海未「・・・穂乃果、一つ聞いていいですか?」 (26)

・初スレ立て

・短めです

・もう書き終わっています。

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ハトの鳴き声が響き渡り、短い針と長い針がちょうど十一と十二を数字を差した頃、私と海未ちゃんは一つの布団で幸せに寝っ転がっていました。いつも私たちが寝る時間は十一時半ごろからなので、
まだ寝るには少し早い時間です。今日は久しぶりに海未ちゃん家で二人っきりのお泊り会だから正直なことを言うと十一時半以降も起きていたいんだけどね。でも明日は休み明けだから学校だってあるし、そうは言ってられません。
すぐに学校に行けるように荷物はここに海未ちゃん家に持ってきてはいるけれど。
私たちはしばらく静寂と電気の明かりに包まれていました。いま何か音をだしても、それらは全てこの静寂に吸い込まれていってしまいそうな感じ、でもそれは決して不快ではなくて――――。私は海未ちゃんとお話をしなくっても、
こういう時間を共有すること自体が幸せです。
しかし、海未ちゃんは不意にそれらを破りました。一つの質問によって。

海未「・・・穂乃果、一つ聞いていいですか?」

海未ちゃんは、隣り合って至近距離で寝ている私に、顔を向い合せて言いました。海未ちゃんと私の顔の間には、拳が二つ分ぐらいしか入らない距離でした。

穂乃果「うん、なんでも聞いて」

できるだけ海未ちゃんが問いやすいように、私はできるだけ優しく海未ちゃんに言います。

海未「穂乃果は・・・・どうして私と付き合ってくれたのですか?」

穂乃果「え?」

どうしたんだろう、急に。ていうか、そんなの一緒にいて落ち着くし、可愛いし、要は一緒にいたいって心から思ってるからに決まってるじゃん――
なぁんて言ったら海未ちゃんは照れちゃうことはわかっています。でも、そう言う以外どうやって伝えればよいか思いつきません。
もし照れを気にする必要がなければ、恋人同士なのだからハグやキス、もっとその先だって表現方法はたくさんあるはず。でも、私はそれができません。
なぜかって、彼女の性格から考え、海未ちゃんが拒否してしまうとおもってるからです。
・・・・いや、私自身は海未ちゃんにハグだってキスだってしたいし、もっと海未ちゃんと距離を縮めたい。でも、海未ちゃんはそういうことが苦手だってわかってる。
わかってるが故に私がそれを望んでも、実際に海未ちゃんにすることができないのです。私はできるだけ・・・いや、絶対に海未ちゃんの嫌がることはしたくないし、
させたくない。だから私はそういう行為をいまだかつて、海未ちゃんにしたことがありません。こんなに考えるほど海未ちゃんを想ってはいます。
しかし海未ちゃんは、質問に対する私の答えを待たずに、言葉を続けました。

海未「穂乃果の周りには、たくさんの魅力的な人たちがいます。ことりはお菓子作りが得意な落ち着く雰囲気をもっている人ですし、真姫は曲を作ってそれをピアノで
弾ける頭の良い人です。花陽はアイドルのこととなると急にスイッチが入って大変ではありますが人を和ませることができる人ですし、凛は運動が得意で周りの人に元
気をくれる穂乃果とよく似た雰囲気をもつ人です。絵里だって希だってにこだって・・・・・なのに、なぜその中から私なんかを選んでくれたのですか? 最近よく
思うのです・・・・私なんかが穂乃果の隣にいさせてもらって良いのかと・・・・・」

穂乃果「どうしてそう思うの?」

海未「え?」

穂乃果「どうしてそんなに自分に自信がないの?」

海未「・・・・・・・・・///」

急に海未ちゃんは頬を熟れたリンゴのように真っ赤に染め、私から視線をそらしました。・・・・あれ?私また何かやらかしちゃったのかなぁ。海未ちゃんが困ったよう
に照れています。これは・・・・まずいなぁ。結局海未ちゃんが困っちゃったよ。うぅん、これは間違いなく私のせいなんだろうなぁ。
しかし、自分が何をしたのか、なにを言ってしまったのか、海未ちゃんをこうさせてしまっている要因が見当たりません。すくなくとも、このままじゃ会話が進まないのは
明確なので、とりあえず、私は海未ちゃんに謝ります。

穂乃果「ご、ごめんね。なにか私変なこといっちゃったかな。」

海未「・・・・・質問・・・・」

海未ちゃんはまだ頬を染めながら上目づかいに言います。

穂乃果「ええっと、さっきの私の質問が恥ずかしかった? ごめん、だったら言わなくてい―――」

海未「穂乃・・・スを・・・・・よ・・・・・・・・・で」

穂乃果「・・・・え?」

これって間とか置かずに投稿しつづけていいんだよね?

周り見たら結構間を置いて投稿してる人多いからすごく不安なんですが・・・

ありがとう

では投稿します

海未ちゃんがゴニョゴニョ何かを言いましたが、うまく聞き取ることができませんでした。なので私は

穂乃果「ごめん、もう一度いい?」

聞き返しました。すると海未ちゃんはさらに顔を真っ赤にして・・・・・・

海未「穂乃果がキスを避けているように見受けられるので・・・・・嫌われているんじゃないか・・・・と・・・・思ったから・・・・です。」

穂乃果「え・・・・・・ええええええ!?」

私は思わず目を丸くしてしまいまた。だってそんな言い方だと、まるで海未ちゃんはキスを望んでいるように聞こえるから・・・・。
でも、よく考えたらあり得るかもしれない。なぜなら海未ちゃんがキスやハグといったボディタッチを嫌がるというのは、海未ちゃんの
性格から鑑みた完全に私の推測であり、海未ちゃんに確認をとれていないからです。しかし海未ちゃんは昔からそういう類のものは
「ハレンチです!」といって拒絶並みの反応を示していたし、恋愛映画を見るだけであの反応っぷりだし、そう思ってしまってもしかたありませんでした。
今海未ちゃんが遠まわしに言ってきたことが、もし「キスがしたい」っていう願望の表れなのであれば、私は完全に海未ちゃんに申し訳ないことをしてしまったようです。
・・・ん?ていうか、「キスがしたい」? いま二人っきりだよね? 確かいまこの海未ちゃんの家には他に誰もいないはずだし。
私の前には顔を赤く染めて見つめてくる恋人の海未ちゃん。しかも彼女は「キスがしたい」と遠まわしに言っている。これって――――――。






ドクンッ




急に私の心臓は鼓動を早くした。いまにも沸騰してしまうんじゃないかというぐらいに血が熱を持ち、流れが早くなっていく気がする。
さらに何か、たまらなく海未ちゃんが愛おしいという感情がこみ上げて、私の体中をほてらせます。私と海未ちゃんの間に変な甘ったるい空気が流れだしました。
そんな雰囲気にやられてか、私の体は動きません。それどころか、海未ちゃんにしゃべろうとしても口さえも動こうとはしてくれず、全身が金縛りにあったようでした。

・・・・・このままどうなっちゃうんだろう。

そんなことを、海未ちゃんを見ながらしびれた脳内でぼんやりと考えていると、目の前の彼女は、顔は赤いままに何か決心したような表情に急に変わりました。すると・・・

海未「穂乃果・・・・・・」

彼女が私の肩を強く押し、転がせて、仰向けにさせられたと思ったら、目の前には天井と、海未ちゃんの赤い顔が視界に広がっていました。
私は完全に海未ちゃんに押し倒されている状態になりました。それから私は海未ちゃんの目から視線を外すことができず、私の中は海未ちゃん
の匂いでいっぱいで、またしても私の口は開こうとしてはくれませんでした。しかし海未ちゃんはそうではないようで・・・・・。

海未「私じゃ、キスしたいという気持ちにならないのですか・・・・? 私じゃ、その先にすすもうという気持ちにならないのですか?」

穂乃果「うみ・・・・ちゃ・・・・」

海未ちゃんの決心したその表情からは、決意のほかにも迷いの気持ちも見られました。

海未「私は今さほど力を入れていません。ですので穂乃果が抜け出そうというのであれば、かんたんに抜け出せます。」

穂乃果「・・・・うん」

海未「今から五秒かぞえます。そしたら私は穂乃果にキスするでしょう。もしそれが嫌なのであれば・・・・・抜け出してください。」

穂乃果「海未ちゃん・・・」

ずるいよね、海未ちゃん。そんないいかたされて我慢できる訳ないじゃん。

四・・・・・・

海未ちゃんが目を半開きにして段々と私にゆっくりと近づいてくる。

三・・・・・・

私も火照る体と脳に身を任せ、目をゆっくりと閉じていきます。

二・・・・・・

私と海未ちゃんはいよいよキス寸前の距離となり、そして・・・・・






後日、私と海未ちゃんは寝不足になりながら登校し、海未ちゃんは寝ないように授業を受け、私は爆睡しながら授業を受けました。
が、海未ちゃんはともかく、私は寝てもまったく眠気は取れず、意識を保つのがやっとでした。
寝てもこんなに眠いんだ、海未ちゃんなんてもっと眠いはず・・・・。
そう思いながら私は海未ちゃんをずっと見ていました。最初は眠そうだった海未ちゃんですが、放課後になるとその眠気をまったく顔に出さなくなりました。
私は不思議に思い、放課後になった瞬間に海未ちゃんに問いかけました。

穂乃果「海未ちゃぁん、眠くないのぉ?」

あくび交じりの私の質問に対し、海未ちゃんは・・・・

海未「昨日の穂乃果がとってもかわいかったですからね」




へ?




海未「声が特にかわいかったですし。そういうことを思いだしたら自然と目が覚めてきました」



はい?



海未ちゃんは、どんな睡眠でもどっしりと動くことのなかった眠気をたった一打で崩壊させる答えを返してきました。



穂乃果「えっと、そういうのは学校では言わない方が・・・・・・。もし誰かに聞かれたら大変なことになるし」

ことり「なにが、かわいかったって?」

穂乃海未「こ、ことり(ちゃん)!?」

ことりちゃんが私たちの背後から、忍者のように気配を消して話しかけてきました。

ことり「今日二人ともずっと眠そうにしてるから、とぉっても心配してたんだぁ。」

穂乃果「へ、へぇ・・・」

ことり「こんなに心配してるんだもん、二人の寝不足の原因、教えて・・・・くれるよね?」

海未「ええっとぉ」

穂乃果「あぁぁ・・・」

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん・・・・・・・・おねがぁい!!!!!」

ことりちゃんお得意の、とっても断りにくいお願いが飛んできました。彼女の顔には、もはや詮索精神に満ちた顔以外の何物でもなく、そこには地雷が見えました。
このまま話たらきっとμ'sのみんなにばらされる。なおもことりちゃんはニヤニヤが顔を止めず、私たちが危ないことは明白でした。
でもだめだ、「おねがぁい!」に対して海未ちゃんはすっごく弱いんだ。昨日海未ちゃん攻めっ攻めだったけど、ことりちゃんの前ではさすがに・・・・・・ん?
っていうか、海未ちゃんてあんなに攻めるような人だったっけ?
しかし、海未ちゃんは私の苦悩と疑問にお構いなしに口を開きます。

海未「・・・・・・・・ええっとですねぇ」

穂乃果「ちょっと海未ちゃん!?」

海未ちゃんは間もなくことりちゃんのお願いに前負け、全てを話し出そうとしていました。ここで話されたら一巻の終わり!! μ'sにばれて希ちゃんにいじられるにきまっている。
何とか海未ちゃんを止めないと!!
しかし、もうそんなのは時すでに遅しで、海未ちゃんはことりちゃんに全てを話終わっていました。


この後、私たちがイジられるのは、また別のお話であり、一線を超えた私たちの新たな甘いデートというのも、また別のお話。


END

数か月前に書いたものを投稿しました。



いやぁ、今見ると意味不明な文多いな。


次書く時はもっとましになってる。(たぶん

できれば ほのうみ好きの誰かに続きを書いてほしい

HTML化のタイミングが分かりませぬ

終わったら

あと980埋めなきゃね

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ありがとう
いちおうHTMl化申請した

980も埋まらんwww

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