京太郎「朝起きたらカピが女の子になってた……」 (78)


とある夜中の須賀さんのお宅。


京太郎「―――――でさ、部室に行ったら、何故か縄跳び大会をやっててさ……」

京太郎「そしたらさ…凄いんだよ」

京太郎「えっ!?何がって?そりゃ決ってるだろ?」

京太郎「和だよ。和。和のおもちが上下にこう、ばいーんばいーんとなってさ……」わさわさ


カピ「………………きゅるきゅる………」


京太郎「……そうだよなぁ…お前に言ってもしょうがないよな……」

カピ「………………………」

京太郎「お前が喋れたらいいのにな……何でも話せる友達みたいな感じでさ……」

カピ「………………きゅるぅ……」

 

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京太郎「でも――――」すっ

カピ「!?」

ひょい!

京太郎「聞いてくれてアリガトな。カピ」にこ

すりすり

カピ「!!」すっ

ぺろぺろ

京太郎「ふふ…ペロペロするなんてカワイイやつめ」

カピ「……………………きゅるっ」

京太郎「―――――あっそうだ!今日は久しぶりに一緒に寝るか?」

カピ「きゅる!」


京太郎「そうと決まれば寝室に直行だぜ!!」

カピ「!!」

たたっ!

 


寝室。


京太郎「じゃあお休みなカピ」


カピ「…………………きゅるぅ…」


カピ・京太郎「……………………」すやすや…



――――――

 



翌朝。


京太郎「ふぁ…よくねt―――――――!?」びくっ


?「………………………」すぅすぅ…

京太郎(??な…何だ?俺の隣りにく、カピバラじゃなくて、くすんだ金髪の女の子が寝てる?それも裸で!?)

女の子「………………」すぅすぅ…


京太郎(お…俺はまだ夢でも見てるのか?今…起きた筈なのに…………)


京太郎「まさか…こればカピの真の姿―――――}

京太郎「な、訳ないよな…………」はぁ

京太郎「だとしたら…これは一体全体どーいう事なんだ……」どきまぎ…

京太郎(……よし確かめるか!)すっ

あたまへごちん!

京太郎「あ痛!!やっぱ夢じゃなかった!!」ひりひり

女の子「…………!」はっ

ぱちっ


京太郎(あっ今ので起こしちまった……ど…どうしよ―――――)どきどき

 
 



女の子「…………ふぁ…おはようございます…ご主人さま」にこ


京太郎「!?」どきっ


京太郎「ご…ご主人さま!?…………俺はメイドなんて雇った覚えは……しかもこんなカワイイ……//////」

女の子「メイド……?メイドって何ですか?あっそう言えば前にノドカさんって方に、メイドの格好をさせたいって言ってましたね」
京太郎「!?おいっ。どうしてその事を知ってるんだよ!?この事は他の人には話してなんか…………」はっ

京太郎(…………そういや、前に―――――――)

女の子「…………」

京太郎「お…お前…………まさか本当にに…………」



女の子「はい。ボクはご主人様のペットのカピバラのカピです」にこ


 


京太郎「やっぱり――――って。いやいやいやいや!そんなことあり得ねーって!!」

カピ「じゃあ…これでどうですか?」すっ…

ぺロペロ…

京太郎「!?/////////」どきっ

京太郎(こ…このほっぺたの嘗め心地は……)

カピ「えへへ。昨日の夜もやりましたよね?」にこにこ

京太郎「!!お前……本当に『あの』カピなのか?」ごくり…

カピ「はい!」こくん

京太郎「うーむ……確かに状況的に考えて、そうじゃなと説明が付かんしな…………」ちら

カピ「?」

京太郎(確かにカピは雌だと言う事は知ってたけど……)


 


京太郎「お前…人に変身できたのか?」

カピ「……いえ…正直ボクにもよく分からないんです……」

カピ「今…ご主人さまに起こされる前に一度目が覚めた時には、この姿なっていまして……でもまぁいいやって思って二度寝しちゃいました」

京太郎「まぁいいやって…よくないだろ?そんな姿になって―――――あっ!!」はっ!!

カピ「どうしました?」

京太郎「とっ取り敢えず先ずは服を着てくれ。俺の服でも何でもいいから/////////」


カピ「いいんですか!?毛が殆どなくなってしまって、ちょっと寒かったんです。ボク寒がりだから……」

京太郎「お…おう。そうか……」

京太郎(そ…そういう訳ではないんだけど……に、しても―――――)チラ

カピ「?」

京太郎(まさかカピが和と咲…いや竹井部長の中間くらいの、そこそこの大きさのおもちをお持ちの、ちょっとたれ目気味の美少
女になるなんて……)

 
 
 


京太郎(し…しかもそのくすんだ金髪の美少女が裸で…それも俺のベッドの上で一緒に居るなんて……)

京太郎(純情な一男子高校生の俺にはちょっくら刺激が強すぎるぜ!!)くわっ

カピ「?」

京太郎「――――あっなんて考えてる場合じゃなかった。とは言え、母さんの服は色んな意味で借り難いし…俺の服ってのもな……」

カピ「あの……ご主人さま…ボク…ご主人様の服がいいです」

京太郎「ホントに俺のなんかでいいのか?」

カピ「はいっ!」

京太郎「そうか…なら早速――――――」



 


――――


京太郎「―――――出来るだけフリーサイズなのを選んだけど、やっぱちょっとぶかぶかだな」

カピ「大丈夫です。それよりも…えへへご主人さまの匂いがしてなんだか安心します」すんすん

京太郎「そ…そうか//////」

カピ「はい」


京太郎「ふぅこれでちょっと落ち着いたな。でも…これからどうしたら―――――」

カピ「あのっご主人様……」

京太郎「ん?どうした、カピ」

カピ「ひ…一つお願いがあるんですけど……」


 


京太郎「お願い?」

カピ「はい。あの…ボク一度でいいからお外に出て、行ってみたい所があるんです」

京太郎「行ってみたい所?」

カピ「はい。ボク…生まれた時から殆どお外に出た事が無くて……でも、ご主人さまからガッコウと言う処のお話を何度もお聴きして、ボクも一度行ってみたいなって……」


京太郎「学校に行きたい?うーん学校かぁ……」うーむ

カピ「やっぱり…ダメですか……?」しゅん

京太郎「流石に学校はなぁ……他に何かないか?俺にできる事なら何でも―――――」


カピ「―――スが食べたい……」


京太郎「えっ?」
 

 



カピ「タコスという物が食べたいです!」

京太郎「タコス!?」

カピ「はい。前にご主人さまがユウキさんと言う方のために作っているのを見て、ボクも一度食べてみたいなって思っていたんです」

京太郎「そうか…うーん…………よしっ学校に行くのは流石に無理だけど、タコスを食べに外に行くか。それじゃダメか?」

カピ「いいんですか!?」ぱぁ!

京太郎「ああ。かわいいペットのお願いとあれば叶えてやらないとな」にこ

カピ「ありがとうございます!とっても嬉しいです!!」ぴょんぴょん

京太郎「よしっ。そうと決まれば、さっさと支度して、さっさと行くか!」

カピ「はいっご主人さま!!四十秒で支度します!!」しゅたっ


 



須賀さん宅前。



咲「……また来ちゃった。京ちゃんの家の前…………」

咲(これまで、お休みの日にはこうやって。京ちゃんの家の前を通って、京ちゃんと『 偶 然 』かち合うってシチュエーション――――)



もわんもわんもわん


京太郎<あれ?咲じゃないか>

咲<あっ京ちゃん。偶然だね>

京太郎<ああそうだな。お前これからどっか行くのか?>

咲<うん。暇で暇でどうしようもないから、図書館に行こうかと思って……>

京太郎<そうか…そんなに暇なら、これから俺とどっか遊びに行かないか?俺も暇してたし>



 


咲<えー京ちゃんとー?>

京太郎<ああ。嫌ならしょうg―――――>

咲<もう。しょうがないなー。そんなに私と一緒に居たいなら、デートしてあげてもいいよ?>

京太郎<こいつめっ>お

デコにつん

咲<へっ>

京太郎<ぷっ>


京太郎<あはは>

咲<えへへ>


咲・京太郎<<あはははは>>


 



もわんもわんもわん


咲「ウェヒヒヒヒヒヒh―――――}


咲「…………ってそんな上手くいかないよね……」はは…

がちゃ…


咲(そう…こうやってドアが開いて―――――)


京太郎「あれ?」


咲「!?」ドキッ!!


咲(キターーーまさかの確変キターーーーー!!!)


 
 


咲「ぐ…偶然だね…京ちゃん……」どぎまぎ…

京太郎「ああ」。そうだな……」

咲「えへへ…そうだね――――」

京太郎「お前今からどっかに行くのか?」

咲「うん。ちょっと図書課にでも行こうと思って……」

京太郎「そうなんだ……」

カピ「御寮さまの靴。やっと履けました……」ひょこっ

咲「京ちゃんはこれから―――――!?」びくっ


咲(って!?京ちゃんの家から謎の女の子が出てきたーーー!?)どーん!

咲(しかもあのぶかぶかの服は、明らかに京ちゃんの私服だーーー!?)がーん

咲(どっどういう事だってばよ!?)



咲(わけがわからないよ……)さきゅっぷい



 


咲「きょ…京ちゃん。そ…そちらの方は……」どきまぎ

京太郎「ああ…こいつはその……」

カピ「!!」ぴーん!

たたっ

咲「!?」

咲(いきなり謎の女の子が私の向かってきたーーー!!?)びくっ


カピ「………………」ずいっ!


咲「あ…あの……」どきどき


カピ「あのっ!もしかしてアナタはノドカさんという方ですか?」


京太郎「!?」

咲「えっ?のっ和ちゃん!?」


 


カピ「ち…違いましたか……?」

京太郎「ああ。こいつは和じゃないぞ。こいつは咲。宮永 咲 だ」

カピ「そうなんですか?」

咲「うん。そうですけど……」

京太郎「でも。どうしてコイツを和だっておもったんだ。と言うか何で和の事を?」

咲「…………」うんうん

カピ「お二人がとってもお親しそうでしたから……ご主人さまよくボクに、ノドカさんの事を話されていましたし……」

咲「ご主人様!?一体これはどういう事なの京ちゃん!?」

京太郎「いや…そのそれはだな―――――」

カピ「でも…確かに言われてみれば、おもちの大きさが、ご主人さまの言われていたのとは、全然違いますね……」うーん…


咲・京太郎「「!?」」


 


咲「どういう事かなぁ…京ちゃん?おもちの大きさがどうって…………」ゴゴゴゴゴッ…

京太郎「それはだな……」びくっ

咲「それにご主人さまって何?そもそもこの子は京ちゃんの何なの!?と言うか誰なの!?」


京太郎「こ…こいつはな……………その……俺のペットなんだ――――」


咲「ペット!?京ちゃん女の子をペットって…………」ドン引き

京太郎「!!いやっ違うんだ咲!こいつはな―――――」



カピ「初めましてサキさん。ボク。須賀様のお宅で飼って頂いています、カピバラのカピって言います」ぺこり


 



咲「カピバラ!?カピバラって…あのよく動物園とかで温泉に入っている、大きなネズミの?」

カピ「はい。そうです。そのカピバラです」

咲「そんなんだ。それならそうと早く…って。いやいやいやいや。ちょいちょいちょいちょいちょいちょいでしょ!!」

京太郎「そりゃそうなるよな……俺だってどういう事だかよく分かんないんだよ。昨日一緒に寝てたら朝こうなってたんだよ」

咲「一緒に寝てた!この娘と!?」びきっ

京太郎「だから誤解だって。寝る前はちゃんとカピバラだったし!」

咲「そんな事言われても信じられる訳ないでしょ!」

京太郎「たしかに……俺だって未だに信じられないし……」

咲「じゃあホントの事を言ってよ。この子は――――」

カピ「済みません!ご主人さまの言われている事は本当の事なんです。ボクがこんな姿になったばっかりに……」しゅん



 


カピ「本当にごめんなさい。ご主人さまサキさん。みんな私が悪いんです」ぺこり

京太郎「カピ……」

咲「もうっこんな表情(かお)こんな事言われたら、これ以上何も言えないよ……分りました京ちゃん。アナタとその……えっと……」

カピ「あっ。カピといいます」

咲「その…カピさんの言う事を……取り敢えず信じてあげます」

京太郎「おお…咲…ありがとな」

カピ「ありがとうございます。サキさん」ぺこり


 



咲(それにしても……)じ~

カピ「?」

咲(ぶかぶかのセーターからでも判る程に、そこそこ大きいおもちに、ショートカット気味だけど、決してボーイッシュって感じがしない女の子然としたルックス……)


咲(ちょっとたれ目気味なのも愛嬌があってカワイイし……私に対しても嫌みなく礼儀正しい……)


咲(顔よし、スタイルよし、性格よし(多分)ってホント完璧すぎんよー)ぐぬぬ…


咲(擬人化するなら、半獣人の米帝ネズミ位で丁度いいのに!)くそぅくそぅ



カピ「?」


 



咲「―――――ってそんな事より。京ちゃん達はこれからどこか行くの?」

京太郎「ああ。こいつが一度外に出たいって言うから、今から外行くついでに、タコスを食べに行くんだ」

咲「そうなんだ……」

京太郎「お前は図書館に行くんだろ?と言う訳で、俺たちはもう行くから。じゃあまたな」

くる…

咲「あっ…京ちゃ―――――」

カピ「………………あの…」おずおず…


京太郎「ん?どうしたカピ?」


カピ「サキさんも…もしよろしければ、ボクたちと一緒に行きませんか?」


京太郎・咲「「えっ!?」」

カピ「ご主人さまも、いいですよね?」

京太郎「まぁ俺は別に構わないけど……咲。お前はどうなんだ?」

咲「…………いいよ。暇だったから図書館に行くだけだったし……」

カピ「えへへ…ありがとうございます。そうと決まれば、さっさと行きましょう。ご主人さま、サキさん!」

京太郎「ああ」

咲「うん!」



 



ピピピピ―――

咲(あっメールだ……)

咲(……和ちゃんからだ………………うーん。どうしようかなっ…て、やっぱり一応お返しはしないとね……)ピピ…


京太郎「おーいどうした咲。先に行っちまうぞ!」


咲「あっ待ってよ京ちゃん!!」たたっ…



 


お昼ぐらいに再開できたらします



とある長野の繁華街。


カピ「うわー!人がいっぱいですね!それにおっきな建物もいっぱい……」きょろきょろ

京太郎「はは…東京とかなんかと比べたら、全然なんだけどな」

カピ「そーなんですか?でもこれ以上、人が多かったら目が回っちゃいそうです」ぐるぐる

咲「ふふ…私もすぐ迷子になっちゃいそうだったし」

京太郎「お前は実際に迷子になったんだろうが」

咲「!もうっそんな事は言わなくても良いの!」

京太郎「そりゃ悪うございました」

カピ「あはは……あっ…ごめんなさい…つい……」

咲「いいのいいの、京ちゃんが悪いのはホントの事なんだからなんだから」

京太郎「おいっ俺は事実を言ったまでだ」

咲「もうっ京ちゃんは、一言多いの」ぷい


カピ「…………」

 
 
  


とてちてとてちて


京太郎「…………よし。ここでいいな。着いたぞ」

咲「『ここでいいな』って京ちゃん…このお店によく来ているんじゃないの?」

京太郎「いや…さっき急いでネットで調べてみたら、この辺だったらこの店が評判がいいみたいでさ」

咲「もうっ女の子をエスコートするのに、事前のリサーチをしてないなんて」

京太郎「はは。すまんすまん」

咲「ふふ…もう冗談だよ?」


カピ「……………」


 


店内。


咲「カピさんはその…本当にカピバラなんだよね?」

カピ「はい。そうですよ」

咲「それにしては日本語を上手に話せるみたいだけど?」

カピ「それは…多分ですけど。ご主人さまが毎日の様に、ボクに話しかけてくれたからだと思います」

咲「ふーん。そうなんだ。カピさんはその…京ちゃんの事をどう思ってるの?」

カピ「ご主人さまですか?そうですね……とっても優しいご主人さまです!」

咲「そうじゃなくて。その……やっぱり…好きなの?京ちゃんの事」

カピ「はい!大好きです!」にこ

咲「……………そう」

京太郎「おいっ俺のペットに何聞いてんだ。ペットが世話してる奴の事が好きなんてのは、当たり前の事だろ?なぁカピ」

カピ「はいっ!」



咲「はは…それはそうだよね……」はぁ


 


………。


店員「おまちー」

コト…


京太郎「おっきたきた。このタコスが評判がいいらしいんだよ」

咲「ふーん。そうなんだ。でも美味しそうだね」

カピ「これがあのタコスですかー。すっごく美味しそうです」キラキラ

京太郎「じゃあ早速いただくか」

咲「うん!」

カピ「はい!」

京太郎「では――――――」



京太郎・咲・カピ「「「いただきます」」」



 


京太郎「おっ。やっぱ評判通りに旨いな」もぐもぐ

咲「うん。美味しい」もぐもぐ

カピ「おいしい…です……」もぐ…


京太郎「ん?どうしたカピ?やっぱ口に合わないか?」

カピ「いえ…おいしいです」ひりひり

京太郎「ん?そうか。もしかして辛かったのか?」

カピ「……………ちょっとだけ…辛いです………」


京太郎「ああそうか。お前、普段は野菜とか果物ばっかだもんな。辛いのなんか殆ど喰った事ないだろうし。御免なそんな事も気付いてやれなくて」

カピ「いっいえ。ちょっと辛いですけど。ホントに味はおいしいです!」もぐもぐひーひー

京太郎「無理して喰わなくてもいいんだぞ?何なら俺が――――――」すっ

カピ「いえ!せっかくご主人さまから頂いたのですから、ボクの分はボクが食べます!」もぐもぐもぐっ

京太郎「あっ……」



咲「…………まったく京ちゃんは、自分が食べたかっただけじゃないの?」はぁ



 


……。


カピ「ううーお口がヒリヒリします……」ひーひー

京太郎「まったく。無理して喰うからだ。ほらこの野菜ジュース飲んで」

カピ「済みません。ご主人さま……」くぴくぴ

京太郎「しょうがないな…ウチに帰ったら、今度は俺が作ってやっから。もちろん辛くないやつな」

カピ「!!いいんですか!ありがとうございますご主人さま!」ぱぁ!


咲(…………いいな…カピさん。私にも作ってほしい……もうカピさんにはあんなに優しいのにどうして私には―――――)しゅん

 


カピ「………………あの…サキさんどうかなさいましたか?」

咲「!!う…ううん……何でも…ないよ……」

カピ「もしかしたらですけど。サキさんもご主人さまの作ったタコスを、食べたいのではないですか?」

咲「えっ!?う…うん……ちょっと…前に優希ちゃんが美味しそうに食べてたから……」

京太郎「なんだ。そーいう事ならついでに作って来てやるよ」

咲「あ…ありがと。作ってくれたら、御礼に私も京ちゃんにお弁当作ってきてあげる//////」

京太郎「おっそうか。そりゃサンキューな。楽しみにしてるぜ」

咲「うん////////」こく

ちら

カピ「!」にこっ



咲(ありがとう…カピさん……)



 


……。


京太郎「ほらカピ。ほっぺについてるぞ」すっ

ふきふき

カピ「ありがとうございます。あっご主人さまも付いてますよ」すっ

ぺろぺろ

咲「!?」

京太郎「ちょ!?///////」

カピ「えへへ…取れましたよ」にこ

京太郎「全くお前は……」はぁ



咲(わ…私も――――――)すっ


京太郎「おい咲。お前人の顔に向けて舌出して、どーいうつもりなんだよ?」

咲「!!なっ何でもないよ!京ちゃんがいけずだから、ベってやっただけなんだからね?/////」

京太郎「…………なに訳の分からん事を言ってんだよ」

咲「ははは…」かきかき


カピ(…………………うん)こく…


 



帰り道。



京太郎「カピ。今日はどうだった?楽しかったか?」

カピ「はいっ。人がいっぱいで初めて見る物もいっぱいあって、ちょっと目が回っちゃいましたしけど楽しかったです!」

京太郎「そうか。それはよかったよ。咲も今日は付き合ってもらってサンキューな」

咲「いいよ。今日は暇だったし。また暇でどーしようもなかったら付き合ってあげてもいいからね?」

京太郎「はは。そりゃどーも」

咲(…………もうっどうして私は素直に言えないの……)しゅん


カピ「…………………」うん…


 


カピ「あの…サキさん……」

咲「ん?どうしたのカピさん?」

カピ「これからも…ご主人さまの事を末永くよろしくお願いします」ぺこり

京太郎「!?」ぶっ

咲「す…末永くって…どうしたの突然?」どきどき

カピ「今日一緒にお付き合いさせてもらって、ご主人さまとサキさんはすごくお似合いだなって……」

京太郎「ちょっ…お似合いって、カピ。お前何言ってんだよ///////」

咲「そっそうだよ?カピちゃん。それに………………それにカピさんも京ちゃんの事が好きなんじゃないの?」

カピ「はい大好きです…本当は出来る事なら独り占めしたい。でも…やっぱり…………ボクはカピバラ…ペットのネズミですから
……」

京太郎「カピ……」


 


カピ「それに…ボクとご主人さま達とは生きる…流れる時間が違いすぎるから……」

カピ「ボクはご主人さまと同じ時間を共有し、連れ添っていく事は出来ないんです」

カピ「ご主人さまが大人になる頃には…ボクはもう…おばあさんですから…………」

カピ「それに…何時までこの姿でいられるのかも分らないですし……」

咲「カピさん……」

京太郎「カピ……」

カピ「それに…やっぱりボクと一緒でサキさんも――――――」

咲「!!ちょっちょっと!待って―――――!!」

京太郎「ん?どうしたんだ咲。急に慌てて」

咲「なっ何でもない!でも―――――」

咲「カピさんがそこまで言ってくれるなら。京ちゃんの事は私がよろしくしておいてあげる///////」

カピ「はい。ありがとうございます」にこ



京太郎「何かよく分からんけど。どうも俺の事は、置いてけぼりにされてる様な気がするな……」


 



………。


京太郎「じゃあ。ここで解散だな」

咲「うん。今日は楽しかったよ。カピさんとも色々お話出来たし」

カピ「はい。ボクもです」


京太郎「じゃあまた明日学校でな」

咲「うん。またあしt――――――」



?「あー!咲ちゃんと京太郎がいるじぇ!」

?「えっ?あっ本当ですね」


京太郎「優希!?それに和まで?」

咲(げっ!?)

カピ「………………」じー


優希「ん!?それに見た事もない女の子もいるじぇ!!」



京太郎「ああ。こいつはな――――――」



 


……。

優希「この娘がカピバラ!?バカも休み休みに言うな。だじぇ!!」

和「そんなオカルトありえません」

京太郎「そりゃそーなるわな」


咲(でたー!和ちゃんのSOA!!)


優希「あっ!そーだ!咲ちゃんひどいじぇ。私とのどちゃんの誘いを蹴って京太郎とデートしてるなんて!!」

和「咲さん……」

京太郎「でっデート?ちげーよそんなんじゃないから!!なっそうだよな咲?」あたふた

咲「う…うん……京ちゃんの家の近くを歩いてたら、偶然鉢合わせして……どこかに行こうってなって…それで、それがメールが
来る前だったから」

優希「ふーん。そーだったのか」

和「………………」


カピ「よし‐―――――!!」たたっ

ずい!!

カピ「あのっ!アナタが『本物』のノドカさんですよね!?」


 


和「えっ!?」

カピ「おもちを見てすぐに判りましたっ!!あのアナタが『アノ』ノドカさんだって」

和「『アノ』かどうかは分りませんが。確かに私の名前は原村 和ですけど……」びくっ


カピ(やっぱりこのヒトがご主人さまの本当の――――――)

カピ(だったらやっぱり――――――)

カピ「あのノドカさん―――――」




カピ「改めて。末永くご主人さまの事をお願いします」ぺこり




和・京太郎「「えっ?」」ドキッ×2


咲「!?」くちあんぐり



咲「……………………………………………………」ぷるぷる…




咲(あっさり私から和ちゃんに鞍替えかい!!畜生!こんの米帝ネズミが!!)ゴッ!!




おしまい。


 
   




おまけ。


須賀さん宅の食卓。


京太郎「ほら出来たぞ。これは辛くはしてないから」

コト

カピ「ありがとうございます。いただきます」

もぐもぐ

京太郎「どうだ?今度はイケそうか?」

カピ「はい!辛くないですし、とってもおいしいです!!」もぐもぐ

京太郎「はは…よかったよ」

カピ「あの…ご主人さま…//////」

京太郎「ん?どうした」



カピ「その…御替わり下さい////////」かぁ


 


カピ「~~~~~~~♪」もぐもぐ

京太郎「はは…よく食うな。そういや前からよく食ってたからな」

カピ「済みません……」しゅん

京太郎「いいっていいって。たくさん食べるのを見るのも気持ちいいしさ」

カピ「…………ご主人さま……」うるうる

もぐもぐ


カピ「ごちそうさまでした」

京太郎「もういいのか?まだあるぞ」

カピ「いえ。もうお腹いっぱいです」ぽんぽん

京太郎「はは。そうか」

カピ「あの…ご主人さま。もう一つお願いが……」


京太郎「ん?なんだ?」




カピ「ボク。お風呂に入りたいです――――」


 



浴室。


京太郎「おーい。着替え、ここに置いとくぞ」


カピ『…………あの…ご主人さま……』


京太郎「ん?どうした」



カピ『ボク…一頭(ひとり)では入った事なくて……ちょっと怖くて……一緒に入って下さい!』



京太郎「!?」


 jj




お風呂場。



ごしごし。

京太郎「どうだカピ?痛くないか?///////」

カピ「はいっ。とっても気持ちいいです。やっぱりご主人さまはお上手です」♪~


京太郎「はは。そういやいつもこうやって、洗ってやってるからな」ごしごし


京太郎(しかし…一緒に風呂入ってくれと言われた時は吃驚したけど、よくよく考えるといつも一緒に入ってたんだよな……)


京太郎(そう考えたら、あんまり変な気持ちにもならなくなったな……)

カピ「どうしました?ご主人さま」

京太郎「いや…お前もだんだん遠慮なくなってきたなって思ってさ」

カピ「!!ご…御免なさい……ついご主人さまの優しさに甘えてしまって。これからは――――」

京太郎「いやいいって、冗談だよ。お前は俺の…須賀家のペットなんだから、むしろ少しくらい手の掛かる位がちょうどいい」


カピ「ご主人さま……」うるっ



 



京太郎(しっかし…この絵面を父さんや母さんに見られでもしたら、どうなってた事か…取りあえず今日は法事で帰って来ないからよかったけど……」


ざざー

京太郎「よし。これでいいかな」

カピ「ご主人さま。今度はボクがご主人さまの御背中を洗って差し上げます」

京太郎「おおそうか。じゃあお願いするかな」くる…

ごしごし

カピ「あのご主人さま……」

京太郎「ん?今度は何だ?」




カピ「ご主人さまは本当は…ノドカさんとサキさんのどちらの方がお好きなんですか」


 



京太郎「ぶっ!?なっ何をいって――――」ドキッ

カピ「ご主人さまはよくボクにノドカさんの事を話されるので、ノドカさんの事がお好きだと思っていましたけど……」

カピ「今日…サキさんといる時のご主人さま…ボクにはとっても楽しまれている様に見えました……」

京太郎「カピ……」

カピ「ボクにはご主人さまのココロが、どちらにあるのか分らないんです」


京太郎「…………カピ」すっ

カピ「はい」

こつん

カピ「あいた!」

京太郎「ペットが俺の恋路なん気にしなくてもいいんだよ。俺が誰を好きだろうとお前は俺にとって可愛いペットに変わりはないんだから」

カピ「ご主人さま……」

京太郎「分ったか?」

カピ「はい」にこ

カピ「でもボクはどんな事があっても、何方の事を好きになってもご主人さまの幸せを願ってますからね!!」


京太郎「そうか…ありがとなカピ」すっ

なでなで


カピ「えへへ…////////」



 



…………。


京太郎さんの部屋。


京太郎「ベッドで一緒に寝るわけにはいかんから、お前はこの床に敷いた布団で寝てくれな」

カピ「はい。ありがとうございます」



……。


京太郎「じゃあお休みなカピ」

カピ「おやすみなさい。ご主人さま」


京太郎(しっかし、今日は何とかなったけど、明日には父さんたちも帰ってくるし、これからどーすりゃいいんだろな……)ちら


カピ(…………………)すぅすぅ


京太郎(もう寝てる。まぁ初めての事ばっかりだったし、そりゃ疲れるわな……)

京太郎(まあ…二人とも多分だけどこういう事に、理解はある方だと思うし、何とかなっかな・……)ふゎ…



京太郎(俺も眠くなってきたしもう寝っかな…まぁ明日は明日の風が吹くだ!寝るぞ!!)


 



………………。

翌朝。


京太郎「ふゎ…カピ。もう起きてるか?」

カピ「………………きゅる…」


カピは元の姿に戻っていた。


京太郎「そうか…元に戻ったのか……」ほっ


何で突然、人間の姿になったのかはよく分からないが、これでもとの日常に戻ったわけだ。


俺は取り敢えず安堵して胸を撫で降ろしたけど、どこか一抹の寂しさも感じていた。


 





そんな数か月後のとある日の朝。


京太郎「ふぁーよく寝た―――――」

ごそ…

京太郎「!?」びくっ!


京太郎「お前!もしかしてカピ!!!!!?////////」ドキドキ




カピ「ご…ご主人さまぁ……ボク発情期に入ったみたいで…カラダが疼いてしょうがないんです////////」はぁはぁ


カピ「どうにかしてくださぁい///////////」がばっ

だきっ




京太郎「カピがムッチムチのハダカのお姉さんの姿になって発情してる―――――!!!!?/////////////////」




おまけのおしまい。

 



 

これで全部おしまいです。
オリキャラっぽいのは書いてはアカン事は知りつつ
ついうっかり書いてしまいました
最期の方は自分で何を書いているのか?と思いましたが
どうにか終わらせられて良かったです

ありがとうございました。

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