先輩「例えば君が」後輩「一応聞きましょう」 (47)

さらっと思いついてみたことを書きなぐってみました

少しの時間だけお付き合いいただけたら嬉しいです


それでは始めていきます

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先輩「例えば君が男だったとして」

後輩「まぁ、ありえない話ですが一応聞きましょう」

先輩「目の前に巨大なおっぱいがあったらどうする?」

後輩「どうもしません」

先輩「フフッ、それはおかしい。男ならばやるべきことはただ一つ!!」ビシッ

後輩「なんですか?」

先輩「とぼけていくら紳士ぶっても無駄だ。君も頭の中ではわかっているのではないかね?」

後輩「いや、全然わからないんですけど」

先輩「そうだ、揉むんだよ!!」

後輩(わからないって言ったのに)

先輩「いや、この場合は揉むでは足りないな、いっそのこと鷲掴みにしてしまおう! もう思うがままワシャワシャしてしまおう!!」

後輩(モミモミを超えている……)

先輩「男ならば皆、そうするべきだ! そうだろう?」

後輩「……それで、いきなり私の胸を掴もうとしたんですか?」

先輩「掴む前に払われてしまったがな!」ハッハッハ

後輩「驚きましたよ……いきなりでしたから」

先輩「これは男の本能なんだ。本能であるならばしょうがない。男にはおっぱいが大好きだという本能が遺伝子単位で刻み込まれているんだよ!」


後輩「生まれた時からって……」

先輩「男は生まれた時からおっぱいの虜なのだ! なんなら授乳の時も若干揉んでいる!! これは間違いない!!」ビシッ

後輩「この人はなにを言ってるんだろう……」

先輩「俺は己の本能に従い続ける! それが『自分に正直に生きる』ということだと思うから!!」

後輩「で、結局なにが言いたいんですか?」

先輩「君の……おっぱいを揉ませて欲しい」キリッ

後輩「ありえません」

先輩「……はい」





先輩「例えば君が社会人だったとして」

後輩「ああ、まだまだ先のことだとは思いますけど一応聞きましょう」

先輩「毎日残業続きで休日出勤も多く、給料も極めて安い職場だったとしよう」

後輩「いわゆるブラック企業ですね」

先輩「そうだ。いいようにこき使われ、今日も上司にミスを指摘され長時間の説教」

後輩「うわぁ……嫌ですねぇ……」

先輩「しかも3時間」

後輩「そんなに怒れるのも逆に凄いですね」

先輩「説教の内容も途中から仕事のミスのことよりも君の性格的なこと、はたまた血液型のことなど……最早関係ないところにまで話が飛躍してしまっている」

後輩「ああ、あの『だから~型は協調性が足りない』とか意味のわからない言いがかりつけてくるやつですね」

先輩「イラっとくるだろう?」

後輩「イラっとしますね、個人的にはぶん殴りたいですね」

先輩「お、おう……」


後輩「続きを」

先輩「あ、ああ……君は遂に我慢の限界に達した! 日頃から懐に忍ばせていた辞表を手に取る。この説教が終わったら上司にターンと突きつけてやろうと決意した!」

後輩「私だったらもうこの時点で出しちゃいますね」

先輩「そして説教が終わり、さぁ、今だと辞表を突き出そうとしたその時!!」

後輩「どうなったんですか?」



上司「ごめんね、こんなに長時間怒っちゃって……私、別にそんなつもりじゃなくて……つい感情的になっちゃって……傷ついたよね? お詫びに私のおっぱい、揉んでいいよ?」



先輩「……てなったら俺は一生その職場で奴隷のように働けると思うんだ」

後輩「………えっと……つまりどういうことですか?」


先輩「素晴らしいおっぱいがそこにあるだけで、地獄が天国に変わるということだよ!!」

後輩「上司って女性だったんですね」

先輩「当たり前だろう! これが禿げたおっさんだったら初日で辞めてるわ!!」

後輩「そうですか」

先輩「君にはそんな地獄を天国に変える秘宝をその胸に宿しているというわけだ! 是非その秘宝を……」



バチコォォォォォン!!!


先輩「んぎゃふっ!!」バターン

後輩「どうして私はこんな人と一緒にいるんだろう?」





先輩「例えば君がものすごく飢えていたとしよう」

後輩「物が溢れているこのご時世では想像し辛いですが、一応聞きましょう」

先輩「君は今すぐにでもなにかを食べないと死んでしまう。そんな危機的状況だ」

後輩「まさに極限状態というわけですね」

先輩「腹が減り、喉が渇き、力も入らない。誰かに助けを求めようにも声も出ない」

後輩「うわぁ……辛いだろうな」

先輩「もう自分は死ぬんだと覚悟を決めたその時……目の前に大きな果実が成っているのを発見した」

後輩(なんか嫌な予感がする)

先輩「その果実を食べれば腹も膨れるし、喉も潤う! さぁ、君ならどうする!?」

後輩「……その果実を手に取ります」

先輩「そうだろう!! 人間ならば誰しもがそうする!! それが生存本能というものだ!!」

後輩「はぁ……」

先輩「わかってくれるか」

後輩「まぁ、死にたくないですからね」


先輩「そうか、君ならそう言ってくれると信じていた」

先輩「では早速……」スッ

後輩「なにしてるんですか」ガシッ

先輩「? 俺は大きな果実を手に取ろうとしただけだが?」キョトン

後輩「あんた、頭わいてんですか?」

先輩「失礼な! 俺はこの果実を堪能して飢えを凌がねばならないのだ!!」

後輩「私の胸は果実じゃないです!!」

先輩「いいや、果実だ!! 俺の飢えを癒してくれるたわわに実った果実なんだよ!!」

後輩「あんた飢えてないでしょうが!!」


先輩「飢えてるさ!! 生まれてからこれまで俺はおっぱいの感触を知らずに生きてきた!! もう限界だ! 俺の飢えはこの果実でしか癒すことができないんだよ!!」

後輩「先輩、もしかしてお母さんが……」

先輩「だってうち……ずっと粉ミルクだったんだもん……」



スパァァァァァァン!!!



先輩「ひでぶ!!」バターン

後輩「一瞬宿った私の罪悪感みたいなものを返してください」

先輩「うう……俺は……ただ自分の生存本能にしたがって……」

後輩「まだ言うか!!」ズバァァァン

先輩「ガハッ!!」

後輩「この人モテるって噂のはずなんだけどなぁ……」






先輩「例えば君宛に巨大な木箱が届いたとしよう」

後輩「あんまり通販とか利用しないんですけど一応聞きましょう」

先輩「身に覚えのない巨大な木箱に君は怪訝な顔をする。宛先はわからない。ただ君宛であるということだけがわかる」

後輩「あからさまに怪しいじゃないですか」

先輩「好奇心に勝てない君は慎重にその木箱を開けてみる」

後輩「私だったら迷わず警察に電話しますけどね」

先輩「それを言ってしまったら話が終わってしまうだろう? もっと過程を楽しむ心を持つべきだと思うが?」

後輩「珍しく正論を……!!」

先輩「違うかな?」

後輩「……話の腰を折ってすみませんでした」


先輩「許そう……その代わりに君のおっぱいを……」


パシィィィン!!


先輩「……話を続けようか」ヒリヒリ

後輩「お願いします」

先輩「木箱を開けてみると中には6歳位の幼女が入っていた」

後輩「ぶっ飛んでますね」

先輩「木箱の中には少量の着替えと手紙が入っている」

後輩(ああでもこういう話ってファンタジーものではよくあるのかも。魔法使いの男の子の話とかそんな感じだったし)

先輩「手紙にはこの子を自分の代わりに育てて欲しいということしか書いていなかった」

後輩「ひどい親ですね」

先輩「放っておくことのできない君はこの幼女を育てることにした」

後輩「私、決断早いなー」


先輩「幼女はすくすくと育った。多少のトラブルなど色々とあったがそれでも元気に育った」

後輩「多少のトラブルってなんですか? 難病を抱えてたりとか?」

先輩「いや、竜との戦いに巻き込まれたりとか色々」

後輩「私今どこにいる設定なんですか!?」

先輩「そこの部分はおまけみたいなもんだから今は必要ない」

後輩「なんですかそれ……?」

先輩「最初はあんなに小さかった幼女も今の君くらいの年齢になったと考えて欲しい」

後輩「はぁ……」

先輩「君は最近幼女の様子がおかしいことに気づく」

後輩「どんな風に?」

先輩「君が話しかけても目を合わせようとしないし、帰りも遅い。どこへ行ってたのかと聞いてもどこでもいいでしょうの一点張り」

後輩「ああ、反抗期ですねぇ」


先輩「幼女との喧嘩も増え、君はあの頃の優しく可愛かった幼女はもういないのだと思ってしまう」

後輩「そんなことないんですけどねぇ……つい思ってしまうんでしょうね」

先輩「幼女との会話が無くなって1週間。今日も気まずい空気の中夕食が進んでいく」

後輩「なんとかならないものでしょうか」

先輩「いい加減なんとかしなければと君が決意したその時、食卓に小さな箱が置かれたんだ」

後輩「箱……ですか?」

先輩「それは幼女からのプレゼントだった。すっかり忘れていたが今日は自分の誕生日。幼女は君のプレゼントを買うためにアルバイトをしていたのだ。自分で稼いだお金で、君に感謝を伝えるために」


後輩「いい子じゃないですか」

先輩「ああ、この子は変わったしまったのではない。あの頃の優しい、優しい幼女のままだったんだと気づき、涙を流す」



幼女「黙っててごめんなさい。今まで育ててくれて……ありがとう。あなたのこと……大好きだよ」ニコッ



後輩「……わ、私、こういう話本当に弱いんですよ……」ホロッ

先輩「さぁ、ここで君に重要なことを聞こう」ババンッ

後輩「なんですか……?」グスッ

先輩「こんなこと言われたらどうする?」


後輩「私だったらありがとうって言って抱きしめちゃいますかね、あと色々ごめんねって」

先輩「俺だったら迷わずおっぱいを鷲掴みにするね! だって向こうが大好きって言ってるんだもの。光源氏大作戦大成功をおっぱいを揉みながら祝……」



パッカァァアアアアアン!!



先輩「ふだばっ!!??」ドシャァ

後輩「鬼ですかあんた!! ここで胸を揉みますか!? 普通!?」

先輩「私は……チャンスがあれば……挑戦する先輩……だ……そう今、この瞬間も……」プルプル



ズバァァァアアアアア!!!



後輩「最っ低!!」

先輩「ナイス……おっぱい……」ピクピク



―――――




友子「ねぇ、どうなのよ、最近?」

後輩「どうってなにが?」

友子「もう、しらばっくれちゃって! 先輩との関係よ」

後輩「はぁ!?」

友子「もうキスまでいった?」

後輩「なに勘違いしてるの。私と先輩はそんな関係じゃないって」

友子「嘘だ~! 密室空間に男と女が2人っきりよ? なにか起きない方が不自然じゃない!」

後輩「それは……ただ先輩と私が同じ部活ってだけで……」ワタワタ

友子「うらやましいなぁ~。先輩って言ったら学校の人気者でしょ? 成績優秀、スポーツ万能、それに何よりイケメン!!」

後輩(ついでにおっぱい教の教祖様だけどね……)アハハ


友子「あの人に告白した人は数知れず!」

後輩「あ、それは私も知ってる。なんか随分とモテるみたいだね」

後輩(あの変態が……)ヘッ

友子「そんな人と毎日顔を突き合わせてイチャコラしてるなんて……」

後輩「だからしてないって……ただの部活」

友子「どうせその胸で誘惑してるんでしょ!!」ガシッ

後輩「ちょ、ちょっと!! やめてよ!!」

友子「この破壊力……凄まじい!!」モミモミモミ

後輩「やめてってば……こんな廊下のど真ん中で……」



先輩「…………」ジー



後輩「え? 先輩!?」

友子「え、どこどこ!?……っていないじゃない」

後輩「いや、今確かに……」

友子「なーに? もう我慢できなくなっちゃった?」

後輩「もう違うのに!!」




――放課後――


後輩「ちょっと遅くなっちゃった……友子の奴、中々解放してくれないんだから……」ムゥ


ガチャ


後輩「すみませーん、遅くなりましたーって」

先輩(女装)「例えば俺が君の女友達だったとしよう」

後輩「………」スタスタスタ

先輩(女装)「異性からの『胸を揉ませて欲しい』は性的な意味ととってしまうがこの様に同姓同士なら……そう、それはスキンシップの一環として実に健康的な画になるだろう?」


後輩「………」ツカツカツカ

先輩(女装)「昨今流行りの百合というやつだ。 おれが女装することによってこのように全くもっていやらしく………」



バチコォォォォォン!!



先輩「ってなんでぇぇぇえええ!?」ズザー

後輩「あんた馬鹿なの?」

先輩「おかしい……こんなはずでは……じゃあ、昼間のあれはなんだったんだ……?」ピクピク

後輩「やっぱり見てたんですね……」

先輩「ああ、この方法なら行けると確信したんだが……」


後輩「その制服どうしたんですか?」

先輩「どっかで女子の制服借りれないかなって呟いた瞬間、ジャージ姿の女性達たくさん俺のところに押し寄せてきて……」

後輩「流石学校のアイドル……」

先輩「よしてくれ、俺はそんな大したものじゃない」

後輩「先輩……」

先輩「俺は目の前にあるおっぱいすら手にすることができない愚かな男なん……」


スパァァァアアアン!!


後輩「本当に懲りない人ですね……」ハァ


後輩「というより女装したら私より可愛いってどういうことなのよ……」ブツブツ

先輩「ああ、おっぱい畑が見えるよぅ……あははははは……」ピクピク











後輩「先輩……」

先輩「ん? おっぱい触らせてくれるの?」

後輩「そんなわけないでしょ」

先輩「なんだ……」シューン

後輩「例えば私が……こう、胸のサイズが小さかったらこんなこと言わないですよね?」

先輩「え? なんだって?」

後輩「だから胸が……」

先輩「おっぱいが?」

後輩「………おっぱいが小さかったら私にこんなセクハラ発言しないですよね。例えばこんな風に」ストーン

先輩「」ガタッ


後輩(ふふふ……あまりにも先輩のセクハラ発言が酷いから家でサラシをきつめに巻いてきたのよ。どうだ……おっぱい星人の先輩には耐えられまい!!)ニヤニヤ

後輩「私、胸が小さいのがコンプレックスで……仕方なくパットを使って大きく……」

先輩「嘘、だな」スチャッ

後輩「う、嘘じゃないですよ。ほら、今もこうして!!」ストーン

先輩「君は今、サラシを巻いているだろう」フッ


後輩「なっ!? どうしてそれを!?」

先輩「泣いているのさ……」

後輩「泣いている?」

先輩「そう。おっぱいが泣いている」

後輩「はぁ?」

先輩「俺には聞こえるんだよ。早く自由にしてくれ! 外の空気を吸わせてくれ! というおっぱいの声がな!!」

後輩「………」

先輩「おっぱいはもっとこう……自由で無ければならないんだ。無理矢理押さえつけても虚構で着飾ってもダメなんだよ! おっぱいはそのままの姿が一番美しいんだ!!」スー


後輩「なんでそんなに静かに涙を流しているんですか……」

先輩「君が今やっていることはおっぱいに対する冒涜行為だ!! 俺はそれを見逃すことはできない! 待ってろおっぱい! 俺が今すぐお前を解放してやる!!」ピュー

後輩「んなことさせるかぁぁぁああああ!!」



バコォォォォォン!!!



先輩「みししっぴ!!!」ドゴシャア

後輩「このおっぱい星人がぁ!!」シャー

先輩「ちなみに……俺は貧乳も……変わらず……好きだ!!……優しく揉みほぐしてみた……」

後輩「黙って!!」ガンッ

先輩「ギャンッ!!」チーン

後輩「……大きいのだけが好きってわけじゃないのか……にしてもきついなぁこれ……ちょっとトイレで外してこよう……」








先輩「例えば君が特殊な能力を持っているとしよう」

後輩「ああ、誰でも一度は憧れますね。そういうの」

先輩「その力は他者を癒す力だ。その力を使えば一瞬にしてみんな元気になるんだよ」

後輩「へぇ、便利ですね。そんな力があったら是非使ってみたいです」

先輩「じゃあ、早速使ってみようか」

後輩「え、できるんですか?」


先輩「ああ、女の子なら誰だってできるさ……」スッ

後輩「待ってください」ガシィ

先輩「なんだね?」

後輩「またですか? もういい加減にしてくださいよ……」

先輩「私は君に魔法をかけてもらおうとしただけだ!!」

後輩「どうせ私の胸を触って『これで回復した』とか適当なこと言おうとしてるんでしょう!!」

先輩「適当なんかじゃない!! 本当に回復するんだ! 君のおっぱいを触れば俺の疲労なんて簡単に異次元に吹っ飛んでいくんだよ!!」

後輩「馬鹿か!!」ブンッ



ドシャァァァァアアア!!!


先輩「一本背負いとは……驚いた……きょ、今日のは一段と強烈……じゃないか……」ガクッ

後輩「本当にあなたって人は……」ハァ









後輩「さて、今日の授業も終わったし、部活に行こーっと」

後輩(また、先輩におっぱいおっぱい言われるんだろうなぁ……)アハハ



先輩「………」

「………」


後輩「あれ……あそこにいるのって先輩? もう一人は……確かお嬢様で有名な華道部の部長さん?」


華道部「私と、付き合ってください!!」

後輩「ええ!?」


華道部「あれ、今誰か……」

後輩「わわっと……!!」サッ

後輩(思わず隠れてしまいました!!)

華道部「誰かそこにいるの?」

後輩「にゃ、にゃー」

華道部「なんだ猫か」

後輩(んなわけないでしょうが!!)


華道部「あ、ごめんなさい……こういうの誰かに見られるの恥ずかしいから……」カァァ

後輩(華道部の部長さんすごく可愛い人だなぁ……なんか大人しそうでまさしく大和撫子って感じ……私なんかよりずっと……あ!)ピーン

後輩(そうだ! いっそのことあの人と先輩が付き合っちゃえばいいんだ!……そしたら私じゃなくてあの人におっぱいおっぱい言うでしょ! これは名案!!)

華道部「もう一回言うね……! 私、ずっとあなたのことが好きでした! 私と付き合ってください!!」

後輩(おお!! 言った!! さぁ、先輩はどう出る!? できればそのまま付き合って私のことは放っておいて欲しい!!)

先輩「………ごめん」

後輩「えええ!! なんでぇ!?」


先輩「誰かいるのか?」

後輩「ひ、ヒヒーン!!」

先輩「なんだ馬か……」

後輩「馬鹿か!!」ガンッ

華道部「そっか……」

先輩「君の気持ちはとても嬉しいんだけど……ごめん。今は君の気持ちに答えられないんだ」

後輩(なんで断っちゃうのよ! そして私はなんでちょっとホッとしてるのよ!!)ガンガンッ

華道部「うううん。気にしないで!! 最初から無理だってわかってたし……でも、いつまでも自分の気持ちを胸にしまいこんだままでいるのが辛くて……だから……ね?」

先輩「でも、君の気持ちは本当に嬉しいよ。こんな俺をそこまで思ってくれてるなんて……ありがとう」

後輩(えっと……誰? あのイケメン。私、あんな人知らないんだけど)


華道部「理由……聞いてもいいかな?」

先輩「………俺、どうしても成し遂げたいことがあるんだ」

華道部「達成したいこと?」

後輩(ん? なんだろう?)

先輩「うん。そのためなら自分の命がなくなったって構わない。必ずこの手で掴み取るまで諦められないんだ!!」

後輩(掴み取るまで?)

華道部「へぇ……」

先輩「それを掴み取るまで……今は他のこととか考える余裕なんて無いんだ……ごめん」

華道部「そっか、大変なんだね……」

先輩「ああ、鷲掴みにするには俺の手で収まるかどうか……すごい弾力なんだろうな……」ゴクッ

後輩(おい、ちょっと待て……)

華道部「君ならきっとできるよ!! 私、応援するからね!!」

先輩「ありがとう! 俺、絶対に『あれ』を掴み取ってみせるよ!!」

後輩(あの馬鹿、今私の胸の話してない……?)


華道部「頑張ってね!」

先輩「ああ!!」

華道部「……ねぇ、もし仮に……君がそれを掴み取ったらさ……また告白しても……いいかな?」

先輩「え?」

華道部「えへへ……私、諦めないから! またね!!」タッタッタッタッタ

先輩「あ、ちょっと!! ……行っちゃったか……」




先輩「あー……大きいんだろうなぁ……後輩のおっぱい……鷲掴みにしたいなぁ……それを達成するまでは他のおっぱいに目移りしてしまってはおっぱいの神様、乳神様の怒りに触れるだろうしなぁ……あの子も中々ナイスおっぱいだったんだが……」


後輩「このあほんだらぁぁぁぁぁああああああ!!!」


バッコォォォォォン!!!


先輩「なんでぇぇぇえええ!?」ズシャァァァ

後輩「馬っ鹿じゃないの!!」

先輩「後輩!! いつからそこに!?」

後輩「いつだっていいでしょう! それと私、今日部活休みますから!!」

先輩「えぇ!? どうして……!?」

後輩「自分の胸に手を当てて聞いてみろ!!」

先輩「俺の胸じゃ心もとない、君の胸を貸してくれないか?」

後輩「死ね!!」バシンッ

先輩「痛い!!!」




――翌日――



先輩「例えば君が……」

後輩「今、本読んでるんで話しかけないでくれますか?」

先輩「だったらおっぱいを触らせてくれないか?」

後輩「………」

先輩「あ、もう反応すらしてくれないんだね……」タラリ

先輩「ああ、いやーなんていうか……黙っていると時間の流れが非常に遅いねー、いつもはあっという間に真っ暗になるっていうのになんでかなぁ?」アハハ

後輩「私に殴られて先輩が気を失ってる時間が長いからでしょ?」

先輩「ああ、それもそうかぁ……」アハハ





後輩「……なんでそこまでこだわるんですか?」

先輩「……」

後輩「別に私のじゃなくても、先輩だったら言い寄ってくる人なんてたくさんいるでしょう?」

先輩「そんなことは……」

後輩「学校のアイドルのくせに」

先輩「そう言っているのは一部の人間だけだ。別に俺自身にそんな気持ちなんてない」

後輩「告白してきた人もたくさんいたでしょう? この間の華道部の人とか……その人達だったら喜んで先輩に触らせてくれると思いますよ? なんだったらその先の行為だって……」

先輩「ちょっと待ってくれ!!」ガタッ

後輩「なんですか? なにか間違ったこと言いましたか私?」

先輩「なにをそんなに機嫌が悪いのか知らないが……」

後輩「機嫌が悪い? 私、別に機嫌なんて悪くないですよ!!」


先輩「君が機嫌が悪かろうがそうじゃなかろうがそんなことは関係ない! 君は今、重大な勘違をしている!!」

後輩「勘違いなんてしてないですよ! 先輩は女の体にしか興味の無い汚れた性獣ってだけでしょう!? 汚らわしいんで近づかないでもらえますか!?」

先輩「違う!! 俺は性的な目的のためにおっぱいを触りたいのでは無い!! 断じて!!」ババンッ

後輩「はぁ? それ以外になにがあるって言うんですか?」

先輩「これだから素人は困る……そんな目的のためにおっぱいを触るっていうならそこら辺のサルでも出来るだろう!!」

先輩「俺たちパイオニアはなぁ……そんな単純なものじゃないんだよ……!!」

先輩「おっぱいは……そんな邪な目的で汚していいものじゃないんだ……もっとこう自由で、豊かなものじゃなきゃだめなんだよ!!」

後輩「何言ってるんですかあんた?」

先輩「俺はパイオニアの精神を君に説いている」


後輩「そのパイオニアっていうのは?」

先輩「俺のようなおっぱいの新境地を自ら開発していく開拓者のことだ!!」ガイナッ

後輩「いや、そんな某ロボットアニメ特有の立ち方で誇られても……」

先輩「ちなみにパイオニアには開拓者と『パイオツマニア』の両方の意味が……」

後輩「話を進めてくれますか!?」

先輩「………だから俺は、あの日から君のおっぱいに夢中なんだ!! 今の俺は君のおっぱいのことしか考えられないんだよ!!」

後輩「なに言ってんですかあんたって人は!!」

先輩「だから、だからお願いだ!! そのおっぱい!! 俺に鷲掴みさせてくれ!! このとおりだ!!」ドゲザッ

後輩「最低だ……この人最低だ……」ハァ


後輩(この人はあれだ……ただまっすぐなだけなんだ……まっすぐな馬鹿で変態さんなんだ……)ハァ

先輩「……ダメか?」

後輩「ダメに決まってるでしょうが!!」

先輩「またしてもか……ああ、俺はどうしたら君のおっぱいを触ることができるんだろう!!」

後輩(ただそんな先輩と過ごすこの時間がなんだかんだで楽しくて……)

後輩「だから、他の人あたってくださいよ。私は絶対嫌ですから」

先輩「バカ野郎! 目の前のおっぱいを差し置いて他のおっぱいに目移りするなどパイオニアとしての誇りを汚すようなものだぞ!!」

後輩「そんな誇り、さっさと便所に流してください」

先輩「………君は俺に死ねと言うのか?」

後輩(なんとなくだけど……もう少しだけ付き合ってもいいかなって思うのはなぜだろう?)


後輩「いっそ死んだほうが幸せかもしれませんね」フフッ

先輩「俺は絶対に諦めないぞ……!! いつか君のおっぱいを鷲掴みにするその日まで俺は絶対にあきらめない!! 俺は君のおっぱいにぞっこんラブなのだからな!!」

後輩「あなたって人は本当に……!!」

先輩「俺のことを馬鹿と笑うか?」

後輩「もうそんな気力すら無いですよ……」

後輩(なんだかよくわからないけど、今はいいか)

先輩「気力が無い今がチャンス!!」スッ

後輩「甘いです」ガシッ

先輩「ちぇー、もう少しだったのにぃ……」ブーブー


後輩「はいはい……もうわかりましたから勝手にしててください」

先輩「じゃあ、君の機嫌も直ったところで、いつものように……えー例えば君が……」

後輩「あ、今回は私が話題提供してもいいですか?」

先輩「え? ああ、うん。別にいいが……」





後輩「じゃあですねぇ……例えば私が先輩のことを好きだとしましょう」

先輩「……今までのことを考えるとありえない話だが一応聞こうか」




終わり

以上です



なんていうか変な妄想に付き合わせてしまいまして申し訳ありませんでした……


面白かった
是非今後も創作活動に励んで、どうぞ

>>44

コメントありがとうございます!

ちょっと今書いているものと違った方向のものを書いてみたくてついやってしまいましたwww 

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