女「記憶喪失が男子禁制の村で繰り返す死のループを安価で脱したい」 (73)


 vipで進行していたSSを再開します。

女「記憶喪失が男子禁制の村で繰り返す死のループを安価で脱したい」?
http://ie.to/?48856375

女「記憶喪失が男子禁制の村で繰り返す死のループを安価で脱したい」?
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女「記憶喪失が男子禁制の村で繰り返す死のループを安価で脱したい」?
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 週末から安価を進めていきたいと思います。
 始めは簡単なおさらいから投下します。


 BAD ENDを20、HAPPY ENDが3、TRUEを1想定しています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429700402

 urlが正しく貼られていない可能性があります。

 【村の掟】

 とある村へと記憶喪失状態でやってきた女さん。

 聞くと、この村には守ってもらいたい規則が二つだけあるらしい。

 ①サイレンが鳴ったら家に戻れ。

 ②川と高台の建物には近付くな。

 この二つを守るようにと注意を受けます。

 明日のpm8:00から再開予定です。

 予備知識が必要かと思い事前に建てましたが、スレに人がいないか判断してその時に供給するかどうかを決めます。需要が無いようならHTML化します。

 一スレ目 ①(1/2)

 ・あらすじ

 女さんが目覚めると”川”の中でずぶ濡れになっていました。
 ウー〜ッ! ウー〜ッ・・ とサイレンがけたたましく鳴っている。

 そこに現れたのは”八重歯”が特徴の八重歯さん。
 話を聞くと、女さんのように人が流れ着くのは稀にある事らしい。

 茅葺き屋根や水車のある古い田舎の光景。それに村には若い娘しかおらず、男の姿は見えなかった。

 村の中心人物である”金髪”が特徴の金髪さんに会う。
 金髪さん曰く、
 ①サイレンが鳴ったら家に戻れ。
 ②川と高台の建物に近付くな。

 『村人とは仲良くするように』
 これは金髪さん個人のお願い、との事。

 八重歯さんのお宅で御厄介になる次第となった女さん。
 村の集会所に行くと看護師が赤ちゃんを抱いていた。どうやらこの村の女性は偶にフラッといなくなって、フラッと帰ってくるようだ……お腹に子を宿して。

 この村では酒造文化が盛んであり、
 特に、三つの大きい酒造……”酒造三家”と呼ばれる三家が村長である金髪さんの次に偉いと聞く。

 酒造三家の一つ、”幼い少女”であるロリと親睦を深め、
 その帰り道に、金髪さんの家から”ポニーテール”が特徴のポニテさんが出てくるところを見かけ、彼女も三家の内の一家と知る。


 数日後、自給自足生活の定めである農作業をしていると村人Aが急いでやってきて
『三家のポニテさんが失踪した』
 と連絡がきた。

 すると
 ピーーーーーピーーーーーピーーーーー!!!とサイレンが鳴り響く。
 規則ではサイレンが鳴ったら家に戻る。規則を破った時の罰を聞いていなかったが、捜索に出る八重歯を見送り……ある判断を下す。

【安価】

女『サイレンは、鳴っている……』

①規則を破り、後を追う。
②規則を守り、家で待機する。

 安価→②

 一スレ目 ①(2/2)

 家で待機する事にした女さん。
 サイレンは日付が変わる少し前に止んでいる。

 そこに捜索から八重歯が帰宅。
 ポニテさんの事を聞くが、見つからなかったと言って八重歯は帰宅もそこそこに、まともな会話もせずに寝床につく。

 翌日、いつも通り元気な八重歯の姿がそこにはあった。

女「それで、ポニテさんの事なんだけど 『ああ、隣の村で元気にやってるよ』

女「え?」

八重歯「もしかしたらポニテも子供を作ってフラッと帰ってきたりしてな」ハハ

女「……昨日は見つからなかったって」

八重歯「そうか? 疲れてたからな……適当な事を言ったのかも。あまり覚えてないんだ」

女「……」

 更に問い詰めると、どうやら金髪さんが全てをしっているらしい。規則を破った八重歯へのおとがめがあるのかも知りたい。

【安価】

女「(やはり金髪、彼女に聞くのが一番てっとり早いな)」

①まとめ役の金髪を問いただす
②我慢する

 安価→①


 金髪さんの説明は八重歯から聞いたものと変わらなかった。
 真実を知りたいと迫る女さんに、金髪さんは隣町への地図を描いてくれる。

 女さんが地図を頼りに山を登っていると、”古びた建物”を発見するが……規則にある『川と高台の建物には近付くな』が頭にあったので、触れずに進む事にした。
 そこに突如として豪雨が振り被る。

【安価】

女「どこか雨宿り出来そうなところ……」チラ

【高台の建物】

①雨宿りに入る
②進む

 安価→①


 雨を凌ぐため、仕方がなく高台の建物に入ると人気が無く、廃屋のようだ。

 すると、ダンダンダンダン!と強烈な音が反響し、自分自身の声が聞こえないほど鼓膜を攻撃してきた。
 前後不覚になりそうな騒音から逃れようと、ドアノブに手をかけるが何故か鍵がかけられている。

 女には届かない、誰かの声が騒音に混じって屋内に反響した。


 後日、八重歯の元に行方不明となった女から一通の手紙が届く。

 ……誤字脱字の多い文面。そこには女から何かしらのメッセージが込められているようだった。


      −BAD ENDー


〇●〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 ・・・ ☆

 一つBADが埋まりました。
 こうしてBADとHAPPYを繰り返しながら謎を解明し、ある程度全体を把握したと判断した時にTRUE√を投下したいと思います。それともまだノーマル√で謎を解くか。その決断も安価で行います。

 周回型脱出ゲーム。一言で綺麗に表されてますね、その認識で正確だとおもいます。
 前スレのURLの件、よろしければ有志の方貼り付けていただけると助かります。

  一スレ目 ②

 ・あらすじ

 私は金髪さんからのお誘いで、村の中に流れている川へと釣りに来ていた。

 しかし釣果は上げられず、落ち込んでいたところに金髪さんが内緒の話を教えてくれた。
 それはこの中川のあるポイントに仕掛けてある”魚籠”について。
 魚が釣れなかった時、格好がつかないのでこの仕掛け魚籠に掛かっている魚をお土産に持って帰るとのこと。

 そこでふとある人物が目に入る。
 ”黒髪”が特徴の黒髪さんだ。目が合ったはずだが、知らぬ顔をして立ち去ってしまった。
 仕掛け魚籠を見られてしまったかと心配するが、言いふらすような人ではないという結論に至り帰路につく。

 翌日、村の集会所に行くと何やら騒がしい。
 野次馬の話では、金髪さんと黒髪さんが喧嘩をしている様子。

 金髪さんが何やら問い詰め、それに黒髪さんが冷めた顔で反論する。ヒステリックまな板と返された金髪さんは地団駄を踏んで、黒髪さんを牽制し、その場から立ち去る。

 どうやら喧嘩のタネは例の仕掛け魚籠。あの魚籠が無くなっていたらしい。

 農作業の後、中川を通りかかると黒髪さんの姿が。
 立っている場所は魚籠のあったポイント。

【安価】

①金髪のニラミを無視し、黒髪に話しかける。
②金髪の機嫌は悪くしたくないので立ち去る。

 安価→①


 黒髪曰く
『貴方が思っているよりこの村は真っ黒なの』
 どういうことだと、はてなマークを浮かべているとまたピーーピーー!!サイレンが鳴り出す。

 黒髪が言う
『……もし、私を信用するというなら…”川”に来て。貴方が流れ着いた川よ』

 立ち去る彼女を見ながら、近づいてはいけないタブーの内の一つである”川”へ向かう葛藤があった。

【安価】

①黒髪の誘いに乗り、川へ行く
②規則を守り、家に籠る

 安価→②


 耳をつんざくような警告音。
 黒髪さんと合わなかった事にすれば、サイレン中に禁止区域へ向かう彼女を隠す事にも繋がる。

 サイレンが鳴り止むまで、家に籠る事にした。


 翌日、酒蔵三家の内の一家。ポニテさんが隣村で見つかった事を知らされた。

 そして……黒髪さんが、行方不明となり姿をくらました。
 それが、本当に行方不明になったのか…それとも別の理由で消息不明になったのかは、今の私には知るよしも無い。

 ただひとつ、思うことはーー

 どうして彼女を見放したのかと、
 血溜まりの中で、

 薄りゆく視界と共にーーーー私は後悔するのであった。



       −END−

〇●〇〇〇〇〇●〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 □□□ ☆
  一スレ目 ③

 ロリの家で晩酌をしていた。
 ロリのお母さんに冗談で薦められた婚約を交わし、酔いに明かしてそのまま寝てしまう。

 朝起きると……ロリのお母さんは私の事をお婿さんと呼ぶので、女性同士だと倫理的にも問題があるし跡取りも成せない、と拒否すると意外な言葉が返ってきた。

ロリ母「この村がなぜ男子禁制なのかをお話しましょうか」
 要約すると、
 Y染色体を持つ生物を死に至らしめるウイルスが土着しているらしい。
 この村ではX染色体のみが生き残るので……結果、産まれてくる子供の性別は女の子だけ。というワケだ。
 どちらにせよ男性がいないことにはY染色体もX染色体も無いと思うが、話の途中でロリが起きてきたので中断となる。

 お世話になっている八重歯にも話をしないといけないので、一旦家に戻ると言って帰宅する。

 八重歯に事情を話すと急に包丁を持ち出すので、なにやら不穏なものを感じ冷や汗が出る。

 【安価】

①恩義があるし、この家は出ていかない
②約束をしてしまったので、ロリの家に行かせてもらう
 安価→②

 ロリの家に行くと言うと、八重歯は強い拒否感を示し『漂流者にはわからない、”川に近寄るな”とか”サイレンが鳴ったら〜”と同じくらい強い決まりがあるんだ』と。

 結果、ロリ家に出向いて説得をする事にした。
 婿にはなれない。そう告げて逃げるように帰る。

 我が家に着くと、八重歯が出迎えてくれた。

八重歯「納得するように説得してきたんじゃなかったのか?」

女「……どうしたんだ?」

八重歯『後ろにいる、ロリの母さんは
なんなんだよ』

 振り返ると、物凄い形相のその人が立っていた。

 ロリのお母さんは私の事を「美味しそうな匂いがする」と評価。
 対する八重歯は丁重にお帰りを願う。

 八重歯が”あの人”に頼むしかないと口にした途端、強気だったロリのお母さんが怖気付く。

 八重歯が彼女をどう扱うかの判断を私に一任してくれた。

 【安価】

①もうわかってくれたと思うから、放っておく
②”あの人”って人に頼んでもらう

 安価→①

 結果、私は彼女に襲われる事になる。

――…
―…


ロリ『はーい、ママですよ~』バァッ

赤ちゃん「あ~う~」キャッキャ

ロリ母「ほら、お婿様もなんか言ってくださいよ」ニコ

女「……」

ロリ「やっぱり愛の証だけあって可愛い赤ちゃんですね、アナタ」ポッ

ロリ母「本当、婿様に似て目鼻立ちが整ってますよ」フフ

女「……」
赤ちゃん「あ~」キャッキャ

女「……」
赤ちゃん「ぁ~」キャッキャ



女『……あぅあぇあ』

赤ちゃん「だ~」キャッキャ


      ‐END‐

〇●〇〇〇〇〇●〇〇〇〇〇●〇〇〇〇〇〇〇〇〇 ◇◇◇ ☆
 一スレ目 ④

 それはある熱帯夜。
 川沿いを涼みながら歩いていた時、

 私は……ポニテさんと出会った。

 聞けば酒蔵三家の一つ、それが彼女の家らしい。噂に聞いていた通りのとても美しい女性だ。

 それから何度か同じ場所で逢瀬を重ねる。
 ある日、彼女が日付の新しい新聞を持ってきた。中川のある所に引っかかっていたみたいで、川が本土へと繋がっている証拠らしい。
 この村から出る方法は無いと聞いていた。なのでポニテさんもぬか喜びはさせないようにと、更に情報が集まり次第またなにかを教えてくれると約束した。

 更に吉報が続く。
 近い内に帰る手がかりが掴めるかもしれない。そして……伝えたい事があるから明日、同じ時間にここで会ってくれますか? と聞かれ二つ返事で了承した。

 当日、待てど目的の人はやって来ない。
 そこに八重歯が来て「ポニテさんが失踪した」と伝えてきた。

 ピーーーーーピーーーーーピーーーーー・・

 サイレンが鳴っている。家には戻らず彼女を探す事に決めたが、闇雲に走ってもいけない。

 【安価】
①ポニテの家
②集会所
③金髪の家
④川
⑤高台の建物
⑥ここで待つ
 安価→⑥

 ここで待っていて欲しい、彼女は昨日そう言っていた。だから、それを信じてこの場所で待とう。
 だが、そのまま夜が明けてしまった。
 日の出の時間になってもサイレンは鳴っている。
 サイレンが鳴っているという事は……?

女「どういうことなんだ? そもそもこのサイレンはなんの警報…… 『漂流者さん』

女「っ!?」

ポニテ「すみません遅れて!」ハァッ ハァ

 約束通り現れたポニテさんは慌てながら質問に答えてくれる。
ポニテ「このサイレンは……」


ポニテ『村から脱出しようとする人間を発見すると鳴らされるんです』


女「…………えっ?」
ピーーーーーピーーーーーピーーーーー・・
ピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーーピーーーーー・・・・・・・・・・・・

 川には隠しカメラがあり、それは上流を撮しているようだ。
 私たち漂流者は上流から流れてくる。だから逃げるなら上流だと考えていたら、彼女は下流へ向かうと言いのけた。
 それに協力者がいるとも。
 協力者とは川で落ち合う約束だが、先に向こうが脱出している可能性もあり、脱出のリミットもそこまで迫っている。

 【安価】
①協力者を探しに協力者の家へ行く
②協力者を探しに高台の建物へ行く
③このまま川へ向かう
 安価→③

 川に到着したが協力者はいなかった。
 追っ手が来てしまうので仕方がなく二人だけで脱出する事に。
 脱出方法は下流の茂みに隠してあった”アレ”だ。

 そして私たちは最後の作戦を実行した。

ーー……
ー……
ー…


 都会の喧騒にようやく慣れてきた。
 川を下り切り、命を繋げる場所へ出る。その前後の記憶は抜け落ち、覚えていない。
 今でもあの村の事は思い出す。
 村での事は夢のようにも感じられた。けれど彼女がいる。

 この産まれ育った世界で……二人の幸せな生活は、これからも続いていく。


      −HAPPY END−

 一スレ目 ⑤

 風邪引きとなった私は、集会所に看護師さんが居たことをふと思い出す。

 集会所で看護師さんに診察してもらうと、この人本業は家付きのメイドさんらしい。
 ”別家” 彼女は雇い主の家をそう呼んでいる。

 暫くして熱も引いてきた。
 今日は看護師さんにお礼を兼ねてお酒でも持って行こう。この村では酒が人間関係の潤滑油ともなる。

 看護師さんと再開し、お酒を手渡すと歓迎された。どうやら酒にはうるさい人のようだ。
 ”別家”の事が気になったので詮索すると、「興味本位で生き物って死んじゃうんですよ?」と返される。言外の圧力を感じた。

【安価】

①別家さんについて、聞かせてください
②やめておきます

 安価→①


 省略したが三連続安価で別家さんについて問いただした。嫌な予感しかしない。

看護師「観念しました」ハァ
看護師「こんなにしつこい人は初めてです……」

 これから看護師さんが直々に案内してくれるらしい。

ーー……

 到着すると、そこは【高台の建物】だった。

看護士「さあ、入りましょう」

ガシッ

女「っ……少し待ってくれませんか?」看護士「どうしてですか?」ニコ
グイッ

女「ここは立ち入り禁止区域ですし……」

看護士「ここまで来たんですから、後悔はしないようにしましょうね」ニコ
グイグイグイグイ

女「……いやっ、ちょっと待…」
ギィ…

女「……待っ…」
ズルズルズルズル…

ギィ…


…………バタンッ!!


 屋内に連れ込まれると、真っ暗闇。
 どこからか看護師さんの声が反響してくる。

 ”別家”とは、酒蔵三家であるポニテさんとロリ……そして残りの一家が、彼女が”別家”と呼び、お世話になっているお宅の事だと。


女「……どうして、それをここで教えたんですか」

『う~ん、そうですねぇ』
『冥土の土産というモノでしょうか』

クス…   クスクス…

女「……どういうこ 『ほら…』

『……なにか、――…聞こえてきましたよ?』

女「?」


ダン…  ダン……



      −END−

〇●●〇〇〇〇●〇〇〇〇〇●〇〇〇〇〇〇◆◇◇☆

 これで一スレ目分のおさらいが終了となります。
 この簡単なまとめも以前スレにいてくれた方向けといった意味が強いので、新規の人はやはり一度本スレを見ていただければ。

 再開に当たり、安価でスレが回せそうか本日の進行をみて判断します。

●●●●●〇〇●〇〇〇〇●●〇〇●〇〇〇◆◇◇☆ ■□□□□ ▼

【回収リスト】

・八重歯(ロリ・銀髪)【①〇③】
・ポニテ【①②③】
・黒髪【①②〇】
・金髪【〇〇〇】
・お嬢(メイド)【①〇〇】

 ※【回収リスト】が埋まっている人物は『変わらない3日間』の公開が可能。(金髪・お嬢以外を収得し次第、√選択時の項目に反映)


 お久しぶりです。ノーマル√を進めていきます。


女「よい……しょっ、と」

 埃臭くて敵わない。
 床下の倉庫という、限られた空間には保存食が綺麗に並べられている。
 埃は仕方ないが、その分低温に保たれているので越冬に向けて様々な壺が静置してあった。

八重歯「どうだー捗ってるか?」

女「ああ、そろそろ終わるよ」

 まだ夏も半ばなのに保存食の用意とは……痛んだりしないのだろうか。

女「ん?」

ピラ

女「……これは、手紙…か?」

女「八重歯~なんか手紙見つけたぞー」

八重歯「ん? 手紙?? 床下からか?」

八重歯「なんだろう……姉さ…コホン。アノ人の手紙かな」

八重歯「……」
八重歯「っ!」

女「八重歯?」

八重歯「女……これ、中身見たのか?」

女「チラッと……というか、ほとんど何も見ていないけど」

八重歯「そうか……」

女「何が書いてあったんだ?」

八重歯「ああ…………ラブレターだよ」

女「ラブレター? 誰の??」

八重歯「いいだろう誰のだって」

女「もしかして八重歯のとか?」ニィ

八重歯「うっさいなもうどっか行けっ!」

女「ごめんごめん、そう怒るなよ」ハハ


女「……」

女『”白髪”…………誰だろうな、一体』フム


 それは……優秀な先輩であり、優秀な主人公でもあった…ある人物が遺した未来へ繋ぐ手紙であった。

ーー……【集会所】

女「んー、”白髪”さん白髪さん……」

女「そんな人、この村にいたかな」ウーン

女「手紙の内容までは確認出来なかったけど…」

女「……ラブレターか。もしかして本当にそうだったりしてな」クス

女「よし、八重歯にバレない程度に聞いてみるかな」

女『誰に聞こうか……』

①ロリ
②ポニテ
③お嬢

安価>>30

2

女「ポニテさん」

ポニテ「はい。こんにちは女さん」ニコ

女「ちょっと聞きたい事がありまして……」

ポニテ「私に分かる事なら何でもお答えしますよ」

女「実は……”白髪”さんという方の事なんですが」

ポニテ「!」

女「ご存知ですか?」

ポニテ「……どこでソレを?」

女「ウチの床下に手紙がありまして……」

ポニテ「……」
ポニテ「なるほど。他の人にこの事は?」

女「言っていません。ポニテさんが初めてです」ニコ

ポニテ「……そうですか」
ポニテ「数奇な、巡り合わせですね」

ポニテ「女さんは、彼女と面識がないと思います」

女「知っているんですか?」

ポニテ「……はい」ニコ

ポニテ「私にお話してもらえて嬉しいです」

女「他でもないポニテさんですから……」アハハ

ポニテ「ですが、この白髪さん。ちょっと特別なお方で……」

女「特別?」

ポニテ「特別というか、特殊といいますか……」

女「……お嬢や金髪さんと付き合いが深いポニテさんがそう言うのなら、余程強烈な人なんでしょうね」

ポニテ「はい。それはもう歴代級で」ニコ


女「……」

女「(会うのやめたくなってきた……)」タラ

女「それで、その人はどこに?」

ポニテ「彼女はこの村に存在していません」

女「?」
女「いないんですか?」

ポニテ「正確には、”他の存在”になって暮らしているという事です」

女「他の存在……道理で、聞いた事が無いわけだ」

女「お嬢やロリも知っているんですか?」

ポニテ「そうですねえ……お嬢の方は今話題に出すと危険かもしれませんし…」
ポニテ「……ロリさんは、知っていた。と表現した方が…立場的なものもあるので」

女「……」
女「(いよいよトップシークレットというか、今までに無かった扱いを受けている人だな……白髪さん)」フム

女「ちなみに、白髪さんはどういう人なんですか?」

ポニテ「どういう人……」


ポニテ「賢くて賢い方。でしょうか」クス


女「うーん……やはり強烈な人のようだ」タラ

女「八重歯は私に秘密にしようとしていたので内密に……」

ポニテ「えっ」

女「えっ」

ポニテ「八重歯さんが?」

女「はい、八重歯が……」

ポニテ「……」

女「なにか、まずいですか?」

ポニテ「……」フイ

女「いやいや目を逸らさないでくださいっ」アセ

ポニテ「その、八重歯さんは手紙の主と面識が無いんですけど…」
ポニテ「……手紙の内容次第では、少々ややこしい事に…」

女「はあ……」

ポニテ「で、でも普通の手紙でしたら…… 女「村の秘密がどうとか」

ポニテ「あぁもう白髪さんたら……」ガク

ポニテ「八重歯さんが手紙の文面を確認して、女さんに危険が及ぶと判断すした場合スイッチが入るので……」

女「スイッチ……?」

ポニテ「まあ……金髪さんの元には行かない…はずです」

ポニテ「……わかりました。お会わせしましょう」

女「いや、会うのはまだちょっと……」

ポニテ「女さんなら、もしかすると彼女の空っぽな心に変化を及ぼすかもしれません」ニコ

女「それは……過大評価ですよ」ハハ…

ポニテ「注意点がいくつかあります」

ポニテ「まず、彼女はいま記憶を失っています」

女「記憶を? 漂流者なんですか?」

ポニテ「漂流者ではなくて……なんと説明すればいいのか…」
ポニテ「なので、彼女に会っても村の事はあまり聞かないでください」

女「わかりました。他にもなにか?」

ポニテ「なにか失礼な事を言われても怒らないであげてください」

女「大丈夫です。黒髪さんで慣れてますから」

ポニテ「彼女ほど攻撃的ではないですが……白髪さんの場合、知能の差による見下しなので」

女「……やっぱり会いたくないなぁ」

ポニテ「脱色した黒髪さんだと思えばいいんです。私は陰から見守っていますので、どうか御武運を」

ギュッ

女「……」

女「……わかりました。なにか問題があればすぐに連れ戻してくださいね」ハァ

ポニテ「はいっ」ニコ

ーー……【村のはずれ】

女「……」

白髪『……』

女「……」

白髪「……」

女「……あの」

白髪「?」

女「初めまして。私は……」

白髪「ああ……知ってるよ。最近きた漂流者だろ」

女『あっ、はい。今日はお話がありまして……』

①本当に記憶がないのか
②手紙について

安価>>42

2

女「貴方は、手紙を書きましたか?」

白髪「どこに向けての手紙だ?」

女「おそらく、八重歯という女の子に対して書いたものだと」

白髪「なら消去される前の手紙だな。最近は人ともあまり付き合わない」

女「消去?」

白髪「……知らないのか。まあアレには関係ないまま、目立たず余生を過ごしな」
白髪「手紙の内容は?」

女「その少女への恋文だと」

白髪「……私がか? へえ」

女「それと、消去というのは……」

白髪「お嬢様、別家、高台の建物」

女「?」

白髪「この三つを知らないなら… 女「知ってます」

白髪「……」

女「お嬢も知ってますし、別家もよく行きますし、高台の建物には今度近くに行ってみようかなあ……なんて」ハハ

白髪「何者だ? お前」

女「ええと……一般人で…」

白髪「あと高台の建物には近づくな。お前のためだ」

女「はあ……わかりました」

白髪「でも有り難い。私がラブレターなんて出すような少女だったなんて、流石に予想出来んかったからな」

女「はあ……」

女「お嬢とは知り合いなんですか?」

白髪「過去にはそうだったな」

女「記憶が無いのにわかるんですか?」

白髪「記憶が無くても、何度か話をするだけでわかってくる事がある」

女「凄いですね……」

白髪「それよりお前だ」
白髪「アイツと繋がりがあるようだが、その割には何も知らないようだし……」

白髪「金髪か」

女「??」

白髪「アイツに気に入られてるなら話は別だ。誰も手を出せないだろう」フム

女「はあ……」

白髪「だが、まだ足りないな」
白髪「お前と……もう一人の協力があればこの村を脱出出来そうだが」

女「脱出?」

白髪「別家のところに一人いるだろう。あの黒いのとコンタクトを取れれば……」

女「何を言っているのか私には理解出来ませんけど…」
女「……黒髪さんは知ってますよ」

白髪「ん?」

女「というか向こうがつっかかってきます」

白髪「……なるほど」

白髪「誰が仕向けたか知らんが、コイツは面白い」

女「全く話が見えません……」

白髪「あの計画も可能かもな」

女「脱出ってやつですか?」

白髪「革命だ。村長以下を引きずり下ろす」

女「ダメだこの人話が噛み合わない」

白髪「一応聞くが、ここに来た理由はその手紙の件だけだな?」

女「はい……用は済んだので帰りたいのですが…」

白髪「まあ待て面白い話がある」

女「嫌な予感がするんですけど」

白髪「私をやる気にさせたのはお前だ。責任をとれ」

女「その面白い話とは……?」

白髪「私の謀に与してほしい」

女「はかりごと? ですが、金髪さんに危害を加えるなら放ってはおけませんよ」

白髪「……そうか」
白髪「ではこうしよう」

白髪「お前の信用出来る人間を第三者として呼んでいい。その相手によって……私は計画を諦めるし、逆にソイツも仲間に引き入れる」

女『うーん、呼ぶのは確定のようで』

①ポニテさん
②お嬢
③金髪さん

安価>>46

ーー……

女「というワケで、連れてきました」

白髪「……」

お嬢「……」

白髪「なにか話したらどうだ」

お嬢「生憎、アンタには以前懲らしめられたもんでね。不用意にくっちゃべると何十倍返しをくらうかわかったもんじゃない」

お嬢「けど、中々愉快な話を聞いてきたんだ」
お嬢「謀? 前に私らが誘った時は、キッパリと断ったくせに。今さらどういう風の吹き回しだ??」

白髪「以前に断ったという事は、勝利の目が無かったんだろう。お生憎様」

女「なんだか、二人とも似てますね」

白髪「話し方は似てるみたいだな。見た目は違うが」

お嬢「こいつ、初めに会った時は蚊も殺さないような文学少女然とした風体だったのに。今はまるで私のモノマネだな」フン

白髪「そうか……この口調はお嬢、君を模倣したものか」

お嬢「何を勝手に納得してるんだ。それに馴れ馴れしくお嬢と呼ぶな。今のお前には何も期待していない」

白髪「おや酷いな。そっちの娘ならいいと?」

お嬢「ああ。ウチに囲いたいくらいだ」

白髪「……次はその女が、新しい神輿というわけだな」
白髪「可哀想に……」

女「お嬢? 穏便に頼むよ……喧嘩腰は良くないぞ」

お嬢「ごめんね女さん。ちょっと因縁があってさ、参っちゃうよね。なまじ頭が良いだけあって、こっちが論破したくても出来ないんだよ」

白髪「……おかしいな」

お嬢「あっ、なんだかデジャヴ」

白髪「人によって態度を変えているようにも見えるが、二重人格……に、近い何かだろう。仲間にするには危うすぎる」

お嬢「結構結構、そっちこそやっぱり要注意人物だな。仲間に入れておけば頼もしかったが、その性格ならそもそも問題外だ」


女「……うーん」

女「お嬢を呼んだのは失敗だったかな……」ムゥ

お嬢「確かに、これじゃあ悪習を打破するより先に内部分裂してしまう」

白髪「今回はご縁が無かったという事で。お帰りください」

お嬢「はあ……白髪。昔のアンタなら可愛げがあったよ」

白髪「こうなったのは誰のせいだろうな」

お嬢「私か? ちがいないな」ハハ

女「……そろそろいいか」

お嬢「私はお暇させてもらうから。何かするのは勝手だけど、こっちの邪魔はしないようにね」ニッ

女「なにをするかも定かじゃないが」

お嬢「女さんと喧嘩したくないからさ、この事は他の人にも言わない」

お嬢「あっ、黒髪は貸さないから。そこんところよろしくって事で」ニコ


ーー……

女「……白髪さん。反省してください」

白髪「反省してまーす」

女「反省の色が微塵も感じられない……」

白髪「しかし、黒いのがアテに出来ないとなるとちょっと難しくなるな」

女「村を転覆なんて物騒な事言わないで、大人しくしていましょう」

白髪「一手二手遅れるだけさ。君次第でまだどうにかなる」

女「君……か。お前、じゃないんだな」

白髪「お嬢を見て、自分の言葉遣いの悪さを確認したのさ。アレは今の私にとって映し鏡だったらしい。不本意だが」

白髪「ああ計画の話に戻すけど……」

女「まだ諦めていないのか…」

白髪「……”鹿廊下”って、知っているか?」

女「鹿廊下……?」

女「お嬢の家にあったな……猫廊下と道が分かれている」

白髪「そうそれだよ。別家にあるその鹿廊下。その先に何があるかを知りたいんだ」

女「知り合いって……鹿廊下に進んだら死ぬ、と言われているし」

白髪「向こうがか?」

女「ん?」

白髪「もし……見られたり、弄られたりすると死ぬほど困るものがその先にあるとしたら?」

女「逆転の発想か」
女「でも、そこまで大事なものを覗いたらどちらにせよ痛い目を見せられるんじゃ……」

白髪「まあ深く考えるな」

女「考えるよっ、安全圏から操る奴がよく言う……」ハァ

白髪「それじゃあ少しでもやる気になるよう、私の計画を聞かせよう」

女「……聞くだけ、聞くけど」


ーー……

女「……」

白髪「どうだ?」

女「成功確率は10%くらいか」

白髪「良くてな」

女「ちょっと厳しいな……」

白髪「でも、このままだとジリ貧だ」

女『……』

①計画に乗り、鹿廊下の先を確かめる
②計画に乗らない

安価>>50

1

女「そうなると前準備で9割方勝負は決まってしまうな」

白髪「前提条件として、別家に潜り込む必要がある。遊びに行くという形でも良いが、出来るなら忍び込みたい」

女「無理だろう。この村自体、空き巣等に対する危機管理はなっていないが……あの家には優秀なメイドさんがいるんだ」

白髪「優秀とはどの程度だ?」

女「頭は勿論良いと思うけど、何でもこなすという点では村一番と言ってもいい」

白髪「……」
白髪「他に用心する人間は?」

女「他は数人が酒蔵の方に行っていて……玄関付近でエンカウントしそうなのは黒髪くらいだな」

白髪「黒いのは漂流者だからな。味方になってくれる可能性は高い。しかしお嬢の態度を見ていると、暫くは別家に軟禁されて会う事は難しいはず」

女「ほう黒髪が漂流者…」
女「……って、なんだって?」

白髪「私が拾ったんだ」
白髪「その後逃した。キャッチ&リリース」

女「……アイツ、教えてくれても良かったのに」ムゥ

白髪「で、だ。別家宅に侵入したら、脇目もふらずに鹿廊下を走れ」

白髪「以上」

女「およそ計画とは呼んじゃいけないやつだよそれ」
女「……せめて前もって黒髪と打ち合わせしたかったな」

白髪「あの家が手薄になる時がある」

女「そんな事、わかるのか?」

白髪「金髪とお嬢の”談合”だ」

女「談合……」

白髪「談合があるんだ。定期的に行われている」

女「それなら、隙を付ける可能性は高くなりそうだ……」フム

白髪「問題は行く時間だ」

女「談合の最中だといけないのか?」

白髪「談合は本家と別家、どちらで行われるかは決まっていない」

白髪「だから、夜が一番危険だ」

女「朝か、昼か……」

白髪「朝は人がいるだろう。警察がやって来るのが決まって朝なのは、在宅率の高さから伺える」

女『そうなると……』

①朝に行く
②昼に行く
③夜に行く

安価>>56

さん

女「夜に……忍び込みます」

白髪「おっ、敬語に戻したのかい」

女「ええ。白髪さんも戻したらどうですか? せっかく可愛らしいのに、お嬢の真似は似合いませんよ」

白髪「うーん……」
白髪「実は、この話し方もポニテが『前はこういう話し方でしたよ』っていうからさ」フム

女「ポニテさん……」ハァ

白髪「でも私はこの話し方も気に入っているよ」
白髪「……例の手紙。機会があれば目を通してみたいものだけど」クス

白髪「文字を見るとその人間性も見えてくるし……それがラブレターとなれば、興味津々だ」

女「可能なら今度持ってきます」

女「では、当日までここに通わせてもらうので」ペコ

白髪「ああ。それと酒も欲しいな。ポニテのとこ以下のやつが私には良い」


ーー……

女「八重歯〜あの手紙見せてほしいなー」
グイグイ

八重歯「ダメだダメだ、引っ付くなっ」ウガー!

ーー……【夜・別家】

女「さあ、どうするか」

女「まだ金髪さんは来ていない」

女「けどお嬢も出てきていない。まだ家の中だ」

女「……よし、行くぞ」

女「この村には呼び鈴が無いからな……最悪、軒先で見つかっても普通に遊びに来たと誤魔化せる」

女「誰もいませんように……」

スス…

メイド『……』

女「……」


女「……」

女「……お邪魔します」ペコ

メイド「……」

女「アポ無しなんですけど、お嬢は今、遊べますか? はは…」

メイド「お嬢様は予定が入っています。後日お越しください」

女「そ、そうですか。了解しました、それじゃあ私はこれで……」

スス…

金髪『……』

女「……」


女「……」

金髪「あら女さん。これからお帰りですか?」ニコ

女「そうです。いやぁ金髪さんがいるならもう少し遊んでいきたいなー、なんて」

金髪「あら、嬉しいこと仰るのね。私も女さんとはお話したいところですけど、大事な話をしないといけないのでまた次の機会に」

女「それはもう、喜んで」

メイド「金髪様。お履き物を……」

金髪「ありがとう」ニコ

金髪「女さん。それでは」フリ

メイド「……」ペコ

スタスタ…

女「……」

女「”鹿廊下”の方へ歩いていった……」


女「……」

女「後ろから付いていけるか?」

女「少しだけ、少し……」

ノソ、ノソ…

女「……」

女「明かりが漏れている部屋がある……」

女「……」

ノソ、ノソ…

お嬢『女さん。かくれんぼ?』ニコ

女「……」


女「……ああ」グッ

お嬢「そっかー、次は女さんが鬼か〜」

女「そうだ。ホラ、どことでも隠れなさい」

お嬢「でもさぁ、前に私言ったよね。うん」

女「それはすまなかった。夢中になっていてさ、奥が深いね。かくれんぼ」ウン

お嬢「許さないよ。それに鬼は私だし。ずっと私のターンってやつ」ニコ

女「……それじゃあ、私は逃げ役としてその責務を全うする事にするよ」
ジリ…

お嬢「逃げるのは自由だよ」

ガシッ

女「っ!」

メイド「……」ハァ
メイド「残念です。貴女はお嬢様のお気に入りなのでこういう形になったのはお互いにタメになりません」

女「……では、お互いのタメにここで解散というワケには メイド「いきません」

女「ですよね……」

お嬢「本家に言っといて。談合は遅らせるって…」

お嬢「……それと、事が終わってからこの事も知らせる。女さんがアレしちゃうのはアイツも悲しむだろうし」

女「……」

お嬢「……」

スタスタ…

女「……」

お嬢「……」



「……ばか」

ーー……
ー……
ー…



お嬢「お嬢さん、今日はお客さんが来たよ〜」

金髪「……」

お嬢「ほらほら、女さんに話しかけて」

金髪「……」

金髪「女さん……」

「……」

金髪「……」

お嬢「あげるよ、ソレ」

 ……喉の、鳴る音がした。

金髪「……綺麗な顔…」

「……」

お嬢「我慢出来ないなら、部屋も貸すし」

金髪「……」

グッ

金髪「部屋をお借りします」

グイッ

「……」

お嬢「そういえば教唆役も一人いてね……今度手に入るけど、いる?」

キィ…

バタンッ

お嬢「がっついちゃって」ハァ

お嬢「……」



お嬢「……黒髪」

黒髪「……」

お嬢「悪いことするとこうなるって良い見本だから。君はしっかりね」

お嬢「あと、家政婦さんには遅れて行くって」

黒髪「……貴女はどこに行くの?」

お嬢「うん? ああ……」


お嬢「食事をするなら……一人より二人ってね。私も交ぜてもらいに行くよ」ニコ

 身体が、熱い。
 焼けるような痛みを感じる。

 声は、出ない。
 手足は弛緩し、もはや自分の一部ではないようだ。

 目の前では、”食事中”の二人が私を貪っている。

 お嬢は、いつも通りだ。ただ、無闇に噛み付くのはやめてほしい。


 金髪さんは……ダメだ、目が眩んできた…。


 しかし……食事に夢中になっている金髪さんを、ぼんやりとした視界の中で見ていると不思議と笑みが浮かびそうになる。


 ああ……一つ、関係のない事が頭をよぎる。

 ……白髪さん、いま何をしているのかな…。



 …………ラブレター。渡してあげられたらよかった。


       −END−

●●●●●〇〇●〇〇〇〇●●〇〇●●〇〇◆◇◇☆ ■□□□□ ▼
【回収リスト】
・八重歯(ロリ・銀髪)【①〇③】
・ポニテ【①②③】
・黒髪【①②〇】
・金髪【〇〇〇】
・お嬢(メイド)【①〇〇】
 ※【回収リスト】が埋まっている人物は『変わらない3日間』の公開が可能。(金髪・お嬢以外を収得し次第、√選択時の項目に反映)

【BAD END座談会】

八重歯「女さん……」アワワ

ロリ「えっ、なにー? どうしたの??」

八重歯「子どもは見ちゃいけません」

ロリ「見えないよ八重歯ー。それに自分だって子どもじゃん」ムゥ

ロリ「……それで、白髪さんはどうなったの?」

八重歯「ああ、高台行きだな」

ロリ「……密告したの八重歯でしょ」

八重歯「……」

ロリ「まあどっちにしても女さんが捕まるのとは関係ないし、いっか」

八重歯「……」チラ

【食事中……】



ロリ「……録画、いる?」



八重歯「…………お願い……」カァ

 という事でBADが一つ埋まりました。
 実は白髪さん。過去編以外でも出てきています。

 まあ夜は……危険ですよね。

 安価です。

①ノーマル√
②個別√
③‐‐‐

安価>>67

2

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