった! もし落ちてたらどうしようって俺……」ギュッ


未央P「……………………はっ! …………はあああああああ!!」カアアア


未央「えっ、なになに!? どしたの!? 急に顔が真っ赤に……」

未央P「ち、ちちち、近すぎ! は、離れて! 離れてー!」ドキドキ

未央「え、えええ! は、はいっ! 離れた! 離れたよっ!」パッ

 

 

未央P「はーっ、はーっ……ふぅ、ふーっ……」ドキドキ


未央P「…………ふう」


未央P「……こほん」


未央P「……何度も言いますが、あまりはしゃいで男の人に抱き着いたりするのは……」

未央「ぷっ……ぷふっ……あはははははは!」


未央P「な、何がおかしいんですかーっ!?」

未央「だって……あれだけ乱れてたのに、頑張ってクールなキャラに戻そうとするから……さ、流石に無理があるって! あははは!」

未央P「くっ……うううう……僕はっ! あまり女性に免疫がないだけですっ! 悪いですかっ!?」

未央「いや別に悪くは…………あっ! もしかして……私のこと名前で呼んでくれないのも、実は恥ずかしいからだったり!?」

未央P「ぎくっ!」

 

 
未央「なんだー、そうだったんだ。私てっきり嫌われてるのかと……」

未央P「そのようなことは決して……」


未央「じゃあさ、特訓してみよっか。私のこと今度こそ名前で呼んでみてよ!」

未央P「な、何故っ!? 今まで通りで別にいいじゃないですか!」

未央「私はもっとプロデューサーと仲良くしたくなったもん! ほらほら、名前で呼んでくれないと抱き着いちゃうよー?」ニヤニヤ

未央P「なっ……そ、それは卑怯じゃないですかー!?」

未央「へっへっへー。何とでも言いたまえプロデューサーくんー」




未央(……そっかそっか)

未央(私、プロデューサーのことちょっぴり苦手かもって思ってたけど)

未央(実はかなり得意なタイプかもしれないねっ♪)

 

思ったよりちゃんみお長くなっちった
次はしまむーです

 
・卯月とP



未央「――でさ、この間私のプロデューサーが結構親しみやすいってことが分かってさー」

卯月「へぇー。それじゃ未央ちゃん、担当Pさんと仲良くなれたんだ」

未央「うん! あの人、いじると反応が面白いんだー♪」

卯月「ふふっ、楽しそうだね」


未央「……そういえば、しまむーのプロデューサーってどんな人なの?」

卯月「えっ、私のプロデューサー?」

未央「うん。よく考えたらしまむーからあんまりプロデューサーの話聞いたことないから」

卯月「うーん……どんな人って言われても……普通の人だよ」

未央「えー、なんか一個くらい変なとことか面白いとことかあるでしょ?」

卯月「えーと……んー…………あんまり思いつかないなぁ」

未央「そんなに普通の人なの……? じゃ、じゃあ普段一緒に行動する時のやりとりはどんな感じなのさ」

卯月「普段はねー……」
  

 

――――――――――



卯月「おはようございます、プロデューサー! 今日も一日、頑張りましょう!」

卯月P「おう、おはよう卯月! 相変わらず元気いっぱいだな!」

卯月「今日の予定はなんですか?」

卯月P「今日は軽い撮影の仕事があるから、スタジオまで俺が車で送っていくぞ」


車内―

卯月P「何か音楽かけるか?」

卯月「あ、じゃあ天海春香さんの曲をお願いします」


スタジオ―

卯月P「今回の衣装はピンクを基調にした。卯月のイメージにより近いものを選んだつもりだ」

卯月「わぁー、とっても可愛いです!」

 

 


撮影後―

卯月「終わりました! どうでしたか?」

卯月P「うん、よかったよ。いい表情してたと思う」

卯月「本当ですか? やった!」

卯月P「うっし、じゃあ卯月も頑張ったし、今日はメシでも奢ってやるか!」

卯月「わーい! ありがとうございます!」





卯月P「……それじゃ、今日はこれで終わりだ」

卯月「お疲れ様でしたー! 明日もよろしくお願いします!」

卯月P「おう、それじゃ、また!」

 

 

――――――――――




卯月「……こんな感じかな?」

未央「……ふ……普通だね……普通にいい人そうだね」

卯月「うん! いい人だよ!」


未央「で、でも毎回こんな感じって訳でもないでしょ? たまに、えっ、って思うような面白い一面が見つかったりとか……」

卯月「毎回こんな感じだよ?」

未央「そっか! 普通だねっ!」




卯月(私のプロデューサーは普通です! 普通にいい人です!)

 

偶然誕生日にしまむー回ができた
しまむー誕生日おめでとう!内容普通でごめんね!

 
・まゆとP



 
まゆ「おはようございます」

まゆP「おお、まゆか」

まゆ「はい、あなたのまゆですよぉ♪」


まゆP「よし。それじゃ早速仕事の打ち合わせするから、適当に座ってくれ」

まゆ「はい」スッ


まゆP「……なあ、まゆ」

まゆ「なんですか?」

まゆP「これだけスペースあるんだから、わざわざ俺の真隣に来なくてもいいんじゃ……」

まゆ「でもPさんは“適当に座れ”って言いましたから……適当に選んだ場所がここだったんです」

まゆP「む……そうか? ならこのまま始めるか」

 

 

まゆP「……それで、ここの場面になったらまゆが呼ばれるから、Bの衣装を着たまゆが……」

まゆ「はい……」ギュッ



まゆP「……なあ、まゆ」

まゆ「なんですか?」

まゆP「なんでさっきから俺の左腕に抱き着いてるんだ? あんまり密着するのは良くない気が……」

まゆ「いえ、さっきからPさんが右腕ばかり動かして説明するから手持無沙汰な左腕がもったいないと思ったので、左腕にも役割を持たせようと……」

まゆP「む……そうか? ならこのままでいいか」

 

 


まゆP「ん……そろそろ小腹が空いてきたな。一旦お昼休憩にするか」

まゆ「あ、でしたら今日はPさんのためにまゆが愛情たっぷりの手作りお弁当を作ってきたので、是非それを食べてください」

まゆP「本当か? いやー、ありがたいな」



まゆ「それじゃ……はい、あーん」

まゆP「……いや、流石にあーんは恥ずかしいというか……自分で食べられるって」

まゆ「何を言ってるんですか? もしもPさんが不慮の事故に遭い両腕が使えない事態にでもなったらどうするんです?」

まゆ「その時に人から食べさせてもらうのを、恥ずかしいから、と断るんですか? そういう訳にもいかないでしょう? だから今の内に慣れておきましょう」

まゆP「む……そうか? なら、あーんでいただくか」

 

 

まゆP「あむっ……」モグモグ

まゆ「お味の方はいかがですかぁ?」

まゆP「うん……美味い! すごく美味しいよ」

まゆ「ホントですか? よかった」

まゆP「こんなに美味いなら毎日でも食べたいくらいだ」

まゆ「嬉しい……なら、これから毎日作ってきますね♪」

まゆP「え……? いや、流石にそれは悪いからいいよ」

まゆ「……どうしてですか? 今、毎日でも食べたいと言ってくれたのに」

まゆP「それは、言葉の綾というか……とにかくまゆに負担をかけるのは申し訳ない……」

まゆ「負担なんて微塵も感じません。むしろ、そこで断られたらPさんの“毎日食べたい”という言葉はお情けの嘘だったんだと思い、とてもショックです」

まゆP「いやいや、嘘なんかじゃないさ! 俺は心からそう思って……」

まゆ「では毎日作ってきますね♪ 大丈夫です。まゆはPさんが喜んでくれれば何も負担になりませんので」

まゆP「む……そうか? ならお願いしようかな……けど、きつくなったらいつでもやめていいからな?」

 

 

まゆ「それでは、まゆはちょっとお弁当箱を洗ってきますね」

まゆP「あ、うん。ありがとう」

まゆ「」スタスタ


まゆP「……ふぅ、まゆは本当にイイ子だなあ」


ジィー


まゆP「……むっ、視線!? 誰だ!?」

ちひろ「……」ジィー

まゆP「ち、ちひろさんっ!? い、一体いつからそこに!?」

ちひろ「いや、最初っからここにいましたよ!」

まゆP「えっ、マジですか!?」

ちひろ「二人とも全然私のこと気づかないんですもんー、泣きそうでしたよー!」

まゆP「す、すみません……」

 

 

ちひろ「はぁ、まったく…………それにしても、プロデューサーさん」ジィー

まゆP「な、なんです?」

ちひろ「あんまり事務所でイチャイチャするのはよくないんじゃないですかー? しかも、アイドルと」

まゆP「え、イチャイチャ? 誰と誰がですか?」

ちひろ「しらばっくれないでください。あなたとまゆちゃんが、ですよ」

まゆP「俺と……まゆが?」



まゆP「ふっ……あはははは! 何言ってるんですか、ちひろさん。俺とまゆがいつイチャイチャしてたっていうんですか!」

ちひろ「……いや、あなたこそ何を言って……あれだけ抱き着かれたり、あーんされたり、愛妻弁当作る宣言されたりしといて……」

まゆP「あれらは全部まゆが理由を言ってたじゃないですか」

ちひろ「え……まさか、あの説明に本気で納得してたんですか……?」

 

 
まゆP「弁当だって、自分が作ったものを美味しいって言われて舞い上がってるだけですって!」

ちひろ「……じゃあ、まゆちゃんがよく“あなたのまゆです”とか“あなたはまゆのもの”とか言うのはどう思ってるんです?」

まゆP「え? あれって“あなたの(担当アイドル)まゆです”とか“あなたはまゆのもの(担当プロデューサー)”ってことでしょ?」

ちひろ「……」←開いた口が塞がらない



まゆP「大体……まゆみたいな可愛いアイドルが、俺みたいな冴えない男、好きになる訳ないじゃないですかー!」

まゆP「もう、ちひろさんってば面白い人ですねー! あははは!」

ちひろ「……あ、あははは……」



ちひろ(……ダメだこの人……早くなんとかしないと……)


 

次はとときんか、奈緒か…
あ、見たいアイドルとかシチュとかあればどうぞ(採用するとは言ってない)

 
・愛梨とP



 
愛梨「あっ、Pさん! おはようございます!」

愛梨P「おはよう愛梨」

愛梨P(俺の担当するアイドル、十時愛梨はとてもいい子だ)


愛梨「今日もとってもいい天気ですねー」

愛梨P「ああ、そうだな」

愛梨「んーっ、こんな日はのんびりお昼寝でもしたい気分ですー」ノビー

愛梨P(スタイルもいいし顔も可愛らしい)


愛梨「あっ、そうだ! 昨日作ったケーキがあるので、よかったら食べてください!」

愛梨P「おお、ありがとう」

 

 

愛梨P(趣味もケーキ作りと、女の子らしい性格をしている)


愛梨P「……で、そのケーキはどこにあるんだ?」

愛梨「え? えーと、あれ? …………あっ、持ってくるの忘れました! ごめんなさい!」

愛梨P「そ、そうか……」

愛梨P(……ちょっと天然なところもあるが、そこもまた彼女の魅力と言えるだろう)


愛梨P(――しかし、そんな愛梨にも一つ困ったところがある)




愛梨「ふぅ……それにしてもココ、暑いですね……脱いじゃおっかな」ヌギヌギ

愛梨P「……っ!?」ブ‐ッ




愛梨P(――この、ところ構わず脱ごうとする癖である)

 

 

愛梨P「あ、愛梨っ! こ、ここ事務所だから! それに男の人の前でソレはやめなさいって言っただろ!」ドキドキ

愛梨「あっ、そうでしたっ!」


愛梨P「ふー……愛梨は少し危機感が足りないぞ。男というのは危険な生き物なんだから、そんな簡単に肌を露出しては……」

愛梨「ごめんなさい……でも、Pさんの前だとつい安心して無防備になっちゃって……」←上目遣い

愛梨P(ぐっはあああああ!)ドキーン


愛梨P(なんだそれは!? つまり俺になら見られてもいいと!? そういうことですかああ!?)

愛梨P(……って、違うだろ、バカ! これはアレだ! 俺のことを本気で信頼してるからそう言ってくれてるんだ! うん、そうに決まっている!)

愛梨P(と、とにかくこれ以上愛梨の信頼に背くような邪な考えは持たないように……)


愛梨「あっ、そーだ。暑くてつい脱いじゃうなら、初めから薄着でいればいいんだ……よいしょ……」ヌギヌギ

愛梨P「って、わあああああ! 愛梨、下着! 下着が見えてるって!」ドキドキ

愛梨「えっ? あっ、そういえば今日はTシャツ一枚なんでした!」

愛梨P(この子わざとやってるんじゃないだろうなー!?)ドキドキ

 

 
後日―


愛梨P「はぁ……」

愛梨P(いくら俺が気を強く引き締めても、こう毎日のように愛梨に脱がれたらいつか持たなくなってしまう……)

愛梨P(……そこで! 俺は考えた!)

愛梨P(愛梨がすぐに暑がって脱ぎたがるなら、いっそ部屋を冷やしちゃえばいいじゃない! と!)

愛梨P(最初から寒ければ、流石の愛梨も脱ごうとはしまい! むしろ、重ね着したくなるだろ! イメージとしては……)


イメージ愛梨『おはようございます……って、なんだかココ、寒くないですか?』

イメージ愛梨P『え? そうか? 普通だと思うけど?』

イメージ愛梨『ううー……ちょっと薄着すぎましたー……』

イメージ愛梨P『じゃあ俺のジャケットでも羽織ってな』

イメージ愛梨『わー、ありがとうございますー! ……暖かいですね! これからはもうちょっと重ね着しようっと!』


愛梨P「……と、こうなる訳だ! うん、我ながら名案」

愛梨P「よーし、そうと決まったら愛梨が来る前に部屋のエアコンの温度を目いっぱい下げてスイッチを入れてっと……」
 

 

30分後―


ガチャ

愛梨「おはようございま……って、うわっ! なにっ? Pさん、なんかこの部屋すごく寒くないですかっ?」


愛梨P「……え? そ、そそそ、そうかぁ……? ふ、ふふっ、普通だと、思うけどぉ……?」ブルブル


愛梨「ええーっ!? 大丈夫ですかPさん!? ものすごく震えてますけど!?」

愛梨P(し、しまった……調子に乗って温度下げ過ぎた……! こ、こんなことならせめて愛梨が来ると同時くらいにつければよかった……! さ、寒い……!)ブルブル


愛梨「って、エアコンの設定温度がすごく低くなってますよ! Pさん、気づかなかったんですかっ?」

愛梨P「あ、ああ……きき、気づかなかったなぁ……」ブルブル

愛梨「もーっ、Pさんも結構天然なところあるんですねー」


愛梨「っと……とりあえずエアコンは切ったけど……」チラッ

愛梨P「……」ブルブル

 

 

愛梨「Pさんはまだ寒そう……うーん、こんな時は…………あっ、そうだ!」ピコーン

愛梨P「……? ど、どうした、愛梨? そんなに近づいてきて……」ブルブル


愛梨「失礼しますっ!」ムギュッ

愛梨P「……ふあっ!? あ、ああああ、愛梨っ!?」ドキッ


愛梨「ひゃー、Pさんの身体すごく冷たい!」ムギュウウ

愛梨P「な、なな、何で抱き着いて……」ドキドキ

愛梨「雪山で遭難した時に寒さをしのぐには、くっつきあって人肌で温め合うのがいいってドラマで言ってました! だから……えいっ!」ムギュウウ

愛梨P(ぎゃああああ! 当たってる! なんか柔らかいものが当たってる!)



愛梨「うーん……なかなか温かくならないな……やっぱり服が邪魔で体温があんまり伝わってないのかなー……」ヌギヌギ

愛梨P「って、おおおおーい! 愛梨! この密着状態で脱ぐのはマジでアウトの奴! マジのやつだからあああああ!」

 

 
数分後―

愛梨「……どうですかっ? 体、温まりましたか?」

愛梨P「……うん……すっごく……」プシュウウウ


愛梨P(むしろ変に熱がこもってきたよ! どうしてくれるんだ! わあああああ!)

愛梨P(くそー! 愛梨に脱がせないために行った作戦で、余計危険なことになってしまった!)

愛梨P(落ち着け、落ち着くんだ俺……愛梨の信頼に背くような思考を捨てろ……俺は愛梨のプロデューサー……俺は愛梨のプロデューサー……)

愛梨P(…………よし、落ち着いた! 大丈夫、人間には理性というものがあるんだ! 常に冷静でいれば愛梨の無意識の誘惑になんて負けたりは……)

愛梨「……でも、なんだかくっつきあって温め合うのってドキドキして楽しいですね」

愛梨P「……へ?」


愛梨「もし、また寒くなったら言ってください……私が温めてあげますから! なんて、えへへ」


愛梨P(ぐあああああああ!)ピキピキピキ←理性にひびが入る音


愛梨P(俺は……俺は果たして間違いを犯さずに……いられるだろうか……?)ピクピク

つづく

なんだか思ったよりたくさんレスがきてびっくり
面白そうなのもいっぱいありますね
ただ俺はあまりくせの強すぎるPを書くのは苦手なんだよね
とりあえず次はウサミン行くことにします

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