渋谷凛「プロデューサー、こっち見ないでよ」 (20)



P「いや無理だろ」


凛「見ないでってば」


P「いやだから無理だって」


凛「…なんで?」


P「お前が俺の顔から5cmの距離にいるからだろ…」


凛「わかった。8cm。8cmなら大丈夫、だよね?」


P「わかってない。お前は何もわかってない」


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凛「にゃー」


P「今度はどうした」


凛「にゃー!にゃー!」


P「うおっ…なぜだ…なぜ俺のケツを叩く…!」


凛「にゃー!」


P「待てっ…ケツが・・・ケツが痛いって…」


凛「タイトル:発情期」


P「お前俺のケツとみくになんか恨みでもあんのか?」



P「なあ、凛・・・今日の格好どうしたんだ・・・?」


凛「ん…どこか変、かな」


P「いやお前変っていうか・・・マジで何だそれ?スイカのコスプレ?」


凛「残念。メロンでした」


P「どっちでもいい。それは心底どっちでもいいんだが、そんな球体姿で事務所まで来たのか?」


凛「たまには制服以外もいいかな、って」


P「チョイスが極端すぎる」




P「いいか凛」


凛「どうしたの、プロデューサー。険しい顔して」


P「お前は清純派アイドルだ」


凛「そうらしいね」


P「清純派なんだよ」


凛「うん」


P「清純派アイドルはな、事務所を四つん這いで歩行したりしないんだ」


凛「でもこれが一番スピード出るし…」


P「そもそも事務所内でスピードを出す意味が俺にはわからんのだが・・・」



P「よーし、営業行くか」


凛「ん…そろそろだね」


P「忘れ物無いか?」


凛「大丈夫、だよ」


P「一応確認しておくか」


凛「うん。まず私の名刺」


P「うむ」


凛「お化粧直し」


P「重要だな」


凛「営業用のメモ」


P「偉いぞ」


凛「カスピ海ヨーグルト」


P「ん?」


凛「マジックハンド」


P「おい」


凛「バトルドーム」


P「待て待て待て」


凛「・・・?何か足りない?」


P「いや足りないどころか余分な物だらけだろ」


凛「どれが余分…?今日はメモいらない、とかかな」


P「そこじゃねえだろ、どう考えても」


凛「うーん…わからない、かな」


P「まずヨーグルトは何に使うんだ」

凛「え?だって…おいしいじゃない」

P「かな子みたいないい訳してんじゃねえよ・・・マジックハンドは?」

凛「あると便利だし」

P「いや便利なのは認めるけどさ…何?出された茶菓子をマジックハンドで掴む気なのかお前は。」

凛「万が一に備えてだよ」

P「万どころじゃねえよ。京か垓に一つぐらいだろ…で、バトルドーム。これが一番意味がわからん」

凛「超エキサイティング!したいし」

P「うんわかった…もうお前は何も持っていくな。それで手を打とう」



凛「プロデューサー、ちょっといいかな?」


P「おっどうした?」


凛「宿題でわかないところがあってさ」


P「そうか、凛も高校生だもんな。で、どこがわからないんだ?答えれる範囲なら答えるよ」


凛「この古代シュメール文字の作文なんだけどさ」


P「すまん、早速わからん」


凛「じゃあナンブシシバナヘビの生態についてなんだけど」


P「すまん」


凛「殷富門院大輔の和歌の解釈についてなんだけど」


P「申し訳無い」


凛「ここのgeschriften ketoeviemの日本語訳に関して」


P「ごめん本当に許して」

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