【安価】渡辺「それは違うぞ!」【OSD】 (396)



※このスレはオリジナルキャラクターによる安価スレです。
ダンガンロンパの設定をお借りしています。ダンガンロンパ本編のネタバレを多少する可能性もあります。

※キャラメイクはありません。期待された方が居られましたら申し訳ありません。

※安価、またはコンマによって主人公が動き、ストーリーが進行します。

※多作品からの影響をバリバリ受けてます


前回【安価】ダンガンロンパ・オリジナル
――【プロローグ】~【CHAPTER3】動機発表前まで――
【安価】ダンガンロンパ・オリジナル - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422273594/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428842316



1   【超高校級の幸運】  渡辺 当 (ワタリベアタル) ♂
コミュ力 5
精神力 5
推理力 5
調理スキル85
 【特徴】
・超高校級の幸運…稀にド級の奇跡を起こす。
・平凡…これといった特徴もない。
・才能への憧れ…無個性の塊であることに自己嫌悪を感じている。


2   【超高校級の科学者】 升野 利兎 (マスノリト) ♀
コミュ力 9
精神力 5
推理力 1

 【特徴】
・超高校級の科学者…科学においてのみは専門家をも凌ぐ
・マッドサイエンティスト……人の命よりも自身の好奇心を優先する。
・まな板…言わずもがな。


3   【超高校級の指揮官】 郷田 燐火 (ゴウダリンカ) ♂
コミュ力 7
精神力 8
推理力 6

 【特徴】
・超高校級の指揮官…PMCにて精神と身体を鍛え上げている。頭脳もそこそこ。
・上に立つ者…自分だけではなく周りを見て行動できる。
・トラウマ…軍の女教官の話題をあげると発狂する。


4   【超高校級の嘘つき】 小野方 守 (オノカタマモル) ♂ ○
コミュ力 1
精神力 5
推理力 7

 【特徴】
・超高校級の嘘つき…自身の思惑に限らず嫌われる。
・親友…渡辺の親友。しかしそれ以外にはこれといって友達はいない。
・飄々…人をバカにした生き方をする。


5   【超高校級のバレー選手】 木村 沙々波 (キムラサザナミ  ♀ ○
コミュ力 4
精神力 3
推理力 4

 【特徴】
・超高校級のバレー選手…仲間の士気を高める。
・愛想笑い…人の顔色を窺いすぎる。
・いじめられっ子…他人を避けがち。しかし渡辺には心を開き克服しかけている。




6   【超高校級の手芸部】 手編 麻布 (テアミマフ)♀
コミュ力 4
精神力 6
推理力 4

 【特徴】
・超高校級の手芸部…布で作られたものであればすべて手で作成可能。
・アーちゃん…【超高校級の芸術家】という人格も持つ。
・二重人格…升野のクスリにより一日ずつで人格は交代している。



7   【超高校級のロードレーサー】 小海 浩道 (オウミコウドウ) ♂ ○
コミュ力 6
精神力 7
推理力 5
調理スキル25

 【特徴】
・超高校級のロードレーサー…緊迫した勝負で本領を発揮する。
・相棒…渡辺の相棒。男のロマンイベントをこなした
・気さく…基本いいやつ。


8   【超高校級のお嬢様】 マリー=デンドロビウム (マリーデンドロビウム)♀ 【DEAD】
コミュ力 3
精神力 3
推理力 5

 【特徴】
・超高校級のお嬢様…羨望の目で見られ、憧れられる。
・出る杭は打たれる…わがままに振る舞う。
・古風…日本の文化をはき違えている。


9   【超高校級の執事】 ケマン=フェアフィールド (ケマンフェアフィールド) ♂ 【DEAD】
コミュ力 7
精神力 7
推理力 7

 【特徴】
・超高校級の執事…名家デンドロビウム家に最年少執事として勤務する。
・天性の才…すべてにおいて基準を上回る。
・籠の中の鳥…自由になりたいという願望がある。


10  【超高校級のコスプレイヤー】 夢見 雨衣 (ユメミアマイ) ♀ 【DEAD】
コミュ力 6
精神力 5
推理力 5

 【特徴】
・超高校級のコスプレ…様々なキャラクターの衣装を着こなす。 
・幼馴染…完賀雨衣という名で小学生時代渡辺と幼馴染だった。
・妬み…超高校級のギャルや超高校級のアイドルにいい感情は持っていない。



11  【超高校級のハッカー】 羽場井 望希 (ウバイ ノゾキ) ♂ ○
コミュ力 4
精神力 6
推理力 6

 【特徴】
・超高校級のハッカー…機械系統全般を使いこなす
・決意表明…【超高校級のプログラマー】へリベンジを果たすと渡辺に決意を露わにした。 
・むっつり…機械に強くなった原因……。


12  【超高校級の放送委員】 安生 成賛 (アウ ナサン) ♀
コミュ力 6
精神力 3
推理力 5

 【特徴】
・超高校級のアナウンサー…聞き取りやすい声で相手に意見を述べることができる。
・他人任せ…自分で責任を負いたがらない。
・常識人…濃いメンツの中で珍しい存在。


13  【超高校級の???】 桐ノ過 類 (キリノカ ルイ) ♀
コミュ力 2
精神力 5
推理力 7

 【特徴】
・超高校級の???…正体不明。頭は切れるようだ。
・毒舌…主に渡辺に対しとげとげしい言葉を使う。
・記憶喪失…モノクマに記憶を奪われ才能すらも思い出せない。


14  【超高校級の整美委員】 清水寺 千 (シミズジ セン) ♀
コミュ力 3
精神力 6
推理力 3

 【特徴】
・超高校級の整備委員…清掃、室内環境を整えるスペシャリスト。
・生真面目…頭が凝り固まり柔軟な発想ができない。
・潔癖症…ホコリや雑菌さえ許さない。


15  【超高校級のチアリーダー】 元原 茅亜 (モトハラ チア) ♀
コミュ力 7
精神力 5
推理力 3
調理スキル92

 【特徴】
・超高校級のチアリーダー…前に進む人を応援する
・色物好き…あることをきっかけに小海に好意を持つ。
・元気っ子…立ち直りが早い

16  【超高校級の教祖】 神藤 治 (シンドウ オサム) ♂ 【DEAD】
コミュ力 4
精神力 9
推理力 5

 【特徴】
・超高校級の教祖…新興宗教の教祖。自身の考えに絶対的信頼を置いている。
・マイペース…時折自分の世界に入ってしまう。
・礼儀作法…同年代であっても敬語を使う。




~~ 希望が峰マップ ~~


― 校舎1F ―

【体育館】 【体育館前】 【女子トイレ】 【男子トイレ】【保健室】

【購買部】 【玄関ホール】 【視聴覚室】 【教室1-A】 【教室1-B】

― 寄宿舎 ―

【各自個室】 【食堂】 【厨房】 【ランドリー】 【トイレ】


― 校舎2F ―

【プール】 【女子更衣室】 【男子更衣室】 【プール前ホール】 【女子トイレ】 【男子トイレ】 【教室2-A】 【教室2-B】 【図書室】


― 校舎3F ―

【教室3-A】 【教室3-B】 【娯楽室】 【美術室倉庫】 【美術室】 【物理室】 【物理準備室】




――【校則】――

1、生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

2、夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3、就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4、希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5、学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

6、仲間の誰かを殺したクロは【卒業】となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

7、異性の更衣室に入ってはいけません。入った場合はその場でオシオキを開始します。

8、電子生徒手帳の貸し借りを禁止します。




   【19日目 現在】


《現在の好感度》

郷田燐火……51 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……53 開放イベント  【私の夢】

小海浩道……100  開放イベント【男の友情】

手編麻布……32  開放イベント【他人との差】

木村沙々波……81

小野方守……100  開放イベント 【真実と虚構】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……13

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27

元原茅亜……46

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】




《モノクマメダルの数》

  96枚


―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ

―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

『アクセル全開!』……集中力を1消費してスキルを使用した際、論破したとき発言力の回復量が2になる。

『クラッキング』……閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『親友』……ゲームオーバーになりそうな際、一度だけ小野方が庇ってくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。


以上テンプレでした。本編投下は土曜日の9時30分からです。よかったらどうぞ!

立て乙です

立て乙です

前スレ埋めていただいた方ありがとうございます。こちらの投下も再開していきたいと思います。

では、スタート


~~ 大浴場 ~~


安生「ふふふーん♪」

安生「やっぱり朝風呂っていいわね」

安生「夜時間だから危険なんだけどさ……」

安生「もうそろそろ上がろっかな」


ザパーーン

ガララ……


安生「タオルタオルっと……」

安生「……へ?」

羽場井「……あ? 何故ここにいるというか何故今風呂にというか礼を言う……」

安生「何がっつり見てんのよ!!」

羽場井「ごふっ……」

羽場井「……出会いがしらに殴られるとは……」

羽場井「……しかしこれもまた……一興……(ガクッ)」

安生「あ……やってしまった……。まぁ、いっか。羽場井だし」

安生「それにしても何してたんだろう……」

安生「あ、これは……パソコン?」



~~ 渡辺 個室 ~~


   【20日目】


 『ぴーんぽーんぱーんぽーん』

 『えー、校内放送。校内放送。生徒の皆さんはただちに体育館へと集合してくださーい』


渡辺「……嫌な予感しかしないが……行くしかないか」




~~ 体育館 ~~


羽場井「…………」

渡辺「もっちー? なんか顔色悪いぞ」

羽場井「……ただの貧血だ」

安生「あはは…………」



升野「………………」


全員が集まっているというのに升野はステージ上――モノクマ側に座って足をブラブラさせている。


小海「お前さぁ……いい加減にしろよ」

小海「別に裏切ったことは許すわけでもねぇ。でも、露骨にそっち側にいる必要はねぇだろうが!」

升野「私は私のしたいようにする。いちいちモルモットの意見なんぞ聞いてられるか」

小海「そのモルモットってのもやめろよ!」

小海「相棒もなんかいってやれよ!」

渡辺「……」


升野にも目的がある……


小海「……相棒?」


モノクマ「やっほぉぉぉおおおおおおおおい!!」

モノクマ「朝から眠そうな顔してるね若者たち!」

桐ノ過「……チッ」

元原「お手本みたいな舌打ちです」

郷田「用件は大方動機の発表か」

モノクマ「な、なんのことかなー?」

渡辺「何でもいい! もうお前のやりたいようにやらせて溜まるかよ!」

モノクマ「うぷぷ」

モノクマ「オマエラさー、まだこっから出れるとでも思ってんの?」

木村「あっ、当たり前です!」

清水寺「こ、こんなとこ一秒たりとも痛くないわよっ」

モノクマ「おー……おー……やっぱり超高校級ともなるとこうもめんどくさいものなのかね」

モノクマ「そこんとこどう思う? 凡人代表。あ、言い間違えた渡辺くん」

渡辺「……喧嘩売ってんのか」

モノクマ「うぷぷっ! 冗談だってばよ! マジになんないでよっ」

郷田「……気にするな。戯言だ」

渡辺(ハハッ……【気にするな】ね……)






モノクマ「それじゃお待ちかねの動機発表たーいむ!」

モノクマ「今回の動機はこちら!」


羽場井「……DVD? ……なるほど」

小海「待て。お前は喋るんじゃあない!」

小野方「あっはっは! なんなんだろうね」

モノクマ「各自自分の分を取って取って」


……みんなしぶしぶといった様子でDVDを受け取った。


モノクマ「それに映っているものそれは……」

元原「」ゴクリ

モノクマ「視聴覚室で見てね!」

渡辺「なんだよそれ……」

モノクマ「ま、補足しておくと……」




モノクマ「オマエラの命はオマエラだけのものではないということだけ覚えておいてね?」



~~ 視聴覚室 ~~


郷田「モノクマの発言の意図……さっぱりわからんな」

桐ノ過「……見てみるしかないでしょう」

小海「どうする? 全員で一つずつ見るか?」

郷田「いいや、この前の夢の件もある。恐らくプライベートなことになるはずだ」

升野「……だからこそ公開する必要があるんじゃないか」

桐ノ過「……とにかく各自で見て判断しましょう」

渡辺「……だな」


……俺は席につき自分のDVDをセットして画面に目を向ける。


 『ざざ……ざざざざ……』


渡辺「……?」

徐々に画面がクリアになっていく。


 『――ッ! ――!?』


どこかの倉庫……不良のたまり場にでもなっていそうな場所。そこには……実の妹、渡辺役(ワタリベ エキ)が映っていた。


渡辺「役!?」


モノクマの仮面をした男の集団に囲まれている……。


 『アニキッ! アニキ助けて!』


渡辺「どうなってるんだ!? ここは倉庫……? なんで役が……いったい誰が!?」


 『やだっ! なんなのあなたたち!?』

 『うぷぷっ! 恨むんならお前の大好きなアニキを恨めよぉ?』

 『絶望しろぉ絶望絶望絶望絶望!!』

 『アニキ、アニキぃ! 助けてよぉぉぉおおおおおおお!!!』


 【自分以外の命と引き換えに、渡辺役ちゃんの命を保障するよ☆】


渡辺「………………………………………………」






渡辺「役……? なんで……関係ないだろうが……」

安生「な、何これ……」

小海「う、うぁ……!?」


明らかに悪意しかない映像……。他のメンバーも表情から鑑みるに同じような内容なのか?


小野方「っ……ふざけんな……」

小野方「ふざけんなぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


桐ノ過「……意味が分からない……」

郷田「……全員部屋に戻れ。言いたいことはわかるな? 頭を冷やせ」

升野「……? 待ってくれ。私のだけ何も映らないのだが」

元原「知らないです! もう! なんなんですこれ!?」

升野「……そうか……?」

郷田「とにかく一人になった方がいい……俺も一人になりたい」

渡辺「……それじゃあ、各自解散ってことで」


俺も少し……一人になりたい。


~~ 渡辺 個室 ~~


なんで役が……あれは人質ってことなのか……?


 『オマエラの命はオマエラだけのものではないということだけ覚えておいてね?』

 【自分以外の命と引き換えに、渡辺役ちゃんの命を保障するよ☆】


渡辺「この感じは……それぞれの大事な人を人質に取ったってことなのか……?」

渡辺「嘘だろ……」

渡辺「モノクマ……あの野郎……」


  【20日目 午前 自由時間】



…………………………さて、何をしようか。

安価↓

1、誰かと話す(>>56>>57>>58

2、探索をする(>>65>>420

3、ガチャを回す

3


~~ 購買部 ~~


渡辺「…………」


下ばっかり向いていても仕方がない。何か動かないと……ダメになりそうだ。


渡辺「いつもみたいに10枚ぐらいいれるか」


安価↓10まで(コンマによりプレゼント決定。また、依代人形を購入する場合は本文に書いてください)


そおい

へい

ほい



バードライス
自動消滅カセットテープ
子猫のヘアピン
アゴドリル
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
赤いマフラー
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ

をゲット!


手編「あれ……わたるん」

渡辺「手編か……元気ねぇな」

手編「おたがいさまだよ……」

手編「ちょっと気をまぎらわしたいから、つきあってよ」

渡辺「もちろんいいぜ」


さて、何を話そうか

安価↓

1、アーちゃんについて

2、夢について

3、【他人との差】

4、自由安価(お好きにどうぞ)



選択3 【他人との差】


渡辺「手編とか才能ある奴らってライバルとかいるの?」

手編「ばりばりいるよ……っていうかぼくなんて業界でいったらちゅうのじょうぐらいだよ」

渡辺「て、手編でもかよ……」

手編「でもね、どんだけがんばってもさ。こえられない壁ってのがあるんだよ」

手編「ぼくは作りたいものをつくってるだけだったはずなのにね」

手編「いつしか壁をこえようとむだに努力していたんだ」

手編「ほんとみのほどしらずだよ」

渡辺「努力が無駄だなんて……そんなことはないだろ」

手編「あるよ。さいのうの壁は超えられない」

渡辺「……」

渡辺「悔しくないのか、負けっぱなしで」

手編「むー……そのいいかたはずるいなぁ」

手編「……ざせつしちゃったんだから仕方ないじゃん」

手編「ぼくはぼくのふぁんが喜んでくれればおーるおっけーだよ」

渡辺「…………そっか」


手編のことがなんとなくわかった気がする。


『通信簿』手編は過去に挫折を味わっているようだ。

【インフォ】手編の好感度がぐっと上がりました。


プレゼントを渡そうか

安価↓


―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
自動消滅カセットテープ
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
赤いマフラー
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ

マフラー


選択 赤いマフラー


手編「ふぅむ……なかなかのでき……参考になるなぁ」

手編「これもらっていいの?」

渡辺「あぁ」

手編「それじゃしんさくのお手本にしよっかな。ありがとね」


喜んでくれたみたいだ。

【インフォ】手編の好感度が上がりました。

【インフォ】好感度が50を超えました。イベント『トップをねらえ!』が開放されます。


その後手編を少しお茶をしてから個室へと戻った。


~~ 渡辺 個室 ~~


手編もあんなで挫折してたんだな……

俺は……


   【20日目 午後 自由時間】




さて、何をしようか。

安価↓

1、誰かと話す(>>56>>57>>58

2、探索をする(>>65>>420

3、ガチャを回す

1小野方


選択1 小野方


~~ 食堂 ~~


小野方「やあ! 最近アイスコーヒーを飲んでるんだ。渡辺クンもどうだい?」

渡辺「……お前、さっきの絶叫はどうしたんだよ」

小野方「…………なんのことだい?」

渡辺「……もういいよ」


さて、何を話そうか

安価↓

1、DVDの内容について

2、友情について

3、【真実と虚構】

4、自由安価(お好きにどうぞ)

1


選択1 DVDの内容について


渡辺「親友のお前だから言うけどさ……」

小野方「ん?」

渡辺「あのDVD……俺の妹が映っていたんだ」

小野方「っ」

小野方「妹さんが……!?」

渡辺「正直……怖いよ……。アイツを傷つけたくないんだ」

小野方「ボクも……ある人が映ってたんだ。大事な人」

小野方「ボクの人生を大きく変えた大事な人だ」

渡辺「マモルにもやっぱいるのか。そういう人」

小野方「ボクは……その人を守りたい。けど……そうしたらみんなが……っ」

小野方「……ボクらしくないセリフだよね」

渡辺「……気にすんな」

小野方「うん……早くここから出て妹さん助けないとね」

渡辺「あぁ……サンキューな」


【インフォ】これ以上好感度は上がりません。


小野方「それじゃあ、ボクはこの辺で」

渡辺「あぁ……お互い頑張ろうぜ」




……そういえばアイツ、俺のこと【渡辺クン】って呼んでたな。…………まぁ、いっか。


~~ 渡辺 個室 ~~


   【20日目 夜】


渡辺「……役のことばっかだな、俺」

渡辺「……シスコンみたいだな……」


……今日はもう寝てしまおう。



   【20日目 終了】


《現在の好感度》

郷田燐火……51 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……53 開放イベント  【私の夢】

小海浩道……100  開放イベント【男の友情】

手編麻布……43 開放イベント 【トップをねらえ!】

木村沙々波……81

小野方守……100  開放イベント 【真実と虚構】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……13

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27

元原茅亜……46

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】




《モノクマメダルの数》

  86枚


―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
自動消滅カセットテープ
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

『アクセル全開!』……集中力を1消費してスキルを使用した際、論破したとき発言力の回復量が2になる。

『クラッキング』……閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『親友』……ゲームオーバーになりそうな際、一度だけ小野方が庇ってくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。


  《モノクマ劇場》


モノクマ「やったねモノクマ! コロシアイが増えるよ!」

モノクマ「てか、渡辺くんの妹さん名前読みにくいんだよ!」

モノクマ「新学期になるたびに『あ……、こう読むんです』とか言うんでしょ!」

モノクマ「もー……親御さんしっかりしてよ」

モノクマ「ってか苗字の時点でめんどくさいけどねっ。うぷぷっ!」

乙です

あ、次回投下は土曜日9時30分です。よかったらどうぞ!

乙です
DVDの内容がだいぶエグイな……

>>44
レスサンクスです

>>46
こういうの書くときが一番楽しいれす(^q^)

では開始させていただきます


~~ 大浴場 ~~


安生「……あれっ、また来たんだ」

羽場井「……もう上がったのか?」

安生「残念だったね」

羽場井「……そうでもない」

安生「はぁ……今世紀一番残念そうな顔よ?」

羽場井「……うるさい。俺には仕事があるんだ」

羽場井「……」カタカタ

安生「またパソコン……? それって……」

羽場井「……ネットには繋がらなかった」

安生「……そっか」

羽場井「……だが収穫もあった」

羽場井「……図書室で見つけたこのパソコン。中にいくつか既存のデータが入っていた」

羽場井「……どれもかしこもロックが掛かっていた。しかも俺のライバルのものにそっくりだ」

安生「ちょ、ちょっとそれってここを脱出できる鍵になるんじゃないの!?」

羽場井「……しかしロックが強固すぎる。一つしかまだ開けられていない」

安生「なるほど。ここで作業していたのはそれだったわけね……。ここは唯一カメラの無い場所だからここでしてたのね」

羽場井「……モノクマを警戒しておくに越したことはない」

安生「ところでロックを外せたデータってのは?」

羽場井「……ただのメモだ。しかもほとんど情報量は少ない」

羽場井「……そこに書いてあったのは【日向創 ○】……そして」

羽場井「……【升野利兎 ×】……」

安生「え……? どうして彼女の名前が……?」

羽場井「……アイツはまだ何かを隠している」

羽場井「……この×が何を示すのか、俺たちは知るべきだ」



~~ 渡辺 個室 ~~



……頭が痛い。というより寝ると例の映像が浮かんでくる。


渡辺「……今までこんな環境でちゃんと生活できていた方が異常だったんだよ……」

渡辺「役はどうなった? 母さんは、父さんは?」

渡辺「俺の、せいだ……。俺が希望が峰なんかに来てしまったから……」


……とにかくここを出ないと。今俺が調べられるのはあれしかないんだ。


渡辺「カムクライズルプロジェクト……あの封筒の中にそれの承諾書とやらが入っていたはずだ」


俺は机の棚から封筒を取り出し中から数枚の書類を取り出す。



―――― カムクライズルプロジェクト 被験者に対しての利用規約と承諾について ――――


渡辺「スマホゲームみたいだな……」


・本実験において被験者の人権は一切尊重しない。


渡辺「……っ」


・本実験の目的は被験者へのあらゆる【才能】の移植である。


他にも様々な小難しい文章が並んでいた。しかし大まかな内容としてはこの二つだけだ。


渡辺「さ、才能の移植だって……!?」

渡辺「そんなことができるわけないだろ……」


そして、何よりも……


渡辺「なんで……なんでこんなもんを俺に渡すんだよッ!!」

渡辺「モノクマは俺になんて言いたいんだッ!? ふざけてんじゃねぇよ!!」

渡辺「………………」

渡辺「………………これじゃモノクマの思い通りだ……落ち着け……」

渡辺「……そうだ、図書室だ。升野の言っていた図書室に行こう……」

渡辺「何か手がかりがあるかもしれない」


~~ 図書室 ~~


渡辺「……ここにカムクライズルプロジェクトのヒントが……」

渡辺「……でも今までそんなものみたことないぞ……?」

渡辺「……そういえばカウンター裏のドア……ナミちゃんが気にしてたな」


カウンター裏のドアを開けると埃っぽい空気が溢れ出てきた。


渡辺「ごほっ……ごほっ……。なんだよもう……」

渡辺「つか、こんな部屋があったのか……。本の倉庫みたいなとこか」

渡辺「ジェノサイダー翔? キラキラちゃん? ……なんの資料だこれ」

渡辺「そんなものどうでもいいんだって。俺が欲しいのは……」

渡辺「……あ、あった。神座出流……? カムクライズルって読むのか」

渡辺「じゃああのプロジェクトはこの人の名前を取ってるのか。この人自体は……希望が峰の創始者!?」

渡辺「ま、待てよ。頭がこんがらかってきた」

渡辺「才能を植え付けるプロジェクトの名前が希望が峰の創始者の名前を冠してるってことは……」

渡辺「……希望が峰がこのイカれた実験に一枚噛んでるってのか?」


資料をめくる。


渡辺「脳を弄って才能を開花させるって……ロボトミー手術するのかよ……」

渡辺「知れば知るほど意味がわからねぇ……。希望が峰は何故こんなことに手を……」

渡辺「それよりも升野だ。アイツまさかこれをしようとか考えてないよな……?」

渡辺「好奇心とやらが暴走する前に止めないと……!!」

小野方「……渡辺クン?」

渡辺「!? まっ、ま、守……?」

小野方「こんなところで何をしているのかな?」

渡辺「べ、別になんでもねぇよ……」

小野方「ふぅん…………」

小野方「もうそろそろ夜時間が開けるから食堂に行こうよ」

渡辺「あ、あぁ……」



~~ 食堂 ~~


   【21日目】


元原「おはようございますです」

渡辺「おはよう。今日のメニューはどうしよっか」

アーちゃん「ハイハァイ! オレッち肉!」

渡辺「あれっ? 今日アーちゃんなんだっけ」

アーちゃん「最近適当なんだ。麻布の野郎も諦めてるみてェだなアハハ!」

元原「アーちゃんはお肉ダイスキさんです?」

アーちゃん「麻布の野郎がベジタリアン気味だからな。オレッちが食ってやんねェといけねェんだ」

渡辺(それは俗に言うダイエットってやつじゃ……)

アーちゃん「それなのにアイツオレッちが肉食うたびに野菜ばっか食いやがって……オレッちの好意を無下にする気かってェの」

渡辺(それはお前が食ってる分のバランスをとってるんじゃないかなー……?)


さて、誰と話そうか。(二人ずつ)

安価↓2まで

あう

小海

元原


選択 安生 小海


小海「くんくん」

安生「な、何よ……人の匂い嗅いで……」

小海「前々から思ってたけどお前って朝風呂してる?」

安生「前々から!? そんなに前から匂い嗅いでたの!?」

小海「ま、まて! 誤解だそれは!」

安生「問答無用!!」

小海「ぐふっ」

渡辺「何やってんだよ」

安生「あ、渡辺。ちょっと聞いてよ小海がまた変態やらかしてさぁ」

渡辺「あぁ、うん。そいつはそういう奴なんだよ」

小海「な、何を言う……そういうアタルだってこの前のノゾキがごっふぅぅうう!?」

渡辺「どうした? 望希? もっちーのことか?」

安生「……どしたの?」

渡辺「あっはっは! 男の友情ってやつだよ!」

渡辺「……だよなぁコウくぅん?」

小海「………………………………ソウデスネ」

渡辺「ね☆」

安生「アンタ性格変わったわね……」


【インフォ】安生の好感度が上がりました。

【インフォ】小海の好感度はこれ以上上がりません。



~~ 渡辺 個室 ~~


コウの奴……余計なこと言いやがって……




さて、何をしようか。

安価↓

1、誰かと話す(>>56>>57>>58

2、探索をする(>>65>>420

3、ガチャを回す


マスノ


選択1 升野


~~ 物理室 ~~


升野「……やぁ、よく来たな」

渡辺「最近ずっと一人だったみたいだからな。話し相手にでもなってやるよ」

升野「ふん。……その顔は話し相手というより質問しに来たんだろう?」

渡辺「…………」


さて、何を話そうか。

安価↓

1、カムクライズルプロジェクトについて

2、升野一族について

3、自由安価(お好きにどうぞ)

2


選択2 升野一族について


渡辺「お前がこの前言ってた升野一族ってのは……すごいのか?」

升野「ば、漠然としているな……」

升野「……升野一族は化学者の一族だ」

升野「君たちは知らないだろうが郷田辺りならば知っているはずだ……」

渡辺「郷田が?」

升野「……細菌兵器なんかにも手を出している者もいるからな」

渡辺「……!」

渡辺「それはマズイだろ!? 人が……人が死ぬんだぞ!」

升野「……しったことか。とにかく私は一族の当主になりたいだけなんだよ。そのためには実績が必要だ」

渡辺「……だから、カムクライズルプロジェクトなのか?」

升野「あぁ……あのプロジェクトの研究……そして自分自身の才能をさらに磨き上げる」

渡辺「才能を……今でも充分すぎるだろ」

升野「ダメだ。この程度じゃ弟を超えられない……あれを超えないとダメなんだよ……」

升野「アイツさえいなければ……クソ」

升野「アイツを殺してでも……私は……」

升野「…………とにかくだ! ……私は君たちを裏切ってでもこのプロジェクトを調べつくす」

升野「邪魔しなければ危害は加えないさ……たぶんな」

渡辺「……そんなもんここから出てからでもいいだろうが……」

升野「君に何がわかる」

渡辺「わかってたまるか、俺らを裏切った奴のことなんか」

升野「……もういい」


……どうにか改心させられればな……。


【インフォ】升野の好感度が上がりました。


プレゼントを渡そうか

安価↓


―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
自動消滅カセットテープ
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ

カセットテープ


選択 自動消滅カセットテープ


升野「……面白いものだ。君にしてはセンスがいいな」

渡辺「そりゃどうも」


【インフォ】升野の好感度が上がりました。


升野「君もきっとカムクライズルプロジェクトの素晴らしさに気づく。そうなったときは一声かけてくれ」

渡辺「一生ねぇよ」

升野「そうか」


升野を置いて俺は個室へと戻った。


~~ 渡辺 個室 ~~


……

   【21日目 午後 自由時間】




さて、何をしようか。

安価↓

1、誰かと話す(>>56>>57>>58

2、探索をする(>>65>>420

3、ガチャを回す


小海


~~ 食堂 ~~


小海「よぉ、元気か?」

渡辺「うん、まぁ」

小海「そっか。なんか顔色悪そうだからさ」

渡辺「お前に言われたかねぇよ」

小海「ブサイクとでもいいたいのか!?」


さて何を話そうか。


安価↓


1、DVDについて

2、元原について

3、【男の友情】

4、自由安価(お好きにどうぞ)

3


選択3 【男の友情】


小海「……なぁ、俺たちってそれなりに仲いいよな?」

渡辺「……どうしてそんなこと聞くんだ?」

小海「俺さ、時々不安になるんだよ」

小海「別にお前のことを信頼していないってわけじゃないんだけど……いつ裏切られるかもって……」

小海「俺、ちゃんとした友達できたの初めてだから……怖いんだ」

渡辺「バカ野郎。俺がお前を裏切るかっての」

渡辺「……お前は俺を裏切んのか?」

小海「そんなことするかよ」

渡辺「な? おんなじだって」

小海「……ははっ」

小海「はぁ……! そうだよな! 俺たち相棒だもんな!」

小海「考えて損した!」

渡辺「ありもしない頭で考えるのが無駄なんだよ」

小海「うるせっ」

小海「そうだ。アタル、こっから出たらバイクの免許とれよ」

渡辺「いきなりどうしたんだよ」

小海「一緒にツーリングに行こう。山にでも海にでも……俺らならどこにでも行ける。そうだよな!?」

渡辺「……そういうことならすぐにでもとってやる! バイク乗って遊びに行こう」

小海「俺らならなんでもできるよな。こっから出るぐらい簡単だ!」

渡辺「あぁ! やってやろうぜコウ!」

小海「おぉ! 相棒!!」


【インフォ】小海とのキズナがさらに深まった!!

【インフォ】『アクセル全開!』が『ノーブレーキ!』に進化しました。

スキル『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。



~~ 渡辺 個室 ~~


バイクか……俺の年齢じゃ一年たって原付だな。ま、なんだっていいさ。アイツと一緒ならな。


今日は疲れた……もう寝てしまおう


   【21日目 終了】


《現在の好感度》

郷田燐火……51 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……53 開放イベント  【私の夢】

小海浩道……100☆ 

手編麻布……43 開放イベント 【トップをねらえ!】

木村沙々波……81

小野方守……100  開放イベント 【真実と虚構】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……26

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27

元原茅亜……46

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】




《モノクマメダルの数》

  86枚


―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

 『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。

『クラッキング』……集中力を1消費して閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『親友』……ゲームオーバーになりそうな際、一度だけ小野方が庇ってくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。

小海くんのイベント全消化! 次は小野方くんですかね。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙ー
これ升野さんもう……

乙です

もうそろそろ始めたいと思いますが人いらっしゃいますでしょうか?

いますよー

ありがとうございます。それでは始めていきたいと思います。


~~ 食堂 ~~


   【22日目】


木村「アタルさん」

渡辺「ん? ナミちゃんどうした?」

木村「今日は何を作ってるんですか?」

渡辺「今日は味噌汁とか、和っぽく」

元原「絶対お肉必要ですっ。そうですよね、木村ちゃん!?」

渡辺「んなわけねぇだろ! 朝から肉はないっていつもいってんだろ!」

木村「(……じゅるり)お、お肉もいいんじゃないですかね」

渡辺「ちぃっ! これだから体育会系は!」

羽場井「……朝から肉とか……お前ら正気か」

渡辺「これが普通の反応だぞ!」

元原「でっ、でもお肉は人を強くするんです!」

木村「筋肉つけないといけませんから!」

羽場井「……………………うむ」

渡辺「あからさまに胸見ながらうなずいてんじゃねぇ!」



さて、誰と食べようか

安価↓2まで

元原

郷田


選択 元原 郷田


郷田「むむぅ……!!」

元原「どうしたです? 怖い顔して」

渡辺「顔の筋肉ってあんなに動くんだ……」

郷田「い、いやだな……この味噌汁……」

渡辺「味噌汁がどうしたよ。海外暮らしが長いからって味噌汁初めてなわけじゃないだろ?」

郷田「味噌汁自体は大丈夫なのだが……そ、その……あれだ……」

元原「あ、もしかしてしめじです?」

郷田「(びくっ)……なんでもない」

渡辺「ほほう? ほほうほうほう? 郷田ってまさかしめじ食えないの?」

元原「いや、この感じはキノコ全般NGって感じです」

郷田「そっ、そそそんなわけないだろう!? この俺が!? 好き嫌いだと!? あっはっはそんなわけあるかぁ!!」

渡辺「……」

元原「……」

郷田「……なんだその目は」

渡辺「俺も小さいこと人参食えなかったから、うん」

元原「私も野菜全般ダメでした」

郷田「なんでそんな生暖かい目で俺を見る!?」

渡辺「うん、今度から克服できるようにメニューにキノコをすりつぶしてだな」

郷田「いらないからな! そういう気遣い!」

元原「じゃあいっそのことミキサーにかけて粉末状にしてドリンクタイプに……」

渡辺「いいや、ここはいっそのことまるごと口に」

郷田「こ、殺す気か!?」


【インフォ】郷田の好感度が上がりました。

【インフォ】元原の好感度が上がりました。

【インフォ】元原の好感度が50を超えました。イベント『自分のしたいこと』が開放されます。


その後、出会って一番慌てている郷田を宥めて個室へと戻った。


~~ 渡辺 個室 ~~


   【22日目 午前 自由時間】


さて、何をしようかな。


安価↓

1、誰かと話す

2、探索をする

3、ガチャを回す

1小野方

1 小野方


~~ 保健室 ~~


小野方「やぁ、渡辺クン」

渡辺「マモルはこんなところで何をしているんだ?」

小野方「ちょっと怪我しちゃってね。絆創膏取りに来たんだ」

小野方「なんだったら少し話さないかい? ちょっと気分が落ち着かないんだ」

渡辺「あぁ、いいぜ」

小野方「ふふっ、流石渡辺クンだ」


安価↓

1、過去について

2、カムクライズルプロジェクトについて

3、【真実と虚構】

4、自由安価(お好きにどうぞ)

3


選択3 【真実と虚構】


小野方「渡辺クンは……こういう経験あるかな」

小野方「自分の言ったことがとことん外れちゃって、結果的にはみんなから嘘つき呼ばわりされるような経験」

小野方「友達も家族も失っちゃうような……」

渡辺「……ねぇよ。そんなのマモルぐらいだ」

小野方「あははー……ばれたかー」

小野方「運が悪かっただけなんだよ。最初は」

小野方「そのあとにボクが自棄になって嘘を吐くようになったから名実ともにこんなことになっちゃったわけなんだよね」

小野方「……もしもあの時、君のような。嘘を嘘と見破れてボクを怒ってくれるような人がいたとしたら……」

小野方「……」

小野方「…………それはきっと妄想に過ぎないんだけどね」

渡辺「……今からだって遅くない」

小野方「無駄だよ。もう世間の目はボクの周りには嘘しかないって目で見てる。みんなが嘘だと思えばたとえ真実でも嘘になっちゃうんだよ」

渡辺「でも、俺は知ってる。マモルがホントはどういう人間なのかを」

渡辺「ここから始めよう。嘘つきなんてレッテルはがしてしまおうぜ」

小野方「…………」

小野方「あははー……そんなことしたら渡辺クンにも迷惑かかっちゃうよ」

渡辺「別にいいよ」

小野方「?」

渡辺「だって俺たち親友だろ?」

小野方「……そうだね。そうだった」

小野方「渡辺クンはそういう人間だった」

小野方「ボクと親友になってくれるぐらい変な人だったね」

渡辺「変なは余計だろ」

小野方「あははー……」

渡辺「もしも、世界がお前を嘘つき呼ばわりしたって俺は最後までお前を信じ続ける。それが親友ってやつだ」

小野方「……うん」

小野方「それじゃあさ」

小野方「生まれ変わってボクが嘘つきでも……ボクが悪魔でもまた親友って呼んでくれるかな?」

渡辺「当たり前だ」

小野方「よかった! ……嬉しいよ!」


笑い慣れていないのかややぎこちなくマモルが笑う。いつもの人をバカにしたような笑顔とは違う……無邪気な子供らしい笑顔。


【インフォ】小野方とのキズナがぐっと深まりました。

【インフォ】スキル『親友』がスキル『大親友』へと進化しました

スキル『大親友』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ小野方が庇い発言力、集中力を全快にしてくれる。


小野方「……君に出会えて本当に良かった」

小野方「……あっ…………嘘だけどね」

渡辺「だからそれやめろって」




プレゼントを渡そうか(これ以上好感度は上がりません)


安価↓



―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ

渡さない


選択 渡さない





~~ 渡辺 個室 ~~


   【22日目 午後】


ここから出たらマモルともどこかにいきたいな……夢の国なんてどうだろう。


……図書室にパンフレットがあったから見てきたけどやっぱ女子と行きたいな……


次は何をしようか……


ぴーんぽーん…………


渡辺「……誰だ?」


……………………

それきりチャイムはなる気配がない。怪訝に思いながらもドアを開けるとそこには……


升野「くっはぁっ…………! わ、た……べ……」


顔が真っ白になった升野が倒れこんでいた。



渡辺「まっ、升野!? これはいったい!?」

升野「はは……しくじった……」

升野「自業自得、かな……」

渡辺「だ、誰にやられたんだ!?」

升野「………………」

升野「……すまな、かった……」

渡辺「は、ちょ待てって! クソ……状況が読めない……ッ」


升野「わた、しは……認めてほしかったんだ……」

升野「誰、でも……よかった……んだ……」

升野「誰か……わた、しを……」


升野を抱きかかえるもその目はどこか遠くを見つめている。


渡辺(体が……冷たい……)


俺たちの騒ぎを聞きつけたのか郷田と安生が走ってきた。


郷田「……升野? これはいったいどういうことだ!?」

安生「ま、また……!?」

渡辺「わかんねぇ! とにかく保健室に……!!」

升野「も……う…………………………………………」

升野「…………………………………………………………」


とたん、体が重くなりずしりと腕に圧がかかって……



~~ プール ~~


小海「……お、おい……なんだよ……」

羽場井「……プールが赤い……?」

小野方「……これは……!?」


プールの底の方から赤い何かが溢れだしてきている……


小海「ありゃあ……清水寺か!?」


 『『死体が発見されました。一定の捜査時間後、学級裁判を執り行います』』

投下終了。黒髪ロング枠二人リタイア。

次回投下は火曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙!
升野さん‥まさかのリタイヤ‥
振り返ると夢見ちゃん以外好感度が低い人が退場してる


やっぱり3章は二人退場ですよね…

乙です

>>93
升野さんはこのシリーズ最高レベルで死亡フラグビンビンでしたから……

好感度についてはのーこめんっ!

>>94
定番ですね

>>95
レスサンクスでございます。


では予定通り開始させていただきます。



――――――――――――――――――――――――――――――


    【CHAPTER 03】

「 ロス・ロスト・ダスト 」  非日常編


      


……残り10人

――――――――――――――――――――――――――――――



~~ 渡辺個室前 ~~


安生「升野さん! しっかりして!」

郷田「……もうアナウンスが鳴った。無駄だ」

安生「でっ、でも!」

渡辺「落ち着け、安生」

安生「落ち着けるわけないでしょ! また……また殺人が起きたのよ!?」

渡辺「だからって慌てたって何も始まんねぇだろ!」

安生「……っ」

渡辺「……俺たちは今やれることをやるしかないんだ……」

安生「……」

郷田「……それはそうと妙だな」

渡辺「妙?」

郷田「さっきの死体発見のアナウンスだ」

渡辺「確かになんか違和感があったけど……」

安生「……さっきのアナウンス……音源が二つあった」

安生「エコーとかじゃなくてまったく同じ音声が二個流れてたみたい……」

郷田「流石だな、音だけでそこまでわかるか」

渡辺「な、なぁ……それって……まさかとは思うけど」





俺が最悪の予想を言おうとする。その直前――慌ただしい足音ともに羽場井がやってきた。羽場井にしては珍しく慌てている顔だった。


羽場井「……アタル! ……クソ、やはり別にもあったか……」

渡辺「もっちー! ……何があった」

羽場井「…………清水寺がやられた……」

安生「し、清水寺さんも……!?」

郷田「二人も殺したというのか……!?」

羽場井「……すまない……。俺がもう少し早く……」

渡辺「なんでお前が謝るんだ。……それよりもまず状況を確認したい」

モノクマ「だったらこれがいるよねぇーっ!?」

渡辺「……」

モノクマ「もうちょっとこう……驚くとかしてもいいじゃない?」

モノクマ「いいしっ! そっちがそうくるならボクだってシカトしちゃうもんぷんぷん」

モノクマ「あ、これ『モノクマファイル3』と『モノクマファイル4』ね」


……『いつもの』をモノクマから受け取る。

【モノクマファイル3】

・被害者は『超高校級の整美委員』清水寺千。

・死体発見現場はプール。

・外傷は首筋の傷のみ


【モノクマファイル4】

・被害者は『超高校級の化学者』升野利兎。

・死体発見現場は渡辺当の個室前。


渡辺「ホントに清水寺まで……」


言霊ゲット!!

【モノクマファイル3】被害者は清水寺。プールで発見された。

【モノクマファイル4】被害者は升野。渡辺の個室前で発見された。


郷田「渡辺、一度プールに行って清水寺を見てこい。その間に俺は升野の検死をしておく」

渡辺「……検死?」

郷田「……少し気になることがある」

渡辺「そうか、わかった。ここは任せたぞ」


郷田の言う通りプールに行ってみよう。俺は急いでプールへと向かった。


【捜査開始】


~~ プール ~~


プールに来た俺はそこで唖然としてしまった。

……プールの奥底から赤い血が湧き出ているかのような光景だった。


渡辺「うぅっ……」


思わず口を押える。


小海「……これどうすればいいんだ?」

小野方「ひとまず清水寺さんを引き上げてあげないとだけど……」

小海「だ、誰がやるんだよ……」


今までの死体を観察するのとは違う……血の浮いたプールを潜り冷たい死体を運ばないといけない。

……ただの高校生にはキツすぎる。


アーちゃん「……たくよォ、クラスメイトぐれェ助けてやったらどォなんだ。んん?」

渡辺「アーちゃん?」

アーちゃん「オレッち推理とかできねェからよォ。……しみみはオレッちが引き上げてやる」


俺が何かを言う前にアーちゃんは血のプールの中に潜り軽々と清水寺を引き上げてきた。小海たちと頷き合うとアーちゃんから清水寺の死体を受け継ぎプールサイドへと置く。


アーちゃん「ちとオレッちはシャワー浴びてくるわ」

渡辺「……すまない」

アーちゃん「謝るのはオレッちじゃなくてしみみにだろ」

渡辺「あ、あぁ……」


返す言葉もない。とにかくここから捜査を始めよう。


1、調べる
・清水寺の死体
・プール

2、話す
・小海
・小野方

1 清水寺の死体

選択1 清水寺の死体


渡辺「それにしても……細身の清水寺がプールに沈んでたなんて考えにくいな」

小海「そうでもねぇぜ。これを見ろ」


小海の手にあるのは濡れた砥石だ。……なぜこんなものがここに?


小海「これ、さっき清水寺の服の中にあったんだ。たぶんオモリに使ったんじゃないか?」

渡辺「オモリ? だったら更衣室のダンベルの方が……ってあっちは性別がバレルのか」

小海「そういうことだな」


言霊ゲット!!

【服の中の砥石】清水寺をプールに沈めるためにオモリとして使われた。


小野方「……それにしてもどこからこんなに血が?」

小海「見たところ目立った外傷はねぇよな」

渡辺「えぇっと、【モノクマファイル3】によると……首筋だ」

渡辺「……やっぱり。長い髪で見えなかったんだ。首に切ったみたいな痕がある」

小海「その傷口……なんだっけ。授業でやった……そう大動脈ってやつじゃないのか?」

渡辺「あぁ……それに水の中で傷口が開いていたなんて……」

小野方「まるでお風呂でやるリストカットみたいだね」

渡辺「あぁ……清水寺が死んだ原因はそれと同じ仕組みだろうな」


それにしてもこの傷口……妙に小さく感じるな。……最小限ってやつか?


言霊ゲット!!

【清水寺の首】首すじの傷は最小限の大きさで切られていた。切られていた箇所は大動脈と思われる。


清水寺の死体はこれぐらいでいいか……。別のことも調べよう。



1、調べる
・プール

2、話す
・小海
・小野方

プール


選択1 プール


小海「……こんなにも血って出るもんなのか?」

小野方「海底火山爆発ッ! って感じだね」

渡辺「ふざけてる場合じゃないだろ」

渡辺「何か探してみよう。何かあるかもしれない」

小海「……この中をか?」

渡辺「……うん」

小野方「あ、でもボク泳げないし」

渡辺「……」

小海「……」

小野方「そんな目で見ないでよ」









渡辺「……何もなかったな」

小海「……プールってあんなに暖かかったっけ?」

小野方「それはあれじゃないかな。血がたくさん出るように血行を良くするみたいな」

渡辺「あぁ……リストカットと同じ仕組みね」


まったく……趣味の悪いクロだ。


言霊ゲット!!

【プールの水温】清水寺の血行を良くするために温度が上げられていた。


さて……二人と話してみようか

安価↓

1、小海と話す。

2、小野方と話す。


1


選択 小海


小海「はぁ……情けないぜ」

渡辺「何がだ?」

小海「なんか俺クラスメイトのみんなと仲良くやってたつもりだったのに清水寺の血見て気持ち悪いって思っちまった」

小海「クラスメイトが死んでんのにな……」

渡辺「誰だってそうなるよ。俺だって死体見るのは嫌だ」

渡辺「今回はアーちゃんが助けてくれたけど……」

渡辺「俺たちも俺たちで成長しないといけないのかな……」

小海「はぁー……要らないスキルだな」

渡辺「泣き言言ってられる場合じゃないぜ」

小海「わかってるけどよ……」

小海「……そっちじゃ升野も死んでたんだろ?」

渡辺「……あぁ」

小海「……どうなってんだろうな。俺たち」

渡辺「…………」

小海「もっとちゃんとした学校生活送りたかったよな……」


コウが珍しく弱気だ……。こいつも精神的に疲れてるんだろう。

……俺が頑張ってこの事件解決しないと。


次は小野方と話そう。



小野方「……この事件、どう思う?」

渡辺「悪趣味としか」

小野方「……だね」

小野方「ここを調べ終わったら升野さんの方にも行ってあげないと」

渡辺「……」

小野方「どうしたのそんなにボクをじっと見て」

渡辺「変わったなマモル」

小野方「あ、身長伸びたかな?」

渡辺「じゃなくて……人間的にだ」

渡辺「その、親友として嬉しいよ」

小野方「……? よ、よくわかんないけどありがとう……?」


小野方だって変わったんだ。俺も……!


……もうそろそろ升野の方へと行くとするか。



~~ 2F 廊下 ~~


俺が升野のところ……つまり俺の部屋の前に行こうと走っている時だった。

廊下の片隅に


渡辺「……誰か倒れてる!?」


急いで駆け寄る。こいつは……


渡辺「ナミちゃん!? ナミちゃん、しっかりしろ!! オイ!」

木村「……」

渡辺「ナミちゃん返事してくれ!」

木村「…………えへへー……もう食べられないですよぉ……」

渡辺「………………………………………………………………」

木村「……あっ……それたべまひゅ…………」

渡辺「こんなときに……」

渡辺「こんなときに幸せそうな夢を見てるんじゃねぇ!!(パシン!)」

木村「は、はひっ!? あ、あれぇ!? ここはいったい!?」

渡辺「……おはよう」

木村「あ、おはようございます」

渡辺「……何してたの? ここで」

木村「え、えぇーっと……なんでしたっけ」

木村「……あぁッ! 思い出しました。娯楽室でコーヒーを飲んだら眠くなっちゃって」

渡辺「……コーヒーを飲んだら眠くなった? 普通逆じゃないか?」

木村「そ、そんなこといわれてもですね……」


眠くなった、か……


渡辺「まさか……な」


言霊ゲット!!

【木村の証言】娯楽室のコーヒーを飲んだら眠くなったらしい。


渡辺「ナミちゃん。今大変なことになってるんだ」

木村「え……それってまさか……」

渡辺「そのまさかだ」

木村「……っ」

渡辺「ついてこい。俺の部屋に急ぐぞ」

木村「は、はい!!」



投下終了。すっかりナミちゃんがヒロイン。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!


こんな状況だけどナミちゃんがかわいい

乙です

>>

>>110
>>112
レスどうもです

>>111
ナミちゃんアホかわいい


~~ 渡辺個室前 ~~


木村「え……升野さん……?」

渡辺「死んだんだよ……清水寺もだ」

木村「ふ、二人もですか!?」

安生「あ~……木村ちゃんには私が色々説明した方がいい? 見た感じ何も知ら無さそうだし」

渡辺「頼んでいいか?」

安生「もちろん。渡辺には捜査してもらわないとね」

渡辺「そういうことかよ……じゃあナミちゃんを」

木村「不束者ですが……」

安生「えぇ!? お見合いなの!?」


郷田「渡辺、こっちだ」

渡辺「どうだった? 何か見つかったか?」

郷田「それも含めて色々話したいことがある。あとで俺に話しかけてくれ」

小野方「やっほー。一応ボクも来たよ。さっきは何も役に立てなかったからね」

渡辺「わかった。升野のことについても調べていこうか」


安価↓

1、調べる
・升野の死体

2、話す
・郷田
・小野方



選択1 升野の死体


渡辺「郷田、頼む」

郷田「おう」

郷田「俺もそこまで検死ができるわけではないが死体は見慣れてるんでな」

郷田「俺が気になったのは二点だ」

郷田「まずは顔」

渡辺「顔?」

郷田「死体だからといって青白すぎやしないか?」

小野方「彼女前から顔色悪かったと思うけどね。嘘だけど」

渡辺「小野方のいう通り。だけどそれにしても白すぎる……」

小野方「外傷が無くてこの感じだと……」

小野方「……毒殺かな?」

渡辺「毒殺か……」

渡辺「……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


それきりチャイムはなる気配がない。怪訝に思いながらもドアを開けるとそこには……


升野「くっはぁっ…………! わ、た……べ……」


顔が真っ白になった升野が倒れこんでいた。


渡辺「まっ、升野!? これはいったい!?」

升野「はは……しくじった……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


渡辺「……あり得るな」


言霊ゲット!!

【青白い顔】升野の死体の血色が余りにも悪かった。



郷田「それともう一つ。これを見てくれ」


郷田はおもむろに升野の長い髪に手をかけ、うなじを見せるように髪をあげた。

そこには謎の赤い斑点があった。


渡辺「これは……!?」

郷田「わからん。正直発見し損ねるとこだった。この長い髪のせいでな」

小野方「また首筋だね……」

郷田「まただと?」

渡辺「清水寺の方も首筋に傷があったんだ。それも大動脈っていうんだっけ? それ辺りに」

郷田「……なるほど。こちらの斑点の位置もそっちの傷と類似した場所にあるというわけか……」


言霊ゲット!!

【赤い斑点】升野の首筋に一つ赤い斑点があった。


だいぶ情報が集まったな……郷田に任せて正解だった。


調べるのはこれぐらいで……あとは二人と話してみよう


安価↓

1、郷田と話す

2、小野方と話す



選択 郷田


郷田「……渡辺、少しいいか」

渡辺「……どうした」

郷田「……あまり捜査を攪乱させたくないからお前にだけいいたいことがある」

渡辺「俺にだけ?」

郷田「そのぐらい……なんというか、自信がない……意見だ」


珍しく歯切りが悪いな。


郷田「……升野のような症状。以前戦場で見た気がするんだ」

郷田「あれは医療班に敵側のスパイが紛れ込んだ時だ」

郷田「そのスパイが俺の仲間にわざと血液型の違う血を輸血した」

渡辺「……」

郷田「俺はそっちに疎いからわからんが、別の血液型を輸血すると血液が凝固するらしい」

渡辺「……凝固……?」

郷田「すまん、あまり詳しくないんだ……」

渡辺「いいや、ありがとう。何かに役立つかもしれない」


【郷田の証言】戦場にて輸血のミスがあった時と似たような状況らしい。


郷田「……あとこれ。検死の戦利品だ」

渡辺「これは……メス? どこでこれを?」

郷田「升野のポケットから。……血の匂いがする」

渡辺「マジかよ……でもどこで?」

郷田「料理……というわけにはいかないよな」


言霊ゲット!!

【升野のメス】升野のポケットにメスが入っていた。


次は小野方かな





小野方「升野さんも死んじゃうなんてね……」

渡辺「しかもこっちは毒殺か……」

小野方「それに二件とも首筋にって……よほど几帳面さんなのかな?」

渡辺「几帳面ねぇ……」

小野方「ボクはA型じゃないしなぁ」

渡辺「知るかよ……」

小野方「でも升野さんはA型だ!?」

渡辺「血液型占いとかもういいからっ!」


言霊ゲット!!

【小野方の証言】升野はA型だった。


……それにしてもあっちは出血死でこっちは毒殺か……。

毒と言えば保健室か? 気休めにでも行ってみよう


~~ 保健室 ~~


元原「あっ、渡辺さん!」

渡辺「何かありそうか?」

元原「あははー……期待されても困るですよ?」

渡辺「おいおい……」


安価↓

1、調べる
・棚

2、話す
・元原



選択 調べる


渡辺「毒殺っていうならこういうとこにありそうだよな……」

元原「毒、です?」

渡辺「あぁ、升野の死因が毒殺っぽいんだよ」

元原「でも、こういうとこって毒とかないんじゃないですか? なんかこう……安全上の理由で」

渡辺「……それもそうだ」

渡辺「使い方によっちゃ……ってこともあるけどそんなことできるのは升野ぐらいだし……」

渡辺「……わからないな」

元原「あ、なんかここ。おかしいです」

渡辺「ん? 注射器?」

元原「針が一本足りないです」

渡辺「針が足りない……注射器本体はあるのに……」

元原「針は使い捨てですね」

渡辺「じゃあクロは本体をここに直しに来たのか……律儀だな」


言霊ゲット!!

【保健室の注射針】本体は全てあり針が一本紛失していた。


よし、次は元原に話しかけてみよう。




渡辺「元原はここに何を?」

元原「ん……なんとなくです」

渡辺「そ、そう……」

元原「でっ、でもちゃんと発見だってしてるんですよ!」

元原「これを見てくださいです! 輸血血液の冷蔵庫です!」

元原「ここのB型の血液が無くなってるんです!」

渡辺「輸血血液が……?」

元原「クロさんは何に使うですかね?」

渡辺「清水寺のあれにでも使ったのか……? いやでも……」


言霊ゲット!!

【輸血血液】冷蔵庫から一つ無くなっていた。


元原と共に考えているとき、急に保健室の扉が開いた。


桐ノ過「……娯楽室に来なさい。以上よ」

渡辺「えっ、何、ちょ、えぇ!?」

渡辺「ごめん、元原! 俺行ってくる!」

元原「いってらっしゃいです~」




元原「尻に敷かれてるですね」



~~ 娯楽室 ~~


渡辺「こんなとこに呼び出して……愛の告白?」

桐ノ過「人には見せられない喧嘩かもしれないわね」

渡辺「ごめんなさいでした」

桐ノ過「ここに呼び出したのは、そうね……アナタに用があるから」

渡辺「……?」

桐ノ過「私はまだ死ねないの。私のことを知るまでは」

桐ノ過「だから……アナタにも手伝ってほしい」

渡辺「……いいけど……どうして俺なんだ?」

桐ノ過「その……信頼してるから」

渡辺「え?」

桐ノ過「……もういいでしょう。あれを見なさい(グイグイッ)」

渡辺「いでで!? く、首がもげる!?」

桐ノ過「あそこのポッドの隣。何があるかしら」

渡辺「コ、コップかな? それも使用済みが二つ」

桐ノ過「誰が飲んだか知ってる?」

渡辺「確か、一つはナミちゃんが飲んだって。飲んだら眠くなったとか言ってたけど」

桐ノ過「なるほど……もう一つは?」

渡辺「さぁ? でもそこにオセロのやりかけがあるから……小野方?」


言霊ゲット!!

【コーヒーカップ】使用したコップが二つあった。一つは木村が使用したものだ。



 『ぴーんぽーんぱーんぽーん』

 『オマエラ、時間です。ちゃっちゃと裁判場まで来ちゃってください』


渡辺「とうとうだな」

桐ノ過「……行くわよ」

渡辺「あぁ……今回も生き残ってやろうぜ」


~~ エレベーター前 ~~


俺と桐ノ過が到着したころには全員が集結していた。


アーちゃん「こんなかったるもんちゃっちゃとすませよォぜ」

小海「そうできたら苦労してねぇよぉ……」

郷田「弱気になってどうする。これは生きるチャンスだ」

羽場井「……死ぬピンチの間違いじゃないか?」

渡辺「どうでもいいさ……できることをやるまでだ!」


……学級裁判前に誰かと話そうか。

安価↓




小野方


選択 小野方


小野方「気分はどうだい」

渡辺「最悪だ」

小野方「だろうね」

渡辺「やっぱり怖いよ。……間違ったら死ぬんだぜ?」

小野方「大丈夫だよ。ボクらなら」

小野方「ここから出て遊びに行くんでしょ?」

渡辺「……そうだったな」

渡辺「約束だったもんな」

渡辺「弱気になってる暇なんてないか!」

小野方「うん、その意気だよ」

小野方「それにボクもいるんだ。存分に頼ってよ」

小野方「ここにいる全員を敵に回してでもアタルを守って見せるからさ」

渡辺「あぁ……頼んだぜ。マモル」


……そうだ。迷ってる暇なんてない。

俺には頼れる仲間や親友がいる。


渡辺「……行くぞ。絶対に生き残るんだ……っ!!」




―― コトダマリスト ――

【モノクマファイル3】被害者は清水寺。プールで発見された。

【モノクマファイル4】被害者は升野。渡辺の個室前で発見された。

【清水寺の首】首すじの傷は最小限の大きさで切られていた。切られていた箇所は大動脈と思われる。

【服の中の砥石】清水寺をプールに沈めるためにオモリとして使われた。

【木村の証言】娯楽室のコーヒーを飲んだら眠くなったらしい。

【青白い顔】升野の死体の血色が余りにも悪かった。

【赤い斑点】升野の首筋に一つ赤い斑点があった

【郷田の証言】戦場にて輸血のミスがあった時と似たような状況らしい。

【小野方の証言】升野はA型だった。

【升野のメス】升野のポケットにメスが入っていた。

【保健室の注射針】本体は全てあり針が一本紛失していた。

【輸血血液】冷蔵庫から一つ無くなっていた。


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

 『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。

『クラッキング』……集中力を1消費して閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『大親友』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ小野方が庇い発言力、集中力を全快にしてくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。

投下終了! 桐ノ過さんにデレ期がやってきました。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!


もう三回目の裁判なんだなぁ…

乙です

小野方くんがイケメンすぎる

小野方くんがイケメンすぎる

小野方くんがイケメンすぎる

ナミちゃんがかわいかったので支援絵
下手でごめんよ
貼れてなかったら更にごめんよ

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira076505.jpg

>>134
もう折り返し地点ですなぁ……

>>135
レスサンクスです!

>>136
>>137
>>138
必死すぎワロタwwwwww

>>139
おぉぉぉおお!! ナミちゃんかわええ! 190オーバーの天使。
支援絵ありがとうございました!!



~~ 裁判場 ~~


もう三回目の裁判だ。みんなも慣れ始めているのか直ぐに自分の席についた。


木村「ふ、二人も殺したクロは誰なんでしょうか……」

小海「さぁな、今からソイツを探すんだろ……」

モノクマ「おやおや、君たちもここの空気に慣れてきたみたいだね」

桐ノ過「(ギロッ)」

モノクマ「あぁんっ! そんな目で見られたら興奮しちゃうぅぅうう!」

郷田「みんな所定の位置につけ。……緊張感を持ってこの戦場を勝ち抜くのみだ」

アーちゃん「おォ!? いいこといゥじゃねェか! 緊張感ってのは大事だぜェ!」

安生「なんでもいいわ。……ほら、始めましょうよ」


【議論開始】


モノクマ「ではでは~毎度おなじみ学級裁判ですが今一度ルールを確認したいと思います」

モノクマ「今から君たちには議論を交わしてもらい今回の殺人事件を引き起こした犯人……クロを指名していただきます」

モノクマ「指名した人がクロであればクロがオシオキ。指名した人がシロであればクロ以外の人間全員をオシオキさせていただきますっ!」

モノクマ「そんじゃ、じゃんじゃん議論しちゃってくださいね!」


木村「それにしても二人も[ピーーー]だなんて……」

安生「二人も殺せばそれだけ粗が出るはず。それなのに二人も殺したって言うと……」

小野方「それだけのメリットがあったということじゃないかな?」

渡辺「メリット?」

小野方「どちらかを殺した時に見つかって口封じしたとか……かもね」

郷田「ありえなくはないな」

元原「出血死と毒殺ですか……」

小海「しっかしどっちも【升野っぽい】殺し方だよな」

羽場井「……どういう意味だ」

小海「い、いや毒殺は言わずもがなだろ? それに出血死の方も血管を綺麗に切るなんて解剖とかやってる升野っぽいなーって」

羽場井「……確かに」

郷田「ここはまず清水寺の事件から方して行こう」

桐ノ過「そうね。一つずつかたずけていけば真相も見えるはずだわ」

あれ、酉がないよ?




小海「清水寺が死んでたのは『プールの中』だったぜ」

木村「ってことは《溺れちゃって亡くなった》んですね……」

安生「え? 溺れたら血出るっけ?」

郷田「……出るわけないだろ」

元原「血が出るってことはどこかを切ってるです」

アーちゃん「ナイフで『滅多刺し』!! つゥわけだな!」

小海「血とか言われたらあの光景思い出しちまったじゃねぇか……」

羽場井「……トラウマ」

アーちゃん「あんくらいでなんだよ貧弱だなァ」

桐ノ過「世の中アナタ基準と思わないことね」


安価↓

1、【モノクマファイル3】

2、【清水寺の首】

3、【青白い顔】

滅多刺しを清水寺の首で



渡辺「……!」

渡辺「それは違うぞ!」 【清水寺の首】


渡辺「滅多刺しなんかじゃないはずだ」

アーちゃん「あァ!? なんか文句あんのかァ!?」

渡辺「清水寺には目立った外傷は一つしかなかった」

木村「それって」

渡辺「そう、首すじの傷。それ一つだけだったはずだ」

アーちゃん「じゃァなんであんな血がたくさん出てんだ?」

渡辺「自[ピーーー]るときなんかにお風呂場でリストカットなんかしたりするだろ? あれと一緒だ」

郷田「傷口を水につけることで血が止まることを防げる……風呂場では結構も良くなるからさらに血は出ていくな」

渡辺「そしてもう一つ。その一つの傷は大きな血管を切ってたんだ。だからあそこまで血が出てきた」

アーちゃん「…………」

元原「?」

アーちゃん「オマエ……インテリだな」

渡辺「ど、どうも」


なんで目キラキラさせてんだこのバカ……

すいません。あげ忘れまくってます……


安生「……議論すればするほど升野さんがしたような犯行ね」

元原「どういうことです?」

安生「この中にあんな最小限で血がたくさん出るような切り方をできる人がいる?」

桐ノ過「郷田くんならば……あるいは……」

郷田「ちょ、ちょっと待て。俺じゃないぞ!?」

桐ノ過「わかってるわよ。アナタ細かい作業とかできなさそうだし」

郷田「……桐ノ過、この裁判が終わったら話がある」

桐ノ過「私には無いわ」

郷田「はぁ……話を戻すぞ」

郷田「安生の言う通りこの中にそんな芸当ができる奴がいるとは思えんな」

桐ノ過「……渡辺くん、あなたはどう思う?」

渡辺「……一つ引っかかることがある」


……捜査中に見つけたあれがこの議論を進展するカギになるのかもしれない。


コトダマリストから証拠を選べ!

安価↓

升野のメス



渡辺「……!」

渡辺「これしかない!」 【升野のメス】


渡辺「升野のポケットの中に血の匂いのするメスが入っていた」

渡辺「これなら凶器もわかっているし何より所持者が最小限の傷をつけることのできる升野だ。可能性は十分に高い!」

小海「その升野が死んでんだって! それとも何か。升野は自殺でもしたってのか!?」

渡辺「いいや、やっぱり今回のクロは升野なんだ」

小海「答えになってないぞ……?」

渡辺「清水寺は升野が殺したんだ……」

渡辺「【清水寺】はな」

安生「え……あぁ! そうか! ……でもそんなことって」

元原「え? え? どういうことです?」

木村「バカにも分かるように説明してくださぁい!」

桐ノ過「ようするに、升野さんを殺したクロは別にいるってことよ」

木村「!」

郷田「……見えてきたな、活路が」

渡辺「次は予定通り升野を殺したクロを考えるぞ」




桐ノ過「木村さん、升野さんの死体の状況覚えているかしら」

木村「え、えぇっと升野さんが亡くなった状況は……うぅ……」

渡辺「第一発見者は俺だ」

郷田「そうだったな。俺が駆けつける前のことからみんなに説明を頼む」

渡辺「あぁ」

渡辺「アイツは始め俺の部屋のインターホンを鳴らしたんだ。出てみたら顔面蒼白の瀕死の升野がいて……すぐに死んでしまったんだ」

小海「め、目の前で……」

渡辺「トラウマになりそうだ……」

郷田「俺たちも升野の最後には立ち会った。ここまでのことで気になった奴はいるか?」

桐ノ過「少しでも何か……思いつくことを言っていきましょう」


小海「そう言えばモノクマファイルには『死因が書いていなかった』よな」

桐ノ過「これまでの傾向から言えばそこが升野さんが殺された秘密……」

郷田「何かあるはずだ」

アーちゃん「普通にブッシュゥ! って《刺した》んじゃねェの?」

小海「いやいやいや……血なんてなかっただろ」

アーちゃん「そォなの?」

安生「ちゃんと捜査しなさいよ!」

アーちゃん「サーセン」

安生「もう……他にはえーっと……」

木村「『お顔が真っ白』でした!」

羽場井「……確かに」

小野方「『彼女の体、一つも何もなかった』し毒殺されたのかなぁ……」


安価↓

1、【赤い斑点】

2、【モノクマファイル4】

3、【小野方の証言】

彼女の体~←赤い斑点


渡辺「……!」

渡辺「それは違うぞ!」 【赤い斑点】


渡辺「外傷と呼べるかはわからないけど……升野の首筋に赤い斑点みたいなのがあったはずだ」

安生「斑点?」

渡辺「なんていうか……虫刺されみたいなのだよ」

小海「あっ! 俺もそれ見たぞ。なんか赤くなってたよな」

郷田「さて……これが何を意味するのか」

小野方「針……で刺したとかね」

小野方「どう思う? アーちゃんさん」

アーちゃん「あァん!? またオレッち疑われてんのか! 流石に傷つくぞオラァ!! そしてさんはいらねェ」

小海「疑うも何も実際に殺してきたんだろ!? 疑われて当然だろうが!」

アーちゃん「オレッちは自殺志願者しかアートッ! の材料にしてねェよ!」

小海「ドヤ顔すんな!」

渡辺「と、ともかく何か針状のもので刺したのかも知れないってのは確かだ」

木村「でも……何か刺しただけで人が殺せるでしょうか……?」

郷田「そこだな……毒針なんかあればできないこともないが」

小野方「本当に虫刺されかニキビとかなんじゃない?」


……いや……あれはそういうものじゃ……



安生「他に特に目立った外傷がないとなると……ずっと言ってる毒殺の線が濃厚ね」

桐ノ過「それは無いわ」

安生「え? でもそれが一番可能性は高いんじゃあ……?」

桐ノ過「私が何故反論したのか……はい! 渡辺くん!」

渡辺「え、俺!?」


またこのタイプの無茶ぶりっ……! 信頼されてるってことだよな?

それより【毒殺ではない】か……。考えられる理由は……


安価↓

1、毒物が無いから

2、撲殺だから

3、窒息死だから

1



渡辺「……!」

渡辺「これだ!」 【毒物が無いから】


渡辺「ここにはそもそも毒物はないはずだ……」

渡辺「俺の調べ不足で保健室とかにはあるのかもしれないけど……少なくとも食堂にはない。いつも見ているからわかる」 

桐ノ過「そうね……保健室にも一切そんなものはなかったわ」

アーちゃん「なんのようもねェのに保健室に行く女ってどォよ?」

小海「バーカ、女の子が保健室にいるだけでエロイベントの可能性があんだよ」

安生「毒物が無い……!? だとしたら升野さんはなんで死んだって言うのっ……!?」


桐ノ過「保健室には毒物なんてない」

桐ノ過「でも別の物はあるわ……」

郷田「まさか……輸血血液か」

桐ノ過「……えぇそうよ」

小海「輸血……? くそっ、なんで俺バカなんだろ……全然わかんねぇ……」



小海「輸血血液があるからどうなるんだ?」

木村「た、たくさんの血を見せて《気絶させる》とかですかね……」

元原「えぇっと……えぇっと……」

小野方「どういうことなんだろう……」

羽場井「……《鼻血用》……」

小海「それお前だけな!」

羽場井「……失敬な」

安生「ま、升野さんにわざと輸血ミスするように《別の型の血液を入れる》なんてー……ないか」

アーちゃん「いいや、《アートッ! に使うため》に決まってんだろ!」

郷田「それはないぞ」

桐ノ過「それはないわね」

アーちゃん「辛辣ゥ!」


安価↓

1、【郷田の証言】

2、【モノクマファイル4】

3、【青白い顔】

別の型の血液を入れるに郷田の証言



渡辺「……!」

渡辺「それに賛成だ!」 【郷田の証言】


安生「あ、当たってた!?」

渡辺「安生のおかげでなんとなくわかってきたぞ……」

渡辺「そうか……輸血血液をそういう風に使うのか……」

桐ノ過「その顔……推理が繋がってきたって顔ね」

渡辺「あぁ」

渡辺「安生の言った通り升野は別の型の血液を入れられたんだ」

羽場井「……?」

渡辺「郷田、さっきの拒絶反応の話。ここでもう一度してもらっていいか?」

郷田「構わないぞ」

郷田「俺が戦場で戦っていたころのことだ」

アーちゃん「前提がヘビーすぎんだよ」

郷田「俺の群の医療班にスパイがいてな。血を流し怪我をした仲間にわざと輸血ミスをしたんだ」

郷田「輸血ミスというのは血液型の違う血を入れたということだな」

郷田「するとその軍人の血液が凝固して死んでしまったんだ」

小海「それが今回升野を殺した手口だってのか……?」

小海「血液が凝固したっつーことは血液の流れが悪くなったってことか」

小海「あっ! だから顔が青白かったんだな!?」

桐ノ過「恐らくそうね」

羽場井「……」

小野方「升野さんはA型だったはずだから……他の血液型の血を入れたんだろうね」

木村「こ、怖い話です」

投下終了。中途半端に区切ってすいません。今回はクロがわかりやすいかもです。勘の言い方はもうわかっておられるのかもしれません。

それとここのサイトの仕様変わったんですね……鳥うつのめんどい……

ナミちゃんの絵描いてくださった方ありがとうございました! 次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙です

乙です

>>162
>>163
レスサンクスです!!

あぁもう……


安生「じゃあ升野さんのホントの死因っていうのは……」

渡辺「故意の血液拒絶反応。これしかない」

羽場井「………俺も気をつけよう」

小海「鼻血の輸血か」

羽場井「……戦闘による負傷だ」

小海「銭湯での不祥事の間違いだろ」

郷田「しかしクロはどうやって輸血したというのか……」

桐ノ過「そうね……答えは一つしかないと思うけど?」

渡辺「……そうだな」


桐ノ過の言う通り、升野に輸血するためにつかった道具はすぐにわかる……


【閃きアナグラム 開始!!】

「 ゅうし  」※7文字


な ち と こ
き ゃ に も

ちゅうしゃき


ちゅうしゃき 正解!!


渡辺「保健室にあった注射器。これを使ったんだ!!」

小海「注射器か……。それって赤い斑点の……!」

安生「そっか……あの斑点は注射針の痕だったんだ……」

小野方「流石だね渡辺クン」

アーちゃん「ちっちっち……オイオイ……」

アーちゃん「そんな推理納得するとでも思ってんのかあァ!?」

アーちゃん「本当にそォ思ってんなら甘々ァ!」

アーちゃん「オレッちよりも甘々な脳だなァ!!」

渡辺「な、なんだ!?」


アーちゃん「推理の糸が解れまくってんぜェ!!」 反論!!




【反論ショーダウン】


アーちゃん「血の拒絶反応とやらはわかる」

アーちゃん「でもよォ! そのあとは納得いかねェぜ!!」

渡辺「なんでだよ。注射針の痕もある……」

渡辺「この推理で合っているはずだ!」

アーちゃん「いいやそんなはずはねェ!」

アーちゃん「だってよォオレッちだったらそんな注射されそォな場面だったら逃げるし!」

アーちゃん「リトっちだってきっとそォだろ!?」

アーちゃん「それともなんだァ」

アーちゃん「『リトっちの動きを封じる方法なんてあるはずねェよ!!』」


安価↓

1、【木村の証言】

2、【服の中の砥石】

3、【輸血血液】

【木村の証言】


渡辺「……!」

渡辺「その言葉切らせてもらう!」 【木村の証言】


渡辺「あるんだよ……もし升野があの部屋に立ち寄っていたのならな」

アーちゃん「あの部屋?」

渡辺「娯楽室だ」

渡辺「ナミちゃん。娯楽室のコーヒーを飲んだらどうなったんだっけ。教えてくれ」

木村「え、あ、あれ言うんですか!? 恥ずかしいです……」

羽場井「……言葉攻めか!?」

渡辺「ナミちゃんは娯楽室のコーヒーを飲んで眠ってしまったんだ」

木村「言わないでくださぁい!」

羽場井「……眠って? そのあとどうしたんだ!?」

安生「今真面目な話してるからちょっと黙ってて」

郷田「眠くなっただと……? 木村、それはもともと眠かったのか」

木村「い、いえ飲んで少ししたら急に睡魔に襲われて……」

郷田「なるほどな……」

郷田「保健室には毒薬はないとしても、睡眠薬かそれに類するものはあるだろう」

アーちゃん「睡眠薬……あ、あァあったぜ。たしか」

桐ノ過「クロはポットの中に睡眠薬を仕込んでいた。それを木村さんがたまたま飲んでしまったわけね」




安生「それじゃあ升野さんはクロに睡眠薬入りのコーヒーを飲まされた……ってこと?」

木村「で、でもそれでどうなるっていうんですか? 私あのコーヒーを飲んでも大丈夫だったんですけど……」

桐ノ過「だからね」

木村「あっ、ま、まさかチコウセイってやつですか!?」

木村「あわわ……まだ死にたくないですよ!」

桐ノ過「はぁ……ひとまず落ち着いたらどうかしら。……あれには毒は入ってないわ」

木村「ほ、ほんとですか?」

桐ノ過「私も飲んだから大丈夫よ」

木村「そ、そうなんですか。よかったぁ……」

渡辺(アイツ今素で嘘吐いたな……)

木村「じゃああのコーヒーに入ってたのは……」

桐ノ過「睡眠薬。間違いないわ」

郷田「そうだな。それで間違いないはずだ」

郷田「睡眠薬で升野を眠らせ血の拒絶反応を起こさせた。これがクロの手口だろう」

桐ノ過「それにしても妙よね……」

元原「何がです?」

桐ノ過「娯楽室のポットに仕掛けをするなんて……【あの男】が常駐しているはずの娯楽室に」

桐ノ過「【あの男】がその現場を見る可能性だってあるのに」

桐ノ過「そんなリスクを犯す必要あるかしら」


【あの男】……? それって、アイツのことだよな……


人物を指名しろ!

小野方



渡辺「桐ノ過の言う男って……マモルのことか?」

桐ノ過「えぇ」

羽場井「……お前はその現場を目撃しなかったのか?」

小野方「うん、もちろん」

桐ノ過「……そのもちろんの後に続く言葉は何?」

小野方「……どしたの?」

桐ノ過「そのもちろんにはイエスが続くのかしら。それとも……」


嫌な、予感がする。


小海「……ゴクリ」

郷田「……コイツ自身がクロであれば【クロを見なかった】と言えるか」


コ、コイツ!



渡辺「ちょっと待てって。もしかしたら深夜に行われた犯行かもしれない」

渡辺「もしそうだとしたら小野方が知らないのは当然のことだろ」

桐ノ過「あの部屋にあった使用済みのコップは二つ」

桐ノ過「一つは升野さんが。そしてもう一つは木村さんが使用した」

桐ノ過「いつも飲んでるはずのコーヒーを小野方くんは何故飲んでいないのかしら【今日に限って】」

渡辺「待てよッ。マモルを疑ってんのか!?」


バカ言うなよ。マモルが……マモルがそんなことするわけっ……。


桐ノ過「渡辺くんもあの部屋に来てみたはずよ。ボードゲームは対局の途中で終わってた」

桐ノ過「小野方くんが升野さんを誘い勝負をお願いしたのかしら。その時にコーヒーを飲ませた」

渡辺「昨日やりっぱなしで片付けてないだけかもしれないだろ!!」

渡辺「だいたい! 娯楽室なんて誰にでも入れんだろうがよぉ!!」

郷田「そもそもこの中で最近娯楽室に行ったことのある奴はいるか?」

渡辺「そんな言い方したら出てくるわけねぇだろ! そうまでしてマモルをクロ扱いしたいのか!?」

渡辺「二人共……こじつけやがって……! マモルはお前らが思ってるほど悪い人間じゃねぇんだよ!」

桐ノ過「……」

渡辺「マモルは悪い奴じゃない。確かに嘘つきかもしれないけど根は正直で年相応で普通を求めてるちょっと変なだけの人間だ!」


なんだ。なんでそこまで執拗にマモルを疑う? 『超高校級の嘘つき』だから?

ふざけるな。先入観だけで人を判断するなんて……



渡辺「マモルがクロなはずないだろう!」

桐ノ過「……アナタの茶番に付き合っている暇はないわ」


チクリ


渡辺「茶番……なんかじゃない!」

桐ノ過「アナタの私情で死ぬわけにはいかないって言ってるの」


チクリ


渡辺「なん、なんだよぉぉおお!! お前は! なんでそこまで冷静でいられんだよ!」

渡辺「マモルがクロだって!? お前の推理なんか論破してやる……絶対にだ!」

桐ノ過「そう……だったら」

桐ノ過「せいぜい無駄にあがきなさい」





桐ノ過「さぁ、教育の時間よ」 反論!!





【反論ショーダウン 開始!!】

桐ノ過「そこまで言うのならきちんと決着をつけましょう」

渡辺「上等だ!」

桐ノ過「『娯楽室には基本的に小野方くんしかいない』」

桐ノ過「『そもそもあの部屋にポットを置いたのは小野方くん。そうよね?』」

桐ノ過「『ポットなのだから水の補給をするはず。それをしていたのも小野方くんよね』」

桐ノ過「『そして娯楽室のコップを見るに今日は。今日に限っては小野方くんはコーヒーを飲んでいなかった』」

桐ノ過「『たまたま? いいえ違うわ。小野方くん自身がクロだからよね』」

桐ノ過「『……そこまでわかっていてアナタは小野方くんを庇うのね?』」

桐ノ過「『それは友情かしら。それとも依存かしら』」

桐ノ過「『とにかく、アナタの茶番にはもう付き合ってられないのよ』」

桐ノ過「『目を覚ましなさい。渡辺当』」


安価↓

1、【モノクマファイル3】

2、【モノクマファイル3】

3、【モノクマファイル3】

【モノクマファイル3】



渡辺「……!」 【モノクマファイル3】


ダメだ……反論できない!!


桐ノ過「………………」

渡辺「…………………」

桐ノ過「何?」

渡辺「………………」

渡辺「………………違う」

渡辺「マモルはクロじゃない……」

桐ノ過「根拠は」

渡辺「…………………………………………」

小野方「……もう、いいよ」

渡辺「っ……」

渡辺「……」

小野方「うんっ! そうなんだ。ボクがクロなんだよ」

小野方「あははー。流石桐ノ過さんだねっ」

小野方「やっぱばれちゃったかー」

小海「こ、これは【どっち】だ?」

安生「いつもの嘘?」

小野方「くっくくククク……ばれちゃぁしょうがないよねぇ……」

小野方「アッハハハハハハァ!! 君たちの推理通りボクはさいっこうの大悪人だったんだよ!!」

小野方「お見事お見事。くくっくククク……見ての通りボクはアーちゃん以上の異常者なんだよ……」



桐ノ過「……それも嘘?」

小野方「……あ、えっ」

桐ノ過「傲慢な態度を演じて自分を騙してたってわけ? それで恐怖心でも拭ってたのかしらふん、笑えないわ」

小野方「あ、え、っと……」

小野方「あははー……桐ノ過さんにはかなわないなぁ」

小野方「ボクがクロってのはホントだよ」

小野方「まったく……最低だ。親友を騙すなんてね」

渡辺「違う」

渡辺「違う! 違うって言ってんだろ」

渡辺「マモル! 違うって言えよ!!」

小野方「……」

渡辺「……っ。なんでだ」

渡辺「違うって言うだけでいいんだ! ……頼むよ、嘘でもいいから違うって言えよマモル!!」

小野方「親友に嘘は吐けないよ」

渡辺「………ぁ…」

桐ノ過「もうやめなさい。子供みたいに駄々をこねるのは」

渡辺「…………でも……!」

小野方「ボクとアタルが最後にあったところはどこ?」

渡辺「……え?」

小野方「認めないのなら認めさせる。ボクはクロだって証拠を」


俺が……マモルと最後に会った場所……?


安価↓ 場所を指定しろ!

自由行動でってことか?
なら保健室で


保健室 正解!!


渡辺「ほ、保健室……?」


まさか……………………


郷田「保健室、だと?」

小海「……注射器や睡眠薬のある場所」

小野方「あの時ボクはあそこに注射器を直しに行ってたんだよ」

小野方「いやぁ、焦った焦った」


マモルはけらけらと笑う。


渡辺「……………………」

桐ノ過「さぁ、事件のまとめよ。渡辺くん」

桐ノ過「事件の整理をすれば現実だって見えてくるんじゃないかしら」


桐ノ過に促されるままに俺は動く。もう……無理だった。立ってられるのも精一杯だった。


渡辺「…………」

渡辺「……これが……事件の真相だ」


《act1》
最初の事件は一人目のクロ――升野によって引き起こされた。

《act2》
升野は清水寺の首を切り付けプールへと沈めることで清水寺を殺した。

《act3》
その後、二つ目の事件のクロは升野を娯楽室へと呼びつけボードゲームを楽しみながら睡眠薬入りのコーヒーを升野に飲ませた。

《act4》
そして升野の血液型とは違う血をわざと注射器で入れ拒絶反応により殺した。

《act5》
クロは注射器を直しに保健室に行ったが渡辺と遭遇した。



渡辺「この事件のクロは………………」

渡辺「『超高校級の嘘つき』小野方守だ……」


小野方「だーいせーいかーい。お見事お見事」

渡辺「そ、そんな……」

渡辺「嘘だろ………………………………?」

渡辺「そんな……そんなはずは!!」

小海「アタル!! ……もうやめろ」

渡辺「……………………」

安生「渡辺……」

木村「アタルさん……」

小野方「ごめんね。嘘吐いちゃって」

渡辺「…………」

小野方「親友に嘘吐くなんて最悪だよね、ボク」

渡辺「……」

渡辺「いいよ。何度だって嘘吐いていい」

渡辺「だから」

渡辺「だから……」

モノクマ「はいはーい!! そこまでそこまで。クロをまだ決めてないでしょが!」

モノクマ「もう決まっちゃってるみたいだけどね! さぁ、いったい誰がクロなのか!?」

モノクマ「投票ターイム!」



――――――――――――――――――――――――――――――


 
   『超高校級の嘘つき』 小野方 守


      

――――――――――――――――――――――――――――――



モノクマ「はぁ……つまんない。わかりきった正解だなんてさ!!」

小野方「……」

小野方「バイバイ」

渡辺「止めろ」

小野方「アタルを守れなかったんだ。もう……いいよ」


俺を守れなかった……? どういう意味だ……?


小野方「みんなに会えてよかった」

小野方「親にも見捨てられたようなボクにみんな優しくしてくれた」

小野方「できればもっとちゃんとしたところで会いたかったかな」

小海「……俺もだ」

安生「…………なんでそんなこと言うのよ」

渡辺「やめろ……行くな……」

小野方「いっぱい迷惑かけてごめん」

渡辺「そんぐらいいいんだよ……」

小野方「いっぱい嘘ついてごめん」

渡辺「いいって言ってんだろ……」

小野方「ボクを……親友と呼んでくれてありがとう」

渡辺「いくらでも呼んでやる!! この声が枯れるまで呼んでやる! だから……」

小野方「そっか……よかった」

小野方「…………」

小野方「バイバイ、アタル。ボクの親友」

渡辺「行かないでくれよぉぉおおおお!!!」



十字架に貼り付けにされる小野方。

その目の前でモノクマが槍を振り回しながら笑っていた……



   【嘘吐いたら槍千本のーます!】


まずは一本目。裁縫用のハリが足に刺さった。

二本目。ミシン針が肩口に刺さった。

三本目。とがった鉛筆が腹部に刺さった。


小野方は叫ぶ。叫ぶ。


それからはもう何本目かわからないほど弓矢が小野方を覆い尽くしていく……


さながら剣山のような光景。しかし小野方の顔には一つも当たらない。


血反吐を吐きながらも小野方はまだ生きている。

そんな小野方の前にモノクマがにやけながらやってきた。


――君は嘘を吐いたことがあるかい?


小野方はその質問に笑顔で首を横に振る。

モノクマは顔をしかめ後ろに走っていく。かと思えば、モノクマは助走をつけて槍を投げた。


その槍は小野方の口の中へ………………


貫通した槍が十字架に刺さる。


小野方はもう二度と嘘は吐けなくなった……



渡辺「マモルッ!! マモル!!」

モノクマ「無駄無駄無駄ァ!! もう死んでるよ」

渡辺「この野郎……」

モノクマ「何言ってんの、小野方クンを殺したのは君でしょうが」

渡辺「……………………………………え?」

モノクマ「世の中には言霊って言葉がある」

モノクマ「言葉はチカラを持つ」

モノクマ「今まで君は何人言葉で人を殺した?」

モノクマ「自由を求めただけのケマンくんを」

モノクマ「夢を追い求めた夢見さんを」

モノクマ「殺したのは君だよねぇ……」

渡辺「そんなはずは…………」

モノクマ「君が論破さえしなければ……彼らは死ななかった……」


……俺が殺した? アイツらを?

俺が論破しなかったら……



桐ノ過「――!! ――――!!」


桐ノ過が何か叫ぶが……聞こえない。意識の外に声が遠のいていく。

逆にモノクマの声は妙にクリアに脳に響いた。


渡辺「俺は殺してなんかない俺は殺してなんかない」

渡辺「そうだ俺のせいじゃない俺のせいじゃない俺のせいじゃない!!」

モノクマ「これを見ても……そう言える?」


モノクマが取り出したのはDVDを見るための再生機器。そこに【小野方】と書かれたDVDが入れられた。モノクマは再生ボタンを押す。


そこには……


渡辺『よろしく』

渡辺『「超高校級の嘘つき」?』

渡辺『不名誉すぎる肩書をありがとう。っつかちゃんとお前らも仕事してきたんだろうなぁ!!』

渡辺『小野方!』


   【彼を救いたければその他の命を差し出せ】



……俺自身の姿が映っていた。


モノクマ「彼が人を殺した。その理由はねぇ?」


聞きたくなかった。事実が。モノクマの。口から。


モノクマ「君を守るためだったんだよぉ?」



――『ここにいる全員を敵に回してでもアタルを守って見せるからさ』



脳裏に言葉がよぎる。


モノクマ「君みたいな凡人が。才能のないクズが。才能あふれる彼らを殺したんだぁ……」

モノクマ「君のせいだ」


???「――沈めよ、凡人」


楽しそうな声が聞こえた。他の誰でもない、恐らく【黒幕の声】


???「絶望しろ」


黒幕の声がモノクマのスピーカーから俺に聞こえるぐらいの音量で発せられる。


渡辺「俺のせい……?」

渡辺「あああぁぁぁ……」

渡辺「ああぁぁぁぁああぁぁぁああああああああぁぁぁぁあああ!!!」



その日から俺は絶望へと堕ちていった…………


――――――――――――――――――――――――――――――


    【CHAPTER 03】

「 ロス・ロスト・ダスト 」  非日常編


     END 

……残り9人

――――――――――――――――――――――――――――――



―― リザルト ――


三章をクリアしました。

【家族の写真】を入手しました。※これはプレゼントできません

【家族の写真】…… 小野方の所持品。楽しそうに笑う幼少時代の小野方と顔を乱雑にマジックで塗りつぶされた家族と思われる人物たちが写っている。


モノクマメダル50枚手に入れました。

投下終了。次回は番外編ということで。四章の【ある仕様】についてまだ悩み中なんですよね。

番外編の内容としては

・絶望病蔓延(病状は安価)

・渡辺シスコン疑惑

・みんなのバレンタインデー

のいずれかをやりたいと思います。こういうのやって! って言うのがあったらご遠慮なくどうぞ。


次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙です
小野方かっこよかったぜ……

なので、渡辺と小野方と小海がアホやる小話をリクエストしたいです

乙です

シスコンなのか……

まだ疑惑だから…

本日は10時頃に投下いたします。安価は一切ないのでご了承ください。


~~ 小海 個室 ~~


小海「今日集まってもらったのではほかでもねぇ……」

渡辺「なんでだよ」

小野方「ボク帰ってマンガ読みたいんだけど」

小海「ちっちっち」

小海「テメェら何もわかってねぇな!!」


小海「明日から夏休みなんだぞ!!」


渡辺「……うん?」

小野方「言われなくてもわかってるけど。無駄に宿題が多いイベントだよね」

小海「全っ然わかってない!! 夏だぞ! イベント満載な季節だぞ!!」

小海「それなのに何の予定も無いってどういうことだ!」

渡辺「俺実家に帰る予定あるし……」

小野方「どうせ他に友達いないし……」

小海「アタルは妹に会いに行くだけだろうが。それよりも大事なことがあんだろ!」

渡辺「あ?」

小海「ようするにだな!! 露出が増えるシーズンなんだよおぉ!!」

渡辺「詳しく聞かせろ」


小海「まぁ落ち着けよ」

小海「小耳に挟んだ情報だがさっき安生たちが話してるの聞いてさ……」



――――――――――――――――――――――――――――――――


安生『せっかく夏だしさー海とか行かない?』

夢見『いいわねぇ。ビーチバレーなんかもできるんじゃないかしらぁ?』

木村『おぉ……! いいですね!』

マリー『行くんじゃったらケマンに車をださせようと思うけどの』

元原『え、ケマンさん運転できるですか?』

手編『ほうりつとか大丈夫なの?』

升野『大丈夫だ。検査とか引っかかったら催眠薬使うから』

清水寺『そ、それもアウトでしょ……!?』

升野『大丈夫だ。一二時間の記憶は飛ぶから』

手編『かぎりなくくろだよ』


――――――――――――――――――――――――――――――――


小野方「なん、だって……!?」

渡辺「つか、ケマンの野郎何にも言わなかったじゃねぇか!! 独り占めする気かあの金髪クソ野郎!!」

小海「なんでそれ俺見て言うの!?」※金髪です

小野方「今思えばケマンクン、ボクの方見てニヤァ……ってしてた……」

小海「そういうことだ。そして俺の今回の作戦はこれ!!」


小海「『女子に頭下げよう大作戦!』」

渡辺「プライドゼロか!!」

小野方「下げるときは下げるべきだよ。……嘘だけど」

渡辺「ってかなんでお前が作戦指揮とってんだよ。郷田を呼べ!」

小野方「まぁまぁ」

小海「アイツ来たら砂浜訓練になんだろうが! やだよ、女の体見れずにムキムキになるのは!」

渡辺「お前の指揮じゃあ砂浜にすら行けねぇってんだよ!」

小海「んだよ文句ばっかり言いやがって!! シスコン野郎!」

渡辺「あぁ!? うるせぇんだよバレンタイン0王子!」


小海・渡辺「「テメェ表でろ!!」」


小野方(……ほっとこ)

小野方(あれ、ケマンクンからライン来てる)

小野方(お)


小海「小野方だって海行きてぇよな!?」

小野方「ボク、ケマンクンに海誘われたからいいや」

渡辺「はぁ!? なんでお前だけ!?」

小野方「女性陣の審議の結果『コイツ単体なら暴走しない』って判断がでたらしいよ」

渡辺「そ、それも……そうだな」

小海「お前だけだと……何もしないよな……」

小野方「な、何それ!? よくわかんないけどすごいムカツク!!」

渡辺「え、だってあのマモルだぜ?」

小海「体育の評価歴代最低の小野方さんだぜ?」

小野方「言ってはいけないことを……ッ!! それなりに気にしてるんだよ!!」









安生「おいーっす小海この前の取材の件だけどってギャー!?」

安生「なんで喧嘩してんの!?」

小野方「安生さんたちが海に行くってのを聞いて色々あったんだよ! 嘘だけど!!」

安生「どっちよ」

渡辺「なんで俺たちは海行けないんだよぉ!」

小海「俺も青春したいぃぃぃいい!!」

安生「小海の方は切実さが半端じゃないわね……」

安生「てかアンタら二人はどうせ海来れないでしょ?」

渡辺「……え?」

小海「……なぜに?」

安生「なぜって……アンタら夏休み補修三昧でしょうが」



渡辺・小海「「……………………………………Oh……」」


本日はここまで。小野方クンは運痴。

来週からは第四章です。さて、渡辺クンはどうなるのか

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙です

乙ー
もう本編ではこの三馬鹿の絡みは見れないんだなぁと思ったら絶望した

>>201
レスサンクスです

>>202
小野方くん退場したから裁判が桐ノ過さん任せにあががが


――『アイツってさぁ、なんの個性もないよね』

――『なんていうか才能無い。みたいな』


同じ凡人の嘲笑は慣れてしまっていた。自分自身も否定はしつつも図星でなにも言えなかった。
自分自身がそんなことぐらいは知っていたんだ。才能がないってことぐらい。

どうせ自分に才能なんか無くなって世界は回る。どこかにいる天才が新薬を作ったり戦争したりするんだろう。

どうせ自分なんて当て馬だ。天才を天才たらしめるための比較対象なんだ。


……知ってんだよ、そんなことは。


耐え続けた。顔にも出さないようにドス黒いものをココロに溜め続けてきた。


だけど。

これだけは許せなかった。


ある日のテレビのインタビュー。


――『ん、あぁ? 練習? しなくていいんだってーそんなもん』


それを聞いた日から俺は――もう、壊れていたのだろう。




――――――――――――――――――――――――――――――


    【CHAPTER 04】

「 トンネルを抜けるとそこは真っ な世界でした 」  (非)日常編


      



――――――――――――――――――――――――――――――



~~ 渡辺 個室 ~~


   【23日目 早朝】


渡辺「………………」

渡辺「俺の、せいだった」

渡辺「俺さえいなければ…………」

渡辺「みんな幸せだったのに…………」

渡辺「あぁ……」

渡辺「なんで俺が生きてんだよ……」




この章のみ主人公が変更します。23日目の主人公を選択してください。(日によって安価で変更します)


安価↓

1、郷田

2、羽場井

3、桐ノ過

4、手編

5、小海

6、木村

7、元原

8、安生


~~ 食堂 ~~


郷田「…………」

桐ノ過「…………」

小海「…………」


……空気重いなっ! 食堂には生き残りが(アタル以外は)全員いるってーのに誰も一言も話そうとしない。今日は適当にパンをみんなつまんでいる。

……まぁ、あんなことがありゃあな。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


渡辺『俺のせい……?』

渡辺『あああぁぁぁ……』

渡辺『ああぁぁぁぁああぁぁぁああああああああぁぁぁぁあああ!!!』



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


アタルはモノクマになんか言われて発狂しちまったし、小野方のあの覚悟も見せられちまった。恨みたいのに……恨めねぇよ。人のために人を殺すなんて、思いつかねぇよ……


とにかく、だ。何もしないんじゃ何も始まんねぇ。アタルが帰ってくる前にこの陰気くさい空気を祓っておかないとな。


小海「……よぉし!! 全員ちゅーもぉっく!!」

安生「……どうしたの」

小海「テメェら全員陰気クセェ顔しやがって! 俺たちまた生き残ったんだぜ!? ちょっとは喜びあったりしようぜ!」

元原「……む、無理ですよ……渡辺さんもいないし……」

小海「む、むぐぅ……」


やっぱりアイツがいるといないとじゃ全然違う……

でも! 引くか!


小海「そんなんじゃダメなんだ。アイツは今まで頑張ってきた分休んでるんだよ」

小海「アイツに頼りっぱなしだったんだ。今度は俺たちがアイツに頼られるようにならないといけないんだ!」

郷田「……ふっ。その通りだな」

桐ノ過「……彼が帰って来た時に何も変わってないようじゃダメよね?」

小海「そう! そうなんだよ!」

小海「今、俺たちにできることをやるんだよ!」

木村「あ、あの!」

郷田「どうした」

木村「お、小海さんの言いたいこともわかるんですけど……」

木村「い、一度だけアタルさんのところにみんなで行きませんか?」

木村「きっとご飯も食べてないでしょうし……」

元原「あ、あっおにぎり握るですよ私!」

手編「うん。いちどじょうきょうを把握しておくのもいいかもね」

郷田「元よりそのつもりだ。準備ができたら行くぞ」



郷田「……全員気をつけろよ」



~~ 渡辺 個室前 ~~


郷田「……みんな行くぞ」

元原「おにぎりの準備は完璧です!」

木村「い、行きましょう!」


郷田がゆっくりとドアを開ける。

そこには……


布団の上で毛布にくるまって小刻みに震えるアタルの姿があった。たった一夜でここまで雰囲気が変わるもんなんだろうか。NHKなんかのテレビでたまにある精神病患者みたいな感じだ。

素人目に見て普通じゃない。


小海「アタル……」

渡辺「俺のせいじゃない違う違う違う違う違う違う違う」

小海「アタル!!」

渡辺「俺には才能なんてないのに俺が調子にのったばっかりになんで俺が生きてみんな死んでんだなんでなんでなんで」

小海「しっかりしろよオイ!!」


アタルの肩を揺さぶるとギョロリと、動いた。


渡辺「………………」

桐ノ過「呼びに来たわよ」

渡辺「………………何故俺を?」

桐ノ過「何故って……仲間だからでしょ。私たちにはアナタが必要なのよ」

渡辺「必要? 才能も無いこの俺が? 才能あるお前たちに?」

渡辺「俺は何もできないのに? なんでもできるお前らが?」


アタルの目が恐怖から憎悪に変わっていく。歯ぎしりをして口を細かく動かしていく。


渡辺「またそうやって見下すんだろあの時みたいに見下すんだお前ら全員そうだ自分ができるからって誰でもできると思いやがって」

渡辺「お前らが俺を頼ることなんて何もないだろうがよぉ!」

桐ノ過「…………」

渡辺「帰れ」

元原「えっ」

渡辺「帰れよ天才さんたちは!!」

渡辺「もう……俺の視界に入らないでくれ……」

木村「……」

手編「……」

渡辺「お前ら見てるとイライラするんだ……努力も苦労もしねぇくせに上に立ちやがって……」

元原「あ、お、おにぎり……」

渡辺「いらねぇんだよ!! さっさと帰れっつってんだろ!!」

郷田「……帰ろうみんな」

郷田「お互い一度落ち着くべきだ」

小海「……だな」


なんだよこれ……どうしちまったんだよアタル……

お前は……そんな奴じゃないだろ……


~~ 食堂 ~~


元原「せっかく握ったのに……おにぎり」

小海「あ、俺が貰おうか」

元原「あ、どうぞ」

桐ノ過「……相当参ってるみたいだったわね」

郷田「あぁ……あれは俺の手には負えないな。というかむしろ俺らが行くのは逆効果だろうな」

手編「さいのうこんぷれっくすか……気持ちはわかるよ。ボクだってざせつをあじわってるし。てか絶賛ざせつちゅうだし」

木村「アタルさん……私がきっと」

郷田「よし。これからは探索に専念しよう」

郷田「ここを脱出するための糸口を探すんだ」

小海「だな、それがいい」


つーかそれしかできねぇよなぁ……


郷田「それじゃあ解散!!」


みんな散り散りに去っていく。

今日はなんつーか……いろいろショックだったし寝てしまおう。

寝たら忘れるだろ。


……たぶん。




~~ 小海 個室 ~~


…………


小海「はぁ……」


それにしてもアタルの言葉が沁みる。


小海「才能か……」


今までいろんなタイトルを取ってきた。でもその陰にはたくさんの人が涙を呑んできたんだ。


小海「俺は……」


……やめよう。どうせ考えるのは苦手なんだ。





………………そういえばアタルが布団の中で握っていたあの【封筒】はなんなんだろうか?


―― コトダマリスト ――


   【23日目 終了】


《現在の好感度》

郷田燐火……57 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……53 開放イベント  【私の夢】

小海浩道……100☆ 

手編麻布……43 開放イベント 【トップをねらえ!】

木村沙々波……81

小野方守……100☆ 【DEAD】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……26  【DEAD】

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27  【DEAD】

元原茅亜……51 開放イベント【自分のしたいこと】

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】



《モノクマメダルの数》

  136枚



《モノクマ劇場》


モノクマ「今回からは趣向を凝らして主人公変更があるよ!」

モノクマ「展開によりけり……なにかしらがあるかもね!」

モノクマ「コミュイベントについてはちゃんと考えてあるから大丈夫だよ」

モノクマ「そして次回は4Fの探索だから主人公にする人はよーく考えるべきだよ、うぷぷ!」


モノクマ「さてさて。渡辺くんはどうなっちゃうのかなぁぁぁぁああああ?」


投下終了! 主人公変更。やってみたかったのでね。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙ですー

乙です

>>216
>>217
レスサンクスです

では始めちゃいたいと思います


~~小海 個室~~


   【24日目】


小海「……ん、あぁ」


とてつもなくけだるい。長い間眠っていたような気がする。


小海「今日から探索再開だったな。今までの感じからすると多分4階も開放されてんだろ」

小海「……頑張るか!!」


虚勢だなんてことは俺が一番わかってる。だけど、俺が元気出していかないと始まんないだろ。

アイツに……頼ってばっかりだった今までとは違うんだよ。


ひとまず食堂に急ごう。



~~ 食堂 ~~


食堂につくと全員が揃っていた。


小海「すまん、遅れた」

郷田「今みんな揃ったとこだ」

桐ノ過「まるで彼女みたいな言い方ね」

小海「やだよーこんな筋肉で構成された彼女」

羽場井「……お前筋肉少女のよさがわからないのか。表出ろ」

小海「出れるんだったらもう出てるよ!!」

郷田「筋肉のある女か……あれはトラウマを生むぞ……」


郷田が遠い目をしている。訓練時代に何かあったんだろうが聞きたくもねぇ。


元原「小海さん! 渡辺さんにはあの後会ったです?」

小海「いいや」

元原「そうですか……」

元原「渡辺さん、あれからご飯食べてないみたいなんです」

小海「……それってマズイんじゃないのか!?」

元原「は、はい……だからどうにかして何か食べてもらわないと……」

安生「彼、とてもそんな雰囲気じゃなかったでしょ」

木村「で、でもっ。このままじゃアタルさんが!!」

安生「わかってるって。このままじゃいけないってことぐらい」

安生「どうする? リーダー」


郷田「そうだな……探索班と渡辺班に別れよう」

羽場井「……渡辺班?」

郷田「アイツの世話……というよりも救護か。それを任せたい」

郷田「木村、羽場井。お願いできるか?」

木村「もちろんです」

羽場井「……俺?」

羽場井「……俺よりも小海の方がいいだろ。気ごころも知れてるだろうし」

郷田「いや、ダメだ」

小海「……っ」

郷田「小海は情に流されやすい。激情してしまう可能性もあるだろう」

小海「……否定は、しねぇよ」


実際その通りだな……


郷田「羽場井ならば情に流されずに対応できる。そう判断しただけだ」

羽場井「……わかった」

安生「それじゃあ私たちは探索班ってわけね」

元原「頑張りましょう!!」

桐ノ過「……ほどほどにね」

小海「いっちょ頑張りますか!」



今日の主人公を決めてください。

安価↓

郷田


本日の主人公が郷田に決定しました。


~~ 4階 ~~


小海「とうちゃぁぁあく!!」

安生「うるさい」

小海「なんだとぉ!」


安生はイライラしているようだ。精神的にもだが、そして目の下の隈……睡眠不足か。

そして小海も随分と無理をしているみたいだな。恐らく渡辺がいない分を補おうとでもおもっているんだろうが……

……まぁ、いい。


郷田「電子生徒手帳を見たところ部屋の数もそれなりに多い。手分けして探索するぞ」

元原「らじゃーです!」

桐ノ過「……」


元原はなんとか元気なようだな。この元気さはもはや才能だな……しかし元原にも隈があるか。

そして一番重症は桐ノ過。渡辺に負けず劣らず顔色が悪い。仲間の死に心を病んでいるのか、それとも別の理由があるのか。


郷田「全員準備はいいか?」

アーちゃん「オッケーだぜェ!!」


……コイツはいつも通りだな。


――4F――

【女子トイレ】 【男子トイレ】 【音楽室】 【学園長室】 【職員室】

【化学室】 【教室4‐B】 【教室4‐A】 【情報処理室】 【???室】


1、音楽室(桐ノ過、アーちゃん)

2、学園長室(アーちゃん)

3、職員室(小海)

4、化学室(安生、元原)

5、教室4-B(桐ノ過)

6、情報処理室(元原、安生)

7、謎の部屋(小海)

 

1


~~ 音楽室 ~~


郷田「音楽室か」

郷田「しばらく日本に身を置いていなかったからわからないが日本の音楽室とはここまで広いものなのだな」

アーちゃん「んなわけねェだろ!! ここが特別なだけだっつゥの!」

桐ノ過「ところでアーちゃん。あなた芸術家ってことだけど音楽もいけるのかしら?」

アーちゃん「あ、ああああったりめェよォ! いっちょひィてやっか!」

郷田「ほう……見ものだな」

桐ノ過「私もある程度は弾けるけど……超高校級の演奏は始めて見るわ」

アーちゃん「じゃァいくぜ!」

アーちゃん「……………………」

アーちゃん「……………………」

郷田「……?」

桐ノ過「……」

手編「あ、あれっ!? なんであいつひっこんだの!?」

手編「ぎゃあああ!? ちょ、あばれないでよ! 何!? はずかしがってんの!?」

郷田「……桐ノ過」

桐ノ過「別に私悪くないでしょ」

手編「みてないでたすけて!? あいつに右腕のっとられたまんまいだだだだだだ-っ!?」


安価↓

1、桐ノ過と話す。

2、手編と話す。



選択1 桐ノ過と話す


郷田「どうだ。何か見つかりそうか?」

桐ノ過「……見つかるわけないでしょ」

桐ノ過「これだけ探しても見つからないの。もう……無駄なのよ」

郷田「……珍しく弱気だな」

桐ノ過「……私はそもそも強くない」

桐ノ過「強がってるだけ」

郷田「……そうか」


……俺じゃ気の利いた言葉も言えないな。


郷田「早く……渡辺が帰ってくるといいな」

桐ノ過「えぇ、まったくよ。彼がいないと私は何もできないってのに……」

郷田「…………ん?」

桐ノ過「…………ん?」

桐ノ過「……私、今変なこと言った?」

郷田「大丈夫だ」

桐ノ過「わ、忘れなさい」

郷田「大丈夫だ」

桐ノ過「私の話聞いてるの!?」

郷田「大丈夫だ」

桐ノ過「~~っ!!」


【インフォ】希望のカケラを1つ入手しました。






かなり中途半端ですが今日はここまで! 主人公交代制。書きダメできないことに気づく。

次回投下は土曜日9時30分。次回はもうちょい多めに投下したいと思ってます。よかったらどうぞ!

乙でーす
主人公交代楽しいな

乙乙
アーちゃんかわいい、桐ノ過さんは本人が居るところでデレてくれ

もっちー、さくらちゃん紹介してやろか?

乙です

>>229
こっちも割と楽しいです。もっちーとかしたらクッソめんどそうですけどね。無口だし

>>230
桐ノ過さんには新ジャンル『ヨソデレ』の開拓を目指してもらってます。

>>231
もっちーには勿体なすぎます

>>232
レスサンクスです


郷田「さてと、だ」


ここは所詮音楽室。黒幕とやらもこのような場所に何か置くわけでもあるまい。


次はどこに行くか。

1、学園長室(アーちゃん)

2、職員室(小海)

3、化学室(安生、元原)

4、教室4-B(桐ノ過)

5、情報処理室(元原、安生)

6、謎の部屋(小海)

6


選択6 謎の部屋


情報処理室。この部屋を調べるのは後にしてその奥の扉を調べることにした。


小海「モノクマイラストの扉、ねぇ」

郷田「確実に何かあるな」

小海「逆になかったらビックリだぜ」

郷田「何があると思う?」

小海「黒幕の部屋」

郷田「モノクマの捜査室」

小海「外への唯一の脱出口」

郷田「……わからんな。しかしこのような部屋希望が峰にもともとあったとは思えん」

小海「リフォームしたってのか? ……黒幕はどんだけチカラもってんだよ。財力も権力も桁が違う」

郷田「……」

郷田「黒幕は一人なのか?」

小海「……! そうか共犯……もしくはそういう『桁違い』の協力者がいるのかもしれない!」

郷田「黒幕の人物像……謎は深まるばかりだ」


ここはこれ以上調べられない。

次へ行こう。


1、学園長室(アーちゃん)

2、職員室(小海)

3、化学室(安生、元原)

4、教室4-B(桐ノ過)

5、情報処理室(元原、安生)



1



選択1 学園長室


アーちゃん「よォ! まァた会ったな」

郷田「そうだな。『お前』と会うのは30分ぶりぐらいか?」

アーちゃん「はっはァ! 麻布のヤロォが今日はだるいから寝るとか言ってな」

郷田「ところで話は変わるがお前はピアノ弾けるのか?」

アーちゃん「あ、えェ……むっ、昔は引けたんだよ昔は!」

アーちゃん「時の流れってのは怖ェもんだぜ……」

郷田「ちなみに俺は弾けるからな」

アーちゃん「いらねェんだよそォいうギャップ! できれば知りたくなかったなァ!」


アーちゃん「……つゥかこの部屋開かねェんだが。『学園長室』ねェ……」

郷田「モノクマは学園長を自称していたな。……何か秘密があるやもしれん」

アーちゃん「とりまここは現状入れねェってことだな」

郷田「時には諦め、ではなく戦略的撤退も必要だ。無理な戦いは避けよう」

アーちゃん「お! 軍人っぽいねェ。オレッちもそのキシドー精神見習うZE!」



アーちゃん「……ピッキングとかでどうにかならないかなァ……?」


3秒で撤回しやがった……


アーちゃん「もォここの調査はいいんじゃね?」

郷田「そうだな。……次へ行こう」


安価↓


1、職員室(小海)

2、化学室(安生、元原)

3、教室4-B(桐ノ過)

4、情報処理室(元原、安生)




選択 化学室


郷田「毒薬から気化爆弾に使えそうなものまで……凄まじいラインナップだ」

安生「こういうの……升野さんが喜びそうだよね」

元原「初期の升野さんなら喜んでたはずです。最近の升野さんは……なんだか冷たかったです」

安生「よくわかんないけど血統主義のお家らしいし。弟さんとの因縁もあったらしいし」

安生「背負ってるもんが違うんでしょ」

郷田「気にするな。事の大小はありさえしても誰でも背負うものはあるだろう」

安生「私はー……どうだろ。アナウンサーになるって夢しかないや」

元原「私は……お悩み中です」

郷田「それでいい。生きる理由には十分だ」


さて、どちらと話そうか。


安価↓

1、安生と話す

2、元原と話す

2


安生「化学薬品か……山中教授のとこで見たなー」

郷田「安生は……ここに来る前は何をしていたのだ?」

安生「有名人のインタビューとか? ここに来たらもっとできると思ったんだけど……残念」

安生「というわけでっ!」

安生「『突撃! 隣の希望が峰生!』」

郷田「………………まぁいいか」


暇なのか。


安生「もっとも尊敬する人物は?」

郷田「先輩だな。次点では……女教官」

安生「ふぅん……ここから出たら会いたい?」

郷田「会いたくてもあえん」

安生「あ。……ご、ごめん」

郷田「いいさ。慣れてる」

郷田「そのかわりお前は友人や師を大切にしろよ。……日本人はそういう感情が希薄だからな」

安生「えぇー? 私はここにいるみんな大事だよ」

郷田「……そうか」


……しかし落ち着く。常識人だなコイツは。見習ってくれみんな。

お前に言ってるんだぞ桐ノ過。


なんだか浄化された気がする。

次の場所へ行こう。


安価↓

1、職員室(小海)

2、教室4-B(桐ノ過)

3、情報処理室(元原、安生)

2



選択2 教室4‐B


桐ノ過「アナタ、今まで外国の戦地にいたのよね?」

郷田「あぁ……あそこは俺の青春だ。少々血なまぐさいがな」

桐ノ過「学校には?」

郷田「俺の先輩に頭のいい人がいてな。その人から学問は人通り習った」

郷田「俺の尊敬する、最高の先輩だった」

桐ノ過「だった、か……。じゃあ学校には行っていないのね」

郷田「まぁな。行く暇なんてなかったからな」

桐ノ過「学校って結構楽しいものよ」

郷田「あぁ……先輩からずっと前に聞いた。……興味があったからここに来た」

郷田「……いいや違うか。先輩の面影を探していたのかもな」

桐ノ過「ふふっ……面白いとこもあるのね」

郷田「お前はどうだったんだ。学生時代ってのは」

桐ノ過「どうだったかしら。普通よ普通」

郷田「普通か。希望が峰生にしては相当特殊じゃないか」

桐ノ過「渡辺君並には普通だったわ」

郷田「アイツは……普通じゃなさそうだがな」

桐ノ過「えぇ。なんだか黒いものがありそう」

桐ノ過「私に何ができるかしら……」

桐ノ過「図書室に心理学の本とかあったようだし……歴代の希望が峰生の論文なんかも見てみようかしら……」

郷田「……」

桐ノ過「……あっ! ……別になんでもないわ」

郷田「その態度。渡辺の前でしてあげろ」

桐ノ過「……うるさい」


……しかし今の桐ノ過。さながら生徒を気にする教師のようだったな

安価↓


1、職員室(小海)

2、情報処理室(元原、安生)



選択1 職員室


小海「嫌ぁぁぁぁあああああああああああああああ!!」

郷田「どうした小海! 何があった!?」

小海「な、なんか職員の机全てに花が置いてあるんだ。そ、その死んだ生徒とか供養するみたいに……」

郷田「…………」

小海「俺こういうサイコホラーっぽいの苦手なの! 具体的に言うとR-15くらいの!」

郷田「お前もう17だろ」

小海「だからなんだよ! 対象年齢超えてるからって大丈夫と思うなよ!」

小海「18禁のゲームを60歳のジイサンがやったら失禁もんだわ!」

郷田「落ち着け落ち着け」

小海「ひぃややややや! 心霊写真だと!?」

郷田「それ学園の創始者の写真だろ」

小海「……ん? あぁ、ホントだ。びびらせんなっつぅの!」

小海「どれどれ……? 神座出流……カムクライズルって読むのか」

郷田「カムクライズルだと……!?」

郷田「渡辺の部屋にもそういう名前の封筒が無かったか?」

小海「そ、そうだっけ? 俺あん時頭に血上ってたから何とも……」

小海「覚えておいて損はないんじゃ?」

郷田「……だな」


……後は情報処理室か。急ごう


~~ 情報処理室 ~~


元原「ピコピコがたくさん……」

安生「目が痛くなりそう……」

郷田「しかし……動かせそうなものはないか……」


羽場井がいれば……あるいは……


安価↓

1、元原と話す

2、安生と話す

1


元原「郷田さん郷田さん」

郷田「どうした。何か見つけたか」

元原「郷田さんってしたの名前リンカさんですよね?」

郷田「……そうだっけ?」

元原「何故とぼけるです?」

郷田「……」

郷田「…………」

郷田「……っぽいから」

元原「です?」

郷田「お、女っぽいからだ……」

元原「……そんなこと気にしてたですか」

郷田「男にはプライドってものがあるのだ!」

元原「みんなあるですか。そういうの?」

郷田「あぁ」

元原「小海さんにもあるですか?」

郷田「あるだろうな……多分」


エロ本とか。


元原「そうですか……いいことを聞いたです」


元原の目がキラキラしてる……面白そうだから放っておこう。



そろそろ食堂へと戻るとするか。木村と羽場井も帰ってきてるかもしれん。



~~ 食堂 ~~


羽場井「……お帰り」

郷田「戦果は?」

木村「専科? すいませんお肌の手入れは苦手で……」

桐ノ過「そっちじゃないわよ。戦果。結果はどうだったかってこと」

木村「ああッ! ……まったく。とりあえずドアの前にご飯置いてますけど……」

小海「アイツの部屋の前通ったけどなかったよな何も」

木村「ってことは……!」

元原「ご飯食べる元気はあるですよ!」

郷田「人間の三大欲求の一つだからな。流石にきついんだろう」

羽場井「……後満たしていないのは睡眠欲と性欲か」

小海「性欲か……ゴクリ」

安生「あんたらなんで私の方だけ見ないのよ」

羽場井「……己惚れるな」

安生「よくわかんないけど悔しい!!」

郷田「今日はこの辺にしておこう。みんな寝ろ」

小海「珍しく命令口調だな」

郷田「それはそうだろ」

郷田「どいつもこいつも『寝不足』みたいだからな」

小海「ギクッ」

木村「ギクッ」

桐ノ過「……ギクッ」

郷田「はぁ……俺も疲れたしな。ゆっくり休めよ」

小海「うぃーす……」

羽場井「……帰るか」


~~ 郷田 個室 ~~



郷田「今日は俺も疲れた」

郷田「しかし……気になることはあるな」


カムクライズルか……


郷田「ふぅぅぅぅぅ…………ッッッ!!!」

郷田「ここは戦場だ……気を抜くなよ郷田燐火」


   【24日目 終了】


《現在の好感度》

郷田燐火……57 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……53 開放イベント  【私の夢】

小海浩道……100☆ 

手編麻布……43 開放イベント 【トップをねらえ!】

木村沙々波……81

小野方守……100☆ 【DEAD】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……26  【DEAD】

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27  【DEAD】

元原茅亜……51 開放イベント【自分のしたいこと】

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】



《モノクマメダルの数》

  136枚

―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

 『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。

『クラッキング』……集中力を1消費して閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『大親友』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ小野方が庇い発言力、集中力を全快にしてくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。




《モノクマ劇場》


モノクマ「桐ノ過ちゃんデレすぎじゃない!?」

モノクマ「とまぁそのことは置いといて」

モノクマ「みんな頑張ってるねー。ホント頭が下がるよ」

モノクマ「きっとこの章は大きな動きがある……ボクはそう思うんだ」

モノクマ「例えるならそう」

モノクマ「人生の分岐点」

モノクマ「人生がハッピーエンドになるかバッドエンドになるかほどの大きな分岐点」

モノクマ「選択するのは今を生きる君たち自身だ」



投下終了。郷田さんもなかなか使いやすいキャラになりました。そして渡辺がいないと桐ノ過無双が止まりませんね。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!


ふと思ったけどスキルの『大親友』の扱いはどうなるんだ?
小野方の幽霊でも出てきてくれるんだろうか

乙ー
ヨソデレの威力思ったより高い

乙です

申し訳ありませんが本日は投下できません。
次回投下は来週とさせていただきます。

申し訳ありませんが本日は投下できません。
次回投下は来週とさせていただきます。

あら残念
また来週待ってます

把握

>>257
裁判前に関連イベがあってそこで変化しますよ!

>>258
新たなジャンルを開拓してしまったぜ……

>>259
レスサンクスです

>>262
>>263
おまたせしました。本日も張り切っていきたいと思います。

   【25日目 深夜】


~~ 渡辺 個室前 ~~

あれから何日が経ったか。
気持ち悪い。これほどまでに気分が悪いことはなかった。


渡辺「…………」


部屋の前にあったおにぎりの味は感じられなかった。

甘いとか酸っぱいとかおいしいとか。そういうのはなかった。

俺はそういうものを感じる資格なんてないんだ。そもそも……


渡辺「う、うぅぅぅぅ…………」


髪をかきむしる。


……と、俺に声をかける人影があった。


桐ノ過「……久しぶりね」


なんとなくで部屋を出てみたが失敗だったな。


桐ノ過「元気そうでなによりね」

渡辺「……そう見えるか」

桐ノ過「……いいえ」

桐ノ過「……まだ落ち着かないの?」

渡辺「……落ち着いてるよ。気分は最高だ」

桐ノ過「そうは見えないけど」

渡辺「……」

桐ノ過「……」

桐ノ過「みんな、アナタのことを待ってるわよ」

渡辺「みんなって誰だよ」

渡辺「木村か? 羽場井か? 小海か? 郷田か? 安生か? 手編か? アーちゃんか? 元原か?」

渡辺「それとも……桐ノ過か?」

桐ノ過「今あげた全員。みんなよ」

渡辺「はっ……よく言うぜ」

渡辺「俺だったら俺みたいな奴と一緒に生活なんてしたかねぇけどな」

桐ノ過「……」

桐ノ過「いい加減やめなさい。そういう態度」

桐ノ過「私は待ってる」

桐ノ過「待ってるわよ本当に待ってるのよ!!」

渡辺「……っ」

桐ノ過「私はッ! アナタの帰りを待ってるの!」

桐ノ過「だから……お願い。帰ってきて」

渡辺「…………俺は帰らないよ」

桐ノ過「……………………そう」

渡辺「……あ、おにぎりありがとな。誰がしたのかは知らないけど」

桐ノ過「……」


~~ 食堂 ~~


アーちゃん「へいへいへいへーい!! テメェらそろいもそろって元気ねェなヒュゥー!」

小海「そ、そうだぜッ! 盛り上がっていこうぜヒャッハー!」

アーちゃん「なんだその高校デビュー感満載のノリ。全然アートッ! じゃない」

小海「ほっとけ!」


羽場井「…………」

郷田「寝不足か? あれだけ寝ろといったはずだが」

羽場井「……気のせいだ」

安生「あ、みんなおはよう。ふぁあぁ……」

元原「安生さんも寝不足です?」

安生「そ、そっそんなことないよぉぉ?」

小海「……ん? 羽場井も寝不足で安生も寝不足? お前らまさか!?」

安生「ちょっと! 変なこと考えてないでしょうね!」

羽場井「……心外だな」

羽場井「……俺が安生で妥協するとでも?」

小海「おうふっ……それもそうだな」

安生「アンタたち一回ぶん殴っていい?」

桐ノ過「…………もぐもぐ」

木村「もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ」

桐ノ過「……………………」



25日目の主人公を決定します。

安価↓(いきのこりのみ)

木村



今日も自由行動探索らしいです。

でも、私はあっちの方に……


羽場井「…………」クイクイ


羽場井さんが目配せしてきます。……あ! アタルさんのところに行くんでしょうか!?


木村「ちょ、ちょっと待っててくださいね!」

羽場井「……おう」


朝元原さんと用意した軽食を持って羽場井さんと一緒にアタルさんの部屋へと向かいます。


羽場井「……部屋から出てきてくれるといいな」

木村「……はい」



~~ 渡辺 個室前 ~~


ピーンポーン!


木村「出ない、ですね」

羽場井「…………」

木村「アタルさーん! 木村です! 沙々波です!!」

羽場井「……アタル。顔ぐらいだせ!!」


しーん


……うぅ……心が折れそうです。


羽場井「……どうする? このままじゃ昨日と同じだぞ」

木村「も、もうちょっとだけお願いします」

羽場井「……あぁ、木村がそういうのなら。長期戦と行こう」

木村「はい!」

羽場井さんが微かに笑ったような気がして少し驚いた後――もっと驚くことが起きました。


ガチャリ


渡辺「……どいつもこいつも……」

木村「アタルさん!?」

羽場井「……シャバの空気はどうだ」

渡辺「……もうほっとけよ。俺のことなんて」

木村「そ、そんなことできるわけないじゃないですか!」

木村「アタルさんは仲間なんです! 仲間は一緒にいないとダメなんです!!」

渡辺「………………」

渡辺「きれいごとはもう聞き飽きたよ」

羽場井「……アタル?」

渡辺「どんだけ頑張っても無駄なんだって……」

木村「そんなことないですよ! 諦めなければきっと!」

渡辺「諦めなければ……だと……?」

渡辺「……お前らは!! 才能があるから! 失敗しても『才能』っていう保険があるから!!」

渡辺「いつも何にだって立ち向かえるんだろ……!!」

羽場井「……アタル、お前何を……」

渡辺「俺は失うものしかないから……」

渡辺「お前らとは違うだって……」



木村「アタルさんにだって幸運って才能があるじゃないですか!」

渡辺「幸運だぁ!? ……ふざけんな! この状況のどこが幸運なんだよ!!」

木村「え、あ……」

渡辺「わかったような口きくなよ天才!」


アタルさんは怒って、怯えて大声を出します。そんな彼に何も言えない私を押しのけるように羽場井さんが前に出てきました。

とても、怒った顔でした。


羽場井「……オイ、アタル」

渡辺「……なんだよもっちー」

羽場井「……お前は才能でしか人を見れねぇのか」

渡辺「それで見てんのは世間様だろ」

羽場井「……俺はお前と会えて変われた。それぐらいお前はすごい奴だと思ってたんだけどな」

羽場井「……幻滅したよ」

木村「え、あ、ちょっと!!」


それだけ言い残すと羽場井さんは何も言わず帰っていきました。


ど、どうしましょう……?


安価↓

1、渡辺を説得する。

2、桐ノ過に助けを求める。

3、自由安価



木村「……アタルさん。いい加減気づいてくださいよ」

渡辺「……」

木村「私の気持ちに気づいてくださいよ……」

渡辺「……俺のことは何も知らないくせに」

木村「知ります。アタルさんの汚いとこもアタルさん自身が嫌いなとこも全部知ります!」

木村「知ってそれでも! アタルさんの隣にいるって……決めたんです!!」

木村「アタルさんにも私の全部知ってもらいますから!」

木村「辛いことも楽しいことも分かち合いましょうよ!」

木村「才能とか希望とかそんなものどうだっていいんですよ!!」

木村「だって……だって!!」

木村「私の隣にいてくれるアタルさんが好きなんですから!」

渡辺「……!」

木村「泣きたい時は泣いてください。いつでも隣にいますから……」


渡辺さんを抱きしめると、冷たくて今にも折れてしまいそうです。

こんな体に今まで全部頼ってたんですね。


木村「全部聞かせてください。今思ってること」

渡辺「……俺は」

木村「……」

渡辺「俺は……生きててもいいのかな……」

渡辺「俺のせいで何人も死んだ。ケマンもアメちゃんも……マモルも」

渡辺「俺のせいで輝かしい希望は消えていった……」

木村「でも、アタルさんは私たちを救ってるんですよ?」

渡辺「!!」

木村「無い物ばかり見るんじゃなくて今有るものを見ましょう」

木村「人を見て才能が無いって思うんじゃなくて、自分の持ってるものに誇りを持ちましょう」

渡辺「…………俺の持ってるもの」

渡辺「何か……あるかな」

木村「それは自分で見つけないとダメですよ」

木村「えへへ……お手伝いはしますけどね」


渡辺「…………」

木村「…………」

渡辺「迷惑、かけた……」

木村「そんなことないですよ」

渡辺「…………」


ぎゅっとアタルさんを抱きしめます。顔は見えないけど……きっと泣いてるんだと思います。

ずぅっとこのまま抱きしめていたい。


木村「……!」

渡辺「ちょっと眠いから。寝ていいか?」

木村「あ、はい。ベッドまで行きましょう」


アタルさんをベッドまで運び寝かせるとアタルさんはすぐ寝てしまいました。

その表情は前よりもほのかにやわらかく感じます。


木村「……よかったぁ」


完全復帰とは言えませんけどやっとアタルさんが帰ってきました!


そう思うとなんだかほっとしてしまってそれで……


そのまま私も寝てしまいました……




投下終了! ナミちゃんの身長で渡辺を抱きしめるとおっぱい顔に当たるよね。


次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!


ナミちゃんから漂う圧倒的ヒロイン臭

乙です

>>275
ナミちゃんはいつの間にか強い子になってましね。当初はヒロイン候補ですらなかったのにね

>>276
レスサンクスです


   【26日目】


~~ 渡辺 個室 ~~


 『朝です。7時になりました。起床時間ですよぉ~』

 『今日も張り切っていきましょー』


渡辺「……寝ちゃってたか……」


疲れは相当とれている。肩の荷が下りたって奴なのかな。
悩みはあれどそれを一人で抱え込むのはやめる。そう決めたからだ。

ナミちゃんやみんなが俺を立ち直らせてくれた。もう俺は一人なんかじゃ――


木村「すぅー……すぅー……」

渡辺「……!? なんでここでナミちゃんが……ッ!? そ、そうか昨日あのまま眠って……」

渡辺(え、俺もしかして知らない間に大人の階段上っちゃったのか!?)

渡辺(いやそんなはずは……だからといってこの状況で何もしてない俺もどうなんだッ!)

渡辺「と、とにかく……起こそう。おーい、ナミちゃん?」

木村「へぁ……? アタルさん? ふぁぁ……おはようございます……」

渡辺「しょ、食堂行こうか?」

木村「えへへそうですね。えへへ」


……本当に何もなかったんだよな?






~~ 食堂 ~~


……ここに来るのも久しぶりだ。


小海「あ、あれ!? アタル!?」

元原「渡辺さぁーん! お久しぶりですー!」

手編「おそいよまったくもう」

羽場井「……確かに……でも帰ってきてよかった……」

渡辺「みんな……迷惑かけてごめん」

渡辺「俺……もう大丈夫だから」

渡辺「まだちょっと頭ン中ごちゃごちゃしてるけど……一人じゃないってわかったんからさ」

桐ノ過「ふん……ようやくね」

郷田「クールな振りしているところ悪いが顔、にやけすぎだぞ。アイタタタタタ」

桐ノ過「余計なこと言うからよ」


小海「ったくおせぇんだよ! 俺バカだからお前が何を悩んでんのかわかんねぇけど!」

小海「帰ってくるってのはわかってた!」

渡辺「うん……ありがとう」

小海「お、お、礼なんかいいんだよ! 俺たちの仲だろうが!」

渡辺「あぁ」


郷田「よく頑張ってくれた、木村」

木村「い、いいえ。私は何も……」

郷田「謙遜するんじゃない。ここは素直に褒められておけ」

木村「は、はい!」


安生「うわっ! 渡辺がいる!」

渡辺「うわっ! ってなんだよ……」

安生「ごめんごめん。あ、郷田。これ頼まれてたの」

郷田「おう、助かった」

安生「なんのなんの。ところでそれ何に使うの?」

渡辺「なんだそれ?」

郷田「4階の詳細な地図だ。お前が帰ってきたら渡そうと思っていてな」

郷田「ほら、目を通しておけ」

渡辺「あ、ありがとう」


郷田から渡されたノートにはびっしりとそれでいてわかりやすいメモと一緒に4階の地図が記されていた。

安生が作ったノート。流石の出来だ。


郷田「よし! 渡辺も帰ってきたということで探索を改めて再開しよう!」

元原「おー! です!」


探索か……。ついでにみんなと話すのもいいかもな……。



さて、何をしようか。

安価↓

1、誰かと話す

2、探索をする

3、ガチャを回す

1 桐ノ過


~~ 職員室 ~~


渡辺「桐ノ過!」

桐ノ過「何? 私アナタと話しているほど暇じゃないの」

渡辺「そ、そうか……わかった。じゃあ俺は別の部屋を探索……」

桐ノ過「私今とても暇よ! アナタと話すことしかすることがないぐらい暇!」

渡辺「よかった」

桐ノ過「(……私何してるんだろう……)」

渡辺「ここって職員室ってなってたけど……」

桐ノ過「そうよ。悪趣味のオンパレードですけどね」

渡辺「なんだこの写真……え……神座出流………………ッ!?」

桐ノ過「……カムクライズルプロジェクト……升野さんが追っていた何か。関係はありそうね」

渡辺「……その話は……もうやめようぜ」


『あれ』のことか。才能を植え付けるとか言う……


別の話を振ろう。


安価↓

1、希望が峰学園について

2、小野方について

3、【私の夢】

4、自由安価



選択3 私の夢


桐ノ過「職員室、か……」

渡辺「? 思い入れでもあるのか?」

桐ノ過「思い入れっていうよりも……将来ここにくる! っていう夢ね」

桐ノ過「私ね。子供のころから先生になりたかったの」

渡辺「先生?」

桐ノ過「誰にも言わないでよ。言ったら……」

渡辺「言ったら?」

桐ノ過「アナタを一生女装させて生活させるわ」

渡辺「言いません絶対に」

渡辺「それにしてもなんで先生に?」

桐ノ過「なんで先生になりたかったのか……わからないぐらい昔からの夢」

桐ノ過「アナタはどう思うかしら」

渡辺「まぁ、桐ノ過裁判の時とか教えるのうまいもんな。口悪いけど」

桐ノ過「……反省するわ」

渡辺「それじゃあ桐ノ過の才能ってもしかしてそういう【教育系】なのかもな」

桐ノ過「さて……どうかしらね」

桐ノ過「いずれにしてもこういう形で希望が峰の職員室に入れるだなんてね」

桐ノ過「実力でこの部屋にまでくるつもりだったのだけど」

渡辺「そのためにはこっから出ないとな」

桐ノ過「私は結構この生活楽しんでるわよ?」

渡辺「おいおい……勘弁してくれよ……」

桐ノ過「うふふっ……」

渡辺「お、珍しく笑ったな」

桐ノ過「レアな表情よ。しっかりと目に焼き付けなさい愚民!」

渡辺「先生としてその発言はどうなんだよ」

桐ノ過「うぐっ……反省するわ」


【インフォ】桐ノ過の好感度が上がりました。

【インフォ】希望のカケラが輝いた! さらに好感度が上がります。

【インフォ】スキル『教養』を手に入れました。

スキル『教養』……好感度が上がりやすくなる。


プレゼントを渡しますか?

安価↓

―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
子猫のヘアピン
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ

ヘアピン

じゃあダブってる月の石


選択 ヘアピン


桐ノ過「これ、私に?」

渡辺「あぁ。今までのお礼に」

桐ノ過「アタルの癖にやるじゃない」


桐ノ過は軽く微笑むとヘアピンを髪にパチンとつけた。うん、似合ってる。


【インフォ】桐ノ過の好感度が上がりました。

【インフォ】桐ノ過がヘアピンをつけました。


桐ノ過「うん、いい感じね。そうよね? 同意しなさい」

渡辺「はいはい。似合ってますよ」

桐ノ過「そうでしょうね。なんたって私のアタルのプレゼントですもの」

渡辺「ルイが喜んでくれてよかったよ」

桐ノ過「っ」

渡辺「??」

桐ノ過「……な、なんでもないわよ。ちょっと名前呼びにびっくりしただけ」


桐ノ過が顔を逸らす。なんだか桐ノ過の様子が変だな……


 



桐ノ過「あ、あら……こんな新聞あったかしら」


話題を逸らすように桐ノ過は新聞を拾い上げた。


渡辺「新聞? 何時のだ?」

桐ノ過「だいぶ最近のようだけれど……」

桐ノ過「これ……『ナエギマコト』って読むのかしら」

渡辺「あぁ、そうだ」

桐ノ過「……知ってるの?」

渡辺「知ってるも何も【未来機関】の人だろ?」

桐ノ過「【未来機関】…………?」

渡辺「知らないのか? 一度堕ちた希望が峰を再建させた機関だよ」

渡辺「苗木誠さんっていうのは俺と同じ幸運の才能を持った希望が峰のOBだ」

桐ノ過「それ……私は知らないわよ……なんで……?」

渡辺「みんな知ってると思うけど……。苗木さんもそれほどじゃないけど有名な人だし……」

桐ノ過「…………」


桐ノ過が顔をしかめる……。いったいどういうことなんだろう……。


――その後考え込む桐ノ過を部屋に送り俺も部屋に戻った。


~~ 渡辺 個室 ~~


カムクライズルプロジェクト……俺が調べるべきだよな。


渡辺「でも……今日は久しぶりに動いたから眠いな……」


偶には早く寝てしまおう……




   【26日目 終了】


《現在の好感度》

郷田燐火……57 開放イベント【トップの資格】 

羽場井望希……77 

桐ノ過類……97

小海浩道……100☆ 

手編麻布……43 開放イベント 【トップをねらえ!】

木村沙々波……81

小野方守……100☆ 【DEAD】

神藤治……21 【DEAD】

夢見雨衣……53 【DEAD】

升野利兎……26  【DEAD】

ケマン=フェアフィールド……7【DEAD】

マリー=デンドロビウム……19【DEAD】

清水寺千……27  【DEAD】

元原茅亜……51 開放イベント【自分のしたいこと】

安生成賛……50  開放イベント 【将来の夢】



《モノクマメダルの数》

  136枚




―プレゼント―


速球大臣
依代人形
ダンブルウィーブ(回転草)
月の石×2
新品のサラシ
軽石
ルアックコーヒー
アゴドリル×2
玉串
ミレニアム懸賞問題
カットバサミ
あしたのグローブ
バードライス
キャットドッグプレス
蝶ネクタイの変声機
プロジェクトゾンビ
支配者のTバック
スカラベのブローチ


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

 『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。

『クラッキング』……集中力を1消費して閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『大親友』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ小野方が庇い発言力、集中力を全快にしてくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。

『教養』……好感度が上がりやすくなる。

26日目終了。桐ノ過さんデレッデレ。
今回で主人公交代制は終わりですね。楽しくもあり辛いものだった……また今度やろう。

次回投下は土曜日9時30分。よかったらどうぞ!





……もうちょっとだけつづくのじゃ

  【27日目】


~~ 廊下 ~~


その日はやけに早く目が覚めて、それでもベッドの上でぼうっとしてしまっていた。
それは虫の知らせだとかそういうのだったのか。ともかく嫌な予感がしていた。


しかしそのままではいけないと扉を開けたのは7時を少し過ぎたときだった。

隣の部屋に俺意外の全員が集まっていた。

それも声を張り上げながら


モノクマ「ホラ、お望み通り部屋の鍵開けたんだからボクにお礼ぐらいしてもいいんじゃない?」

小海「う、うそだろ……」

モノクマ「もう……最近の若者は」

郷田「…………」

元原「え……え……」


恐る恐る、聞く。

渡辺「どうしたんだ? 何があったんだ?」

桐ノ過「ダメ……」

桐ノ過「アタルは来てはダメよ!!」

渡辺「……ッ」

桐ノ過「ちょ、ちょっと!!」


俺の体は俺の意思と桐ノ過の制止に反して進んでいく。



隣の部屋を覗きこむと


部屋一面が真っ黒で

とても嫌な異臭がして

目の前に『黒こげの何か』が転がっていた。


渡辺「あ……」


思わず声が出てしまった。胃の奥がぐるぐると嫌な音をたてる。

その部屋の主の名は……






渡辺「ナミ、ちゃん………………??」




え、苗木さん? え?

え、苗木さん? え?

乙ー

申し訳ありませんが本日の投下は出来そうにありません。
明日投下させていただきます。

把握

了解

>>296
>>297
苗木さんにはこれからも頑張ってもらいます。ほどほどにね

>>298
れすさんくすぅ

>>300
>>301
毎度毎度申し訳ない……


~~ 木村 個室前 ~~


渡辺「う、わぁぁぁああああああああああああああっっっ!?」

桐ノ過「アタル! 落ち着きなさい!」

渡辺「そ、そんな……」

小海「クソ! どうなってやがる!」

元原「こ、こんなことって……」

手編「……やっぱりむだなんだって。わたしたちじゃ黒幕にかてっこないよ!」

郷田「……むごいな」

羽場井「……チッ」

モノクマ「はいはぁーい!」

モノクマ「やっちゃったねー。やっちまったねー」

モノクマ「動機も発表してないってのにさ! うぷぷ!」

モノクマ「んじゃここ、モノクマファイルおいてくからね」

モノクマ「べ、別にアンタたちのこと気にかけてるんじゃないからねっ」

小海「うっせ! さっさとどっかいきやがれ!」

モノクマ「むぅー……じゃあもういっちゃうよ!」



桐ノ過「……大丈夫?」

渡辺「………………」

渡辺「だ……大丈夫だ」

渡辺「ここで立ち止まっても……ダメなんだ」

渡辺「ナミちゃんに元気づけてもらったんだ」

渡辺「それを……無駄にしたくない。せめてナミちゃんの仇をとってからぶっ倒れてやる」

桐ノ過「……きつくなったら私にいいなさい。私がアタルを助けるから」

渡辺「あぁ……頼りにしてる」

桐ノ過「……悪くないわね」

桐ノ過「それじゃあ早速捜査を始めましょう」

安生「……わかったわ」

元原「……うぅ……」



【捜査開始】


改めて木村の部屋に入る。鼻の奥を突き刺すような異臭が部屋には立ち込めていた。

目の前には焼け焦げた、木村の死体。


渡辺「ここまで……する必要ないだろ……」


姿ないクロへ向けて小さくつぶやく。

ナミちゃんの弔い合戦だ。ここで負けるわけにはいかない。


安価↓

1、調べる
・部屋
・木村の死体

2、話す
・郷田
・安生


1 部屋


選択1 部屋


渡辺「壁も床も家具も真っ黒だ」

羽場井「……真っ黒って言ってもペンキで塗ったわけじゃない」

渡辺「わかってる」

渡辺「明らかに『焦げてる』よ。火事現場とかと同じ光景だ」

羽場井「……火事、か」


言霊ゲット!!


【黒こげの部屋】……部屋の壁から床、家具までもが焦げてしまっている。


渡辺「火事って言ってもな……」

羽場井「……ここにはキッチンもない。ましてや木村はタバコなんて吸わないし……」

渡辺「なんていうか火の出元がわかればいいんだけど……」

安生「待って。こういう火事現場には前取材しに来たことがあるの」

安生「確か火元を調べるときはっと…………あった! あったよ!」

安生「何これ……ボンベ? すごい量……」

渡辺「ベッドの下?」

羽場井「……その体勢パンツ見えるごふぇ!?」

安生「いったぁ……爪先潰れるかと思った」

安生「それよりもこれ。ほら一つ拾ってみたよ」

渡辺「これは……ガスボンベか?」

羽場井「……ガスか。なるほどな」

渡辺「倉庫にもあったし何よりも食堂にもあったはずだ。クロはこれを使ったのか」


言霊ゲット!!

【ガスボンベ】……ベッドの下や家具の影に穴のあけられたガスボンベが大量に散乱していた。元手は食堂や倉庫である。


安生「ねぇ、ちょっといいかな」

渡辺「あぁ」

安生「この部屋開けたのってモノクマだったよね?」

渡辺「!」

渡辺「……まさか!?」

安生「最悪だよ……この事件」

安生「密室殺人だ」

渡辺「モノクマもバカじゃないから部屋のセキュリティーは鍵だけとはいえきちんとして居るように見えた」

渡辺「そんな中での密室殺人……」

安生「……これはひと波乱ありそうね」

渡辺「あぁ……手こずりそうだ」


言霊ゲット!!

【密室】……木村の部屋は密室であった。



……次は何を調べようか

安価↓

1、調べる
・木村の死体

2、話す
・郷田
・安生

1


選択1 木村の死体


渡辺「っふぅぅぅ……」


……やるしか、ないか。


渡辺「ルイ」

桐ノ過「出番かしら」

渡辺「あぁ……傍にいてくれ」

桐ノ過「はいはい」


渡辺「まずは死体からわかること」

渡辺「一つは焼死ってことか」

桐ノ過「そうね。そこは間違いないでしょう」

渡辺「この部屋もまるごと焼いてるんだ……辛かったろうな」

桐ノ過「……えぇ」


言霊ゲット!!

【木村の死体】……扉の直ぐ前に転がっていた。元の姿は見る影もない。



渡辺「あとは……これか」

桐ノ過「何か握っているわね」

渡辺「鍵だ」

渡辺「この鍵で外に出ようとした」

桐ノ過「でも出れなかった?」

渡辺「そうだな。出れたらここで死んでない」

桐ノ過「でも何故出れなかった?」

渡辺「そこだな……そこがこの事件の鍵になるってわけだ」

桐ノ過「ややこしいわね」


言霊ゲット!!

【握られた鍵】……木村の手に握られていた。

投下終了。かわいい子の焼死は辛いものです。だいぶ前から言い忘れていましたが地味にバッドエンド回避コース。

次回投下は日曜日9時30分。よかったらどうぞ!

乙です

>>311
レスサンクス

今日も張り切って投下していきます。

調べるだけ調べたな。後は誰かと話してみよう……


安価↓
1、郷田
2、安生


選択 郷田


郷田「お前はこの事件、誰の犯行だと思う?」

渡辺「……まだ、なんとも」

渡辺「モノクマからの動機もまだだされていなかった……んだよな?」

郷田「あぁ」

渡辺「だとしたらクロの動機は……」

渡辺「俺のいない間にそっちで何があったのかも俺は知らないんだ」

渡辺「もしかしたら殺人の起こりうる動機が生まれるきっかけでもあったのか?」

郷田「いいや。少なくとも俺の知る限りではそんなことはなかった」

渡辺「だよな」

渡辺「……情報が少なすぎてわからない。それが今の現状だな」

郷田「……この短時間だ。まだわかっていることの方が少ない」

郷田「…………」

郷田「一つ忠告しておくぞ」

渡辺「?」

郷田「これはクラスメイトとしてではなく軍人としての観点からだ」

郷田「お前は今、生と死の境界にいる。そのことを忘れるな」

渡辺「……わかってるよ……」


あぁ……わかってるさ。この捜査に命が掛かってることぐらい……っ!

次は……安生と話そうかな





安生「……けほっけほっ」

安生「ご、ごめん木村ちゃん……」

渡辺「……匂いか」

安生「ど、どうしてもね。焼死体の匂いってのは……うぐぅ」

安生「木村ちゃんは木村ちゃんだって思ってるけどこの死体の匂いはどうしても……」

安生「渡辺は大丈夫なの?」

渡辺「俺は……それどころじゃないからな」


ナミちゃんの仇。そのためにもここで立ち止まっている場合じゃないんだ。


安生「あ、渡辺に一つ報告があったんだった」

安生「これ見てよ」

渡辺「ナミちゃんの死体……それがどうしたんだ?」

安生「これだよこれ。鍵」

安生「死体の位置的にドアを開けようとしたんだろうね」

渡辺「あぁ、そりゃあ部屋が真っ黒になるほどの火事だからな。……でもそれだと」

安生「そう。【なんで木村ちゃんは鍵開けて逃げなかったんだろう?】」

渡辺「逃げられなかったってことか?」

安生「私たちがこの部屋に駆け付けたとき部屋の鍵は閉まってた……」


あぁ、確かにモノクマが開けたって言ってたな。


渡辺「だとしたら鍵は使えなかったのか?」

安生「そんなはずは……」

渡辺「それとも鍵を開けられない別の理由が……?」


言霊ゲット!!

【開かない鍵】……木村は鍵を持っていたのに部屋から逃げ出せなかった。


……安生にあぁはいったものの流石に俺もきついな……。この部屋で調べることはもうないし外にでて捜査をしよう。



~~ 木村個室前 廊下 ~~


廊下に出ると手編が首を捻っていた。


手編「う~む……どう思う?」

手編「だよねぇ。ぜったいなにかあるよねぇ」

手編「え、なに? ……いま下ねたとかいらない!」


なんだか面白い動きをしている手編に声をかける。


渡辺「忙しそうだな」

手編「あ、うん。そうなの。あいつと相談してるんだけどさ……」

手編「これら、なにかあるかなって」


そういって手編はドアノブと床を指さす。この動き……ドアノブ指してる方ははアーちゃんか?

どちらから調べようか。

人もいないようですしここで切らせていただきます。

次回までに裁判目の前に行きたい……っ!

次回投下は日曜日9時30分……の予定! よかったらどうぞ!

えっ?安価あった?

乙です

>>319
や っ て も う た

ホントごめんなさい!!

>>320
レスサンクスです


マジでミスしました。すいません。



安価↓

1、床
2、ドアノブ


選択 床


手編の指す方を見ると床に黒い筋のようなものがあった。


渡辺「なんだこれ」

手編「ろうかも火でやけちゃったのかな?」

渡辺「そうだとしたらもっと広範囲に広がってるはず」

渡辺「これはどっちかっていうとマッチの擦り痕に似てるよ」

手編「まっち……」

手編「床でまっちを擦ってへやにぽいっ! ってこと?」

手編「それとも火をここにおとしちゃったとか?」

渡辺「……わからないな」

渡辺「だけどこれって相当重要な情報なんじゃないか……?」

手編「ふっふ~ん、ほめられてやってもいいよ?」

渡辺「……」

手編「ろこつに嫌なかおしないでよ」


言霊ゲット!!

【廊下の焦げ】……木村の部屋の廊下の前に引きずったような焦げ跡があった。


次はアーちゃんの方を調べるか。




アーちゃんの指さす方を見る。


ドアノブに傷?

アーちゃん「……よっと。あァあァ……うっし、出てこれたぜ」

渡辺「最近当たり前のようにいるな」

アーちゃん「はっはァ。気のせいだぜ」

アーちゃん「つゥかよこれなんだ? ドアノブの【左側だけ】細い傷が付いてんだ」


……確かに。こんなもの前はなかった。

犯行時についたと考えるのが妥当か?


アーちゃん「にしても今回のクロはアートッ! がわかってるよな」

渡辺「……ふざけんな」

アーちゃん「……すまん、テンション下げちまったな。気を付ける」

渡辺「……俺も神経質になりすぎた。ごめん」


……前よりもアーちゃんは丸くなった。きっとこの学園生活がいい影響を与えてるんだろう。


アーちゃん「……オイオイ。こっちにもあるぜ」


一瞬目を離したすきにアーちゃんは木村の隣の部屋――つまりは俺の部屋の前にいた。


アーちゃん「同じ傷があるぜ。それもこっちは右側だなァ」

渡辺「何!? 俺の部屋だぞ!」

アーちゃん「ドアノブ、見てみろよ」


……本当だ。気がつかなかった。

クロの仕業か? いったいどうして……


言霊ゲット!!

【傷ついたドアノブ】……木村の部屋の廊下側のドアノブの左側に細い傷がついていた。また、渡辺の部屋のドアノブの右側にも同様の傷があった。


手編もアーちゃんも言いたいことは全て言ったという感じだ。もう彼女らからの情報はないだろう。

次、いくか。



来たのは食堂。そこには何人かが椅子に座っていた。


渡辺「休憩か?」

元原「す、すいません。ちょっと体調が悪くて……です」

桐ノ過「許してあげなさい」

渡辺「別に怒るつもりはないけどさ」

羽場井「……あの匂いはちょっときつかったな」

安生「でも、でも! 木村ちゃんなわけだし……」

桐ノ過「……どっちの言い分もわかるわ。それに今はそんなこと話している場合じゃないでしょう」

元原「そ、そうです。そうなんです。いい情報持って来たです。時間があったら私に話しかけるですよ」

羽場井「……俺と安生も待機中だ。暇なら来い」

安生「最近アンタとペア組まされてる感があって不服だわ……」

桐ノ過「私のとこには一番最後でいいわ。大した内容じゃないし」

桐ノ過「でも絶対来なさい」

渡辺(大事なのか大事じゃないのかどっちなんだよ」

桐ノ過「後半、心の声聞こえてるわよ」


さて、誰と話そうか。

安価↓

1、元原

2、羽場井と安生

1


選択 元原


元原「お、お、来たですね」

渡辺「具合はどうだ?」

元原「元原の元は元気の元! いつでも元気ですよ!」

渡辺「膝めちゃくちゃ震えてるけどいいのか?」

元原「気のせいです!」


やっぱり怖いんだよなコイツも……ここにいる誰かがあの【死体】を生み出したってんだから。


元原「それよりも重要なことを発見したです!」

元原「渡辺さんは音楽室いったことあるですか?」

渡辺「音楽室? ……いいや、行ったことはないな。知ってはいるけど」

元原「そうですか。じゃあ音楽室にあるものと言えばなんです?」

渡辺「……ベートーヴェン?」

元原「それもあるですけど! ピアノです! ピ・ア・ノ!」

渡辺「それがどうしたんだよ」

元原「ピアノって中にいっぱいワイヤーみたいなのがあるらしいんです」

渡辺「……確かに。見たことあるな」


ピアノ線っていうんだっけ。


元原「それがなんと。何本か無くなってたんです」

渡辺「……何?」

元原「歯抜けになってたです。」


無くなってた? 勝手になくなるってわけじゃないし……。でもあれってかなり固かった記憶が……


元原「どうです? 何かわかるです?」

渡辺「何にもないわけじゃないだろうしな……」


ピアノ線か……


言霊ゲット!!

【元原の証言】……ピアノ線が無くなっていた。


次は……安生と羽場井だな。時間もないし急ごう



安生「やっほー、待ってたよ」

羽場井「……」

渡辺「そういえば最近お前らっていつも一緒だよな」

安生「ギクギクゥ!!」

安生「な、なんのことでございましょう……?」

渡辺「え、何その反応。おい……お前らまさか!?」

安生「違うってば!! アンタも何か言ってやりなさいよ!」

羽場井「……俺たちは心の繋がった関係ではない。心はな」

渡辺「つまり心以外は繋がっていると!?」

安生「あぁ、もう! さっさと話しするよ」

安生「私たちが夜、大浴場に二人でいたときさ」

安生「こっちの食堂とかの方には誰も来なかったよ」

羽場井「……つまり犯行は宿舎付近のみということだ」

渡辺「なるほどな」

渡辺「……それで二人はなんで大浴場にいたの?」

安生「え、あ、それはその」

渡辺「ふーん」

安生「う、羽場井! 何か言ってよ」

羽場井「……弁解の余地もないな」

渡辺「ふーーん」

安生「ち、違うんだって。アナウンサーになる前にスキャンダルなんてそんなこと……!!」

渡辺「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーん」


言霊ゲット!!

【羽場井と安生の証言】……犯行時刻の夜、食堂や倉庫近くをうろつく人はいなかった。


次は桐ノ過だ。時間的にもギリギリだけど一応話はしておくか。



桐ノ過「ん……」

渡辺「大丈夫か?」

桐ノ過「目にゴミが入ったわ……」

渡辺「どれ見せてみろ」

桐ノ過「間違えた。ゴミじゃなくてアタルだったわ」


……堪えろ俺。


桐ノ過「もうこのぐらいじゃ凹まないようね」

渡辺「あぁ、ルイとも長い付き合いだからな」

桐ノ過「……」

桐ノ過「……もう大丈夫なのよね」

桐ノ過「……この裁判はきっと苦しいものになる。もしかしたらこの前のものよりも」

桐ノ過「それでも」

渡辺「それでも大丈夫だ」

桐ノ過「!」

桐ノ過「そうね……無粋な質問だったわ」

渡辺「俺はもう何もかも乗り越えたんだ。もう、折れない」


クラスメイトの死も。親友の死も。親しかった女の子の死も。


渡辺「全部終わって嘘でも笑ってられるぐらいには強くなったよ」

桐ノ過「そう……それはよかった」


桐ノ過「……今回のクロは強敵よ」

桐ノ過「動機の発表もなかった。つまり完全なる私怨かそれとも頭のおかしい人物」

渡辺「言い方気を付けろよ。クラスメイトだぜ」

桐ノ過「殺人犯よ」

渡辺「……」

桐ノ過「とにかく、気をつけなさい」

桐ノ過「……この事件、あまりにも不自然だから」

渡辺「?」

桐ノ過「まるでアタルの心を折るように木村さんを殺している」

桐ノ過「……気のせいだといいのだけれど」


言霊ゲット!!

【桐ノ過の助言】……今回の事件の前、動機が発表されておらずクロは相当な危険人物らしい。

  



 『ぴーんぽーんぱーんぽーん』

 『時間です。一階のエレベーターまでさっさと来てください』




~~ エレベーター内 ~~


ガオン……ガオン……


渡辺「……時間だぜ」

郷田「準備はいいか」

手編「おーけーだよ」

アーちゃん「オレもオッケーだァ!!」

小海「すげぇ……完璧に人格変更してる」

安生「しゃきっとしなさいよ」

羽場井「……行くか」

元原「が、頑張るです」

桐ノ過「気合いれて」


渡辺「……行くぜ」


……見てるか、マモル。俺はまたこの戦場にやってきたぞ。

もう折れない。俺はお前とは違う。

嘘の結末なんて求めない。自分に嘘なんて吐きたくない。

そこで見ていろ。絶対に生き延びてやるからな。


【インフォ】スキル『大親友』がスキル『真実の探求者』へと変化しました。

『真実の探求者』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ立ち直り発言力、集中力を全快にしてくれる。

投下終了。嘘の反対というわけで真実の探求者です。

次回投下は日曜日の9時30分。よかったらどうぞ!


嘘つきがくれたスキルが真実を求める為の力になるのか…胸熱だな

乙です

>>334
ずっとこの演出やりたかったんですよね。小野方くん関連のイベはやってて胸熱ですな

>>335
レスサンクスです


―― コトダマリスト ――


【モノクマファイル5】……被害者は『超高校級のバレー選手』木村沙々波。死体発見現場は彼女の個室である。

【黒こげの部屋】……部屋の壁から床、家具までもが焦げてしまっている。

【密室】……木村の部屋は密室であった。

【木村の死体】……扉の直ぐ前に転がっていた。元の姿は見る影もない。

【ガスボンベ】……ベッドの下や家具の影に穴のあけられたガスボンベが大量に散乱していた。元手は食堂や倉庫である。

【握られた鍵】……木村の手に握られていた。

【開かない鍵】……木村は鍵を持っていたのに部屋から逃げ出せなかった。

【傷ついたドアノブ】……木村の部屋の廊下側のドアノブの左側に細い傷がついていた。また、渡辺の部屋のドアノブの右側にも同様の傷があった。

【廊下の焦げ】……木村の部屋の廊下の前に引きずったような焦げ跡があった。

【元原の証言】……ピアノ線が無くなっていた。

【羽場井と安生の証言】……犯行時刻の夜、食堂や倉庫近くをうろつく人はいなかった。

【桐ノ過の助言】……今回の事件の前、動機が発表されておらずクロは相当な危険人物らしい。


―― 所持スキル ――

『一閃』……集中力を消費した分だけ、文字が解放される。(閃きアナグラムで有効)

『スナイパー』……集中力を1消費することにより論破箇所を一つに絞り込めます。

『超人』……発言力が+1されます

 『ノーブレーキ!』……集中力を1消費して論破したとき発言力、集中力が全快する。

『クラッキング』……集中力を1消費して閃きアナグラムにて必要な文字以外が消失します。

『スポットライト』……発言力が+1されます。

『真実の探求者』……ゲームオーバーになりそうな時一度だけ立ち直り発言力、集中力を全快にしてくれる。

『瞑想』……集中力が1上がる。

『教養』……好感度が上がりやすくなる。



――ステータス――

発言力……7

集中力……6


~~ 裁判場 ~~


モノクマ「もうもうっ! みんな遅いよ。待ちくびれちゃったよ」

小海「なんでくびれちゃったんだよ。そんなに細くなってねぇよ!」

モノクマ「うぷぷ! ボクってば桐ノ過さんみたいなナイスバデイだからね! くびれの一つや二つあるに決まってるじゃない!」

桐ノ過「……一緒にしないで」

羽場井「……くびれ二つとかキモすぎるだろ」

モノクマ「うぷぷ。そんなに怒らないでよ」

モノクマ「そういえば。そ・う・い・え・ば」

モノクマ「渡辺くんはどうなっちゃったのかなぁ?」

モノクマ「めっためたのめっためたにされちゃったメンタルはもう大丈夫なの?」

モノクマ「なんだったら保健室に直行しちゃってもいいんだよ? その時はボクがナース姿で看病してあげるからさ! うぷぷ」

渡辺「どうもかしこもねぇよ。ベストコンディションだ」

モノクマ「頬がこけてるように見えるけど? ……まぁ、闘志はまた燃え始めてるみたいだ」

モノクマ「よぉし、みんな席について。裁判始めちゃいましょー」



モノクマ「はいはぁーい! みんなこの裁判のルールは覚えているかなぁ?」

モノクマ「はい、元原さん!」

元原「え!? クロを見つけてそしたらクロはオシオキです!」

モノクマ「うん、まぁだいたいあってるよね」

モノクマ「もちろん指名した人がクロでなければクロ以外がオシオキを受けちゃいます!」

安生「……そうだったわね」

郷田「間違わなければいいだけだ」

小海「簡単に言うなよぉ……」

桐ノ過「でもそうするしかない。そうよねアタル」

渡辺「だな。……てか、なんで俺指名?」

安生「察しなさい」

羽場井「……うらやまけしからん」

小海「俺この裁判終わったらアタルぶん殴るんだ……」

渡辺「え!? 何々!?」

桐ノ過「と、とにかく! 始めるわよ」

羽場井「……まずはいつも通り事件の確認からだ」



手編「『ひがいしゃはきむねぇ』だったね」

小海「あぁ……木村も死んじまったんだな」

桐ノ過「仕方ない……なんてことは言えないけどもうどうしようもないわ」

郷田「気を取り直していくしかないさ」

手編「きむねぇ……いいひとだったんだけどな」

羽場井「……まさかアイツが死ぬとはな」

小海「恨みも買うような奴じゃないし、かといって殺しやすい奴でもないもんな」

安生「女の子でも超高校級。それもスポーツ枠だもんね。狙うにはリスクが高すぎる」

渡辺「それでもクロはナミちゃんを狙った。抵抗されるリスクを背負ってまで」

安生「うぅ……『殺害場所は木村さんの部屋』でいいんだよね」

小海「ちょっと待った」

小海「『別の場所で殺した』っつーこともあるんじゃねぇの?」

郷田「話を聞こう」

小海「うんにゃ、可能性の話だけどよ」

小海「まだ殺害現場を決めつけるのは早いんじゃねぇの?」



安価↓

1、【モノクマファイル5】

2、【木村の死体】

3、【密室】

『殺害場所は木村さんの部屋』←【モノクマファイル5】?


選択1 『殺害場所は木村さんの部屋』←【モノクマファイル5】


桐ノ過「ん? モノクマファイル5?」

郷田「死体発見現場は木村の部屋と表記してあるな」

渡辺「あぁ、だから殺害した場所は別にあるのかもって……」

桐ノ過「待って。アタルは木村さんの部屋の状況を覚えているかしら」

桐ノ過「普通ではありえない状況だった……クロのトリック」

桐ノ過「もう一度よく考えなさい」


うぅ……間違えたみたいだ

発言力が1下がった。現在の発言力6


手編「『ひがいしゃはきむねぇ』だったね」

小海「あぁ……木村も死んじまったんだな」

桐ノ過「仕方ない……なんてことは言えないけどもうどうしようもないわ」

郷田「気を取り直していくしかないさ」

手編「きむねぇ……いいひとだったんだけどな」

羽場井「……まさかアイツが死ぬとはな」

小海「恨みも買うような奴じゃないし、かといって殺しやすい奴でもないもんな」

安生「女の子でも超高校級。それもスポーツ枠だもんね。狙うにはリスクが高すぎる」

渡辺「それでもクロはナミちゃんを狙った。抵抗されるリスクを背負ってまで」

安生「うぅ……『殺害場所は木村さんの部屋』でいいんだよね」

小海「ちょっと待った」

小海「『別の場所で殺した』っつーこともあるんじゃねぇの?」

郷田「話を聞こう」

小海「うんにゃ、可能性の話だけどよ」

小海「まだ殺害現場を決めつけるのは早いんじゃねぇの?」



安価↓

1、【モノクマファイル5】

2、【木村の死体】

3、【密室】

『別の場所で殺した』←【密室】



選択3 『別の場所で殺した』←【密室】 正解!


渡辺「……!」

渡辺「それは違うぞ!」 【密室】


渡辺「別の場所で殺すのは難しいんじゃないのか?」

小海「そうなのか?」

渡辺「ナミちゃんを……その、炙るような場所は無いしどこにもそんな痕跡はなかった」

渡辺「ナミちゃんの部屋を除いてな」

小海「そ、そっか」

桐ノ過「そもそも木村さんの部屋は【密室】だったのよ」

渡辺「そう、密室だった」

元原「み、密室殺人です!」

渡辺「鍵も開いておらず部屋の痕跡などの状況からみて……」

渡辺「この事件はナミちゃんの部屋で起きた可能性が高い」

郷田「密室でも他の場所で殺した可能性もあるのではないか?」

羽場井「……?」

郷田「クロは誰にも見つからない場所で木村を殺害し」

郷田「木村を部屋に運んで密室という状況を作った」

郷田「そういうことは考えられないか?」

安生「それじゃクロは外からカギを閉めたってこと?」

郷田「そうなるな」


……外から閉めただって? それは不可能じゃないのか……?

それはあれが証明してくれる……


コトダマリストからコトダマを選択しろ!!

安価↓



【握られた鍵】


選択 【握られた鍵】


渡辺「……これだ!」 【握られた鍵】


渡辺「外から閉めるのは無理だ」

郷田「理由を聞こうか」

渡辺「ナミちゃんの死体、見たか?」

郷田「……あぁ」

渡辺「ナミちゃんの死体の手には【鍵】が握られていたんだ」

手編「それってまさかきむねぇの部屋のかぎ?」

渡辺「そのまさかだ」

渡辺「ナミちゃんの部屋の鍵は室内にあったんだ」

渡辺「それなのに外からカギを閉めるのは不可能なんじゃないか?」

元原「確かにです……」

小海「殺害現場は木村ちゃんの部屋説が濃厚になってきたな」

渡辺「あぁ……証拠がちょっとずつ集まってきてる」

桐ノ過「この調子で頑張っていきましょう」



安生「それじゃあこの密室は内鍵を閉めての殺人ってこと?」

渡辺「そう、なるな……」


……待てよ


渡辺「内から閉めたらクロはどこにいるんだ……?」

アーちゃん「内から閉めてんだから中にいるんだろ」

小海「どぅわっ!? 何時の間に入れ替わってるし!!」

アーちゃん「最近はいかにスムーズに交代できるか頑張ってんだよ」

元原「なんでもありですね」

渡辺「……ていうか多重人格者ってお互いのことをあんまり理解しあうのは良くないんじゃあ……?」

アーちゃん「うるせェな。そォなってんだからそォなんだよ」



安生「ちょ、ちょっと待って。アーちゃんのことは一旦置いといてね」

安生「クロが中にいるかもしれないってこと?」

アーちゃん「うん」

安生「つまりクロは部屋や木村さんがあんなになる業火の中にいたってこと?」

アーちゃん「うん」

安生「ありがとう。では、それについて小海レポーターの意見をどうぞ」

小海「無理に決まってんだろバカじゃねぇの」

アーちゃん「あァん!? この世には無限の可能性が広がってんだぞゴラァ!」

小海「その無限の可能性は二次元限定だよ!」

小海「それともなんだ。この中に火の中でも生きられる怪人がいるってのかよ!」

アーちゃん「ごうちんとかいけそォじゃね?」

郷田「はっはっは。流石に一酸化炭素中毒で死ぬだろ」

小海「火の方については大丈夫なんですかねっ!?」



桐ノ過「……」

渡辺「気になるな。鍵のこと」

桐ノ過「えぇ。あの鍵は間違いなく木村さんの鍵だった」

桐ノ過「でも、それではクロがどうやって密室を作り出したのかがわからない」

アーちゃん「つゥかよォ、きむねェの部屋に一応人はいるじゃんよ」

羽場井「……は?」

アーちゃん「いやだからさ」

アーちゃん「きむねェ自身がよ」

渡辺「!?」

郷田「……その発想はなかったな」

郷田「今思えば木村はそこまで強い人間じゃない」

郷田「【そういうこと】があっても不思議じゃないのかもしれないな」

渡辺「そ、そんなわけあるかよ!!」

郷田「ありえないことじゃないだろ」




郷田「木村が自殺したということもあるかもしれないというだけだ」



投下終了。アーちゃんの使いやすさは異常。

次回投下は日曜日の9時30分。よかったらどうぞ!

乙です

乙です
うーん、木村の自殺は信じたくないところだが…

アーちゃんが目立つ分、手編さんが空気になってしまう問題

申し訳ありませんが投下は来週にさせていただきます

了解

すいません遅れました!

第四章、裁判パート後半戦へと行きたいと思います



渡辺「ナミちゃんが自殺だって……!? そんなわけあるはずが……っ!!」

手編「……なきにしもあらず、だねぇ。むむむ」

小海「……人格変わるときは何か合図をくれますぅ?」

手編「いいじゃんべつに。てかてか、きむねぇってだれがみても弱弱しいかんじだし」

手編「へたしたらいじめられっこぞくせいだしね」

小海「否定はできねぇよなぁ」

渡辺「コウまで!」

小海「つか、ここまで気丈に振る舞えてたことでさえすごいだろ」

小海「根は臆病な子だってのはアタルだってわかってんだろうが」

渡辺「!!」

手編「ほらほら。かんじょうろんじゃ何もかいけつできないよ?」


手編に変わると口調は丸くなるが現実的できつい言葉になる……

でも負けるわけにはいかないんだ。




手編「きみの意見はほつれてるよ!」 反論!!


【反論ショーダウン 開始!!】


手編「これだけ過酷なせいかつなんだよ?」

手編「僕だってあいつにたよってばっかりだし……じゃなくて!」

手編「きむねぇはおせじにもめんたるが強そうにもみえない」

手編「そういうことがあってもしかたないよ」

手編「『きむねぇは自殺したんだよ!』」


安価↓

1、【密室】

2、【ガスボンベ】

3、【握られた鍵】


【握られた鍵】


選択3 【握られた鍵】



渡辺「……!」

渡辺「その言葉切らせてもらう!」 【握られた鍵】


渡辺「自殺だったらおかしい点が一つある」

手編「……むむ?」

渡辺「鍵だよ」

渡辺「ナミちゃんの死体の手に握られていた鍵。これがナミちゃんが自殺じゃないって証拠だ」

手編「……まさか死体さぐったの?」

渡辺「……当たり前だ」

手編「さすがだなぁ……まねできないよ」

渡辺「ナミちゃんが鍵を握っていたってことはつまり」

渡辺「【逃げよう】としたってことだ」

小海「確かにわざわざ焼身自殺だなんて大それたことするわりには逃げるなんておかしいもんな」

安生「そもそもあの木村さんが自殺を考えたとしても焼身自殺だなんて趣味の悪いことを考えるとは思えない」

安生「やるんだったらわかりやすく首つりすると思うよ」

手編「ほぉほぉ。確かにそうだね」

手編「僕、なっとく」



渡辺「わかったか。これでよ、自殺じゃな――」

郷田「……いい加減にしないか」

郷田「そうやってだだをこねても木村が自殺した事実は変わらないぞ?」

渡辺「……あぁ?」

郷田「首つり自殺の際、死にたくないと暴れる者もいる。木村のもそれと同等の動作だろう」

渡辺「……」

郷田「どうやらいつもの推理のキレがない」

郷田「お前は……渡辺は立ち直るときに木村が手伝ってくれたから【歪な思い入れ】があるのかもしれないな」

渡辺「歪な思い入れだと……?」

郷田「まぁ、若い男女だしな。伴侶が自殺などと信じられないのも無理はない」

渡辺「は、はぁ!? 何言って――ッ!」

桐ノ過「そ、そっそそそんなわけないでしょ」

小海「冷静な表情でめっちゃ動揺してる!」

桐ノ過「私はいつも冷静よ。そう、まるで壊れかけのルンバのように」

小海「挙動不審じゃないのかそれ!?」


……なんだ? 郷田の雰囲気がいつもと違う。

……何か、あるのか?




桐ノ過「何はともあれ」

桐ノ過「私は木村さん他殺説を支持するわ」

桐ノ過「アタルと一緒でね」

桐ノ過「一緒でね」

安生「へ、変に主張するわね……」

桐ノ過「それを提唱するには根拠も必要だってことはわかっているわ」

桐ノ過「そうよねアタル」

渡辺「あぁ。たとえば【自殺だとしたら必要無い工作】とかな」

桐ノ過「わかってるじゃない」

元原「なんですそれ?」


必要のない工作……そしてその痕跡……

ナミちゃんを殺す時にどうしても残ってしまった痕跡……

これはきっと【部屋の外】にあるはずだ


安価↓

コトダマリストからコトダマを二つ選択しろ!!

傷ついたドアノブ
廊下の焦げ


渡辺「……!」

渡辺「これだ……!」 【傷ついたドアノブ】 【廊下の焦げ】


渡辺「自殺するんだったらこんなものいらないだろ」

郷田「……確かに」

桐ノ過「不要……というよりも残ってしまった、という感じね」

郷田「まさしく痕跡というわけか……」

桐ノ過「これで木村さん他殺説は立証されたというわけね」

小海「んで、その二つのやつはなんなんだ?」

桐ノ過「クロののこした私たちへの【思いがけないヒント】」

桐ノ過「ってとこね」

小海「ふぅん……」










元原「……あのー、結局密室は破れたです?」

小海「はっはー。バカの俺でもわかるぜ」

元原「なんです!?」

小海「解けてねぇってことがな!!」

元原「……何もかもがっかりです」

小海「何もかも!? 具体的に言ってみろよ!! ……やっぱごめん言わないで!」


郷田「ここまで悩んでも……密室はとけんか」

桐ノ過「……密室」

桐ノ過「アタル。密室ってなんだと思う?」

渡辺「鍵がかかってて、かつその中に死体がある……みたいな感じか?」

元原「もう一個鍵があったら簡単なんですけどねー」

渡辺「…………」

渡辺「……ちょっと待て」

元原「んん?」

渡辺「もう一個の鍵だと……!?」


……ある。心当たりがあるだろ。俺にはよ!

アイツが持っていた……

全ての部屋の鍵を開けられる【裏切り】の証がある!!


持っていたのは……


安価↓

人物を指名しろ!

つまりマスターキーって事だよな……
升野?



選択 升野 正解!!

渡辺「……!」

渡辺「コイツしかいない!」


渡辺「升野だ……升野が持っていた……」

渡辺「マスターキーを。升野は持っていたんだ!!」

桐ノ過「マスターキー……!?」

小海「それも升野が!? ……って死人じゃねぇか!!」

安生「それでもマスターキーなんて物が存在することが重要でしょ!」

渡辺「そう、あのマスターキーを誰かが今持っているかもしれないんだ」

桐ノ過「私ならマスターキーだなんて代物、肌身離さず持っていると思うわ」


肌身離さず、か……


升野の体を最後に調べられたのは一体誰だ……!?



投下終了。次回投下までに最後の問いの答えを頂けると幸いです。

次回投下は日曜日。よかったらどうぞ!



乙ですー

乙です

>>370
>>371
レスサンクスです



渡辺(升野の持っていたマスターキーを入手することができた人物)


桐ノ過いわく、「自分だったら肌身離さずマスターキーを持っている」……

俺だってそうだ。

だとしたら、クロは升野の体に触れることができた人物だ。


そんな人物そうそういないはずだ。

……調べ上げられるタイミングはいつだ……

直接本人からの譲渡? それとも強奪?

……ありえない。そんなことしたら俺らにバレる。


ポイントはいかに升野に抵抗されずに奪うかだ。

…………

……いる。一人だけ。


升野に抵抗されず、尚且つ他の誰にも邪魔されずに升野の体を調べマスターキーを奪えた人物。


それは……


安価↓

クロを指名しろ!

郷田


選択 郷田


渡辺「……!!」


渡辺「升野のマスターキーを奪えた人物。それは……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


???『渡辺、一度プールに行って清水寺を見てこい。その間に俺は升野の検死をしておく』

渡辺『……検死?』

???『……少し気になることがある』

渡辺『そうか、わかった。ここは任せたぞ』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

渡辺「あの時、升野が死んだときに升野を検死した人物だ」

渡辺「それはお前だよな……!」



渡辺「郷田!!」

小海「……っ!? 郷田……!?」

郷田「……バカを言うなよ?」

郷田「推測で物を語るのはやめてもらおうか」

郷田「だいたいマスターキーがとやらが存在したとして、だ」

郷田「そんなものがあったとしても木村を殺せるとは限らないだろう?」

渡辺「でも、お前しか考えられない」

郷田「……かけられた疑いを晴らすしかないみたいだな」

郷田「俺も無駄死になどしたくない。……全力で行かせてもらう」



郷田「全員俺についてこい!!」 反論!!


【反論ショーダウン 開始!!】


郷田「渡辺の証言だけしか」

郷田「マスターキーの存在そのものがまだ確定していないが」

郷田「お前たちがそれを信じているというのなら」

郷田「それに準じて反論してみようか」

郷田「マスターキーを俺が持っていたとして」

郷田「犯行時刻が夜だからと言って木村は逃げようと思えば逃げられたはずだ」

郷田「現に木村は扉の前まで来ていたのだからな」

郷田「それなのに木村は逃げていなかった」

郷田「それはどう説明する?」

郷田「木村はやはり自殺だったんだ」

郷田「木村は部屋から『逃げようとしなかった』」

郷田「これでマスターキーの存在も必要なく密室のトリックも解明できるだろう」


安価↓

1、【黒こげの部屋】

2、【傷ついたドアノブ】

3、【羽場井と安生の証言】

【傷ついたドアノブ】



渡辺「……!」

渡辺「その言葉切らせてもらう!」 【傷ついたドアノブ】


渡辺「木村は逃げなかったのではなく、逃げられなかったんだ」

郷田「理由を聞こうか」

渡辺「木村の部屋のドアノブと俺のとこのドアノブが傷ついていたんだ」

渡辺「これはクロの細工」

渡辺「最初はなんの傷なのかわからなかったけど……【元原の証言】で謎が解けた」

渡辺「多分【ピアノ線】によってできた傷だ」

小海「ピアノ線? あの針金強化版みてぇな奴か?」

渡辺「そうだ。あれを俺のドアノブと木村のドアノブに輪をかけるように引っかけたんだ」

渡辺「だからお互いのドアノブの左右にそれぞれ傷がついた」

安生「確かにそうすれば中からカギを開けても入れない……!」




渡辺「それに、だ」

渡辺「ピアノ線とるだなんて力技……郷田以外にできる奴なかなかいないだろ」

郷田「なるほどな。きちんと筋は通っている」

郷田「それじゃああの廊下の黒いシミのようなものもクロの仕業か?」

渡辺「あぁ。きっと部屋の中にガスを充満させてっからピアノ線を引っかけた後で下の隙間から火のついた紙でも滑り込ませたんだろう」

渡辺「それで黒いシミ……焦げができたんだ」

郷田「なるほど……な」

郷田「……」

小海「……どうしたんだよ、黙りやがって。違うなら違うって言えよ……」

郷田「どうした。不安そうな顔だな」

小海「そりゃそうだろ! ずっと郷田のこと信頼してたのに……こんな容疑かかちまってさ!」

小海「アタルのことも信じてぇよ……でもここまで世話になった郷田を疑いたくもねぇんだ……」

郷田「…………そうか」


そういって郷田は表情も変えず淡々と返事をする。元からそういう奴だったが……表情筋がピクリとも動かない。


郷田「それでは小海の期待に答えて反論しておこうか」


……なんだよ。この感じ。郷田、自分がクロだってこと認めてる感じなのに……

……俺を試しているのか?



郷田「そもそもの話だが、マスターキーが存在するという確証はない」

郷田「そして浮上するのは渡辺が嘘をついている……つまり渡辺が俺に罪を擦り付けようとしている可能性だ」

渡辺「!?」

小海「アタルが木村を……?」

手編「……そのはんろんは……」

安生「郷田……」

元原「うぅ……」

郷田「時に渡辺。お前はどう証明する」

郷田「マスターキーの存在を」


もう、やめてくれよ。

……これ以上、郷田に嘘は吐かせたくない。もう、人の嘘は聞き飽きたんだ


ここで終わらせよう。


郷田がマスターキーを持っていたことを証明せよ!

安価↓

1、渡辺の部屋に郷田が入ってきた際に使用した

2、郷田も裏切り者だった

3、自分で作った。

1

選択1

渡辺「……!」


渡辺「……俺が」

渡辺「俺が憔悴していたとき、みんなは俺を助けるために部屋に来てくれた」

渡辺「あの時、俺は鍵を閉めていたはずなんだ」

渡辺「それなのにみんなは部屋に入ってきた」

渡辺「郷田を先頭にして」

小海「あ……」

安生「うそ……」

渡辺「どうやって鍵をあけた」

郷田「……」

郷田「そうだな、これ以上は無理そうだ」

渡辺「!! ……認めたな」

小海「郷田!!」

郷田「はっはっは。仲間に嘘を吐くのはどこかの誰かみたいに得意じゃないんだ」

郷田「いつもみたいに始めてくれ。事件の整理を」

渡辺「……」

郷田「頼む」

渡辺「……わかった」



渡辺「……これが事件の真相だ」


《act1》
まずクロは升野からマスターキーを奪った。これは恐らくたまたまなのだろう。

《act2》
次に食堂などからガスボンベなどを持ってきて、マスターキーを使用し木村の部屋に侵入した。

《act3》
そしてガスを充満させ、マスターキーで鍵を閉めドアノブにピアノ線を括り付けた。

《act4》
こうしてクロはドアの下の隙間から火のついた紙をスライドさせ部屋の中のガスを起爆させた。

《act5》
犯行は全て寄宿舎で行われたため、羽場井や安生の目にはつかなかった。


渡辺「この事件のクロ、それは」


渡辺「『超高校級の指揮官』郷田燐火」

渡辺「お前だな?」

郷田「……」

郷田「おめでとう」

小海「おめでとうって……お前何言って――!」

郷田「モノクマの投票の時間だ。どうせ暇してるんなら早くしろ」


モノクマ「ホントだよもう。ボクにクソくだらない茶番みせやがってさぁ」

モノクマ「怒りの投票ターイム!!」



――――――――――――――――――――――――――――――


 
   『超高校級の指揮官』 郷田 燐火


      

――――――――――――――――――――――――――――――



モノクマ「ひゅーひゅー! おめでとっ! だーいせいかい!」

モノクマ「木村さんを殺しやがった今回のクロは郷田くんなのでした!」


小海「なんでこんなことを……」

郷田「いやな。最初は渡辺を殺すつもりだったんだ」

渡辺「……!」

桐ノ過「……チッ」

郷田「しかし、渡辺が憔悴して全員が渡辺に注目してしまって殺すタイミングを逃してしまった」

郷田「だから俺は死んだら渡辺に一番ダメージのあるだろう木村を殺した。それだけだ」

渡辺「……それ、だけ?」

桐ノ過「なんでアタルを……」

郷田「一番、邪魔だったからだ」

桐ノ過「それじゃあ……元からここを出る気で」

郷田「??? 当たり前だろ何言ってるんだ」

渡辺「コイツ……!」

郷田「……その決意が揺らぎかけていたからな。俺が腐る前に殺したんだよ」

渡辺「……」

郷田「ここは心地が良すぎた。俺は戦場に戻らなくてはいけなかった」

郷田「世界を正すために」

手編「ひと殺しといてなにいってんだか……」

郷田「ふん……何を言われようとも俺は信念を曲げん」

郷田「俺は自分の仲間さえ守れればそれでいい」

小海「俺たちは……仲間じゃなかったのかよ」

郷田「己惚れるなよ。俺の仲間は戦場にしかいない」

郷田「それを守るためにも1%の希望を捨てようとも99%の隔日を手に入れたかったんだ」

渡辺「1%の希望……!?」

渡辺「何を――」

郷田「お前に」


ッドン!


渡辺「カハッ……!?」


みぞおちに郷田の拳が入る。


郷田「1%の希望を渡す」

郷田「大事に使え」

郷田「俺が厄介だと判断した有能な指導者よ」


モノクマ「……終わった?」

郷田「終わった。はやくオシオキに移ろう」

安生「ちょちょっと、そんなにあっさり……!?」

小海「クソッ!? なんで……」

郷田「みんな、」

郷田「モノクマ」

モノクマ「何?」

郷田「先に地獄で待ってるぞ」

モノクマ「……」

モノクマ「……調子に乗るなよ?」

モノクマ「オシオキタイムっ!!」


~~ ??? ~~


砂っぽい戦場。


郷田の後ろにはへのへのもへじの書かれた仲間と思われる兵士。

そして前方にはモノクマの仮面をつけた敵兵がずらりと並んでいた。


   【せかいいちきけんなせんじょう】


敵兵が襲いに来るも、郷田はマシンガンやバズーカを使って次々となぎ倒していく。

ある時は拳を使い、またある時は爆弾で吹き飛ばす。


敵兵の30%ほどが減ったその時だった。


仲間の兵士たちがモノクマの仮面をつけたのだ。


仲間たちの裏切り。

しかし郷田は表情も変えずにそれすらも一緒になぎ倒していく。

1対大勢。


無茶に思われた戦闘を郷田は一人で切り抜けていく……




………………そんな戦闘が行われる【ジオラマ】をモノクマは退屈そうに見ていた。

つまらない、とため息を吐くとモノクマは適当にジオラマを叩き潰してしまった。


もう、戦いの声は聞こえない。

今日はここまで。残るショートカットは安生ちゃんのみ。

次回投下は日曜日。よかったらどうぞ!

乙でした!
ああ、また一人消えた…

乙です

乙ー
俺のお気に入りが連続で退場してるんですが(小野方、木村、郷田)

業務連絡です。ちと、リアルの方が忙しくしばらく投下できません。
二週間ほどで戻るとは思います。
投下できそうな時はこちらで連絡させていただきます。

了解です、気長に待ってます

了解

保守

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