風精霊「風属性で最強になる」(928)

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前スレ魔法戦士「風属性で頑張る」

前スレ長いのでまとめ

あるところに風の精霊の幼女がいました。幼女は面白いことを探すことやただ流れるだけの精霊でした。

そんなとき、風属性で頑張りたいと言う魔法使いと契約することになります。

魔法使いの目的は初恋の人を探すのが目的で、風の魔法はプライドで使っていました。そんな彼と契約した精霊は本を読むようになり
感情を学ぶことになりました。

そして、契約主が暗殺されそうになったとき。失う怖さなど、感情が発育、体も少女から大きくなり、暗殺を阻止します。

そこから彼女は少しづつ、恋愛の感情が強くなってきます。だがしかし困ったことに、自分の姿は初恋の人と同じで悩みましたが。心は別と納得しました。

しかし今度は夢の中で初恋の人が出て来てしまい。槍でいたぶられたり
目の前で寝取られそうになりましたが。魔法使いは初恋の人を振った所です。

ふったおかげなのか
魔法使いが風の精霊に優しくなった状態で旅をします。

以上

前スレ

魔王から刀を直してほしいとお願いされ直しに来た所

鍛冶屋「この刀は、あの山のじいさんのだ」

魔法戦士「直せない?」

鍛冶屋「無理だね」

フェリス「おじいさんにあったら直してくれるでしょうか?」

鍛冶屋「わからん。気まぐれだからなー」

魔法戦士「ありがとう」

鍛冶屋「見ていきなよ」

魔法戦士「急いでるから」

鍛冶屋「ちぇ」

木造の独特な建物の鍛冶屋を出る。
ここの町は低い建物が規則正しく並んでいて別世界のような場所だ。

ご飯がうまいと聞くため
町に甘くいい臭いがしているのは困ったことにお腹が空いてしまう。

「そこの兄ちゃん旅行者でしょ?鰻の蒲焼きどうだい?」

何か魚の開きが焼かれている。
臭いのもとはこれか

魔法戦士「1つ頂くよ」

「まいどありー」

魔法戦士「あの山の行き方わかる?」

「ああ、あんたもじいさんの刀が欲しいのかい?やめとけやめとけ」

フェリス「どうしてです?」

「まぁ行ってみればわかるよ。ホレ」

魔法戦士「ありがとう」

お金を渡し蒲焼きの串をもらう

山道

魔法戦士「蒲焼き、めっちゃ旨かったなぁー」

フェリス「今さっきからそれしか言ってないですね、くすくす。レシピ聞いてみますね」

魔法戦士「作れるのかな?」

フェリス「聞いてみないことには」

魔法戦士「あっあれ」

フェリス「なんか開けたとこですね」

木造の建物がチラホラあり。人が住んでる気配がする。

木造建築の人がいそうな扉を開ける

魔法戦士「だれかいますかー」

フェリス(いるからこの家を開けたのですけど)

鍛冶屋ジジイ「だれだ、、、旅行者は帰ってくれ見世物じゃーねー」

魔法戦士「ああ魔王から親書です」

鍛冶屋ジジイ「おっおっこりゃ珍しい」

体つきがいい男が現れる。

鍛冶屋ジジイ「魔王がなんだって?うん、、、刃こぼれ」

魔法戦士「これを」

刀と言う剣を手渡す。それを抜き、鍛冶屋はまじまじと見る。

鍛冶屋「たしかに」

鍛冶屋「少し、ほんの少しだがな」

魔法戦士「えっとあとこれ預かってます」

ごと一握りの小石

鍛冶屋「玉鋼か、、、こんな少しあって何して欲しかったんだ?」

魔法戦士「すいません全くわかりません」

鍛冶屋「ああ、魔王と一緒だな。刀を切る道具しか思ってねー野郎だ」

魔法戦士「す、すみません」

鍛冶屋「いいや、誉めてんだよ。刀は人を切る道具だ。だからお前らみたいな使い手が使ってくれてうれそいかぎりだ」

鍛冶屋「飾るもんじゃねーだから魔王は上客だったな」

魔法戦士「めちゃくちゃの武器だけでやりあおうって言う能筋でしたし」

鍛冶屋「はぁやりあって生きてるのか。どうやって居合いを抜けてきた?」

フェリス「私が槍で防いだら弾きましてですね。ビックリでした」

鍛冶屋「ふむ、それで刃こぼれか。一晩で出来る。今日は泊まってきな。聞かせてくれ」

魔法戦士「ああ」

鍛冶屋「はぁーそこのネーチャン人間じゃないのか」

フェリス「はい」

魔法戦士「まぁーそれで来ました」

鍛冶屋「なるほどパシリか、、、刀を使ったことは?海水が入ってたが?」

魔法戦士「ああ、一回もないです。船が沈んだので泳いだからですから濡れてますよね」

鍛冶屋「ああ、災難だったな、、、ふむ。刀に興味はないか?」

魔法戦士「ええっと魔法使いだからでして」

鍛冶屋「魔王をやりあったんだ勿体ない。刀を売ってやる」

魔法戦士「ああ、安いですか?」(剣買ったら貯められないし。がしかし。実は気になって買ってなかったんだ)

鍛冶屋「ふむ、まぁ二本作るのは大変だ」

鍛冶屋「まぁお金は負けてやるよ。それに魔王から作ってやってくれって書いてたからな」

魔法戦士「えっといいんですか?」

鍛冶屋「ああ、だが働いてもらうぞ」

魔法戦士「あっはい」

それから刀が出来るまでお世話になることになった

鍛冶屋「作りおきを渡したいが、残念ながら鞘を作ってなくてな」

魔法戦士「で」

鍛冶屋「まぁ鞘職人に頼むから。それまでちと玉鋼をとってきてほしい。重いんだここまで持ってくると」

数日間強制荷物持ち

フェリス「見てください着物です」

魔法戦士「良く似合ってるが胸がはだけてる」

鍛冶屋「それ、花魁のふくだ。遊女の、、、」

フェリス「私!!遊女じゃないです‼」

魔法戦士「へ?似合ってるぞ。特に胸のところ」

フェリス「そんなに遊女っぽいですか?」

魔法戦士「さぁーオヤジさん今日はここに置いといていいよな」

鍛冶屋「ああ、なかいいな二人とも」

魔法戦士「そりゃ、、、まっそうでしょうね///」

フェリス(昔は隠したりしてたのに私を。でも照れてくれるのは嬉しいです)

だらだらですが今日はこれで寝ますおやすみ

フェリス「ん?」



月夜がきれいな夜

屋根の上で風を感じていた

フェリス「な、なに?」

海岸の方で私を呼んでる人がいる

微かな言葉が風に乗って聞こえる

土属性は伊達じゃない
一迅社文庫

販売中

フワリとその声の主にのもとへ向かう

静かな夜

月夜に照らされた女性が待っていた

姫上ナナ「こんばんは」

フェリス「こんばんは、何故お呼びに?」

姫上ナナ「話がしたくて、ですね」

フェリス「お話しですか?」

姫上ナナ「ええ、貴女の考えを聞かせてほしいんです」

フェリス「、、、なんのでしょう?」

姫上ナナ「魔法戦士について。好きですか?」

フェリス「す、すきです」

姫上ナナ「じゃー言います。魔法戦士に迷惑です」

フェリス「!?」

姫上ナナ「考えてみてください。貴女は精霊。人間じゃない」

フェリス「知ってます」

姫上ナナ「知ってるだけでしょう?貴女は魔法戦士に何が出来るんですか?」

フェリス「そ、それはその、、、」

姫上ナナ「会いました。フェリスに彼女は魔法戦士のために沢山の事をやりました。貴女に武器と知識の図書をあげました。でもそれ以上に彼女と貴女は違うことがあります」

フェリス「、、、、」

姫上ナナ「貴女は精霊。これがどういう意味かわかる?」

フェリス「、、、」

私は顔を落とす

フェリス「知ってるんです。精霊が恋愛するという行為が」

姫上ナナ「そういうことじゃない。好きなんでしょ?」

フェリス「、、、好きです」

姫上ナナ「好きな人が喜ぶことを、支える事。努力。でも一方的もダメなどが沢山あるんです。好きってだけじゃただの子供です」

フェリス「!?」

姫上ナナ「人間とは、深いものです。子を成すなら誰でもいい筈です。でも恋愛します。それも他種族とも」

姫上ナナ「それも、人間と同じように愛してくれます。それに甘えるばかりではダメです」

フェリス「は、はい!!」

この人の言葉は説得力がなぜかある

姫上ナナ「だから今、彼が求めてることを考えてみてください」

フェリス「、、、精霊でも出来ることあるでしょうか?」

姫上ナナ「精霊では限界があるかもしれません。殿方の子は成せません」

フェリス「それは重要ですか?」

姫上ナナ「人は生き物です。子を成し次の世代を生むのが基本です」

フェリス「、、、私には無理です」

フェリス姉との差

肉体があれば

姫上ナナ「肉体が欲しくないですか?」

フェリス「えっほ、ほしいです!?」

姫上ナナ「なら、知識の図書。科学を読み漁ることです」

フェリス「ヒントが?」

姫上ナナ「ええ、彼の為にしたいのであれば肉体があった方がいいと思います。知識を貪れたらまた会いましょう」

フェリス「えっと、えっと、ありがとうございます」

姫上ナナ「ええ、また会いましょう」

ザッザッ

「お迎えに上がりました。管理者様」

よくわからない人が集まってきた

姫上ナナ「ではさようなら」

フェリス「はい、さようなら」

私は、消える。

早く戻り、学ばなくては
魔法戦士のために
自分のために
譲ってくれた彼女のために

魔法戦士「これ、本当に奇妙な武器だよな」

魔法戦士が刀をまじまじと見る

鍛冶屋「脇差なんだが丁度使いやすいだろ」

魔法戦士「ああ、丁度いい長さだ」

鍛冶屋「まぁお代はしっかりもらったし。玉鋼の備蓄も増えた。また来いよ。無茶したってそうそう刃こぼれしねーと思うがな。そおいうむちゃが効くよう作ってる」

魔法戦士「ありがとう。また来るよ」

フェリス「ありがとうございました」ペコリ

鍛冶屋「ねぇちゃんもしっかりな」

山を降り、予定していた船に乗る

魔法戦士「返りはなんもないこと祈るよ」

フェリス「、、、、ふむ」

魔法戦士「いい風だなー」

フェリス「、、、適当に使ってましたけどそうなんだ」

魔法戦士「懐かしき本の虫か」

フェリス「、、、あっ魔法戦士なにか言いました?」

魔法戦士「下着白なんだな」

フェリス「見てないですね」

魔法戦士「えっ?」

フェリス「黒です」

魔法戦士「うぐっ」(ドキドキしてしまった)

フェリス「嘘です」

フェリス「それに今忙しいです」

魔法戦士「ご、ごめん」

フェリス「えっとちょっと急いでることがあるんです。世界は小さいですね」

魔法戦士「???」

フェリス「なんでもないです」



魔法戦士(強引に夢に入ろう、、本ばっかり読んでて淋しい)

魔法戦士「よっ、、、」

図書、赤絨毯に座り込んで本を読んでいる私。顔をあげる。

フェリス「あら?珍しいですね」ニコッ

魔法戦士「夢でも本を読んでるんだな」(くっ!!女座りして顔をあげるだけで‼)

フェリス「ええ」ニコニコ

魔法戦士「偉い機嫌がいいな?」

フェリス「ふふ、知ってますか?この夢の魔法」

魔法戦士「えっとごめん実は良くわかってない」

フェリス「夢渡りです。想いが強くないとですね。来れないんですよなかなか。だからその、、、嬉しいです」

魔法戦士「うん」(あかん、首かしげながら嬉しそうにしてるのが、、、かわいい)

フェリス「お隣どうですか?」

私はお隣の絨毯を手で叩きパフパフする

魔法戦士「じゃー失礼するよ」
フェリス「はい」
魔法戦士が隣に座る
魔法戦士「にしても図書の世界か、、、窓1つなくて」

フェリス「ええ、フェリスさんが必要だからって。本当に必要になりました」

魔法戦士「そんな一生懸命で何を」

フェリス「人体錬成」

魔法戦士「禁術じゃないか?」(やっぱ行き着くのはそこか)

フェリス「学ぶだけですし。人間の構造を」

魔法戦士「ふむ、頑張れよ」

フェリス「なんかあっさり納得できてませんか??」

魔法戦士「まぁ、、、羨ましそうにしてたろ」

フェリス「はい」

魔法戦士「なので邪魔しないよう帰る」

フェリス「だ、大丈夫ですよ」

魔法戦士「期待してるからな邪魔したくない。いい夢を」

魔法戦士が消える。一人残された

フェリス「はい、頑張ります」

本に目を落とす

実は

すごく

本の内容が面白い
そして
魔法戦士よりも風の魔法を使える気がする

返りはなにもなく
魔王お城に帰ることができた
魔法戦士い曰く、死んだことになっているらしい

魔法戦士「魔王入るぞ」

魔王の寝室に招待される
そう魔境に

魔法戦士「構えてるのが予想できる」

ガチャ

魔王「お帰り。時間かかったわね」

魔法戦士「ふ、ふつうだった」

魔王「?」

魔法戦士「ネグリジェで待っているとかじゃなくて安心した」

フェリス「ヴォルカ卿はすごい積極的ですね」

魔法戦士「母さんビックリするぐらいだからな」

魔王「そ、そのてがあったか‼でも無理、恥ずかしいぞそれ!!」

クレイモア(安心した。やりださなくて)

魔法戦士「これが言われていたものだ」

魔王「うむ」

刀を抜き刃を見る

魔王「うん、いい感じだ。で、刀の使い心地は?」

魔法戦士「実はまだ何とも」

魔王「やるか?」

魔法戦士「けっこうです」

魔王「そうか、、、残念」
ガックリ肩を落とす
魔法戦士「魔王、すまないが実はだな、姫上ナナと言うの知ってるか?」

何故そんなこと聞くのだろうか?
フェリス「??」

魔王「ん?しらんが」

魔法戦士「親族にいないか?。お前に少しだけにてる気がして。胸とか顔つきが」

フェリス「むっ」 (胸なんてただの脂肪の塊です)

クレイモア「一応家系図の魔導書持ってきます」

魔王「頼む、少しだけ胸がざわつくな、、、、聞いたことあったような」

白衣の着たクレイモアが戻ってくる。一冊の本を持って魔王に渡す

魔王がそれを絨毯に叩きつける

絨毯に枝分かれしたものが写し出される

魔王「家系図だえっと検索名前は?」

魔法戦士「姫上ナナ」

魔王「姫上ナナ」

家系図が末端から消え、どんどん枝がなくなる

魔王「検索するがないね。多分ここまで来ると無いよ」

どんどん枝が少なくなる

そして

枝が止まる。数本の所、複数枝分かれしている。

魔王「止まった、、、、が魔法戦士。本当に姫上ナナと言ったんだな?」

魔法戦士「ああ。綺麗な女性だったよ」

魔王「真祖」

魔王「私の家系の始まり」

魔法戦士「そんな大物だったのか!?」

フェリス「お姉さんじゃなくてお祖母ちゃんだったんだ‼」

姫上ナナ「お祖母ちゃんです」

「「「「!?」」」」

魔王「空間転移!?」

魔法戦士「大物なのかこのばあちゃん」

フェリス「えっと、そのどうしているんですか?」

クレイモア「えっとどういうことかわからない」

姫上ナナ「まぁ、落ち着いて話しましょう」

テーブルに紅茶が注がれる。魔法戦士がすごく気まずそうなのは女性ばっかりだから
魔王が緊張してるのはお祖母ちゃんだから
クレイモアさんが緊張してるのは魔王の親族だから

姫上ナナ「私もビックリしてます。血族が結構続いてたのはビックリです。彼との子が続いてるのは本当に嬉しいです。懐かしいです」

フェリス「えっと親族に会いに来たんですか?」(何年昔の話だろうか?真祖と言われるぐらいだから)

姫上ナナ「完成した物を贈りに来ました」

フェリス「??」

姫上ナナ「要らないですか?フェリスさん。肉体です」

姫上ナナはクスクスと笑う

今日はここまでにします

おやすみ

のんびり進行しますのでごめんなさい

玉座の間

姫上ナナ「これです。空間移動で飛ばしてきました」

魔法戦士「黒い筒なだけじゃないか」

姫上ナナ「外装です。内部に培養された物があります。受注生産品です。フェリスさんこの小さな窓から確認お願いします」

フェリス「こ、こわいです」

魔王「、、、、」

そーと中を見る
中は液体が満たされているそして眠るように一糸纏わずの女性が浮いている。

フェリス「いゃぁあああ///」

魔法戦士「何が見えた!?」

フェリス「来ちゃダメです‼見ちゃダメです」

裸はダメ

魔法戦士「顔が紅いけども」

フェリス「なんでもないですなんでもないです!!」

姫上ナナ「にやにや」

魔王「ああ、この窓から見たらいいのかな?」

フェリス「は、はい」

魔法戦士「後でおれも」

フェリス「だめぇええええ!!」

魔王「ふむ」

シャキン

キンッ

姫上ナナ「なにしようとしたのかしら?」

魔王「どけ、刀の錆びに成りたくなければな」

姫上ナナ「どうして、殺そうとしたんです?」

魔王「ふん、そこの女は精霊だから無害だが肉体なぞ手に入れたら魔法戦士を我が物に出来ないだろう」

姫上ナナ「ふーん、こんなのがいいのなんて変わってますね」

フェリス「変わってるんですか?私」

魔法戦士「お前、そこに反応するのか、、、、ちょっと見てみよう」

フェリス「ダメです!!」

魔法戦士の顔を手で押さえた

魔王「避けとけ、、、切る!!」

姫上ナナ「しまっ!?」

キンッ

黒い筒が真っ二つになる。
中から液体が溢れる

チャキ

魔王「ふん」

ドシャ

筒が倒れ中の女性が倒れているのが見える。真っ二つになっていなかった

魔王「くっ!!またしても邪魔するか‼フェリス!!!!!」

姫上ナナ「結界張ってるなんて用意周到」

フェリス「あ、ああいやぁああああ!!!」

魔法戦士「どうなった!?前をみせろフェリス!!!」

フェリス「ダメです!!ダメです!!ダーメです!!」

私じゃないけど。私の姿をした女性の裸を見られるなんて恥ずかしい

魔法戦士「ああ、察した」

魔法戦士「裸の状態なんだな察したわ」

フェリス「察しないでください!もう嫌です、、、恥ずかしいです」

魔法戦士「、、、わかった背を向けるし」

魔王「くっ」

姫上ナナ「まぁ他を当たるべき。残念だけど」

魔王「運がなかったか、、、、」

姫上ナナ「フェリス、体を入る呪文は知らないけど。私は帰ります。もしもまたなにかあったら海を探してください。ルルイエに居ます」

姫上ナナが空間転移する。

フェリス「あ、ありがとうございました」

魔王「まぁ、それでも次はない殺すか」

フェリス「えっと、どうぞ」

魔王「止めないのか?」

フェリス「肉体はあれば出来ることも多いでしょうがこのままでも魔法戦士のためになることは沢山見つけれそうなんです」

フェリス「だからまだいいかなって思う事もあるんです。ごめんなさい。実はまだいろいろ悩んでることがあるんです。っと言うかこんなにも早く出来るもんだとは思ってなくてですね」

魔法戦士「ながい、速く手をどけてくれ。くっそ恥ずかしいじゃないかなんか話だけ聞くと」

魔王「、、、、ふん!!好きにしろ‼」

フェリス「ごめんなさい」

魔王が玉座を離れる

フェリス「、、、うーん」

魔法戦士「で、どうするんだ?」

フェリス「振り向かないでください絶対に、、、せっかくです。使わせていただきます。なにか実感がわかないですけど」

図書の中を検索する。
人体錬成をする場合には非常に必要な物がある。魂
これがなければただの肉だ
なので縁を繋げ、私のことを魂とし入る。
魔方陣を描き
目を閉じる
少しづつ
意識が遠のく

乙!

フェリス「げほげほ」

視界が開ける

どうなったんだろうか?

魔法戦士「フェリス?大丈夫か?」

魔法戦士の背中が見える
なんと言うか寒い
からだが震えるのがわかる
あと動けない
なにか重い

フェリス「うぐ、だ、だいろうふ」

口が動くがおぼつかない

フェリス(うまくいった。筋肉が動いて動いてるのが人間です、、、難しい。口の発音も)

フェリス「ん、ん」

魔法戦士「、、、少し待ってろ」

魔法戦士がどっかに駆け出し玉座を去る

フェリス(、、、、こんなに大変なんですね体があるって。精霊の時と大違いです)

フェリス(そう考えると魔王も魔法戦士もみんなも凄いです、、、それよりも震えが寒い、、、恥ずかしいどころの問題じゃないです。えっと精霊のときはどうしてましたっけ?空気を、、、ちょっと動かして熱を作らないと)

空気から熱のエネルギーをいただく
胸の方でなにか動いてる。心臓、体に暖かくなる

フェリス(熱を作らないといけなかったんですね)

少しだけ体が動く

手の使い方がわかりそれで体を上げる

フェリス(重い、、、まだ体が固いんだ)
頭がフラフラとする
手に力が入らなくなり倒れる
フェリス「うぐ!」

魔法戦士「フェリス!!」

フェリス(魔法戦士、、恥ずかしいけどそれどころじゃない)

魔法戦士「ちょっとこれに包んでっと。服は貰った」

体になにかに包んでくれる
そして持ち上げられる

フェリス「???」(こんな重いのに?)

魔法戦士「軽いな、、、少し寝室借りた。そこに行こう」

フェリス「」こく

魔法戦士「喋られないか、、、」

寝室のベットに横になる

魔法戦士「やっぱ初めはそんなもんだ。ゆっくりならしたらいい。それよりすごい魔法だなやっぱ。人体錬成の難関はそれなんだよ。器が馴染まないのが多いと聞くけど不具合ない。フェリスはすごいな」

フェリス「あ、あ///」

声はやっぱりでない

魔法戦士「大丈夫、今日一日はここで泊まっていいらしい。魔王が許してくれたよ」

フェリス(魔王さん、、、、)

魔法戦士「そんな顔するな。魔王はまぁ魅力的な女性ではあると思うが俺がもう興味がなかっただけの話だ」

フェリス「、、、」

魔法戦士「明日お前を宿屋借りてゆっくりならしていこう」

フェリス「うっ」じわっ

>>60
いつもありがとう

魔法戦士「な、泣くことないだろ‼」

目があつい

フェリス「うっ、、」(また、魔法戦士に迷惑かけてる。魔法戦士のためになるって思ってたのにこれじゃ、、、)

魔法戦士「、、、、まぁ体になれるまでしょうがないじゃか?泣くことでもないだろ。今さっきまで精霊やってたんだ。それに今はすごく嬉しいかな」

フェリス「、、、ひっく」

魔法戦士「だって、もうお前も泣けるようになったしな」ナデナデ

フェリス「、、、うぅ」

魔法戦士「まぁその、、、ずっと一緒にいるからな」

フェリス「うっ、、、ひっく」

魔法戦士「なので泣き止んでくれませんかねー」

フェリス「う、う、う」コク

魔法戦士「ふぅ、、、服を着せるのは無理だわおれごめん。ちょっとお手伝い呼んでくる」

魔法戦士がそそくさと部屋を出る

私は何故か瞼が重く
目を閉じた

意識が遠のく
これが
眠いということを理解しながら眠りについた

魔法戦士「フェリス起きろ」
フェリス「んん?」
魔法戦士「服を着せて貰っても寝てたけどそろそろご飯だな。まぁ食えるかわからんが」

フェリス「??」(よくわからない感覚がお腹にある)ぐぅぅぅ

魔法戦士「ああ、、、わからんだろうけど人間は腹を空かせるから飯を食わねばならん」

フェリス「あ」(知ってますけど)

魔法戦士「よし」

魔法戦士がパンをスープに浸す

魔法戦士「ほら、口開けて」

フェリス「///」

魔法戦士「恥ずかしがってないで」

目強くつぶり口開ける

魔法戦士「ゆっくり噛めるか?噛むってわかるかな?」

フェリス「はむ」(なんだろ、、、美味しいです?美味しいです)

魔法戦士「うん。ゆっくり噛んで、こう喉に力をいれて飲み込むんだ」

フェリス「ん、、げほげほげほ」(辛い)

魔法戦士「ああ、無理するな。水」

フェリス「ん」ゴクン

魔法戦士「もっとゆっくりすればいい」

フェリス「」コクコク

魔法戦士「ほらもう一口」

ゆっくりとした夕食が続き、食べ終えたら眠くなった。
お礼を言いたいけど声がでない

もどかしい

眠い

明日続き書きますおやすみ

次の日の朝

少し
動ける
手で体を持ち上げ
上体を起こして移動する
足も動けるのでベットの縁に座る

フェリス「あーあ」

声も何とか出せる

フェリス「あいうえお」

昨日から馴染み出した感じがする

魔法戦士「おはようって、、、大丈夫か?」

フェリス「おはよう、、うん」

魔法戦士が入ってきた
ベットの縁から足にちからを入れ立ち上がってみる。おそるおそる

フェリス「あっ」

前に倒れそうになる

ポフッ

魔法戦士「大丈夫か」ギュ

フェリス「はい、ありがとう。昨日も今日も」

魔法戦士「お、おう///」(体、やわらかい)

フェリス「このまま支えて貰った状態でいいのでワガママいいですか?」

魔法戦士「ああ、何だ」

フェリス「触ってもいいですか?」

魔法戦士「好きなだけ触っていいぞ」

手を魔法戦士の顔に持ってきて頬を触る

フェリス「魔法戦士の感触と暖かさがわかります」

魔法戦士「ワガママ、こなんでいいのか?」

フェリス「はい、この触れる感触と肌の暖かみは精霊のときではわからなかった事です。だから凄く嬉しいです」

魔法戦士「そうか」

フェリス「触れてるんですね私」

覚えるように肌を触る

今更だけどエッチが嫌いなヒトは気を付けてね

フェリス「魔法戦士の頬柔らかい」

魔法戦士「、、、」スッ

フェリス「?」

魔法戦士が頬に触れている私の手を上から触れる。魔法戦士が近付いて腰にやさしく触れる。

フェリス「近くで見ると身長が違うんですね」

私は顔を上げる。本当に体が慣れてきた

魔法戦士「そうだな」

フェリス「えっとそろそろ一人でたてますね。ちょっと離してみてください」

魔法戦士「いやだ」

フェリス「う?」

魔法戦士「いや首かしげるか?普通」

フェリス「ええっと私もこのままでもいいです。暖かいです」

魔法戦士「ああ」(男なら‼行け!!おれ!!)

フェリス「でのちょっと歩いてみたいなっておも、、、んぐ!?」

頬の手をぐいと下げ顔を寄せた瞬間
触れ、離れる。そして魔法戦士も体を離す。

魔法戦士「悪い、、、」

フェリス「、、、奪ってから謝らないでください」

部屋の外

魔王(殺すか?)

クレイモア(すいませんが諦めてください)

魔王(失恋するなんて思わなかったな、、、奪える事もできないぐらいだとは)

クレイモア(、、、面白いドキドキしてきました)

魔王(剣の癖にか!?)

クレイモア(ああ、あんな恋がしたいです)

フェリス「でも、、、その嬉しいです」

魔法戦士「そうか、、、///」

フェリス「そんなことより見てください歩けました!?」

魔法戦士「そんなことより!?」

フェリス「あっごめんなさい。その恥ずかしいので、、、、話を逸らしてください」

魔法戦士「あ、ああごめん察しが悪くて。まぁ歩けるななら宿屋行こう。そこで準備がしたい。宿屋はもう取ったから」

フェリス「準備?」

魔法戦士「国に帰る準備が必要だ」

フェリス「えっと」

魔法戦士「お前は宿屋でゆっくりすればいい。準備は俺だけがするしな」

フェリス「、、、はい」

魔法戦士「落ち込むなってもっと体に慣れたらめちゃくちゃ働いてもらうからな」

フェリス「はい!」

宿屋

フェリス「いってらっしゃい」

魔法戦士「ああ、お前用の服を探してくる。ええっとうん大体の大きさわかった。飯も買ってくる」

フェリス「?」

魔法戦士が部屋を出る
そして入れ替わりで何故か姫上ナナが入ってくる

姫上ナナ「急いでましたね。お体はどう?」

フェリス「えっと好調です」

姫上ナナ「精霊が魂モドキで入ってるだけだから馴染むのが時間かかったのね。でも親和性が高いから結び付きはいいと思いますよ」

フェリス「あの、、、質問いいですか?」

姫上ナナ「答えれる範囲で」

フェリス「なんでこんなによくしてくれるんですか?」

姫上ナナ「えーと、まぁー頼まれ事かな。それ以上はもう魔法戦士が答えてくれそうよ。たぶん」

姫上ナナ「ごめん答えれることが全くない」

フェリス「そうなんですか?」

姫上ナナ「ええ、でも私の自己紹介は出来るから自己紹介します。ルルイエの管理者で悪魔です。種族は淫魔で名前の姫上と言うのは人間の夫の名を貰いました」

フェリス「、、、もしかして夫の事をずっと、、、長い年月」

姫上ナナ「愛してます。会えなくても」

フェリス「なんかその納得しました。よくしてくれる理由が」

姫上ナナ「ああ、そうですね。応援してますよ恋愛を」

フェリス「ありがとうございました。からだとか、いろいろ」

姫上ナナ「ええ。大丈夫そうですね。私帰ります。またね」

フェリス「はい、また」

空間が歪み
姫上ナナは消える

フェリス「少し横になろう」

ベットに倒れる

実はまだちょっと重たい

うつらうつらしながら

魔法戦士を待つ

フェリス「ん?ふぁー」

魔法戦士「あっ起きた?」

フェリス「う、うん」

体を起こす

魔法戦士「これ下着、これが旅をする上での服に顔を隠すローブ。お前は目立つからな」

フェリス「えっと準備は?」

魔法戦士「できた、明日出よう」

フェリス「、、、」(本調子じゃないかもしれないけど)

魔法戦士「本調子じゃないかもしれないみたいだな」

フェリス「あっいえ」

魔法戦士「隠してもわかるよ目が泳いだ」

フェリス「そんなことないですよ」

魔法戦士「今泳いだ」

フェリス「、、、、はい」

魔法戦士「ふぅ、、、まぁあと一日ゆっくりしよう。これ着けてみてくれ。たぶんあってる」

フェリス「下着ですよね」

魔法戦士「おれあっち向いてるから。見ないよ絶対」(嫌われたくないからな)

フェリス「はい、、、」

服を脱ぎ、その状態で下着を手に取る。上から着てみると丁度良く。下は履いていたのでそのまま服を着る。
旅の服は魔法戦士と全く一緒でサイズが違うだけだ。安いから破ってもすぐに買い換えられる

魔法戦士「どうだった?」

フェリス「全部ぴったりでした」

魔法戦士「よかったよかった風魔法で計ったんだ」

フェリス「、、、あの姫上ナナが来てました」

魔法戦士「そうか、で?」

フェリス「様子を見ただけでしたが疑問は全部魔法戦士に聞けって教えてくれました」

魔法戦士「ああ、いっていいのかなこれ」

フェリス「皆さん私にずっと秘密にしてることが見えて、、、疎外感を感じます。教えてほしいです」

魔法戦士「俺の事を愛し続ける自信は?」

フェリス「あります///」

顔を落とす。真っ直ぐ見れない

魔法戦士「絶対に貫き通すか絶対に。俺が言うのもなんだけな、、、、」

フェリス「質問を質問で返します。魔法戦士は愛してくれますか?」

魔法戦士「愛するから、沢山やることが出来た。女の尻を追いかける必要がなくなったからな」

フェリス「私も、誰にも取られたくないぐらいに独占したいほど、恋敵を殺るぐらいに愛してます」

魔法戦士「わかった」

魔法戦士が真面目な声でそう言う

魔法戦士「君は過去に跳ぶ、いつかどのタイミングかはわからない」

フェリス「????」

魔法戦士「ああ、追って説明する。君は、夢の中のフェリス、俺が昔にあったフェリスは全部同一人物だ」

フェリス「????????」

それは、それは
どう言うこと?

魔法戦士「あれは自作自演だ。お前は嘘が下手くそだ。心優しい所も。まぁ魔王が脳をいじった瞬間わかったがな。自分自身に申し訳なさそうにしていたからな」

フェリス「じゃ、、、じゃぁ初恋の人って?」

魔法戦士「お前になる。元を辿れば」

フェリス「、、、」

魔法戦士「旅のきっかけを作ったり、未来を知ってるような所が合ったからな。肉体作ったのもお前だなたぶん。何処までなにまでお前が関わってるかわからんが」

フェリス「そ、それって」

魔法戦士「そう、灯台元暗し」

フェリス「すぐに、、、教えてもらっても」

魔法戦士「どこで言えばいいかなんて決まってるんだろ。そう、これからもお前の手のひらの上」

魔法戦士「これからは何があるかわからん。でも、俺は頑張りたい。過去に跳ばす魔法も見つけなくてはならない。お前と合うような運命を必然としたいからな」

魔法戦士「手のひらの上でいいんだよ。落ちたらダメだ」

フェリス「、、、本当にですか?」

魔法戦士「嘘じゃない」

フェリス「あの嫌な、、、嫌いな人が、、、私?」

魔法戦士「お前自身に聞けばいいだろう。今日会えるんじゃないか?そんな気がする」

フェリス「、、、信じれません」

魔法戦士「ああ、でも合ってると自身があるからな」

フェリス「、、、、絶空」

魔法戦士「!?」

意識が一瞬にして跳ぶ

夢の中
図書
天井のシャンデリアが本たちを照らす

フェリス姉「ふぅ、無茶苦茶しちゃいますよね私って」

フェリス「フェリス!!」

フェリス姉「納得出来ない、わかりますよその気持ち。そのときのことを」

フェリス「本当に!?」

フェリス姉「本当に」

フェリス「、、、」

フェリス姉「一言忠告を。私は後悔はしませんこれまでもこれからも。ただ一つの目指す道のために」

フェリス「答えを」

フェリス姉「その答えをまだ私は手に取れてません。まだ続いているんです」

フェリス「いいえ、聞かせてください。幸せですか?」

フェリス姉「幸せです。幸せを掴むため。愛してるから」

フェリス「この今の世界に貴女はいるんですか?」

フェリス姉「います。時を待っています」

フェリス姉「だから、今はその時まで手のひらに乗っていてください。愛してるのであれば、必然としたいのであれば全ての分岐を壊し、一本にしなくてはいけない。これからの事は言いません。ですが固定はしています」

フェリス「、、、」

フェリス姉「不安でしょうがやるしかない。私も不安です今も。上手くやっているのかわかりませんから」

フェリス「ありがとうね。私我慢してるんだね」
そのときが来るまで魔法戦士に会えない。同じなら辛い

フェリス姉「その分楽しみましたらしい。だからさようなら」

フェリス姉「そのときが来るまで」

フェリス「、、、、」

図書に私だけが残される

これから

どうなるか

どうするか

わからない

でも

フェリス「魔法戦士のためなら。出会える運命を作らなきゃならないんなら全力で掴む。それだけは変わらない」

今日はここで寝ます
おやすみ

いつもありがとうございます

テスト

>>103

テストがんばってください

次の朝

魔法戦士「おはよう。昨日は無茶苦茶しやがって」

フェリス「無茶苦茶なんです私」

魔法戦士「で、、体は大丈夫か?」

フェリス「大丈夫です。動けますし、早く行きましょう」

魔法戦士「わかった。魔王に挨拶してから行こう」

魔王に挨拶し首都を出た

次の町まで歩く

肉体があっても精霊で出来ることは出来るし、困ることがない

フードを深くかぶり
魔法戦士の後ろについていく

道中喋ることはない

最低限の会話のみ

魔法戦士(気まずい)

フェリス(気まずい)

魔法戦士(肉体がないからそんなにあれだったけど肉体あると触りたい)

フェリス(勝手が違ってどう接したらいいかわかんない)

黙々と歩を進め

町につく

その次が壁の都市だ

魔法戦士「よし、飯食うか」

フェリス「う、うん」

魔法戦士「やっぱ観光地はえらい遠周りなんだな」

フェリス「そうですね。酒場いきましょう」

魔法戦士「ああ」

酒場

魔法戦士「よく会うな」

土魔法使い「よく会うな」

フェリス「よく会いますねー」

土魔法使い「!?」

フェリス「いや、手を握らないでください。汚ならしいです」

魔法戦士「おい」

バシィ

土魔法使い「いてて、ごめん。条件反射で」

魔法戦士「まぁ外に見慣れたワイバーンが寝てたからそうだと思った」

土魔法使い「まぁ、うん。実はお前らを探してた。ここに来るだろうと思って待ってた」

フェリス「それでエリちゃん寝てるんだ」

魔法戦士「なに?」

土魔法使い「その前にこれでお前らを雇いたい」

じゃら

金貨袋。いっぱいの

無機質な音が響く

魔法戦士「、、、、全部?」

土魔法使い「全部。すぐ稼げるからな。いい商売があるおれは」

金貨は多い
それに見合う難しいことを頼まれそうだ

土魔法使い「これでも安い。この国の人には頼んだがつりが合わない言われた。これでも足らんが時間がない」

魔法戦士「えらい珍しい顔つきだな、、、、わかった内容を聞かずに受けよう。後払いでいい」

土魔法使い「本当か‼」

魔法戦士「おまえと俺の仲じゃないか?」

土魔法使い「いいやつだな」

魔法戦士「死ぬかもしれない、内容なんだろ」

土魔法使い「ああ、ワイバーンのすみかを見つけた」

魔法戦士「あ、依頼断ってええすかwww」

土魔法使い「おまえ、冗談はいいってwww」

魔法戦士「よく見つけたな」

土魔法使い「運が良かった。ワイバーンのすみかをコロコロ変えるから今しかないんだ」

魔法戦士「格安で受けてやったんだ飯おごれよ」

土魔法使い「いいぞ!!いやー断るかと思って」

魔法戦士「断ったって行くだろ」

土魔法使い「もちろん」

魔法戦士「食いおわったら何処かで詳しく聞かせてもらうよ。フェリスの訓練にはもってこいだ」

宿屋

メンバーは四人

魔法戦士「まぁワイバーンって喋れるの?」

土魔法使い「喋れるワイバーンを探す時間稼ぎをしてほしいの」

エリ「ありがとう」

土魔法使い「明日やる」

魔法戦士「わかった。いいな?フェリス」

フェリス「はい!!」

フェリス「あの、、、エリさんちょといいですか?」

エリ「??」

二人で部屋を出て私たちが借りた方にでる。

借りた部屋はベッドがひとつ大きめのだ。

フェリス「あれってどう思いますか?私は邪なことしか思い付かないです」

エリ「邪なことじゃないよ。幸せだよ!!」

エリ「えっと、、、肉体があるんですよね」

フェリス「はい」

エリ「魔法戦士さんはしたいんですよきっと。フェリスは絶対知らないわけないですし窺ってるんです。私も実はそうでした」

フェリス「初めてって、、、どんな気持ちでしたか?」

エリ「痛いです。とにかく痛いです」

フェリス「う」たじぃ

エリ「でも、、、幸せです。次からすごく気持ちいいです」

フェリス「そうなんだ」

エリ「大好きな人に抱きしめられながらだと本当に満たされる感じがします」

フェリス「うーん、、、やった方がいいですよね」

エリ「私は他の女性にしてほしくないからしてます。毎日出来たらしてます。お腹下す場合もあって大変でした」

フェリス「、、、えっと幼いのに頑張るんですね///」

エリ「フェリスさんこそ精霊のときに本読見すぎてたと思います」

フェリス「、、、頑張ってみます!」

エリ「たぶんその、、、、明日大変なんでしないと思われます」

フェリス「、、、、」

エリ「ショックを受けないでください」

フェリス「はい、、、」

エリ「大丈夫です。いつか独り占めできる日が来ます。明日頑張りましょう」



魔法戦士「すまないベットツインだ」

フェリス「は、はい」

魔法戦士「俺、床で寝るわ」

フェリス「だ、ダメですよ。明日大変なんですから」

魔法戦士「そうは言ったてなー恥ずかしいだろ?」

フェリス「一緒に寝るの嫌なんですか?」

魔法戦士「嫌じゃないが」

フェリス「一緒に寝たいです」

魔法戦士「、、、わかった」

魔法戦士「」

魔法戦士「zzzzz」

フェリス「、、、すごい」ドキドキ

背中にくっついてるのに全然起きない

ぎゅ

フェリス「ふふ、、、おやすみです」



土魔法使い「あの岩影にいるのは斥候だ」

魔法戦士「どうする?」

土魔法使い「あれに見つかると逃げられてしまう」

魔法戦士「フェリス。絶空で落とせ」

ドンッドンッドンッ、、、、

土魔法使い「!?」

魔法戦士「窒息だよ。苦しいが意識だけが飛ぶ。殺すことも出来るがな。フェリスの得意能力だ」

土魔法使い「つえー」

魔法戦士「フェリス、ワイバーンが50匹かな?」

フェリス「残念54匹が休んでます」

魔法戦士「さすがに敵わんな」

フェリス「風魔法は任せてください」

土魔法使い「じゃぁー行こう。エリ背中借りるぞ。空飛んで上から探そう」

エリ「グルルル」コクコク

ビュン!!

魔法戦士「行こう!!!!」

フェリス「はい!!」

群れの中に躍り出る

地上

54匹が羽を休めている所に躍り出た
数匹が俺のことを見つける

ワイバーン「グオオオオオオオオ」

ワイバーン「!?」

魔法戦士「構えろよ。54匹、殺さず。喋れるかもわからんが痛め付けるだけだぞ」

フェリス「はい」

槍を構えるフェリス

魔法戦士「来るぞ‼」

上空

土魔法使い「要るか?」

エリ「わからない」

下では魔法戦士とフェリスが背中合わせで牽制し、54匹も距離を測っている

土魔法使い「喋れるかわからんのがなー」

エリ「、、、、認めさせればいい」

ワイバーン「グオオオオオオオオ」

土魔法使い「来る」

俺は土魔法で作った槍を構える
水銀の槍

土魔法使い「1体づつ聞いていこう‼」

地上

フェリス「エリさんがワイバーンの姿で1体づつ聞いていってます」

魔法戦士「こえーな80の瞳が」

ドシャ!

空からワイバーンが落ちてくる。気絶してるのだろう。ピクピクしている

魔法戦士「来ないな」

フェリス「ええ」

ワイバーン「ぐわあああああ!!」

1体のワイバーンが出てくる

魔法戦士「1体1をご所望だ」

俺は剣を納める。手を鞘から離さず睨む

魔法戦士「フェリス行ってこい」

フェリス「何故わかるのですか?」

魔法戦士「さぁ?」(何でだろうな。舐められてるのはわかる)

魔法戦士「フェリス行ってこい」

フェリス「は、はい」

二億四千万の瞳

フェリス「お手柔らかにお願いします」

ワイバーン「グルルル」

私は槍を構える
ワイバーン「グワアアアアアア!!」

ワイバーンの爪がフェリスを切り裂こうとする。

キン、キン

それを槍の柄で防ぐ

フェリス(精霊のときより槍での衝撃を受け止めやすい。実体があるから。でもその分、一発でも当たるだめ)

かんっ!!!

フェリス「槍が通らない‼」

魔法戦士「槍は突くもんだ。切りには向いてない」

フェリス「そのようですね」

しゅっしゅっ!!

フェリス(巨体のくせに避けるんですね。でも大きいから後ろにしか下がれない)

強く踏み込み、突く、後ろに下がるならもっとつき込めば、、、

しゅん!!
ばん!!

フェリス「きゃぁあ!?」

突きこんだ瞬間横に避けられ
そのままワイバーンが握り拳で殴った。からだが吹き飛び地面に叩きつけられる

しゅん!!

すぐに立ち上がり構える
ワイバーンの手が私を潰そうとする
フェリス「はぁー!!」

その手を突き刺す。

すぶぶぶぶ

ワイバーン「がぁああ!!」

フェリス「しまった!?」

槍が抜けない‼

ごんっ!

鈍い音がする
また殴られた。今度は地面に叩きつけられ、追い討ちをうけた

痛い、痛い

フェリス「い、いたい」

魔法戦士「、、、、弱い。能力しか強くないんだな」

フェリス「、、、、はい」

私は立ち上がる。槍を消して新しく出現させた槍を構え直す。
ワイバーンの傷が治っている。
ワイバーンの生命力では穴はすぐに塞がるらしい。
手では致命傷にならない
しかし手でしか攻撃してこない
それを刺しても今さっきと一緒

ドカッ!

このように柄だけでは防いでも地面に押しつぶされる

フェリス「ぐふっ、、、」

いつも魔法戦士もこんなに痛かったんだ。

魔法戦士「、、、」

魔法戦士が見てる。手を出さないのは、正々堂々だからだ。

ゴンゴンゴンゴン!
かんっ!!

フェリス「はぁはぁはぁ。殴りすぎです」

魔法戦士(やっぱ耐久性高いんだなフェリス。でも切られると大変なんだろうな)

フェリス「ふぅ、、、槍じゃ無理そうです。切り落とせる武器がほしい。そうこのように」

ドンッ!

槍先が消え、そしてフェリスは柄を地面に叩く。非常に重そうな音が響いた。

フェリスがそれを柄だけの槍を構えワイバーンを追いかけ、切り払う

ブォン!!
風を切り払う音が響く

ワイバーンが大幅に距離を離す。

フェリス「私って酷いですね、、、、こんなこと出来るような武器だって秘密にしてるんですよ」

柄の先が生えるような形で形成されていく。それは大きな斧みたいなものがつき、反対側にも広がる。槍先も生まれるが、それは使うことがないだろう形をしている。

緑色の風の紋章が刻まれた戦斧

ガシャ
フェリス「これなら切り落とせます」

フェリスが構える。肩に

ワイバーン「ぐううう、、、、」

ワイバーンがジリジリ下がる
周りのワイバーンも騒ぎ出す

>>135郷ひろみwww

空中

土魔法使い「1体以外攻めてこないな」

エリ「最初の1体だけでしたし。皆さん距離を開けてます」

土魔法使い「下は?」

エリ「フェリスさんが正々堂々勝負してます」

土魔法使い「、、、、これはなんだろうな」

エリ「なんか騒がしいですね下」

???「それまでだ人間の物よ」

フェリス「??」

魔法戦士「??」

ワイバーンの長「ふむ、良いもの見せてもらったが死人が出てはいかんのでなここいらで手打ちと行こう」

魔法戦士「フェリス、しまえ」

フェリス「はい」

戦斧が消える

魔法戦士「言葉は通じますか?」

ワイバーンの長「ああ、で何のようだ小僧。死を恐れずに来た理由は」

魔法戦士「それは、、、ちょっと待ってくれ用事があるのは今飛んでる方たちです」

ワイバーンの長「すこし待っておれ」

眠いです。

今日はここで寝ます。

ごめんなさい

、、、、

ケモミミスレイブ発売中う、、、、

バサッ

エリ「何かが来ます」

土魔法使い「ワイバーンの長だな体が違う」

ワイバーンの長「お引き取り願おう。わしらは休んでいるだけだ。戦っても被害が大きくなるだけ。何が望みだ?」

土魔法使い「エリあれ借りるぞ」

土魔法使いがエリの服からネックレスを取り出す。ドラゴンオーブがはめられた。

土魔法使い「エリの父さんを探している」

ワイバーンの長「ワイバーンの血が流れておるのか。にっくきドラゴンかと思ったが、同族だったのか」

エリ「父さんはワイバーンで母さんがドラゴンです」

ワイバーンの長「残念じゃのおまえの父親は居ないようだ。心当たりがあるやつは昔に群れを追い出した。永久追放じゃどこ行ったかも知らん」

土魔法使い「どこにいるかは知らないんですよね」

ワイバーンの長「人間に擬態しておる筈なのは知っている。宝石商をしている、、、、ふぅアイツの娘がいるとは、、、そち群れに加わらぬか?」

エリ「ごめんなさい、自由を取ります」

ワイバーンの長「うむ、じゃー永久追放じゃ。お父さんに会えるとええのう。では失礼する」

ワイバーンが急降下する。

耳元でフェリスの声が聞き帰る。

宿屋

エリ「フェリスさん大丈夫ですか?」

フェリス「大丈夫です。打撲には強いみたいです」

魔法戦士「いなかったかー」

土魔法使い「でもいい情報はいただいた。宝石商を探す」

エリ「永久追放されちゃいましたけど。おじいちゃんにあえてよかったです」

魔法戦士「おじいちゃん?」

エリ「父さんのお父さん。目が優しかったのと感覚でわかりました」

土魔法使い「よかったのか?」

エリ「永久追放ですから。言葉の意味があるんだと思います」

魔法戦士「そうか、、、」

土魔法使い「俺らちょっと魔法戦士についてくわ」

魔法戦士「ん?」

土魔法使い「魔法国帰るのなら」

魔法戦士「帰る」

土魔法使い「ならきまりだな。で、何で帰るの?」

魔法戦士「母さん、、ヴォルカと言う名前を使いたい」

土魔法使い「お前のいえヴォルカなのか!?」

魔法戦士「そうだよ」

土魔法使い「そりゃー大変だな」

魔法戦士「そ、大変、これからもッとな」

岩ノ下
羽を休めながら思う

長生きするものだと

唯一兄弟の中でワガママだが
唯一ひとりで生きていける強さを持ったワイバーン

群れでの評価は最低だが
一番誇りに思えるのはあいつだった
群れを嫌っても大丈夫な強さ
そして
しっかりと子を成した
子を成すことこそ至高である
故に一人前になったのを知り私は満足し、昼寝をする

眠いので明日ガッツリ書いていきますおやすみ

乙!

>>154あり
書いてくよ

エリ「ぜぇ、ぜぇ」

土魔法使い「お、おつかれ」

魔法戦士「よ、よく頑張った」

大きな壁が魔国と人間を隔てている場所をエリがワイバーンの姿で行ったり来たりしている

向こうの人間の方はフェリスが見張っている

エリ「こんな荷物をもって行ったり来たりは、、、、しんどい」

土魔法使い「いや、、、生活費のためだからな」

魔法戦士「四人分の荷物をこれでもかだからな」

未だに門は開かれず。扉を越えていくしかない。瑠璃ちゃんは山を通っていったみたいだ。いなかった

魔法戦士「じゃー先に向こう行って荷物を売ってくるわ」

土魔法使い「任せた」

魔法戦士「フェリス足場頼む」

フェリス「黒で表記、空気固定いけます」

俺は黒い四角いものを蹴って登っていく。途中厳しそうなとこは自分で空間を固定化させて登る

土魔法使い「、、、おれ、土魔法属性だけで最強になるわ」

壁の向こう側

フェリス「魔法戦士」

ばふ

魔法戦士「おけ。売りに行ってくるわ」

フェリス「まえ、いいお値段で売った人にお願いします」

魔法戦士「おけ、恩を返していくよ」

フェリス「さてと、、、エリちゃん大丈夫ですか?」

エリ「はぁはぁ休ませて」

フェリス「頑張りますね」

エリ「もう、、、、無理」

フェリス「変わってあげればいいんですけど」

エリ「気持ちだけで嬉しいよ」

フェリス「あとちょっとです‼ファイト」

人間側壁都市宿屋

魔法戦士「いい値段になったな」

土魔法使い「ボロい商売なりそうだよなー。っというかタクシーもできそうだな」

エリ「もう、しんどいの無理」

フェリス「もっとい大きくなったらすればいいですよ」

魔法戦士「、、、門が開かないのはやっぱ」

土魔法使い「そうだなー噂では戦争が近いらしい」

フェリス「戦争ですか、、、、」

エリ「前は人間が敗北者だったんだよね」

魔法戦士「ッと言うか魔法国と隣国以外が痛い思いしただけだったな。潤ったらしいな傭兵で」

土魔法使い「またあの時代が来るんかな?俺ら知らねーけど」

魔法戦士(同盟国か、、、魔法国は何故?)

フェリス「では、ご飯食べにいきましょう。一食タダにしていただきましたし」

魔法戦士「めっちゃ喜んでたな」

土魔法使い「まぁ安めだからな売りね」

魔法戦士「ああ、そうそう。土魔法使い」

土魔法使い「なんだ?」

魔法戦士「夜は静かにやってくれ声が漏れてる」

土魔法使い「エリにいってくれ」

エリ「や、やあああ////」

フェリス「魔法戦士!!言って良いことと」

魔法戦士「毎日耳立てて壁にくっついてるお前を見るのが辛いんだ」

フェリス「きゃあああ言わないでください!」

土魔法使い「あかん、ばれてるのか」

魔法戦士「ばれてる」

土魔法使い「気を付けるわ」

宿屋

魔法戦士「でっ耳はつけるんだな」

フェリス「いつか魔法戦士としますから。勉強です」

魔法戦士「お、おう」

フェリス「嫌ですか?」

魔法戦士「え、えらい突っ込むな」

フェリス「ええ」(母親がライバルですから早くしないと)

魔法戦士「俺は寝るよ、、、ボチボチ寝ろよ」

フェリス「はい」

道中

土魔法使い「なぁヴォルカってどんなの?」

魔法戦士「実は知らなかったのか?」

土魔法使い「いや、クソ種馬がいるって言うのは聞いてるけど」

魔法戦士「ああ、兄弟の50人ぐらいいるな」

土魔法使い「偉いお前の父さんは凄いな。跡取りが生まれなかったのか天才の??いやヴォルカを名乗る魔法使いはめっちゃ強いって聞くけどな」

魔法戦士「ヴォルカを名乗っていい許可が出たらな。親に、もしくは親族、一族に。出たら強いって証拠だな」

フェリス「魔法戦士は?」

魔法戦士「名乗っては実はだめ」

土魔法使い「偉い厳しい家なんだな」

魔法戦士「ヴォルカって言ってもひとつやふたつじゃないからな」

エリ「魔法国見えたなつかしい」

魔法国の城と城壁が見える
時期はもう暑い時期に入ろうとしていた。

ヴォルカの屋敷
何年ぶりかに家の扉に入る

香水の匂いが鼻につく

フェリス「何ですかこのなんとも言えない匂い」

魔法戦士「母さんの加齢臭」

フェリス「加齢臭が臭くないのはいいことですね」

魔法戦士「俺にとっちゃババクサイ」

シュンシュンシュンシュン
キンキンキン!

フェリス「!?」

フェリスが槍でナイフをはたき落とす。1つはフェリスの顔の横に刺さる。顔だけ避けたようだ。3つめの後ろに同じ軌道にあったナイフをよく避けたと思う。ナイフが燃える

ヴォルカ母「ふふふ小娘、何故?死なないの?ああでも嬉しいよ殺したかったよ貴女を‼」

両手にナイフを構える母親
目が猛禽の眼をしているのは錯覚じゃない。魔法なのだろうと思う。それよりも、、、

フェリス「お母様、私は、、、ええっと」(うん、私だ。私じゃないけど私だ!!!)

魔法戦士「母さん?」

ヴォルカ母「ふふ待っていてね。今原因排除するから」

槍を防御するために構えるフェリス

俺は、ゆっくりフェリスから離れる

ヴォルカ母親「炎剣ヴォルカ!!」

魔法戦士「母さんそこまで」

チャキ

刀を母の喉に押し当てる

魔法戦士「俺を母殺しの汚名をかぶさないでくれ」(殺菌出しすぎで俺のこと見えてなかったな)

ヴォルカ母親「な、何故?」

殺菌誤爆

魔法戦士「母さん、あのフェリスは精霊の方だ」

ヴォルカ母親「嘘よ肉体があるわ。願った彼女よ」

魔法戦士「じゃーやれば?絨毯掃除大変になるだけだ」(やるぞ)

ヴォルカ母親「、、、、いい顔するようになったじゃない。悔しいけどわかったわ。ぞくぞくしちゃったし」

魔法戦士「、、、、」

ナイフをしまったのを確認したあとに刀をしまう

ヴォルカ母親「ふぅ、何か吹っ切れたようね」

魔法戦士「そんなことより瑠璃が来ただろ」

ヴォルカ母親「ええ、ありがとうね使者の護衛。瑠璃ちゃんは潜伏してもらってるわ。命狙われてるみたい」

魔法戦士「なんか面倒ごとがあるんだな」

ヴォルカ「私もあるわよ、、、跡取りを決めろって。大きな事がある前にね。ヴォルカの中で唯一居ないからね私」

ヴォルカ母親「だから、私を認めさせようと色々な子の話を聞くわ」

魔法戦士「ふむ」

ヴォルカ母親「部屋に来て」

魔法戦士「わかった。執事は?」

ヴォルカ母親「解雇」

魔法戦士「フェリス、お茶頼めるか?」

フェリス「はい」

母の寝室
ベージュの部屋にビックリしながら思う。
香水臭い

魔法戦士「話とは?」

ヴォルカ母親「兄弟は多いけど優秀な子は他のヴォルカに引き取られたわ。残ったのは雑魚ばっか。なので跡取りを貴方に」

魔法戦士「薄々気付いてたけども自分もお願いしたいです母さん」

ヴォルカ母親「えっ??」

ヴォルカ母親「本当に?」

魔法戦士「嘘じゃない。っというか顔近いよ?」

ヴォルカ母親「ふふふ、嬉しい参加してくれるのね?」

魔法戦士「参加?」

母親「ええ、一週間後。コロシアムで私の跡取りを決めるトーナメントを行うのそれも一族が勝手に。そこに参加して勝ってちょうだい、ほぼ兄弟ばっかりでしかも、、、、他の一族の跡取りも参加してる。まぁー跡取りの最終試験ね。あとお金稼ぎ」

ヴォルカ母親「そして、私は貴方を選ぶ。だから一戦二戦満足させてくれればいい」

魔法戦士「それは精霊ありきか?」

ヴォルカ母親「全力。死んでもいいレベルの、、、合法で跡取りを消せるから。そこだけ気を付けて」

魔法戦士「ふむ、満足させてやればいいか一族を、、、、」(良いこと思い付いた)

ヴォルカ母親「悪い笑みね楽しみにするわ」

フェリス「お茶が入りました」

次の日、準備として町に出ている
あの店ならここにもあるはずだ
魔法戦士「フェリス、コロシアムがあるのはわかるな」
フェリス「ええ」

魔法戦士「6日後にお前に出てもらう」
フェリス「!?」
魔法戦士「まぁーその鎧を買いに来た。お前、、、結構パワータイプだしな」

フェリス「なんか嫌ですね」

魔法戦士「まぁーまて、、、、ここだな?」

フェリス「ここって、、、観光地にありましたよね」

魔法戦士「そうだな。プラチナは無理っぽいけどな、失礼します」

店員「いらっしゃい。うーんなるほど」

店員が値踏みしている

魔法戦士「こいつの鎧を一着。コロシアム出るんだ。ヴォルカの」

店員「おおそうかい!じゃー晴れ舞台にはもってこいだな」

そう、戦の女神をモデルにした鎧が売っている場所である。

店員「本来結構特注で作るんだが時間が微妙だ。店の展示物にサイズがあえばいいんだが」

魔法戦士「一部補修で対応してくれ頼む」

店員「なんとかしよう。でいいのはあるかい?嬢ちゃん」

フェリス「えっと、、、赤は怖いですし、白がいいです」

魔法戦士「白金?嫌なんか違うぞ」

光沢が薄い。白も真っ白と言うより白に近い色の鋼

店員「いやそれ違うぞ白鋼だな。人気の逸品でさー鋼より高いが白金より遥かに安い」

店員「ではそれでいいね」

フェリス「黒方がいいです。中は白で」

店員「おっそうするとそこの黒色鋼か。黒騎士御用達の呪黒色鋼じゃないけどな」

魔法戦士「イメージ悪そうだなその名前呪いって」

店員「まぁーボチボチだが嬢ちゃん似合うねきっと。じゃーサイズ図るから奥の部屋へ」

フェリス「??」

魔法戦士「ついて行って指示通りに」

フェリス「えっと、、、ちょっとですぬがさないで!!」

店員「サイズ計るだけだから」

魔法戦士「静かに、、、確かに中を白で外を黒色鋼見映えがいいな」

フェリス「白一色じゃなんか浮きだって嫌です」

魔法戦士「そうだな」

サイズをはかり終えたあと

家に戻る

魔法戦士「時間があるな」

瑠璃ちゃんを探すか?いや、、、、

魔法戦士「フェリス」

フェリス「はい」

魔法戦士「試合のルールを決めよう」

フェリス「わかりました」

俺らは縛りを設ける
絶空はなし、魔法は極力使わない
派手な演出をするときだけ
フェリスのみで戦うだ
それ以外の能力を使うのはいい

フェリス「体になれたので」

フェリス「全力ちょい手加減でいきます」

魔法戦士「敗けはない」

フェリス「ええわかりました」

3日前
相手の情報がわかり賭け事も始まる
母さんは俺に全賭け。そう、オッズも5倍で俺よりも相手がやばいのがわかった。その情報を買いに酒場へ

土魔法使い「情報を売りに来たよタダで」

魔法戦士「気前がいいな」

土魔法使い「相手はヴォルカを極めたと言われるぐらいの強者らしい。とにかく精霊が2体以上使役し、魔力も潤沢。相手には不足がない」

魔法戦士「こっちは宝石を取り扱ってる店を見たが知らないとのこと。正し表の店はな」

土魔法使い「裏か、、、こえー」

表では売れない。いわくつきの宝石屋に情報があるかもしれない

魔法戦士「わかったありがとう」

土魔法使い「すまない、情報が出回ってないんだ。強すぎて」

魔法戦士「??」

土魔法使い「全力がわからん、らしい」

魔法戦士「それで賭けが、、、」

土魔法使い「勝てよ全額かけるから」

魔法戦士「ああ」

魔法戦士「俺もフェリスに全部かける」

土魔法使い「通りで、、、ヴォルカの種馬の末っ子が女性説が上がったんだな。綺麗な緑髪の女性が鎧購入とヴォルカ屋敷ので入れがあるって聞いて笑いそうになった」

魔法戦士「お陰で潤うわ」

土魔法使い「卑怯だな」

魔法戦士「卑怯もくそもないよ」

魔法戦士「勝てばいいんだから」

おやすみ

あした

フェリス戦闘書きます

いつもありがとう

当日、1戦目から、らしい。相手は午後2戦目をする模様。ナメられてる
コロシアムは満員で熱気がすごいが今日はその熱気が大分温いように俺が下準備をした。フェリスは鎧を受け取りに行ったままであるが場所はわかっている。時間丁度に派手に登場するのだろう。

俺は母さんの貴族専用部屋指定席の後ろに隠れる。
母さんは知らないのでフェリスが登場してから母に近づこうと思う

司会「では!!!1回戦!!無敗のオメガさんです!!!」

赤髪のイケメン男性が現れる。手を会場に振り、愛想笑いを向ける。ヴォルカの炎の紋章が手に浮かべさせる。

赤髪の男性が手を振り上げる。周囲に沢山の魔方陣が描かれ、登場口から幾多の精霊が出てくる
魔方陣を通り過ぎた瞬間
精霊たちが大型化する

赤髪の男「ウィンディーネ」

女性の水の精霊が現れ、会場に一礼する。

赤髪の男「ゴーレム」

赤髪の後ろに岩石の人形を模した物が現れる。

赤髪の男「ドラゴン」

そして、最後に魔方陣で巨大化した竜が咆哮を上げる

司会「おっといきなり三位一体!!本気できているか‼」

赤髪の男「、、、俺はてを出さない。こいつらがやってくれる」

司会「おおっとハンデか!!では大戦相手に登場してもらいましょう‼」

ザシュ

槍空から降って刺さる

コロシアムの民衆に?の文字が浮かんでいるだろう

ゆっくりとフェリスが現れる。
それ幻影のように色がしたから見えていった。いきなり現れる緑の髪の女性に会場が沸く

フェリス「こんにちは」

槍を抜き、槍を捌きを披露し柄を地面に刺す。

そして母親の方に手を振った

ヴォルカ母「あの売女め、、、、」

魔法戦士「あんたじゃなくて俺に振ったんだろ」

振り返す

フェリスが少し微笑んだ気がした
黒い胸当てスカートのような四枚の羽根。足も黒。しかし内の布地は白でまとめてあり緑の髪がさえ。白い肌も黒い鎧のお陰で引き立つ。要はうつくしいと思った。

ヴォルカ「え!?何故あなたがここに?」

魔法戦士「出る幕もないからな」

魔法戦士「フェリスだけでじゅうぶん」

ヴォルカ母親「、、、にやり」

魔法戦士「、、、、にやり」

ヴォルカ母親「素晴らしいわ一族の皆コケに出来るのね」

魔法戦士「お望みでしょう?」

ヴォルカ母親「よくわかってるわね」

ヴォルカ母親「精霊に負けるなんてね、、、しかも皆あの売女が私の子だと思ってるわきっと。ふふふ、、、そのはなし乗ったわ」

フェリスの頬がピクピクしている

ヴォルカ母親「じゃーあの可愛そうな金髪に発破かけちゃおう」

魔法戦士「どうするん?」

ヴォルカ母親「見てあの目。男が売女を犯したい思ってる目よ」

魔法戦士「まじか、、、母さんのは嫌でも信じてしまうわ」

ヴォルカ母親「司会、、、一言いいかしら」
俺が司会に言葉を飛ばす
司会「ヴォルカの人から一言あるぞ!!」

ヴォルカ母親「その娘に勝ったら結婚していいわ‼好きにしていいわよ‼」

オメガ(!?)

フェリス(全力でやろう)

魔法戦士「母さんの発破ヤバイなコロシアムが沸いたじゃん」

ヴォルカ母親「いい状況、これで負けたらもっと悲惨。売女に伝えて勝ったら結婚する価値もないわ言ってあげてって」

魔法戦士「伝えねーわ」

一応狙撃できるように待機

フェリスが槍を相手に構えた

金髪の男「嫁はいらないなーっまぁー沢山居ても困らんけど」

司会「では、勝負開始です‼」

金髪の男「ウィンディーネ、ドラゴンゴーレムやれ」

ウィンディーネが、水の体をフェリスにくっつけようと動き。ドラゴンは唱え始め
魔方陣が浮かび上がり
ゴーレムが近くまで迫り殴打しようと拳を上げる

それを風の魔法でウィンディーネをはじき、ゴーレムの拳を避けた

ドラゴンのブレスが発動
一帯が火の海になる
ウィンディーネはゴーレムに守ってもらっている

フェリスは絶空は使えないので
風をぶつけて耐えたみたいだ。右手を突き出し紋章が光る

魔法戦士「そういえば。そうだったな」

俺の紋章が火に混じるような感じなのに対して純正の風の紋章のようだ

フェリス(危ない、、、4体1は不利)

金髪の男「ふむ、なかなかではこれはどうかな‼アイスソード」

金髪の男の近くに氷の剣が生まれた。ゴーレムは突進、ウィンディーネも魔法を唱え。ドラゴンも唱えた

フェリスの全周囲に火の弾と氷の剣が生まれ、一直線に打ち込んでくる全方向から

ゴーレムはその中で動きフェリスを拘束、または攻撃する

連続する爆発、氷の破片がちり。コロシアムをキラキラと彩る

司会「おおおおっと絨毯爆撃だー!!これは決まったか‼」

フェリス「けほけほ。ホコリ舞いすぎです」

会場「おおおおお」

金髪の男「すばらしいな耐えるか」

ヴォルカ母親「何で無傷なの?」

魔法戦士「空気の通る光をずらしたんだよ。要はフェリスの距離感を掴めないから外れるわな」

ヴォルカ母親「一発くらい当たりそうだけど」

魔法戦士「遥かに迫って来るのがすくないんだから弾きやすいんだ」

金髪の男「もう1回、何度でも!!」

攻撃が続行、、、大体は圧力に屈するのが普通の術者だがフェリスは違う

フェリスが、弾幕の中を槍ではじきながら進み。ゴーレムに切迫する。大きく槍を後ろに構え、強大な刃の戦斧をゴーレムの胴に向けて払う

ヴォルカ母親「槍が一瞬で刃が生まれた!?」

フェリス「うぉおおおおおおりゃあああああああ!!」

金髪の男「ウインディーネドラゴン下がれ!!」

野太いフェリスの声と同時にゴーレムがからだが二つになり吹き飛ばされた。戦斧から風が巻き起こりゴーレムをふきとばしたのだ。

金髪赤髪です説明不足

ハーフハーフ

スミマセン

魔法戦士(黒い服に戦斧って似合うな、、、まぁ思った異常に脳筋ぽくてゴーレム吹き飛ばすのおもろいな)

ガタッ!!

ヴォルカ母親「いいぞ!!売女!!その姿勢好きだ‼」

魔法戦士(娘に売女はないだろ、、、ってか椅子壊れたじゃん!)

フェリス「ふぅう。風の魔法舐めないでください」

金髪赤髪のハーフ男はゆっくり魔方陣を大きくしていく
ゴーレムがくっついて男の所に戻る

フェリスが戦斧を振り回し。柄を地面に刺し、仁王立ち

フェリス「展開」

コロシアムの上空をウィンドアローの魔方陣が浮かび上がる。コロシアムを多い尽くすぐらいに。
魔法戦士(やっべー多すぎた)

金髪の男「くぅ!いったいいつからこんなに仕込んだ!!俺を守れ‼」

金髪の男「全力で行かせて貰う!!」

金髪の男の下にあった魔方陣が大きくなる。大魔法だ。その長い唱える時間を稼ぐつもりだ。

ヴォルカ母親「こんな量どこにこんな魔力が、、、維持もバカにはできないはず」

魔法戦士「母さんに言ってわかるかな?」

大衆の発熱をそのまま維持に当てていた。
空気の中には熱というエネルギーがあり、それを魔力に変換。故に今日は過ごしやすい温度の筈だ。

フェリスが手をかざし、ふりおろす
フェリス「射出!!」

魔方陣から一斉に風の矢が飛んでいく。土埃が舞い上がり、その中をまだ。打ち込んでいく。

ヴォルカ母親「見えないじゃない‼」

魔法戦士「無理っぽいな」

攻撃が収まりホコリが取っ払われる。金髪の男に被さるようにゴーレムが守っていた。ゴーレムは削れに削れていたが守りきった。

金髪の男「アイシクル」

金髪の男の声と同時に、、、地面に氷が走る。そう、氷が現れるよいに繋がっていく。フェリスの周りが氷の牢えと変貌し、意思を持っているかのようにフェリスを捕まえようとする。

フェリス「くっ」

たまらず引くが追いかけてくる。柱になったり、地面を張ったり

フェリス「!?」

回り込んだり、そして牢に閉じ込められる。氷の

金髪の男「足は止めた。ドラゴン」

ドラゴンが魔方陣を展開、口から熱線を吐き、魔方陣を通過する度に大型化する。熱線が牢ごとフェリスを包み込む。

金髪の男「殺したか?」

フェリス「あなたの負け」

金髪の男「いつの間に背後に!?」

フェリス「打ち出す前から」

金髪の男「目の前いた!!」

フェリス戦斧が男の首を掠めている。男の首から血が滴る

フェリス「もっと体を鍛えて接近戦出来るようにするべきでしたね精霊に頼らず。だから背後取られる。取られても術がない」

フェリス「そして何よりも私を嫁にしようなんて言えるような強さじゃない。雑魚は引っ込んでろ。私には貴方より強い運命の人が要るんです‼べぇーだ!!」

司会「こ、これはな、なんと大穴来ましたー」

コロシアムが沸く。

ヴォルカ母親「殺すべきだったかも知れないけど私じゃ殺せないわ悔しいけど」

魔法戦士「言ったらあれだけど、めっちゃ手加減してるぞあいつ」

ヴォルカ母親「売女め、、、悔しいけど認めてあげるわ。お付き合いを

ヴォルカ母親の屋敷

土魔法使い「やった!!!おめおめ‼イヤーめっちゃ儲かった儲かった儲かりすぎて腹が壊れそう」

エリ「おめでとう」

フェリス「あ、ありがとう」(今知ったけど魔法戦士の試験なのにいいのかなー)

ヴォルカ母親「売女、あれを説明して」

フェリス「ば、ばいじょ、、、いいえ違いますよ健全な魔法戦士の、、、なんでしょうか?」

魔法戦士「嫁でいいよ嫁で、、、他要らね」

ヴォルカ母親「こ、、このひっく、、、ばいじょ、、、うわああああああん」

魔法戦士「母さんに泣くな‼みっともない‼」

フェリス「義母さん、魔法戦士が困ってます」

ヴォルカ母親「殺す。今からでもやる。出来なければ死ぬ」

ヴォルカ母親「あなたなんかに母さんとよばれる筋合いはないわ」

フェリス「そうなんですか。お・か・あ・さ・ん」

ヴォルカ母親「きぃいい!!」

魔法戦士「ああ、まぁ説明すると最初の方でいった光を操作して幻影作っただけなんだよな」

フェリス「いいえ違いますよ。後ろにいたのは肉体で戦ってたのは精霊の私です。肉体は別個で動かせれるみたいです」

土魔法使い「分身かーゴーレムでもできるやつだな。沢山複製」

ばいたって読むんかあれ
情報ありがとう

フェリス「それも違うような、、、」

魔法戦士「なんにしても名は頂いたから、、、後は懸念が。瑠璃ちゃんとエリちゃんの父さんだな」

エリ「私はボチボチ探します」

魔法戦士「瑠璃ちゃんを探そう。忍者がいねーと情報が、、、あと家の家政婦とか庭師とかが要るな」

ヴォルカ母親「ふむ、、、まぁそんなことより私は一族をバカにしてくるぞ」

魔法戦士「ほどほどにな母さん」

ヴォルカ母親「殺ってもいいならほそほどにするよ」

土魔法使い「俺ら帰るわ。お金あざーす。裏で宝石買ってくるよ」

魔法戦士「そうか、、、、フェリス瑠璃がいるとこは?」

フェリス「えっと、実はずっと魔法戦士のもと借家に身を潜めてます。ただ、、、監視もありますね。同じ仲間から」

魔法戦士「やるか?」

フェリス「全員?」

魔法戦士「別れてやろう」



魔法戦士「瑠璃ちゃんいるかい?」

扉が少し空く

瑠璃「入って」

部屋にはいる。懐かしき風景と瓶詰めのトカゲの火精霊が迎えてくれた。

トカゲ「ちぃ」

魔法戦士「ほら餌だぞー」ぼぅ

フェリス「なんかあったんですか?」

瑠璃「うー魔法戦士」だきっ

フェリス「、、、、むぅ」

魔法戦士「よしよし。よく頑張った。で何かあった?」

瑠璃「里の者に裏切り者扱いを受けた。殺されそうになったけどトカゲが助けてくれてなんとかなった。相手死んじゃったけど」

魔法戦士「裏切り者?」

フェリス「裏切り者って言われても納得はしますね」

瑠璃「うん。だけどおかしい。チグハグな感じがする動きが」

魔法戦士「、、、、なんとなしに流れがわかった。里の長が決定するんだな?」

瑠璃「もう、全部話すけど。長が決定するんだけども実は、、、長が消えた。里がばらばらになりそう」

魔法戦士「なんかきな臭くなってきたな」

フェリス「戦争近いですしね」

フェリス「問題は、、、全員絞めちゃったことですよね」

魔法戦士「監視だけだろ」

フェリス「それが監視だけしか居なかったんですよ」

魔法戦士「ってことはお父さんどこにいるかわからんのか」

瑠璃「わからない」

魔法戦士「うーむ、、、里行ってみるか」

瑠璃「だ、ダメだ部外者は」

魔法戦士「近くまででいい。話は瑠璃ちゃんがすればいい。なんかあったら」

フェリス「全員窒息させたあと温度奪って冷凍ですね」

魔法戦士「殺しちゃいかんだろ」

魔法戦士「まぁー情報がないから取りに行こう」

瑠璃「わかった、、、あと聞いていい?」

フェリス「はい」

瑠璃「なんでお姉ちゃんさわれるの?」

魔法戦士「肉体を手にいれた。後払いで」

フェリス「堂々と風呂も除けますし、営みも出来ます」

瑠璃「魔法戦士変態ばか死ね、、、しんじゃやだ!!」

魔法戦士「どっちだよwww」

フェリス「お兄ちゃんはどこへも行きませんよ」

魔法戦士「じゃー行くか里へ」

瑠璃「うん」

フェリス「守ってあげますよ瑠璃ちゃん」

トカゲ「ちぃ」

瑠璃「ありがとう!」

おやすみ寝ます

ばいた
って読むんだ本当にしらなんだ、、、、

魔法戦士「まぁ決まってあれだけど瑠璃ちゃんあと行くのを少しずらしてほしい」

フェリス「どうしてです?」

魔法戦士「んっ。俺も名家になったんだ、優秀な部下がほしい」

瑠璃「優秀な部下?」

魔法戦士「そうだなー例えば、、、土魔法を扱えるのがいいな」

俺はニタァーと笑む
フェリスを嫁にするんだやることはやらなくてはならない
戦争に参加は必須、ヴォルカとして同種で喧嘩しなければならない
のびのび生活は出来そうにないが

魔法戦士「フェリス、土魔法使いはいま、どこにいる?」

フェリス「表通りの酒場。少し遠いですね」

魔法戦士「すぐ行くからそこ居ってくれと言ってくれ。瑠璃ちゃんは俺の用事が終わったあとでいいか?」

瑠璃「うん。準備しないといけない」

魔法戦士「あとトカゲはあげよう相性がいいみたいだし俺はフェリスがいる」

フェリス「///」

魔法戦士「照れることはないだろ?」

瑠璃「この子契約していいの?」

魔法戦士「いいぞ。契約破棄した。契約は本読んで勉強だな。用事が終わるまでの」

瑠璃「わかった」

魔法戦士「じゃー行くぞフェリス。土魔法使いに、会いに」

表通りの酒場
非常の血の気が強い店内で。すでに殴りあいが起きていた
それを見て楽しんでる者が多い
いつものことらしい事がうかがえる

魔法戦士「よぉ。ギルドの酒場じゃないんだな」

土魔法使い「こっちのが面白い。フェリスちゃんは?」

魔法戦士「エリちゃんに会いにいった。ワインくれ」

店員を捕まえ注文。笑いながら答えてくれた。

土魔法使い「ふーん」

土魔法使い「なんか用事?」

魔法戦士「用事、お前を傭いにきた」

土魔法使い「??」

魔法戦士「ヴォルカの名の下にな」

土魔法使い「ちょ。俺に下につけと!?」

魔法戦士「まぁーその協力関係かな。まぁその勘だけの話で必要になりそう」

魔法戦士「屋敷に招待する。仲間みたいなもんだ」

土魔法使い「それはお前の事情。お前の周りは俺を僕かなにか思う筈だ」

魔法戦士「そうだよなーフェリスがヴォルカを名乗ってるから俺も僕みたいなもんだがな」

土魔法使い「嫌だ」

魔法戦士「力ずくで、、、フェリスはエリちゃんと一緒だったなー」

俺は自分の首を切る素振りをする
殺すぞとの暗示

土魔法使い「お前、そこまでするのか、、、、っというかそんなに俺強くないよ」

魔法戦士「自分に強い言ってる奴は強くねーよ」

魔法戦士「脅迫で仲間になってもあれだ。決闘しよう全力で」

土魔法使い「そうだなー言ってたもんな」

魔法戦士「そう、精霊有り無し?」

意味はフェリスは有りか無しか

土魔法使い「そんなの考えなくていい全力で制限もなし。俺だって成長した」

魔法戦士「明日昼、都市の外の草原でコロシアムは壊したくない。せっかく作ったのに」

土魔法使い「ok勝ちに行くわ。あと土魔法なめるなよ」

魔法戦士「お前こそ風魔法なめるなよ」

土魔法使い「火しか使わんくせに」

魔法戦士「火も使えるんだ。風も使えるんだがフェリスにお任せでいい」

土魔法使い「じゃーあした」

魔法戦士「あした」

魔法都市から出た草原。日が長くなったお陰で草が延び始めている。ここは延びようとしたらだいたい魔法で刈りとられ。家畜の餌になる。そして稽古場でもあったりする。都市内で実験出来ない場合はここで行う。威力が高すぎる魔法も実験するならここでやる

魔法戦士「あれか???」

フェリスをつれて来たら怪しい塊が見える。

ぶよぶよした銀の光沢のスライム
光を乱反射させてまぶしい

フェリス「土魔法使いさんがお隣にいます。ぶよぶよでかいですね」

魔法戦士「えらい量の水銀だなあれ」

土魔法使い「やぁー偉い金がかかったよこの量」

魔法戦士「じゃー始めようか。合図は、、、フェリス!!」

フェリス「はい」

魔法戦士「槍を上空へ。全力で投げて地面に刺さった瞬間だ。絶空も解禁」

フェリス「投げます」

フェリスが上空に向け緑の弓を構え、槍を矢とし打つ。槍が上空に飛んでいき見えなくなる。途中重力で帰ってくる筈だ

土魔法使い(フェリス無しがよかったかなー)

見栄をはって全力でと言ったが内心非常に焦っている。先ず、空気を無くされたらそれで終わりだがそれは考えがある。そんなことより俺のスライムが何処まで耐えれるかにかかっている。っというか皮肉にフェリスを眺めて思い付いた魔法が重要だ。

槍はまだ降ってこない

土魔法は強い可能性を見つけた。

土魔法使い「ふぅー俺がお前倒したら僕な」

魔法戦士「いいぞ。負ける気はしないがな」

土魔法使い「おれも」

土魔法使い(出来るとこまでやるだけだ‼)

槍が降ってくる
回転しながら
そのため刺さると言うかビターンと叩きつけられたがそれで十分だ

フェリス「絶空!」

土魔法使い「土精霊!!」

土魔法使いをスライムが包む。大きな半球状になる。空気を隔離した

土魔法使い(初動は大丈夫。本当に厄介だな、戦場で会ったらこんなことする前に倒されてる)

土魔法使い「シャゴスの目」

半球状の水銀に複数の目玉が生まれる。俺はそれを使い状況を見る。
フェリスが槍を持って近づく。槍を刺す。その部分だけ、水のように受け入れる。そして固めた。槍が抜けなくなる。

土魔法使い(警戒してフェリスしか近づかないか。水銀の槍で串刺しは無理。打ち出して魔法戦士に攻撃しよう)

フェリス「厄介ですね」

槍を消しては戻し距離をとるフェリス

魔法戦士「これ思った以上に硬いな。軟らかくて硬い。防御が得意な属性とはいえ困ったぞ」

フェリス「どうしますか?」

フェリスが距離を積め戦斧で攻撃するが、切れた場所が修復されるだけで意味がない。

魔法戦士「やっぱ強者の部類だったな土属性は思った以上にヤバイな」

土魔法使い(なんとか耐えるか。魔力は地面の地熱から吸い出せるからある程度長期戦は出来る筈。フェリスさまさまだなこの発想。問題は魔力に変えるのが大変だ。土は空気ほど自由が効かんぞ。それに隔離してる空気が亡くなったら負けでもある。つらいなー)

土魔法使い(まぁ魔法戦士倒せばいいだけならまだ簡単な筈だ)

魔法戦士「!?」

フェリス「!?」

土魔法使い「よしよし」

空から岩石がいくつもいくつも降ってくる。それが全部魔法戦士を押し潰そうと狙いをつけて降ってくる

ドンッドンッドンッ

土魔法使い(ゴーレムに投げさせてるものの当たらんよな)

フェリスの戦斧に阻まれたり避けられたりしている。土を隆起させたりするのはまだだ

土魔法使い(よし溜まったな砲弾のゴーレム解体して。砲弾をゴーレムに)

ガコッ
ガコッ

岩石が集まりだし、水銀が間接に挟まる。

大きなゴーレムに小さいゴーレムが数体出来上がり。一斉に動き出す。

魔法戦士「数が多すぎ!!!」

ゴーレムが一斉に走り出す

土魔法使い「狙いは魔法戦士だけに絞る。フェリスちゃんはどうやっても無理」

フェリス「魔法戦士狙いですね」

魔法戦士「悠長に静観してるなお前は」

フェリス「、、、、、」

魔法戦士「ほれ、刀だ」

魔法戦士が刀を二本、フェリスに投げる。それを掴み、 構え、ゴーレムの前に出る。
刀を振り回し、ゴーレムを切る

土魔法使い(あの剣でゴーレム切れるのか‼だが増えるだけだ)

ゴーレムの切り落とされた岩が小さいゴーレムを形作る。魔法戦士の風の魔法に吹き飛ばされるが、数で押す。

フェリス「、、、、」

フェリスはそんなのを気にせず切り落としていく。丁寧に

魔法戦士「ああ、うざったい!!」

フェリス「準備よし。何時でも打てる」

土魔法使い(フェリスが剣を使う、、、何故もしかして!!精霊)

魔法戦士「打て」

精霊となり後方に下がったフェリスが弓を構え風が槍を包み。そして打ち出す。ウィングアロー

槍は水銀のスライムの中心に当たり
風を纏いながら打たれた槍は突き抜け。風がそのあとに水銀を散らしながら大きく穴を開ける。

しかし

土魔法使いはいない

土魔法使い(あぶな、真ん中いたら死んでいた)

フェリス「どこに居るかわからないのを狙うのは大変ですね」

魔法戦士「はぁ、上空に逃げるとゴーレムこないな」

空中に黒い四角い箱が生まれ
その上に魔法戦士が逃げる
フェリスは肉体に入り。刀を構え直す。

土魔法使いの半球が元に戻る

土魔法使い(空中に逃げられたけど。水銀スライムを少し分離しよう)

土魔法使い(現状空中に逃げられたが、、、、大丈夫だ)

水銀の小型スライムが黒い箱の真下に来たのを確認し、半球状になったスライムの一部にトゲが生まれ。それを魔法戦士に向けて打ち出す。

魔法戦士「!?」

たまらず後方に飛び降りる。
トゲが爆発
周りに水銀が飛び散り。魔法戦士の体に触れる。

また半球状のスライムが分裂

土魔法使い(今さっきの攻撃で半分ぐらい空気が抜けたからその分を攻撃に回す。おれが見なくても目印はつけた)

魔法戦士「やばい囲まれた!!ゴーレムに!!」

フェリス「魔法戦士!!スライムが一直線に来ます!」

土魔法使い(よし!!空中に逃げてもスライムが追い立てれる)

魔法戦士の服についているスライムの破片に集まろうとする。

土魔法使い(いまがチャンス!!打ち出し)

水銀のスライムがズレる。

魔法戦士「殺しに来てる!?バリスタ!!」
土魔法使い「全放て!!」

スライムからトゲが打ち出され。バリスタもゴーレムによって狙いをつけられ放たれる。

フェリス「シャットアウト!!」

土魔法使い「!?」(目の前が真っ黒
に!だが見えなくても大丈夫だ‼自立制御していたから)
フェリスが半球状のスライムを囲うように空気内の光を反射させる。見えない様に出来た。

土魔法使いを隔離できた。もう外でなにが起きてるかわからない筈だ。あのスライムの目を通して見ていたのなら

魔法戦士「絶空。、、、フレア!!」

フェリスから魔力を貰い。自分の範囲は守りながら発動する。
莫大な熱量の光球が生まれ破裂する。熱線、爆発し炎が広がった。
発動が終わり絶空を解錠し見えるようになるとゴーレム、スライムが吹き飛ばされたあと岩が溶解したのが見える。

魔法戦士「熱量がすごいなやっぱこの火の魔法」

フェリス「守るすべがなければ自害ですね。吹き飛ばした先で全部絶空による暗闇でたぶん動けなくなると思います。見えなきゃどうしようもないですしね」

魔法戦士「じゃーじっくりあの
水銀を貫こう。いい考えがある」

フェリス「なんでしょうか?」

魔法戦士「お前の図書を見せてもらったときにあった物だ」

フェリス「教えてください。頭の中で探してみます」

魔法戦士「それは、、、、、」

土魔法使い(こわい、こっちは視界を奪われた。出ようにも移動しようにも動いてついてくる)

じゅうう

土魔法使い(暑い、、、汗が、、、攻撃を受けているのか?)

暑くて、蒸せてやばい
土は冷たいが空気は暑い
火の魔法を連打されてるのかもしれない。

土魔法使い「はぁ、はぁはぁ」

最後の手段を使おう

魔法戦士「水銀の熱電導率とか考えんでも暑そうだな」

フェリス「630℃ぐらいで沸き立ってますからね。630でも耐えられるはずです」

魔法戦士「真空は保温能力たかいな。温度が下がらんのな」

フェリス「ええ。でどうされますか?」

魔法戦士「土に逃げるだろうからーフェリス。精霊状態で上から槍を打ち込め。真ん中に」

フェリス「はい」

フェリスが精霊状態で真上から槍を狙う。

フェリス「射撃準備よし」

魔法戦士「撃て」

槍が打ち出される

泡立つ水銀のスライムに当たり吹き飛ばす。

絶空はもう解除していて。温度も低く設定

魔法戦士「ああ、バリスタ壊れたな。で、、、土魔法使いは」

フェリス「居ませんね。何処にも」

魔法戦士「土の中か、、、でももう通気孔があるからもうむりだな」

土魔法使い「ぷはぁー殺すきか!!!!」

魔法戦士「ドラゴン用のバリスタで打ち込みやがったのは誰だよ‼」

土魔法使い「でも、、、死ななくてよかった」

魔法戦士「ちとヤバかった。火の魔法上位使ったし、、、、、、だが忠実な僕が出来た」

魔法戦士「っと言うわけで屋敷にお留守の間よろしく」

土魔法使い「エリがもうそこで仕事してるよ」

魔法戦士「はやい。最初っからそのつもりだったのか?」

土魔法使い「そのつもりだった。まぁ俺は寄り道して向かうわ」

魔法戦士「わかった。これからよろしく頼む」

手を出し、それを土魔法使いは強く握る。

フェリス「結構派手にやりあいましたので周りに集まりができてます。視界を歪ませてますので移動を」

魔法戦士「じゃー屋敷で今後を話そう」

土魔法使い「わかった。この土魔法使いが使用人になるんだ‼千人力だぞ」

魔法戦士「おう、期待してるエリちゃんにも」

フェリス「来ます。はやくはやく」

土魔法使い「じゃ!!」

土魔法使いの水銀が集まりだし、収縮。こじんまり

魔法戦士「じゃ!」

その場を俺らは去る。とにかく
禁術を使ってしまった故に捕まったら面倒だ

魔法戦士「フェリス、、よく頑張ったな」

フェリス「頑張ったご褒美ください!」

魔法戦士「?」

フェリス「ご褒美です!!タダじゃないですよ」

魔法戦士「いや、何がほしいか言って貰わないと」

フェリス「じゃー魔法戦士のお時間ください。今日いいでしょ?」

服を軽装にして喫茶に来る
街路に木の椅子に座り。テーブルの向かいにフェリスが座る。日傘が影を作り、街路に緩やかな風が人をすり抜けていく

魔法戦士「暑くなって来たけど今日は過ごしやすいな」

フェリス「ええ、これとこれ2つ。これとこれ1つづつ」

「はい、かしこまりました」

フェリス「1度食べてみたかったんです。ケーキ」

魔法戦士「この国でしか食えないもんな。原材料が多様すぎて」

フェリス「そうなんですか??」

魔法戦士「牛乳卵小麦粉加工牛乳そして砂糖。この国は精霊が頑張って砂糖を作って安いが他国では破格だ。やすやすと他国に持っていけないしな、法によって」

魔法戦士「まー果実も年中出来るから、贅沢品は多いな」

フェリス「へー」

魔法戦士「にしても、こんなのでいいのか?欲しいものとかあると思ってたんだけど?」

フェリスがテーブルに両肘をつき俺の顔を覗き込むよう見る。

フェリス「私にとってはこの時間は欲しかったものですよ。だって憧れてました」

フェリスが笑みを向けて来る。

フェリス「魔法戦士は嫌ですか?」

魔法戦士「答えを知ってる問は、答えない」

フェリス「大好きです。ありがとうわがまま聞いてくれて」

魔法戦士「なんでおれが恥ずかしがらなくちゃいけないんだよ////」

フェリス「だって、魔法戦士好きって多くを言わないじゃないですか」

魔法戦士「お前は言い過ぎ」

フェリス「言い過ぎてしまうぐらいに心から溢れちゃうんです。こう無性に言いたくなったり触りたくなったり」

魔法戦士「ボディタッチが多いのはそうだったのかー」

魔法戦士「なんでおれが恥ずかしがらなくちゃいけないんだよ////」

フェリス「だって、魔法戦士好きって多くを言わないじゃないですか」

魔法戦士「お前は言い過ぎ」

フェリス「言い過ぎてしまうぐらいに心から溢れちゃうんです。こう無性に言いたくなったり触りたくなったり」

魔法戦士「ボディタッチが多いのはそうだったのかー」

フェリス「だから、言ってもいいんですよ」

魔法戦士「あーそれだったら言いたくないな」

フェリス「うー」ショボーン

魔法戦士「その残念そうな顔が見れるなら言わないな。可愛いぞその顔」

フェリス「むゅう、、可愛いですか、、、可愛い」

魔法戦士「ちょろい」

フェリス「ちょろないです!!ちょろないです!!」

魔法戦士「ははは、焦りすぎ」

フェリス「すいません取り乱しました」

「ご注文の品です。失礼します」

フェリス「わー♪」

魔法戦士(今更だが風の精霊なのに喜びかたが少女と変わらんな)

フェリス「はい、アーン」

魔法戦士「???」

フェリスがケーキを一口サイズで俺の前に出す。

フェリス「あ、ごめんなさい、、、、」

パクっ

魔法戦士「うまい」モグモグ

フェリス「あっ」

魔法戦士「おかえし」

フェリス「うん、アーン」ぱくっ

フェリス「美味しいです」

満面の笑顔のフェリスは本当に純粋な可愛さがあると思う。

魔法戦士「まぁーやりたかったんだろこれ」

フェリス「はい!羨ましかったんです。ちょっと不安だったけど、ありがとう!魔法戦士」

魔法戦士「////」(可愛いぞまじで)

「すいません!もしかしてこの前のコロシアムにいたひとですよね?」

フェリス「??」

魔法戦士「お前お前」

フェリス「ああ、っとはい、そうです。どうかされまいたか?」

「あのあと棄権されてますけどもうでてこないんですか?」

フェリスがチラリこっちを見た。
俺は好きにしたらいいと思うと伝える。もちろんこっそりと

フェリス「うーん、風魔法で一瞬なのでたぶんもうでないです。手加減してでるのは失礼です」

「そ、そうなんだ。残念だなー楽しみだったんですよ」

フェリス「ごめんなさい。それに家の事で手が一杯でして、、、纏まりが無いんですよ」

嘘と真実を混ぜ込む
纏まりがないのは確かだ

「えっとその方は?」

フェリス「夫です」

魔法戦士「げほげほ!?」
フェリス(吹かないでください!!)
魔法戦士(吹くわ‼)

「お、夫ですか?」

魔法戦士「結婚してない。勝手にいってるだけ。付き合ってるけどな」

フェリス「そうですね」(ぐぐぐぐ)

「ああ、わかりました。すいません!」

男が去る

フェリス「えっともう一人が慰めてますね」

魔法戦士「盗み見てやんな、、、」

フェリス「わかりました」

甘い時間を過ごしたあとに屋敷帰る。
私は紅茶を用意し、会議室にいる二人に出した

魔法戦士「明日に出る。瑠璃ちゃんのお家事情を見に」

土魔法使い「瑠璃ちゃんはいったい?」

魔法戦士「裏の仕事を縄張りとする組織の子」

土魔法使い「はー、表に出すぎじゃないか?」

魔法戦士「まぁーいろいろあったんだよ。表に出るから逆にバレてないみたいだな」

土魔法使い「で、そこの裏の組織に首を突っ込むと」

魔法戦士「あわよくば回収、協力関係かな」

土魔法使い「裏は信用ならんぞ」

魔法戦士「じゃー殺ればいい。フェリスが要るから潜伏している者の情報全部売る」

土魔法使い「えぐいな。裏で生きていけなくなるじゃないか?」

魔法戦士「交渉材料多いし。戦争が起きる事を想定で動いてる。あーあなんで魔法国生まれなんだよ‼人間が敵じゃないか同盟組んでしまってるから‼」

土魔法使い「魔国まで遠いよなー」

魔法戦士「、、、、1つ手があるかもだが」

魔法戦士「それはいい。あと王による会議があるかもしれない代理で出てくれ。裏で独自に動き出している旨を」

土魔法使い「信用は得られるか?」

魔法戦士「魔王の謁見を成功させたのは俺の母だそこで点数稼げ。あと信用できるのは信用してあげればいい。絶対ダメなのは裏切り行為。村八分にあう」

土魔法使い「注文おおすぎ。がなんとかするよ」

魔法戦士「あと褒美で影の者から宝石商を聞いてみよう」

土魔法使い「わかった。ありがとう!」

魔法戦士「あとフェリスがヴォルカの末子と思われてるから容姿に聞かれたら注意しとけ。俺がヴォルカだって言うのは切り札だ。暗殺はフェリスが請け負う」

土魔法使い「ヴォルカは纏まりが無さそうだもんな。他の家にはないぐらい野心が強そうだ」

魔法戦士「ああ、まぁそれだけの実力派なんだよ。戦争でのしあがった家だから」

土魔法使い「おお、こわいこわい」

魔法戦士「じゃー解散」

土魔法使い「魔法戦士、帰ってくる予定は?」

魔法戦士「1月」

土魔法使い「フム、了解屋敷を一室錬金術用研究所にさせてもらうよ」

魔法戦士「おけ、好きに使え。掃除してないだろうからわかるぞ使ってない部屋が」

土魔法使い「じゃおれは準備しますんで御主人さま」

魔法戦士「キモい」

土魔法使い「ひでーwww」

会議室を俺は後にした明日の用意しなくては

日が上りはじめた朝
馬車をトカゲが引っ張り
魔法国を出る。暑くなりだしたがまだ朝は穏やかだ。向かう目的地は東奥で森と山が多く。木材等が豊富にとれる場所である。

魔法戦士「瑠璃ちゃんの里って言える範囲でどんなとこ?」

トカゲの蔦を持ちながら。会話をする。

瑠璃「自然が豊かで木造のこの人間国では変わった建物になってる。人が入ってこないほど深い場所で、川から水を引いてるからそこからも伝っていけるけど罠がすごく多い」

フェリス「もしかしてこんなのじゃないですか?」

フェリスが本を開いて瑠璃に見せる
おれもそれを見ると全部木造だ。屋根が異様に細く長く高い

瑠璃「そうです!!どうして?」

フェリス「図書にありました。忍者のルーツも書いてました」

魔法戦士「風の精霊関係ないとこでも便利だなー」

フェリス「知識は必要ですよ」

瑠璃「もう、天敵ですよねスパイとかの」

フェリス「ああ、はい。いいお値段になりますね」

魔法戦士「どこかの国のスパイが捕まったのは、お前だったのか」

フェリス「会話が聞けてましたので」

瑠璃「もう、家業無理ですね。私」

フェリス「バレバレですからね」

にしてもこの道

対抗馬車がいない。進みやすくていいが妙だ

魔法戦士「フェリス先行して人がいないか偵察」

フェリス「おかしいですか?」

魔法戦士「町からの行商が俺らだけしかいないのはおかしい」

瑠璃「行商品積んでますか?」

魔法戦士「砂糖少々。小麦粉少々。まぁーカモフラージュだからね」

数が少ないから怪しまれるかもしれないが

フェリス「では先行してみます。肉体は置いていきますから守ってください」

魔法戦士「ああ、いってらっしゃい」

2日後。二ヶ所ある片方の町に着いた。

町から距離をとった所を拠点にする。理由は

フェリス「町の住人全員死んでます」

魔法戦士「入るのはヤバイな。感染症か?」

フェリス「カラカラになってます」

フェリス「水が抜けた状態ですね」

瑠璃「、、、心当たりがないです」

魔法戦士「ないとは言い切れないが何故カラカラに?」

フェリス「乾燥しているかもしれませんね」

乙!

魔法戦士「乾燥、死んでから放置してか、、」

フェリス「いいえ、先ずは腐敗が進むので。しかしそんなに損傷はひどくないです」

>>282

魔法戦士「損傷はひどくないか、、、外傷は?」

フェリス「不明」

瑠璃「避けて通りましょう」

魔法戦士「無難だな」

フェリス「待ってください。人は居ることは居るんですよ」

魔法戦士「人?」

フェリス「ええっと人と言うより生物、精霊は居ます」

魔法戦士「何かあったが聞けるか?」

フェリス「では、呼んでみますね」

街から飛んでくるものがある

G「カサカサ」

瑠璃「ひぃい」トカゲ抱き

トカゲ「ぐへ」

魔法戦士「コキブリの見た目の精霊か」

フェリス「精霊ですね。土の」

フェリス「ええっと私が翻訳しますと。全員殺されたようです」

魔法戦士「殺された??」
G「」

フェリス「水の魔法使いで御主人が倒されたって言ってます。血を抜き取られて絶命。町からでてない模様」

G「カサカサ」

ゴキブリが町に帰っていく

魔法戦士「フェリスその魔法使いの場所は?」

フェリス「ええっと、、、隠し通路で地下に血の後が続いてます。赤色が、、、」

魔法戦士「何故こんな惨状になっても魔法国から人が来ない?」

フェリス「土の精霊はこれが起きたのは3日前、行商人も来たたびに死んでるそうです」

魔法戦士「結界だな」

瑠璃「こわい、逃げよう‼」

魔法戦士「うーむ確かに避けて行こう」

フェリス「そうですね避けましょう」(地下が血の池になってますし、、、あぶな、ん?)

フェリス「、、、避けるのやめましょう。魔法使いを見つけました。水魔法使いです」

魔法戦士「知り合い!?!?」

フェリス「ええ、血の池で何かを唱えてます」

魔法戦士「やベーな禁術の類いかよ。知ってしまったら危ないから処理しないといけないな、、、知り合いならなおさら」

フェリス「魔法国から馬に乗った魔法使いが3人やって来ます」

馬車は隠している。魔法国から三人

魔法戦士「偵察臭いな。精霊が戦闘状態だ」

フェリス「会話もそのようです。町に入っていきました」

瑠璃「どうする?」

魔法戦士「先に入ってしまったから恐ろしいことが起きる気がするし助けに入ろう後ろから」

フェリス「了解」

町に先方から距離を取りながら入る
町に活気はなく、静けさが不気味であり、生きた人間がいないのがわかる

フェリス「ひどいですね」

魔法戦士「ひどいな」(二人ほど殺ったのはこいつだよな、数ヵ月前。予想だけど)

瑠璃「なにか 、嫌な感じ」

フェリス「3人の前に水の魔法使いが出てきました。戦闘してます」

ドゴーン‼

奥で戦闘音がする

魔法戦士「フェリスしっかり見といてくれ」

3人がそれぞれ魔法で打ち出す。
水魔法使いは避けること念頭に置いてるのがわかり、紅い水の精霊が直立し爆散する周りに飛び散った 。

建物や至るところが真っ赤になる。

さく!!

飛び散った水が小さい針となり打ち出され、3人に小さな裂傷ができる。小さいがため少し痛いだけだろう気にしていない。

それが致命傷になるとは予想なんて出来ない

「うわああああ!!!」

声が響く、裂傷から血が溢れだす。裂傷が開きだし膨大な量が溢れる

たちまち3人が倒れ、その3人に紅い水精霊が触れる。

血を吸って肥大化

どろどろとした血が精霊の体を巡回する。

水の精霊がニタァと笑う。

どろどろした状態で水の魔法使いを追いかける。赤く地面を染めながら進む

水の精霊「いるね」にちゃにちゃ

フェリス「!?」

私は背筋が冷える

今日はここまで
水属性って怖いよね

物理的に考えると風属性が最弱かな

>>297

物理は弱い
本当に物理攻撃が弱い

フェリス「逃げましょう」

魔法戦士「わかった」

瑠璃「うん」

嫌な感じがして町の外に出た

フェリス「町の中は相手のテリトリーですね」

魔法戦士「分が悪いな、まぁ魔法国が対応するだろう。黒魔法の水属性っぽいな。禁術でもありそうだし。手練れを送るだろう」

瑠璃「では、避けて通りますねトカゲちゃん行こう」

トカゲ「ちぃ」

俺らは関わらないことにした。目的が違うので。勇者なら、、、やり合っただろうと思いながら

水の精霊「逃げた」

水の魔法使い「そうか、魔法の国から援護が来れば贄が増えるな」

水の精霊「そうね、そしたらもっと水の魔法使いは強くなれるよ」

水の魔法使い「そうかそうか、フフフ」

水の精霊「私も頑張る、もっともっと」

町を避けて2つめの町につく

こちらは異常はないみたいだが
俺らが久しぶりの来訪者ために視線を集め。話しかけられる。
そして前の町で合ったこと話
広めてもらう
近付かないように

魔法戦士は町長と話をし、物資は農場から遠回りのルートが安全であると伝え。使者を送るようにお願いした。名義は勿論、ヴォルカの名義

それが一通り終わった次の日には馬車を預け、深い森に歩を進めた。
道は険しく、本当に人が住んでるかわからない所を進み。途中、木の枝を飛び移って行くのが正規ルートだと知り苦労した。
トラップがあるかららしい

高い木々を渡り、少ししたら瑠璃ちゃんだけが先行する。

フェリス「一人居ます」

魔法戦士「ふむ。瑠璃ちゃんだけで行けるか?ここで待機するよ」

瑠璃「わかりました」

高い木々を渡り、少ししたら瑠璃ちゃんだけが先行する。

フェリス「一人居ます」

魔法戦士「ふむ。瑠璃ちゃんだけで行けるか?ここで待機するよ」

瑠璃「わかりました」

連投すまん

>>298

物理は実はある

魔法戦士「ここで会話を聞こう」

フェリス「ええ」

二人木に隠れながら伺う

瑠璃「、、、」

「ん、、瑠璃じゃないか!!」

瑠璃「久しぶり」

「瑠璃、頭領が呼んでるぞ」

瑠璃「頭領が??」

「ああ、来てくれ」

瑠璃「、、、、」

瑠璃と男が木々を飛び移る

魔法戦士「里は見えたか?」

フェリス「ええ、でも怪しさ満載ですね」

瑠璃「久しぶりの里だ」

「頭領が奥の屋敷でお待ちだ」

奥に木々で出来た屋敷に入る。懐かしき部屋に入る。

頭領「瑠璃」

瑠璃「ただいま帰りました。裏切り者と言うのはどお言うことでしょうか?」

頭領「裏切り者?なんだそれは?」

瑠璃「同じ里の者に襲われました」

頭領「そうか災難だったな。では下がれ」

瑠璃「はっ!」

フェリス「家から出てきます」

魔法戦士「ふーん」

フェリス「囲まれましたね、瑠璃ちゃん」

魔法戦士「!?」

屋敷から出たあと。私は複数の同胞から囲まれる。

頭領「仲間殺しの疑いがある。すまないが拘束させてもらうよ」

瑠璃「父上!!やってません‼」

頭領「複数人が見ていると言う。現に任務を放棄していた節があった」

瑠璃「うぐっ」(遊んでました確かに)トカゲ(やるか?)
瑠璃(、、、少しまって)

瑠璃「父上、その証言者は?」

頭領「黒鹿毛じゃ。No.1の実力者の、、、故に疑心暗鬼じゃが牢でゆっくり吟味しようと言うことじゃ」

瑠璃(里の一番腕の立つ忍者が?何故?)

黒鹿毛「やぁ、、、裏切り者」

瑠璃「!?」

黒い仮面に黒装束に身を包み。長刀を背中に背負った忍者が現れる。暗殺が大得意の忍者で腕が立つ

黒鹿毛「仲間殺しはご法度」

頭領「すまぬが少しの間大人しくしといてくれの。では捕らえろ!」

周りの忍者が紐を構え、跳ぶ。

瑠璃「お姉ちゃん!!トカゲちゃん!!」

ザシュ!!!

空から降ってきた戦斧が地面に刺さり。肩にいたトカゲが巨大化し、ドラゴンの姿をとり。瑠璃を守るように羽で包む。ヴォルカの名残の姿を維持できているが全部の魔力を流してやっと維持できる。私自身魔法は使えないから十分ですが。

フェリスのお姉ちゃんが戦斧の所に降り立つ。鎧が刷れる音が響く。

魔法戦士は、、、魔法を構えてるのだろう。遠距離から

黒鹿毛「部外者!?」

頭領「、、、、」

ひゅんひゅんひゅん

戦斧を回して威嚇をするフェリス

フェリス「指一本触れさせませんよ」

トカゲ「ぐるるる」(くっちまうぞ)

瑠璃「私は仲間殺しはしてませんが、主君、、、魔法戦士お兄さんフェリスお姉ちゃんに楯突くのでしたら容赦はしません」

瑠璃「身の潔白はどうでもいいです。私は里を去ります。今までありがとうございました」

頭領「待て、、、娘よ。何を見た?」

瑠璃「何も見てないです。これから見ていきます。お兄さんお姉ちゃんに付いていきます」

フェリス「いいよ、私は」

魔法戦士「ああー出てくる気なかったのに。俺もいいぞ瑠璃ちゃん」

魔法戦士「まぁー出て来たら交渉しましょう」

黒鹿毛「全員生きては返さんぞ‼里を知られた。瑠璃!!何故つれてきた!!」

瑠璃「さぁ?」

魔法戦士「フェリスの真似はよくない」

フェリス「私あんなんじゃないです」

魔法戦士「まぁーそれより頭領。フェリスの能力は知ってるな?では、人質は里の者で交渉しようかな」

黒鹿毛「頭領、殺るご命令を」

頭領「内容は?」

魔法戦士「まぁー依頼の優先でどうかな?魔法国に傾倒する感じで」

黒鹿毛「すきか、、」パクパク

ドサッ
「」「」「」「」

周りが尻込みする。一瞬で気を失ったのを見ていたが何が起きたかわからないからだ。フェリスが酸欠にさせただけなのだが

魔法戦士「まぁーこのようにうるさいのは殺してもいいんですよ?」

頭領「ふむ、、、こちらのメリットは?」

魔法戦士「里の秘密は守ろう。影の仕事の邪魔はしない。俺らに被害がないなら。人間国につくよりこっちにつけってことだ」

「頭領、それはいけません」

フェリス「みっけ」

「ぐか!?」

バタン

魔法戦士「人間国側に着きたいのなら。つけばいいよ」

フェリス「瑠璃ちゃんを貶めようとしたのが居るのはわかるんですが誰かわかりませんね」

瑠璃「黒鹿毛の部下は全員じゃないかな?」

頭領「引くも地獄かわかった。魔法国につこう。だが魔法国につきたくないもしくは決定が不服なやつは里からでってもらってもかまわん」

「頭領」

周りが騒がしくなる

魔法戦士「英断感謝します」

頭領「とんだ奴だな君はやっぱり、娘が主君と言ったのも頷ける」

魔法戦士「では英断ついでに黒鹿毛という、忍者が怪しいので部下もろとも追放を」

頭領「うむ、よかろう。人間側につかないが故に支援がほしい」

魔法戦士「それは追って国王へ謁見を。それと瑠璃ちゃんを貰います」

頭領「よかろう。ふむでは皆の衆取りかかれ」

「「「は」」」

周りが黒鹿毛を掴み何処かへ持っていく。他にも部下らしき者に対して追放を行う。

頭領「ふむ、では約束してくれ魔法国守ってくれるということを」

魔法戦士「わかった国王にお願いしようとするよ」

瑠璃「お父さんありがとう」

頭領「ふむ、時代は戦争が始まってしまうんだろうな。身の振りを考えていたところにお話だ。ちょうどよかったのだよ」

魔法戦士「ふむ、フェリス解放してやれ」

フェリス「はい、もうすでにはずしましたから大丈夫です」

魔法戦士「親書をしたためてくれ」

頭領「わかった、調べはついている情報も乗せよう」

魔法戦士「では、里は捨てて魔法国へ」

頭領「、、、捨てるのをよくわかったな」

魔法戦士「俺らが来た。もう無理だバレている。魔法国に潜伏が一番安全性が高いぞ。今のところな。では親書が出来しだいかえるぞ」

フェリス「はい」

瑠璃「はいお兄ちゃん」

フェリス「うまく行きましたね」

瑠璃「私も予想外」

魔法戦士「まぁどっちにつくかで揉めてたんだろうさ。黒鹿毛は人間側に頭領はどっち付かずだったんだろ。だが俺が来た。それだけの事」
(フェリスが異常なほど。抑止力なるから味方の方がいいと思ったんだろう。その通りだと俺も思う。裏が全てバラされるからな)

魔法戦士(というか。俺に余りある力をこいつは持っている。ヤバイ程に、こいつをどれだけうまく扱っていかなければならない)

瑠璃「トカゲ、もういいよ。ありがとう」

トカゲ(そうか、では)

トカゲがもとの姿になり瑠璃の肩に乗る。

フェリス「では、早く帰りましょう」

魔法戦士「そうだな。親書を早く渡したい」

2つ目の町で馬車を受け取り。
護衛の任務を受け
1つ目の町を避けた道を通り
帰って来た

護衛の報酬は少ないが
恩は売れた

屋敷の扉を勢いよくあけ、入る
瑠璃ちゃんは馬車を納めにいくフェリスは俺の後ろについてくる

魔法戦士「ただいま」

土魔法使い「おっ!!!おかえり。早いな2週間か。奥へ来てくれ 、話したいことがある」

魔法戦士「?」

奥の会議室まで行く

報告があるそうだ。偉い優秀な奴だと今さら思う

土魔法使い「先ずは二人ほど雇いました。男女な」

魔法戦士「ふむ。給料は?」

土魔法使い「飲食住でいいそうだ。男はどうでもいいが、女はフェリスちゃんにめちゃんこ似ててビックリした。姫上と名乗る者がフェリスちゃんに頼まれたってさ。ちょうどよかった」

魔法戦士「そうかわかった」

フェリス「ふむ、なんでしょうね」

魔法戦士「いつかわかる」(なんかあるんだろ、きっと)

土魔法使い「次に、ちょっとでしゃばってしまった」

土魔法使い「脳筋隣の国に親書を渡しに行ってしまった。会議があって親書を渡したことをお前の母親が誉められたあとに。2週間かかる渡すだけなら俺のエリちゃんなら3日で行ける言ってしまってな。目立ってしまった」

魔法戦士「無事終わったらいいじゃないか」

土魔法使い「お前の母さんの評価をあげるにはいいかもだが睨まれてしまったぞ色々な所から」

魔法戦士「いいじゃないか」

土魔法使い「3つ目、会議がまたある。今度は隣の国の親書の内容とこれからについて。あとはお前が通った町がヤバイらしいな。人が死にまくりらしい」

魔法戦士「知ってる避けて通った」

土魔法使い「それで、無事だったわけかー。以上、会議はフェリスちゃんが参加」

フェリス「わかりました」

魔法戦士「じゃーおれは俺の仕事をするよ」

俺は屋敷を出て魔法国の城に来る。
やることは王に親書を渡すこと
故に兄弟を頼る

魔法戦士「兄と謁見を出来ませんか?」

「暇だから大丈夫だ。あそこを右に着いた先」

魔法戦士「ありがとうございます」(兄は嫌われてるなやっぱ)

城の廊下を歩き言われた通りの部屋を開ける。成人した男性が本を読んでいる

魔法戦士「お久しぶりです、王子」

兄「ふん、何人もいる王子と言うのは気にすかん。魔法戦士元気だったか?母さんは相変わらずだな」

魔法戦士「そうだね」

魔法戦士「会議の時は?」

兄「母さん寝てたぞ。父の側近が誉めてた間」

魔法戦士「起こせよ」

兄「こえーよ」

魔法戦士「で、兄よこれ」

親書を渡す。兄は眺めたのち封を切り読む

魔法戦士「その集団を指揮する権限は兄が持ってくれ。俺は動けるようにしときたいから」

兄「また嫌われるじゃないか。母さんの息子で嫌われて、王の息子で色々な王子や権力争いで嫌われて」

魔法戦士「うーん俺は大好きだぞ兄、よく遊んでくれたし、兄貴達で一番まとも。他の兄貴には殺されそうになるし」

兄「ははは、逆襲してるくせに。わかった親書は責任もって預かるし、
集団の保護は俺がしよう。私兵を持って来るとは」

魔法戦士「まぁーねー使わせてもらうよ。たまに」

兄「わかった。母さんに頑張らないでくれって言ってくれ。母さんの評価は俺にも関わってくるしあんまり王の候補者になりたかない。嫁の事もあるし」

魔法戦士「へいへーい。ハーピーの義姉ちゃんにヨロシク」

兄「ああ、お前の影武者にもヨロシク」

魔法戦士「わかるかーやっぱ」

兄「アホ言うな、影武者しか思えんだろ。本人お前なんだから末っ子」

魔法戦士「ですよねー黙ってて」

兄「ああいいぞ、私兵をいだたいたし。会議は出ろよ」

魔法戦士「母さんに言ってくれ」

兄「お前が言ってくれ」

魔法戦士&兄「www」

会議当日

ヴォルカ母「売女が隣とは」

フェリス「あら?義母様お言葉がお下品です」

兄(めっちゃ影武者と母親が険悪なんだがこれ)

広い部屋に幾多の椅子が並びそれらに名もある魔法使いが一番弟子と座っている。権力者の集まりだ
王は不在、側近もとい王子が場を仕切る。王に一番近い候補者。

側近「ヴォルカ母寝ないでくださいね」

ヴォルカ母「zz」

フェリス「申し訳ありません」

側近「それでは始めます」

城の中庭庭園

非常に広く一般にも解放されている公園で、貴族や旅行者も多いばしょで魔法使いが警備していうため治安がいい

魔法戦士「始まったぞ」
手入れの行き届いた芝生の上に布のシートを敷き座る。

土魔法使い「盗み聞き最高」

エリ「zzz」

エリちゃんは気持ち良さそうに寝ている

魔法戦士「いやー家は執事メイドに任せればいいし、動きやすいな」

土魔法使い「雇って正解だろ?」

魔法戦士「そうだな」

遠隔で声を拾い、会議の内容を盗み聞く

側近「同盟は継続ですね。よかったです。共同のインフラ整備をすることになりました。魔法国から魔国までの商業路を作るらしいです。そこで監督もとい携わりたい者を決めていただこうと思います。東から進んで行けたらと思います。開発されてませんしあちら側は」

魔法戦士「ああ、俺が行ったところから先を進めるんだな公共事業で」

土魔法使い「あちら魔物が強いんだよなー。おっ姉ちゃんにかわいいのいるじゃんあそこ」

ゴズ!!

土魔法使い「げふ!?」

エリ「zzz」

魔法戦士(寝ながらも殴るのか)

側近「では、自分達がすると言ったものは明日会議を設けます。交渉武器をお持ちでどうぞ」

フェリス「zzz」

魔法戦士「フェリスも眠りだしたな」

土魔法使い「www」

土魔法使い「関係ないわな」

魔法戦士「まぁーな。仲良くいい寝顔だぞ母さんもフェリスも」(兄さんがめっちゃ笑顔で嬉しそうなのは評価が下がるからなのだろうな)


、、
、、、
、、、、、、


土魔法使い「だいたい、終わったな」

魔法戦士「午後はあるのか?」

土魔法使い「あるぞ」

側近「では、最後にとなりまちが壊滅しました。至急手を打たねばなりません。午後はこれを主にします。使者が帰り次第と思っていたのですが一人も帰ってきません、昼の間も待ちますので。では解散」

フェリス「、、、、あ」

ヴォルカ母親「zzz」

母親「よく寝た」

城の廊下を歩きながら背を伸ばす

窓から公園が見える。魔法戦士達がサンドイッチを食べているのが見えるが入っていこうとは思わない。誘われてわいるが、用事があり帰る。

兄「母さん、帰るんですね」

ヴォルカ母親「ええ、だってつまらないですし。仕事しに帰るわ、土地代の徴収に。頑張ってね王子さん」

兄「頑張って欲しいなら自分を持ち上げる動きをしてくださいな。全くしなくていいですがね」

ヴォルカ母親「真面目に仕事するから今の地位になっちゃたのよ?私のせいじゃないわ」

兄「父似なんです。母さんみたいじゃないですしね」

兄が窓から魔法戦士達を見やる

兄「母さんは変わりました。丸くなりましたね。魔法戦士を産んでから」

ヴォルカ母親「まぁ、そうね。遅いぐらいよ」

ぎゅう

兄「!?」

ヴォルカ母親「ごめんなさいね育児放棄して。あと弟を大事にしてくれてありがとう」

兄「謝る必要はないです父が悪い」

ヴォルカ母親「あーあいい子に育って、養母がすばらしかったんですねー」

兄「ですね」(養母、いませんでしたけどね)

兄(お手伝いさん達が優しかったんですけどね)

ヴォルカ母親「そう言えば面白いこと教えてあげます」

兄「そとで和んでる者たちですか?」

ヴォルカ母親「ドラゴンとワイバーンの子、土魔法を極めつつある魔法使い、影武者と思われてるのは魔法戦士の風の精霊」

兄「変わったメンバーですね。風の精霊でしたか」

ヴォルカ母親「この国でも五本指入るぐらいの強者の集いよあれ。兄が王へ行けるぐらいに活躍出来るわ」

兄「、、、、面倒な」

ヴォルカ母親「腹をくくりなさい」

兄「俺にとっては微妙すぎて」

ヴォルカ母親「そうね、でもしょうがないわ。運命よ」

兄(嫁に慰めて貰おう)

兄「では母は戦争があると思いで?」

ヴォルカ母親「ええ、まーた私は前線かしらね?」

兄「今回は状況が違いますね。ただ準備はしてきてますので、、、東の交易路施工が不穏ですね。今からでは遅すぎる」

ヴォルカ母親「しょうがないわ。それより会ってくればいいわ。私の魔法戦士がここまで大きくなるなんてね」

兄「嬉しそうですね。わかりました。会ってきます」

魔法戦士「兄が来るらしい」

フェリス「兄様が?殺します?」

魔法戦士「大丈夫、家に無関係の方」

土魔法使い「ふーん」

エリ「はい、紅茶」

土魔法使い「おう」

魔法戦士「で、こんにちは兄よ」

稲妻を纏いながら兄が現れる。窓から飛び降りたようだ

兄「はじめまして兄です」

土魔法使い「王族さんじゃないですか?兄?」

兄「ヴォルカ母親と王の間ですね」

一同(至るとこの人の子を生んでるんだなー)

魔法戦士「兄さんお昼は?」

兄「愛妻弁当食べ終わったよ。少し話をしようと思ってね」

兄「いやー嫁の料理が一番で」

魔法戦士「兄!!少し黙ろう‼」

兄「いやーすまない。ついつい」

土魔法使い(一途が多いなヴォルカの血って)

兄「午後は出るのか?東の町についての話し合いに」

魔法戦士「あんま興味がないが、なにか起きたかは調べがついてる」

兄「??」

フェリス「たまたま通ったんですよ」

兄「何があった?」

魔法戦士「禁術の類い。人の血を奪う魔法。水の魔法使い一人が町を滅ぼした」

兄「奪うことができるのか?」

フェリス「それについては外傷から奪うのですが本来血は他人の物ですので黒魔術の呪法もあると思います。外傷出来たら敗けです」

兄が顎をさすって悩む。
兄(それで偵察は一人も帰ってないのか、、、一回でも戦闘して殺されているわけだ。そしてそれを見ながら逃げてきたってことかな魔法戦士は)

兄「ふむ、倒そうとは思わなかったのか?」

魔法戦士「魔法の国が討伐する。それに権力者には美味しい餌を奪いなんてな」

兄「その通りだが被害は大きくなり
そうだ。はぁー」(実は討伐隊は出ている。権力者が我先に送った私兵が。それが負けたから問題なんだ)

フェリス「私だったら一瞬で方がつくんですけどね」

魔法戦士「土魔法使いでもいけるんじゃないか?」

土魔法使い「行けるだろうけど命令がないしな。タダ働きがやだ」

兄(、、、あーあこの性格なおしたい)

兄「では私が経費を出そう。討伐依頼だ。魔法戦士会議を待たずにすぐさま行ってくれ」(あーあまーた苦労するよ。嫌われるよ、仕事熱心なのは、やだなー)

魔法戦士「え!?」

兄「お前が一番適任だ相手を知っているし、弱点も察してるみたいだ。多くの犠牲が出る前に仕留められる。報告書は追って貰おう。金額は報告書を見て決めるよ」

魔法戦士「きょ、きょひけんは?」

兄「影武者ばらすぞ」

魔法戦士「おけおけ」

フェリス「血は争えない」(魔法戦士を脅してる)

兄「側近にいっておくよ」

魔法戦士「フェリス、行こうか。土魔法使い午後はヨロシク」

土魔法使い「へーい」

屋敷

「ご主人様おかえりなさい」

魔法戦士「フェ、、、じゃなくてメイドよ今から都市を出るから」

「わかりました」

準備するために屋敷に帰って来た
フェリス似のメイドに非常食をいただく

エリ「準備できたよー」

エリちゃんを土魔法使いから借りた

フェリス「肉体は置いていきますからヨロシクね」

「はい、いってらっしゃいませ」

エリが屋敷の庭で竜化し、俺はそれに跨がる。エリの体に水銀が纏まりの兜胸当てに変わる。土魔法使いは心配性だ

フェリス「精霊状態で先行します」

エリ「飛ぶよ捕まって」

ばさっ

エリちゃんが勢いよく飛び立つ
土魔法使いはドラゴンライダーになればいいと思ったぐらいの乗りごごちのよさだ

エリ「揺れます」

魔法戦士「土魔法使いはずるいな」

エリ「??」

魔法戦士「いや、普通に乗りごごちのよさが」

フェリス「、、、私もドラゴンになれたらなー」

魔法戦士「いや、普通に無理だろ」

エリ「夜には着きます」

魔法戦士「ああ、頼む」

エリちゃんが勢いよく飛び、風を裂きながらすすむ
土魔法使いの嫁さんスゲーと思いながら目的地付近に降りる。

そこから野宿をし
日が出るのをまつ

東の町
住人だけがいない町は不気味だ

相手の
魔術も不気味だ

太陽が登り始めた

俺「入りたくない」

フェリス「私だけ行きますよ」

俺「それがいいと思うのが悔しいな。攻撃受けたら終わりだ」

フェリス「裂傷なしで行くしかないですもんね」

魔法戦士「エリちゃんは外で待っててくれ」

エリ「はい」

フェリス「では、入りますね」

魔法戦士「水の魔法使いは俺がやる。精霊は頼む」

フェリスに場所を教えてもらい
フェリスの後方から眺める

町の広場に真ん中で槍を構えるフェリス

広場の噴水が赤い血で溢れだす

水の精霊「こんちはー」じゅぶじゅぶ

水の精霊が人形を這いながら挨拶する。血が飛び散り公園を赤く染め上げる

俺はそれを確認したあと水の魔法使いがいると思われる場所に行く

水の精霊「やりあうの?やりあうの?」

フェリス「ええ、あなたは危険らしいので?」

水の精霊「魔法国の仲間全員死んじゃったのに?一人で大丈夫?」

フェリス「ええ」

水の精霊「じゃー死んじゃえー」

噴水から血が吹き出る
それが人の手を形成し私を包み込もうとする。

私は槍を戦斧にし、振りはらい風を起こし血で出来た手を吹き飛ばす。
吹き飛ばした血が結晶になる私に降り注ぐ

水の精霊「死んじゃえー」

しかしすべて私をすり抜け地面に刺さった。

フェリス「そう言えば私 、戦ったことありましたよね」

水の精霊「え?人間じゃない?」

フェリス「あのときより強いですよ私」

水の精霊「えっ?」

私の後ろで血が集まる、それが細長い形を取り、ヒゲ腕足を形成すう。

フェリス「ウォータードラゴン。水があれば操ることは出来るんです。だって風を操れるんですもの」

地下

魔法戦士「こんな大きな空間が」

地上で水の精霊を倒せれるだろう。
それを信じ地下に降りる。
明かりは手元の火の魔法
血がべったりつき乾いた壁階段を降りる。

奥に水の魔法使いが居るのが確認できた。

うっすらランタンがついている

幻影を飛ばす。

水の魔法使い「来たか魔法戦士」

言葉も飛ばす

魔法戦士「ああ、何でこんなことを」

水の魔法使い「ふん、それがどうした?弱いものを刈ってなにが悪い?」

魔法戦士「悪くはないがやりすぎだ。魔法国に」

魔法戦士「殺せと言われたんだから」

水の魔法使い「アイスソード」

すぅ

水の魔法使い「効かない‼」

魔法戦士(幻影にはきないだろうさ)

魔法戦士(幻影には効かないだろう)

魔法戦士(ウィンドショット)

ガチャン‼

水の魔法使いの手にあるカンテラが砕けオイルが漏れ、空気を操り火を消した。火も酸素が要るということは勉強済み

真っ暗になる

俺は空中で静止した状態で目を閉じる。

水の魔法使い「ふん、目を奪おうと水が触れていればわかる、、、!?」

魔法戦士(触れてないからわからんだろ。こっちは分かるがなお前が居ることは。水を弾けさせればいいがそこまで考えがいかないだろう)

水の魔法使い「魔法戦士!!どこまで俺をこけにする!!!」

魔法戦士(じゃぁ死のうか)

真下に水の魔法使いがゆっくり動く
体に水を纏わせているのだろう

水の魔法使いの後ろに降りる

ヌチャ

水の魔法使い「そこか!!アイス」

魔法戦士「遅い」

ザシゥ

水の魔法使いの紋章がついている腕を切り落とし、足に裂傷をつける。
逃げないように足を切り、攻撃できないよう腕の紋章を封じる。
もう、水の魔法使いはどうすることもできない

水の精霊「くそ!!くそ!!くそ!!」

水の精霊が操る血をすべて、掌握し絶空で蒸発させた。直接やればいいが本体がどれかがわからないので逃げられたら嫌だったため少しづつ削った。

水の精霊「あなたのせい‼あなたのせい‼水の魔法使いが悲しんだのは!!許さない‼殺したい‼」

フェリス「それがあなたの本体ね。じゃぁ消えなさい」

水の精霊「水の魔法使いが危ない!?」

フェリス「逃げる‼」

噴水に水の精霊が吸い込まれるように逃げる

フェリス「しまった追いかけないと。でも配管は塞がれて通れないし、、、」

フェリス(脳が筋肉言われそう)

戦斧を構える
肉体がないお陰で重みのある攻撃が出来ないが何度かやればいい

噴水を壊して、開通させる

魔方陣を展開、風の魔法を加えて抉る

ドンッドンッドンッ!
天井が軋み、砂埃が舞う
切り落とした。水の魔法使いを見る

水の魔法使い「こんなに人の業を離れてもお前には勝てないか、、」

傷口からは血は流れない

魔法戦士「勝てないと言うより勝手に自滅しただけだな。魔法国を敵にするようなことしたって。負けるだけだ、いつか誰かに」

水の魔法使い「魔法国、一番の風使いで一国を滅ぼせる力を持つ精霊を持っているお前を倒すには魔法国一番の水の魔法使いにならなくては勝てない」

水の魔法使い「俺ら、単体で強い魔法を持っていたとしても。精霊の使いが上手い方が勝つ。精霊が前線を張るんだ。精霊が負ければ終わりだ。それに魔法使いは強い精霊を持てば持つだけ精霊の力に引っ張られ強くなれる。自分自身を鍛えるなんて面倒はしない」

水の魔法使いが饒舌になる

水の魔法使い「個人でも最強の魔法使いになりたければ精霊を強くすればいい。そう!!強くすればいい!!だがお前はなんだ‼劣等の風属性で!!‼精霊も鍛えた素振りもない‼しかし昔に圧倒された!!お前が出ることもなく‼風の精霊だけで!!今も‼、、、殺せ!!水の精霊!!こいつを殺してくれええええ!!!」

魔法戦士「ヤバイ!!」

その場から空中へ飛び去る
空間を固め、足場にする。

水のトゲが至るところに生えていた。串刺しは免れたようだ。

水の精霊「水の魔法使い!!!大丈夫!!!敵はどこ!!」

魔法戦士「?」(水の精霊にしっかりした意志がある?)

既視感がある。そうなんだろうか

ドンッ!どがぁああああ!!

水の精霊「危ない!!」

魔法戦士「うわ」

水の魔法使い「俺を安全なところへ!!」

天井が崩落、風の魔法、火の魔法をぶつけて瓦礫を壊すが、押し潰される。自分だけの空間を切り取り、なんとか瓦礫のかなに空間が出来た崩
落が終わった瞬間瓦礫を吹き飛ばす。

魔法戦士「危ない、一体何が」

フェリス「ご、ごめんなさい!!下に居るのは知ってたんですけど!!ごめんなさい!!大丈夫!?」

既視感は、フェリスが不安そうに俺を見てる姿が似てたんだ。

魔法戦士「脳筋、地下に行きたいからってなーまぁー光が入って見えやすくていいや」

フェリス「ごめんなさい、、、」

魔法戦士「構えろ、来るぞ」

水の魔法使い「はは、久しぶりだね風の精霊」

水の精霊「くっ」

フェリスが弓を産み出し矢の変わりに槍を使い構える。

水の魔法「また、一段と強くなったのか、、、この短期間で。水の精霊よここにある全ての血を使え」

水の精霊「わか、、、魔法戦士「射出」った」

ザシゥ!

水の精霊「えっ?」

フェリスの槍が水の魔法使いを貫いた。槍は後方へ飛んでいき消える。
槍を射出後、真空を通り音も光りも歪ませ視認さえさせなかった。

水の魔法使い「ぐふっ!?速、、、」

水の魔法使いが目に血からがなくなり瓦礫に転がる。

水の精霊「えっと、嘘?ねぇ水の精霊使い、、、寝ちゃ、、ダメだよ」

フェリスが水の魔法使いの隣に立つ

水の魔法使い「け、、、きょく。つ、よ、、、い」

水の精霊「ダメ!目を閉じちゃ!私強くなったよ‼ねぇ、たくさん倒せるようになったよ‼だからもっと強くなるってわかったじゃない‼死んじゃやだよ‼私!!頑張るから‼」

水の魔法使い「、、、つきあわせ、、、て、、、ご、め、、、、」

水の精霊が目を閉じる。心臓を撃ち抜かれた故に長くはもたなかったのだろう。

水の精霊「!?」

水の精霊が覆い被さる。

フェリス「、、、、あなた方は間違ったんです」

水の精霊「近づかないで‼あなたがこの人のプライドをズタズタにしたから‼」

フェリス「そうですか。でも間違ったんですあなた方は」

水の精霊「間違ってない!!この人のために強くなったよ‼この人だって喜んでくれた!!」

フェリス「水の精霊、好きなら。道を外さないようするのも愛です。契約者のためを思うなら、敵を作るようなやり方ではない方法を取れば良かっただけの話。もしくは相手を考えれば良かった。悪手です」

水の精霊「ふざけないで!!違う違う違う!!」

魔法戦士「ひとおもいに」

フェリスが手に水の精霊にかざす。

フェリス「絶空」

水の精霊「へ?へ?」

水の精霊が泡立ち始める
逃げようともがくが空間魔法で固めてある。
魔法戦士「精霊に引っ張られた。空間を弄る魔法を魔王から学んでて良かったよ」

水の精霊がもがくが少しづつ凍りだし、弾ける。また絶空を解き。氷を溶かし、真空で蒸発。凍った所をを繰返し。削った。

水の精霊が言葉にならない悲鳴を上げるが届かない。
呪詛を叫ぶが届かない
睨みがフェリスには届かない

水の精霊「、、、ごめん水の魔法使い、弱くて、、、また会えたらいい、、、、な、、、、」

水の精霊が霧散する。
マナがチリチリになり形成できない状態になったため消えてしまった。

フェリス「魔法戦士、帰りましょ」

魔法戦士「そうだな」

私は二人を惨たらしく殺めた

憎しみで殺めた

千切り、1本づつ削った

憎く憎く憎く
でも、私はあれからそこまで憎いことはなかった。
魔法戦士一番、だから憎かったんだろう。

もし魔法戦士が私に都市全員殺せって言われたら昔の私はしていただろう。惨たらしく

でも

今は絶対にしない。
魔法戦士止める。絶対に目を醒ませる。もしの場合だけど。好きな人の人生まで考えれる様になったのだろう。

瓦礫を登りきり
町を出るまえに魔法戦士に後ろから抱きつく

魔法戦士「どうした??」

フェリス「魔法戦士で良かった。契約者」

魔法戦士「どういう意味かは分かる」

フェリス「どういう意味?」

魔法戦士「道を外さない魔法使いで良かったって事だろ」

フェリス「半分正解。半分は私の事を育ててくれてありがとう」

魔法戦士「育てた記憶はないけど?」

フェリス「感情、自分の意志を尊重してくれて」

魔法戦士「命令ばっかりしてるじゃないか?」

フェリス「デートでのわがまま聞いてくれます。ありがとう本当に」

魔法戦士「、、、水の魔法使いが引っ掛かるんだな」

フェリス「ええ、水の精霊は感情を持ってました」

魔法戦士「俺らもあんなんになってたかもしれない」

フェリス「そうですね、でもそうはならなかった。それが私たちと彼のちがいです」

魔法戦士「そうだな」

報告書

水の魔法使いを仕留めました。
水の精霊も消滅させました。

血を操り町を滅ぼしたようです。
地下に多量の血がありましたので処分をお願いします。

兄「簡潔すぎじゃないか?」

魔法戦士「簡潔素晴らしい」

兄「俺の仕事を増やすなよ‼」

魔法戦士「兄ならやってくれると思って。義姉ちゃん元気?」

兄「今は仕事中だ。突き返すぞ‼」

魔法戦士「いやーここに観光地のパンフあるんだよ」

兄「何が言いたい?」

魔法戦士「新婚旅行まだよね?影武者出来る人がいるよね私兵の忍者に」

兄「パンフ頂こう、、、わかった。報告書はわたしが書くよ」

魔法戦士「兄貴大好き」

兄「で、どうだった?行ってきたのだろう。ここに判子がある」

魔法戦士「ヤバイくらい桜がキレイ」

兄「わかった」

魔法戦士「護衛はしっかり」

兄「護衛より私の方が強い」

魔法戦士「まぁー行くなら誘って護衛兼ねて」

兄「うむ」

魔法戦士「じゃー失礼しまーす」

公園でスゴく変わった人を見つけた
私も変わった精霊だがそれよりも変わった人だ。白いスカートから出る白鱗と白羽にかぎ爪がついた3本足
胸もTシャツしかし腕は白い羽がつき、手には5本の鋭い爪がある。 綺麗な純白の髪を風になびかせながら歩いてる姿は異様だった。腰に鞄をつけている。キョロキョロして困っているのがわかるが誰も声をかけようとせず遠くから見てるだけだ。亜人は珍しい。

フェリス「お困りでしょうか?」

「お困りです」

フェリス「えっとなんでお困りでしょうか?」

「なんで困ってたんでしょう?」

フェリス(めんどくさい人だこれ)

魔法戦士を待つ間に終わるかな?

フェリス「えっと困ってたんですよね」

「はい、でもなんで困ってたか忘れました。困りました。ついつい周りを見て楽しんでしまったばかりに目的をわすれてしまいました」

羽をばさーっと広げる
あまりの大きさにビックリしたがそれよりも胸に青いネックレスがついていたのを見る。魔法戦士と一緒の物だ。魔法が使えるのかも。

フェリス「魔法使えるんですね」

「風の魔法を少々」

フェリス「誰にもらったんですか?」

「夫、、、そうです!!夫がお弁当お忘れで届けに来たんでした。早く行かなくては」

フェリス「場所はわかりますか?」

「はい、何度も来ていますので」

フェリス「ついていきます。迷いそうでして」

「迷わないですよ」

フェリス「夫の名前を聞いていいですか?」

「兄ですね」

フェリス「じゃーご案内しますねー」

魔法戦士「じゃぁ失礼しまーす」

フェリス「失礼しまーす」

「失礼しまーす」

兄「ハーピィ!?」

ハーピィ「弁当忘れてましたよ」

兄「あ、ああまた俺は忘れてしまったか」

魔法戦士「義姉さんお久しぶり」

ハーピィ「はいお久しぶり」

フェリス「思った通りでした」

フェリス「義姉さんがいたからあんまり亜人に対して普通だったんですね」

魔法戦士「そうだな。いや結構俺も変わってるのもあると思うが義姉ちゃんが居るのは確かに偏見を持たなくなったのは確か」

フェリス「おキレイですねー羽とか」

ハーピィ「いつも手入れしてますので。昔はだいぶ薄汚れてたんです。兄に拾って頂いたお陰ですね」

兄「いや、ー目惚れだったからな」

魔法戦士「じゃぁー夫婦水入らずでどうぞ。フェリス帰るぞ」

フェリス「はい」

扉を開け出ていく

ハーピィ「義弟さんの想い人ですね」

兄「そうなのか?」

ハーピィ「鈍感ですね。フェリスさんは魔法戦士の後ろにぴったりくっついているじゃないですか。夫婦みたいですね」

兄「ああ、そう言われればそうかもな」

ハーピィ「では、私も仕事のじゃまなので帰ります」

兄「まった。仕事終わるまで待ってくれないか?」

ハーピィ「はい、いいですよ御主人さま」

ハーピィ「」

兄「キスの不意打ちはいけないぞ」

ハーピィ「ごめんなさい。でも愛してます」

兄「俺も俺も。早く仕事終わらせよ」

屋敷に帰り
土魔法使いに報告後

土魔法使い「水の魔法使いが、、、道を外さなければ強かったのになきっと」

魔法戦士「そうだな。で、暇になったな」

土魔法使い「俺は外交官なってしまったがな」

魔法戦士「エリちゃん便利だもんしょうがない」

土魔法使い「うんうん」

土魔法使い「まー暇ですがね。みんなバタバタしてる」

魔法戦士「外交官仕事しろ」

土魔法使い「外交官何人もいるし大丈夫大丈夫」

「御主人さま!!大変です!!魔国からお客さまですが玄関で倒れられました!!」

魔法戦士&土魔法使い「!?」

魔法戦士「俺の部屋のベットを使ってくれ!フェリス、、じゃない!!メイド長」

「かしこまりました」

土魔法使い「お前メイド長、彼女と間違えすぎだろ」

魔法戦士「つい、それよりも誰だ?急ごう俺の部屋だ」

メイド長についていき。
自分の部屋に入る

フェリスと瑠璃とエリは買い出しに行ってるようで居ないらしい

部屋に入ると見覚えのある女性がベットに横たわっている。本来彼女は魔国の人でここまで来るのは珍しい以上に居てはならない人である。何故なら魔王の側近だからだ

魔法戦士「クレイモアさん?」

土魔法使い「??」

魔法戦士「魔王の側近」

土魔法使い「ただならぬ状況だなこれは!?」

そう、クレイモアさんは至るとこ傷があり。疲労が目に見える

魔法戦士「クレイモアさん、大変な長旅でお疲れのとこスミマセン。急を要する事のはずです。なんでしょうか?」

クレイモア「お見苦しいとこ申し訳ないが、、、、魔王が!!勇者に!!」

魔法戦士「勇者に倒された?」

クレイモア「わからない!!でも魔王は今、勇者と戦ってるはず!!護衛もなしで王者の間に魔王一人で戦うと言っていた!!勇者の犠牲を出さない様に」

魔法戦士「勇者、強いのか?」

クレイモア「四天王が一人暗殺された、、、魔王は他の生き残った四天王のために自ら犠牲になろうとしておられる」

魔法戦士「腕ためしじゃないのか?」

クレイモア「魔王が闘い始めて丸一日決着がついてない。魔法戦士に助けを呼ぼうとしたときに聞いた」

クレイモア「もう、、、倒されてるかもしれない」

魔法戦士「そんな馬鹿な‼魔王に勝てるのは並大抵では」

土魔法使い「本物の勇者なら。魔王は危ない。勇者は勇者たる理由は女神の加護だ。あれは人間を別物に変えてしまう」

魔法戦士「、、、本物の勇者」

土魔法使い「そうだ。本物のな、伝説では無敵らしい。そう如何なる事があっても」

クレイモア「魔法戦士さん!!お願いします!!魔王が唯一心をお許しになった貴方を頼ってきました!!助けてください!」

魔法戦士「、、、」(頼まれてもここから助けにいくって無理だ。遠すぎる。断るしか、、、)

フェリス「わかりました」

魔法戦士「フェリス!?」

フェリス「助けに行きます」

クレイモア「頼みました、、、少し疲れました」

クレイモアが大きな剣になる。うんともすんとも言わなくなる

魔法戦士「フェリス!!安直に決めてはダメだろ‼」

フェリス「だって‼魔王が困ってるのに放っておけないよ‼」(同じ人を愛した人を見捨てるなんて出来ない。ライバル増えるだけだけど)

魔法戦士「そうなこといってもな!魔国は遠いんだぞ‼」

フェリス「だからどうにかしてください‼魔法戦士お願いします!!」

魔法戦士「どうにかって、、、」

土魔法使い「瞬間移動出来たらいいのになーあれ出来るのいないよな」

魔法戦士「、、、」

フェリス「、、、」

土魔法使い「なんだよ 、夫婦ケンカやめてこっち見て」

魔法戦士「それだ」

フェリス「魔法戦士は空間魔法少し勉強しましたよね?」

魔法戦士「空間移動は未知だが、、、もしかして方法があるかも。フェリス!!頭をかせ」

フェリス「??」

フェリスの頭を強く持ち
勢いよく俺の頭をぶつけた
痛いが

成功した。フェリスの頭の中にある大図書館に入った

フェリス「いたい、、、」

魔法戦士「いたいなー」

フェリス「なんで、寝るの待てないんですか‼」

魔法戦士「つべこめ言うな。本探せ空間移動の破片でもいい見つけるぞ」

フェリス「むぅ、、、わかった。私も探す」

フェリス「ここが空間魔法の術式らしい」

魔法戦士「、、、あるじゃんこれ!!」

俺は本棚に空間移動術式一覧の札があるのを見つける。

魔法戦士「全部それなんか?」

フェリスが一冊取り読む

フェリス「対価が違うらしい。人間を対価にだって」

魔法戦士「却下」

フェリス「これも人間を対価にらしいし、ろくなのがない」

魔法戦士「対価魔法力は、、、魔国の上級魔法使い100人、、、おかしいなーあるけどムズいぞ。犬送るだけで、、、待てよ」

魔法戦士「血、、、人、、、魔力、、、イヌ」

フェリス「????」

魔法戦士「フェリス出来る」

フェリス「やった!!」

魔法戦士「起きて準備をしよう‼フェリスお前が頼りだ」

俺らは起きる。それぞれのベットの上で

俺は頭の包帯を気にしながら立ち上がる。客室に寝かされていたらしく
ちょうどよく未使用の部屋にいる訳だ。フェリスが入ってきて俺に魔法に使うインクを持ってきてもらった。

部屋の家具はどかし、魔方陣を書く
騒ぎを聞き付けた土魔法使い瑠璃エリ、メイド、執事も手伝ってもらい
すぐに準備ができた。
窓を全開にした。

魔法戦士「フェリスを送る。犬送れるなら精霊でもできる。物質じゃないからな。問題は魔王を助けてもどうするかだが、、、フェリスの肉体を使いフェリスを呼び戻せるが、どうしたものかということだけ」

フェリス「空気から魔力は?」

魔法戦士「極寒になるから二回目は無しだ」

フェリス「わかった全力で城から逃げるよ」

魔法戦士「ではやるぞ」

土魔法使い「俺らは部屋からでよう」

瑠璃「頑張ってお姉さん」

エリ「ガンバレ」

メイド「フェリスさん頑張ってください」

魔法戦士「、、、、ふぅ、魔方陣起動!!」

床の魔方陣が青く煌めく
そして俺はイメージする
魔王を
魔王のもつ固有の世界を

玉座を

魔法戦士「歪め」

床に穴が開くような小さな黒い塊が生まれる。フェリスがそれ入る。
その瞬間。黒いのが消えた。たったこれだけのもので俺は、、、

ドサッ

土魔法使い「成功した?って魔法戦士!?また気絶してる‼メイド!!水!!」

「はい!」

土魔法使い「起きろよおい。成功したかわからないじゃないか」

魔法戦士「つめた!!」

土魔法使い「起きたか?成功した?」

魔法戦士「たぶん、あとはどうしようか考えさせてくれ」

魔法戦士「フェリスには10分後連れ戻す魔法うつって言ってある」

土魔法使い「何故?」

魔法戦士「魔王にあえばどうにかしてくださると思うからね。空間魔法得意なのを聞いてたからな」

土魔法使い「状況はどうだろうか、、、」

魔法戦士「失敗してももう一回行ける」

土魔法使い「次は俺がやる。お前は休め」

魔法戦士「ははは無理血を借りるだけなら出来る」

土魔法使い「わかった」

王宮の間

間の門が開かれ
3人の女性が入る

一人は背中に盾を腰に剣を
一人は腰にメイスを
一人は腰に小さなステッキ状の杖を

人間であるかれらはこの間にいるには不自然だが

誰も彼女たちに関わらない
宿谷の者のみ関わる

女戦士「ここの人は一週間全く手を出さなかったな。宿屋にいても、気味が悪いぐらいに。魔王を倒そうとしてるのに」

女賢者「圧政からの解放を望んでいるのでは?しかし1週間。勇者と魔王が戦っているはずなのに何もできないとは」

女僧侶「そうですね。勇者を信じるしかないですね」

戦士「固有の世界に引きずり混むのは強いな」

賢者「ええ、私の魔法でもこじ開けられませんでした」

僧侶「勇者、、、、」

賢者「??」

僧侶「どうしましたか?」

賢者「さっき魔力が高まったと思ったら霧散した」

戦士「敵か?」

賢者「いいえ、なんでしょうか?敵意のある魔力が感じられません」

僧侶「場所を探ってみましょう」

フェリス(王者の間に3人。こちらに来る。逃げよう)

私はその場を後にし、城の中庭の噴水まで来る。座りながら悩む。話を聞いていた内容をまとめると固有の世界で1週間、戦っている。勇者と魔王が、問題は、、、どうやる?時間が惜しい。3人は私の元いた場所を調べ結論に至ったようだ。

賢者「空間移動魔法ですね」

戦士「ふむ」

賢者「でも、何処かに逃げたようです」

僧侶「どうしましょうか?逃げたようでしたら問題はないですよね?」

賢者「そうですね」

フェリス(固有世界に入りたいけどどうすれば、、、図書には、外部から入ることを拒絶されてる場合は無理、、、、固有結界から移動は出来る、、、)

賢者「また、今度は今さっきより大分小さいけど魔力が高まった!?!?」

フェリス(魔力はある。なら創造するまで!!魔王を真似て‼)

草原
ただそれだけの世界
その世界に二人
片方は刀を構え、片方は装飾華美である剣を構える。宝石が埋め込まれた青い柄を硬く両手で握っている。
勇者「宝剣では折れない心、、、凄いな魔王、もうなん日戦ってるかわからないな」
魔王「そうだな」
距離を離しながら二人は牽制し合う
これに至ったのは今さっきだ。
そう勇者のお情けで今の状態がある
勇者「魔王、降参しろ。出ないと殺してしまう」
魔王「奴隷になれと言っているんだろう。無理な話だ」
勇者「違う。人間を襲うのはやめてもらう」
魔王「ふん、聞く耳持たんな‼お主らこそ引け!!圧政などしてないし、戦争しない‼」
勇者「戦争の準備をしていてその言い分はない!!」
魔王(くっ視野が狭い男だ。おのを正義と信じるか、、、、にしても負ける。もう力が入らん)
勇者「力が入ってないぞ」

魔王「はぁはぁ」(何ど切っても死なない。女神の加護それと、、、)

魔王「エクスカリバー、、、女神が渡したのか」

勇者「ご明察だ」

魔王「そうか、、、最後に良いものを見れた、、、」(全力で戦ったのは久しぶりだが、、、胸が高鳴らなかったな、、、あのときの方が楽しかったな、、、魔法戦士)

魔王「、、、さぁ殺せ」

勇者「、、、わかった」

フェリス「最後に壮大な技で頼む、体を残さないような、、、死に様をみせらくない」

勇者「わかった」

魔王「私の声だけど私の声じゃない?」

勇者「行くぞ魔王」

フェリス「構えてください魔王、魔方陣展開!!角折ります!!」

魔王「魔法は使えない筈じゃ?」

勇者「ルールを曲げてでもか、これで最後だ魔王!!」

勇者の剣が光り出す
魔王の周りの複数の魔方陣が浮かび上がる

勇者「おりゃあああ!!極光剣」

フェリス「ウィンドショット×100」

剣から膨大な光の波が襲ってくる
魔力同士がぶつかる。
案の定100の矢では防げない

ぶちぶち
ザシュ

魔王「うあぁ!?」(角が)

フェリス「光拒否」

光が私たちだけをそれていく。

魔王「はぁはぁ光が」

フェリス「私の世界は風の精霊らしく風を主にした世界です。大気を通る全てのものは私が愛せる物」

光が霧散する

勇者「、、、やり過ぎた角しか残ってない」

草原に角が落ちていた

勇者「なんだ遠くが見えるようになった」

草原だが遠くには大きな木が一本あり、そのしたに森が広がる
山もある。ある方向は桃色一色で花びらが舞っている
風が勇者を優しく撫でた

そして世界が色を失い、暗くなったっと思った瞬間。何日かぶりに玉座が見えた

賢者「勇者!!」

僧侶「勇者!!」

戦士「大丈夫だったか!!」

勇者「角、、、体消し飛ばしてしまった」

賢者「さすが勇者」

戦士「よく勝ったな!」

勇者「ああ!なんとかできた強かったよ」

僧侶「勇者、早く国に報告行こう」

4人が談笑している傍ら
私たちは息を潜める
私は魔王を包みながら睨む

フェリス「魔王を、、、角えぐりました」

魔王「ああ、、うん、、、」

フェリス「去るまで待ってください」

勇者を囲んだ3人が喧嘩をしだし、勇者が納めた後に玉座の間を去る

その瞬間、魔王が倒れた

フェリス「!?」(ひどく疲弊してるから、怪我も治りが遅いんだ‼頭も抉ったとこ血が出てるし)

フェリス「衰弱してしまう。どうしよう。あと数分で、、、帰っちゃうのに、、、一か八かやるしかない‼」

魔法戦士「時間だ。ここに戻すのは簡単だ。なぜなら肉体もここにあるし、元々はこっちにいるのが普通だから、戻す意味で楽なんだ」

土魔法使い「そうなんだな。じゃー戻してみようぜ」

魔法戦士「土魔法使い以外出って貰ってるし行くぞ‼」

床の魔方陣が光だしたあと
白い球体が生まれる

魔法戦士「??、、、、、ぐふぅ!?」

体に壮絶な痛みが伴う。フェリスが何か!!移動させようとしている!!

魔法戦士「土魔法使い、わるい血を借りるぞ」

土魔法使い「まった!!じゅっび、、、ぐ!?」

白い球体が広がる
中からフェリスと魔王が現れる
出た瞬間球体が縮み消失する。
それと同時に俺の意識は消えた

フェリス「魔法戦士!?あ、あ、顔が青い」

土魔法使い「血がうばわれすぎた、、、俺も辛いが、、、エリ!!!!メイド長!!瑠璃‼」

エリ「なに!?」

メイド「はい!!」

ドアを押し明け、二人が入ってくる

土魔法使い「至急二人を手当てを!!、、、おれは自分の研究室で薬をつくる。増血剤」

フェリス「、、、ごめんなさい魔法戦士。無茶させて」

瑠璃「いったいどうしたのって!!お兄ちゃん!!」

土魔法使い「ルリちゃんこのメモの物買ってきてくれ。フェリスと一緒に」

フェリス「わかりました」

土魔法使い「洒落にならんぞ、、、本当に」

ここは何処だろうか

暗い

何もない、死んだのか私は?

、、、死んじゃったか私

勇者にやられそうになったあと

気絶した。でもわかる。血が吹き出たんだろうな。いろいろ。押さえてたところ

フェリスが助けてくれたけど

魔法戦士は来なかったな

なんで助けてくれたんだろうな

魔法戦士を奪おうとしたのに

私より器がおおきい

魔法戦士と仲良くしてるんだろうなー

ちょっと妬いちゃうな

うん

、、、、うん


もっと生きたかったな。

魔法戦士に会いたかったな死ぬ前に

魔王「うっ、、、うん?」

木の天井が見える
見覚えがない

魔王「、、、あぁ」

頭がボーとする

魔法戦士「起きたかおはよう」

魔王「おはよう、魔法戦士夢でも最後に会えて、、、、」

魔法戦士「残念だが本物」

魔王「、、、、」

魔法戦士「、、、、、」

魔王「えっ?」

魔法戦士「3日間寝てたな。俺は昨日朝起きた。クレイモアも起きたが国に帰らした。仕事をしに」

魔王「、、、、私」

魔法戦士「お腹すいてないか?お粥あって暖めれるぞ」

魔王「生きてる」

魔法戦士「しぶといがな。至るところ裂傷が開いて大変だったぞ。傷が残るのもあるな腹とかにあるものは深かった」

魔王「、、、生きてしまったか」

魔法戦士「死ぬ気だったようだな。一人犠牲になる予定だったんだろう」

魔王「ああ、そうだよ」

魔法戦士「、、、魔王、ここにはお前を王と言う奴もいなければ勇者もいない。俺と怪我した女の子だけしかこの部屋はいない。畏まらず素でいていいぞ肩の力を抜いてな」

魔王(今さっきまでの辛いことが嘘のように優しくて暖かい、、現実味がなくて、、天国に来たのかな?)

魔王「、、、、、天国?」

魔法戦士「現実、一人でよく頑張ったな」(今さっきまで殺しあいをしてたようなもんだから。そう思って普通だよな)

ナデナデ

魔法戦士「もう大丈夫、現実だが安全だ」

魔王「、、、、生きてる。生きてるんだ私は、、、ははは、なんだやっぱ死ぬの怖かったははは」

魔王が手を顔に押さえて泣き出す。
俺は頭を優しく撫でる。なにも言わずに。

瑠璃「お姉ちゃん入らないの?」

フェリス「ええ、いま良いところなんです。悪かなって」

瑠璃「?」

フェリス「魔王、、、魔法戦士貸してあげます」

魔王「や、やめ恥ずかしい」

魔法戦士「病人は黙って口を空けろ」

魔王「一人で、、、」

魔法戦士「ほらあーん」

魔王「、、あーん」

魔法戦士「塩加減は?」

魔王「おいしい」

魔法戦士「食べながら聞いてくれ」

魔王「あーん」コクコク

魔法戦士「お前は一応死んだことになっている。人間国側では、勇者が帰ってくる前に情報ばら蒔いた。魔国はクレイモアが死亡したことを広めてくれることと軍の指揮に帰った。だが途中。戦争始まった時の隙を見て重症だが生きていることをばら蒔く」

魔王「もぐもぐ」

魔法戦士「土魔法使いは隣の国に調整に行った。フェリスはこの国の集まり出席してるはず。瑠璃ちゃんには情報の連絡係をしてもらっている」(母は何処かに旅に出ていってしまった。外交しに行ったのだろうな)

魔王「動きがいい」

魔法戦士「お前が生きてるからな。単刀直入に聞く。勇者の強さについて」

魔王「わかった、、、倒すの?」

魔法戦士「倒す。許さないとフェリスがなヤル気一杯」

魔王「、、、、以上だ」

魔法戦士「ふむ、女神の加護と言う付与は如何なる傷でも死ななくなる。女神の加護が着いた武器で疲れを知らなくなるか」(やっかいこの上ない)

魔王「、、、私はどうしたらいいんだろ。生きるなんて考えてなかった」

魔法戦士「傷を癒せ。それからだな」

魔王「癒してもどうしたらいいんだろ」

魔法戦士「魔王として振る舞えばいい」

魔王「自信がない、死ぬのが怖い、何故か異常に死ぬのが怖い。始めて怖いと知った」

魔王が自分の体を抱き締めて震えだす。俺は優しく抱き締めてあげる。それが最上の優しさだとおもう。

魔法戦士「そうか、気を落ち着かせるまで居るといい。好きなだけ弱いところを出せばいい。俺だって弱いところ沢山あるし」

魔王「暖かい、、、魔法戦士」(死ぬのが怖いのは魔法戦士のせいだ、、、きっと)

魔法戦士「じゃぁ安静にしろよ」

魔王「お願いもっといてほしい、、、ごめん、フェリスがいるのにずっといてほしいなんて思って」

魔法戦士「すぐ帰って来るよ」

魔王「、、、、ありがとう」

俺は部屋を出る。
隣の部屋に入る。

中に居る二人を指差す

魔法戦士「趣味が悪い」

フェリス「いや、そのですよね。ナナが」

姫上ナナ「良いもの見れたからいいじゃない。孫の恋愛可愛い」

珍しい来客だったので今さっきから気になっていたのだ

空間移動を感じ取っていたから勇者かと思ったが違い安心していたが
このタイミングで来るなんて何かが有るのだろう

姫上ナナ「固有の世界をフェリス。話が聴こえてしまう」

魔法戦士「絶空では?と言うか固有?」

姫上ナナ「だーめ。フェリス使えるでしょ」

フェリス「はい、行きます」

そう言ったのち、世界が暗転し草原が現れる。穏やかで暖かい風がおれの体を通り抜ける。桜の花びらが奥で舞い、また山もあり大きな木がある。

姫上ナナ「さすが風の魔法使い、この時期にもう風の魔法の最高峰ね」

魔法戦士「こんなことを出来たのか、、、にしても眠くなってくるな」

フェリス「なんか、恥ずかしいですね」

姫上ナナ「性悪女の心の中とは思えないぐらい平和よね。でも遠くでは嵐もあり、強風も吹いてるみたいだし。そこに偽物の魔法戦士が寝てるし。もう貴女の心よねー」

フェリス「/////」

魔法戦士「自分ってこんなお間抜けな寝かたするんだ」

姫上ナナ「本題に行きましょう。あの大きな木がわかるかしら?」

魔法戦士「おおきい」

フェリス「おおきいですね」

姫上ナナ「ただのバカでかい木と思ってる?」

フェリス「違うんですか?」

姫上ナナ「いろんな読み方があるわね。世界樹。マナの大樹。魔力の根源を生み出し続けてる」

魔法戦士「!?」

フェリス「!?」

魔法戦士「そんなのがなぜ?フェリスの心に?」

フェリス「風の精霊だからかな、、、お母さんみたいなものかな」

姫上ナナ「風の精霊だから正解、お母さんも近い意味では正解かな?精霊の元を作っただけで、あとは自然発生よ」

魔法戦士「で、それが」

姫上ナナ「会いに行きましょう。この木に、知っているはずいろいろ」

フェリス「、、、、勇者を押さえる術とか」

姫上ナナ「さぁー久しぶりに会いに行こうと思って誘っただけだから」

魔法戦士「わかった行こう」

フェリス「ナナ、嘘いけないよ」

魔法戦士「?」

姫上ナナ「やっぱりわかっちゃう?」

フェリス「ええ、魔法戦士知らないようだけど。面会来てたんだよ魔王に、、、それはもう私と同じ怒った感じを読みとった」

姫上ナナ「親族がいたぶられてるのに怒りが出るのは当たり前。私は今も昔も姫上菜々と言う島国の旧人類です」

姫上ナナ「勇者と言われている者は所詮人形です。女神、それに怒りをぶつけたいですね。そのためにはマナの木に会いに行きましょうと言ったんです」

フェリス「何か知ってるはずなのは確定ね」

魔法戦士(、、、女神か)

フェリス(渋い感じだ。魔法戦士は、、、)

姫上ナナ「今日は泊まっていいかしら?」

魔法戦士「ああ、明日。フェリスも会議サボってこい」

フェリス「ナンパされるだけですから。ちょうどいいです」

魔法戦士「魔王が呼んでるからいくわ」

部屋を出る魔法戦士

フェリス「はい」

姫上ナナ「いいの?私だったら、いやだな」

フェリス「、、、嫌ですよ。でもそれ以上に横恋慕は辛いです」

フェリス「今、良かったって思えますから。昔はつらかったです、、、仲良くできてもずーと他の女性を見てるって言うのは、胸がすごくキュッとします」

姫上ナナ「私もわかるかなー、夫の死に目に会えなかったのを思い出すたびにキュッとなるの。体を見つけたときはもう、、、、ごめんなさい余計な話でしたね」

姫上ナナ「貴女も覚悟は要りますよ、いつか」

フェリス「はい、、、」

姫上ナナ「女神を相手にするのなら尚更」

フェリス「、、、」

姫上ナナ「では、ひと部屋借りいこうかしら。知って知ったる屋敷だし。でも、居ないわねヴォルカのご婦人。先に行っちゃったかしら?マナの木に」

フェリス「?」

姫上ナナ「貴女方、少しは疑問に持ちなさい。ヴォルカのご婦人はオカシイ事ぐらい」

部屋に入る

魔王「魔法戦士!!」

バフゥ

魔法戦士「危ないじゃないかいきなり抱きついて、、、もう立って大丈夫なのか?」

魔王「うん、大丈夫」

魔法戦士「?」

魔王がオカシイ
こう、無邪気なのが引っ掛かる
魔王を抱き締めながら思う

魔王「暖かい」

魔法戦士「、、、」(覇気がないと普通の胸が大きい女の子か。でも魔王ぽくない。なんか幼い感じが)

魔王「ねぇ、今日一緒に寝ていい?」

魔法戦士「あ、ああ」(しまった考え事してた)

魔王「やった!!」

魔法戦士「ちょっと離してくれ仕事がある」

魔法戦士「夜には帰って来るよ」

魔王「はーい」ニコッ

俺は魔王から離れ部屋を出る
今さっきの笑顔で確信した

魔法戦士「精神病について全く詳しくない医者を探さないといけない」

フェリス「魔法戦士!?」

魔法戦士「うわ!?ビックリした!!」

フェリス「どういうことですか!!」

魔法戦士「いや、、、、うん。母さんに聞いたことがあるんだよ戦争中に性格が幼くなる人がいる。多重のストレスで現実逃避の事故防衛らしい。まぁ精神が病んでる状態だな。医者を探すよ」

フェリス「、、、はは。そんな逃げ方があるんですね」

魔法戦士「風の精霊でもなりそうだぞ感情が豊かだから」

フェリス「はい、そうですね」

フェリス(現実逃避ですか、、、、考えもしなかったですね)

魔法戦士「いまから出ていく」

フェリス「はい」

魔法戦士「母さん帰ってきたらヨロシク」



魔法戦士「おやすみ魔王」

魔王「おやすみ」

現状医者に見てもらった結果
幼児退行で記憶があいまいになっているらしい

フェリス「ふふ、いいこで寝るんだよ」

魔王「うん」

無理もないのか、、、

魔法戦士(フェリス、メイドたちに任せて魔王が起きるまでに出よう)

フェリス(泣きますよきっと)

魔法戦士(ぎゃくに一緒に行く方が危ない。時間がたてば治ると言っていた)

フェリス(そうですね、、、治ればいいですね、、、きっと)

フェリス(きっと治す方法はすごく単純。でも秘密にしておきます)

魔法戦士(??)

フェリス(、、、、)

私の彼を彼女には奪われたくない

でも、それ以上に彼女には昔の自分に重なって少し辛い

愛人としてなら、、、認めてあげる
しかし、魔法戦士はそんなのは興味なく。魔王としての彼女に用がある。
魔法戦士は天秤にかけている彼女を
それがわかるから。私は余計に辛い

かわいそうだ

魔王が寝息を立て始めたのを確認し部屋を出る

フェリス「、、、魔王を天秤にかけるのはやめてください」

魔法戦士「、、、」

フェリス「一人の女として見てあげてください」

魔法戦士「難しいな」

フェリス「私みたいな感じでいいですから、、、かわいそうです」

魔法戦士「、、、どうしたらいいんだろうな。魔王として利用をどうしても考えてしまうんだ。魔王を大丈夫、大丈夫って言っていたわりに」

フェリス「愛せばいいと思います」

魔法戦士「お前がいる。愛せる気がしない」

フェリス「一途のばか」

魔法戦士「昔からだ。お前はどうなんだよ‼」

フェリス「私は、、、いいと思います。愛人は普通に居てもいいです。独り占めがよくないです」

魔法戦士「器、大ききなったな」

フェリス「だって、私の勇者様は魔法戦士です。勇者様を好きなら嫌いなんてなりません」

魔法戦士「ほう」

フェリス「でも、、、勇者は言い過ぎでした」

魔法戦士「だな、勇者なんて柄じゃないしな。ははは」

早朝。魔王は寝ている

フェリス(いきましょう)

姫上ナナ(久しぶりな感じでワクワクしますね。空間移動は疲れるので)

魔法戦士(おれは死にかけるがな)

姫上ナナ(人間ではそれが限界でしょう)

魔法戦士(母さんどこいったんだろ?)

姫上ナナ(、、、、)

魔法戦士(なにか知ってるんですか?)

姫上ナナ(古い付き合いだからね、、、、秘密です)

道中

軽装の二人にはローブをかぶってもらっている

暑いだろうが目立つためだ

ひとつの村についたときは枯れにくい持ってきた花を供え。部屋を勝手に借り。また出発

二つ目の村についたときは村長に会い感謝の言葉を貰い。(他はいらないと丁重にお断りをし。秘密で動いてるのでと伝えておいた)

そんな道中があったあと
深いもりに入る

瑠璃の故郷とは別の方角に進む

深い森は整備されていないので獣道を警戒しながら進む

足元も気を付け歩くため
非常に時間がかかる

着くのはいつになるだろうか?

魔法戦士「空から行ければ」

姫上ナナ「撃ち落とされますよ」

フェリス「、、、魔国みたい」

姫上ナナ「魔国と一緒ですよ。強ければいい自然の摂理です」

姫上ナナ「ただそれでも勇者は許せませんけどね。納得はしますが」

魔法戦士「ふむ」

フェリス「、、、マナが濃い」

姫上ナナ「母のことは何処までご存知?」

魔法戦士「ん?えっと子沢山。過去の戦争功労者。火の魔法使い集団ヴォルカ一族の上級階層」

姫上ナナ「歳は?」

魔法戦士「不明、、、200以上だよな、、、前の戦争あったのって」

姫上ナナ「何も教えられてないのねー私が拒否されてのもわかる。知られたくなかったのね。子沢山って言ってるけどその通りね」

魔法戦士「50人だもんな」

姫上ナナ「もっといるでしょ。数えて無いんでしょうし」

姫上ナナ「まぁーお金を貰って子を成すのだから。沢山産んでる。知ってる限りでは」

魔法戦士「まぁー母親らしい」

フェリス「10月10日でも、、、ほぼ毎日ですよね」

姫上ナナ「ええ」

フェリス「、、、産みすぎですよね」

姫上ナナ「それは、そうですけどね」

魔法戦士「まぁ母さんが母さんだし。それよりあとどれぐらいだ?。木々が大きくなってきて根っこはあるけど歩きやすくはなってきたし」

姫上ナナ「丸一日。野宿して昼にはつくよ」

野宿

火を焚かずに飯を温める

魔法戦士「姫上さんは母さんの事詳しそうですね」

姫上ナナ「殺そうと思ってた時期もありましたけどね」

フェリス「因縁?」

姫上ナナ「旧人類にとっては。まぁそれもマナの木に聞いたらいいですよ」

姫上ナナ「私は知ってるのは結構少ないんです。なんでも知ってそうでも女神がどんなのか知りませんしね。実際」

フェリス「魔法戦士は?」

魔法戦士「知るわけないだろ。居るのかの疑問しかない」

姫上ナナ「私も同じ疑問はありますね」

魔法戦士「まぁついたらわかる」

フェリス「ええ、寝ましょう明日に供えて」

魔方陣で夜襲を供える

動物は近くに居ないらしい



カップラーメンと言う運搬食を食べた。おいしい。姫上ナナが持ってきた時は少し怖かった。

そのあとはまた山を登り降りを繰り返し目的地を目指す。

食料の荷物も半分になり歩きやすくなった。

そうして
何もない草原
開けた場所に出る

魔法戦士「影があるのに何もない???」

フェリス「光が操られてます。マナによって」

姫上ナナ「ついたわ」

姫上ナナ「でも歓迎はされてないようね」

魔法戦士「??」

フェリス「来ます!って私に!?」

空間を裂いてナイフが飛び出す
フェリスめがけて
それを槍ではじいいたナイフは持ち主の元へ帰るようで戻っていく

瑠璃ちゃんにあげたナイフだ
なかなか高価なため材料で自作したがこれは、、、魔法国の名匠で作られているのがわかった。オーダーメイドだ。

空間から一人の女性が現れる

姫上ナナ「チェルノブイリ。こんにちは」

チェルノブイリと言われた女性
深紅、紅のドレスに身を包み瑠璃ちゃんに似た紫の髪を持つ。両手にはナイフを持つ

姫上ナナ「マナの木、世界樹の女神よ。彼女が」

イメージではフェリスみたいな、こう全てを包むような絵を世の中では溢れているがそのイメージとはかけ離れている。装飾にドクロなどが見える部分がありなんとも言えない雰囲気を醸し出している

チェルノブイリ「」

すっ

マナの女神がナイフを構える。
そして一目散にフェリスに肉薄し剣劇を叩き込むように切りつける

魔法戦士「!?」
フェリス「!?」

フェリス「!?!?」

フェリスは驚きながらも槍で器用に防いでいく。いきなりの事でフェリスはどうしようか悩んで。俺に目線を寄せる

魔法戦士「ごめん、、、おれも今結構ショックが大きくて」

姫上ナナ「ふふふー面白いですね」

姫上ナナ「チェルノブイリ、、、そんな髪やめたらどうですか。バレバレです」

チェルノブイリがフェリスと距離をとる。そして髪色が朱色になり、顔付きも少し変わっていく

その姿はよく知っていた

魔法戦士「母さん」

フェリス「御母様!?!?」

姫上ナナ「何もしらないのは無理ありませんが、しゃべる気はないみたいですね」

ヴォルカ母親「、、、、」

母親が悲しそうな顔で手をあげ、、、それを降り下ろす

世界が暗転する

そして、、、見える

チェルノブイリ「ころさないと人類を」

「緊急事態発生!?」

「どうした!?」

「装置が稼働しました!!」

「な!?緊急停止!!」

「無理です‼外部から操作されてます!」

「上層部、負けると知ってやけになったか」

「なんとしてでも止めろ‼くそ、なんでこんなものを作ったんだ‼」

「と、、、ぐふっ」

「くそ、隔離しているのに汚染が早い‼」

「退避」


、、、
、、、、

チェルノブイリ「殺そう人類」

世界が暗転。見慣れた黒い世界

魔法戦士「母さんの記憶?」

姫上ナナ「そうね」

魔法戦士「フェリスは?」

姫上ナナ「戦ってるわね、、、きらいなんでしょうね。精霊だと思ってたって言ってたわ。本人とは思わないかったって」

魔法戦士「、、、、母さんは一体?あれを見ると何が起こったか、、、わからない」

世界が色を取り戻す。今回は黄色い塊の物が塔のように立っている。
周りの奇怪な建物が朽ち果て、植物が生えている。小さい女の子が黄色い塔に近付く

姫上ナナ「これが、、、原因」

ふわっ

チェルノブイリ「人類?」

姫上ナナ「魔族。人類ならこんなとこでは死滅してしまう。で貴女も魔族?」

チェルノブイリ「NO.3チェルノブイリ。人類を追いやるのが仕事。もう大分方はついた」

姫上ナナ「じゃー貴女を倒せば、、、」

チェルノブイリ「倒してもナンバリングがいる。無駄」

姫上ナナ「、、、少しづつ追いやった場所で戦争してる。少なくなった安息の地を求めて」

チェルノブイリ「ふふふ、ゆっくりゆっくり殺しますからね」

チェルノブイリの見た目が肉の塊のようなそんな姿をしている

二人とも姿が違う

黒い世界に戻ってくる

姫上ナナ「最初に会った時は偵察で来た。どんなものか。何が世界を蝕んでる物を量産しているのか。結果は人自身が作った大量破壊兵器の一種だった。他にもあるけどそれは全部壊した。チェルノブイリは後回しにしたの」

魔法戦士「母さんは兵器!?」

姫上ナナ「そう。でも変わっていく」

木が生い茂り始めた場所
一度は枯れたが適応し生えた木々たち。

姫上ナナ「チェルノブイリ、貴女の兄弟全部壊したわ。失敗作だったらしいわね。調整が難しくて」

チェルノブイリ「ふーん。でも人間を殺そうとまだ私は思う。それより少し大きくなったわね」

姫上ナナ「ええ、では死んでください」

柱に幾多の柱が火を吹き出しながら刺さり爆発する。柱が砕け、周りに飛び散る。それでも柱は立てつつける。

姫上ナナ「完成品、砕こうとなにしようと無理。塞ぐ隔離するしかない。でも人類は近づけない。濃度が高い。どうしようもない」

チェルノブイリ「そうなの?、、、、ねぇ人類はどうなったのかしら?」

姫上ナナ「人類は、数を減らしている。そして私の国は地上を棄て海の底に移動してる。空気を洗浄は出来るから密閉された場所ならなんとかなる」

チェルノブイリ「そう」

チェルノブイリ「私の役割が終わるのか」

姫上ナナ「ええ、貴女の勝ち。貴女より兄弟が頑張った地上では人類は住めなくなった」

チェルノブイリ「そう」

チェルノブイリ「、、、、なんのために生まれたんでしょうね私は」

姫上ナナ「人類を殺すため」

チェルノブイリ「それが終われば?」

姫上ナナ「自分で探して。私は忙しい。八つ当たりも微妙だったし。夫が待ってる」

チェルノブイリ「、、、」

姫上ナナ「ふん」

魔法戦士「母さん今と全然違うけど?」

姫上ナナ「そう、全然違う。今の方になるまで大分時間がかかったわ。人類がチェルノブイリに適応してから変わる。魔法として使用し始める時代まであのまま」

今度は同じ場所とは思えない状態のところに来る

周りは森
柱にあったところは大きな木になっている。

姫上ナナ「なにこれ!?」(人類が生き残ってると思ったら木が)

チェルノブイリ「こんにちは。モデリングさせてもらいました」

魔法戦士(母さんの姿に近い‼いや母さんだけど‼)

姫上ナナ「この木は?」

チェルノブイリ「私。前、汚染物質精製が大分減ったので改良しました。これで自然に産み出せます。人類は死滅しないので不思議ですが」

姫上ナナ「あれは人類じゃないわ。人類が進化をしたのか、新しく生まれたかはわからないけど。人類は地表に居ない」

チェルノブイリ「関係ない、でもそれならば直接会いに行きたい」

チェルノブイリ「興味がある」

魔法戦士(体を作ってあげたんですね)

姫上ナナ(ええ、地表には興味なく。どちらかと言えば彼女が何をするか見たかったんですよ)

魔法戦士(結果は?)

姫上ナナ(語学を学び、レイプされたりしたあと、奴隷商人に売りに出された。でも傷はついたらすぐ治るで不気味がられてたわね)

魔法戦士(、、、、)

姫上ナナ(ヴォルカに売られたのはその時。実験体みたいな感じマナの木から直接魔力が来るから傷が治りが早いだけなんだけど。それを知らないからとにかく優秀な子を産ませようとする)

魔法戦士(実験体精製なんてヴォルカが!?)

姫上ナナ(魔国との戦争中。大昔)

姫上ナナ(私が作った肉体でも結構優秀な子は出来たみたいでヴォルカは思った以上の成果を出したわ)

魔法戦士(母さんは、、、)

姫上ナナ(不幸とは思ってないみたいよ。みんなひどいことをひどいとは知らないし、気に入らなかったら殺してたって言う。魔法を真似て)

姫上ナナ「チェルノブイリ、、、またお腹」

チェルノブイリ「そうだね。まぁうんどうでもいいよ。それよりも人間って不思議だ。こんなに簡単に生まれる」

姫上ナナ「その子を育てようとは?」

チェルノブイリ「育てようなんて思わない。勝手に誰かが持っていく。それよりも最近退屈」

姫上ナナ「、、、、」

魔法戦士(あっ母さんだ)

姫上ナナ(少し、クスッとしたじゃない。そうねもう彼女は彼女だったわ。色んな事を学んでね)

姫上ナナ(退屈してた彼女が前線に出るようになる。戦場での慰め物として。でも逆に味方もろとも焼き付くした。それも3日3晩。魔力が尽きることなくずっと攻め、、、、戦争は一時休戦したわ)

魔法戦士(母さんやり過ぎたな)

姫上ナナ(元々兵器、喜んで火の魔法で荒らし。停戦まで被害が双方増えたのよ)

魔法戦士(そこから、ヴォルカの一族になったんだな)

姫上ナナ(ヴォルカで慰め物でやっていたものは全員謝ってきたそうよ)

姫上ナナ(まぁ、人を殺すのを義務と思ってる彼女は勿論処刑したらしいわ。でも子は生きているので子、問題はなかったらしい。逆に古いのが消えて若い世代が魔国の貴族にまでのしあがったようね)

魔法戦士(母さん、偉い荒らしたんだないろいろ)

姫上ナナ(荒らし放題よ世界で一番の虐殺者)

姫上ナナ(でも、その後も色々あったわ。王とやったりしたみたいだし。あれ以降の戦争は参加してないみたいだけどね500年前の戦争も。人間の欲で戦争してるのは気に入らないですって)

魔法戦士(、、、それで今に?)

姫上ナナ(いいえ、ある日私は会いにいったのよ久しぶりに)

姫上ナナ「今度は誰の子?」

チェルノブイリ「えっと、コロシアムの東洋人、、、、」

姫上ナナ「ふーん。最近どう?こっちはいつも通り」

チェルノブイリ「、、、不安」

姫上ナナ「!?」

チェルノブイリ「この子、東洋人は要らないって。育てないと」

まとめるまで待って

説明不足

チェルノブイリ=魔法戦士の母

「」過去

()現代

ごめん説明不足

お腹を優しくさすりながら不安そうに姫上ナナを見る

チェルノブイリ「貴方は子供を育てた事はあるの?」

姫上ナナ「うん」

チェルノブイリ「教えて欲しいな、、、ちょっと始めてで自信ない」

姫上ナナ「いいですよ」

世界が晴れる

フェリスと母親が切り合っている
拮抗し、火花を散らす。その後ろに大樹が見え、大きな影を草原に写す

魔法戦士「母さん」

姫上ナナ「無理はないわよ。必死に育ててたものそれはもう全力で」

母親「売女、、、魔法戦士を危険な目に会わせる気‼」

フェリス「守ります!!絶対!!守りきって見せます!」

母親「無理‼」

母親「許さない‼絶対」

母親の周りの魔力が高まる

フェリス「ふう、魔法戦士!!」

ビュン

母親「!?」
魔法戦士「!?」

フェリスが槍を俺に投げる

キンッ

母親がナイフ投擲、加速し弾く。

フェリス「ふぅ」すっ

フェリスが俺の後ろに立つ
弾かれた槍が消え去りフェリスの手に戻ってくる

フェリス「魔法戦士、首を跳ねられたくなければ動かないでください」

母親「売女ああああぁぁぁぁ!!!」

魔法戦士「地味にい、いてー」

切っ先が少しだけ首を切る。血が槍に少し伝う

魔法戦士「フェリス、、、いったい」

フェリス「落ち着いて会話するためです」

フェリス「母親が世界樹の女神とは驚きました」

魔法戦士「おれも驚いたが、お前と同じようなものだ」

母親「我が子に離れなさい、、、わかった敗けを認めるから」

フェリス「魔法戦士ごめん」すっ

魔法戦士「はぁーでまとめよう話を」


魔法戦士「母さんは黙ってたけどマナの女神??」

母親「虫酸が走るからその言い方やめて。そうよ、、、人間でもない。まぁこの木の精霊みたいなものよ」

魔法戦士「なんで黙ってたんだよ」

母親「、、、、」

姫上ナナ「魔法戦士は自分の母親が殺戮兵器なのはいいの?」

魔法戦士「母さんは母さんだチェルノブイリなんて兵器でも母さんだし、、、、結構今更なんだよ。変わってるとは思うけど」

母親「ごめんなさい、ええそうねウジウジしても私らしくないわ」

魔法戦士「そうそう」(世界樹が身内は大きい戦力が大幅に)

母親「ふう、悩んでたのがバカみたいだわ。姫上ナナありがとう」

姫上ナナ「地上には貴女が居てくれないと旧人類が這い出てきてしまうので困るんです」

母親「、、、女神について知りたいんでしょ」

魔法戦士「おれは乗り気じゃないがフェリスが知りたいらしい」

フェリス「、、、」(乗り気じゃないのですねやはり)

母親「天上の地、空の上に神が住まう場所がある。私も誘われた。昔に世界樹の神、、、マナの神、、、断ったけど。現存してる」

魔法戦士「いるんだ本当に」

母親「いる、でも魔国の神は居ない」

魔法戦士「??」

姫上ナナ「全部人間側の神が始末したからね」

フェリス「!?」
魔法戦士「!?」

母親「500年前人間側の敗北。しかし神での世界では圧勝。そして今回は人間側の勝利でしょう」

魔法戦士「それじゃー魔国は?」

姫上ナナ「属国化、そのあとは人間同士戦争。神同士が戦闘ゴッコ飽きたら大量破壊兵器でリセット。これの繰り返し」

母親「私と同じようなものが産み出されるわ」

魔法戦士「、、、詳しい、、、、もしかして二人とも」

母親「本当に聡明に育って、、、嬉しいけどここからは貴方の出る幕は無いわ」

姫上ナナ「夫の復讐、孫の復讐。それ以上に私欲を持つ神は神ではないです」

母親「私も余り気にしてはなかったけど、、、魔法戦士が生まれちゃったから守りたいのよ母親として。だからフェリス、、、貴女を許したくないのよ。危険な目に会わせるから」

フェリス「、、、、そうですね。ごめんなさい」

魔法戦士「俺は表だって行動しないよ。ただ、、、なんでもない」(魔法国が戦争に勝つためにやることをするだけ)

フェリス「、、、、」

魔法戦士「屋敷に帰ろう母さん、、、、もう首は突っ込んだ引くに引けない。神は味方してくれなさそうだしな」

母親「、、、はぁーまったくもう」

姫上ナナ「チェルノブイリ、どうしますか?私は国でいろいろ調整します」

母親「ここから離れて、魔法戦士に今まで黙ってたこと話すわ、、、ずーと黙ってたことあと魔法戦士に一言」

母親「凡人だからね貴方、剣技以外」

姫上ナナ「空間魔法も微妙よ。火の魔法も母親以下」

フェリス「風の魔法も、、、そのはい、、、」

魔法戦士「、、、、」(つらいぞ!?)

フェリス「器用貧乏なんです、、、、」

魔法戦士「ああ、、、うん」

母親「だから前にでないこと」

魔法戦士「お、おう」

姫上ナナ「空間魔法は天才でもごく一部のものだからね」

魔法戦士「わかった」

フェリス「風の魔法は私がしますので。火の方を全力でお願いします」

魔法戦士「うん」(強いなーみんな)

フェリス「では帰りましょう」

母親「サラマンダー」

火龍が林から現れる。母は背に乗る。俺も背にのせてもらう
姫上ナナが空間を移動するために場所を歩いて移すらしい



母親がせきを切ったように喋り出す
フェリスが聞きたいと言った後に

最初育てる方法が全くわからず。姫上に聞いたこと。
夜泣きでスゴく焦ったこと
始めての事で大変だったけど
逆にやっと人らしいことが出来たと思ったらしい

母親「だから余計に困った。兵器の子で悩んだりしないだろうかと」

魔法戦士「繊細に育ってないんだよなー」

母親「良いことね」

フェリス「良いことです」

何かしら二人が仲良くなった気がする。今さっきまで殺しあってたのに

母親「魔法戦士、ありがとう。母親でよかったわ」

魔法戦士「俺だって母さんは大好きだし、、、ちょっと照れる」

母親「さぁー屋敷で練りましょうか、、、神殺しの方法を」

魔王「魔法戦士!!」

バフィ

魔法戦士「お、おう?魔王?」

魔王が胸に飛び付く柔らかい体が俺の体に触れる
本来は喜べることなんだろう
喜くべきか?

フェリス「、、、」
母親「、、、」
魔王「ごめん、もう少し触れさせて」
魔法戦士「、、、少し収まったのか?」
魔王「、、、収まったけど、、、もう、、、」

魔法戦士「そうか、、、」

魔王「、、、」

魔法戦士(もう、あの強い魔王には会えないのだろうな、、、、)

土魔法使い「おかえり、いきなりですまない、、、、戦争が始まった」

屋敷会議室

テーブルを囲んで集まり
中央に大陸の地図がある

土魔法使い「ここが戦闘場所、国境からだいぶ魔国に攻めてきってるな。町まで後退させる勢いらしい」

魔法戦士「魔法国の決定は?」

土魔法使い「静観、そしてそれを認めてはくれないらしく勇者が使者で来るそうだ」

魔王「、、、あ」

土魔法使い「勇者が来たらもう、静観出来ない、、、足止めはするらしいが時間の問題だ」

魔法戦士「、、、、」

土魔法使い「それに人間の軍に、、、、なにやら神がいるとかいないとか」

魔法戦士「、、、」

魔法戦士「現状わからないことがおおい、、、」

フェリス「魔法戦士」

魔法戦士「ん?」

フェリス「人間の軍を見てきます」
母親「私もいくわ」

フェリス「見に行って、戦況を混乱させてきます」(神らしきひとを一回見ておきたい)

魔法戦士「わかった。任せる。こっちは勇者をどうにかしないと」

土魔法使い「そうだな、もう敵国の認定されたしな。実は、魔法国の経済を奪いたいらしい」

魔法戦士「わかった。フェリスは前線で情報収集。残った俺らで勇者をどうにかしよう。魔法国の王が暗殺されてしまう」

フェリス「わかりました」

土魔法使い「エリといっしょに考えるよ」

魔王「、、、」

魔法戦士「では各自解散、、瑠璃ちゃんは兄の所からこっちに情報を流してくれ」

瑠璃「かしこまりました」

みんながバラバラに動く

フェリスと母親が素早く飛び立ち
土魔法使い瑠璃ちゃんと一緒に魔法国の城に

残ったのは俺は魔王と会話をする

魔王「私は何かした方が」オドオド

首をふる。昔の魔王なら一緒に戦ってほしいと言えたが今の魔王は無理だ。まだ記憶が無いらしい

魔法戦士「メイドのお手伝いを」

魔王「わかった!」

魔法戦士(、、、、魔王は使い物にならない)

フェリスに怒られそうだが、今は余裕がなくなってきた。戦争が思った以上に速かった。予想外だ

魔法戦士(魔王、、、、リーダー不在は人間なら士気低下で終わってたが。亞人は纏まりが悪いが個々が強いからある程度耐えれるだろう)

みんなが出ていった部屋で天井を見る

魔法戦士「区切りを探そう。魔法国の立ち位置が悪くならないような」

魔国を切る判断を見なくてはならない。

広い平野
そこの一体が黒でおおい尽くされ
いろいろな所に人が倒れている

フェリス「、、、」
ヴォルカ母親「戦場跡ね」

フェリス「黒いのは、、、」
ヴォルカ母親「人の血、もしくは魔族の血でしょうね。魔族の方が倒れている数は多いようね」

鉄の臭いが鼻をつく

ヴォルカ母親「あと少しでつくわよ」
フェリス「はい」

フェリス(感傷は控えよう。失う人は一体どれだけいるのだろうと、、、)

サラマンダーに乗って上空から眺めていると幾多のテントがみえる。野営地だ

ヴォルカ母親「見えた。人間の軍よ。補給隊は別のとこにいるようね。これは本隊、、、主力よ」

フェリス「思った以上に少ない」

ヴォルカ母親「ええ、異常」

高速で飛んで、一日
始めてあった平野の部隊を見るが、、、人間の全軍とは思えない

ヴォルカ「神はいそうね。戦力は神がいれば、、、、拠点を制圧できる部隊だけあればいい、誰がいるのでしょうね」

フェリス「確認だけとって、、、帰りま、、!?」

ゴオオウ

私たちの周りに風の渦が集まってくる。それが少しずつ集まり

覆い尽くされる

???「トルネード」

ヴォルカ母親「サラマンダー解除!!」

竜の背中から降りた

ヴォルカ母親「炎剣!!」
フェリス「ウィンドショット!!」

二人で下方に魔法を打ち出す
ナイフにまとった火が風によって渦を巻き、風の渦を霧散させる

すたっ

ヴォルカ「、、、みつかった」
フェリス「ええ」

???「久しぶりねチェル、、、今はヴォルカだったわねー」

私たちの前に槍を携えた女性が現れる。緑色のながいかみでウェーブかかがり。白色を貴重としたドレス風の鎧を着ている。その後ろに力の塊を従え現れた。

風の女神「始めまして、、、私に似た精霊。精霊の癖に私の真似事をするなんてね」

始めてでもわかる誰なのか
姿が似ている

フェリス「風の女神、、、」
ヴォルカ母親「女神直々に出てくるなんてね」

風の女神「仕方がないでしょ。偽物が威張り散らしてるって聞いてたのだから。きっと出て来ると信じてた」

風の女神が白銀の槍を私に向ける

風の女神「ヴォルカは見逃してあげる。取るに足らないから。でも精霊、貴女はここで霧散してもらう。偽物は退場してもらう」

フェリス「、、、御母様」
ヴォルカ「ふん、御母様言われる筋合いわないわ。でわかった、行きましょうサラマンダー」

ヴォルカがサラマンダーに乗って、、、、去る。これで情報は確実に届くし。安全策ができた。

風の女神「賢明。では女神が命じます。ただのマナに戻りなさい」

フェリス「お断りします。ミストルティン」

私は緑の槍を構える

風の女神「命を弾くのね。槍も偽物。ミストルティンは私が持つものが真であり全知全能の神が造りし神器」

風の女神が数歩引く

風の女神「偽物よ 、消えなさい‼テンペスト!!!!!」

風が集まり渦で草原の草を巻きあげながら私を消しさろうと四方から迫ってくる

フェリス「絶空!」

真空の層を生み出し破壊の渦から耐える

膨大な量の渦が囲む

フェリス(神に対してどうすれば、、、圧力が高すぎる)

今は精霊状態
膨大な流れに巻き込まれたら消えてしまうかもしれない恐怖が迫る

風の女神「ふーん、、、風の精霊の癖に」

フェリス「!?」

キン‼白銀の槍を槍で弾く

風の女神「風を拒絶するなんてね風の精霊失格よ」

フェリス「この圧力と絶空抜けてくるんですね」(絶空が効かない、、、空気に頼ってる訳じゃないのですね)

キン‼

風の女神「固い槍ね。偽物の癖に」

フェリス「絶空!!魔方陣展開」

絶空でトルネードを打ち消し
ウィンドアローの魔方陣を幾多生み出す

風の女神「テンペスト、魔方陣を巻き込め」

ゴオオオオオオオオオ

竜巻が魔方陣を取り込み霧散させる
まるで、、、濁流に飲まれる小石だ

フェリス(力が、、、圧倒的すぎる‼)

ザシュ

フェリス「あっつう、、、」

右足を槍で切られる
血はでないが精霊でも痛みを感じ、足の方の力が少し消える気がした

風の女神「神器で切れば精霊なんてひとたまりもない。懺悔は聞いてあげましょうふふふ」

風の女神「ふーん、、、、」

ザシュ

フェリス「うぐ」

風の女神「その目気にくわない。痛いでしょ足刺さってるの、、、くすっ」

フェリス(足が治らない)

風の女神「ふむ、、、初めてじゃない?痛いのは?神の武器でやられるなんて名誉よ?」

ザシュ

風の女神「あーあ方足のマナがなくなっちゃった」

フェリス「で、女神様とやらは見逃してはくれないのですか?」

風の女神「知らないわ、でも泣き叫べば許してあげなくもない」

フェリス「くず」

私は浮遊し
槍を槍で弾き、足に槍を突き入れる
女神の槍捌きは驚異だが、絶対の強さに自信を持つ彼女には傲りがが見え少しは切っ先を触れさせることが出きる

風の女神「くっ!?」

槍が届く範囲まで彼女が迫って来たのはよかった
少しでも槍が通れば確認できる

風の女神「この!!精霊ごときが!!」

風の女神の反応でも切っ先が少し女神の足を切る。肉体立ったのか切り傷が着きマナが欠けるのが確認できた。

風の女神「く、偽物でも神器をモデルとするなら、、、、テンペスト‼いたぶっていたぶって消してやる!!」

美しい風の女神はもういない
私を消そうと全力で来る
しかし私の心は穏やかだ
風が吹いた

ヴォルカ母親「、、、、」

フェリス「攻撃通りました。私の武器、ミストルティンは神を殺せる武器です」

大気に私の声が伝わる

ヴォルカ母親「確証を得たのね。肉体はこっちで突っ立ってるわよ」

肉体の方は一緒に逃げてもらっていた。虚ろな目を空に向けている

フェリス「では、、、、神狩りします」

ヴォルカ母親「肉体は守るから全力で行きなさい」

フェリス「そのつもりです」

ヴォルカ母親「ん????」

肉体が緑色の弓を左手で掴み。右手に緑槍を持つ。それを構え弓の弦を引く

フェリス「座標軸よし、射出用意」

槍の廻りに風が集まり魔力に変換され槍を包む

ヴォルカ母親「それ打ち出したら‼周りが抉れるじゃない‼」

フェリス「大丈夫です。射出」

シュッ

槍が静かに打ち出される。白い奇跡が真っ直ぐに飛んでいく

ヴォルカ母親「??」

フェリス「真空状態の中で飛んでます。なので被害は出ませんよ。全力で突き入れるだけ、、、、認知外から」

暴風が吹き荒れる
精霊の私を飲み込もうとする

風の女神「何故笑ってる」

フェリス「打ち出したのは確認できたからですね」

風の女神「??」

フェリス「貴方の敗因は武器の原典を知らないこと。嵐を起こす力があるために細かな事が分からないし知ろうとしないこと」

風の女神「あなた説教できる立場にはいないでしょ?」

フェリス「油断」

風の女神「なにか白いのが!?」

フェリス「大敵です」

フェリス「ミストルティン!!種子発芽!!」

風の女神の傷から緑色の根っこが地面と足に絡み付く。

風の女神「な!?これは!!」

フェリス「宿り木ですよ、逃がしはしませんその場所から」

槍が迫ってくる。真空の中を打ち出した勢いのまま。摩擦減衰もなくただただ貫くために

ザシュ!!!ぎゅりゅりゅりゅ

風の女神「ぐはっ!?」

緑色の槍が風の女神を貫き、回転しながら突き抜けず体を串刺しにした状態で止まる。槍から緑の枝が風の女神に食い込む。体の内から

風の女神「ぬ、、、ぬけない、、、ああああああああああああああ」

風の女神が激痛が走っているのだろう。槍が消え身を悶えさす。体のマナが槍に吸われている。

フェリス「大気で見ていれば槍の軌跡を見ることができたのに」

フェリス「テンペスト」

嵐と嵐をぶつけ
弱い風になる
風の女神を髪をなびかせながら見下す

フェリス「いい気分でしょ。個人的な恨みはないですがその程度で神を名乗らないでください」

風の女神「ぐぎぎぎぎ」

フェリス「ミストルティン吸い上げていいですよ」

風の女神「あ、ああ。ああ」

ミストルティンがマナを吸い上げる。風の女神が薄くなっていく
そして

何もなくなった。風の女神の脱け殻だけが草原に転がる。槍は消え私の手元に帰ってくる。女神のマナを頂いた

槍から女神の力が伝わる
膨大な量のマナが足の傷を癒す

女神は軍団みたいなもだが

それを扱う者が未熟ではいけない

その差だろうと理解してる

ヴォルカ母親「終わったかしら?」

肉体に戻る。

フェリス「はい、、、風を司る神は消えました」

ヴォルカ母親は口が割けるほどの笑みを溢し、帰りましょうと言い、私は頷いた。

屋敷の会議室

土魔法使い「魔法戦士。魔法国の魔法使いたちが勇者に挑んでる」

魔法戦士「時間稼ぎにしかならんだろ」

土魔法使い「焚き付けたのお前だよなー瑠璃ちゃんに言いつけてー」

魔法戦士「まぁーなんかフェリスから連絡が来て神を殺せた言ってたしな、、、、帰ってくるまで時間を稼げばいい。倒せたものは最強の魔法使い(笑)と信じてるのが頑張りでな」

土魔法使い「げすい」

土魔法使い「で、魔法戦士としてはどうする?」

魔法戦士「勇者は今放置。外交ではまー隣が仲良くできてるしなんとか。初動はいいんじゃないか?」

土魔法使い「次の手の予想は?」

魔法戦士「勇者が荒らしたあとに本隊で叩きに来るかな?魔国側は負け続けてもいい、、、深く深く攻めいっていればなおいい。ちょうど反対側だしな俺らは、、、海からでもいける。最高の立地だ」

土魔法使い「挟み撃ちか国での」

魔法戦士「神が居なくなったし戦力増強するだろう。そのぶん援軍が来ない。遠いからな」

メイド長「失礼します。お客様が、」

館長「勝手に失礼するよ‼いやー勇者はまだ来ないのかい‼」

魔法戦士「あ」

土魔法使い「こんにちは館長、魔法戦士知り合いか?」

魔法戦士「まぁーうん」

館長「うむ、元気かい?精霊ちゃんは?あと少し魔法の触媒にエリちゃんの血がほしいんじゃが」

魔法戦士「元気」

土魔法使い「またですか!?」

館長「いいではないか、貴重な子の血じゃ研究しなくては」

土魔法使い「いや、、、まぁー少しだけお渡ししますよ」

館長「ほ、ほ、ほ隣の国からはるばる来てよかった。それより、、、、我が国の決定を土魔法使いにとな」

土魔法使い「???」

館長「こちらは全力で戦うと言っておったので魔法国も兵士を出すように」

土魔法使い「えっ!?打ってでると‼」

館長「防衛ラインを築き上げるだけじゃ。地図はこのとおり持っていけ」

魔法戦士「なるほど。魔法国も防衛ラインに参加しなくちゃな。それよりも勇者は?」

館長「勇者は倒すしかないのでワシが来た訳じゃ。いやー腕がなるのー」

魔法戦士(焚き付けちまった、、、、隣の国の魔法使いを)

魔法戦士「順番はまもってくださいな」(ヤバイ、結構重要人物だしやられてしまうと大変だ)

魔法戦士「では客人をお迎えしてくださいメイド長」

土魔法使い「あーあ今から側近会ってくるよ、、、、次から次へと」

魔法戦士「館長こちらです」

館長「ほ、ほ、ほ」

魔法戦士「館長、、、勇者について何処までご存じで」

館長「うむ、魔王を倒したぐらいじゃ。まぁお主がいい情報を持っておりそうじゃがな」

魔法戦士「隠しても仕方ないことがありますね。勇者の強さを知ってます」

館長「にぃぃ、くくくく」

館長の口許が裂けんばかりに歪んで見える

館長「で、聞こうかのー」

魔法戦士「神」

館長「神はいる筈じゃの」

魔法戦士「では、その神が付与魔法を行う者を俺は勇者と思ってます。それはこの世で一番の強い付与効果でしょうね」

館長「、、、根拠は?」

魔法戦士「死なない」

館長「どうやって、、、死なないことを?いや、確認できるにはそれ相応の強さが必用。と言うことは魔王の近くにいたのか‼」

魔法戦士「まぁそれで確認できたわけですよね」

館長「はぁ、、、勇者に挑むには付与魔法を打ち消さないといけないのか、、、、うむ。神レベルの者を打ち消せることなぞわしできん」

魔法戦士(思い止まってくれてよかった)

館長「ふむ、で魔法戦士や。いつ戦うのじゃ?勇者と」

魔法戦士「へ!?いやそれは」(むりだ、そうむりだ)

フェリス「今からでもいきます!」

魔法戦士「あ!?」

館長「おおおお」

館長「どうやるのだ??なぁ教えてぅれえええええ」はぁはぁ

魔法戦士(やばい 、魔法国並の知識欲が)

フェリス「館長、、、手伝ってくれるなら」

フェリス「魔法戦士、頑張ろ。作戦練ってきたから。部屋行こう」

魔法戦士「、、、わかった」

館長「わしもいいかな?」

フェリス「ええ」

自室

魔法戦士「で」

フェリス「先ず、神を殺してきました。この槍で殺ることは出来ます。それと神を殺しかたがこの槍で宿り木の種子を埋め込むと一定間動きを阻害できます。あとは神を傷をつけることが出来ます。回復出来ません。付与魔法の概念は?どうでしたっけ」

館長「そうじゃの精々障壁ぐらいじゃの。でもそれは得意な魔法じゃなきゃ意味はないがの」

魔法戦士「で、女神の付与を魔法と仮定するならかけ続けているのか。制限時間か無限なのかだが。相手は神だ。無限なのかと思う」

フェリス「ちぃちぃちぃ」

フェリスが笑いながら綺麗な指を俺の目の前で振る

フェリス「勇者は有限ですよ。付与魔法って重ねがけ出来ますよね、、、でも」

魔法戦士「!?」

館長「そうじゃの。重ねがけの限界はある」

フェリス「限界があるってことは有限ですよ。勇者は神じゃない」

魔法戦士「なるほどな。確かに重ねがけは有限だ。しかし、時間制みたいなのはフェリスはどう思う?」

フェリス「無限とおもいます。時間切れは狙えませ。ですが女神の付与魔法は死なないことが効果ですね。だから、、、、」

魔法戦士「理解した」

館長「なるほど。勇者は供給されているのじゃな。女神から直接」

フェリス「女神の付与魔法は全能力引き上げに膨大な治癒力だと思います。死なない理由は治癒力が高いからですね」

フェリス「多分、勇者に選ばれる秘訣は器。付与魔法の上限が多いものです。あとは愚直に駒として扱いやすいのがいいですね」

館長「ふむ、素晴らしい!!素晴らしい!!精霊と侮っていたがの!!」

魔法戦士「で、作戦は?」

フェリス「女神は何を得意としているかわかりませんが風ではないでしょう。なら簡単です私が女神の供給を断ちます。で有限となった勇者を何度も殺すほどの魔法をぶつけ続ければ行けると思います。あと実験で槍で突いてもみます。予想が正しければあっさり行けるでしょう」

館長「予想とは?」

フェリス「女神の魔力なら宿り木が吸えそうなんです。女神の付与も例外じゃないでしょう。ただ予測なので、上手くいけばです」

魔法戦士「じゃぁ、、、部隊を用意しようか」ニヤリ

フェリス「はい、、、この屋敷には精鋭が居ますからね」

魔法戦士「フェリス、全員を呼んでくれ、、、、明後日でもしよう」

会議内容

俺、囮
フェリス、囮

多数、各々の最強と思う魔法を俺もろとも打ち込む。全員乗り気

明後日決行

土魔法使いが調整してくれる予定

次の日

魔法戦士「魔王いるか」

魔王「魔法戦士!!」

魔法戦士「ああ、、、よしよし。明後日一日開けるから」

魔王「うん、、、、わかった」

魔法戦士「いい子にしてるんだぞー」

魔王「、、、うん」

魔法戦士(仇は取ってやるからな、、、、結局フェリスとおんなじか)

魔王がすりすり顔を押し付ける
おれは明日行う残酷な事を考える。
魔王にした以上の苦しみが勇者に降り注ぐ、、、、個人的に勇者に恨みはないが死んでもらう

魔法戦士「終わったら帰ってくるよきっと。まっててくれ魔王」

自室

刀を手入れする

魔法戦士「はぁ、、、魔王」

フェリス「戻りませんね」

魔法戦士「勇者倒せば行けるかな?」

フェリス「無理でしょうね、、、武だけを極めたが不死に押しきられて敗北ですからね。武とか関係ないですし。なにかが壊れたんでしょう」

魔法戦士「そうだよな、、、、まぁ今は知るよしもないか」

フェリス「そうですね」

魔法戦士「明日は頼むぞ」

フェリス「はい、絶対守ります」

魔法戦士「ああ、護ってくれよ」

フェリスがニッコリと微笑む
優しい笑顔だ、、、

精霊を越えていきそうな彼女はいつも変わらない。力強くなろうと神を殺そうと、変わらない。一本芯が通った彼女。それに俺はみとれながら刀を磨くのだった。



先に俺が勇者に会いに行くため早めに出る

魔法戦士「行ってくる」

メイド「いってらっしゃいませ」

フェリス「??」

魔王「魔法戦士!」

ダキィ

魔王「行ってはダメだ‼」

魔王に捕まれる

魔法戦士「魔王、大丈夫。危なくなったら逃げるし」

魔王「やっぱり行くのだな」

魔法戦士「ああ、勝てそうだし」

フェリス「勝ってきますよ魔王さん」

魔王「、、、、私も行く」

道中

フェリス&魔法戦士「へ!?」

魔王「ごめん、、、実は前から記憶戻ってたんだ」

フェリス「そ、それでは」

魔王「うん、、、、ごめん。魔法戦士に甘えたくてな、武しか知らなかった私にはスゴくその麻薬のような甘いものだったから」

魔法戦士「でも記憶戻って嬉しいよ

フェリス「そうですね‼」

魔王「私も魔法戦士をみすみす見殺しには出来ないから。フェリスみたいに、、、、護りたい」

魔法戦士「心強いよ」

フェリス「二人で頑張りましょう」

魔王「二人ともありがとう」

魔王「」

魔王「ただ、問題があって、、、心象世界を生み出せないので刀は取り出せるが武だけの世界に勇者を閉じ込められない。戦い以外の楽しみを知ってしまったから」

魔法戦士「いいことじゃないか?あの世界は少し寂しかったしな」

フェリス「はい、私も使えますしいざとなったら私がつかいますよ」

魔法戦士「うんうん」

魔王「、、、ありがとう。本当に甘いな」

魔法戦士「甘いのはお互い様だぞ。かわいいぞ今の方が何かスッキリした感じで」

魔王「うっ////」

フェリス「ううぅううう」

魔法戦士「じゃぁーそろそろここで待とう」

昼頃の草原で弁当を食べて待つことにする。

再開

勇者VS風の精霊



風が勇者一行を撫でる

勇者「いい風だな」

戦士「そうだなー」

賢者「、、、」

魔法使い「、、、、呑気ね」

勇者「いや、、、あれから襲撃もないしさ」

魔法使い「いま、、周りに雰囲気がする」

賢者「そうですね」

戦士「わかんねー」

フェリス「こんにちは」

声が何処からともなく聞こえる
綺麗な声が耳元でささやく

勇者「!?」

フェリス「こんにちは、勇者さん、そして警告を」

勇者「何処に!?」

賢者「わからない」

魔法使い「精霊ですね」

戦士「精霊?」

魔法使い「高位の精霊は意思を持つらしいです。本当にいるってビックリ」

フェリス「話が早いです。警告内容は帰ること」

勇者「断る‼」

フェリス「もうひとつは勇者以外はお逃げすることをオススメします」

フェリス「勇者以外炭になっちゃいますが?よろしいですか?」

勇者「いったい何をする気だ‼」

フェリス「貴方を倒すんです」

魔法使い「ここから離れよう‼ヤバイのが来る!!」

賢者「障壁!!上から来る!!」

とある城の一角

フェリス「準備はよろしくて?」

魔法戦士の兄「ああ」

フェリス「空は積乱雲を作りましたので最高威力でお願いします」

兄嫁ハーピー「いっちゃえー」

勇者「賢者の元へ!!障壁の傘下へ」

声が響く
空が雲でおおわれ
雷がおののき

男の声が響く

「建御雷神!!(タケミカズチ)」

ゴオオオオンバリバリ

賢者「く!?」

雷の柱が落ちる。障壁に阻まれ伝い拡散された。

魔法使い「守った!!次に備えて‼恐ろしい上位魔法を連発する気よ!!!!!」

戦士「切ってやる!!」

「地すり青眼」

賢者「!?」

バチバチ、、、バチっちちっっち!!

拡散し地面に吸い込まれていった電気が4人に向けて走る。

勇者「地面を走ってくる‼」

ばちちっっちっちち

勇者「くうううう」

戦士「ぐわあああああ」

賢者「きゃあああ」

魔法使い「ああああああああ!!!」

電気が身体中を巡り肉を焦がす

賢者「回復魔法‼発動‼」


フェリス「次は、館長お願いします」

館長「わかったのー」

館長「これ、一回やってみたかったんじゃのー」

女僧侶=賢者
クラスアップしてた

「アイスメテオ」

空に氷塊が雲を割って落ちてくる

賢者「く、、、痺れて動けない。障壁展開」

勇者「くそ、、、なぶり殺す気か‼」

氷塊が障壁を押し込む
膨大な城がそのまま落ちてくるようなそれが圧する

魔法使い「くっそおおおお!!!!敵がいないから魔法で攻撃できない!!なんで正確に打ち込んでこれるのよ‼」

勇者「くっ、、、リキャスト時間を稼いでくれ。斬る!!」


屋敷

フェリス「土魔法使いさんお願いします」

土魔法使い「おけ」

エリ「いっちゃぇー」

「メテオ」

今度は巨岩が落ちてくる。山がごっそりと抉って作られた巨岩

氷塊を押し込む。ダメだし

賢者「うわああああああ!!」

勇者「いける!!!おりゃあああああ」

聖剣を振る

光が天空を貫き

メテオを隠していた積乱雲が霧散する。

太陽光が彼らを照らす。
そう太陽光が

フェリス「お母さんお願いします」

ヴォルカ母親「はん、、、えらそうに呼ばないで、、、、、世界を滅ぼした物を見せてあげるそう」

ヴォルカ母親「そのあとはヤるんでしょ?貴女が」

フェリス「ええ」

「ニュークリアスエクスプロージョン」
賢者「やばい!!これはヤバイのが来る‼」
魔法使い「勇者!!リキャスト!!都市が滅ぶのが来る!!魔力が尋常じゃない!!どんなのかわからないけど‼」
戦士「くっそ!!わかんねー‼」
勇者「構える!!」

天空を太陽
すぐ真上に白い物が青く光裂ける
キーイイイイイイイイン
ドォオオオオオオオオオオオオオン

膨大な熱量と魔力を撒き散らしクレータを作る。4人以外の土が消え去る
自分達の守っている地面以外が消え浮いた状態になり。クレータの底に落とされる。

勇者「ぐふぅ」

賢者「生きてる、、、」

戦士「生きてるな」

魔法使い「どうして?」

フェリス「全員の全魔力開放を耐えるんですね」

勇者「ぐふ、、、はぁはぁこれだけの魔法使いが居ると危ないな。くっそ早く、姿を見せろ‼」

フェリス「絶空」

魔法使い「!?」
戦士「!?」
賢者「!?」

三人が悶え苦しむ

フェリス「まぁ、対策とられる前に仕留めれそうですね3人は」

勇者「!!」(声が出ない!!)

フェリス「空気だけ奪いました。あとは窒息するだけ、、、そうそう」





フェリス「今までのは全部、フェイク」


ザシュ、、、


私は背後から槍をつき入れる

フェリス「女神の祝福を確認破壊、、、縁も破壊」

勇者「ごふっ、、、」

魔法戦士「終わるのは一瞬か」

魔王「あっけない」

勇者「、、、、」パクパク

槍を引き抜く

魔王「介錯を、、、します」

フェリス「ええ、、、、、!?」

魔王の刀が地面に刺さる

魔王「いない!?」

フェリス「どこに!!」

魔法戦士「フェリスでも見えないのか!?」

フェリス「空間が動いた、、、それだけはわかります、、、これは」(動いたものの時間差がない!?)

????「ふぅ、、、あっさりやられましたか」

3人を一瞥しながら肩に勇者を乗せる優男が立っている。

???「女神の玩具を失うのは可哀想ですし、、、なにより」

????「フェリス殿に交渉しに来た次第です」

ザシュザシュザシュ

すた

私の背後に、優男がたつ

魔王「!?」
魔法戦士「いつの間に!!」
フェリス「くっ!?」(やっぱりそうだ空間が時間差がない状態で動いたこれは!!)

背後にたった優男の足元に3っつ首が落ち、笑う。

クロノス「時と時空の神。クロノスです。始めまして。3人は要らないので捨てたのでお構い無く」

フェリス「ウィンドショット!!」
魔王「居合い!!」

クロノス「血気盛んなお嬢様たちだ」

フェリス(くっ捉えられない!!)

魔法戦士「、、、、ちぃ、想像してたけどいるんだなやっぱ!!」

フェリスの天敵が‼

クロノス「交渉しに来たので剣を納めてください」

フェリス「、、、なんでしょう」(自分達の素性を話した。絶対の自信がある)

クロノス「風の女神が空席なんです、、、こっちへ来ませんか?」

フェリス「私は、、、魔法戦士の元を離れるわけにはいきません‼」

クロノス「そう?では貴方には消えてもらいます」

しゅん

フェリス「!?」

真後ろから剣を突き付けられる

クロノス「あなたは強すぎた。故に私が時を止めに来ました」

フェリス「ウィンドショット!!!」

クロノス「どこ狙ってるんです?」

フェリス「くっ」

魔法戦士「、、、、ぶつぶつ」

魔王「私が居ることを忘れないでほしい!!!」

クロノス「まぁ今回は、、、逃げるけど」

しょん

魔法戦士「っち、、、逃げたか。詠唱長いか」

魔王「、、、いったいなんだったんだ?」

フェリス「手加減してくれましたね、、、ビックリですが運が良かった」

魔法戦士「3人は、、、始末して勇者だけを回収しに来ただけか、、、」

フェリス「帰りましょう。至急手を考えないと」

胸糞

クロノス「ただいま」

「「「!?」」」

クロノス「いやー時止めて女神の所に置いてきたよ。邪魔者居なくなった」

魔王「つっ!」

魔王が刀を構え、地面を蹴る

>>620

神様だいたいこんなもん

自分は、迫る女性を一瞥する。

パチン

世界が色が薄くなり。何もかもが動かなくなる。
クロノス「まぁ、、、その刀は届か、、、!!」
半歩下がる
首筋が少し切り口が生まれる
クロノス「!?」
彼女は動いていない

そう

動いていない

クロノス「、、、なるほど、極めれば結果だけが先行するんだな、、、時の止まった中でも」

クロノス「面白かったよ。すごくすごくうれしいなー」

クロノス「だけど、危ない」

剣を降り下ろし、途中で止める。切ることはしない。そっちの方が好きだからだ

クロノス「いい顔をしてくれよ」

パチン

魔王「!?」
肩に剣が刺さる
クロノス「ほう、、、すごいな。心の臓を外すのか。極めれば神の予想上をいくんだな」

魔法戦士「魔王!!」
フェリス「魔王さん!!」
魔王「来ちゃダメだ!!」
クロノス「いい顔をするなー皆さん」

フェリス(どうすれば、、、どうすれば‼)

クロノス「魔王、面白いから生かしといてあげようだが」

魔王の剣がクロノスの手元に戻っる。

クロノス「出る釘は打たれる。フェリス殿。お前は危ない、今のうちに」

フェリス「ミストルティン!!」

クロノス「おそい!!」

緑の槍を構える

そして

フェリス「、、、、」

フェリスだけが動かなくなる

クロノス「空間を固定、そこだけを時を止めた」

クロノス「お前を殺すことはできないだろうが、、、もっと残酷に出来る」

魔法戦士「、、、今のあいつじゃ勝てない」

クロノス「勝てるわけないでしょう」

魔王「、、、逃げて下さい魔法戦士」

クロノス「うん?、、、何でわかったんだい?おれが目の前で魔法戦士を殺すことを?」


クロノスが笑う

クロノス「そうでしょう?愛しい彼氏を目の前で惨たらしく殺すんです。ゆっくりゆっくり。で終わって見せればもっといい顔になるでしょう?魔族に味方する者は皆、天罰が下るんですよ」

クロノス「そうやって、、、暗殺してきたのですよ、、、昔からね。暇で暇でしょうがないからね」

魔法戦士「ふぅ」

クロノス「落ち着いてますねどうしました?」

魔法戦士「今のあいつじゃ無理だろう、、、でもあいつならどうだろうな」

クロノス「何をする気だ!!」

パチン!!

時が止まる

クロノス「さっさと死ね!!」

ダダダダダ!!!

クロノス「時が止まっている筈しゃ!?」

メイド長「こんにちは、こういうことだったんですね」

クロノス「なにもんだ!!」

メイド服を着た女の子が立つ。杖を構えたかわいい女の子。

クロノス「そこの風の精霊に似ているがいったい‼」

メイド長「風の魔法使いです、、、動ける理由は何ででしょうね」

メイド長の後ろから、、、鉄の筒を構える男子が現れる。

執事長「装填終わった」

メイド長「魔法戦士さんの保護を‼」

執事長「わかった」

クロノス(今日は本当に楽しいな)

魔法戦士「、、、、アップ。メイド長、執事長。時間稼ぎありがとう」

魔法陣が足元から広がり発動する。本来は絶対無理な魔法

クロノス「!?」

魔法戦士「行ってこいフェリス!!」

魔方陣が回転し、、、、四散する

そして扉が開く

魔法戦士「俺みたいな雑魚がこんな
大逸れた事なんて出来ない」

クロノス「時空魔法!!無を召喚する気か‼」

魔法戦士「あーこんな早くなんだなあいつ、、、」

クロノスは気付かない

フェリスが居ないことを

メイド長「行ってらっしゃいお嬢様」

…………



……………………




………………………………


………………………………………

フェリス「…………!?」

槍が空振る

フェリス「み、皆さんは?」

周りを見渡す。川がある。木が綺麗に整列している。そしてその1つの大きな木に私がいる。
木に倒れかけている私がいる。

フェリス「?」

何が起こったのかわからない
近くに行くと分かることは倒れているのは私の体。

フェリス(これは、魔法戦士の記憶?)

似ている。昔、見た光景に

体に触れる

触れた先から砂の様に風になる。
残されたのは黒く薄く小さい四角の物

それを風で拾い上げる。体は対価だったのかこの世から消えた。

フェリス「これは……なんでしょう」

何か、重要な物であるのはわかる。

フェリス「それよりも………状況を理解しないと」

周りをもう一度見渡す。視界の距離を上げる。

フェリス「………!?」

男の子「ああ!!!帽子が‼」

川を挟んだ対岸に見たことがあり、きっと未来には……風を使う魔法使いとなっているだろう

フェリス「どうして?」

フワッ

男の子「うーん。これだから火の魔法は使い物にならないよね。壊すしか出来ないもんね」

火球が生まれ、男の子の周りを飛び
少しして消える。

フェリス「!?」(私が垣間見たものと違う!!)

フェリス「魔法戦士?」

魔法戦士「誰、なぜ僕の名前を知っている!!」

魔法戦士の周りを火球が生まれる。
周りを一瞬で見渡し、距離を取っている。訓練された動き、夢で見た可愛げな顔とは違う。

ふわっ

帽子を私の手元に寄せる

フェリス「帽子どうぞ」

魔法戦士「怪しい、僕をどうする気だ?母さんは僕を人質とっても意味はないよ」

フェリス「何もしませんよ………」

魔法戦士「………」

フェリス「何もできません………出来なかったんです」

私は理解する。

これは過去である。

そう

私は負けた。理由は何であれ負けた。

フェリス「あなたを守れませんでした………力が無くて」

魔法戦士「えっと、お姉さん泣きそうな顔をしないで欲しいかな」

フェリス「………ごめんなさい」

魔法戦士「お姉さんは何者?」

フェリス「そうですね………ただの精霊です」

帽子を風で魔法戦士の目の前に置く

魔法戦士「精霊なの!?」

フェリス「ええ、風の精霊です」

魔法戦士「スゴい!!こんな綺麗な精霊がいるんだね!!」

フェリス「ありがとう………」

魔法戦士が近寄ってくる

魔法戦士「風の魔法って便利そう‼」

魔法戦士「ねぇねぇ!!僕と契約してよ‼」

フェリス「!?」

魔法戦士「火の精霊よりお姉さんと契約したい!!!」

フェリス「ふふふ、大丈夫ですよ。契約しますよ。未来で」

魔法戦士「未来?今がいい!!」

フェリス(小さいのに力強いのですね)

フェリス「未来で………未来…………!?」

考える。

あることに気が付く。

過去に来た理由。

本来はこんなことは起きないのでは?

魔法戦士「どうしたの今度は難しい顔して?」

フェリス「ええ、少し」

過去に来れるには時間空間など出来る訳がない。

過去に引っ張られる理由が無ければ。

それに、記憶が違っている。

フェリス「もしかして、契約してる?このときから?」

魔法戦士「契約するよー勝手にしていいよね?」

フェリス「…………つぅ!?」

頭の辺り、痛くなる筈がないのに痛みを発する。

魔法戦士「契約出来た」

魔法戦士「あれ?出来ない?どうして?」

魔法戦士の目の前に魔導書が生まれる。この時を待っていたように開き………私の目に写る。

その内容は

フェリス「そ、そんな!?」

魔法戦士「うーむ………魔方陣は問題ないようだけど」

魔法戦士を私は見る
魔法戦士のは無限の未来がある
きっといい火の魔法使いとして大成するだろう。

大きくなり、普通にいろんな出会いがあり…………恋愛もするだろう

風の魔法なんて使わない人生だったのだろう

旅に出ず。魔法国で一生を過ごせた筈なのだろう

魔法戦士を愛してる私に出会わなかっただろう

しかし

そんな未来はない

何故か

それは

フェリス「わ、私が…………全てを奪った……………」

愛してる人の未来を全て奪った

だから

私と出会い、私が好きになり

彼と恋愛出来た

私が強くなったのも私が手を加えた

私が

彼を

彼を






洗脳した

この瞬間も今の私が決めた

本が起動し

内容が頭に入る


火の紋章の書き換え

契約内容書き込み

脳の記憶改竄



そして


私以外に恋愛感情を抱けなくなる


洗脳

それは

愛してる人を

愛してる私が

私しか愛せなくなる呪い

そして、その愛で私を愛し強くし

私はまた彼を呪う

もし、肉体があったなら泣いていただろう

全て作られた愛なのだ

優しさも

なにもかも

私が作った

フェリス「ははは…………」

魔法戦士「うーん姉さん拒否しないでよ?うまくいかないじゃん」

綺麗な、健全な女性になろうと思ったのに

記憶が

虚ろく

しかし

フェリス「ふふふ……………………はははははははは!!!」

魔法戦士「!?」


独占欲
私は、きっと醜い
誰にも奪われたくない
こうすれば………奪われないことも理解する

フェリス「ふふふ…………最初っから私は醜くく浅ましい女性だったんですね。魔法戦士は許してくれるでしょうね………きっと洗脳してるので」

魔法戦士「なんのこと?」

私は両手で魔法戦士の顔を触れる。感触はないだろう。

フェリス「私は………悪女です」

しゃがみこみ………唇を重ねる。感触はないだろう。

魔法戦士「////!?」

フェリス「絶空………おやすみ魔法戦士。次会うときは数何年後」

魔法戦士が気絶し、私は魔方陣を展開する。呪いをカケルタメニ

悪魔に魂を売るとはこの事なのだろう。

未来を奪った。

異性への恋愛感情を奪った。

火の紋章を奪い書き換えた。

呪う。危機を察知したら私が私になる。夢を見せる。

全ての準備が終わる。

後は日記の通り数年後の時期が来たら夢を渡り動くだけ。

未来のフェリスは過去のフェリスが憎い

私が行ったことは私が一番憎い

愛してるからこそ

彼の好きにさせたいなんて思うことさえ許せない

私自身が今の私が憎い。未来の何も知らない私が憎い

フェリス「はぁ………!?」

ヴォルカ母親「あなた!!何をした!!私の子に!!」

フェリス「くっ!?」

私は姿を隠す。

寝ている魔法戦士を母親が抱き抱え泣いている。

胸が痛む

ヴォルカ母親「魔法戦士!!魔法戦士!!」

魔法戦士「う、うううん?母さん?」

ヴォルカ母親「よかった……ごめんなさい‼ごめんなさい‼一人にしてごめんなさい‼」


私は見ていられず………その場を逃げた

空を少し漂う。

すぐに未来に戻りたくない。

助けたいけど、今は会いたくない

フェリス「それよりも方法がない」

もう一人の私を思い出す。

無理に戻らずとも時間が解決してくれそうだ。何をすればいいか日記では日付が書いてある。

数年後の

フェリス「それまでどうしましょうか?」

漂ってるだけでは数年は長い

人間と同じように怠惰は嫌いになってしまった。今さっきそんな性格にしたとも言える。

魔法戦士の脳の中に私の設計図があるから

容姿変更

性格変更

そして

それのトリガーは

彼が危なくなった時と

私が彼を少しでも好きになること

フェリス「くっ」

私が彼を愛する気持ちも作られたもの

結局

今の私が作った

フェリス「知らないことの方が良いこともある…………割り切るにはまだ無理ですね」

漂う。色褪せた想い出を思いだしながら。

数時間呆けていた

体を回す

フェリス「うん、落ち着いた」

今やるべきことを考えよう

時間はある

問題は、どうやって倒すか。

どうやって神にバレ無くて情報を集められるか

フェリス(何処に敵が要るか分かりづらい)

悲しいことに体がない状態では出来ることも限られるし。魔法戦士が自分を探すときの情報も残してはいけない

容姿が目立つ、風の魔法自体珍しいので厳しい

フェリス(人との縁もない、あるのは何か黒いものと…………槍、夢の中の魔導図書館。これもなんなのかも調べよう)

何か重要な事を忘れている

そう言えば一人露骨に



私に会った事を言っていた人がいる。

それは誰だったか

フェリス「………作った性格とはいえ。人間みたいに物忘れするのはどうかと」

思い出せ



フェリス「あっ」


私は一つ思い出していた。

体を持ってきた人がいる
時期も日記に記入されている

私を知っていて呼び捨てしていた彼女を思い出す。
海洋を目指し移動した。

海洋に出る
潮の臭い、太陽が海に潜り始める時間

私しかいない

フェリス「ふぅぅ」

息を吸う仕草をしたあと目を閉じる

感覚を鋭く

感覚を広く






海岸



至るものに風を当てる

フェリス「海に居る筈だ。姫上ナナと名乗る婬魔の子孫。海で初めて会った」

今ならわかる。色々と知っていそうな素振りだった事を。

どこか

どこに

とにかく会ってみれば

動けば

考えなくてすむ

フェリス「見つけた!?」

風を当てたり

見つける

背景に溶け込み。肉眼では見えないようになっている。

板みたいなのが空や海を写す

六角形の柱だ

中央が鉄網などで防御され、風が出たり入ったりしている。
それが何本もあり周りには舟の残骸等がくっつき異様な光景だ。

フェリス「確かにこれでは近づかないですね。物好き以外」

柱は屋敷よりも大きい。

膨大な空気が吸われている。

フェリス「……………」

縁にたつ。太陽は完全に沈み周りは暗く、穴の奥は見えない。視覚では。しかし風で確認できる。

穴の中は4枚の刃が幾重にも重なり回っている。

奥は…………入ってから確認しよう

フワッ

縁から飛び降りる

刃を避け

何かしらの繊維な布に当たる。周りは金属で囲われており、表面がつるつるしている。光があり、なにか見られている気がする。

フェリス「なにここ?」

ギィイイイイ

「今さっき本当に女の子がいたんだって」

「飛び込んでりゃーバラバラだぞ換気扇などやあの高さだし潰れちまうよ」

フェリス(隠れたけど、なに?人間?)

「あーこわ!!幽霊かよ」

二人とも何か袋で体を囲っている。

「鳥でもなさそうだな」

「ああ、女の子が飛び降りるなんて夢に見るわ」

フェリス「」サササ

ドアを素早くすり抜ける。

鉄の細長く続く道が見える。至るとこにランプみたいなものが照らしている。

まるでダンジョンだ。

ドアが閉められる。空気が動かなくなる。

フェリス(風の流れが死んでる。でも確認はできる)

ダンジョンを全て確認する。

袋に身を包んだ人が沢山居る。

風が出ているとこがある。

フェリス(風のところから出よう)

私は移動する。

風の流れがある鉄の網

そこからすり抜ける。

フェリス「な、なんでしょうかこれは?」

抜けた先に世界が広がっていた。

大きな箱が幾重にも規則正しく立ち
規則正しく光を放っている。
甲高い喧騒が鳴り響く

人々が生活している

フェリス「殺気!?」

その場を離れる。

赤い光を放つ槍が数本横をすり抜ける。

フェリス「………?」

???「他を騙せても私は分かるわよ」

フェリス「姫上ナナさん?婬魔の」

豪奢な黒いドレスを着た女性が赤く光る槍を構える。

姫上ナナ「あなたは誰!?何故私を!?」

フェリス「………敵意はございません」

姫上ナナ「あなたがこの世から消えれば大丈夫でしょ」

私ってなんで初めは皆に敵意がある思われるのでしょうね

姫上ナナ「我が、大悪魔が命ず!!」

姫上ナナ「ディアピアランス!!」

私の場所の空間がねじ曲がる。
場所を移動す。

しゅんしゅんしゅん

赤い槍が投げ込まれる。

それが赤い光球となり………執拗に追いかけてくる。

フェリス「敵意はないよ!!くぅ」

姫上ナナ「消えたら……いいわ」

光球が触れた瞬間、槍に戻り私を貫く。

姫上ナナ「あっさり」

私の場所空間が潰れる。

姫上ナナ「この世から消えなさい。ここはあなたの世界じゃないわよ」

フェリス「」にこっ

姫上ナナ「!?」

フェリス「幻影を消してどうしましたか?」

私は背後から槍を首筋に当てる。

フェリス「下の人間は億単位ですか?一瞬で殺せるすべを持ってますよ私は…………少し落ち着いて話をしましょう」

姫上ナナ「あなた………幻影?いいえ今もあまり重さを感じないわ。いったい何?」

フェリス「それも含めてお話しします………落ち着ける場所ないですか?」

姫上ナナ「……………案内しましょう。でも一つ。何かしようとしたら消しますよ」

フェリス「ええ、おかまいなく」

案内と言われ瞬間空間が歪み……全てが途切れたあと

色が薄くなり

見えなくなる

フェリス(前もあったなこれ)

そして

何処かの一室に。っというかなんでしょうここ

紙で出来た壁
草で出来た床
木の足が短い机

姫上ナナ「ふぅ………布団一個しかない」

フェリス「?????」

姫上ナナ「話を聞きましょうか」

フェリス「あ、はい」

私はここへ来た理由を話をする。
そして、四角い物を渡す。
体に入ってたものだ。

フェリス「なんでしょうか?」

姫上ナナ「私の魔法がしてある。開けてみましょう」

小さい薄いものが開かれる

フェリス「??」

姫上ナナ「なるほど。オーパーツね、これは頂いて研識にまわすわ」

フェリス「わかりました。私が持っているよりも有意義と思います」

姫上ナナ「そうね。話はあれだけかしら?」

フェリス「はい」

姫上ナナ「ならおやすみ。そこの布団使っていいわ。私は他でお泊まりするから」

フェリス「は、はい」

寝る必要はない。けど好意を無下にはしないでおこう。

研究所
研究者を呼び止める
姫上ナナ「至急これでクローン2体、保存キットも作って」

研究者「この可搬記憶媒体に何が?」

姫上ナナ「未来からのプレゼント。至急よ………」(内容を見た。彼女は重要…………私の夫に会えるかもしれないから)

姫上ナナ(ズルい………こんなの見せられたら…………無理よ)

一枚の映像を呼び出す

夫の戦いの記録

そう

死んだ時の戦闘だ

姫上ナナ(どうやって撮ったの聞かなくてはならない)

お家

姫上ナナ「ただいま………あなたに話がある。この写真に見覚えは?」

フェリス「写真とは光を集めて紙に写すやつですよね?」

姫上ナナ「ええ、そうよ」

ちゃぶ台に写真数枚を広げる

フェリス「ごめんなさい。わからないです」

姫上ナナ「わからないですって?貴方が持ってきたものよ?」

フェリス「ええっといろいろ…………説明します。それでわかるかと」

未来から来たことを話す。

姫上ナナ「未来から来たならそう言いなさいよ‼」

フェリス「??」

姫上ナナ「過去に渡る方法を教えなさい‼」

フェリス「ええっとわかんないです。でもこの戻る行為は正史みたいです。じゃないと……………」

姫上ナナ「どうしたの落ち込んで?教えなさい」

好きな人を洗脳したことも話す

姫上ナナ「なるほど………貴方が生まれた理由は貴方自身が………で落ち込んでると?」

フェリス「……」

姫上ナナ「ふーんで、彼のことは好き?」

フェリス「はい」

姫上ナナ「そうなの。その写真に写ってるの死んだ私の最愛の人」

フェリス「この人が………」

姫上ナナ「私は過去で彼が死ぬ定めを変えるわ‼貴女がやったように‼それぐらいの覚悟がある」

フェリス「………」

姫上ナナ「じゃぁなんで落ち込むのに洗脳したのよ」

フェリス「そ、それは………そうしないとダメだったから」

姫上ナナ「へーじゃぁ今から洗脳解けばいいじゃない?」

フェリス「!?」

姫上ナナ「考えないわけがないでしょう?かまととぶって!!」

フェリス「ち、ちがう」

姫上ナナ「そう、なら解きなさいよ?私が解こうか?出来そうだけど?」

フェリス「………あ、ぐ」

姫上ナナ「あなた………恋愛って綺麗なようで醜いのよ………実は未来から来たのはチップを解析してわかったわ。でも知らない振りをした何故かわかる?貴女が話すのを待ったからよ?期待してるのよ?もし…………期待通りじゃなかったら」




姫上ナナ「あなたの彼を空間ごと消滅させるわ」

フェリス「…………」

姫上ナナ「…………」


フェリス「すいません目が覚めました」

姫上ナナ「どう覚めたの?」

フェリス「彼は私のものです。消滅なんかさせませんよ?」

姫上ナナ「ええ、冗談よ………」

フェリス「なんでこんなに簡単な答えだったのでしょうね。認めます。独占したいです。ええ」

姫上ナナ「そうそう」

フェリス「なので早く体下さいね」

姫上ナナ「納期は一週間よ待ちなさい。それと過去に戻る方法教えなさいよ‼」

フェリス「ええ、契約で」

フェリス(ヒロイン気取りなんかする暇があるなら…………彼のために)


フェリス(もう、私は洗脳をやったのなら…………もう堕ちるとこまで堕ちてる)


悪魔に魂を売る?

いいえ私が彼のために動く悪魔に

数日がたつ

その間私は

検索範囲を広げ物を見る

この地下世界はいくつものブロックがあり

ブロックごとに支配している人間が違う

そして

私がいるブロックは一番広く、そして皆から言われてるのはムダな伊達と酔狂な世界

このブロックの伊達と酔狂は外の旧世界

空、雲、海、気候、四季を全て表現している。

そして幾多のブロックの勢力が不可侵とする場所らしい

他は天井地上にビル郡を立たせるのもあり、砂漠だけの場所もある。

ブロック数で多いのは資源や農業とするブロックは万とあり

勢力同士奪い、開拓している。

地下は彼らの世界だ。

そして

紙で出来た壁は襖と言うらしい
草で出来た床は畳と言うらしい
木の短い机はちゃぶ台と言うらしく。男は皆、一度はひっくり返すものである。

フェリス「……………」

目を瞑り

範囲絞る

金属音と銃声が響くブロックがある。

家族と仲良くご飯を食べるブロックがある

フェリス「本当に酔狂な世界ですね…………そしてこれを維持する理由は………」

木で出来た箪笥。物を仕舞う物の上にカラーの色があせた写真が一枚

二人の男女が写っている。

片方はお腹が大きくなった婬魔

片方は銃を腰につけた人間

この世界にある国家大図書館に目を写す
空気があれば見える触れる

そして一冊の本を見つけ読む

歴史、いままでのこと

フェリス「女々しい婬魔ね………まったく大口叩いた癖に」

私は理解する。

誰も気にしない、この不可侵とする世界は想い出の結晶だと。

主要のブロックは全て婬魔の記憶で見てきた世界なのだ。

見てきた世界。写真に写る彼と

婬魔の癖に生涯をその人のために
不可侵とする世界は彼と平温に暮らした国

砂漠だけの国は彼と共に戦った世界

そんなブロックがある

姫上ナナ「ただいま、体出来たわよ」

フェリス「おかえり、大口叩いた癖に歪んでる愛ですね」

姫上ナナ「好きに世界が作れるならそうしたまでよ?なに?文句あるの?死ぬ?」

フェリス「いいえ、気持ちはわかります。体早く下さい」

姫上ナナ「ええ。二つあるけども?」

フェリス「違いは?」

姫上ナナ「生殖器があるかないか」

フェリス「ある方でお願いします」

姫上ナナ「わかったわ。研究所に来て。あとため口でいいわよ?」

フェリス「わかった。お婆ちゃん」

姫上ナナ「あぁ?やんの?」

フェリス「おっかしいなー自分から言ってたのに未来で」

研究所

裸の私がカプセルにいる

フェリス「これですね」

姫上ナナ「そうよ。でもどうするの?」

フェリス「とう!!」

カプセルの中で目があく

フェリス「ごぼごぼ」

姫上ナナ「待ちなさい‼水を排出!!」

フェリス「はぁはぁ………この体…………人間とまったく一緒なんですね。焦って呼吸の仕方わからなかったですよ」

姫上ナナ「入れるのか………まるで元から…………!!」

姫上ナナ「いや………まてよ………元から?」

フェリス「元からで合ってます。きっと未来から持ってきた遺伝子情報ですからこの世に生まれ持ったものじゃないんでしょう」

姫上ナナ「チーター」

フェリス「この世界で言うならですね」

フェリス「それでも勝てない相手がいる…………それも考えなくては」

姫上ナナ「ふーん。それより研究員服を」

研究員「はい」

姫上ナナ「これでも着ときなさい。帰るわよ。ご飯作ってあげるわ」

フェリス(お婆ちゃんは優しいなー)

姫上ナナ「あなたの目抉るわよ。顔に出てるわよ」

フェリス「!?」

お家に帰る

姫上ナナ「チャーハン食べながら聞いてね」

フェリス「はい」

姫上ナナ「あなたはあまり大きな事をしないように。目立たないように」

フェリス「ニート?自宅警備員になれと?」

姫上ナナ「神に見捨てられた世界で匿ってあげてるんだからね?」

フェリス「外出許可を」

姫上ナナ「だーめ」

フェリス「じゃぁ脱獄します」

姫上ナナ「目立たないように‼わかった?」

フェリス「はい」

フェリス「あとお金ください。福沢諭吉ください」

姫上ナナ「働かざる者食うべからず」

フェリス「暗殺しましょう。銀行襲いましょう。金持ちいびりましょう」

姫上ナナ「やめなさい、冗談よ。働くのも禁止」

フェリス「わかりました」(わかりません)

姫上ナナ「はい、一万円。これだけよ。私は今から研究所行くから大人しくテレビでもみていてね」

フェリス「いってらっしゃい」

姫上ナナ「いってきまーす」

フェリス「」にやり

フェリス「では………チートやっていきましょう。雰囲気は学べましたし」

フェリス「いっちょやりますか」

フェリス「……」

おおい

必要な物が

フェリス「銀行口座開設に必要な物は…………」

姫上ナナの箪笥の中に全て入っている。

フェリス「おけおけ………」


銀行口座開設
500円

携帯電話を手に入れる
月々引き落とし

そして

バイトの面接募集を見る

私は銀行口座のときは姫上ナナに
携帯電話は私で
姿を変えて対応
監視カメラがないところで変身し
一般道では目立たないように容姿を変える

風の精霊でよかった。雰囲気とかをしっかり学べたし、馴染むことができる。精霊特有の能力だ。

私はこれを空気を読むと名付けよう。

バイトの面接募集で気になったのがある。

フェリス「これにしましょうか」

メイドカフェ

面接前

お店に入る。お店を選んだ理由は人気がないけど努力が見て取れる店にした。お客に媚びを売る店ではないのも選んだ理由だ

変身する前に入る

メイド「いっらしゃいませー」

フェリス「はい、こんにちは。スイマセンがバイトの面接に来ました」

メイド「店長呼んできますねー」(不細工なのに?体型も微妙なのに?人気がないからここしか無かったのかな?)

店長「はーい…………あああ、えっと奥にどうぞ」(男か?)

フェリス「わかりました」

木造を全面に出した古風な店の奥に入る

ロッカーが並んだ着替室
机と椅子だけの部屋

店長「お座りください。ここに契約書と振込先書いてね。経歴書は持ってるよね」

フェリス「えっ?もう雇ってくれるんですか?」

店長「少しでも入れないと…………始めたばかりで人が…………いないんだ」

フェリス(知ってますけどね。始めたばかりで他に客は取られるし、バイトの可愛い子は全部人気店に行きますもんね)

ささっと契約を進める。

店長「シフトは……」

フェリス「全週」

店長「い、いいのかい!?」

フェリス「ええ。それにこんなに早く雇ってくれるとは知りませんでした」

店長「言い方悪いけどブス専もいるしね」

フェリス「ごめんなさい………すこし驚かないでくださいね」

擬装を解く

フェリス「ホログラフィーでした」

自分の容姿には自信がある
何故なら、魔法戦士の好みだけを突き詰めた容姿だ。

店長「お、おお。スゴい緑の髪は染めてるのかい!?染めているにしては汚くも見えないし、染めた感じのケバさがない」

フェリス「地毛です。全部天然ものですよ」(1から作りましたけど整形はしてませんし。嘘でも別にいいでしょ)

店長「はは、明日から頼むね‼勤務時間は10時から18時までで」

フェリス「わかりました」(時間配分変えよう後で)

バイト先からの帰り道
スーパーに寄り食材を買い帰路につく

炊飯器でご飯を炊く

フェリス「なんと便利。これは欲しいですね」

仕込むだけで焚けるなんて

フェリス「外よりも豊かかもですね」

魔法戦士も呼びたいな…………いつか

姫上ナナ「ただいま、大人しくしてた?」

フェリス「はい。平和でした」(嘘は言ってない)

姫上ナナ「ふーん」

フェリス「で、明日からアルバイトするので何かあればこの電話先に」

姫上ナナ「………はぁ!?どういうことよ!!」

フェリス「アルバイトです。お金を貯めなければなりません」

姫上ナナ「いや!!大人しくしてないじゃない!!」

フェリス「一般人で生活するのでいいです」

姫上ナナ「あなたはこの世界の住人じゃないの‼わかる‼」

フェリス「だから、壊しませんって大丈夫です。お金を貯めるぐらいはいいじゃないですか?」

姫上ナナ「むぅ………私があげるわよ。大人しくしてて」

フェリス「暇をもてあそぶのは嫌なのでお断りします」

姫上ナナ「はぁ………仕方がないわね。絶対変なことしないように‼」

フェリス「大丈夫ですよ変なことなったら全部シメればいいんですよ」にっこり

姫上ナナ「ああ、はいはい」

フェリス「ご飯食べましょう炊けたので」

姫上ナナ「器用ね」

フェリス「空気を読むですから」

風のスティグマ調べてきた
内容近い
冥福を祈ります

数年ぐらい時期カットします

ご了承ください

数年後研究所

姫上ナナ「これがタイムマシン」

研究所の核実験シェルター
マシンとは似つかわしくない魔方陣が描かれている。幾重にも綴ったものだ。どこで拾った情報かと言えば未来から持ってきたチップに方法が乗っていた。

フェリス「まぁ時間かかる術式みたいですいししょうがないですね」

姫上ナナ「一日一日丁寧に綴り、ゆっくりと魔力を注ぐなんてね」

フェリス「」

フェリス「大変でしたね」

姫上ナナ「手伝ってくれなかったからね」

フェリス「まぁいいじゃないですか完成して。でも注意として歴史を変えることは無理ですね」

姫上ナナ「………わかってるわよ…………薄々。今これで過去に戻るのも運命なのでしょう?」

フェリス「はい………場所は何処かわかりません。故に過去で何かをしなければならない場合の起動するみたいです」(魔法戦士の洗脳ついでに埋め込んだ術式も同じものだったんだ)

フェリス「そして………きっと行くところの予想が出来るんですけども」

姫上ナナ「言わないで………」

フェリス「いいえ、一言」

姫上ナナ「なによ」

フェリス「気を強くもってください」

姫上ナナ「………………ええ、ええ」

私たちは気付いている。何時何時に跳べるか

色々と話を聞く機会は多い
一緒に住んでいるのだから

で一つ大きな後悔があると言っていた。

夫の死に目に会えていない。

それが…………後悔してることだ。

悪魔として魂の契約を結んだはずなのだが魂も体も見つからなかったらしい

フェリス「では、いきましょう」

姫上ナナ「あなたも行くの?」

フェリス「精霊状態で、あなたに憑いていきます」

姫上ナナ「ありがとう。行きましょう……………過去へ」

フェリス「……………起動します」

私は過去を思い出す

その日は何事もないような日には絶対ならない日だった。

過去の大戦。悪魔の姉妹

指揮官の最上級悪魔の二人を殺すのが目的だった。

妹は私が、姉は夫が担当する予定だった。妹を倒して加勢に行ったところ夫が乗っていた兵器、姉の死体しかなく………夫が見つからなかった。破損した機体にこびりついた血の量で死んだことがわかったしまった。

夫の最後の言葉を思い出す。

夫「……………帰ったら渡したいものがある………今さらなんだがな。だから死ぬなよ」

仕事以外では寡黙な夫が…………何を渡したかったかわからない

その時、聞けばよかった

故に

行くところはきっと…………

フェリス「身構えて‼」

フェリスの声で我に帰る。

魔方陣が宙を浮きガラスのように弾ける。一枚一枚

それが私たちを覆い被さり世界が急速に色を失う。

瞬間移動と同じ光景が広がる。

そして

瞬きのうちに世界に色が戻る。

目に写る景色は鉄の部屋であり幾重にも鉄骨がそそり立つ大規模な倉庫だ。

しかし、今は何も置いていない

戦うために用意されている

そう

罠である


姫上ナナ「ぐっ!?離して‼」

拘束

フェリス「手を加えるのはダメですよ」

姫上ナナ「…………くっ」
フェリス「気を強く」

数体のロボットが待ち構えているのが見えた

ドシューーー
入口から

ミサイルが飛んでくる

ゴオオオオオオン!!

それが爆発。大型ミサイルらしく倉庫一帯を焼く。強固な作りのため

倉庫を焼くが消火装置が作動し雨のように水が倉庫を濡らす。

姫上ナナ「装置切っときなさいよ‼」

フェリス「濡れないからいいじゃないですか………私が、水を全部はじいいてますし」

入口から1機

突入してくる機影が

ダダダダダダ

水の音と一緒に機影が銃を発砲し倉庫で待ち伏せしていた機体を壊していく

姫上ナナ「………」

懐かしいスゴく
遠い日、私がと夫が整備し近代改修をし続けて幾多の戦場を駆けた機体が目の前を水飛沫を巻いて動いている。

あ、そっかってなんのそっか?

一瞬のうちになぎ倒す姿に心を奪われる

姫上ナナ「…………」

スプリンクラーの水が止まる

「やはり、貴様は嫌いだ。簡単に屈しない」

声が倉庫に響く。一人の女性が現れる。

サタン

最上位悪魔サタンの姉である。男を誘惑し操るための体で擬装した悪魔である。本当の姿は醜い

サタン姉「あーあ、本当にムカつく…………ここまで押さえられると」

敗走が続いているせいでイラついているのだろう。

ジャキン、ダダダダダダ

銃口を向けて発砲する

サタン姉の前で弾がそれる

サタン姉「やだやだ…………この姿はきらいなんだけどなぁああああ!!」

サタン姉が大きくふくれる。牛の角に筋肉が浮き出た巨体の化け物になる

人間を食らう化け物

サタン姉「そろそろ決着つけようか」

ガチャン‼ドンッ

銃を捨て。格納されている軽量ブレードと最初から装備されたパイルバンカーを構える。

それしか攻撃が通らない

きぃいいいいいいん

機体がブレードを出しながら迫る

がぁああああん!!

正面で火花が散る

姫上ナナ「くぅ…………」
デジャブ
自分も同じように妹を倒した。
違いは。妹の方からのカウンター

サタン姉「く、っそ!?」

化け物が跳び、部が悪いよみて距離を取ろうとする。

サタン姉(機械に乗ってるくせに動きが生き物を相手にしているようだ‼)

筋肉の隆起した腕で攻撃してもかわされてしまう

そして

サタン姉「!?」

ガシャコン!!ドオォン!!

腹部にパイルバンカーが刺さる。血が吹き出た。

姫上ナナ「やった!!」

サタン姉「待ってたわ。痛いじゃないいいいいい!!」ガシッ

がんっがん!!

サタン姉がパイルバンカーを掴み。頭突きをコックピットに入れる。角が突き刺さる

姫上ナナ「あっああ!?」(その位置は!!)

サタン姉「やった、くふふふふ」

ギュルルルルル!!

サタン姉「!!!!」

がんっ

機体のブレードがサタン姉の腕に刺さり、角が刺さったのが抜ける
機体がサタン姉をとらえたまんま倉庫の壁に叩きつける
倉庫が揺らぐ
サタン姉「ぐふっ!?」

バァン

ハッチが強引に開けられる。
中から人間が現れる。
そして手に持ったライフルを使い頭に化け物の頭に発砲する。

サタン姉「ぐわああああ!?」

サタン姉が鮮血を周りに散らしながらおとなしくなる

サタン姉「………………」

「やったか………」

スタッ

人がひとり、機体のハッチから降りてくる。

人間は腰を押さえて近くの柱に座り込む

「………はぁ………はぁ」

姫上ナナ「!?」

フェリス「あっ待ってください‼」

姫上ナナ「あなた!!」

「ん………誰だ………そうか本隊がついたか。面倒なのは始末した」

姫上ナナ「………!?」

姫上ナナ「うぐぅ………」

脇腹から…………赤いものがはみ出ている

夫「…………油断した。仕留め損ねた」

姫上ナナ「えっ」

サタン姉「うがあああああああ!!」

化け物が咆哮を上げる。

フェリス「人型に戻ってます」

サタン姉「あーいたかった。人間がここまでできれば上等………妹が危ないからすばやく、すませないと」

サタン姉の前に魔方陣が生まれる
デーモンランスの魔法だ。

サタン姉「楽しかったわ。ばいばい。いい演技だったでしょ?」

サタン姉「死にかけたけどね………デーモンランス!!」

姫上ナナ「デーモンランス!!」

赤い槍同士が触れあい、幾重にも軌道をかえる

サタン姉「だれ!?」

姫上ナナ「姿隠さなくてもいいかしらね………久しぶりかしら?」

フェリス「わかりました…………」(見えてないはずなのによく彼はわかりましたね居ることを)

サタン姉「あら?………始めてみる顔ね………悪魔ね」

サタン姉「ええっと種族は婬魔。雑魚ね」

姫上ナナ「…………ええ、婬魔ですね」バサっ

羽を広げる

サタン姉「婬魔は人間が大事な種族でしょうけどその人間は目も腹も壊れてもう助からないわよ?」

姫上ナナ「ええ」ぎりぃぃぃ

サタン姉「でも、どいてちょうだい。殺すから。あなたの方が先かしら?下級悪魔一匹風情に………」

姫上ナナ「空間消滅」

ブチッ

サタン姉「えっ!?」

姫上ナナ「座標ずれてしまったわ」

サタン姉が空間ごと消された右手の位置を撫でる。腕が這えていく。

サタン姉「驚いた!!あなた婬魔でもやるじゃない!!デーモンランス!!」

紅い槍が飛んでくる。それを掴み地面に突き刺した。
突き刺した場所から魔方陣が浮き上がる。
姫上ナナ「神が居るなら感謝ですね…………憎ったらしいカタキの姉妹をこの手で殺せるんですから」
ジャラララララ
ガチャン‼
サタン姉「な、デモンスチェーン!?なっ!!」

サタン姉の足元の魔方陣から幾多の紅い鎖と拘束具で四肢を掴む。

姫上ナナ「デモンスチェーンですけども少し違います………私の血が混じってます」

サタン姉「あなたぁの血?そんなものなんいなるの?」

姫上ナナ「私以下の悪魔は抜けられませんよ?悪魔限定ですけどね?どうですか?ぬえがれますぅうう?」ニタァァ

サタン姉「そんなのすぐ………むっ」(びくともしない!?)

姫上ナナ「一言、ゆっくりゆっくり千切られてね。首は最後にしてあげる」

サタン姉「おまえ!!」

姫上ナナ「お前ではなくってよ?………姫上ナナ………あなたの妹を殺した悪魔よ」

サタン姉「ははは、あのチビがおまえ?まっさか………」

ギリギリ

サタン姉(くそ、鎖が絞まってく)

姫上ナナ「フェリス………シャットアウトお願い。二人だけにさせて」

フェリス「はい…………一応、回復魔法は無理でしたよ………歴史がそれを許さないみたいです」

音も何もかも遮る

姫上ナナ「…………聞こえます?」

夫「………ああ………やったか………」

姫上ナナ「ええ。安心してください終わりました」

夫「そうか…………ぐふっ」

夫「…………すまない………頼みがある…………機体の中に置いてきてしまった箱がある」

姫上ナナ「はい」

夫「それを…………姫上ナナっと言う女に渡してほしい…………」

姫上ナナ「!?」

夫「すぅ………はぁ………誰かわからないが…………少し…………聞いてくれ」

姫上ナナ「は、はい」

夫「…………俺に嫁がいる。いつのまにかな………子も。ただの傭兵風情にな」

姫上ナナ「ええ、ええ」(知ってます。知ってます)

夫「…………はぁ………何もしてこなかった…………俺は…………」

フェリス「持ってきました箱です。ここに置いときます」

姫上ナナ「これですね……頑丈な箱です」

夫「…………ん……そうだなそれだ………おまえ………女………」

私は手を握る。唇を強く強く噛む
泣いてはダメだ………見るんだ。

夫「………ふっ………すまんが、脇に指した拳銃で介錯を頼む」

姫上ナナ「うっ!」(助けたい!!助けたい!!助けたい!!)

でも、むりだ魔力が練れない。
目頭が熱くなる。

フェリス「楽にさせてあげてください。ものすごく痛いですよ今」

夫「……………」

姫上ナナ「で、でも」

私は、この戦闘の後。ずっとずっと待っている。家で…………何日も
何日も………

姫上ナナ「む、むりぃ」ひっく

フェリス「………まぁ時間がこれば………死にますよ。でも強化されてて生殺しみたいですけど」

姫上ナナ「むり、むりだ………」

ポタッ

夫「…………神は………いるんだな………最後に…………洒落たものを。少し近くに来てくれ……………」

姫上ナナ「は、はい………」

目が私の顔ジロジロを見る
涙で汚れた私の顔を

夫「……………ふぅ。思い残すことはないみたいだ……………まったく泣き虫だなお前は………」

姫上ナナ「あ、あなた?」

夫「……………幻影でも最後に………介錯してくれるのがお前か……………」

夫「…………戦場で………人を殺すしかしてこなかったおれが…………後半は変わった人生になったな…………幸せだったんだろう」

かちゃ

ホルスターから………銃を抜きそれを私に向ける。

夫「…………嫌な約………頼んですまない」

私は………震える手でそれを手に取る。

夫は目を閉じ…………その時を待っている

口が笑いながら

私は照準を頭に向ける。
ぶれて
ぶれて
ふるえて
目の前が濡れて見えない

楽にしてあげるしかない………

夫「………色々…………思い出すが…………一言…………言ってやればよかった」

激発を上げる。

私は目を閉じる。

夫「…………ナナ………愛してるってな………」

バァン

フェリス「…………あと少しで未来に戻りそうです」

姫上ナナ「ひっく…………あなた…………愛してる…………愛してる」

フェリス「…………」

亡骸を抱き締めながら泣き続ける。

サタンは全身をゆっくり引き裂かれ絶命している。

ここにはもう用はない

きっとこの戦いが終わったあと渡すつもりだった箱を姫上ナナの場所まで持っていく。

フェリス「…………帰りますよ。未来に全部持っていけるのでしょうね。見てないって言うことは」

姫上ナナ「……………」

色が…………薄くなる
空間が歪み
今度は色が濃くなる

帰ってきた。
本来いるべき時間軸に
亡骸と…………箱と一緒に

姫上ナナ「」ぎゅうううう

血汚れるのをお構いなしに…………抱き締め続ける。

姫上ナナ「ごめん…………私………もって帰っちゃって…………ごめん」

研究所の職員が担架を持ってくる

姫上ナナ「…………」



夫は口元が緩んだ状態だった

それから………
一人で葬式をあげ

火葬し

納骨

ただ一人で行う

息子も娘もみな居ない
知り合いもだれも

墓場

姫上ナナ「………」

手を会わせる。

姫上ナナ「墓は元々あったんだけどね………」

黒服着た彼女が線香の火を見続ける

フェリス「………」

私も手を会わせる

姫上ナナ「ありがとう………」

フェリス「………いいえ………ふぇも嬉しそうですね」

姫上ナナ「ええ…………この指輪………嬉しいです。無口な彼でも………愛してくれてたんです」

指輪を見つめる

フェリス「芯がお強い」

姫上ナナ「強くなくっちゃ彼の嫁は勤まらないんですよ…………ふふ」

フェリス「羨ましいですね」

姫上ナナ「そうでしょう?」

姫上ナナ「スゴく幸せでしたから。何年も強く刻まれるくらいには」

姫上ナナ「では…………契約通りに神殺しをします」

フェリス「ありがとう」

姫上ナナ「いいんですよー私たちの仲じゃないですかー殺しあった」

フェリス「物騒な………そんなことあったかなー」

姫上ナナ「あった。では………準備に取りかかりますか」

フェリス「ええ……………神殺し、ワクワクします…………数年後のね」

瑠璃ちゃんは忍者なので表側で動くこと事態おかしんですよね…………

研究所

姫上ナナ「ではクロノスっと言う神について見解を」

フェリス「時と言う概念を空間ごとで操作できるみたいです」

姫上ナナ「私よりも上級なのね。空間弄るしかできないけど」

フェリス「少し違うようです。瞬間移動は空間を取り替える能力ですから。厄介なのは好きに周りの時間を動かす事が出来るんですよ」

姫上ナナ「そうなのね」

フェリス「ただし………一つおかしいことが」

姫上ナナ「ん?」

フェリス「執事長メイド長が戦闘中ずっと伏せていたこと。それもずっと何かを待っていたんです。心当たりがない」

姫上ナナ「………過去に飛んだことがあるけれど唱えるための時間は誰が稼いでくれたのでしょう?」

フェリス「それは………予測ではメイド長と執事長が」

姫上ナナ「一つ悲しいことがあるんだけど、この世界の住人って神に捨てられた物なのよ」

フェリス「それは?」

姫上ナナ「神が捨てた滅びる物だったのを私が拾っただけのこと」

フェリス「………もしかしたらここの住人は!!」

姫上ナナ「予想では干渉されない意識があればもしくは」

フェリス「………執事とメイドは必要ですね」

姫上ナナ「問題はどうやって仕留めるか………」

フェリス「槍が刺さればいいんです。そして私の能力は世界一暗殺に向いています」

姫上ナナ「暗殺………そうか!?」

フェリス「そうです………この世界には長射程の武器があります」

姫上ナナ「ミサイル?」

フェリス「何かしらの武器の先端に槍を埋め込めば。ただしミサイルは目立ちます。距離が離れれば」

姫上ナナ「………槍の形状変化は何処まで出来る?」

フェリス「突く切るという概念があればその形に宿り木は宿ります」

姫上ナナ「もう一つ貴方の最大レーダー範囲は?」

フェリス「今の所……空気があれば無制限。私のキャパ以内であればの話です。大陸一帯までいけそうですが情報処理がオーバーします」

フェリス「空気の中の元素を一回路としてルール書き換えをしていくのであれば…………もっと延びますが非常に目立ちますね」

姫上ナナ「ミサイルの大型化も無理よね」

フェリス「一撃で仕留めたいです。ばれたら終わりです。光の方が速いのでバックブラスト等で視認されるのも嫌です。私の能力で隠してもいいんですが極力それもしたくない」

姫上ナナ「私の昔って実は狙撃兵だったのよ。夫が下手くそだったから変わりにね。良いこと思い付いた!!」

フェリス「??」

姫上ナナ「槍の形状を砲弾に、海上からの長距離狙撃。これなら視認外」

フェリス「運動エネルギー足りますか?」

姫上ナナ「貴方の真空パック使えばいいのよ。そうすると重力等だけ気にすればいい。座標は執事君に確認してもらいましょう」

フェリス「出来るんですか?」

姫上ナナ「出来るわ、狙撃の天使様よ私は………夫より殺した数は上よ?」

フェリス「嫌な天使」

姫上ナナ「後ろからの支援攻撃のあることへの嬉しさは段違いよ」

フェリス「そうすると………何か必要ですか?」

姫上ナナ「真空内の弾丸調整。海上での立地確認ね。私がやっとくわ。槍については弾丸の先っちょにつけられるものにしましょう。お貸しするのが返ってきたら使えるように」

姫上ナナ「真空の実験は手伝ってもらう」

フェリス「はーい」

姫上ナナ「それじぁー取り掛かろう」

フェリス「わっかりましたー」

それから数日

実験の為に海上に浮上する。
クジラみたいな物は潜水艦と言う

フェリス「うーん魔力が濃くて美味しいです」

姫上ナナ「そうねー」

潜水艦ではあるが機能より利便性を取っているため甲板があり。後ろにハッチがある。そこから搭乗ロボットを送り出すのだ。今は一機のみ佇んでいる。

姫上ナナ「じゃぁ準備してくる」

フェリス「はーい」

ギイイイイイイ

機械が軋む音が聞こえる。
ハッチから4足歩行の機体が歩いてくる。片手に長大な砲をもって

姫上ナナ「射程距離44kmの155mmだけど真空上では距離減衰は起こりずらい。何キロぐらい?」

フェリス「1011kmです…………ちょっと待って‼おばあちゃん」

姫上ナナ「打つ殺すわよ‼…………ええレーダー反応あり確認…………熱源が音速で迫って来てる‼」

フェリス「機体を隠します………カモフラージュ」

キイイイイイイイイイイイイイイン

フェリス()

フェリス()

姫上ナナ()

キイイイイイイ!!

フェリス「あれは?」

姫上ナナ「ドラゴン?」

キイイイイイイドゴオンン!!

ドラゴンが減速し空気を蹴り飛ばしてその場に止まる。周りが押し上げられ波が起こる。

???「???????????」

首をかしげている

フェリス「…………あのドラゴン風のドラゴンです」

姫上ナナ「どうしてわかるの?」

フェリス「術式が風の魔法であり………いま、私たちが視認されそうになってます」

ドラゴンがこっちを向く

ドラゴン「風の流れがおかしい。本当に何かありそう。特にそこ」

見えていない筈だが近づいてくる

フェリス「……………カモフラージュやめます」

姫上ナナ「………銃を構えてるわどうぞ」

四脚が砲を下ろし銃もってドラゴンに向ける。

カモフラージュが消える。
緑色の斧を甲版に突き刺さってる。

ドラゴン「…………えっと……こんにちは、すいません殺気が痛いです」

フェリス「あら?三枚に卸そうかと思ったのですが」

姫上ナナ「まぁ美味しそう」

ドラゴン「………す、すいません命だけは」

ドラゴン「………依頼で………ここに何かがあってぶつかると聞いていたんです。まだ生きる目的もあって黙っとくんで見逃してください」

フェリス「…………あなた。よくわかったわね………負けるって」

ドラゴン「生き残るために必要ですから…………いや、恐ろしいです」

ガチャシュウウウウウ
機体から姫上ナナが降りてくる

姫上ナナ「見られたからには死んでもらわなければなりません」

ドラゴン「………逃げ……れませんね………勘ですが」

フェリス「大人しいドラゴンですね?」

ドラゴン「ああ、ドラゴンじゃないです。ワイバーンです。これでもエルダードラゴンやってます」

フェリス「…………なんですかそれは?」

姫上ナナ「なんでしょうか?」

ドラゴン「ええっと説明します。ドラゴンより強く、環境が変わってしまったりする強さを持った者をその者達で監視しようと言う集まりです。飛龍王と言います。見逃してください」

フェリス「…………いいわよ、見逃してくあげる」

飛龍王「あ、ありがとうございます。風の女神に出会うとは思ってなかったんです。風の魔力でわかりました」

フェリス「あら、お利口なペット」

姫上ナナ「………殺すべきだわ」

飛龍王「ちょっと失礼」

ワイバーンが甲板に降り立つ。
すると、一瞬にして子供になる

フェリス「子供!?」

姫上ナナ「あら、かわいい」

飛龍王「エルダーでも若いので……一応子を成した父親です。見逃してくださってありがとうございます」ペコッ

フェリス「ええ、一応悪魔が住んでいると言うことをお伝えしといてね。三枚に卸そうとするって」

飛龍王「わかりました」

フェリス「あと見逃してあげた対価をいつか取りに行くわ」

飛龍王「そ、そんなぁ!?」

子供の顎を触り目を見る

フェリス「死ぬより…………安いでしょ?」

姫上ナナ「…………」(黒い)

飛龍王「は、はい………わかりました」

フェリス「まぁーいつか命令するわ。それまで待っていてね。風に伝わってくるから」

飛龍王「はい………それでは失礼します」(おっかないなー)

飛龍王「」ばさぁ

フェリス「ふふん~~運がいいわーなかなか」

姫上ナナ「どお言うことだ?」

フェリス「世界は広いってこと…………あと狭いかしらね」

とある家

飛龍王「ただいま」

兄貴「どうした?顔強張って」

飛龍王「死ぬかと思った………魔の海域だよ」

兄貴「皆に伝えよう………危なすぎるな」

船の上

邪魔は入ったが概ねよろしい
射撃での距離減衰はあるが届く
射撃も申し分ない。精度の誤差が全くない。理由は風の影響等を受けないからだそうだ。
あとはその時を待つだけ

フェリス「夢で私をボコらなくては」

姫上ナナ「複雑じゃない?」

フェリス「いいえ~いたぶってもいたぶってても足りないぐらいですよ………イラッとしますね昔の自分に」

姫上ナナ「ほどほどに」

フェリス「ほどほどでもボコボコにされたんで同じことします全く」

フェリス「それに………少し魔法戦士にアドバイス兼会いに行きます。夢ですが」

姫上ナナ「泣かないでよ……ホームシックはもううんざり」

フェリス「まぁ無理です。夢から覚めたら泣きます」

姫上ナナ「はぁ…まぁいいけど」

布団から這い出る

フェリス「うぅぅ………愛たいですよおおおおお!!」

姫上ナナ「夜中にうるさい!!」

フェリス「…………ううう」

姫上ナナ「でっ……何があったの?」

フェリス「昔の自分がいちゃついてました………ムカつきます」

姫上ナナ「はぁーいいじゃないあと1年かしら?」

フェリス「えっと数ヵ月ぐらいですね。バイトもやめましたし………槍もあげちゃいました」

姫上ナナ「えっ!?槍ないの!?」

フェリス「はい、脳内のオーパーツ図書館も」

姫上ナナ「どうするのよ‼」

フェリス「帰ってきますよ……私が過去に吹き飛ばされれば現存する1本はこの時代のものですから」

姫上ナナ「?????」

フェリス「?」

姫上ナナ「どお言うこと?」

フェリス「私が過去に持ってきましたね」

姫上ナナ「ええ……でも渡したらまた巡るのでは?」

フェリス「卵が先か鶏が先か」

姫上ナナ「いえいえ」

姫上ナナ「違うわよ巡るじゃない。過去未来へと」

フェリス「そうですね巡るみたいに思われますよね………卵が先か鶏が先かじゃないんですその物質があるから両方があるんですよ?」

姫上ナナ「??」

フェリス「私は神に勝てないですが運がいいんですよ」

姫上ナナ「いや、だから」

フェリス「1から説明しろと?おばあちゃんですね」

姫上ナナ「ぬぐぐ………お肌ピッチピチやもんむぅ」

フェリス「うわ……きっつううう」

フェリス「こう………なんかおばさんが無理して若作りしてる感じです。いつみても」

姫上ナナ「毎回同じこと言うよね……まだ若い筈……うん私は若い」

フェリス「ほぼ創世記に近い所からの生まれですよね~~」

姫上ナナ「そ、そんなことより説明しなさい‼」

フェリス「では…おばあちゃんでも分かるように順追って考察を」

姫上ナナ「ええ」

フェリス「私の武器ってチートですよね」

姫上ナナ「ええ…神器なのだから普通ではなくて?」

フェリス「何処でも出せる…しかも斧であれば質量も生み出せるんですよ………私、実は質量ないので助かりました。大きいものとかは質量での威力に頼らないと行けません。そして神に影響を受けない槍のため倒せるのでしょう。神に対してしっかり武器になってます」

姫上ナナ「便利よね」

フェリス「武器は使用者が足りないものを強化する目的は合っていますが…………おかしくないですか?」

姫上ナナ「貴方の武器だから問題はないわね………へ?」

フェリス「お気付きですね?」

姫上ナナ「狙撃砲の制作過程は、制御、機構、弾種、目的等々を追って設計し、部品を開発組み立て…………色々な過程を辿るわ」

フェリス「例外として神は無から創造できるそうです」

姫上ナナ「あれは目的があやふやで武器としては見た目だけよ。鍛冶屋の神の作ったものは実用性が高くて優秀なのに嫌われてるのよね」

姫上ナナ「そう……何が言いたいかと言うと設計がしっかりしている。でもそれっていったい誰が考えて作ったのかわからないのよね?鍛冶屋の神はあったことは?」

フェリス「ありません。無から創造された武器に近いです」

姫上ナナ「あなたが創造なんて出来ないわね」

フェリス「これは生まれたのは私が過去に行った結果生まれたんですよ」

フェリス「この武器が過去に行ったこと。未来で私が渡したことで過去に行く結果も生まれた。なんかごちゃごちゃしてますが………過去の世界、未来の世界として分けたら分かりやすいです」

姫上ナナ「2つの世界として考えれば……は!?」

フェリス「2つの世界を行き来いすることで両方に武器があったという事が生まれます。創造に近いですね」

姫上ナナ「近いけど両方に行き来いする。鶏が先か卵が先かになるわけね」

フェリス「はい。なのでこの武器は不明な金属。製作者は居ない。歴史もない。名前も後付けであり無銘でありながらこの世にあるんですよ。だからオーパーツの図書館も同じ理由なんですね。運がいいと言うのはそういう事ですね」

姫上ナナ「かわった武器ね」

フェリス「私もそう思います。創造された訳じゃない。神も知らない武器……………これが私の最大の切り札です」

姫上ナナ

フェリス「気付かれてはダメなことですね」

姫上ナナ「それで帰って来るとは?」

フェリス「あの世界の槍はあの世界で。この世界の槍はこの世界で1本あるんですよ。だから私が居なくなったらこの世界の槍は私の手に」

姫上ナナ「なんかそれもチート臭いわね」

フェリス「ここまでしてるのに負けてるんですよ?私は」

姫上ナナ「………これからも神を倒せるの?」



フェリス「槍がバレなければ。でも私は一番得意なのが暗殺です。そう暗殺です」

2時間前、面会室

艦長「出港します。船員持ち場につけ」

船内にアナウンスが聞こえる
周到に準備をしてきた
メイド長執事長も置いてきた

フェリス「ドキドキしてきましたね」

姫上ナナ「ええ」

フェリス「ポテチ食べながら待ちましょう」

姫上ナナ「まーたポテチ?好きね」

フェリス「おいしいです‼」

艦長「ブリーフィングをさせていただきます。ナナ姉さん」

フェリス「ぶっ!?言わされてるの!?」

姫上ナナ「違うわよ‼強要してない!!」

艦長「そうですね………成人してから母のお姉さんと思っていた人が祖母でしたらビックリしましたよ」

フェリス「洗脳怖いわー」

姫上ナナ「貴方ほどではなくってよ………」

艦長「まぁ母さんもそんな感じでしたので気にしません。では説明させていただきます」

部屋の一角にある白い壁に地図が浮き出る。

艦長「いまこの辺りに居ますが移動し、1時間前にはこの辺りにつきます。天気は快晴です」

フェリス「………」(聞き流す)

姫上ナナ「わかった」

艦長「狙撃位置で待機し、錨を下ろします。後はおまかせになりますね。秘匿という事でこれ以上は私も知りませんので。機体についてはいつでもいけます」

姫上ナナ「わかったありがとう。下がっていいわ」

艦長「はっ!」敬礼

艦長が部屋からでる

フェリス「家族がいるのね~~何人ぐらい?」

姫上ナナ「不明」

フェリス「??」

姫上ナナ「二人の姉と弟がいたのですが姉は外の世界に残し、弟だけが残ったわ………戦争で死んだけど結婚して二人、そしてまた結婚、産むを繰り返してるからわかんない。放逐された子もいるし、性欲強いのか子沢山だし。遺伝子見ないとわかんない」

フェリス「でもいまさっきの子は?」

姫上ナナ「あれは遺伝子でわかったわ。っというか船内に居るのは一応親族…………なんでこんなに増えるかなー嬉しいけどね…………夫の血が続くのは」

フェリス「へー大お婆ちゃんだね」

姫上ナナ「しょうがないのよ‼こればっかりは!!」

姫上ナナ「それより準備するわよ」

フェリス「はーい」

1時間前

浮上後

機体が固定される。波等の揺れを関知。機体が6足で姿勢を安定させる。完全に砲まで揺れが伝わらない

姫上ナナ「よし………座標を」

ガチャン

姫上ナナ「準備いいわ………後は自動で……いいえ、少し手動で動かすわ」

フェリス「はい」

晴天下

その時を待つ

1分前

フェリス「勇者が戦闘不能」

姫上ナナ「ふーん………あのオモチャね」

フェリス「…………構えといてください」

姫上ナナ「いつでも行けるわ」

フェリス「映像投影」

姫上ナナ「確認、誤差修正」

フェリス「真空筒精製」

時が止まる
が………視認できる動けはしないが

30秒

フェリス「………」

姫上ナナ「……………」

5、4、3、2、1

フェリス「時空魔法発動確認」

槍が手元に戻る
それを砲身の先から中に入れ込む
砲身には中心に穴が開いておりそこに柄が入る。柄が脹れ、根を張り弾と一体化

フェリス「任せました!!」

姫上ナナ「構え……よし」

私は狙いをつける。
時間が動かなくなる感覚に浸る
懐かしい感覚。ぬらっとした空気
引き金をゆっくり引く

カチッ

ドゴオオオン!!

機体が衝撃で軋む
しかし風圧などの衝撃は船に当たらない

砲身から出た瞬間。真空管内を弾が飛んでいく
音も伝わらない
衝撃も伝わらない
静かに飛んでいく

白い煙が甲板に
満ちる。独特な鼻につく臭い

フェリスはもう居ない

通信器に彼女の声が聞こえる

パチン

クロノス「時を動かした。喋れるだろう……何をした?」

魔法戦士「過去に飛ばした……」

クロノス「過去に?それでどうにかできる気はしない。まぁ後で追っていこう」

執事長「待ってください‼私たちがいます‼」

メイド長「そうです!!」

クロノス「ふーむ。君たち……一体何者が分かった。昔居た雑魚達の生き残り」

フェリス「ダンチャーク………」

クロノス「!?」
魔法戦士「!?」
執事長「!?」
メイド長「!?」

フェリス「今」

クロノス「く!?」

パチン

時が止まる。砲弾も止まる。だが

ズッブッ!

槍は砲弾の速度のまま止まらずに動き続けた。

クロノス「ぐふっ!?」(メイドも執事も分かれば止めれた!!この?塊も!!何故!!槍だけは止まらずに!!)

クロノス「な、何が起きて‼」

バキバキバキ

槍が……緑色の爪立てて引っ掻ける
体を貫通せず
衝撃も止まった空気を伝わらない

止まった時の中で動き続ける

クロノス「ぐはおえぇ!?」

体に神経のようなものが生まれ激痛が襲う。槍が意思を持っているかの様に中から枝を生み出して吸い出してくる。

クロノス「ぬ、ぬかなくては……ぐっわあああ!?」

抜くために槍を引っ張る。鋭い激痛が走る。

カチッ

カチッ

クロノス「ぐっ!?」

時がゆっくり動き出す
そして世界暗転し変わる
風が舞う
草原が広がる

フェリス「これで対等」

クロノス「空間を歪めた!?お前は何だ!!」

フェリス「ただの精霊です。さぞや悔しいでしょう?神は無駄に力を溜めているので美味しいですね」

クロノス「くそ!!ひぐううううう」

フェリス「抜けないでしょう?」

クロノスのからだの中から幾重にも枝が突き破る。声は五月蝿いので黙ってもらう。

フェリス「ゆっくり内側から食べられるのはどうですか?」ふわぁ

クロノス「」パクパク

フェリス「クロノス。時の神………答えを教えてあげます。冥土の土産にどうぞ」

クロノス「…………」バタバタ

クロノスは悶える
はじめての苦痛を味わっているのだろう。

フェリス「10年………貴方を倒すために潜伏してました」

槍に触れる。
魔力が体に吸い込まれていく
美味しい

フェリス「では…さようなら」

透明になりクロノスが消える。

槍の枝が消え………槍が地面に落ちる

フェリス「さようなら。時の神様」

空間が暗転

何年前の光景が写る
彼が私を見ている
何か……何か言わないと
謝らないといけないことも

フェリス「えっと………その」

何か………言わないと

魔法戦士「おかえり……遅かったじゃないかフェリス。メイド長、執事長。負傷者の手当て」

フェリス「あっ……………」

魔法戦士「積もる話があるだろうが………後でな」

フェリス「は、はい…………ただいま」

魔法戦士の屋敷

懐かしい
スゴく懐かしい
魔王を治療し、時の神様の奇襲を説明
館長はそのあと王に会いに行った

落ち着いたのは次の日だった

皆が皆、自分の役割を全うしようと動き出す。

魔法戦士の部屋
肉体は姫上ナナに持ってきてもらっている

魔法戦士「指示も終わったし…魔王は療養してるし。今日は会議は母が行く。フェリスお待たせ」ニコッ

フェリス「…………えっとえっと」

魔法戦士「話したいことあるんじゃないか?過去からずっと待っていたんだ」

私は腹を決める

フェリス「はい…出会った時の事をお話しします」

魔法戦士「わかった」

一通り、話しをする。
洗脳、潜伏先
魔法戦士は黙って静かに聴いてくれている
私は事務的に報告を済ませる

フェリス「洗脳はごめんなさい。何なりと処罰を」

魔法戦士「…………」

魔法戦士「処罰ねー気にすることはない。仕方がないことだろ?そんな自分を攻めずに前を向こう。10数年大変だったろ」

フェリス「は…………はい」(バイトはしたり、ヤクザにカチ込みに行ったり、ドラマみたり、ポテチ食べたり……………)

魔法戦士「なんだ、楽しく過ごしてたんだな」

フェリス「えっと……」

魔法戦士「良かったじゃないか」

フェリス「は、はい。楽しかったです………でも寂しかったです。抱き締めてもらってもいいですか?」

魔法戦士「いいぞ」

フェリス「ありがとう」(絶対許してくれることがわかってた私はなんて悪女なんでしょうか)

抱き締められながら遠隔で鍵を落とし部屋を隔離する。音も通さないように

フェリス「魔法戦士………私を女にしてください」

魔法戦士「!?」

離れる。そして服を脱ぎ、下着だけになる。

フェリス「………////」

魔法戦士「ま、まて……心の準備とか周りに聞こえる‼」

フェリス「聞こえません……」

下着も脱ぎ抱き付く
魔法戦士が固くなっているが気にせずに首筋を舐める

フェリス「魔法戦士……お願い………はぁはぁ」

魔法戦士「うっ………わ、わかった」

フェリス(最初からこうしておけば良かった)

屋敷の屋上

魔法戦士は疲れてねむってしまった

フェリス「瑠璃ちゃんお久しぶり」

瑠璃「やっぱりお姉ちゃんにはバレるね」

フェリス「報告でしょ?」

瑠璃「うん……各国で軍拡。それと隣国が少し同盟解消をちらつかせてきた。通告………決闘をだそうだ」

フェリス「………まぁ私には関係ない」

瑠璃「それが……国の支配者直々に話があるそうです。風の神様に………一体誰かと噂になってる」

フェリス「…………魔法戦士には隣国に行っていますと言っといてください」

瑠璃「御意。支配者は国の生まれたときから変わってないそうです」

フェリス「わかった」

フェリス「」

口笛を吹く

夜風に乗って音が届く

数分後

風を裂き
屋上から一人の少年が落ちてくる

スタッ

飛竜王「こんばんわ。お久しぶりですが、なに様で?」

フェリス「タクシーもとい、隣国まで連れてって欲しい。音速なし」

飛竜王「わかった………」

フェリス「あと誰かに私の事を話したの?」

飛竜王「飛びながら会話しよう」

夜空
月が私たちを照らす

フェリス「ここまでくれば大丈夫よ」

飛竜王「わかった。実はエルダードラゴンの至急集まり議題に上がった。風の神を殺したドラゴンは誰かって」

フェリス「殺したのは私」

飛竜王「心当たりはあったけど。故に黙ったよ」

フェリス「………」

飛竜王「エルダードラゴンは噂を良くする。真偽関係なしに、だってエルダードラゴンは神を殺せるかもしれない頂上種の集まりパワーバランスが崩れるかもしれないと思ったわけだよ」

フェリス「………関係なかった」

飛竜王「今回は、そしてもうひとつそれで何故か僕は線が結ばれれたよ。神を殺せるならエルダードラゴンも倒せるよね。紅き炎龍を仕留めた記憶は?」

フェリス「ある……都市に暴れていたのを」

振り落とされる

フェリス「くっ!?ミストルティン!!」

グワアアアア

振り落とされた状態で空気の空間をつくり足場を作る

フェリス「…………」

飛竜王が速度を上げて私の廻りを飛び。私の廻りの空間が隔離されるのが分かる

フェリス「!?」

飛竜王「風のエルダードラゴンだからね僕は……隔離される怖さを知ってるよ」

私は槍を突き立て足場を捨てて降りる。

空中では不得手だ
肉体があるなかでやるなら地上戦だ

>>829
なに様じゃなくてなに用じゃないか?
なに様だと、何様のつもりだとかに使うイメージが強い

>>832
そうだね何様でもよかった

どすッ

フェリス「!?」

魔方陣にぶつかった。魔方陣の足場を切り地面を目指そうとする。

飛竜王「ホーリーライト!!ソニックテイル!!」

尻尾の金属の輪が光を放ち。体を回転しながら尻尾に体重をのせた打撃が襲う

ガキイイイイイン!!

槍で弾く、後方に吹き飛ばされる。

ガキイイイイイン!!

吹き飛ばされた先で待ち伏せて攻撃してくる。それを槍で防ぐ。足場をつくり吹き飛ばされないよう踏ん張る。

フェリス「絶空!!」

飛竜王「遅い!!」

背後に少年が剣を突きを避ける。

フェリス「くっ!?」(見えてるけど!!反応が追い付かない!!避けられる‼だったら‼)

飛竜王(やっぱ強い………仕留められないそしてやばい!!)

飛竜王がその場を一気に去る

おお規模な真空状態が私の廻りに生まれる真っ白な球体

フェリス「…………逃げられた」

球体の中心部

手応えがない

真空の球体外へ逃げられた
細い空気の線で外をみたが飛竜王は距離を取っている

フェリス「諸刃ね………空気が薄くなるから操れるのが減ってしまう」

フェリス「…………もっててよかったこれ」

チャキ

こんなに早く使うことになるとは思わなかった。

スカートの中から抜き取ったそれを両手で構える

フェリス「構造変化………銃弾」

槍が貫くための構造に変異する。それを元から込めていた薬莢部の先につける
私の体の周りがぬらりどんよりとし雰囲気が流れる
死神を呼びこめ
リボルバーの撃鉄が浮く

飛竜王「降参……なにするが知らないけど………敗けを認めるよ」

フェリス「…………」

私はリボルバーを足のホルスターに納めた

飛竜王の背中に乗ったあと山の大きな岩に腰掛けて月を眺める
少年となった
状態で干し肉を食べている

飛竜王「うまうま。ワイバーンだけどワイバーンのお肉って美味しい。あとそれなに?」

フェリス「このリボルバーですか?狙撃用に携帯してる武器ですね。弓みたいなものです」

飛竜王「ふーん」

フェリス「槍は、構える、狙う、力を込める。投げるの動作が多いですけど。これは構える、狙う、投げるで少ない動作で攻撃できるのですよ」

飛竜王「なるほどー俺はそれで負けるかもだったんだ………まぁあの球体で仕留めるのも大変そうだったし。ごめん………仕掛けて」

フェリス「……いいえ、話を聞きましょう」

フェリス「まぁ、実力を測ったのもあるけど。これは………一応僕の示しだ。結果何であれあの龍は嫁さんみたいなものだったんだよ」

フェリス「!?!?!?!?!?」

飛竜王「まぁその、正式にはドラゴンって奥さん持たないけども愛した人だったよ。目的があって家出したみたいなもんだね…………まだ終わっちゃいないけど。亡骸に魂もドラゴンオーブもないから何でそうなったかもわかんないんだけどね」

フェリス「…………お子さんの名は?」

飛竜王「一時も忘れない。エリって名前だ。どうなったかわからない」

飛竜王「なので、調べて貰おうかと。報酬だすし、命令も何かひとつ聞くよ」

フェリス「ええ、わかりました。探しときます。心当たりはありますので」

飛竜王「へーそれは。もしみつけたらこの場所に」

メモ帳を頂く

飛竜王「だいたい居るから」

フェリス「わかりました。目的があると言ってましたけども?」

飛竜王「ああ、これは個人の復讐もとい………」

尻尾の腕輪を手に取る

飛竜王「これの中に居た処刑された人々の復讐だね」

フェリス「それは……」

綺麗な銀色の腕輪
非常に強力な力を内包している
いかなるものを浄化する

飛竜王「呪われた処刑人の拘束具なんだけどね」

フェリス「私の目では聖遺物に見えますが?」

飛竜王「全員成仏してね……僕に一人一個づつなんかくれた力がこれかな。復讐よりも犠牲者を出さないために倒したい相手が居る感じに変わったかな?」

飛竜王「だから……風以外に光属性の攻撃できるので目的が達成しやすいかな?残念なのが雲隠れしてるんだよねー」

フェリス「わかった。ありがとう話してくれて」

飛竜王「まぁ……僕も厳しいところが多いからねー」

フェリス「そうですね」(エルダードラゴンとは………なかなか強いんですね。敵に居たら大変そうです)

隣国

コロシアムが凄く有名で多くの荒くれものが集まる。
朝日が眩しい

飛竜王「ふぁー眠い。宿屋に居るから帰りは起こしてね」

フェリス「ええ」

先ず、何処を目指そうか
それよりも仮眠しましょうか

フェリス「私も寝ます」

飛竜王「あっそうなの」

総統府

「コロシアムの売り上げです」

???「少し減ったわね」

「隣国が真似てきました。流れたものかと」

???「まぁいいわ。それよりも見つけた?」

「いいえ、見当がつかないらしいです。ただ最近風の魔法使いなる珍しいものが居るみたいです。で宿屋に風の使いなるものが泊まったと」

???「出向こう。噂をこんなに速く早く拾うものね。コロシアムの清掃作業を明日」

「はっ。わかりました。こちらに旅人のローブを御用意いたしました。アテネ様」

アテネ「ええ、行ってくるわ」

昼間
窓際

フェリス「魔法戦士……ごめんね」

魔法戦士「気にしなくていいよ。気を付けて」

フェリス「それともうひとつエリちゃんに伝言を」

メモの内容を読み上げる

魔法戦士「なんだこれは?」

フェリス「依頼。お給料貰ったから」

魔法戦士「????」

フェリス「では通信切ります」

魔法戦士「はよ、かえってこいよ」

フェリス「はい!!!!」

トントン

フェリス「はい、どなたでしょうか?」

ガチャ

「お客様に会いたいと言う方が」

フェリス「通していいわ」

「どうぞ」

入って来た女性はなかなか締まった体をしている。
ただそれ以上にこの場に似つかわしくない銀髪が見える。
魔法戦士の兄貴の奥さんを思い出す。

フェリス「どなた?」

アテネ「アテネ………軍神よ」

フェリス「こんにちは」ニコッ

アテネ「豊穣の神を殺したのはあなたね」

フェリス「風の女神では?」

アテネ「なにも知らないの?」

アテネ「デメテルという神。一応豊穣の女神だった」

フェリス「だった?」

アテネ「まぁ職務放棄。遊びに呆けたのよ私達」

フェリス「…………あ、そうなんですか?」

アテネ「神様は退屈だからね。敵は全部倒してしまったから。全く屑神の集まりよ…………あいつ以外本当に」

フェリス「で……私に用事とは?」

アテネ「決闘を申し込む。明日のコロシアムで、これをお渡しするわ」

一枚のカードを手渡される。表は鏡になっている。

アテネ「これの使い方は、あなたが思う強い者を写してくる。それだけ。私達が戦ったら国が滅ぶ。なので代理に戦ってくれる人を写すの」

フェリス「はぁ…」

アテネ「代理人は死なない鏡の偽物だから、しかもコロシアムの中でしかこのカードは効力がない息子が作ってくれた傑作よ」

アテネ「あと念じるだけでもいいわ。それと食べ物を持ってくる飲み物も」

カードは五枚手渡される

フェリス「………あの」

アテネ「なに?」

フェリス「決闘をしたあとに得られるものは?」

アテネ「負ければ同盟解除。神々に喧嘩では勝てない。手を引くわ。勝てば、私も全力で主神を裏切る。負け戦だけど負け戦にも花はある」

フェリス「わかりました。ではもうひとついいですか?」

アテネ「なに?」

フェリス「情報を全てゲロって貰います‼」

アテネ「いいわ、そのつもりよ」

アテネ「」

アテネ「そうね、もうひとつ」

フェリス「??」

アテネ「負けたその瞬間死んでもらうわ」

フェリス「………ええ、いいでしょう」(敵になるのかもしれないなら………暗殺準備をしましょう)

アテネが部屋を出る
残された私はカードを見つめる
5人選べ
全力で行くなら

サキュバスの大悪魔。姫神ナナ
これは確実

フェリス「………魔法戦士は却下かもだけど入れてみよう」

悲しいけど夫は私有りで強力なのだ
期待はしない

うそ

少し期待

フェリス「あと3人」

瑠璃ちゃんは向いていない
土魔法使いは魔法戦士と同じ理由
エリちゃんはワイバーンなので………なんとも

フェリス「………ワイバーンだけど入れてみよう」

飛龍王
ワイバーンでありながらエルダードラゴン

あと2人

フェリス「お母様と魔王かな」

魔法戦士のお母様。核兵器と世界樹の精霊

魔王。赤髪の悪魔の末裔。サキュバスの末裔らしい………サキュバスって子沢山になりやすいのかもしれない。婬魔ゆえに。そういえば魔法戦士にキスしやがりましたね。殺しちゃいましょうか?

フェリス「全員いけた…………姫神ナナちんに頑張ってもらうしかないかな?」

カードの鏡の部分に顔と体、獲物が写る。種族も見れる。

フェリス「あら便利…………!?」

魔法戦士が二刀の柄を両手で押さえている格好である

フェリス「………むううう!」

魔法戦士のカードを念じる

刀を振る瞬間が写る

絵柄を調整できるようだ

フェリス「うわ!!すごい!!!カッコイイ!!キャアアアア!!!」

好きなポーズを念じればいい

裸も行ける

フェリス「……じゅるり」

フェリス「はぁはぁ」

体の血液が巡る
熱い

ツゥウウウ

フェリス「あっ、いけない」

ハンカチで鼻血を拭う

魔法戦士が私に被さるのが写っている

フェリス「なんと素晴らしいものでしょうか‼これはそそります‼アテネに感謝しましょう‼」

カードが決まった
魔法戦士で遊んだ。次の日のコロシアム
都市の象徴。その中心で彼女は待っていた。

フェリス「おはようございます」つやつや

銀の鎧に羽の髪飾りのアテネが礼をする

アテネ「おはよう、今日は頼む」(なぜあんなに艶々としてるんだ?)

フェリス「ええ」(肉体移動。コロシアムの最上階、銃をアテネに構えて待機)

アテネ「では………始めよう」

カードを5枚出す。

ズンッ

アテネ「世界を閉じた。どれだけ暴れてもいい。神以下なら」

フェリス「それは、素敵ですね」

アテネ「では観戦席へご案内しよう」

フェリス「えっ?ここでじゃないんですか?」

アテネ「なにバカなことをいっている。ついてこい」

コロシアムの上級の個室観戦席に案内される。

アテネ「よし、カードを一枚投げ入れろ。一斉、勝ち抜き、負けたら後だし」

カードを投げる

カードが姿を変える

屈強な男が武器と皮の鎧に身を包み現れ。片方は少年が出てくる

カーン

鐘が鳴る

アテネ「コロシマム初代の人気者だ剣技がスゴい。大剣を振り回す強者。そっちは?」

フェリス「そこら辺の少年」

アテネ「?」

フェリス「いやーうん。少年で出てくると思わなかった」

アテネ「やる気あるのか知らんが見せてもらおうか」

少年こと飛龍王で様子見

少年には似つかわしくない剣を振り回す。

相手の屈強な男も剣を振り回す。

そして

ガキィイイイイイイン!!

激しい剣劇が行われる

体の全身での打ち合い
切り会いそして

バサッ!!
屈強な男が砂を蹴り目を潰そうとする。
少年は目を閉じ、剣を振り続ける。

アテネ「もぐもぐ………あの少年只者じゃない!!」(先鋒は様子見だったけどなかなかじゃない)

フェリス「みたいですね」(様子見だったけど強いじゃない)

ガキン…………

少年「おじさん斜め下」

屈強な男「!?」

少年はマントをしていた。そしてマントから尻尾が見える。その尻尾がナイフを掴みそのまま股先からナイフを投げる。

体は大剣を振り切る

二方向からの攻撃
屈強な男は半歩下がり剣を剣で弾き返し、少年が縦に回転

屈強な男の頭に尻尾が叩きつけれる

男がカードになり割れる

アテネ「!?!?」(股先から攻撃と剣で攻撃はフェイク!!サマーソルトプレスが本命!?いいえ、3回連続した流れの攻撃で仕留める気だったのか‼強い!!戦い慣れしてる‼)

フェイク「フフフ、切り札です」(ちょっと予想外)

アテネ「次はこいつよ‼」(見ると竜人。苦手とするのは竜狩りっとなると……カードにイメージを)

アテネがカードを投げる

現れたのは槍を構えた騎士が現れる

騎士の背中に剣が生まれる
アテネ「魔剣グラム。騎士ドラゴンスレイヤー」

槍を捨て、背中の剣を構える。

騎士「竜人か………」

飛龍王「はい……」

両手で少年は剣を構える。
騎士が地面を蹴り前にでる。
少年が後ろに同じ速度で下がった。

騎士(速いな)
少年(遅いな)

シュン

少年が剣を投げる。
騎士がそれを弾く。

ダ、ダダン!!

少年が地面を蹴つける。魔方陣が浮き上がる。

ドンッ!!

そのまま騎士に突っ込む
騎士が剣を横に振る。剣先から紅い剣劇が飛ぶ

ズザアアアアアア

地面を滑り剣劇の下を抜ける
騎士が剣を横から下に切り下げる

少年の体が勢いを殺さず、尻尾で地面を叩きつけ、体を剃らし騎士の横を滑る。

魔方陣が騎士の後ろに現れそれを足場にし、勢いを殺し立ち上がる。

ナイフをそのまま投げる。

騎士「くっ」

騎士が顔を横に向け避ける

そして後ろを向き直る



向き直った後ろから尻尾で地面に叩きつけられる。

アテネ「ナイフで視線誘導!!それからの叩きつけ!!魔方陣の唱える速さ動きの速さで圧倒する!!すごい!!すごいわ!!しかも、あのナイフの一撃は避けなくても致命傷は無いのに!!殺気を乗せることで全力で避けさせる‼なになに!!あれ!!すごいぞ!!」ぽろぽろ

ポップコーンが器から落ちる

フェリス「………」ニタァ

少年「」ぽっん

少年がカードにもどる

アテネ「あれ………あれ………あのー」

フェリス「この子強いですけど竜人化してませんよ?」

アテネ「だったらなぜ戻す‼」

フェリス「クスクス見たいですか?」

アテネ「…………なにを言ってるんだ?」

お預け

フェリス「他にもカードはあるんです。でも………面白そうじゃないですか?」

アテネ「そ、そうだな」

フェリス「私の勝ちでどうでしょう?。竜人化してもコロシマムの結界強化しますし………」

アテネ「はん!?なに!!そんなもん認めるわけないだろ‼」

カードを5枚ばらまく
それを槍で貫く

アテネ「あっあ、ぁぁぁ」

アテネが地面を見つめる

フェリス「一枚残ってますよ……少年のカードが」

アテネ「うぐっ………」(見たいな……見たい)

フェリス「ああ、では私の敗けでいいです。さようなら」

アテネ「ま、まって!!」

フェリス「なーに?」

アテネ「負けを認める」


フェリス「」

アテネ「だから!!ポップコーンと飲み物!!持ってきて!!」キラキラ!!

フェリス「はいわかりました」


カードをコロシマムに投げ入れる。

アテネ「ふふひ……今度はどうかなー炎大口のヘルカイト。ドラゴンよりも上位種でありエルダードラゴンよ。あら………ワイバーン!!ドラゴンじゃないの!!」

アテネが拳を握りしめて目を輝かす。

この国の存在理由がわかった気がする。

炎大口のヘルカイトが負ける

負けかたは空中線

空中戦で負けた

そして

エレクトニオス「母さん、言うことは?コロシマムぼろぼろだよ?」

アテネ「ごめんなさい………」

フェリス(この神様、人間臭い)

アテネ「こ、これは必要なことなの」

エレクトニオス「母さん。僕と父に黙ってすることもだけどコロシマム誰が直すと思ってるの?」

アテネ「は、はい……」

エレクトニオス「ポップコーンも散らかして………清掃でしょ今日?」

アテネ「はい、その通りです」

フェリス「まぁ、まぁ」

フェリス「同盟継続していただければそれだけで大丈夫ですし」

アテネ「そ、そう。今はこんなことせずに頑張って戦争を勝てるように………」

エレクトニオス「あ、主神裏切るのか?」

アテネ「ええ………そりが会わない」

エレクトニオス「お父さんには?」

アテネ「ま、まだなにも」

エレクトニオス「お父さんが寡黙で根倉だからって酷いな母さん!!」

アテネ「ごめんなさい‼ごめんなさい‼」

説教が終わったのは昼過ぎだった

昼過ぎ
アテネの家兼鍛冶屋

アテネ「正式な自己紹介してなかったわね。この国の責任者、アテネ」

エレクトニオス「蛇使い兼鍛冶屋見習い。父さん母さんの子。エレクトニオスです」

ヘパイストス「………………鍛冶屋ヘパイストス」

アテネ「3人家族です」

フェリス「えっと風の精霊兼ヴォルカ家当主魔法戦士の嫁です」

フェリス(既成事実化)

エレクトニオス「すいませんでした。母親が無茶して」

アテネ「申し訳なかった……」

ヘパイストス「…………」

フェリス「いえいえ。それよりもこれからの話をしましょう」

アテネ「そうね……勝利条件は…神王ゼウスを退ければいい。そうすれば国は消えない」

フェリス「ゼウス?っと言うか神様事態詳しくないです」

エレクトニクス「それについては僕からご説明させていただきます」

エレクトニクスの説明を纏めると

神は12人居るらしい

それぞれが司るものが違い。思った以上に多いため混同するのもいる。そしてそれ以外にも居ると言う。

アテネ「問題はクロノスさま………ゼウスの父にして時間を操る絶対神」

フェリス「あっそれもうこの世に居ません」

「「「!?」」」

フェリス「倒したので。強敵でした。ただ遊ぶの好きだったみたいで楽でした」

ヘパイストス「………勝てる」

アテネ「ええ!」

エレクトニオス「やったぜ」

アテネ「それなら話が速い……ひとつ負ける理由が減った」

ヘパイストス「復讐ができそうだ」

アテネ「そうね……」

アテナ「母を殺した事を忘れない」

ヘパイストス「母さん……いいや……ヘラ………足を潰し……棄てた事………子が出来てわかった………許さん。ついでにビィーナスも」

エレクトニオス「まぁ!!落ち着いて‼母さん父さん!!」

フェリス(神様人間臭い)

フェリス「えーと現状同盟で問題ないですね。聞きたいことはエルダードラゴンぐらいですね。仲間に引き入れればいいんですけど」

アテナ「エルダードラゴンは無理。不干渉を取る。そおいう生き物、私もそこまで詳しくはない。で今後については守りで行こうと思う。戦争は売って出ない」

フェリス「ええ………それでお願いします。不干渉でお願いします」

アテネ「あなたの国はあなたが守るのね?」

フェリス「はい」

アテネ「援軍も出さないわ。追って連絡しよう」

フェリス「わかりました。こちらも」

フェリス(まぁ居られたら困りますからね~~間違いそうですし故意に)

会談が終わった夕方

魔法戦士に報告し、飛竜王に乗って帰る。魔法戦士はエリちゃんに伝えてくれたようだ。旅立ったらしい。

フェリス「待ち合わせ場所に心当たりの子が行きます」

飛竜王「ありがとう………でも今、手持ちがない」

フェリス「いいえ、貸しとします。エルダードラゴンについて詳しく聞いてから何かお願いします」

飛竜王「むちゃくちゃ言わないでよ‼」

フェリス「大丈夫です」(エルダードラゴンの集まりの動向が気になる。不干渉とは言ったけれども)

フェリス「エルダードラゴンは強い………だから敵となるか見定めないと」

飛龍王「…………敵と認めたら?」

フェリス「全て処分ですね」

飛龍王「こわ」

飛龍王「にしてもさーなんでそこまであの国に思入れあるの?」

フェリス「思入れはないですね……でも一人の男のために動くだけです。たったそれだけです」

飛龍王「…………それでいいのかな?」

フェリス「それでいいんです。それで」

バサァバサァ

とんっ

屋敷の屋根に降り立つ

飛龍王の頭をなでる

フェリス「ありがとう」

飛龍王「お安い御用さ………君と関わったのは運が良かったかもしれない。竜姉の最後教えてくれてありがとう。エリを待ってる。まぁどうなるかわからないけど」

フェリス「そうですね。まぁ追い付けるでしょう」

魔法戦士「よっと………おかえり」

フェリス「ただいまー魔王は?」

魔法戦士「ん?部屋で安静してる。傷は塞がてるがまだ中身がなー」

フェリス「ちょっとあってきます」

魔王のいる部屋に私は窓から入る
中から鍵を明け結界を破り窓を開ける

魔王「!?」

フェリス「こんばんわ」

魔王「ふ、普通には入れないのか!?」

フェリス「ごめんなさいねー」

魔王(………何か少し雰囲気が変わった。風の精霊らしいと言えばそれまでだけど。反応が軽くなった)

魔王「何か用か?」

フェリス「国へ帰りましょう。魔王不在は不味いです」

魔王「そうか……そうだよな」

フェリス「未練なんて捨てて下さい………あと絶対振り向きませんよ彼は」

魔王「ど、どうしてだ。愛人でも…………」

フェリス「脳を弄ってるんで無理ですよ?」

魔王「脳を…………」

フェリス「ふふふ、ええ」

魔王「お前………お前!!!それは!!!」

フェリス「音を遮断。五月蝿いですよ?」

魔王「なんてひどいことを!!いいや!!最初っからか‼私の誘惑も効かなかった!!キスした後の気絶も全てお前のせいか!!」

フェリス「そうですよ?」

魔王「く、今まで演技に騙されていた!!洗脳すると言うことはどう言うことかわかってるだろ‼」

フェリス「ええ、わかってます。でもしょうがないじゃないですか?好きなんです………独占したいじゃないですか?」

魔王「人権を無視して得られる愛は……」

フェリス「愛さなくていいです。得られなくていいです。嘘でもいいです。ふふふ………ははははは!!絶対あなたに渡さないこれだけで嬉しい」

魔王「くっ………悪魔め」

フェリス「今さら、10年前から悪魔です」

魔法戦士「おい、フェリス。魔王はけが人」

魔王「!?」

フェリス「すいません」

魔法戦士「何を話していたか知らないけどもあまり無茶はいけない」

フェリス「優しいですね」

魔法戦士「大切な人だからな」

魔王「う、うぐ」(魔法戦士は洗脳されてるなんて………わからない)

魔法戦士「フェリス話があるんだろ俺に」

フェリス「なんでわかったんです!?」

魔法戦士「早く俺の部屋に来い」

フェリス「はい……魔王」

魔王「話すことは無いわ」

フェリス「私もです」

魔法戦士の部屋
報告はしたので………話すことは一つ

フェリス「では、そろそろ戦争がやって来ます」

魔法戦士「そうだな……」

フェリス「スパイ等を炙り出しや、議会をまとめないと行けません。王は象徴であり議会が決定を下します」

魔法戦士「………いや、そんなのは聞きたくないんだよ。戦争だ国同士のな。お前はそれでいいのか?」

フェリス「いいとは?」

魔法戦士「この国に思いれはないだろう。戦う理由がない」

魔法戦士「お前は働き者だ。だが………お前はそれでいいのかって」

フェリス「………う、うれしいです。私の事を考えてくださって‼」

魔法戦士「そりゃ………なぁ……照れる」(そりゃー好きな女だもんなー)

フェリス「魔法戦士は覚えてますか?最初のこと」

魔法戦士「風の精霊と出会ったときか……覚えてるよ。全部決まってたことでも大切な思い出だな」

フェリス「ええ、大切な思い出です。そして私は風の精霊であり、契約者のために頑張って行くのが契約内容です」

魔法戦士「契約内容もお前は決めたもんだったんだろ?過去で」

フェリス「ええ………契約破棄は許されないとも全部。ですから魔法戦士。今も昔も私が戦う理由は魔法戦士のために」

魔法戦士「そうか……そうだよな芯が強いもんなお前は。風の精霊らしいふよふよした感じでもな」

フェリス「………魔法戦士」

魔法戦士「………」

フェリス「……………」

魔法戦士「洗脳された契約なんか要らないな……………フェリス!!」

フェリス「はっ!!御主人さま」

魔法戦士「お前の忠義は!!」

フェリス「あなたの槍となり!盾となり!守ることです‼例え親しい仲が敵になろうと、敵には慈悲はなく!!ただただあなたのお側に付き従います!!」

魔法戦士「お前には……酷いことを頼もうとしても?」

フェリス「私はあなたの武器です……精霊は魔法使いの武器です。共存共栄を目指す武器であり、如何なる事があろうと裏切りません」

魔法戦士「なら、前線に立つぞ俺。議会も俺が行く」

フェリス「そ、それは危ないです!?」

魔法戦士「全力で守ってくれるんだろ……信じてるさ」

フェリス「…………ええ、守って見せます‼」

魔法戦士「なら……フェリス!!」

フェリス「はい!」

魔法戦士「全力で勝ちに行くぞ……神に」

フェリス「ええ、望むところです」

魔王のへや

魔王「……」

魔法戦士の声が聞こえた

熱い誓い

洗脳

ではない

魂からの誓いに聞こえた

魔王「………私も」

やることはやらなくては

そう待っている人が居る

側近

一人で戦っている

場面が変わって
敵国の路地に入った宝石店

エリ「ここが……」

土魔法使い「入ろう………」

お忍びで来た

魔法戦士に教えてもらった。

ここにいる

ここに

母さんを捨てた男が

拳を強く握って店に入る

カラカラン

店の鐘が鳴り響く

店には色んな色の宝石が展示されている。原石も売っている。

???「いらっしゃい」

エリ「あっ!?えっ!?」

店員を見て私は驚く
燃えるような髪、切れ長の目
懐かしい声

エリ「か、母さん?」

土魔法使い「母さんだって?死んだはずでじゃ……」

???「えっと、お母さんじゃないですね……」

エリ「ご、ごめんなさい」

???「でも…………姉妹ですね私たち」

エリ「ど、どういうこと!?」

火竜「私は竜姉の父違いの子です。名前を火竜と言いいます」

エリ「エリって言います………ごめんなさい」

火竜「いいえ、母さんが死んだのはただの自然淘汰です。ドラゴンとはそおいうものです気にしなくてもいいわ……残念ですけど」

エリ「………」

火竜「飛龍王!!お客様ですよ‼」

土魔法使い「飛龍王?」

飛龍王「ん、なんだい?竜姉子」

火竜「エリちゃんが来ました」

店の奥から少年が現れる。
少年だが眼の奥に強者の自信が見え隠れしていた。
背筋が伸びる。

エリ「お父さん?」

火竜「………」

飛龍王「ああ、そうだね」

エリ「…………くっ!!」

パチーン!!

土魔法使い「ちょ!!」

エリ「この!!屑!!母さんはずっとずっと寂しがってたんだ‼」

エリ「いつもいつも空を仰いで‼私の前では父さんのこと喧嘩別れって嘘ついてさ!!寂しそうなでも満足した顔で待ってたんだよ!!」

エリ「なんで………帰って来なかったんだよ」

飛龍王「ご、ごめん」

エリ「母さん死んじゃったんだよ?なんで………なんで!!」(私が私が捕まらなかったら死ななかったのに‼)

飛龍王「………すまないと思ってる全部俺のせいだ。恨むなら恨んでもらって構わない」

エリ「違う!!母さんのために哀しんだりなんでしないのかって!!」

ドラゴンオーブを取り出す

エリ「………ばか!!」

ドラゴンオーブを投げつけ店を飛び出す。

土魔法使い「ちょっと!!」

飛龍王「いてて、竜姉の宝玉堅いぞ」

火竜「…………私行ってきます!!飛龍王店番頼みます‼あと………ごめんなさい飛龍王」

飛龍王「う、うん………竜姉子謝るのなんで?」

火竜「………占い師の言う通り女難の相がでてますよ」

飛龍王「気、気にしてなんかないんだからな!!」(当たりすぎんだよ‼)

店の前

ガシッ

土魔法使い「捕まえた」

エリ「は、はなして」

土魔法使い「嫌だ……何が納得できないんだ?」

エリ「………」

土魔法使い「……悪いのは奴隷商人だお前は悪くない」

エリ「……うぅうううう!!」

カランカラン

火竜「近いですね!?」

土魔法使い「手慣れてるんで」(女遊びがバレたときの拘束は得意だ)

火竜「…………エリちゃん……ごめんなさい。そして飛龍王の事情も話すからそれを聴いて考えてほしいの」

エリ「……グスン」

土魔法使い「どうぞ、だって」

火竜(飛龍王の子かわいい!!)

火竜「はっ!………ええっと先ずは飛龍王の事情ね。飛龍王はエルダードラゴンであり………そして同じエルダードラゴンの黒龍の派閥に真正面から敵対してるの飛龍王は火竜の派閥一応は属してるの」

土魔法使い「人間臭い」

火竜「知恵があれば欲もある。人間と一緒。そしてエルダードラゴンは議会のルール以外で黒龍は残虐非道な行動をしているし、議会を独り占めしようとしている火竜の派閥は個人主義だけどそれだけは反対して喧嘩してるわ」

土魔法使い「それとこいつの母さんはなんの関係が?」

火竜「私の母さんは火竜の中でも古く……派閥のリーダーになれる実力者であり誰よりもドラゴンという種らしい生き方をしてた。議会に帰ってきたら一大派閥になる……黒龍に狙われるわね。飛龍王はそれを危惧した……だから遠ざけたの」

土魔法使い「お前の母さんすげーな」

エリ「………母さんは強いもん……ずずず」

土魔法使い「はい、ハンカチ」

エリ「ちーん」

火竜(かわいい!!飛龍王もかわいいのに!!)

火竜「母さんに説明しに行ったわ……黒龍に狙われるって」

土魔法使い「で?」

火竜「黒龍は根絶やしにしてねって言われたわ………でも、それから数年後……エリちゃんを人質にされ母さんは計略の通りこの世を去ったわ……」

エリ「ど、どれい商人って!!」

火竜「黒龍姉が雇った………傭兵よ………竜姉の弱みは愛した人の子。母さんも自信はあっても無理だったのよ油断したわね。そしてごめんなさい」

エリ「なんで謝るの?」

土魔法使い「そうだ、話を聞き限り悪いのは黒龍じゃないか?」

火竜「………飛龍王を責めないで欲しい。責めるなら私を何故なら」


火竜「母さんを見捨てたのは私だかた」

土魔法使い「!?」

エリ「!?」

火竜「………」

火竜「予想できてた事だったのあなたが狙われる事って……だから飛龍王に」




火竜「狙われないよう、大事と思われないよう母さんに近づかない事を進言したのは私」


エリ「おまええええ!!」

ガシッ

服を掴む!!

エリ「どうして‼どうして‼」

火竜「嫉妬かな………飛龍王は私にだけ胸の内を教えてくれたわ………全部、好きな人が2人」

エリ「火竜姉ちゃん………もしかして」

火竜「飛龍王のこと、好き。母さんによく似てるって言われるけど…………好みも似るとは思わなかった」

火竜「…………だからごめんなさい………飛龍王を向かえさせていれば抑止力ぐらいはなったのに」

飛龍王「話が長いけど………客が入れんから店内でしない?」

火竜「ひゃい!?………聞こえてました?」

飛龍王「いや?だから俺も混ぜてもらおうと思った」

火竜「ええっと皆さん入りましょう」

店内の奥
リビング

エリ「………」

火竜「はい紅茶」

土魔法使い「………」

飛龍王「で、何処までを?」

火竜「黒龍の陰謀を話したところから」

飛龍王「話さなくていいのに………俺が悪いでいいじゃないか……」

火竜「黒龍が悪いのに……私もですが………被るのは違います」

火竜「それに…………泣きはしなくても哀しんだりしてたでしょう…………知ってるんです。亡骸に一緒に行きましたよね」

飛龍王「…………」

火竜「復讐に関わってほしくない。考えは口に出せ」

飛龍王「僕の悪いくせだなー」

エリ「お父さん………ごめん。母さん………お父さんのこと大好きだって言ってたよ」

飛龍王「わかった。これを」

テーブルに二つ小さい箱が置かれる

飛龍王「ここは宝石屋だから二人に」

土魔法使い「???」

エリ「なんだろ」

箱を明ける

ルビーとサファイヤの指輪が入っていた

エリ「!?」

土魔法使い「エンゲージロング!?」

飛龍王「あげれなかったからね……竜姉子の自信作さ」

火竜「ははは……頑張った」

火竜のお姉さんが複雑な表情で指輪を見つめる。

飛龍王「二人は仲が良さそうだし。良かったよ……エリ、今度は幸せになれよ……沢山」

エリ「えっと……う、うん」

土魔法使い「俺が絶対幸せにしますっす。もうこいつが居ないとダメになっちゃいそうで」

エリ「土魔法使いはだらしないからなー」

まじだwww

もう本当にいつになっても誤字が酷いな………

飛龍王「………戦争が始まるが」

土魔法使い「………俺は戦います祖国です」

エリ「私も……土魔法使いの役に立ちたい!!」

飛龍王「………生き残ってくれればそれでいいかな。彼女がそちらの陣営だし」

火竜「私たちは動けないわ。議会の考えで決まるけど」

飛龍王「緑の髪の精霊に議会の開催日をメモしたのがある………来るなら連絡ちょうだいって言っといて」

エリ「フェリスお姉さんにですか?」

飛龍王「うん」

土魔法使い「彼女は一体なんなんですかね~」

飛龍王「ああ………それは後にわかるよきっと………忠告。好きな相手に狂うのは不幸になるぞってね」

エリ「?」

火竜「好きな相手にね~」

場面変わって魔法国の仕事部屋
魔法戦士の兄

魔法戦士の兄「兵を集めだしたらしいな………」

兄嫁ハーピー「うん……報告書はそう書いてる」

兄嫁のハーピーに仕事を手伝ってもらっている。なかなか不器用だが助かる。判子押しとかな

魔法戦士の兄「うーむ………報告すべきか……しかし未だに議論は不戦交戦で揉めてるし。インフラは直ぐに決まるのになー」

顎を手で摘まみながら悩む

兄嫁ハーピー「うーん。私わかんない。でも疲れてるよ?休まない?」

むにゅ

背中に暖かい感触が。最近ご無沙汰だ

魔法戦士の兄「ああ……休もう」(俺は交戦で国を守りたい。こいつのいれる場所は残念ながらここしかない………負けたら淘汰される。奴隷に戻る)

魔法戦士の兄「絶対守って見せる」

場所は変わり
ヴォルカの屋敷の台所

魔法戦士の母は悩んでいた

目の前の女に

ヴォルカ「………フェリス」

フェリス「なんでしょうか?」

台所でメイドと一緒に料理の仕込みをしている彼女を呼びかける

ヴォルカ「あなた……最近認めたそうね………洗脳したって」

フェリス「ええ、義母様」

ヴォルカ「…………解きなさい。そして消えなさい」

フェリス「解けてます。この前の戦闘で遅いですが………消えるのは嫌です」

ヴォルカ「魔法戦士は私のよ?」

フェリス「魔法戦士が決めることです。では仕込みが残ってるので失礼します。ああ、あと戦争で前線張るそうです魔法戦士は………」

ヴォルカ「!?」

ヴォルカ「あ、あぶないわよ!!」

フェリス「祖国を守りたい。そう言ってました………私はどうでもいいんですが過ごした国を大切にしたい気持ちはわかります。大切にしたい想い出も」

ヴォルカ「…………私もよ………」

フェリス「羨ましいです………一緒に過ごせて」

ヴォルカ「…………」

小さい魔法戦士を思い出す

洗脳されていたという時期

ヴォルカ「洗脳って言っても……根は変えていない。洗脳を気付いたのは紋章をみてからだったけど」

一切あの子があの子らしくない事はなかった。

ヴォルカ(……やっぱり最初見たときから………悔しいけど黙っとくわ)

恋に落ちるは洗脳と言ってもいいのなら、それは洗脳なのだろう。

ヴォルカ「………ああ、悔しい」

ヴォルカ「戦争準備しよ」

きっと今回は大変だ

ヴォルカ「息子を殺させはしないわ‼」

祖国を守る気なぞない
子を守るためについでだ

そう、ついで

ついでに思い出も守る

魔法戦士の育った国を




私は屋根上で風を詠んでいる
魔法戦士も腰掛けている

フェリス「魔法戦士」

魔法戦士「なんかわかったか?」

フェリス「ええ、わかりました」

魔法戦士「そうか……薄々だがわかるな」

フェリス「そうですね。答え合わせしましょう」


魔法戦士&フェリス「戦争が始まった」


その次の日には、至るところで出兵が始まる。

方向は魔法国へ

軍靴の音が、喧騒が魔法国に迫る

魔法国は準備ができていない

しかし、そんなことをは関係はない
何故ならそれが戦争だ……

だが

彼等は最大の過ちを犯した

それは…………

次スレ立てます。

戦争

です。

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