提督「できたぞ……経験人数のわかる装置だ」 (742)




いい天気だな──。

陽気のいい昼下がり、手持ちの事務仕事も区切りのいいところまで進み、息抜きに入る。

窓辺に立てば作業服を着た整備士たちや艦娘のうろつく姿が伺える。

ここも大きくなったものだ。

ここにきて何度目の春を迎えたことか。

艦娘の艤装やらの具合を見る整備士や、艦娘の状態を看る医師、給食を作る調理師を次々と迎えた。

応じて艦娘も増えていき、やっと両方ともその勢いが落ち着いてきた今日この頃。

長かった。

過去を振り返りながら、しみじみと鎮守府の成長を感じる。

私も育っているのだろうか。自分ではよくわからないものだ。

しかし、だ。

男としての尊厳は未だ成長していない。それだけはわかる。

諸君、私は童貞だ。

唐突ですまない、今一度言おう。

私は童貞だ。




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そう。いまだ捨てられていないのだ。

艦娘は皆私を慕っている。ケッコンカッコカリというシステムまで存在する。

皆まで言うまい、そういうことなのだろう。

艦娘も皆、見目麗しい清廉潔白な処女ばかりである。実によろしい。

やはり初めての相手は初めてに限る。血生臭い非処女なんぞ、万が一存在してみろ。

話が逸れた。

そろそろ、艦娘と恋に落ちたい。

誰でもいいと言えば軽い男になるだろう。

だが、誰でも愛する自信はある。証拠として、艦娘全体の練度は相当なものに仕上げた。

他ならない私の指揮で、だ。愛がなければできまい。

だからこそ、皆も私のことを慕っているに違いない。

そうとなれば、まずは外堀を埋めるところから始めなければ。

そこはかとなく近づき、いずれは……おっと、真昼間に考えていいことではないな。

その為にはまず開発妖精に接触を試みなければ。

待っていてくれ、薔薇色の鎮守府生活。





こんなこと、童貞の抱く淡い幻想であったに過ぎないのだと。

俺には未だ知る由もなかった。


艦娘と経験人数を別々で安価でとります

経験人数は出たコンマ/3で小数点切捨てします

コンマ00は0とします、ぞろ目はそのままの値を人数とします

遅筆と飽きたら終了で南蛮戦時のネタかわかりませんがお付き合い頂けたら




ご飯いってきます

今後下げていきます
切捨てなので03までは処女扱いです
出ないつもりで進めるので付き合うとかまだ決まってませんがない予定です



それから一週間ほどが経った。



提督「できたぞ……経験人数のわかる装置だ」

妖精「作ったのは私なのですが」

提督「うむ、まぁ、そうだな」

妖精「だいぶ資材をくすねて作ったけど大丈夫?」

提督「その辺は経理にうまく誤魔化すよう頼んだ」

提督「ありがとう。お礼と言っては難があるが、菓子折りを持ってきた」

妖精「お、さんきゅ」

提督「しかしこの装置、眼鏡か?」

妖精「一番手っ取り早いしね。縁にあるスイッチの切り替えで人数表示の切り替えができる」

提督「ふむ」スチャッ

提督「……ここか」カチッ


妖精:0人


提督「……処女、いや童貞か?」

妖精「私たちにそんな概念はない」

提督「むう……」

妖精「試しにいってきたら?」

提督「そうするとしようか」



さて、どこへいこうか。

暇が生まれ、どことなくほっつき歩くことは幾度となくしてきたことだ。

だが、なんだこの気持ちは。

喜怒哀楽のどれにも当てはならない、形容し難いこの気持ちは。

なぜ俺はこんなにも、どこへいこうか迷っているのだ。

初めてだ。どこへ行くべきか迷い、足が前へ進まないなどと。


整備士K「おつかれさまでーす」

整備士D「お疲れ様です!」

提督「あぁ、ご苦労様」


ぼーっと突っ立っていると、部下たちから労いの言葉を掛けられた。

あの二人は……艤装の整備に携わっていたな。

ここにきたときから仲が良かったな。今でも関係が続いているというのは好ましいことだ。




そういえばこの装置、人間相手にも使えるのだろうか?


提督「……」カチッ


整備士K:14人   整備士D:2人



使えるのか、ふむ。

それにしてもK君、キミは……アレか、きっと仕事上がりに風俗街で遊んでいるに違いない、なんかチャラい男だからな。

D君は彼女でもいるのかな、まぁいてもおかしくはない人柄だとわかるが。

なんだ、こいつらでもやることやっているのか。

俺も明日には二桁くらいいってるんじゃないか、これは。

だが俺はそんなに尻軽ではない。

じっくりと愛を確認し、その上でだ。

よし、なんか自信もついてきたし……?




根拠のない自信を真正面から打ち砕かれたのは、思えばその時だったのかもしれない。


廊下で出会った艦娘 直下



時雨「提督、どうしたの?」


俺の身体がびくりが震える。


提督「びっくりさせないでくれよ、時雨」

時雨「あはは、ごめん。提督が出てきてからずっと後ろにいたけど、動く気配がなくてさ」


いつから見ていたんだ、まったく。

ふむ、しかし……時雨か。

駆逐艦は総じて子供のナリをしているが、それも形だけだ。


時雨「……大丈夫? 具合でも悪いの?」


見ろ、この天使を。

まず相手の具合の心配から入るという、穢れのある人間にはできないことを平然とやってできるのだ。

子供に恋をしたとなれば世間は白い目で見てくるだろう、だがここにいるのは大人すらも凌駕する良識の塊なのだ。

今こそこの装置の真価が発揮されるところ。とは言っても表示される数字なんて0以外に有り得ないのだが。


提督「あぁ、大丈夫だよ……心配ありがとう」カチッ



人数 >>+3 




時雨:0人



ほら見たことか。当たり前だ。

当たり前だというのに、こんな天使を疑ってしまったことに心が痛む。

俺はなんて下衆な生き物なのだろうか。

自慰後の一時より罪深い気持ちでいっぱいだ。


提督「ごめん……ごめん……」

時雨「なに泣いてるのさ」クスクス


違う、これは心の汗だ……汗なんだ……。


時雨「あ……提督、眼鏡なんてしてたっけ?」

時雨「提督にはちょっと……似合わないかな?」

時雨「いつもの提督が一番だと思うよ……うん」

時雨「……なにまた泣いてるのさ、一体どうしたの? 僕、何かしたかな?」オドオド


時雨……まさか、こんなにもいい子だったなんて……。


提督「……時雨、今晩……少し、付き合って欲しい」

時雨「え……?」



この晩俺は、じっくり愛を確認する間もなく愛を確認しあった。

じっくり愛を確認して、その上でなんて自信は予想以上に脆かったらしい。音もなく崩れ去った。

言ってることは不明かもしれない、だが俺と時雨さえわかればそれでいいんだ。



時雨「キミには失望したよ、まったく……」

提督「ごめんなさい」



二桁は無理だったが、ついに大人の階段を昇ってしまった。

なんと心地良いことか。

おっと、これ以上については時雨の沽券に関わるので割愛させてもらうとしよう。



時雨「……」

提督「……」



予想以上に気まずい。

一時の勢いとはいえ、手を出してしまうなんて。

まだ恋にも落ちてないぞ。これから転がり落ちていけばいい話なのだが。


時雨「……提督は、僕の身体目当てだったの?」


そう言われても仕方がないだろう、これは。

だが、時雨のことは決して嫌いではない。むしろ好きなところであの時雨の仕草だ、惚れたと言えなくもない。

そうですというべきか、お前しかいないなどと臭い台詞を口にするべきか。




この提督で続けるか続けないか >>+3

というわけでいきなりハッピーエンドです、お疲れ様です
大きく路線変更しましたが、こんな感じで進めていくのでお願いします
二代目以降ですが、基本この提督をリセットして使っていくので>>18あたりから再スタートということで

少し置いたらまた始めます



提督「……時雨しかいないと思った」

時雨「だからっていきなり?」

提督「なんでかわからないけど……早く俺のものにしたかった」

提督「じゃないと時雨がどこか遠くへ行ってしまいそうで……」

時雨「……普段は真面目な提督がそう言うなら、まぁ、そういうことにしておいてあげるよ」



この時時雨は呆れていた。

しかし、後にこの眼鏡を装着した時雨は俺に突然謝った。

そういうことだったんだね、と。

しかし、それでもこんなものを使うのはよくないということと、眼鏡はやっぱり似合わないということでこの装置は処分された。





もし最初に出会うのが時雨でなかったら、一体どうなっていたのだろうか。

気になってしまう反面で、なにかおぞましいことが起きていたのではないかと勘ぐってしまう。

他の艦娘を見る前に眼鏡を処分されたのは、幸か不幸か、果たして──。



これ入れ忘れてました
次から二代目です

コンマ反転にしなくてすみません
とりあえず様子見でいいですかね、0人が出ても続ける方針でやっていきます
初代は一番最初に0人が出たということもあったので、チュートリアルということにさせて貰います
反転は面倒なのと忘れたりしたらぐだりそうなので避けてましたが進行に問題アリと判断し次第変えます

反転はしないことにします
話を進める上で問題はないので手間が省けるほうを使わせて貰います
明日以降の更新時のみageさせて貰いますね、お騒がせしてすみません




提督「ただいま」

妖精「出てすぐに戻ってきてどうしたの」

提督「いや……さっきここで勤務してる人を見たら14人とか出たんだけど」

妖精「童貞には刺激が強すぎた?」

提督「いや、だっておかしくない?」

妖精「装置が壊れてるって言いたいの?」

提督「……正当性っていうか。裏づけが欲しい」

妖精「鏡見てみ」テカガミピカー

提督「ん……?」

妖精「スイッチ押してみ?」

提督「」カチッ


提督:0人


提督「……」

妖精「どう?」

提督「……これに関しては信じるしかない」

妖精「でしょ、色んな人を見て話聞くのが一番だからはよいっといで」

提督「……そうする」



行き先 >>+3



~食堂~




さて、食堂へやってきたわけだが……。



「でさでさ、この前の遠征の帰りよ!」

「うっそ、私も編成に組み込んで欲しかったー」

「そんなことよりあの軍医さんがさー」


あちらこちらで


「今日俺んとこ泊まらない?」

「え、でも……今日は……」


とにかく、うるさい。

女が三人集まれば姦しいというが、三人どころじゃない分姦しいでは済まされないうるささだ。

それに男もいる。ここで勤務する人も、ここで食事をとっているのだから当然である。

これだけの大人数のところでスイッチを押したら視界が0で埋め尽くされてしまうではないか。

何も見えなくなるぞ……と思いつつ押したくなるのは男の性。


提督「」カチッ


……何も見えない。早速壊れたのか? とりあえず説明書を読んでだな



・熟読後




説明書によれば、視界に人を入れすぎると処理できずに表示されなくなるらしい。

ま、こんな小さい装置だしな……。

それに付け加えて、基本一人での使用と装置には書いてある。

とにかく、視界が埋め尽くされるなんてこともないらしい。

が、この環境では逆に一人だけを視界に入れるのは難しそうだ。

誰か一人に声を掛けて、呼び出すとするか……。






呼び出す艦娘 直下




秋月「……」ガツガツムシャムシャ


あそこで美味しそうに飯にがっつく艦娘は……秋月か、ちょうどいい。

それに、一人で座っているから好都合だ。姉妹がいないから一人なのだろうか?

姉妹が進水した暁には、いち早く迎えてあげなければ。

秋月は駆逐艦の中では一番育っていると言えそうな容姿だ。

性にお盛んになり始める年頃とも言えるな。

そんな彼女が処女であることを示してみろ、それは他の子も処女であると言っているようなものだ。

ゲスな話だが、彼女は牛缶を大事にするほどひもじい思いをしてきたらしい。

このような環境なら、その気になれば金に困らないだろう。

金で女を釣るというゴミのような男は、ここにも一人はいるはずだ。

それにそこまでの思いをしているなら本当に売ってるのではないかと、自分も少なからず疑っているところはある。

そんな彼女が穢れのない身体のまま生きているのだとしたら……。

望む理想郷はそう遠くないところにある。


提督「……こんにちは、秋月」

秋月「むぐ……んぐっ」モゴモゴ

秋月「こんにちは、司令!」


よし、丁度いい角度だ……一人になったぞ!


提督「今、かな……」カチッ

秋月「え?」



人数コンマ >>+2



秋月:23人


提督「ファッ!!!???」

秋月「!?」


にじゅっ、に、じゅ……え?

落ち着け、落ち着け。周りを見ろ。

俺が変な声を出したせいで皆の視線が釘付けだ……え、23人?


提督「」カチッカチッ

秋月「???」


なんだこれ……表示が変わらないぞ。

ちょっとまて、23人……。

落ち着け23人……。

23人……にじゅうさんにん……ぐぎぎ……っ


提督「ごめんちょっと深呼吸してくる」





気が付けば、トイレで吐いていた。



それから気分が優れず、結局その日は仕事が手付かずのまま夜を迎えた。


秋月「司令、大丈夫ですか?」


その晩、秋月が具合は大丈夫かと尋ねてきた。

お前のせいでこうなったんだぞと言うこともできず、ただただ無言を決め込む。

『今夜は月が、月が綺麗ですね、司令。ん、司令?』

この間、夜更けに仕事を手伝いながらそう声を掛けたお前はどこにいってしまったんだ。

いや、そのときから既に何人かの野郎に何度も何度も啼かされてはいたのだろう。反吐が出る。


秋月「長10cm砲ちゃん、どうしよう……」


なんでそんな泣き声なんだよ。むしろ泣きたいのは俺のほうだ。

長10cm砲ちゃん逃げて、そいつとんでもないビッチ。

あーあ、早く出ていかねーかなーと思ったその時、鼻を掠める不快な香りが。

すんすんと鼻を鳴らして再度確認する。間違いない。


提督「タバコ臭いんだけど」

秋月「あっ……すみません」

提督「吸ってたっけ」

秋月「この前休憩室で、港務部のWさんに勧められて……」


聞くんじゃなかった。耳に精子がかかる。


提督「もういい、出て行ってくれ。俺はタバコが大嫌いなんだ」

秋月「……はい」



食べ物も喉を通らず、こんな気分になるなんて。

恋の一つならまだ女の子だから、最悪の場合あるだろうとは予防線引いといたが23人はさすがにないわ。

明日から気を取り直していこう、きっと他の子は清廉だと信じて疑わずにこの日は幕を閉じた。



~朝~



妖精「おはよう。気分はどうだい?」

提督「最悪」

妖精「具合はどうだい?」

提督「最悪」

妖精「あらら」

提督「最悪。もう最悪」

妖精「続けるの?」

提督「……必要だからな」

提督「この装置壊れてるとかない?」

妖精「貸して」

妖精「…………正常」

提督「どうも」

妖精「どこいくの?」

提督「どっか」

妖精「水分はちゃんととって、あとご飯もね」

提督「どーも」




行き先 直下



気が付けばまた足を運んでしまっていた。

昨日あんな思いをしたにも関わらず、どうやら救いを求めている自分がいるらしい。

秋月で23人ということは、他に0なんて子はもういないんじゃないかと思い始めてる自分がいる。

それでもまだ救いを求めている。必ず一人はいるんじゃないかと信じて止まない自分が。


提督「今日は誰にしますか」


誰にでもなく呟く。

今度は誰が何人の男に食われているのか、それとも食っているのか。

辺りを見やる。

朝食をとる艦娘と人間は山ほどいるが、その視界の中で俺が捉えたのは──。




誰?  >>+2



電だ。姉妹四人で朝食をとっている。

真偽を確かめるために、俺は彼女を廊下に呼び出した。

第六駆逐隊所属の彼女は、前に姉妹で書いたという掛け軸をプレゼントしてくれた。

だがそれとは別に、彼女自身が作ったという掛け軸も一緒にくれた。

「!すでのな」と可愛らしい、柔らかな色調で書かれたそれにはとても癒されたものだ。


『いつもお疲れ様なのです、司令官さん』


あの言葉が忘れられないくらい嬉しかった。

そのはずなのに、今はどうだ。

とてつもなく焦っている。

身体が熱い。口の中がチリチリする。喉が焼けそうだ。

こんな幼い容姿でも男を妖しく誘い出し、夜な夜な乱れ耽っているのかと思うと、今にも憤死しそうだ。

それとも、野郎共の性欲の掃き溜めとして扱われているのか。どちらにしても憤死しそうだ。

この非処女疑念が晴らされ救われたいのか、それとも非処女とわかり、もうこんな気持ちをしなくてすむと救われたいのか。

もう、それすらもわからない。


電「どうしたのです、司令官さん?」


とことこと足音をならすように、軽い足取りでやってきた電。

相反するように、俺の気分はとてつもなく重い。


提督「……」カチッ




人数コンマ 直下

酉つけて今日はおしまい
ぼちぼち進めていくのでどうぞよろしく

すみません、明日の用事でごたごたしてて今日無理そうです
時間ができたらやるのでよろしくです

少しだけ時間できたので次の艦娘と人数までできたら



電:10人



提督「…………」

電「司令官、さん?」



不思議そうに俺の顔を覗き込む顔はまさに天使そのもの。

だが惑わされるな。こいつもとんでもないビッチだ。

10人。どういうことだ? いかん、また吐き気が。

秋月といい電といい、この鎮守府の風紀は一体どうなっている?

いや、きっと野郎の性欲の掃き溜めとして扱われていて、心の中では助けを求めているのかもしれない。

そう思った俺が馬鹿だった。


提督「……その、さ。ここにいる男に変なこととかされてない?」

電「……? ないのです」

提督「そっか。本当にないんだね?」

電「あの……変なこと、ってなんですか?」


なるほど。

常習化しているのか。そりゃ10人とまぐわってるんだもんな、当然か。



どうしたものか。

人があせくせ鎮守府をでかくしようと奮闘していた裏で、快楽を啜っていたのか。

あぁ、考えたらきりがない。ドス黒い感情がどんどん湧いて出てくる。


電「大丈夫ですか……?」スッ…

提督「穢れた手で触るな!」


バチンと乾いた炸裂音が廊下に木霊する。

あろう事か、この手で俺に触ろうとしてきたのだ。

こんな手で触られたら、俺が孕んでしまうかもしれない位、精液にまみれているというのに。

男は孕まない? ふざけるな、摂理を超越して男でも孕むくらい穢れているのだ。


電「あ……その……ごめんんさい、なのです」

提督「二度と話しかけないでくれ」


あぁ、胸糞悪い。男を誘惑するその瞳が絡みつく。

そんな視線を振り払うように廊下を後にした。

きっと、二度と会うことはないだろう。



執務室に戻ってきたものの、未だ気分は優れない。

なぜか。

それは恐らく、次の艦娘も処女ではないだろうという予感がしてならないからである。

どうしたものか。今日はもう寝るか?

しかし、こんな状態では快眠なんてできやしない。

目が覚めても胸糞悪い状態が続くに違いない。

身体を洗い流せば、少しはすっきりするだろうか。

いや、そうじゃない。肉体的なものではないのだ。身体より、心。

そう、俺の心には清涼剤が必要なのだ。

陰鬱とした気持ちを吹き飛ばす、そんな清涼剤だ。

だがそんなものがあるとすれば、唯一つ。

処女と出会うことだろう。

仮に出会えたところでどうするというわけではないが、会うだけでいいのだ。

きっと、救われる。

そうだ。探さなくては。処女を。

例えそれが、砂漠でコンタクトレンズを探すような苦行であったとしても、成さねばならぬのだ。



次の艦娘 直下



旅立とうと決めたと同時、執務室に訪問者が。

コンコンと軽いノックを受け、どうぞと招き入れる。


朝潮「お疲れ様です、司令官。此度の遠征の報告に参りました」

提督「続けて」


正体は朝潮だ。

今回の遠征隊長を務めた朝潮は俺の催促に従い、報告を続ける。

朝潮。責任感が強く、極めて真面目な朝潮型駆逐艦の一番艦。

少し、胸が躍った。

彼女であれば、もしかしたらと。

そんな淡い期待を、一瞬でも抱いてしまった自分に嫌悪する。

憂慮すべきことではない。どうせ彼女もヤリマンビッチなのだろう。

朝潮型はその犯罪的な容姿から、一部の男性を酷く魅了するという話をどこかで聞いた。

朝潮型はガチ、と──。

淡い期待が一瞬で醜い憎悪に変わってしまう自分に、また嫌悪する。

自分はどうしたいのか。呆れる。

一応確認しておくか。


朝潮「……以上で報告を終了致します。何かございますか?」

提督「……」カチッ


何かございますか、ねぇ……。




人数コンマ >>+2

とりあえずここまでで
一度出た艦娘の再判定は基本なしとしますが、処女判定が出たキャラは再判定ありにしますね



朝潮:0人


ん? 0人? んな馬鹿な。

0の左に1やら2がついてないぞ?

眼鏡の故障か?


提督「」カチッカチッ

朝潮「あの……」


やっぱり変わらん。壊れたか。

それとも、砂漠に突っ立っていたらコンタクトが舞い降りてきたとでも言うのか?

ありえるとは思い難い。ガチと悪名高い朝潮型だぞ?

……明日、妖精に眼鏡を見てもらおう。今日はもう休めということなんだな。そういうことだろう?

この子が処女で万一にも俺のことを慕っているとしたなら、間違いを起こさない自信は欠片もないと断言しよう。

自制が利かなくなり、迸る熱い情熱をその身に注ぐこと請け合いだ。

それはさておき。

まぁ、後日思い出したときに一応見ておく程度にしておくか。どうせ非処女だ。


提督「なんでもない。ご苦労だった」

朝潮「はっ! 失礼します!」


朝潮はビシッと身体を整えると、一礼をして部屋から出て行く。

結局のところわかったのは、限りなく黒に近いグレーといったところか。

はっきりしないことの、なんと煩わしいことか。もういい、寝る。

とりあえず朝潮だけ。
遅い時間なので明日できたら

半くらいから始めます
0人判定が出た場合処女をとるかとらないか↓3つまででお聞きします
とる場合二人目以降でもとるのでギスギスするかもしれません



~朝~


心の靄が晴れないまま朝を迎え、寝たのかわからない気分のまま妖精を尋ねた。

曰く眼鏡は故障していないらしく、試しに秋月や電の人数を見てみた。

結果から言えば故障していないのかどうかわからなかった。

二人とも人数が増えていたからだ。

壊れていないなら以前と同じ数字が表示されると思った俺の頭は予想以上に残念だったらしい。

一応電には詫びを入れておいた。どうかしていた、と。

一時の怒りに任せて動くのは今後よろしくないという考えの下だ。

いざ処女を見つけたとなっても、そんなことをしているのが広まれば元も子もない。

あくまで処女を見つけるのは前提、そこから先に辿り着けないとなれば処女を探す意味がなくなる。

そして先程、朝潮を見つけた。

もう一度見てみたら、なんと0人。

冒頭でも出したが、艦娘から慕われている立場にある私だから、少しその気があるように見せたらあら不思議。


朝潮「司令官だから、ですよ……?」


蕩けきった顔でそう言うが、果たしてそうなのだろうか。

本当にあっけなさすぎて、元から股が緩かったのでは?としか思えない程。

しかしそこは朝潮の性格に処女補正をかけたら何の問題もなかった。

二人は今後とも他の人間とは契らないという約束をしたところで仕事に戻った。

ごちそうさまでした。身体も心も共に最高に心地良かった。

今日はここまでで


>>377
すみません、/3なので02までが0で03から一人でした
提督と既にやっている艦娘に関しては、0人から計算するとコンマ00~02間だと0人で矛盾してしまいます
なので1人から加算ということでコンマ00~02までなら1人のままになります
今回の場合だと1人加算で人数2人になりますね

間違ってる(笑)

じゃあなんでこのスレに居んの?
きにくわないからぼくのせいぎのなのもとに荒らしますって素直に言えよ

飛行機がなに言ってんだwwwwww

バーカ(笑)
もういいわお前

このスレを終わらせたいんだろ?
正当化とかいいから早く荒らせよ

こうして雑談埋めしといて荒らしじゃないーとか笑えるな

>>52
こんな感じで進める(大嘘)
>>9
03までは処女(大嘘)
>>313
処女は再判定有り(前までは無かったのに突然の後付けルール)
>>338
処女取るって書いてあるのに再判定に引っかかるという屁理屈
>>384
全てにおいて後付けルール
03まで処女だというのを破る愚行に加算方式

ルール通りにやった時雨の時と展開が違う時点で覆してないとは言えないね
前のルールを覆してるから全く異なる展開になったんだろ前のルールに影響を及ばさないルール後付けだったら展開変わらんし

>>518
大体こんな感じで進めるがどれくらいを言うかは知らんが、大きく路線変更してる上に今後は0人でても続けるって書いてあるじゃん

俺が言いたいのは、>>1のスレで読者が勝手に脳内でルールを構築して読んで、話が違うぞと文句垂れてるだけにしか見えないってこと

>>520
その理屈じゃルールを覆している件については論破出来てないのでは?
君がルールを覆してないってデタラメ言ったのに何も言い返せないの?

まあそんな計算ミスよりもルール後付けの方が駄目なんだけどね
ミスなんか人間誰だってやるけど安価とコンマを取った後に後付けってところがもうね
最初決めたルールは最後まで貫け
ましてや時雨にもうそれ適用してるのにまた同じ条件の艦娘が出たらはいルール追加ねーって訳にはいかないだろ
少なくとも出る前に定めておけばここまで荒れなかったのに完全に後出しジャンケンだもんな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 23:51:45   ID: luxHXU7B

本スレヤバいな、なんだこれは…たまげたなぁ…

2 :  SS好きの774さん   2015年04月24日 (金) 00:46:58   ID: EeK_vUJ6

ルール、ルールって言うんじゃねえよ読者のくせにオォン!?

3 :  SS好きの774さん   2015年09月06日 (日) 19:13:48   ID: 7GJK-pUD

なにこれ怖い

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