十代「ランサーズ?」 セレナ「私はその一員になったぞ!」 (24)

十代「社長が言ってたあれか?凄いじゃんか!」

セレナ「どうだ!」

十代「て言うかあれって何をするんだ?」

セレナ「アカデミアと戦うための戦士みたいなものだ!遊矢も居るぞ!」

十代「戦士・・・」

セレナ「どうかしたのか?」

十代「みんなと仲良くなれそうか?」

セレナ「そ、そんなのお前に関係ないだろ・・・」

十代「けど戦士って・・・戦いか」

セレナ「やらねばならないんだ!お前だって同じ融合使いなら」

十代「ま、楽しそうで良かったな」

セレナ「た、楽しいなんて誰も言ってないだろ」

十代「ハハハ!」

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セレナ「お、お前も私が言ってやれば仲間になれると思うぞ」

十代「ん?俺はいいや」

セレナ「そうか・・・」

十代「デュエルって何かわかるよな」

セレナ「ワクワクして楽しいもの・・・それがどうしたんだ」

十代「やったらやり返す。やられたらやり返す・・・どう思う?」

セレナ「だが奴らは!」

十代「わかってるよ。守りたいんだよな?友達を」

セレナ「・・・」

遊矢「あ、十代さんだ!」

柚子「十代さーん!」

十代「遊びに行くのか?」

セレナ「来てもいいんだぞ。暇人そうだから・・・」

十代「いいよ。やる事があるし」

セレナ「そうか?」

十代「元気が一番だぜ!行って来いよセレナ!」

赤馬「本当にこのメンバーで良かったのだろうか・・・どうして忍者が」

十代「悩んでるな社長」

赤馬「遊城十代!?どこから」

十代「窓だぜ」

赤馬「よじ登って?」

十代「聞いたよ。親父さんの事」

赤馬「・・・そうか」

十代「酷い父ちゃんだよな。まだ16歳の息子と家族捨ててよ」

赤馬「それに無関係な者までも傷つけている。許すことは絶対にできん」

十代「親父と戦えるのか?」

赤馬「ああ」

十代「無理すんなよ。ランサーズだっけ?いいチームじゃねえか」

赤馬「無理?」

十代「腐っても父ちゃんは父ちゃんだ。肉親同士が死闘を演じたら・・・トラウマになると思うぜ」

赤馬「・・・」

十代「何か悩み事があれば、周りの奴に相談してみろよ。遊矢とか黒咲にさ!チームなんだろ?」

十代「遊矢もセレナも社長も子供なんだよな・・・それが戦争みたいな事して」

ユベル「だが戦わなければ彼らがやられてしまうぞ」

十代「だよな・・・」

ユベル「君は何を考えているんだ」

十代「アカデミアのケリはアカデミアでつける。俺は卒業生だぜ」

ユベル「融合次元と僕達の次元は違う・・・事も無いか」

十代「遊矢は柚子と楽しくやってる。社長だって親父の尻拭いをセレナはやっと人生が始まったばかりだ」

ユベル「なら」

十代「決着の時だ。アカデミアに殴り込む」

ユベル「だが行き方が」

十代「あるじゃねえか、たった一つ・・・後ろの奴らが唯一の通り道だぜ」

オベリスクフォース「遊城十代!」

十代「こいつらがあっちへ転送される時にくっ付いて行けばいい。ただそれだけだ」

ユベル「・・・行こうか」

十代「ああ!」

零王「まだセレナは帰って来ないのか!?」

「全力で探してますが毎度毎度邪魔を・・・」

「プロフェッサー!」

零王「何だ?」

「遊城十代です!遊城十代が多数のモンスターを率いてこのアカデミアに!」

零王「何だと!?」

イルカ「君がアカデミアのプロフェッサーだね?」

零王「な、何だこのモンスターは!?」

イルカ「人は私をアクア・ドルフィンと呼ぶ」

鳥「そしてエア・ハミングバード」

モグラ「グラン・モール」

モス「・・・」

パンサー「ブラック・パンサー」

零王「こいつらが噂のネオスペーシアン!?」

イルカ「野望が潰える時だ」

十代「フェザーマン!何処かに瑠璃って子とリンって子が居る!探して来てくれ!」

「侵入者!」

十代「蹴散らせワイルドマン!エッジマン!」

「うわあああああああああ」

ユーリ「随分と派手にやってくれてるね。遊城十代」

十代「久しぶりだなユーリ・・・」

ネオス「十代」

十代「こいつとの決着は俺がつける。作戦通りにやってくれ」

ネオス「わかった。さあ行こう!」

ユーリ「この前のようにはいかない」

十代「お前じゃ俺に勝てないさ」

ユーリ「努力したんだよ。始めてね!」シュッ

ガッ

十代「前よりは拳のスピードが上がってるじゃねえか!ユーリ!」ブンッ

ユーリ「フッ・・・」サッ

十代「デュエル!」

ユーリ「邪魔ァ!邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ァァーッッ!!!」

ダダダダダダダダダ

十代「ガハッ!」

ユーリ「これが僕の本気だ!」

十代「へへへ・・・」

ユーリ「何がおかしいんだ」

十代「価値観は変わってねえみたいだな。お前はやっぱりゲスだぜ」

ユーリ「融合次元はあらゆる次元の基本だ!それがわからない低俗な者にはカードにしてやるのが一番さ」

十代「いいや今日で終わりだ」

ユーリ「何を根拠にそんな事を」

十代「悪が栄えた試しがねえってやつだぜ!」ドボッ

ユーリ「ブッ!?」

十代「俺をここまで怒らせた悪は始めてだぜ」

ユーリ「君はとことん人をイライラさせるのが上手だね・・・人間をカードにして何が悪いと言うんだ!」

十代「ふざけんじゃねえ!命を粗末にしやがって!」バキッ

ユーリ「ち、力が上がってる・・・十代の・・・!」

十代「デュエルは人を傷つけ物じゃねえ!みんなを笑顔にする!ワクワクするものだ!」バキッ

ユーリ「たかがデュエルだ・・・こんなもの兵器しか価値は無い・・・」

十代「無関係な人をカードにしてゲームだと?冗談じゃねえ!」

十代「アカデミアの名を語りやがって!融合を穢しやがって!」ドスッドスッ

ユーリ「ううっ・・・!」

十代「てめえら雑魚が使う古代の機械はな!俺の恩師が使っていたカード達なんだ!」

十代「そいつを戦争の道具だと?笑わせるなよ!」バキッ

ユーリ「グフッ・・・」

十代「デュエリストじゃねえ奴がデュエルを戦争の道具にしてんじゃねえよ」

ユーリ「こ、殺したければ殺しなよ・・・やりなよ!君も僕達と同じだ!」

フェザーマン「女の子達は無事に保護したぞ!」

十代「ありがとな。こっち来い」

ユーリ「くっ・・・」

十代「カードにされた人達がどんなに怖かったかわからせてやるぜ」

イルカ「まるでコレクションのように何人かはカード化された人達のカードを持ってたよ」

スカラベ「人間のクズがこの野郎・・・」

十代「・・・」

零王「我々をどうする気だ!」

十代「次元統一して楽しいのかよ」

零王「何だと?」

十代「家族すら大事にできねえくせに偉っそうにしやがって」

零王「それが崇高な目的だ」

十代「崇高?そんなの妄想の中でしてろよ。おっさん!」

零王「くっ・・・」

十代「セレナや柚子がお前達に必要な存在だって聞いたよ。女の子道具にして楽しいのかよ」

十代「セレナの人生を奪っていて楽しいのかよ。てめえの野望だけに大勢の人間を傷つけて楽しいのかよ!」

零王「お前達にはわからん事だ!永遠にな!」

十代「・・・社長に零児に伝える事はあるか?」

零王「あんな出来損ないの息子など知らん」

十代「・・・そうか、ネオス」シュッ

ネオス「任せろ」

零王「何をする気だ!?」

十代「見てりゃわかるよ」

ネオス「フンッ!」ドボンッ

十代「人をカードにするのが好きなんだよな?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

零王「な、何だ!?」

十代「ネオスが埋めたのは融合のカードだ。さっきユーリからパクったな」

ユーリ「十代・・・!」

十代「この島とお前達は融合する。島になってカードにした人間の気持ちを理解しやがれ!」

「あ、足が!」

「どうなってるんだ!?」

十代「助かりたい奴は手を上げろよ」

「助けてくれ!」

「俺が先だ!俺を助けてくれ!」

十代「おいおい、おっさんがボスなんだろ?優先じゃないのか?」

「そんなの関係ない!」

「何であんなハゲのために死ななきゃいけないんだ!」

十代「聞いたかよ。これが本性だ」

十代「慕われねえボスってのも辛いよな。他の次元の人間なら大切な者を優先にすると思うぜ?」

零王「・・・!」

十代「お前らは所詮その程度の人間ってことさ・・・いや人間じゃねえな狂った獣だぜ」

十代「最後に一つ教えてやるよ。融合もシンクロもエクシーズも一緒だ」

十代「モンスターとモンスターが支え合って新しいモンスターを生み出す。お前達の敗因はそれだぜ」

十代「自分の事しか考えず仲間を平気で裏切る奴らにデュエリストを語る資格なんてねえよ」

ユーリ「十代!絶対に僕はこの恨みを忘れない!必ず這い上がって復讐してあげるよ!」

十代「威勢がいいな。出れねえよ」

ユーリ「ただではすまさない!君の親しい人間からカードに変えてやる!とことん苦しめて!」

十代「・・・帰るか」

ネオス「そうだな」

ユーリ「十代!忘れるなよ!僕は・・・僕は君を許さない!」

「は、覇王だ」

「覇王!?あの何処かの次元に居ると言われている?」

「遊城十代は覇王だ・・・!」

零王「野望が・・・あんな低俗な奴に・・・」

ユーリ「十代・・・!」

ユベル「十代」

十代「これでもう、誰も戦う必要はないな。敵の本拠地もボスも全滅だぜ」

赤馬「今なんと」

十代「ごめんな。父ちゃんの事」

赤馬「あれは父ではない。アカデミアを壊滅させたというのは」

十代「マジだぜ」

赤馬「ならば」

十代「カードにされた人って戻せるのかな?」

赤馬「それは私が絶対に戻してみせる。父親の尻ぬぐいには慣れている」

十代「それとランサーズの事なんだけど、解散とかはしないでやってくれないか?」

赤馬「それは一体?」

十代「セレナにとってチームってのは始めての経験だと思うんだ。だからクラブ活動みたいな感じで継続してやってほしい」

赤馬「約束しよう。君には大きな恩ができた」

十代「ありがとよ社長!それと俺がやったのは内緒にしておいてくれよ」

赤馬「アカデミアが壊滅か・・・君はヒーローだな」

十代「そんなガラじゃないぜ。また会おうぜ社長!」

赤馬「内緒か・・・遊城十代・・・太陽のような男だ」

柚子「また明日ね!」

遊矢「遅れるんじゃないぞ!」

セレナ「ああ!」

十代「楽しそうじゃんか」

セレナ「い、いきなり出てくるな!」

十代「何して遊んでたんだ?」

セレナ「ビリヤードを知っているか?沢渡の家でやって来たぞ!」

十代「ビリヤード?そいつは凄いな!」

セレナ「今度はお前も来てもいいんだぞ?黒咲や沢渡とは知り合いだろ?」

十代「俺は他にやる事があるから」

セレナ「や、やる事が終わったら来い。私が許可する」

十代「お前って本当に優しいよな!」

セレナ「ふん」

十代「これからセレナは新しい人生が始まるんだぜ。学校行ったり友達と遊んだり勉強したりしてさ」

セレナ「学校?アカデミアのような所なら私は嫌だぞ」

十代「あんな所じゃねえさ誰もセレナを利用したり閉じ込めたりはしない」

セレナ「遊矢や柚子も学校に居るのか?」

十代「そりゃ居るぜ。っつうか居なきゃヤバいじゃん」

十代「遊矢も楽しそうだよな。やっぱ柚子と一緒に居るのか?」

セレナ「ずっと一緒に居るぞ」

十代「セレナだっていつか好きな人とかできるかもな?」

セレナ「好きとはどういう基準なんだ?カッコいいとか憧れとかも入るのか?」

十代「うーん・・・わかんねえ!どういうのがセレナ的にはカッコいいんだ?」

セレナ「た、頼りになる。約束を守ってくれる。人生を広げてくれて・・・いつも笑顔の奴・・・それと」

十代「それと?」

セレナ「デュエルが好きな奴だ」

十代「見つかるといいな。けどそういう相談は柚子にしてくれよ!俺って苦手だから」

セレナ「誰がお前なんかに相談するか・・・絶対にしてやらんからな!」

十代「へへへ・・・それじゃそろそろ行くわ」

セレナ「また来るんだろうな?」

十代「随分前に約束しただろ?セレナを優先的に助けてやるってさ!もしかして忘れちまったか?」

セレナ「そんな事なんて覚えているわけないだろ!」

十代「すぐに怒るよな・・・そうそう!笑顔で思い出したんだけどさ」

セレナ「な、何だ?」

十代「セレナって笑ってる時や嬉しそうな時は最高に可愛いと思うぜ!」

セレナ「う、嬉しくないからな・・・何をバカな事を・・・全然嬉しくないぞ」

十代「ガッチャ!みんなと仲良くするんだぞ!」

セレナ「・・・ガッチャ」

数日後

遊矢「瑠璃が帰って来たってユートが」

柚子「ユーゴもリンが帰って来たとか言ってたわ」

セレナ「・・・ガッチャ!」

遊矢「どうしたんだ?」

セレナ「これであってるな?」

遊矢「いいんじゃないか?たまに十代さんの真似するよな」

セレナ「真似じゃない!何がガッチャだ。たまたましてみただけだ」

柚子「それよりもさっきからずっと笑顔よ?何かいい事あったの?」

セレナ「何もない・・・今日は何して遊ぶんだ?」

柚子「何する?」

遊矢「セレナに任せるよ」

セレナ「なら・・・色々な事をしてみたい」

柚子「例えば?」

セレナ「・・・アイスクリーム食べたい。遊びじゃないが・・・」

遊矢「なら食べに行こうか」

柚子「うん!」

セレナ「新しい人生か・・・ワクワクするというのはこういう事なんだな十代」





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