スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【THE END】 (172)


【前スレ】

スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【ED】
スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【ED】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426303243/)


※前スレが埋まりそうだったので急遽立てました

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428667214




ザッザッザッザッザ・・・・・・・





アルティミシア「・・・・・・」





ザッザッザッザッザ・・・・・・・





アルティミシア「・・・・・・」





ザッザッザッザッザ・・・・・・・





アルティミシア「・・・・・・」





ザッザッザッザッザ・・・・・・・





アルティミシア「・・・・・・」






ピタ





アルティミシア「・・・・・」






ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ 






・無の目前



ゴォォォォォ・・・・ゴォォォォォォ・・・・



ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ




アルティミシア「・・・・」


アルティミシア「全ての帰る場所、か・・・・」




カイアス「逃れられぬ終焉のさだめだ」

ユール「時の終着点であり、時のはじまる場所・・・・」



アルティミシア「・・・やはり間近で見ると、圧巻だな」




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ 




アルティミシア「少しうるさいし」


ユール「始まりであり終わりの物、で、あるが故その声は」





「赤ん坊ってこったろ?」





アルティミシア「お前・・・」





バッツ「よっ」



アルティミシア「・・・・」



クルル「もう、おーそーいー!」



アルティミシア「あいつまで・・・・」


バッツ「わりーわりー、ちょっとヤボ用がなw」

バッツ「てかファリスは?アイツは先に言ったはずなんだけど」

クルル「ファリスは呼びに行ってるわよ。あの人を」

バッツ「ああ~」



アルティミシア「という、事は・・・・」




ファリス「わりー、待たせた」ザッ




バッツ「おせーぞ、ファリス」


アルティミシア(と・・・・)




ザッ




エルオーネ「おばさん・・・・」



アルティミシア(やっぱりな)フゥ


バッツ「へへ、光の4戦士、久々の全員終結だな」

クルル「一人イメチェンしちゃってるけど」

ファリス「・・・・・」



コォォォォォォ・・・・



アルティミシア「お前がここに来たと言う事は・・・・」

エルオーネ「ええ、お姉ちゃんに呼ばれて、ね」

ファリス「あのおっさんが守ってくれてたんだよ」

ファリス「一発逆転を狙うには、エルの力が必要だからって、な」

アルティミシア「そうか・・・・」


アルティミシア(ラグナ・・・・)


エルオーネ「あの、スコール達は・・・」

アルティミシア「・・・先にいった」

エルオーネ「そう・・・・」

ファリス「お前の弟、甘やかしすぎだぞ」

ファリス「さっき会ったけどよ、すんげー手間のかかる奴だった」

エルオーネ「お姉ちゃん会ったの?」

ファリス「ああ。歩く事すら他人任せだ」

ファリス「一体どんな教育してきたんだか・・・・」

エルオーネ「・・・スコールらしい」クス

ファリス「甘やかすなっつーの。飛竜じゃあるまいし」




コォォォォォォ・・・・



バチッ バチバチバチッ



ズズズズズズズ・・・・・




バッツ「っと、これで全員揃ったかな?」


カイアス「君達がかつて世界を救わんとした、光の勇者と呼ばれる者達か・・・」


バッツ「・・・すげーかっこ」

ファリス「なんだこいつら」


ユール「光の導きありて、クリスタルの加護を受けし過去からの使者・・・・」


バッツ「色んな意味で濃いい連中だな・・・」

アルティミシア「心配するな。こいつらは元からこうだ」

アルティミシア「女神の慈悲がお脳にまで達した。それだけだ」

バッツ「悪口じゃんそれ・・・」




ズズズズズズ・・・・・




『無が 着実に 時間を飲みこんでいく!』



クルル「で、どうするの?あれ」


バッツ「クリスタルじゃあ精々遅らせるのが関の山だぞ」


アルティミシア「その辺は心配ない。時間が稼げれば十分だ」


ユール「時のカオス、儀に使わす聖なる秘宝を」


アルティミシア「はいはい・・・言われんでもわかってるよ」




ガサゴソ・・・・




『アルティミシアは 懐から 何かを 取りだした!』





アルティミシア「アホめ。とことん隙だらけな奴だ」


エルオーネ「それ・・・」





【聖宝】


カイアス「盗んだのか・・・」


アルティミシア「人聞きの悪い事を言うな。隠してなかったから借りただけだ」


クルル「それを盗むって言うのよ」


バッツ「おばさん、シーフに向いてるかもなw」


アルティミシア「まぁどっちにしろ力付くで奪い取っていたが・・・」フッ


ファリス「で、それどうやって使うんだ?」


ユール「願うだけ・・・使用者に導きを願う心があれば、聖宝は、自ずと答えてくれる」


カイアス「償いか、それとも混沌に導いた者の義務が」


アルティミシア「なんでこの私がそんな負い目を感じねばならんのだ」


アルティミシア「この黒い塊がムカつくからイヤがらせしてやる。それだけだ」


クルル「黒ジャン君と考えがそっくり・・・」


バッツ「ほんとお似合いだな」


エルオーネ「でもそれじゃあ・・・」


アルティミシア「どうせ消えるんだ。最後に一矢報いてやるさ」


エルオーネ「おばさん・・・」


バッツ「~~~~」スゥー


バッツ「んじゃ、いっか!」


エルオーネ「勇者さん・・・・」


ファリス「親父・・・・シルドラ・・・・見ててくれ・・・・」


ファリス「俺達が役目を果たせる・・・その瞬間を・・・」


クルル「おじいちゃん・・・・みんな・・・・」


バッツ「ま、気楽に行こうぜぇ~」



『重苦しい空気が 辺りを 包む!』



アルティミシア「・・・・」ハァ

アルティミシア「お前らは・・・いいんだな?」


カイアス「我が時代はとおに消え去った。それは我が存在の消滅をも意味する」


カイアス「私も滅びを待つだけの存在」


ユール「だから、私達は、身を投げましょう」




ザッ




ユール達『死者の魂を、新しい生へ導く為に』




バッツ「ぬおっ増えたっ」



アルティミシア「・・・・・」





ユール達『時の闇に』




ユール「時の闇に、身を投げましょう」


エルオーネ「おばさん・・・」


アルティミシア「・・・・・」


エルオーネ「また・・・また会えるよね?」


アルティミシア「・・・・それは」



(前に誰かが言ってた通り……。俺の前に伸びていた何本かの道。

 その中から俺は正しいと思った道を選んできた。

 ……そう思いたいんだ)



アルティミシア(正しいと思った道・・・)


エルオーネ「スコールは・・・変われるかな・・・・」


アルティミシア「・・・・」


アルティミシア「・・・・変われるさ」



アルティミシア(私が、そうだったからな)



コォォォォォォ・・・・



バチッ バチバチバチッ



ズズズズズズズ・・・・・




アルティミシア「・・・・」




ブブ




ブブブブブブブブブブブブ・・・・・・・・




アルティミシア「聖宝が・・・・」




『聖宝が 無に 反応し始めた!』



アルティミシア「・・・・いいんだな?」



全員「ああ」



アルティミシア「・・・わかった」



ユール達「時のカオス、願いしは、時の循環、時の再生、時の輪廻」

ユール達「その身を持って、滅びゆく時を再生へと導かん」ギュ



『各時代のユール達が 祈りを捧げる!』




ユール「その為に、我らも混沌に身を捧げましょう」

ユール「思いを巡らす、時の混沌に」ギュ




バッツ「なんか巫女さんみてーな言い回しだなぁ」


カイアス「巫女なのだよ」


クルル「残ったクリスタルのカケラ・・・・」


バッツ「一個はあの嬢ちゃんがへし折ったけどなw」


アルティミシア「構わん。あれはこの壊れた時を繋ぐ”フラグ”」


アルティミシア「あってはならない物だ」


バッツ「その辺も考えて壊したんかねえ」


アルティミシア「・・・さぁな」



ユール達「さあ時の混沌、思いの力を、混沌に変えて」

ユール達「壊れゆく時に、新たな息吹を」



息吹を 息吹を 息吹を 息吹を



イブキヲ イブキヲ イブキヲ 



イブキヲ イブキヲ



イブキヲ・・・・





アルティミシア「・・・・・」








ブブブブブブブブ・・・・・




ガチャ ガシャ ガシャ ガシャ





『聖宝が 姿を変え』




キィィィィ・・・・・・ン




ガガガガガガ!!





『活発に 動き出した!』





ブ ワ ァ ン ッ


アルティミシア「ッ!」


バッツ「すげー」


カイアス「圧巻だな」



グォォォォォンッ!!  ブブブブブブブ



パァァ・・・・



『光の柱が 聖宝から 立ち上る!』



ユール「聖宝から放たれし聖なる光、それは全ての魂を苦しみから解放する」

クルル「これ、使った事ある人いるの?」

アルティミシア「使おうとした奴はいたらしい」

クルル「それってー・・・」

バッツ「てことはぶっつけ本番かぁ~」

カイアス「本来は終焉の時まで、眠っているべき物であるが故、今ここで使うと今後どうなるか」

バッツ「ま、なんとかなるってw」

クルル「なんでこんな時までお気楽になれるんだか」

アルティミシア「どうせなにも考えてないんだろ」

エルオーネ「・・・・」


ファリス「レナ」

エルオーネ「・・・」ギュ

ファリス「大丈夫か?辛くなったら言ってくれ」

エルオーネ「ちょっと人数が多いけど・・・大丈夫、やり遂げて見せる」

エルオーネ「それが私の望んだ物だから・・・・」

ファリス「レナ・・・・」ギュ




ブブブブブブブ!! ガシャ ガシャ ガシャ!




グ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !




アルティミシア「なんでもいい。速くしろ」


エルオーネ「おばさん・・・」


エルオーネ「・・・・」



『エルオーネは ファリスと共に 強く手を 握った』



エルオーネ「~~~!」



ギュ




キィィィィ・・・・・・ン




全員「うっ!」



ィィィィーーーー・・・・・!!



バッツ「こ、これはまた強烈だな・・・」フラ


クルル「く、黒ジャン君がすぐ寝るわけだわ・・・・」フラ


アルティミシア「・・・・」チラ




ユール達「 」フッ




バタァ バタァ バタァ バタァ



『各時代の ユール達が 次々と 倒れていく!』




カイアス「こ、これが女神に与えられし力・・・!」フラ


ユール「~~~~」フラァ




バタァ バタァ バタァ バタァ




アルティミシア「・・・・」




『倒れたユール達の体が』




キラ・・・キラ・・・キラ・・・・




『時の流れに 吸いこまれていく!』


アルティミシア「・・・・・」


カイアス「ぬぅ・・・ぐっ」ドサ


アルティミシア「辛いならやめてやってもいいが」


カイアス「いらぬ・・・・だが・・・・」


カイアス「魂をかけて誓え・・・・」ガシ


アルティミシア「何をだよ」


カイアス「二度と・・・離すなっ!」


アルティミシア「・・・・」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・




カイアス「新たな時を・・・・たの・・・・んだ・・・・



『バッツは 時の流れに 吸いこまれていった』



アルティミシア(ん?バッツ?)



バッツ「  」zzz



アルティミシア(はやいんだよ!)


カイアス「はは・・・・先を・・・越された・・・・な・・・・」


アルティミシア「勇者の癖にこいつは・・・」


クルル「一番乗り・・・したかったのかな・・・」



ユール「彼は伝える事は全て伝えた・・・それだけ・・・・」

カイアス「共に眠ろう、ユール・・・・」



アルティミシア「・・・」


ユール「時の・・・・混沌よ・・・・」


アルティミシア「なんだ」


ユール「この儀は・・・この禊は・・・・」

ユール「かって聖女が・・・贖罪の為に願った・・・・」


アルティミシア「贖罪・・・・」


ユール「辛い事、苦しい事、全ての苦しみから魂を解放する儀・・・」

ユール「それは・・・・」



アルティミシア「それは?」




(~~~~~~・・・・・)




カイアス「 」

ユール「 」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・




『カイアスは時の流れに吸い込まれていった』

『ユールは時の流れに吸い込まれていった』




アルティミシア「二人同時に、か・・・・」


クルル「みんな・・・・・次々と・・・・」



キラ・・・キラ・・・キラ・・・



クルル「なんだろう・・・・・なんか・・・・」


クルル「キ・・・レイ・・・・」



『光の柱が 次々と 立っていく!』



アルティミシア「どうだ。お前らの時間にはなかっただろう」

アルティミシア「これが時間の流れの中へと導く光だ」


クルル「・・・あの二人は、どうなるの」


アルティミシア「未来が消えた以上、未来の存在であるあいつは存在できない」

アルティミシア「だがこうやって、過去のお前らが時代を重ね、紡ぎ、積み重ねれば」

アルティミシア「きっと二人はまた会える」


クルル「それって・・・あんたも・・・?」


アルティミシア「・・・・」



クルル「ねえ・・・あんたがしもべ扱いしてたあいつ等は・・・どうなったの・・・?」


アルティミシア「極限まで薄められ、自分の帰るべき場所を探して旅立っていった」


クルル「辿りつけるの・・・?」


アルティミシア「大丈夫、無事帰れる方法は伝授してやった」

アルティミシア「私は時の専門家だぞ。これほど説得力のあるアドバイスはないだろう」ハハハ


クルル「黒ジャン君は・・・」


アルティミシア「・・・・」


アルティミシア「消えたいならば消えればいい。どうせ待っているのは苦難の道だ」

アルティミシア「ここいらで消滅しておくのも幸せかもな」


クルル「でもあんたはそれを望んでない・・・・」


アルティミシア「・・・・」


アルティミシア「・・・無事帰れたとて、どうせ何も覚えてないんだ」

アルティミシア「全て覚えて、笑顔で迎えろというのは欲張りすぎと言う物だ」

アルティミシア「あいつがどうなろうと知ったこっちゃない。いい加減あいつの面倒を見るのは疲れた」

アルティミシア「むしろ消えろ。完膚なきまでに」


クルル「またそんな事言って・・」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・・


クルル「あ・・・お迎えが・・・きたみたい・・・・」


アルティミシア「では最後に、面白い物を見せてやる」


クルル「え・・・・」




ボヤァ・・・・



アルティミシア「 」




クルル「・・・・うそ」




『ぼやけていく アルティミシアの 姿が』





ガラフ「 」




クルル「おじい・・・・ちゃん・・・・?」



ガラフ「ものまね士・・・おもしろい物を持っているな」



クルル「え・・・・」




ボヤァ・・・・



キラッ




アルティミシア「夢は見れたか?」フフン


クルル「・・・・バカ」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・




『クルルは 時間の流れに 吸いこまれていった』


エルオーネ「みんな・・・・」

ファリス「休めるな・・・続けるんだ」

エルオーネ「でも・・・」

アルティミシア「そうだ。続けろ」

アルティミシア「出なくては一足先に行ったあいつらの立つ瀬がない」

エルオーネ「・・・・」エグッヒグッ

ファリス「泣くなって・・・・大丈夫」

ファリス「お前ならできる・・・お前なら、やり直せるさ」ポンポン

エルオーネ「おねえちゃん・・・・」

ファリス「俺には家族なんていないと思ってたけど・・・・ずっと一人だと思ってたけど・・・」

ファリス「お前がいて・・・よかった・・・」


ファリス「お前と言う家族がいて・・・・よかった・・・・」



ファリス「い・・・・てくれて・・・・・・・ア・・・・リガ・・・・ト・・・・」




エルオーネ「おねえちゃん!」




キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン ! ! 




キラ・・・キラ・・・キラ・・・・




『ファリスは 時間の流れに 吸いこまれていった』



アルティミシア「・・・・」


エルオーネ「アタシも・・・アタシもうれしかった・・・・」

エルオーネ「小さい頃から色んな所を転々としてたから・・・・みんなすぐ離ればなれになるから・・・・」

エルオーネ「家族と呼べる人・・・最後に会えて・・・・よかった・・・・」


アルティミシア「・・・・・」


アルティミシア(家族、ね・・・)



コォォォォォォォ・・・・・・



アルティミシア「ふぅ・・・・」


エルオーネ「・・・・」グズ


アルティミシア「ご苦労。ここまでの大人数をジャンクションして疲れただろう」


エルオーネ「やれば・・・できるものね」ゴシゴシ


アルティミシア「何人も一気にジャンクションしたからな・・・頭の中がものすごいざわざわするよ」


アルティミシア「ラグナもこんな感じだったのかな・・・・」


エルオーネ「みんな・・・中にいる・・・?」


アルティミシア「ああいるとも。何人もの意思が私の中で眠ってる」


アルティミシア「錚々たるメンバーだぞ。全員歴史の特異点だ」


アルティミシア「こいつらをGFとして召喚したいくらいだ」ハハハ


エルオーネ「みんな・・・」


アルティミシア「どうやら全員、私に預けたようだ」


エルオーネ「思いの力・・・・」


アルティミシア「残るは我ら、二人だけ、か」



コォォォォォォォ・・・・・・



ズズズズズズズ



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



バチッ バチッ バチッ




アルティミシア「・・・ん?」




キィィィィ・・・・・ン



アルティミシア「・・・?頭の中で一人だけやかましいのがいるな」

アルティミシア「なんだお前は。うるさいぞ。さっさと眠れ」

アルティミシア「・・・あ」


エルオーネ「?」


アルティミシア「・・・・伝言だ」


エルオーネ「え?」


アルティミシア「世界は・・・・何度でも蘇るさ」


エルオーネ「・・・・」


アルティミシア「確証はないらしいが」


エルオーネ「勇者さんね・・・・」クス



ブブブブブブブブブ!!



アルティミシア「どうやら、こいつがもう待ちきれない用だ」




『聖宝が 激しく 呼応する!』




エルオーネ「お別れね」


アルティミシア「ああ」


エルオーネ「スコールの面倒を見てくれて、ありがとう」


アルティミシア「次からは二度と甘えられない用、厳しく躾けとけ」


アルティミシア「次会ったら今度こそ全力で抹殺するからな」


エルオーネ「・・・覚えとくわ」


アルティミシア「覚えられるものなら、な」




キラ・・・・キラ・・・・キラ・・・




エルオーネ「あの子は・・・・大丈夫かな・・・」


アルティミシア「断言する。時間の流れの中で眠っている事だろう」


エルオーネ「起こさなきゃ・・・」


アルティミシア「起こさなくていい。自力で起きねば意味はない」


エルオーネ「時間の流れの中・・・・どうすれば、戻れるの?」


アルティミシア「簡単だ。戻りたいと強く願えばいい」


アルティミシア「願いが存在を確かなものにし、再び時の中に存在できる」


アルティミシア「ま、戻った所で何も覚えてないがな」


エルオーネ「極限まで薄められるものね」


アルティミシア「簡単だから故に逆に難しい」


アルティミシア「自己の存在はど本来は当たり前の事、わざわざ思い描く事ではないからな」


エルオーネ「自信がないわ・・・・」


アルティミシア「お前は一度経験があるだろが」


エルオーネ「でも・・・」



『エルオーネは 不安そうに 両の手を握った!』



アルティミシア「・・・そのポーズ」


エルオーネ「え?」


アルティミシア「ジャンクションする時に両手を握るその仕草・・・」


アルティミシア「人の記憶など案外いい加減な物だ。ふとしたきっかけで思い出す事もある」


アルティミシア「お前がよくやってたそれ、両の手を結んでおけば・・・きっと思い出す・・・」


アルティミシア「かもしれない」


エルオーネ「確証はないのね」


アルティミシア「未来に確証なんぞない」




ブブブブブブブブブ!!



エルオーネ「・・・・」


ザッ


アルティミシア「自分から吸いこまれようとするなんて、お前くらいなものだよ」


エルオーネ「転生の塔って所があってね・・・飛び降りた者を力に変えて、残った物に力を与えるの」


アルティミシア「いや、ここ、その塔じゃないから」


エルオーネ「ただのおまじないよ。そう、飛竜の・・・」


エルオーネ「飛竜が役に立ちたいって言ってくれた・・・・」


エルオーネ「ただのおまじない・・・・」ギュ



ブブブブブブブブブ!!



アルティミシア「・・・ただの身投げにしか見えんがな」


エルオーネ「まぁ、そうとも言うわね・・・」


アルティミシア「・・・なんでもいいが下は時の渦。落ちれば思考は分断され極限まで――


エルオーネ「どっちにしろ同じじゃない」


アルティミシア「・・・・」


エルオーネ「おばさん、アタシ。役に立つから」


エルオーネ「あの子達の役に・・・次こそ、役に立ってみせるから・・・」


アルティミシア「・・・・そうかい」



エルオーネ「未来へ紡げるように。未来への道が見えるように」


エルオーネ「後は、よろしくね・・・・」


アルティミシア「・・・まかせろ」


エルオーネ「じゃあ・・・・」




エルオーネ「行ってきます」




アルティミシア「・・・・」




アルティミシア「いってらっしゃい」




エルオーネ「 」




フワッ




アルティミシア「・・・・」





コォォォォォォォ・・・・・・




ォォォォ・・・・・




・・・・




『エルオーネは 時の渦へと 落ちて行った』



コォォォォォォ・・・・・



バチッ バチッ バチッ




アルティミシア「・・・・・」




ズズズズズズ ズズズズズズズ




ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・





アルティミシア「・・・・・」



アルティミシア「一人、か・・・・」




『無の塊が 大きく膨れ上がる!』



アルティミシア「・・・・」フゥ


アルティミシア「なんでお前みたいなのと最後を迎えないといけないかな・・・・」



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・



アルティミシア「ついに、誰もいなくなった。ここには私とお前ひとり」



ズズズズズズズ



アルティミシア「お前にもし、意思があるのなら。なんらかの、生命に近い自我があるのなら」

アルティミシア「今の時はまだ消えるべきではない。そう思わんか?」




バチッ バチッ バチッ



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・




『無は ただただ 広がっていくだけだ....』




アルティミシア「何を言ってもムダ、か・・・・」



アルティミシア「・・・」フゥ



ズズズズズズ ズズズズズズズ



アルティミシア「悪いが、再び眠ってもらうぞ」

アルティミシア「ここで全ての時を無に帰せば、それこそもう何も生まれない」

アルティミシア「完全なる無の世界が出来上がる」

アルティミシア「だがもし、一カケラ、時が少しでも、残っていれば」

アルティミシア「そこから時は育ち、育み、歴史を紡いでく」

アルティミシア「そして直お前の元へ還る。だから」

アルティミシア「その時まで・・・待ってろ」



ブブブブブブブ・・・・・・



アルティミシア「・・・待たせたな、神々の秘宝」

アルティミシア「聞くところによれば、使用者の命を奪うそうだが・・・・」

アルティミシア「この私の命、果たして道具如きに受け止められるかな?」



ブブブブブブブ・・・・・・



アルティミシア「私だけではないぞ、先ほどエルオーネがジャンクションした各人の意志・・・」

アルティミシア「未来と古代を生きた、歴史の生き証人。時の生きた証」

アルティミシア「それらの思いが私の中に詰まっている。それらの命を一挙に引き受けると言うのならば」

アルティミシア「壊れぬ用、精々耐える事だ・・・」



ブブブブブブブ・・・・・・



ガシャ ガシャ ガシャ ガシャ




『聖宝の 共鳴が 強くなる!』



アルティミシア「我ら全ての命、生半可な物ではないぞ!」


アルティミシア「受け止められる物なら、受け止めてみろ!」





グ オ ッ



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 





アルティミシア「・・・・ッ!」




『聖宝に 光の渦が 集まっていく!』



アルティミシア「さあ神の秘宝!我らの命を糧にそいつを止めろ!」


アルティミシア「消滅の記憶を洗い流せ、ここはまだ消えるべき時ではない!」




ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ス




アルティミシア「ぐっ・・・!」ガク


アルティミシア「結構・・・き、キツイな・・・・」ハァハァ


アルティミシア「だが、どうせ消えるなら・・・せめて!」





ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ





『聖宝から発する光が 急速に拡大していく!』゙



アルティミシア「魂の光・・・・という奴・・・か!」



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



アルティミシア「命が・・・吸い取られていく・・・」



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! !



アルティミシア「眩しい・・・あいつらの・・・魂か・・・?」



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



アルティミシア「だな・・・私の魂は・・・もっと醜く・・・黒く歪んでいる事だろう・・・・」



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



アルティミシア「何せ・・・怒りと苦しみのみを・・・与え続けたから・・・な・・・・・」



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ




『無が 光に 対抗する!』



アルティミシア(ただ願う・・・だけ・・・!)



『アルティミシアは 強く 強く 願った!』



バチッ バチッ バチッ バチッ




アルティミシア「気に・・・入らない・・・・」


アルティミシア「なぜ魔女の邪魔をする? なぜ私の自由にさせない!?」


アルティミシア「ここはお前のいるべき時ではない!」


アルティミシア「消えろッ!」





ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !




アルティミシア「この私が・・・ただでやられると思うか・・・」グググ


アルティミシア「私がやられる時は・・・・お前も道連れだ・・・」グググ



グググググ!



アルティミシア「魂を・・・因果から解放する禊・・・・」


アルティミシア「前世の・・・悲しみ・・・・苦しみ・・・全ての記憶を・・・洗い流す・・・」


アルティミシア「時間圧縮下では・・・互いの存在を信じる心が・・・・唯一の存在方法・・・」





ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !





アルティミシア「何の・・因果かな・・・・」


アルティミシア「この禊・・・・かつての聖女はこう呼んだらしい・・・・・」





ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !





『光が 無を 覆っていく!』



アルティミシア「~~~ッ!」フルフル



ブ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ! ! 



ォォォ――――・・・・・



アルティミシア(いけ・・・・・暴食はここまでだ・・・・・)

アルティミシア(どこかから覗き見してる奴も・・・時間圧縮が引き起こしたパラドクスも・・・・)


アルティミシア(滅びの記憶も・・・・悲しみに満ちた運命も・・・)


アルティミシア(何もかも・・・・私と言う存在も・・・)


アルティミシア(キレイさっぱり・・・忘れてしまえ・・・・)




――――・・・・・




ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ! !





アルティミシア(私はアルティミシア・・・全ての時間を圧縮し・・・全ての存在をを否定しよう・・・)








カ  ッ







【忘却の禊】


~~~~~~~~~~~~~~~~~~



アルティミシア(・・・・・)



アルティミシア(光が・・・・無を・・・・包み込んでいく・・・・)



アルティミシア(最後まで残った・・・全ての命を使ったのだ・・・)



アルティミシア(これでダメなど・・・・・言わせはしない・・・・)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~




アルティミシア(・・・・・)




アルティミシア(存在が・・・・薄れていく・・・・)




~~~~~~~~~~~~~~~~~~





アルティミシア(・・・・・・・)




~~~~~~~~~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~~~~





『薄れいく 意識の中で アルティミシアが 思った 事は!』



アルティミシア(・・・・・・・)


アルティミシア(違う・・・・違うんだよスコール・・・・)


アルティミシア(あいつは・・・・魔王なんかになりたかったんじゃない・・・)


アルティミシア(無を手に入れたかったわけでも・・・・世界を滅ぼしたかったわけでもない・・・)


アルティミシア(滅びに進む魔女の系譜・・・時を駆けた・・・魔女の継承・・・・)


アルティミシア(どうしようもない流れの渦を・・・断ち切って・・・)


アルティミシア(断ち切ったという事実が・・・・事実の一部となって・・・・また巡り・・・・・)


アルティミシア(わかるか・・・・スコール・・・・)


アルティミシア(私はわかる・・・・一つになった、今ならわかる・・・・)


アルティミシア(自分の名前に感じた運命・・・・自らに課した使命・・・・)


アルティミシア(あいつがしたかった事・・・・本当に欲した物・・・)




Rinoa・Heartilly



Re:NO





アルティミシア(そして私の・・・同じ一つの心を持った者同士の願い・・・・)



アルティミシア(それは・・・・)






a・Heart



A H







=Re:Noah(安らぎをもう一度)



(未来が消えたのなら、もう一度紡げばいい)


(過去には未来を作る力がある)


(お前が私を作ったように)


(私がお前と出会えたように)


(例え無が未来を無くそうと)


(過去が先へと進む力があるのなら)


(きっと世界は蘇る)




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




(約束の場所・・・・あの日見た光景・・・・)


(花が繰り返し咲くように・・・人も繰り返して生きるのかもな・・・・)


(あの場所に咲く、花々のように・・・・)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



(強くなれ・・・スコール・・・・)


(強くなって、運命を乗り越えろ・・・)


(そしたら我らは・・・・きっと・・・)





(・・・・・・・・・)











(”また”会えますように)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~



~~~~~~~



~~~~~



~~~











「無」が最初にあった…



「無」に4つの心みちたりし時

クリスタルは生まれ

世界は作られた



すなわち

希望は大地にめぐみをあたえ

勇気は炎をともらせ

いたわりは水を命のみなもととし

探求は風にえい知を乗せる



いつかまた「無」が世界をつつむ時

人々に4つの心あれば

光りは生まれん



「無」にうかびし

4つの心

ふたたび

かがやきを生まん




   



(世界が…再生していく…)


(クリスタルも…)


(クリスタルのかけらに力が残っていたんだ)


(よかったね…)


(レナや…ファリスや…クルルが…かけらを大事にしてくれたから……)


(バッツさん…あなただって……)


(おじいちゃんもね)


(これでタイクーンに風がもどるのね)




(そうだ)



(おやじ…)


(おじいちゃん…)


(お父様…)


(父さん…)


(ケルガー、ゼザも…)




(世界は、お前たちをひつようとしている!)


(わしらの所に来るのはまだ早いぞ!)


(さあ!もとの世界へ!)





クェェェェェェ・・・・・・





(飛竜・・・・)


(迎えに来てくれたのね・・・・)


(さあ、帰ろう!俺達の世界へ!)



(・・・・)


(どうしたの?バッツ)


(なーんか・・・一人、忘れてる気がするんだよなぁ・・・・)


(誰をだよ)


(わかんねえ)


(もう、下らない事言ってないで帰るわよ!)


(あ、おい!置いてくなって!おい!)




クェェェェェェ・・・・・・




バササッ! 




バサッ バサッ バサッ・・・・・



(みんな・・・戻ったらどうするの?)


(俺はまた旅に出るよ。旅が俺の生きがいだからな)


(そっか・・・)


(どうしたんだ?レナ)


(いや、離ればなれになっちゃうなーって・・・)


(はは、ずっと一緒にいて欲しいってか)


(下らねー事言ってんじゃねえよ。誰だって・・・別れは寂しいもんさ)


(別に生涯の別れってわけじゃねーだろ)


(まぁ、そうだけど・・・・)


(あら、大いにありうるわ。だって、レナはあんたみたいなプー太郎とは身分が違うもの)


(え~顔パス効かねえの?)


(あのお堅い大臣じゃ、レナどころか城にすら入れないかもな)


(そりゃねえよ~w)




バサッ バサッ バサッ・・・・・



(・・・・なぁ)


(何?)


(・・・思い出した事ある?)


(何を?)


(子供のころを)


(何よ突然)


(いや、なんとなく)


(一体どうしたんだよ・・・)


(お父さんに会って、小さい頃を思い出したのかな?)


(いや、何でもねえw忘れてくれ)


(変な奴・・・・)





クェェェェェェ・・・・・・





バサッ バサッ バサッ・・・・・



バサッ バサッ・・・・・・




――・・・・・







フワッ





(・・・・あら?)



(ん?どした?)


(なんか今飛竜から落ちたような・・・・)


(何おっとこしたんだよ)


(なんか・・・・黒い羽みたいなのが・・・)


(黒い羽?モンスターかしら)


(・・・・いや、なんでもない。気のせいみたい)


(・・・・・?)


(バッツの変な奴病が感染した~)


(なんで俺なんだよwまーいーじゃん、無くし物なんてそのうち見つかるって)


(・・・そうね!)


(相変わらずノーテンキな奴)


(さ、帰ろうぜ。俺達の世界。俺達の帰る場所)


(俺達の帰りを待ってる人がいる、約束の場所に!)


(帰りましょ・・・・みんなで!)


(飛ばせ飛竜!全速全身だぁ~~!)バッ




バサァッ!!




ズルッ




(あっ)



(・・・・アホ)


(うああああああ!ちょっとタンマ!落ちる!落ちるって!)


(飛竜の上で暴れるからよ)


(ちょwまじwたたたた~すけてくれ~)


(そのままほっとくのもおもしれーかもな~w)


(飛竜、全速全身~!)


(ちょ、まてっ!飛竜!スローダウンスローダウン!)


(・・・・・)クス




クェェェェェェ!!





(のあああああああああッ!!)





ァァァァァァァ・・・・・・・・・




ァァァァ・・・・・・・・




ァァ・・・・・・




・・・・




・・











~~~



~~~~~



~~~~~~~



~~~~~~~~~

ァァ・・・・・・

~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~


ァァァァ・・・・・・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ァァァァァァァ・・・・・・・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~









スコール(いってぇ・・・・・)



ァァァァァァァ・・・・・・・・・



スコール(体中がヒリヒリする・・・こりゃしばらくとれないな・・・)


スコール(くそ、あんにゃろう・・・・下らん説教たれやがって・・・・)


スコール(けっきょく、あいつが何ものか、最後までわからなかったよ。クソ)


スコール(だいたいなんであいつが来てんだよ。いちばん関係ないだろ)


スコール(名前ぐらいおしえろってんだ・・・・ったく・・・)


スコール(・・・・・)





ヒラ・・・・ヒラ・・・・ヒラ・・・・




ピタ




スコール(・・・ん)


スコール(黒い・・・はね・・・?カラスでもとんでたのかな?)


スコール(・・・・・)


スコール(黒・・・・あいつみたいでムカムカする・・・)


スコール(こんなもんは・・・こうだ!)





フ ッ





フワァーーーー・・・・・・・





スコール(・・・・・)




スコール(はぁ~あ)



ァァァァァァァ・・・・・・・・・




スコール(あんにゃろう、次会ったら・・・しかえしししてやる)


スコール(名前すらわかんないけど、ぜったい見つけだして、ボッコボコのケチョンケチョンにしてやる・・・・)


スコール(じぶんの力で・・・・)




ァァァァァァァ・・・・・・・・・




スコール(ひとりで・・・できるかな・・・・)


スコール(ひとりじゃ・・・なんにもできないけど・・・・)


スコール(ひとりで・・・なんでもできるように・・・)




ァァァァァァァ・・・・・・・・・





スコール(・・・・)






ァァァァァァァ・・・・・・・・・








ザァァァァァァァ・・・・・・・・・









スコール(おねえちゃん・・・・)



ザァァァァァァァ・・・・・・・・・




スコール「・・・・・おねえちゃん」


スコール「ぼく・・・ひとりぼっちだよ」


スコール「でも・・・がんばってるんだよ」




ザァァァァァァァ・・・・・・・・・




スコール「おねえちゃんいなくてもだいじょうぶだよ」


スコール「なんでもひとりでできるようになるよ」




ザァァァァァァァ・・・・・・・・・





スコール「・・・・・エルおねえちゃん」






(ひとりでも強くなれるように)






ザァァァァァァァァ・・・・・・・・





ァァァァァァ・・・・・・・





ァァァ・・・・・・・





・・・・

















~~~



~~~~~



~~~~~~~



~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





Fithos  Lusec  




          Wecos  Vinosec




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    (I'll be here…)



    (Why…?)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



  (be)



Fithos  Lusec



          (waiting)




   Wecos  Vinosec




    (I'll )




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



Fithos 




 (I'll be 'waiting"…here…)





  Lusec




      (here…) 



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 Wecos  



 (For what?)




   Vinosec



       (I'll be waiting…for you…so…)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



Fithos 



 (If you come here…)




 Lusec



        (You'll finde me)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 Wecos  



    (I promise)




  Vinosec



Excitate  vos  e  somno,



liberi  mei



Cunae  non  sunt





~~~....




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




Excitate  vos  e  somno,



liberi  fatali



Somnus  non  eat!





―――――





Surgite Invenite....






| ―――――||――――― |







Veni




 || ■=  |




       hortum




 || ■=  ■=   |




  veri 




 || ■=  ■=  ■= |




        tatis



 Horti





| =■ ||  |





        verna




| =■  =■ ||  |




  veri   




| =■  =■  =■ ||  |





         tatis



Ardente veritate Urite mala mundi




|  || ■=  ■=  ■= |




Ardente veritate Incedite tenebras mundi




| =■  =■  =■ ||  |





Velete, liberi





=■  =■  =■ || ■=  ■=  ■= 






Diebus fatalibus





~~~~~~~・・・・・





―――――!


Fithos Lusec

Wecos Vinosec

Fithos Lusec

Wecos Vinosec




=■ ||




Fithos Lusec

Wecos Vinosec

Fithos Lusec

Wecos Vinosec




|| ■=





ah―――――・・・・・・





=■ || ■=




ah――――――――――・・・・・・!






  =■■=




                                    ,-'‐―- 、
                                  ,_ノミ、'\、:::::::ヽ
                                 //,,||、ミ-、‐、::::::'-、_
                                ,〟十li/'''ヽ、、,,,=‐‐''-、ミ
                             ,,〟''´::,、‐、:::ヽ"|/     '-、
                    ,-――=ニ二フ//,,'v::/(ヽ彡::::ー',,,,、-----―-|、
                     ,,-‐'''"´/フ/ミこ/l'''‐-山―‐''´T=≡''"´ ̄`''::ヽ
                    ´ ,-‐''´,彡/::::|_,,,,,,,,,,_,,,, -‐‐'`‐''::::::::::::::::::::/ノ、

                     "  イ´//=,,,/:/(l(:::::::::::ヽ,,,-':::::::'':::::::::::::::::::::/ll||
                      /´/,l|/::::l、::::(、:::\'エ-:::::,-―,:::::=:::::::::::::::,l "'
                       ' ' ヽ::::::::::::''::::::::\=:::‐-、,,,-='''::::::::::::::ノ                 TM
   、----, 、--, 、--,、-,  ,-、 、--,    、----,:::::,-、:::::、--,、-,::::,----、-'´,-、  ,--、 、-,、-,  、--,、-,、-,-,,-,
   |:::|`、| |::::|  |:::`,.|::|  .|:::::| .|::::|    /|:::|`、|::::|:::::|‐-|:::`,.|::|彡|:,、::,、:| .|:::::|  |::「|::|  |::| |::|  |::::| |::|.|::||:||::|
   |:::|ノ|l| |:::|  .|:::::l |::|  |::::::| .|:::|   ,|' |:::|ノ|l::::|::::::|‐-|:::::l |::|ll .|/|::|ヽl |::::::|  |::|.|,/  |::V::|  .|:::| .|:| |::||:||::|
   |:::::::|  |::::|  |::l、:l.|::| .|::,、::| |::::|   l,, |:::::::|ミ|::,、::|#_|::l、:l.|::|、  .|::|  .|::,、::| `、\   |::::|  . |:::| |:| |::||:||::|
   |::;ヘ|  .|::::|  |::;ヘ`:::| |::|.|::| |::::|   |、l|::;ヘ|::::|::|.|::|=,.|::;ヘ`:::|l、 |::|  |::|..|::| _,\::|  |:::|   |:::V:l .|::||:||::|
   |:::|   .|::::|  |::| l:::| |:::H::| |::::|/|  |i..|:::|:::::::|::H::|ミ,|::| l:::|彡 |::|  |:::H:::| .l::| .|:::|  |::|    |::::::| .|::||:||::|
   |:::|   .|::::|  |::| ヽ| |::| .|::| .|::::::::|  |,,.|:::||i、::|::| .|::|ー|::| ヽ.|i|  .|::|  .|:::| .|::| .|::| |:::|  |:::|    |:::::| .|::||:||::|
   '‐'   .'―'  '‐'  ‐ '-''-''――' `|:::'‐‐'|\‐' ''‐' '―'´ ‐  ―  '-' '‐' 'ー‐'   ―    ― '‐''‐'‐'
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄T ̄tl| ̄ヽ\\\ ̄T ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                         |:::| `、  'l、::::::\'‐、 |、 フ ァ イ ナ ル フ ァ ン タ ジ ー Ⅷ
                         'ii|  l、  '、:、::\''-、、

                         |;;ヽ  '   \l、::‐\`-、
                          |、、l      \:::ヽ\ ''-、
                          'l:::|        ̄  '-、 `'-

                           ヽl、           `-、
                            `、             '-
                              r、
                              ヽ
                               \
                                '、_

                                 ヽ




―――





チュン――チュンチュン―――






(・・・・)






ピポパポ




Prrrr....





(うん、ケガは大丈夫だね。まぁ、痕が残るだろうけど)


(・・・・そうそう。じゃ、速く来ておくれ)





(・・・・・)





スチャ




(・・・・・・?)







チュンチュン――チュン―――





(スコール・・・・・)






(だ・・・・れだ・・・?)







(・・・・)








『女は そっと 呟いた!』















(”また”会えたね)





【THE END】

ここまで読んでくれてありがとう

パンツ期待した奴ざまぁ

まさかこうなるとは思わなかった。そう思っているのは他でもない俺自身だ

そして苦情は一切受け付けない。何故ならセルフィは俺のだからだ

長く続け過ぎた。疲れた。寝る。お前らもクソして寝ろ

というわけで






  {ll}rf(⌒}lk            _____            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   {l} ヾl) ,ノシ′     , .::'"´::::::::::::::::::::::::``ヽ、        |  ヽ   | ‥
    .lj   lj´       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\        |  _/ ヽ_ノ  や ’’’’
   O  O     {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ       |
              {:::::::::::::::::::::::::::::;;;、:-‐、:::::::::::::::::::',       |   ニ ナ、  ‐|z、
              `iー‐--一''"´    ';:::::::::::::::::::!     |    、/フ兀’  ノ! し
              l       .:     〈:::::::::::::::::::l     |
               l  :.     .::     l::::::::::::::::::!     |
             {、____j.!i 、___,.ィ' __」/ニヘ;::::::l   /   ノフ フ勹  -H- j__ __!___‥{:}
               ハ::ヾ:゚`:}干!::"-゚'"Y´ ' 〉ヽi:::::l  ∠ -┐  l王リ-|-  ¨,ニ,¨∧,ノ  │-一  lj
               `l、::::::ノ ノ::ヽ:::::::;ノ .:   ∵ノ::::l      │  ノ  | ̄l ̄  |ニ| ノヽ、 / 、__  o
                ', ̄ 、 :.   ̄     ヾ´:::::ノ      \
                ',   ``       /  ``{        \_____________
                ',  、==、      /    ヽ、
     r====k、      ',  二´    /       ソ \__,..、
     l三 三三!lヨ     ヽ     /  :    /   l( O` ̄ ̄ ̄ ̄7又 7ヽ、
     l三 三三!lヨ     /`ー‐ァへ,、  :   /     l ` ====='==/   \
     l三 三三!lヨ   ,.イL.  __,.イ  ハ.   :   /    l           /     ヽ
     l三 三三!lヨ   { l|'´ ̄  / /、!   : /      l            /      l






スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【完】

                     , - '::::::`::::-_ -'....- _
                   ,.::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
                  ,:'::,::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`.、

                  ,.'::,:'::::,:':::::,:':,'::::::`、、::::::::、:::::::::::::::::::::`、
                 ,.':::,'::::::,'::::::,':::,'::::::::`、`、:::::`、:::::::::::::::::::::`、
               ,.'::::,':::::,:':::::,'i::::,'::::::i:::::i::::`、::::::`、::::::::::::::::::::ヽ

                ,':::,'::::,:'::::::,' i::,' i:::::i i:::iヽ::i `、:::::`、:::::::::::::::::ヽ
              .  i:::::i:::,':::::::,' i,' i::::i i::,'  i: ヽ:::::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ
               i:::::i::,' i::::,'  i'  i::,' i,'  i,' ヽ::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
                i::::::i i:,'_ - _  .i,' _ - - - _ヽ::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ
                i:::::i i,'  i" "i     ,'"=゚、 ヽ::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ  、
           _  _   i:::::i _  i∴"     i _〃_, 丶::::::::::::ヽ:::::::::::ヽ i`、  ,
          i:i  ,';i ,、  i:::::i   ' '  "     ' '  ヽ:::::::::::::::ヽ::::::::ヽ:,':::`i,'i,'::i
          i:i  i::ヽiヽ_i:::::::i  〃  ー--- '  〃   ヽ:::::::::::::::::ヽ_::_:::,'::::::,,':,'::,'    < お わ り
          i:::ヽ_i;;::ヽ::,:::':::::`..- _ _       _ - ' ヽ:::::::::::::::::::::,::':::::,:':::::,::'

           i;;:::::::_ -_:::::::::_:::::::::_:- ー- _  -  l::i  ,,
            '    ' '  ' '     ,--l __   i::`:':::i
                        ,'      、- _"""
                        i      ヽ::::::ヽ
                        i      i i:::::::.ヽ
                        ..i     i i::::::::::::i
                      ,...'::::i      i i:::::::::::::i
                     ,.':::::::::::i      .V:::::::::::∧
                     i::::::::::::::::i      i::::::::::,:' i
                     ヽ::::::::::::::i     .i:::::::::,'  i
                      `、::::::::::i .    i:::::::,'   i
                       ` 、:::::::i     `、,'   i
         __                i:::::::i     i    .i
       , '  .ー- __ _          . i:::::::i     i   i
      , '_ _ ::::::::::::: _   ー- __     i::::::::::i     i   i
 _ _ - --,'-::::::::::::::::::::::::ヽ __    ,ー----':::::::::::::i     i   i
,'::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l:::::::::::::::ヽ  _ -,':::::::::::::::::::::::::::::::::i     i   i
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l:::::::::::::::::i_-  ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i     i   i
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ノ-ヾ_"- - '   i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i    i    i
  ̄ ̄,' ̄ ̄           i::::::::::::::::::::::::::::::::ノ     `、  `、
    i          _ _ _ _ 、i:::::::::::::::::::::::::::, ', ', ,'、 i、 、 i 、 、ヽ

     i     __- '              '' ' ' ` ` `' ` ` `
      i     ヽ
       i     .ヽ
       i      ヽ
        i___ __ _-ヽ
       i:::::::::::::::::::::::::i

       ヽ::::::::::::::::::::::::i
        `、::::::::::::::::::::::i
         ヽ::::::::::::::::::::::i

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        .    iヽ::::::::::::::::::i
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             ..`::::::::::::::::::::::i
            ,.'::::::::::::::::::::::::,∧
           ,.'::::::::::::::::::::::::::,:'...,'
         ,..:':::::::::::::::::::::::::,,:'...,.'

         i::::::::::::::::::::::::::,:'...,.'
         ` 、:::::::::::,-..'..,.'
            ̄ ̄ '

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