楯無「一夏くんに悪戯しちゃおう! 安価で!」(577)

楯無「復ッッ活!! 更識楯無、復ッ活!!」

楯無「いやータッグマッチの襲撃事件のときは我ながら無茶したわ…。しょうがなかったとは言え、冗談抜きで死にかけたし」

楯無「…ていうか前々から思ってたんだけど、うちの学校ってイベント関係で襲撃多すぎない…?
   やっこさんも空気読んでくれないかなぁ…。行事の度に襲われたとあっちゃあ変な曰くが付いちゃうじゃない」

楯無「……」

楯無「でも、あの事件を通して…ようやく簪ちゃんとの関係も良化したし。悪いことばっかりでもなかったかな」

楯無「一夏くんのおかげだよね…あと、箒ちゃんも色々と頑張ってくれてたし。ちゃんとお礼言わないとね」

楯無「そしてまぁ、予想通りというかなんというか…我が愛しの妹までもが一夏くんに陥落されてしまいました、はい…」

楯無「聞けば私のことを陰で『人たらし』と呼んでいる一夏くんだそうですが…。お前が言うかって話ですよね」

楯無「天性の『女たらし』である一夏くんの毒牙に私の妹がかかるわけがない。そう思っていた時期が…私のもありました」

楯無「…まぁ当の本人の一夏くんは持ち前の鈍感力で平常運転なわけですが」

楯無「はぁ…」

楯無「そういえば織斑先生もやたら女生徒から人気あったなぁ…。もしかして織斑家の一族って
   身の回りの女の子を手籠めにしちゃう呪いでもあるんじゃないかしら」

楯無「……」

楯無「ふんっ。我が生徒会の副会長なんだから、もっとシャキっとしてもらわないと困るのに」

楯無「…って、何言ってるのよ私…。ツンデレの典型みたいな台詞まで吐いちゃって…」

楯無(でも…ゴーレムⅢ襲撃のときから…やたらと一夏くんの顔がチラつくのよねぇ…)

楯無「……」

楯無「…///」カァ

楯無「な、なんかムカつく!」

楯無「と、とにかく! 医療室にずっと缶詰めだったから退屈でしょうがなかったわ!
   こうして完治したんだから景気づけに…一夏くんをからかってやりましょう!」

楯無「というわけで出会い頭に…>>3しちゃうんだから!!」

鈴ちゃんをからかう

楯無「…そういえば一夏くんって箒ちゃん以外にも幼馴染がいるんだっけ。ええと、2組の凰鈴音ちゃんだっけ」

楯無「あの子は箒ちゃんやラウラちゃんとは違った意味でからかいがいがあるわー。
   あの2人も固いところがあってそこを突き崩す面白さがあるんだけど…鈴音ちゃんは本気で慌てたりしてくれそう」

楯無「そしてあの体型…ラウラちゃんも捨てがたいけど、鈴ちゃんも引き締まって開放感溢れるあの服装…」

楯無「……」

楯無「…ジュルリ」

楯無「フッフフー…。メインディッシュの前には前菜がつくものね。というわけで、突撃!」

………
……


≪廊下≫

楯無「あ、いたいたー! おーい! そこの君ー!」

鈴「え、あたし…って、生徒会長!?」

楯無「やっほー☆ 直に会うのは初めてかな?」

鈴「え、えぇ…何か用ですか?」

楯無「んー大した用でもないんだけどね」

>>6

1.有無を言わさずくすぐる
2.その他悪戯(行動指定安価)
3.まずは口でからかう(台詞指定安価)

3.「昨日、一夏くんが(特訓で)とっても激しくてね・・・」
と頬を染めて下腹部をさすりながら言う。
もちろん(特訓で)の部分は声に出さない。

楯無(さて…会ってみたけどやっぱり可愛いわね。いかにも健康的な女の子って感じで可愛い♪)

楯無(気になる点は…やっぱりこの子も一夏くんにホの字なのかってことよね…)

楯無(…確かめてみましょうか)

鈴「え、ええと…何か用ですか、会長」

楯無「あぁごめんなさいね待たせて。ええと、一夏くんのことなんだけど」

鈴「一夏ですか?」ピクッ

楯無「ちょっと探しているのよ。知らない?」

鈴「え、ええと…知らないですね」ソワソワ

楯無(…一夏くんの名前を出した途端に分かりやすいくらい反応したわね。しかも私が探していると明言したら
   急にそわそわし始めたわ…。たぶん本人は努めて冷静なんだろうけど…)

楯無(ってことは十中八九、黒ってことか…一夏くんェ…こんな可愛い子まで懐柔しちゃうなんて本当に姦邪甚だしいなぁ)

楯無(うーむ…何やら私の女の勘が、悪漢に天誅を下せよと囀り始めたわ…。鈴ちゃんを上手く使えないかしら?)

楯無(……)

楯無「―――!」ピコーン

楯無(くっくっく…閃いてしまったわ…一夏くんと鈴ちゃんで遊べ…ゲフンゲフン、もとい、当初の目的を達成できちゃう最善の一手が!)

鈴「あ、あの…会長? 一夏に、何か用なんですか?」

楯無「え? あぁ、そうね。さっきも言ったけど大した用事じゃなくて。まぁちょっとしたお叱りだよ」

鈴「お叱り? 一夏がまた何かしたんですか?」

楯無「まぁちょっと昨日、ね…」テレテレ

鈴(え、なんで急に顔を赤らめるの!?)

楯無(くっくっく…いい感じに気にしてるわね)

鈴「な、何があったんですか!? 訊いてもいいですか!?」

楯無「え、別段言うことでもないけど?」

鈴「い、いいですから! 教えてください!」

楯無「大げさねぇ。まぁ、そうね。昨日はちょっと…」

鈴「…」ゴクリ


楯無「一夏くんが…とっても激しかったの///」ポッ


鈴「」

楯無(isの訓練的な意味で♪)

鈴「あ、ああ、ああああの! はは、激しかったって、何がですか!?」

楯無「そりゃぁまぁ色々よー。初めは口で(前回のおさらいを説明)してって言っても聞かないし」

鈴「!?」

楯無「下(からの対空迎撃戦術)の扱いも覚えてくれないし」

鈴(し、舌の扱い!?)

楯無「そんで(実践)本番になったら相も変わらず突っ込んでくるし」

鈴「」

楯無「まだまだ粗いとはいえ、やっぱり男の子って勢いがあるからねー。相手してると結構骨が折れるのよ」

鈴「……」プルプル


楯無「それで…しまいには…(清き熱情を展開しているから)ダメって言ってるのに
  (その効果範囲内の)中(に突っ込ん)で(零落白夜)出されちゃったしね…///」


鈴「―――」

楯無「まー鈴ちゃんが知らないんなら別にいいわ。そういうことなら虚ちゃんを捜すわね」

鈴「」

楯無「それじゃ、バイバーイ」フリフリ

楯無(ンフーフ♪ 細部をボカしているとはいえ、何を想像したかは顔を見れば一目瞭然よ。
   やっぱり中々可愛い反応するわね)スタスタ

楯無(うーむ。でもちょっと悪いことしたかしら。あの子だって一夏くんに気があるのにあんなこと吹っかけちゃって)ツカツカ

楯無(…まぁすぐ誤解だって気づくでしょうからいいわよね。
   ていうか今朝まで入院してたのに特訓なんてできるわけないのに♪)テクテク

楯無「…さて、廊下を曲がったところで立ち止まって、っと…」ピタッ

楯無「……」ソロー…


ダッダッダッダッダッダ
ドッゴォォォォォォォォ
イチカァァァァァァァァァ!!
ウワ、チョッ、リン、ナンデisヲ テンカイ シテンダヨ!?
モンドウムヨウヨ! カクゴ!
チュドーン
ギャァァァァアァァ!?

楯無「はっはっはっはっは! やっぱり病み上がりには一夏くんの困った声を聞くのが一番ね!!」

≪しばらくして≫

楯無「あちゃー…一夏くん、保健室に担ぎ込まれちゃったみたいね」

楯無「う、うーむ…冷静に考えると流石にやりすぎたかしらね…。
   だって鈴ちゃんを唆して一夏くんに怪我させた発端は私なわけだし…」

楯無「しかも鈴ちゃんもあの後、織斑先生からこってりたっぷり絞られたらしいし…あとでフォローいれとこ」

楯無「…と、とりあえず一夏くんの様子を見に行きましょうか」

………
……


≪保健室≫

ガララッ

楯無「やっほー一夏くん♪」ヒラヒラ

一夏「あ、楯無さん! 怪我はもういいんですか!?」

楯無「こらこら。現時点での怪我人が何を心配してるのよ」

一夏「あ、ははは…そうかもしれませんね。でも、俺のは大したことないようなので」

楯無「そっか。心配してくれてありがと。おかげ様で全快よ」ビシッ

一夏「…ところで楯無さん」

楯無「何かな?」

一夏「訊きたいことがあるんですけど」

楯無「ふむふむ」

一夏「鈴…ええと、1年2組の代表候補生で俺の幼馴染なんですけど、そいつに何か吹き込みました?」

楯無(うッ…やっぱり来たか・・・)

楯無「何かって、何を?」

一夏「い、いや…あいつ訳も分からないまま襲ってきたんですけど(いつものことではあるが…)」

楯無「ほむ」

一夏「なんかよく覚えてませんけど、会長がどうとか何とかって言ってたから…」

楯無(さて…どうしようかしら)

>>19

1.事の顛末を正直に話す
2.言いわけする(言いわけの理由も指定)

今日は短いけど安価出して終了
久しぶりでもないけどお久しぶりです
ちなみに更新頻度なんだけど、今日は昼にやったけど明日からは夜に細々とやる感じでオネシャス
ちなみにできる限り毎日やる予定
じゃあの

1

楯無「え、ええっとぉ…一夏くん?」

一夏「はい?」

楯無「怒らないで聞いてくれないかな?」

一夏「…何ですか」

楯無「その、あの、はは…うん、ごめん。それ、私のせいだわ」

一夏「はぁ…やっぱですか」

楯無「あはは。ごめんね」

一夏「あいつに何言ったんですか?」

楯無「一夏くんと特訓して疲れたなーって話」

一夏「は? そんなことを?」

楯無「ま、まぁそうだね…あはは…」

一夏「何でそんな理由で…というか、楯無さんも何でそんな嘘を言うんですか。
   確か今日まで絶対安静だったはずでしょ?」

楯無「嘘だなんて心外だなぁ。軽い冗談のつもりだったのに」

一夏「いや、どっちも一緒でしょ」

楯無「こらこら。嘘と冗談はね、似てるようで全然違うの」

一夏「はい?」

楯無「相手の気を紛らわせたり、気遣って付く方便が冗談。
   自分の保身とかのために利己的に付くのが嘘」

一夏「は、はぁ…じゃあその冗談で、俺や鈴に一体なんの益があるっていうんですか?」

楯無「ギクッそ、それは、その、ええと…」

一夏(…今一瞬、ギクッて言わなかったか?)

楯無「き、企業機密よ!」ビシィ

一夏「えぇー…」

一夏「…まぁいいですよ。楯無さんにからかわれるのも鈴からボコられるのも慣れっ子ですし」

楯無「え? あ、あぁそう?(精根逞しいなぁ…)」

一夏「嘘でも冗談でも、こうして俺が実害を被っている以上はこれ以上は勘弁してもらいたいですね」

楯無「うッ…ご、ごめんね? 怒ってる?」

一夏「怒っているっていうか…若干呆れてますね」

楯無「ご、ごめんね…流石にちょっと反省してるから」

一夏「はぁ…」

楯無(あぅ…た、溜息吐かれた…)ガーン

楯無「な、何ならさ!」

一夏「はい?」

楯無「お詫びになんだってしてあげるから!」

一夏「え?」

楯無「迷惑かけちゃったお詫び!」

一夏「い、いやいいですよ。反省してくれるならそれで」

楯無「だめ! 流石に怪我までさせちゃったなら私だって悪いわ!
   だから…>>31でもしないと私の気が済まないんだから!」

性的な奉仕

一夏「…失礼。今なんて言いました?」

楯無「んっふっふっふ。光栄に思ってほしいわね。
   一夏くんには特別に、今日一日私の体を好きにしていい権利をあげちゃう☆」

一夏「要りません」

楯無「え」

一夏「いや、何で意外そうな顔をするんですか…」

楯無「えぇー…だって私がさぁ…意を決して『私を食☆べ★て』とまで言ってるのにその反応は淡泊過ぎない?」

一夏「微妙に脚色しないで下さい…」

楯無「エロ魔人の一夏くんのことだから、繁殖期の猿のごとく飛び上がるかと思ったのに」

一夏「し、失礼な言い方しないでください! エロ魔人とか、俺がいつそんな―――」

楯無「君ぃ。まさか君の部屋で私にマッサージしたときに鼻血ぶーしたの、忘れたわけじゃないでしょ?」

一夏「うッ…!?」

楯無「あっはっは! まぁというわけでさ! 何だって言っていいよ!」

一夏「い、いや…いきなり言われても困るんですけど」

楯無「健全な男子高校生なんだからさ。こういう所で発散させなさいよ。
   溜めに溜めてどっかで暴発でもさせられたら困るし」

一夏「べ、別に俺はそんなこと…」

楯無「ツベコベ言わなーい。ささっ、どんなご奉仕をご所望かな!?」

一夏(あぁもう…こう言ったら絶対にきかないよなこの人…。
   逃げたいところだけどこの恰好じゃ無理だし…)

一夏(…適当に流すしかないか)

楯無「どんなプレイをご所望かな!?」

一夏「いちいち如何わしい表現に言い直さないでください!
   え、ええと…じゃあそこまで言うならでも>>34してもらいましょうか」

ディープキス

楯無「」

一夏(…まぁこう言えばきっと呆れて帰ってくれるだろ)

楯無「ちょちょちょちょちょっと!? 一夏くん、本気!?」

一夏「え、えぇ、まぁ」

楯無「う、迂闊だったわ…てっきりマッサージとか手料理とかそんな当たり障りのないものを想像してたのに…///」ドキドキ

一夏「な、何でもいう事聞くって言ったのは楯無さんじゃないですか」

楯無「そ、それはそうだけどさぁ…」モジモジ

一夏(あ、あれ…? ひょっとしてマジで恥ずかしがってるのか?)

一夏「ま、まぁ出来ないなら出来ないでいいですよ。
   楯無さんに無理を言うのも何ですし」

楯無「……」ムッ

一夏「でも、これに懲りたら人に無理難題を吹っかけたりからかったりするのは―――」

楯無「で、出来るわよ!」

一夏「え」

楯無「生徒会長の辞書に二言なんで文字はないのよ!
   私は…やると言ったらやるんだから!!」

一夏「え、ちょ、楯無さん?」

ガバッ

一夏「どわぁ!? い、いきなり馬乗りにならないでください!」

楯無「だ、だって…一夏くん寝てるし…この姿勢の方が一番やりやすいんだもん…///」

一夏「い、いやいやいやいや! あれはちょっとした冗談で―――」

スッ…

一夏「なぁ!?(か、軽くのしかかられた!?)」

プニュン

一夏(や、やばい…! 胸板に…制服越しだけど柔らかい感触がモロに…!?)

楯無「お、重かったらごめん…」

一夏「い、いやそんなことは全然…むしろ軽…って、いやいやいやいや! そうじゃなくて!」

楯無「なに?」

一夏「ほ、本気ですか!?」

楯無「言い出したのは一夏くんでしょ」

一夏「そ、そうですけども!」

楯無「は、初めてなんだから…下手なのは勘弁してね…///」

一夏「いや、そういう問題じゃなくて!」

楯無「ええい! 男なんだからシャキっとしなさい!
   女にここまでさせてまだそんなこという唐変朴は…こうだ!」スッ

一夏「なッ!?(て、手で視界を遮られ―――)」


チュゥ


一夏「!!??」

楯無「…///」カァァァァァァ


ニュル…


一夏「~~~~~~~~~!!??」

一夏(う、嘘だろ…!? 今、楯無さんとキスしてるのか!?)

一夏(し、しかも…ラウラの時とは違って、こ、これはディー…)


ツー…チョイチョイ


一夏「!!??」

楯無「ん…♥んあ…♥」

一夏(し、舌がたどたどしい…歯ぐきや歯にあたる度に引っ込めて…)

一夏(何かおそるおそる探っている感じの舌使いが…エロく感じる…)

一夏(や、ヤバい…何か、変な気分になってきた…)

楯無「……」スッ

一夏「え…」

楯無「…一夏くん」

一夏「は、はい…(い、糸が引いてる…)」ドキドキ

楯無「口の中…開けて///」

一夏「あ、はい…///」

一夏(って、何言ってんだ俺は!? 早く止めないと!)


チュゥ


一夏(うッ…!? ま、また…)

ニュル…チョンチョン

一夏(な!? お、俺の前歯の噛み合わせのところを…舌で突かれてる…!?)

レロレロ…チョンチョン

一夏(舌でなぞられたり、軽く叩かれたり…)

一夏(まるで俺の口の中に入りたくて、ノックしてるみたいに…)

一夏(そ、そんなことされたら俺…)

一夏「……」スッ

楯無「…♪」

ニュルル

一夏「!!??」

一夏(な、何だこれ…開けた途端、まるで別の生き物みたいに…)

楯無「んん…♥んあ…♥んちゅぅ…♥♥」

一夏(あ、あぁ…歯の裏側や…上顎のざらざらしたところに必死に舌を伸ばして…)

一夏(でも舌がそんなに長くないから、さらに唇を俺の唇に寄せている感じで…)

一夏(な、何だこれ…これが、貪る感じに求められているみたいだ…)ポー

楯無「ぷはっ…い、一夏くん」

一夏「は、ふぁい…」

楯無「ええと…ちょ、ちょっと舌出してくれるよ嬉しいな///」

一夏「え…あ、はい…(あぁもう…どうにでも、なってくれ…)」

楯無「うふふ、やっと素直になってくれてお姉さん嬉しい♥」

一夏(あぁもう…またこの人のペースに流されて…)

一夏「あ、あの楯無さん。そろそろ手をどけてくれると有難いんですが」

楯無「だ、だめ! 大人しくしてなさい!」

一夏「は、はぁ…」

楯無(こ、こんな表情…絶対に見せられない…///)ドキドキ


チュゥ


一夏(うッ…さ、流石に3度目だともうびっくりはしないな…緊張はしてるけど…)

一夏(ええと…楯無さんの舌は…このあたりか?)


チョコン


楯無「ッ♥」

一夏(うお、びっくりした…お、思わず引っ込めてしまった)

楯無「……」クイクイ

一夏(あ…何か口の中で俺の舌の位置を探してるのがわかる)

一夏(…目隠しされているか、なんか余計に興奮しちまうな)


ニュルル…


楯無「ッッ♥♥」

一夏(し、舌と舌が…触れ合った…)


レロレロ…ズズズ…


楯無「んん…♥んむぅ…♥♥はぁん…♥♥♥」チュッチュ

一夏「はぁ…んん…んむぅ…」チュッチュ

一夏(な、何か…楯無さんの舌と触れ合うたびに…すごく変な感覚が…)

一夏(ぬるぬるして…すこしザラついてて…頭がぴりぴりしてるのに浮遊感が…)

一夏(キスの中でキスしてるみたいで…あぁこれはヤバい…)

楯無「ぷはっ…はぁ、ふぅ…」

一夏「はッ、はぁ…はぁ…」

楯無「……」

一夏(お、終わったのか…?)

楯無「い、一夏くん?」

一夏「は、はい?」

楯無「もうそろそろ…いいかな?」

一夏「え、ええ…」

楯無「そ、そっか…///」

一夏「え、ええと…じゃあそろそろ手の方も外してもらえませんかね?」

楯無「ちょ、ちょっと待って…ふぅぅ…はぁぁぁ…」

一夏「?」

パッ

一夏「あ…」

楯無「はいおしまい☆(ふぅ…ようやく落ち着いたわ…)」

楯無「え、ええと…一夏くん?」

一夏「は、はい…?」

楯無「えっと…今日1日好きにできるって言ったけど…ごめん、やっぱこれくらいでいいかな?」

一夏「え、ええまぁ…」

楯無「ご、ごめんね。正直私、もういっぱいいっぱいで…」

一夏「別にいいですよ。始めから怒ってたわけじゃないんですから」

楯無「あっはは…でもさ」

一夏「はい?」

楯無「は、初めてだったんだからね…///」

一夏「うッ…」

楯無「責任…取ってもらうんだから」

一夏「いぃッ!?」

楯無「なーんてね。冗談よ」

一夏「あ、はぁ…(何故だろう…ホッとしたようなどこか残念なような…)」

楯無「じゃ、じゃあこれくらいで! 明日からまた生徒会の仕事、よろしくね!」

一夏「あ、はい…」

楯無「ちなみに」

一夏「ん?」

楯無「…それ、ずっと当たってたから」

一夏「!!??」

楯無「あっはは! やっぱり一夏くんはエロ魔人だね! じゃあね!」タッタッタ

一夏「あ…い、行っちまった…」

一夏「だ、だってああまでされたら…しょうがないじゃねぇか…」

一夏「はぁ…これ、どうしよう…」

………
……


楯無「うぉぉヤバかったわ…最後はいつものノリに戻すことができたけど…」

楯無「はぁ…ファーストキスがディープって何よ…。
   何だか歪曲した女子高生生活になっちゃってるわ…」

楯無(でも…悪い気もしないのは…)

楯無「……」

楯無「…///」カァァァッ

楯無「は!? わ、私ってばまた!」

楯無「ええい! このもやもやした気分なんて、また一夏くんをからかって発散させてやるわ!」

楯無「だから明日生徒会室に来たら…>>50してやるんだから!」

不意に抱きつき

≪翌日、生徒会室≫

一夏「こんにちはー」

楯無「お、一夏くん! ここで会うのは久しぶりだね!」

一夏「そ、そうですね///」プイッ

楯無「こーら。何で顔を背けるのよー」

一夏「いや、だって…(何で昨日の今日で平然としていられるんですか貴女は…)」

一夏「と、ところで! のほほんさんたちはどうしたんですか!?」

楯無「あー。虚ちゃんたちなら今日は私用でこれないわよ」テクテク

一夏「あ、そうなんですか」

ガチャッ

一夏「え…た、楯無さん…? 何で鍵を閉めて―――」

楯無「とぅッ!」ガバッ

一夏「うわぁ!?」

一夏「ちょ、楯無さん!? いきなり何すんですか!?」

楯無「何って見たまんまハグだけど?」

一夏「見りゃわかりますけど、理由がまったく分かりません!」

楯無「理由など…ないッ!」

一夏「はぁ!?」

楯無「そこに一夏くんがいるから!」

一夏「いや『そこに山があるから』みたいに―――」


プニュン


一夏(ぐッ…!? ま、また胸を押し付けられて…!?)

一夏(ヤベぇ…昨日の事、思い出しちまう…!)

楯無(ぬっふっふ…いい感じでパニくってるようね。やっぱり一夏くんをからかうって楽しい♪)

楯無(…まぁ実は私もギリギリだけど…顔見えないくらいぎゅうっと抱きついといて良かったわ///)

楯無「はいおしまーい♪」

一夏「はぁ…はぁ…もう何なんですか急に」

楯無「そんな言い方しなくてもいいでしょー。ハグくらい挨拶みたいなもんじゃない」

一夏「だ、だって…昨日あんなことされた後でなんて…」

楯無「なーに? 思い出してムラムラしちゃった?」

一夏「べべべべべべ別にそんなことは!」

楯無「そんな顔真っ赤に否定しても説得力ありませーん♪」

一夏「うぐッ!?」

楯無「やっぱり一夏くんはエロ魔人だね☆」

一夏「ま、まったく…あれ? 楯無さん、耳どうかしたんですか? すごく赤くなってますけど?」

楯無「え、えぇ!? なななななな何でもないわよ!」

一夏「?」

一夏「やれやれ…まぁいいですよ。で、今日の仕事は何ですか?」

楯無「そうだねー。今日も部活の助っ人かな。
   あ、今日は私と一夏くんで行くのかー」

一夏「え? 楯無さんもですか?」

楯無「部員2名が急な用事でいないんだって。
   大会も近いし、なるべく人数合わせてやりたいそうよ」

一夏「分かりました。どこですか」

楯無「ええと今日は…>>56部だね」

※参考
箒…剣道部
セシリア…テニス部
鈴…ラクロス部
シャル…料理部
ラウラ…茶道部

別にこれ以外の部でも可

料理部

≪家庭科室≫

一夏「こんにちはー」

楯無「ちゃおー」

シャル「あ、一夏! それと…せ、生徒会長。初めまして。シャルロット・デュノアです」

楯無「こちらこそ初めまして☆ 生徒会長何て堅苦しくなくていいから、私のことは気さくに
   『更識楯無生徒会長大先輩様★』と呼びなさい」

シャル「あ、ははは…」

一夏「…あー気にするなシャル。こういう人だから。普通に楯無さんか、先輩でいいぜ」

楯無(ふむふむ…この子がvtシステム暴走時に一夏くんのエネルギーバイパスを繋いでみせた
   シャルロットちゃんか。すごく綺麗な顔立ちしてるわねー)

一夏「大会があるんだって?」

シャル「うん。今度コンクールに皆で作品を出展するんだ」

一夏「コンクール?」

シャル「全国高校生スイーツ甲子園っていうの。決勝戦出場選手はテレビ中継もされるし、結構本格的なんだよ?」

一夏「へ、へぇ…そんなものがあるのか…」


※本当にあります

一夏「じゃあアレか? 実際に作って、審査員とかに食べてもらうのか?」

シャル「それは地区予選まで進んでからだね。最初の一般公募の時は、レシピと写真を同封して審査してもらうの」

一夏「なんだ、実際に作るんじゃなくて応募なのか。
   なら、俺たちを呼ぶ必要なんてなかったんじゃないか?」

シャル「分かってないなぁ。ウチの部活は書類選考通過なんて当たり前でやってるからね。
    今やっているのは、実演して実食してもらうためのデモンストレーションなんだよ?」

一夏「す、すごいな…もうそこまで行く気でいるのか」

楯無「まぁ何気に実績があるからねーウチの部活は」

シャル「でも、一夏を呼んだのはそれだけじゃないよ。
    審査員の中にはフランスの本場パティシェもいるから、どうしても男の人の意見が欲しかったんだ」

一夏「そういうことか。なら、喜んで協力するよ」

シャル「うん! よろしくね、一夏!」

………
……



「ねぇねぇ織斑くん! 次はこれを食べてみて!」

一夏「どれどれー…うん、美味いと思うよ」

「じゃ、じゃあ次はこっちもお願い!」

一夏「え、ええと…悪くないんじゃないかな…」

「つ、次は私!」
「あ、ずるい! 私のはずでしょ!」
「ねぇねぇさっき言われたところ直してみたの! 食べてみて!」

一夏「お、落ち着いてくれ皆…(胸やけしてきた…)」



楯無「わーお案の定大盛況だわ…」

シャル「……」ムスッ

楯無(おぉー…荒れてる荒れてる。こっちの子もやっぱり一夏くんに…)

シャル「…一夏のバカ」ボソッ

楯無(はぁぁ…つくづく罪な男ねぇ…一夏くんって…)

楯無「まぁまぁ。こうなることくらいは予想つくんだから、そうカリカリしなさんな」シャクシャク

シャル「べ、別に僕はそんな―――って、あぁー! 僕が作ったメレンゲ!?」

楯無「ご馳走さま。すごくフワフワで美味しかったわ」

シャル「ひ、ひどい…折角作ったのに…」

楯無「一夏くんのために?」

シャル「ふぇッ!?」

楯無「あっはは、そんな分かりやすい反応しなくてもいいのに」

シャル「あ、あぅ…///」

楯無(か、可愛い…! あぁ、何で一夏くんの周りにはこんなに
   からかいがいのある女の子で満ち溢れているのかしら…!?)

シャル「あ、あの…一夏には、そのこと…」

楯無「大丈夫ー。言うつもりなんか全然ないから安心しなさい」

シャル「あ、はい…(それはそれで不安だけど…)」

シャル「あ、あの…」

楯無「んー?」

シャル「更識、先輩も…一夏のことを?」

楯無「…それは秘密」

シャル「……」

楯無「ごめんね」

シャル「…いいですよ」

楯無「ん?」

シャル「答えてくれたような…ものです」

楯無「ッ///」

シャル「…負けませんから」

楯無(ぐッ…なかなかやるわねこの子…)

楯無「…君はさ」

シャル「はい?」

楯無「私の事、怒ってる?」

シャル「え?」

楯無「まぁ運動部からは目の敵にされてる私だけど…
   一夏くんを生徒会に引き込んでからそれがより一層ひどくなった気がするからさ」

シャル「……」

楯無「君は? やっぱり私のこと、ズルいと思う?」

シャル「…ズルいと思いますけど、悪いとは別に」

楯無「ん?」

シャル「確かに一夏を独占されてるみたいでちょっと嫌ですけど…
    でも、こうして調整をとってくれてますし、それに…」

シャル「選ぶのは…一夏ですから」

楯無「…そっか」

シャル「……」

楯無「ありがと。ちょっと気が楽になったわ」

シャル「べ、別に僕はそんな…」

楯無「よし! 私、シャルロットちゃんをちょっと気にいっちゃった!」

シャル「へ?」

楯無「君には特別に…一夏くんを1日だけまるまる貸し出せる権利をあげちゃおう!」

シャル「え、えぇーッ!? ほほほほほほ、本当ですか!?」

楯無「勿論! ただし!」

シャル「!?」

楯無「この私に…勝つことが出来たらね!!」バサッ<扇子『不適』

シャル「なぁッ!? そ、そんな! 生徒会長と勝負なんて!?」

楯無「こらこら。せっかくの好機なんだから尻すぼみなんかしちゃダメでしょ」

シャル「…ッ!」

楯無「別にisでガチバトルしようなんて言ってないじゃない。
   まぁちょうどいいわ。せっかくの料理部なんだし…スイーツ対決よ!」

シャル「えぇ!?」

楯無「ルールは単純! 双方がデザートを作り、一夏くんに食べてもらう!
   そしてより美味しいと言ってもらえた方が勝者!」

シャル「い、いいんですか? こう言っちゃなんですけど、僕に有利すぎません?」

楯無「愚問ね。障害もなくして得た勝利に何の意味があるというのか!」バサッ<扇子『艱難辛苦』

シャル「…ッ!」

楯無「ちなみに今の君の台詞…かつての一夏くんも似たようなことを言って見事私に惨敗した時と一緒だから♪」

シャル(ぐッ…!? なんかバカにされてる気がする!)

シャル「わかりました! 僕、本気でやりますから!」

楯無「その意気やよし! じゃあ私は…>>72でも作るわ!」

シャル「なら僕は…>>74で勝負です!」


※スイーツ限定でオネシャス

ティラミス

フルーツタルト

楯無「タルトとは…どうやら本腰みたいね…!」

シャル(ティラミス…! 手間はそれなりにかかるけど比較的万人受けしやすいデザート…。
    ぐッ、だけど負けない!)

楯無「そうと決まれば勝負開始ね! じゃあ皆さーん!
   盛り上がってるところ悪いけどキッチン借りるわよー!」

一夏(な、何だかよく分からんけど助かった…。ようやく休憩できる…)

………
……


≪だいぶしばらくして≫

シャル「ふぅ…ようやく完成した」

楯無「お疲れ様。こっちももう準備万端よ」

一夏「か、菓子作りってかなり時間かかるんだな…」

シャル「ご、ごめんね一夏…待たせちゃって…」

一夏「いいよ。むしろ見ていて楽しかったよ。
   シャル、お前凄いんだな」

シャル「え、えへへ! そ、そうかな!?」

楯無「んっふっふ…シャルロットちゃんのフルーツタルトも中々ね。
   じゃあ私は先輩だし、先行は譲るわ!」

シャル「は、はい! 一夏、どうぞ!」ササッ

一夏「お、おぉありがと…。しかしすごいな…生地の土台作りからみたから分かるけど、
   ここまで手の込んだタルトは店でしかみたことない…」

シャル「うん、頑張ったからね! ちなみに、タルトってフランス語なんだよ?」

一夏「そうなのか。しかし色彩豊かだな…ん、これは何だ?」

シャル「それは柿だよ。今は秋だからちょっと日本風にアレンジしてみたの。
    ちなみにこの黄色いのは栗だよ」

一夏「旬ものか! こりゃ嬉しいな!」

楯無(ぐッ…う、上手い…! 日本人は旬ものに弱いから…!)

一夏「じゃあ早速…」パクッ

シャル「ど、どうかな…?」


※判定は?

>>78

シャル

ごめん説明が足りんかった。
上手いかまずいかそしてどれくらいか

再安価
>>80

あまりおいしくない

一夏「……」ヒクヒク

シャル「え、ちょ、ちょっと一夏、どうしたの…? 顔がひくついてるよ…?」

一夏「い、いや何というか…ちょっと変な風味が…」

シャル「え、えぇ!? ちょ、ちょっとごめんね!」パクッ

シャル「うッ…この柿、なんか変な感じが…」

楯無「もしかしてその柿…渋くない?」

シャル「え?」

一夏「あ、あぁーそれでか…」

シャル「しぶ? しぶくない、って何、一夏?」

一夏「いやな、柿ってのは熟れすぎると渋くなるんだよ。ちょっと癖とか苦みが増しちまうんだ」

シャル「そ、そうなんだ…」ガーン…

一夏「そ、そんなに落ち込まないでくれ! ほら、このブルーベリーやイチゴの部分は美味しいから!」パクパク

シャル「うぅ…気休めだよぉ…」

楯無(策士策に溺れる、か。季節ものを使ったのはいいけど…詰めが甘かったようね)

シャル「ごめんね一夏…せめてこれで口を直して」コトッ

一夏「お、おぉオレンジティーか。ありがと、戴くよ」ズズッ

シャル(うぅ…本当はこの一杯が最後の決め手になるはずだったのに…)

楯無「さてさて! 次は私ね! はい、どうぞご賞味あれ!」コトッ

一夏「おぉーティラミスですか」

楯無「まぁね。ちなみに私はオーソドックスにコーヒーベースのペーストにココアパウダーを使った奴よ」

一夏「このフォークを置くだけで切れるこの感触…流石ですね」

楯無「結構調整が難しいから苦労したけど、何とかなって良かったわ」

シャル(何とかなったってレベルじゃないよ…どんだけ器量がいいの、この人…)

一夏「どれどれ…じゃあ、いただきます」パクッ


※判定は?

>>84

とびきりうまい

一夏「ッッ!!」

楯無「うお、ビックリした…あ、あれ…もしかしてあまり美味しくない?」

一夏「ち、違います! 何ですかこれ…すごく、美味しい!!」

楯無「え?」

シャル「…え?」

一夏「まず口の中に入れた瞬間に、ふわふわでとろける食感がたまりません!
   ほんの少し口の中で転がしただけで全部溶けて…まるで雲を食べたみたいだ!」

楯無「そ、そうかな…///」

一夏「しかもコーヒーの苦みとクリームの甘さの加減が絶妙です!
   この食感と相まって、文字通りとろける甘さなんです!!」

楯無「あ、はは…そんな褒めないでよ///」

一夏「すごいです…こんなティラミス、食べたことない! すごく美味しいです!」パクパク

楯無「えへへ…あ、ありがとね///」

シャル「……」

楯無「まぁティラミスは舌触りがかなり重要だからねー。そこはとても苦労したわ」

一夏「そうなんですか。いや、本当に美味しいですよ」

楯無「あっはは、ありがと。そう言ってくれるだけでも頑張ったかいがあったわ」

シャル(一夏のバカ…そんなにハッキリ言ってくれなくてもいいじゃない…)

シャル(でもそういえば先輩…。僕がせっせと大掛かりな生地を作っている最中も、ずっと味の調整をしていた)

シャル(僕…見た目や演出にこだわり過ぎて…一番重要な味の確認を怠ってしまった…)

シャル(……)

「そ、そんなに美味しいの?」
「ご、ごめん! ちょっと頂戴!」パクッ
「あ、ずるい! 私も!」
「な、何これ!? すっごく美味しい!」

一夏「ちょ、勝手に食べないでくれよ!」

楯無「はいはい慌てなさんなー。ちゃーんと皆の分も用意してあるからー」

シャル(勝てるわけ、なかったよね…。先輩は、一夏がどうすれば喜んでくれるかを考えながら作ってたんだから)

シャル(でも…次は負けないよ!)

………
……


≪廊下≫

一夏「はぁ…すごく大盛況でしたね」

楯無「ほんとほんと。一夏くんが大げさに言うからだよ」

一夏「大げさに言ったつもりはありませんよ。本当に美味しかったんですから」

楯無「え? あ、はは…ありがと///」

一夏「本当に…最高に美味しかったです。ありがとうございました、楯無さん」ニコッ

楯無(ぐぅッ!? そ、そのスマイルと一緒の賛辞なんて反則だわ…///)カァッ

一夏「また作ってもらってもいいですか? 今度はのほほんさんや簪、皆と一緒に食べましょうよ」

楯無「そ、そうだね。皆で、た、食べた方が、美味しいもん、ね…///」テレテレ

一夏「?(なんか歯切れが悪いな?)」



楯無(うぅ…なんか最近、一夏くんに振り回されてるわ…。いや、ほとんど私が勝手に自滅してるだけだけど…)

楯無(け、けど…何だか微妙に振り回されてる自分も、悪くないって思い始めて…)

楯無(あ、あぁもう! また変なこと考えちゃった! こんなの、私のキャラじゃないっていうのに!)

楯無(あったま来た! 生徒会室に戻ったら…一夏くんに>>90してやるわ!)

10分間ディープキス

安価把握…だけどごめん。
すごくキリが悪いけど今日は一旦ここまで

≪生徒会室≫

一夏「ただいま戻りましたー…って、誰もいませんけど」

楯無「そうね」

一夏「ふぅ…しかしだいぶ時間がかかりましたね。もうすっかり夜ですよ」

楯無「そうだねぇ」ガチャッ

一夏「あ、あれ…? 楯無さん、何で鍵を閉めるんですか…? 俺、そろそろ帰ろうかと」

楯無「……」

一夏「楯無、さん…?」

楯無「…いーちーかーくぅーん♪」


ガバッ


一夏「うわぁ!? ま、またいきなり抱きつかないでください!」

楯無「ねぇ一夏くん。私の作ったティラミス、本当に美味しかった?」

一夏「な、何ですかいきなり!?」

楯無「答えて♥」

一夏「そりゃ…美味しかったですよ、文句なしに」

楯無「そっかぁ…うふふ、そうかぁ…」ニヤニヤ

一夏「な、何ですかそのニヒルな笑みは…?」

楯無「じゃあさ…」

一夏「ん?」

楯無「お代…もらいたいな」

一夏「はい?」

楯無「あそこまで美味しく食べくれたなら、タダであげるのは何か勿体ないじゃない?」

一夏「お、お代って…俺、金なんて全然持ってなくて―――」

楯無「別に払うのはお金じゃなくもいいわよ」

一夏「え?」

楯無「…その代り、1つお願いを聞いて?」

一夏「何ですか?」

楯無「昨日のキス…もう1回したい///」

一夏「」

楯無「一夏くんとのキス…とっても良かったから…。何だか忘れられなくて///」テレテレ

一夏「……」

楯無「は、はしたいなってことはよく分かってるんだけど…でもやっぱり私…したいな、って…///」モジモジ

一夏「……」

楯無「だ、だめ、かなぁ…?」ウルッ

一夏「…ッ」ビクッ

楯無(ぬっふっふ…どうよこのハグ+ウルウルな瞳+上目遣いの凶悪コンボは!
   鈍感道程の一夏くんのメンタルにはクリティカルヒット間違いなしでしょ!)

楯無(昨日私に無理難題を吹っかけた仕返しよ! さぁ、慌てふためくがいいわ!)

一夏「……」

ギュッ

楯無「きゃぁッ!?」

一夏「……」

楯無「ちょ、ちょっと一夏くん! 不意に抱き返さないでよ! ビックリしちゃうじゃ―――」

一夏「本当に…いいんですか?」

楯無「え」

一夏「じ、実は俺も…何か昨日から、このことばっか考えてて…」

楯無「え…えぇッ!?」

一夏「まさか楯無さんも同じこと考えててくれてたなんて…」

楯無(うううううううううう嘘でしょ!? こんなこと、想定の範囲外すぎるわ!?)

一夏「楯無さん…」スゥ…

楯無「ま、ままままま待って一夏くん! 今のはほんの茶目っ気で―――」


チュゥ…


楯無「!!??」


ニュルルッ…


楯無(か、間髪入れずに舌を入れられたぁ…///)

一夏「ん…んん…んはぁ…」


レロレロ…クリクリ


楯無(い、いやだわ一夏くん…私が前にしたことをぉ…やり返されてるぅ…♥)

楯無(歯ぐきを一生懸命舐めて…歯の窪みを舌でほじられてるぅ…♥)

楯無(一夏くんの舌、長ぃぃ…お、奥までぇ…許しちゃうぅ…♥)

一夏「ん、ッく、はぁ…」

楯無「んん…♥はぁ♥♥、んむぅ…♥♥♥」

楯無(一夏くん、可愛いなぁ…目をギュゥッつぶっちゃって、キスを求めてる…)

楯無(あぅぅぅ…あ、頭がポーっとするぅ…)ポケー

一夏「ッ!」


ニュルルン!


楯無「~~~~~!!??」

楯無(ふわぁ!? ゆ、油断して口を開いたら…更に奥までぇ…♥♥)

一夏「はぁッ、ん、んはぁッ…!」レロレロ

楯無(ひぃぃぃぃぃ…わ、私の中でぇ…♥一夏くんが暴れるよぉ…♥♥)

楯無(歯の裏も、はぐきも、ほっぺの内側も、舌もぉ…♥)

楯無(あッ…ほ、ほんのちょっと…ティラミスの味がする…)

楯無(甘いなぁ…♥だから、かなぁ…すごく、ほわほわしちゃぅぅ…♥♥)

一夏「……」


ニュルルッ…スクッ


楯無「!!??」


ゴクン…


楯無(う、うそ、でしょ…? 一夏くん、飲んだの…!?)

楯無(舌歯茎の内側に舌をいれて…それで、舌で掬って…)

楯無(私のよだれ…飲んじゃったのぉ…!?)

一夏「はぁ…ん、んくっ…」ゴクン…

楯無(はぅぅぅぅ…! やっぱり、飲まれてるぅ…飲まれてる、よぉ…! 一夏くん、変態すぎだよぉ…!)

楯無(で、でもぉ…どうしてこんなに…嬉しいんだろぉ…///)

楯無(こ、こんなの…私まで、変態みたい…)

一夏「……」


トロッ


楯無「!!??」

楯無(こ、この舌の上に垂らされたトロトロの液体は…ま、まさか…!?)

楯無(ま、まさか私にも飲めってこと…!? そ、そうなの…!?)

一夏「……」

楯無(あ…い、一夏くん待っる…私が…一夏くんのよだれ、飲むところ…)

楯無(そ、そんなに…私に、飲ませたい、のかな…)

楯無(…///)


コクンッ…

一夏「……」

楯無(はぁぁぁぁぁ…エッチな匂いが…鼻孔をツンツンしてる…♥頭が焼けちゃうみたい…♥♥)

楯無(初めての時は色々と必死だったから余裕なかったけど…でも、今は落ち着いてて…)

楯無(それで、一夏くんがこんなに求めてくれるって分かることが…)

楯無(私…嬉し―――


ニュルルル…ズピピッ…


楯無「!!??」

一夏「んん…んんん…」ズズズッ…コクン…

楯無「い、いひかふ……ひゃぁッ♥♥♥」

楯無(こ、今度は直に舌を唇で挟まれて、す、吸われてぇ…!)

楯無(あ、あぁ…♥だめぇ…こ、これ以上はぁ♥♥…おかしく、なっちゃぅぅ…♥♥♥)

………
……


一夏「はぁ、んく、んんん…ぷはぁッ! はぁ、はぁ…」

楯無「はぁ…はぁ…はぁ…はぁぁぁ…も、もう、らめぇ…///」ポー

一夏「はぁ、はぁ…す、すごい…こんなの、初めてだ…」

楯無「いちはふんの、ばかぁ……へんたいぃ…」ポケー

一夏「ご、ごめんなさい楯無さん…嬉しいやら理性が吹っ飛んで…」

楯無「と、とにかく…もうこれいじょうは…だめ…」

一夏「は、はい…」

楯無(…時計見たら10分しか経ってないって何よ…。絶対に1時間はしてるかと思った…あぁ、濃かった…)

一夏(…10分か。なんか、あっという間だったな)

楯無「あぁもう…一夏くんに襲われた…強姦された…穢されちゃった…」

一夏「だ、だって…楯無さんが、したいって…」

楯無「だから冗談だって言おうとしたのに…人の話も聞かないで舌をねじ込んどいてそれはないでしょ?」

一夏「えッ…」

楯無「本当に鈍感なんだから。色々とすっ飛ばしていきなり舌入れるとか、乙女心をなんだと思ってるのよ…」

一夏「うぅ…」

楯無「…しかも途中からドサクサに紛れて胸揉まれたし」

一夏「あ、うぅ…面目ないです…」

楯無「まったく…まぁ私も火遊びが過ぎたわ。これからはからかう時はちゃんと節度を守らないと」

一夏(まだ俺をからかう気でいるんだ…)

楯無「あぁもう…首回りが涎でべとべとで気持ち悪いわ…ちょっと着替えるから出てってもらえるかな?」

一夏「あ、はい…」トボトボ

一夏(うぅ…流石に今回は言い返せないな…ガッツき過ぎた…)

一夏(で、でも楯無さん…あんなに怒るなら、もうちょっと早く抵抗なり拒否するなりしてくれても良かったのに…)

≪廊下≫

楯無「お待たせ」

一夏「あ、はい(ジャージ姿の楯無さんだ…)」

楯無「ひとまず寮まで、帰ろうか?」

一夏「そ、そうですね」テクテク

楯無「……」

一夏「あ、あの…」

楯無「何よレイプくん」

一夏「あ、うッ…」

楯無「…冗談よ。でも、今度からはこういうのはなしね」

一夏「は、はい…」

楯無「で、何?」

一夏「い、いえ…何でもないです(怒ってるんですかって訊こうとしたらレイプ魔扱いされた…)」

楯無(はぁ…我ながら丸くなってしまったものね。まさか私がここまで許しちゃうなんて…)

楯無(まったく女の子に無理やりしたりさせたりするなんて信じられない。
   箒ちゃんといい、簪ちゃんといい、ラウラちゃんや皆といい、何でみんなこんな鈍感くんのこと…)

楯無(……)

楯無(でも…悪い気はしなかった)

楯無(理性では無理やりされたことにそれなりに腹を立ててるけど…でも、本心ではすごく嬉しがってるのが分かる)

楯無(私とのキスが忘れられないって聞いて嬉しくて、それに応えてあげたくて)

楯無(そして私も…本当は、もう一度したかった)

楯無(…///)

楯無(あーあ…私も焼きが回っちゃったかぁ。皆の事言えないなぁ)

楯無(…でも、どうしてだろう。何だか皆と違って…1歩が踏み込めないんだよね)

楯無(何でかなぁ。別に一夏くんに傷つけられることが怖いんじゃないじゃないのに)

楯無(でも、何でなんだろう…私と一夏くんが…一緒にいちゃいけない気がするのは)

楯無「…ねぇ一夏くん」

一夏「はい?」

楯無「また、したい?」

一夏「はぁッ!?」

楯無「どうなの?」

一夏「え、ええ、ええと…その、あの…///」ポリポリ

楯無「……」

一夏「…できればしたいです、はい///」

楯無「…そっか///」

一夏「す、すいません…」

楯無「いいのよ。不肖な後輩は、優秀な先輩にはつきものだから」

一夏「は、はぁ…」

楯無(やっぱり嬉しい。また私を求めてくれてると思うと…すごくドキドキする)

楯無(でもそれと同時に…この諦めに似た寂しさは…何だろう?)

楯無「まったくしょうがないなぁ。まぁ、たまになら、ね」

一夏「え?」

楯無「もんもんを溜めこんで誰かにブツけられたら困るからね。だから、たまになら付き合ってあげる」

一夏「ほ、本当ですか!?」

楯無「ただし」

一夏「ん?」

楯無「条件をクリアしたらね。そうだねぇ…。
   じゃあまずはこの間教えた飛行パターンをマスターしたら、ご褒美にしてあげてもいいわよ?」

一夏「わ、分かりました! 頑張ります!」

楯無(あ、何か変にやる気ださせちゃった…まぁ結果オーライということで)

一夏「楯無さん! 約束ですからね!」

楯無「はいはい。この生徒会長に二言なんて―――」





簪「……何、してるの?」

楯無「!!??」

一夏「か、簪? こんなところで奇遇だな。帰りか?」

簪「そんなとこ。図書館で勉強してたから」

一夏「そっか。真面目で羨ましいよ」

簪「別に……それより」

一夏「ん?」

簪「お姉ちゃんと…何、話してたの、一夏?」

楯無「…ッ!!」

一夏「いぃッ!?」

簪「……」

一夏「そ、それは…べ、別にいいだろ!?」

簪「…気になる」

一夏「たたた、大したことじゃねぇよ! 簪は気にするな!」

簪「……」

簪「…お姉ちゃん」

楯無「な、何かな簪ちゃん!?」

簪「何で服…着替えてるの?」

楯無「え、ええと…ちょ、ちょっと花瓶をひっくり返しちゃってね!」

簪「…ふーん。それにしては、下は着替えてないみたいだけど」

楯無「花瓶の水の量が少なかったのよ! 上着1枚で済んだのはラッキーだったわ!」

一夏(よくもこう、クルクルと舌が回るな…流石は人たらしだ…)

簪「…そう。ところで」

楯無「ん?」

簪「何か一夏の服…乱れてない?」

一夏「いぃッ!?」ババッ

楯無(あ、バカ!)

一夏「あ…」

簪「……」

簪「…一夏。なんで、首元を押さえてるの?」

一夏「こ、これは、その…むむ、虫刺されが気になってな!」ポリポリ

簪「……」ジトー

一夏「うッ…」

簪「…お姉ちゃん」

楯無「な、何…?」

簪「何か…隠してない?」

楯無「え…」

簪「……」

楯無「…隠してないよ、何も」

簪「……」スッ


簪「…そう」


楯無「!!??」

楯無(な、何で…何で、簪ちゃん…? 何でまた、そんな目をするの…?
   その目…あの時と、一緒じゃない……)

簪「…私、行くね」

一夏「え…お、おい簪?」

簪「来ないで」スタスタ

一夏「え…」

簪「…さよなら」


ツカツカ


一夏「な、何だよ簪の奴…急に…」

楯無「……」

一夏「…楯無さん、どうかしたんですか? 何か、顔が蒼白ですよ?」

楯無「…ごめん。私も帰るね。じゃあ」ダッ

一夏「え…あ、楯無さん!?」


タッタッタ…


一夏「い、行っちまった…姉妹そろって急に…何なんだ、まったく…」

楯無(あぁ分かった…これは…これは、『遠慮』なんだ…)

楯無(結局は私…怖かっただけなんだ…)

楯無(簪ちゃんが好きな一夏くんを取っちゃうことで…また簪ちゃんに嫌われるのが怖かったんだ…)

楯無(きっと私が一夏くんを取っちゃったら…もう、簪ちゃんは取り返しのつかないくらい傷つく)

楯無(そうなるのが嫌で…またギスギスしちゃうのが怖くて…だから、逃げたかったんだ…)

楯無(…何が最強よ。ただのバカの弱虫じゃん、私)

楯無(なんで…なんで、今になって分かっちゃうのかなぁ…)

楯無(何でよりによって…一夏くんへの気持ち、分かった時になんて…タイミング、最悪すぎるよ…)

楯無(神様…本気で、恨むよ? どうしてまたこんな、こんな…)


楯無「う…うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…」

あれ変だな。安価出さなかったばかりかガチエロ路線のはずがいつの間にかシリアスになっていたでござるの巻
まぁバッドルート確定でもないから今後の展開は安価しだいだね
今日はここまで。じゃあの

・・・ん?
なんか凄い気になるところで終わったあああぁぁぁぁぁ!

とにかく乙。
楯無さん以外とイチャイチャするのはやっぱ無し?

>>120
それも安価次第
一応このスレは会長のためのスレだから楯無さん以外の√はsadかbadendだよ
でも楯無さん単体の攻略√でhappyは厳しいんじゃないかと思うの。それも安価次第ではあるけど

いやごめん。なんかややこしくなってしまった。
ただ、楯無さんなら妹の気持そっちのけでイチャコラするわけないと思っただけ。
安価によってはいくらでも分岐可能だから楯無さん単体√のbest endも充分ありえるよ
まぁあまり深く考えずに好きに安価取ってみてくれよ
じゃあの

≪翌日の放課後:生徒会室≫


楯無(…何とか気持ちは落ち着いたわ。涙の痕だって何度も確認したし、もう大丈夫よね)

楯無(さて…冷静になって考えてみると、私には選択肢がいくつかある)

楯無(1つは…このまま変わらずに一夏くんに接すること)

楯無(一夏くんへの気持ちは、きっと日増しに強くなる。もしかしたらふと、素直に気持ちを言うかもしれない。
   あるいは、一夏くんがそれとなく気づくかもしれない…鈍感だからその線は薄いけど)

楯無(私だって気持ちに嘘はつきたくない。出来るなら、このまま一夏くんと接したい)

楯無(つまり…簪ちゃんとは姉妹であると同時に、恋敵になるということ)

楯無(……)

楯無(…でも昨日の簪ちゃんのあの目、忘れられない)

楯無(私に対する嫉妬と憤りと…何よりも、畏怖がすごく伝わった)

楯無(また私が簪ちゃんから立場を奪っちゃうんじゃないかって…
   私がまた、簪ちゃんの重荷になっちゃうような…そんな予感を孕んだ痛々しい目だった…)

楯無(嫌だ…もう二度と簪ちゃんに、そんな想いなんかさせたくない…!)

楯無(そんなこと…できるわけ、ない…)

楯無(…2つ目は諦める事。一夏くんへの思いをきっぱりと忘れ…
   そして隙あらば簪ちゃんとくっ付けるようにサポートすること)

楯無(簪ちゃんは私が裏で手を引いていることを知ったら、すごく嫌だろうから慎重にやらないといけないけどね。
   かつて本音ちゃんにでさえかなり警戒していたくらいだし)

楯無(タッグマッチの時の反省も生かして、今度こそばれない様にサポートできるだけの自信はある)

楯無(……)

楯無(…ある意味では一番の平和的解決策かもしれないけど…でも、私は耐えられるのかしら?)

楯無(一夏くんが決断した答えで身を引くならともかく…逃げ同然に、一夏くんを諦めるなんて…)

楯無(そんなの…酷すぎるよぉ…私だって…誰にも負けないくらい、一夏くんを……)

楯無(……)

楯無(心の傷は時間が解決してくれるかもしれない。でも…もし本当に2人が恋仲になったら…)

楯無(私は喜べるのかしら? そりゃ、表面上は取り繕うくらいのことは出来るけど…。
   でも、それなら本心から2人の事祝福したい…)

楯無(おめでとう、幸せにねって、心から言ってあげたい…!
   だって2人とも、かけがえのない大切な人だから…!)

楯無(そんなことも出来ない解決策なんか…正解って、言えるのかしら…)

楯無(……)

楯無(そして3つ目…これは……)

楯無(……)

楯無(…ある意味で最高で最低の案ね。転び方によっては、前の2つ以上に悲惨な結果になる)

楯無(それも私と一夏くんに簪ちゃんの行動次第ではあるけど…
   でも、これはハイリスクハイリターン過ぎるわ)

楯無(あぁもう…本当に、どうしたらいいの…?)


ウィーン


楯無「!!??」

一夏「こんにちは、楯無さん」

楯無「こんにちは、遅かったね」

一夏「すいません、掃除で遅れました」

楯無「そっか。(危ない危ない…バレてないわよね…?)」

一夏「今日の仕事は何ですか?」

楯無「んー。今日は部活動への出張サービスもないし、簡単な書類整理くらいかしらね」

一夏「分かりました。じゃあ俺はこの束に目を通しますね」ガサッ

楯無「うん、お願いね。分からないところがあったら訊いていいから」

一夏「……」

楯無「……」カリカリ

一夏「あの…」

楯無「ん、何かな? もう質問?」

一夏「楯無さん…体調でも悪いんですか?」

楯無「は?」

楯無「何で? 別に普通だけど」

一夏「何だかいつもと違うというか…普通すぎるな、って思うんですけど」

楯無「えぇー…いつもの私は普通じゃないくらいの異常者だって言うの?」

一夏「あ、いえ、そういうわけでは…(ある意味…主にいい意味では異常ではあると思うけど…)

一夏「ただ、いつもと何となく感じが違ったようなので」

楯無(…本当に鈍いくせに勘は鋭いわね。こういうのが一番面倒くさいわ…)

楯無(…でもいつもは馴れ馴れしいくらいベタベタなのが急に大人しくなっちゃ違和感あるのも当然か)

楯無(まずいわね…何とかごまかさないと)


>>137

1.いつも通りにからかって接する(からかいの内容も指定)
2.何でもないと取り繕う

1 そんなに私の事が気になってたのかなー?

ちょい休憩中…


楯無(…まずいわね。ここは強引でもいつも通りに振る舞わないと)スクッ

楯無「んっふっふー♪ そ・ん・な・に…」ツカツカ

一夏「ん?」

楯無「私の事…気になっていたのかな?」


ダキッ


一夏「うわぁ!? だ、だからまたいきなり!!」

楯無「そんな先輩思いの後輩が持てて…お姉さん嬉しくなっちゃう~!」スリスリ

一夏「あぁ、うぅぅぅ…/// ほ、頬ずりはやめてくださいぃ…」

楯無「ま~たまた恥ずかしがっちゃってぇ……ふぅッ☆」

一夏「ひゃいッ!?」ビックゥ!

楯無「あっはっはっは! 息だけでこんなに反応してくれるなんて!
   やっぱり一夏くんって面白いね!」

一夏「だ、だから、ちょ、(き、気の所為だった…いつもの楯無さんだ…)」

楯無「じゃあ心配してくれたご褒美に…何かしてあげよっか?」

一夏「え、えぇ!? いいですよ! 俺の取り越し苦労だったようですから!」

楯無「まぁたまた照れちゃって☆ お姉さんの好意はちゃんと受け取りなさい!」

一夏「い、いいいいいや、だって!」

楯無「遠慮しなくてもいいのにぃ…何ならまた」


――― …お姉ちゃん


楯無「な、何なら、また…」


――― また…私を……


楯無「あの時の……キ、キs――――


――― …怖がらせたいの?


楯無「……」

一夏「…あ、あの、楯無さん?」

楯無「……」

一夏「え、ええと…すり寄るのをやめてくれたのは有難いんですけど…。
   で、出来ればそろそろ離れてもらえませんかね…?」

楯無「……」

一夏「楯無さん?」


パッ


一夏「あ…」

楯無「……」

一夏「ま、まったく…あなたはいつも冗談が過ぎますよ」

楯無「……」

一夏「…楯無さん? さっきからどうしたんですか? ずっと押し黙っちゃったりして」

楯無「……」

一夏「楯無さん、どうかしたんですか? やっぱり、体調でも悪いんじゃ?」クルッ

楯無「ッ!!」


ダッ!


一夏「え、ちょ、楯無さん!?」

楯無「と、トイレ!」

一夏「え、えぇー…いきなり出て行っちゃったよ…。
   あんなに慌てていくことないのに…」

一夏(も、もしかして…ずっと我慢していたのだろうか…?)

………
……


タッタッタ…


楯無(辛い…辛い、辛すぎるよ!)

楯無(一夏くんに触れ合う度…じゃれあう度に、どんどん気持ちが抑えきれなくなっちゃう!)

楯無(叶うなら、一夏くんにもっと触れたい…話したい! ふざけあいたい!)

楯無(私の傍にいて…強くなって、ずっと私と一緒に居て欲しい…!)

楯無(なのに我慢しなくちゃいけないなんて…逃げなきゃならないなんて…!)

楯無(私だって…こんなに怖い! 怖いよぉ!!)


ドン!!


>>146「きゃぁ!?」

楯無「ご、ごめんなさい! よそ見してたわ! 大丈夫!?」

短いけど今日はここまですまんぬ
じゃあの

シャル

ちょと今日も更新はお休み…
たぶん週末なら連続で出来るんでよろしく

シャル「い、いえ大丈夫です。ちょっとビックリしただけで…って、あれ?」

楯無「あ…」

シャル「先輩じゃないですか。奇遇ですね」

楯無「そ、そうだね」プイッ

シャル「…?」

楯無「ごめんね、ぶつかっちゃって」

シャル「どうかしたんですか? 随分と慌ててたみたいですけど」

楯無「ちょっとお花を摘みにね」

シャル「……」

楯無「はは…生徒の規範たる会長が廊下を走っていたなんて面目ないね…。
   これからは気を付けるよ。じゃあ、私はこれで―――」

シャル「…待ってください」

楯無「ん?」

シャル「ちょっとこっちへ」グイッ

楯無「え…あ、ちょ!?」

≪空き教室≫

楯無「な、何かな…私、そろそろ行きたいんだけど」

シャル「嘘ですよね?」

楯無「へっ?」

シャル「トイレですよ」

楯無「…何でそんなこと言うのかな?」

シャル「女子は普通トイレに向かって走ったりしませんよ。
    ましてやマナーや規則を気にしている先輩ならなおさら」

楯無「うッ…」

シャル「…何か、あったんですか?」

楯無「え…?」

シャル「何だか先輩…辛そうですよ?」

楯無「…ッ」

楯無「…どうして、そう思うのかな?」

シャル「勘の域は出ませんけど…前に会った時と比べると、明らかにおかしいのは分かってますから」

楯無「…そっか。でもさ」

シャル「はい?」

楯無「仮にそうだとしても…こんなところに連れ出すなんてちょっと強引じゃない?」

シャル「…確かにちょっとお節介かなとは思いましたけど…気が付いたらやってました」

楯無「へ?」

シャル「あんな状態の女性を放っておくのは気が引けて…というよりも」

楯無「ん?」

シャル「きっと…一夏ならこうしていたでしょうから」

楯無「…ッ」

シャル「…まぁ一夏はまず気づいてくれる前提がないんですけどね」

楯無「あ、はは…(確かに…)」

楯無「はぁ…シャルロットちゃんって鋭いね」

シャル「…やっぱり、何かあったんですか?」

楯無「ちょっと違うね。何もなかったわ」

シャル「はい?」

楯無「というより…何もできない、からかな」

シャル「…深くは訊かないでおいた方がいいですか?」

楯無「そうしてほしいな…と、言いたいところだけど」

シャル「……」

楯無「…やっぱなし。何か、こういうことを後輩に面と向かって言うなんて…ちょっと恥ずかしいかな」

シャル「…ここには僕と先輩の2人だけですし、聞いたことは絶対に秘密にすると言ってもですか?」

楯無「そうだねぇ…ま、私だって立場っていうものがあるから」

シャル「……」

楯無「だからこれは…私のただの独り言」クルッ

シャル「…?」

楯無「失いたくない絆と大切にしたい気持ち。
   今までその2つは、私の中で絶妙な均衡を保ちながらゆらゆら揺れていた」

楯無「その2つに挟まれている間は…まるで揺り籠の中で眠れるみたいに穏やかな気持ちになれた」

シャル「……」

楯無「…でもさ。最近、気付いたんだ。私は2つの想いの狭間に浮かれていたんじゃない。
   実は天秤にかけていて…気付かない程度に揺らしてたの」

楯無「今の私の中では、天秤の針があっちこっちしてるの。
   グラグラグラグラって、まるでシーソーゲームみたいに」

楯無「私はどっちの皿の中身も零さないように必死になった。
   だって片方のお皿も零しちゃったら…均衡は崩れて、私は壊れてしまう。
   …そんな気がしたんだよ」

シャル「……」

楯無「…はぁ、独り言というかただの愚痴になっちゃったなぁ」

シャル「…分かりますよ、その気持ち」

楯無「あれあれ、おかしいな? 私は独り言を言っていただけなのに」

シャル「まぁそうですね。じゃあ、この部屋には今は先輩1人しかいないっていうことで」

楯無「ん?」

シャル「今の僕は幽霊みたいなものです。だからこれも全部、先輩の幻聴です」

楯無「あっはは。なるほどね」

シャル「…そうですよね。怖い、ですよね」

楯無「…うん」

シャル「でも…勘違い、しないでください」

楯無「ん?」

シャル「人を好きになるのに、怖くなるなんて当たり前の感情なんですよ」

楯無「…ッ」

楯無「…怖くて当たり前、か。まぁ、確かにそうなのかもしれないね」

シャル「そうですよ。確かに人を好きになるってことはすごく素敵です。
    でも、ちゃんと人を好きになれる資格がある人は…そんな不安にちゃんと立ち向かえる人だと思います」

楯無「…私はそんな資格ないって?」

シャル「少なくとも…逃げる人のところには、恋のキューピッドは来ませんよ」

楯無「…何だか意外な幽霊さんからそんなこと言われたなぁ。
   とある誰かさんは、一夏くんと一緒にお風呂場に入ったってくらい積極的だったのに」

シャル「…ッ」

楯無「結構大胆なことをしたよね? 校内中の噂になっていたじゃない。
   あそこまでしておいて、怖いとか思えるものなの?」

シャル「…僕が」

楯無「ん?」

シャル「ただ何の気もなしに…ああして、体を許していたと思うんですか?」

楯無「…ッ」

シャル「怖かったに、決まってるじゃないですか。もしあの時、一夏に嫌われてしまったらどうしようって。
    変な女に思われたらどうしようって、不安だったに決まってるじゃないですか」

シャル「でも…それでも言わなきゃいけないと思いました。
    一夏がちゃんと僕の事を向き合ってくれるように…シャルロットの自分を見てくれるためなら…。
    どんな事だって出来る気がしました。前に向かって、進めると思いましたから」

楯無「……」

シャル「…人を好きになるって本当に素敵ですね。不安だけじゃなくて…勇気だってくれるんですから」

楯無「……」

楯無「…そうだよね。何も考えずにあんなこと、出来るわけないよね。ごめんね」

シャル「いいですよ。どうやら恋愛に関して言えば、僕の方が先輩みたいですし」

楯無「あはは…」

シャル「…ねぇ先輩」

楯無「なに?」

シャル「一夏のこと…好きですか?」

楯無「!?」

シャル「僕には兄弟はいませんが、大切な友人や仲間はいます。
    だから先輩が悩む気持ちは分からなくもないです」

シャル「でも…そんな気持ちを天秤に喩えるのは、間違っていると思うんです」

楯無「…へ?」

シャル「だってそうでしょ? 何でどっちかを犠牲にしなきゃいけないって考え方になるんですか?
    どっちも大切なら…何でもっと妹さんや一夏を信じてあげられないですか?」

楯無「ッッ!!」

シャル「僕は一夏のことを信じてます。見知らぬルームメイトだった僕を救ってくれた一夏なら…。
    たとえ思いは届かなくても、それでも僕が危なくなったら僕のために戦ってくれるって」

シャル「仲間たちの事も信じてます。一夏が誰を選んでも、誰と結ばれても…心の底から、それを祝福してあげたいと思ってる」

シャル「だから僕も…一夏や皆のためなら、どんなことだって出来るんです。
    一夏も仲間も、掛け替えのない大切な人たちですから」

楯無「……」

シャル「だから先輩。あなたは、向き合わなければならない」

シャル「取捨択一とかそんな感情を持たずに…ちゃんと自分の気持ちに素直になってください」

シャル「そうすればきっと…いえ、絶対に勇気がわいてきます」

シャル「前に進もうって、それで、自分も皆も最高に幸せになれる方法を見つけられるようになります」

シャル「一夏が相手なら…絶対にそうなります」

楯無「……」

シャル「だから僕は改めて訊きます。更識楯無さん」


シャル「貴女は…一夏のこと、どう思ってますか?」

楯無「わ…」

シャル「……」

楯無「私は…」

シャル「……」


楯無「私は……>>171!!」

好きかな。

ちょっと疲れたんで今日はここまで…
しかし微妙に解釈に困る安価だ…
じゃあの

ちょっと疲れたんで今日はここまで…
しかし微妙に解釈に困る安価だ…
じゃあの

楯無「わ、私は……!」

シャル「……」

楯無「い、一夏くんのこと…!」

シャル「……」

楯無「え、ええと、その…ええい!」

シャル「……」

楯無「す、好き……」

シャル「…!」

楯無「…///」カァァァァ

シャル「……」ゴクリ

楯無「か、かなっ!」

シャル「……」



楯無(私ってばヘタレ…)ズーン…

シャル「…分かりました。呼びとめてしまってすみません。
    ここの施錠などは僕がやりますから、先輩は戻っててください」

楯無「あ、うん…」

シャル「…先輩」

楯無「ん?」

シャル「最後に…名もない幽霊から、1つだけアドバイスをさせてください」

楯無(あ、あぁー…そういえばそんな設定だったわね)

シャル「…好きな人につくのも、好きな人の事でも…嘘って辛いんです」

楯無「…ッ」

シャル「僕も嘗て嘘をついてましたから。自分の性別も身分も偽って、この学校に転入してきました。
    シャルルだった頃の一夏との関係もそれなりに楽しかったですし、気にいってもいました」

シャル「でも…時々、思うんです。もしも僕の嘘がばれるタイミングが遅かったら…どうなっていたんだろうって」

一夏「……」

シャル「僕が一夏に惹かれたのは嘘がバレて、それでも助けてくれたことですけど…。
    きっと、あんなことがなくても僕はその内一夏を好きになってました」

楯無「……」

シャル「…なるほど。今になって分かった気がします。どうして僕がこうまで先輩に手を貸したかったのか」

楯無「…?」

シャル「僕と先輩は…同じだったんですね」

楯無「え?」

シャル「もし、僕がシャルルのままで一夏を好きになっていたら…。
    僕も悩んでいたと思います。自分の立場と役割、そして自分の想いに板挟みにされて…苦しんでいたと思います」

シャル「今まで男の友達として接していたのに女だって知られたら…嫌われるんじゃないかって。
    多分、そんな不安で夜も眠れなかったんだと思います」

シャル「だからあの時あの場所で…最初に気付いてくれたのが一夏で…本当に良かった」

楯無「……」

シャル「…ははっ。しゃべり過ぎました。これ、本当は僕と一夏だけの秘密なんです」

シャル「…僕が言いたいのは、嘘っていうのは呪いと一緒なんですよ。
    ずっと自分に、人に嘘を貫き通していたら…心が腐っちゃうんです」

シャル「そしていつしか…自分が何に嘘を付いていたのかも分からなくなります。
    それはとても怖くて…悲しいことだと思います」

シャル「だから先輩。お願いですから、早く素直になってください。
    そうしないと…本当に、取り返しのつかないことになるかもしれません」

楯無「……」

シャル「…敵に塩を送るのはこのくらいにします。じゃあ、お気を付けて」

楯無「あ、うん…」

………
……


楯無(…立つ瀬がないなぁ。後輩にあそこまで勇気づけられないとダメだなんて)

楯無(…でも、確かにシャルロットちゃんの言うとおりだ。
   私は一夏くんや簪ちゃんの事を考えてるつもりで…本当は、自分が傷つかないことばっか考えてた気がする)

楯無(タッグマッチのとき、簪ちゃんのペアに一夏くんを嗾けたのもそう。
   本当はあの時の私は…自分でやって、勝手に傷ついちゃうことが怖くて…一夏くんに甘えたかったのかもしれない)

楯無(…本当に大切なほど、どうしても私は尻すぼみしちゃう性分みたいね。
   今になって見えてきた意外な自分の一面…まさか後輩に教えてもらうことになるとは思わなかった)

楯無(……)

楯無(…でも、それが分かったところで)

楯無(結局素直になれなかった私は、一夏くんを好きになる資格なんて、あるのかな…)

楯無(……)

≪生徒会室≫

楯無「ただいまー」

一夏「あ、おかえりなさい。遅かったですね」

楯無「そうかな?」

一夏「いえいえ。我慢は禁物ですから」

楯無「へ……って、あ…!」

一夏「?」

楯無(し、しまった…! 一夏くんにはトイレだって言ってあるんだった…!
   こんな時間かけて…きっと一夏くんのことだから…!)

一夏(しかしトイレ長かったな…ひょっとして、大きい方…いや、便秘とか…?)

楯無(とか何とか思ってるんでしょうね、このおたんちん君は!!)

一夏「ええと、書類終わりましたよ?」

楯無「あ、あぁそう…(うぅ…恥ずかしい…)」

楯無(あぁもう…なんでこんなド鈍い子のことでこんなに悩んでいるんだろう)

楯無(本当にもう…)

一夏「…あの」

楯無「ん?」

一夏「何か俺の顔についてます?」

楯無「へっ!? いいいいいいいいいや全然!!」ブンブン

一夏「そ、そうですか…」

楯無(あぁもうまた…最近の私、目に見えて余裕がなくなってきている…)

楯無(…まぁそれが普通だとは言うけれど、やっぱりおいそれと割り切れないわ)

楯無(…いくら代表操縦者で生徒会長でも、色恋沙汰にはてんでダメになるなんて、ね。
   面白みのない笑い噺だわ…)


――― 人を好きになるって本当に素敵ですね。不安だけじゃなくて…勇気だってくれるんですから


楯無「……」

楯無(勇気、か…)

一夏「ふぅ。ようやく全部終わりました」

楯無「おぉーお疲れさん。よく頑張ったね」

一夏「そうですね。事務的な作業はあまり得意じゃないですけど…。
   まぁようやく慣れてきましたから(何故か書類の中に、運動部から楯無さんへの果たし状も混ざっていたけど…)」

楯無「じゃあ今日はこのくらいで切り上げちゃおうか」

一夏「あ、はい。分かりました」

楯無「…ねぇ一夏くん。ちょっと待ってくれる?」

一夏「はい?」

楯無(また、甘えていいかな? 簪ちゃんの時みたいに…また頼っちゃっていいかな?)

楯無(でも…私は前に進みたい。堂々と貴方と向き合っていきたいから)

楯無(だから一夏くん、お願い…)

一夏「どうか、したんですか?」

楯無「あ、あのね…仕事も終わったから…」

楯無(私に…勇気を―――)

楯無「最後に…>>186しても、いいかな?」

ハグ

一夏「は…?」

楯無「えへへっ///」

一夏「え、ええと…ハグ、ですか? 俺に?」

楯無「うん。頑張ってくれたご褒美にね」

一夏「そ、そうですか…(てっきりディープキスかと思ってしまった自分が恥ずかしい…)」

楯無「はい、というわけで一夏くん。回れ、右!」

一夏「え?」

楯無「そして起立! 気を付け!!」ビシッ

一夏「は、はい! こうですか?」ピシッ


ギュッ


一夏「うわぁ!? う、後ろから!?」

楯無「そそっ。『あすなろ抱き』って奴だね」

一夏(う、うぅ…! 密着してるから、またあの感触がまた…!)ドキドキ

楯無(一夏くん、大きいなぁ…うんと背伸びしないと手が回らないよ)

一夏(た、楯無さんの顔が…俺のすぐ横に…!)

一夏(な、何でだろう…キスの時とは違って…届きそうで届かない位置に顔があるから…)

一夏(ドキドキするんだけど…キスとは違う動悸だ…。何だか…恥ずかしいな…。
   それに本当に…甘いにおいがして…後ろから包まれているみたいで、落ち着く…)

楯無(…前に抱き着いた時はいきなりだったけど、今日は落ち着いてるからかなぁ)

楯無(男の子の体だ…ごつごつして、がっしりしてて、逞しくて…。
   匂いも…不思議と、癖になっちゃいそう)

楯無(…この体勢で良かったわ。今の私の顔、絶対に見られたくない///)

一夏(…い、いつまでこうしていればいいんだ…。色々と、理性が…!)

楯無「……くん」

一夏「ん?」


楯無「……き」


一夏「!?」

一夏(き、気のせいだよな!? 今、耳元で……!?)

一夏(よくは聞き取れなかったけど…え、えぇッ!?)

一夏「あ、あの、楯無さん…いま、なんて―――」


スッ


一夏「え?」

楯無「ふぅー。ご褒美タイム終了☆」

一夏「え…あ、そ、そうですか…(き、聞き間違いだよな…? 楯無さんが、俺なんかをそんな…)」

楯無(お、思わず声に出してしまったわ…まぁゴニョゴニョとぼやいていた程度だったから大丈夫よね)

楯無(…最後は踏み出せなかったけど、それでも勇気が湧いてきて良かった)

楯無(…ありがとう、一夏くん)

楯無「はい! じゃあ今日の生徒会の仕事は終了!
    明日もまた、よろしくね!」

一夏「あ、はい…」

………
……


≪その日の夜、更識楯無の寮室≫

キィ…

簪「……」

楯無「…いらっしゃい」

簪「…うん」

楯無「突然呼び出してごめんね」

簪「いいよ…。同室の子には、言ってあるし」

楯無「うん。私のルームメイトにも無理言って、今日は別の子のところに泊まってもらっているから」

簪「…そう」

楯無「ま、取りあえず座って。今お茶でも出すから」

簪「う、うん…」

簪「で…話って何?」コクッ

楯無「…一夏くんのことだよ」

簪「…ッ!!」

楯無「…まず私は謝らないといけないね。ごめん、昨日は嘘ついてたの」

簪「……」

楯無「何もなかったって言ったけど…正直に話すね。
   色々と心臓に悪いけど…勘弁してね」

………
……


簪「」

楯無「案の定固まってしまったわね…」

簪「て、てっきり躓いた拍子に胸を触っちゃったとか、着替えを覗かれたとか…!」

楯無(典型的ラッキー☆スケベイベント…)

簪「そ、そんなことを想像してたのに…! な、なのに…! まさかキ、キキ、キス、だなんて…!」

楯無「あーうん…それは何というか…ごめんなさい……」

簪「し、しかも2回もだなんて…」

楯無「は、はい、そうです……」

簪「で、でも…2回ともお姉ちゃんが言い出したことじゃ、ないんだね?」

楯無「まぁね。2回目は私のからかいが原因だけど本意じゃなかったし。
   最初に言われたのだって、一夏くんも冗談のつもりだったと思うよ?」

簪「…でも」

楯無「ん?」

簪「逆に言うと、1回目の時は一夏がそういう気を多かれ少なかれ持ってて…」

簪「に、2回目の時は自分から求めていたってことで…」

簪「結局どっちにしろ、一夏からキスを迫ったってことの方がショックだよ…」

楯無「あ、はは…」

簪「…とにかく、分かった。それを言いに、今日は呼んだの?」

楯無「…ううん。それだけじゃない」

簪「……」

楯無「簪ちゃん。一夏くんのこと、好きだよね?」

簪「…ッ!!」

楯無「……」

簪「…///」

楯無「……」


コクッ


簪「~~~~~~///」

楯無「…そっか」

簪「な、何でそんなこと、訊くの…?」

楯無「んーまぁ確認だね」

簪「…お姉ちゃんも」

楯無「ん?」

簪「一夏のこと、好きなの?」

楯無「……」

簪「……」

楯無「…うん、そうだね。やっぱりもう簪ちゃんに嘘を付くなんてこりごり。だから、ちゃんと言うね」


楯無「…好きだよ。とっても」


簪「―――ッ!!」

楯無「えへへ…///」

簪「…そう」

楯無「……」

簪「お姉ちゃんも…一夏が、好きなんだ」

楯無「…うん」

簪「……」

楯無「…ごめんね」

簪「…なんで、謝るの?」

楯無「…なんとなく、かな」

簪「…バカに、しないで」

楯無「え…?」

簪「確かに昨日、お姉ちゃんが嘘をついてるって、何となく分かった」

簪「それできっと…お姉ちゃん、一夏のことが好きなんだって思って…ちょっと、怖くなった」

楯無「……」

簪「…でも、私はもう逃げない。逃げて、怯えて、殻に籠るなんてもうたくさん。
  ただヒーローを待っているだけの自分に…もう、戻りたくない…!」

楯無「ッ!!」

簪「だから私、もう逃げないって。戦うって決めた。
  そうしないと、立ち上がらせてくれた一夏に申し訳ない」

簪「だからお姉ちゃんが一夏のことが好きなら…私は、お姉ちゃんとちゃんと向き合う」

楯無「……」

楯無「簪ちゃん…。本当に、立派になったね」

簪「…子供あつかい、嫌い」

楯無「あっはは、ごめんね。うん、流石は私の自慢の妹だ」

楯無「うん、今日はそれを言いたかっただけ」

簪「じゃあこれからは…ライバル、だね」

楯無「そうだね。でも…」

簪「ん?」

楯無「…どんな結果になっても私たち、姉妹だよね?」

簪「―――!!」

楯無「……」

簪「…うん。それとこれとは、別。だってお姉ちゃんは…私の自慢のお姉ちゃん、だから」

楯無「…うん」

楯無「ありがとう、簪ちゃん…」

簪(お姉ちゃん…それが不安だったんだ…)

簪(また私のために…傷ついてくれてたんだ…ごめんね、お姉ちゃん…)

楯無(ありがとうシャルロットちゃん…私、ようやくこの子を心から信じてあげることができた…)

楯無「うん、話はこれだけだよ。夜遅くまでごめんね」

簪「いいよ…。私も、お姉ちゃんの気持ち聞けて、良かった」

楯無「うん…」

簪「じゃあ私、戻るよ」スクッ

楯無「あ、ちょっと待って簪ちゃん。大事なこと言い忘れた」

簪「ん?」

楯無「せっかくちゃんと対等になったんだから、これを言わなきゃフェアじゃないわね」

簪「?」

楯無「まぁようやく自分の気持ちに素直になれたということで…明日一夏くんにちょっかい出します!」

簪「!?」

楯無「だから明日…一夏くんに>>200するね!!」

裸エプロン奉仕

簪「」

楯無「きゃっ///」

簪「ななななななな、何考えてんの!?」

楯無「だって前にやったときは下に水着つけてたからね。
   一夏くんには…ありのままの私を見てもらいたいじゃない?」ポッ

簪「い、意味わからない! 何で、そういうことになるの!?」

楯無「ンッフッフー…明日から私も本気出すってことだよ。
   獅子は兎相手でも全力を以て狩る…ならば私もそれに倣うまで!!」

楯無「恋は戦争! ならば目的のためならば手段をも選ばないのが当然!
   この更識楯無にとって…勝てばよかろうなのだァ~~ッッ!!」

簪(ふ、吹っ切れた瞬間になんて躊躇のなさなの…!?)

簪「だ、だめ! そんなの、絶対にだめ…!」

楯無「なんで? 別に恋人になれって吊し上げて脅すわけでもないのに?」

簪「ぐっ…!?(今のお姉ちゃんならやりかねないから怖い…)」

楯無「じゃあさ」

簪「ん?」

楯無「そこまで言うなら…簪ちゃんも>>204でもしてみればいいんじゃない?」

ディープキス

簪「」

楯無(わぉ…本日3度目の絶句だ)

簪「」

楯無「え、ええと…ほら、私だって覚悟決めたとはいえ悪いとは思っているから…。
   抜け駆けしちゃったみたいで…」

楯無「だ、だからここは簪ちゃんにも平等に機会を設けようと思うんだけど…どうかな?」

簪「」

簪「~~~~~///」ピュゥゥゥゥゥゥゥゥ

楯無「興奮しすぎてやかんの笛の音みたいな音が…って、見とれてる場合じゃないわねこれは…。
   これじゃしばらく動けそうにないから…部屋まで運んでいきましょうか」

………
……


≪更識簪の部屋の前≫

楯無「夜分遅くにごめんなさいね。あとはよろしく」

ルームメイト「い、いえ…。おやすみなさい、会長。(更識さんの体、熱いなぁ…風邪?)」

簪(き、キス…一夏と、キスぅ……)プシュゥゥゥゥゥゥゥ…

ひとまず今日はここまで
最後に安価だして寝るお

明日のイベントは簪と楯無どっちが先にやる?
>>208


じゃあの

楯無
その後恥ずかしいながらにディープキス

≪翌日の放課後:一夏の寮室の前≫

一夏「…生徒会室に寄ってみたら楯無さんからこんな置手紙があったから来てみれば」スッ


『呼び出し:織斑一夏
 至急、自分の寮室に直行されたし。少しでも寄り道したらただじゃおかないからね☆』


一夏「あの人のやること成すことが唐突過ぎるのはいい加減慣れたけど…今度は一体なんだ?」

一夏「しかも最近…やたらとスキンシップが激しい気がするのは気のせいではないはずだ。
   まぁ楯無さんのことだからそんな物騒なものじゃないと思うけど…」

一夏「……」

一夏「いや、そうでも、ないかなぁ…。学園祭の時はいいように遊ばれた前科があるし…」

一夏(というかこの状況…微妙にデジャヴを感じるんだが…。
   何にせよ、さっきから俺は何で説明口調なんだろう…)

一夏(…まぁいいや。とにかく呼ばれたからにはちゃんと来ないとな)キィ…

一夏「こんにちはー。何か用ですか―――」


楯無「おっかえりなさーい♪」キュピン☆


一夏「」

一夏「あ、ありのまま起こったことを話すぜ…。
   生徒会の仕事で呼び出されたと思ったら裸エプロンに身を包んだ楯無さんがいた…。何を言っているかわから(ry」

楯無「ンッフッフッフー♪ この恰好、久しぶりだね…///
   ねぇねぇ一夏くん! 私にする…? 生徒会長にする…?
   そ・れ・と・も…きゃっ/// さぁ、さっさと私にしなさい!」

一夏「今度は選択の余地がないばかりか命令形!?」

楯無「ちなみに以前は下に水着を着てたけど…」

一夏「ん…?」

楯無「今日は正真正銘の裸エプロンよ♥」

一夏「え」

楯無「いやん♥」

一夏「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

楯無「さぁ一夏くん…どうぞ召・し・上・が・れ♥」チュッ♥

一夏「ッ!」ブブッ

楯無「いやぁん♥ そんながっつかないで///」ポッ

一夏(やばい…久しぶりだったから鼻血がまた…)ポタポタ

一夏「ぬッ…ぐぅッ…!? ど、どうせまた冗談なんでしょ!?」

楯無「むぅー流石にその言いぐさは傷つくなぁー」ブー

一夏「と、とにかく!選択肢を選べないなら…自分で切り開くまで!」

楯無「お?」

一夏「つまり……ここのコマンドは、『逃げる』だ!」ガチャガチャ

一夏「あ…あ、れ…? 開かない…何で…?」

楯無「残念だったね…『ミステリアス・レイディ』は、既に作動している…ッ!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

一夏(ま、まさか水を使って扉に何か細工を…!?)


楯無「知らなかったのか…? 生徒会長からは逃げられない…!!」


一夏「」

一夏(しかし まわりこまれてしまった…)

楯無「くっくっく…さぁ、観念しなさい!」ワキワキ

一夏「ひ、ひぃ!? ま、またそうやってからかって! 一体何なんですか!」

楯無「そ、そんな警戒しなくてもいいじゃない…」

一夏「こ、今度は騙されませんからね! どうせその下には下着か水着を着用してるんでしょ!?」

楯無「疑り深いなぁ…。今度はちゃんと正装だって」

一夏「裸エプロンは正装に分類されませんから! これ以上からかうっていうなら、扉をぶち破いてでも逃げ――」

楯無「しょうがないなぁ。はい」


チラッ


一夏「!!??」

楯無「きゃっ…///」

一夏(う、嘘だろ…!? 下着とか水着の紐が…み、見えない!?)

一夏「え…ま、まさか、本当に…?」

楯無「~~~///」カァァァァ

一夏(…顔を赤らめてはいるが、この人は油断できない!
   そうだ! ニプレスとかヌーブラという可能性だって…)

一夏「!!??」

一夏(ま、待て…もしかして、胸の頂きにあるあのポチッとした突起は、まさか…!?)


ボタボタ…


楯無「あぁー…一夏くん。取りあえず、これで顔拭きなさいな。
   そのままだと失血死しそうよ?」ササッ

………
……


楯無「…落ち着いた?」

一夏「ば、ばい…(楯無さん…エプロンの裾をギュゥッと伸ばしてる…。ま、まさか本当に裸なのか…!?)」

楯無「まぁ下手に前科があるから信じられないのも分かるけど…これでも、結構無理してるんだからね?」

一夏「す、すいません…疑ってしまって」

楯無(ドキドキで倒れそうだけど…でも、いつもの私らしく振る舞っているせいか思ったよりはテンパってないわね…)

一夏「じゃあ何で無理してでも…そんな恰好してるんですか…」

楯無「そ、それは、まぁ…色々よ」

一夏「はぁ…どうせまた、俺をからかうつもりだったんですよね?」

楯無「ち、違うわ!」

一夏「え?」

楯無「確かに前は100%おふざけだけど…こ、今回のは本気なんだからね!」

一夏「裸エプロンで何に本気出すって言うんですか…」

楯無「な、何って…裸エプロンですることと言ったら…>>221に決まってるじゃない!」

愛の手料理

一夏「え…」

楯無「……」

楯無「~~~~~///」ボンッ!

一夏「う、うわぁ!? だ、大丈夫ですか!?」

楯無「だ、大丈夫だから…」プスプス…

一夏(あ、あれ…今一瞬なんか凄い単語が付け加えられたと思ったんだが…何だったっけ…?)

楯無(お、思わず『愛の』って言っちゃった…はぅぅぅ…///)

一夏「ええと…つまり、俺に手料理を振る舞ってくれるってことですね?」

楯無「そ、そういうことっ!」

一夏「でも、この部屋には調理できる場所だなんて」

楯無「それは大丈夫! 予め作ってきたから!」サッ

一夏「お、おぉー。手作りお弁当ですか」

楯無「う、うん…」

一夏「ありがとうございます。折角だし、頂きますね(しかし弁当なら裸エプロンの意味はあるのか…?)」パカッ

※ちなみに弁当のメニューは?
>>224

肉じゃが

一夏「おぉー肉じゃがですか」

楯無「て、定番と言えば定番だからね!」

一夏「そうですね。嬉しいです。じゃあ、早速――」

楯無「え…ちょ、ちょっと待ってよ…それだけ?」

一夏「え? 何がですか?」

楯無「い、いや…まぁいいわ。作り立てだから温かいうちに召し上がれ」

一夏「?」

楯無(裸エプロンで肉じゃがって言うんだから出来れば気が付いて欲しかったのに…。
   ま、まぁ新婚さんプレイにしてはちょっとマニアックかもしれないけどさ…)

一夏「あ、はい…じゃあ夕飯にはちょっと早いけど」パクッ

楯無「ど、どうかな…?」

一夏「美味しい! ちょっと冷めているけどジャガイモがホクホクしてて、出汁がちゃんと染みてて旨いです!」

楯無「ほっ。良かったわ」

一夏「椎茸にインゲン豆に豆腐に牛肉…どれも美味しいですよ!
   それにこの隠し味は…バターですか?」

楯無「おっ、するどいね! 正解だよ!」

一夏「やっぱり。このマイルドだけど独特なコクは、そうじゃないかと思いました。
   いや、本当に美味しいです。ありがとうございます、楯無さん」

楯無(喜んで食べてくれるのは嬉しいんだけど…何だかこのまま終わっちゃいそうね…)

楯無(せっかくここまで勇気振り絞ったんだから…もうちょっと何かしてくれてもいいのに)

楯無(うーん…でもあまり露骨なことをしようとするとまた警戒されそうだしなぁ…)

楯無(……)

楯無(…///)

楯無(お、思いついちゃった…///)

一夏「ふぅ…もう半分も食べちゃいました。本当に美味しいですね」

楯無「ね、ねぇ一夏くん」

一夏「はい?」

楯無「あのさ…食べさせてもいい?」

一夏「え?」

楯無「あ、あーんって奴」

一夏「え」

楯無「…///」

一夏「…」

一夏「…え?」

一夏(な、何でこんなことに…いや、特に断る理由もないけど…)

楯無「じゃ、じゃあいくね? あ、あーん…」

一夏「あ、あーん…」

パクッ

一夏「……」モグモグ

楯無「…美味しい?」

一夏「え? あ、はい、美味しいです…」モグモグ

楯無「そっか。嬉しい♪」

一夏(こ、これ結構恥ずかしいぞ…シャルやセシリアはこんな感じだったのか…?)

楯無「次は何が食べたい?」

一夏「え、ええと…じゃあ豆腐で(正直、緊張で味がしなくなってるけど…)」

楯無「分かったわ。ちょっと待ってて。ふぅー…ふぅー…」

一夏「いぃ!?」

楯無「はい。豆腐は熱がこもりやすいから、冷ましてあげたわ。はい、あーん」

一夏「あ、あーん…(た、楯無さんの息がかかった豆腐が…!)」

一夏「……」ゴクリッ


パクッ


一夏「…///」モグモグ…

楯無「どう? 美味しい?」

一夏「……」ゴクン…

一夏「お…美味しい、です…///」カァァァァ

楯無「もう。さっきからそればっかりだよ、一夏くん」

一夏「だ、だって…本当に美味しいですから…」

楯無「うーん…まぁ美味しいって言ってくれるならいいわ。じゃあ次は、白滝をどうぞ」

一夏「あ、はい…」

楯無「はい、よく噛んで食べてね」

一夏(な、何なんだこれ…楯無さんがこんな格好で、食べさせてくれるなんて…)モグモグ

一夏(これってドラマとかでよく見る…新婚したての夫婦がよくやる構図じゃ…)

一夏(……)

一夏(い、いや、何を想像してんだ俺…)

一夏(でも…なんだか不思議と落ち着く…これが、家庭の味っていう奴なのかな)

一夏(……)

一夏(楯無さんが家族、か…)

一夏(悪くないかもな……って!)

一夏「け、けっほ! げっほ!」

楯無「うわ、大丈夫一夏くん!? はい、水!」サッ

一夏「す、ずいません…気管支に入って…(あ、あぁもう…本当に何を創造してんだ俺は…)」

一夏(…///)

………
……


≪廊下≫

一夏「す、すごく恥ずかしかった…。長い時間だった…」

一夏「何とか食べ終わったはいいけど、しかも今度は部屋から追い出されたし…。俺の部屋なのに…」

一夏「…って、冷静に考えたらあの格好で帰れるわけないか」

一夏「…しかし俺を閉じ込めるためにisの水で内鍵のボルトを錆らせるだなんてあんまりだ…。
   結局ドアを壊して出れたはいいけど、鍵交換しなきゃ…(弁償してくれるとは言っていたけど)」

一夏「はぁ…とにかくしばらく部屋に帰れないな。どこに――」


グイッ


一夏「!!??」


バタン!


一夏(な、何だ!? 後ろから引っ張られて、どっかの部屋に連れ込まれたぞ!?)

簪「い、一夏…! 静かに…!」

一夏「え……か、簪…?」

ちょっとだけ時間とれたのでお風呂入ったらちょっとだけやる。
ちなみにすっごい今さらだけど「楯無さんってだれ?」人用↓
http://i.imgur.com/v7ktc.jpg

裸エプロンの挿絵の画像がなかったから虹であれだけども


一夏「あ、あれ…ここ、ひょっとしてお前の部屋か?」

簪「そ、そう…」

一夏「ええと…一人なのか?」

簪「うん…ルームメイトは、部活…」

一夏「そっか。で、いきなりどうしたんだよ。何か用か?」

簪「あ、あのね、一夏…」

一夏「ん?」

簪「しょ、正直に答えて欲しいんだけど…」

一夏「なんだよ?」

簪「お…」

一夏「?」

簪「お姉ちゃんと…キ、キキ、キス、したでしょ…!?」

一夏「」

一夏「はぁッ!?」

簪「……」

一夏「い、いい、いや、待て! お、おおお俺と楯無さんが、そんな」アタフタ

簪「…うそ」

一夏「うッ…!? な、何でそう思うんだよ? なな、何か、証拠でもあるの、か…?」ダラダラ

簪「…お姉ちゃんから聞いたから」

一夏「はぃぃぃッ!?(た、楯無さん!? 何考えてんだ!?)」

簪「……」

一夏「い、いや、それは、っと、つまり、その…何というか…」オロオロ

簪「…ずるい」

一夏「だ、だからこれは、ええと…要するに……って、え?」

簪「お姉ちゃんばっかり…ずるい!」

一夏「え」

簪「だから私には…あなたにキスする権利がある…!」ガバッ

一夏「うわぁ!? な、何やってんだ簪!?」

一夏「か、簪! 落ち着け!」

簪「いや…! 私も…一夏と、キス、するの…!」

一夏「な、何言ってんだお前!? いいから離れろ!」

簪「い、いや…!」

一夏「なッ…!?」


簪「キ…キス、して、くれる、まで…はは、放さない、ん、だからっ…!」


一夏「」

簪「……」

簪「~~~~~~///」ボシュゥゥゥゥゥ!!

一夏「どわぁ!? か、簪、大丈夫か!? 顔がマグマみたいに熱くなってるぞ!?」

簪「…///」ドックンドックン

一夏「か、簪…? ひとまず、落ち着こうぜ? な?」

簪(…心臓がもう限界なほどドクドクしてる。正直、恥ずかしさで気を失いそう…!)

簪(で、でも負けてられない…! 今のところ、お姉ちゃんにはだいぶ負けているから…!
  だ、だから! 私だって、勇気を出す!)

一夏「え、ええと…いきなりどうしたんだよ? お前らしくもないぜ?」

簪「だ、だって…」

一夏「ん?」

簪「お、お姉ちゃんばっかり…ずるい、から…」

一夏「は?」

簪「~~~~~///」

一夏(よ、よく分からん…姉妹とかだと、皆こうなのか…?
   何か、姉にだけ玩具を買い与えたら妹がゴネて結局同じものを2つ買ってしまう、みたいな?)

一夏(俺の場合は姉弟だからよくは知らないけど…つまりはそうなのかな?)

一夏(し、しかし、これはなぁ…)

一夏「し、しかしいいのかよ…? だって、キスだぞ?」

簪「い、いい…! 初めてが…」

一夏「ん?」

簪「い、一夏、なら…かまわない…!」

一夏「え?」

簪「~~~///」

一夏「か、簪……?」

簪(あ、あうぅぅぅぅぅぅ…心臓が、破けそぉ…///)バックンバックン


ギュゥゥゥゥゥゥゥ


一夏(い、痛い…地味に痛い…爪が……)

一夏(しかしこれはテコでも動かない感じだ…何か本当にやるまで放してくれそうにないぞ…?)

一夏(ま、マジでやるしかないのか…?)

一夏「あ、あぁもう……分かったよ」

簪「!?」

一夏「そこまで言うなら…ちょ、ちょっとだけだぞ?」

簪「ほ、本当!?」

一夏「あ、あぁ…」

簪「う、うそ、じゃない…!?」

一夏「そうまで必死にされたら断りづれぇよ。お前がここまでやるなんて思わなかったけどな」

簪「あ、う…///」

一夏「…しつこいけど、本当にいいのか?」

簪「い、いい…!」

一夏「そ、そうか…///」

簪「や、やるなら早く…して…(早くしてくれないと…こ、壊れちゃうぅ…///)」

一夏「わ、分かった。まぁ俺もあまり経験ある方じゃないから…下手かもしれないが勘弁な」

簪「い、いいから…(私は2番目…いや、ボーデヴィッヒさんがいるから、3番目かな…?)」

簪(…でも、絶対に負けない!)

一夏「じゃあ…まずは普通にな」グイッ

簪「あ―――」


チュッ


簪「!!??」

一夏「―――」

簪(い、一夏ぁ…! か、かお…近い、近いぃぃぃぃ…///)プシュゥゥゥゥゥゥゥ

簪(あ、あれ…一夏、目を瞑ってる…わ、私も、瞑るべきかな…?)スッ

簪(…目、瞑ったら分かる。一夏の唇が…私の唇に、キス、してる…)

簪(う、嬉しい…一夏が、キス、してくれたぁ…)ツー…

一夏「―――」

簪(あ、あれ…何か、長い、気がする…? もう1分くらいしてるような…)

簪(い、息が出来ない…で、でも一旦口を放して呼吸するなんて、したくない…)

簪(は、鼻で息を吸うべき…? でで、でも、何かはしたない気がするし、鼻息がかかっちゃうと一夏が嫌かも…)


ドックンドックン…


簪(あ、あぁぁぁぁ…だめぇ…き、緊張で……あ、頭が…)サーッ


ドサッ


一夏「う、うわぁ!? か、簪! どうした!?」

簪「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

一夏「ひょっとして、ずっと息止めてたのか?」

簪「あ、うん…」ハァ…ハァ…

一夏「そういうのは鼻で息をしていいんだぞ? というか、まだ20秒かそこらだぜ?」

簪(そ、それくらいしか経ってなかったの…?)

一夏「大丈夫か? 一応キスしたし、やめるか?」

簪「だ、だめ…!」

一夏「え」

簪「お姉ちゃんと同じやつじゃなきゃ…いや!」

一夏「」

一夏「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」


ギュッ


一夏「うッ…!? (ま、また抱きつかれた…!?)」

簪「お願い一夏…私、頑張るから…」

一夏「お、おいおい…いきなりその…ディープはハードル高いと思うぞ?」

簪「一夏ぁ…お願いだから……して…?」ウルウル

一夏(ぐッ…!? な、涙声でそんな懇願されちゃ…!)

一夏(簪…姉の方とは違う意味で厄介だ…すごく断りずらい…)

一夏「…どうしてもか?」

簪「うん…」

一夏「はぁ…分かったよ。でも、絶対に無理はしないでくれ」

簪「う、うん…///」

一夏「…無理してるって分かったらやめるからな」

簪「あ、うん…」シュン…

簪(やめちゃうんだ…でも、私を気遣ってくれてる…嬉しい…)

一夏「じゃあまずは、また普通にしようぜ。慣れてきたら、深くやってみよう」

簪「う、うん…///」

一夏「よし…じゃあ、ええと…い、いくぞ?」

簪「あ―――」


チュッ


簪「―――」

一夏「―――」

一夏「―――」

簪(…優しいキスだ。また、一夏がしてくれてる…嬉しい…)


スッ


簪「あ…」

一夏「もう慣れたか?」

簪「あ、うん…(ちょっと終わるの早かった…残念…)」シュン

一夏「よし。じゃあ次は…舌を入れるからな?」

簪「う、うん…」

一夏「初めはビックリするけど、慣れてきたら歯を開けてくれ」

簪「う、うん…///」バックンバックン

一夏「じゃあ、いくぞ?」


チュッ…ニュルル…


簪「!!??(い、いきなり…!?)」

一夏「……」

簪「んんっ♥ふむぅん…♥♥んぁぁ、んんんん…♥♥♥」


ニュルル…レロレロ…シュコシュコ…


簪(い、一夏の、舌がぁ…! 私の、口の中で、行ったり来たりしてるぅ…!)

簪(歯ぐきを舐められて…舌で擦られたりしてるぅ…♥)

簪(ちょ、ちょっと怖ぃぃ…歯が、震えちゃぅぅ…)ガチガチ…


スッ


一夏「…?」

簪「ふぅー…んふぅー…(と、止まった…?)」

一夏「……」

ニュルルッ!

簪「!!??」


ガリッ

一夏「いへぇ!?」

簪「あ…! ご、ごめん一夏!!」

一夏「い、いへぇ…ひた、もほに、はまれは…」ズキズキ

簪「あ、あぁ…ごめん、ごめんなさい、一夏…! びび、ビックリ、しちゃって…」

一夏「い、いいよ…やっぱひ、いひなりは、ひびしいよは…」ヒリヒリ

簪「ごめん…ごめん、なさい、一夏ぁ…」ポロポロ

一夏「え…」

簪「か、噛んじゃってぇ…ひっぐ、ごめん、なさい…えっぐ…」ボロボロ…

一夏「は、はんざひ…?」

簪「うれじ、ぅえっぐ、がっだ、の゛ぉ…! な゛のに゛、がんで、うっぐ…ごめ゛ん…」

一夏「あ…」

簪「だが、らぁ…おね、がい……いっぐ…ぎらいに、ならないでぇ…うぁぁぁぁ…」

一夏「……」

一夏「…いいよ。まぁ俺も、いきなりで悪かったな」

簪「う、う゛ん…ぐすっ…」

一夏「まぁこれくらい大丈夫だよ。でも、やっぱり無理してるようなら…もう、やめないか?」

簪「…一夏」

一夏「ん?」

簪「舌、出してくれる?」

一夏「え? こうか?」ンアー

簪「…血が、出てる。本当に、ごめん…」

一夏「い、いいっへ」

簪「……」


チロッ


一夏「んあッ!?」

簪「ん……んん…」チロチロ

一夏(か、簪が…俺の舌を、舐めてる!?)

簪「…鉄の味がする///」

一夏「あ…あ、あぁ…まぁ、な…」

簪「ごめん…これで、許してもらえるなんて思わないけど…でも、やめないで?」

一夏「え?」

簪「今度はちゃんとやるから…頑張る、から…」ジワッ

一夏「うぅッ!?(だ、だから泣きそうになりながら言うなよぉ…!)」

簪「お願い…」

一夏「……」

一夏「はぁ…しょうがねぇな」

簪「あ…」

一夏「そこまで言うなら、ちゃんと最後までやるよ。
   でもそうだな。俺がいきなりやるとビックリすると思うから、今度は簪の好きにやってみてくれ」

簪「あ、うん…///」

簪「い、一夏…」

一夏「ん?」

簪「手…握って…?」

一夏「え…お、おぅ。分かった」スッ


ギュッ


簪「…ありがと。これなら、平気///」

一夏「そ、そっか…(恥ずかしいな…)」

簪「へ、下手だけど…精一杯、やってみる」

一夏「そ、そうだな。まずは好きにやってみろよ」

簪「うん。じゃあ……いくね?」


チュッ


一夏「―――」

簪「―――」

一夏「……」

簪「…///」


チロッ…チョコ、チョコ


一夏(うわぁ…本当にたどたどしいな…)

簪「ん…んんん…♥」

一夏「……」


スッ


簪「あ…え…?」

一夏「簪。普通のキスのまま舌を出すんじゃなくて、なるべく大きく口を開けて舌を出して」

簪「お、大きく…///」

一夏「結構大きく開けないと、奥まで行けないからな。ちょっと恥ずかしいかもだけど、やってみてくれ」

簪「わ、分かった…」

一夏(…楯無さんとは2回したけど、1回目は楯無さんに教わる感じで、
   2回目は俺の方から貪るようにやったから…)

一夏(何だかこういう風に…導きながらする、っていうのは初めてだな)

簪「ん…♥くぅッ…♥♥ぷはぁ…んむぅ…♥♥♥」

一夏(手をぎゅっと握りながら、必死に舌を伸ばしてる簪…なんだか可愛いな)

一夏(楯無さんのような濃厚なのもいいけど、これはこれで…)

一夏(……)

一夏(あ、あれ…もしかして俺…キス魔なのか…?)

一夏(な、何だか軽くショックだ…あぁ、こんな女たらしみたいな真似なんてして…)ズーン…

簪「ふわぁ…はぁ、はぁ…んむぅ♥♥」

一夏(…でも、一生懸命の簪…可愛いなぁ)

一夏(……)

一夏(な、何か変な気分になってきた…///)

………
……


≪翌日、生徒会室≫

楯無「…で、結局その後は唾液の交換までやった、と?」

簪「う、うん…」

楯無「しかも2人とも夢中になっちゃって30分くらいはしてた、と」

簪「う、うん…///」カァァァァァ…

楯無(な、何だか思った以上に進展しちゃってる…。
   簪ちゃん、普段はああだからタガが外れると凄いわ…)

楯無「そ、そうか! じゃあ、これで条件は対等くらいね!
   でも…私だって本気だからね!」

簪「う、うん…! 私も、負けないから!」

楯無(さて…一夏くんもいい感じで私を意識し始めてるようだし…。そろそろ次の段階ね)

簪(い、一夏は私に色々と気遣ってくれた…! ここからが、本番…!)

楯無(じゃあ次は…一夏くんに>>259でもしようかな!)

簪(お姉ちゃん…きっとまた、すごいこと企んでる…!
  なら私は、>>261で一夏にアタックする!)

あれ変だな。思った以上にがっつり書いてしまった
まぁいいや。とりあえず今日はここまで
じゃあの

簪と同じベッドで寝る。ただし、下着のみ着用可。

裸で一夏と寝る。

≪同日:第3アリーナ≫

楯無「違う! そうじゃないわ! もっと地を這うようなイメージで飛ぶの!」

一夏「は、はい!」キィィィィィィン…

楯無「箒ちゃん、ボサッとしない! すぐに一夏くんを援護できる位置に移動しなきゃ!」

箒「はい!」バシュッ

………
……


一夏「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

箒「はぁ…はぁ…はぁ…」

楯無「お疲れ様。今日の特訓はここまでね」

一夏「ひ、久しぶりの楯無さんのコーチ…きつかった…」

箒「同意だ…」

楯無「ぬっふっふ…私がただ医務室で天井のシミの数を数えていたと思ったら大間違いよ!
   2人をビシバシしごくだけのメニューを、たっぷりもりもり考えてたんだから!」

一夏「うぇぇぇ…」

楯無「まぁまだ実戦レベルじゃないけど、フォーメーションは形にはなってきているわね」

一夏「だってさ。良かったな、箒」

箒「あぁ、そうだな。と、ところで一夏! 明日の朝、久々に稽古しないか!?」

一夏「えぇー…今日の特訓だけでもヘロヘロなのに…勘弁してくれよ」

箒「文句を言うな! 朝の鍛錬は、一日怠ければ勘を取り戻すのに三日はかかると言われているんだぞ!」

一夏「へぇーい…分かったよ。じゃあ悪いけど、明日の朝起こしに来てくれ」

箒「あ、あぁ! (久しぶりの一夏との稽古…あぁ、楽しみだ…!)」

………
……


箒「では私は先に失礼する」

一夏「おう、分かった。お疲れ」

箒「明日の朝、忘れるなよ」

一夏「お前が忘れていなきゃな。じゃあ明日な、箒」

箒「ああ!」

楯無「うむうむ、殊勝な心掛けだね」

一夏「あ、楯無さん。今日もありがとうございました」

楯無「いーのよ。私だって好きでやってるようなもんだし」

一夏「そうですか。ところで」

楯無「ん?」

一夏「あ、あの…この間の約束、覚えてますか?」

楯無「……あれのこと?」

一夏「え、えぇ…///」テレテレ

楯無「…そんなにしたかったの?」

一夏「え、えぇと…まぁ、それだけじゃないんですけど…いつも以上に頑張れた気はしますね」

楯無(男の子のエロパワーってすごいなぁ…
   今日の飛行パターン、本来ならコツを掴むだけでもに数カ月はかかるはずなんだけど…)

楯無「うーん…さっき言った通り、まだまだ本番で使えるレベルじゃないんだけどなぁ…」

一夏「そ、そうですか…」シュン…

楯無「…そんな露骨にガッカリしないでよ。そうね、でも別件でご褒美あげてもいいわよ?」

一夏「え?」

楯無「久しぶりの特訓でもちゃんとついてこれたしね。
   毎日、鍛錬をちゃんとしていた証拠だから」

楯無「だからご褒美…あげちゃう☆」

一夏「ほ、本当ですか!?」

楯無「うん! ただし!」

一夏「?」

楯無「いつ、何をするかはお楽しみ…♥」

一夏「え?」

楯無「ぬふふ…♪」

一夏「?」

………
……


≪同日深夜:一夏の寮室前≫

楯無「ふっふっふ…この更識楯無のサプライズは…予測不能に来るのが華なのさ!」

楯無「というわけで、一夏くんには寝起きに私の下着姿を堪能できる権利をあげちゃおう!(今は寝間着だけど)」

楯無「そして起き抜けに『おはよう…昨日は激しかったね…///』と言ってあげるのだ!(isの特訓的な意味で)」

楯無「くっくっく…起きた瞬間に箒ちゃんと鉢合わせして木刀でボコられる一夏くんの姿が目に浮かぶわ…!」

楯無「さてさて…以前一夏くんの部屋に入れてもらった時と同じように…。
   ここで生徒会長特権を濫用…ゲフンゲフンもとい、公正な手続きを踏まえて入手した合鍵を使い…」

楯無「……」

楯無「って、鍵は私が壊しちゃったんだった。じゃあこのままでいいか」

楯無「というわけで、お邪魔しま~す(小声)」キィ…

………
……


一夏「すぅー…すぅー…」

楯無「お、意外に静かな寝息です! てっきり豪快にいびきかいてるものだと思ってました!(小声)」

一夏「くぅー…くぅー…」

楯無「…しかしグッスリ寝てますね。よほど疲れてたのかな。
   まぁ今日は結構シゴいてしまいましたし(小声)」

楯無「……」


チュッ♥


一夏「んんん…?」

楯無「うふふ…♪ ご褒美のおまけよ。いつもお疲れ様、一夏くん♥」

楯無「さてさて…では、始めますか(小声)」


シュルル…パサッ


楯無「ふふふ…さぁて、寝起きに下着姿で寝ている女子が隣にいたら、一夏くんはどんな反応をするのかなぁ?(小声)」

楯無「いざ、突撃!(小声)」バサッ


簪「!!??」


楯無「!!??(せ、先客が…いる…!?)」

楯無「かかかかかかか簪ちゃん!? 何でここに!?(小声)」

簪「おおおおおおおお姉ちゃんこそ!?(小声)」

一夏「う…ん~~~…」

楯無「はわわわわわわわわわ! い、一夏くんが起きちゃう!
   とと、とにかく落ち着いて! 静かに、簪ちゃん!(小声)」アタフタ

簪「お、おお、お姉ちゃんこそ!(小声)」オロオロ

楯無「すぅー…(深呼吸)」

簪「はぁー…(深呼吸)」

楯無「…で、簪ちゃん。何でここにいるの?(小声)」

簪「だ、だって…お姉ちゃん、絶対すごいこと、すると思って…私も負けてられなくて…。
  な、何でか知らないけど鍵が壊されていたから…一緒に、寝ようと思って…
  ま、まさか同じことを考えていたなんて思わなかったけど…(小声)」

楯無「だからって裸で添い寝だなんて…随分と思い切ったことしてるわね(小声)」

簪「う、うぅ…ボ、ボーデヴィッヒさんも、同じことしてた、って聞いたことあるし…て、ていうか見ないで…///(小声)」

楯無(ぐッ…! 鍵を壊しちゃったら思わぬ伏兵を呼んでしまったわ…!
   まさか遭遇しちゃうなんて…奇しくも姉妹、ということかしら…)

楯無「こうなったら仕方ないわね…どうする? 3人で寝る?」

簪「…できれば、遠慮したい。先に来たのは、私だし」

楯無「まぁそうよねぇ…でも、私だってここは譲りたくないわ」

簪「…じゃあ」

楯無「…古風にいきますか」

簪「…うん!」



「「最初はぐー! じゃーん・けーん…(小声×2)」」



※じゃんけん安価

22:30;00に一番近いレス(楯無の手)と
その下のレス(簪の手)でじゃんけんをしてください
レスの表記は『ぐー』『ちょき』『ぱー』でオネシャス

楯無「ぐ…ま、負けた…」ガクッ

簪(や、やった…! お姉ちゃんに…勝った…! じゃ、じゃんけんだけど…)

楯無「ちぇー。こうなったら仕方ないわねー。じゃあ簪ちゃん、隣に寝るわよ?」イソイソ

簪「え、えぇ!? な、何してるの!? 早く出てってよ!」

楯無「えー。その言い方はお姉さん傷つくなぁー」

簪「だ、だって! じゃんけんで勝った方が、一夏と寝るってことでしょ!?」

楯無「誰がいつそんなこと決めたの?」

簪「え……」

楯無「まぁせめて一夏くんの隣は譲ったげるからさ。簪ちゃんは真ん中、私は端ね。
   これがいい感じの落としどころだと思わない?」

簪「なッ…(ず、ずるい…!)」

楯無「そんな顔しないで。だって、せっかくだもん」

簪「え?」

楯無「久しぶりに一緒に寝よ、簪ちゃん♪」

簪「……」

一夏「うーん…うーん…」

楯無「…やっぱりこのベッドに3人は無理があったかなー」

簪「お、お姉ちゃん…もっとそっちに行って…一夏、落ちちゃう…」

楯無「そんな寂しいこと言わないの。簪ちゃんは裸なんだから、お姉さんが暖めてあげる」ギュッ

簪「ひぃぁ!? な、何するの!?」

楯無「久しぶりのスキンシップよ。ほら、もっと寄って。風邪ひいちゃうから」ギュゥ

簪「あ、うぅぅぅ…///」

楯無「えへへ♪」

簪(…お姉ちゃん、やっぱりズルいなぁ)

簪(…でも、大好きな一夏と、大好きなお姉ちゃんに挟まれて寝れるのって)

簪(…ちょっと、いいかも)

………
……


≪翌朝≫

一夏「う、ん……朝、か…?」パチッ

一夏「…体がだるい。何だろ、やけに寝つきが悪かったな。相当疲れていたってことかな?」

楯無「おはよう、早起きだね」

一夏「あぁ楯無さん。おはようございます」ファァァァ

一夏「……」

一夏「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」

楯無「しーっ! 大きな声出さないで! 簪ちゃんが寝てるんだから!」

一夏「なななな、何で楯無さんがここに!? てて、ってぇ!?」

簪「くぅー…くぅー…」

一夏(な、何で簪が裸にシーツを巻きつけただけの格好で…寝てるんだ!?)

楯無「もう…昨日は激しかったんだら…///」ポッ

一夏「」

一夏「え、ちょ、楯無さん…う、嘘ですよね…?」

楯無「…一夏くん、ひどい」

一夏「え」

楯無「私たちの『初めて』を奪っておいて…そんな言いぐさなんて…」

一夏「いぃ!?(キ、キスのことか!?)」

楯無「しかも簪ちゃんの時は…血が出たっていうのに…(一夏くんが)」

一夏「い、いやいやいやいやいやいやいや! 何ですかその言い方は!?
   あああああ、あれは、その、簪が不慣れだったこともあって―――」



箒「何をしているんだ貴様…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



一夏「」

一夏「ほ、箒…どう、して…あ…」

箒「…約束通り朝稽古にお前を呼んでみれば、まさかこんなことになるとは」

一夏(忘れてた…箒との約束も、鍵が壊れていたってことも…)

箒「しかも『激しかった』とか、『血が出た』とか『不慣れ』だとか…
  き、貴様という奴はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴゥゥゥゥッ!!

一夏「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? ま、まてまて箒!!
   お、おおおおお、俺たちは潔白だ! 別にやましいことはしてない!」

一夏「ほら、楯無さんも何か言って―――」

一夏「って、いつの間にかいねぇ!? 簪も!?」

箒「一夏よ…冥土の手向けに何か言い残す言葉は…できているんだろうなぁ!!」

一夏「ひぃ!?」

箒「覚悟ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

一夏「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

………
……


楯無「…というわけで一夏くんは絶賛二度目の保健室送り中」

簪「お姉ちゃんのせいでね…ごほっ、けほっ…」

楯無「ほーら、病人なんだから大人しくしてなさい。慣れない格好で寝るからよ」

簪「う、うん…」

楯無「それにそんな言い方しないの。簪ちゃんだって共犯みたいなものじゃない」

簪「う、うぅ…それは、そうかも、だけど…」

一夏「いてぇ…何で俺がこんな目に…」

楯無「あはは…ごめんね、一夏くん。まさかこんなことになるなんて思わなくて…」

一夏「いや、こういうのは本当にやめてくれって言ったんですけど…」

楯無「いや、箒ちゃんと鉢合わせする前にトンズラするはずだったんだけど…。
   まさか簪ちゃんがいるなんて思わなかったからね。逃げるのに時間かかっちゃった」

一夏「あぁもう…まぁ箒も誤解だってようやく納得してくれたし…。(今は千冬姉に怒られてるけど)」

楯無「まぁ確かにまた悪ふざけが過ぎちゃったかなぁ…。じゃあさ、またお詫びさせて?」

一夏「え?」

楯無「そうだね…次は、>>292してあげる、なんてどうかな?」

デート

簪「!?」

一夏「…はい?」

楯無「てへっ☆」

一夏「え、ええと…俺と、楯無さんが…デ、デート?」

簪「だ、だめ!」

一夏「え?」

簪「一夏とお姉ちゃんが、デ、デートなんて、そんなの…ごほっ、ごほっ!」

一夏「お、おいおい簪…あまり興奮しちゃだめだ。風邪ひいてるんだから」

簪「う、うん…でも! でで、デートなんてだめ!」

楯無「落ち着いて簪ちゃん。形式的にはデートになっちゃうけど、何も恋人同士でちゅっちゅしろってわけじゃないんだから」

簪「え…」

一夏「こ、こいび…///」

簪「い、一夏! なに赤くなってるの!」ゲシッ

一夏「いってぇ!? い、いきなり蹴るな! 俺はけが人なんだぞ!?」

楯無「まぁ言い方はアレだけど、ようは思い切り羽を伸ばそうよ、って言いたいわけ。
   たまには学生らしく、パーッと遊ぶのもいいんじゃない?」

一夏「そ、それは…お詫びなんですか?」

楯無「費用は私でもつから。それでチャラ、ってことにできないかな?」

一夏「う、うーん…ようは普通に遊ぼう、ってことですか。
   費用は楯無さんが払ってくれるのが何か男としてはアレですが…」

楯無「こらこら。当の本人がお詫びだって言ってるんだから。
   そこは素直に受け取らないと、逆に失礼になるわよ?」

一夏「ええと…そういうもんかな? じゃあ、そういうことなら、お願いしましょうか」

楯無「おっけ。じゃあちょうど週末だし、明日行っちゃいましょうか」

一夏「急ですね…わかりました」

簪「わ、私もいく!」

楯無「簪ちゃんは大人しく寝てなさい」

簪「でも…!」

楯無「だからぁ。これは別に他意はないって。ただのお遊びだって」

簪(ぐッ…そうは言っても、やっぱりまたいいように誤魔化されてる気がする…!)

一夏(何で簪はこんなにムキになってんだろ…。そんなに遊びたいのかな?)

楯無「じゃあ決まりね。明日の9時にモノレール前に集合しましょうか」

一夏「分かりました」

簪(絶対に明日までに治して…私も行く!)

一夏「ちなみに、どこに行く予定ですか?」

楯無「うーん。特に決めてないかな。一夏くんは何か希望はある?」

一夏「いや、特には」

楯無「そっかぁ。じゃあ、行先は>>304なんていいんじゃない?」

キターーー!

簪押すんだ!!!

一夏「水族館ですか。いいですね」

楯無「ねっ。私も久々に行ってみたかったところなの」

一夏「分かりました。じゃあ明日、楽しみにしてます」

楯無「うんっ!」

簪(水族館…! 恋人同士の定番のイベントの1つ…! お姉ちゃん、本気だ…!)

簪(いきなり決められたのはちょっとズルいけど…でも、私が行けないのは自業自得だし…)

簪(だ、だから! 絶対に明日までに治して…私も行く!)



※ちなみに簪はこの日、興奮と緊張で寝不足に陥ってしまい、結局全快したのは週明けだったという。

<翌日、モノレール前>

一夏「…約束の5分前だけど来ないなぁ。俺には30分前には着くように言ってたのに…」

一夏(しかしまぁ、形式的とはいえ楯無さんとデートか…ちょっと緊張するな)

一夏(デートじゃないけど、箒とはこの間2人きりで行ったばかりだよな。
   インフィニット・ストライプスの撮影と取材で)

一夏(あの時の箒のドレス…恥ずかしがっていたけど、様になってたな)

一夏(そういや…シャルとも出かけたことあったなぁ。ラフな格好だったけど、あいつらしくて似合っていたっけ)

一夏(楯無さんは…どんなのを着ていくんだろ)

一夏(……)

一夏(あ、あれ…? 何だか俺、すごくワクワクしてる気がするんだが―――


楯無「ごっめーん! 待ったー!?」タッタッタ


一夏「あ、楯無さん。こんにち―――いぃ!?」

※楯無の服装は? >>313
1.ボーイッシュなパーカー
2.おしとやか系のワンピース
3.普通の学生服
4.その他(自由安価)

2

一夏「た、楯無さん!? 何ですかその格好!?」

楯無「そんな恰好って何よ。外行き用の服だけど、変かな?」

一夏「へ、変っていうか…」

一夏(裾のあたりに微妙にレースと刺繍が入った白のワンピース…。
   そ、その下に薄抹茶色の長袖…そして、手にはランチのバケット!?)

一夏(それに…か、顔立ちもいつもに増して輝いて見える…!?
   ど、どうしたんだこれは!?)

楯無(うーむ…一応不自然じゃない程度にはしてきたけど、化粧はあまりなれないなぁ…)

一夏(な、何て言うか…いつもの楯無さんとイメージが違ってて…///)ドキドキ

楯無「んー…恥ずかしくない格好をコーディネートしてきたんだけど、あまり合わなかったかな」

一夏「そ、そんなことないです…似合ってますよ///」プイッ

楯無「…ありがと。そんで、顔を背けないで言ってくれたら、もっと嬉しかったんだけど」

一夏「す、すいません…(顔をまともに見れない…)」

楯無「待ったかな?」

一夏「い、いえ。そんなには」

楯無「こらこら。そこは嘘でも『今来たところです』って言うところでしょ」

一夏「え、えぇー…」

楯無「まぁいっか。じゃあ行こっか、一夏くん!」ギュッ

一夏「いぃ!?」

楯無「んふふー♪」スリスリ

一夏(な、ナチュラルに腕を組まれてしまった…///)バックンバックン

………
……


≪水族館入口≫

楯無「到着!」

一夏「は、はい…」

楯無「ちょっとー。ようやく会場についたんだから、もっとテンション上げていこうよー」

一夏「だ、だって…(モノレールの中でも移動中のバスの中でも、ひっきりなしに引っ付いてくるんですもん…)」

一夏(さ、さっきから胸が当たってて…理性を保っているだけでも精一杯なのに…)

楯無「……」


スッ


一夏「あ、れ…?」

楯無「ふぅー。流石にずっと一夏くんに引っ付くのはそれなりに疲れるわ。
   今から歩き回るんだし、そろそろ普通に行きましょうか」

一夏「は、はい…」

楯無「…何だか残念そうだね」

一夏「いぃ!? べ、別にそんなつもりは!」

楯無(そうは言っても落ち込んでいるのは目に見えてるわ。言わないけど♪)

楯無「なーにー? やっぱり、ずっと腕を組んでて欲しかったの?」

一夏「だ、だから、別にそんな…///」プイッ

楯無「なんだそっか残念ー。じゃあ、このまま離れて行動しようか」

一夏「え…」

楯無「なに? だって、別にいいんでしょ?」

一夏「え、ええと……まぁ…(あ、あれ…何でこんなにガッカリしてんだろ…)」

ギュッ

一夏「なッ!?」

楯無「ほら、行こっ!」

一夏(こ、今度は手をつないで…!?)

楯無(うふふ♪ 落として少しだけ持ち上げるのは、常套手段よ!)

楯無「さて…じゃあまずは>>318に行きましょう!」

1.深海魚コーナー
2.熱帯魚コーナー
3.海の幸のコーナー
4.海の動物ふれあい場
5.土産物屋
6.アシカ&イルカショー



≪熱帯魚コーナー≫

楯無「うわー! ムード出てるねー!」

一夏「そうですね…すごく、幻想的です」

楯無「熱帯魚と一口に言っても、色々な種類があるんだ」

一夏「そうですねー。グッピーとかは、小学校の時に教室で飼ってましたけど」

楯無「あっはは、私の時もそう言えば似たようなものを飼ってたよ」

一夏「あ。あれは知ってます。確か、エンゼルフィッシュって奴ですね」

楯無「おぉー。何か、これがいると如何にも『熱帯魚だー』って感じがするよね」

一夏「そうですね…あ!」

楯無「ん? おぉー!」

一夏「す、すごい…! 小さい魚がこんなにいっぱい…!」

楯無「グリーンネオンテトラって言うんだって。そこに書いてあるよ」

一夏「本当だ…こんな魚がいたのか…」

楯無「群魚って奴なのかな? 単体はすごく小さいけど、群れで泳いで自分たちを大きく見せるって奴」

一夏「あ、スイミーですか」

楯無「あっはは! 懐かしいね!」

一夏「はい。でも…綺麗ですね」

楯無「うん…泳ぐたびにキラキラが波打って…カーテンみたいに飄々としてて…すごく綺麗…」

一夏「そうですね…」

楯無「うん…」

一夏「……」

楯無「……」

一夏(あ、あれ…これって、普通にデートじゃ…?)

楯無「ふぅー。中々に面白かったわ。今度実家でも飼おうかしら、熱帯魚」

一夏「い、いいんじゃないですか?」

一夏(あの後…なんとかレンデスやら小さいエビの群れやらを色々と見て回って…
   その度に、楯無さんが子供のようにはしゃいでて…)

一夏(何だか無邪気に、純粋に熱帯魚に惹かれている姿が…すごく、印象的だった…)

楯無「…一夏くん?」

一夏「は、はい!?」

楯無「どったの? ボ-っとして」

一夏「い、いえ! 何でもありませんよ!」

一夏(あ、危ねぇ…こんな変なこと考えていたなんて知られたら、なんてからかわれるか分かったもんじゃない…)

楯無「…まぁいいわ。じゃあ次は、>>322に行きましょうか」

1.深海魚コーナー
2.世界の魚コーナー
3.海の動物ふれあい店
4.土産物屋
5.アシカ&イルカショー

2

≪世界の魚コーナー≫

一夏「こんなコーナーがあるんですか」

楯無「すごいねぇ…世界各種の魚たちが一挙に集められているなんて…。大した施設だね、この水族館は」

一夏「う、うわぁ! 楯無さん、見てください! すごく大きい!」

楯無「え…おぉー。確かこれはアマゾンあたりにいるピラルク…。
   こんなものまでいるのか」

一夏「すごいです! テレビでしか見たことないから…間近で見たのは初めて見ました…!」

楯無「淡水魚まで扱っているのかー。豪華なのか、それとも単に節操がないのか…」

楯無「って、うわっ! 何これ、かっこいい!?」

一夏「え? って、おぉー! こ、これは…ドラゴン!?」

楯無「タツノオトシゴの仲間だね! 名前は…リーフィーシードラゴンだって!」

一夏「すごい! 何か、かっこいいですね!」

楯無「あっちに超巨大水槽があるんだって! 行ってみよっ、一夏くん!」

一夏「は、はい!」

………
……


…間近で見たのは初めて見ました…!→間近で見たのは初めてです!

楯無「が、柄にもなくはしゃいじゃったね…」

一夏「そうですね。でも、楽しかったですよ」

楯無「同感。楽しかったね!」

一夏「はい!」

楯無「まだまだ回るところはあるよ! 次は>>327に行こう!」

1.深海魚コーナー
2.海のハンターのコーナー
3.海の動物ふれあい場
4.土産物屋
5.アシカ&イルカショー

2

<海のハンターのコーナー>

一夏「海のハンターって…サメとかですかね?」

楯無「海のハンターと言ったら、シャチを思い浮かべるけどね、私としては」

一夏「シャチって魚でしたっけ?」

楯無「別に魚だけじゃないみたいよ。あ、何かタコとかイカもいるわね」

一夏「お、本当だ。これは…毒を持ってるタイプみたいですね」

楯無「ハンターといっても色々な種類があるのねー」

飼育員「今からカツオノエボシ(電気クラゲ)のエサやりを始めまーす。
    興味のある方は、水槽の前にどうぞー」

一夏「ですって。行ってみましょう!」

楯無「う、うん(男の子って…何故か微妙に猟奇的なのが好きよねぇ…)」



一夏「…想像以上にグロかった」

楯無「そ、そうね…痺れさせて徐々に触手を巻きつけて体内に取り組んでいく姿とか特に…」

一夏「食いカスが水の中で散っていく様とか…」

楯無「や、やめましょう…何だかあまり思い出したくないわ…」

補足
電気クラゲの呼称で知られるカツオノエボシは実際に電気を持っているわけではない
刺胞と呼ばれる毒入りの触手によるものである
ちなみに海水浴に行ったときには電気クラゲには注意してほしい
刺されるとマジで死ねる

一夏「な、何だかすいません…昼飯前なのに余計なもの見せちゃって」

楯無「いいのよ。誘ったのは私なんだから」

一夏「す、すいません…気を取り直して、次に行きましょうか」

楯無「そうね。じゃあ私が誘ってばかりだから…一夏くん的に、次はどこか行きたいところとかない?」

一夏「うーん、そうですね…そろそろ……って、えぇ!?」

楯無「ん?」

一夏「あ、あそこにいるのは>>333!? 何でこんなところにいるんだ!?」

あ、ごめん。
再安価
>>336

鷹月さん

楯無「だ、誰? 一夏くん」

一夏「同じクラスの鷹月さんです。確か、箒のルームメイトだったような」

楯無「クラスメイトなんだ。こんなところで会うなんて偶然ね」

一夏「そうですね。ちょっと挨拶してきますよ」



鷹月「はぁ…カブトガニって可愛い」ボソッ

一夏「鷹月さん。何してるの、こんなところで」

鷹月「き、きゃぁ!? お、織斑くん!? な、何でこんなところに!?」

一夏「な、何でって…たまたまだよ」

鷹月「そ、そう…(ミスったわ…まさかよりにもよってオフの日に出くわすなんて…)」

鷹月(まさか織斑くんがいるなんて思わなかった…。
   あぁ、気の抜いた私服にしてきちゃった…私のバカ…)

一夏「こんなところで会うなんて偶然だな。誰かと来てるのか?」

鷹月「相川とかと一緒よ。今日は皆と遊ぶ予定だったから」

一夏「そうなんだ。しかし水族館って変わってるな」

鷹月「私は静かなところで過ごしたかったからね。ていうか、織斑くんは1人なの?」

一夏「ん?」

鷹月(せ、せっかくこうして会えたんだし…織斑くんも一緒に回ろうって誘おうかしら?
   谷本や相川とかは喜んでくれそうだし)

一夏「い、いや…俺は―――」


楯無「いーちかくんっ♪ なーに話し込んでるの?」ズイッ


鷹月「」

一夏「た、楯無さん。もう少し待っててくださいよ」

楯無「だって暇なんだもーん。君が鷹月さん?
   初めましてだね。生徒会長の更識楯無です☆」キュピッ

鷹月「」

楯無「こんなところで会うなんて奇遇ね。ま、せっかくの休日なんだからゆっくりと羽を伸ばしなさいな。
   ここ、色々と面白いから」ギュゥ

一夏「いぃ!? い、いきなり腕を絡ませないでください!?」

鷹月(な、何で…何で生徒会長がどうみてもデート仕様の私服で織斑くんと腕を組んでるの…?)



谷本「あ、いたいたー! もうー探したよ静寐!」

相川「ここ広すぎるよー…って、織斑くん!?」

谷本「う、うわ、本当だ! ここ、こんな所で奇遇ね! もし1人なら、一緒に―――」

鷹月「…2人とも。行きましょ」ガシッ

谷本「え…ちょ、ちょっと放しなさいよ静寐! せっかく織斑くんが―――」ズルズル…

鷹月「何かもう色々と完敗してるから諦めなさい…あの2人には、近づいてはならない雰囲気を感じるわ…」

一夏「あ、あれ…せっかくの休日に邪魔しちまったかな?」

楯無(悪く思わないでね貴女たち…出来るだけ不安要素は排除しておきたいのよ…)


ギュゥゥ


一夏「あ、あの、楯無さん…? そろそろ、絡めてる腕を解いてくれると嬉しいんですけど」

楯無「あれあれ~? ここに入る前は腕組めなくて残念そうにしてたのに~?」プニプニ

一夏「だ、だから俺は別にそんなことは!(あ、当たってるぅぅぅぅぅ!?)」

楯無「ぬふふ~♪」

楯無(…でもやっぱり悪いことしたかなぁ。見る限り、あの子たちも一夏くんに気がありそうだし)

一夏「あ、あぁもう…鷹月さんたち、行っちまったな…。
   皆で回った方が楽しいだろうから、一緒に行こうって誘おうと思ってたのに」

楯無「」


グィィィィィィィィ


一夏「いだだだだだだだだだだだ!? 何で腕を捻るんですか!?」

楯無(あ、危ない…やっぱり追っ払っといて良かったわ…)

≪中央広場≫

一夏「いでででで…い、いきなり何すんですか…?」

楯無「乙女心を邪険にした罰よ」

一夏「はぁ?」

楯無「…まぁ私も半ば諦めてるからいいけどね。
   さ、この辺りでご飯にしましょうか」

一夏「は、はい…(俺が何したって言うんだ…)」


ポスッ


一夏「随分大きなバケットですね」

楯無「うん。ちょっと気合い入れて作ったからね」

一夏「そうなんですか。ちなみに何が入っているんですか?」

楯無「>>349だよ」


1.普通の重箱弁当
2.その他(自由安価)

1

一夏「な、中身は重箱ですか?」

楯無「そそっ」

一夏「何で重箱なのにバケットの中に? サンドイッチか何かかと思ってたんですけど」

楯無「分かってないわねぇ。ほら、バケットの中にタオルとか敷いてあるでしょ?
   こうすると、お弁当が冷めにくいのよ」

一夏「あ、なるほど」

楯無(まぁバケットなのは…今日の格好に合わせてきたのもあるんだけどね)

一夏「またこれが食べられるんですか。嬉しいです」

楯無「あははっ、ありがと。はい、どーぞ」パカッ

一夏「おぉー! やっぱり豪華で旨そうだ!」

楯無「まぁちょっとだけ頑張って作ったからね!」

一夏(い、いやこの煮豚とかは…前日から仕込んでおかないと作れないぞ…?)

一夏(…楽しみにしてくれたのかな。何だか嬉しいな)

一夏「じゃあ…いただきます!」

一夏「旨い! やっぱり美味しいです、楯無さん!」パクパク

楯無「こらこら、慌てて食べないの。お弁当は逃げないんだから」

一夏「こうも選り取り見取りだと、つい箸が止まらなくて」バクバク

楯無「まだまだあるんだから味わって食べなさい。はい、お茶」スッ

一夏「あ、どうも」ゴクッ

楯無「ほら、取ってあげたよ」スッ

一夏「あ、今度はサンドイッチですか! ありがとうございます!」

楯無「うふふ♪ たーんと召し上がれ☆」

楯無(本当に美味しそうに食べてくれるなぁ…作った甲斐があったもんだわ)

楯無(何だか本当にこの子って…無意識のうちに女の子を喜ばせる能力に長けているというか)

楯無(…まぁそれでも嬉しいんだけどね)

楯無「あ、一夏くん、ちょっと待って。ご飯粒がついてる」スッ

一夏「え?」


ヒョイッ パクッ


一夏「!?」

楯無「んふふー♪ ご馳走さま」

一夏「い、いきなりビックリさせないでくださいよ…」

楯無「がっつり食べないでって忠告を聞かない子が悪い。
   まぁ美味しそうに食べてくれるのは嬉しいけどさ」

一夏「は、はい…」

楯無「…一夏くんの味がした」

一夏「いぃ…!?」

楯無「えへへ♪」

一夏(な、何だこの可愛い楯無さん…!?)ドキドキ

楯無「はい、どーぞ。今度は中華をメインによそってみたわ」スッ

一夏「は、はい…///」モグモグ

楯無「あ、あれ…? ごめん、もしかして中華嫌いだった?
   なんかあまり箸が動いてないけど…」

一夏「い、いえ! そんなことは!」ガツガツ

楯無「あ、だからそんなにがっついちゃ―――」

一夏「―――!! げほっ、ごほっ!」

楯無「あーいわんこっちゃない。ほら、お茶」スッ

一夏「す、すいません…」

楯無「もぉー。本当に人の話を聞かないわねー」サスサス

一夏「うッ…(背中を擦られているだけなのに…何でこんなにドキドキするんだ…///)」

楯無(うーむ…こんなにアップアップしてる一夏くんを見るのも面白いけど、何か物足りないわねぇ)

楯無(…そうだ。ここで>>354でもしてみるなんてどうかしら?)


1.アーンで食べさせる
2.膝枕
3.その他(自由安価)

口移し

楯無「まったく。食べてくれるのは嬉しいんだけど、マナーくらいは守ってほしいわね」

一夏「め、面目ない…」

楯無「しょうがないなー。じゃ、私が食べさせてあげる」

一夏「え?」

楯無「危なっかしくて見てられないんだもん。
   だからちゃんとゆっくり食べられるように、私が一口一口食べさせてあげるわ」

一夏「い、いいですよ。恥ずかしいですし…」

楯無「文句言わないの」

一夏「は、はい…」

楯無「しばらく一夏くんは手を使うの禁止ね」

一夏「はい…(ま、またあーんかな…? 流石にここでそれは恥ずかしいんだが…)」


パクッ


一夏「え」

楯無「はい、ろーぞ」

一夏「」

一夏(な、何だこれ…楯無さんがだし巻き卵を咥えながら待っている…?)

一夏(は、箸で取って食べろってことかな?)スッ


ガシッ


一夏「え…」

楯無「らーめっ」

一夏「え…」

楯無「て、使うの禁止♪」

一夏「なぁッ!?」

楯無「んふふ♥」

一夏(ちょ、ちょっと待ってくれよ…!? こんな、手を握られてる状態で食べろって…そんなの、出来るわけ――)

楯無「はやくたべて♥」

一夏「うぅッ…!?」

一夏(ま、まさか…このまま、口で…!?)ドキドキ

楯無「……」

一夏「…///」スゥゥ…


パクッ


一夏「…///」モグモグ

楯無「んふふー♪ よくできました♥」

一夏(あ、味がまるでしない…///)

楯無「どうかな? 美味しい?」

一夏「…た」

楯無「ん?」

一夏「楯無さんの…味がします…」

楯無「なぁッ///!?」ボッ

一夏(な、何言ってんだ俺は!?)

楯無「ま、まったく…/// 意趣返しのつもり?」

一夏「そ、そんなつもりは…///」

楯無「不意打ちすぎだわ…ビックリしたじゃない」

一夏「す、すいません…」

楯無「まったく…。そんな悪い子には、次は煮豆ね」

一夏(お、おいおい…! 煮豆なんて小さいものを口でなんて、本当にキスしちまうじゃ―――)


ポトッ


一夏「え」

楯無「ひゃい」

一夏「」

一夏(こ、今度は舌の上に乗せられた!?)

一夏「え…ちょ、楯無さん…?」

楯無「はやふ」

一夏(は、早くって…! 何考えてんだ!?)

一夏(そんな出された舌の上の煮豆を口でなんて…し、舌にキスしちまうじゃないですか…!?)

一夏(そ、そうだ…唇で吸い出すようにすれば、あまり恥ずかしい思いをしなくてすむぞ!
   そうと決まれば、早く食べて―――)


クイッ


一夏「なぁ!?(く、口の中に逃げられた!?)」

一夏(ま、まずい…! 吸い出せない! 口の中の舌の上に煮豆が…!?)

一夏(こ、これを取るには……)

一夏(~~~~~~///)


ニュルッ…


楯無「…♥」

一夏「んはぁ……んむぅ…」

楯無「んん…♥あむぅん…♥♥」

一夏(く、くそ…! 下で取ろうとするたびに、煮豆が逃げる…!)

一夏(煮豆を取ろうとしているだけなのに…! これじゃまた、あのキスをしてるみたいじゃないか…!)

一夏(し、しかも煮豆の甘い風味が口の中に広がって…なんか、すごくクラクラする…)

楯無「……」


チュゥゥ


一夏「!?」

楯無「んー♥」ポトッ

一夏「!!??」ゴクン

一夏(い、いきなり普通にキスしてきたかと思えば…煮豆を口移しされた…)

一夏(び、ビックリして飲み込んでしまった…///)ドキドキ

楯無「あらあら、飲み込んじゃったか。お行儀の悪い子ね」

一夏「え、えぇ…」

楯無「まぁいいわ。次に行きましょうか」

一夏「ま、まだやるんですか!?」

一夏(これ以上は…色んな意味で胃に悪い…!)


ざわざわ…がやがや…


一夏(…案の定周りからすごい目で見られてる…恥ずかしいだが…///)

楯無「はい、今度はタコさんソーセージ♥」

一夏(な、何で意に介さないんでいられるんだこの人…)

一夏(往来の広場でこんなことして…こ、これじゃまるで…)

一夏「…///」

………
……


楯無「ふぅー予想以上に時間かかっちゃったわね」

一夏(…結局全部食べさせられてしまった)

楯無「もぉー。一夏くんてば途中から全然食べてくれないんだもん。
   ちょっと悲しくなっちゃったわ」

一夏(恥ずかしすぎて…完全に食欲が失せてしまったので…)

楯無「…きいてるの?」

一夏「は、はい…すいませんでした///」プイッ

楯無「これじゃ回れるのはあと1つか2つくらいねー。
   どっか行きたいところとかある?」

一夏「い、いえ…特には…」

楯無「そっか。じゃあ次は、>>364に行きましょう」


1.深海魚コーナー
2.海のトンネル
3.海の幸のコーナー
4.海の動物ふれあい場
5.土産物屋
6.アシカ&イルカショー



≪海のトンネル≫

楯無「ここの目玉の1つ、海のトンネルにやってまいりました!」

一夏「す、すごい…こんな長いエスカレーター、初めてです」

楯無「うちのアリーナぐらいある超巨大な水槽の中に、真ん中を突っ切るように設計されてるそうよ」

一夏「すごいな…エスカレーターで昇りながら、間近で魚たちを見られるわけですね」

楯無「しかも平面からじゃなくて、前後左右上下、どっからでも見られるのがいいわよね。
   本当に海の中にいるような気分が味わえる…ってパンフレットに書いてあるわ」

一夏「じゃあ、行ってみましょうか」



一夏「うわぁ…こ、これは壮観だ…」

楯無「本当に…大きい魚、小さい魚の群れ、それに亀やマンタインとかも泳いでる…」

一夏「その泳いでる姿をこんな所から見られるなんて…何だか感慨深いですね…」

楯無「そうね…」

一夏「すごいな…浦島太郎にでもなった気分だ」

楯無「今は昇りだから、竜宮城から帰ってくる方だね」

一夏「あはは。そうですね」

楯無「…ねぇ」

一夏「はい?」

楯無「浦島太郎ってさ…どんな気持ちだったのかな」

一夏「え…?」

楯無「すっごく竜宮城で楽しい思いをしてさ。それで、名残惜しいままに帰っちゃって」

楯無「きっと…海底の方を振り返りながら、水面へ上がっていたんじゃないかな」

一夏「…そうかもしれませんね」

楯無「…楽しかったのも、もうすぐ終わっちゃうね。
   何だかそう思うと、寂しい」

一夏「……」

楯無「あ、あそこ見て一夏くん」

一夏「ん…? あ、あれは…何かでみたことありますね」

楯無「あれはジュゴンだよ」

一夏「あぁー。何かテレビとかよく見ますね」

楯無「ジュゴンってね。すごく優しい動物なの。
   仲間同士の絆が強くて、一匹が傷つくと他の群れも助けるんだって」

一夏「へぇ…」

楯無「…何だか一夏くんに似てるね」

一夏「え、えぇ…俺はあんなに太ってないですよ」

楯無「あははは。確かに鈍感なところは似てないや」

一夏「?」

ギュッ

一夏「あ…」

楯無「一夏くん…」

楯無「すごく…綺麗だね」

一夏「…はい」

楯無「…楽しかったね」

一夏「はい…」

楯無「…もうそろそろ、終わりかぁ」

一夏「…楯無さん」

楯無「んー?」

一夏「浦島太郎は…結局また竜宮城に戻ることは出来ませんでしたけど…」

一夏「俺たちは、また行きましょう?」

楯無「…いいの?」

一夏「はい、勿論です」

楯無「うふふっ。じゃあ約束ね。今度は一夏くんの奢りで」

一夏「え、えぇ……」

楯無「じゃあ最後に…>>369に行きましょう!」

1.深海魚コーナー
2.シーサイドチャペル
3.海の幸のコーナー
4.海の動物ふれあい場
5.土産物屋
6.展望台



≪展望台≫

一夏「こんな所まであるなんて…」

楯無「ここの展望台は灯台も兼ねているからね。
   ここからの眺めは一見の価値ありよ」

一夏「すごいなぁ…何だか水平線の…そのまた先まで見渡せそうだ」

楯無「夕日が眩しいね…」

一夏「そうですね…でも…」

楯無「うん…もう、沈みそう…」

一夏「……」


『まもなく閉館の時間です。まだ残っているお客様は、速やかにお帰りの準備を。
 本日は当館をご利用いただき、まことに―――・・・・…』


一夏「…みんな、帰っちゃいましたね」

楯無「そうね…一面が見渡せるところに2りだけで…。
   まるで、この世の終わりに取り残されたみたい」

一夏「ぶ、物騒なこと言わないでください…」

楯無「あははは」

楯無「一夏くん」

一夏「はい?」

楯無「今日はありがとう」

一夏「い、いえ。こちらこそ」

楯無「今日は、楽しかったよ」

一夏「俺もですよ。また行きましょう?」

楯無「うん、でもね」

一夏「ん?」

楯無「私…こんな風にゆっくり遊んだの初めてかもしれないから」

一夏「え?」

楯無「小さいころから対暗殺部隊の特訓ばっかりだったし、
   ロシアの代表操縦者になってからは規則やら訓練やらで、もう色々と息を付く暇もなかったよ」

楯無「生徒会長になって、虚ちゃんや本音ちゃんたちとわいわいやってはいたけど…。
   でも、こうして年頃の女の子らしくできたの、初めてかもしれない」

一夏「……」

楯無「だから…本当にありがとうね、一夏くん」

一夏「…本当は、普通の女の子らしく遊びたかったんですか?」

楯無「そういうわけじゃないよ。更識家の当主も代表操縦者も生徒会長も、
   色々と責任は大きいけどそれなりに楽しくやらせてもらってる」

楯無「だから自分のしてきたことや自分の選んできたことに後悔はないけど…。
   でも、今日初めて普通の女の子みたいなことしてみて…すごく、楽しかった」

楯無「…未練がないっていったら嘘になるかもしれないけど、今までの私も充分好きよ」

一夏「……」

楯無「だから今日一日付き合ってくれて、また来ようって言ってくれて、嬉しかった」

一夏「楯無さん…」

楯無「あはは…何だか湿っぽくなっちゃったわね」

一夏「…俺で良ければ付き合いますよ。それで今度は、皆も呼びましょうよ」

楯無「そうだね。きっと、皆が楽しい」

一夏「ええ。絶対楽しいです」

楯無「うん…でもね」

一夏「ん?」

楯無「君がいると…ううん、今日は君だけがいてくれて…楽しいだけじゃなかった」

一夏「え……」

楯無「君といっぱい色々なところ見て、はしゃいで、綺麗だねって言ったりして…」

楯無「ふざけあって…ドキドキして、約束してくれて…」

楯無「それだけの事なのに…思い出すだけで、こんなに幸せになれるの」

一夏「あ…え、えぇ…!?」ドキッ

楯無「だから…今日の一夏くんには本当に感謝してるの。
   大切にしたい…普通の女の子らしい私の、思い出までくれたから」

一夏「え…た、楯、無、さん…!?」ドックンドックン

楯無「でも…これは私の我がままになるかもしれないけど…出来るなら、もっともっと色んなことしたい」

一夏「え…」

楯無「遊園地とか、映画館とか、買い物とか…そんなところを見たい。
   他でもない一夏と、一緒に歩いてみたい」

一夏「―――ッ!!」ドクンッ!

楯無「だから、その…もちろん、水族館ももう一回行きたいけど、その…。
   出来るなら、これからも付き合ってほしいの///」

一夏(な、何だ…!? 楯無さんの顔が、赤くなってる!?
   ゆ、夕焼けのせい……なの、か…!?)

楯無「だ、だからつまりね、その…わ、私が言いたいのは…///」カァァ


???「ちょっと待ったー!!」

一夏「!!??」

楯無「!!??」


※誰?
>>375
1.簪
2.その他(ヒロイン指定)
3.気のせい

3

『あ、あんた! 私が大事に取っておいたプリン何食べてんのよ!』

『いいじゃない別に~。もうそろそろ閉館なんだし~』

『あ、あんたねぇ~! そのプリン買うのに私がどれだけ並んだと思って…
 って、ちょっとあんた、何か光ってない?』

『え…あ、あぁ! このランプは…!?』


一夏「……」

楯無「……」


『し、失礼しました…まだ館内にいらっしゃるお客様は、速やかにお帰りの準備を…。
 そ、それと館長…ごめんなさい…』ブツッ


一夏「…くすっ」

楯無「あはははは…」

楯無(やられたなぁ…まさかこんな邪魔が入るなんてね…)

楯無(…今日のところは引き上げかしらね)

楯無「さぁて、そろそろ帰りますか。アナウンスも入ったことだし」

一夏「…楯無さん」

楯無「んー?」

一夏「さっき、何て言いかけたんですか?」

楯無「…さぁね」

一夏「お、教えてくださいよ…気になるじゃないですか」

楯無「教えてあーげない♪」

一夏「えぇ…」

楯無「んふっふっふ。気になるならば、自分で気づくことね」

一夏「そ、そうですか…」

楯無「そういうこと。さっ、帰ろ?」

一夏「待ってください」

楯無「んー?」

一夏「俺からも、いいですか?」

楯無「え?」

一夏「俺も…今日一日貴女と遊べて…楽しかったです」

楯無「う、うん」

一夏「いっぱい見て回って、すごく色々な話を聞いて…俺の知らない楯無さんの一面とか見れて…良かった」

楯無「え…///」ドキッ

一夏「何か、その…いつもと違う楯無さんを見て…すごくドキドキしてました」

一夏「今日も色々と振り回されたりしたけど…でも、不思議と落ち着いていました」

一夏「何だか貴女にからかわれたり、笑われたりすると…困ることもあるけど、温かかった。
   心地よくて…幸せな気持ちになれた気がするんです」

楯無「あ、う…///」ドキドキ

一夏「ここ最近…まぁ死にかけもしましたけど、でも貴女は俺を気遣ってくれていたのが分かって…」

一夏「キスとか色々やりましたけど…何だか、いつの間にか貴女の事ばかり考えていた気がします」

楯無(う、嘘、でしょ……え、これって…!?)ドックンドックン…

一夏「…今日は本当に楽しくて、嬉しかった。
   俺も貴女といれて…貴女が傍にいてくれて、良かったと感じます」

一夏「きっと箒たちと行っても楽しいんだけど…でも、貴方といると楽しいだけじゃない。
   貴女と…貴女がいるとすごく落ち着けて…温かい気持ちになれる」

楯無「あ…」トクン…

一夏「だ、だから…俺からも、お願いします」

一夏「まだまだ俺はヘナチョコで…貴女よりも全然弱いかもしれないけど…。
   で、でもそれでも…こんな俺でよければ…俺も、貴女と色々なところに行ってみたい」

一夏「色々なところに行って、色々なことをして…。
   2人で思い出を…作っていきたいと思います」

一夏「そして…キスだって、それ以上のことだってしてみたい」

楯無「―――ッ!!!」



一夏「俺は……貴女が好きです、更識楯無さん」



楯無「―――」

一夏「……」

楯無「」

一夏「…///」

楯無「」


楯無「~~~~~~~~~///」ボボボンッ


一夏「う、うわぁ!? 大丈夫ですか!? 急に頭が噴火しましたよ!?」

楯無「ご、ごご、ごめん…! な、ななななんかあまり、の、急展開ぶりに、ショ、ショート、しそうで…///」アタフタ

一夏「い、いきなりですみません…」

楯無「え、えっと…」

一夏「……」

楯無「す、好き、なの…? 私が?」

一夏「……」

一夏「…はい」

楯無「~~~~~~~~///」カァァァァァ…

楯無「ちょ、ちょっと待ってよ…ま、まさか、こんな、えぇ…」アタフタ

一夏「……」

楯無「こ、こんなことって…予想外過ぎるよ…。不意打ち過ぎてショック死しそうよ…」オロオロ

一夏「……」

楯無「で、でも…まさか、一夏くんが、そんな…///」モジモジ

一夏「やっぱり…」

楯無「じ、じつは、私も……って、え?」

一夏「俺がこんなこと言っても…迷惑ですよね?」

楯無「なぁッ!?」

一夏「すみません…だって楯無さんに、俺なんかが釣り合うわけ…なかったんですから」

楯無(わ、忘れてた!! 私の好きな人は、宇宙一の唐変朴オブ唐変朴ズだってことを!!)

一夏「ごめんなさい…忘れてください…」

楯無「ま、待ちなさい!!」

一夏「え…」

楯無「まだ女の子からちゃんとした返事も聞かないで…逃げないでよ! 男でしょ!!」

一夏「ッ!」

楯無「さっき言おうとしたこと…自分で気付けって言ったけど予定変更! 今ここで言ってあげるわ!!」

一夏「え……」

楯無「よ、よく聴きなさい!! わ、私は……」

一夏「……」


楯無「私は……>>384!!」

一夏君のことが大好き

楯無「私は…もっと一夏くんと一緒にいたい!!」

楯無「色んな場所、色んなこと、色んな思い出、全部、一夏くんと彩っていきたい!!」

楯無「き、キスだって…普通のとかしたいし…その他にもしたいことがたくさんある!!」

一夏「……」

楯無「確かに君はまだまだ弱い! でも、私よりも絶対に強くなれるよ!!」

楯無「私はそれを見守ってあげたい! 傍にいて君を支えて…いつか君に支えられて、私も強くなっていきたい!!」

楯無「そして叶うなら…先輩と後輩じゃなくて…もっと特別な関係として…一夏くんと生きていきたい!!」



楯無「だって私も……一夏くんのことが大好きだからっ!!!」



一夏「―――!!!」

楯無「はぁ…はぁ…はぁ…」

一夏「た、楯、無さん…本当、ですか…?」

楯無「~~~~~~~ッッ!!」カァァァァァァ…


ドゲシッ


一夏「いだぁ!?」

楯無「こ、ここ、ここまで言わせてそんな台詞言えるなんて信じられない!!」

一夏「だ、だって…信じられなくて……」

楯無「私が今日の日のためにどんだけ気合い入れてると思ってんのよ!
   この服だってそうだし、お弁当も…た、食べさせた時だって…」プシュゥゥゥゥ…

一夏「い、いや…あれもいつもの悪ふざけかと…」

楯無「だからってあそこまでしないわよこのドテナスビ!!」

一夏「ど、ドテナスビって…」

一夏(お、俺のために…そこまでしてくれたのか…)

楯無「あぁもう、どうして本当にこう鈍感なのかしら…」

一夏「す、すいません…」

楯無「…ねぇ」

一夏「はい?」

楯無「本当に…本当に私が好き?」

一夏「……」


ギュッ


楯無「きゃっ…///」

一夏「あ、あそこまで言わせておいて…それはないでしょ」

楯無「そ、そうだね……でも」

一夏「ん?」

楯無「…簪ちゃんとか箒ちゃんとかは、いいの?」

一夏「はい?」

楯無「……」

一夏「なんであいつらの名前が出てくるんですか?」

楯無「…いいから答えて」

一夏「え、えぇー…うーん…」

楯無「……」

一夏「…まぁ箒は昔から見知った仲ではあるからそれなりに楽しいけど…。
   でも、恋愛とかそういう風に考えたことはないですね」

楯無「……」

一夏「簪も…放っておけないっていうか、守ってあげたくはなりますけど…。
   それも、好きとかそういうのとは違います」

楯無「…そっか」

楯無「でも…簪ちゃんとはキスしたのに?」

一夏「そ、それは…まぁ、そうですけど……///」

一夏「…上手く言えないけど、やっぱり違います。簪とのキスは…それなりにドキドキしましたが、
   けど、やっぱり何か違うと思いました」

楯無「え…」

一夏「簪としてるときは…何というかすごく落ち着いてた気持ちが強くて…。
   でも、楯無さんとしていた時は…すごくドキドキするし、頭が焼けそうになって…」

一夏「それに…すごくふわふわするんです。何だか…幸せの陽だまりにいるような」

楯無「ッッ///」

一夏「だから俺はきっと…楯無さんじゃなきゃダメだって…そう、気付いたんです」

楯無「…そっか///」ズイッ

一夏「え―――」


チュゥ


一夏「!!??」

楯無「―――」

楯無「……」

一夏「……」


スッ


一夏「あ…」

楯無「…どうかな?」

一夏「…はい。すごく、満たされます。何だか頭の中が白い…甘いもので満たされていくような」

楯無「ふふっ、私もだよ。すごく…幸せ」

一夏「…はい」

楯無「…やっと普通にできたね」

一夏「そ、そうですね…」

楯無「それで…やっと、言えた。今まで、いっぱい抑えてきたから…」

一夏「?」

楯無(簪ちゃん…ごめんね…でも、やっぱり私は一夏くんが好き。大好き)

楯無(でも、私は貴女の気持ちを踏みつけてまで彼と結ばれた訳じゃない。
   そうならないって、私を信じてくれるって貴女が言ってくれたから)

楯無(だから私はここまで…勇気を出せた。簪ちゃんは…私を救ってくれた。
   本当に大好きな、私の妹だから…)

楯無(これからも簪ちゃんとは仲良くなりたいから…。
   簪ちゃんが助けて欲しかったり困っていたら、私は命に代えても貴女を守る)

楯無(きっと、簪ちゃんなら大丈夫…。だから私…もっと素直でいいよね?)

楯無「…一夏くん」

一夏「はい?」


楯無「…大好きっ♥」chu☆


~happy end~

つーんでやっとこさ終了。お前らお疲れそんでありがとう
楯無さんのガチエロらぶらぶせっくす書きたかったけど、安価で出てないからしょうがないよね(ボソッ
お疲れ様でした。じゃあの

まぁ案の定というかそれなりに需要はあるようで安心した
だが残念ながら決めるのは俺ではなく安価だ。
というわけで最後の安価

>>405-430の範囲内で1文字ずつレスをし、
『楯無さんは最強かわいい』完成でエロパート突入
ただしこの11文字11レスの中に同一idが3回重複したら無効
(つまり、1人2回まで文字を入れることができる)



あ、はいすいませんおはようございます…まさか成功するとは思わなんだ…
うんまぁ安価は絶対なので書くけどちょっと書き溜めてから少しずつね
しゃーなしで今日の夕方にちょっと導入いれるけども。
つーんでもうちょっとだけ続くんじゃ
じゃあの

≪週明け:楯無の寮室≫

簪「…そっか」

楯無「……」

簪「一夏は…お姉ちゃんを…」

楯無「…うん」

簪「……」

楯無「…ごめんね」

簪「…謝らないで。選ぶのは、一夏だから。一夏が好きなのは…私じゃなかった」

簪「…それだけ、だから」

楯無「……」

簪「…でも」

楯無「ん…?」

簪「お姉ちゃん…1つだけ、お願いがある…」

………
……


≪後日:生徒会室≫

一夏「なッ…///」

簪「…///」

楯無「……」

一夏「お、おいおい…いきなり呼ばれてみれば…び、ビックリさせんなよ…」

一夏(この間告白したのだって初めてなのに…まさかすぐ後に告白されるなんて…)

一夏(し、しかも…俺の好きな人の、実の妹から…)

簪「……」

一夏「…簪」

簪「…ッ」ビクッ

一夏「そ、その…あ、ありがとうな。ここ、こんな俺を…そんな風に思ってくれて…///」

簪「~~~~///」

一夏「…でも、ごめん。お前の気持ちには応えられない。
   俺には…好きな人がいるんだ」

簪「…そう」

一夏「だから、その…ごめんな」

簪「…いいよ。私、嬉しかった」

一夏「え…?」

簪「一夏が、ちゃんと私の気持ちを聴いてくれたから…」

簪「一夏が誰を好きでも私は構わない。私の気持ちと向き合って決めたことなら…それでいい」

簪「だから…ありがとう、一夏」ニコッ

一夏「あ、あぁ…」

簪「…一夏」

一夏「ん?」

簪「お姉ちゃんを…よろしくね」

一夏「なッ…!?(し、知ってたのか…まぁ不思議じゃないけど…)」

簪「でもそっか…一夏、お姉ちゃんを…」

一夏「…ああ。俺は、楯無さんが好きだ」

楯無「…///」

簪「…ねぇ」

一夏「ん?」

簪「もし仮に…お姉ちゃんよりも前に私に会っていたら…私を、好きになってくれた?」

一夏「……」

楯無「……」

一夏「…ならない。それでも俺はきっと、楯無さんを選んでた」

一夏「人を振り回して困らせるけど天真爛漫で…何をやらせてもすごいけど意外に子供っぽいところとか、弱い所とかがあって」

一夏「そんな女性を…いつの間にか、好きになってたから」

楯無「……」

簪「…そっか」ツー…

一夏「あ……」

簪「また…お姉ちゃんに、勝てなかったなぁ…」ポロポロ

楯無「……」

簪「やっど…みづげられだど…ひっぐ…おもっだのに…。
  ぜっだいに、うぅ…まげら゛れな゛いもの゛…でぎだ、のに…えっぐ…」

一夏「かん、ざし…」

簪「ごめん…ごめん、ねぇ…ながないってきめだのに…ぐす…やっばり、がなじいよぉ……」

一夏「か、簪……泣くな―――」スッ


楯無「一夏くん!!!」


一夏「―――!!??」ビクッ

楯無「振った男が中途半端な情けをかけないで。そんなの優しさじゃない。ただの虐めよ」

一夏「あ……」

簪「…お姉ちゃん、やっぱりズルい。こんな時くらい、一夏に優しくさせてくれない…」

楯無「……」

簪「…でも、そうだよね。ここで一夏に触れられたら私…きっと、壊れちゃうから…」

簪「だから……えっぐ…あ、あり、がどぉ……おねえぢゃぁん……」ボロボロ

楯無「……」

楯無「簪ちゃん…」


ギュゥッ…


簪「あ…うぅ……」

楯無「…今は泣きなさい。悲しいのも悔しいのも、全部私にぶつけてちょうだい」

楯無「貴女は絶対に立ち上がれるから…でも今は思い切り泣いて、何もかも吐き出しなさい」

楯無「人間ってのは……立ち上がれるから、強くなるんだから」

簪「う゛ん……ぐすっ……うん…!」

簪「わだし…ぜっだいに、だぢ、なお゛る、がらぁ…ひっぐ…づよぐ、うぅ、なる、からぁ…!」

簪「ぜっだいに、いぢがよりも、すでぎなひど……みづけるがらぁ…!」

楯無「…うん」ツー…

簪「ありがどぉ…おねえぢゃぁん……じあわぜに……ひっぐ、なっで、ね…?」

楯無「うん…うん……!」ポロポロ…

簪「いぢがなら、ぎっど、だいじょうぶ、だがら…だ、だが、らぁ……えっぐ…」

楯無「うん…あり、がどぉ……がんざし、ぢゃん……」ポタ…ポタ…

軽くお風呂入ってくる
で、ちょっとド忘れしちまったんで聞きたいんだけど、虚さんって一夏のことなんて呼ぶっけ?

簪「だ、だめ、だよぉ…おねえぢゃんが、ないぢゃ…ひっぐ……」

楯無「あはは…かんざし、ちゃんも…ぐすっ、ひどい、かおよ…?」

簪「だめ、なのに…わ、わらっで、いようっで、ぎめだのに……うぅ…
  な、なの、に゛……おねえぢゃん、まで、ないぢゃ…ぅっぐ…」

楯無「ないだっで……いいじゃない……おんなのこ、なんだよ…?」

簪「あはは…そうかも、しれないね……あははは……」

楯無「ふふっ……ふふふふふふ……」

一夏「……」

簪「ありがどぉ、おねえぢゃん……だい、すきぃ……ぐすっ」

楯無「わだしも…わだしも、えっぐ、だいずぎ、だよ、かんざしちゃん…!
   ほんどに゛…あなだが、いもうどで、よがっだぁ……!」

簪「おねえ、ぢゃん、う、うぅ…」

楯無「う、うぐ…ぐすっ…」


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………

………
……


一夏(その日…楯無さんと簪は、抱き合って泣いた)

一夏(鼻水と涙で顔がくしゃくしゃになりながら…互いを互いの水分で濡らしながら泣いた)

一夏(簪は悲しさと、姉の思いやりの温かさに。楯無さんは、妹からのもらい泣きと感謝で…)
   二人が声をあげて哭く姿は…この世で一番美しい姉妹なんだと思えるほどだった)

一夏(さんざん泣いたあとに見せた簪の笑顔は……おそらく、一生忘れることはできないだろう)

一夏(そして簪と別れて楯無さんと2人きりになった時…楯無さんはまた泣いた)

一夏(一杯の嬉しさと幸せと、ほんの少しの申し訳なさが混ざって溢れて…俺の胸で泣きだした)

一夏(尊敬する先輩の体が一層小さく見えて…俺は泣いている間、ずっと楯無さんを撫で続けていた)

一夏(泣いてスッキリしたあとはすっかりいつもの楯無さんに戻っていた。
   またからかわれたりちょっかいを出されたりした)

一夏(…まぁ、いつもと違う所は、その後にキスしてくれたことなんだが///)

一夏(その後もまぁ箒やらセシリアやらかと何故か殺されかけそうになった。ラウラに至ってはisまで使って
   ガチで俺と楯無さんに攻撃してきた…まぁ楯無さんに返り討ちにあったが)

一夏(とにもかくにも、俺たちはこうして恋人同士になった)


………
……


≪後日:生徒会室≫

楯無「……」カリカリ

一夏「……」モクモク

虚(だいぶ見慣れているはずなのに…未だにこの空気に戸惑いを隠せない…)

一夏「楯無さん。予算会議で配布する資料の作成、終わりました。確認してください」

楯無「ご苦労様。ちょっと確認するわね」スッ

楯無「…うん、これでいいわ。じゃあこれの人数分コピー、よろしく」

一夏「はい」

虚(お、お嬢様が……普通に真面目に仕事をこなしてらっしゃる!?)

虚(い、いや、もちろん普段から真面目にはしていたんですが…
  一夏くんが入ってからは破天荒な振る舞いが多かったのに…)

一夏「楯無さん、そろそろ一息ついてください。お茶淹れました」コトッ

楯無「ありがと一夏くん。戴くわ」コクッ

虚(あぁ…一夏くんもすっかり副会長が板について…)

虚(これが…本来あるべき生徒会の姿なのね…!)ホロリ

一夏「……」カタカタ

楯無「……」サラサラ

虚(…けれどこの違和感はなんでしょう? お嬢様と一夏くんが恋仲になってから、何か変だわ)

虚(何というか…すごく、大人しすぎるというか…。
  てっきりお嬢様のことだから、公衆の面前でも構わずにイチャつくと思っていたのに…)

虚(って、何考えているのかしら私は…。こんな不敬なことを…)

楯無「よしっ、こんなとこかな。じゃあ本音ちゃん、虚ちゃん、一夏くん、今日の反省会するよ」

一夏「はい」

本音「は~い」フリフリ

虚「は、はい…(まぁ…いいの、かな…?)」

………
……


本音「お疲れ様でした~」

楯無「お疲れ様。明日もよろしくね」

一夏「お疲れ様、のほほんさん」

虚「あれ? お嬢様と一夏くんは、まだ帰らないんですか?」

楯無「うん。この間のアンケートが集まったから、その整理をしてから帰ろうかと思ってね」

虚「そ、そんな…!? 仕事があるなら言ってください! 手伝います!」

楯無「いいわよ。大した仕事じゃないんだから。2人いれば充分」

虚「で、でも…!」

楯無「大丈夫よ。すぐ終わるから。ありがとう、虚ちゃん」

虚「……」

虚「…分かりました。でも、無理はしないでくださいね」

楯無「うん、ありがと。お疲れ様」

一夏「お疲れ様でした」

虚「え、ええ…お疲れ様でした(あ、あれ…何でしょう…やっぱり違和感が…)」

………
……


楯無「……」ガサガサ

一夏「……」トントン

楯無「……」

一夏「……」

楯無「…さて」スクッ


スタスタ
ガチャッ


楯無「これでよしっと……」

楯無「いーっちかくーん♥」ピョーン


ダキッ


一夏「おっとと…あ、相変わらず変わり身早すぎですよ…」

楯無「んっふっふー♪ やっぱり一日の最後は、一夏くん分を摂らないとね!」スリスリ

一夏「い、一夏くん分って…」

楯無「やっと2人きりになれたね」

一夏「まったく…普段はちゃんと仕事してるのに、2人きりになるとすぐこれなんだから…」

楯無「なーによー。一夏くんが言い出したことでしょー。
   公私の区別はちゃんとつけましょう、ってさー」ブー

一夏「い、いや、まぁ、そうですけど…」

一夏(だからってここまで器用にスイッチ切り替えられると戸惑うんですよ…。
   やることが極端すぎです、楯無さん…)

楯無「だから今の私には……一夏くんにイチャつく権利があるのだっ!」ギュッ

一夏「うぉ!? つ、強く抱き着かないでくださいぃ…///」

楯無「だが断るッ! イチャつかせなさい!」ギュゥゥッ

一夏「あ、あぁもう…好きにしてください…」

一夏(まぁいいんだけどな。あぁ、これは惚れた弱みって奴か…)

とりあえずここまで
続きはキリのいい分まで書き溜めたらね
じゃあの

楯無「ぬふふふ~♪ やっぱり一日に一回はこれをやらないとね☆」ムギュゥゥ

一夏「うわぁ!? ちょ、だからそんなに引っつかないでくださいってば!」

楯無「そんなこと言わないでぇ♥ これをしないと、明日も頑張れないから★」

一夏「だ、ダメですよ! いいから離れてください!」

楯無「……」ギュゥゥゥ

一夏「た、楯無さん…? どうしたんですか、急に黙って」

楯無「一夏くんさぁ…」

一夏「はい?」

楯無「最近、冷たくない?」

一夏「え?」

楯無「だってせっかくの2人きりの時間なのに…そんなにつっけんどんにしなくてもいいじゃない」

一夏「そ、そんな! 別に突き放したりなんて…」

楯無「してないっていうの? そんなに私に抱きつかれるのが嫌?」

一夏「そ、そんなわけ…ただ、こういた場所でそういうのは控えてほしいだけです!」

楯無「デートだってあんまりしてくれないし…」

一夏「いや、結構しましたよ!? 映画館とか買い物とか、水族館だってもう1回行ったじゃないですか!」

楯無「まぁそうだけどさ…でも幾らなんでも学園ではその態度、ってなんか露骨すぎない?」

一夏「そ、それは…」

一夏(し、仕方ないでしょ…! こっちだって色々と事情があるんですから…!)

一夏「と、ともかく! ちゃんと節度を弁えてもらわないと困るんです!
   楯無さんは普段から欲望に忠実すぎますから!」

楯無「……」

一夏「楯無、さん…?」


ギュゥゥゥ


一夏「はぅ…ッ!?」

楯無「一夏くん」

一夏「は、はい…?」

楯無「私のこと、好き?」

一夏「はい? な、何で今さらそんなこと…」

楯無「いいから」

一夏「え…」

楯無「……」

一夏「…好きですよ。当り前じゃないですか」

楯無「…いや」

一夏「え…?」

楯無「言葉だけじゃなくて…ちゃんと体で表してくれなきゃ嫌だ」

一夏「なぁッ!?」


グィィィィィ


一夏「うぅ…ッ!?」

楯無「だって私も…好きなんだもん」

一夏「―――ッ!!」ドキッ

一夏(や、ヤバい…! 久しぶりにそんなこと言われて…し、しかもこんな密着状態で…!)

一夏(そ、そんなこと言われちまったら…!)


ビンビン


一夏「……///」

楯無「……」

一夏「……」

楯無「…一夏くん」

一夏「は、はい…」

楯無「なんでこんなところにテントが張ってあるのかな?」

一夏「そ、それは…」

楯無「…確かに体で表して欲しいって言ったけどさ」

一夏「ち、違いますよ! これは生理現象みたいなもんですから!」

楯無「まったく…せっかくいいムードだったのに台無しよ」


グニッ


一夏「うわぁ!?」

楯無「だーれが欲望に忠実だって?」サスサス

一夏「た、たて、なし、さん…! ささ、触らないで、ください…!」

楯無「だーめ。ドライな反応した罰よ」

一夏「だ、ダメですよ…! こんなところで…!」

楯無「こんなところで? じゃあベッドだったらいいのかな?」

一夏「なッ…///」

楯無「うふふ…♥ 私は全然オッケーだけどね」


モミモミ


一夏「あッ、うぅッ…!?」

楯無「すごい…硬くて熱い…ズボン越しでも脈打ってるのがわかるみたい…」

一夏「そ、そんなところをぉ…揉む、なんて…!」

楯無「…ねぇ」

一夏「は、はい…?」

楯無「そんなに嫌なら…何で本気で抵抗しないの?」

一夏「うッ…!?」

一夏(あんなこと言われた後で…そんなこと、出来るわけないじゃないですか…!)

楯無「うふふ…優しいね一夏くんは。だから好きよ♥」

一夏「ぬ、ぐ…ッ///」カァァァ

楯無「ふぅッ☆」

一夏「ふわぁッ///」

楯無「あはははははは! そんな女の子みたいな声出しちゃって!」

一夏「た、楯無さん! 本当に自重してくださ―――」


カプッ


一夏「あぅ…ッ!?」


レロレロ…チュゥゥゥ…


一夏「や、やめ…! 首を、そんな…!」

楯無「んふふ…♥ ちょっとしょっぱいね」

一夏「う、ぐぅ…ッ!」

一夏(ま、まずい…! こんな状況じゃ…意識しちまう…!)

一夏(楯無さんの潤んだ瞳とか、シャンプーの匂いとか、絹のような柔肌とか…!)

一夏(普段から抑えちまっている分…過敏に反応しちまう…!)

一夏(だ、ダメだ…! これ以上は、本当に!)

楯無「…一夏くん」スッ

一夏「(み、耳元に顔を近づけて…また息でも吹き掛けるのか?)」




楯無「…大好き♥」ボソッ




一夏「―――ッ!!!」


ドクン…ドク…ドク…


楯無「え…」

一夏「あ、あぁ…(やっちまった……)」

楯無「い、一夏くん…?」

一夏「……」

楯無「もしかして…イっちゃった?」

一夏「……」

楯無「…言葉だけで?」

一夏「……」

楯無「あ、はは…そ、そっか…す、すごい匂いだね」

一夏「……」

楯無「え、ええと…一夏くん?」

一夏「…ちょっとほっといてください」

楯無「え…」

一夏「今…軽く自己嫌悪中ですから…」

楯無「あ…」

一夏(ああチクショウ…やっちまった…せっかく…せっかく我慢してたのに…)

楯無「一夏くん!!」


ギュッ…


一夏「え…」

楯無「ごめん…! 傷つけちゃってごめん…悪ふざけがすぎて、ごめん…!」

一夏「え、傷つけ…え…?」

楯無「ずっと怖かったの…! 拒否はしないでくれても…ひょっとしたら一夏くんは、私をウザがっているんじゃないかって…!」

一夏「あ…」

楯無「でも、私…どうしても我慢できなくて…一夏くんがいると、気持ちが溢れちゃうの…!
   今まで我慢してくた分、抑えられなくなっちゃうの…!」

楯無「だって私…本当に一夏くんが大好きだから…!!」

一夏「…ッ///」

楯無「だ、だけど…これからはちゃんと我慢するから! 悪いところ、直すからぁ…!」ジワッ

一夏「…ッ!」

楯無「お願い…お願いだから、嫌いに、嫌いにならないで…! お願いぃ…!」ギュゥゥゥ

一夏「……」スッ


ダキッ


楯無「あ…」

一夏「大丈夫です…楯無さん」

楯無「一夏、くん…」

一夏「俺が楯無さんを嫌いになるなんて…そんなわけ、ないじゃないですか」

楯無「ほ、本当…?」

一夏「勿論です。むしろそんなに不安にさせていたなんて…気付けなくてごめんなさい」

楯無「本当に? 無理、してない…?」

一夏「ていうか…逆なんですよ」

楯無「え…?」

一夏「俺が普段自制しているのは楯無さんがウザいとか全然そんなんじゃなくて…むしろ逆なんです」

楯無「どういうこと?」

一夏「何ていうか楯無さんとこういう関係になってから…日増しに想いが強くなっていくんです」

楯無「えッ…///」ドキッ

一夏「楯無さんと会う度…ジャレあう度…デートする度…そして、キスする度に…」

一夏「普段と違う楯無さんをいっぱい見ることができて…なんか、俺だけがそれを知ることができるってのがすごく嬉しくて…」

一夏「新しい貴女も普段の貴女もすごく愛おしくなって…それで、ますます好きになっていって…」

楯無「~~~~~~ッ///」カァァァァァァ…

一夏「だ、だから…何ていうかこれ以上熱が上がったら…絶対に俺、我慢できないんです」

一夏「いつかちゃんと貴女を守らないくらい強くならないといけないのに…。
   そんな子供みたいなこと、出来るわけないと思って…」

一夏「そ、それで…がっついて貴女に引かれちゃうのが…怖かったんです」

楯無「……」

楯無「…つまり私にこれ以上ドはまりするのが怖かったから、セーブしていたっていうの?」

一夏「は、はい…。でも、それで楯無さんを不安にさせていたなんて…俺、バカでしたね。すいません…」

楯無「……」


ポカッ


一夏「いでっ」

楯無「本当よ。大馬鹿よ大馬鹿。ここまで鈍感だなんて本当に呆れるわ」

一夏「た、楯無さん…ひょっとして、怒ってます?」

楯無「当り前でしょ。どれだけ私が怖かったと思ってるの?」

一夏「す、すいません…」

楯無「…でも、それは半分」

一夏「はい?」

楯無「もう半分は…嬉しい。すっごく、嬉しいの」

一夏「え…?」

楯無「一夏くんが私を避けていたわけじゃなくて…私を気遣ってくれいたってことが分かって」

楯無「何よりも私にどんどん惹かれていってくれてるってことが…本当に嬉しい」

楯無「私と同じなんだって…それが分かって嬉しいの」

一夏「…///」

楯無「だからね、一夏くん。もう少し、自分に素直になっていいんだよ?」

楯無「君が私を嫌いにならないのと同じように、私もそんなことくらいで君のことを嫌いになるわけないじゃない」

楯無「…確かに節度は大事だけどさ。でも、我慢しなくてもいいじゃない。恋人同士なんだもの」

一夏「あ、うぅ…///」

楯無「それに一夏くん、私にどんどんはまるのが怖いって言うけどさ」

一夏「は、はい?」

楯無「私はとっくに…一夏くん中毒なんだよ?」

一夏「なッ…///」

楯無「えへへ…///」

楯無「だから一夏くんがいないと…多分、生きていけない。君もだよね?」

一夏「……」

一夏「…はい。俺はもうすっかり…貴女にメロメロですから」

楯無「うふふ、嬉しい…私もだよ」スッ

一夏「え…」


プチプチ…パサッ…


一夏「なッ…!? た、楯無さん! 何、脱いでるんですか!?」

楯無「何でって。好き同士がすることなんて決まってるじゃない!」

一夏「い、いやいやいやいやいやいや! 幾らなんでもこんなところでそれは―――」

楯無「一夏くん、言ったでしょ。今だけは我慢しないで」

一夏「うッ…」

楯無「それにこれも言ったじゃない。私は…君とはキス以上のことだってしてみたい。一夏くんだって、そう言ってくれた」

楯無「だから今度こそ言葉だけじゃなくて…ちゃんと全部で、私を愛してほしい」

一夏「あ…」トクン…

楯無「ねっ♥」プニュン

一夏「―――ッ!!」ブブッ


ボタボタ…


楯無「ちょ…一夏くん、また鼻血が…」

一夏「ず、ずいません…」

楯無「…でも嬉しいなぁ。それだけ私に興奮してくれたってことだから」

一夏「う、うぅ…///」

楯無「…一夏くん」





楯無「………しよっ♥」

うわ何て間違いしてんだ俺
>>465
いつかちゃんと貴女を守らないくらい→いつかちゃんと貴女を守れるくらい

一夏「ちゅっ…んん、はむぅ……」

楯無「んちゅぅ…♥ん♥♥、んんん…♥♥♥」

一夏「はぁ…はぁ…な、なんか久しぶりですね、コレ…」

楯無「んふふっ、そうだね。頭がピリピリして…クラクラしちゃう…♥」

一夏「えぇ…本当に…病みつきになりそうです」

楯無「…もうなってるくせに♥」

一夏「ははは、確かに」

楯無「…ねぇ。今度は普通のやつ、したいな」

一夏「え…ッ」

楯無「ダメ…?」ウルッ

一夏「ず、ズルいですよ…そんな言い方…///」


チュッ


一夏「――――」

楯無「――――」

楯無「……」

一夏「……」


スッ


楯無「えへへっ♪ 何だかいいね。頭がぽわぽわしちゃう」

一夏「そうですね…さっきのは脳が蕩ける感じだったけど…今のは何だか、浮遊感がすごくて」

楯無「うん! さ、て…」スッ


プチン…ハラッ…


一夏「あぁぁぁ…///」

楯無「ど、どうかな…///」ポヨヨン

一夏「…綺麗です、すごく///」

楯無「あ、うぅぅぅ…あまり見ないでほしいかも…」

一夏「む、無理です…(相変わらず…悩殺力が半端なさすぎる身体だ…!)」

楯無「そんなにマジマジと見つめちゃって…もう♥」

一夏「だ、だって…見るなって言うほうが酷ですよ…」」ドキドキ

楯無「正直者め。そういうの、お姉さん好きよ☆」ニコッ

一夏「うぅ…///」

楯無「…ねぇ。触ってみたい?」

一夏「なはぁッ!?」

楯無「うふふっ♥」

一夏「~~~~~~~~~~~///」

一夏「…は、はい。触りたい、です///」

楯無「本当に素直ねぇ。はい、どーぞ♥」プニュン

一夏「ッッ!!」ドキッ!

楯無「///」

一夏(こ、こんなの…夢みたいだ…!)ドキドキ…

一夏「ええと…じゃあ、失礼して…」

楯無「うん♥ ただし…優しくし・て☆」

一夏「は、はい…///」オソルオソル…

楯無「…そんなにビクビクしてなくてもいいよ」スッ


グイッッ プニュンッ


一夏「うわぁ!?」

楯無「ふふふ…♥ どうかな? 憧れの先輩のおっぱいは?」


タプタプ…グニグニ


一夏(お、重てぇ…! でも、それだけじゃなくて…! 何だこの柔らかさは…!?)タプンタプン

楯無(持ち上げられながら揉まれてる…手つき、いやらしい…♥)

一夏(水でも入ってるんじゃないかって思っちまうほどの柔らかさ…でも、この感触は…!)フニフニ

一夏(この…押し返すというよりは包み返されるほどの…ボリュームとたわやかさ…!)モミモミ

一夏(こ、これはヤバい…! 一生揉んでいても飽きないくらいだ…!)モミモミ

楯無「もぅ…そんな一生懸命になっちゃって…」

一夏「あ、ご、ごめんなさい!」パッ

楯無「こらこら。びびってちゃダーメ♥」グイッ


プニュンッ


一夏「うッ…ま、また…///」

楯無「んふふっ♥ 優しくしてくれてありがとっ♪」

一夏「い、いえ…そんな…///」モミモミ

楯無「…ねぇ。このまま、キスしてみようか?」

一夏「え―――」


チュゥ


一夏「――!!??」

楯無「―――」

楯無「……」


グニィィィ


一夏「!?(お、俺の手を胸に押しつけてきた!? こ、このまま揉めってことか…!?)」

一夏「…///」


モミモミ…グニグニ…


楯無「…♥」


ニュルルッ…


一夏「!!??」

楯無「んん…♥んむぅ…♥♥ふぁぁ…♥♥♥」レロレロ…ヌチュヌチュ…ズズズッ…

一夏(む、胸を揉みながらこんなキスを…!)

一夏(前に一度我慢できずに触りながらやったけど、あの時とはまるで違う…!
   布越しと素肌でここまで違うのか…!?)

楯無「ぷはぁ…♥はぁん…♥♥んむぅ…♥♥♥」

一夏「ん、くッ…はむぅぅ…!」

楯無「はぁ…はぁ…はぁ…す、すごい…何だか頭が…チカチカしてる…」

一夏「はぁ、はぁ、はぁぁ…そ、そうですね…ドキドキしすぎて…ヤバいです…」

楯無「んふふっ…♥ そうだね」ピトッ

一夏「あッ…///」


ドックンドックン…


楯無「うわぁ…すごい…バクバクって、脈打ってる…」

一夏「え、えぇ、まぁ…///」

楯無「…私の鼓動も、感じる? すごく、ドキドキしてるんだよ?」

一夏「え…ええ、まぁ…すごく、熱いです…(正直、胸が大きすぎてよく分からないけど…)」

楯無「ふふっ♥ 嬉しいなぁ…一夏くんと一緒にドキドキできて…」

一夏(か、可愛いなぁ…)キュン…

楯無「…さて」


ガシッ


一夏「うわぁ!?」

楯無「さっきから当てられてたコレ…そろそろ何とかしようか」

一夏「す、すいません…」

楯無「謝らないの。じゃ、失礼するね」


ジーッ…ボロンッ


楯無「うわぁ…///」

一夏(は、恥ずかしい…///)

楯無「す、すっごい…想像よりも大きくて、グロい色してて、凶悪そう…。匂いもキツくて…むせ返りそうよ…」

一夏(…何か微妙にショックだ)

楯無「…でも不思議ね。とっても可愛い♥」チュッ

一夏「うおッ…///(な、なんちゅーとこにキスを…!)」

楯無「ええと…男の子は口や手でしてあげると嬉しいんだよね?」

一夏「え…えぇ、まぁ…」

楯無「うーん…普通にそれでもいいんだけど、もっと何かないかなぁ」

一夏(い、いや…充分嬉しいんですけど…)

楯無「―――!」ピコーン!

一夏(あ…何か良からぬことを考えた顔だ…)

楯無「閃いてしまったわ…にひひっ♪ エロエロ魔人の一夏くんに相応しいわね!」

一夏「な、何を…!?」

楯無「一夏くんの大好きな…これを使ってあげる!」グイッ


プニュニュン♥


一夏「なぁッ!?(ま、まさかこれは…パイズリ!?)」

楯無「ふふふっ…ちょうどヌルヌルしてるから、このままイかせてもらうわよ!」

一夏(あの楯無さんが…俺のために全国男子の永遠の夢である…パパ、パイズリを!?)

一夏(こんなの…嬉しすぎるだろ……!!)

楯無「うんしょ…よっ、と…」ズリ…グニィィ…

一夏「うぁぁぁぁ…///(あぁ…さっきまで堪能していた胸が…お、俺のアレを…しごいてる…!)」

楯無「あ、あれ…思った通りにできないな…」

一夏「え…」

楯無「なんか挟もうとしても逃げちゃうし…上手くできないの…ごめんね…」

一夏「い、いや…それだけでもすごく気持ちいいんですけど…」

楯無「これ、意外に難しいね…かといって力を入れすぎるわけにもいかないし…」

楯無「あ、そうだ。こうすれば」スッ

一夏「え」

楯無(両の手首でおっぱいを抑えるようにして…手でおっぱいごと竿を引き寄せるように包んじゃえば…)


グググ…


一夏「んなぁッ!?」

楯無(お、さっきまでとは全然違う反応…喜んでくれてるみたい…嬉しい♪)

一夏(何だこれ…!? さっきとは…気持ちよさが全然違う…!?)

一夏(柔らかい乳房に…左右から包まれてる…!)

一夏(あのおっぱいが…! 余すところなく、俺のをしごいて…!)

一夏(柔らかくてヌルヌルで…あ、あぁ…! こ、こんな幸せでいいのか、俺…)


ズリュッ ズッズッズッズッ…


楯無「はぁ♥…はぁ…♥♥はぁぁぁん…♥♥♥」

楯無(こ、これ…上下に動かすのがちょっと疲れるけど…乳首も擦れて私も気持ちいい…♥)

楯無(しかも一夏くんの先っぽから透明な汁が出てきて…すごくエッチな匂いが、こんな近くに…♥)

楯無(…何だか私の女の子っぽいところが…一夏くんをちゃんと喜ばせているのだと思うと…)

楯無(…嬉しくなっちゃう♥♥)キュゥン

一夏「はぁ、はぁ…くぅッ、はぁぁぁ…」

楯無(うーむ…気持ち良さそうにはしてくれてるんだけど…何かこれだと動きが単調でマンネリなのよね)

楯無(もっと喜ばせるにはどうすればいいだろう…? 手以外で一夏くんのを抑えられればいいんだけど…)

楯無(……)

楯無(あ、なんだ。これがあるじゃない)


パクッ


一夏「くはッ!?」

一夏(楯無さんが…! 口で俺の亀頭を咥えてる…!?)

楯無(うッ…/// なんか変な味と匂いがする…♥)

楯無(…でもこうして口で抑えちゃえば両手はフリーよ! 思う存分、本気を出せるわ!)


ズリュリュッ!


一夏「な、はぁッ!!??」

楯無(まずは強めにしごいてみたり…)


ズッズッズッズッズッズッ


一夏「うひぁッ!?」

楯無(左右のおっぱいで互い違いに上下させてみたり…)


グニッグニッ…ズリュリュ…


一夏「くぅぅぅぅぅぅぅぅ…///」

楯無(中に巻き込む感じで…回してみたり)


グイィィィ…ズチュチュ…


一夏「あ、くは、はぁぁッ…!!」

楯無(これ…結構面白いかも♪)

一夏「た、楯無さん、ヤバいです! もう、出るッ…!」

楯無「ふわぁ…♥いいよぉ…♥♥いっぱいだひてぇ…♥♥♥」ズズズ…

楯無(ぬふふっ…もう限界なら…オマケよ☆)


パクッ…レロレロ…クリクリ


一夏「う、うわぁ!? あ、あぁぁッ!!(し、舌で先端を舐められ…いや、転がされてる…!?)」


ヂュゥゥゥゥゥゥ!!


一夏「ッッ!?(こ、今度は思い切り吸われぇ…!?)」

一夏(こ、こんなの…! 我慢なんて出来るわけねぇ! で、出ちまう!)

一夏「す、すいませんッ…! もう―――」


ドクン…


一夏「あ…」

楯無「…♥」


ドピュゥゥゥッドクドクドクドクドク…


楯無「~~~~~~♥♥♥」ヂュゥゥゥゥゥ…

一夏「ふわぁぁぁぁぁッ!?(う、嘘だろ…!? まだ吸い―――)」


ゴクッ…ゴクッ…コクン…


一夏「!!??(ち、違う…!? これはまさか…飲んでるのか…!?)」

一夏(楯無さんが…お、俺のをぉ…!?)

楯無「ぷはぁ…はぁ、はぁ、はぁ…の、飲んじゃったぁ…♥」

一夏「の、飲んじゃったって…///」

楯無「お世辞にも美味しいとは言えないわね…」

一夏「あ、当り前ですよ…そんな汚いの…」

楯無「そんな風に言うんじゃありません。この前だって私の涎を美味しそうに飲んでたくせに」

一夏「うッ…」

楯無「…た、確かにちょっと変態っぽいけどさ。一夏くんのだと思ったら、その……」

一夏「?」

楯無「し、自然に…///」

一夏「ッッッ///」

楯無「えへへ…///」

一夏(か、可愛い…! 可愛いよ楯無さん…!)

楯無「ていうか一夏くん、溜め過ぎだよ…。2回目なのにすごく喉に絡まって…匂いが取れない…」

一夏「す、すいません…」

楯無「うふふっ、いいわよ。でもぉ…」

一夏「ん…?」

楯無「まさかこれで終わりじゃないわよね?」

一夏「え…?」

楯無「きゃっ///」

一夏「い、いやぁ…流石にここでこれ以上なんて…」

楯無「あーあそんなこと言っちゃうんだぁ」

一夏「え…」

楯無「一夏くんは自分だけスッキリしたら後はポイしちゃうだけの男だったかぁ」

一夏「え、えぇー…」


スルルッ…ヌトォ…


楯無「…女の子にここまでさせないでよね///」

一夏「あ…(い、糸が引いてる…///)」ドキドキ

楯無「ここまでやっといて…させといて、それでお預けだなんて…そんな甲斐性無しなこと…嫌だ」

楯無「ちゃんと好きって言ってくれたこの日…この場所で…わ、私を抱いてほしいの…///」

一夏「ッッ!!」キュゥゥゥンッ

楯無「だ、だからお願い…じゃないと、せっかくの勇気も萎んじゃいそうだし…」

楯無「て、ていうか…これ以上我慢なんて…本当に無理だから…///」

一夏「あ…」

楯無「一夏くん…♥」



楯無「私を…食・べ・て♥♥♥」



一夏「―――」プッチーン

楯無「いやん♥」

一夏(はい切れたー切れたよー俺の中の最後の理性が切れましたよー)

はいここまで~
続き、つーか最後は明後日かその次の夜にまとめて投下するの
エロ何回か書いてるけどなんか今までで一番本気だしてる気がするお…
じゃあの

http://s1-05.twitpicproxy.com/photos/full/602706256.jpg
タイムリーだぜ

>>506
え、ちょ何これ二期フラグ?テンションだだ上がってヤバいんだけど
のほほんさんの隣は簪かね
しかしこうして見ると楯無さんってパイズリできるほど大きくないかもなー

>>507
いやいや
十分なサイズだって

>>508
上のワンサマの如く、すっぽりと覆うぐらいのボリュームは最低でもdカップは必要(らしい)
まぁ多少盛ったとしてもそれは>>1の趣味ってことでオネシャス

一夏「た、楯無さん!!」ガバッ

楯無「きゃッ♥♥」ドサッ

一夏「そ、そんな恰好で…! あんたはまた、俺の理性をかき乱して…!」

楯無「ぬふふ…♥ そんな目ぇ血走っちゃって…ガッツいた男は嫌われるよ?」

一夏「う、うぅ…」

楯無「う☆そ♪ やっと君の理性を壊すことができたわ」

一夏「あ…」

楯無「いっぱい愛してね、一夏くん♥」

一夏「は、はい!」

楯無「ただし」

一夏「え?」

楯無「優しく……して♥」

一夏「は、はい…善処します…あ、でもゴムが…」

楯無「お願い…これ以上、待たせないで?」ウルルッ

一夏「うッ…!?(だ、だからその上目遣いは反則ですよ…!?)」

一夏「じゃあ…いきますよ?」

楯無「うん……きて、一夏くん」

一夏「え、ええと…こうでいいのかな…?」

楯無「あんっ♥ も、もうちょっと下かな…。濡れてるからすんなり行くとは思うけど…」グチュ…

一夏(ぬ、濡れてるどころか…溢れてる…///)ドキドキ

楯無「ほらほら見とれてないで。これ、結構恥ずかしいんだよ?」

一夏「あ、はい…いれますね?」

楯無「うん…(うわぁ…ちょっと緊張してきた…)」


ズプッ…


楯無「―――つぅッ…!」

一夏「だ、大丈夫ですか!? 痛むんですか!?」

楯無「へ、平気だから…ちょっとビックリしただけ。だから、続けて…」

一夏「は、はい…」

一夏「…もう挿れといて何なんですけど、痛かったら言ってくださいね?」

楯無「うふふ…♥ 気遣ってくれてありがとっ。でも大丈夫だから、最後までして?」

一夏「わ、分かりました…」


ズプ…グググ…プチチ…


楯無「ぐぅ…ッ!」

一夏「…本当に大丈夫ですか? 苦しそうですけど?」

楯無「だ、大丈夫よ…ちょっと圧迫感があるけど…でも、入ったね…」

一夏「え、えぇ…」

楯無「童貞卒業、おめでとっ☆ まぁ私も初めてだけどね」

一夏「…嬉しいです、楯無さん。初めてを貴女にあげれて…貴女の初めてになれて…俺、すごく嬉しいです」

楯無「えへへっ♪ 私もだよ。大好き、一夏くん♥」

一夏「はい…俺も、愛してます。楯無さん…」

一夏「…痛くないですか?」

楯無「思ってたほどじゃないわ。ちょっとチクッとしたくらい」

一夏「…血、出てますよ?」

楯無「え…あ、ほんとだ。でも、本当にそんなに痛くないのよ」

一夏「で、でも…」

楯無「こらこら。本当に大丈夫だって。優しいを通り越して臆病になっちゃだーめ」

一夏「あ、はい…」

楯無「うーん…でも、このまま動いたら確かにちょっとキツいかもね。
   ちょっとこっちで慣らしていいかな?」

一夏「え?」


クイッ グリュン…


一夏「うわぁッ!?」

楯無「うん、しょ…えいっ、えいっ」クイッ クイッ

一夏(た、楯無さんが…!? 自分から腰を動かしてる!?)

楯無(なるほどね。変に力むよりは脱力した方が気が紛れるわ)

楯無「んん…♥んんん…♥♥」


ヌチュ…クイッ グヂュ…クイィィ…


一夏(ぐッ…!? 腰を回したり、締める力を強くしたり弱くしたり…!?)

一夏(なんてエロい腰使いだ…! 見てるだけでイっちまいそうだ…!)

一夏(に、2回も抜いておいて正解だったな…///)


カリリッ…


楯無「んむぅぅぅ…♥♥♥!!」ビククッ

一夏「くはッ!?」

楯無(い、今、擦れたところ…気持ちよかったかも…)

楯無(一夏くんも感じてくれたみたい…もしかして私たち、相性はかなりいいのかな?)

楯無(…や、ヤバいわ/// そんなの、嬉しすぎるじゃない///)

一夏「はぁ…はぁ…はぁ…」

楯無(おっといけない。自分一人だけで楽しんじゃうところだったわ)

楯無「お待たせ一夏くん。だいぶ慣れたから、もう動いていいよ?」

一夏「はぁ…はぁ…そ、そうですか?」

楯無「うんっ♥ 好きなだけ動いてねっ☆ ただし…優しくね?」

一夏「は、はい! じゃあ…いきます…!」


ズププッ…コツンッ…!


楯無「ふわぁぁんッッ♥♥♥!!??(い、いきなり奥までぇ…!?)」

一夏「あ、くぅぅぅ…! だ、大丈夫ですか? 痛そうな声、出てますけど…?」

楯無「ご、ごめん…気にしないでいいから…」

一夏「ええと…一応、ゆっくり動きますね?」

楯無「う、うん…(でも今の感覚…まさか、ねぇ…?)」

一夏「…初めてだから下手ですけど、精一杯やりますから」

楯無「うふふっ…嬉しいなぁ。ありがとっ一夏くん♥」

一夏「はい…じゃあ、いきますね」


ヌプププッ…カリッ カリッ…


楯無「はぁぁぁんッ♥♥♥!!??」ビックゥ

一夏「うわッ!? だ、大丈夫ですか? やっぱり、痛いんじゃ…?」

楯無「ち、違くてぇ…そ、そのぉ…あぅ…///」

一夏「?」

楯無(さ、さっきの感覚…やっぱり気のせいじゃなかったんだ…!)

楯無(一夏くんのアレが…気持ちよすぎて…声が出ちゃった、なんて…///)

楯無(こ、こんなに違うものなの…!? 自分で動くのと、一夏くんのに動いてもらうのじゃ…!?)

一夏(…口ではああ言ってるけど絶対無理してるよな)

一夏(これ以上痛がらせて無理させるわけにもいかないし…どうすればいいだろ?)

一夏(…あ、そうだ。さっき楯無さんがすごく反応したところがあったはずだ)


ズブブ…カリリッ…


楯無「んんんッ…♥♥!!」

楯無(や、やっぱりぃ…! 私のアソコがぁ…もう一夏くんの形を覚え始めて…順応してるぅ…!)

楯無(しかも優しく、執拗にスるからぁ…よ、余計に意識しちゃうぅ…///)

楯無(あ、相性が良すぎるにも、程があるわよぉ…!)

一夏(ええと…たしか、この辺だったよな?)


ガリリッ


楯無「ふわぁッ♥ あぁぁッ♥♥ んんんんんん♥♥♥」ビクッビクッ

楯無(う、嘘…!? さっきのポイント、もう見つけられて…!?)

楯無(だ、だめぇ…! こんな状態でそこばっかり攻められたらぁ…!)

一夏(あ、どうやらビンゴみたいだな。さっきまでと全然反応が違う)

一夏(…でも、まだ堪えてるみたいだ。ここを重点的に攻めて慣らしておいた方がいいな)


ヌプププ…グリュ…グヂュ…


楯無「~~~~~~~~♥♥♥」

楯無(ひぃぃぃぃ…! そこばっかり、突かないでぇ…♥)

楯無(声、抑えてるのにぃ…! 出ちゃうぅ…!)

楯無(初めてなのにここまで感じてるなんて…はしたないって思われちゃうぅ…!)

楯無(先輩だからリードしなきゃいけないのにぃ…な、なのにぃ…我慢、できないぃぃ…♥♥)

一夏(そんなに…手で口を覆ってまで悲鳴を抑えて…我慢してるのか…)

一夏(…そうだな。じゃあ次は、全体を馴染ませるようにしてみて…)


クイッ…クィィィッ…グリュン…


楯無「!!??(今度は前後運動じゃなくて…ま、回すように…!?)」

楯無(かか、かき回されるぅ…! 頭の、中ぁ…焼けりゅぅぅ…♥♥♥)ポーッ

一夏「はぁ…はぁ…くぅッ、はぁッ…!」グチュ…ヌチュ…ヌポポ…

楯無(だ、だめ…! これ以上は、本当にどうにかなっちゃうぅぅ…!)

楯無「ふわぁ♥ い、一夏くぅん…♥♥ それ、いやぁぁ……♥♥♥」

一夏「え…あ、すいません……ん?」


グヂュ…


一夏「あ…」

楯無「はぁ…はぁ…はぁ…」

一夏(す、すげぇ…溢れすぎて、目茶苦茶テカってる…///)

一夏(…いつのまにか血も洗い流れたみたいだな。じゃあそろそろ、大丈夫か?)


ズチュッ ブチュッ グチュッ ズププッ ジュププッ


楯無「ふわぁぁッ♥♥♥!!?? あッ♥、んぁッ♥♥、はぁぁぁぁん♥♥♥!!」ビクビクビクビク

楯無(い、いきなりぃ…! そんな、激しくぅ…!?)

一夏「くぅッ、はぁぁ……ッ!」


パンパンパンパンパン


楯無「ま、ま、っへぇ♥ いひは、ふぅん! そ、そんあ♥♥、はげっ、んああああああ♥♥♥!!」

一夏(や、ヤバい…! 今まで抑えていた分、腰が止まらない…!)

楯無「や、やめ、へぇ…♥ も、もっほ、ゆっふ、りぃ…♥♥ ふぁぁぁぁぁぁッ♥♥!!」

一夏「はぁ、はぁ、はッ、んはぁぁ…!」

楯無(い、一夏くん、夢中で、聞いて、な……)

楯無(む、りだ、よ…こんな、の、が、がまん、する、な、なんて…)

楯無(あ、だめ……も、もう、きちゃ、うぅ…)

楯無(あ、あ……)



楯無「あ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん♥♥♥♥♥」ビックンビックンビクッ



一夏「!!??」

一夏「あれ…た、楯無さん…?」

楯無「あ…はひ……」

一夏「もしかして…イったんですか…?」

楯無「あ、ふぁぁぁ…い、いやぁぁ…で、でるぅぅ……」

一夏「え」

楯無「あ……」


チョロロロロ…


楯無「あ…あぁぁぁぁぁ……」

一夏「え、えっと…これってまさか……え…?」

楯無「……」

楯無「~~~~~~~~~~~///」


ボゴォ


一夏「ぶへらっ!?」

楯無「こんのバカ!! 何てことしてくれんのよ!!」

一夏(お、思いっきりグーで殴られた…)

楯無「やめてって言ったのに! ゆっくりって言ったのに!」

一夏「す、すいません…」

楯無「ずっとずっと我慢してたのに…! 私の弱いところばっかり攻めてきて! 虐められたわ! 性的に!」

一夏「ええと…てっきり痛みを我慢していたものだと…」

楯無「顔赤いじゃん! 涎とかダラダッラじゃん! おまんこだってヒクヒクしてたでしょうが!」

一夏(と、年頃でしかも先輩の女性がおまんこと言いおった…)

一夏「ご、ごめんなさい…まさかそんなに感じてくれていたなんて…」

楯無「信じられない! 本当に君はどこまで鈍いのよ!!
   頭の先からこっちの先まで鈍感で詰まってんじゃないの!?」

一夏「うッ…」

楯無「この唐変朴! 朴念仁! 甲斐性なし!」

一夏「うぅぅ…」

楯無「レイプ魔! 発情ザル! 女殺し!」

一夏「す、すいませんマジ勘弁してください…」

楯無「こんな…こんな恥ずかしい思いまでさせて…」

楯無「はしたない顔で…獣みたいな声で…それで最後にはこの歳でお漏らしだなんて…」ツーッ…

一夏「あ…」

楯無「何これかっこ悪すぎ…本当に…最低…」ボロボロ…

一夏「……」


ギュッ


楯無「あ…」

一夏「…ごめんなさい、楯無さん」

楯無「…一夏くん。今の私、汚いよ?」

一夏「汚くありません。俺のせいだし…何より、楯無さんのは全部大好きですから」

楯無「…変態」

一夏「え、えぇー…」

楯無「…そんな風に言えば許されると思ってるの?」

一夏「え、ええと……ごめんなさい…」

楯無「だめ」

一夏「え?」

楯無「許さない」

一夏「うぅ…」シュン


ギュゥゥ


一夏「あ…」

楯無「…一緒にイかないと許さないから///」

一夏「…///」

一夏「はい。一緒にイきましょう、楯無さん」


チュッ♥

楯無「はぁぁぁ…♥ んむぅぅ…♥♥ んぶぅぅ…♥♥♥」

一夏「ん、ちゅ…んぐ、ぅぅん…」

楯無「ふわぁぁ…♥ 一夏くぅん…♥♥ しゅきぃ…♥♥♥」

一夏(楯無さんが机の端に座って、身体を立たせながら…これは、対面立位に近い形かな?)

一夏(と、というか…抱きしめられながら、足を絡ませながらの挿入は…ヤバい…!)

一夏(何かこう…上でも下でも楯無さんと繋がっているみたいで…! すごく、変な気分になる…!)

楯無「ふわぁぁぁぁん…♥ これ、すごぃぃぃ…♥♥ とろけりゅぅぅ…♥♥♥」

一夏(こ、このままなら…もう少しで―――)

楯無「あ、あぁッ♥、だめぇ…♥♥ ま、またぁぁ…♥♥♥」

一夏「え」

楯無「い、いち、か、くぅん…はや、くぅ…」ギュゥゥゥ…


楯無「あ、ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん…♥♥♥♥」ビックンビックン


一夏「―――うぅッ…!?(た、確かにイくと…中がすごくうねるな…)」

楯無「はぁ…はぁ…ま、またぁ…」

一夏「は、はは…」

楯無「いちかくんの、ばかぁ…はやく、いってよぉ…」

一夏「そ、そんなすぐには…水道の蛇口じゃないんですから…」

楯無「いやだぁ…」

一夏「え?」

楯無「もうひとりで…イくのはいやだぁ…」ウルッ

一夏「うッ…///」キュンッ


ギュゥゥ


楯無「あ…」

一夏「も、もうそろそろですから…。だから、頑張りましょ?」

楯無「う、うん…///」

楯無「じゃあ…またゆっくりして? 今度は、私も頑張ってみるから」

一夏「は、はい…(うぅ…これって地味に生殺しなんだよな…)」

楯無(…そう言えばさっき、力を抜いた途端に馴染むのが早かったわよね?)

楯無(なら逆に…ちょっと力を入れてみれば…)


キュゥゥゥッ


一夏「くぅぅぅぅッ!?」

楯無(ん…♥ さ、さらにぴったりと中で填まってるみたい…///)

楯無(で、でも一夏くん、中ですごく反応してた…。なら、このままもうちょっとだけ我慢すれば、きっと…)


クイッ クイッ


一夏(ま、また自分から腰を!? し、しかも今度は中が…震えているみたいに波打ってる!?)

楯無(ほれほれっ! 早くイっちゃいなさい!)

一夏(こ、これはヤばい…! 今度こそ、イく…!)


グググ…


楯無「あぁぁぁぁぁぁぁんッ♥♥♥」

楯無(な、中で…膨らんだ…!?)

一夏「た、楯無さん! そろそろ限界です! 動きます!」

楯無「え、えッ…!? ちょ、まッ、い、今は―――」


ズチュッズチュッズチュッズチュッ


楯無「あぁん♥、ふぁんん♥♥! ぁぁあああん♥♥♥!!」

楯無(さ、さっきよりぃ…! 大きいの、がぁ…!)

一夏「も、もうすぐです…! もうすぐですよ、楯無さん!」


パンパンパンパンパンパンパンパン…


楯無「あ♥、ぅあ♥♥、あぁ―――――――――ッ♥♥♥!!!」

楯無(ち、ちからがぁ…はいら、ないぃ…! こしが、ぬけちゃうぅ…♥♥♥)


ゴヂュン ズチュン ゴリュリュッ…


楯無(ちから、ぬくとぉ…お、おくまでいってるぅ…♥)

楯無(たたいてるぅ…たたいちゃってる、からぁ…♥♥ あ、ああ、あかちゃん、つくるところぉ…♥♥♥)

一夏「はぁ、はぁ、はぁ、くぅぅぅ…!」


パンパンパンパンパンパンパンパンパン


楯無(あ、あ、あぁぁぁぁぁ…こ、こんこんって、たたかないでぇ…♥)

楯無(ま、また、だ…こ、これいじょう、ぱんぱんって、されたらぁ…♥♥)

楯無(しろく、なるぅ…あたま、まっしろ…ばかに、なっちゃ―――)


ズプププッ…コツン…


楯無「――――」プチン

一夏「うぅ…な、中々イけない…やっぱり3回目だからか?」

楯無「……」

一夏「た、楯無さん? どうかしたんですか?」


ググググググ…キュゥゥゥゥゥ


一夏「うわぁッ!?」


ウネウネ…グリグリ…ギュゥゥゥゥゥゥ…


一夏(な、何だ!? いきなり中が…蠢きだした!?)

楯無「はぁ♥、ふわぁぁぁん…♥♥ 一夏くぅん…♥♥♥」

一夏「た、楯無さん!?」

楯無「ちゅーしよぉ…♥♥ ちゅーしながら、イくのぉ…♥♥♥」


チュゥゥゥゥ…ニュルルッ、ゴクゴク…


一夏「!!??」

一夏(ど、どうしたんだ!? 様子がおかしい!?)

楯無「いちはふぅん…♥ ぎゅっとしてぇ…♥♥ ちゅー、してぇ…♥♥♥」

一夏「!!??」

楯無「はやふぅ…♥♥♥ 好きぃ…♥♥♥」

一夏(楯無さんが…メチャクチャ甘えてきてる!?)

一夏(こ、こんなの…可愛すぎる! 反則過ぎるよ楯無さん!!)ガバッ


ギュゥゥゥゥ…
ニュルルルルッ チュゥゥゥゥ シュコシュコ ゴクゴク…


楯無「はぁ♥、ひぁぁぁぁッ♥♥、んちゅぅぅぅ…♥♥♥」

一夏「はぁ、楯無さん…! 楯無さん…!!」

楯無「いひは、ふぅん…しゅきぃ…♥♥♥」

一夏「はい! 俺も…俺も愛してます!!」

楯無「うれひぃよぉ…♥♥ もっほ、もっとすきに、なっへぇ…♥♥♥」


キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…グネグネゴリュゴリュ…

一夏「ぐぁあッ!!??(い、今までないくらいに…うねってる!?)」

楯無「ふぁ、はぁぁぁぁ…ほわぁぁぁぁぁぁぁん…♥♥ い、イっひゃうぅ…♥♥♥」

一夏「も、もう出ます楯無さん! あ、足! 外してください!」

楯無「いひはふんもぉ…イっちゃうのぉ…?」

一夏「は、はい! だから、早く―――」

楯無「らめー♪」

一夏「い、いや! ダメじゃないですから! このままじゃ中に―――」

楯無「いいよぉ…♥」

一夏「なッ!?」

楯無「うむぅ…♥♥」

一夏「え」


楯無「一夏くんとの、赤ちゃん、産みゅのぉ…♥♥♥」


一夏「」

一夏「た、楯無、さ―――」

楯無「んちゅー♥♥♥」チュゥ

一夏「!!??」


ダキッ ガシッ チュゥゥゥゥゥゥ…


一夏(こ、こんな!? 抱き着いて、キスして、足をさらに絡ませられて…!?)

楯無「んんん…♥♥ ふむぅぅぅぅぅん…♥♥♥」ゴクゴク


ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ


一夏(ま、また…! 中で、こんな動きされちゃ…!)

一夏(げ、限界、だ…!)


ドクン…


楯無「…♥」


ドピュルッ ピュルルルルルルルルルルルルルルル!!



楯無「~~~~~~~~~~~~~♥♥♥♥♥」ビックンビックンビックン



ドク…ドク…ドク…トプ…トプ…


楯無「…♪♪♪」キュゥゥゥッ

一夏「あ、あぁぁぁ…(な、何だこの…頭が痺れるとか、それどこじゃない快感は…)」

一夏(イった瞬間、下半身の感覚がなくなったみたいで…まるで、俺と楯無さんの体が溶けて…一体になってるような…)

一夏(こ、これが…本当に好きな人とする、セックスなのか…?)

楯無「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…♥♥♥ いひはふん、いっぱいひぃ…♥♥♥ うれひいぃ…♥♥♥」

一夏「た、楯無さん…///」

楯無「もっほぉ…もっと、するのぉ…♥」

一夏「え」

楯無「いひはふんとぉ…もっと、しゅりゅぅ…♥」

一夏「い、いや楯無さん!? これ以上は体力的に―――」

楯無「いひはふん、だい、しゅ、きぃ、だからぁ…♥♥ あ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…♥♥♥」


コテッ


一夏「あ…た、楯無さん!?」

楯無「……」

一夏「気を失っちまったみたいだな…。流石に刺激が強すぎたか…」

一夏(て、ていうか…最後の楯無さん、マジで可愛かったな…///)

………
……


あ、お風呂行ってくる

≪廊下≫

楯無「う……ん……?」パチッ

一夏「あ、気が付きましたか楯無さん」

楯無「一夏くん…? って、何で私、君におんぶされてるの!?」ガバッ

一夏「な、何でって…楯無さん、気を失ってたし…」

楯無「え…あ……」

一夏「え、ええと、その…あはは…///」

楯無「…///」

一夏「取りあえず、後片付けはちゃんとやっておきましたから」

楯無「あ、うん…///(一夏くんも私もジャージ…誰かに見られたらすごく恥ずかしいわ…)」

一夏「起きれたなら、大丈夫ですか? 降ろしましょうか?」

楯無「…ううん。部屋に着くまでこのままがいい」ギュゥゥ

一夏「は、はい…///(ま、またぎゅぅって…抱き着かれた…)」ドキドキ

楯無(うぅ…すっかり腰が抜けちゃってるわ…///)

一夏「て、ていうか…すごく今更なんですけど、避妊できなくてごめんなさい…」

楯無「へ? あ、すっかり忘れてたわ…ま、まぁ大丈夫よ(多分…)」

楯無(あちゃー…最近、生理周期確認してないわ…ま、まぁ当たる可能性なんて1か月で10日くらい、
   つまりは1/3なんだからそうそう当たらない…わよねぇ?)

一夏「た、楯無さんにああされたとは言え…やっぱり軽率でしたね…すみませんでした…」

楯無「……」

楯無「んん?」

一夏「え?」

楯無「ね、ねぇ一夏くん…私、何だか最後の方の記憶があやふやなんだけど…」

一夏「え」

楯無「で、でも…もの凄く恥ずかしい台詞、口走っていた気がして…」

一夏「え、ええと…あはは…///」

楯無(ま、まさか…夢か何かの間違いだと思っていたあの時の私の台詞は…)

楯無「……」

楯無「え」

楯無「…一夏くん、ちょっと訊きたいんだけど」

一夏「な、何ですか?」

楯無「最後の方の私…どんな感じだった?」

一夏「え?」

楯無「……」

一夏「どうって…何て言うか、いつもと違う感じがして…すごく甘えてきたりして」

楯無「ッ!?」

一夏「ええと…とても新鮮で、ドキドキしました…。勿論、普段の楯無さんもいいんですけど…あ、あれはあれで…///」

楯無「」

楯無「~~~~~~~~~~~~~ッ///」ポカポカポカ

一夏「いだッ!?」

楯無「わ、わ~~~~~~~~!! わ~~~~~~~~~~~~ッ!!!」ポカポカポカポカポカポカポカポカ

一夏「ちょ、やめてください楯無さん!」

楯無「忘れて忘れて忘れて忘れて忘れて忘れて忘れて忘れてぇぇぇぇぇぇ!!
   忘れなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカ

一夏「この格好だと本当に抵抗できませんから! お願いだから落ち着いてください!」

楯無「あ、あぁぁぁぁぁ…何てことなの…死にたい、面白おかしく死にたい…」カァァァァァ

一夏「た、楯無さん?」

楯無「何よー…今、軽く自己嫌悪中なんだけど…」

一夏「…可愛かったですよ、すごく」

楯無「なぁッ!?」ボフッ

一夏「いつもは頼りがいのある先輩なのに…あの時の俺にすごく甘えてきた楯無さん…本当に可愛かったです」

一夏「きっと楯無さん、いつも無茶してるから…だからあの時、何か抑えていたのが壊れちゃったんじゃないですか?」

楯無「……」

一夏「そりゃ確かに俺は、まだまだ情けないところはあるかもしれませんけど…」

一夏「…少しくらい、甘えてもいいんですよ?」

楯無「ッ///」カァァッ

一夏「って、ははは…。俺はまだまだですけどね」

楯無「ま、まったく…本当に台詞だけは一丁前なんだから。そんなの、私よりも強くなってから言いなさい」

一夏「はい。絶対に貴女を守れるくらいに強くなります」

楯無「も、もぉ…///(どうしよう…すごく、嬉しいぃ……)」

一夏「…楯無さん」

楯無「なーに?」

一夏「俺…決めたことがあるんです。絶対に貴女を守れるくらいにはなりたいから。だから1つだけ、決めたんです」

楯無「何かな?」

一夏「俺…18代目の楯無を継ぎます」

楯無「!!??」

一夏「無謀だってことは分かってるんですけど…でも、一番大切な人を守るなら、これが1番だと思ったんです」

一夏「いつか楯無さんが無理しなくてもいいように…少しでも貴女の苦労とか、そんなものを共有できたらいいな、って」

一夏「それで…もし貴女が望むなら、普通の女性の生活を送らせてあげたい。そうも思っています」

楯無「……」

一夏「普通の家庭を持って、普通に子供たちを育てて、普通に歳をとって、普通に死んでいく」

一夏「もし楯無さんが耐えられなくなって…壊れそうになったら、俺が代わりに引き受けられるように」

一夏「だから俺…強くなって、楯無さんの分まで頑張ります。
   そして一生貴女の傍で…貴女を守っていきます」

楯無「……」

楯無「…一夏くん」

一夏「はい?」

楯無「それってさ。プロポーズだよね?」

一夏「…は、はい///」

楯無「…嬉しいけどさ」

一夏「ん?」

楯無「勝手に引退させないで」

一夏「え?」

楯無「私、辞めるつもりなんかないよ。楯無も、代表候補生も、生徒会長も」

楯無「それで…一夏くんのお嫁さんも、諦めないから」

一夏「あ、はは…/// 欲張り過ぎですよ」

楯無「私はこれくらいでいーっの」

一夏「あはは。そうかもしれませんね」

楯無「でも、そうだね…一夏くんが楯無になってくれるんなら…」

一夏「はい?」

楯無「一緒になろうよ。一緒に強くなってさ。これからもずっと、守っていこうよ」

楯無「家族も、友達も、更識家とか、全部全部守れるくらい、強くなろう?」

楯無「私と一夏くんなら、できる気がする。だから…」

一夏「…そうですね。じゃあ、世界でも救ってみますか?」

楯無「あははは。いいね、それ」

一夏「あははははっ」


楯無「――――」ボソッ


一夏「はい?」

楯無「……」

一夏「楯無さん。今の何ですか? 何かの名前みたいでしたけど?」

楯無「…名前だよ。私の前の」

一夏「え…? 楯無さんの前の…っていうことは、本当の名前ですか?」

楯無「ちょっと違うわ。今の私の本当の名前は楯無でいいの。
   でもこっちは…楯無になる前の、本当の名前」

楯無「一夏くんには…ちゃんと知っておいてもらいたかったから」

一夏「……」

楯無「前にも言ったけど、今の私も気に入ってる。だからこの名前を捨てる気なんか全然ない」

楯無「でも…もし一夏くんの言う通り、私がいつか普通の奥さんとか、お母さんになって…」

楯無「もっと一夏くんに甘えたくなったら…」

一夏「……」

楯無「その時に、呼んでほしいな」

一夏「……」

一夏「分かりました。楯無さん」

楯無「うんうん♪ 今の私は更識楯無! 生徒会長で17代目更識家当主でロシアの代表操縦者!」

楯無「そして…一夏くんの彼女で恋人です!!」

一夏「は、はい…///」

楯無「あ…」

一夏「どうかしたんですか?」

楯無「いやー…そう言えば生徒会長なんだけど、アレはもう…」

一夏「はい?」

楯無「まぁいいや。どうせすぐに知ることになるだろうしね」

一夏「え…(な、何故だろう…悪寒が…)」ブルッ

楯無「とにかくっ! これからも、ずっと一緒にいてね?」

一夏「勿論です。こんな俺ですが、これからも宜しくお願いします」

楯無「こちらこそ。不束者ですが、幸せにしてください! あ・な・た♥」

一夏「…はい。絶対に幸せにします」

楯無「うんっ! 一夏くん、大好きっ!!」chu☆

………
……


この後すごく大変だった…。
いや、本当に筆舌に尽くしがたく大変だった…。
まぁ具体的に何が大変だったかというと…。


次の日、俺は生徒会長になっていた。


…いや、何を言っているんだか分からないかもしれない。だが事実である。
事の顛末を話すと、翌日の朝一番に楯無生徒会長から全校生徒に向けての朝礼があった。
その内容は…生徒会長の引退である。
曰く、生徒会長は常に最強でなければならない。
どのような分野でも、生徒より抜きんでて優秀でなければならないそうだ。
そんな信念を掲げる楯無さんが朝礼で言った引退の理由はというと…

『昨日、一夏くんにコテンパンにされちゃったからね…///』ポッ

…とのことである。
言うまでもなくベッドの上で、ということだ。(厳密には机の上だが)
その後、箒たちに詰問されるわ引き継ぎだとか、訳も分からないままに引き継ぎをさせられるわ、
『生徒会長に相応しい男になるための猛特訓』との理由でisの訓練時間を倍にさせられるわ、
『生徒の規範となるには学年主席は当たり前』とのことで、勉強を死ぬほどやらせられるわで…。
うん、マジで大変だった。

しかし波乱は…これだけに収まらなかった…。

あれは朝礼の1か月後だっただろうか。
学園の校則を覚えるため、電話帳ほどの厚さがあるあの参考書を何とか頭に叩き込み…
書類の整理だとか新しい役員を決め(楯無さんが副会長になった以外は変えなかった)、
ようやく生徒会長としての責任が芽生え始めた頃に……
楯無さんに呼び出されて喰らった一言がこれである。


『…できちゃった///』バサッ<扇子『懐妊』


…まぁその時は流石に俺の全ての時間が止まった。驚きやら絶望やら嬉しいやら泣いていいやらで…。
…あの時だよね確実に。避妊てのはやっぱり大事だよね。
うん、すごい今更。

案の定その後は箒たちに半殺しにされそうになったり千冬姉からしこたまボコられたりしてまぁ色々とガチで死にかけたけど…。
一番辛かったのは楯無さんの両親に会いに行った時だった。
…正直行った時は殴られるどころか刺されるくらいの覚悟はしていた。
だが、俺の予想と反して楯無さんの両親の対応は柔和であり、むしろ前向きだった。
特に母方からは『娘の貰い手がこんなに早く決まって嬉しい』とまで言われた。
…おそらく、両親も楯無さんの状況は危惧していたのだと思う。
こんな急な形とはいえ、支えてくれる誰かが傍にいて安心した。
後日、楯無さんの父親からそういうことを言われた。
まぁその日…再来年の俺の誕生日の時に入籍を約束させられはしたが。いや、あれは怖かったね…。
そしてその後は本格的に更識家当主となるための手解きを、前当主自らが引き受けてくれるそうだ。

俺の安寧の日々が…奈落の底にどんどん落ちていくのを感じた…。

そんなこんなで、俺は相変わらず楯無さんに振り回されてる。
くすぐったり、何かにつけておちょくったり、俺に鼻血を出させたり。
時には命の危険にも晒されることがあるが…けど、最後には『しょうがないなぁ』って言ってしまう。
俺をからかっている時の楯無さんは子供のように無邪気だった。
この人の笑顔のためなら…どんなことでも許してしまえる。そんな気がする。
将来は…尻に敷かれてしまうんだろうなぁ、俺って。
きっとこれからも、この人のペースに巻き込まれていくのだろう。
…でも、俺はそれでも悪くはないと思っている。


だってこんなにも…愛おしい人の傍にいられるのならば。

生涯をかけて愛せる権利をくれたならば。

こんなにも嬉しいことなどないのだから。


だから俺は一生…この人に着いていこうと思う。

楯無さんと一緒に生きて…


そしていつの日か、あの名前で呼べる日が来るように。


~御仕舞!!~

はいとゆーわけでここまで。今までお疲れ様でした。
何かisで一番エロいのは束さんだと思っていたけど楯無さんのような気がしてきたんだ最近。
アニメ二期やるといいね…楯無さんの魅力をもっと分かってもらいたいのです。

次スレは箒ちゃんメインの予定。
まぁまた最近忙しいからスレ立てはいつになるかは分からんけど理想は箒ちゃんの誕生日かな。

というわけでこれで終わりです。
じゃあの

ファース党で箒編楽しみだけどちょっと怖いわw
シャルルートで悪役にされた挙句蔑称吐かれて一夏に選べないって言われて、ダメージがでかかったw
仮にエロ描写が入ったとしてもあの逆レイプシーン思い出しそうで素直に楽しめなそうだ……
多分メインキャラ最後になるんだし、過去作で>>1が付けた負のイメージを吹っ飛ばすようなものを頼むぜ

それについては本当に申し訳なく思ってる…
シャルスレん時はシャルと対抗する相手がどうしても必要で、箒しか思い当らなかった、ていうか考えられなかったからな。
でもスレ内でも言ったけど箒は全然嫌いじゃないよ。isのヒロインはモブ含めて全部好きだよ。
まぁ次スレはエロも安価もないけどひとまずは箒ちゃんを書きたいのだ。

あ、付け忘れた
>>563

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