榊原「死者を呼び出して聖杯戦争?」(45)

千曳「進級とともにクラスの人数が一人増え、クラスメイトや関係者が次々に死亡する現象。
   それが何十年も前からこの夜見北中の3年3組で続いている」
      
榊原「へぇ~」

千曳「近年、増えた一人、つまり過去に現象で亡くなった死者をもう一度殺すことで現象を止められることが分かったんだ。
   そして、一度出てきた死者は再度死者として復活することはない」

榊原「ふんふん」

千曳「しかし死者が誰か判別が難しい上、分かったとしても人を殺すのには強い抵抗がある。
   だから死者だけのクラスを用意して強制的に複数人呼び出し、
   死者同士で殺し合わせるというシステムを作り上げた。
   呼び出す死者のストックがなくなれば、現象そのものが無くなるって寸法さ」

榊原「なかなか面白い設定ですね」

千曳「ホントのことだよ。
   君には戦略を立て、死者を使役するマスターとしてこの戦いに参加してほしいんだ」

榊原「えー、めんどくさそう。何か参加者にメリットあるんですか?」

千曳「最後まで勝ち残れば何でもひとつ願いが叶う権利が与えられる。
   どうだ悪い話ではないだろう?」 

榊原「何でも願いが叶う、か。まあ転校してきたばっかりで暇だったし、出てみようかな」

千曳「よし、契約成立。榊原くん、今日から君もマスターだ。
   早速死者を呼び出し、今年の聖杯戦争を始めよう」

榊原「ボクが呼び出した死者は>>8

戦闘力高そうな小椋さん

小椋「さ・か・き・ば・らぁぁぁぁぁぁあ!!!!」ブンッ

榊原「あぶ、危ないって!
   いきなり剃刀で切りつけるとか、何考えてんのさ!」

小椋「あはっ、あはははははははは!!!!」ブンブンッ

榊原「聞いちゃいないか。
   女の子相手には気が引けるけど、しゃーない」

小椋「死ねェえええええ!」

榊原「はあッ、真空飛び膝蹴り!」

小椋「がっ、うえ”え”え”っ、うええええええっ」

千曳「お見事。顔面に綺麗に決まるとは」

榊原「親父にひとつ必殺技を持っておけって言われてたんですよね」

千曳「ほう。なかなか面白い親御さんだね」

榊原「なんでも膝蹴りでピンチを切り抜けたことがあったらしくて」
 
小椋「ううっ、ううううっ」ボタボタ

榊原「・・・うわ、歯が折れてる。手加減したつもりだったんだけど」     

千曳「まあ問題なかろう。あの程度ならじきに再生する。
   とりあえずこのリストバンドを付けるといい」

榊原「これは?」

千曳「これを付けて使役する死者に命令すれば、どんな命令でも強制的に実行させる事が出来る。
   我々は令呪と呼んでいる」
   
榊原「へー」
   
千曳「ただ、命令を実行させられるのは3回までだ。
   安易な命令で使い切ってしまうと死者を制御できなくなることもあるので注意が必要だよ」

小椋「ふーっ、ふーっ」

千曳「どうやら再生が終わったようだね」

榊原「なんで君はいきなりボクを襲ったのさ」

小椋「ぺっ。お前はあたしが死ぬ原因になった奴に似てるからだ。
   榊原恒一にな」

榊原「あー、君は親父の同級生か。ってことは母さんの同級生でもあるわけか」
   
小椋「・・・」

榊原「ま、共闘するんだし自己紹介をしよう。
   ボクは榊原恒一と見崎鳴の息子で一成(かずなり)って言うんだ」

小椋「・・・あはははははははは、お前に出会えた奇跡に感謝するよ!
   あたしはアンタの親父とお袋を殺そうとおい駆けまわして転落死した、小椋由美だ!」

榊原「そうか。妙な因果だけど、昔のことは忘れてよろしく頼むよ」

小椋「へっ、へへへへ、そうはいくかよ。
   お前をぶっ殺してアイツらの目の前に死体を放り投げてやる。
   そのあとアイツらも皆殺しだ!」

千曳「まずい、魔力が上がっている。彼女から離れるんだ」

榊原「ったく、血の気が多くて困っちゃうな」

小椋「兄貴のカタキーーーーッ!」

榊原「令呪を持って命ずる。今後一切死者以外への攻撃を禁じる」

小椋「!」

榊原「これで攻撃できないでしょ。
   もともと死者同士殺し合わせるのが目的なんだし、生きてる人間に怪我させたりするのは趣旨が違うでしょ。
   ねえ、千曳さん」

千曳「あ、ああ。そうだな」

小椋「くそっ、くそっ、くそっ!」

榊原「言葉づかいも悪い。こんな可愛いのに台無しだよ」

小椋「なっ、止めろ、頭撫でるなあっ!」

榊原「あー、髪の毛フワフワでいい匂い。猫耳付けてペットにしたい」
   
小椋「は、はあっ?なんだコイツ、何言ってんだ」

榊原「こらこら、後ずさりしないで」

千曳(・・・とんでもない大物をマスターにしてしまったようだ)

千曳「君のほかにマスターは6人、使役される死者、サーヴァントも6人いる。
   先に契約した者はみな自分たちの拠点を用意し、戦いの準備を万端に整えているだろう」

榊原「ははあ。そうなると成りたてのボクらは不利ですね。一個令呪使っちゃったし」ナデナデ

小椋「う~っ、お前なんなんだよもおっ」

榊原「そう言いながらも抵抗しないってことは、受け入れてくれるってことかな?」
      
小椋「・・・抵抗しようとすると体が動かなくなるんだよ。
   だから諦めただけだ」

榊原「そうかいそうかい。ぐふふ、じゃあ好き放題しちゃおうかな」

小椋「ひっ、ス、スカートめくるなあっ!」

榊原「ピンクのストライプか。うんうん、健康的で目に優しいね」

千曳「・・・・・・」

榊原「と、おふざけはこれくらいにして。ボクらはどう動こうかな?」

>>22

1.まずは下調べから。とりあえず情報収集のため偵察に出る
2.自信満々。積極的に戦いに打って出る
3.漁夫の利狙い。他の組がつぶし合うのを待つ
4.戦いなんてそっちのけ。せっかくかわいい子を召喚したし、サーヴァントといちゃつく

4 戦闘準備と称してネコ耳、しっぽ付きのアナルバイブ装着

千曳「それで榊原くん。何か作戦はあるのかい?」

榊原「ボクはおぐりんとイチャイチャする!」

小椋「はぁ?」

榊原「だって前の中学は勉強が大変で、休み時間や放課後に女の子と雑談する余裕すらなかったんですよ。
   んで田舎に来てやっと解放された途端、こんなかわいい子に巡り逢った。
   これは今まで我慢した分、存分にイチャイチャしてくれって言う神様の思し召しに違いない」

千曳「そ、そうかい」

小椋(・・・コイツほんとにあの榊原の息子なのか?なんかちょっと軽すぎだぞ)

榊原「正直戦いとかどうでもいいです。叶えたい願いもないですし」

小椋「なんだお前、願いも無いのに参加したのか。益々変な奴だな」
   
榊原「ならボクが勝ち残ったらおぐりんに権利あげてもいいよ」

小椋「・・・マジか?土壇場で撤回とかいうなよ」

榊原「オーケーオーケー。男に二言は無い。千曳さんそういうのもアリですよね」

千曳「まあ、特に問題はないだろう」

榊原「じゃあ、大筋が決まったところで、早速帰っていちゃつきましょうか」ワキワキ

小椋「何も決まってねーだろバカ」

三神家

小椋「おい。ここがマジでお前ん家なのか?なんか庭とか荒れ放題だぞ」

榊原「曾爺ちゃん婆ちゃんの家だよ。といっても、もう15年近く誰も住んでなかったんだけど」

ガチャッ
      
小椋「あん?じゃあまさかお前と二人っきりってことか?」

榊原「さあ、僕たちの愛の巣へようこそ」ニコッ

小椋「うわっ、帰りてぇ」

榊原「さーて、何をするにもまずは腹ごしらえしてからだ」

小椋「そういやお腹減ったな。死んでから25年何も喰ってないんだっけ」

榊原「ほほう。ならたくさんつくらないとね。おぐりんは料理できる?」

小椋「できるけどちょっとだけだぞ。手のかかったものは無理」

榊原「そらきた。じゃあこれをつけてくれたまえ」

小椋「?」

榊原「テケテケン!フリル付エプロン~」

小椋「なんだこのドレスみたいな派手なエプロン・・・」

榊原「ボクが精魂込めて作りだした至高の一品だよ。さあ、裸になって装備するのだ!」

小椋「は、ハダカって///馬鹿っ、何考えてんだよ!」

榊原「裸エプロンは男のロマン。頼む、この通りだ!」

小椋「無理に決まってんだろ。そんな、お、男の前で肌を晒すとか///」

榊原「えっ・・・そんな」

小椋「なんだよ。この世の終わりみたいな顔してんじゃねえよ」

榊原「だって、見たいんだもの。
   おぐりんの裸エプロン。すごく、すごく見たい」ウジウジ

小椋「嫌だって言ってんだろ。諦めろ」

榊原「もう・・・ここで終わってもいい。令呪をもって」

小椋「はあああ!?ストップストップ!
   そんな下らねーことで令呪使うんじゃねーよ馬鹿!」

榊原「じゃあやってくれる?」

小椋「くそっ。令呪使われたら勝つチャンスも減っちまうだろうが。
   ・・・着てやるけど、変な気起こしたら承知しないからな」

榊原「ヒュー、流石おぐりん。早く早く」ソワソワ

小椋「絶対こっち向くなよ」

榊原「はいはい、わかってますって」

小椋「」モソモソ

榊原(コッソリ鏡で・・・と。
   起伏のないお胸。小学生のような薄いお尻)シコシコ

小椋「」ストン

榊原(そして無毛のアソコ。
   なんと見事な幼児体型であるか。でもそこが、うっ、素晴らしい)ビュルルルルッ

小椋「おい、き、着替え終わったぞ///」

榊原「はい。ありがとうございます」

小椋(なんだ?随分アッサリしてんな)

榊原「あ、おぐりん腰のとこゴミがついてるよ」ツツーッ

小椋「ひぅっ!」ビクンッ

榊原「ふー、すべすべで最高だよ。
   ・・・お尻に顔をうずめてもいいですか」

小椋「ダメっ!」

榊原「でゅふふふふ、君は抵抗できないのだ。
   うーん、ハリのあるいいお尻だ」

小椋「いやっ、やめてよぉ」ウルウル

榊原「しおらしい君も可愛いね」ナデナデ

小椋(ううっ、こんなとこで犯されるのは嫌だ)

「ただいまー」

小椋・榊原「!!」

小椋「おい、誰か来たぞ。住んでるのお前だけじゃなかったのかよ」

榊原「そ、そないなこと誰も言ってへんで」

小椋「アタイ見つかっちょったらヤバいんやない?」

榊原「ま、まあ何とかなるっしょ」

「すぐご飯作るからちょっとまっ・・・誰その子」

榊原「お嬢様、ボクとこの子の結婚を認めてください!」

「はあ?またわけわかんないこと言って」

小椋(・・・髪の長い、見崎鳴)

「へえ。両親が海外赴任で親戚の家に預けられたはいいが、
 その家が火事になって行き場がないからウチに住み込む、ねえ」

榊原「そうなんです」

「そんな話あり得ないでしょ。お兄ちゃん私のこと馬鹿にしてる?」

榊原「そんな滅相もございません。ほら、おぐりんも土下座で頼み込んで」

小椋「お、お願いします。私を住まわせてください」

「ちょ、背中丸見え、ってパンツも穿いてない!?」

小椋「あ、忘れてた」

「お・に・い・ちゃん!女の子にこんなことさせて最低よ!」

榊原「すいませんすいません。でもこれは同意の上なんです。
   婚約したならこういうプレイもありだなっと思ってリハーサルしただけで」
         
「問答無用!はぁっ!」

榊原「ぶべらっ!」

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