幸子「142'sの決闘者デビュー!」 (21)

ちゃおラジの外伝です。本編を読んでなくても大丈夫です。

本編
蘭子「混沌電波第5幕!(ちゃおラジ第5回)」
蘭子「混沌電波第5幕!(ちゃおラジ第5回)」 - SSまとめ速報
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飛鳥「みんな集まったね」

蘭子「うむ!(はい!)」

のあ「ええ」

幸子「はい!」

小梅「は、はい…」

輝子「ふ、フヒ」

文香「はい…」

飛鳥「それじゃ今から142'sのデッキ構築を執り行うよ」

飛鳥「とりあえず一番の問題は輝子だね。キノコのカードなんてほとんどないし、ヴァンパイアだとかなり小梅と被ってくるしね」

文香「そうですね…。森羅はどうでしょう?キノコがお望みなら…『森羅の影胞子ストール』がありますし…。テーマ的にも…かなり強いかと思います…」

蘭子「森羅か。これは盲点をつかれたな!(森羅ですか。全く気付きませんでした)」

輝子「フヒ…。森羅ってどんなデッキなんだ…?」

のあ「デッキから墓地に送るのが主な戦法ね。植物族のサポートカードを組み込めばかなり強くなるはずよ」

輝子「フヒ?キノコは植物じゃなくて菌類だぞ…?」

飛鳥「そうだけど一種族的な分類としてはそこまで的外れじゃないと思うよ。一見判種の判別がつかないカードなんてざらにあるしね」

文香「多分テーマ的に種族を統一した方が…扱いやすいというのもあるんでしょう…。それでこれが『森羅の影胞子ストール』なんですけど…どうでしょうか…」

輝子「ヒャッハー!こいつはいいキノコダゼェェ!よろしくなマイニューフレェェンド!」

蘭子「次は無垢なる霊能姫の切り札の束を決めよう!汝はどのような魔物を望むのだ?(次は小梅ちゃんのデッキを決めましょう!どんなデッキがいいですか?)」

小梅「ぞ、ゾンビがいっぱい…いたらうれしいな…」

飛鳥「やっぱりワイトがいいのかな?」

文香「あれはゾンビじゃなくて…ガイコツです…。それにどうしてもワイトの墓地送りが優先となり…ゾンビを組み込むスペースを作れません…。ですから現環境にあったヴァンパイアに『ゾンビマスター』で展開を早くして…『ゾンビキャリア』を使ったアンデットシンクロを組み込みましょう…。レベルが同じカードも多くなるので…エクシーズにも繋げやすいかと…」

蘭子「さすが文香。見事なアドバイスね」

のあ「これでみんな作りたいデッキが決まったわね。じゃあ」

幸子「ちょっと待って下さい!まだボクのデッキが決まってないですよ!」

のあ「幸子はカワイイのがいいんでしょう。ならファーニマルなんてどうかしら?こんなふうにカワイイモンスターが多いわよ」

幸子「確かにカワイイですね!ボクこれにします!」

飛鳥「…幸子ファーニマルがどういうデッキの組み方するのか知ってるのかな?」

蘭子「…知らぬだろうな(知らないでしょうね)」

P「おーい。幸子、小梅、輝子。そろそろ仕事に向かうぞー」

小梅「そ、そうだった…。こ、これから仕事が…入ってました…」

輝子「ふ、フヒ…デッキどうしよう…」

幸子「帰るの遅くなりそうですね。今日組む余裕はないでしょう」

文香「それなら私がテーマに必要なカードで…デッキのベースを組んでおきます…」

小梅「そ、そんな…悪いですよ…」

文香「いいんです…。新しい決闘仲間が増えるのは…私もうれしいですから…。少しでも助けになれたらいいと…思いまして…」

輝子「フヒ、ありがとう…」

小梅「あ、ありがとう…ございます…」

幸子「ありがとうございます。では仕事に行ってくるのでお願いしますね!」

文香「おはようございます…。デッキのベースを…昨晩組んでおきました…」

小梅「あ、ありがとう…ございます。あ、あの厚い束と…薄い束に分かれてるのは…何でですか…?」

飛鳥「デッキとエクストラデッキで分けてあるんだよ。このモンスターカードと魔法、罠が混ざってるのがデッキで、モンスターしかないのがエクストラデッキだよ。エクストラデッキに入ってるのはテキストに融合、シンクロ、エクシーズと書かれてるモンスターさ。くれぐれもデッキに入れないように注意してね」

のあ「デッキは40枚以上必要よ。よっぽど極端にデッキ枚数が削られるようなデッキじゃない限り40枚にしておいた方がキーカードが来やすいわ。逆にエクストラデッキは15枚までで、それ以上入れるのはルール違反よ」

輝子「フヒ。デッキを組むのにもルールがあるんだな…」

文香「ではデッキとエクストラデッキの…ベースを配りますね…。それと一緒に皆さんから預かった予算内で購入した…デッキに使えそうなカードや召喚できるエクシーズやシンクロモンスターを用意しておきました…。後すでにデッキに入ってるカードも…枚数の調節ができるようにデッキに入れられる枚数分用意してあります…。基本3枚ありますが合わせて2枚や1枚しかないカードは…それぞれ準制限、制限カードで…入れられるカード枚数が限られてます…」

幸子「そうですか。ではさっそく…何なんですかこのカード!」

蘭子「やはりこうなったか…。(やっぱりこうなりましたか…)」

幸子「このエクストラデッキにはいってる恐ろしげなぬいぐるみは何なんですか!よく見るとデッキにもハサミとかノコギリがありますし!」

文香「ファーニマルの基本は…エッジインプと融合させて…デストーイで殴ることです…。入れないとファーニマルの本領は…発揮できません…」

幸子「のあさんそのことわかっててあのテーマ勧めてきましたよね?!完成形は全くカワイくないじゃないですか!」

文香「すみません…。お気に召さなかった…みたいですね…」

幸子「ま、まあせっかく組んでもらったんですし使わせてもらいますよ。ボクはやさしいので!」

文香「ありがとう…ございます…」

飛鳥「デッキが組めたようだし、基本的な流れを説明するね。まずはカードを山札からドローするドローフェイズだよ。まあ先攻は最初のターンはドローできないんだけどね」

小梅「ど、どうしてですか…?」

蘭子「先攻は敵の魔物も伏せもない場を独占できるからな。せめてものの枷というものだ(先攻は相手モンスターも伏せカードもないフィールドの恩恵をうけられますからね。せめてものハンデということでしょう)」

のあ「最もほんの昨年までできてたのだけどね。ちょうど新しいアニメが始まった時にルールが改正されたわ」

輝子「フヒ。急なルール改正だな…」

幸子「混乱する人もいたでしょうね」

飛鳥「そうだね。変わったばかりの大会では先攻でドローして反則負けになった人が確実にいるはずだよ」

飛鳥「次はスタンバイフェイズだよ。と言っても発動できるカードがなければあまり関係ないけどね。次はメインフェイズ1の説明をしようか」

のあ「まずはモンスターの召喚について説明するわ。モンスターの召喚は基本1ターンに1体しか通常召喚できないの。モンスターには名前の右下にある星で現されるレベルがあるわ。基本が星4つ以下は普通に召喚できるけど、星5以上のカードはリリースと言って場のモンスターを消費する必要があるの。レベル5、6に必要なリリースの数は1体で、レベルが7以上のカードは2体リリースが必要よ。余談だけど昔はリリースじゃなくて生け贄と呼ばれてたけど、教育に悪いのか呼び方が変わったわ」

小梅「わ、私のデッキ…生け贄が必要なカードが多すぎる…」

蘭子「案ずるな!吸血鬼は特殊召喚手段が多いのだ!(大丈夫ですよ。ヴァンパイアは特殊召喚する手段が多いですから)」

文香「モンスターカードは魔法罠カードの効果や…モンスターの効果で特殊召喚できます…。モンスターの効果はテキスト欄に…記されています…。テキスト欄にはモンスターの効果の他に…効果を発動できる条件やタイミングが記されてます…」

飛鳥「次はモンスターの攻撃表示と守備表示の説明をするよ。攻撃表示は縦で、守備表示は横だよ。攻撃表示は必ず表で、守備表示にする時は基本裏側だよ。一度召喚したら基本そのターンでは表示形式を変更できないんだ」

のあ「モンスターの特殊召喚をする時は基本表で攻撃表示か守備表示を決めるわ。特殊召喚は1ターンに何度もできるから、デッキによっては一気にカードを並べられるわ。とは言っても最大で5枚までしか場に出せないけどね」

文香「次にエクストラデッキから…モンスターを召喚する方法を説明します…。デッキを組む時に説明しましたが…エクストラデッキに入れるのは…枠が紫の融合モンスター、枠が白のシンクロモンスター、枠が黒のエクシーズモンスターです…。それぞれ召喚法に特色があり…アニメでは召喚法で次元がわかれています…」

輝子「フヒ。壮大な話だな…」

蘭子「最初は融合召喚について説明するわ。融合は選ばれし魔物と、融合に必要な札を用いて行う召喚法なり!(最初は融合召喚について説明します。融合召喚は決められたモンスターと、融合に必要なカードを使って召喚する方法です)」

幸子「ああ!だから融合と書かれたカードが最初から3枚入ってたんですね」

飛鳥「基本的には融合カードを発動して、必要なカードを墓地に送るのが融合召喚の流れだよ。中にはカードなしで召喚できるカードもあるけどね」

のあ「次はシンクロ召喚よ。シンクロ召喚は基本的にチューナーモンスターとそれ以外のモンスターのレベルの合計となるように墓地に送ることで召喚できるわ。シンクロに使えるのは基本的にフィールドのモンスターだけで、素材は全て表側表示じゃないといけないわ」

文香「最後はエクシーズ召喚です…。ラジオでも説明していた通り…フィールド上の同じレベルの表側表示のモンスターを使って行われます…。エクシーズ召喚に使われたモンスターは…エクシーズモンスターの下に重ねられ…効果が発動したりエクシーズモンスターが墓地に送られた時に墓地に送られます」

蘭子「他にも召喚法はあるが、今は語る機会ではないわ(他にも召喚法はありますが、今は必要ないので割愛しますね)」

文香「次に魔法と罠の説明します。枠が緑のカードが魔法で、枠が赤いカードが罠です」

幸子「魔法と罠にはどんな違いがあるんですか?」

のあ「最大の違いはカードを発動できるタイミングだよ。魔法は基本そのまま発動できるけど、罠は一度伏せてから相手ターンにならないと発動できないんだ。まあ速攻魔法は魔法罠ゾーンに伏せてしまうとそのターンの戦闘には発動できないんだけどね」

小梅「速攻…?魔法罠にも種類が…あるんですか?」

文香「はい…。魔法罠の種類は…アイコンでわかります。アイコンがなければそれぞれ通常魔法、通常罠で…発動したら墓地におくられます…。無限のアイコンがあるカードは永続魔法、永続罠で…一度効果を発動しても場に残り続け効果を発揮します。雷のアイコンの魔法は速攻魔法で…相手のターンでも発動できます…。十字があるカードは装備カードで、装備したモンスターが破壊されたり…裏側になったりしない限り効果を発揮します…。最後にカウンター罠で…スペルスピードが最も早いです…」

輝子「フヒ?スペルスピード…?」

飛鳥「このカードゲームにはチェーンというものがあって、相手の行動に対して行動を返すことができるのさ。その時何ができるか決めるのがスペルスピードだよ。スペルスピード1は速攻魔法以外の魔法とモンスターの起動効果で、何にもチェーンできないよ。スペルスピード2は速攻魔法とカウンター罠以外の罠とモンスターの誘発即時効果で、スペルスピード1と2のカードにチェーンできるんだ。スペルスピード3はカウンター罠で、カウンター罠でしかチェーンできないんだよ」

幸子「起動効果と誘発即時効果?それってどうやって見分けるんですか?」

蘭子「それは我にも定かではない。おそらく自ら行動を起こすのが起動効果、他の札の行動に対して発動するのが誘発即時効果だと思うのだが…(私にもよくわかりません。多分自分の手で発動するのが起動効果で、他のカードの行動に対して発動するのが誘発即時効果だと思うんですけど)」

のあ「そこらへんはテキストをよく読んで、どういう時に発動できるか考えて判断するしかないわね」

飛鳥「次に入るのはバトルフェイズだよ。このフェイズではモンスターで攻撃できる。基本的に攻撃表示じゃないと攻撃できないよ。攻撃に対して発動するカードもあるから伏せやフィールドのカードの効果を警戒はしておいた方がいいよ」

のあ「戦闘で重要になってくるのはモンスターのステータスよ。攻撃表示の時はATK表記の攻撃翌力、守備表示の時はDEF表記の守備力で勝敗を判断するわ」

蘭子「自らの魔物より弱い敵の魔物を攻撃すると、敵の魔物を破壊して敵の命を削る。同じ強さ同士の魔物で戦うと相討ちとなり、命に変動はない。自らの魔物より強い魔物を攻撃すると、自らの魔物が破壊され命が削られる(自分のモンスターより攻撃翌力が低い相手のモンスターを攻撃すると、敵のモンスターを破壊してライフを削ります。同じ攻撃翌力のモンスターを攻撃すると、相討ちになってライフに変動はありません。自分のモンスターより攻撃翌力が高い相手のモンスターを攻撃すると、自分のモンスターが破壊されてライフを削られます)」

文香「自分のモンスターの攻撃翌力より守備力が低いモンスターを攻撃すると…相手のモンスターを破壊できますがライフは変動しません…。自分のモンスターの攻撃翌力と同じ守備力のモンスターを攻撃しても…状況に変化はありません…。自分のモンスターの攻撃翌力より相手のモンスターの守備力が高いと…自分のライフが削られますがモンスターが破壊されることはありません」

飛鳥「バトルフェイズの次はメインフェイズ2だよ。メインフェイズと同じように魔法を発動したりカードを伏せたりできるよ。メインフェイズ1で召喚してなければここで召喚することもできるよ」

のあ「メインフェイズ2の後にターン終了を宣言することで相手のターンに移るわ。この流れを勝敗が決まるまで繰り返すわ」

蘭子「命を全て失うか、山札を引けなくなった者は敗者となるわ(ライフが0になったり、デッキを引けなくなったプレイヤーの負けです)」

幸子「大体流れはわかりました!早く決闘したいです!」

のあ「なら私とやりましょう。先攻は幸子に”譲るわ“」

幸子「フフーン。いいですよ!初心者だと侮ったことを後悔させてあげます!」

飛鳥「またのあさんは…。じゃあ小梅はボクと決闘しようか」

小梅「は、はい…。お、お願い…します…」

輝子「フヒ。なら私は蘭子と…」

蘭子「いいだろう!我が暗黒界の餌食となるがよい!(いいですよ。私の暗黒界がお相手します)」

文香「あっ…」察し

幸子「フギャー!は、謀りましたねのあさん!何が先攻は譲るですか!」

のあ「何のこと?私が後攻を選んだのは純然たる善意よ」

幸子「ウソです!そのサイバー・ドラゴンとかいうカード明らかに後攻有利のカードじゃないですか!」

小梅「ま、また出せる…モンスターがない…」

飛鳥「デッキ特性上どうしても重くなるからね。キーカードがないとそんなものだよ。その点ボクのBFは軽くて展開がしやすいよ」

蘭子「フハハハ!手札で殺せばどうということはない!(手札で捨てしまえば対処は楽です)」

輝子「ふ、フヒ。こっちの手札だけボロボロだ…」

文香「このように実際に動かすことで…デッキの問題点が見つかることもあります…。そういう時は自分のプレイングを見直したり…デッキをいじるのもいいかもしれません…。まあそれでも相性の悪い相手と出くわすこともありますが…勝っても負けても決闘は楽しいものです…」

幸子「文香さん!ボクと決闘です。のあさんをギャフンと言わせたいので手伝って下さい」

文香「もちろん…いいですよ…。魔導書のちからを…お見せしましょう…。では皆さん…ルールを守って…」

蘭子・飛鳥・のあ・幸子・小梅・輝こ・文香『楽しく決闘!』

おわりです。ルール説明が大変でした。

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