男「ユーザー登録完了っと」(126)

男「これがソーシャルネットワーキングサービス「everych」かー」

友『いまや世界で40億人が登録してるんだぜ』

男「は、40億だ?そんなにやってんのかよ」

友『登録してない方が珍しいんだぜ』

友『いいから早く登録しろって』

男「あー、招待すると特典貰えるとかだっけ」

友『そそ、俺が今やってるゲームのプレミアアイテムが貰えるんだよ』

男「ふーん」

男「アバター設定?」

友『自分の分身みたいなもんだ』

男「いろんなやつがあるな」

友『ちなみに俺はねずみタイプだ』

男「じゃあ俺は犬タイプにでもするかなー」

男「次は、名前?」

友『名前は一度決めると変更できないからちゃんと考えろよ』

男「ふむ、じゃあボガードで」

友『お前あのゲームでもそんな名前つけてたなー』

男「おう」

友『ちなみに俺はちょろpって名前な』

男「変な名前つけたもんだな」

友『うっせ』

男「だから名前つけるとき勧告したんだな」

友『いいから早く登録済ませろっ』

男「へいへい」

・・・

男「おし、登録完了」

友『終わったか、じゃあサイト内で待ってるからな、携帯切るぜ』

男「おう」ピッ

・・・

ちょろp「お、いたいた」

ボガード「うわ、チビっこいな」

ちょろp「お前、ワイルドなデザインにしたもんだなー」

ちょろp「さてと、じゃあ特典貰いに行くから、こっち来いよ」

ボガード「おう」

・・・


ちょろp「にっしっし、ゲットできたぜプレミアアイテム!」

ちょろp「あ、もう用はないから好きにしていいよ」

ボガード「おいおい、無責任すぎないか」

ちょろp「無責任つーかいろいろあるからなーここ」

ちょろp「検索もよし、ブログもよし、ゲームもよし、今みたいに誰かと会話するもよし」

ちょろp「やれることがたくさんあるんだ、自分で探してみるこった」

ちょろp「じゃなー」チョコチョコ

ボガード「・・・」

男「自分で探せって言われてもなー」

男「招待されただけで目的とかないんだってば」

男「とりあえずゲームでも探してみるか」

・・・

ボガード「ん?『バトルコロシアム』?」

ボガード「対戦アクションゲームみたいだな」

ボガード「へへ、格ゲーには自信があるんだぜ」

ボガード「早速やってみるか」

ボガード「1対1、もしくは2体2で相手と戦うゲームか」

ボガード「武器も自由に選べるんだな」

ボガード「格ゲーマーなら拳で語れってな、じゃあナックルで」

ボガード「よし、まずはチュートリアルだ」

・・・

男「おお、2頭身だったアバターが8頭身になったぞ」

男「これが登録時の説明にあったアクティブ状態か」

男「へぇー、攻撃のバリエーションがすごく多いな」

男「まるで自分の手足みたいに動かせるんだから大したもんだ」

・・・

ボガード「よし、操作方法は大体分かった」

ボガード「早速ランク戦をやってみようかな」

ボガード「ふむ、他のユーザーと戦って勝負に勝ち続けるとランクが上がって称号が貰えるのか」

ボガード「今のランクは1で、称号は『初心者ファイター』、ね・・・」

ボガード「さっさとランクを上げたいもんだな」

・・・

you win !

男「よっし、また勝った!」

・・・

ボガード「最下層ランクだけあってあっけないな」

ボガード「早くランクを上げて強い奴と戦いたいもんだ」

モブa「ん?」

モブb「どしたん?」

モブa「いやさ、今日ゲーム登録したユーザーでもうランクが10を超えた奴がいるんだよ」

モブb「マジで?早くね?」

モブa「ほら、このボガードってやつ、他の新規ユーザーリストと比べてダンチだ」

モブb「ほえーマジだ、大した奴だ」

モブc「ん?ボガード?」

モブa「何だお前、知ってんのか?」

モブc「いやさ、聞いたことあるだけであんまり知らないんだけどよ」

モブc「とある格闘ゲームの世界大会の日本代表がさ、」

モブc「そんな名前にしてた気がする」

モブa「へー」

モブb「ま、偶然だろ」

モブb「そいつに憧れて同じ名前にする。よくあることじゃん」

モブa「そうだよな」

モブa「ところでその大会、どこが優勝したん?」

モブc「知らんよ、聞いただけって言ったろ」

モブa「そかい」

age 支援

男「よし、このまま勝ち進んでやるぜ」

・・・

a new challengher !

ボガード「お?」

キーマ「ようあんた、がんばってんじゃねーか」

ボガード「誰だあんた」

キーマ「相手情報ぐらい見ろよ、これだから初心者は」

ボガード「えーと・・・」

・・・

男「ユーザー名、キーマ、アバターはイタチタイプ」

男「ランクは・・・76!?」

男「俺まだ12だぜ?差がありすぎだろーよ」

ボガード「一体なんなんだ」

キーマ「ちぃーっとばかしゲームが上手いからってよ」

キーマ「あんま調子乗るんじゃねーぞ」

ボガード「は?」


モブa「うわー始まった、初心者狩りだ、いつものアイツだよ」

モブb「目をつけられちまったのか、かわいそうに」


キーマ「とにかくだ、」

キーマ「新規登録して早々目立ちやがって、目障りなの!」

キーマ「コテンパンにのしてやるよ!『速攻短剣ファイター』の称号を持つこの俺がな!」

fight !

ボガード「うっそマジかよ!これ正式バトルなん!?」

キーマ「いやなら回線切ってもいいぜ?」

キーマ「てめえの負けになるがな!」ブン

ボガード「うおっと!?」ヒョイ

・・・

男「どうするよ」

男「ランクが高くなると装備もいいやつに変えられるんだよな」

男「まずステータスに差があるんじゃねえかよ!」

キーマ「そぉらどーした!」ブン

ボガード「ぇえい、この!」ドガッ

キーマ「・・・きかねぇな、全ッ然!」

ボガード「うわー、hpそんなに減ってねぇー」

キーマ「はっはぁ!」ブン

ボガード「うぐ!?」ガキン

キーマ「へぇ、今の攻撃をガードするたぁなかなかやるな」

ボガード「削りで3割減ったぞ、ありかよこれ!?」

男「ちくしょう、かわしながらチマチマ攻撃するしかねーのかよ」

男「だがな!格ゲーマーなめんじゃねーぞ!」

・・・

モブa「すげーぞあいつ、『速攻』の称号持ち相手に3分も粘ってやがる!」

モブb「しかもくらったのは最初のガードしたやつだけで後は全部かわしてる!」

モブc「日本代表って話、あながち嘘でもないかも・・・」

ザワ  ザワ

キーマ「・・・ぬがぁー!うざってぇ!」ブン

キーマ「ちょこまかかわしやがって!」ブン

ボガード「ふっほっ」ヒョイヒョイ

ボガード「・・・よし」ドゴッ

キーマ「っな・・・」

ボガード「お前の攻撃は見切った」

ボガード「次はこっちの番だ!」ズン

キーマ「ぬをっ」

・・・

キーマ「・・・何故だ」

キーマ「ランクも上、ステータスも上」

キーマ「なのに!」

キーマ「何でhpが同じくらいの割合になってんだ!?」

ボガード「おら!」ドカッ

キーマ「ぬあっ」


モブa「体力ゲージが逆転したぞ!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

キーマ「・・・てめぇっ・・・」

男「よし、いける!」

ボガード「このまま攻めれば」

ドカッ

ボガード「ぐはっ!?」

サドル「よー、ずいぶん苦戦してんじゃん?」

キーマ「けっ遅ぇーよっ」

ボガード「2体1!?そんなのありかよ!」

サドル「おめーが無知な初心者で助かったぜ」

サドル「なんせ乱入設定がonのままだからな!」

男「ユーザー名、サドル、アバターはタコタイプ」

男「ランクは74、称号は『連撃二刀流ファイター』・・・」

・・・

ボガード「くっそ、2体1である以前に格上が相手でこっちのhpが限界だ・・・」

ボガード「どうしろってんだよ」

キーマ「けっさんざんコケにしてくれたな」

サドル「ねっちりいたぶってやるよ」

ボガード「・・・は、格下相手に二人がかりか、ほんとは弱いんじゃねーのかっ」

キーマ「・・・その減らず口も叩けないようにしたらぁ」

サドル「覚悟しなぁ、おどれ」

ズガガガガッ

サドル「がっ・・・!?」

キーマ「んな!?」

ボガード「え?」

?「・・・乱入ありならば」

メル「私も参戦しようか」ザッ

・・・

男「えと、ユーザー名はメル、アバターはウサギタイプで・・・」

ボガード「称号『双銃マスター』で・・・ランク103!?、3ケタいってんの!?」

サドル「かー!またお前かよメル!」

メル「また初心者狩りしてるの、懲りないわね」


モブa「おい、あいつシングルバトルランキング6位のメルじゃね?」

モブc「マジかよ、リアルタイムで見るの初めて!」


キーマ「くそ、『マスター』の称号持ちのメル相手じゃ分が悪いぜ」

サドル「リタイアだリタイア。運が良かったなテメー」

メル「賢い選択はできるようになったみたいね」

キーマ「けっ覚えてやがれ!」

you win !

ボガード「ありがとう、助かったよ」

メル「どういたしまして、あいつら、常習犯なのよね」

ボガード「そうなんだ」

メル「あなた、アイツ相手にあそこまでやれるなんてすごいのね」

ボガード「格ゲーは自信あるんだ」

メル「正確には対戦アクションなんだけどね・・・」

メル「それで、あなたにお願いしたいことがあるんだけど・・・」

ボガード「うん?」

メル「タッグバトルの相方になってほしいの!」

ボガード「タッグ?」

メル「そう、このゲーム、シングルとタッグでランクとランキングが分かれてるの」

メル「で、さっき野次馬が騒いでたけどシングルは6位なんだけどタッグは全然なのよ」

メル「だから才能のあるあなたにお願いしたいんだけど・・・」

ボガード「まあ・・・俺でよければ」

メル「ありがとう!」

メル「じゃあさ、友達登録しましょ」

ボガード「あー、友達登録?」

メル「何?知らないわけないでしょ?」

ボガード「いやさ、今日ユーザー登録したばっかでさ・・・」

メル「え!?」

ボガード「いやー、リアルの友達に誘われたんだけどそいつ無責任でね、はは」

メル「あー、そう・・・」

メル「画面の端にコマンドとかあるでしょ?まずはそれクリックしなさい」

・・・

男「画面端ィ?あぁ、これか、で・・・」

・・・

ボガード「よし、登録完了」

メル「うん、これでお互いに連絡が取れるようになったわね」

ボガード「はじめてだから一人目だよ、友達」

メル「じゃあ私、他のゲームやりに行くから」

ボガード「ん、じゃあね」

・・・

男「ふー、今日はこの辺で終わるかなー」

男「・・・」

男「おっと、乱入設定offにしなきゃ」

しえん

テリー!負けないでー!

って違うか

アールちゃん

ozっぽくて好き

サマウォ思い出した
面白いね

次の日

男「よう」

友「おう」

男「なんで学校にいるんだ?」

友「補習だ」

友「そういうお前はなんだ」

男「補習だ」

友「そうか」

男「世間は夏季休暇だってのにな」

友「何で大学に来なきゃいけないんだかな」

二人「「はぁ~」」

友「そいやお前、あの後何してたん?」

男「バトルコロシアムってゲーム」

友「あー、バトコロか」

友「まーお前にはぴったしなゲームかもなー」

友「そだそだ、昨日は忘れてたけどさ」

友「友達登録、しとこうぜ」

男「まあいいけど」

友「じゃ、サイトでな」

ちょろp「おーい、おせーぞ」

ボガード「遅いって、こっちは家に帰って早々入ったんだぞ、いつ来たんだよお前」

ちょろp「あーそか、おまえんち大学から遠いもんな」

ちょろp「ともかく、友達登録を済ませようぜ」

ボガード「はいはい」

・・・

ちょろp「おし、登録完了」

ボガード「ふむ」

ちょろp「感謝しろよ、一人目の友達になったんだからな」

ボガード「残念ながら二人目だ」

ちょろp「え?あ、そう」

ボガード「煽り返された気分はどうだい」

ちょろp「るせぇやい」

ちょろp「それはそうと、ちーっとばかし付き合ってくんないかな」

ボガード「何に?」

ちょろp「今キャンペーン中でな」

ちょろp「友達連れてくと遊園地の割引クーポンが貰えるんだぜ」

ボガード「なんだよ、一緒に行くやつもいないくせに」

ちょろp「グサーッ!」

ちょろp「・・・じゃなかった、くっくっくくく」

ボガード「なんだその不敵な笑みは」

ちょろp「聞いて驚け、今度愛しのあの子とデートするのだ!」

ボガード「愛しのあの子?・・・まさかっ」

ちょろp「そう、クラス一のあの美少女!」

ボガード「おまえ、なんて脅したんだ?」

ちょろp「脅し違うわっ!ちゃんと合意を得たんだよ」

ボガード「かぁー、お前うまいことやらかしたもんだな」

ちょろp「さて、自慢話はここまでにして、早くクーポン貰いに行こうぜ」

?「あのー・・・」

ボガード「うん?」

ミチル「あの、すいません、料理レシピ交換所はどちらにあるんでしょう?」

ミチル「私、始めたばかりで勝手がわからなくて・・・」

ボガード「あー、実は俺も始めたばかりでさ・・・おいちょろp」

ちょろp「情報交換所ならたしかあっちだな、そこに料理レシピの交換所もあるはず」

ミチル「あ、ありがとうございます!それでは」スタスタ


ちょろp「・・・ふーむ」

ボガード「どしたん?」

ちょろp「あのアバターのタイプ、見たことがないと思ってな」

ボガード「あー、見た感じ天使タイプだったな」

ちょろp「設定できるアバターは動物や虫とか、そんなばっかりだろ?」

ボガード「そういや設定の時も見たことがなかったな」

ちょろp「気になるな・・・」

ボガード「ほら、あれじゃね?前に言ってたプレミアとか期間限定とかそんな感じの」

ちょろp「そーなのかねー・・・まあいいか」

ちょろp「さっさとクーポン貰いに行くか」

・・・

ちょろp「にっしっし、ゲットしたぜ割引クーポン!」

ボガード「俺まで貰っちまった」

ボガード「いらないからやるよ」

ちょろp「このクーポン、一つで二人まで有効なんだ」

ちょろp「だからデートには俺の分で十分!」

ちょろp「あ、もう用はないから好きにしていいよ」

ちょろp「じゃなー」チョコチョコ

・・・

男「・・・」

男「父さん母さんにでもあげるかな、これ」

男「昨日はバトコロしかやらなかったからな」

男「今日は探索でもしてみようか」

・・・

ボガード「おっあのマンガ続編が出てたのか、楽しみだったんだよな」

ボガード「ってうわー!ネタバレされとるー!」

・・・

メシダゾー

男「あ、はーーい!」

男「もうそんな時間か」

男「飯と聞いたら腹が減ってきた。さっさと食べよう」

・・・

男「よーし、満腹になったし、次は何を・・・」

男「あ、クーポンあげるの忘れた」

男「・・・後日でいいか、ん?」


新着メッセージが1件あります

メル『どもー、午後8時から時間とれるかな?タッグバトルをしたいんだけど』


男「お、メルだ、今は・・・8時前か」

・・・

ボガード『了解、今からバトコロに向かうよ』

ボガード「送信っと」

ボガード「よし、行くかなー」

メル「や、こん~」

ボガード「こんばんわ」

メル「早速だけどタッグバトルしない?」

ボガード「いいけどステータスに差がありすぎるんじゃないの?」

メル「昨日シングルとタッグでランクが分けられてるって話をしたわよね」

メル「強い装備を使うにはランク制限があるの」

メル「だからまあ大丈夫よ」

ボガード「でもレベルはごまかせないよね」

メル「レベルもランクによって上限が決められてるから大丈夫よ」

メル「バトル時は上限まで引き下げられるわ」

ボガード「・・・とにかく問題はないわけか」

メル「バトル前に互いの武器確認をしましょ」

メル「私は双銃ね」

ボガード「俺はナックル」

メル「あら、ちょうどいいじゃない、近距離と遠距離で」

ボガード「パーティアタックとかはないよな?」

メル「ええ、味方には攻撃は当たらないわよ」

・・・

メル「やっぱシングルと違って人が少ないわねー」

ボガード「確かに、見た感じそうだなー」

メル「とりあえずやりましょ」


・・・

you win !

ボガード「よーし、また勝ったぞ」

メル「いやぁ、あなたと組むとほんと戦いやすいわねー」

メル「的確にラッシュを決めてくれるから相手が私に近づいてこないんだもの」

ボガード「いやいや、メルの後方支援のおかげでずいぶんと攻撃しやすいんだよ」

メル「あなたとタッグを組んでほんとによかった」

ピリリッピリリッ

男「ん?」

・・・

メル「どしたの?」

ボガード「友達からメッセージが来た。ちょっと待ってて」

メル「うん」

・・・

ちょろp『補習の課題がわかんねー!ちょっと教えてくれい!』

ボガード「あー」

メル「何だったの?」

ボガード「ごめん、呼ばれちゃった。今日はここら辺でいいかな?」

メル「あら、そうなんだ。それじゃあ仕方ないわね」

ボガード「ああ、またな」タッタッタッ


メル「・・・友達、か・・・」


ちょろp「おー、こっちこっち」

ボガード「何がわからないんだって?」

ちょろp「いやー、返事がすぐ来て助かったわ、これなんだけどさ・・・」

ボガード「ふむ・・・って同じ補習受けたんだから俺にわかるわけないだろ!」

ちょろp「そういやそうだった!」

ボガード「大体さ、そういうのはアイツに聞いたらどうだ、ほら、同じクラスのやつ」

ちょろp「あー、あのガリメガネ?あいつかー・・・この際仕方ないか」

ちょろp「友達登録はしてるんだ、今から呼んでみるよ」

・・・

忍ギョク「呼ばれて飛び出せ」

ちょろp「早かったな」

ボガード「イカタイプか―」

忍ギョク「この人は?」

ちょろp「男だよ、同じクラスの」

忍ギョク「ああ、君か!君も始めたのか」

ボガード「まあな」

ちょろp「で、呼び出した用事なんだがな・・・」

・・・

忍ギョク「ふっそんな問題もわからないのかい?」

ちょろp「その態度が嫌なの!クラスでトップクラスの秀才だからってよー」

ボガード「いいから話を進めろ」

・・・

忍ギョク「ま、こんなものだね」

ボガード「助かったよ、サンキュ」

ちょろp「まあ、礼は言っとくぜ」

忍ギョク「あ、そうだ、ボガード」

ボガード「うん?」

忍ギョク「僕とも友達登録しておかないかい?」

忍ギョク「わからない問題があれば教えてあげるよ」

ちょろp「聞くたび悪態つかれるけどなっ」

忍ギョク「ぬぐ」

ボガード「まあ登録なら構いやしないけど」

・・・

忍ギョク「よし、登録完了」

忍ギョク「それじゃあ僕は用事があるんだ、失礼するよ」

ちょろp「俺も落ちるぜ、課題やってて疲れちまった」

ボガード「おう、じゃなー」

男「もういい時間だなー」

男「最後にバトコロで軽くシングルでもやるかな」

・・・

ボガード「よーし、頼もー」

キョム「・・・」

ボガード「・・・んん?」

・・・

男「何だこいつ」

男「全身真っ黒なアバターだな・・・」

男「ユーザー名はキョム、ランクは10、称号は『初心者ファイター』」

男「武器は・・・なんだろう?」

fight !

キョム「・・・」ゴッ

ボガード「うをっ」

キョム「・・・」ザッ

ボガード「こいつ・・・」

・・・

男「なかなかできるな・・・」

男「にしても今、腕が伸びたような・・・」

・・・

you win !

キョム「!・・・」

ボガード「あざしたー」

キョム「・・・」シュイン

ボガード「・・・消えちまった」

・・・

男「何だったんだろうなー、あいつ」

男「だけど・・・間違いなく強い相手だった」

男「今回は勝てたけど次はわかんねーな」

男「・・・今日はもう寝るか」



また楽しみなスレが一つ増えた

なんか変わったssだな、面白い

面白い

やるじゃん

数日後

友「なーなー、知ってるか?」

男「何が?」

友「最近、原因不明の消失事件が流行ってるってよ」

男「あー、行方不明になってるやつ?」

友「そうそれそれ」

友「だからどうしたってことでもないけどな」

男「ふーん・・・」

・・・

男「いやはや、補習も面倒だね」

パンッ パンッ ダダダダダダ

男「うん?」

バンッ バリィーン

女性「くっ、今回はしつこいわねっ!」ダダダ

黒服a「こっちだ!追え!」タッタッタ

黒服b「いつまでも嗅ぎ付けやがってっ!」パンッパンッ

・・・

男「・・・」

ボガード「見てはいけないものを見た」

ちょろp「作り話にしちゃ面白くもないな」

ボガード「信じないとは思ってたよ」

ちょろp「だって女の人と数人の黒服が銃撃戦やってるなんてなー」

ちょろp「ましてや俺たちの住んでる場所でなんてさー」

ボガード「わかった、忘れることにしよう、うん」

ちょろp「でさ、今日はなにするん?」

ボガード「そうだなー・・・」

・・・

you win !

ボガード「よし、今日も調子がいいぜ」

a new challenger !

ボガード「うん?」

キーマ「よー、久しぶりだなぁ」

ボガード「あー、お前か」

キーマ「あんときの雪辱、数倍にして返してやんよッ!」

ボガード「俺のランク見てみ」

キーマ「あん?」


ランク68

称号『連戦連勝ナックルファイター』


キーマ「・・・あれ、いつのまにこんな」

ボガード「差は縮んでるんだ、お前を倒すのはたやすいなっ!」

fight !

・・・

you win !

キーマ「」

ボガード「あざしたー」

キーマ「くそがっ、もうテメーとは関わんねーよ!」シュイン

ボガード「やっぱ大したことなかったな」

ピリリッピリリッ

男「お?」


新着メッセージです

ちょろp『今カードゲームやってんだけどさ、友達連れてくるとレアカード貰えるから来てくれよ』


男「ふむ、ちょうど暇になったし行ってみるか」

・・・

ボガード「あれっ」

メル「あら」

ボガード「こんなとこで会うもんなんだな」

メル「私、ゲームは結構たくさんやってるのよ」

メル「やりこみ具合はまちまちだけどね」

ボガード「そうなんだ」

メル「丁度いいわ、今キャンペーンで友達連れてくるとレアカードが貰えるの」

メル「ちょっと付き合ってくれないかしら」

ボガード「いいよ」

ボガード「(友の方は後でいいよな)」

・・・

メル「今回のレアカード、なかなか使えそうね、付き合ってくれてありがと」

ボガード「どういたしまして」

メル「ところで、何の用事でここに来たの?」

ボガード「友達に呼ばれてきたんだ。ちょろpってやつだが・・・見当たらないな」

メル「ひょっとしたらカードバトルの途中じゃないかしら」

ボガード「そうなのか」

メル「ちょっと探してみましょ」

・・・

メル「あ、いたわ。ちょろpで合ってるのよね?」

ボガード「あいつ、人のこと呼んでおいてこれかよ」

メル「・・・ねぇ、なんか様子が変じゃない?」

ボガード「ん?そうなん?」

メル「だってあのとても一方的なバトル経過、普通のプレイじゃまずありえないもの」

メル「プライベートバトルに設定されてるから一般観戦は無理だけど、友達と一緒なら観ることができるわ」

ボガード「俺がいれば様子を覗けるってことか、よし」

・・・

ちょろp「なんだよこれ・・・」

ちょろp「少しもダメージを与えられずに惨敗!?」

ちょろp「待て待て待て、こんな世紀末なゲームじゃないはずだぞ、これ」

キョム「・・・」

ボガード「ん?あいつは・・・」

キョム「・・・」ズン!

ちょろp「うわ!?」

ちょろp「なんだこれ、画面から腕が!?うわああっ!」

キョム「・・・」バクン

メル「え・・・?」

メル「アバターが、取り込まれた・・・?」

ボガード「なんだよあれ・・・」

キョム「・・・」シュイン

メル「あっ!消えた!」

ボガード「一体何だって・・・待て」

ボガード「画面から腕?・・・まさかっ」

・・・

プルルルルルル

タダイマ、デンワニデルコトガデキマセン

男「くっ・・・」

ボガード「駄目だ、携帯に出ねぇ!」

メル「それって現実の人間が消えたってこと?」

ボガード「もしかして最近起こってる消失事件って・・・」

メル「・・・」

ボガード「・・・警察に連絡しよう」

メル「でもゲームで負けて消えたなんて、信じてもらえるの・・・?」

ボガード「・・・どうしたらいいんだ・・・」


結局その日は何の案も出ず、

明日になればきっと学校で会えるはずと信じて布団に潜った。

乙、!

続、期待

面白いね

翌日

男「はあ・・・」

男「(結局学校には来なかったか・・・)」

男「(本当に消えちまったのか?)」

男「うーん・・・んぅ?」

男「(家の前に誰かいるな・・・)」

男性「・・・おや」

男性「失礼、男さんですか?」

男「え、はい」

男「あの、どちらさまで?」

男性「これは失礼、ワタクシ、警察の者です」

男「け、警察!?」

男性→警官「詳しい話は場所を移して・・・」

男「・・・あ、あぁ・・・あがっていきますか?」

警官「おや、よろしいのですか?では失礼します」

男「お茶です」

警官「ありがとうございます・・・両親は?」

男「今日は遅くなると思います」

警官「そうですか」

男「あの・・・何の用で?」

警官「友さんという方、ご存知ですよね?」

男「!、はい、友達ですが」

警官「ご家族の方から行方不明になったと通報を受けて、部屋を調べたのですが」

警官「友さんの携帯にはあなたからの着信が入っていました」

警官「・・・これはご家族から聞いた行方不明になった時間とほぼ一致しています」

警官「詳しい話を聞かせてもらえますか?」

男「・・・」

男「(本当の事を言ったとして、信じてもらえるのかな・・・)」

男「(いや、まずは話してみよう)」

男「実は・・・」

・・・

警官「・・・ふむ」

警官「相手のアバターに友さんのアバターが取り込まれたと同時に友さんも消えたと」

男「はい」

男「(やっぱダメか・・・?)」

警官「・・・」

警官「行方不明になった人は他にもたくさんいるのですが」

警官「その人たちは皆消えるまでサイト内にいたらしいのです」

警官「だがしかし、本人達のアバター及びユーザー情報は何故か消えていました」

男「!」

警官「あなたから聞いた話は信じがたいですが・・・」

警官「辻褄が通っているのも確かです」

男「じゃあ」

警官「ええ、どうやら信じざるを得ないようですね・・・」

男「よ、よかったぁー、信じてもらえた」

警官「では、その全身真っ黒のアバターについて調べる必要がありますね」

警官「それでは、今日はこれで失礼します」

男「あ、はい」

・・・

メル「ほえー、信じてもらえたんだ」

ボガード「うん、俺もびっくりした」

ウノハナ「どうも、こんばんわ」ヌッ

ボガード「うわあ、びびった!」

メル「ど、どこから、いつの間に・・・」

ウノハナ「これは失礼、ボガードさん、覚えてます?警官です」

ボガード「え、昼間の警察の人!?」

ウノハナ「はい、そうです」

メル「お花タイプのアバターなんてあったんだ・・・」

ボガード「なんで俺のアバターが」

ウノハナ「これくらい、警察の情報網ならばたいしたことはないですよ」

ボガード「そ、そうなのか・・・」

ウノハナ「えー、そちらの方が消失の瞬間を一緒に目撃したという?」

メル「は、はい、メルです」

ウノハナ「初めまして、ウノハナです、お見知りおきを」

メル「は、はあ」

ボガード「ところで、何の用で?」

ウノハナ「そうですね、こうしてサイト上で顔を合わせたかったのもありますが」

ウノハナ「例の黒いアバターについて少しわかったことがあります」

ボガード「!」

ウノハナ「あのアバターが消失事件に関わっているのは間違いありません」

メル「そうなんですか!?」

ウノハナ「とある目撃者の話によれば」

ウノハナ「消えた人たちはあの黒いアバターに勝負を挑まれていたらしいのです」

ボガード「勝負を?」

ウノハナ「ええ、勝負できるゲームなら何でも」

ウノハナ「そしてその黒いアバターとの勝負に負けてしまったら最後」

ウノハナ「その黒いアバターに現実の当人ごと取り込まれてしまう」

ウノハナ「先程の目撃者は消えた瞬間を見たわけではありませんが、勝負した人が一向に戻ってこないのを怪しく思ったそうです」

メル「・・・」

ボガード「そうだ、その黒いアバターについてユーザー情報を調べられないのか?俺のアバターを調べたみたいにさ」

ウノハナ「・・・いえ、調べてはみましたが、ユーザー情報にはそのアバターは登録されていませんでした」

メル「え?登録されていないって・・・」

ウノハナ「おかしい話だと思いますよね?しかし事実、ユーザーリストには存在しない」

ボガード「・・・」

ウノハナ「この通り、黒いアバターについての情報はあまりにも少ない」

ウノハナ「せめてそのアバターとの勝負で勝ったという人がいれば・・・」

ボガード「・・・あー」

メル「ん?」

ボガード「俺、勝負して勝ったことあるわ」

メル「えっ」

ウノハナ「えっ」

ボガード「だいぶ前の事なんだけどね」

ウノハナ「ちなみに勝った時の相手の反応は?」

ボガード「何も言わずに消えたけど・・・」

ウノハナ「・・・ふむ、わかりました」

ウノハナ「この事件の捜査、あなたにも協力してもらいましょう!」

ボガード「うえ!?」

ウノハナ「ついでにあなたも」

メル「えぇ!?」

ボガード「なな、なんで俺が?」

ウノハナ「捜査の中であの黒いアバターと対峙するときがあるかもしれません」

ウノハナ「そのとき、奴に対抗できる戦力が欲しいのです」

メル「あの、何で私まで?」

ウノハナ「さっきバトコロのランキングを見たのですがね」

ウノハナ「あなたとボガードさんのタッグはランキング急上昇中でしたので」

ウノハナ「このコンビネーションならば大丈夫だと思ったわけです」

メル「はぁ・・・」

ウノハナ「さて・・・」

ウノハナ「あなたたちに捜査を協力してもらうのですが」

ボガード「(強制かよ・・・)」

ウノハナ「協力する以上、会わせたい人がいるのです」

ボガード「会わせたい人?」

ウノハナ「その人は優秀なジャーナリストで、私たち警察では把握しきれない情報を探してもらっています」

ウノハナ「出来れば現実世界の方で会わせたいと思うのですが」

メル「現実世界で・・・」

ボガード「俺は構わないけど」

ウノハナ「ではメルさんは?これからのためにも顔合わせはしたいのですが」

メル「・・・い、いや、遠慮、しておくわ」

ウノハナ「そうですか?まあ、個人情報の問題もありますし、強要はできませんね」

ボガード「で、いつ頃に?」

ウノハナ「彼女はとても忙しい人なので、今は未定ですが、決まり次第連絡します」

ボガード「わかりました」

ウノハナ「では私はこれで失礼します」シュイン


ボガード「・・・なんか大変なことに巻き込まれちまったなぁ」

メル「・・・」

ボガード「?、どしたん?」

メル「あ、その・・・今日は調子が悪いからもう落ちるわ・・・」

ボガード「そう?わかった、大事にな」

メル「ええ、それじゃ」シュイン


ボガード「・・・暇になっちまった」

ボガード「捜査にしてもあっちから連絡がないとどうしようもないしなー」

?「・・・あれ?」

ボガード「うん?」

ミチル「もしかして、この間の・・・」

ボガード「あ、料理レシピ交換所を聞いてきた人?」

ミチル「はい、そうです!あの時はありがとうございました!」

ボガード「いや、俺は何もしてないよ、お礼はアイツの方に・・・あ」

ミチル「そういえばもう一人の方は?」

ボガード「・・・あー、今はいないんだ、うん」

ミチル「そうなんですか、それじゃあ今度会ったらお礼を言っておいてください」

ボガード「う、うん、わかった」

ボガード「それで、何の用で?」

ミチル「いえ、たまたま見かけたので特にこれといった用事は・・・」

ボガード「そうなのか・・・そうだ」

ボガード「ちょっとキャッチボールしない?」

ミチル「え?」

ボガード「あっちのスポーツジムでさ、いろんなスポーツができるんだ」

ミチル「でも私、体が弱いから・・・」

ボガード「え?」

ミチル「私、生まれつき体が弱くて激しい運動は控えないといけないんです」

ボガード「そうなんだ・・・」

ミチル「ええ。ですからスポーツはちょっと・・・」

ボガード「・・・あれ、ここはサイト内であって現実ではないから大丈夫じゃないのか?」

ミチル「・・・あ、そっか!よく考えたらそうですね!」

ボガード「はは、じゃあキャッチボール、しようか」

ミチル「はい!」

・・・

ボガード「へえ、結構うまいじゃないか」シュッ

ミチル「そうですか?ありがとうございます」パシッ シュッ

ボガード「うん」パシッ シュッ

ミチル「・・・えへへ」パシッ シュッ

ボガード「どうしたん?」パシッ シュッ

ミチル「現実ではこんなことできなかったので、とても楽しいんです」パシッ シュッ

ボガード「あー、そうだよな」パシッ シュッ

・・・

ボガード「あれ?もうこんな時間か」

ミチル「あ、そうですね。楽しかったので気付きませんでした」

ミチル「・・・うふふ」

ボガード「ん?」

ミチル「楽しいことをすると時間が過ぎるのが早く感じるって本当なんですね」

ボガード「・・・またキャッチボールしようか」

ミチル「はい、喜んで!」

・・・

男「ログアウトっと・・・」

男「今日はいろいろあったなぁ・・・」

男「・・・あ」

男「ミチルと友達登録すればよかったな」

男「・・・また会えるよな」

男「ふわぁ~・・・今日はもう寝よう」

未帰還者コワス

( ゚д゚)ノ ハイ!シツモーン!
これってpcでやるようなゲーム?
それとも
saoみたいなナーヴギアでやるゲーム?

支援

あるギャルゲ-を思いだした

>>97
>>1だけど今パソコンが不調だから携帯から失礼するよ

ssで書かれてるサイトはモバゲやグリーなどの世界規模版みたいな感じで、
パソコンでも携帯でもiphoneとかでも通信機器なら何でもアクセスできるよ。
そのサイトの中にゲームがあるって感じ。

でもまあ、パソコンでアクセスしたとき専用のゲームとかもあるかもしれないから
そこら辺はご想像にお任せしまっす。

内容がグリーモバゲー系で展開がフェイスブックな感じか

言い忘れた。

早い話がサマーウォーズのozみたいなもん。

サマーウォーズ+saoの死銃事件みたいな感じか

12

誤爆

でも、島根にはパソコンなんてあるわけないんでしょ?

数日後

カランコロン

男「えーと、警官さんから聞いた指定のカフェはここだよな」

警官「あ、男さん、こっちです」

男「どうも、警官さん」

女性「はーい、あなたが男さん?」

男「はい、そうです。えーあなたが?」

警官「そうです。この人が会わせたい人です」

女性「初めまして、ジャーナリストの記者です」

女性→記者「よろしくお願いしますね」

男「男です、よろしくお願いします・・・あの」

記者「はい?」

男「この前、黒服たちに追いかけられてませんでした?」

記者「あれ、見られちゃってたの?うわぁーなんか恥ずかしいわー」

記者「まあ、この仕事をやってればよくあることよ。気にしないでね」

男「はあ・・・」

男「(そんな危険な取材ばっかりやってるのか?いや、そもそも銃撃戦がよくあることなのか・・・?)」

警官「記者さんとは前から一緒にこの事件を捜査していて、この前黒いアバターについて情報収集をお願いしました」

記者「そうそう、その黒いアバターについて、既にいくつか情報を得ているわ」

男「ほんとですか?」

記者「でもその前に、一つだけ確認させてね」

記者「この情報を聞いたらあなたやあなたのまわりの人たちに何かしら危険が及ぶかもしれないわ」

記者「それでもいいのね?」

男「・・・」ゴクリ

記者「まずこの黒いアバターには、操作しているユーザーが存在しないの」

男「待って、まだ了承してないよ!」

記者「警官さんが選ぶ人だもの、大丈夫よ、きっと、多分」

男「そこは大丈夫ってちゃんと言い切ってください・・・」

警官「私が保証します、大丈夫です」キリッ

男「・・・(この大人たちのほうが大丈夫か?)」

記者「話を戻しましょうか」

警官「えっと、操作しているユーザーが存在しないと?」

男「じゃあなんでアバターは動くんですか?」

記者「それはねai、人工知能が動かしているからよ」

男「人工知能・・・!?」

警官「つまりコンピュータですか」

記者「ええ、簡単に言うとコンピュータが黒いアバターを捜査している」

男「そんなことができるのか・・・」

警官「そして問題になるのは・・・」

記者「そう・・・誰がこのaiを作ったのか」

警官「当たりはついているのですか?」

記者「ええ。ほぼ間違いなくね」

警官「さすが仕事が早い」

記者「aiを作ったのは・・・j社よ」

男「j社?それってあのサイトを運営している?」

記者「そうよ」

警官「そうか、他の会社が作ったのならば、ユーザー情報なしにアバターを操作するのには高度なハッキング技術が必要になりますが

・・・」

警官「aiを作ったのが自分の会社ならばそんな必要はないわけですね」

男「えっと、もうちょっとわかりやすく」

警官「他社が作ったのならばサイト上でのアバター操作はかなりハイリスクなので、可能性は低いのです」

警官「ですが自社が作ったのならば自分のサイトで動かすわけなのでリスクなんてものはないのです」

男「えーと、低いだけでゼロではないですよね?」

記者「例のサイトは世界規模で、世界のあらゆる情勢を網羅しているわ」

記者「つまり、それを運営しているj社は世界最大の大企業よ」

記者「セキュリティも相応に万端でしょうからハッキングなんて簡単に見つかって逆探知されるでしょうね」

男「なるほど・・・」

警官「・・・なぜj社はaiを作ったのでしょうか?」

記者「そこまではまだ調べがついていないわね」

記者「今のところはこんなものかしら」

男「・・・わからないことだらけですが、とりあえず一ついいですか?」

記者「何かしら?」

男「aiってサイト上のアバターを操作するためのものですよね?」

男「でも今回の事件では現実の人が消失している」

男「・・・サイト上の存在がなぜ現実に干渉できるのでしょうか?」

記者「・・・現状では、わからないわ」

男「そうですか・・・」

記者「(・・・ただ、考えられる可能性が一つだけある)」

記者「(だけど空想上の話をするのは早計ね・・・)」

記者「今日のところはこんなところかしらね」

警官「そうだ、できればサイト上でも顔を合わせたいのですが」

記者「あー・・・私、あのサイトやってないのよね・・・」

男「え、やってないんですか?」

警官「まあ、だから現実で顔を合わせたいと言ったんですけどね」

警官「ですが今回の件ではサイト上でも面識があった方がいいでしょう」

記者「私、フットワークが基本だから、機械はワープロくらいしかできないんだけど・・・」

警官「頑張ってユーザー登録してください」

記者「・・・はい」

警官「じゃあ今日は解散でいいですね」

男「ではこれで失礼します」

記者「私も失礼しますねー」

警官「では私も・・・」

店員「ちょっと」

警官「はい?」

店員「アイスコーヒーとジンジャーエールの代金、払ってくださいね」

警官「あの二人、いつの間に注文してたんですか!」

警官「って、代金は私が払うんですか!?」

・・・

記者「えー、記者です。よろしくね」

ボガード「・・・」

ウノハナ「・・・」

メル「二人共どしたの?」

記者「・・・あの?」

ボガード「あなた、本名で登録しちゃったのか!」

記者「え・・・いけなかった?」

メル「え、それ本名なの!?」

ウノハナ「ここまで機械音痴だとは・・・」

記者「えーと、変更は?」

ボガード「名前は変更できません」

記者「えぇ?しまったなぁ・・・」

ウノハナ「・・・まあ、この際仕方がないとしましょう」

メル「・・・えっと、この人が現実・・・で会わせたかった人?」

ウノハナ「そうです」

記者「あなたがメルさん?よろしくね」

メル「こちらこそよろしくおねがいします」

ウノハナ「では、この前は忘れてしまったのですが、友達登録をしましょう」

ウノハナ「そうすればサイト内での連絡がスムーズになります」

ボガード「わかりました」

記者「えー?ここまでくるのに苦労したのに、その、登録?なんてわからないわよー・・・」

ウノハナ「・・・頑張ってください」

記者「・・・はい」

・・・

メル「画面端にコマンドありますよね?それクリックしてください」

記者「画面端?えーとえーと・・・いろいろあって分かんない・・・」

メル「・・・(見たらわかる親切設計のはずなのになぁ・・・)」

・・・

ボガード「友達登録でこんなに時間がかかるなんて思わなかった」

記者「仕方ないでしょ!わかんないんだから!」

ウノハナ「じゃあ今回はこれで解散しましょうか」

メル「記者さん、ログアウトの方法、わかる?」

記者「ログ、アウト・・・?」

メル「・・・右上のバツ印のボタンを押すとサイトを終了できます」

記者「右上?ああ、これね、ポt」シュイン

メル「・・・ふぅ」

ウノハナ「・・・お疲れ様でした」シュイン

ボガード「じゃあ俺も」

メル「待って」

ボガード「な、何?」

メル「じれったすぎてストレス溜まった」

メル「解消のためにバトコロのタッグバトルに付き合って」

ボガード「・・・はい」

・・・

パワポケ12表サクセスじゃないか

パワポケ4だと負けたら記憶ごと消えるし怖い作品だよな

ダッシュの縦読みがトラウマ

>>123
おいやめろ

まだか

こないな

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