瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「カツ丼かっこんで」友紀「ぐったり」 (16)

3人がカツ丼食べながらダベるだけです。

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瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「ラーメンすすりながら」友紀「おしゃべり」 - SSまとめ速報
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瑞樹「公演、お疲れ様」

早苗「お疲れ様ー」

友紀「……………」

瑞樹「お仕事はどうだった?」

早苗「楽しかったわよー。芳乃ちゃんも乃々ちゃんも、みんな可愛かったわ」

友紀「……………」

瑞樹「それで、昨日はその打ち上げだったのね」

早苗「そ、出演した子たちとみんなで打ち上げパーティー!」

友紀「……………」

瑞樹「だからって、2次会、3次会ってハシゴして、朝帰りは無茶し過ぎよ」

早苗「しょうがないじゃない、1次会はお酒禁止だったんだから」

友紀「……………」

瑞樹「結局、朝まで誰と一緒だったの?」

早苗「えっとねー、美紗希ちゃんとー、時子ちゃんとー、心ちゃんとー、あと友紀ちゃんね」

友紀「……………」

瑞樹「まったくもう、あまり若い子を連れまわすのは感心しないわ」

早苗「たまにはいいじゃない、無理に飲ましたりはしてないんだからさ。ねえ、友紀ちゃん?」

友紀「……………」

友紀「ぉえっぷ」

早苗「ちょっと」

友紀「いや……」

瑞樹「ほら見なさい。こうやって潰れちゃう子もいるんだから、年上として自制しないとだめよ」

早苗「それはそうだけどさあ、でも、無理に飲ましてないのはホントよ?」

友紀「えっと……」

瑞樹「それでも、勧められれば空気読んで飲んじゃう子が多いんだから、あなたが気を付けないと」

早苗「うーん、それもそうね。はい、反省します」

友紀「あの……」

瑞樹「さ、それじゃあお小言はここまでにして、さっさとご飯食べちゃいましょ」

早苗「待ってました! いただきます!」

友紀「その前に一ついい?」



友紀「なんで、カツ丼?」

瑞樹早苗「「え?」」

友紀「いやいや、え? じゃなくてですね」

早苗「ごめん、お腹すいちゃったから、食べながら聞いててもいい?」

友紀「あ、はい、すいません、どうぞどうぞ」

早苗「うん、このカツの衣まで出汁がしみて、フニャフニャになっているのが手作りって感じでいいわね」

瑞樹「お店で食べる、サクサクした所が残ってるもの美味しいわよね」

友紀「……………」

早苗「あー、この甘じょっぱいおつゆが、二日酔いの身体に染みわたるわー」

瑞樹「つゆダクで、なんて注文されたから、あなたのにはたっぷりおつゆ注いであげたわ」

友紀「……………」

早苗「カツの上に乗せるグリーンピースって、好き嫌い分かれるわよね」

瑞樹「緑色で彩りを良くするためのものだから、サヤエンドウでも代用できるわよ」

友紀「……………」



友紀「よく、食べられますね」

早苗「え?」

友紀「だって早苗さん、二日酔いなんですよね」

早苗「そうね」

友紀「さっきまで、頭痛くて気持ち悪いーって言ってたよね」

早苗「言ってたわね」

友紀「今日の朝ご飯、リクエストしたの早苗さんですよね」

早苗「ええ、あたしよ」

友紀「……、カツ丼?」

早苗「カツ丼」

友紀「二日酔いで?」

早苗「二日酔いで」

友紀「え?」

早苗「え?」

瑞樹「なに、この掛け合い」

友紀「いや、二日酔いの朝って言ったら、普通はお茶漬けとかお味噌汁とか、もっと軽いご飯じゃない?」

早苗「あたしは前の職場に居た頃、二日酔いにはカツ丼って教わったけど」

瑞樹「それは豪快な職場ね」

友紀「実際にそれで、二日酔い治るんですか?」

早苗「なんでも、お酒の分解にはご飯とお出汁が必要だから、カツ丼がいいとか聞いたわね」

瑞樹「あながち間違いではないのよね」

友紀「それでも、朝からカツ丼って重いモノ、あたしはちょっと……」

早苗「朝はガッツリ食べて、夜はあっさり軽いご飯にした方が健康には良いのよ」

瑞樹「一晩中飲み歩いたあなたが言えることじゃないわ」

友紀「ていうか! 先週あたし、次はあっさりしたご飯がいいって言った!」

早苗「そうだったっけ?」

瑞樹「あらら、気づいちゃった」

早苗「ていうか瑞樹! 茶々いれてるヒマがあったら友紀ちゃんなだめるの手伝いなさいよ」

瑞樹「めんごッ♪」

早苗「めんごってあなたねえ……」

友紀「そうですよ川島さん、あっさりしたもの作ってくれるって言ったじゃないですか、ヒドイですよ」

瑞樹「いやん、こっちにも飛び火してきちゃったワ」

早苗「瑞樹、真面目にやって」

瑞樹「はい」

瑞樹「じゃあ真面目なこと言うとね、友紀ちゃん」

友紀「はい」

瑞樹「二日酔いで頭が痛かったり気持ち悪いのは、低血糖と脱水が原因なのね」

友紀「はい」

瑞樹「なぜ低血糖や脱水になるかというと、アルコール、お酒の分解には糖分と水分が必要だからなの」

友紀「へえ」

瑞樹「だから、ご飯とお出汁たっぷりの丼メニューを二日酔いの朝に食べるのは、意外と理にかなってるのよ」

友紀「そうなんですねー」




友紀「でも、それじゃあお茶漬け大盛りでも良いって話になりません?」

瑞樹「今日の友紀ちゃん絡むわねー」

早苗「この子、結構からみ酒よ」

友紀「いやすいません、ほんとに頭痛くて、ちょっと口が悪かったですね、謝ります」

瑞樹「いいのよ、そういう日もあるわ」

早苗「アノ日とかね」

瑞樹「早苗もまだお酒が残ってるみたいね」

早苗「ちょっと、あたしの持ちネタが下ネタばっかりみたいに言わないでよ」

瑞樹「まあいいわ。ほら友紀ちゃん、騙されたと思って、半分でもいいから食べてごらんなさい」

友紀「うーん、じゃあ、ちょっとだけ……」

友紀「……………」パクパク

友紀「……、おいしい」

瑞樹「でしょう」

早苗「ちゃんと食べれば、そのうち頭が痛いのも治るわよ」

友紀「……………」モグモグ

友紀「……………」グスッ

瑞樹「やだ、この子泣き上戸?」

早苗「飲んでるとコロコロ顔が変わって面白いわよ」

友紀「なんか、うちのお母さん思い出しちゃった」グスグス

瑞樹「ええ?」

早苗「カツ丼っておふくろの味なのかしらねえ」

友紀「川島さん、次はチキン南蛮作って」

瑞樹「しょうがないわねえ、じゃあ楽しみにしてなさい」

友紀「うん」

早苗「オカンか」

瑞樹「今日の瑞樹は、友紀ちゃんのお母さん代わりよ♪」

友紀「ありがと、お母さん」

瑞樹「ちょ、乗らなくていいのよ友紀ちゃん!?」

早苗「やっぱりオカンか」


おしまい

二日酔いでお姉さんにひざまくらされたい
そんな一日

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