露伴「魔法少女?」(156)

露伴「……まずいな…」

露伴「吉良吉影を倒したのはいいが……」

露伴「焼けた僕の家の修復費、まだ全部払ってないぞ…」

露伴「だいたい、休載から復帰したばかりなのに二千万も払えるわけないじゃないか!」

露伴「クソッ…これもあの仗助のせいだ………ん?」

露伴「ポストに手紙が入っているぞ……誰からだ?」

露伴「見滝原中学校?」

露伴「内容は………なるほど、この露伴を特別講師として招きたいという事か」

露伴「冗談じゃあないぞッ!なぜ僕が自らガキの溜まり場に行かなきゃならないんだ…」

露伴「……と、いつもなら言うところだが………」

露伴「背に腹は変えられない…給料もそこそこだし、やってやるとしよう…」

露伴「それに、なにか漫画のネタに出来るものがあるかもしれないからな」

露伴「住所は…うわ、結構遠いな……アパートでも借りるしかないな…」

露伴「僕のファンがたくさんいるといいが………」

中学校_職員室

早乙女「あなたが露伴先生ですね!?漫画、読んでますよ!」

露伴「どーも、それで?今日僕はどのクラスの授業を担当すれば?」

早乙女「え、っと私のクラスなんですけど…その前に、あの…サインを…」

露伴「ハイハイ」スラスラ

早乙女「ありがとうございます!」

露伴「あのー、早く案内してもらえますかね?」

早乙女「す、すみません…、こっちです……」

教室

早乙女「今日は皆さんに、特別講師の先生を紹介したいと思います!」

早乙女「先生、どうぞ入ってきてください!」

露伴「………」

さやか「お、結構若い人だね…」

まどか「そうだね、変な服とヘアバンドしてるし…有名人かな?」

早乙女「じゃあ先生、自己紹介をお願いします!」

露伴「…僕の名前は岸辺露伴、少しの間ですが美術の特別講師を務める事になりました」

まどか「あっ!岸辺露伴って、漫画家の…」

さやか「ああ…あの気持ち悪い絵を描く人ね…」

露伴「よろしく………ん?」

早乙女「それでは、早速授業をお願い…」

露伴「失礼、早乙女先生」

早乙女「? なんですか?」

露伴「この学校は、ペットの持ち込みを禁止してないんですか?」

早乙女「いえ…ペットなどは基本的にダメですが……」

露伴「では、そこの女子生徒の鞄の上にいるネコのよーな生き物はなんですか?」

まどか「!」

さやか「!」

早乙女「鹿目さんの?……私には何も見えませんが…」

露伴「ほら、今も鞄の上に…!」

露伴(まさか…この少女、スタンド使いか!?)

早乙女「露伴先生?」

露伴(いや、彼女のスタンドという根拠もないな…だとしたら、誰の…)

早乙女「大丈夫ですか、露伴先生?」

露伴「! ああ、すみません…どうやら僕の見間違いだったようです」

露伴「では授業でも始めますかね」

さやか「ちょっと!なんで露伴先生にも見えてるの!?」

まどか「わ、私に聞かれても…」

キュウべぇ「zzz……」


ほむら「………」

廊下

露伴「疲れるな…授業って」

露伴「しかし最近の中学生はイイ所で勉強しているな…なんで学力が下がってるんだ?」

露伴「おっと、そうだ…さっき変な生き物が寝てた鞄の持ち主…鹿目まどかだっけか」

露伴「少し話しをしてみるか…漫画のネタにできるかもしれない」

ほむら「待ちなさい」

露伴「ん?たしか…ほむら君、だったかな?僕になにか用でも?」

ほむら「何故あなたにキュウべぇが見えるのかは知らないわ」

ほむら「でも、これ以上首を突っ込むのはやめなさい」

露伴「……何を、知っているんだ?君は何なんだ?」

ほむら「今までの時間軸にいなかった、あなたに言われたくないわね」

露伴(………ッ!まさか、この小娘!)

露伴「ヘブンズ・ドアー!」

ほむら「!」ピシィ!

露伴「こいつがあのスタンドの本体なのか?」

露伴「どれどれ…………って、何ぃ!」

露伴「ものすごい数のページが、体のいたる所に……辞書でもこんなには無いぞ…」

露伴「それに、字がとても細かい…虫眼鏡でもなきゃ見れないな……」

さやか「お、いたいた!露伴先生ー!」

まどか「ま、待ってよ、さやかちゃん……」

露伴「……どっちにしろ、首を突っ込まざるを得ないな…」

露伴「というか、この状況を見られたら少しマズいかな?書き込ませてもらうとしよう」

露伴「『今起こった事は忘れ、廊下の端っこへ吹っ飛ぶ』…っと」

ほむら「」ドォ―――ン

露伴「これでよし」

さやか「……あれ?今何か飛んで行かなかった?」

露伴「気のせいだろ…それで、なにか用かな?」

マミ「初めまして、露伴先生」

露伴「君は………?」

マミ宅

マミ「…まあ、大体はこんなところかしらね」

露伴「……フム」

露伴は、まどか達の先輩だという巴マミの自宅にいた。

キュウべぇの事を知りたがる露伴のために、マミがわざわざ自宅に招き、説明をしてくれたのだ。
加えてマミは、人々に災いを振りまく魔女や、それを退治する魔法少女の事も話した。

まどか(なんで、そんなに驚いてないんだろう…)

さやか「さて!こんどは先生の番だよ!」

露伴「? 何がだい?」

さやか「どうしてキュウべぇが見えるのか、心当たりは無いの?」

マミ「そうね、そこは私も興味があるわ」

露伴「…それは多分、僕がスタンド使いだからだと思う」

まどか「スタ…ンド?何ですか?それは…」

すみません…

パソコンの調子が悪すぎるので、今日はここまでにさせて下さい

明日は仕事が信じられないほどあるので、書き込むのは深夜になりそうです
一応、完結はさせます

昼から夜までの時間、これしか書けなくてごめんなさい

それでは、また明日

時間ができましたので、ほんのちょっぴり書き込みます

露伴「簡単に言うと、魔法が姿を持ったもの…ってかんじかな」

露伴「キュウべぇとかと同じで、一般人には見えない…」ズオン

さやか「おお、すごい!(…そんなにかっこよくないな)」

露伴「スタンドにはたくさん種類があってね、それぞれに能力がある」

キュウべぇ「……それで、君のスタンドはどんな能力なんだい?」

露伴「(急に喋りだしたな…)僕のスタンド…ヘブンズ・ドアーは人や動物を本にする事ができるんだ」

マミ「本に?」

露伴「ページを体中につくるのさ、そこからそいつの記憶を全て読むことができる」

キュウべぇ「!!!」

まどか「へぇー…なかなか、おもしろそうですね」

露伴「本にした後に、命令を書き込んで実行させる事もできる」

露伴「もっとも、昔は僕の漫画が嫌いなさやかくんのようなダサイ人間には通用しなかったがね…」

さやか「うぐ……ご、ごめんなさい…」

まどか・マミ「クスクス」

露伴「……ん、もうこんな時間か…」

マミ「なにか、ご予定があるんですか?」

露伴「ああ…担当を待たせているんだ、帰らせてもらうよ」

まどか「大変ですね、漫画家って……」

露伴「絵はすぐ描けるから簡単なんだけど……じゃあね、おいしい紅茶だったよ」

マミ「フフ、またいらして下さいね」

まどか・さやか「さよならー」

キュウべぇ「…………」

露伴アパート

露伴「まあ、幽霊だっているんだ…魔法少女やらがいても不思議じゃないよな」

露伴「でも魔法少女とかの設定はネタに出来るな…メモっとこう」カリカリ

露伴「しかし、あのキュウべぇとかいうやつ………」

露伴「契約がどうのこうの言っていたが、内容を聞く限りキュウべぇ自身にメリットがないじゃないか」

露伴「なのに魔法少女を量産させようとして…何が目的なんだ?」

露伴「いつか本にしてやるか……いや、そんな事よりも気になっているのは……」

露伴「もう一人の魔法少女の事だ………」

次の日_中学校_職員室

露伴「お、ようやっと来たか」

ほむら「………」

露伴「別に叱るわけじゃないさ…ただ、君に尋ねたい事があってね」

ほむら「ちょうどいいわ……私もあなたに用事があったもの……」

露伴「それは好都合だ、では僕から質問させてもらうよ」

露伴「単刀直入に聞くが、君は魔法少女についてどのくらい知っているんだ?」

ほむら「! あなた……いったい、どこでそれを………!」

露伴「巴マミくん…なかなか親切な女の子だよな」

ほむら「巴マミ……また余計なことをペラペラと……!」

露伴「だいたいの事は彼女から聞いたが、説明の中に君の名前があったものでね」

露伴「そういうのはとことん調べる性格なんだよ…僕は」

ほむら「……悪いけど、私から話すことは何も無いわ………」

露伴(…本ッ当に生意気なヤツだな……ヘブンズ・ドアーで記憶を読むのは面倒だし……)

露伴(かといって、話すように書き込むのも何か負けた気がする…)

露伴(自分から話すのを待とう…嫌いだよ、こーいうワガママ女……)

露伴「分かったよ…じゃあもう帰っていいぜ、僕も帰るからな」

ほむら「…待ちなさい!私もあなたに用が……」

露伴「うるせ~な~、この露伴は忙しいんだっ!黙ってろ!」

ほむら「………」シュン

病院前

露伴「通学路に病院があるってのは少し嫌だな……」

露伴「こっちまで病気がうつってしまいそうだし、なにより人がたくさんいる…」

露伴「ほら、あそこの駐輪所にも………って」

露伴「あれはダサやかとキュウべぇじゃないか」

露伴「おい、ここで何をしているんだ?」

さやか「あ、露伴先生!じつはこの病院の壁に、グリーフシードが…」

露伴「ふーん…これが昨日言ってた魔女の卵か……スケッチしとこ」カリカリ

さやか「ちょ!?先生!そんなことやってる場合じゃ……」

キュウべぇ「もうすぐ孵化する……まずいよ……」

露伴「ところで、まどかくんの姿が見えないが…」

キュウべぇ「まどかなら、今マミを呼びに行ったよ」

露伴「なんだ、じゃあ大丈夫だな…もう少しスケッチしよう」カリカリ

さやか「先生~!!」

その瞬間、グリーフシードが光をはなち、露伴たちをつつんだ。
駐輪所の前には、まどかとさやかの鞄だけが残された。

魔女の結界内

キュウべぇ「怖いかい?さやか」

さやか「そりゃあ…まあ、当然でしょ…」

キュウべぇ「願い事さえ決めてくれれば、今ここで君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど…」

さやか「うん…いざとなったら………ってあれ?露伴先生は?」

キュウべぇ「…ああ、露伴なら……」

露伴「おお、なんと珍しいデザインなんだここは!早速スケッチブックに…」カリカリカリ

キュウべぇ「あそこで結界の内部を夢中で描き写してるよ」

さやか「…もうここまでくると誉めるしかないね……」

露伴「いや~、実にいい経験させてもらってるよ…だいたいを写したら追うから、先に行ってくれ」カリカリカリ

キュウべぇ「そうさせてもらうよ……行こう、さやか」

さやか「う、うん…気をつけてね先生……」

露伴「これを作品に生かせば………グフフフ…得したなあ………」

もちろん、その最中にマミたちや使い魔の皆さんが声をかけたり露伴を横切ったりしたのだが、

一心不乱にスケッチを続ける露伴が気付くはずもなかった。

露伴「…よし、あらかた描き終えたぞ……とっととさやかくん達の所へ向かうとしよう」

ほむら「……やっと、お絵かきは終了かしら?」プラーン

露伴「おっと、なんで君がここで拘束されているんだ?」

ほむら「あなたが遊んでる間にいろいろあったのよ…それよりも、早く巴マミの所へ行って!」

ほむら「そして、私を解放するよう説得して!このままだと…彼女は死ぬ!」

露伴「よく分からないが、大変らしいな…すぐに行くよ!」タッタッタッタ…

ほむら「頼んだわよ……岸辺露伴………」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ズドオォォン

シャルロッテ「―――――」

さやか「やった!さっすがマミさん!」

まどか「よかった……」

露伴「…どうやら、もう終わったみたいだな……」

まどか「あれ…先生、もうスケッチは終わったんですか?」

露伴「ああ、もうこの場所以外はだいたい描き終わったよ」

さやか「え……私たちと離れてから、まだ30分くらいしかたってないのに……」

露伴「ほむらくんから伝言を頼まれたから、急いでここに来たのに……無駄足だったな」

露伴がそう呟いた刹那、仕留めたはずの魔女の口から巨大な蛇のような生き物が飛び出てきた。

全員が呆気にとられるまま、その生き物はマミの前で牙を剥き出しにし、
マミの首へと…喰らいついた。

今日はここまでにします
お疲れ様でした

また、なにか修正が必要なところがありましたら、遠慮なく書き込んで下さい
それでは、おやすみなさい

そこにいるもの全てが驚きの表情を隠せずにいたが、
一番驚いていたのは…

シャルロッテ「―――!?――!!!??」

マミに喰らいついた、魔女自身であった。

マミ「な……何が起こったの…?」

もちろん、その原因は彼だった。

露伴「間一髪、ってヤツかな?」

さやか「先生!魔女に何をしたの!?」

露伴「ん?ただ僕のヘブンズ・ドアーで、魔女に『全部の牙が粉々に砕け散る』と書き込んだだけさ」

露伴「魔女にスタンド能力が効いて、良かったよ」

まどか「でも……いつの間に書き込んだんですか?」

露伴「魔女が口を閉じるまで、かなり時間があったからね……さて、マミくん!」

マミ「は、はい!なにかしら!?」

露伴「もうその魔女に、君を攻撃する方法は無い!トドメをさすんだ!」

マミ「わ、分かったわ!ありがとう、露伴先生!」

マミ(今度は油断しない……確実に仕留める……!)

本気になったマミに唯一の武器を失ったシャルロッテが勝てるはずも無く、
豪雨のごとく降り注ぐ銃弾の前に、魔女は崩れた。

ほむら「拘束が解けたから来てみたら……いったい何が起きたの?」

まどか「ほ、ほむらちゃん!」

露伴「いつも来るのが遅いな、君は」

マミ「…見てのとおり、魔女は私が倒したわ」

マミ「もっとも、先生の助けが無ければ…私は死んでいたでしょうがね」

ほむら「……そう、スタンドとやらを使ったわけね…」

露伴「あれ、なんで彼女はスタンドを知ってるんだ?」ヒソヒソ

まどか「先生がスケッチしてる横で、マミさんがほむらちゃんに説明したんですよ」ヒソヒソ

ほむら(……本当に、何者なの…彼は)

ほむら「…岸辺露伴」

露伴「ん?どうしたんだ?」

ほむら「今度こそ、話を聞かせてもらうわ……付いて来なさい」

露伴「しつこいやつだな……何回言われても僕は…」

ほむら「…付いて来なさいっていうのが、わからないの?」

露伴・まどか「!」

さやか「えっ……いつの間に先生の背後に!?」

露伴「…しょうがないな……その代わり、君も前の質問に答えてくれるんだろうな?」

ほむら「………約束するわ…こっちよ、岸辺露伴……」

露伴「そういうわけで…じゃあな、君達」

マミ「…ええ、さようなら露伴先生、ありがとう…」

さやか「大丈夫かな……先生」

まどか「ほむらちゃん…………」

某所

露伴「結構遠い所まで来たな……で、何の用だ?」

ほむら「あなたと同じように、だいたいの事は巴マミから聞いた…」

ほむら「スタンドの事…その能力の事…それらをふまえて質問させてもらうわ」

ほむら「あなたは一体、何者なの?何故この時間軸に限ってここに存在しているの?」

露伴「時間軸……前にも聞いたな、いったい何のことだ?」

ほむら「……質問を質問で返さないでほしいわね」

露伴「それが分からないと、僕も君の質問に答えられないんだが……」

露伴「なあ、教えてくれてもいいだろ?今度はもう逃げないからさ」

ほむら「………………」

ほむら「……私は、何度も繰り返してるの………」

露伴「……時間操作、か……なかなか上手な説明だったよ」

ほむら「私がすごしてきた時間軸は、いたって同じことの繰り返しだったの…」

ほむら「それなのに突然あなたが出てきたと思ったら、魔法少女に関わりだした…」

ほむら「そしてスタンドとか言う能力を使い、巴マミの死亡を回避した…」

ほむら「…そんなあなたが、不思議でたまらないのよ………」

露伴「…僕は、ただの漫画家だ……君の期待しているような者ではないよ」

ほむら「…………」

露伴「だが、これだけは言っておく」

露伴「この露伴は、君の味方だ……まあ…さっきの説明が無ければ嫌いなままだったがね……」

ほむら「……………」

露伴「質問の答えは、これでいいだろ?僕は帰るぜ」

ほむら「………ええ、ありがとう」




露伴「友達との約束のために、何度も同じ時を繰り返す…か」

露伴「フ…まるで……いや、劇画そのものだな……」

迷走してる感がはんぱないですが、今日はこれにて終わりです

ちゃんと納得のいくように終わらせますので……
では、おやすみなさい

次の日_中学校_屋上

露伴「たまには高い場所から色々と観察するのもいいな……新しい発見があるかもしれない」

露伴「しかし新しい発見といえば…やはり昨日の事だな」

露伴「あのコミュ障女が、あんな大変な事やってたんだからな……」

ガチャ

さやか「あ……先生、こんなところにいたんだ」

露伴「ん、さやかくん…何か用かい?」

さやか「いや、ちょっとね……相談にのってほしくてさ…」

露伴「珍しいな、君が僕に相談なんて…何でも話してみなよ」

露伴(正直、こいつもあまり好きではないが…もしかするとネタに出来るかもしれないからな…聞いてやろう)

露伴(無論、つまらない相談だったらテキトーに返事して帰らせてもらうがね…)

さやか「…先生にもさ、大切な人って…いるでしょ?」

さやか「もしもその人が、自分の運命に絶望しちゃってるとするじゃん?」

さやか「それを、自分だけが救うことができる………」

さやか「そんなとき、先生なら……どうする?」

露伴「…あいにく、この露伴には大切な人といったら自分しかいなくてね」

露伴「その質問には、答えられないな」

さやか「………あはは、先生らしいや」

さやか「ごめんね…変な相談で……じゃあ私、かえ…」

露伴「ヘブンズ・ドアーッ!」

さやか「!!」ピシィ!

露伴「ただの気まぐれで、この露伴にそんな相談をするワケがない……」

露伴「記憶を読ませてもらうよ…まあ、相談というよりは…」

露伴「質問だったがね……なになに、」

さやか【私は、幼馴染の上条恭介が好きだ】

さやか【だけど、恭介は交通事故で指を怪我してしまった…将来有望なヴァイオリニストだったのに…】

さやか【いくらリハビリとかをしても、全然良くならない…】

さやか【だったら…私、魔法少女になる!恭介の指を治すという願いで!】

露伴「…ふーん、こいつにも乙女っぽいところあるじゃないか」

さやか【それっぽいことを露伴先生にも相談したんだけど……】

さやか【先生ったら、本当に役にたたない!】

さやか【マミさんを助けてたから、実はいい人だと思ったのに……やっぱり変人なのかな…?】

露伴「……やっぱり、ただの小娘だったな…」

露伴「少しでも良く思った僕が馬鹿だった」

露伴「たしかに、こんなヤツには僕の漫画は理解できないな…」

露伴「…ああそうだ、書き込んでおかなくては…」
            ・・・・
露伴「『今日、この露伴に相談したという事を忘れる』…と」

さやか「あ……先生、こんなところにいたんだ」

さやか「いや、ちょっとね……相談にのってほしくてさ…」

上の文の点はミスです…

特に意味はありません

露伴「……この露伴は漫画家だ」

さやか「………え?いや、知ってるけど…それが何?」

露伴「漫画家というものは職業柄、いつもあらゆる状況の可能性を考える…」

露伴「そんなクセがついているものなんだ…」

さやか「…………」

露伴「仮に…君が魔法少女になって、恭介くん…だったかな?彼の指を治したとしよう」

さやか「!…先生、どうしてそれを……」

露伴「でも恭介くんは、自分の指が君のおかげで治ったなんて知るわけがない」

露伴「奇跡が起こったくらいにしか考えないだろうね…」

さやか「……だから、なんだってのさ」

露伴「つまり、指が治ろうがどうしようが…」

露伴「恭介くんは君への評価を変えない、という事さ」

さやか「………!」

露伴「それに…怪我が治ってせまい病室から出た恭介くんには、新たな出会いがあるかもしれない…」

露伴「彼に恋心を抱いてる君は、そうなったとしても……後悔はしないのかい?」

さやか「……やっぱり先生は、なんでもお見通しなんだね……」

露伴「…まあ、これはあくまでも推測の話だ…絶対こーなるってわけじゃない」

露伴「決めるのは君さ…自分なりに考え抜いた末に出した結論なら……」

露伴「それでいいんじゃないか?」

さやか「………そだね…ありがとう、露伴先生!」

露伴「フン…お礼を言ってる暇があるなら、恭介くんの見舞いにでも行ってあげるといい」

さやか「も、もう………先生のバカッ!」タッタッタ…

露伴「馬鹿に馬鹿と言われるとはな………そんな事よりも、」

露伴「暁美ほむら…………そこにいるな…」

ほむら「……………」

今日は、ここでおしまいです

明日はともかく、明後日は仕事が休みなので、
それなりに書けると思います

では、おやすみなさい

ほむら「…どうして美樹さやかを止めなかったの………!」

ほむら「あなたの能力なら、本にした時…契約をしないように書き込むこともできた……」

ほむら「このままだと、間違いなく彼女は魔法少女になる……」

ほむら「彼女が絶望して、魔女化することは…前に話したはずよ……」

露伴「…ああ、そうだったな」

ほむら「忘れていた、では済ませないわ……」

ほむら「……どんな理由があっての行動なのかしら?」

露伴「………あのな、ほむらくん」

露伴「この露伴が、誰かに何かを書き込むのは自己防衛や罰を与える時だけだ」

露伴「そういう時以外にはイジらない事にしている」

露伴「気軽に色々書き込むというのは、そいつの人生を偽物にする事だからね…」

露伴「そいつのためにも、僕の作品の為にも良くない事だ」

ほむら「そんな、くだらない理由で……彼女を見逃したというの……?」

露伴「くだらない!?ど素人の小娘が、この"岸部露伴"に意見するのかねッ!」

ほむら「……………」

露伴「君が苦労してきた事は知っているが…依然、その性格は気に食わんな……」

露伴「僕は帰る、用事があるんでね」スタスタ

ほむら「…………私が、悪かったのかしら……?」

少し後_病院

さやか「恭介…cd、ここに置いとくね」

恭介「……………」

恭介「さやかは…僕を虐めているのかい?」

さやか「……え?」

恭介「何で……指が動かなくなった僕にこんなものを聞かせるんだ!」バキィ!

さやか「だ、大丈夫だよ!リハビリとか、いろいろ頑張れば必ず……!」

恭介「治らないって言われたんだ…ヴァイオリンは、もう諦めろって……!」

さやか「!」

恭介「もう…魔法とか奇跡でもない限り、僕は……!」

さやか「…………あるよ」

恭介「………え?」

さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」

同時刻_恭介の病室_壁を隔てて

さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」

露伴「……………」

露伴「たしかに……このままだと、さやかくんは魔法少女になるな…」

露伴「まあ、あれだけ言っておいたんだ…彼女なりに考え抜いて出した結論なんだろう」

露伴「僕には止められないな……」

露伴「……にしても、あの上条恭介とかいうやつ……」

露伴「指がどうのこうの書いてあったが…なんだ、cdぶち割るほど元気じゃあないか」

露伴「だが…せっかくお見舞いに来た幼馴染にやつ当たりというのは、感心しないな」

露伴「気持ちはわからんでもないがね………」

夜_工場

女「…………」ドボドボ

まどか(あれって………ママが言ってた……!)

まどか「はやく…!」

仁美「どうなさったんですか…?鹿目さん……」

まどか「どうって…あれを止めないと!!」

仁美「あれは神聖な儀式…素晴らしいところへ旅立つために、肉体から離れる儀式ですわ…」

仁美「邪魔をしてはいけませんわ、鹿目さん」

まどか(ダメだ…話も聞いてくれない…)

まどか(こうなったら……無理やりにでも止めなくちゃ!)

まどか「離してっ!」バッ!

仁美「!」

仁美の手を振り払ったまどかは一直線に毒物のはいったバケツにかけより、
工場の窓に向かって放り投げた。

バケツは工場の窓ガラスを割り、その中身を外にぶちまけた。

毒物による危機が去った……
しかし、

まどか「!」

自分達にとっての神聖な儀式を邪魔された人々は、黙っていなかった。
まるでゾンビのように、まどかに襲い掛かる。

まどか「っ…!」

運良く近くにあったドアを開け、部屋に逃げ込み鍵をかける。
だが、外からは力ずくでドアを破ろうとする音が鳴り止まない。

まどか「どうしよう……どうしよう……」

恐怖で呆然としているまどかを、そこにいた数匹の使い魔が取り押さえ
魔女の結界内へと引きずり込んだ。

まどか(駄目だ…私のちからじゃ…仁美ちゃんどころか、他の人達も救えない……)

まどか(だれも………すくえない……)

その時、まどかの頭に声が響いた。

《みんなを救いたいかい?今からでも、力を付けてみんなを守りたいかい?》

まどか「キュウ…べぇ…?」

《君だったらこの状況でも必ず何とかできる、友人はもちろん多くの人を救うことができる》

《まどか、君が勇気を出せば…君を含めた多くの人が救われるんだ》

まどか(……こんな私でも…勇気を出して変わることができるなら…)

まどか「…みんなを、救うことが出来るなら……」

《まどか…今こそ僕と契約して、魔法少女になる時が来たんじゃないかな?》

まどか「私…魔法少女に……」

そう言いかけた瞬間、まどかの目の前には銀色の銃を持った女性が現れた。

マミ「もう、大丈夫よ鹿目さん」

まどか「ま……マミさん!」

マミ「心配しないで、もう決して…油断なんてしないわ」

マミ「それに……彼女も戦ってくれるんだからね」

マミの視線の先には、青い光をまといながら魔女を斬りつける親友の姿があった。

まどか「さ…さやかちゃん!?」

さやか「これで…トドメだあああああああ!!」

__

さやか「あはは、いやー間一髪だったね」

まどか「さ、さやかちゃん…それって……」

さやか「ん…どう、似合ってる?……なーんてね」

マミ「美樹さんは、自分から進んで契約したのよ」

さやか「うん…すっごく悩んで……それでも、最後は自分で決めたの」

まどか「…………」

さやか「なーにさ、そんな顔しないでよ!初めてにしては、さっきだってうまく戦えてたでしょ?」

まどか「でも…でも、私……!」

さやか「いいんだって、これは私が勝手に決めたことなんだからさ」

マミ「あなたが、責任を感じるような事ではないわ…鹿目さん」

さやか「ていうかキュゥべえ!何で私が助けに向かってたのに、まどかを契約させようとしたのさ!」

マミ「女の子を急かす男の子は嫌われるって、言ったばかりよ?」

キュゥべえ「マミとさやかが間に合うとは限らなかったし、あの状況では一刻を争ったからね」

キュゥべえ「念のためと思っての行動だったんだ…悪意があったわけじゃないよ」

さやか「それならいいけどさ……」

マミ「まったく………」

ほむら「…………!」

さやか「……今来たんだ…遅かったじゃない、転校生」

ほむら「美樹さやか…あなた……!」

マミ「これは彼女自身が悩んだ末に決めた事よ」

マミ「暁美さん、あなたに責める権利はないわ…」

露伴「………やあ、さやかくん達」

まどか「先生!どうしてここが…?」

露伴「病院を通ったら、偶然さやかくんが走って行くのが見えたからね…」

露伴「追いかけていったまでさ」

さやか「…露伴先生…私、なったよ…魔法少女に……」

露伴「…そうか」

さやか「でも……私なりにちゃんと考え抜いた結果だから」

さやか「後悔なんて、するはずがないよ…絶対にね…」

露伴「…それなら、いいさ……」

魔女を倒した後_某所

杏子「何よアレ、あんなのがいるなんて聞いてないんだけど」

キュゥべえ「ついさっき魔法少女になったばかりだからね、知らなくて当然さ」

杏子「マミのやつの調子が悪いって聞いたからさぁ、わざわざ出向いてやったってのに…」

杏子「アイツ……うざいな」

キュゥべえ「……………」

杏子「うーん、こんないい狩場を、みすみすあんな新人に渡すのも癪だよね……」

キュゥべえ「どうするつもりだい?」

杏子「決まってんじゃん」

杏子「要するに…ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ?」

杏子「…その子」

キュゥべえ「そううまくは行かないと思うな」

杏子「何だよ、私があんな弱そうなヤツに負けるとでも思ってんのか?」

キュゥべえ「彼女は今、マミと共に戦っている。彼女を敵に回すのはすなわちマミとも戦うということさ」

杏子「確かにな……けど、あんなお荷物抱えて戦ってるアイツなら余裕だろ」

キュゥべえ「君は実戦経験の面ではマミよりも上だし、マミに勝てるだけの力もある」

キュゥべえ「でも、君の障害になるイレギュラーは一つだけじゃない」

杏子「イレギュラー……?」

キュゥべえ「暁美ほむらさ」

杏子「……知らねーな、そいつは魔法少女なんだよな?」

キュゥべえ「おそらく、ね」

杏子「おそらく?お前はそいつと契約したんだろ?」

キュゥべえ「そうとも言えるし…そうでないとも言えるのさ」

杏子「まあ、どっちにしても…今のあたしの相手じゃないよ」

キュゥべえ「話は最後まで聞きなよ……もう一人、イレギュラーがいるのさ」

杏子「? 誰なんだ?」

キュゥべえ「岸辺露伴…という男さ」

杏子「岸辺……露伴?」

キュゥべえ「知っているのかい?」

杏子「いや…知ってるような、知らないような………」

杏子「まあいいや、で?どうしてそいつがあたしの障害になるんだ?」

キュゥべえ「スタンド…という、妙な能力を使うんだ」

杏子「スタンド…?お前はそいつと契約してないんだろ?」

キュゥべえ「まあね…でも、気を付けたほうがいいよ」

杏子「契約もしてないようなヤツに、あたしが負けるワケないだろ」

キュゥべえ「僕もそう思うんだけど……」

杏子「まあ、お前がそこまで言うほどなら…気には留めとくよ」

次の日_学校_放課後

さやか「うわ……結構魔女ってたくさんいるんですね…」

マミ「ええ、魔女にはまだなってない使い魔も含めれば…数えきれないわ」

マミ「これは……うん、魔女じゃない。使い魔ね」

まどか「使い魔でも…害が無いわけじゃないんですよね?」

マミ「もちろん……さあ、行きましょう…美樹さん、鹿目さん」

杏子「ちょっとちょっと、あんたたち」

杏子「何で行くんだよ、見てわかんないの?使い魔はグリーフシード持ってないじゃん」

マミ「あなた……佐倉さん!」

さやか「その格好…魔法少女!?」

まどか「マミさん、知っているんですか!?」

マミ「彼女とは昔、コンビを組んで魔女を倒していたの……」

マミ「もっとも、意見が分かれて解消しちゃったんだけど……」

杏子「あいかわらずテメェも馬鹿だな、魔女だけを追っかけりゃいいのに」

さやか「魔女の使い魔がいるんだから倒さないとダメじゃない!」

杏子「だーかーらー、まだ倒す必要はないって言ってんだろ」

さやか「倒さなきゃダメに決まってるでしょ!使い魔でも人間に害を及ぼすんだから!」

杏子「そう、何人か喰って魔女になってから倒したほうが効率がいいだろ?」

さやか「……!」

マミ「美樹さん、鹿目さん……下がってて」

まどか「マミさん………」

さやか「でも……!」

マミ「分かり合えないのよ……彼女とは…」

杏子「なんだよ……やんのかよ、マミ……」

瞬間、マミは自分の足元に大量の銃を召喚した。
そしてそれをすぐさま手に取り、杏子に向けて大量の弾を放つ。

杏子「ホント、いつもワンパターンだよな…あんたの攻撃ってさ」

杏子は細い鎖を張り巡らせて防御壁を作成、弾を全て防いだ。

マミ「……そうかしらね?」

杏子「…っ!」

突如、杏子の足に何かが縛りついた。
それは、マミの魔法で作られたリボンだった。

マミは、杏子が防御壁を作って弾を防ぐのに集中している間に
杏子の足元に拘束用のリボンを仕掛けておいたのだ。

杏子「しまった……!」

慌ててリボンを断ち切ろうと槍を振るう杏子だが、
いくら振り回しても槍が防御壁にあたり、鎖の破片が空高く舞うだけであった。

やがてリボンが杏子の体の自由を奪うころには、防御壁は完全に砕け散っていた。

杏子「はぁ……はぁ……」

マミ「あんなに力強く槍を振り回してたら、息切れするのも当然よ……さて、」

マミ「もうあなたを守るものは、何もないわ」

マミは距離をとりながらも、しっかりと杏子に銃を向けた。

マミ「もう、私達に関わるのはやめて」


まどか「意外と、あっけなかったね……あの人」

さやか「ううん、マミさんが強いんだ!いっけー!」

熱が39℃強でてしまっていたので、書き込めませんでした…
すいません

杏子「はぁ……はぁ…へ、へへへへ…」

マミ「どうしたのかしら…?」

杏子「…あんたってさぁ…自分が…あと一歩で勝てるってなると…すぐ余裕ぶるよね……はぁ…はぁ」

マミ「!………」

杏子「それも…自分の後輩の前となると、なおさらだ……」

杏子「この前魔女に負けそうだったーってのも…はぁ…それが原因だったんじゃねぇか?……」

マミ「…もう油断なんてしてないわ……現に、この距離ではあなたからの攻撃は当たらない…」

マミ「槍を使った小細工も、避ける準備は出来ているわ…」

気になる。地の文がどうしても気になる。語量が少ないから言い回しがパターン化してるし表現力が稚拙すぎる。
いっそ無しにした方がいいぞこれ。

杏子「はっ…小細工ねぇ……だったら…」

杏子「これも、避ける準備は出来てんのか…?」

マミ「?…いったい、何のことかし…っ!」

突如、マミの頬を何かがかすめ取り、地面に大きな音を立てて落下した。
よく見ると、落下した物は小さな鉄の破片であった。

マミ「……まさか、これは!」

杏子「気付くのが遅かったな、マミ! さっき散らした鎖の破片だよ!」

そう、杏子はマミにリボンで拘束され、槍をがむしゃらに振っていたように見えたが…
実は鎖の防御壁の破片が全て空に打ち上げられるよう、槍を振り上げた時だけに、防御壁へ刃が当たるよう操作していたのだ!

もちろん、打ち上げやすくするため足が捕まった瞬間、防御壁を弱めておいたのは言うまでもない。

そして、打ち上げた後の破片も自分の魔法の一部!
頃合いを見計らって、杏子は破片を重くしたというわけだ!

>>75
うーん、読み返してみると確かにそうかもしれませんね
似てるようなかんじのセリフやらがちらほら…

できるだけ改善しますので…
表現のしかたも、なるべく練ってから書き込むようにしましょう

一応続けますので、生暖かく見守ってください

貴重なご意見、ありがとうございました

その止め処無く降り続ける超重量の鉄片は
まさに破壊的金属の流星群!!

けっこう呑気してたマミも
あの小ささで中々の攻撃力を持つ杏子の魔法にはビビった!!

マミ「て、鉄片が落ちた地面に穴がッ!!こ…こんないとも簡単にガラスみたいに!」

マミ「い…異常だわッ!この破壊りょ…」

状況の分析に気をとられた一瞬がマミの運命をわけた!
バリアを張って防げるはずの上からの鉄片にさらに叩き付けられた!!

マミ「キャアァアアァアア!!」ドゴドゴドゴドゴッ

さやか「マミさんっ!」

まどか「だ、大丈夫ですか!?」

杏子「形勢逆転だね……って、もう聞こえてないか」

まどか「あんなに攻撃が……ひどいよ…」

杏子「死んじゃあいないよ、気絶してるだけさ」

杏子「ただ……早く回復魔法でもなんでもしないと、マズいかもな…」

さやか「……………っ!」

さやか「許せない………!」チャキ

杏子「何?あたしに勝てると思ってんのか?ヒヨっこ」

さやか「うるさい……マミさんとの戦いで疲れてるあんたなら、勝ち目はある…」

杏子「なめやがって…後悔することになるぞ…」

さやか「はあぁっ!」ダッ!


まどか「……わ、私…何すれば………」

まどか「……そ…そうだ!先生、呼んでこよう!」タッタッタ…

そのころ_職員室

露伴(鬼気せまる表情)カリカリカリカリ

早乙女「おっ…露伴先生、頑張ってますね!コーヒー淹れましたよ…」

早乙女「…って、何で漫画描いてんですか!!」

露伴「うるさいな………漫画家が漫画描くのは当然でしょうが…」カリカリ

早乙女「ここにいる間は教師でもあるんですよ!あなたは!」

まどか「あの~、露伴先生?」

早乙女「色々とまとめる書類が他にあるじゃないですか!!」

露伴「~っ!ホントにうるさいぞッ!ヒステリックな女は大嫌いだ!!」

早乙女「だっ、誰がヒステリックですか!失礼な!」ガチャーン!!

露伴「うひいいいいいいい~~~!!原稿にコーヒーがぁぁぁ!!」

早乙女「ハッ………ごめんなさい!ごめんなさい!」

まどか「……露伴先生、聞こえてますか……?」

>>82

そのころ×
少し後○


ミスしました…
すいません…

露伴「ん…おやおや、まどかくんが僕に何の用だい?」

まどか「た、大変なんです!さやかちゃんが…他の魔法少女とケンカしちゃって……」

まどか「マミさんも、その子にやられちゃったんです…」

露伴「それで、僕に止めてほしいというわけか……」

まどか「お願いです!」

まどか(……先生の事だから、変な理由つけて断っちゃうかな……)

露伴「はっきり言おう…僕は以前から美樹さやかの事が嫌いだ」

露伴「そんな僕が、なぜ彼女を助けてやらなくちゃあいけないんだい?」

まどか「あうぅ…やっぱり……」

露伴「しかしいいだろう……そういう場面はネタにできるし、おもしろそうだ」

まどか「ほ、本当ですか!?」

露伴「早く案内しなよ………」

早乙女「ちょっと露伴先生!溜まっている書類は…」

露伴「それくらい自分でやれッ!このガタ女!」

早乙女「ちょ…ガタ女ってどういう……」

まどか「…こっちです、露伴先生……」タッタッタ…

露伴「スケッチブックとペンを持たないと…」

露伴「……よし、行くとするか」スタスタ…

早乙女「…………………」

早乙女「前にも…職員室で、こんな事があったような………」

廊下

まどか「先生!こっちです、早く!」タッタッタ

露伴「そんなに急ぐなよ…みっともない…」スタスタ

まどか「だって…さやかちゃんが危ないんですよ!?」

まどか「先生も走って下さいよ!このままじゃ…間に合わなくなっちゃうかも……」

露伴「さっき言っただろ……僕はさやかくんが嫌いなんだ」

露伴「さやかくんはけっこー丈夫だし、ちょっとのんびりしても平気さ」

まどか「でも……でも…!」

露伴「それにね、さっき…僕…おもしろそうだって言ったけど、ケンカを止めるのがじゃあないよ…」

まどか「え……?」

露伴「いつも生意気な彼女の泣きっ面を見るのが、おもしろそうだって意味だぜ」

まどか「……………」

露伴「どれ…それじゃあ立ち話は終わりだ」

露伴「行くとしようぜ…ゆっくりと」

まどか「……露伴先生……あんまりだよ…」

杏子とさやか_戦闘中

杏子「終わりだよ!」ジャラジャラ

さやか「くッ………!」

さやか(このままじゃ……)

杏子「……あれ?おい、あんたの仲間が誰かを連れて来…」


まどか「露伴先生!あそこです!!」

露伴「…おいおい……ケンカというより、殺し合いじゃあないか…」


さやか「まどか…!露伴先生も……」

杏子「」ガシャン

さやか「ど……どうしたのよ…」

杏子「岸部露伴って……あの漫画家の岸部露伴だったのかよ………」

さやか「だから…何だっての…?」

杏子「…!」バビュン!!


露伴「フン……殺し合いだったとあっては、ふざけた事は言ってられないな…」

露伴「…職員室でコーヒーをぶちまけられた憂さ晴らしもしたいしな」ボソッ

まどか「先生!あの子……すごいスピードでこっちに来るッ!!」

露伴「慌てるなよ…僕の素早さは知ってるだろ?」

せめて投下開始とか投下終了とか宣言してくれ

>>90

最初のころはやっていたんですが…

すっかり忘れていました
すいません

こんな超絶不定期更新のssをまだ読んでもらえていて
とても嬉しいです

ほんのチョッピリですが、投下させていただきます

露伴「ヘブンズ・ド…?」

彼のスタンド 「ヘブンズ・ドアー」
その能力を使われては、いくら杏子といえど敵わない…

だが!露伴は!スタンド攻撃をせずに、出しかけたスタンドを引っ込めてしまった!!

まさに無防備!腹を空かせた虎の前で寝転がってるに等しい行いだった!

まどか「………え?…え!?」

さやか「なに…してんの……露伴…先生…」

露伴「…………」

そーこうしてる間にも、杏子はとてつもない速さで露伴に近づいてくるッ!

杏子「岸辺…露伴…!」ビュウーン!

杏子「お願いだ!あたしにサインを書いてくれッ!」キキッ!

まどか「…へ………?」

さやか「」

露伴の前で急ストップした彼女が放った言葉は………

その場にいた全員を呆気にとらせた…

杏子「整った顔…ヘアバンド……間違いなく、露伴先生!」

杏子「あたし…あんたのファンなんだ!」

杏子「毎月、単行本が出るたびに(コンビニで)読んでる…いつも最高だ!」

杏子「あのせまってくるようなスリルとリアリティな世界観には、ホレボレしちまうよ……」

さやか(…けっこう評判いいんだ……私も読んでみようかな…)

露伴「むッ!君は中々わかっているな…僕の漫画を」

杏子「先生!サイン、サイン!」

露伴「うーん…ホントは色紙以外には書きたくないんだが……」

露伴「特別に僕のスケッチブックに書いてやるよ」ドシュ!ドシュッ!

まどか「……あっ…そ、そういえば露伴先生は、どうしてあの子が攻撃しないってわかったんですか?」

露伴「彼女が僕に向かって来る際、若干…顔がこわばっていたんだ」ドシュドシュ!

露伴「それは、殺意や余裕からくる表情じゃあない…」

露伴「人に頼み事をする時の緊張と、断られたらどうしようという不安からくる表情さ」ドシュッ

まどか「……全然、見分けがつかない………」

露伴「サインを求めてくる奴は、大体そんなかんじの顔してるんだよ……っと」ビリビリ

露伴「ほら、出来た……大切にしろよ」

今日はこれでお終いです

投下します

杏子「っしゃあ!!サンキュー!露伴先生!」

露伴「スケッチブックの紙は丈夫じゃあないからね」

露伴「痛んだりしないうちに、家に帰ってちゃんと保存したほうがいい」

杏子「………」

杏子「ああ、そうするよ!またな!露伴先生!」ドズン!ドズン!

露伴「壁に槍を突き刺しながら登るとは……なかなかおもしろいな、彼女」

まどか「マミさん!さやかちゃん!大丈夫!?」

さやか「あたしは…大丈夫になってきたけど……マミさんが……」

マミ「……………」

まどか「ま、マミさん!しっかりして下さい!!」

露伴「これは…少しやばいな…どうしたものか……」

さやか「…先生ッ!!」ブルブル

露伴「……なんだ?さやかくん…ケガ人は静かにしてろよ…」

さやか「なんであの子を逃がしちゃったのさ!」

さやか「先生の能力なら、簡単に倒せたでしょ!?」

さやか「自分のファンだったら、どんな悪人でも見逃しちゃうワケ!?」

まどか「さ、さやかちゃん……それは言いすぎじゃ…」

さやか「まどかは黙ってて!!」

露伴「…………ハァ…」

このジョジョオタが、オレをナメてんのかッ!何回言えば理解できんだコラァ!
投下すると言っておきながら、何で二つしか投下しないんだ・・・この、ド低脳がァーーッ

本ッッッッ当に申し訳ありません!!
今日は終了させていただきます!!

この後の展開はもう頭の中で組み立てているので
明日!明日に出来るだけたくさん投下したいと思います!

投下します


さやか「あの子はさ…グリーフシード集める事しか頭にないんだよ…」

さやか「使い魔が人間に害を与えて、魔女になってから倒すのがいい事だと思ってる…」

さやか「そんなやつなんだよ!?」

さやか「ちょっと漫画をほめられたくらいで、なにさ!」

さやか「ひょっとして…漫画家になったきっかけは、みんなにキャーキャー言われたいからじゃ…」

露伴「…おい!!」

さやか・まどか「!」ビクゥッ

露伴「いいかッ!よく聞けさやかくん!!」

露伴「この露伴は"読んでもらうため"に漫画を描いている!」

露伴「"読んでもらうため"ただそれだけのためだ!」

露伴「金やちやほやされるために漫画を描いた事なぞ、一度も無いッ!!」

露伴「何も知らんくせに、おかしな事言うな!」

さやか「…うぅ…………」

まどか「だから……いつもネタを探してるんだ……」

露伴「それにな、さやかくん!僕がここに来なければ、君は死んでいたのかもしれないんだぞ!」

露伴「少しは感謝したらどうだ!」

まどか「…(先生、全然行く気なかったじゃん……)」

さやか「…まだ負けるって、決まってたワケじゃない……」

ほむら「……本当、あなたは強情ね……あきれるわ…」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「…あなたたちが騒いでる間に、巴マミは回復しておいたわ」

ほむら「あと数分もあれば、目を覚ますはずよ」

さやか「…なにか用?転校生……」

ほむら「悪いけど、岸辺露伴の言ってる事は本当よ」

ほむら「あなたと佐倉杏子では、全てにおいて差がありすぎる…」

露伴「…(佐倉杏子、というのか…あの小娘)」

ほむら「あのまま戦っていたら…間違いなく、あなたは死んでいたわ」

さやか「…………ッ!」

ほむら「一部始終を見てたけど、彼女に戦闘を持ちかけたのはあなた」

ほむら「魔法少女どうし、無駄な争いは避けるべき……と、忠告しておくわ」

さやか「…いちおう、心には留めとくよ……行こう…まどか…」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「ごめんね、先生…色々言っちゃって……じゃあね」スタスタ

まどか「バ…バイバイ…先生、ほむらちゃん」

たくさん投下するとか言っておきながら…全然でしたね………すいません

また今日、時間があったら投下させていただきます


では、また

露伴「あの小娘…まったくムカつくな~………まあ、そんな事よりも」

露伴「ほむらくん…ちょいと聞きたいことがあるんだよ」

ほむら「…何かしら?」

露伴「さっきの彼女……佐倉杏子と言ったか」

露伴「どこに住んでいるのか、教えてもらえないか?」

ほむら「……それを知って、どうするつもりなの?」

露伴「別にどうでもいいだろ…な、早く教えてくれよ」

ほむら「拒否するわ」

ほむら「あなたが美樹さやかを潰すよう、彼女をそそのかす可能性もあるもの…」

露伴「この岸辺露伴が頭さげて頼んでいるのに………」

露伴「ふぅ~ん、そうかい!君は少し口を開くだけの事を断るのか…」

露伴「いいとも!人を疑っておいて、せいぜいまどかくんを守ってたくさん魔女を倒したまえ…」

ほむら「……まいったわね…」

マミ「…待って先生、私が案内するわ」

露伴「おっ、やっと起きたかマミくん」

マミ「彼女とは昔コンビを組んでいたの…いる場所くらい、わかります」

露伴「それは好都合だ…行くとしよう」

ほむら「……また、余計な事をしようというの…!?」

マミ「…暁美さん…あなたには感謝しているわ」

マミ「わざわざ回復してもらって……いままで敵扱いして、ごめんなさい」

マミ「でもあなたは、もう少し人を信じたほうがいいわ」

ほむら「……………」

マミ「たしかに露伴先生は、美樹さんの事が嫌いよ」

マミ「でも…他人を利用して彼女を傷つけるなんて、卑怯なマネはしない」

マミ「私が保証するわ」

ほむら「………くれぐれも、面倒事は起こさないでね…」

露伴「早く来てくれ、マミくん」

マミ「また会いましょう、暁美さん」

ほむら「………ええ」

夜_某所

キュウべぇ「本当によかったのかい?」

杏子「…ん?」モグモグ

キュウべぇ「美樹さやかや岸辺露伴、暁美ほむらを始末しなくてよかったのかと聞いているのさ」

キュウべぇ「それが目的だったんだろう?」

杏子「何言ってんだ馬鹿!あたしが露伴先生を攻撃できるワケないじゃん!」

杏子「サインまでもらったのに……」

キュウべぇ「…君は、露伴の漫画のファンだったのか」

杏子「言ってなかったか?」

キュウべぇ「初耳だよ……じゃあ、残りの二人は?」

杏子「あのヒヨっこは、やっぱりあたしの敵じゃなかったんだけど…」

杏子「露伴先生の友達となると…もう刃は向けたくないかな」

キュウべぇ「……(相当、露伴の事が好きみたいだね…)」

杏子「ほむらってヤツに関しては、姿すら見せないし……」

杏子「正直、どうでもいいかな…って思えてきた…そんな目的」

キュウべぇ「…そうなんだ……ッ!」タタッ!

杏子「? どうしたんだ?急に走り去って……」

露伴「……おっ、やっと見つけたぞ」

マミ「少し遅くなってしまいましたけど……」

杏子「そ、その声は露伴せんせ…」

露伴「ヘブンズ・ドアーッ!」

杏子「!!」バカァッ

マミ「露伴先生!?」

露伴「うむを言わせず、先手必勝さ!」

…色々言いたい事はあるかとは思いますが
今夜はこれにて終了です

お疲れ様でした

投下します

マミ「いきなり何をしているんですか! 露伴先生!」

露伴「何って…彼女を本にして、記憶を読ませてもらうんだよ」

マミ「えーっと……道中聞いた話では、佐倉さんは露伴先生のファンなんですよね?」

マミ「そんなことしなくても、露伴先生の質問なら何でも答えるのでは…」

露伴「誰でも一つや二つ、内緒にしたい事はあるだろう」

露伴「こいつの知ってる事、全てが知りたいのさ」

露伴「それに……たとえ平凡でも、人の記憶や人生を読むのはおもしろいものだぜ」

マミ「…そういうものかしら」

露伴「名前は佐倉杏子……十四歳」

露伴「聖職者であった父の新しい教えに人々が耳を傾ける事を願い、キュウべぇと契約する」

マミ「………………」

露伴「そのおかげで、父親にはたくさんの信者ができた…が」

露伴「ある日、信者が集まってきてるのは魔法の力だという事を父親が知ってしまう」

マミ「!」

露伴「父親はそのショックから、杏子一人を残し家族を巻き込んで無理心中してしまう…」

マミ「……佐倉さん………そんな過去が………」

露伴「なになに……彼氏はいない、ホームレス同然の生活をしている…」

露伴「スリーサイズは……言わないほうがいいな…」

露伴「実は封印してる能力があって、その名前はロッソ・フ…」

マミ「ちょっと待ってェ―――ッ! 露伴先生――――――ッ!!」

マミ「もう十分記憶は読みましたよね!? 重要な情報は手に入りましたよね!?」

露伴「…まあ、そうだが……」

マミ「なら、それ以上読むことは私が許しませんッ!」

マミ「いくら露伴先生だからって、女の子のプライバシーを覗くことは許されないんですからねッ!」

露伴「わかった…わかったよ! そう怒るなよ、もう~~~」

マミ「………(危ないところだったわ…)」ホッ…

露伴「『今起こった事は全て忘れる』……っと」

杏子「そ、その声は露伴先生…と、余計なヤツもいるな…」

マミ「………」

露伴「まあ、そんな事言うなよ…彼女がここまで案内してくれたんだぜ?」

露伴「……佐倉杏子くん」

杏子「…あれ? あたし、名前を教えたっけ……」

露伴「名前だけじゃないさ…君の歳から生活スタイル…」

露伴「そして、魔法少女になったきっかけと契約後の出来事も知っている」

杏子「……露伴先生………あんた、いったい……」

露伴「…本にした時、スタンドの事を書き込んどくんだったな……」

杏子「スタンド……たしかキュウべぇもそんなことを…」

露伴「マミくん、彼女に説明してやってくれ」

マミ「これで二回目よ…別にいいですけど…」

杏子「相手を本にして記憶を!? …すげーな、露伴先生…」

マミ「その他にも、本にした相手に命令を書き込むことも出来るわ」

マミ「あなたに本にされた時の記憶が無いのは、先生が『忘れる』よう書き込んだからよ」

杏子「なるほど…というか露伴先生、聞きたいことがあるなら普通に聞けばよかったじゃん!」

杏子「わざわざ本にしなくても何でも答えたのに……」

露伴「面倒くさく質問するより、君自身を"読んだ方"が手っ取り早いし…」

露伴「なにより、正直な答えが得られるからね」

マミ「露伴先生って、こういう人なのよ…」

杏子「ちくしょー……色々と話したかったのに…」

露伴「そうそうマミくん、ちゃんと彼女の元まで案内してくれて嬉しいよ」

マミ「いえ、私が言い出したことですから…」

露伴「思えば世話になってばかりだな…何か、買ってほしい物でもあるかい?」

マミ「本当ですか! では、行きつけのお店の茶葉を……」

杏子「ぐっ……(マミのやつ…さっきから露伴先生とイチャイチャしやがって…!)」

マミ「…? どうしたの、佐倉さん?」

杏子「う、うるせーな!」

杏子(どうしたら…先生ともっと仲良くできんだろ……)

杏子「……………」

露伴「さて…夜も更けたし帰るとしようか」

露伴「行くぞ、マミくん」

マミ「はい先生。それじゃあさよなら、佐倉さん」

杏子「……ま、待ってくれよ…マミ」

マミ「何かしら?」

杏子「ちょっと…あんたに聞きたいことが……」

杏子「べ、別に、この前の決着をつけようってわけじゃないんだ! 純粋に聞きたいことが……」

マミ「…ええ、いいわよ。先生はお先に帰られてはいかがですか?」

マミ「長くなりそうですし…」

露伴「そうするかな……二人とも、終わったら早く帰れよ」スタスタ

露伴「さて…夜も更けたし帰るとしようか」

露伴「行くぞ、マミくん」

マミ「はい先生。それじゃあさよなら、佐倉さん」

杏子「……ま、待ってくれよ…マミ」

マミ「何かしら?」

杏子「ちょっと…あんたに聞きたいことが……」

杏子「べ、別に、この前の決着をつけようってわけじゃないんだ! 純粋に聞きたいことが……」

マミ「…ええ、いいわよ。先生はお先に帰られてはいかがですか?」

マミ「長くなりそうですし…」

露伴「そうするかな……二人とも、終わったら早く帰れよ」スタスタ

マミ「それで、何を聞きたいの?」

杏子「……その、あんたってさ…露伴先生と仲良いよな…」

マミ「まあ、そうね……それがどうかしたの?」

杏子「あたし、あんたを結構ひどい目に合わせちゃったしさ…」

杏子「こんなこと頼むのも、おこがましいんだけど……」

マミ「………(本当に、何なのかしら…)」ゴクリ

杏子「ろ…露伴先生と、もっと仲良くなる方法…教えてくんないかな…」

マミ「……………ふふっ」

杏子「わ、笑うなよ!」

マミ「深刻そうな顔しているから何かと思えば…そんなことを聞きたかったの?」クスクス

杏子「そんなことって言うなよ! あ、あたしにとっては重要なんだ!」

マミ「ふふ…ごめんなさい。でも、仲良くなる秘訣なんてないわ」

杏子「……え?」

マミ「露伴先生は、漫画のためにいつもネタを探しまわってるような人なの」

マミ「そんな露伴先生にとって、私たち魔法少女はとてもいい題材…」

マミ「…と言うと悪く聞こえるけど…要するに、どんな時も私たちを気にかけてくれるのよ」

マミ「あなたは、今日露伴先生とであったばかり…」

マミ「日を重ねれば、嫌でも仲良くなれるわ」

杏子「なるほど…」


同時刻_露伴アパート帰路

露伴「魔法少女同士の秘密の会話とは、実に興味深いが…」

露伴「今夜は、このコーヒーまみれの原稿を修正しなきゃなんないからな…聞き耳立てるのはよそう」ガサゴソ

露伴「……………」

露伴「やはり書き直すとするか……派手にぶちまけやがって…あの女…」

露伴「…お、やっと見えてきたぞ。僕のアパート」

露伴「どれ…とっとと新しく原稿を仕立てて、寝るとするか」
        
露伴「明日は、忙しくなりそうだからな……色々と…」

暇ができたので投下しましたが…

個人的な用事で出かけるので、続きはまた明日です

おやすみなさい

投下します

次の日_ほむら宅

ほむら「……………」

露伴「どうだ? ほむらくん」

ほむら「ダメね……少しも変化はないわ…」

露伴「チッ…失敗、か……」

ほむら「残念だけど…仕方ないわね………」

ピンポーン

露伴「ん、どうやら来たみたいだな」

ガチャ

マミ「失礼するわ、暁美さん」

杏子「入るよ。よっ、露伴先生」

露伴「ウム…」

ほむら「…ここでは、初めまして…ね。佐倉杏子」

杏子「あんたが暁美ほむらか。わざわざ呼び出して、何の用なんだ?」

露伴「それについては、少し待ってくれ」

露伴「マミくん…あいつらは、ちゃんと来るって言ってたか?」

マミ「はい。もうすぐここに到着すると思いますが…」

ガチャ

まどか「お…おじゃまします……」

さやか「…おはよう、先生」 

露伴「よう、さやかくん。ケガは大丈夫そうだな」

さやか「はは、まあね」

杏子「よう、さやか」

さやか「!……」キッ

杏子「そう身構えるなよ…もう、あたしはあんたを襲ったりしないからさ」

マミ「心配しないで、美樹さん。彼女はもう、私たちの味方よ」

マミ「昨日戦ったばかりで、信じられないかもしれないけれど…」

マミ「それでも、信じてあげて」

さやか「……まあ、マミさんがそこまで言うなら…」

露伴「…あー、そろそろいいか?」

マミ「はい。それで、私たちに用って何ですか?」

露伴「少し、話したい事があってね…だが、その前によく聞いてほしい」

露伴「今から君たちに話す内容は、真実だ」

露伴「ショックを受けるだろうが……最後まで取り乱さずにいてほしい」

露伴「君たちにとって、とても重要な事だからね…」

まどか「な…何なんだろう…」

さやか「珍しいね、露伴先生がこんなに慎重に何か話そうとするなんて…」

杏子「それほど、大事なことなんだろうな…」

マミ「先生、もったいぶらずに話してください」

露伴「…ある意味、君が一番心配なんだが……」ボソッ

マミ「…? 何か言いましたか?」

露伴「何でもないさ。ではほむらくん、話してやってくれ」

露伴「キュウべぇの秘密を、ね…」

ほむら「…ええ、わかったわ」

ほむら「……私が知っていることは、これで全てよ」

さやか「…何よ、それ……」

まどか「……そんな…本当なの!? ほむらちゃん」

ほむら「本当よ。何もかも…ね」

杏子「ふざけんなよ…あたしら、道具扱いかよ…!」

マミ「ッ……(抑えて、マミ。先生だって取り乱さないよう言ってたじゃない…)」

マミ(先輩のあなたが、冷静にならないでどうするの……!)

露伴「……………」

露伴の回想_今朝

ほむら「キュウべぇの正体をばらす…ですって?」

露伴「ああ。もうマミくんには、みんなをここに来させるよう言ってある」

ほむら「正気なの? その前に、佐倉杏子と巴マミたちの関係を…」

露伴「杏子くんなら、すでに昨日マミくんと仲直りしている…」

露伴「さやかくんとは険悪なままだが…」

露伴「またヤバい雰囲気になりそうだったら、マミくんに仲介するよう頼んでおいた」

ほむら「……………」

露伴「いつかは知る事なんだ。なら、なるべく早い方がいい」

ほむら「…わかったわ。」

露伴(どうやらマミくんが錯乱しないところを見ると…この露伴の判断は正解だったようだな)

ほむら(…一応、巴マミの精神崩壊はまぬがれたようね……)

ほむら(ナイスよ…露伴…)


キュウべぇ「…おっ、こんなところに居たのかい? 探したよ、まどか」

まどか「……話しかけないでよ…」

杏子「テメー…よくそんな顔してられんな…」

キュウべぇ「…この様子を見ると、暁美ほむら。君が何かを吹き込んだようだね」

ほむら「事実を言ったまでよ」

さやか「なんでソウルジェムの事を説明しなかったのよ!」

キュゥべえ「聞かれなかったからさ。でも、むしろ便利だろう?」

キュウべぇ「心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、その身体は魔力で修理すれば、すぐまた動くようになる」

キュウべぇ「ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ。弱点だらけの人体よりも、余程戦いでは有利じゃないか」

まどか「ひどいよ…そんなの、あんまりだよ…」

キュウべぇ「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする」

キュウべぇ「訳がわからないよ」

今夜はここまでです

おやすみなさい

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