モバP「みくゥ!結婚しろオォ!!!」 (93)

みく「ぴ、Pチャン?急になんなのにゃ!?」

P「そういえば…今、事務所には俺たち以外に誰も居ないな……な?」ジリジリ

みく「ちょ、怖い。なんでじわじわと追い詰めるように近づいてくるのさ……ま、まさか…Pチャン」

P「ええやろ…?なぁ、ええやろ?」ジリジリ

みく「だめ、だめなのにゃ!今日はっ…ダーメー!」

P「我慢できーーーーーん!!!!」カバアッ!

みく「うにゃぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」

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P「よーーーーーしよしよしよしよしよし」ナデナデ

みく「髪、またボサボサになっちゃうー!……あ、もうちょっと優しく撫でてにゃ」

P「身体は正直だぜ……?」ナデナデ

みく「みくはネコちゃんだから仕方ないのにゃ」キリッ

P「ククク…余裕ぶってるのも今のうちだ」


ちひろ「なにしてくれるんですかあんた」

P「休憩ですけど」

みく「にゃ」

ちひろ「ちげーですよ!さっき告白してたでしょうが!”結婚しろオォ!!”とか!」

P「いつものことだよな」

みく「にゃ」

ちひろ「は?」

P「今回はちょっと趣向を変えて襲いかかるスタイルだっただけですよ。な?」

みく「にゃ」

ちひろ「……すいません、一旦整理していいですか」

P「え、ちひろさん生理だったんですか」

みく「ちひろチャン、大丈夫?」

ちひろ「違いますよ!どこに仕事場の会話で生理をカミングアウトするバカがいるんですか!」

みく「……みく、バカだったにゃ」

ちひろ「したのね…」

P「つい2週間くらい前だったな」


ちひろ「そうじゃなくて!!!」バァン!

P「びっくりした」

ちひろ「……もしかして、付き合ってるんですか?」

P「はい?」

ちひろ「……みくちゃんと、プロデューサーさんは…その。男女のお付き合いをされてるんですか?」

みく「んなわけないっしょ。毎度の挨拶みたいなものなのにゃ」

ちひろ「そ、そうですよねー……ハハ」

みく「どちらにせよみくは15歳だから、結婚なんてできないのにゃ」

P「そうだよな。結婚は来年の2月になってから考えればいいもんな」

みく「ふふん、まぁ考えといてやるにゃ」

P「だから今年中にトップアイドルになってもらわんと困るぞーみくー」ワシャワシャ

みく「うにゃー…その辺はPチャンの腕次第でしょー」

ちひろ「……本当に付き合ってないんですよね?私の思い過ごしですよね?」

P「?」

みく「?」

ちひろ「いえ…なんでもないです、はい」

P「昼飯時かなって思ったけどそうでもないな……このまま時間潰してようか」

みく「みくで時間をつぶすんじゃにゃーい!みくだって予定はあるの!」

P「えー。このまま俺に遊ばれててくれよ」

みく「遊ぶ時間は終わりー。ちょっとお散歩なのにゃ」

P「まるで猫だな」

みく「猫だもーん」

ガチャ

バタン

P「さて、ちひろさん。仕事手伝いますよ。俺今ヒマですし」

ちひろ「切り替え早いですね…じゃあお礼に一本30MCでスタドリ売ってあげます」

P「大特価じゃないですか。本当にいいんです?頑張りますよ?」

ちひろ「お礼ですから」




P「フンフンフフーン♪1本30MC♪」クリック

ちひろ「お昼はどうするんですかー?」カタカタ

P「はい?」ッターン

ちひろ「いえ。やたら気にしていたみたいなので」

P「あぁ。弁当がありましてね」

ちひろ「家庭的ですね。プロデューサーさん、お弁当とか作るんですか」

P「俺だって簡単な料理くらいできますよ。でも今日の弁当はちょっと特別なんですよねー」カチカチ

ちひろ「へぇ。こだわりの素材とかですか?」



P「いや。みくの手作り弁当なんですよ」



ちひろ「」

P「朝早くから準備してくれたみたいで。楽しみなんですよね」

ちひろ「」

P「早く昼になれー昼になれー……ナレーション…レーション………そうだ、きらりと莉嘉。みりあのトリオで”凸レーション”……ふと思いついたにしてはなかなかいいな…メモっとこ」

ちひろ「」

みく「ただいまなのにゃ!」

P「おかえり」

ちひろ「お帰りなさい…」



みく「お昼の時間だよ!ご飯食べよー」

P「弁当弁当…あった。早速いただき」

みく「よっこいせー」ノシッ

P「重っ」

みく「え、ひどくない…」

P「冗談にきまってるだろ。というか、そこ食べにくくないのか」

みく「Pチャンのお膝はみくの特等席なの!」

P「へいへい」

みく「Pチャン、早く早く食べてみ食べてみ!」

P「……ん、なかなか美味いじゃないか」

みく「でっしょー?みくに感謝するといいにゃ」

P「おう。よーしよしよしよし」

みく「お弁当箱から溢れちゃうからやーめーるーにゃー!」



ちひろ「私の感覚がおかしいのか……恋人いない歴=年齢の私の感覚がおかしいの…?」モグモグ


.

みく「PチャンPチャン、はいあーん」

P「あー…………んぐ、お前…ブロッコリー入れてたのか…?」プルプル

みく「好き嫌いはだーめー」

P「お!鯖の味噌煮だ」

みく「味見はしてないけどそれも自信作なのにゃ。めしあがれにゃ」

P「先に食えよ。ほれ」

みく「みくは遠慮しとく」キッパリ

P「好き嫌いは?」

みく「そうだけどぉ…」

P「猫だから大丈夫だろ」

みく「猫だからオッケーって考えが安直っしょ」

P「はいあーん」

みく「んぐー…あむ」モグモグ

P「味噌煮うめぇ幸せな気持ち」パクパク

みく「みくは複雑な気持ち…」

ちひろ「味見してないのに美味しくできるの?みくちゃんはお料理上手なのね、羨ましい」

みく「だってPチャンが大好物っていうんにゃもん」

ちひろ「」

P「日に日にお袋の味を越えつつありますよ」

ちひろ(日に日に…?え?)

P「おし、ごちそーさま!」

みく「おそまつさ……あー!ブロッコリー残してるー!!」

P「うっ」ビクッ

みく「食べ残しはダメっていつも言うっしょ!」

P「うぐぐ……」パクパク

みく「よろしい」

P「今度こそごちそうさま!」

みく「給湯室の水道でちょちょーっと軽めに洗ってくるにゃ」

P「いつも悪いな」

みく「そう思うなら部屋の片付けくらいして欲しいものだにゃ」ハァ

P「分かってるよ…」

ちひろ「………」




P「よし!終わり!」

ちひろ「…お疲れ様でした」

みく「zzZ」

P「寝てるのかよ…」

みく「zzZ」

P「おーい、起きろー」

みく「むーりぃー…なのにゃ」

P「仕方ないな…よいせ」ヒョイ

みく「んー…」

P「じゃあ、お疲れっした」

ちひろ「えっ、あ、はい。お疲れ様でした。そのままみくちゃんのお家まで送るんですか?こっちで連絡を…」


P「へ?いや、ウチ(俺の部屋)ですけど」


ちひろ「」

P「何言ってるんです?」キョトン

ちひろ「い、一緒に暮らしてるんですか!?」

P「えぇ、まぁ」

ちひろ「やっぱり付き合ってるんじゃないですか!」

P「付き合ってませんよ別に。ただ」

ちひろ「…ただ?」

P「飯作ってもらったり朝起こしてもらったりとかだけですよ」

ちひろ「……もう何が何やら…」

P「じゃあそういう事で。お疲れ様でした」

ちひろ「…………」





P「おーい、起きろー」ペチペチ

みく「んぅ……ここどこ」

P「ウチだけど」

みく「あー、帰ってきたの…ふあぁ」

P「おいおい。寝るなら布団で寝ろよな」

みく「わかってるってば………お風呂入るの」

P「また湯船で寝るなよー」

みく「うん…」


『にゃぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!?』


P「!?」ビクッ

みく『Pチャン!ガス止まってるにゃーー!!!』

P「やっべ…昨日までだったっけ。明日払わないとなー」


ブッツン

P「あ、電気も昨日までだったか。まとめて払お」

みく『Pチャーーーーーーン!!!!!!』


みく『寒いぃ…暗いぃ……Pちゃぁぁぁぁぁん!』

P「今行きますよって」



P「おーい。みくー。みくにゃーん」

みく「こっち!こっちにゃ!」

P「どっち?」パッ

みく「ライトで照らすんじゃにゃい!消して!!」

P「見えんけど」

みく「見えなくていいの!今裸なの!」

P「マジで見」

みく「ライトつけたら本当嫌いになるから」

P「……分かってますって」ハァ

震えるぞcaution
燃え尽きるほどpassion

だいぶ遅れました失礼します


P「勿体無いことをしたなぁ」

みく「だめー。みくの一糸纏わぬ姿は将来ハズバンドになる人にしか見せないって決めてるのにゃ」

P「ほう」

みく「これでも貞操観念は高いのにゃ」

P「いい心がけだ」

みく「いいから早く桃缶開けてー」

P「落ち着けって……ほい」

みく「んふふ~ いただきますにゃ」

P「桃缶もたまにはいいな。桃華もいいな……あ、はいなんでもないです」

みく「皿洗うから運んでー」

P「うーい」

みく「フンフン♪フンフン♪フフフフフフーン♪」

<ソーオージャーナーイー!

みく「ふぇ?」

P「急に聴きたくなった」

みく「もー!恥ずかしいからやめるにゃ!」

P「ちゃんと買ったぞ?私的に」

みく「…ありがとにゃ」


みく「Pチャンもお風呂入ってー」

P「分かってますよーだ」

みく「生意気だにゃ」

P「よろしい、かかってこい」




みく「ツメが甘かったぜ……にゃ」

P「無理に付けなくていい…………お前は爪切れ。長すぎ」ボロッ

みく「こ、この長さで十分…」

P「風呂上がりに切ってやる。覚悟しとけ」

みく「うに゛ゃーっ!」


P「あ゛ー、えがったえがった」ホカホカ

みく「う…」

P「さぁて、両手をだしにゃさい……いかん。感染ったか」

みく「Pチャンが…本来の姿を取り戻していく…」

P「いいから早よ」

みく「みくは猫だから…ツメ切りはあまり好きじゃないのにゃ」

P「おら」パチッ

みく「あーうー」

P「ん……」ポリポリ

みく「あ、Pチャン。久しぶりに耳掃除してあげるー」

P「い、いや。遠慮しとく」

みく「むふー。いいからここに頭をのせにゃさい」ポンポン

P「……耳掃除はあまり好きじゃないのにゃ」

みく「知ってるにゃ」ポンポン

P「くっ…」



P「……」

みく「おっきいのとれたにゃー」

P「みくー」

みく「んー?」

P「耳掃除は好きくないけどみくの膝枕は好きだー」

みく「何言ってるのにゃ」クスクス

P「みくー みくにゃーん」スリスリ

みく「こ、こら。くすぐっ……あー!お尻さわったー!」

P「なんのことだろうか」スリスリ

みく「Pチャン変態にゃ!」

P「何を今更。俺はド変態だ」

みく「今度は開き直ったにゃ!?」

P「いいか、日本とは世界で唯一変態と紳士が同義である国だ。つまり俺超紳士」ビシッ

みく「ちぇい!」ブスッ

P「いたっ!」

みく「……そういえば」ピタッ

P「ん?」

みく「この前女の人と歩いてたにゃ?」

P「どの前だよ…」

みく「4日前の午後3時15分」

P「なんでそんな精確な………4日前でそのくらいの時間は…あー、はいはい」

みく「……どんな関係なのにゃ?」

P「どんな関係って、なんでだ?」

みく「いいから白状するの!」

P「わかった、わかったから……聞いて驚くなよ」

みく「何?」

P「実はな…」

みく「……」



P「カノジョ」



みく「…」スゥッ

P「なーんてな、嘘に決まって……目ェ怖ッ!」

みく「え?」

P「……え?」

みく「う、嘘ねー!みくもそう思ってたにゃー!」

P「お、おう…」

みく「…危ないにゃあ」






P「なんかおかしいな…」

ちひろ「どうしたんですか?」

みく「にゃ?」

P「最近みくが積極的なんです」

みく「にゃあ」スリスリ

ちひろ「そうですか。よかったですね」

P「そして束縛的なんです」

みく「に゛ゃあ」ニコ

ちひろ「プロデューサーさんもハイライトさんも仕事をしてください!」

P「俺が電話をとるといちいち確認にくるし」

みく「普通にゃ」

P「何故か俺に猫用のGPS持たせるし」

みく「何かあっても大丈夫にゃ」

P「朝起きると必ず俺の布団に入ってるんですよ」

みく「それは前からにゃ」

P「そうだった」

ちひろ「そうだった!?」

P「えぇ。まぁ」

ちひろ「……はぁ」

みく「仕方ないよね、許嫁だもん」

P「そうだなぁ、仕方ないよなぁ」

ちひろ「そうですか、いいなず……許嫁!?」

P「えぇ。まぁ、よくある話ですよね。ありきたりすぎてなんとも…」

ちひろ「ありきたりすぎてなんとも……じゃないでしょうが!!い、いいい一体何がどうしてこうなったんですか!?」

P「話せば長いんです」

ちひろ「そうなんですか…」

P「はい」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「……え?」

P「え?」

ちひろ「話せば長いんです、よね?」

P「えぇ、まぁ」

ちひろ「話してくださいよ!!!」

P「嫌ですよ。恥ずかしい」

ちひろ「えー…じゃあ結婚云々って」

P「俺言ったじゃないですか、それは来年考えりゃいいって。みくはまだ15歳ですよ?」

みく「にゃー」

ちひろ「これは……悪い夢か」

P「まぁそういう事です。……なぁ、弁当にしこたま髪の毛が混入してんだけど」

みく「全部食べるにゃ」

P「え」

みく「食べて」

P「でも髪の毛って消化されないんじゃ……」モグモグ

ちひろ(食べてる…)

みく「そうすればずっと一緒にいられるにゃ?Pチャンの近くにもPチャンの内側にもみくはいる……いいと思わにゃい?」

ちひろ「」

P「……悪くないな」モグモグ

ちひろ「」



ちひろ「」


P「……あれ?なんか…」

ちひろ「プロデューサーさん?」

P「目眩が…………う?」

ちひろ「プロデューサーさん!プロデューサーさん!!」


P「」ドサッ


ちひろ「みくちゃん…!プロデューサーさんに何…を……!?」ゾッ




みく「にゃはっ♪」

ちひろ「みくちゃん……!」

みく「Pチャンから離れるにゃ」

ちひろ「何をしたの?一体何を入れたの…!プロデューサーさん、目を開けてください!こっちを…」

みく「ちひろチャンうるさいにゃぁ。Pチャンはみくだけ見てればいーいーのー」

ちひろ「な…」


みく「どうせみくとPチャンは結婚するの。来年までできないってだけなのにゃ」


ギュッ


みく「だからぁ……みくだけを見つめて、撫でて、愛でて、一緒にお散歩して……にゅふふ、なんだか幸せな気持ちになってきたにゃ」

.






みく「一生一緒にいよーね、Pチャン♪」ペロッ





.

終焉
お疲れ様でした

2日程パッションが衰えてた影響で因果律が狂ってみくにゃんが(ry
脳髄テンションゲージが溜まったらまた…

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