三郎「はぁ~ガルパンキャラかわいいよぉ~」 (22)

このssには下ネタ、不快な表現、胸糞、特定のキャラクターを貶める内容などは一切含まれておりません。
安心してご覧下さいませ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428933212

テレビ「踏み出した空に~♪」

三郎「はぁ~…」

三郎「ガルパンのキャラは一人を除いてみんなかわいいなぁ~…
ああ…みぽりん…まこちゃん…ハフハフ…」

三郎「ううっ…ぼくもガルパンの世界に行ってこんなかわいい女の子達と楽しくおしゃべりしたいよぉ…」

ムクムク ムクムク

三郎「う…うわっ!なんだこれ…」

三郎「煙が…人の形に…」

??「…話は聞いておったぞ」

三郎「え…え…」

??「この女子達と楽しくおしゃべりしたい、か…実に微笑ましい願望じゃ。」

三郎「馬鹿な…煙が喋ってる…」

??「オウオウ驚かせてすまんな。私は…神じゃ。」

三郎「えっマジ!?スゲェー!!!」

??「そなたの切実な願い、しかと受け止めたぞ。そなたが望むなら叶えてやるが…どうするかの?」

三郎「え…」

三郎「つまり僕が…ミポリンたちに会えるってこと!?」

神様「それだけではないぞ。そなたをこの女子達の好みの容姿にし、確実に親しくなれるよう取り計らってやろう。」

三郎「えっじゃあ僕みたいなキモオタでもガツガツがっつけるじゃん!!」

神様「ただイケメンにするだけではない。この女子達ひとりひとりの最も理想とする姿形を体現し、最も理想とする性分を伝授してやる。」

三郎「この神様至れり尽くせりだぜ…コンビニかよ。でもそこまでしてくれるなら、性分…性格も伝授じゃなくてうまく作り変えてくれたらいいのに。」

神様「ふむ…それも可能じゃが…だがそれをするとそなたが悦楽を享受したことにはならんぞ。よいのか?」

三郎「えっ!?どういうこと!?」

神様「人格を全くの別物にすげ替えたとして、そなたの元の人格はどこへ行く?意識は?記憶は?」

三郎「…」

神様「それらが消えてしまっては、ある理想の男がこの女子達と楽しく過ごすことにはなっても、現在に存在するそなたという人間の望みは永遠に叶わぬままじゃ。」

三郎「ウヒォ…おっかねえ…じゃあ変えるのは見た目だけでお願いします!!」

神様「承知した。ではどの女子にするかの?」

三郎「どの娘にしようかな…」

三郎「ねえねえ、これって一人じゃないとダメなの?」

神様「そんなことはないぞ。そなたの気が済むまで何度でも姿を変えてやる。」

三郎「あとさ、このアニメって女の子ばっかり出てくるけど、本当はみんなレズなんじゃないの?」

神様「それも違う。確かに女子同士でキャアキャアと盛り上がっているが、オマタにはきちんとマンコやクリトリスをたずさえたれっきとしたメス人間じゃ。
ほれ、この太った娘など性欲をムンムンにたぎらせて、今にも交尾を始めそうにしておるぞ。ホレホレ。」

三郎「よかった。じゃあ安心だね。」

テレビ「にしずみどの~」

三郎「おっ。ちょうどいいところに優花里ちゃんのアップが。まずは優花里ちゃんにしょうかな。」

神様「承知した。この娘じゃな。」

三郎「みぽりん達が普通1科なのに対して優花里ちゃんは2科なんだよね。
大洗は別に進学校じゃないのにその中でも劣等性区分だなんて…
うっ…頭が…低能すぎて頭が痛くなってきたよぉ…おまけにオタクとか…救いようがないよね…」

神様「…どうした?やめるのか?」

三郎「いや、続けて。こんな子でもちゃんと女の子らしい恥じらいを持っているだろうしいい匂いもするはずだ。」

神様「よし…この娘の好みは…フム。幼少の頃に年上の男の子と公園で一緒に戦車隊を模して遊んだ記憶が、強く潜在意識に干渉しておるな。
年上で高身長、軍人のように引き締まった体に精悍な目つき、短髪、活動的な服装、そして何よりも趣味を共有できること…といったところか。」

三郎「なるほど。性格について注意すべきことは?」

神様「やはり趣味に生きる人間じゃからな。そちらの分野でグイグイと楽しい方向へ連れて行ってくれる人間に強く惹かれるようじゃ。」

三郎「了解。ガルパンにハマッてから戦車についていろいろ勉強したしね。その点は大丈夫そうだ。」

神様「そうか。ではアニメの世界に転送するぞ。準備はいいか?」

三郎「うん!!い行ってきます!!!」

~大洗学園艦~

三郎「う…ん…着いたのか?」

三郎「…」

三郎「ウヒォ~!!!これがアニメの世界か!!!」

三郎「おっあれはエキシビションで壊された例の旅館じゃん!!!」

三郎「マジスゲッ、パネッ、パネッ!!!」

三郎「…それにしても…体の感じがいつもと違うなあ…目線もすっごく高い…」

三郎「…そうか…優花里ちゃんの理想の男性に変身させてもらったんだ…」サワサワ

三郎「ウッ…!!!」

三郎「なんだこの…パッツパツに引き締まって今にも弾けそうな芳醇なる筋肉は…」

三郎「それに…鏡に写るこの顔…」バッ

三郎「すっごいイケメンなの!きゅんきゅん!!!」

三郎「ハッ…!?」

三郎「このイケメンは僕のもの…つまり…チンポコをこれでもかというくらい徹底的にいじり倒したり、アナルに自分のチンチンを挿入したり、なんでもし放題ってことじゃないか!!」

三郎「ううぅ…しゅごいよぉ…イクンイクンすりゅ…」

三郎「で…でも…だめだ…」

三郎「僕には優花里ちゃんと仲良くなる使命があるんだ!!気持ちよくなっている場合じゃないよ!!!」

三郎「優花里ちゃんを探さないとな。まあミリオタだし、学校が終わったら用事がなくても戦車道ショップへ行くでしょ。とりあえず向かってみよう。」

三郎「ここが戦車道ショップ…入る前から汗と油の匂いがヌンヌン漂ってくる気がするぜ…」

三郎「…パンツァーフォゥ!!」ゥィーン

三郎「…ム」

三郎「もっとガレージみたいなムッセェ雰囲気をイメージしていたが…内装は意外と近代的で都会的だな…」

三郎「戦車のホイールもこうして整然と並べられるとクルマのパーツショップと大して変わらないように見える。」

三郎「…くそっ…!!戦車は人殺しの道具なんだぞ!!!一人でも多くの人間を殺そうと血眼になって技術を結集して、そうやって生み出された殺戮兵器なんだぞ!!」

三郎「そのパーツをドーナツみたいに並べて、鼻歌交じりに物色して…血なまぐさい狂気の快楽殺人鬼どもめ…!!」

三郎「…ま、まあいい。とにかく優花里ちゃんを探さないと。」

三郎「おっ」

三郎「あの特徴的なモリモリ癖毛の後姿は…」

優花里「~♪」

三郎(間違いない…制服姿でウキウキとプラモを漁る癖毛の少女…そしてこの匂い…)

三郎(ゆ、ゆ、ゆ、優花里ちゃんみゃあぁ~!!!!!)

三郎(スゲエよ…俺…今…アニメキャラの実物を目の当たりにしているよ…!!!)

優花里「~♪」チラッ

優花里「!?」

三郎(うわ…うわ…目が合った…目が合った…!)

優花里(うわ…映画の人みたいな方がいます…)

三郎(どうする…!?どうする…!?)

三郎(いきなり話しかけたら不審に思われるかな?…)

三郎(い、いや!!こっちには神様が付いているんだ!!それに戦車に関してはイケイケの優花里ちゃんも対人関係は目茶苦茶奥手だし!)

三郎(オセオセでいこう!うん…)

優花里(き…気のせいでしょうか?…なんだかずっとこっちを見ている気がします…)

三郎「あ…あの」

優花里「え!?は、はいっ!?」

三郎(………す…)

三郎(す…す…すごいのぉ!!!ゥウン!!!ゥウン!!!)

三郎(普段の僕がいきなり女性に話しかけたりなんてしたら別の意味で緊張されてしまうけど…)

三郎(でも僕は今…まさに今…)

三郎(他ならぬ自分の、男の色香で、目の前の女性を赤面するまでに緊張させ…)

三郎(そしてさらに…その緊張させたという非現実的な出来事を…紛れもない事実として目の当たりにしている!!!!…)

三郎(見てくれ…この斜め下に目をそらして恥ずかしそうにしている表情を…手櫛で前髪を押さえつける仕草を…)

三郎「…」

優花里「…」

三郎(そしてこの沈黙…)

三郎(普段の僕が見知らぬ人に話しかけて、話しかけた僕が黙ったっままでいようものなら、「なに?」だの「ああん?」だのと訝しげな声で間合いを取られた後、
動物の礫死体を見てしまったかのような不快感をらわにした顔で、僕が話し始めるのを待ちもせずに立ち去ってしまう人が大半を占めるだろう…
たとえ僕が今にも行き倒れそうな青ざめた顔で、必死に言葉を探す素振りをしていても…)

三郎(でも今は違う。)

三郎(優花里ちゃんがアタフタと余裕をなくして、急な出来事にドギマギして、僕の用件どころではない状態になっているのがよくわかる。)

三郎(会話の切れ目が全く不自然じゃない…むしろ今の優花里ちゃんには必要でさえあると感じられるくらいに…)

三郎(きっと僕は、優花里ちゃんが次に目を合わせてくるまで、微笑を浮かべながらただ待っていればいいんだ…)

優花里「あ…あの…」

三郎(うん…そろそろかな…)

三郎「いきなり話しかけて悪い。三号を探しているんだが、どうも見つからなくて…」

優花里「ふえっ!?」

三郎「あ、三号戦車ね。三号線社のプラモデル。」

優花里「あ…でしたらあっちにありましたよ!えっと…」

三郎「ホントか!?」

優花里「はい!えっと…ほら!これなんてどうです?」

三郎「これは…」

三郎「おお!よさそうじゃないか!」

優花里「はい…そのキットは完成したものがうちに3個ありますが、細かいところまでよく再現されていて、どれだけ眺めていても飽きませんよ!特に砲身の可動部分はそれはもう…」

優花里「あっ…」

優花里(やってしまいました…戦車のことになるとつい喋りすぎてしまって…)

優花里(初対面の人にペラペラと…ひかれて…ますよね…)

三郎「…」

三郎「三台!?スッゲー!!!!」

優花里(あれ…)

三郎「見たところ学生さんみたいだけど、これ結構値の張るものだよね?」

優花里「あ…毎朝新聞配達して貯めました…」

優花里(ひかれて…ない…?)

三郎「すごい情熱だなぁ~。もしかして戦車道とかやってるの?」

優花里「あ、ハイ!学校の戦車道チームに入っています!」

三郎「ということは本物の戦車に乗ってるのか!くぁ~羨ましい!!!」

優花里「エヘヘ…4号戦車のD型で装填手をやってます。」

三郎「へぇ~4号ってことは砲弾も重くて大変だんじゃないか?」

優花里「そうなんですよ~。ですから機関銃が主武装のチームが羨ましくって~」


………


三郎「ふう。すっかり話し込んでしまったな。」

優花里「わっ!もうこんな時間!!!」

三郎「親御さんも心配されるだろう。今日はお開きにしようか。」

優花里「ですね…」

三郎(名残惜しそうに困り笑いする優花里ちゃん…イイ)

優花里「あ、わたしは大洗女学園普通2科の秋山優花里と申します!」

三郎「俺はあく…!?」

優花里「?」

三郎(危ない…いきなりアクメチンポ三郎なんて名乗ったらキチガイだと思われるじゃないか…)

三郎(うぅ…なんて恥ずかしい名前に生まれてきてしまったのだろう…)

三郎「あく…阿久津三郎。」

優花里「阿久津さん…ですね。」

三郎「ああ。今日は戦車のことを話せて楽しかった。いい買い物もできたしな。ありがとう!」

優花里「いえいえっ!!わ…わたしもすごく楽しかったです!!!」

三郎「また会えるといいな。じゃあ。」

優花里「…あ…はぃ!」


~秋山宅~

優花里(エヘヘ…今日はごく楽しかったです。)

優花里(あの人…まるで軍人さんみたいでかっこよかたな…)

優花里(明日は戦車道の練習で少し遅くなりますが、終わったらまたあの店に寄ってみようかな…フフッ)ニコニコ


~公園~

三郎(…よく考えたら俺、こっちの世界では完全に身寄りがないじゃないか…)

三郎(仕方がない…今日はここで寝るとしよう…)

三郎(…)

三郎(しかし…驚いたな)

三郎(このアニメで描かれる女の子だけの世界は、恋愛とか性的な事柄なんかが徹底的に排除されていて(おかげさまでパンツさえ拝めず)、
申し訳程度に設置された異分子の沙織ちゃん以外は、男の影も恋愛への関心もまったくないピュアピュアプリティーばかりなんだと思っていた…だから正直苦労するんじゃないかって…)

三郎(でも今日の優花里ちゃん…)

三郎(理想の男性を前に恥らうあの姿はまさに乙女!!!)

三郎(戦車道一筋!西済殿一筋!みたいに振舞っていても、中身は陰毛生やしたトシゴロのメスっ娘なんだね。感動アリオツ。)

三郎(…ふふふ…明日からが楽しみになりそうだぜ…)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom