おとめ「わーん! ユリカたんが目を覚まさないのですー!」 (22)

アイカツのSSです

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アイカツ8 ツアー中 ホテルでの朝のこと

まりあ「どうしたのですか!? おとめさん!」

おとめ「うぅ……」

おとめ「朝になってもユリカたんが起きないからカンオケを開けてみたら……」

おとめ「ユリカたん、どんなに呼び掛けても反応が無くて、顔も真っ赤なのです……」

まりあ「それってもしかして……」

そら「えっそれって」

まりあ「し」

おとめ「あーーーん!」

いちご「どうしたのおとめちゃん!」

まりあ「それが……ユリカさんが目を覚まさくて」

いちご「嘘……」

セイラ「えっ、いやいやただの」

おとめ「聞きたく無いのですー!」

いちご「い、今すぐ救急車呼ばないと」

まりあ「そ、そうでした!」

まりあ「おとめさん! まだ諦めてはいけません! ユリカさんを信じるんです!」

おとめ「ユリカたんを……?」

いちご「そうだよ! ユリカちゃんは今一人で頑張ってるんだからおとめちゃんも応援してあげて!」

おとめ「そ、そうでした!」

おとめ「ユリカたん! ユリカたん!」


セイラ「……」

セイラ「あれ、ただの熱中症だよな」

そら「おそらく」

セイラ「私取り敢えず濡れタオル持ってくる」

セイラ「そらは取り敢えずまりあ達をなだめといて、このままだとマジで救急車来そう」

そら「はい……」

おとめ「ユリカたん! トマトジュースもラーメンもあるから早く起きてください!」

美月「朝から何ごと?」

みくる「朝くらいゆっくりしようよ~」

いちご「美月さん! ユリカちゃんが!」

美月「藤堂がどうしたの!?」

おとめ「目を覚まさないんですー!」

美月「何ですって!?」

みくる「えっ?」

美月「救急車は呼んだの!?」

いちご「今まりあちゃんが」

そら「えと、まりあちょっと待って」

美月「この状況で何言ってるのよ!」

みくる「え? え?」

みくる「あのさー」

みくる「これただの熱中症だよね」

そら「あ」

美月「えっ」

いちご「えっ」

まりあ「えっ」

おとめ「えっ?」

セイラ「濡れタオル持ってきたよー」

ユリカ「ううん……」

おとめ「ユリカたん!?」

ユリカ「うん……えと……」

ユリカ「えっ!? なんで皆さんこの部屋に!?」

おとめ「やったー! ユリカたんが目を覚ましたのですー!」

いちご「良かった……」

まりあ「ええ、本当に……」

セイラ「だから元々ただの熱中症だったんだって……」

みくる「ちょっといい?」

みくる「ユリカちゃん、いつも棺桶で寝てるんだって?」

ユリカ「はい……」

みくる「そんな気密性の高い所で、あんな暑そうな服着てたら熱中症になって当たり前!」

ユリカ「ごめんなさい……」

美月「幸いライブは明日よ、今日はゆっくり休んで体調を回復させなさい」

美月「体調管理はステージに立つ者としての基本、よく心掛けておくこと」

ユリカ「はい……」

みくる「取り敢えず一人きりにしておくのは不安だから誰か一日ユリカちゃんの面倒を見てて欲しいんだけど」

おとめ「はいはーい! おとめがやるですぅ!」

美月「そう、有栖川お願いね」

みくる「じゃあ色々教えたいことあるしこっち来て」

おとめ「あーい!」

おとめ「あれ? もう起きて大丈夫ですか、ユリカたん?」

ユリカ「えぇ、まだ少し気だるいけどこれはきっと朝だからよ」

おとめ「おー」

ユリカ「だからもうだいじょ、っと」

おとめ「わー! 大丈夫ですか!? ユリカたん!」

ユリカ「だ、大丈夫よこのくらい! 私は吸血鬼のまつえい……」

おとめ「ユリカたーん!」


ユリカ「ん……」

おとめ「あっ! 大丈夫ですか?」

ユリカ「あー、」

ユリカ「そうか、私また意識を失ったのね……」

おとめ「今日は一日ゆっくりするのです、みくるたんが言ってました」

ユリカ「そう……」

おとめ「はい、トマトジュースです」

ユリカ「ありがとう」

おとめ「おとめ、心配したんですよ?
ユリカたん、どんなに声を掛けても目覚めないから」

ユリカ「ふっ、私のことを心配するなんて600年早くてよ?」

おとめ「おとめは真剣なのです!」

ユリカ「……ごめんなさい」

おとめ「でもユリカたんが目を覚ましたから許します」

おとめ「そう言えばユリカたんのこの服って普通に洗濯して良いのです?」

ユリカ「あっ、それはね……」

ユリカ「って、私何時の間に着替えたの!? さっきはこんな服じゃ無かったわよ!?」

おとめ「それはおとめのパジャマなのですぅ みくるたんが『楽な服装にしてあげて』って言ってたから貸してあげます」

ユリカ「じゃあ……私のこと着替えさせたのは……」

おとめ「あい! おとめが着替えさせてあげました、あと汗も拭いてあげました!」

ユリカ「っ……」

ユリカ「もうっ……バカ!バカっ!」

おとめ「えぇ!?」

ユリカ「……」

おとめ「……」

ユリカ「……」

おとめ「ゆ、ユリカた~ん?」

ユリカ「ふんっ」

おとめ「うぅ……」

ユリカ「……」

ユリカ「もう私は大丈夫よ」

おとめ「え?」

ユリカ「もう私は大丈夫、また無理もしないし、今日は一日ゆっくりしてるから貴女はいちご達の所へ行ってきなさい」

ユリカ「いちご達、練習してるんでしょ? 私のために貴女の練習が遅れるなんてバカみたいじゃない」

おとめ「イヤです、おとめは今日一日ずーーーーーっと、ユリカたんのお世話をするのですー」

ユリカ「なんでよ!」

おとめ「ユリカたんが心配だからです!」

おとめ「おとめは知っているのです! ユリカたんがいっつも頑張っていること、努力していること」

おとめ「だから今日くらい、おとめが休ませてあげなきゃいつか本当にユリカたんは……」

おとめ「うぅ……ぐすっ……」

ユリカ「……」

おとめ「おとめ、本当の本当に心配だったのですよ?」

おとめ「ユリカたんは頑張り過ぎちゃうから、誰にも隙を見せないから、」

おとめ「だから今日くらいは、おとめだけには甘えてください!」

ユリカ「っ……」

おとめ「ダメ……ですか……?」

ユリカ「……」

ユリカ「こっち来なさい」

おとめ「あい……」

ユリカ「いいわ、貴女を私の下僕として認めてあげる」

ユリカ「今日、貴女は下僕としてこのユリカ様に誠心誠意仕えるのよ!」

おとめ「ユリカたん……」

おとめ「ユリカたーん! らぶゆーなのですー!」

ユリカ「ちょっと! 何抱き付いてるのよ! 下僕の分際で生意気よ!」

ユリカ「今日はありがとう、おとめさん」

おとめ「明日のライブ、出られそうですか?」

ユリカ「ええ、バッチリよ」

おとめ「わーい!」

ユリカ「それじゃ、そろそろ寝ましょう」

おとめ「ユリカたん! カンオケで眠るのはダメなのです!」

ユリカ「うっ……」

おとめ「カンオケで寝たら明日のライブ出られません!」

ユリカ「で、でもこれは私のキャラで……」

おとめ「もんどーむよー! 今日はおとめと一緒に寝るのです!」

ユリカ「ちょ、ちょっと! 一緒に寝る必要は無いでしょ!?」

おとめ「ユリカたんを一人で寝かせたらきっと夜中こっそりカンオケに移動するに決まっています!」

ユリカ「ぎくっ」

おとめ「だからおとめが同じベッドで見張っておくのです!」

ユリカ「どうしても……?」

おとめ「はい!」

ユリカ「うぅ……」

ユリカ「わかったわよ……」

おとめ「それじゃあ一緒に寝るです~」

ユリカ「はいはい」

おとめ「おやすみなのです~」

ユリカ「おやすみなさい」

おとめ「すー、すー、」

ユリカ「寝るの早っ!」

おとめ「ユリカた~ん」

ユリカ「私に抱き付くのは寝相なの……?」

おとめ「ユリカたん、らぶゆーなのですぅ~」

ユリカ「……」

ユリカ「もう……」

ユリカ「これじゃあ棺桶に入らなくても体が火照って仕方ないじゃない」

ユリカ「それにドキドキして眠れないし、これじゃまた明日も体調不良になってしまうわ」

おとめ「えへへ~」

ユリカ「もう、私は困ってるのにこんな緩んだ顔をして…… これは罰よ、本当に血を吸ってあげるわ」

ユリカ「かぷ」

おとめ「ん……ひゃんっ……」

ユリカ「……」

ユリカ「大好きよ、おとめさん」

おとめ「えへへ~、らぶゆー……」


おしまい

投稿するタイミングがおかしいと自分でも思うおとユリでした
レスをくれた方、読んでくれた方ありがとうございます
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