Ⅳ『髪型を変える?』 Ⅴ『我ら三兄弟全員で変えようと思う』 (7)

Ⅳ「くっだらねえな・・・何でだよ?」

Ⅴ「何となくだ」

Ⅲ「とりあえず遊馬、凌牙、カイトの中から決めましょうか」

Ⅳ「まともなのがいねえな」

Ⅴ「言われてみれば確かに」

Ⅲ「そうですか?僕は遊馬は普通だと思いますよ」

Ⅳ「全員変じゃねえか」

Ⅴ「どうして彼らは奇抜な髪型をするんだ?」

Ⅳ「知らねえよ」

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Ⅴ「まずカイトを見てみようか」

Ⅲ「はい」

Ⅴ「カイトの髪型は何と呼んでいる?私はイチゴだ」

Ⅲ「うーん・・・僕は球根ですかね」

Ⅳ「辣韮」

Ⅴ「3人がそれぞれ違う呼び名で呼んでいるな」

Ⅲ「カイトの場合は奇抜ですが様々な角度から違う物に見えますよね」

Ⅳ「ああ」

Ⅴ「ちなみに子供の頃からこんなのだった」

Ⅳ「弟は普通なのに・・・親父がイかれた髪型してるか」

Ⅲ「ですね」

Ⅳ「じゃあ凌牙は何だ?」

Ⅴ「タコ」

Ⅲ「タコです」

Ⅴ「Ⅳは」

Ⅳ「タコ」

Ⅲ「凌牙はカイトと違ってどの角度から見てもタコですよね」

Ⅴ「なのに異名がシャークだ」

Ⅳ「モヒカンにすりゃいいのに」

Ⅲ「何故です?」

Ⅳ「鮫の」

Ⅴ「背びれか」

Ⅳ「あれじゃシャークってあだ名の信憑性が無くなるぜ」

Ⅲ「次は遊馬ですね」

Ⅴ「エビ」

Ⅳ「エビ」

Ⅲ「やはり兄様達もエビに」

Ⅳ「そりゃエビだろ」

Ⅴ「一馬さんもエビだ」

Ⅳ「代々エビの家系なのか?」

Ⅲ「そう言えば遊馬が自分の家は代々この髪型だって」

Ⅳ「それに比べて俺ら兄弟って普通じゃね?」

Ⅴ「そうだな」

Ⅲ「他の人達も見ましょうか」

Ⅳ「ああ」

Ⅳ「どいつもこいつもまともじゃねえな・・・」

Ⅴ「・・・」

Ⅲ「どうします?やめますか?」

Ⅴ「いや一度言ったからにはやり遂げねばならない」

Ⅳ「どうすんだ?」

Ⅴ「私がこれらの写真をばら撒き空中で掴む。それが我ら兄弟の髪型の運命だ!」

Ⅳ「兄貴に賭けるぜ!」

Ⅲ「僕もです!」

Ⅴ「ばら撒くぞ!」バッ

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅴ「これだ!」ガシッ

Ⅳ「マジかよ兄貴・・・」

Ⅲ「これは・・・」

Ⅴ「やるしかない」

数日後

小鳥「何かⅢ達が六十郎お爺さんみたいな髪型して歩いてるって噂よ」

遊馬「ついに頭がどうかしちまったんだな・・・気の毒に」









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