クルーテオjr「スレイン卿www今どんな気持ちかなwwww」 (16)

地球に新バース帝国をきずいて以来、クルーテオjrことクランカイン伯爵とアセイラム女王は今

だ夫婦の交わりを遂げられずにいた。


正式な成婚を控えたある日のこと。

スレイン卿が収容されている収容所からイナホの乗る車が去る。

車「ブロロロ…」

それを高台から見ながらアセイラムと交わしていた会話からぽつりと一言。

アセイラム「(略)地球での美しい思い出です」

クルーテオjr(何コイツあの車の男が好きだったけど地球と火星人の平和のために
       仕方なくお前と結婚してやったんだよって言いたいのか)

誇り高きクルーテオの血筋。自身が知らず女を寝取ったなどと認められようハズがない。

jrは密かに新女王に対する復讐を企てたのであった。


ーーー初夜ーーー


エデルリッゾ「姫さ…女王さま、そろそろお休みの時間です」


エデルリッゾはjrのはからいで女王の侍従として再び召し使われていた。


jr「ではそろそろ寝ますか」

アセイラム「は、はい」


いくら理知に富むとはいえアセイラムは少女である。
男性を、しかも互いに愛も芽生えようはずのない相手を受け入れようというのである。
怖気づかぬはずがない。

しきたりに従いアセイラムは身を清め、裸身に寝間着をまとい夫より先に寝床に身を横たえた
はずなのでのであったが、そこにはすでにjrが熟睡していた。


アセイラム「……」


これが結婚以来今に至るまで数か月ずっと続いたのである。
そう、一指ともアセイラムに触れようとはしなかったのである。

まだまだ、復讐の始まりにすぎなかった。


それは侍従たるエデルリッゾをもまた巻き込まれることになる復讐であった。


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jr「なるほど……スレイン卿までもが実はアセイラム女王を慕っていたと……」


ひたすら姫の安寧を願い、貝塚伊奈帆およびスレイン・トロイヤードとアセイラムの知られざる

数奇な縁について、口を堅く閉ざしていたエデルリッゾであったが数か月(2クール以上、結構

長い)に及ぶjrの根気強い説得に折れた。


エデルリッゾ「本当は姫さまは…あの地球の少年のかたと、スレイン様とお二人ともが、
       大好きであられるのです……」

jr(ハーレム志望とはますます許せん)


jr「わかりました、このことは内密に」

エデルリッゾ「あ、あの……」

jr「約束どうり、悪いようにはいたしません。あなたも、アセイラム女王のことも」


にこやかに一瞥し、去るjr


ーーー収容所ーーーーー


jr「スレイン卿、元気そうではありませんか」


伊奈帆との面会以来、自身が生き抜く責任にスレインは自問自答の日々を過ごしていた。
少なくともただ後悔に圧されるだけでいてはいけないという姿勢になっていた。


jr「どうだね、たまには収容所の外を散策してみないか」


護衛も距離を置かせ、二人は歩きながら会話をしていたが、


jr「もうあと数か月で女王と結婚して1年になるんだ」

スレイン「……」

jr「スレイン卿、今どんな気持ちかな?」

狂喜めいた目で問いかけるjr。


スレイン「……あなたは私をはずかしめたいのか」

jr「はずかしめられているのは私のほうですよスレイン卿。
  いまだ女王の心にはあなたと界塚伊奈帆がいる」

スレイン「いいえ、姫様はそんな未練がましい方では……」

jr「これでも現夫として日々そばにいるのですよそれぐらいはわかる」

スレイン「それで、僕にそれを伝えてどうなさるおつもりか」

jr「姫に消えてもらおうと思いましてね、目障りですから」


この男、厳格すぎるほどに厳格な父の息子であった。
スレインはその徹底ぶりを身をもって知っている。戦慄とともにスレインはひざまずき懇願した




スレイン「お願いです、何でもしますから姫様の命だけは助けてください」


ハークライトをはじめ多くの義士がアセイラム姫のために散った。
そこにスレイン自身が組んだ策略も絡んだ償いはとても完遂できるものではないが、その姫が無

為に命を消されることは、
自身の慕心やアセイラムの言葉ゆえに伊奈帆がとどめを刺さなかったことを省いたとしても、そ

れだけはあってはならなかった。


jr「ほう、何でもすると。スレイン・トロイヤード。
  あなたは確かアルドノア研究の権威の息子だったかな」


突如、冷酷な笑みがふと一瞬、いつもの澄んだ瞳に戻ったように見えたのは気のせいか。


jr「ここでもそれなりに世の中の情報は得ているだろうが、
  知ってのとおりアルドノア起動権に汎用性をもたせる研究が行き詰っている。
  わたしとしてはあのような汚れた女とは1年も一緒には過ごしたくはないのでね。
  この技術が記念すべき我々の成婚一周年までに完成されなければアセイラムを始末しよう。
  代わりにレムリナ姫を改めて迎えれば収拾はつくだろう。
  まあ強制はしないができたならここに連絡したまえ」


固まるスレインを尻目に紙切れを握らせ、


jr「想像するだけに愉快になれたよ。よし、君に恩赦を与えよう。
  このことを人に話すなよ、まあ逆賊の君の話を信じる者などいはしまいが」


高らかに笑い声をあげ去るjrであった。


そして、二日後。


ーーーーーーー伊奈帆とユキ姉の部屋ーーーーーーーー


の前に、スレインは立っていた。インターホンへの応答に名を告げるとややあって扉が開いた。


伊奈帆「……スレイン・トロイヤード。どうしたんだ」


ちょっとびっくりした顔で尋ねる伊奈帆。


スレイン「話がある。姫の身に一大事だ。君の頭脳の力を貸してほしい」


内容を聞けば二人が協力するのに、もはや何の躊躇もなかった。



ーーーーーーーーーそして数か月後、成婚一周年を目前に控えたある日ーーーーーーー


ユキ姉「お願い、うまくいって」

伊奈帆「このプログラムを仮想アルドノアドライブにつなぐぞ」

スレイン「よし、起動!」


成功した。

韻子「これ画面が光ってるって成功したってこと!」

スレイン「やったぞ、伊奈帆!」

伊奈帆「すぐに、クランカインに知らせよう!」


腕を組む間もあらばこそ、二人はjrに報告した。


ユキ姉「やったねナオくん! スレインもお疲れ様…」


スレインは頭を丁寧に下げ、答えた。


スレイン「界塚さん、お世話になりました。収容所に戻ってからもご恩は忘れません」


悲壮な表情に界塚ユキは掛ける言葉が見つからない。替わりに弟が声を掛ける。


伊奈帆「逃げるのか。君は出られたのなら人生を全うすべきだ」

スレイン「僕のこれからの人生に意味などあってはならない。
     それが、そうやって生ききることが、それで初めて僕は……」


スレインの背負う罪の重さに、今やそのもっとも心中を推し量ることのできる友でさえ。
いや、友になれたからこそ。

……場に漂う重い沈黙を再び破ったのはスレインのほうであった。


スレイン「君こそ、寿命を削ったんじゃないのか。あのアナリティカルエンジンとかいう代物を
     わざわざまたこのために頼んで……」

伊奈帆「納期が短いから必要だった、それだけさ。今度こそ本当にもう要らない」


とりなす言葉も互いに多くは必要としなかった。ただ、


スレイン「君の友達のこと」

韻子「オコジョ…のこと?」

伊奈帆「……」

スレイン「本当にすまなかった。殺したくなかった」

どのような罵倒も軽蔑も甘受する心持ちで待つスレインに返答は静かだった。


伊奈帆「箕国起助。この名前を一生覚えていろ。僕から言えるのはそれだけだ、スレイン」

スレイン「……わかった」

伊奈帆「それから、彼を殺したのは君じゃない。手を離してしまった僕だ」

ユキ姉「ナオくん……」

韻子「伊奈帆……」


伊奈帆「僕もたくさん殺した。君を非難などする資格はない。それは独りで考えるべき問題だ」

スレイン「その通りだったな。ありがとう、塀の中から、君たちと姫の幸せを祈ろう」


言いながら、腰を浮かすスレインに

伊奈帆「もう行くのか」

スレイン「ああ、世話になった」

伊奈帆「スレイン」

スレイン「何だ」

伊奈帆「独りで背負いきれなくなったと思う日は電話しろ。君は僕の友達だ」


相変わらず微表情な友にふっとスレインは笑みを返す。


スレイン「そうだな。そうするよ、伊奈帆」

ユキ姉「どうか、健やかにね」

スレイン「ありがとうございます。どうか、お元気で」


片手を上げ去るスレインを一同は見送った。

そっけない割に友思いな男は幼馴染でもその心中は測れないことも多々あるのだが、


韻子「ねえ、伊奈帆。あんたも背負いきれないときはあたしに…打ち明けたっていいんだよ?」

伊奈帆「え。何か言った、韻子」


どうやら相当スレインのことを案じているようだった弟に姉は肘鉄を食らわした。





後日、盛大な成婚一周年とアルドノア汎用起動技術の確立を祝う式典には、
大勢の火星人と地球人の見物客が押し寄せた。
その中にはもちろん伊奈帆たちもいたのだが、彼らが見ている前でとんでもないことが起こった




jr「わたしクランカインは妻アセイラムを婚前不貞のかどにより離縁と罪の追及をいたします」

アセイラム「……!!」


あっと驚く大衆に王室特務の調査結果が続々と報じられる。

スレインとのこと、伊奈帆とのこと。

なかでもスレインの歩んだ道程は、
エデルリッゾから聞き及んでいたことからは想像も及ばない凄絶なもので、
人知れずアセイラムの心を揺さぶっていた。



韻子「伊奈帆、これってマジ……!」

伊奈帆「ああ。現にデューカリオンのアルドノアドライブも再起動したのが証拠だ。
    僕は逃げも隠れもしないけど、セラムさんをこんな形で弾劾するなんて……!」


珍しく頬を紅潮させ拳を握りしめる伊奈帆に韻子は複雑なまなざしを向けるが、
同じ女性として、またともに日々を過ごした友人としてもアセイラムをおもんばかって胸が締め

付けられた。


それはエデルリッゾも倍の苦しみである。

エデルリッゾ「クランカインさま、姫さまにあんまりでございます!
       これまで短い間とはいえ、あなたの妻として姫さまは……!」

アセイラム「エデルリッゾ」


この喧噪たる場においてもあたかも静かな卓を囲むように穏やかにたしなめるアセイラムに、
エデルリッゾはこらえきれず涙ながらに告げる。


エデルリッゾ「姫さま、このことはわたくしがクランカインさまにお伝えしたのです……!」

アセイラム「いいのです。気づいていましたよ、あなたは昔から隠し事ができないのですから。
      事実そうなのですから、汎用起動技術が確立された今、公表をためらう理由のない

      ことでもあります」


なんとか侍女の心痛を取り払いたいという慈しみが柔らかなからかいと共に染み入ってきて、
エデルリッゾはその場にくずおれた。

そっと肩を寄せ、クランカインを見上げ朗々と渡る声で呼びかけるアセイラム。


アセイラム「クランカイン卿。すべてあなたのおっしゃる通りです。
      どのような仕置きもお受けいたしましょう」

jr「では、アセイラム。その潔さと王家の血筋に免じて命までは取りません。
  しかしそれではわたしも面目が立ちませんから、
  一つの見せしめに立ち会うことにします」

アセイラム「見せしめ……?」


怪訝な目を、クランカインが合図した先に向けるとそこにはスレインが連行されていた。


アセイラム「スレイン……!」


スレインは忸怩たる面持ちで姫と目をあわせ、その怒りをクランカインにぶつける。


スレイン「どういうことだ、スランカイン。姫をこんな目に遭わせて……!」

jr「どういうことも何も、命は助けただけで十分じゃないか。
  わたしがこの集まった人々の笑いものにされていることに比べれば。
  さあ、界塚伊奈帆、いるんだろう! 出てきなさい」


ユキ姉「ナオくん」

伊奈帆「大丈夫、行ってくるよ」

アセイラムと、スレインと、伊奈帆。
運命の舞台はこの三名を役者としてまだ解放してはくれなかった。


jr「今から伊奈帆とスレインでアセイラムを賭けて決闘してもらおう。
  アセイラムはこの場で決着がつくまで立ち会うこと。
  これでどうでしょうか、お集まりのみなさん」


堂々たる演技かかった呼びかけに困惑に興奮が押し勝った叫びがこだまする。


クランカイン「両名、前へ」


再び面と向かい合う二人。


クランカイン「武器の使用は認めない。決着はどちらかが降参するか意識或は命を失うまで。
       手加減等の示し合わせが見受けられた場合は神聖を犯したものとして、
       両名を拘束、恩赦なしのバースの旧法によって裁かれることとする」


アセイラム「……!」


アセイラムが言葉を失い立ち尽くすなか、身じろぎもせず、互いの目で全てを二人は確認した。


jr「始め!」


知略も防御もない殴り合いがそこにあった。
数刻を待たずスレインは伊奈帆に打ちのめされ昏倒した。


jr「勝負あり!」

アセイラム「スレイン!」


駆け寄って抱き起こすも朦朧とするスレインをアセイラムは涙ながらに抱き締める。

歓声と悲鳴が混じり合うなか、jrはアセイラムに静かに問うた。


jr「して、アセイラム、どちらを選ぶのだね」


窺うようなアセイラムの目に、まだ荒い息をつく伊奈帆が微笑みと頷きを返した。

もはやためらうことのない自分の気持ちをそのままにアセイラムは言葉を紡いだ。

アセイラム「……スレインです。スレイン・トロイヤード。
      わたしは願わくばこの人と添い遂げたい」

エデルリッゾ「姫さま……っ!」


祝福の怒号が広場を揺るがすなか、伊奈帆は静かに背を向け歩みだした。韻子が迎える。


韻子「伊奈帆。ひどい顔」

クスリと笑い、返す伊奈帆。

伊奈帆「ああ、あいつ本当に手加減しなかった」

口腔の裂傷に後半もごりながらもその目は晴れ晴れとしていた。

韻子「あんたもでしょ」

伊奈帆「ああ。本当に手加減しなかったよ」

ユキ姉「惜しかったなあ。ナオくんが負けてたらアセイラム姫はナオくんを選んでたのに」

伊奈帆「いや。出来レースだったよ、決着以外は」

億劫そうに答える伊奈帆に容赦なく問いかけ続けるユキ姉。

ユキ姉「出来レース?」

伊奈帆「調査報告の内容さ。
    スレインがあんな困難を越えてきたことを僕は知らなかった。
    今度会うときは僕のほうから詫びねばならないほどにね。それは恐らく――、
    セラムさんへの想いを持ち続けてきたからそういう目に遭って越えてきたのだろうし、
    きっとセラムさんにもやっと届いたのだと思う」


静かに、自らを確かめるように説明する弟に、

ユキ姉「そっか」

静かに微笑む姉であったが、背後でひときわ大きな歓声が上がったのにちらりと振り向く。

韻子「何かしら…」

ユキ姉「さあ…」

どうやら悪いニュースでもなさそうだと一同はその場を後にしたのだが。

翌日の新聞各社の一面はアセイラムに付き添われながら搬送されるスレインと、
韻子とハイタッチを交わす伊奈帆の写真と、
もう一つの目玉があった。




エデルリッゾ「姫さま……っ!」

アセイラム「エデルリッゾ。わたしはもう姫でも何者でもないのです。
      スランカイン卿、どうかエデルリッゾのことは――」


大きく頷くjrはこう静かに続けた。


jr「あなたの言う通りです、アセイラム。

  これからあなたはただの女として自分の幸せのために生きてください」    
    
アセイラム「ありがとう。そしてごめんなさい」


謝罪を受け取り、ゆるりとエデルリッゾに向きなおる。

jr「エデルリッゾ」

エデルリッゾ「は、はい」

jr「どうか、このわたしと結婚してください」

エデルリッゾ「え、え…?」

アセイラム「まあ…」

一同が驚くなか、大柄が男がひざまずき、自分と同じ目線で求愛している。

jr「一目見たときからあなたに惹かれていました。
  特務の調査報告であなたのことを耳にするたび、
  姫への忠義に心打たれ、敬愛の念が堪えぬ次第です」

エデルリッゾ「あ、あのそんな、わたくしはまだ…血筋も…」

jr「年の差など法律を変えてどうとでもいたします。
  アルドノアの起動権が王家の血に限らぬものとなった今、
  それを適切に管理する機関をわたしは立ち上げ、
  バースの象徴としての王家を新たにレムリナ姫殿下が継がれる手はずになっています。
  あなたのアセイラム姫にささげた忠愛に負けぬほどにあなたを大切にいたします。
  わたしがお嫌いですか?」


助けを求める目をアセイラムに向けるエデルリッゾであったが、

アセイラム「エデルリッゾ。応であれ否であれ、ただ正直な気持ちを答えるのです」

エデルリッゾ「えっと好きとか嫌いかなんてわたくしはまだ…」


jr「嗚呼、今日は我が最期の日か! よもや二人の女性に踵を返されるとは!」


両腕を天に掲げ悲痛に吠える男に観衆がどよめきと笑い声と野次を飛ばす。


エデルリッゾ「ああもう、わかりました! 不束者ですが、よろしくお願いいたします!!」


ついに引っ込みのつかなくなったエデルリッゾがそう応えるや否やその小さな体は、
片腕に掲げ上げられ肩にのせられる。


jr「ここなる皆様が証人。わたしクランカインはエデルリッゾを妻といたし、
  レムリナ姫殿下の御威光のもと、
  今後ますますアルドノアの輝きを皆様に届けため力を尽くすことをここに誓います!」

掛け値なしに歓喜の名乗り声に本日最大の群集の万歳唱和にスレインの意識が呼び戻される。
その眼に最初に飛び込んだものは、


アセイラム「スレイン! よかった……」

懐かしい笑顔と自らの頬に落ちてくる大粒の涙。
伊奈帆との勝負の結果はどうあれ確かにスレインに永年得ることのなかった安堵をもたらした。
いたわるようなアセイラムの腕に優しく包まれ頭を上げると、


jr「タルシスのアルドノアドライブをここへ」

運ばれてきた物体にjrは掌を当てながら説明する。


jr「スレイン。
  君が地球に落ちてきたあと回収されたタルシスは損傷が激しかったが、
  アルドノアドライブだけは無事だったのでね」

何を言いたいのかわからぬアセイラムとスレインに続けるjr。


jr「まだこのアルドノアドライブには君が開発した汎用技術を適用していない。
  つまり――アルドノアドライブ、起動!」


何の変化も起こらない。


jr「このとおり、わたしには起動させることができないんだ」


悪戯っぽくウインクするjrにようやく二人はこの男の真意を見た気がした。
エデルリッゾにはわからなかった。



クルーテオが息子、クランカイン。
愛に生き、誇り高き男であった。


なお韻子と伊奈帆のあいだに生まれた娘と、アセイラムとスレインのあいだに生まれた息子が、
また一騒動起こすことになるのだが、それは話外のことである。

終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 01:59:23   ID: HgbhFcWY

ええ話や

2 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 23:26:18   ID: SvFJABup

んだんだ

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