幼馴染「ラッキー!」男「また?」(90)

幼「うん。また10円拾っちゃった」

男「いくら10円玉とは言え、一日に2回もお金拾うもんかね」

幼「えへへー。いいでしょー」

男「ホント、幼は運が良いよなー」

幼「注意深いって言って欲しいよ」

男「それ、俺と会話しながら、地面を見てたって事だよな?」

男「注意深く…なぁ?」

幼「いやぁ、たまたま、ふっと見たら、10円落ちてたんだよ」

幼「それを鋭い観察力で、気付いたんだから」

幼「私が偉いんだよ」

男「はー」

幼「普段はちゃんと、男の顔と前方を交互に見てるよ?」

男「…怪しいもんだ」

幼「ホントだよ?」

男「はいはい」

幼「それにしても20円か…これ、交番に届けるべき?」

男「いやぁ、届けられても逆に困るんじゃね?」

幼「んー。じゃあ、どこかに寄付しよう!」

男「使っちゃえよ」

幼「20円で何が出来る?」

男「そっと財布の中にしまえばいいじゃん」

幼「解ってないなぁ、男は」

男「何が?」

幼「この20円をお財布に入れたとしてね?」

男「うん」

幼「一体私は何を得るのかな?」

男「日本の通貨で20円だろ?」

幼「違うよ、男。全然違う」

男「何が?」

幼「得るのは、軽い罪悪感…だよ」

男「は?」

幼「人のお金を盗っちゃったっていう罪悪感」

男「20円でねぇ…」

幼「少なくとも私はそうなの!」

男「だから寄付か…」

幼「コンビニに行こう!」

男「あぁ、俺も喉渇いたし、寄って行こう」



店員「丁度頂きます」

幼「はい」

幼「ありがとうございましたー」

幼「この20円は寄付でーす」
チャリンチャリン

店員「ありがとうございますー」

幼「いえいえ」

店員「あ、お客様ー」

幼「はい?」

店員「ただいまキャンペーン中でしてー」

店員「この箱の中から一枚、クジを引いて下さい」

幼「はいはいーっと」
ガサゴソ
ピラッ

幼「これで!」

店員「はい…おめでとうございます。景品はこちらになります」

幼「え?ぬいぐるみ?」

男「マジで?幼、またまたラッキーだな」

幼「イェイ!」

幼女「…」
ジー

幼「ん?お嬢ちゃん、どうしたの?」

幼女「…」
ジーー

幼「コレ、欲しいの?」

幼女「…」
コクン

幼「じゃあ、コレあげる!」

幼女「え!ほんとにー?」

幼「ホントに!はい、どうぞ!」

幼女「わーい!おねーちゃん、ありがとう!」

幼女の母「あ、あら、この子ったら…すみません…」

幼「あ、全然気にしなくていいですよー」

幼「私より娘さんが持ってた方が絵になりますよ!」

幼女の母「本当にありがとうございます」

幼「いえいえー」

幼女「おねーちゃん、ありがとうございました!」

幼「ん!良いお返事!」

幼女「それじゃ、おねーちゃんにはこのきれーな、ちらしをあげる!」

幼女「わたしのたからものだけど、おねーちゃんにあげる!」

幼「ありがとー。お嬢ちゃん」

幼女「ばいばーい!」

幼「ばいばい!」



男「…で、何を貰ったんだ?」

幼「祭りのチラシだね」

幼「てだこまつり、今度の土日だって」

男「マジでか?」

幼「私、まだ先だと思ってたよ」

男「俺はすっかり忘れてたぜ」

幼「今年も行く?」

男「おう、行こうぜ」

幼「二人で?」

男「二人で!」

幼「…楽しみだねっ」

男「おうっ!」




男「おーい、幼ー!」

男「そろそろ行こうぜー!」

幼「もうちょっとだけ待っててー」

男「おーう」

男「…」

男「しかし暑っついなぁ…。もうすっかり夏だなー」

男「あー、これ、日焼けするかも」

男「…松崎しげるくらい黒くなるかも」

男「…」

男「おーい、幼!まだかー?暑すぎてたまらんのだがー?」

幼「…よっと。お待たせー」

男「おぉ!浴衣かよ!」

幼「えへへー。いいでしょ?」

男「おぉー。良いな、似合ってるな!」

幼「お母さんに着付けして貰ってたんだよ」

男「なるほど」

幼「髪も上げてみましたー。どう?」

男「すげー似合ってるよ、幼」

男「正直、超綺麗だ」

幼「えへへ、ありがとねっ」

幼「それじゃ、行こうか!」

男「おうよ!」


男「さて、まず何食べようかね?」

幼「そうだねー。私、結構お腹すいてるよー」

屋台の客引き「さぁ、お客さんどうぞどうぞ!」

屋台の客引き「町内一焼きそば焼くのが上手い男が焼いた焼きそばですよ!」

屋台の客引き「今日食べないと、明日は食べられないかもしれませんよ!」

屋台の客引き「さぁどうぞどうぞ!」

焼きそば焼き係「おい!変な客引きするな!」

焼きそば焼き係「て言うか、明日もここで焼きそば焼くんだろ?」

焼きそば焼き係「だから明日も食べられるだろ!」

幼「…何だか、あそこの屋台の客引き、面白いね?」

男「んじゃ、最初は焼きそば食べようぜ!」

幼「私、買ってくるよ!」

男「んじゃ、頼むー」

幼「すいませーん。焼きそば2つ下さい」

屋台の客引き「あ、毎度ありがとうございます!」

焼きそば焼き係「あざーっす」

幼「はい、どうぞ」

男「サンキュー。これ、飲み物は買っておいた!」

幼「ありがとー。さすが気配り上手!」

男「褒めても、ファンタしか出ないぞ?」

幼「えへへー」

男「歩きながら食うか?」

幼「あそこにベンチあるよ。座って食べよう?」

男「そうだな。食べにくいもんな」



男「…この焼きそば、美味いな」

幼「ホント、美味しいね」

男「次、どうする?金魚レスキューしたりする?」

幼「却下です。男、金魚を助け過ぎだよ」

幼「今、男の家の水槽に金魚何匹いる?」

男「30匹だな」

幼「去年、すくい過ぎたんだよ」

幼「あんなアロワナ飼う用の水槽で金魚飼うっておかしいからね?」

幼「だから今年は金魚すくいは無し!」

男「でも花火始まるまで、結構時間あるぞ?」

幼「あ、あそこに居るの、幼友ちゃんだ。おーい!」

幼友「あ!幼!それに男も!」

男「おーう。幼友も来てたんだな」

幼友「色々事情があってねー。今回は運営側で参加だよ!」

幼友「て言うか、幼、浴衣超似合ってるね!可愛い!」

幼「えへへ。ありがと。幼友ちゃんも似合ってるよー」

幼友「あ、そうだ!丁度良かった!」

幼「ん?」

幼友「幼、ちょっとさぁ…」



幼「…どうしてこんな事に」

司会「さぁ、次の浴衣美人は、こちら!」

司会「エントリーナンバー5番!清楚系美人の幼さんです!」

司会「ぶっちゃけ、好みのタイプです!」

司会「お付き合いされてる人は居るんですか?」

幼「い、いえ…いませんけど」

司会「じゃあ、僕なんてどうですかねぇ?」

幼「ごめんなさいっ」

司会「ワーオ!即答で振られちゃいました!」

幼「ホントごめんなさいっ」

司会「二度もダメ出しされました!ご馳走様でした!」

司会「それじゃあ、会場の皆さんに一言どうぞ!」

幼「そ、そんな事急に言われても、困っちゃいます…」
モジモジ

司会「モジモジする姿も可愛いですね!」

幼「あ、ありがとうございます」

司会「それでは、大和撫子な挑戦者に大きな拍手を!」
パチパチパチパチパチ



幼「…はぁ、緊張したー」

幼友「良かったよー、幼」

幼「急に浴衣コンテストに出ろって言われても困るよー」

幼友「いやあ、イベント運営してるのが私の叔父さんでさー」

幼友「ちょっとエントリー人数が少なかったんで、困ってたんだよ」

幼「まぁ、枯れ木も山の賑わいって言うもんね」

幼友「全然、枯れ木なんかじゃないよ!」

幼友「幼…優勝するかもよ?」

幼「えぇー、それはないでしょ」

幼友「私は幼がナンバーワンだと思うね!」

幼「いやいやーそれはないよー」



司会「それでは2位の発表です!」

司会「2位はエントリーナンバー5番の幼さんでーす!」

幼「え?私?本当に?」

司会「ささ、幼さん、前にどうぞー」

幼「は、はい…」

司会「惜しくも2位ですが、僕の彼女にしたいランキングでは1位でしたよ!」

幼「ど、どうも…」

司会「はい、それではこれ、2位の賞品!」

司会「2泊3日リゾートホテルペア宿泊券です!」

幼「本当に貰っていいんですか?」

司会「胸を張って!堂々と、どうぞ!」

幼「…あの、どうもありがとうございました!」

司会「はーい、どうもありがとうございました!」

司会「さぁ、2位までの発表が終わりました」



幼友「残念!2位だったかー」

幼「私なんかが2位なんて、幼友ちゃん、何かしたんじゃあ…?」

幼友「してないしてない」

幼友「大体、私にそんな権限ないし!」

幼友「ていうか、堂々としなよ、幼!」

幼友「あんたは輝いてるよ!」

幼友「私の自慢の親友だよ!」

幼「…ありがと」

幼友「さ、男の奴が外で待ってるよ」

幼「うん!」

幼友「…そのリゾートホテルさ、男と二人で行ってくれば?」

幼「なっ…もう!変な事言わないでよ、幼友ちゃん!」

幼友「…でもさ、本当に良い機会じゃない?」

幼「何が?」

幼友「あんた、昔から男一筋じゃない?」

幼「それは!そうだけど…」

幼友「だから、その宿泊券が、良い切っ掛けになったらイイねって事!」

幼「…」

幼友「あ、引き止めてごめんね!男と2人で、祭り楽しんできて!」

幼「うん!」



男「惜しかったな、幼」

幼「いやいやー。2位でも充分、身に余るよー」

男「俺は幼に一票入れたぜ?」

幼「えへへ。ありがとう」

男「あー…ちょっとすまんが、トイレに行ってくる」

男「冷たい物飲みすぎたみたいだ」

幼「わかった。ここで待ってるね?」

男「おう!すぐ戻る!」



優勝した女の子「あのー」

幼「はい?」

優勝した女の子「突然すみません。さっきの浴衣コンテストで2位だった人ですよね?」

幼「はい、そうですけど…あたなは優勝した人ですよ…ね?」

優勝した女の子「そうそう。突然ごめんねー?」

幼「いえいえ。何かご用ですか?」

優勝した女の子「あのね…良ければこれ、貰って下さいっ!」

幼「え?優勝賞品じゃないですか?何で?」

優勝した女の子「あのー、私、千葉から旅行で来ててね」

優勝した女の子「正直、この旅行券、要らないんですよ」

優勝した女の子「だから、良ければ、ね?」

幼「でも、申し訳ないですよー」

優勝した女の子「良いから良いから!これも何かの縁だから!」

幼「…あ!だったら!」



幼(結局、貰っちゃった…て言うか、交換しちゃった…)

幼(旅行券…か)

幼(男と…二人で…)

幼(思い切って、誘ってみようかな…)

幼(…うん。勇気、出してみよう!)



男「お待たせー。トイレめっちゃ混んでたぜー」

幼「あ、あのさ男」

男「ん?何?」

幼「浴衣コンテストで優勝してた女の人がさ」

幼「さっき、ここを通りがかったんだけど」

男「あぁ、そうなんだ?」

幼「こんなの貰った…」

男「…3泊4日ディズニーランド旅行券?」

男「え?これ、優勝賞品じゃん!」

幼「私のと交換しちゃった」

男「どう言う事?」

幼「優勝した人、千葉から来た人らしくてね」

幼「これ、要らないんだって」

幼「タダでくれるって言うから」

幼「私の賞品と交換したんだー」

男「はー!幼、マジでわらしべ長者かよ!」

男「元をたどって行けば、20円拾った所からスタートだからな」

幼「そう?」

男「だって、20円拾わなかったら、コンビニ行かなかっただろ?」

男「コンビニ行かなかったら、クジでぬいぐるみ貰えなかっただろ?」

男「ぬいぐるみを女の子にあげなかったら」

男「祭りのチラシ、貰えなかっただろ?」

男「あのチラシが貰えなかったら、祭りの事忘れたままだっただろ?」

男「祭りに来なかったら、浴衣コンテストに出る事も」

男「準優勝する事も無かっただろ?」

幼「うーん。そうかなー?言われてみればそうかもー?」

男「そうだろう」

男「しかし、ディズニーランドかよー」

男「すげーラッキーだな、幼」

幼「あ、あのさ、男」

男「ん?」

幼「良ければ一緒に行かない?」

男「は?」

幼「これ、ペア旅行券だし」

男「マジ?」

幼「もし、男が嫌じゃなければ、ね?」

男「…俺で良いのかよ?」

幼「ん?」

男「その…幼友の奴とか、女さんとか居るだろ?」

幼「男、私と旅行に行くの、嫌?」

男「い、嫌じゃないけどさ…」

幼「ならいいじゃない?行こうよ!」

男「…おう、わかった。一緒にディズニーランド行こうぜ!」

幼「うんっ!出来ればこの夏休み中に行こうね?」

男「課題、頑張って片付けとかないとなー」


男(幼と旅行…しかも3泊?)

男(…マジかよ)


幼(オッケーしてくれた!これは…)

幼(本当に良い切っ掛けになる…かな?)




幼「ラッキー!」

男「また?」

幼「はい、本日アイス2回目の当たりです」

男「まだ食べるのか?」

幼「さすがに3本目はキツイかなー?」

男「明日以降に食べるって選択肢は無いのかよ」

男「これ、店のおばちゃんにも疑われるレベルだよなー」



少年「おーい、少女、お前何にする?」

少女「私はコレ!」

少年「じゃあ、俺はコレだな!」

少年「おばちゃーん!コレくださーい!」

おばちゃん「はいよ。二つで160円ね」

少年「あ…あれ?財布がない…」

少女「えー?私80円しかないよー?」

少年「…じゃあ、少女だけ買えよ」

少年「おばちゃん、こっちはキャンセルね、キャンセル」



男「なぁ、幼」

幼「…うん、ちょっと行ってくるね」


幼「ねぇ、君」

少年「なに?お姉さん」

幼「この当たり棒を君にあげよう!」

少年「マジで?」

幼「マジだよー」

少年「何で?何で俺に当たり棒くれるの?」

幼「お姉ちゃんは今日2本もアイス食べたからねー」

幼「それに、女の子の方も一人だけでアイス食べるなんて、寂しいでしょ?」

少女「…うん」

幼「だから、はい、コレ!」

少年「お姉ちゃん、どうもありがとう!」

おばちゃん「幼ちゃん、相変わらず優しいねぇ」

幼「いえいえそんなそんな。えへへ」

少年「じゃあ、おばちゃん、コレもください!」

おばちゃん「はいよ。毎度ありがとうね」

少年・少女「お姉ちゃん、どうもありがとう!」

幼「二人、仲良くね?」

少女「はい!」

少年「あっちの公園で食べようぜ!」

少女「うん!」

幼「じゃあねー」



男「お疲れ様っしたー」

幼「私、良い事したよね?」

男「うん。良い事したなー」

幼「えへへ。褒めても良いんだよ?」

男「俺の幼馴染は偉い!」
ナデナデ

幼「ちょ、ちょっと恥ずかしいよ、男」

男「まあまあ」
ナデナデ

幼「さっきの子達さ…」

男「ん?」

幼「昔の私達みたいだったね」

男「そうだなぁ」

幼「何か、昔の事、思い出しちゃったよ」

男「昔の事?何を思い出したんだ?」

幼「聞いたら、男、絶対赤面するよ?」

幼「それでも聞く?」

男「言いたくてウズウズしてるくせに!」

幼「バレたか、えへへー」

幼「昔、あの子達くらいの頃」

幼「ここでアイス食べながらした約束覚えてる?」

男「…」

幼「それを不意に思い出したんだー」

男「俺はその約束をしっかりと覚えているが?」

幼「えー、ホントにー?」

男「本当だ」

幼「じゃあ、あの時何て言ったか言ってみてよ」

男「そのアイスの当たり棒を俺にくれるんなら」

男「幼ちゃんを俺のお嫁さんにしてもいいんだぜ?」

男「…だろ?」

幼「ふふふー。本当に覚えてたんだねー?」

男「あんまりニヤニヤするなよ」

幼「ほら、恥ずかしい事になっちゃったでしょ?」

男「…上から目線で、恥ずかしいガキだったな、俺は」

幼「…でも、嬉しかったんだよ?」

男「…そうか」

幼「ね、あの約束、今も有効かな?」

男「あのなぁ、幼」

男「無効だったら、一緒に旅行なんて行く訳ねーっつの」

幼「良かった…」

男「口に出して言った事なかったけどさ」

幼「うん?」

男「俺、幼の事、大好きだぜ」

男「もちろん、異性としてな?」

幼「ありがとう!私もだよ、男!」

幼「男と一緒に居ると、落ち着くけど、たまにドキドキする」

幼「男の事、ずっと見ていたいけど、見てると恥ずかしくなる」

幼「ずっと傍に居たいと思う」

幼「私、男の事大好きなんだなー、と思う」

幼「別に言葉一つで私たちの関係が変わると思わないけど」

幼「男くん、私とお付き合いしてください!」

幼「えへへ。商店の店先で、ベンチに座ってする会話じゃなかったかな?」

男「…ありがとうな、幼」

男「こんな、何の取り柄もない、俺で良ければ」

男「お付き合いして下さい」

男「俺の彼女になって下さい」

幼「はいっ!」

幼「えへへ。良かったー」

男「そうだなー。長年の片想いが実った気がするぜ」

幼「ずっと一緒に居たのにねー」

幼「本当はね」

男「うん?」

幼「旅行の時に、言おうと思ってたのになー」

幼「あの子達見てたらね」

幼「何か『今、言いたいな』って思っちゃった」

男「そっか…」

幼「言えて、良かったよ」

男「…来週の旅行、楽しみだな」

幼「…うん。楽しい旅行になるよね、きっと!」



男「それにしてもさ」

幼「ん?」

男「あの少年もラッキーだったな」

幼「何が?」

男「俺たちが店先のベンチに座ってアイスを食べていなければ」

男「あの子はアイスを食べられなかった訳だ」

幼「んー?」

男「幼がここにいて、本日2回目の当たり棒を手にしてて」

男「ちょっと持て余してたからこそ、彼はアイスを食べられた訳だ」

男「ラッキーじゃね?」

幼「でもその前に財布落としたかもしれないから、アンラッキーかもよ?」

男「財布は家に忘れただけかもしれないだろ?」

幼「それもそうか」

男「でも本当にラッキーなのは、やっぱり幼か」

幼「ん?」

男「持て余したアイスの当たり棒一本で」

男「良い事が出来たし、良い光景が見られた」

幼「確かにねー」

男「羨ましいぜ、その幸運」

男「あー、でも今回は俺もラッキーだったか」

幼「んー?」

男「幼、あの子達とのやり取りで、昔の約束を思い出したんだろ?」

幼「うん」

男「それで、こんな店先で、お互いの想いを伝えられたんだから」

男「俺もラッキーだったぜ」

幼「えへへ。そうかなー?」

幼「でもね、男。私の一番のラッキーはね」

男「ん?」

幼「小銭を拾ったり、アイスが当たったり」

幼「わらしべ長者的に旅行券を手に入れたり」

幼「そう言う事じゃないと思うんだー」

男「いや、充分ラッキーだろ?」

幼「…ううん。そんな事じゃなくてね」

幼「物心ついた時から…」

幼「大好きな人が、ずっと隣りに居てくれてる事が…」

幼「一番の幸運だと思うんだー」

幼「いや、これは幸福?ラッキーじゃなくてハッピーかな?」

男「…おぉ」

幼「男、大好きだよ」

男「…俺もだよ、幼。大好きだ」

幼「こ、これからは只の幼馴染じゃなくて…」

幼「恋人として、ずっと傍に居てね?」

男「…おぅ」

幼「…男が恥ずかしがって目を瞑ってくれて、ラッキー!」
チュッ

男「ばっ!?何を…」

幼「ふふふー。油断したね、男っ!」

幼「私って本当に、ラッキーだよねっ」

男「そ、そう…かな?」

幼「ずっとこのラッキーとハッピーが続きますようにっ!」




おわり

これで終わりです
読んでくれた人が居たら嬉しいです

次スレは
幼馴染「目を覚ませ!」 男「…」
ってスレタイで立てると思います

見かけたら読んでくれると嬉しいです
あと、ntrとか、滅んだらいいと思う

では。


胸が苦しい童貞です

良かった。幼が幼友にntrなくてほんとに良かった。

乙!
これ、前スレと話しがリンクしてるよね

後、ntrは滅ぶといいよね

いいなこういうの
あとntrはマジで滅ぶべきだよね

おつ
ここは安心して見れるけれど、ホント幼馴染スレはntr率が高いから幼馴染スキーでntr滅べって思ってる身としてはかなり困る

ntrの良さが分からん奴がいるとは...
まだまだケツが青いな

好みだからしょうがない

話がリンクしてると面白いな
次回も期待
あと>>73はお帰り下さい

ntrを嫌うのは勝手だがそれを好む人間もいる以上安易に滅べとか帰れとか
言い出すことは無意味な争いのもとになりかねないからせめて
思うだけにとどめてください

読んでくれた人、どうもありがとうございます

>>76
その通りでした。人の趣味趣向はそれぞれだもんね
ntr好きの人には申し訳ない事をしました
すみません
今後は木のウロに向かって叫ぶだけにします

ntrが好きになるのも勝手ですけどニッチなジャンルなのに
ntrは至高とかntr嫌いは童貞みたいな事を声高に叫ぶのは止めて欲しい
特に>>73の何故か上から目線はイラつく

まぁまぁ落ち着いて(aa略

スピンオフって奴か……面白かったです


>>78
ntr嫌い派も排他的だったからどっちもどっちじゃねえかな

まぁ性的嗜好なんて人それぞれだし
乙乙

ntrもちゃんと書いてるなら別にいいんだけど
ただ幼馴染を性格悪い糞ビッチにして顔だけのイケメンとヤらせてntrでござい、みたいなのはちょっと…
ntrれるヒロインも魅力的に書いてこそのntrだと思うんだけどな
幼馴染を貶めたいだけにしか見えないssが多くて困る



もうその話やめとけ
スレチって奴だ

乙、良かったよー


あとntrは死滅すると良いね

ntrって、それを嫌う人がやたらに攻撃的ってイメージがある
明らかにntr系とわかるスレですら凸ってきて暴れる人が異常に多い

嫌なら見なけりゃいいじゃない
人それぞれなんだから

ただ僕は純愛大好きですよ!

yes、純愛。no、ntr!!



人それぞれだとは思うが自分はntrは何処が良いのかさっぱり分からんな


寝取るのは良くて、寝取られるのはイヤとかは
にわかntrラーなのかな
まぁ俺はどっちも嫌だけど

別に>>1>>73も軽い気持ちで言っただけだろ

そんな過敏に反応する事じゃない


とりあえず毎回面白い1乙

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