【安価】遊矢「バッドエンドから始まる」 (718)

・遊戯王ARC-VのSSだけどTFSPのモブとか出すかもしれない

・安価、コンマあり

・(デュエルシーンは多分)ないです

・飽きたらやめる

・エロ、マジキチはやめろミザエル

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428708828

遊矢「はぁ、はぁ……俺は、星読みの魔術師と時読みの魔術師のスケールでペンデュラム召喚!」

遊矢「現れろ、オッドアイス・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「俺はこれで、ターンエンドだ……」LP100

零児「強い……まさかこれほどとは……!」LP200

遊矢「俺達二人でも全然歯が立たないなんて……なんて強さなんだ……!」

零王「零児、それに榊遊矢。所詮お前達の力などこんなものだ……私のターン!」LP2000

零王「お前達はこのターン、すべての次元の力を束ねる絶対なる神の力を目撃する……」

零王「私はレスキューラビットを召喚し、モンスター効果を発動する!」

 
 
 
《レスキューラビット/Rescue Rabbit》

効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはデッキから特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

零王「レスキューラビットを除外し、デッキからレベル4以下の同名通常モンスターを2体特殊召喚!」

零王「現れよ! 2体のヴェルズ・ヘリオロープ!」




《ヴェルズ・ヘリオロープ/Evilswarm Heliotrope》
通常モンスター
星4/闇属性/岩石族/攻1950/守 650
ルメトモ ヲンエウユシ ツメハ イカハ ンネヤジルナウコウス
ノズルエヴンイ イシマタノラレワ ルナクアヤジ テシニイスンユジ

遊矢「攻撃力1950のモンスターが2体……だけど攻撃力2500のオッドアイズには!」

零児「いや、奴の狙いは別だ!」

零王「そう……私の場にはレベル4のモンスターが2体!」

遊矢「……エクシーズ召喚か!」

零王「私は2体のヴェルズ・ヘリオロープでオーバーレイネットワークを構築!」

零王「エクシーズ召喚! ランク4! ダイガスタ・エメラル!」



《ダイガスタ・エメラル/Daigusto Emeral》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
●効果モンスター以外の
自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。

零王「ダイガスタ・エメラルのオーバーレイユニットをひとつ使い、モンスター効果を発動」

零王「墓地から効果を持たないモンスターを1体選択して特殊召喚する!」

零王「蘇れ! 儀式モンスター、マジシャン・オブ・ブラックカオス!」

 
 
 
《マジシャン・オブ・ブラックカオス/Magician of Black Chaos》

儀式モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
「カオス-黒魔術の儀式」により降臨。

零王「さらに! 私はライフを1000支払い、手札から魔法カード・簡易融合を発動!」LP2000→1000

零王「これにより、レベル5以下の融合モンスターをエクストラデッキから融合召喚扱いで特殊召喚!」

零王「現れよ、レベル4! 旧神ノーデン!」

零王「そしてこのモンスターが特殊召喚に成功した時、効果発動」

零王「墓地からレベル4以下のモンスターを1体、効果を無効にして特殊召喚する!」

零王「フィールドに舞い戻れ! レベル4! 虹光の宣告者!」



《旧神ノーデン》
融合・効果モンスター
星4/水属性/天使族/攻2000/守2200
SモンスターまたはXモンスター+SモンスターまたはXモンスター
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。


《虹光の宣告者/Herald of the Arc Light》
シンクロ・効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻 600/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(2):モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

遊矢「一気にモンスターを4体も……!」

零王「そう……そして今、すべての条件が整った」

零児「条件だと……!?」

零王「儀式・融合・シンクロ・エクシーズ……今すべての力を捧げん!」

零王「マジシャン・オブ・ブラックカオス、旧神ノーデン、虹光の宣告者、ダイガスタ・エメラル」

零王「この4体のモンスターをゲームから除外し……!」

零王「創星神 sophiaを特殊召喚!」

 
 
 
《創星神 sophia/Sophia, Goddess of Rebirth》

効果モンスター
星11/闇属性/天使族/攻3600/守3400
このカードは通常召喚できない。
自分・相手フィールド上に表側表示で存在する、
儀式・融合・シンクロ・エクシーズモンスターを
それぞれ1体ずつゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードが特殊召喚に成功した時、
このカード以外のお互いの手札・フィールド上・墓地のカードを全てゲームから除外する。
この効果の発動に対して魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。

零児「創星神……sophia……!?」

遊矢「なんて威圧感だ……これがすべての次元を征する力だっていうのか……!?」

零王「sophiaの効果発動! このモンスターの特殊召喚に成功した時」

零王「このモンスター以外のお互いの手札・場・墓地のすべてのカードを除外する!」

遊矢・零児「!!」

零王「これでお前達を守るモンスターもいなくなった……」

零王「sophiaよ! 今こそ終わりなき戦いに終止符を打て!」

零王「榊遊矢にダイレクトアタック!」



遊矢「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

………………
…………
……

 
 
  

 
 
 
 
 
 

――――――――――


PiPiPiPi……


遊矢「う……う~ん」ムニャムニャ

遊矢「ふあぁぁぁ……あれ?」

遊矢「ここって……ウチの近所の公園? なんでこんなところに」

遊矢「それに俺、さっきまでデュエルしてたような……夢、だったのか……?」

遊矢「っと、さっきからデュエルディスクに着信が……はい、もしもし」ピッ

柚子『やっと出た! 遊矢、今どこで何してるのよ!』

遊矢「柚子……えっと、家の近くの公園のベンチで寝てた、みたいだ」

柚子『はあ?』

遊矢「俺にもよくわかんなくて。それより、何か用か?」

柚子『なに言ってるのよ! 急がないと遅刻しちゃうわよ!?』

遊矢「遅刻……って……」チラッ


4/10(金) 8:02


遊矢「やば、もうこんな時間!?」

柚子『だから言ったでしょ! 今日は始業式よ? 新学期早々遅刻する気?』

遊矢「わ、わかった! 今すぐ向かうよ!」アタフタ

遊矢「ヤバいヤバい、急がないと遅刻だ! カバンにデッキにデュエルディスク……」

遊矢「……」

遊矢「……」

遊矢「……あれ? ウチの学校って、デュエルディスク持ち込みOKだったっけ……」

遊矢「それに、制服もこんなデザインだったか? こんな赤いジャケット着てたかな……?」

遊矢「いや、考えてても仕方ない! 早く学校に行こう!」

タッタッタッ


遊矢「はぁ、はぁ……このままじゃどう考えても遅刻だ、どうしよう」

遊矢「なんで公園で寝てたんだよ、俺……」フィィィン

遊矢「あれ? あのバイクは……」


フィィィィィン……キィッ!


ユーゴ「遊矢じゃねーか! おーい!」

遊矢「ユーゴ!」

ユーゴ「なんだよ、お前も遅刻か? 珍しいこともあったもんだぜ」

遊矢「そっちこそ、新学期早々遅刻ギリギリじゃないか」

ユーゴ「へへ……こいつの調整で徹夜しちまってさ」

ユーゴ「ちょうどいいや、お前も乗ってけよ。今ならまだ間に合うぜ」

遊矢「助かるよ、ユーゴ」ヨッコイショ

ユーゴ「ほら、ちゃんとメット被れ。……さあ、ブッ飛ばすぜっ!」ヴゥンッ!

遊矢「わっ!? ……相変わらず運転荒いな! よくDホイールのライセンス取れたよなぁ」

ユーゴ「ライセンス試験なんてちょろいもんだ! お前も取ってみろって!」フィィィィィン

遊矢「俺はライディングデュエルのプロリーグは目指してないんだけどなぁ……まあ、考えとく!」



遊矢(……ん? 俺、ユーゴと同じ学校なのか?)

遊矢(それにDホイールのライセンスとか、ライディングデュエルのプロリーグって……?)

遊矢(……ダメだ、頭がモヤモヤする。何なんだ、この違和感)

フィィィィィン……キィッ

 
 
ユーゴ「着いたぜ!」


遊矢「え……ここって」

ユーゴ「俺は駐輪場にDホイール置いてくるから、お前は先に行ってろよ」

遊矢「あ、ああ。サンキュー、ユーゴ」

ユーゴ「いいってことよ! じゃあな!」

遊矢「……」

遊矢「……やっぱり、何かおかしいような気がする」





『デュエルアカデミア 舞網校』

――――――――――

キーンコーンカーンコーン……


遊矢「ギリギリセーフ!」

柚子「遊矢! もう、新学期初日から何やってるのよ」

遊矢「はは……ごめんごめん。なんか寝ちゃっててさ、疲れてるのかも?」

柚子「まったく、相変わらずボーっとしてるんだから」

??「遊矢、柚子。そろそろ先生が来るぞ」



クラスメイト ↓1~3

昔のゲームオリジナルキャラやモンスターを出すのは控えろバレット

再安価↓1~2

人形「……」

タイタン「フハハハ、始業式に遅刻しかけるとはしょうがない奴だ」

遊矢「えっと……」

遊矢「……柚子、こいつら誰だっけ。誰かの保護者かなにか?」

柚子「え? タイタン君に人形君でしょ」

遊矢「いや、さも当たり前のように言われても困るんだけど……」

柚子「去年も同じクラスだったじゃない。まあ、人形君の本名は私も知らないんだけど」

遊矢「う~ん……こんな奴ら、去年のクラスにいたっけなぁ……」

セレナ「遊矢、遅いぞ」

遊矢「あ、セレナ。おはよう!」

沢渡「よう、遊矢!」

ユート「おはよう。遊矢、柚子」

遊矢「沢渡にユート。お前達も同じクラスだったのか?」

沢渡「そうらしいぜ。まさかセレナとユートが総合コースを選択するとは思わなかったけどよ」

遊矢「総合コース?」

柚子「スタンダードレッドのことよ。融合・シンクロ・エクシーズと幅広く勉強するの」

ユート「エクシーズコースに行こうと思っていたが、融合やシンクロについて学ぶのも必要かと思ってな」

中断します

セレナ「私もユートと同意見だ。融合を極めるためには、他の召喚法についても理解を深めねば」

遊矢「えっと……確か、融合コースのフュージョンバイオレットに、シンクロコースのシンクロホワイト」

柚子「それからエクシーズコースのエクシーズブラック、総合コースのスタンダードレッドがあるのよね」

ユート「ああ。隼はエクシーズブラックに進んで、ユーゴはシンクロホワイトのはずだ」

柚子「素良も、専門コース選択の時には絶対フュージョンバイオレットに進むって言ってた」

沢渡「他のコースじゃアクセルシンクロとかランクアップとか、かなり専門的なこともやるらしいぜ」

セレナ「ともあれ、同じコースを選択した者同士だ。一年間よろしく頼むぞ」

遊矢「ああ。これからもよろしくな!」


<ピーンポーンパーンポーン


『生徒の皆さん、これより始業式を始めます。各クラスは順番に講堂に集まってください』


遊矢「あ、もう始業式の時間か」

沢渡「おっと、覚悟しとけよ。校長の長話はやたら疲れるからな」

ユート「今日は始業式とオリエンテーションだけですぐ帰れる。我慢しろ」

セレナ「ふん。長々と祝辞を述べるより、デュエルでも見せてくれた方がよほどためになる」

柚子「まあまあ。さ、早く行きましょ」

――――――――――

 
 
校長『――で、あるからして、我がデュエルアカデミアの在校生諸君は、より一層の努力と研鑽を……』



遊矢(……う~ん、やっぱり校長の話は長いなぁ……)

遊矢(……)

遊矢(アカデミアの講堂……中央の講壇はデュエルステージにもなってて、実技の時間にデュエルしたりする)

遊矢(昼休みになるとすごく混み合う購買とか、日替わりドロー定食が人気の学食とか)

遊矢(伝説のデュエリスト達に関する映像や資料がたくさんある図書室とか……)

遊矢(確かに、去年までのことを俺は覚えてる。柚子とは初等部の頃から一緒だったし……)

遊矢(ずっと俺と一緒に戦ってきたモンスター達も……)スッ

遊矢(……っ!?)ズキッ

遊矢「うっ……」クラッ

柚子「ど……どうしたの、遊矢? 気分でも悪い?」ヒソッ

セレナ「先生を呼ぶか?」

遊矢「い、いや、大丈夫……ちょっと寝不足なだけだって、多分」

柚子「今朝公園で居眠りして遅刻しかけたくせに?」

遊矢「きっと寝足りないんだよ、ハハ……」

セレナ「ならいいが、具合が悪いならすぐに言うんだぞ」

柚子「そうよ。遊矢ってば、悩みとか考え事とか、妙に抱え込むところがあるから」

遊矢「ありがとう、柚子、セレナ。俺は大丈夫だから……」

遊矢(……)

遊矢(……そうだ。俺はちゃんと覚えてる)

遊矢(中等部に上がってからのことも、それまでのことも……)

遊矢(……それなのに)

 
 
 
 
 
 
遊矢(どうして俺のデッキに、俺の知らないカードが入ってるんだ)

 
 
 
 
 

 
 
 
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン/Odd-Eyes Pendulum Dragon》

ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
【Pスケール:青4/赤4】
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の(1)(2)のP効果は
それぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にできる。
(2):自分エンドフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のPモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
このカードが相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

 
 
 

行動安価 下2

1.柚子に会う
2.セレナに会う
3.沢渡に会う
4.ユートに会う

ユートと何をする? 下1

1.世間話をする
2.デュエルする
3.記憶の違和感について話す

――――――――――


遊矢(始業式が終わった後、教室に戻った俺達は総合コースのオリエンテーションを受けた)

遊矢(色んなプリントとか、新しいテキストとかをカバンに仕舞い込んで……それで、今は放課後だ)

遊矢(俺の頭の中は、見覚えのないドラゴン……オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで一杯だった……)


遊矢「う~ん……やっぱり、どうしても思い出せない」

遊矢「そもそもペンデュラムって何なんだ? カードの半分が緑色のモンスターなんて……?」

遊矢「俺のデッキに入ってる他のオッドアイズ・ドラゴンは普通のモンスターカードなのに……」

ユート「遊矢」

遊矢「ん? ……ユート?」

ユート「始業式の時から気になっていた。元気がないみたいだが、大丈夫か?」

遊矢「ああ……いや、なんでもないよ。大丈夫」

ユート「……」

遊矢(ひょっとしてユートならペンデュラムについても知ってるかな? いや、でも……)

ユート「遊矢、ちょっとこっちに来てくれ」グイッ

遊矢「えっ? ち、ちょっと、まっ」

スタスタスタ

 
 
遊矢「なんだよユート、グラウンドになんて連れてきて」


ユート「遊矢、デュエルをしよう」

遊矢「え?」

ユート「お前がなにか、すぐに解決できない類の悩みを抱えているらしいのは、俺にもわかる」

遊矢「いや、そんなんじゃないんだって。俺の勘違いかもしれないんだし……」

ユート「なら尚更だ。モヤモヤした気持ちのままじゃどんなちっぽけな悩みにも答えなんて出ない」

ユート「全力でデュエルをして、スッキリした気持ちになれれば、きっと解決法も見つかるさ」

遊矢「ユート……」

遊矢「……わかった。思いっきりやろう! ユート!」

ユート「ああ、行くぞ遊矢!」

 
 
 
遊矢・ユート『デュエル!!』

――――――――――

 
 
遊矢 LP2700 手札4

   場 EMジンライノ DEF1800     
     伏せ1枚

ユート LP3000 手札2
    場 ダーク・グレファー ATK1700
      ダーク・クルセイダー ATK1600
      伏せ2枚


遊矢「俺のターン、ドロー!」

遊矢「――来た!」

ユート「!」

遊矢「俺は光属性のEMジンライノをリリース! さらにデッキからオッドアイズ・ドラゴンを墓地に送り――」

遊矢「オッドアイズ・セイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン/Odd-Eyes Saber Dragon》
効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
(1):このカードが手札にある場合、
自分メインフェイズに自分フィールドの光属性モンスター1体をリリースして発動できる。
自分の手札・デッキ・フィールドから「オッドアイズ・ドラゴン」1体を墓地へ送り、
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。



ユート「来たか、オッドアイズ・セイバー!」

遊矢「バトルだ! オッドアイズ・セイバー・ドラゴンで、ダーク・クルセイダーに攻撃!」


オッドアイズ・セイバー・ドラゴン ATK2800 VS ダーク・クルセイダー ATK1600


ユート「くっ……!」LP3000→1800

遊矢「さらにオッドアイズ・セイバーの効果! バトルで相手モンスターを破壊して墓地に送った時」

遊矢「相手フィールドのモンスターを1体破壊する!」

ユート「俺のモンスターを一気に2体破壊したか……だが、もう攻撃可能なモンスターはいないな」

遊矢「いいや、まださ! 永続罠発動、リビングデッドの呼び声!」

遊矢「俺は、オッドアイズ・セイバーの効果で墓地に送ったオッドアイズ・ドラゴンを特殊召喚する!」

 
 
 
《オッドアイズ・ドラゴン/Odd-Eyes Dragon》

効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 
 
 
ユート「……追撃の手段を用意していたか!」


遊矢「ユートのライフは1800……攻撃力2500のオッドアイズのダイレクトアタックが決まれば俺の勝ちだ!」

遊矢「行け、オッドアイズ! ユートにダイレクトアタックだ!」

ユート「……俺は墓地から、罠カード・幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!」

遊矢「なっ!?」

ユート「相手のダイレクトアタック宣言時、このカードをモンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する!」

 
 
 
《幻影騎士団ファントム・ナイツシャドーベイル/The Phantom Knights of Shadow Veil》

通常罠
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードは通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、
モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

遊矢「くっ……なら、オッドアイズでシャドーベイルに攻撃だ!」


オッドアイズ・ドラゴン ATK2500 VS 幻影騎士団シャドーベイル DEF300


ユート「特殊召喚されたシャドーベイルは、フィールドを離れた時除外される……」

遊矢「俺はこれでターンエンド! ……流石だな、ユート!」

ユート「まあな……そう簡単にやられはしない」ニッ

ユート「俺のターン、ドロー!」

ユート「……俺はコアキメイル・ベルグザークを召喚!」

ユート「さらにベルグザークの召喚に成功した時、永続罠、コピー・ナイトを発動!」

ユート「これにより、ベルグザークと同じレベルを持つコピーモンスターが特殊召喚される!」

 
 
 
《コアキメイル・ベルグザーク/Koa'ki Meiru Bergzak》

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻2000/守 200
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に
手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、
手札の戦士族モンスター1体を相手に見せる。
または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。


《コピー・ナイト/Copy Knight》
永続罠
自分フィールド上にレベル4以下の戦士族モンスターが
召喚された時に発動できる。
このカードは発動後、その召喚されたモンスターと同じレベルの同名モンスターカード
(戦士族・光・攻/守0)となり、モンスターカードゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。

コアキメイル・ベルグザーク ☆4 ATK2000
コピー・ナイト(コアキメイル・ベルグザーク) ☆4 ATK0


遊矢「レベル4のモンスターが2体……!」

ユート「これで条件が整った……俺も切り札を出させてもらうぞ!」

ユート「俺はレベル4のコアキメイル・ベルグザーク2体でオーバーレイ!」

ユート「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙! 今、降臨せよ!」

ユート「エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 
 
 
《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン/Dark Rebellion Xyz Dragon》

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にし、
その数値分このカードの攻撃力をアップする。

遊矢「ユートの切り札……ダーク・リベリオン!」

ユート「俺はオーバーレイユニットをふたつ使い、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!」

ユート「相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その数値分をこのモンスターの攻撃力に加える!」

ユート「対象はオッドアイズ・セイバーだ! トリーズン・ディスチャージ!」

 
 
オッドアイズ・セイバー・ドラゴン ATK2800→1400

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500→3900

 
 
遊矢「オッドアイズ・セイバーの攻撃力が……!」


ユート「バトルだ! ダーク・リベリオンでオッドアイズ・セイバーに攻撃!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!」

ダーク・リベリオン ATK3900 VS オッドアイズ・セイバー ATK1400

 
 
遊矢「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」LP2700→200


ユート「……俺はこれでターンエンドだ」

遊矢「くぅっ……相変わらずすごい攻撃だな、ユート」

ユート「ああ。これが俺のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの威力だ」

遊矢「……っ」ズキッ

ユート「遊矢?」

遊矢(ダーク・リベリオン……効果……? あれ……?)

ユート「どうしたんだ遊矢、やはり体調が?」

遊矢「……ダーク・リベリオンの効果で使うオーバーレイユニットって、ひとつじゃなかったっけ……?」

ユート「……何を言ってるんだ? カードテキストにはふたつ取り除くと書いてあるじゃないか」

遊矢「そ、そうかな? ……うん、ごめん。多分俺の勘違いだ……」

遊矢(なんだ? ダーク・リベリオンは俺も知ってるはずなのに、何かが違うような……?)

遊矢(考えてても仕方ない。デュエルに集中だ!)

遊矢「俺の……ターン!」

遊矢「……!」

 
 
つ≪オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン≫


 

デュエルシーンの構成が難しい。助けてくれ遊星ぇぇぇ!

一旦中断します

遊矢(オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン……)

遊矢(戦闘ダメージを2倍にする効果があるこいつなら、あるいは……)

遊矢(だけど、ユートの場には攻撃力3900のダーク・リベリオンがいる。どうすれば1800のダメージを……?)

遊矢「なら……俺は魔法カード、貪欲で無欲な壺を発動!」

遊矢「メインフェイズ1開始時に、自分の墓地の種族が異なるモンスター3体を選んでデッキに戻す!」

遊矢「俺はドラゴン族のオッドアイズ・セイバー、岩石族のジンライノ、昆虫族のアメンボートを選択!」

遊矢「それらをデッキに戻してシャッフル……そして2枚ドロー!」

《貪欲で無欲な壺/Pot of Dichotomy》
通常魔法
メインフェイズ1の開始時に自分の墓地から
異なる種族のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを2枚ドローする。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。



ユート「だがその代償として、このターンバトルフェイズを行うことができない……」

遊矢(……ダメだ、この手札じゃダーク・リベリオンは倒せない!)

遊矢「俺はオッドアイズを守備表示に変更し、カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「……逆転のカードは引けなかったようだな。ならば俺のターン、ドロー!」

ユート「ダーク・リベリオンでオッドアイズを攻撃! 反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 
 
ダーク・リベリオン ATK3900 VS オッドアイズ DEF2000

 

遊矢「オッドアイズは破壊される……!」
 
ユート「俺はこれでターンエンド……」

遊矢「まだだ! エンドフェイズに速攻魔法発動! イリュージョン・バルーン!」

ユート「! そのカードは……!」

 
 
 
《イリュージョン・バルーン/Illusion Balloons》

速攻魔法
(1):自分フィールドのモンスターが破壊されたターンに発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中から「EM」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
残りのカードはデッキに戻してシャッフルする。



遊矢「自分のデッキの上から5枚を確認して、その中のEMを1体特殊召喚する!」

遊矢「――来てくれ 俺のモンスター達!」

≪補給部隊≫
≪サイクロン≫
≪オッドアイズ・セイバー・ドラゴン≫
≪死者蘇生≫
≪EMウィップ・バイパー≫

 
 
遊矢「……よし! 俺はEMウィップ・バイパーを守備表示で特殊召喚!」


ユート「やるな……だが、今の状況では壁モンスターを増やしたにすぎない!」

遊矢「ひっくり返してみせるさ! 俺のターン……ドロー!」

遊矢「俺は魔法カード、EMキャスト・チェンジを発動!」

遊矢「手札のEMモンスターを好きな数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフル!」

遊矢「その後、デッキに戻した数+1枚ドローする!」

遊矢「俺は手札からEMソード・フィッシュ、フレンドンキー、ディスカバー・ヒッポを公開しデッキに戻す!」

遊矢「そして、デッキから4枚のカードをドロー!」

 
  
 
《EMキャスト・チェンジ》

通常魔法
「EMキャスト・チェンジ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札の「EM」モンスターを任意の数だけ相手に見せ、
デッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数+1枚をデッキからドローする。

ドクン

 
 
遊矢「……!」

 
 
ドクン

 
 
遊矢(ペンデュラム……そうか、そういうことだったのか)

 
 
ドクン

 
 
遊矢(どうして忘れてたんだ? ……俺の仲間達のことを!)

遊矢「俺はEMウィップ・バイパーの効果発動!」

遊矢「1ターンに1度、フィールド上の表側表示モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!」

遊矢「俺はダーク・リベリオンの攻撃力と守備力をターン終了時まで入れ替える!」

 
 
ダーク・リベリオン ATK3900→2000 DEF2000→3900

 
 
ユート「ダーク・リベリオンの攻撃力を下げられたか……! だがウィップ・バイパーの攻撃力では!」


遊矢「これで終わりじゃない! ――お楽しみは、これからだ!」

昼過ぎまで中断

遊矢「俺はスケール3のEMパートナーガと、スケール5のEMチアモールで、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【5】

  
 
 
《EMパートナーガ/Performapal Partnaga》

ペンデュラム・効果モンスター
星5/地属性/爬虫類族/攻 500/守2100
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
自分フィールドの「EM」カードの数×300アップする。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は自分フィールドの「EM」モンスターの数×300アップする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
レベル5以下のモンスターは攻撃できない。

 
 
《EMチアモール/Performapal Cheermole》

ペンデュラム・効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 600/守1000
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドのPモンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
「EMチアモール」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力の数値によって以下の効果を適用する。
●そのモンスターの攻撃力が元々の攻撃力より高い場合、
そのモンスターの攻撃力は1000アップする。
●そのモンスターの攻撃力が元々の攻撃力より低い場合、
そのモンスターの攻撃力は1000ダウンする。

ユート「ペンデュラムモンスター……だと? 何なんだ、そのモンスターは……!?」

遊矢「悪いけど俺もよくわからない! けど……戦い方は覚えてる!」

遊矢「さらに俺は速攻魔法、ペンデュラム・ターンを発動!」

遊矢「セッティング済みのチアモールのペンデュラムスケールを、5から8に変更する!」

 
 
 
《ペンデュラム・ターン/Pendulum Shift》

速攻魔法
(1):自分または相手のPゾーンのカード1枚を対象とし、
1~10までのPスケールを宣言して発動できる。
このターン、そのカードは宣言したPスケールになる。

【3】 P E N D U L U M 【5→8】

 
 
遊矢「これで、レベル4~7のモンスターが同時に召喚可能!」


遊矢「――揺れろ、魂のペンデュラム!」

遊矢「天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 出でよ、俺のモンスター!」

遊矢「雄々しくも美しく輝く、ふた色の眼! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」


オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7 ATK2500

ユート「新たなオッドアイズ……遊矢の新たな切り札というわけか」

遊矢「オッドアイズだけじゃない……俺のモンスター達がオッドアイズに力を与える!」

ユート「なに?」

遊矢「EMチアモールのペンデュラム効果! 自分フィールドのペンデュラムモンスターの攻撃力を300アップ!」

遊矢「さらにEMパートナーガのペンデュラム効果! 1ターンに1度、自分のモンスター1体の攻撃力を」

遊矢「自分フィールドのEMの数×300アップする!」

遊矢「これにより、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃力は合計1200アップ!」

 
 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500→3700



ユート「攻撃力3700だと!?」

遊矢「そして守備表示のEMウィップ・バイパーを攻撃表示に変更して……バトルだ!」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、ダーク・リベリオンに攻撃!」

遊矢「そのふた色の眼で捉えたすべてを焼き払え! 螺旋のストライクバースト!」


オッドアイズ・P・ドラゴン ATK3700 VS ダーク・リベリオン ATK2000


ユート「永続罠発動! 安全地帯!」

遊矢「!」

ユート「このカードがある限り、ダーク・リベリオンは戦闘及び効果では破壊されない!」

 
 
 
《安全地帯/Safe Zone》

永続罠
フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、
戦闘及び相手のカードの効果では破壊されない。
また、そのモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できない。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

ユート「オッドアイズとダーク・リベリオンの攻撃力の差は1700……この攻撃を喰らってもライフは100残る」

ユート「そしてこのターンの終了時にウィップ・バイパーの効果は終了し、ダーク・リベリオンの攻撃力は元に戻る」

ユート「次のターン……ダーク・リベリオンの反撃で俺の勝ちだ!」

遊矢「悪いが、次のターンは来ない!」

ユート「なに!?」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが相手モンスターとバトルする時」

遊矢「そのバトルで相手に与えるダメージは2倍になる!」

ユート「!」

遊矢「よって、このバトルでユートに与えるダメージは……3400だ!!」

ユート「っ……ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」LP1700→0

 
 
 
遊矢 LP200 VS ユート LP0




遊矢 WIN!
 

――――――――――

 
 
ユート「見事だった、遊矢。君も着実に強くなってるな」


遊矢「……ありがとう、ユート。俺もユートとのデュエルで、なにか吹っ切れた気がするよ」

ユート「力になれたのなら何よりだ。ところで……あのカードは何なんだ?」

遊矢「ああ、ペンデュラムカードのこと?」スッ

ユート「下半分が緑色で……効果が2種類? それに両脇のこの数字は?」

ユート「遊矢が使っていたEMデッキに、こんなカードは入っていなかったはず……」

遊矢「……ユート、実は……」

カクカクシカジカ

 
 
ユート「記憶に違和感、か。確かに妙な話ではあるが……」


遊矢「実際、ユートも知らなかったペンデュラムカードがデッキに入ってたんだ。夢や幻の類じゃないと思う」

ユート「そうか……このことは他のみんなには?」

遊矢「いや、ユートにしか」

ユート「……わかった。俺も、隼や他の仲間達に相談してみよう」

遊矢「アカデミアの偉い人にでも聞けば、ペンデュラムのことは何かわかるかな……?」

ユート「俺はあまり大っぴらにすべきではないと思う。何せそのカードにはまだ謎が多いからな」

遊矢「とにかく、今日はありがとう、ユート。楽しいデュエルだったよ」

ユート「デュエルならいつでも受けて立つさ。また何か迷うことがあったら、相談してくれ」

 
 
 
遊矢「……さあ、これからどうしようかな」

 
 
 
下2

1.柚子に会う
2.セレナに会う
3.沢渡に会う
4.帰宅

何をする? 下1
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う

・コミュニケーションを取ったりデュエルをした相手に好感度カウンターをひとつ置く
・好感度カウンターが4~5くらいになったらイベントを進行させる
・女性キャラ相手には「デートに誘う」選択肢を追加しキャッキャウフフすることができる

【現在の好感度】
 柚子☆1
 セレナ☆1
 沢渡☆1
 ユート☆2


我はこれでターンエンド

――――――――


遊矢「あ、セレナ!」

セレナ「遊矢。……身体の具合はもういいのか?」

遊矢「ああ、大丈夫だよ。心配かけてごめん」

遊矢「セレナはもう帰るのか? 部活とか……」

セレナ「いや、部活動はしていない。放課後もデュエルの訓練に当てたいからな」

遊矢「そっか。セレナらしいな」

セレナ「まあ、遊矢や柚子のようにアクションデュエル部門のプロリーグを目指すのなら」

セレナ「体力をつけるために運動部に入るのもいいかと思ったのだが……」

遊矢「じゃあ、セレナもアクションデュエルでプロを目指すのか?」

セレナ「……まだ結論は出ていない。それを見つけるのも、スタンダードレッドを選択した理由のひとつだ」

セレナ「そもそも、デュエルアカデミアに入学したのも家族の意向だった……」

遊矢「セレナの家って、確かアカデミアの創始者一族の親戚だったっけ」

遊矢(すごい箱入り娘のお嬢様っぽいんだよな、セレナって……電車やバスの乗り方も知らなかったし)

セレナ「そうだ。赤馬理事長への配慮とか、そういうしがらみもあったかもしれないが……」

セレナ「私は何ひとつ自分の意志で決められなかった。だからこそ、自分の将来は自分で決めたい」

遊矢「自分の、将来……そのために、融合もシンクロもエクシーズも全部扱う総合コースに?」

セレナ「もちろん、デュエリストとしての自分を高めるためでもある。そこはユートと同様の理由だ」

遊矢「……なんか、すごいな。セレナは」

セレナ「?」

遊矢「俺……昔から、父さんみたいなエンタメデュエリストになりたいって思ってたんだ」

セレナ「遊矢の父……榊遊勝か。今はワールドツアーで長く不在だと聞いたが」

遊矢「父さんに追いつきたくてアクションデュエルを始めたけど……それでも時々、こう思うんだ」

遊矢「俺はただ父さんの真似をしてるだけで、自分のエンタメを見つけられてないんじゃないか……って」

セレナ「自分のエンタメ、か」

遊矢「ただ漫然と父さんの背中を追ってるだけにも思えて、俺は一体どこに行ったらいいんだろうって」

遊矢「そもそも、セレナみたいに本気で自分の将来について考えたことってあったのかな……ってさ」

遊矢「俺、そういうモヤモヤした気持ちになると、立ち止まって動けなくなっちゃうから……」

遊矢「だから、精一杯自分のやりたいことを探そうとしてるセレナはすごいなって思う」

遊矢「ライディングデュエルでプロ目指してるユーゴみたいに、自分の夢をしっかり持ってる奴も……」

セレナ「……お前が思うような、大したことではない」

遊矢「そんなことないさ。俺は立派だと思うよ」

セレナ「自分の本当の夢を見つけられていないという点で変わりはない」

セレナ「ただ、デュエルが好きだという気持ちがあるだけだ。みんなと同じように」

セレナ「……遊矢と同じように、な」

遊矢「デュエルが好き、か……」

セレナ「第一、お前は少し難しく考えすぎている」

セレナ「確かに私も、アカデミアへの入学自体は自分で決めたことではなかったが……」

セレナ「将来もデュエルに携わっていたいと思うのは、私自身、デュエルが好きだからだ」

セレナ「遊矢が人を楽しませるデュエリストになりたいと思ったことは、父である榊遊勝の影響だとしても」

セレナ「人を笑顔にさせたいという気持ちや、デュエルを楽しむ気持ちは、遊矢自身のものだろう」

セレナ「だから、自分が一番楽しめること、自分が一番望んでいることが、結局一番正しいんだ」

セレナ「……それが何なのかはまだ、ハッキリとはわからない。だから探す。それだけの話だ」

遊矢「……やっぱり、セレナはすごいよ」

遊矢「君にそんな風に言われると、モヤモヤしてた自分がバカみたいだ」フフッ

セレナ「ふふん」フンス

遊矢「俺もセレナを見習って、もっと前向きに考えてみるよ。ありがとう!」

セレナ「明日から授業も始まるからな。考える材料はいくらでもあるぞ」

遊矢「あー……2年の数学の先生、宿題多いって評判なんだよなぁ。そこは憂鬱かも」

セレナ「……そろそろ帰りの電車の時間か。私はこのまま駅に向かう」

遊矢「うん、また明日。今度は一緒にデュエルしよう!」

セレナ「ああ、楽しみにしているぞ」

 
 
 
遊矢「……今日は色々あったなぁ。さあ、俺も帰ろうっと」

 
 
 
 
 
1日目終了


柚子☆1
セレナ☆2
沢渡☆1
ユート☆2

幻影騎士団、SR、月光など、使用カードが殆んどOCG化されていないキャラのデッキについてはまあなんとかでっち上げます
ユートのデッキは永続罠で展開補助などをする感じの【カオス戦士】。開闢を引いてたら即死だった

我はこれでターンエンド

――――――――――
二日目朝・榊家

 
 
遊矢「Zzz……」


洋子「遊矢ー! そろそろ起きなさーい!」

遊矢「うぅん……ふあぁぁぁ」ノビー

洋子「早く降りてきて朝ごはん食べなさい。お友達が迎えに来てるわよー」

遊矢「え? 誰かな……」

 
 
 
下2

遊矢の家に来たのは?

ミエルの所属 下1

1.クラスメイト(スタンダードレッド)
2.フュージョンバイオレット
3.シンクロホワイト
4.エクシーズブラック
5.他校生

ミエル「ダーリンっ♪」ダキッ

遊矢「わっ! ミ、ミエル? どうしてウチに?」

ミエル「うふふ……昨日ダーリン遅刻ギリギリだったでしょ?」

遊矢「う、うん」

洋子「……遊矢? それ、どういうこと」ジロッ

遊矢「ち、ちょっと寄り道しちゃってさ。気づいたら時間ギリギリで……」アセアセ

洋子「まったく。遅れないように行きなさいっていつも言ってるじゃない」

ミエル「だからミエルが迎えに来たのよ! ダーリンが遅刻したりしないように~♪」ギュウッ

遊矢「わ、わかったから! わかったからちょっと離れてくれよ」

遊矢(そういえばミエルも、俺と同じ総合コース……スタンダードレッドを選択したんだっけ)

遊矢(アカデミアでも珍しい儀式使いだから、どこを選ぶのかなって思ってたけど)

遊矢(いい子だけど、こうやって所構わずってのは相変わらずな……)

遊矢「……ん?」

ミエル「? ダーリン、どうしたの?」

遊矢「いや……なんでもない。支度するから、ちょっと待ってて」

ミエル「は~い」

遊矢(……ミエルって、俺や柚子とは別の学校だったような……気のせい、だよな)

――――――――――

 
 
ミエル「ダーリン、今日の運勢占ってあげる! ミエルの占いは百発百中なんだから!」ギュッ


遊矢「そ、それはいいんだけど、わざわざ腕組んで歩かなくてもいいだろ?」

ミエル「も~♪ ダーリンったら照れちゃってぇ」

遊矢「はは……こんなとこ柚子に見られたら、またどやされるなぁ」

ミエル「むっ……ダメよダーリン。今はミエルと一緒なんだから、柊柚子の話なんてしちゃ!」

遊矢「えぇ~……」

 
 
 
??「あ、遊矢とミエル。おはよう!」

 
 
 
誰に会った? 下2

北斗の所属 下1
1.スタンダードレッド
2.フュージョンバイオレット
3.シンクロホワイト
4.エクシーズブラック
5.他校生

夕方まで中断
次回から連取りは控えろバレット

Xセイバーのペンデュラムモンスターとか夢見てた時期がありました(白目)

>>1に質問
キャラ安価の時TFSPのキャラはアリなの?
それとも>>1が安価抜きで出すの?

>>131
モブは非安価で、あくまでモブとして出します
教師役とかモブ生徒役等で必要になったときに

例えばTFSPの沢渡さんシナリオで、3人の取り巻きが柿本・大伴・山部の代わりに
黒門暗次・光焔ねね・帝野皇一朗になってたみたいなアレです

ARC-V以外の作品のキャラも出すだけなら自由ですが明らかに扱いかねると判断した場合は軽く流したり再安価したりします

北斗「やあ、榊遊矢に方中ミエル。今朝もずいぶん見せつけてくれるね」

遊矢「北斗! 久しぶりだな……なんだか、ずいぶん会ってなかったような気がする」

北斗「そうか? 確かに春休みの間は会わなかったけどさ」

遊矢「いや、もっと長い期間会わなかったような……出番がなかったような……う~ん……」

ミエル「誰かと思えば、黒咲グループの志島北斗じゃない。ダーリンとの時間を邪魔しないでくれる?」イーッ

遊矢「……黒咲グループ? 何それ」

ミエル「エクシーズブラック高等部の黒咲隼にくっついてる腰巾着三人組のこと」

北斗「誰が腰巾着だ!」

ミエル「腰巾着じゃないなら舎弟ね」ベー

遊矢「一年の時に、刃と真澄と三人で黒咲に突っかかってワンターンスリーキルゥ…されたんだっけ?」

北斗「ああ。あと一歩というところまで追い詰めたと思ったけど、黒咲さんには敵わなかった……」

北斗「同じエクシーズ使いとして、黒咲さんは僕の目標だ。だからエクシーズブラックに入ったんだしね」

北斗「まあ、ユートがスタンダードレッドを選択したのは意外だったけど……」

遊矢「エクシーズ以外の召喚方法を勉強するのも必要だと思った、って言ってたよ」

ミエル「実際、総合コースで勉強する内容で、ミエルの儀式デッキにも応用できそうなことはたくさんあるわ」

北斗「ふぅん……僕の場合、黒咲さんがどうしてか融合を毛嫌いしてるから、影響されちゃったのかもな」

遊矢「それで、真澄はフュージョンバイオレット、刃はシンクロホワイトに進んだんだって?」

北斗「ああ。授業は別々になったけど、これからも放課後は一緒にいることが多いと思う」

ミエル「ていうかこの三人、授業が終わったらすぐ黒咲のところに行ってデュエルしてるって話よ」

北斗「黒咲さんには全然勝てないけどね。色々教えてもらってる」

遊矢「へぇ、あの黒咲がよく……」

北斗「……ここだけの話、融合アレルギーのせいで真澄に対して強く当たることも結構あるけどね」

北斗「でもそのおかげで強くなれたと思ってる。今月のクラス対抗戦が楽しみだね」

遊矢「クラス対抗戦?」

北斗「毎月、それぞれのクラスの代表者同士で交流戦をやるんだよ。オリエンテーションで説明されたろ」

遊矢「あー……そんなこと言ってたかも」

北斗「代表になれるのはクラスの成績優秀者さ。もちろん、僕も代表の座を狙ってる」

ミエル「ふふん、じゃあスタンダードレッドの代表はダーリンで決まりねっ!」

遊矢「クラス代表かぁ……俺になれるかなぁ」

ミエル「ダーリンが代表になったらぁ、もちろんミエルがタッグパートナーよ♪」ギュッ

北斗「交流戦にタッグデュエルはなかったと思うけど……」

ミエル「なんですってぇ!? ちょっとアンタ、今すぐ職員室に行って先生に掛け合って来なさいよっ!」

北斗「なんで僕がそんなことを!」

遊矢「ははは……」

遊矢「……っと、話してるうちに学校に着いたな」

北斗「それじゃ、エクシーズの教室はこっちだから」

遊矢「ああ。お互い交流戦を目標に頑張ろう!」

ミエル「ダーリン、ミエル達も教室に行きましょ♪」

遊矢「あ、ああ。恥ずかしいから腕組むのは……」タジタジ

 
 
 
遊矢「さて、放課後だ。何をしようかな?」

 
 
 
下2

1.柚子(☆1)に会う
2.セレナ(☆2)に会う
3.沢渡(☆1)に会う
4.ユート(☆1)に会う
5.ミエル(☆1)に会う
6.北斗(☆1)に会う

ユートの好感度カウンターは2だった……不注意な私を許してくれ

 
 
何をする?

1.世間話
2.デュエル

下1

スタンダードレッド
 遊矢・柚子・セレナ・沢渡・ユート・ミエル
 タイタン・人形

フュージョンバイオレット
 真澄

シンクロホワイト
 ユーゴ・刃

エクシーズブラック
 北斗
 黒咲(高等部)


我はこれでターンエンド

自分で安価を取るのか・・・

>>155
あれ……なんか自分で取っちゃってた
よりによって自分のスレに誤爆とか腹パン事案ですわ



再安価

下2
誰に会う?
1.柚子(☆1)
2.セレナ(☆2)
3.沢渡(☆1)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)

下1
セレナと何をする?
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う

これからセレナのデッキをでっち上げる作業に入るので我はこれでターンエンド

――――――――――


遊矢「昨日デュエルしようって言ったし、セレナに会いに行こう!」

 
 
遊矢「柚子が言うには、セレナは資料室で過去のデュエルの記録映像を観てるって話だったな」


遊矢「セレナー? いるー?」ガラッ

セレナ「ん? 遊矢か」

遊矢「ああ、いた。デュエルに誘おうと思ってさ……何のビデオを観てたんだ?」

セレナ「アカデミア出身のプロデュエリスト達の、在学中のデュエルの記録だ」

セレナ「クラス対抗戦や他校との練習試合の記録が主だが、参考にすべき点はとても多い」

遊矢「へぇ……セレナは勉強熱心だなぁ」

セレナ「当然だ。当面の目標はクラス代表に選ばれ、対抗戦でスタンダードレッドを勝たせることだ」フンス

セレナ「優秀な戦績を維持することは、家族に私の実力を認めさせることにもつながるからな」

遊矢「それで色々研究してるのか」

セレナ「もちろん、対抗戦に向けて努力しているのは私だけではない」

セレナ「クラスメイト達は学友であると同時に競争相手だ。負けるわけにはいかない」

遊矢「……ところでさ、セレナ。昔の記録の中にペンデュラムカードって出てきてなかったかな?」

セレナ「ペンデュラム……? クラスター・ペンデュラムか? あまり使われているところは見たことないな」

遊矢「いや、そういうのじゃなくて……ほら、こういうカードなんだけど」スッ


つ≪オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン≫


セレナ「……なんだ、この変なカードは。偽物か?」

遊矢「いや、デュエルディスクにもちゃんと認識されるし、多分正規品」

遊矢「ペンデュラムモンスターっていうんだけど、セレナも知らないか?」

セレナ「ああ、こんなカードは初めて見る」

遊矢「俺もよくわからないんだ。いつの間にか持ってて、でも使い方は知ってた」

遊矢「この間ユートとデュエルした時に使ったんだけど……」

セレナ「ふむ。……なら遊矢、私ともデュエルしろ」

遊矢「え?」

セレナ「未知のカードだというなら、私も戦ってみたい。いいな?」

遊矢「ああ、もちろんいいよ。元々セレナとデュエルするつもりで探してたんだし……」

セレナ「決まりだな。それじゃあ近くのデュエルコートに移動するぞ」ガタッ

――――――――――

 
 
『DUEL-MODE STAND BY』



セレナ「アクションフィールドはなし、通常ルールのスタンディングデュエル。いいな?」

遊矢「わかった。俺もそれでいい」

セレナ「ペンデュラム……未知のモンスターが相手か。ワクワクするな」フフッ

遊矢「よーし、行くぞセレナ!」

 
 

遊矢・セレナ『デュエル!!』

――――――――――

 
 
遊矢「先攻はもらった! ……よし、早速ペンデュラムカードを使える!」


遊矢「俺はスケール3のEMヒックリカエルと、スケール6のEMリザードローで」

遊矢「ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【6】




《EMエンタメイトヒックリカエル/Performapal Turn Toad》
ペンデュラム・効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 0/守 800
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
【モンスター効果】
(1):自分バトルフェイズに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更し、その攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。


《EMエンタメイトリザードロー》
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
「EMリザードロー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにもう片方の自分のPゾーンに
「EMリザードロー」以外の「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「EMリザードロー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターが
相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分フィールドの「EM」モンスターの数だけ自分はデッキからドローする。

セレナ「モンスターを魔法カードのようにフィールドに配置するだと……?」

遊矢「それだけじゃない! これで左右のペンデュラムスケールの数字の間のレベル……」

遊矢「つまり、レベル4~5のモンスターを同時に召喚可能!」

セレナ「何? ペンデュラムにはモンスターを大量展開する能力があるというのか!」

遊矢「ああ! 行くぞセレナ!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 出でよ、俺のモンスター達!」

遊矢「EMプラスタートル! そしてEMアメンボート!」

セレナ「なるほどな、それがペンデュラムの効果……手札からモンスターを特殊召喚できるということか」

遊矢「召喚できるモンスターはペンデュラムスケールに左右されるけど、強力な効果だろ?」

セレナ「しかし、ただモンスターを並べただけで終わるわけがない……そうだろう?」

遊矢「当然! 俺は、レベル4のプラスタートルとアメンボートでオーバーレイ!」

遊矢「エクシーズ召喚! ランク4! 現れろ、キングレムリン!」

 
 
 
《キングレムリン/King of the Feral Imps》

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。

遊矢「オーバーレイユニットをひとつ使い、キングレムリンの効果発動!」

遊矢「デッキから爬虫類族ペンデュラムモンスター、EMパートナーガを手札に加える!」

セレナ「またペンデュラムモンスターか……」

遊矢「そしてリザードローのペンデュラム効果! ペンデュラムゾーンにリザードロー以外のEMがいる時」

遊矢「リザードローを破壊して、デッキからカードを1枚ドローする!」

遊矢「……俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

セレナ「エクシーズモンスターの召喚に、後続モンスターの確保と手札の補充……やるな、遊矢」

セレナ「私も負けてはいられない! 私のターン、ドロー!」

昼過ぎまで中断

セレナ「私は魔法カード、名推理を発動!」


《名推理/Reasoning》
通常魔法
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。



セレナ「まず相手はモンスターのレベルの数字をひとつ宣言する。さあ遊矢、宣言しろ!」

遊矢「モンスターのレベル……だったら、一番多そうな4だ!」

セレナ「その後、通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくっていき」ペラッ

セレナ「宣言されたレベルと同じレベルのモンスターが出たら、めくったカードはすべて墓地へ」ペラッ ペラッ

セレナ「違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、めくった他のカードを墓地に送る!」ペラッ ペラッ ペラッ

セレナ「……来た! 私がめくったモンスターは、カードガンナー! レベルは3だ!」

セレナ「よって、カードガンナーを特殊召喚する!」

セレナ「そしてカードガンナーの効果発動!」

セレナ「1ターンに1度、デッキの上からカードを3枚まで墓地に送ることで、攻撃力をアップする!」



《カードガンナー/Card Trooper》
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。



遊矢「攻撃力が1900に……しかも、名推理と合わせて一気に10枚以上のカードを墓地に!?」

セレナ「これで終わりではない! さらに私は、マスマティシャンを召喚し効果発動!」

セレナ「マスマティシャンの召喚に成功した時、デッキからレベル4以下のモンスターを墓地に送る!」



《マスマティシャン/Mathematician》
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/魔法使い族/攻1500/守 500
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキからレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

セレナ「私がデッキから墓地に送るのは、インフェルノイド・ルキフグス!」

セレナ「そして、墓地に存在するインフェルノイドモンスター……インフェルノイド・デカトロンを除外し」

セレナ「たった今墓地に送ったインフェルノイド・ルキフグスを墓地から特殊召喚する!」

セレナ「燃えさかる煉獄の闇より蘇れ! インフェルノイド・ルキフグス!」

 
 
 
《インフェルノイド・ルキフグス/Infernoid Harmadik》

特殊召喚・効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。

遊矢「インフェルノイド……? セレナ、それ新しいデッキ!?」

セレナ「そうだ。融合・シンクロ・エクシーズを使いこなすため、新たなカードに触れてみようと思ってな」

遊矢「いつの間に……」

セレナ「ああ、バレットに一晩で揃えさせた」

遊矢(うわぁ、セレナのお嬢様的なところを不意に垣間見ちゃったよ)

セレナ「私はインフェルノイド・ルキフグスの効果を発動!」

セレナ「1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を破壊することができる!」

セレナ「消えろ、キングレムリン!」

遊矢「! キングレムリンが……!」

セレナ「この効果を使ったターン、ルキフグスは攻撃することができないが……」

セレナ「攻撃力1500のマスマティシャンと攻撃力1900のカードガンナーならば遊矢のライフを削るには十分だ」

セレナ「行け、マスマティシャン! 遊矢にダイレクトアタックだ!」

遊矢「……そうはいかない! 永続罠、EMピンチヘルパーを発動!」

遊矢「ダイレクトアタックを受ける時、その攻撃を無効にし、デッキからEMを効果を無効にして特殊召喚する!」

遊矢「来い! EMカレイドスコーピオン!」



《EMピンチヘルパー》
永続罠
(1):1ターンに1度、相手モンスターの直接攻撃宣言時にこの効果を発動できる。
その攻撃を無効にし、デッキから「EM」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に、
魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 
 
《EMカレイドスコーピオン/Performapal Kaleidoscorp》

ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/昆虫族/攻 100/守2300
【Pスケール:青4/赤4】
(1):自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは相手フィールドの
特殊召喚されたモンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

セレナ「守備力2300……なるほど、キングレムリンを破壊された後の対策もしていたか」

遊矢「融合使いのセレナなら、攻撃力2300くらい軽く突破すると思ってたけど……」

遊矢「セレナこそ、俺の知らない新しいデッキを使ってくるなんて、ビックリしたよ」

セレナ「攻撃力1900のカードガンナーでは突破は不可能……私はカードを2枚伏せてターンエンド!」

セレナ「この瞬間、カードガンナーの効果が終了し、攻撃力は元に戻る」

セレナ「相手を驚かせるのはエンタメデュエリストの専売特許ではない」

セレナ「せっかくデュエルしようと言ったんだ。遊矢を驚かせたくてな」

遊矢「セレナ……」

セレナ「まだデュエルは始まったばかりだ……私を楽しませてくれ、遊矢」フフッ

遊矢「ああ! 俺のターン、ドロー!」

(無言のデュエル飯)

遊矢「俺はカレイドスコーピオンを攻撃表示に変更し、EMヒックリカエルのペンデュラム効果を発動!」

遊矢「1ターンに1度、モンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える!」

遊矢「対象はカレイドスコーピオン! その攻撃力と守備力がひっくり返る!」


EMカレイドスコーピオン ATK100→2300 DEF2300→100


セレナ「カレイドスコーピオンをアタッカーにするつもりか……」

遊矢「さらに俺は、セッティング済みのスケール3のEMヒックリカエルと」

遊矢「スケール8の相生の魔術師で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【8】

 
 
 
《相生の魔術師》

ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 500/守1500
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの、
Xモンスター1体とレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのXモンスターのランクはターン終了時まで、
そのレベル5以上のモンスターのレベルの数値と同じになる。
(2):自分フィールドのカードが
相手フィールドより多い場合、このカードのPスケールは4になる。
【モンスター効果】
(1):このカードの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時までそのモンスターと同じになる。

遊矢「これでレベル4~7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「今一度揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! EMペンデュラム・マジシャン! EMパートナーガ!」


EMペンデュラム・マジシャン ☆4 ATK1500
EMパートナーガ ☆5 ATK500

 
 
 
《EMペンデュラム・マジシャン》

ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1500/守 800
【Pスケール:青2/赤2】
(1):自分フィールドに「EM」モンスターがP召喚された場合に発動する。
自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
【モンスター効果】
「EMペンデュラム・マジシャン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊した数だけデッキから「EMペンデュラム・マジシャン」以外の
「EM」モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。

遊矢「パートナーガのモンスター効果! このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時」

遊矢「自分のモンスター1体の攻撃力を、EMモンスターの数×300アップする!」

遊矢「俺はペンデュラム・マジシャンの攻撃力を合計900アップする!」


EMペンデュラム・マジシャン ATK1500→2400


遊矢「そしてペンデュラム・マジシャンの効果発動! このモンスターの特殊召喚に成功した時」

遊矢「自分フィールドのカードを2枚まで選んで破壊できる」

遊矢「俺はペンデュラムゾーンのヒックリカエルと、魔法&罠ゾーンのピンチヘルパーを破壊!」

セレナ「自分で自分のカードを……?」

遊矢「もちろん、ただ破壊するだけじゃない」

遊矢「この効果で破壊した数だけ、ペンデュラム・マジシャン以外のEMモンスターをデッキから手札に加える!」

遊矢「俺はEMトランプ・ウィッチと、EMシルバー・クロウを手札に!」

セレナ「……なるほどな。不要なカードを破壊して新たなペンデュラムモンスターを手札に加える」

セレナ「ペンデュラムゾーンを空けておくことで、また別のペンデュラム効果を使うというわけか」

セレナ「また、相生の魔術師は自分フィールドのカードが相手フィールドのカードより多い場合に」

セレナ「ペンデュラムスケールが8から4に下がってしまう……」

セレナ「自分フィールドのカード枚数の調整も兼ねているということだな」

遊矢「その通り! さすがセレナ、鋭いな」

セレナ「フッ、このくらいすぐにわからなければな」ドヤッ

遊矢「セレナの読み通りさ! 俺はスケール5のEMシルバー・クロウと」

遊矢「セッティング済みのスケール8の相生の魔術師で、再びペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【5】 P E N D U L U M 【8】

 
 
セレナ「早速手札に加えたペンデュラムカードを使ってきたか!」


遊矢「ペンデュラム召喚は1ターンに1度きりだけど、ペンデュラムカードのセットは何度でもできるからな」

遊矢「さあ、バトルだ! パートナーガでカードガンナーに攻撃!」

遊矢「シルバー・クロウのペンデュラム効果で、自分フィールドのEMモンスターは攻撃力が300アップ!」

 
 
《EMシルバー・クロウ/Performapal Silver Claw》

ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/獣族/攻1800/守 700
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):このカードの攻撃宣言時に発動する。
自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は
バトルフェイズ終了時まで300アップする。

EMパートナーガ ATK800 VS カードガンナー AT400

 
 
セレナ「くっ……だがカードガンナーが破壊されたことで効果発動! デッキから1枚ドロー!」LP4000→3600


遊矢「まだまだ! カレイドスコーピオンで、マスマティシャンを攻撃!」

 
 
EMカレイドスコーピオン ATK2600 VS マスマティシャン ATK1500

  
 
セレナ「マスマティシャンが戦闘で破壊されたことで、1枚ドロー!」LP3600→2500


遊矢「さらに、ペンデュラム・マジシャンでインフェルノイド・ルキフグスに攻撃!」


EMペンデュラム・マジシャン ATK2700 VS インフェルノイド・ルキフグス ATK1600

 
 
遊矢「俺はこれでターンエンド! この瞬間、ヒックリカエルとパートナーガの効果が終了」


遊矢「ペンデュラム・マジシャンとカレイドスコーピオンの攻撃力は元に戻る!」

セレナ「一気にここまで私のライフを削ってくるとは……」LP2500→1400

セレナ「だがエンドフェイズに罠カード、針虫の巣窟を発動!」

《針虫の巣窟/Needlebug Nest》
通常罠
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。

 
 
 
セレナ「これにより、デッキの上から5枚のカードを墓地に送る!」


遊矢「ここで墓地を増やすカードを!?」

 
 
≪ハーピィの羽根帚≫

≪ギャラクシー・サイクロン≫
≪インフェルノイド・アシュメダイ≫
≪インフェルノイド・ベルゼブル≫
≪殻醒する煉獄≫

 
 
セレナ「……さらに罠カード、融合準備を発動!」

《融合準備/Fusion Reserve》
通常罠
(1):エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、自分の墓地の「融合」1枚を選んで手札に加える事ができる。



セレナ「エクストラデッキから融合モンスター、インフェルノイド・ティエラを公開」

セレナ「その融合素材である、インフェルノイド・ネヘモスをデッキから手札に加える!」

セレナ「墓地に融合のカードが存在しないため、後半の効果は使えないが……これで十分だ」

遊矢「セレナの手札に、レベル10のモンスターが……!?」

セレナ「さあ、反撃だ! 私のターン!」

EM脳筋すぎ問題
我はこれでターンエンド

パートナーガがいたらレベル5以下のPマジって攻撃できなくない?

>>208
(コストを除外する部分と特殊召喚する部分をつい混同してしまった。>>186は以下のように修正)




セレナ「私がデッキから墓地に送るのは、インフェルノイド・デカトロン!」

セレナ「そして、墓地に存在するインフェルノイドモンスター……インフェルノイド・デカトロンを除外し」

セレナ「インフェルノイド・ルキフグスを手札から特殊召喚する!」

セレナ「燃えさかる煉獄の闇より現れろ! インフェルノイド・ルキフグス!」

 
 
 
《インフェルノイド・ルキフグス/Infernoid Harmadik》

特殊召喚・効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。

>>211
自分の☆5以下モンスターも攻撃できなかった……パートナーガとPマジは攻撃できなかったですね
ここにきてミス多発とはこれは腹パン案件

修正して投下し直すので我はこれでターンエンド

遊矢vsセレナ戦は頭からケツまでガバッと修正するので今夜か明日の午前中の投下になりそうです
非力な私を許してくれ……

>>175以降からドバーッと修正

遊矢「よーし、セレナに早速ペンデュラムを見せてやる!」

遊矢「俺はスケール3のEMヒックリカエルと、スケール5のEMチアモールでペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【5】


  
セレナ「モンスターを魔法カードのようにフィールドに配置するだと……!?」

遊矢「それだけじゃない! これで、左右のペンデュラムスケールの数字の間のレベル……」

遊矢「つまり、レベル4のモンスターが同時に召喚可能!」

セレナ「なに? ペンデュラムにはモンスターを召喚する能力があるのか!?」

遊矢「仕上げに永続魔法、補給部隊を発動!」

 
 
 
《補給部隊/Supply Squad》

永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが
戦闘・効果で破壊された場合にこの効果を発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。

 
 
 
遊矢「これで準備は整った! さあ、行くぞセレナ!」


遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 出でよ、俺のモンスター達!」

遊矢「EMペンデュラム・マジシャン! そしてEMシルバー・クロウ!」

EMペンデュラム・マジシャン ☆4 ATK1500
EMシルバー・クロウ ☆4 ATK1800

 
 
セレナ「なるほどな……それがペンデュラムの力。手札からモンスターを特殊召喚できるというわけか」


遊矢「召喚可能なモンスターはペンデュラムスケールに左右されるけど、強力な効果だろ?」

遊矢「そして俺は、今ペンデュラム召喚したEMペンデュラム・マジシャンの効果発動!」

遊矢「このモンスターの特殊召喚に成功した時、自分フィールドのカードを2枚まで破壊できる!」

遊矢「俺はペンデュラム・マジシャンと、ペンデュラムゾーンのチアモールを選択!」

セレナ「自分で自分のカードを破壊するだと!?」

遊矢「もちろん、ただ破壊するだけじゃない。この効果で破壊したカードの数まで」

遊矢「ペンデュラム・マジシャン以外のEMモンスターをデッキから手札に加えることができるのさ!」



《EMペンデュラム・マジシャン》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1500/守 800
【Pスケール:青2/赤2】
(1):自分フィールドに「EM」モンスターがP召喚された場合に発動する。
自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
【モンスター効果】
「EMペンデュラム・マジシャン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊した数だけデッキから「EMペンデュラム・マジシャン」以外の
「EM」モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。



遊矢「俺はEMトランプ・ウィッチと、EMファイア・マフライオを手札に!」

遊矢「さらに永続魔法、補給部隊の効果発動! 自分のモンスターが戦闘または効果で破壊されたことで」

遊矢「デッキからカードを1枚ドロー!」

遊矢「……俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

セレナ「一気に手札を補充してきたか……先攻の第一ターンとはいえ、なかなかやってくれる」

セレナ「私も負けてはいられない! 私のターン、ドロー!」

セレナ「私は魔法カード、名推理を発動!」

 
 
 
《名推理/Reasoning》

通常魔法
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。

 
 
 
セレナ「まず相手はモンスターのレベルの数字をひとつ宣言する。さあ遊矢、宣言しろ!」


遊矢「モンスターのレベル……だったら、一番多そうな4だ!」

セレナ「その後、通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくっていき」ペラッ

セレナ「宣言されたレベルと同じレベルのモンスターが出たら、めくったカードはすべて墓地へ」ペラッ ペラッ

セレナ「違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、めくった他のカードを墓地に送る!」ペラッ ペラッ ペラッ

セレナ「……来た。私がめくったモンスターは、カードガンナー! レベルは3!」

セレナ「よって、カードガンナーを特殊召喚! めくった他のカードはすべて墓地に送られる!」

セレナ「そしてカードガンナーの効果発動!」

セレナ「1ターンに1度、デッキの上からカードを3枚まで墓地に送ることで、攻撃力をアップする!」



《カードガンナー/Card Trooper》
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。



遊矢「攻撃力1900……しかも、名推理と合わせてもう10枚以上のカードを墓地に!?」

セレナ「これで終わりではない! さらに私は、マスマティシャンを召喚し効果発動!」

セレナ「マスマティシャンの召喚に成功した時、デッキからレベル4以下のモンスターを墓地に送る!」



《マスマティシャン/Mathematician》
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/魔法使い族/攻1500/守 500
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキからレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

セレナ「マスマティシャンの効果で私がデッキから墓地に送るのは、インフェルノイド・デカトロン!」

セレナ「そして、墓地に存在するインフェルノイドモンスター……インフェルノイド・デカトロンを除外し」

セレナ「インフェルノイド・ルキフグスを手札から特殊召喚する!」

セレナ「燃えさかる煉獄の闇より現れろ! インフェルノイド・ルキフグス!」

 
 
 
《インフェルノイド・ルキフグス/Infernoid Harmadik》

特殊召喚・効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。

遊矢「インフェルノイド……? セレナ、それ新しいデッキ!?」

セレナ「そうだ。融合・シンクロ・エクシーズを使いこなすため、新たなカードに触れてみようと思ってな」

遊矢「いつの間に……」

セレナ「ああ、バレットに一晩で揃えさせた」

遊矢(うわぁ、セレナのお嬢様的なところを不意に垣間見ちゃったよ)

セレナ「私はインフェルノイド・ルキフグスの効果を発動!」

セレナ「1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を破壊することができる!」

セレナ「消えろ、シルバー・クロウ!」

遊矢「シルバー・クロウが……! だけど、補給部隊の効果で1枚ドローだ!」

セレナ「この効果を使ったターン、ルキフグスは攻撃することができないが……」

セレナ「攻撃力1500のマスマティシャンと攻撃力1900のカードガンナーならば遊矢のライフを削るには十分だ」

セレナ「行け、マスマティシャン! 遊矢にダイレクトアタックだ!」

遊矢「……そうはいかない! 永続罠、EMピンチヘルパーを発動!」

遊矢「ダイレクトアタックを受ける時、その攻撃を無効にし、デッキからEMを効果を無効にして特殊召喚する!」

遊矢「来い! EMカレイドスコーピオン!」



《EMピンチヘルパー》
永続罠
(1):1ターンに1度、相手モンスターの直接攻撃宣言時にこの効果を発動できる。
その攻撃を無効にし、デッキから「EM」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に、
魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 
 
《EMカレイドスコーピオン/Performapal Kaleidoscorp》

ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/昆虫族/攻 100/守2300
【Pスケール:青4/赤4】
(1):自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは相手フィールドの
特殊召喚されたモンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

セレナ「……なるほど、シルバー・クロウを破壊された後の対策もしていたか」

遊矢「融合使いのセレナなら攻撃力1800くらい軽く突破すると思ってたけど……」

遊矢「俺の知らない新しいデッキを使ってくるなんて、ビックリしたよ」

セレナ「カレイドスコーピオンの守備力は2300。攻撃力1900のカードガンナーでは突破は不可能……」

セレナ「私はカードを2枚伏せてターンエンド」

セレナ「この瞬間、カードガンナーの効果が終了し、攻撃力は元に戻る……」

セレナ「……相手を驚かせるのはエンタメデュエリストの専売特許ではないだろう?」

セレナ「せっかくデュエルしようと言ったんだ……遊矢を驚かせたくてな」

遊矢「セレナ……」

セレナ「まだデュエルは始まったばかりだ……私を楽しませてくれ、遊矢」フフッ

遊矢「ああ! 俺のターン、ドロー!」

遊矢「俺はセッティング済みのスケール3のヒックリカエルと、スケール5のファイア・マフライオで」

遊矢「再びペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【5】

 
 
遊矢「これでレベル4のモンスターが同時に召喚可能!」


遊矢「今一度揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! エクストラデッキより蘇れ、ペンデュラム・マジシャン! シルバー・クロウ!」

セレナ「なっ……エクストラデッキから召喚だと!?」

遊矢「ああ。ペンデュラムモンスターはフィールド上から墓地に送られる場合」

遊矢「墓地じゃなく、エクストラデッキに行くんだ」

遊矢「そしてペンデュラム召喚は、条件を満たすモンスターを手札またはエクストラデッキから呼べるのさ!」

セレナ「確かにデュエルディスクのログを確認する限り、破壊したペンデュラムモンスターは墓地にはいない」

セレナ「ペンデュラムスケールが整っている限り、再利用は容易ということか……」フム

遊矢「そういうこと。それじゃあ、ペンデュラム・マジシャンの効果を再び発動!」

遊矢「カレイドスコーピオンとEMピンチヘルパーを破壊し、デッキからEMを手札に加える!」

遊矢「俺が手札に加えるのは、EMウィップ・バイパーとEMソードフィッシュ!」

遊矢「さらにモンスターが破壊されたことで、補給部隊の効果で1枚ドロー!」

セレナ「ペンデュラム・マジシャンでEMを繰り返しサーチし、破壊を利用して補給部隊でさらにドロー」

セレナ「こうまでペンデュラムを使いこなしているとはな。面白い!」

遊矢「……何故かは知らないけど、使い方も戦い方も覚えてるんだ……なんでだろう?」


遊矢「とにかく、ここから怒涛の大反撃! 俺はヒックリカエルのペンデュラム効果を発動!」

遊矢「1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体の攻撃力と守備力をひっくり返すことができる!」



《EMヒックリカエル/Performapal Turn Toad》
ペンデュラム・効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 0/守 800
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
【モンスター効果】
(1):自分バトルフェイズに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更し、その攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。



遊矢「俺が対象に選ぶのは……インフェルノイド・ルキフグスだ!」

 
 
インフェルノイド・ルキフグス ATK1600→0 DEF0→1600

セレナ「私のモンスターの攻撃力を下げるだと……!」

遊矢「さらに、手札からEMウィップ・バイパーを召喚し、ウィップ・バイパーの効果発動!」

遊矢「こいつも1ターンに1度、モンスターの攻撃力と守備力を入れ替えることができる!」

遊矢「俺はマスマティシャンの攻守を逆転! コンフュージョン・ベノム!」



《EMウィップ・バイパー/Performapal Whip Snake》
効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻1700/守 900
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果はお互いのメインフェイズにのみ発動できる。

 
 
 
マスマティシャン ATK1500→500 DEF500→1500

遊矢(……そしてシルバー・クロウは、攻撃する時にEMを全体強化する効果を持ってる)



《EMシルバー・クロウ/Performapal Silver Claw》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/獣族/攻1800/守 700
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
(1):このカードの攻撃宣言時に発動する。
自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は
バトルフェイズ終了時まで300アップする。



遊矢(この効果で攻撃力を上げて、攻撃力が下がっているセレナのモンスターに攻撃すれば……)

 
 
EMシルバー・クロウ ATK2100 VS インフェルノイド・ルキフグス ATK0

EMペンデュラム・マジシャン ATK1800 VS カードガンナー ATK400
EMウィップ・バイパー ATK2000 VS マスマティシャン AT500


遊矢(合計ダメージは2100+1400+1500=5000!)

遊矢(この攻撃が通れば俺の勝ちだ!)


遊矢「バトルだ! 俺はシルバー・クロウでルキフグスを攻撃!」

遊矢「さらにシルバー・クロウの効果発動! EMの攻撃力をバトルフェイズ終了時まで300アップ!」


EMシルバー・クロウ ATK1800→2100
EMペンデュラム・マジシャン ATK1500→1800
EMウィップ・バイパー ATK1700→2000


遊矢「これで攻撃力0のルキフグスを破壊すれば大ダメージだ!」
 
セレナ「生憎だが……そうはさせない!」

セレナ「罠発動! ヘイト・バスター!」

遊矢「!」

 
 
 
《ヘイト・バスター/Hate Buster》

通常罠
(1):自分の悪魔族モンスターが攻撃対象に選択された時、
攻撃モンスター1体とその攻撃対象モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターとその攻撃対象モンスターの2体を破壊し、
破壊した攻撃モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

セレナ「遊矢の使うEMには、戦闘を補助する効果を持つモンスターが多いのは私も知っている」

セレナ「EMピンチヘルパーで私の攻撃をかわした時、次のターンで逆襲に転じることは予想がついた……」

遊矢「セレナも、俺の動きを読んで罠を仕掛けてたってことか……!」

セレナ「ヘイト・バスターの効果! 自分の悪魔族モンスターが攻撃対象に選択された時」

セレナ「その攻撃モンスターと攻撃対象の悪魔族モンスターの2体を破壊!」

セレナ「そして、破壊した攻撃モンスターの元々の攻撃力分のダメージを遊矢に与える!」

セレナ「シルバー・クロウの元々の攻撃力、1800のダメージを受けてもらう!」

遊矢「ぐうっ……!」LP4000→2200

セレナ「ルキフグスも破壊されてしまったが、攻撃力0のモンスターをそのままにしておくよりはいい」

セレナ「どうした? 残りのモンスターで攻撃して来ないのか」

遊矢「……当然、ここは攻める! ペンデュラム・マジシャンでカードガンナーに攻撃!」


EMペンデュラム・マジシャン ATK1800 VS カードガンナー ATK400


セレナ「くっ……だがカードガンナーが破壊されたことで効果発動! デッキから1枚ドロー!」LP4000→2600

遊矢「続け、ウィップ・バイパー! マスマティシャンに攻撃!」


EMウィップ・バイパー ATK2000 VS マスマティシャン ATK500

 
 
セレナ「マスマティシャンの効果発動! デッキから1枚ドロー!」LP2600→1100

セレナ「思惑が外れたな、遊矢。そうそう思い通りにはさせないぞ」

遊矢「さすがだよ、セレナ……俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

セレナ「待て。私はエンドフェイズに罠カード、針虫の巣窟を発動する!」

 
 
 
《針虫の巣窟/Needlebug Nest》

通常罠
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。

 
 
 
セレナ「これにより、デッキの上から5枚のカードを墓地に送る」


遊矢「また墓地を増やすカードを……!」

≪ハーピィの羽根帚≫
≪ギャラクシー・サイクロン≫
≪インフェルノイド・アシュメダイ≫
≪インフェルノイド・ヴァエル≫
≪殻醒する煉獄≫

 
 
セレナ「……悪くない。次は私の反撃だ! ドロー!」

(無言の食事フェイズ)

セレナ「まずは、その目障りな永続魔法から片付けさせてもらう!」

セレナ「私は墓地の魔法カード、ギャラクシー・サイクロンの効果発動!」



《ギャラクシー・サイクロン》
通常魔法
「ギャラクシー・サイクロン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。



セレナ「墓地のこのカードを除外することで、フィールドに表側表示で存在する魔法・罠を1枚破壊する!」

セレナ「対象は補給部隊だ! これ以上ドローなどさせない!」

遊矢「くっ……!」

セレナ「さらに、手札から速攻魔法サイクロンを発動!」



《サイクロン/Mystical Space Typhoon》
速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。



セレナ「今度はペンデュラムゾーンのファイア・マフライオを破壊する!」

 
 
【3】 P E N D U L U M 【 】


 
遊矢「しまった、ペンデュラムスケールが……!」

セレナ「やはりな。ペンデュラムゾーンにセッティングされたペンデュラムモンスターは魔法・罠カード扱い」

セレナ「ペンデュラム召喚は魔法・罠を破壊するカードで妨害が可能というわけか……」

セレナ「その上、ファイア・マフライオにはペンデュラムモンスターがバトルで破壊された時」

セレナ「ペンデュラムゾーンから特殊召喚される効果があったはず」

セレナ「ファイア・マフライオを壁にして凌ごうなど、甘いぞ遊矢!」

遊矢「やっぱりそっちも読まれてたか……」

 
 
 
《EMファイア・マフライオ/Performapal Fire Mufflerlion》

ペンデュラム・効果モンスター
星3/炎属性/獣族/攻 800/守 800
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドのPモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のPモンスターが
相手モンスターを戦闘で破壊したダメージ計算後に発動できる。
その自分のモンスターは、バトルフェイズ終了時まで攻撃力が200アップし、
もう1度だけ続けて攻撃できる。

セレナ「私は墓地のインフェルノイドモンスター2体……」

セレナ「インフェルノイド・シャイターンと、インフェルノイド・ルキフグスを除外!」

セレナ「無垢なる魂を喰らう呪われし太陽よ! 燃えさかる煉獄の闇より降臨せよ!」

セレナ「インフェルノイド・アドラメレクを手札から特殊召喚!」



《インフェルノイド・アドラメレク/Infernoid Attondel》
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

遊矢「レベル8……攻撃力2800のモンスター!?」

セレナ「驚くのはまだ早い!」

セレナ「続いて、墓地のインフェルノイド・アシュメダイとインフェルノイド・ベルフェゴルを除外!」

セレナ「気高く忌まわしき邪悪の魔神よ! 燃えさかる煉獄の闇より蘇れ!」

セレナ「インフェルノイド・ヴァエルを特殊召喚!」



《インフェルノイド・ヴァエル/Infernoid Seitsemas》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが相手モンスターを攻撃したバトルフェイズ終了時に発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで除外する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

セレナ「今、私のフィールドの効果モンスターのレベル・ランクの合計は15」

遊矢「これで、新たにインフェルノイドモンスターを召喚することはできない……とはいえ……」

セレナ「レベル7・攻撃力2600に、レベル8・攻撃力2800……遊矢のライフを消し飛ばすには十分だ!」

セレナ「行け、インフェルノイド・アドラメレク! ウィップ・バイパーに攻撃!」


インフェルノイド・アドラメレク ATK2800 VS EMウィップ・バイパー ATK1700

 
 
遊矢「うわぁぁぁぁぁっ!」LP2200→1100


セレナ「さらにインフェルノイド・アドラメレクの効果発動!」

セレナ「このモンスターがバトルで相手モンスターを破壊し墓地に送った時、もう1度攻撃ができる!」

遊矢「!」

セレナ「ペンデュラムモンスターは破壊されても墓地には行かずエクストラデッキに行く……」

セレナ「遊矢がペンデュラムを使いこなしているのを見て、このことを知っていなければ」

セレナ「ペンデュラム・マジシャンを攻撃して効果を不発に終わらせていただろう」フッ

セレナ「さあアドラメレク、ペンデュラム・マジシャンを破壊しろ!」

遊矢「……まだだ! 罠発動、EMリバイバル!」

セレナ「!?」

 
 
《EMリバイバル/Performapal Revival》

通常罠
(1):自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「EM」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

遊矢「自分フィールドのモンスターが戦闘または効果で破壊された時」

遊矢「自分の手札か墓地からEMモンスターを特殊召喚する!」

遊矢「俺は手札から、EMソード・フィッシュを守備表示で特殊召喚!」

セレナ「それはペンデュラム・マジシャンの効果で手札に加えていたモンスター……」

遊矢「さらにEMソード・フィッシュの効果発動!」

遊矢「このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、相手モンスターすべての攻撃力・守備力を600下げる!」

セレナ「なに……!?」

 
 
 
《EMソード・フィッシュ/Performapal Sword Fish》

効果モンスター
星2/水属性/魚族/攻 600/守 600
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分がモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。

インフェルノイド・アドラメレク ☆8 ATK2800→2200
インフェルノイド・ヴァエル ☆7 ATK2600→2000

 
 
セレナ「だが、まだこちらの攻撃力の方が上だ! アドラメレクでペンデュラム・マジシャンに攻撃!」



インフェルノイド・アドラメレク ATK2200 VS EMペンデュラム・マジシャン ATK1500


遊矢「でもこれで、もう俺にダメージは通らない!」LP1100→400

セレナ「やってくれるな! ヴァエルでソード・フィッシュを破壊だ!」

 
 
インフェルノイド・ヴァエル ATK2000 VS EMソード・フィッシュ DEF600



セレナ「バトルフェイズ終了時にヴァエルの効果発動!」

セレナ「このモンスターが相手モンスターとバトルしてた場合、フィールドのカードを1枚除外できる」

セレナ「私は遊矢のペンデュラムゾーンのヒックリカエルを選択!」


【 】 P E N D U L U M 【 】


遊矢「……! ペンデュラムスケールを完全に破壊された!?」

セレナ「……私はカードを2枚伏せる」

セレナ「しかし、防御手段をまだ残していたとはな……ファイア・マフライオはむしろ囮だったのか?」

遊矢「さあね。EMリバイバルでソード・フィッシュを出せなきゃ、どっちにしろ俺の負けだったさ」

セレナ「私がペンデュラムゾーンのカードを破壊しに行くとまで読んでいたのだとすれば……」

セレナ「やはり、遊矢とのデュエルは面白い。全力で楽しみたくなる!」

遊矢「俺も、セレナとのデュエルは一瞬も気を抜けなくてドキドキするよ」

セレナ「ふふ……私はこれでターンエンドだ」

遊矢「ちょっと待った! 俺もエンドフェイズに罠カード、融合準備を発動!」

遊矢「俺はエクストラデッキから融合モンスター、ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを公開!」

遊矢「そしてその融合素材であるオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に加える!」



《融合準備/Fusion Reserve》
通常罠
(1):エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、自分の墓地の「融合」1枚を選んで手札に加える事ができる。

 
 
 
セレナ「そのモンスターは、さっき私に見せた……」


遊矢「そう。そして、この状況をひっくり返すのに必要なカードの1枚!」

セレナ「面白い……ならやってみせろ。ターンエンド!」

遊矢「言われなくたってやってやる! ――お楽しみは、これからだ!」

遊矢「俺のターン、ドロー!」

遊矢(……おそらく、セレナが伏せたのは聖なるバリア―ミラーフォースのような反撃のカード)

遊矢(2枚目のヘイト・バスターだったとしても今の俺には致命傷になる……)

遊矢(だったら、あのカードを引くしかない!)

遊矢「俺は魔法カード、金満な壺を発動!」

遊矢「エクストラデッキのEMファイア・マフライオ、EMチアモール、EMシルバー・クロウをデッキに戻し」

遊矢「その後、デッキから2枚ドローする!」



《金満な壺/Pot of Riches》
通常魔法
「金満な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はP召喚以外の特殊召喚ができない。
(1):自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスター及び
自分の墓地のPモンスターを合計3体選び、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。

遊矢「――来た!」

セレナ「……! 引き当てたのか、逆転のカードを!?」

遊矢「俺はスケール5の慧眼の魔術師と、スケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」


【5】 P E N D U L U M 【8】


遊矢「さらに、慧眼の魔術師のペンデュラム効果!」

遊矢「もう片方のペンデュラムゾーンにEMか魔術師がセッティングされている時」

遊矢「このカードを破壊し、デッキから新たな魔術師をペンデュラムゾーンにセッティングする!」

《慧眼の魔術師》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青5/赤5】
(1):もう片方の自分のPゾーンに
「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の
「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨て、
自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。
そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。



遊矢「我が下に来たれ! スケール1、星読みの魔術師!」


【1】 P E N D U L U M 【8】


セレナ「ペンデュラムスケールが……1と8!」

遊矢「これで、レベル2~7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「……揺れろ、魂のペンデュラム! もっともっと大きく!」

遊矢「天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 現れろ、我がしもべのモンスター達よ!」

遊矢「EMカレイドスコーピオン! そして……」

遊矢「雄々しくも美しく輝くふた色の眼! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 
 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7 ATK2500

EMカレイドスコーピオン ☆6 DEF2300

セレナ「……確かにソード・フィッシュの効果で私のモンスターの攻撃力は下がっているが」

セレナ「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン1体だけでは私のライフは削り切れないぞ!」

遊矢「それができるのさ。EMカレイドスコーピオンのモンスター効果!」

遊矢「1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を選択して発動!」

遊矢「このターンの間、そのモンスターは相手フィールドの特殊召喚されたモンスターすべてに1回ずつ攻撃できる!」

遊矢「当然、対象はオッドアイズだ!」

セレナ「……! そうか、それが狙いか!」

遊矢「ああ。オッドアイズには、相手モンスターとのバトルで発生するダメージを2倍にする効果がある」

遊矢「つまり、オッドアイズでアドラメレクとヴァエルを倒せば、合計ダメージは1600」

遊矢「セレナのライフ、残り1100を削り切れるってわけさ!」

遊矢「行け! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン! インフェルノイド・ヴァエルを攻撃!」

 
 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500 VS インフェルノイド・ヴァエル ATK2000

 
 
セレナ「させるか! 罠カード、聖なるバリア―ミラーフォースを……!」


遊矢「それはどうかな? ……時読みの魔術師のペンデュラム効果!」

遊矢「自分のペンデュラムモンスターがバトルする時、相手は罠カードを使えない!」

セレナ「! そうか、だからこのカードを……!」

 
 
 
《時読みの魔術師/Timegazer Magician》

ペンデュラム・効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1200/守 600
【Pスケール:青8/赤8】
自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。
(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カード
または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
1ターンに1度、自分のPゾーンのカードは相手の効果では破壊されない。

遊矢「行っけぇ! オッドアイズ!」

セレナ「……!」LP1100→100
 
遊矢「これで終わりだ! オッドアイズで、インフェルノイド・アドラメレクを攻撃!」

遊矢「そのふた色の眼で捉えたすべてを焼き払え! 螺旋のストライクバースト!」

 
 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500 VS インフェルノイド・アドラメレク ATK2200

 
 
セレナ「うあぁぁぁぁっ……!」LP100→0

 

  
遊矢 LP400 VS セレナ LP0
 

 
遊矢 WIN!

――――――――――

 
 
セレナ「……負けた、か。悔しいな」フゥ


遊矢「いや、ギリギリの勝負だったよ。俺の方が負けてたかも」

セレナ「だからだ。勝てそうだと思ったのに、逆転されてしまっては……やっぱり悔しいじゃないか」プイ

遊矢「でも、楽しかった。そうだろ?」

セレナ「……ああ。やっぱり、遊矢とのデュエルは楽しい」ニッ

セレナ「ところで遊矢。そのペンデュラムカードは一体どこで手に入れた?」

遊矢「手に入れたっていうか、う~ん……元々持ってたっていうか……」

セレナ「どういうことだ。ペンデュラムカードが収録されたブースターパックがどこかに売っていたのか?」

遊矢「そうじゃないんだ。俺もどうしてこのカードを持ってたのか、よくわかってなくて」

遊矢「ユートにも相談したんだけど、ホントわかんないことだらけなんだ」

セレナ「そうか……まあ、そういうこともあるだろう」

セレナ「一説によれば、宇宙は1枚のカードから生まれたというし」

セレナ「最強のデュエリストはデッキに入っていないはずのカードをドローしたりするらしいからな」

セレナ「ペンデュラムカードもそういうデュエリスト特有の不思議な現象に関わっているんだろう」ウンウン

遊矢「……否定しきれないのが怖いなぁ」

セレナ「今回は負けたが、次は必ず勝つからな。またデュエルしよう」

遊矢「ああ。セレナとだったら何回でも!」

セレナ「それからペンデュラムについて何かわかったら、私にも教えてくれ。私も使ってみたいぞ」

遊矢「それは……まあ、わかったら」

 
 
 
遊矢「もう夜か……そろそろ帰ろう」

 
 
 
2日目終了

デュエルを最初から最後まで構成すると疲れるのでユート戦みたいに途中から書いた方がいいと思いました(小並感)

我はこれでターンエンド

――――――――――
3日目朝・榊家

 
 
遊矢「今日は学校休みだし、何して過ごそうかなぁ」


遊矢「ペンデュラムについても気になるけど、それは今すぐどうこうできるってわけじゃなさそうだし……」


ピーンポーン


遊矢「あれ? 誰か来たのかな」

 
 

下2
遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆1)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆1)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.その他(新規登場)

素良「おはよう、遊矢!」

遊矢「素良! どうしたんだよ、こんな朝早くから」

遊矢(素良は俺達の後輩……アカデミア初等部の生徒だ)

遊矢(専門コースの選択は中等部2年からだけど、素良は絶対フュージョンバイオレットに行きたいって言ってる)

遊矢(融合に大きなこだわりを持ってて……あと、何故か知らないけどユートや黒咲とは仲が悪い)

素良「遊矢に会いたくってさ。ちょっと用があるんだ」

遊矢「俺に用事?」

素良「うん。実はね……」

 
 
 
下2

1.一緒に遊ぼう
2.デュエルしよう
3.ペンデュラムカードっていうのを持ってるんだって?

へぇ、デートかよ!

夕方まで中断します

素良はアニメでもジュニアユースで出場だったし、
初等部6年よりも中等部1年の方がしっくりくるんでそういうことにしといてください

――――――――――

 
 
素良「遊矢! こっちこっち!」パタパタ


遊矢「待てよ素良、今行くから!」タタッ

素良「もー。遊矢ってデュエル以外のことだと結構ボンヤリというか、ノンビリしてるよね」

遊矢「ごめんごめん。でも休日にスイーツの店を回ろうなんて、素良らしいや」

素良「なんてったって舞網スイーツマップの最新版が配布されたからね。行ったことないお店も結構あるし!」

遊矢(これがユートやセレナだったら、カードショップで日がな一日デュエルしてたんだろうなぁ)クスッ

遊矢(ミエルは……買い物とか、映画とか? 沢渡や北斗はわざわざ俺を誘ったりしないだろうし)

遊矢(柚子だったら……逆に想像つかないな。行くところなんて色々考えられすぎて)

<オマタセシマシター ゴユックリドウゾー


素良「ここのカフェのクレープ、僕のお気に入りなんだ。期間限定の白桃のクレープが美味しくてさ!」

素良「見てよホラ、舞網スイーツマップ。デュエルディスクにアプリをインストールしてるんだけど」ピッ ピッ

遊矢「へぇ、こういうのあったんだ……ここが、俺達が今いる店だな」

素良「そう。このお店の次は2ブロック先の公園のカップケーキの屋台。その次はこっちの甘味処で……」

遊矢「……ホント、素良はお菓子が好きだよな。今度沢渡も誘ってやろうか?」

素良「え~? なんで沢渡なのさ」

遊矢「あいつ、実は大の甘党なんだよ。ケーキとかタルトとか大好物でさ」

素良「ふ~ん……まあ、遊矢が一緒に来るなら沢渡も誘ってあげてもいいかな」

遊矢「……っ」ズキッ

遊矢(……また、違和感……? なんだ……?)

素良「どうしたの、遊矢?」

遊矢「いや……なんかさ、こうして素良と遊びに出かけるの、すごく久しぶりな気がして」

素良「……何言ってんの? 春休みの間も何度か一緒に出かけたじゃん」

素良「その時は柚子やセレナも一緒だったよ。権ちゃんは道場の用事があったらしくて捕まらなかったけど」

遊矢「ああ……そうだっけ。そうだよな……」

遊矢(そうだ。素良の言う通り、新学期が始まる前にも何回か遊びに行ったはずだ)

遊矢(そのはずなのに……どうして、こんなモヤモヤするんだ?)

遊矢(素良の、その楽しそうな笑顔にも……)

――――――――――


遊矢(その後も俺達は、屋台、甘味処、喫茶店、ケーキ屋と色んなところを回った)



素良「これこれ! このデコレーションカップケーキ、ファーニマル・ベアみたいな顔でしょ?」

遊矢「あ、ディスカバー・ヒッポの顔のやつもある! 俺はこれにしようっと」


素良「この甘味処の目玉商品は、超古深海王シーラカンス焼き! 要するにでっかい鯛焼きなんだけどね」

遊矢「でかっ! まな板くらいあるぞコレ! 食べきれるのか!?」


素良「ん~、いい香り♪ どう? この店のハーブティー」

遊矢「心が落ち着くなぁ……黒咲みたいな血の気の多い奴にも効き目あるかな?」

遊矢(素良の回りたいところを粗方回った後、俺達は近くの公園に来ていた……)



素良「楽しかったぁ。僕☆満足♪」

遊矢「ああ、どの店も美味しかったな……おかげで懐が寒いけど」

素良「遊矢の分も僕が払ってあげてもよかったのに」

遊矢「後輩に奢ってもらうなんてカッコ悪いだろ……一応先輩なんだから」

遊矢「……ところで、先輩といえばさ。お前、なんでユートや黒咲を避けてるんだ?」

素良「……え~? 今そいつらの話する? 遊矢ってば空気読めないな~」

遊矢「前から聞こうと思ってたんだよ。喧嘩でもしたのか?」

素良「……別に、これといった理由はないけど。強いて言うならエクシーズが嫌いだからかな」

遊矢「エクシーズが嫌い?」

素良「そうだよ。同じレベルのモンスターを揃えるだけなんて簡単すぎてさ」

素良「その点、融合召喚は違う。時にはレベルも種族も属性も違うモンスター達をひとつにするんだ」

素良「融合は崇高な召喚法だ。エクシーズの奴らなんかとは違う……」

遊矢「……素良?」

素良「……まあ、あとはあいつらのお高く留まった態度が気に入らないだけだよ」

素良「特に黒咲! 『俺はいつでも本気でデュエルしている。例えその価値がない相手でもな』だって!」

素良「まったくムカつくよ。あと『簡易ノーデンなど臆病者の使う戦法だ』とか」

遊矢「いや、言ってたっけそんなこと?」

遊矢「でも、シンクロやエクシーズからも学ぶことは多いと思う」

遊矢「ユートもセレナも、それぞれ自分の得意分野をより極めるために他の召喚法も勉強したいって言ってたしさ」

素良「……セレナがそんなことを?」

遊矢「ああ。だから素良も意固地にならないで、ユートや黒咲に歩み寄ってみたらどうだ?」

遊矢「なんなら俺が間に入ってとりなすからさ。な?」

素良「……やだよ。遊矢の頼みでも、それは」

遊矢「どうしてもか?」

素良「どうしても。あいつらと仲良しだなんて冗談じゃない」

素良「……でも、まあ、遊矢の気持ちもわからないでもないからね」

素良「遊矢があいつらと仲良くしてても、僕は別に気にしないよ?」

素良「僕と遊矢は――『友達』だからね」

遊矢「おいおい。一応先輩と後輩でもあるだろ」

素良「あ、そうだった。……それじゃ、また一緒にスイーツ巡りしようよ。セ・ン・パ・イ♪」

 
 
 
遊矢「素良とは別れたけど、まだ昼過ぎか。何をしようかな」

 
 
 
下2

誰と会う?
1.柚子(☆1)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆1)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)

下2
沢渡と何をする?
1.世間話
2.デュエル

実を言うと、初登場時のコンマが80を超えている場合アレがアレしてアレします
素良は89だったのでナニカサレタヨウダ

我はこれでターンエンド

――――――――――

 
 
沢渡「よう! そこにいるのは榊遊矢くんじゃあないか」


遊矢「沢渡! お前も街で遊んでた口か?」

沢渡「ノンノン、ただ遊んでるんじゃないぜ。大事な用事さ」

沢渡「何故ならこの俺、沢渡シンゴの部下となるデュエリストを探してるんだからな!」ドヤッ

遊矢「……部下ぁ?」

沢渡「紹介しよう! 俺が昨日までで見つけた、沢渡軍団のメンバーを!」

沢渡「フュージョンバイオレット2年の光焔ねね!」

ねね「あ……どうも……」オズオズ

沢渡「そしてエクシーズブラック2年! 善羽麻衣だ!」

麻衣「はーい☆ まいちゃんです~!」キャハッ

遊矢「……って、たった二人じゃん」

沢渡「この俺の眼鏡にかなう有能なデュエリストはなかなか見つからないんだよ」

沢渡「光焔も善羽も、1年の時の戦績はかなりのものだったからな。春休みの時点から目を付けてた」

遊矢(……っ、また……!)ズキッ

遊矢(……あれ? 沢渡の手下っていうか取り巻きって、女子じゃなく男子だったような……?)

遊矢「……春休みの時からって……じゃあ、その軍団とやらに誘ったのはいつだよ?」

ねね「わ、私は、始業式が終わってすぐ後に誘われました……はい」

麻衣「まいちゃんは昨日! 沢渡さんがどうしてもって言うから、誘われちゃいましたぁ」

遊矢「新学期が始まってすぐにスカウトしたのか……」

沢渡「先んずれば人を制す、だ! デュエルの腕を見抜く慧眼に加えてこの行動力……流石は俺!」

麻衣「きゃ~☆ 沢渡さんサイコー♪」

ねね「さ……沢渡さん、すごーい……」

沢渡「ふふん、そうだ、もっと俺を褒めろ! このデュエルアカデミアのスター・沢渡シンゴを!」

遊矢「……で、また別のデュエリストを誘うために街を歩いてたわけ?」

沢渡「ああ。できればシンクロホワイトの生徒を、と思ってるけどな」

遊矢「じゃあユーゴを誘ったら? 男子二人に女子二人、バランスもいいだろ」

沢渡「あいつはバカだからダメだ」

遊矢「はあ?」

沢渡「俺個人としては、融合にもシンクロにもエクシーズにも特別興味があるわけじゃないが……」

沢渡「総合コースのスタンダードレッドではその全部を勉強することになるだろ?」

遊矢「そうだな。他よりは専門性は落ちるけど……」

沢渡「つまりすべての召喚法についての授業もあるし、宿題もあるってことだ」

沢渡「その時、他のクラスに俺の部下がいれば、いざって時に教えてもらえるだろ?」

遊矢「それが狙いかよ……」

PiPiPiPi……

 
 
遊矢「? 沢渡、鳴ってるぞ」


沢渡「おっと、電話だ……お前達、ちょっとここで待ってろ」スタスタ

遊矢「あ、行っちゃった……」

遊矢「……君達も大変だなぁ。沢渡に付き合う必要ないのに」

麻衣「……ホンット、まいちゃんもそう思うけどぉ~」チッ

遊矢「へ?」

麻衣「でも沢渡はお金持ちだし、バカだからテキトーにおだてておけば機嫌良くなるし」

麻衣「レアカード買ってもらったり、ランチに連れてってもらったり? そういう役得もあるし~」

麻衣「沢渡もデュエルアイドルのまいちゃんと遊べて満足っしょ? キャハハ」ケラケラ

遊矢「そ、そう……かな? まあ沢渡はワガママで傲慢で色々根に持つけど、悪い奴じゃないから」ハハハ

麻衣「……そういえば、榊遊矢っていった? ひょっとして、あの世界的エンタメデュエリスト榊遊勝の?」

遊矢「ああ。榊遊勝は俺の父さんだけど……」

麻衣「マジ!? まいちゃん榊遊勝のファンなの! サインとかお願いできませんかぁ~?」

遊矢「で、でも、ワールドツアーでしばらく帰ってこないし……どうかなぁ」タジタジ

遊矢「き、君は? 光焔さん……だっけ。沢渡にいきなり誘われてビックリしたんじゃない?」

ねね「わ、私ですか……? え、えっと……ううう……」

ねね「確かに、榊さんの言う通り、沢渡さんはワガママで傲慢で執念深くて心の狭い外道畜生ですけど……」

遊矢「いや、そこまで言ってない」

ねね「私……2年になってクラスが変わって、知り合いもいなくて……どうしようって思ってたんです……」

ねね「そんな時、沢渡さんが現れて『俺のグループに入らない?』……って」

ねね「正直、その……救われたっていうか……ホッとしたのも事実なんです……」

ねね「こういう友達グループに誘われたのも、はじめてだし……えへへ」

遊矢「……そっか。怪我の功名というか、沢渡の強引さがいい方向に働くこともあるんだな」

沢渡「なんだ? 俺を呼んだか?」ズイッ

遊矢「あ、戻ってきた。何の電話だったんだ?」

沢渡「まあ、ちょっとな。大した用じゃあなかったさ」

遊矢「なあ、沢渡」

沢渡「なんだ? お前も沢渡軍団に入りたくなってきたのか?」

遊矢「それはないけど……光焔さんと善羽さん、大事にしろよ」

沢渡「? なんだそりゃ」

遊矢「いや……せっかくお前に付き合ってくれてるんだから、あんまり蔑ろにするなってこと」

沢渡「心配御無用。この俺の溢れるカリスマ性があればな!」

遊矢(大丈夫かなぁ……)

沢渡「それじゃ、俺達は沢渡軍団の新メンバー探しを続けるから」

麻衣「遊矢くん、さよならぁ~☆」

ねね「さ、さよなら……」ペコッ

沢渡「遊矢! お前がその気なら、沢渡軍団のナンバー2にしてやってもいいぜ?」

遊矢「ハハ……考えとくよ。また学校で!」

 
 
 
遊矢「さて、そろそろ帰ろうかな。今日も楽しかったなぁ……」

 
 
 
3日目終了

――――――――――
四日目朝・榊家

 
 
遊矢「う~ん……朝かぁ……」モゾモゾ


遊矢「月曜日の朝って憂鬱だなぁ。別に学校が楽しくないわけじゃないけど」

遊矢「さて、今日の時間割はっと」

 
 
ピーンポーン

 
 
遊矢「あれ、今日も誰か来たのかな」

 
 
 
下1

遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆1)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆2)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.素良(☆1)
8.その他(新規登場)

下1
勝鬨の所属は?
1.スタンダードレッド
2.フュージョンバイオレット
3.シンクロホワイト
4.エクシーズブラック
5.他校生

Q.何? マスター・オブ・ペンデュラムは榊遊矢のEMストラクではないのか!?
A.魔術師ストラクでした

しばらく中断

洋子「遊矢ー! お友達が来てるわよー!」

遊矢「母さん、誰が来たの? ユートとか?」

洋子「それがね……ウフフ」

遊矢「?」

洋子「ほら、あの子よ」



勝鬨「……」

遊矢「勝鬨! 珍しいな、お前が来るなんて」

遊矢(勝鬨勇雄。中等部1年の時にアカデミアに転入してきて、今はエクシーズブラックにいる)

遊矢(実は昔、勝鬨とは一緒の幼稚園に通ってたんだけど、両親の都合で遠くに引っ越して……)

遊矢(引っ越した先のデュエル塾に通って、色々な大会で優勝するくらい腕を上げていたらしい)

遊矢(去年はクラスが違ってたからあまり話せなかったけど……)

遊矢(……あれ、そうだったよな? 元から違う学校だったような気もするけど……)

遊矢「思えば、春休みも全然会わなかったもんな。どうしたんだよ、朝から」

勝鬨「……お前に話があってな」

遊矢「だからってこんな朝早くに……待っててくれ、今支度するから」

勝鬨「ああ」

――――――――――

 
 
遊矢「お待たせ。それで、話って?」


勝鬨「……歩きながら話すぞ」スタスタ

遊矢「お、おい! 待てって」タタッ

勝鬨「……」

遊矢「……無愛想なのは全然変わんないなぁ、お前」

遊矢「エクシーズブラックはどうなんだ? うまくやっていけそうか?」

勝鬨「……オーバーレイユニットのルールがまだよくわからん。あれはフィールド上のカードではないのか?」

遊矢「あー、アレかぁ……フィールド上に存在はしてるけどカード扱いじゃないんだよなぁ」

勝鬨「まるで意味がわからん……」

勝鬨「……」

遊矢「……なあ、いい加減話してみろって。何か悩みでもあるのか?」

勝鬨「ああ……我ながら正気を疑われても仕方がない話だとは思うが……」

遊矢「?」

勝鬨「榊遊矢。俺とお前は、本当に幼馴染だったのか?」

遊矢「は?」

勝鬨「確かに、家には当時の写真なんかが残っているし、お前と遊んだ記憶もある」

勝鬨「だが、どうにもピンと来ない。今までの記憶に齟齬というか違和感を覚えている……」

勝鬨「……妙なことを言っている自覚はある。だが、俺の記憶は本当に俺のものなのか確信を持てない……」

遊矢「勝鬨、お前……」

勝鬨「……」

勝鬨「……すまん。忘れろ。やはり俺はどうかしているらしい」スタスタ

遊矢「待てよ、勝鬨!」

勝鬨「……」スタスタ

遊矢「だから待てって! ……俺も! 俺もお前と同じ違和感を感じたことがあるんだ!」

勝鬨「!」ピタッ

遊矢「周りの友達と、本当に友達だったのか自信が持てないんだろ?」

遊矢「いつも一緒に遊んでるはずなのに、すごく久しぶりなことのように思えたりするんだろ?」

遊矢「……知らないはずの知識を知っていたり、自分でもよくわからないカードを持っていたりしたんだろ?」

勝鬨「……お前もだったのか、榊遊矢」

遊矢「ああ。俺にもこの記憶の違和感が何なのか、全然わからないけど……」

勝鬨「……俺の知る限り、この違和感を持っている人間は俺とお前だけだ」

勝鬨「妙なものだ。今現在持っている記憶は自分のものであるはずなのに、どこか他人事のような感覚がある」

遊矢「……まさか、誰かが俺達に偽物の記憶を植え付けた? いや、そんなSFみたいなこと……」

勝鬨「わからん。しかしそんな気さえしてくるほどアカデミアの日常に違和感がある……」

遊矢「う~ん……一体どうして……」

勝鬨「……ひとまず、このことは他言無用だ。俺達と同じ違和感を持っている者を見つけるまでは」

遊矢「わかった。俺もスタンダードレッドでそれとなく探ってみる」

遊矢「……あ、そうだ。勝鬨。一応、念のために言っておくんだけどさ」

勝鬨「?」

遊矢「エクシーズモンスターはレベルを持たないけど、それはレベル0扱いってことじゃないからな」

勝鬨「なん……だと……!?」

 
 
 
遊矢「さて、放課後だ……どうしようかな」

 
 
 
下1

誰と会う?
1.柚子(☆1)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆2)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.素良(☆1)
8.勝鬨(☆1)

新規登場を選択肢に入れてないので柚子です


下1
柚子と何をする?
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う

今更ですが解説

朝は誰かが起こしに来て世間話しながら登校するのですが、
その時の安価に新規登場安価を含めてます
ちなみに攻略キャラがもう8人もいるので新規登場枠はあと一人です

放課後(昼)の安価では世間話・デュエル・デート等の選択肢でキャッキャウフフします
EMvs幻奏とか筋肉と筋肉のぶつかり合いになりそう(小並感)


我はこれでターンエンド

――――――――――

 
 
遊矢「……う~ん」


遊矢(俺の記憶の違和感……何故か使い方がわかるペンデュラムカード……)

<ユウヤー?

遊矢(今のところわからないことだらけだけど……勝鬨も俺と同じ違和感を感じていたってのは驚いたな)

<チョットキイテル? ユウヤ?

遊矢(思わぬ味方を得て、これをきっかけに何かわかるかもしれない。何か進展があれば……)

<ユウヤッテバ、ネエ……

柚子「……遊矢!」

遊矢「うわっ!? ゆ、柚子?」


柚子「どうしたのよ、ボーっとして。さっきから何回も呼んでたんだけど?」

遊矢「あ、ああ。ごめん。ちょっと考え事してたんだ」

柚子「考え事?」

遊矢「うん……」

遊矢(柚子に聞いてみようかな? いやでも、変なこと言い出したと思われるのが関の山だろうし……)

遊矢(……とりあえず保留にしとこう)

遊矢「実はクラス交流戦のことでさ。俺も代表になってみたいと思ってるんだ」

柚子「……遊矢が? そうなんだ……ちょっと意外かも」

遊矢「そんなに意外? 俺だって、たまにはそんな気になることもあるさ」

遊矢(本当は咄嗟の口から出まかせだけど……)

柚子「ええ、意外。遊矢って勝ちか負けを決めるような場はあんまり好きじゃないって思ってたから」

遊矢「そりゃあ……俺は、父さんみたいなエンタメデュエリストになりたいって思ってるし」

遊矢「厳格な勝ち負けより、見てるお客さんを楽しませるデュエルの方が好きだよ」

柚子「それがどういう風の吹き回し? 急にクラス代表目指そうだなんて」

遊矢「別にクラス交流戦はそういう試合じゃないだろ? どっちが上か下かなんて関係ない」

柚子「実はそうでもないのよ。これ、前に黒咲から聞いたことあるんだけど……」

柚子「毎月の交流戦での戦績が部活とか文化祭とか生徒会選とか、色々影響してくるらしいって」

柚子「もちろん、大っぴらに差がつくわけじゃないけど、勝ち続けてるクラスが有利なのは確かみたい」

柚子「代表になってクラスを勝たせればみんなから一目置かれるし、結構熾烈な代表争いがあったりするんだって」

遊矢「そんなことが……ていうか、黒咲から聞いたのか? それ」

柚子「うん。この間、黒咲グループと一緒にご飯食べに行った時に聞いたのよ」

柚子「黒咲も何回かクラス代表としてデュエルしたんだけど、内心そういうしがらみにウンザリしてて」

柚子「高等部に上がってからは代表決めのHRとかもサボってるみたい」

遊矢「なるほど。だから中等部の北斗達と毎日放課後にデュエルできるわけだ」

遊矢「……でも、黒咲がそんな話をするのって想像つかないな……」

柚子「ユート曰く、『無愛想で思い込みが激しいだけで根はいい奴だ』。これについては正直私も同感」

柚子「そうじゃなきゃ、気の強い真澄があんなに慕ってるわけないもの。あれで結構いい先輩なのよ」

柚子「……まあ、いまだに私やセレナを瑠璃と間違えるのはどうかと思ってるけど」

遊矢「ああ……アレなぁ」

~~~~~~~~~~

 
 
遊矢「おはよう、柚子! あれ、髪形変えたのか?」


柚子「ええ、ちょっと気分を変えてみようと思って。どう?」

遊矢「う~ん……そっちもいいと思うけど、やっぱりいつもの方が」

黒咲「瑠璃!」ズイッ

柚子「ふぇっ!?」

遊矢「く、黒咲!?」

黒咲「何故瑠璃がアカデミアの制服を……転校したのか? 自力で編入を!? 瑠璃!」

ユート(無言の腹パン)ドゴォッ

黒咲「う゛ッ」ガクッ

ユート「何度言ったらわかるんだ。彼女は瑠璃ではない……すまない柚子。隼がまた迷惑を」ヨッコイショ

柚子「い……いえ、いいのよ。持病の発作みたいなものだし……あはは……」

――――――――――


柚子「どうしていつも中等部の校舎に現れるのか、謎よね……」ウーン

遊矢「そのたびにユートに殴られて、気絶したのを高等部の教室に運ばれていくしな……」

柚子「ユート、いつも黒咲を運んでいくから高等部の先輩にも顔を覚えられてるって」

遊矢「腹パン→運搬の流れがすごい手慣れてるし、俺達と知り合う前にもああだったんだろうな」

柚子「ひょっとして初等部の頃から?」

遊矢「ないとは言い切れないだろ。ユートと黒咲だし」

柚子「……それで? 代表になるために、具体的にどうするつもりなの?」

遊矢「う~ん……やっぱりデュエルとか」

柚子「デュエルだけで代表に選ばれるわけじゃないわよ。テストの点数も評価項目のひとつなんだから」

遊矢「も、もちろんそれもあるだろうけど……最後にものを言うのはデュエルの腕だろ?」

柚子「逆に言えば、テストで赤点なんか取ったら代表も何もないってことじゃない」

柚子「その点で言えば、今のところ沢渡の方が代表に近いと思うわよ? 認めたくないけど」

遊矢「沢渡が?」

柚子「あいつ、自分の課題とかテスト勉強に利用するために他のクラスの生徒に声かけてるらしいじゃない」

遊矢「ああ、あの沢渡軍団のことか?」

柚子「やり方はアレだけど、少なくとも勉強に対する意欲ではあるわよね」

遊矢「まあ、余所のクラスじゃ使うテキストも違うし、宿題の丸写しなんかできないわけだし……」

遊矢「……よし。それじゃ柚子、今日はデュエルしよう」

柚子「私の話聞いてた? 実技も筆記もどっちもできなきゃ……」

遊矢「だからさ、今日は実技の勉強ってこと! 明日はちゃんとそっちの勉強もするからさ」

柚子「本当に~? ……まあ、いいけど」

遊矢「OK。じゃあ外のデュエルコートに行こう!」

柚子「外に行かなくても教室でいいじゃない。テーブルはたくさんあるでしょ?」

遊矢「実技の試験じゃデュエルディスクを使ってやるんだから、これも練習! さあ行こう!」

柚子「まったく……調子いいんだから、もう」

――――――――――

 
 
『ACTION DUEL-MODE STAND BY』

 
 
遊矢「フィールドはどれにする?」ピッ ピッ


柚子「ん~……じゃあこれにしましょう。アクションフィールド、プレイン・プレーン!」

 
 
『ACTION FIELD ON!』



遊矢「よし、行くぞ! 戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

柚子「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」

遊矢「フィールド内を駆け巡る!」

遊矢・柚子『見よ! これぞデュエルの最強進化形! アクション……』



遊矢・柚子『デュエル!!』

デュエル部分は明日投下。我はこれでターンエンド

ノリでアクションデュエルにしちゃったけど
回避とか奇跡とかで延命や辻褄合わせがしやすいからむしろやりやすいのかもしれない

今後は沢渡軍団や黒咲グループのような仲良しグループがどんどん形成されていくので、
それらに絡めた話もやるかもしれません

あと黒咲はエクシーズブラック高等部ではぼっちだと思います

――――――――――

 
 
遊矢 LP3400 手札4枚

   EMシルバー・クロウ ☆4 ATK1800
   伏せ2

柚子 LP2900 手札4枚
   幻奏の音女カノン ☆4 DEF2000
   神の居城‐ヴァルハラ
   伏せ1

 
 
柚子「私のターン、ドロー!」


柚子「私は幻奏の音女カノンを墓地に送り、魔法カード、トランスターンを発動!」

柚子「これにより、発動時に墓地に送ったモンスターと同じ種族と属性を持ち」

柚子「なおかつレベルがひとつ高いモンスターをデッキから特殊召喚するわ!」

 
 
《トランスターン/Transmodify》

通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
墓地へ送ったモンスターと種族・属性が同じで
レベルが1つ高いモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
「トランスターン」は1ターンに1枚しか発動できない。

遊矢「幻奏の音女カノンはレベル4……つまり出てくるのは光属性・天使族・レベル5のモンスター!」

柚子「その通り! 私はデッキから、幻奏の音女エレジーを特殊召喚!」

柚子「特殊召喚されたエレジーがモンスターゾーンにいる限り、幻奏モンスターは効果で破壊されず」

柚子「自分フィールドのすべての天使族モンスターは攻撃力が300アップする!」

 
 
 
《幻奏の音女エレジー/Elegy the Melodious Diva》

効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻2000/守1200
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの特殊召喚された「幻奏」モンスターは効果では破壊されない。
(2):特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力は300アップする。

柚子「もちろん、エレジー自身の攻撃力も300アップ!」

遊矢「攻撃力は実質2300か……攻撃力1800のシルバー・クロウじゃ勝てない」

遊矢「しかもエレジーは効果で破壊できない。厄介な相手だな……」

柚子「まだまだこんなものじゃないわよ! 自分フィールドに幻奏モンスターが存在する時」

柚子「幻奏の音女ソナタを手札から特殊召喚できる!」

柚子「そして特殊召喚されたソナタがいる時、天使族モンスターの攻撃力はさらに500アップ!」



《幻奏の音女ソナタ/Sonata the Melodious Diva》
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1200/守1000
(1):自分フィールドに「幻奏」モンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

幻奏の音女エレジー ☆5 ATK2000→2300→2800
幻奏の音女ソナタ ☆3 ATK1200→1500→2000


遊矢「一気に攻撃力が2800に……!?」

柚子「さあ、バトルよ! 幻奏の音女ソナタで、EMシルバー・クロウにアタック!」


幻奏の音女ソナタ ATK2000 VS EMシルバー・クロウ AT1800


遊矢「くっ……!」バッ

遊矢(さっきアクションカードが視界の端に……あった! これだ!)パシッ

遊矢「アクション魔法、奇跡! このターンシルバー・クロウは破壊されず、戦闘ダメージは半分になる!」

 
 
 
≪奇跡≫

アクション魔法
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。

柚子「無駄よ! 私は手札から魔法カードを捨てて、カウンター罠、封魔の呪印を発動!」

遊矢「カウンター罠!?」

柚子「この効果でアクション魔法、奇跡の発動と効果を無効にする!」

柚子「これでシルバー・クロウを戦闘破壊できるわ!」

遊矢「しまった! ……うわぁぁぁっ!」LP3400→3200

柚子「封魔の呪印の効果はそれだけじゃないわ。相手はこのデュエル中、無効にされた魔法カードを使えない」

柚子「……つまり、遊矢はこのデュエルではもう奇跡を使えない!」

遊矢「なんだって!?」

《封魔の呪印/Cursed Seal of the Forbidden Spell》
カウンター罠
手札から魔法カードを1枚捨てる。
魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。
相手はこのデュエル中、この効果で破壊された魔法カード及び
同名カードを発動する事ができない。

 
 
 
遊矢「アクション魔法を封じるなんて……一体いつこんな戦法を身につけたんだ?」


柚子「……実は、これ黒咲に教えてもらったの」

遊矢「また黒咲? 柚子って黒咲グループと仲良しだなぁ」

柚子「そりゃあ真澄とは友達だし、ユートとはクラス一緒だし……」

~~~~~~~~~~

 
 
2日前の夜・ファミレス



黒咲「瑠璃……いや柊柚子。お前にこのカードをやる」ピラッ

柚子「これは……封魔の呪印?」

北斗「あ、真澄がそのカードでジェムナイト・フュージョンを封じられて涙目になったことあったよね」クスッ

真澄「ち、ちょっと北斗! 涙目になんてなってないわよ!」ガタッ

刃「強がんなって。デッキのキーカードを封じられちゃあしょうがねぇよ」

ユート「ああ。それに隼は君が融合使いだから意地悪でそうするんじゃなくて、誰にでもそうする。安心していい」

真澄「何よそのフォロー!」

黒咲「……とにかく。瑠璃……じゃない、お前はアクションデュエルをよくやるそうだな」

柚子「ええ。遊矢や権現坂とは昔からやってるけど……」

黒咲「アクションデュエルではアクションカードの使い方が勝敗を左右する……」

黒咲「逆に言えば、いかにして相手に有効なアクションカードを使わせないかが鍵となる」

黒咲「多くのアクションフィールドで出現する回避と奇跡……これらは特に重要だ」

黒咲「そのどちらかをこの封魔の呪印で封じてしまえれば、その後のデュエルの展開は大きく有利になる」

黒咲「アクションカードの性質上、使えないアクション魔法が手札で腐るのも相手にとっては辛いだろう」

黒咲「る……お前もプロを目指すのなら、こういった戦術もあることを覚えておけ」

柚子「そ、そうなの……ありがとう。でもどうして?」

黒咲「さあな。敢えて言うならば、俺は瑠璃……瑠璃を放ってはおけん。それだけだ……」

刃「ついに訂正する気すらなくなったぞ黒咲さん」

北斗「どんだけ妹さんのことが好きなんだろうな」

真澄「く、黒咲さん! 私には何かアドバイスとかありませんか!?」

黒咲「……ドリンクバーを取ってくる」ソソクサ

柚子(逃げたわね)

ユート(……俺も隼も、融合系のデッキについては門外漢だからな)

――――――――――

 
 
柚子「そういうわけで、早速デッキに入れてみたってわけ」


遊矢「なるほど……ユートも隼も、相手の攻撃を罠でカウンターする戦法が得意だもんな」

柚子「遊矢もクラス代表目指すなら、色んな戦術を取り入れないとダメよ?」

柚子「さあ、バトル続行! 幻奏の音女エレジーで、遊矢にダイレクトアタック!」

遊矢「ぐうっ……!」LP3200→400

柚子「私はこれでターンエンド! このまま押し切っちゃうわよ!」

遊矢「なんの、そうは行くか! 俺のターン、ドロー!」

ジェムナイトフュージョンを封魔の呪印されて涙目になる真澄の画像ください

我はこれでターンエンド

遊矢(……とは言ったものの、この手札じゃ逆転は難しい)

遊矢(今ドローしたカードはオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン……やっぱりこいつに賭けるしかない!)

遊矢「俺はスケール4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと、スケール8の相生の魔術師で」

遊矢「ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【4】 P E N D U L U M 【8】

 

遊矢「これでレベル5~7のモンスターが召喚可能!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 現れろ、俺のモンスター達!」

遊矢「EMスプリングース! そしてEMハンマーマンモ!」

EMスプリング―ス ☆5 DEF2400
EMハンマーマンモ ☆6 DEF1800


柚子「上級モンスターを一気に2体……驚いた、ユートに聞いた通りね」

遊矢「ユートに聞いてたのか? ペンデュラム召喚のこと」

柚子「セレナからもね。『遊矢がすごい召喚法を使っていたぞ』って」クスッ

柚子「あと、黒咲や真澄達もペンデュラム召喚のことは知ってるわ。まだ半信半疑っぽいけど……」

遊矢(その反応からすると、やっぱり黒咲グループにもペンデュラムを知ってる奴はいなかったか……)

遊矢(とにかく……今は壁を出してなんとか凌ぐしかない)

遊矢(アクションフィールド、プレイン・プレーンはアクションカードが回避と奇跡しか出現しないフィールド)

遊矢(そのうちのひとつを封じられているなら、逆転の手を揃えるまで慎重に動こう)

遊矢「エンドフェイズにオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのペンデュラム効果発動!」

遊矢「このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを手札に加える!」

遊矢「俺はEMラクダウンを手札に加えて、ターンエンド!」

柚子「私のターン、ドロー!」

柚子(遊矢の場の伏せカードが気になるけど……このカードなら大丈夫ね)

柚子「私は手札から速攻魔法、光神化を発動!」



《光神化/Celestial Transformation》
速攻魔法
手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、
エンドフェイズ時に破壊される。



柚子「手札から天使族モンスター1体を、攻撃力を半分にして特殊召喚する!」

柚子「私は手札の幻奏の音女アリアを特殊召喚!」

遊矢「! あのモンスターは……!」

柚子「特殊召喚された幻奏の音女アリアがいる限り、幻奏モンスターは効果の対象にならず戦闘で破壊されない」

柚子「そして先に特殊召喚されていたエレジーの効果で、アリアは効果によって破壊されない……」

柚子「つまり、光神化の効果でエンドフェイズに破壊されることはないわ」

 
 
 
《幻奏の音女アリア/Aria the Melodious Diva》

効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1600/守1200
(1):特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「幻奏」モンスターは効果の対象にならず、
戦闘では破壊されない。



遊矢(まずい……! アクション魔法、回避は相手モンスター1体を対象にしてその攻撃を無効にするカード)

遊矢(アリアの効果で幻奏モンスターが効果の対象にされないとなると)

遊矢「……奇跡も回避も、どっちのアクションカードも封じられた……!?」

柚子「バトルよ! 幻奏の音女エレジーで、EMスプリング―スを攻撃!」


幻奏の音女エレジー ATK2800 VS EMスプリング―ス DEF2400


遊矢「くっ……スプリング―スは破壊される!」

遊矢(どうする……? 仮にここを凌いでも、次のターンで勝ち切ることのは無理だ)

遊矢(奇跡は封魔の呪印で封じられて、回避は幻奏モンスターを対象に取れないから使えない)

遊矢(この状況をひっくり返せる一手……何かないのか!?)

 
 
ドクン

 
 
遊矢「……!」

柚子「続いて、幻奏の音女ソナタでEMハンマーマンモを攻撃!」

遊矢「ここだ! 俺は罠カード、エンタメ・フラッシュを発動!」

柚子「えっ……!? ここで罠カード!?」

遊矢「自分フィールドにEMがいる時、攻撃表示の相手モンスターをすべて守備表示にする!」

遊矢「そしてそのモンスターは次のターン終了時まで表示形式を変更できない!」



《エンタメ・フラッシュ/Command Performance》
通常罠
(1):自分フィールドに「EM」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドの表側攻撃表示モンスターは全て守備表示になり、
そのモンスターは次のターンの終了時まで表示形式を変更できない。
 

 
幻奏の音女アリア DEF1700
幻奏の音女ソナタ DEF1500
幻奏の音女エレジー DEF1700


柚子「なるほどね。確かにアリアとエレジーのコンボでも、対象を取らず、破壊もしない効果は防げないわ」

柚子「こんな手で凌いでくるなんて……やるじゃない遊矢。ターンエンドよ」

遊矢「ああ……思い出したからな」

柚子「え?」

遊矢「俺が見つけた新しい力……ペンデュラム召喚のその先」

遊矢「それを使って、この状況をひっくり返して見せる! ――お楽しみは、これからだ!」

遊矢「俺のターン、ドロー!」



つ≪相克の魔術師≫

遊矢「……俺はスケール2のEMラクダウンと、セッティング済みのスケール8の相生の魔術師で」

遊矢「再びペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【2】 P E N D U L U M 【8】


 
遊矢「これでレベル3~7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「今一度揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚! 現れろ、俺のモンスター達!」

遊矢「手札から相克の魔術師! ……そしてエクストラデッキから蘇れ!」

遊矢「雄々しくも美しく輝くふた色の眼! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 
 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7 ATK2500

相克の魔術師 ☆7 ATK2500

柚子「さっき破壊された遊矢のドラゴンが……セレナの言ってた通り、エクストラデッキから召喚を!?」

遊矢「さらに俺は墓地のEMスプリング―スの効果発動!」

遊矢「墓地のこのカードを除外することで、自分のペンデュラムゾーンのEMか魔術師2枚を手札に戻す!」

遊矢「俺はEMラクダウンと相生の魔術師を手札に戻す!」スチャッ

 
 
 
《EMスプリングース》

効果モンスター
星5/風属性/鳥獣族/攻1100/守2400
「EMスプリングース」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
自分のPゾーンの「魔術師」カード、「EM」カード及び
自分フィールドのPモンスターの中から2枚を対象として発動できる。
そのカード2枚を持ち主の手札に戻す。

遊矢「そしてスケール2のEMラクダウンと、スケール4のEMトランプ・ウィッチをセッティング!」

 
 
【2】 P E N D U L U M 【4】

 
 
柚子「またペンデュラムスケールが……でも、ペンデュラム召喚は1ターンに1度だけのはずよ!」


遊矢「それもセレナに聞いてた? なら話が早い! 俺が使いたかったのはこいつのペンデュラム効果さ!」

遊矢「俺はEMトランプ・ウィッチのペンデュラム効果発動!」

遊矢「1ターンに1度、自分フィールドのモンスターで融合召喚ができる!」



《EMトランプ・ウィッチ/Performapal Trump Witch》
ペンデュラム・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 100/守 100
【Pスケール:青4/赤4】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
【モンスター効果】
(1):このカードをリリースして発動できる。
自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。

遊矢「――神秘の力操りし者。眩き光となりて、龍の眼に今宿らん!」

遊矢「融合召喚! 出でよ、秘術ふるいし魔天の龍!」

遊矢「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 
 
 
《ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン/Rune-Eyes Pendulum Dragon》

融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」+魔法使い族モンスター
(1):このカードは、「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」以外の
融合素材としたモンスターの元々のレベルによって以下の効果を得る。
●レベル4以下:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
●レベル5以上:このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。
(2):フィールドのP召喚されたモンスターを素材として
このカードが融合召喚に成功したターン、
このカードは相手の効果を受けない。

柚子「これが……ペンデュラム召喚のその先。遊矢の新しいモンスター?」

遊矢「そう! そしてルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果!」

遊矢「このモンスターは融合素材にした魔法使い族モンスターのレベルによって攻撃回数が変化する」

遊矢「融合素材になった相克の魔術師のレベルは7……よって、3回の攻撃が可能!」

柚子「攻撃力3000で3回攻撃……!? でも、アリアの効果で幻奏モンスターはバトルでは破壊されない」

柚子「それにエンタメ・フラッシュの効果で私のモンスターはすべて守備表示。ライフは減らせないわよ!」

遊矢「それができるのさ! EMラクダウンのペンデュラム効果発動!」

遊矢「相手フィールドのモンスターすべての守備力をターン終了時まで800ダウンし」

遊矢「自分フィールドのモンスター1体に貫通効果を与える!」

 
 
 
《EMラクダウン》

ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 800/守1800
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの守備力はターン終了時まで800ダウンし、
このターン対象のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が越えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードを破壊したモンスターの攻撃力は800ダウンする。

遊矢「対象は当然ルーンアイズ! これでルーンアイズはこのターン貫通効果を得、そして!」

柚子「私のモンスターすべての守備力が800ダウン……!」


幻奏の音女アリア DEF1700→900
幻奏の音女ソナタ DEF1500→700
幻奏の音女エレジー DEF1700→900


遊矢「バトルだ! ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで柚子のモンスター達に攻撃!」

遊矢「連撃のシャイニーバースト!」

 
 
ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK3000 VS 幻奏の音女アリア DEF900


ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK3000 VS 幻奏の音女ソナタ DEF700

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK3000 VS 幻奏の音女エレジー DEF900

 
 
柚子「きゃあああぁぁぁっ!!」LP2900→800→-1500→-3600

 
 
 
遊矢 LP400 VS 柚子 LP0

 
 
遊矢 WIN!

――――――――――

 
 
柚子「ちょっと遊矢!? オーバーキルするなんてひどいじゃない!」プンスカ

 
遊矢「ご、ごめんって。ついテンション上がっちゃってさ」アセアセ

柚子「もう……でも、安心したかも」

遊矢「え?」

柚子「ペンデュラム召喚の上に、融合召喚まで使って……遊矢も強くなってるんだなって」

柚子「ちょっと……遊矢がいつの間にか遠くに行ってたみたいで、寂しい気持ちもあるけど……」

柚子「だけど、私は私なりに強くなって、遊矢を追い越してやるんだから!」ビシッ

遊矢「柚子……」

遊矢「……ユートに聞いてるかもしれないけど、ペンデュラムを手に入れた経緯については全然わからないんだ」

遊矢「ペンデュラムのその先……ペンデュラム融合も、どうやって編み出したのか見当もつかない」

遊矢「だけどさ、俺、思うんだ」

遊矢「俺がペンデュラムのその先に辿り着けたのは、きっと、俺一人だけの力じゃないって」

遊矢「いつもそばで俺を支えてくれて、自分なりに強くなろうって頑張ってる……そんな人のおかげだって」

柚子「遊矢……」

遊矢「だから……柚子も俺を頼ってくれよ。また何度だってデュエルして、お互い強くなろう!」

柚子「……そうよね。ありがとう、遊矢」

遊矢「い、いいよ。そんな改まって礼なんて」

柚子「じゃあ早速、教室に戻って筆記テストの勉強ね!」

遊矢「ええっ!? そ、それは明日からに……ダメ?」

柚子「ダメ。これは私のためでもあるんだから」

遊矢「柚子の?」

柚子「遊矢が代表目指すんなら、私だって代表狙ってみる。……うかうかしてると、私がなっちゃうわよ?」ニコッ

 
 
 
遊矢「もう夜かぁ……さあ、帰ろうっと」

 
 
 
4日目終了

――――――――――
5日目朝・榊家

 
 
遊矢「Zzz……」ムニャムニャ

 
???「おはよう、遊矢」

遊矢「う~ん……」スヤスヤ
 
???「まだ寝てるのか……遅刻するぞ」

 
 
 
下1

遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆2)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.素良(☆1)
8.勝鬨(☆1)
9.新規

9 月影

何? IDが被ったら再安価ではないのか!?

再安価下1

最後の攻略キャラ追加ということでちょっと趣向を変えます
直下から5人までのキャラを挙げていき、コンマが一番高い者を登場させます



権現坂(00)
月影(20)
零羅(40)
デニス(60)
零児(80)
となった場合、コンマ80の零児が攻略対象に追加となります

ランサーズメンバーがどいつもこいつも低コンマという想定外の自体

下1
ミッチーの所属
1.スタンダードレッド
2.フュージョンバイオレット
3.シンクロホワイト
4.エクシーズブラック
5.他校生

初の他校生で記憶保有勢という異色の攻略キャラになりましたね
夜まで中断

ぶっちゃけると好感度☆4~5くらいのイベントで記憶を取り戻させようかなと思ってます
あと記憶保持者は比較的好感度が上がりやすくなっております

好感度☆4以上のキャラが合わせて5人以上になったらなんかやります(適当)

???「遊矢くん、朝だよ。早く起きないと遅刻するよ」

遊矢「うぅ~ん……」モゾモゾ

遊矢「んぅ……なんだ、まだ6時じゃん。遅刻なんてしないよ……」

???「二度寝したら起きられなくなるよ。ほら、起きて」

遊矢「なんだよ母さん、今日はやけに……ふあぁぁぁ」ノビー

未知夫「おはよう、遊矢くん」ニコッ

遊矢「? ……え?」

遊矢(周りを見渡すと、俺の部屋に知らない奴がいた。というかなんかカメラ回ってた)

遊矢(でも、寝ぼけた頭では何が何だか理解できず)

遊矢「……誰?」

遊矢(と呟くのが精一杯だった……)

――――――――――


遊矢「テレビの収録!?」

洋子「そうなのよ~♪ 『ミッチーの突撃MORNING』の撮影に選ばれたの♪」

遊矢(下で待っていた母さんに話を聞くと、どうもそういうことらしい。テンション上がりすぎだろ……)

遊矢「ていうか俺、そんな話初耳なんだけど……」

洋子「昨日決まったことだったし、遊矢は遅くまで学校で勉強してたから、言いそびれちゃって」

洋子「大丈夫よ。お父さんもこのことは知ってるから」

遊矢「なんで今オーストラリアにいるはずの父さんが知ってて俺が知らないんだよ!?」

遊矢(天才料理人でデュエリストの茂古田未知夫。タレントとしても有名で、俺もよくテレビに出てるのを見る)

遊矢(で、ミッチーの突撃なんとかっていうのは、未知夫が早朝に視聴者の中から選ばれた家にお邪魔して)

遊矢(その家の人に代わって朝食を作って歓談する番組らしい)

遊矢(……確かに、未知夫の作った朝食は抜群に美味い。文句のつけようもなく美味い)モグモグ

遊矢(でもなぁ……こういうことはちゃんと伝えておいてくれよ、母さん)ズズー

未知夫「――そして、彼があの世界的エンタメデュエリスト榊遊勝の息子さんの、榊遊矢くんです」

遊矢「えっ? ……あっ、はい!」

洋子「自慢の息子です♪ ねっ、遊矢」

遊矢(母さん……未知夫のファンだからって舞い上がりすぎだって)

未知夫「遊矢くんは、あの名門校のデュエルアカデミアに通ってるんだって?」

遊矢「あ、ああ。俺は総合コースのスタンダードレッドに」

未知夫「へぇ、総合コースなんだ。じゃあ色んな召喚法について勉強するんだよね」

遊矢「……とは言っても、今の時期じゃまだ基礎的なところばっかりだけど」

未知夫「僕の知り合いもアカデミアに通ってる人がいるんだ。エクシーズコースだって言ってたかな……」

未知夫「制服もかっこいいよね。遊矢くんのは臙脂色のジャケットだけど、コースによって違うんだよね」

遊矢「それぞれのクラスで色が違ってて……フュージョンバイオレットなんか菫色。一番派手じゃないかな?」

遊矢(……とまあ、こんな風に色々話しながら朝食を取ったら、いつの間にか7時半を回っていた)

洋子「あら、もうこんな時間……遊矢、そろそろ行かないと遅刻するわよ?」

遊矢「ああ。じゃあ行ってくる!」

遊矢(……と、ドアを開けて外に出るところもカメラで撮られている。落ち着かないなぁ)

遊矢(でも、父さんみたいにプロデュエリストになるんなら、こういう機会もあるかもしれないよな)

遊矢(テレビに映ってる父さんはいつも堂々としてるけど、やっぱり慣れなのかな……)

遊矢「行ってきまーす!」ガチャッ

未知夫「あ、遊矢くん。ちょっと待って」

遊矢「え?」

未知夫「はい、これ」コソッ

遊矢(そう言って渡されたのは、電話番号とアドレスが書いてあるメモだった)

遊矢「……これ、ひょっとして?」

未知夫「うん、僕の連絡先」

遊矢「……どうして俺にこんなの渡すんだよ?」

未知夫「う~ん……君が榊遊勝の息子さんだからってこともあるかもしれないんだけどね」

未知夫「実を言うと、僕とデュエルして欲しくってさ」

遊矢「俺と……デュエル?」

未知夫「うん。僕こういう仕事してるから、なかなか同年代の子とデュエルする機会もなくて」

未知夫「良ければ、今度僕と個人的に会ってみてくれないかな? 嫌なら、そのメモは処分してくれていいけど」

遊矢「父さんのサインを調達してくれって頼みは聞けないぞ」

未知夫「そういうのじゃないよ。純粋に、僕と友達になってくれないかなってこと」

遊矢「……なんで俺なんだ?」

未知夫「そうだね……変なことを言う奴だって思われるかもしれないんだけど」

未知夫「君とは、どうしてか初対面の気がしなくってね」ニコッ

遊矢「……」

遊矢(初対面の気がしない。実を言うと、俺もそうだった)

遊矢(これも記憶の違和感なのか……俺と未知夫は、前にどこかで会って、デュエルもしてるような)

遊矢(デジャビュっていうか……どこか懐かしい気持ちがあったのは事実だった)

遊矢「わかった。気が向いたら連絡するよ」

未知夫「ホント? ありがとう、遊矢くん。連絡待ってるよ」

遊矢「ああ。じゃあ、また」

遊矢(……連絡するとしたら、放課後かな? 未知夫は芸能人だから予定が合わないかもしれないけど)

遊矢(ひょっとしたら……記憶の違和感について、何か手がかりが掴めるかもしれない)

――――――――――

 
 
遊矢(俺は学校に着くなり、エクシーズブラックの教室に向かって勝鬨を呼び出した)


遊矢「……というわけなんだ」

勝鬨「……お前は、茂古田未知夫とは面識も接点もなかったはずなんだな?」

遊矢「ああ。今朝で初対面……だと思う」

勝鬨「しかしお前はそうは思えず、向こうもお前を気にしている様子だった」

遊矢「もしかしたら未知夫も……俺達同様、記憶の違和感を持ってるのかも知れない」

勝鬨「……とはいえ、確定事項ではない。ペンデュラムカードのことも含めて慎重に動け」

遊矢「わかってるよ。じゃあ、何か進展があったらまた呼ぶから」

勝鬨「……」

 
 
 
 



 
 
 
==========


素良「……ふ~ん……やっぱり遊矢もそうなんだ……」コソッ

 
 

遊矢「さて、放課後だ。何をしようかな」

 
 
 
下2

誰と会う?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆2)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)
9.未知夫(☆1)

下2
沢渡と何をする?
1.世間話
2.デュエル

・記憶保持勢は他のキャラにつられて勝手に好感度が上がったりします
・他校生であるミッチーは次の日からの朝の選択肢には入れません

沢渡さん! ターンエンドっすよ!


遊矢「そういえば、沢渡軍団のスカウトってうまく行ってるのかな」

遊矢「ちょっと様子を見に行ってみよう」

 
  
   
 
 
――――――――――

 
 
遊矢「確か、沢渡はここの貸倉庫を溜まり場にしてたはず……」


遊矢「おーい沢渡ー! いるかー?」

沢渡「あん? ……誰かと思えば遊矢か。なんだ、沢渡軍団に入る気になったか?」

遊矢「その話はまた後でな」

ねね「こ……こんにちは……榊さん」オドオド

遊矢「こんにちは、光焔さん」

遊矢(……すごい絶妙に俺と目を合わそうとしないのが気になる)

沢渡「で、何の用だ?」

遊矢「ああ、スカウトはうまく行ってるのか気になってさ。あれからどうなんだ?」

沢渡「方針はシンクロホワイトで変わってない。何人か目星をつけてる奴もいる」

沢渡「今日はこれから直接会いに行くつもりだしな」

ねね「えぇ……さ、沢渡さん。ホントに行くんですか……?」

沢渡「何をビビってんだ光焔! 俺が行くと言ったら行くんだよ」

ねね「ううう……ご、ごめんなさい……」

沢渡「なあに、お前は何も心配することはないぜ。この沢渡シンゴの誘いに乗らない奴はいないんだからな」

ねね「そ、そうですよね……さ、沢渡さん、サイコー……?」

沢渡「そうだろうそうだろう。いやあ、流石は俺! デュエルアカデミアにその人ありと謳われた俺!」

ねね「さ、沢渡さん、マジすごすぎ……です……?」

遊矢「……たまにさ、沢渡って人生を誰よりも楽しんでるんだろうなって思うよ」

遊矢「ていうか、善羽さんは? 今日は来てないのか?」

ねね「まいちゃんさんは……き、今日、お仕事があるって……」

遊矢「お仕事? ……ああ、そういえばこの間デュエルアイドルがどうとかって」

沢渡「雑誌のグラビア撮影だとさ。俺の伝説の1ページを目撃する栄誉をふいにするとは可哀想に」

遊矢「ホントお前って人生楽しそうだよな」

ねね「それで……シンクロホワイトの、だ、誰に会いに行くんですか……?」

沢渡「よくぞ聞いた。俺の調査によれば、シンクロホワイトの実力者トップ4はこいつらだ」バサッ

沢渡「まずX-セイバー使いの刀堂刃……だがこいつはダメ。既に高等部の黒咲を中心にしたグループにいる」

沢渡「次にD-ホイーラーのユーゴ……と言いたいがこいつもダメだ。バカだからな」

遊矢「前も言ってたけど、ホントに身も蓋もない理由だな……」

ねね「ということは……残りの二人……ですか?」

沢渡「ああ。エレキ使いのゾフィー霧崎に、魔轟神使いの黒門暗次」

沢渡「成績もデュエルの実力も申し分なく、特に決まったグループにいるわけでもない……」

沢渡「こうなると、沢渡軍団シンクロ部門は霧崎か黒門のどっちかだな」

遊矢「へぇ……よく調べてあるんだなぁ」

沢渡「孫子曰く、敵を知り己を知れば百戦危うからず……ってところだ」

沢渡「もちろん俺に危ういところなんてないから、こうして相手のデータを集めておけば万全ってわけだ」

ねね「さ、沢渡さん……流石です……?」

沢渡「ふふん、褒めすぎだぜ光焔。あとでジュースを奢ってやろう」ナデナデ

ねね「ふぁっ……え、えへへ……」

遊矢「でもさ、ユーゴを候補から外すのもちょっと待った方がいいんじゃないか?」

沢渡「あ? なんでだよ。あいつはバカで課題やテスト勉強の役に立たないから……」

遊矢「逆に考えてみろって。ユーゴがバカだったとしても、そのユーゴに教える側に回ればいいだろ」

沢渡「うん……? 俺があいつに融合やエクシーズについて教えるってことか?」

遊矢「誰かにものを教えるには、自分がそのことについてちゃんと理解してないとできないって言うだろ」

遊矢「ユーゴのわからないところを教えるのが自分の勉強にもなるって考えられないか?」

沢渡「……なるほど。確かにそれも一理ある」

ねね「わ、私はどっちでも……はい……」

沢渡「よし、じゃあユーゴも候補に残しておくとして……今日こそシンクロ使いをスカウトするとしよう」

沢渡「行くぞ! 光焔! 遊矢!」

ねね「は、はいぃ……」

遊矢「……え? 俺も?」

下2コンマ
沢渡がスカウトしたのは?
01~33 ユーゴ
34~66 ゾフィー霧崎
67~99 黒門暗次
00   失敗

沢渡さんマジギリギリっすよ!

(無言の夕飯)

――――――――――

 
 
遊矢(結果から言うとユーゴと霧崎さんは見つからなかった。先に帰っちゃったのか、学校にはいなかった)


遊矢(そこで沢渡は残る一人、黒門暗次のところへ向かった)

遊矢(……当然、俺と光焔さんも付き合わされているんだけど)


沢渡「――探したぜ、黒門暗次」

暗次「ああ? ……なんだテメエは」

沢渡「デュエルアカデミアの大御所・沢渡シンゴを知らないとは嘆かわしいな。まあいい……」

沢渡「単刀直入に言う。俺のグループに入らないかい?」

遊矢(ちなみに、光焔さんは沢渡の後ろに隠れながらチラチラと黒門の様子を窺っている)

遊矢「あの……光焔さん?」ヒソヒソ

ねね「ひゃうっ!? な……なんですか、榊さん……怒らないで……」オドオド

遊矢「いや、別に怒ってはないけど……あの黒門暗次ってどういう奴か知ってる?」

ねね「あ……えっと……ひ、一言で言うと危険人物、っていうか」

ねね「ま、街の不良デュエリストグループと関わってるって噂も……」

遊矢「でも沢渡がシンクロホワイトのトップ4って言ってたくらいだし、腕は立つんだろ?」

ねね「はい……せ、成績も、そこまで悪くないらしいですし……」

遊矢(成績の話だけなら、おそらくユーゴが一番壊滅的なんだろうな……)

暗次「グループに入れ? ……ハッキリ言えよ。手下になれってことだろ?」

沢渡「へぇ? 察しが良いじゃないか。話が早くて助かる」

沢渡「沢渡軍団に入って俺の部下になるのなら、それなりにいい目を見させてやるよ。どうだ?」

暗次「……はいそうですかと言うつもりはねぇな。俺を従わせたきゃ……」

沢渡「デュエルで白黒つけろ……ってかい?」

暗次「わかってるじゃねぇか。話が早くて助かるぜ」ニヤッ

沢渡「やれやれだな……誰にものを言っているのか理解できてないらしい」

沢渡「光焔! 遊矢! 手を出すなよ。必要ないからな」

遊矢「そう言うと思った。最初っから手出しする気なんてないって」

光焔「さ、沢渡さん……が、がんばってください……!」

遊矢(……そして、沢渡と黒門のデュエルが始まった)

遊矢(黒門は序盤からモンスターを展開し、高レベルシンクロモンスターで沢渡を攻め立てた)

遊矢(途中まで防戦一方の沢渡だったが……)

遊矢(相手のダイレクトアタックをバトルフェーダーで防いだ次のターン、ついに逆襲に出た)

 
 
沢渡「俺は手札の雷帝家臣ミスラの効果発動!」


沢渡「このモンスターを特殊召喚し、相手の場に家臣トークンを特殊召喚する!」

沢渡「……くっくっく」

暗次「? 何がおかしい」

沢渡「いや、別に? ……これからお前に、完膚なきまでに思い知らせてやれそうだからな!」


沢渡「俺は雷帝家臣ミスラとバトルフェーダーをリリース!」

沢渡「天空を切り裂く雷よ! 今こそ真なる帝王の名を轟かせよ!」

沢渡「レベル8! 轟雷帝ザボルグをアドバンス召喚!」

暗次「なっ……ここにきてレベル8のモンスターをアドバンス召喚だと!?」

沢渡「轟雷帝ザボルグの効果発動! このモンスターのアドバンス召喚に成功した時」

沢渡「フィールド上のモンスターを1体破壊する! 消えな、魔轟神レヴュアタン!」

暗次「チィッ……だが、その程度じゃ俺の魔轟神デッキは止められねぇぞ!」

沢渡「へぇ、これを見てもまだそんなことが言えるかな?」

沢渡「轟雷帝ザボルグの効果! 破壊したモンスターが光属性だった場合、そのレベルまたはランクの数だけ」

沢渡「お互いに自分のエクストラデッキからカードを選んで墓地に送る!」

暗次「なっ……魔轟神レヴュアタンのレベルは10……ってことは、エクストラデッキから10枚を……!?」

沢渡「さらにこのモンスターが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚されていた場合」

沢渡「墓地に送るカードはこの俺が選ぶのさ!」ビシッ

暗次「なん……だと……!?」

遊矢(沢渡のエクストラデッキ破壊が契機だった)

遊矢(エクストラデッキをズタズタにされた黒門は後続のシンクロモンスターを場に出せず、ただ壁を出すのみ)

遊矢(そして沢渡は相手の壁モンスターを帝王の烈旋や邪帝ガイウスなどで除去し、ダイレクトアタック)

遊矢(終わってみれば、沢渡が圧倒する形で決着がついた……)
   

沢渡「さて、約束通り沢渡軍団に入ってもらうぜ。黒門暗次」

暗次「ああ……わかった。お前の手下でも何でもなってやるよ、沢渡」

沢渡「おい、口の効き方に気をつけろ! 『沢渡さん』だ」

暗次「……ったく、しょうがねぇ。沢渡、さん」

沢渡「OK! 今後はさん付けを徹底するように」

遊矢「それにしてもエクストラデッキ破壊か……沢渡もずいぶんな奇策に打って出たな」

沢渡「なに、奴のデッキが魔轟神であることは先刻承知。そして魔轟神は光属性・悪魔族で墓地を利用する」

沢渡「なら光属性や墓地を対策すればよかったわけだが……」

沢渡「どうせなら轟雷帝ザボルグでエクストラデッキに触った方が面白いと思ったのさ」

ねね「さ、沢渡さん……マジ強すぎ……です」

沢渡「その通り! 俺こそデュエルアカデミア最強の男! その名も?」

ねね「さ、沢渡……シンゴ……!」

沢渡「Oh! Yes!」

暗次「……俺、明日からアレやるのか?」

遊矢「多分……」

沢渡「さて、沢渡軍団第一期生も揃ったところで近いうちに祝賀会を……ん?」PiPiPiPi…

遊矢「また電話か?」

沢渡「ああ。まったく、いい気分に水を差しやがって……」PiPiPiPi…

沢渡「少し長話になるかもしれねぇし、今日は解散だ。光焔! 黒門に倉庫までの道を教えとけ」PiPiPiPi…

ねね「えっ……で、でも……む、む、無理、なんですけど……」

暗次「あぁ? なんか問題でもあんのかよ」

ねね「あ、お、怒らないで……ご、ごめんなさい……」ビクビク

遊矢「……わかった、黒門と光焔さんは俺が送ってくから」

沢渡「あ、そう? 悪いな、じゃあ任せる」

遊矢(……なんかこのままなし崩し的に沢渡軍団の一員になっちゃいそうな気が……)

 
 
 
遊矢「すっかり遅くなっちゃったな。帰ろう……」

 
 
 
5日目終了

6日目朝

下2
遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆3)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆1)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)

早ければ明日の午前中に

我はこれでターンエンド

――――――――――
6日目朝・榊家

 
 
遊矢「おはよう、母さん」


洋子「あら遊矢、今日は早いじゃない」

遊矢「毎朝誰かしら起こしに来るからすっかり早起きになっちゃったよ」

洋子「それだけみんなに好かれてるってことよ。友達は大事にしなさい」

遊矢「わかってるって。さて、今日は誰が来るやら……」

 
 
ピーンポーン

北斗「やあ、遊矢」

遊矢「今日は北斗か……おはよう」

北斗「今日はって……何それ、毎日違う人が迎えに来るってことかい?」

遊矢「そういうこと。ミエルに素良に、勝鬨も来たかな」

北斗「勝鬨が? ……君の交友関係も柊柚子に負けず劣らずだね」

遊矢「柚子、他のクラスにも友達が多いみたいだしな。ユーゴとか」

遊矢「最近は柚子も北斗達と一緒に出かけることが多いのか?」

北斗「ああ。昨日なんて、僕やユートにエクシーズを教えてくれと言ってきたよ」

遊矢「柚子がエクシーズを……?」

北斗「……黒咲さんが興奮しちゃって大変だったけどね。ここだけの話」

遊矢「あ、なんか想像つくなそれ」

北斗「彼女もクラス代表狙ってるんだってさ。知ってた?」

遊矢「まあな。実は、俺もそうだったりするんだ」

北斗「へぇ、君もか……ユートは代表には全然興味無さそうだったけどさ」

北斗「……やっぱり、交流戦で噂のペンデュラム召喚を披露するつもりなのかな?」

遊矢「……ユートに聞いてると思うけど……それも理由のひとつにはなる、かな」

遊矢「ペンデュラムカードをどこで手に入れて、どこでペンデュラム召喚を覚えたのか……」

遊矢「俺自身ハッキリしないし、俺以外にペンデュラムを使う奴がいるかどうかもわからない」

遊矢「だから、交流戦で大勢の前でペンデュラム召喚を使ってみるのも、ひとつの手だと思う」

北斗「なるほどね。大勢の前でペンデュラムを見せて反応を見るってわけ」

北斗「……君しか知らない新たな召喚法。正直、眉唾物だと思ってるけど」

北斗「あの真面目なユートがそんなしょうもない嘘つくはずないし、柊柚子もペンデュラムを見たって言ってた」

北斗「そうなると……僕も戦ってみたいね。君のペンデュラム召喚と」

遊矢「まあ、そのうちな。その時は刃や真澄も呼べばいいしさ」

遊矢「ところで、勝鬨ってエクシーズブラックではどうなんだ?」

北斗「どうって言われてもね。彼、よくこっちのコースを選択したもんだよ」

北斗「エクシーズの基本的なルールもわかってないくせにさ……まあ、その分勉強熱心と言えなくもないか」

遊矢「誰だって最初は初心者さ。北斗だって、最初トークンをエクシーズ召喚に使えるって思ってなかった?」

北斗「……まあ、そう思ってた時期もあったよ。次元の裂け目があるとオーバーレイユニットが除外されるとか」

遊矢「勝鬨も今がそういう時期だってだけの話さ。そのうちルールも覚えてみんなに追いつくよ」

北斗「どうだか。僕はそう簡単に追いつかせてあげるつもりはないけど?」

遊矢「相変わらず自信家だな」

北斗「当然。伊達に黒咲さんと何度もデュエルしてないのさ」

北斗「柊柚子も代表目指して色々手を出してるみたいだし、君も負けないように頑張れよ」

遊矢「ああ。お互い頑張ろう!」

 
 
 
遊矢「柚子がエクシーズも取り入れようとしてるのか……俺も負けてられないな」


遊矢「さて、放課後だ。何をしようかな」

 
 
 
下2

誰と会う?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆3)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆1)
6.北斗(☆2)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)
9.未知夫(☆1)

下4
何をする?
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う(女性キャラ限定)

夜まで中断

影霊衣でオベリスクフォースをなぎ倒すミエルの画像ください

――――――――――


遊矢「あれ? ミエルとセレナだ。何やってるんだろ」


ミエル「むむむ……見えるわ……ミエルには見える……」

セレナ「……」ゴクリ

ミエル「わかったわ! セレナの探してるカードは、四丁目のカードショップの低額レアストレージの中よ!」

セレナ「何? レアや優良ノーマルはファイルやショーケースにあるのではないのか!?」

セレナ「よし、そうとわかればすぐに確保しに行こう。礼を言うぞミエル」ピッポッパ

ミエル「ふふん! ミエルにはこのくらい朝飯前よ」ドヤッ

セレナ「……バレット? すぐに車を回せ。行き先はカードショップ『魔知ガイル』だ」スタスタ

ミエル「もう、慌ただしいわねぇ……」

遊矢「そうだな。一直線というかストレートというか、そういうところがセレナっぽいよ」

ミエル「あっ、ダーリン! ミエルを見てたのね!」

遊矢「セレナを占ってあげてたのか?」

ミエル「そうなの~♪ セレナがどうしても見つからないカードがあるって言うから、占ってあげたの」ギュッ

遊矢「わ、ち、ちょっと、抱きつくなって」

ミエル「ダーリンもどぉ? 何でもミエルが占ったげる! 恋愛運がいい? それとも結婚運?」

遊矢「それミエルが気になるだけじゃ……わかった、せっかくだし俺も占ってもらうよ」

ミエル「じゃあいくつか質問しながら、ダーリンの心に浮かぶものをミエルが覗いてみるわ」

ミエル「まずは……そうね。ダーリンの好きな色は?」

遊矢「色か……(1)かな」

ミエル「ふむふむ。じゃあ次は、ダーリンが今、心にパッと浮かぶ数字を教えて」

遊矢「う~ん。(2)?」

ミエル「それじゃあ最後に……ダーリンの大事な友達として真っ先に思い浮かぶのは?」

遊矢「(3)……だな」

 
 
 
下1

(1)
1.赤 2.黒 3.白 4.紫

下3
(2)
1~12までの数字

下5
1.セレナ 2.沢渡

ミエル「……なんでミエルじゃないのよぅ」プクー

遊矢「だ、だって、真っ先に思い浮かぶのを言えって言ったじゃないか」アセアセ

ミエル「……まあ、構わないわ。だってミエルとダーリンは友達じゃなくて運命の二人だもの♪」

ミエル「男女間の友情は成立しない? いいえ、それは嘘!」

ミエル「だってミエルとダーリンの前ではみんな友達止まりを余儀なくされるんだから!」キリッ

遊矢「あのー……それで占いは……」

ミエル「はっ! そうだったわ。むむむ……見える……ミエルには見える……」

ミエル「ズバリ、セレナとダーリンの関係のキーアイテムはランク2のエクシーズモンスターね!」ビシッ

遊矢「ランク2のエクシーズモンスターかぁ……それをセレナにプレゼントするとか?」

遊矢「でもランク2に限定してみても色々あるしなぁ」

ミエル「具体的にどう扱えばいいかはわからないわ。見えたのはただ、鍵になるとだけ……」

遊矢「鍵、か……後々重要な意味を持つかもしれないってことか」

遊矢「セレナのデッキはインフェルノイドだし、ランク2を出すようなデッキでもないんだけど……」

ミエル「えっ? ダーリン、セレナとデュエルしたの?」

遊矢「え? ああ。数日前、放課後に……」

ミエル「ずるい! ミエルもダーリンとデュエルしたいわ!」

遊矢「ず、ずるいってことはないだろ? じゃあ今から俺とデュエルする?」

ミエル「もちろん! ダーリンと一緒にデュエル~♪」ウキウキ

――――――――――

 
 
ミエル「儀式魔法、高騰儀式術を発動。デッキから神聖なる球体3体とギャラクシー・サーペント」


ミエル「それからハープの精を墓地に送って、合計レベル12。崇光なる宣告者を儀式召喚」

ミエル「墓地天使4体。大天使クリスティアを特殊召喚。効果でハープの精回収」

ミエル「魔法カード、闇の量産工場を発動。神聖なる球体を2枚手札に」

ミエル「1伏せエンド。……ダーリンのスタンバイフェイズに永続罠、王宮のお触れ発動」

遊矢(無言のゴーグル装着)

 
 
 
遊矢「儀式怖い儀式怖い儀式怖い儀式怖い儀式怖い」


遊矢「はぁ……とにかく、今日はもう帰ろう」

 
 
 
6日目終了

7日目朝

下2
遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆3)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆2)
6.北斗(☆2)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)

(…下5>>507セレナじゃなくて沢渡じゃね?)

>>514
普通に間違えました。沢渡さんということにしておいてください……

・沢渡さんとの関係のキーアイテムはランク2のエクシーズモンスターらしい
・先攻デクレアラークリスティアはやめろミエル

我はこれでターンエンド

ミエル「……なんでミエルじゃないのよぅ」プクー

遊矢「だ、だって、真っ先に思い浮かぶのを言えって言ったじゃないか」アセアセ

ミエル「……近頃沢渡がダーリンを狙ってるのはわかってるわ! ダーリンを沢渡軍団ナンバー2だなんて!」

遊矢「狙ってるって、そんな大袈裟な」

ミエル「でもダーリンが沢渡のグループに入るっていうなら……ミエルはその決断を尊重する」

ミエル「いいえ、それどころかミエルもそのグループに入るわ! ダーリンはミエルが守ってあげる!」

ミエル「ミエルのダーリンを沢渡の手下になんてさせないんだから!」ムキー

遊矢「あのー……それで占いは……」

ミエル「はっ! そうだったわ。むむむ……見える……ミエルには見える……」

ミエル「ズバリ、沢渡とダーリンの関係のキーアイテムはランク2のエクシーズモンスターね!」ビシッ

遊矢「ランク2のエクシーズモンスターかぁ……それを沢渡にプレゼントするとか?」

遊矢「でもランク2に限定してみても色々あるしなぁ」

ミエル「具体的にどう扱えばいいかはわからないわ。見えたのはただ、鍵になるとだけ……」

遊矢「鍵、か……後々重要な意味を持つかもしれないってことか」

遊矢「沢渡のデッキは帝だったし、ランク2を出すような構築でもなかったけど」

ミエル「えっ? ダーリン、沢渡とデュエルしたの?」

遊矢「デュエルはしてないけど、昨日の放課後、沢渡軍団のメンバーのスカウトに付き合わされて……」

ミエル「ダーリンの放課後を独占するなんてずるい! 沢渡のくせに生意気よ」プンスカ

遊矢「ず、ずるいってことはないだろ? じゃあ、今日の放課後は俺とデュエルする?」

ミエル「もちろん! ダーリンと一緒にデュエル~♪」ウキウキ

――――――――――

 
 
ミエル「儀式魔法、高等儀式術を発動。デッキから神聖なる球体3体とギャラクシーサーペント」


ミエル「それからハープの精を墓地に送って、合計レベル12。崇光なる宣告者を儀式召喚」

ミエル「ブンボーグ003召喚。効果でデッキからブンボーグ001特殊召喚。そのまま虹光の宣告者をシンクロ召喚」

ミエル「墓地天使4体。大天使クリスティアを特殊召喚。効果でハープの精回収」

ミエル「魔法カード、闇の量産工場を発動。神聖なる球体を2枚回収」

ミエル「1伏せエンド。……ダーリンのスタンバイフェイズに永続罠、王宮のお触れ発動」

遊矢(無言のゴーグル装着)

 
 
 
遊矢「儀式怖い儀式怖い儀式怖い儀式怖い儀式怖い」


遊矢「はぁ……とにかく、今日はもう帰ろう」

 
 
 
6日目終了

――――――――――
7日目朝・榊家

 
 
遊矢「うぅ~ん……やめろぉ……こんなのデュエルじゃない……」


遊矢「苦渋の選択でクリッターと黒き森のウィッチを見せるのはやめろぉ……うぅぅ……!」


「おいしっかりしろ! 起きろ遊矢!」


遊矢「はっ……!」

沢渡「……どういう夢見てんだよお前」

遊矢「沢渡……? なんで……?」

沢渡「ちょっと用事があって朝早かったからな。ついでに寄ったんだよ……で、どんな夢見てたんだ?」

遊矢「ああ……手を変え品を変え延々と先攻1キルされる夢を……夢でよかった」ホッ

沢渡「何があったんだよ……」

麻衣「あ、遊矢くーん! お邪魔してまーす☆」

暗次「よう、榊」

遊矢「善羽さんに黒門も来てたのか……あれ、今日は光焔さんがいないな」

沢渡「ああ、電話かけても出やしねぇ。寝てんじゃねぇのか?」

暗次「ていうか、こんな朝早くから集合しなくてもいいじゃねぇか。沢渡……さん」

沢渡「何言ってんだ! 俺が来いと言ったらすぐ駆けつけるのが沢渡軍団のルールだ」

麻衣「チッ……まいちゃんは多忙なアイドルだってのにこの腐れボンボンが」ボソッ

遊矢(沢渡軍団も大変だな……)

――――――――――


沢渡「ところで黒門。例の件は片付いただろうな」

暗次「ああ。問題ねぇ」

遊矢「例の件って?」

麻衣「黒門くん、元いたデュエルチームを抜けたんだって。なんて名前だっけー?」

暗次「……『デビルズ・ゲート』だ」

沢渡「ま、ゴロツキとチンピラばかりのろくでなしチームだ。沢渡軍団の足元にも及ばねぇ」

沢渡「俺の部下になったからには沢渡軍団の活動に集中してもらわなくちゃな。そうだろ?」

遊矢「デビルズ・ゲート……俺も聞いたことあるな。あんまりいい評判を聞かないチームだけど」

遊矢(しかし、そこから抜けさせたってことは……見ようによっては不良を更生させたってことになる……のか?)

麻衣「黒門くんを不良グループから抜けさせるなんて沢渡さんすごーい♪」

沢渡「まあ、俺の実力をもってすれば当然の結果さ……いいんだぜ? もっと俺を褒め称えてもな!」

麻衣「沢渡さん、さーいこー☆」

暗次「ハイハイ、沢渡さんすげー」

遊矢(光焔さんの時といい……結果オーライとはいえ、沢渡軍団がいいきっかけになってるのか)

遊矢(まあ、これも沢渡の人徳ってやつなのかな? ……でも言ったら調子に乗るから黙ってよう)

沢渡「よーし、俺は今気分がいい! そこのコンビニでパックでも買ってやるとするか」

麻衣「沢渡さん太っ腹~☆ 憧れちゃうなー♪」

沢渡「ふふん、そうだろうそうだろう」

暗次「俺喉が渇いてんだけど、ジュース買ってもいいっすか沢渡さん」

沢渡「好きなだけ買え。1リットルでも10リットルでもな」

沢渡「ついでだから遊矢、お前にも買ってやるよ。好きなのを選べ」

遊矢「いいのか? 俺、沢渡軍団じゃないだろ」

沢渡「いいから黙って奢られな。俺の気が変わらないうちによ」

ニセンキュウヒャクエンニナリマース アザッシター


遊矢(結局買ってもらってしまった……まあ、沢渡がいいって言うんだし)ビリッ

遊矢「ん? これは……」

麻衣「あっ、遊矢くんエクシーズ引いてるー」

遊矢「ランク2のエクシーズモンスター……これって」

遊矢(ミエルが言ってた……俺と沢渡の関係のキーになるのは、ランク2のエクシーズだって)

遊矢(……そうだな、これは持っておこう。きっと何かの役に立つさ)

――――――――――


遊矢(この日の6限が終わった後、ホームルームがあった)

遊矢(始業式から一週間経って、その間のデュエルの戦績とかテストの点数とか、自薦他薦とか)

遊矢(色々勘案して、4月のクラス代表を投票で決めるらしい)

遊矢(思ったより早かったけど、交流戦も一週間後に迫ってるし、まあ決めるとしたらこの時期か……)

遊矢(そういうわけで、クラス代表に選ばれたのは……)



コンマが一番高いキャラがクラス代表
(遊矢が選ばれた場合、14日目に確定でデュエルします)
>>↓1 遊矢
>>↓2 柚子
>>↓3 セレナ
>>↓4 沢渡
>>↓5 ユート
>>↓6 ミエル

遊矢(……意外や意外、沢渡が代表の座を射止めたのだった)


沢渡「ハーッハッハッハ、お前ら見る目あるぜ!」

沢渡「この沢渡シンゴがスタンダードレッド代表になったからには、必ず交流戦を全勝してやる!」ビシッ

ミエル「もー! なんでダーリンじゃなくて沢渡なのよー!」プンスカ

ユート「俺は代表には興味がなかったが……しかし、沢渡で大丈夫なのか?」

セレナ「私も同感だが、奴に後れを取ったというのも業腹だな」

柚子「はは……まさか沢渡がねぇ。遊矢も気を落とさないで、来月頑張りましょ」

遊矢「そうだな。沢渡! 来週の交流戦、頑張れよ!」

沢渡「フフフ……そうだ遊矢。交流戦の時に俺の新たなデッキを披露してやろう」

遊矢「新しいデッキ?」

沢渡「実を言うと、今朝の用事ってのもそれに関することだったのさ」

沢渡「まあ楽しみにしてな。沢渡シンゴ伝説の第一歩を!」

 
 
 
遊矢「さて、放課後だ。何をしようかな」

 
 

下1 誰と会う?
誰と会う?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆4)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆2)
6.北斗(☆2)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)
9.未知夫(☆1)

下3 何をする?
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う(女性キャラ限定)

沢渡(96)とミエル(95)が大接戦なのは流石に草が生える
二人とも結構クラスの人気者だったりするんだろうか……

我はこれでターンエンド

遊矢「せっかくだし、未知夫に連絡してみよう」

遊矢「未知夫も、俺や勝鬨のような記憶の違和感を持っているとしたら……」

遊矢「……それをデュエルの中で見つけられるかもしれない」

 
 
ピッポッパッ

trrrrrr……
 
ピッ

未知夫『はい、茂古田です……遊矢くん? 本当に連絡してくれたんだね』

遊矢「ああ、俺も君とデュエルしてみたくてさ。今日空いてる?」

未知夫『大丈夫だよ。今学校が終わったところで、お仕事の予定も入ってないし』

遊矢「じゃあ待ち合わせ場所は……って、未知夫の学校ってどこだったっけ」

未知夫『大丈夫大丈夫、舞網市の中だよ。デュエルアカデミアからは少し遠いけどね』

未知夫『待ち合わせ場所だけど、中央区に『ROSEMARY』ってデュエルカフェがあるんだ。そこでどうかな?』

遊矢「デュエルカフェ?」

未知夫『カードショップにバースペースを併設してるお店さ。個室もあるし、静かでいい雰囲気だよ』

遊矢「わかった、そこにしよう。今から向かうよ」

――――――――――

 
 
遊矢「市営メトロ舞網中央駅4番出口から徒歩5分、メダリオンビル3階……なるほど」ピッ


遊矢「素良に倣ってデュエルディスクに地図アプリを入れてみたけど、これは便利だな……」スタスタ

遊矢(沢渡も舞網スイーツマップ入れてたりするのかな? ……っと)

遊矢「CARD GAME CAFE『ROSEMARY』。ここか」

遊矢「いかにもオシャレなバーって感じだけど、制服で来て大丈夫なのかな……」ガチャッ

未知夫「やあ、遊矢くん」

遊矢「未知夫! 先に来てたんだ」

未知夫「ついさっきだけどね。結構こっちに近いんだよ、ウチの学校。ここまで迷わなかった?」

遊矢「全然。駅からも近いしわかりやすかったくらいだ」

未知夫「それはよかった。実は君とデュエルするのが楽しみで、気持ちが煮立ってて」

未知夫「ちょっと早く来すぎたかなって後悔してたところなんだよね」クスッ

遊矢「それは俺も同感かな。じゃあ早速やる?」

未知夫「あ、その前に何かオーダーしないと。ここのオススメはね……」

遊矢(顔を合わせるのは二回目……それにしてはすんなりというかトントン拍子というか)

遊矢(なんだかお互い妙に気安い。確かに、未知夫の物腰が柔らかくて話しやすいってのはあるんだけど)

遊矢(……俺自身、未知夫と以前からの知り合いみたいな感覚で接してる)

遊矢(一応、プライベートの有名人とこうも馴れ馴れしくできるほど図太くはないつもりだけど……)


未知夫「遊矢くん?」

遊矢「……えっ? あ、ああ。何だっけ?」

未知夫「奥の個室に移動しようって話。ゆっくりデュエルしたいし、いいよね?」

遊矢「ああ、もちろん」

ガチャッ

 
 
未知夫「ついでにフライドポテトとか注文しといたから、しばらくしたら来ると思うよ」


遊矢「デュエルディスクは……流石にこの店内じゃ使わないか」ガシャッ

未知夫「ソリッドビジョンを展開できるほど広くはないしね。まあ、普通にやろうよ」コトンッ

遊矢「……考えてみたら、普通にテーブルでデュエルするのってえらい久しぶりな気が……」

未知夫「アカデミアじゃアクションデュエル対応のデュエルコートもたくさんあるんだよね?」

遊矢「ああ。俺を含めて、アクションデュエルのプロを目指してる奴も多いから」

未知夫「やっぱり名門だし、設備も整ってるんだね。そこはやっぱり羨ましいなぁ」シャッシャッ

未知夫「ウチの学校じゃ、グラウンドでデュエルしてると先生に怒られちゃうし……」

遊矢「そんなにいいもんじゃないさ。国語数学英語社会理科に加えてデュエルの宿題もかなり多いし」シャッシャッ

遊矢「……ああ、なんか手でデッキをシャッフルするのも久しぶりの感覚かも」

未知夫「ハハハ……よし、準備OK。始めようか」

 
 
 
遊矢・未知夫『デュエル!』

CMは地属性天使族で固められてるわけだけどファーニマルと被ってるんだよなぁ……

――――――――――

 
 
遊矢 LP3500 手札5

   【2】 P E N D U L U M 【6】
   EMドラミング・コング EMリザードロー


未知夫 LP3000 手札4
    裏守備モンスター DEF???
    伏せ1



遊矢「……俺はEMドラミング・コングとEMリザードローのスケールで」

遊矢「手札からEMシルバー・クロウを攻撃表示でペンデュラム召喚!」スッ

 
 
EMシルバー・クロウ ☆4 ATK1800

未知夫「なるほど、フィールドに2枚揃えてモンスターを手札から特殊召喚かぁ……変わったカードだね」

遊矢(……思ったよりペンデュラムに驚いてないな)

遊矢(2色のカードなんてデュエルモンスターズには今までなかったし、ユートやセレナは驚いてたけど……)

遊矢「まあ、珍しいカードには違いないかな。俺はシルバー・クロウで裏守備モンスターに攻撃!」

遊矢「まずシルバー・クロウの効果でEMの攻撃力が300アップ」

遊矢「さらにドラミング・コングのペンデュラム効果で攻撃力600アップ。合計2700だ」



《EMドラミング・コング》
ペンデュラム・効果モンスター
星5/地属性/獣族/攻1600/守 900
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に、
その自分のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで600アップする。
【モンスター効果】
(1):お互いのフィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):リリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になる。
(3):1ターンに1度、自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に、
その自分のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで600アップする。

未知夫「裏守備モンスターはチューナーモンスター、プチトマボー。守備力は400だよ」

 
 
EMシルバー・クロウ ATK2700 VS プチトマボー DEF400

 
 
遊矢「よし。じゃあプチトマボーは破壊」


未知夫「貫通効果でもついてたら危なかったけど……ともあれ、プチトマボーのモンスター効果発動だ」

遊矢「効果?」

未知夫「そう。このモンスターがバトルで破壊された時」

未知夫「デッキからトマボーと名のついたモンスターを2体まで特殊召喚できるんだ」



《プチトマボー/Cherry Inmato》
チューナー(効果モンスター)
星2/闇属性/植物族/攻 700/守 400
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから「トマボー」と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚できる。
このターン、この効果で特殊召喚したモンスターはシンクロ素材にできない。

未知夫「この効果で僕は、デッキからトマボーを2体特殊召喚する」


トマボー ☆3 DEF800
トマボー ☆3 DEF800

 
 
遊矢「リクルーターか……モンスターを場に残されちゃったな」


遊矢「仕方ない、なら俺はリザードローのペンデュラム効果を発動だ」

遊矢「自分のもう片方のペンデュラムゾーンにEMがいる時、このカードを破壊してデッキから1枚ドロー!」スッ

 
 
 
《EMリザードロー》

ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
「EMリザードロー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにもう片方の自分のPゾーンに
「EMリザードロー」以外の「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「EMリザードロー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターが
相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分フィールドの「EM」モンスターの数だけ自分はデッキからドローする。

遊矢「……そして手札からEMファイア・マフライオをセッティングして」


【2】 P E N D U L U M 【5】

 
 
遊矢「カードを1枚伏せて、ターンエンド」


未知夫「OK。それじゃあ僕のターン、ドロー!」スッ

未知夫「……それにしてもペンデュラムかぁ。デュエルアカデミアではそういうのが流行ってるの?」

遊矢「え、いや、流行ってるっていうか……う~ん、何て言えばいいのかな」

遊矢「ていうか未知夫だってさ、ペンデュラムカードを見ても案外驚いてないけど?」

未知夫「いや、実際のところ面食らってるよ。でもアカデミアならそういうこともあるかなって思ってね」

遊矢「アカデミアなら?」

未知夫「ほら、デュエルモンスターズの開発と流通に関わってるレオ・コーポレーションがスポンサーだし」

未知夫「一般向けに販売する前にアカデミアの生徒さんにモニターをさせるっていうのも有り得るのかなってさ」

遊矢(……そういう見方もあるのか? 未知夫がタレントだからっていうのも関係あるのかな……)

未知夫「とにかく、僕のターン」

未知夫「僕はレベル3のトマボー2体でオーバーレイ」

未知夫「ランク3、M.X-セイバー インヴォーカーをエクシーズ召喚!」

遊矢「X-セイバー……シンクロテーマだと思ってたけど、エクシーズもあるんだ」

未知夫「まあ、実際のところ他のX-セイバーとは今一つ噛み合わせが悪いんだけどね」

未知夫「……それじゃあオーバーレイユニットをひとつ使って、インヴォーカーの効果発動」

未知夫「デッキから戦士族または獣戦士族の地属性・レベル4モンスターを特殊召喚するよ」



《M.X-セイバー インヴォーカー/M-X-Saber Invoker》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/地属性/戦士族/攻1600/守 500
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから、戦士族または獣戦士族の地属性・レベル4モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

未知夫「この効果で特殊召喚するのはH・C エクストラ・ソード。守備表示」


H・C エクストラ・ソード ☆4 DEF1000


未知夫「そしてさらに、手札からマンジュ・ゴッドを召喚」

未知夫「マンジュ・ゴッドが召喚に成功した時、デッキから儀式魔法か儀式モンスターを手札に加える」

未知夫「手札に加えるのは……これ。ハングリーバーガー」ピラッ

遊矢「は、ハングリーバーガー?」

 
 

《マンジュ・ゴッド/Manju of the Ten Thousand Hands》
効果モンスター(準制限カード)
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または
儀式魔法カード1枚を手札に加える。 


《ハングリーバーガー/Hungry Burger》
儀式モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2000/守1850
「ハンバーガーのレシピ」により降臨。
フィールドか手札から、レベル6以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。

未知夫「驚くのはまだ早いよ。続けて、レベル4のエクストラ・ソードとマンジュ・ゴッドでオーバーレイ」

未知夫「ランク4、ズババジェネラルをエクシーズ召喚!」

 
 
 
《ズババジェネラル/Zubaba General》

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻2000/守1000
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
手札から戦士族モンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。



未知夫「まずはエクシーズ召喚に使ったエクストラ・ソードの効果で攻撃力を1000アップ」

 
 
 
《H・C エクストラ・ソード/Heroic Challenger - Extra Sword》

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードを素材としたエクシーズモンスターは以下の効果を得る。
●このエクシーズ召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

未知夫「そしてモンスター効果。オーバーレイユニットをひとつ使い、手札の戦士族モンスターを装備できる」

未知夫「僕はズババジェネラルのオーバーレイユニットをひとつ使って、ハングリーバーガーを装備するよ」

遊矢「えっ? ……ち、ちょっと待って。ハングリーバーガーって戦士族なの!?」

未知夫「そうだよ。ほら」ピラッ

遊矢「……本当だ。てっきりデス・ドーナツみたいな悪魔族か何かだと」

未知夫「マイナーなカードだからねぇ。知らない人も多いと思うよ」

未知夫「でもマンジュ・ゴッドや儀式の準備でサーチできるし戦士族サポートも効くから、案外イケるもんさ」

未知夫「というわけで、ハングリーバーガーを装備したズババジェネラルの攻撃力は2000アップ。合計5000っと」

 
 
ズババジェネラル ★4 ATK2000→3000→5000

遊矢「いきなり攻撃力5000に……!?」

未知夫「さあ、バトルだ。ズババジェネラルでシルバー・クロウに攻撃!」

 
 
ズババジェネラル ATK5000 VS EMシルバー・クロウ ATK1800

 
 
遊矢「3200のダメージ……うわっ、もうギリギリだよ」LP3500→300


遊矢「なら、ここはファイア・マフライオのペンデュラム効果を発動だ」

遊矢「ペンデュラムモンスターがバトルで破壊された時、このモンスターをペンデュラムゾーンから特殊召喚」

未知夫「なるほど……モンスターを残すのも嫌だし、当然ここはインヴォーカーでも攻撃」

 
 
M.X-セイバー インヴォーカー ATK1600 VS EMファイア・マフライオ DEF800

未知夫「モンスターも一掃したところで、カードを1枚伏せてターンエンドかな」

遊矢「……すごいな。一気にここまで追い詰められちゃうなんて」

未知夫「僕も君のお父さんほどじゃないにせよ、お客さんを楽しませるデュエルがお仕事だからね」

未知夫「言うなればデュエルのおもてなし……爆発力のあるコンボは結構喜ばれるんだ」

遊矢「できれば普通のデュエルじゃなくて、アクションデュエルでやってみたかったな」ハハハ

遊矢「まさかハングリーバーガーにそんな使い道が……って……」ズキッ

未知夫「……遊矢くん? どうかした?」

遊矢「いや、なんでもない……続けよう。俺のターン、ドロー」スッ

 
 
 
遊矢(ハングリーバーガー……俺の知ってる誰かが、あのカードをクズ呼ばわりしていたような……?)


遊矢(これも記憶の違和感……デジャブってやつか? それにしてもハングリーバーガー絡みの記憶って……)

遊戯王ARC-V公認クズカード、ハングリーバーガーをどうぞよろしく!

早ければ明日の午前中までに

遊矢「俺はセッティング済みのドラミング・コングと、スケール5の慧眼の魔術師で」

遊矢「ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【2】 P E N D U L U M 【5】

 
 
遊矢「さらに慧眼の魔術師のペンデュラム効果。もう片方のペンデュラムゾーンにEMか魔術師がいる時」


遊矢「このカードを破壊して、デッキから魔術師のペンデュラムモンスターをセットできる」

遊矢「俺は慧眼の魔術師を破壊し、デッキからスケール8の竜穴の魔術師をセット」

 
 
【2】 P E N D U L U M 【8】

 

 
《竜穴の魔術師》
ペンデュラム・通常モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻 900/守2700
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合、
手札のPモンスター1体を捨て、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
【モンスター情報】
若くして竜の魂を呼び覚ます神通力を体得した天才魔術師。
その寡黙でストイックな魔術への姿勢から人付き合いは苦手だが、
弟子の「竜脈の魔術師」にいつも振り回され、調子を狂わされている。

遊矢「これで、レベル3~7のモンスターが同時に召喚可能。早速ペンデュラム召喚だ」

遊矢「まずはエクストラデッキからシルバー・クロウ、慧眼の魔術師、リザードロー、ファイア・マフライオ」

遊矢「そして手札からオッドアイズ・セイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

 
 
オッドアイズ・セイバー・ドラゴン ☆7 ATK2800

EMシルバー・クロウ ☆4 ATK1800
慧眼の魔術師 ☆4 ATK1500
EMリザードロー ☆3 ATK1200
EMファイア・マフライオ ☆3 ATK800

 
 
未知夫「一気に5体のモンスターを……これは壮観だね。一掃したと思ったモンスターがまた復活してきた」


遊矢「そう、粘り強く再展開できるのもペンデュラムの強みさ」

遊矢「さらに俺は魔法カード、ペンデュラム・アライズを発動」

遊矢「このカードは自分のモンスター1体を墓地へ送って発動し」

遊矢「それと同じレベルのペンデュラムモンスターをデッキから特殊召喚する」

遊矢「俺はオッドアイズ・セイバーを墓地に送り、デッキからレベル7のペンデュラムモンスター……」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚!」

 
 
 
《ペンデュラム・アライズ》

通常魔法
「ペンデュラム・アライズ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの元々のレベルと同じレベルのPモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

遊矢「これで準備は整った。まずはレベル3のリザードローとファイア・マフライオでオーバーレイ」

遊矢「エクシーズ召喚! ランク3、機装天使エンジネル!」

遊矢「お次はレベル4のシルバー・クロウと慧眼の魔術師をオーバーレイ」

遊矢「2体目のエクシーズ召喚! ランク4、竜魔人 クィーンドラグーン!」



《機装天使エンジネル/Mechquipped Angineer》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/天使族/攻1800/守1000
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示にし、
このターンそのモンスターは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。


《竜魔人 クィーンドラグーン/Queen Dragun Djinn》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2200/守1200
レベル4モンスター×2
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
「竜魔人 クィーンドラグーン」以外の
自分のドラゴン族モンスターは戦闘では破壊されない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
自分の墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、
このターンそのモンスターは攻撃できない。

遊矢「竜魔人 クィーンドラグーンの効果発動。オーバーレイユニットをひとつ使うことで」

遊矢「自分の墓地に存在するレベル5以上のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる」

遊矢「俺はペンデュラム・アライズのコストとして墓地に送ったオッドアイズ・セイバーを特殊召喚!」

遊矢「……レベル7のオッドアイズ・セイバー・ドラゴンと」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオーバーレイ!」

遊矢「3体目のエクシーズ召喚! ランク7、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

 
 
 
《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》

エクシーズ・効果モンスター
ランク7/水属性/ドラゴン族/攻2800/守2500
レベル7モンスター×2
「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その攻撃を無効にする。
その後、自分の手札・墓地から「オッドアイズ」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
(2):X召喚されたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
エクストラデッキから「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン」以外の
「オッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。

(何? レベル7が2体揃ったらビッグアイが来るのではないのか!?)

遊矢「それじゃバトルだ。オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでインヴォーカーに攻撃」

遊矢「さらに攻撃宣言時にドラミング・コングのペンデュラム効果発動、攻撃力600アップ!」

 
 
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン ATK3400 VS M.X-セイバー インヴォーカー ATK1600

 
 
未知夫「ランク7のエクシーズモンスターまで……やるね」LP3000→1200


遊矢(とはいえ、攻撃力5000のズババジェネラルは倒しようがない……後は守りを固めよう)

遊矢「これでバトルフェイズは終了。さらに永続罠、連成する振動を発動!」

遊矢「ペンデュラムゾーンのドラミング・コングを破壊して、デッキから1枚ドロー」

遊矢「……俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 
 
 
《連成する振動/Echo Oscillation》

永続罠
「連成する振動」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンのカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。
そのカードを破壊し、その後、自分はデッキから1枚ドローする。

未知夫「僕のターン、ドロー……うん、なかなかいいカードだ」

未知夫「自分フィールド上に存在するモンスターが戦士族モンスター1体のみの場合」

未知夫「そのモンスターに装備魔法、アサルト・アーマーを装備することができる」

未知夫「僕はズババジェネラルにアサルト・アーマーを装備。そして効果でアサルト・アーマーを墓地に送る」

遊矢「せっかく装備したのに、すぐ墓地に……?」

未知夫「これがアサルト・アーマーの効果さ。これでズババジェネラルはこのターン、2回攻撃できる!」

 
 
 
《アサルト・アーマー/Assault Armor》

装備魔法
自分フィールド上に存在するモンスターが
戦士族モンスター1体のみの場合、そのモンスターに装備する事ができる。
装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
装備されているこのカードを墓地へ送る事で、このターン装備モンスターは
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

未知夫「そして手札から魔法カード、儀式の準備を発動」

未知夫「この効果でデッキからレベル7以下の儀式モンスターを手札に加える」

未知夫「僕が手札に加えるのは、2枚目のハングリーバーガーだ」



《儀式の準備/Preparation of Rites》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。

 
 
 
未知夫「ズババジェネラルの効果発動。オーバーレイユニットをひとつ使い、ハングリーバーガーを装備」


未知夫「これにより、ズババジェネラルはハングリーバーガーの攻撃力を得る!」

ズババジェネラル ★4 ATK7000


遊矢「攻撃力7000の2回攻撃だって……!?」

未知夫「まだまだ行くよ。永続罠、強化蘇生を発動!」



《強化蘇生》
永続罠
自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上がり、
攻撃力・守備力は100ポイントアップする。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。



未知夫「僕の墓地にいるトマボーを特殊召喚。強化蘇生の効果で、レベルがひとつ上がる」

未知夫「そして手札からチューナーモンスター、スポーアを召喚するよ」

遊矢(レベル1のチューナー……合計レベルは5。来るか……?)

未知夫「僕はレベル4になったトマボーに、レベル1のスポーアをチューニング」

未知夫「レベル5、スカー・ウォリアーをシンクロ召喚!」
 
遊矢「やっぱりシンクロ召喚か……どういう効果のシンクロモンスターなんだ?」

未知夫「他の戦士族を攻撃させない効果さ。1ターンに1度の戦闘破壊耐性もあるよ」

遊矢「なるほど。厄介な壁モンスターだな……」

 
 
《スカー・ウォリアー/Scarred Warrior》

シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
また、このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。

未知夫「少し手札を使いすぎたかもしれないけど、これで行こうか」

未知夫「僕はスカー・ウォリアーで機装天使エンジネルに攻撃!」

遊矢(俺のライフは300……敢えて受ける選択肢はない。なんとか防ぎきらないと!)

遊矢「オッドアイズ・アブソリュートのオーバーレイユニットをひとつ使い、効果発動」

遊矢「相手モンスターの攻撃を無効にし、さらに手札か墓地からオッドアイズを特殊召喚できる」

遊矢「俺はオーバーレイユニットとして墓地に送られたオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚!」

未知夫「まだズババジェネラルの攻撃が残ってる。ズババジェネラルでエンジネルに攻撃!」

遊矢「エンジネルの効果発動。オーバーレイユニットをひとつ使い、エンジネルを守備表示に変更!」

遊矢「これでエンジネルはこのターン、戦闘と効果で破壊されない」

 
 
ズババジェネラル ★4 ATK7000 VS 機装天使エンジネル ★3 DEF1000



未知夫「でもエンジネルの効果は1ターンに1度。もう防御手段もなさそうだし、これで終わりだよ!」

未知夫「ズババジェネラルでクィーンドラグーンに攻撃!」

遊矢「まだだ! 罠発動、ドタキャン!」

未知夫「!」



《ドタキャン/Last Minute Cancel》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
自分フィールドのモンスターを全て守備表示にする。
このカードの発動後、ターン終了時まで
戦闘・効果で破壊された自分フィールドの表側表示の「EM」モンスターは
墓地へは行かず持ち主の手札に戻る。

遊矢「この効果で、自分フィールドのモンスターすべてを守備表示にする!」
 
未知夫「そんな罠まで伏せていたなんて……!?」

 
 
ズババジェネラル ATK7000 VS 竜魔人 クィーンドラグーン DEF1200

 
 
未知夫「クィーンドラグーンは破壊できたけど、ダメージはなし……」


未知夫「仕方ない、僕はこれでターンエンド」

遊矢「ふう……なんとか凌げた。ライフ残り300なんてギリギリもいいところだし、ヒヤヒヤするよ」

未知夫「僕もこれで決まったと思ったのに、うまくかわされちゃったね」

遊矢「いや、連成する振動でドタキャンをドローできたおかげでなんとかなったんだ。紙一重ってやつだよ」

遊矢「ともあれ、このターンをものにできるかどうかで勝負が決まる……俺のターン、ドロー!」

遊矢(今俺の場にあるカードは……)

 
 
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン ★7 DEF2500 ORU1

機装天使エンジネル ★3 DEF1000 ORU1
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7 DEF2000
連成する振動

【 】 P E N D U L U M 【8】


遊矢(そして今ドローしたカードは)

 
 
つ≪EMカレイドスコーピオン≫

 
 
遊矢(……よし、行ける!)

遊矢「俺はセッティング済みの竜穴の魔術師と、スケール4のEMカレイドスコーピオンで」

遊矢「ペンデュラムスケールをセッティング!」

 
 
【4】 P E N D U L U M 【8】

 
 
遊矢「これでレベル5~7のモンスターが同時に召喚可能」


遊矢「俺はエクストラデッキから、EMドラミング・コングをペンデュラム召喚!」


EMドラミング・コング ☆5 ATK1600

遊矢「っ……」ドクン
 
遊矢(そうだ……! ペンデュラムのその先。それはルーンアイズだけじゃない)

遊矢(俺のエクストラデッキには、まだまだ多くの仲間がいる!)

遊矢「俺は闇属性・ドラゴン族のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと」

遊矢「獣族のEMドラミング・コングをリリースすることで」

遊矢「エクストラデッキからこの融合モンスターを特殊召喚する!」スッ

未知夫「融合のカードを使わない融合……!?」

遊矢「厳密には融合扱いじゃないけど……融合召喚! レベル8、ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」



《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン/Beast-Eyes Pendulum Dragon》
融合・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
ドラゴン族・闇属性モンスター+獣族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に
エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
このカードの融合素材とした獣族モンスター1体の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

遊矢「オッドアイズ・アブソリュートを攻撃表示に変更して……バトルだ!」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでスカー・ウォリアーに攻撃!」


オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン ATK2800 VS スカー・ウォリアー ATK2100


未知夫(スカーウォリアーの攻撃力は2100。オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンは2800)

未知夫(そしてビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンは3000)

未知夫(この2体の攻撃を受けたら僕の残りライフ1200はなくなってしまう……)

未知夫(ズババジェネラルを倒せないと見てライフ狙いに切り替えたんだろうけど、そうはいかない!)

未知夫「ダメージ計算時に罠発動! ガード・ブロック!」

未知夫「この戦闘で受けるダメージを0にして、デッキから1枚ドロー!」

 
 
 
《ガード・ブロック/Defense Draw》

通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。

遊矢「だけど、まだビーストアイズがいる!」

遊矢「ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでスカー・ウォリアーに攻撃!」

 
 
ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK3000 VS スカー・ウォリアー AT2100



未知夫「スカー・ウォリアーの戦闘破壊耐性は1ターンに1度のみ。よって破壊されるよ」LP1200→300

未知夫「ライフは並んだけど……でもズババジェネラルがいる分こっちの方が有利だよ!」

遊矢「いいや、これで終わりさ。ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果発動!」

遊矢「バトルで相手モンスターを破壊した時、融合素材にした獣族モンスターの攻撃力分のダメージを」

遊矢「相手ライフに与えることができる!」

未知夫「!」

遊矢「融合素材になったドラミング・コングの攻撃力は1600……よって1600のダメージだ」

未知夫「……僕の負け、だね」LP300→0

 
 
 
遊矢 LP300 VS 未知夫 LP0

 
 
遊矢 WIN!

――――――――――

 
 
未知夫「いやぁ、遊矢くん強いね。やっぱりアカデミアの人は違うなぁ」


遊矢「未知夫もすごかったよ。正直驚かされっぱなしだった」

遊矢「まだまだ時間はたっぷりあるから、もう一度やろう!」

未知夫「もちろん! 次は僕が勝つからね」ニッ



遊矢(その後の未知夫とのデュエルも楽しかったけど……)

遊矢(……ペンデュラムに対するリアクションの違い。それだけで記憶の違和感があるとは決めつけられない)

遊矢(現時点では確信が持てないな……ひとまず、まだ結論を出すのは保留しておこうか)

――――――――――

 
 
未知夫「いやぁ、遊矢くん強いね。やっぱりアカデミアの人は違うなぁ」


遊矢「未知夫もすごかったよ。正直驚かされっぱなしだった」

遊矢「まだまだ時間はたっぷりあるから、もう一度やろう!」

未知夫「もちろん! 次は僕が勝つからね」ニッ



遊矢(その後の未知夫とのデュエルも楽しかったけど……)

遊矢(……ペンデュラムに対するリアクションの違い。それだけで記憶の違和感があるとは決めつけられない)

遊矢(現時点では確信が持てないな……ひとまず、まだ結論を出すのは保留しておこうか)

未知夫「……っと。そろそろ6時だし、解散しようか?」

遊矢「もうそんな時間? デュエルしてるとあっという間だな……」

未知夫「それにここの料金システムでさ、ナイトタイムになるとチャージ料金とか取られちゃうからね」

未知夫「未成年は6時には帰されちゃうし。僕達まだ中学生だしね」

遊矢「ホントにバーみたいだな……」

未知夫「こういういい雰囲気のお店にはつきものさ」

遊矢「そういうもんなのかなぁ」ガチャッ

遊矢「……ん? カウンター席に見覚えのあるチョンマゲが……って」

素良「あ、遊矢じゃん」

遊矢「素良? なんでここに?」

素良「なんでって、僕はここのパンケーキを食べに来てたんだけど」

素良「この店も舞網スイーツマップに載ってたからね。僕がチェックしないわけにはいかないでしょ?」

未知夫「……遊矢くん、この子は?」

遊矢「ああ、俺の後輩で、紫雲院素良っていうんだ。で、素良。彼は……」

素良「知ってる、テレビで見たことあるよ。ミッチーでしょ?」

素良「僕の知らない間に有名人と友達になるなんて、遊矢もやるじゃん」ニヤニヤ

遊矢「まあ、色々あってさ。それより素良、そろそろ6時だし、一緒に帰るか?」

素良「ん……」チラッ

未知夫「僕は構わないよ。これから解散しようかって話してたし」

素良「あ、そう……じゃあ、僕も遊矢と一緒に帰ろっかな」スッ

――――――――――

 
 
未知夫「じゃあ、僕はこっちだから。またデュエルしたくなったら連絡してよ」


遊矢「そうさせてもらうよ。今日は楽しかった。またな!」



素良「……ふぅん」

遊矢「素良?」

素良「まだ会って日も浅いのに、ミッチーとずいぶん仲良しじゃない?」

遊矢「そりゃあ、デュエルしたからな。楽しい時間を一緒に過ごせば、いつの間にか友達だよ」

遊矢(実を言うと、途中から記憶の違和感について探るのも忘れてたし……)

素良「そういえば柚子から聞いたんだけどさ。遊矢、融合召喚使うようになったんだって?」

遊矢「ああ。融合のカードは使わないけど……ほら、これが俺のルーンアイズとビーストアイズ」ピラッ

素良「へぇ……これが。遊矢もやっと融合召喚の良さに気づいたみたいだね」

遊矢「別にシンクロもエクシーズも使うよ。今日だってオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで……」

素良「……まあ、いいけど。今度僕が融合召喚のすごさをたっぷり教えてあげるから」ニコッ

遊矢「素良のファーニマルかぁ……気を抜くとワンキルされるからなぁ、アレ」

素良「今度は僕とデュエルしてよね。それじゃあ!」タタッ

遊矢「ああ、またな!」

 
 
 
遊矢「記憶に関する手がかりが得られたとは言い難いけど、楽しいデュエルだったな」


遊矢「帰ったら宿題やんないとなぁ……」

 
 
 
7日目終了

8日目朝

下2
遊矢の家に来たのは?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆3)
3.沢渡(☆4)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆2)
6.北斗(☆2)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)

ミッチー戦もなかなかの難産だったゾ……
我はこれでターンエンド




アカデミアの仲良しグループ一覧

【黒咲グループ】
 黒咲隼、ユートを中心にしたグループ。柚子もよく一緒にいる。
 黒咲・ユート・北斗・真澄・刃が所属。

【沢渡軍団】
 沢渡を中心にしたグループ。遊矢は暫定ナンバー2。
 沢渡・ねね・麻衣・暗次が所属。

【スタンダードレッド女子会】
 総合コースの女子達の仲良しグループ。モブ生徒も含む。
 柚子・セレナ・ミエルが所属。

柊柚子
 スタンダードレッド2年。使用デッキは【幻奏】。
 仲が良いキャラはセレナ、ユート、ミエル、素良、黒咲、北斗、真澄、刃、ユーゴ。
 関わりが深いグループは【黒咲グループ】【スタンダードレッド女子会】。

セレナ
 スタンダードレッド2年。使用デッキは【インフェルノイド】。
 仲が良いキャラは柚子、ミエル、素良。
 関わりが深いグループは【スタンダードレッド女子会】。

沢渡シンゴ
 スタンダードレッド2年。使用デッキは【帝】。
 仲が良いキャラはねね、麻衣、暗次。
 関わりが深いグループは【沢渡軍団】。

ユート
 スタンダードレッド2年。使用デッキは【カオス戦士】。
 仲が良いキャラは柚子、ミエル、黒咲、北斗、真澄、刃。
 関わりが深いグループは【黒咲グループ】。

方中ミエル
 スタンダードレッド2年。使用デッキは【崇光なる宣告者】。
 仲が良いキャラは柚子、セレナ、ユート。
 関わりが深いグループは【スタンダードレッド女子会】。

志島北斗
 エクシーズブラック2年。使用デッキは【セイクリッド】。
 仲が良いキャラは柚子、ユート、黒咲、真澄、刃。
 関わりが深いグループは【黒咲グループ】。

紫雲院素良
 中等部1年。使用デッキは【ファーニマル】。
 仲が良いキャラは柚子、セレナ。
 関わりが深いグループは特にない。

勝鬨勇雄
 エクシーズブラック2年。使用デッキは【炎星】。
 仲が良いキャラは特にいない。
 関わりが深いグループは特にない。

茂古田未知夫
 他校生。使用デッキは【ズバババーガー】。
 仲が良いキャラは特にいない。
 関わりが深いグループは特にない。

こうして整理してみると柚子の顔の広さが異常

――――――――――
8日目朝・榊家

 
 
遊矢「う~ん……やめろ権現坂……それは不動のデュエルじゃなくて不動さんのデュエル……」ムニャムニャ


遊矢「フルモン超重武者でソリティアって完全にガリス1キル……うぅ……」


「何? 優れたデュエリストの初手には常に幽鬼うさぎがあるのではないのか!?」

 
 
遊矢「はっ! ……なんか昨日もこのパターンだったような」ガバッ


セレナ「ずいぶんうなされていたが、大丈夫か?」

遊矢「セレナ……ああ、もう朝かぁ」

遊矢「昨日の宿題、シンクロ召喚概論の小レポートだったし、そのせいかも」

セレナ「遅くまで宿題をしていたのか? デュエリストなら早寝早起きは基本だ。たるんでいるぞ」

遊矢「……ちなみにセレナ、昨日何時に寝た?」

セレナ「夜の9時だ!」ドヤッ

遊矢「ああ、うん……セレナはそのままでいるのが一番だと思う」

遊矢「ていうか……なんで今朝はジャージなんだ?」

セレナ「決まっている。走るからだ」

遊矢「え?」

セレナ「遊矢も着替えろ。今日はアカデミアまで走って行くぞ!」

遊矢「ええぇぇぇ……?」

――――――――――

 
 
遊矢「はっ、はっ、はっ……」タッタッタッ


セレナ「どうした? ペースが落ちているぞ」タッタッタッ

遊矢「なんでいきなりランニングしなきゃならないのさ?」

セレナ「昨日のことを忘れたのか?」

遊矢「昨日? なんかあったっけ」

セレナ「クラス代表を決めたことだ! よりによって沢渡に負けたというのが納得いかん」

セレナ「来月こそは私が代表に選ばれてみせる。そのために鍛え直さなければ……」

遊矢「だからってなんで俺まで……」

セレナ「柚子から聞いた。遊矢も代表を狙っていたんだろう? だったらお前のためにもなる」

遊矢(あ……うん、適当なこと言うんじゃなかったな……)

遊矢「新しいクラスになってまだ一週間だし、あんなの人気投票みたいなものだろ? 気にすることないさ」

セレナ「だとしても不可解だ。ミエルやユートはともかく、沢渡に票が集まること自体……」

遊矢「なあ、セレナってひょっとして沢渡のこと嫌い?」

セレナ「嫌ってはいない。ただウマが合わないだけだ」

遊矢「どうしてさ」

セレナ「……奴のデュエリストとしての姿勢が気に食わない」

セレナ「デュエリストに必要なのはレアカードと親のコネだなどと公言して憚らない、あの態度がな!」

遊矢「そりゃあ……でもレアカードに関してはある程度仕方ない部分もあるだろ?」

遊矢「親のコネがどうとか言うなら、俺だってある意味そうさ。榊遊勝の息子っていう肩書きはついて回るし」

セレナ「……そうだ。お前の言う通りだ」ピタッ

遊矢「?」

セレナ「レアカードと親のコネ……私だって両方持っている」

セレナ「今使っているインフェルノイドデッキにしたって、使用人のバレットに命じて揃えさせたのだし」

セレナ「それなりに高額なレアカードもいくつかあったが、問題なく買えてしまった」

セレナ「……似ているんだ。私と沢渡は」

遊矢「セレナ……?」

セレナ「だが私の実力じゃない。肩書きもお金も権力も、私自身の力で勝ち取ったものではない」

セレナ「そういう飾りをすべて脱ぎ捨てた後……裸の私自身の力など、どれほどのものであることか」

セレナ「……そう考えたら、沢渡の能天気な態度が気に入らない。奴が誇っているものは飾りでしかない」

セレナ「そんな沢渡に負けたのだと思うと、自分が許せなくなる。じっとしていられなくなる……」

遊矢「だから急にランニングなんて始めたのか?」

セレナ「そうだ。代表になるためには、とにかく強く優れたデュエリストでなければいけないからな」

セレナ「私自身の実力を示すためにも、もっと強く……」

遊矢「……セレナの気持ちはわかるけど、もっと気楽に考えた方が」

セレナ「わかるものか! 遊矢に私の気持ちなど!」

遊矢「わかるさ。……俺も、よく榊遊勝の息子だって言われるけど」

遊矢「それだって、俺に一目置いたり恐れ入ったりしてるんじゃなくて、結局父さんにじゃないか」

遊矢「榊遊勝にサイン貰ってきてくれないかとかよく頼まれるし……」

遊矢「俺、父さんへの体のいいパイプ役としか思われてないんじゃないか……とか思ったりもしたよ」

セレナ「……すまない。私が浅はかだった」

遊矢「いいよ。でさ、セレナ。大事なのは考え方を変えることなんだよ」

セレナ「考え方を変える?」

遊矢「確かに、向こうは俺自身を見ていないかもしれないけど……」

遊矢「父さんがその人と出会って友達になるきっかけになってくれたんだって、そう思うようにするんだ」

セレナ「きっかけ、か」

遊矢「ああ。そうやって出会った人に、今度は自分自身を見てもらえるように努力すればいいんだ」

遊矢「気づけばそのうち『榊遊勝の息子』じゃなくて、『榊遊矢』として評価してくれる」

遊矢「家族のことを自分に関係ない飾りだとか……そんな風に考える必要なんて全然なかったんだよ」

セレナ「……考えもしなかったな。沢渡もそうしているのか?」

遊矢「沢渡は……ここまで考えてるのかはわからないし、無意識なのかもしれないけど」

遊矢「多分、その辺りはうまく割り切ってやってると思う」

セレナ「確かに、舞網市議会議員の息子だからな……沢渡の下に集まってくる者も多いだろう」

遊矢「沢渡はそれを理解して積極的に人を集めてるし、なんだかんだで社交的で人望もあるみたいだし」

遊矢「今回クラス代表に選ばれたのは、沢渡のそういう面が影響してるんじゃないかな?」

セレナ「そうだな……考えてみれば、ドローしたカードを最大限に活用するのもデュエリストの能力だ」

セレナ「奴は奴なりに、優れたデュエリストだったのかもしれないな」フフッ

遊矢「そうさ。だから、セレナはセレナなりのいいところをみんなに見てもらえるように頑張ればいいんだ」

セレナ「……ありがとう、遊矢。お前の意見は参考にさせてもらう」

遊矢「どういたしまして。それじゃあ、ここからはゆっくり歩いて……」

セレナ「いいや、残りも走る。中途半端は好かないからな」フンス

セレナ「それから、教室に着いたら授業が始まるまでデュエルだ。お前に相手をしてもらうからな?」

遊矢「えぇ~……ま、いいか。これでこそいつも通りのセレナだ」クスッ

 
 
 
遊矢「セレナって部活に入ってないはずなのに体力あるよなぁ……きっと普段から鍛えてるんだろうな」


遊矢「さて、放課後だ。何をしようかな」

 
 
 
下1

誰と会う?
1.柚子(☆2)
2.セレナ(☆4)
3.沢渡(☆4)
4.ユート(☆2)
5.ミエル(☆2)
6.北斗(☆2)
7.素良(☆2)
8.勝鬨(☆2)
9.未知夫(☆2)

下3
何をする?
1.世間話
2.デュエル
3.デートに誘う(女性キャラ限定)

沢渡さん☆4イベントなのでこちら側で考えてた内容の特殊イベントになります
まあとりあえずデュエルはします

我はこれでターンエンド

GW中はデュエルしたり就活したりしてました
再開します

――――――――――
校門前

 
 
遊矢「あれ、沢渡?」


沢渡「ん? ……なんだ、遊矢か。今帰りか?」

遊矢「こんなところで何してるんだよ。光焔さん達はどうした?」

沢渡「まさに今そいつらを待ってるところだ。これから沢渡軍団結成記念の親睦会をやるからな」

遊矢「親睦会? ああ、確か前にそんなことも言ってたな」

沢渡「ちょうどいい、お前も来いよ。ナンバー2不在じゃ画竜点睛を欠くってもんだ」

遊矢「いや、だから俺は正式に沢渡軍団に入ったわけじゃ……」

沢渡「俺のクラス代表就任祝いも兼ねてるから無関係じゃねぇだろ? クラスメイトのよしみで付き合えよ」

遊矢「それ付き合わせる側が言う台詞じゃないだろ」

沢渡「とにかく、あいつらには放課後に集合って言っといたんだが……」

沢渡「俺を待たせるなんて生意気だぜ。善羽や黒門はともかく光焔まで来ないとはな」イライラ

遊矢「日直かなにかの仕事でもあるんじゃないか? 委員会とか……」

沢渡「そういう時は事前に連絡しとけと言ってあるんだがな」

遊矢「確認の電話とかしてみろって。何かトラブルでも起きたのかも」

沢渡「そうだな……あいつら、沢渡軍団としての自覚が足りてねぇぜ、まったく」ピッポッパ

Trrrr……

 
 
沢渡「おかしいな……光焔の奴、出ねぇぞ」


遊矢「やっぱり何かあったのか?」

沢渡「……次は黒門にかけてみる。遊矢、お前は善羽にかけろ」ピッポッパ

遊矢「わかった」ピッポッパ

 
Trrrr……

 
 
遊矢「ダメだ、善羽さんも出ない」ピッ


沢渡「一体どうなってんだ? まさか黒門まで出ないってことは……」

ガチャッ

 
 
沢渡「お、繋がった。おい黒門、今どこで何して……」


???『――お前が沢渡シンゴか』

沢渡「あん?」

遊矢(黒門の声じゃない……?)

沢渡「誰だお前。俺は黒門のデュエルディスクにかけたんだぞ」

???『暗次なら俺達と一緒にいるよ。光焔ねねと善羽麻衣もな』

沢渡「なに?」

???『ちょうどいい、暗次と話させてやる……おい!』

 
 
ガタッ バタン! ドサァッ



暗次『ぐあぁ……っ!』

沢渡「黒門……? 黒門か!? おいお前ら、一体なにをしてやがる!」

遊矢「どうしたんだ……? 何が起こってるんだ!?」

暗次『さ……沢渡さん……榊もいるのか……?』

遊矢「黒門、大丈夫か!? 何がどうなってるんだよ!」

???『まだわからねぇか? 察しの悪いこった……暗次、説明してやれよ。なあ?』

暗次『こいつらは……『デビルズ・ゲート』の奴らだ……』

遊矢「『デビルズ・ゲート』……黒門が前にいたデュエルチームか!」

暗次『光焔と善羽と……3人で沢渡さんを待っていた時、いきなりこいつらに襲われて……そのまま……』

沢渡「拉致されたってのか!?」

暗次『すまねぇ……2人を人質に取られて、俺もこのザマだ……』

暗次『だが沢渡さん、こいつらの誘いに乗るな! これはあんたを誘い出すための罠……』

???『おっと、余計なことを喋るんじゃねぇよ』ドカッ

暗次『がはぁっ……!?』

沢渡「おい、やめろ! 黒門はチームを抜けたはずだ。今更何の関係もないだろうが!」

???『それが大アリなんだよ。テメエが黒門を引き抜いたせいで敵対チームとのデュエルに負けちまった』

???『暗次はウチのチームの大事な戦力だってのに、土壇場でチームを抜けやがってよ……』

???『おかげでD地区もF地区も持っていかれちまった……沢渡! テメエが余計なことをしたせいだ!』

沢渡「はあ? なんだそりゃ……」

遊矢「逆恨みもいいところじゃないか! そんなことのために光焔さんや善羽さんまで……!」

???『うるせぇ! 暗次は制裁した。次はテメエだ、沢渡!』

???『テメエらの溜まり場の倉庫で待ってるぜ……来なけりゃ、仲間がどうなっても知らねえぞ』


プツッ ツーツーツー

沢渡「……ふざけやがって! 沢渡軍団に手を出すとは身の程知らずにも程があるぜ」

沢渡「行くぞ遊矢! 『デビルズ・ゲート』だか何だか知らねぇが、あいつら全員ぶちのめしてやる!」

遊矢「ま、待てよ沢渡! 冷静になれ!」

沢渡「待ってなんかいられるか!」

遊矢「だからって、俺とお前だけで行ってもどうにかできるかわからないだろ!」

遊矢「ここはセキュリティを呼ぶとか、俺達も仲間を呼ぶとか……」

沢渡「そんな時間はないんだよ! 連中はアカデミアの生徒だって構わずに攫うような奴らだぞ!」

遊矢「でも……!」



下1
1.仲間を呼ぶ
2.このまま行く

遊矢「やっぱり俺達だけじゃダメだ。俺、教室に戻って誰か呼んでくる!」

沢渡「……勝手にしろ。俺は先に行くからな!」ダッ

遊矢「ああ、絶対後から追い付く! 気をつけろよ、沢渡!」ダッ

 
 
 
遊矢「早くスタンダードレッドの教室へ……誰か、誰か居てくれよ……!」




下2まで
誰を連れていく?
1.柚子
2.セレナ
3.ユート
4.ミエル

ユート「明と宵の逆転の効果で、ダーク・グレファーを捨ててフォトン・スラッシャーをサーチ」ピラッ

ユート「フォトン・スラッシャーを特殊召喚、終末の騎士を召喚して、2体でエクシーズ召喚だ」ササッ

セレナ「む……ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを出してくるか」ムムム


バタァン!


遊矢「セレナ! ユート! 大変だ!」

セレナ「遊矢?」

ユート「どうした、血相を変えて」

遊矢「実は、沢渡軍団が……」カクカクシカジカ

ユート「『デビルズ・ゲート』……俺も聞いたことがある。デュエルギャングまがいの厄介な連中だ」

セレナ「それで、沢渡は先に行ったのか?」

遊矢「ああ。光焔さんや善羽さん、黒門を助けに行ったんだ」

遊矢「頼む、2人とも! 沢渡達を助けるために力を貸してくれ!」

セレナ「……」

ユート「……わかった、遊矢。お前の頼みなら断るわけにはいかないな」

遊矢「ありがとう、ユート! ……それで、セレナは」

セレナ「ああ。私も同行する」

セレナ「あの沢渡が仲間を助けるために戦うなんて、奴らしくもないが……」

セレナ「要するに、事はそれほど差し迫った状況であるということだろう?」

遊矢「ああ、早く助けに行かないと光焔さん達が何をされるか……」

セレナ「それに『デビルズ・ゲート』などという下劣な奴らをのさばらせておくのも気に食わん」

ユート「そうだ……デュエルはみんなを笑顔にするものだ。人を傷つける道具じゃない」

セレナ「連中はデュエリストの風上にも置けん……私達の力で、奴らの手から沢渡達を救い出すぞ!」

遊矢「セレナ、ユート……本当にありがとう」

ユート「礼は沢渡軍団を助けてからにしろ。行くぞ、遊矢!」

遊矢「ああ!」

本格的にゅぅゃの背後霊になってたり、ノルマ以外の台詞を喋ったと思ったら勘違いでユーゴと争ってたりしてたユートの明日はどっちだ

――――――――――
沢渡軍団の溜まり場

 
 
タッタッタッ

 
 
遊矢「沢渡! 無事か!?」


セレナ「……! 遊矢、あそこだ!」

 
 
 
不良A「へっへっ……追い詰めたぜ、沢渡よぉ」


不良B「ハハハ! 2対1で勝てるわきゃねーんだよ!」

沢渡「……」

 
 
不良A LP2000

    神獣王バルバロス ATK3000
    伏せ1

不良B LP2500
    千年の盾 DEF3000
    伏せ1

沢渡 LP1500
   伏せ2

 
 
 
ユート「奴ら、2対1で沢渡を……!」


遊矢「沢渡ーッ!」

不良A「とどめだ! 神獣王バルバロスでダイレクトアタック!」

不良B「攻撃力3000! こいつは文句なく決まったぜぇ!」

沢渡「これで決まりだ? ……俺の伏せカードを無警戒とは、おめでたい奴らだぜ」

不良B「ああ? テメエ何をゴチャゴチャ……」

沢渡「――罠発動! 神風のバリア-エア・フォース-!」

不良A「なにっ!?」

 
 
 
《神風のバリア -エア・フォース-》

通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主の手札に戻す。



沢渡「この効果により、神獣王バルバロスは手札に戻る!」

不良A「お、俺のモンスターが……! クソッ、俺はこれでターンエンドだ!」

沢渡「俺のターン、ドロー!」

沢渡「お前らごとき雑魚に構っちゃいられねぇ。このターンでケリをつけさせてもらう!」

不良B「なんだとぉ!?」

沢渡「手始めに手札から魔法カード、二重召喚を発動!」

沢渡「これで俺はこのターン、2度の通常召喚が可能になる!」

沢渡「さらに永続罠、始源の帝王を発動! こいつは罠モンスターとなってフィールドに特殊召喚されるぜ!」

不良B「と、罠モンスターだと? そんなカード見たことねぇ!?」

沢渡「当然だ。お前ら雑魚にはそうそうお目にかかれないレアカードだからな!」

 
 
 
《二重召喚/Double Summon》

通常魔法
このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。


《始源の帝王/The First Monarch》
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター
(悪魔族・闇・星6・攻1000/守2400)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードの効果でこのカードが特殊召喚した場合、
手札を1枚捨て、属性を1つ宣言して発動できる。
このカードは宣言した属性として扱い、
このカードと同じ属性のモンスターをアドバンス召喚する場合、
2体分のリリースにできる。
(3):このカードの効果で特殊召喚されたこのカードが存在する限り、
自分はこのカードと同じ属性のモンスターしか特殊召喚できない。

沢渡「俺は始源の帝王をリリースし、風帝ライザーをアドバンス召喚!」

沢渡「ライザーのアドバンス召喚に成功した時、フィールドのカードを1枚デッキトップに戻す!」



《風帝ライザー/Raiza the Storm Monarch》
効果モンスター
星6/風属性/鳥獣族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。



沢渡「まずはそっちのお前! 伏せカードを始末させてもらうぜ!」

不良A「ク、クソォ……!」

不良B「しかもあいつは二重召喚の効果で、もう一度通常召喚ができる……!」

沢渡「そうさ! ここからが本番だ!」

沢渡「俺は風帝ライザーをリリース!」

沢渡「吹き荒れろ烈風! 戦乱の大地を荒れ狂い、今こそ真なる帝王の名を知らしめろ!」

沢渡「レベル8、烈風帝ライザーをアドバンス召喚!」

 
 
《烈風帝ライザー/Raiza the Mega Monarch》

効果モンスター
星8/風属性/鳥獣族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動する。
そのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻す。
このカードが風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、
その時の効果に以下の効果を加える。
●フィールドのカード1枚を対象として持ち主の手札に戻す事ができる。

不良A「な……レベル8の最上級モンスターを召喚するには2体のリリースが必要なはず……」

沢渡「ああ、物を知らねぇお前達に教えといてやる」

沢渡「烈風帝ライザーは、アドバンス召喚されたモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できるのさ!」

不良B「そんなバカな……!? しかも、こいつにも召喚時効果が……!?」

沢渡「その通り! まずはフィールドのカード1枚と墓地のカード1枚をデッキトップに戻す!」

沢渡「今度はお前の伏せカードと、墓地のカードを戻させてもらうぜ!」

不良B「ぐ……だ、だが、まだ俺のフィールドには守備表示のモンスターが……」

沢渡「烈風帝ライザーの更なる効果発動! このモンスターが風属性モンスターをリリースして召喚された時」

沢渡「フィールドのカード1枚を手札に戻すことができる! 対象は当然、守備表示の千年の盾だ!」

不良B「なんだと!?」

沢渡「これでお前らの場はガラ空き……仕上げに魔法カード、死者蘇生を発動!」

沢渡「さっきリリースした風帝ライザーを墓地から特殊召喚だ!」

 
 
風帝ライザー ☆6 ATK2400

烈風帝ライザー ☆8 ATK2800

 
 
沢渡「2体のモンスターでダイレクトアタック! ブッ飛びやがれ!」

 
不良A・B『どわぁぁぁぁああああ!?』LP2000→0 LP2500→0

 
 
 
セレナ「一気に2人を倒した……!」


ユート「やるな、沢渡。伊達に代表に選ばれてはいない」

遊矢「沢渡! 大丈夫か!?」

沢渡「遊矢……それにセレナとユート。お前ら、遊矢が呼んできたのか」

ユート「遊矢の頼みとあっては断るわけもない。助太刀するぞ、沢渡」

セレナ「仲間を救うために敵地に乗り込むとは……なかなか根性があるな。見直したぞ」

沢渡「はっ、当然だ。俺を誰だと思ってる? デュエルアカデミア最強の男、沢渡シンゴだぜ?」

遊矢「ところで沢渡、黒門達は?」

沢渡「奥の部屋に捕まってる。気をつけろ、『デビルズ・ゲート』の奴らはまだウジャウジャいやがるぞ」

 
 
ザッザッザッ



不良C「テメエ、よくもAとBをやりやがったな!」

不良D「今度は俺達が相手だ!」

不良E「無事に帰れると思うなよ!」

不良F「やっちまえ!」
 
沢渡「チッ、ザコキャラどもが湧いて出やがったな」

セレナ「遊矢、沢渡! 雑魚どもの相手は私達に任せて、先に行け!」ジャキッ ヴィィン

ユート「お前達は仲間を救い出すんだ!」ジャキッ ヴィィン

遊矢「セレナ、ユート……わかった、ここは頼む!」

沢渡「よし、行くぞ遊矢!」

 
 
タッタッタッ……

 
 
不良C「その制服、アカデミアか。だがいくらアカデミアのデュエリストでも2対4で勝てるかよ!」


ユート「そうかな? ……俺はお前達に負ける気はまったくしないがな」

不良F「なんだとぉ!? 生意気なヤローだぜ!」

セレナ「フン。数を頼み、人質作戦などという卑怯な手を使う奴らに負けるものか」

ユート「特にデュエルで人を傷つけるような奴らには……絶対にな!」

セレナ「さあ、まとめてかかって来い!」

 
 
 
セレナ・ユート・不良C~F『デュエル!!』

――――――――――

 
 
バァン!



沢渡「見つけたぜ、お前が『デビルズ・ゲート』のリーダーだな!」

リーダー「チッ、2対1で勝つとは案外やるじゃねぇか……」

リーダー「暗次をデュエルで倒して引き抜いたってのもどうやら本当らしいな」

ねね「さ、沢渡さん……助けてぇ……」

暗次「沢渡さん……!」

副リーダー「うるせぇ! 人質は黙ってろ!」

ねね「ひぃっ……!」

麻衣「てめー、何触ってんだコラァ! 金払えこのヤロー!」

遊矢「おい、よせ! 観念して光焔さん達を解放しろ!」

沢渡「お前らみたいなチンピラが沢渡軍団に手を出したのが運の尽きだ」

沢渡「ここで俺にぶちのめされるか、尻尾を巻いて逃げ出すか、好きな方を選びな!」

リーダー「ナメやがって、このボンボンが!」

副リーダー「テメエのようなガキにナメられて『はいそうですか』と引き下がるわけにはいかねぇんだよ!」

沢渡「ま、そう言うと思ってたけどな……ならデュエルで決着だ!」ジャキッ

リーダー「いいだろう、望むところだ! ちょうど2対2、ここはタッグデュエルと行こうじゃねぇか」ジャキッ

副リーダー「俺とリーダーが組めば敵なしよ。テメエら2人まとめて始末してやる!」ジャキッ

沢渡「何だって構わねぇぜ。いいな、遊矢」

遊矢「ああ、大丈夫だ。光焔さん達を助けるんだ!」ジャキッ

 
 
 
遊矢・沢渡・リーダー・副リーダー『デュエル!!』

デュエルシーンは多分ちょっと長くなるので我はこれでターンエンド

http://www.yugioh-card.com/japan/howto/tagduel.php

このスレでは公式のタッグデュエル用ルールに準拠します。ていうかタッグフォースもこのルールですよね

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