遊星「これで全員だな」

鬼柳「柚子を入れるって？遊矢は何て言ってんだ」

柚子「遊矢は関係無い」

プラシド「俺はどうでもいいがな」

ユーゴ「俺はどうだ！？」

遊星「ユーゴはすでに俺達のチームだ」

ジャック「何でチームに入りたいんだ？」

柚子「何か楽しそう・・・じゃダメ？」

遊星「キツいぞ。俺達の戦う相手は人知を超えている奴らばかりだ」

柚子「覚悟はできてる！」

クロウ「どうするよ」

ボマー「女の子では・・・どう思う」

ブルーノ「僕は」

遊星「とりあえず面接をしようか」

柚子「うん！」

遊星「これから六つの質問をする。いいな」

柚子「六つ？」

遊星「最初は今日の下着の色を教えてくれないか？」

柚子「えっ！？」

遊星「重要な事なんだ。頼む」

柚子「それって本当に意味があるの遊星さん？」

遊星「ああ」

ジャック「仲間とはそういうものだ」

遊星「教えてくれ」

柚子「・・・白」

遊星「白？両方か？」

柚子「う、うん」

遊星「例えばブラが赤でパンティーは緑とかではないか？」

柚子「・・・何が言いたいの」

遊星「白はシンクロ・・・まさかユーゴは」

ユーゴ「な、何だよ」

遊星「次の質問に行こうか、初体験は？」

柚子「初体験！？」

クロウ「これも重要な事なんだぜ」

遊星「いつ誰と何処で何をしたか答えてくれ」

柚子「ま、まだ何もしてない」

遊星「遊矢とはしてないんだな。ならユーゴとは」

柚子「するわけないでしょ！私は軽い女じゃない！」

ジャック「さっきからお前をずっと睨んでるぞ」

鬼柳「遊星怒らせたんじゃねえか？」

ユーゴ「し、知らねえよ！何で遊星怒らせなきゃいけねえんだよ！」

遊星「でも興味はある・・・そうじゃないのか？」

柚子「別にそんな事しなくたってお互いの心が繋がっていれば大丈夫だって・・・遊矢が」

遊星「身体の相性は重要なんだ。そう思わないか？」

柚子「これって本当に関係あるの！？」

遊星「相性は重要だ。ちなみに俺達は童貞だらけだ。君とユーゴは知らんがな・・・」

ユーゴ「何で見てんだよ・・・」

遊星「今度の質問は俺の謎なんだが聞いてくれないか？」

柚子「謎？」

遊星「君とセレナはよく似ている。身体つきは少し違うがな」

柚子「・・・」

遊星「鬼柳的にはどう思う？」

鬼柳「満足の差じゃねえか？」

遊星「だそうだ」

柚子「・・・だから何？」

遊星「いやユーゴと遊矢もやはり違いがあるのかと思ってな。どうなんだ」

柚子「し、知らない」

遊星「つまり触った事がないか・・・まあ遊矢のあれはデュエリストの限界を超えているが」

柚子「さっきから遊矢遊矢って他に言葉を知らないの？」

遊星「これは一本取られたな」

ジャック「フッ」

柚子「こ、この人達・・・少しおかしい。いつもの遊星さん達じゃない」

遊星「続いての質問は権現坂について何だが」

柚子「権現坂？」

遊星「彼は俺達の事をどう思っている？」

柚子「尊敬できる先輩だって言ってたけど」

遊星「そうか」

ジャック「奴が俺達の事をそんな風に」

クロウ「感動的だぜ」

ボマー「ああ」

柚子「え？え？」

遊星「どうした？」

柚子「いや別に」

遊星「権現坂のためにも頑張らねばな」

ジャック「全くだ」

クロウ「当然だぜ！」

柚子「・・・」

遊星「五番目の質問は何故チームに入りたいか」

柚子「楽しそうだからって」

遊星「違うな。遊矢の居るランサーズと張り合うためじゃないのか？」

柚子「・・・」

遊星「俺はそれでいいと思う」

柚子「どうして？」

遊星「幼馴染の友達から恋人へそして破局・・・元に戻るのは難しいんじゃないか？お互いに意識して」

柚子「・・・」

遊星「ならばライバルとしてお互いを刺激し合い切磋琢磨する関係になればいい」

柚子「！」

遊星「ユーゴもそう思うだろ？」

ユーゴ「お、おう！俺も手助けしてやるぜ！」

クロウ「お前心にもねえこと言いやがって」

ユーゴ「仕方ねえじゃねえかよ。男が一度口にした事は破っちゃいけねえんだよ！」

鬼柳「よく言ったぜユーゴ！」

プラシド「それでこそ男の生き様よ」

遊星「最後の質問だ。この中で一番甲斐性無しなのは誰」

柚子「ジャックさん」

遊星「正解だ！これで柚子もチームの仲間入りをしたぞ！」

ジャック「聞き捨てならんぞ！俺よりもこいつだろうが！」

プラシド「俺は治安維持局の長官だ。貴様はただの無職」

ジャック「くっ・・・」

遊星「だが柚子は元々こちらの人間ではない。手が必要な時は呼ぶ」

柚子「これで私もチームに入ったのね。メールしとこ」

ブルーノ「ユーゴはどうするの？」

鬼柳「お前は俺らと遊んでるより学校にでも行って満足して来いよ！」

ユーゴ「誰が行くかっつうの！」

遊星「チームとしての最初の仕事は真っ直ぐ家まで帰る事だ。ユーゴは送って行ってやれ」

ユーゴ「任せとけよ遊星！」

柚子「それじゃあまた！」

クロウ「いいのか？柚子とユーゴの事をあのままにして」

遊星「既に手は打ってある」

ジャック「何だと？それは一体」

遊星「北風と太陽だ」

クロウ「北風と太陽？」

鬼柳「そういう事か・・・さすが遊星だぜ」

プラシド「よく考えたものだな」

ジャック「どういう意味だ」

プラシド「北風は旅人から無理矢理衣服を剥ぎ取ろうと風を吹いた」

鬼柳「太陽は暑さでジワジワと旅人から脱がそうとするんだよ。わかるだろ？」

ブルーノ「つまり無理に説得するよりも根気良く外堀を固めて」

プラシド「時を待つ。そうだな遊星」

遊星「ああ」

ボマー「無理に言っても反発するだけだからな。あの歳の若者は」

遊星「そういう事だ」

鬼柳「それがいつになるかわからねえけど」

ブルーノ「その時は必ず来るんだね！」

遊星「そうだ。絶対に来る」

ジャック「このデュエルは長期戦になりそうだな」

クロウ「だが俺達は絶対に負けないぜ！」