【艦これ】木曾「砲雷撃戦」提督「死合い」 (42)

※艦これのSSです

※多分駄文、書くのが遅い

※地の文は少ないか無い

※安価は多分無い

※キャラ崩壊はしないとは言い切れない
なるべく少なくする努力はします

以上の事を踏まえそれでも見てやんよと言う方はどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429444322

木曾「試合?」

提督「死合い。…知らんか」

木曾「…まあ、な。説明してくれるのか?」

提督「したいのは山々だ、が」

木曾「出来ないか」

提督「出来んな。…知った所で薬にも毒にもならん、気にしなくて良い」

木曾「まあ、そうかもな。それより仕事だ、早く終わらせてしまおう」

提督「…」コンコン

木曾「やっぱり苦手か?」

提督「…あまり得意ではないな。その為のお前だ」

木曾「堂々と頼りきる事を宣言してどうするんだよ」クスッ

提督「…確かにそうだな。まあ、努力はする」

木曾「ああ、半分くらいは一人でこなしてくれると俺も楽が出来る」

提督「なら、お前に楽をさせる為にも仕事を終わらせよう」

~数十分後

提督「…終わりか」

木曾「終わりだな。…ちょうど良い、そろそろ飯の時間だ」

提督「もうそんな時間か…今日は食堂で食べようか」

木曾「おっと?俺の手料理は食べないのか?」

提督「いや、毎日お前に料理を作らせるのも悪いからな」

木曾「ははは、ありがたい気遣いだな。じゃ、今日は甘えさせてもらうとするか」

提督「そうか。…お前の手料理を食べたいのは事実だが、あまり負担をかけさせるのは」

木曾「良いっての。要するに俺の体調とかが心配なんだろ?」

提督「…まあ、そうだ」

木曾「気にするな、とは言わないが。もう少し楽観的になって良いんだぜ?」

提督「しかし…」

木曾「不安なんだな…大丈夫だ、俺達を信じろ。絶対にいなくなったりはしないさ」

提督「…分かった。じゃあ、行くか」

木曾「だな。今日は何だったかな…」

~食堂

天龍「…お、提督じゃねぇか」

提督「天龍か、調子はどうだ?」

天龍「勿論バッチリだ。いつでも出撃出来るぜ!」

提督「頼もしいな。…龍田は?遠征からは帰った筈だが」

天龍「ああ、ちょっと遅れてくるってさ。…食べようぜ、美味いぞ?」

提督「そうだな、相席させてもらう」ガタッ

木曾「相変わらずだな間一つ空いてるぜ?」ガタッ

提督「…何となくで席を選ぶと何時もこうだ、癖なんだろう」

木曾「変な癖だな…所で天龍、最近良い事があったってな?」

天龍「…龍田からか?」

木曾「まあな。まあ、別に恥ずかしい事でもないだろ?」

天龍「ま、確かにそうだけどな。…提督が稽古つけてくれるってんだよ、嬉しい話だぜ」

木曾「…龍田をして『二度とやりたくない』と言わしめた提督直々の稽古か…」

提督「酷い言われようだな。そこまで評価は悪くなかったぞ?」

木曾「冗談だよ。…辛いのは辛いが、量とか厳しさじゃないんだよな…」

天龍「…どんな稽古するんだよ、何か急に不安になってきたぞ」

提督「それは受けてからのお楽しみ、だ。…死合いが多いがな」

天龍「試合ねぇ。…ま、実戦形式とかなら面白そうだな」

龍田「天龍ちゃんを泣かせたら、私が許しませんよ~?」

提督「来たか。…それはちょっと怖い、勘弁してほしいな」

龍田「天龍ちゃんを泣かせなければ良いのよ~。…別に緩めろとは言わないけどね?」

木曾「…天龍と龍田だからだよなあ、俺も好きで受けた奴ではあるけどさ」

天龍「何の話だ?」

木曾「いや、天龍は割と戦わせろって言う方だし、龍田は姉妹だし、俺は…まあ仲間なんだろうけどさ」

木曾「…皆して戦闘狂、な気がしてな?」

龍田「少なくとも提督と天龍ちゃんは間違いないわね~」

提督「否定はしない、と言うか間違いなく好きだ。死合いはな」

天龍「…お前はどうなんだよ?」

木曾「俺か?俺は、そうだな…戦うのが特別好きって訳じゃないが…」

天龍「…何だよ、勿体ぶるなって」

木曾「…その…まあ、いざというときにコイツを守れないと、な?」

龍田「その『いざというとき』でも自力で何とかしそうだけどね~」

木曾「ちゃ、茶化すなっての…結構恥ずかしいんだぞ」

提督「木曾に守ってもらえるなら、俺としてはこれ以上なく嬉しいがな」

木曾「あーもう!お前まで参加するなって!」

天龍「ははは、お熱いねぇ」

~武道場

提督「…」スー

提督「…」ハー

提督「…」スクッ

提督「的は…あった、が古いな…直すにも道具が無いか」

提督「…仕方無いか?出来れば自分で直す方が良いんだが…」

天龍「よう、提督。天龍様のご登場…って、何してんだ?」

提督「ああ、的が古くてな。流石に稽古の途中で壊れたら気が削がれるだろう?」

天龍「あー、直すんなら明石に頼めば良いんじゃないか?」

提督「出来ればこう言う、良く使う物は自分で直したくてな。愛着と言うのもある」

天龍「なるほどな…じゃあ、ここで?」

提督「出来れば今すぐそうしたいが、道具が無くてな…少し前に壊れたのをすっかり忘れていた」

天龍「執務室…は流石に無いか、提督の部屋にあるんじゃないか?」

提督「多分な。…いきなり時間を取って悪いな」

天龍「気にすんなって。俺だって今すぐにやりたいわけじゃないからな」

短いですが今日はここまでと言う事で
では

死合いって何が元ネタだっけ……シグルイ?

どうも1です
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>>8
1の知ってる死合いはストリートファイターです

~十数分後

提督「…よし、直った」

天龍「おっ、やっとか」

提督「ずっと見ていたのは何か理由があるのか?」

天龍「今更戻るのも気が削がれるしな。…じゃ、始めようぜ」

提督「それはいいが、所謂『武術』は期待しないでくれよ」

天龍「うん?じゃあカポエイラとかか?」

提督「すぐにカポエイラが出るのは分からないが…はっきり言って喧嘩戦法だからな」

天龍「喧嘩ぁ?何だよそれ、龍田とか木曾にもそれでやってたのか?」

提督「全部俺一人で教えた訳じゃない。友人が、な」

天龍「…今まで渋ってたのは、時間の都合合わせだったり?」

提督「実を言うと、そうなんだ。その友人達は揃いも揃って提督になったからな」

天龍「そうなのか…じゃあ、その友人とやらは何時来るんだ?」

提督「今日は来ないが、明日からは来るぞ。因みに明日から演習が続く」

天龍「演習にかこつけて練習か、中々良いボケだな」

提督「それは木曾にも龍田にも言われたな…」

提督「まあ、センスが無いボケは置いといて。早速だが、拳を痛めない程度に打ってみろ」

天龍「おう。…ハッ!」パァン

提督「…やはり艦娘は力が強いな」

天龍「それ前にも同じ事を言わなかったか?」

提督「どうだったかな。…まあ、良い感じだな。次は蹴りだ」

天龍「蹴りだな…てぇっ!」バァン

提督「ふむ…蹴るのと殴るのなら、どっちの方が上手くやれそうだ?」

天龍「んー、殴る方かな。蹴りの方が強いって聞いた事はあるけど、やり易いのはこっちだ」

提督「拳か。…なら、俺に教えられそうなのは動き方くらいだな」

天龍「提督は蹴りの方が得意なんだな?」

提督「と言うか、拳が苦手でな。必然的に蹴りが主力になったから、蹴りが得意に、と言う訳だ」

天龍「なーる…で、動き方ってのは?」

提督「多分インファイトが多くなるだろうから、懐に潜り込む方法辺りだな」

天龍「分かった。じゃあすぐにでも教えてくれ」

提督「…今、俺とお前の間の距離はどれくらいだ?」

天龍「え?…2、3mって感じだけど、それが?」

提督「その距離の詰め方、だな」

提督「例えば、単純に…シッ!」ダンッ

天龍「うおっ…」

提督「と、まあこう言う風に頭を下げながら思い切り踏み込んだりな」

天龍「…ん?結構距離空いてるぜ?」

提督「あんまり踏み込んでないからだ。…俺はこれくらいしか知らんがな」

天龍「え、これしか無いのか?」

提督「急に接近するのはな。俺はどちらかと言うと、ゆっくり歩いて近付くのが得意なんだ」スッ

天龍「歩いたらバレバレじゃないか?」

提督「そりゃあな。歩くだけなら意味はそうそう無いぞ」スッ

天龍「…うーん、やっぱ歩いて近付くのってあんまり得策じゃなさそうだな」

提督「意外とそうでもないぞ」ガシッ

天龍「…えっ?」

提督「言っただろ、『歩くだけなら意味は無い』と」

天龍「…全然分からねぇ、どういう事だ?」

提督「相手に近付く方法は大体二つに分けられる」

提督「一つは、最初に見せた相手の不意をつくよう一瞬で踏み込む方法」

提督「すぐに踏み込んですぐに近寄るから、体勢崩しやすいって欠点はあるが、すぐに近付ける」

提督「もう一つは、さっき見せたゆっくり近付く方法だ」

提督「こっちはゆっくり近付くから、そうそう体勢を崩す事は無い」

天龍「…でもよ、ゆっくり歩いてたら距離取られたりしないか?」

提督「ただ歩くだけならな。…さっき俺が近付いてたの、気付かなかったか?」

天龍「…あ、気付かれないように近付くって事か」

提督「正解だ。なら、気付かれないように近付くにはどうすれば良い?」

天龍「他に気を剃らす…ああ、確かに他の事に気を取られてたな」

提督「だろう?要するにそう言う事だ。…まあ何度もは通じないけどな」

天龍「そこは経験とか勘とか、そう言うのでカバーするんだろ?」

提督「まあそう言う事だ。とにかく近付いてる事を悟られなければ良いんだからな」

天龍「なるほどな…喋ったりとかが分かりやすい例か」

提督「喋るのは一番簡単な方法だな。他は…俺の場合その場の思い付きとかだな」

天龍「環境を使う、って感じか?」

提督「ああ、それだ」

提督「まあ、色々言ったが要は慣れと経験だ。早く近付く方が良い事もある」

天龍「その辺は実戦で理解しないと、だしな…っと、そう言えば」

提督「どうした?」

天龍「実戦形式でやったりはするのか?」

提督「俺はそっちの方が得意だから、実戦形式で教える事の方が多くなると思うぞ」

天龍「そりゃ良いや。天龍様の実力、見せてやるぜ」

提督「ま、俺だけを相手にする訳じゃない。今は友人以外考えてないが、頼めば木曾や龍田も手伝ってくれるだろう」

天龍「それもそうだな。…じゃ、早速やろうぜ?」

提督「気が早いな…まあ、取り敢えずきちんとしたルールは決めておくぞ」

天龍「えーと、どんなルールがあるんだ?」

提督「首を絞めたり、間接を外したりは無しだ。目潰しとか、とにかく致命傷になる攻撃は無しだ」

天龍「分かった。流石に致命傷になったらヤバいもんな…」

提督「実際問題、間接技をかけられると死ぬ程痛いぞ。異様にゴツい大男が泣く位にな」

天龍「泣くって、そんなに痛いのか?」

提督「当たり前だろう、間接を意図的に外してるんだぞ?脱臼なんてして当たり前だし、何より靭帯が痛む」

提督「想像して見ろ、自分の肩を無理矢理逆方向にねじ曲げられる事を」

天龍「…末恐ろしいな…」

提督「そう言う事だ。分かったなら、くれぐれも人に間接技なんて決めてくれるなよ?」

天龍「…了解だ」ゴクリ

提督「大事な事が分かった所で早速俺に打ってみろ。ただし、避けるし反撃もするからな」

天龍「なら、行くぜ…」

提督「…」ジッ

天龍「オラァッ!」ブンッ

提督「っ、行けるッ!」ガシッ

天龍「させるかよ!」パシィ

提督「…木曾と違って、素直に投げられてはくれないか」スッ

天龍「当たり前だろ!」ヒュッ

提督「悪手ッ!」バッ

天龍「がっ、いってぇ!?」ガスッ

提督「脛だからな、痛いぞ」

天龍「~っ!まだまだぁ!」ブンッ

提督「はっ、足ッ!」ガスッ

天龍「のぉぉぉ!?」バタァン

提督「言いたい事はいくつかあるが、まあ初戦だからな」

天龍「経験の差、って奴か?」

提督「大体はそれに収束するだろうな…取り敢えず分かりやすい」

天龍「分かりやすい、か」

提督「そうだ。例えば…ローキックとかだな」

天龍「割と良い手だと思ったんだけどな」

提督「パンチの後にキック、じゃあ分かりやす過ぎる。改善するなら、そうだな…」

天龍「足を意識させない、とかか?」

提督「と言うより拳を意識させる、だな。殴るのが得意なんだろう?」

天龍「まあ確かにそうだけどさ、意識させたりさせなかったりってどうするんだ?」

提督「簡単だ、割合を変えれば良い。拳を意識させたければ拳が得意だ、と言う事を考えさせるんだ」

天龍「え、それだけなのか?」

提督「それだけだ。まあ、上下に打ち分けてみるのも良いが、それより単純なものだ」

天龍「強い奴相手だとあんまり意味無さそうだけどなぁ」

提督「強かろうが弱かろうが、相手の得意な事はなるべくさせたくないものだ」

天龍「あー、自分の土俵に引きずり込むって事か」

提督「そりゃあ、自分が得意な領域で戦う方が良いからな」

~約二時間後

天龍「…疲れた…」

提督「派手に、って程では無いにしろ動き過ぎだ」

天龍「そんなに動いてたか…?」

提督「まあ、今回俺は基本的にお前の行動に反撃する形で戦っていたしな」

天龍「あー…」

提督「攻めるのはお前で、俺はどう来るかを考えて対応するだけだ。疲れるのは不思議でもない」

天龍「…て言うか、結局的は殆ど使わなかったよな」

提督「まあ、こうやって打つんだ、なんてのは俺には出来ないんだ。すまないな」

天龍「別に気にしてねぇって。…今日はこれで終わりか?」

提督「終わりだ。明日も明後日も更に明日も明後日もまた更に明日も明後日もやるがな」

天龍「うぇ…そう言われると何か凄い長く続きそうだな…」

提督「そこまで長くはない。まあ、取り敢えず汗だくだ、拭いておけ」パサッ

天龍「お、サンキューな」ゴシゴシ

~執務室

木曾「…で、天龍はどんな感じだった?」

提督「何と言うか、俺の友人の内の一人に近いな。図体はまるで別物だが」

木曾「へー。所で、俺の時はお前の友人との実戦はあんまり無かったよな?」

提督「それは…」

木曾「…大丈夫だって、根に持ってはいないさ」

提督「…言いにくい話だが、その…当の友人が揃って修羅場気味でな…」

木曾「修羅場…浮気でもしたのか?」

提督「片方は近いが、浮気ではないな。誰を選べば良いか分からなかったそうだ」

木曾「へぇ、結局どうなったんだ?」

提督「全員を選んだそうだ。未だに修羅場になったと言う主旨の連絡は無いから、上手く行っているんだろう」

木曾「全員ねぇ、豪気な事で。もう一人は?」

提督「資源を使い過ぎて上手く動けなかった、だそうだ」

木曾「…何だそれは」

提督「一応、ここの資源管理のやり方を教えておいた。今はそこそこ順調だと聞いているな」

木曾「…変人が多かったりするのか?」

提督「それなりにな。…そういえば龍田の時まで引き摺っていたから、何だかんだで龍田もやっていないな」

木曾「考えすぎだっての。全員がやらなきゃいけない訳でも無いだろ?」

提督「しかし、差別に繋がりそうで俺は怖いんだ」

木曾「尚更考えすぎだっての。お前は誰かを差別したりしない、それは俺が一番分かってるぜ?」

提督「…なら、甘えておこうかな」

今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~翌日・第一鎮守府

提督「…木曾、本当にここで合っているか?」

木曾「ああ、間違いない。…もう少し自信を持って良いんだぜ?」

提督「それは、そうだが…今一実感が沸かないんだ」

木曾「全く。お前の所属してる鎮守府は?」

提督「第一鎮守府だ。…俺の記憶が正しければ今日ここで演習をやる筈だ」

木曾「それで合ってるよ…相変わらず変な所で怖がりだな」

提督「…反論出来ないな」

木曾「ははは、昨日のお返しだ。…っと、来たみたいだ…な…」

「よお!…うん、元気そうじゃねぇか!」

提督「…そうか、木曾も初対面だったな。俺の友人で…確か第二鎮守府に所属していたか?」

第二提督(第二)「おう、まさしく俺が第二鎮守府の提督だ!よろしくな!」

木曾「あ、ああ…」

第二「うん?どうした、緊張してるのか?大丈夫だ、俺はあんまり細かい事でごちゃごちゃ言わんぞ!」

木曾「あ、いや、そう言う訳じゃなくてな…」

提督「まあ、コイツは日本人に見えない位には図体はデカイからな、無理もないか」

第二「自慢じゃないが、最後に身長計った時は2m越えでな。体重も100kgは軽く越してたぜ」

木曾「…何と言うか…凄いな」

提督「無駄に目立つのは難点かもしれんな」

第二「で、お前の所の艦娘は何処だ?」

提督「あっちだ。…挨拶はちょっと待て、お前一人だと威圧感が強すぎる」

第二「…あー…うん、そうだな。もう一人を待つか」

提督「そうしてくれ。…まあ良いか」

木曾「…そうだな、問題無いな」

第二「…後ろだッ!」バッ

「うおっ…脅かすんじゃねぇよ」

第二「おっと、悪い悪い。…コイツの記憶力確かめてやれ」

提督「間違いなく覚えているぞ。第三鎮守府だったな?」

第三提督(第三)「まあ、正解だよ。…出来れば断定してほしかったけどな」

提督「それは追々、だ。取り敢えず、コイツが挨拶したいらしいから着いてやってくれ」

第三「あー、はいはい。コイツに着いてフォローしてやれば良いか?」

提督「それで頼む。…良くも悪くも普通だろう?」

木曾「えっ、と。まあ、そうだな。…いや、比較対象がおかしいだけだな」

提督「違いない。…俺達も挨拶と行こうか」

木曾「だな。…ちゃんとコミュニケーションしろよ?」

提督「俺も人並みには出来る」

~第一鎮守府s

電「あ、向こうの司令官さんなのです!」

提督「…いや、まあ仕方無い話だな、うん」

電「えっ?い、いきなり何なのです?」

提督「いやその…そっちの提督が、な?」

電「あー…まあ、確かに最初は怖かったのです」

木曾「やっぱりそうだよな…俺もいきなりあんな巨漢に会ったら逃げ出しそうだ」

電「ですが、付き合いが長くなると色々分かってくるのです。私の司令官さんはとっても良い人なのです!」

提督「まあ、理解されているようで、何より?だ…他の艦娘は何処に?」

電「皆はあっちにいるのです。…あ、後一人は」

霞「ここよ。…何か要事?」

提督「一つ挨拶を、と思ってな。今日はよろしく頼む」

霞「あらそう、よろしく」

電「か、霞ちゃん、もっと愛想よくした方が…」

霞「…アイツの友人、って聞いてるのだけど」

提督「…まあ、そうだが」

霞「…やっぱり酷い脳筋だったりするの?」

提督「まあごもっとも。だが俺は普通だ、その辺よろしく頼む」

霞「そう。…て言うか、全然仲良くなる風景が見えないわね」

提督「俺より見えない奴が一人居てな…まあ、俺はこの辺で退散させてもらうよ」

木曾「あ、じゃあ演習でな…やりにくいか?」

提督「正直年下にしか見えん。やりにくいな」

木曾「そうか…あー、一つ良いか?」

提督「何だ?」

木曾「…その、第一の提督は…あー、あれか、ロリコンなのか?」チラチラ

提督「…何処からそう言う考えが出た…まあ、偶然だろう、きっと」

木曾「まあ、犯罪にしか見えないしな…」

雷「…あ、向こうの司令官さん…」

提督「…待ってくれ、何故黙るんだ?」

雷「あ、いや、その…聞いてたよりもずっと優しそうな顔だったから…」

提督「アイツは何を吹き込んだんだ…」

ああああミスった>>24の電と雷と霞は第二メンバーです…

~会議室

提督「おい、今すぐに問い詰めたい事があるぞ」ガタッ

第二「な、何だよ?俺は何もしてないぞ」

提督「お前の所の艦娘に顔で驚かれた。何を吹き込んだ?」

第三(自業自得じゃねぇの?)

第二「何って、お前とやりあった時の事くらいしか喋ってないぞ?」

提督「それで何故驚かれるんだ?」

第二「そりゃお前、『いくら拳を振っても冷静によけて急所に蹴りを叩き込んできた』だぞ?」

提督「盛ってないな?」

第二「…『その時に表情が変わらなかったのが怖かった』とも言った」

第三(やっぱ自業自得だわな)

提督「…あれか、冷酷なんだと思われてたのか」

第二「あー、あり得るな」

提督「勘弁してくれ…いたいけな少女に何をしているんだ」

第二「やめろ、お前が言うと洒落に聞こえないんだよ」

第三「取り敢えずこの話は終わりな。で、わざわざここでやるのには理由があるんだよな?」

提督「ある、が言った筈だ。聞くな」

第三「はいはい、冗談の通じない奴…ここの艦娘の相手してくれ、だったよな」

提督「名目は演習だが、俺はそのつもりで呼んだ」

第二「なるほどな。で、その艦娘は誰だ?」

提督「挨拶した時に聞いてないのか?」

第二「いや、顔を合わせただけだったからな。誰の相手をするまでは聞いてないぞ」

提督「そうか。じゃあ、演習が終わり次第武道場に来てくれ」

第二「おう、了解だ」

第三「…おい、演習の事を忘れてる奴が一人いんぞ」

提督「その様だな。…お前の記憶力こそ確かめるべきかもしれん、どうだろう?」

第二「いやいやいやいや!忘れてないからな!?」

第三「それにしちゃ焦ってんな」

第二「焦ってねぇ!焦ってねぇからな!」

~演習

提督「…うん、やはりお前は単純だな。脳筋とも言うが」

第三「駆逐艦0はまあ良くあるけどな。戦艦と正規空母だけってのはどうかと思うぞ」

第二「水雷戦隊とか言って軽巡洋艦とか駆逐艦ばっかしじゃ火力負けするだろ」

提督「火力と装甲だけで考えるんじゃない。…何のための潜水艦だと思っているんだ?」

第二「…低コスト?」

第三「やっぱりお前脳筋だな…お前の艦隊に対潜能力はねぇだろう、それだけでピンチって分からんか?」

第二「…潜水艦が来る時はちゃんと考えるよ」

提督「少しは俺やコイツの艦隊を見習え。重巡や軽巡、軽空母だってちゃんと目的があるんだ」

第二「分かった分かった、これからはちゃんと考えますよ…」

第三「…なら良いがな。…で、お前の目から見て俺の艦隊はどうなんだ?」

提督「…航巡が厄介そうだが、正規空母一人は色々と難しいだろう」

第三「良いんだよ、今回は正規空母は実質烈風キャリアーだからな」

提督「…所謂ガン積みと言う奴か」

第三「そう言うこった。…火力不足は仕方無いから、砲撃の質でカバーする」

提督「良いな、正規空母で艦爆や艦攻を全て落として…」

第三「そう。爆撃は捨てて砲撃、これだ…」

第二「…良いんだよ、俺はごり押ししてやる…」

~数時間後・武道場

天龍「…結構遅かったな?」

提督「いや、作戦の話で色々と話が弾んでな」

第三「まあそんな所だ、俺も喋るのに夢中になっていたしな」

第二「…ふむ、デカイな」

天龍「股蹴り飛ばすぞお前」

第二「来るなら来い!出来るものならやってみろ!」スッ

天龍「良いじゃねぇか、やってやるよ!」バッ

第三「早速バトってるが、どうする?」

提督「…まあ、アイツなら蹴り潰されても耐えるだろう。こっちでやっておくか」

第三「おっ、こっちもか。良いぜ、来な」スッ

提督「ルールは…まあ確認はいらないか。行くぞ」スッ

第三「てかいきなり近いな、流石にこの距離は苦しいぞ俺」スススス

提督「阿呆、俺はこの距離が得意なんだ」ブンッ

第三「っと、避けても返せないのは辛いな…」スススス

提督「それが俺の戦い方だからな。打破することに楽しみがあるんだろう?」

第三「ピンチが一番燃えるんだ、男の子だからな」

~天龍・第二組

天龍「…図体デカイのにちょこまかと…」

第二「攻撃は受け止めるものじゃないからな、きちんと避けてこそだッ!」ダッ

天龍「もらったァ!」ブンッ

第二「見切った!」ガッ

天龍「せ、背中!?」

第二「そして肘で打つ!」ドゴォッ

天龍「がっ…うお、いってぇ…」

第二「あー…手加減とか寸止めは苦手なんだ、悪いな」

天龍「いや、これくらいどうって事ねぇよ。次だッ!」ダッ

第二「無駄無駄ァ!」ガシッ

天龍「え?」

第二「そぉれッ!」ブンッ

天龍「うわわあああ!?」

ドシャッ

第二(…役得?)

天龍「…ぐ、ボディプレスとか…プロレスかよ」

第二「ただのボディプレスじゃないぞ、肺の辺りに体重をかけて叩き付けてるん」

天龍「隙ありぃ!」ガッ

第二「うぉぉ!?」バタァン

提督・第三組

提督「…」ユラユラ

第三「相変わらず間合いの図りにくい…がら空きだッ!」ダッ ブンッ

提督「遠いッ!」ブンッ

第三「っ…のごぉっ、っとお」ガッ フラフラ

提督「射程距離内に入っているぞ」ユラユラ

第三「そのゆらゆら動くのを止めんとな!」ブンッ

提督「遠いと言ったッ!」ガスッ

第三「下…見えたッ!」ダンッ

提督「後ろ…流石に遠すぎだな、これは苦しい」

第三「別に遠ければ良い訳じゃないがな。お前相手なら離れた方が潜りやすい」

提督「潜られると厳しいな、それは避けないといけない」ユラユラ

第三「右か左か位はっきりしろッ!」ブンッ

提督「上だッ!」ブンッ

第三「のがっ…背中にクリーンヒットしたぞ」

提督「…背中?」スススス

第三「ああくそ、また嫌な距離に…」

戦闘描写クソ難しい
今日はここまでと言う事で
では

真面目なのは最初程度で後は真面目にふざけるつもりだったのにふざけるまでが繋がらない 何でや
どうも1です
更新始めていきますね

~数分後

天龍「脇腹が痛い…」

提督「どれだけ殴ったんだ?」

第二「失礼な、そんなに殴ってないぞ」

天龍「ああ、確かに殴ってはいねぇ。…散々プレス食らったけどな、肘で」

提督「やはりか。自分の体重位把握しておけと言っただろう」

第二「待て待て、俺がそんなピンポイントに狙うなんて真似出来ると思うか?」

第三「俺はさんざっぱらされたがな。お陰で懐に潜り込むのがトラウマになりそうだ」

第二「いやまあそうだけどな…」

提督「次からはピンポイントプレスは避けて、ラリアット辺りをメインにしておく方が良さそうだな」

天龍「…プロレスを想像したんだけどよ、違うのか?」

提督「俺はその辺は分からないが…そこはどうなんだ?」

第三「コイツは分からん。俺が参考にしたのは分かるが」

天龍「何を参考にしたんだ?」

第三「えーと、ボクシング?」

提督「キックボクシング、ではないのか?」

第三「ああ、それだそれ。…コイツはあれだ、倒して肘鉄すれば終わるからな」

天龍「…肘壊しそうだな…」

提督「…あー、そうだ。天龍に…拳や蹴りを教えてくれるとありがたいのだが」

第二「俺は無理だ。パンチなら出来るよな?」

第三「そりゃあな。良し分かった、的を出してくれ」スクッ

天龍「そういやキックボクシングと普通のボクシングって極端な違いってあるのか?」

第三「そんなに無いな。ただ、日本方式なら肘打ちも膝蹴りもありだ」

天龍「膝蹴りも肘打ちもOKなのか…怪我しそうだな」

第三「その辺は選手の匙加減次第だな。ま、意図的に怪我させるのは野良喧嘩だけだ」

提督「的を用意した。後は…まあ、頼む」ボスッ

第二「おーい、俺は?」

第三「そいつとやってたらどうだ?」

第二「だってさ、やるか?」

提督「…水とかを持ってきてからでも良いか?」

第二「持ってきたらやるぞ?」

提督「分かった…」

~天龍・第三組

第三「手始めにパンチからな。まずは…まあジャブから行こう、構えてくれ」

天龍「構え…こんな感じか?」スッ

第三「あー、まず顎を引いてみろ。顎に打たれると脳震盪でふらつきかねんしな」

天龍「えーと、こうか?」

第三「そんな感じだな。後は片足を後ろに広げ過ぎないように一歩下げろ」

天龍「構えだけでも色々あるのか?」

第三「まあ、ガードは攻撃と同じ位大事だからな。…そうそう、で、脇を締める」

天龍「…微妙に動きにくいような」

第三「最初は慣れん、時間かけりゃ慣れるから気にすんな。…で、軽くジャブを打ってみろ」

天龍「ふっ!」ヒュッ

第三「あ、ジャブは割と良い感じだな。じゃあワンツーだ。…まあやってみろ」

天龍「ワンツー…よっ、はっ!」ヒュッ ヒュッ

第三「結構様になってんな…飲み込みがどうこうってか、そもそもの才能か?…まあ、色々凄いこった」

~提督・第二組

提督「…止めないが…まあ、怪我には気をつけてくれ」

木曾「分かってるよ…三回位聞いたぞ」

第二「…人数増えてないか?」

提督「前に教えていてな、その時は俺一人でやっていた。お前の戦い方を色々見てみたいそうだ」

木曾「よろしくな」

第二「おう、よろしく。…で、そこのワンピースの奴もか?」

提督「いや。龍田は見学だけだそうだ」

龍田「頑張ってね~」

第二「…ふむ」

龍田「どうしました~?」ニコニコ

提督「刺されるぞ、ドスッと」

第二「怖い事言うなよ…ちょっと本気にしてそうだし」

木曾「セクハラするなよ、龍田は怒ると恐いからな」

第二「…色んな意味で無理そうだな、セクハラは」

龍田「…そう言えば、提督はキックが得意なんでしたっけ?」

提督「そうだが、それがどうかしたか?」

龍田「その割には、あんまりローキックとかしてた覚えが無いな~って」

提督「前にも言ったと思うが、俺の戦い方は我流でな…色々おかしいらしい」

龍田「具体的にはどの辺がですか~?」

提督「例えば、さっき言ったローキックは俺はしないが…」

提督「あそこで天龍に教えてる奴はジャブと合わせて頻繁にやる。上下で揺さぶれるからな」

提督「俺はそれをそこまでしない。そこのデカイ奴に近いな」

龍田「その大きい人はどういう戦い方なんですか~?」

提督「体格から来るタフさとリーチでゴリ押し、と言った感じか。俺は耐えるのでなく避ける方だが」

提督「俺にとって蹴りはパンチと組み合わせて揺さぶりをかけるものじゃなく、遠くからちまちま攻撃する手段だ」

提督「そう言う意味で、少し離れた距離が…と、これは言っていたな」

龍田「近づかないって言ってた理由ですね~。…パンチ苦手だからって、極端じゃないですか~?」

提督「蹴りはそれなりに出来たからな。それに、近距離での打ち合いが一番苦手なんだ」

龍田「言ってましたね~」

~天龍・第三組

第三「飲み込み早いな…もう大体教えたぞ」

天龍「そうか?…才能あったりしてな」

第三「あるかもな。…じゃ、実戦だ。来い」

天龍「…やっぱりそうなるのか」

第三「実際に出来なきゃ意味なんて無い。安心しろ、寸止めはそこそこ自信がある」

天龍「確かにそうだけどな…らぁっ!」ヒュッ

第三「っ!…まだまだ、間合い計るのに時間かけるなよ?」

天龍「分かってるっての!」ブンッ

第三「のぉっ…と、危ない危ない」

天龍「やっぱり簡単にはクリーンヒットさせてくれないか」

第三「一応俺よりパワーあるからな艦娘。…流石にクリーンヒットは普通に痛いぞ」

天龍「…なるほど、パワーか…」

第三「アイツみたいにはなるなよ」

天龍「いや、ねぇって」

こけからどうやってふざけよう
短いですが今日はここまでと言う事で
では

申し訳ありませんが、これ以上書けなくなったので終了とさせていただきます
もし見ている人がいればすいませんでした

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