男「あ~ぁ、遅くなっちまったよ。あのハゲ店長、絶対労基にチクッてやる」 (4)

男「うわ、やっぱこえ~なこの道。街灯ひとつもねぇし、ひとけもねぇ。まぁ、こんなとこ、こえぇし早く走り抜けるか?最近通り魔起きてるから会いたく、ねぇしな。」

テクテク


ガサガサ

男「ビク」

猫「にゃ~」

男「うわ?なんだ猫か。ふぅ~。おどろかせやがって。」


ガバ

男「うぐ、猫って意外と重いんだな。ほーれ猫ちゃん、かわいいですね。」

おいしょ

男「ん?お前怪我してるのか?右手に血がついちまった。どれ、見せてみろ。あ、こら暴れるな。」

猫「シャー」

男「おいそんな嫌うなって。」

猫「シャー」

男「どうした?」

猫「にゃー」
たったった

男「あ、おい?何も逃げなくても

シャーカラカラ

シャーカラカラ

男「ん?」

志村、後ろ~/

???

ドス

男「え?」












ピーポ ピーポ


男(あれなんで俺救急車に乗ってんだ?)


救急救急隊員1「出血が止まりません」
2「血圧低下」
ぴっぴっぴっ←心電図
3「心拍数低下。このままじゃもちません」

ピーー

1「くっ、電気ショックだ。死なせはせん。死なせはせんぞ。」

ドン ドン

ビクン ビクン

男(そうか、俺通り魔に襲われたんだ。)
そこからはうっすらとした意識さえも、手放した。



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4ヶ月後
ザワザワ

ガラガラ

シーン

クラスメイト「うわ幽霊だ〜。男が化けて出やがったぞ。なんまいだー。」

クラスメイト女「きゃー」


男「おい、勝手に人を[ピーーー]な。」

クラスメイト「それよりどうだった?白衣の天使さんはよ〜?」

男「サイコーだったぜ。特にお前が持ってきてくれたナース物のおかげか、興奮しっぱなしだった。って、病院にあんなもの持ってくるか?普通。」

クラスメイト「おー、ノリツッコミにも磨きがかかって。でも、お前見たんだろ?」

男「まぁ〜な...。」

クラスメイト「ん?どうした?」

男「いや、窓側の女の子。あんな子いたっけ?」

クラスメイト「あぁ、女さん?彼女5月に引っ越してきたんだ。この学校にしては珍しいよな。」

クラスメイト女「私達が話しかけようとしても避けられちゃって。未だにクラスに馴染めてないの。」

男「ふーん」

クラスメイト「まさかお前、彼女に惚れたのか?た〜く下半身にだらしないなぁ〜。」

男「お、お前と一緒にするなただ気になっただけだ」

クラスメイト「まぁ、無事に帰ってきたんだ。おかえり、男」

クラスメイト一同「「おかえり」」

ジーン
男「皆んな、あ、ありがとう。心配かけてごめん。」

クラスメイト女「そうよ、どれだけ心配したことか」

クラスメイト「ま、そういうことだから。心配かけたぶん、今までの奢りはチャラね〜」

男「それとこれとは話が別だ・・」

キーンコーンカーンコーン
放課後

男「くぅー、久々の学校疲れた〜。」

クラスメイト「どうした?帰ろうせ?」

男「あ、わりぃ。先帰っててくれ。今から復学の手続きしなきゃいけねから。」

クラスメイト「おぅ、帰り変なとこよんなよ。」

クラスメイト女「そうよ。まだ体力完璧じゃないんだから早く帰って休みなさいよ〜」

男「わーってるよ」





男「ふぅ、終わった。あ、ヤッベ、カバン教室に置いたままじゃねーか。鍵閉まってなきゃいいんだけど。」
たったった

男「ハァハァ、ラッキー開いたままだ。ん?何寝てんだ?こいつ?」

女「zzZZ」

男「おい、起きろ。暗くなっちまうぞ!」

女「もすこし〜寝るの〜」
ムニャムニャ

男「おい起きろって。最近夜は物騒だから送ってくよ。」

ガバ

女「いやいい。悪いから。じゃさようなら。」

たったった

男「あ、おい。そんなに嫌かよ。何も走らなくてもいいだろ。」
たったった


帰り路
男「でどこなんだ?お前のうち?」

女「この辺でいい。」

男「おい、いつまでもそうしてっと、友達出来ないぞ・」

女「私、いらない。必要ない。」

男「あのなぁ〜。せっかくクラスが一緒になったんだから仲良くしようせ。俺は男っていうんだよろしくな。」

女「私は女。さようなら。」

男「おい友達なんだからもっとフレンドリーだ。」

女「友達になった覚えはない。」

男「いまこうして話してるんだ。もう友達だろ?」

女「...」

昼休み
クラスメイト「よっしゃー国語終わった・・飯だ〜」

男「あれ、女は?」

クラスメイト女「女さん?あーあの人いつも昼休みになるといなくなるのよ。」

クラスメイト「どうした?ナンパか?」

男「お前と一緒にするなー・・ただ気になっただけだ。ちょっと行ってくる。」
たったった

クラスメイト「た〜くどこにだよ。いいのか?取られちまうぜ。」

クラスメイト女「う、うん...」




保健室
男「あ、ここにいたのか?探したんだぞ、女。」

女「どうして?」

男「どうしてって、友達だからだ。昼は一緒に食べるのが友達だ。ほら行くぞ、皆んなと食べようぜ。」

女「いい。一人が好き。」

男「まーたそれか。それに一人じゃないぞお前は。俺たちクラスメイトがいるじゃねぇーか?それに友達もいる。」

女「ここで食べる。どこで食べても自由。」

男「わーったよ。でも俺は帰らないぞ」

女「勝手にして」

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