あかり「眠れないよぉ」 (12)

あかり「もう12時なのに、全然眠れない」

あかね『あかりー、お客さんよー』

あかり「はーい」

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あかり「誰だろう……そろそろ眠れそうな気がしてたのに」

ガチャッ

京子「よっ、待たせたな」

あかり「誰も待ってないよぉ」

あかり「なにしに来たの?」

京子「なにしにって、遊びに来たに決まってんじゃん」

あかり「こんな時間に?」

京子「昼の12時だよ?遊ぶのにちょうどいいじゃん」

あかり「あかりは昨日寝てないんだよ、だからあかりにとっては深夜36時なの」

京子「なぜそうなる」

あかり「まだ明日が来てないんだよ」

京子「ふーん、なんで寝なかったの?」

あかり「眠れなかったんだよ」

京子「なんで?不眠症?」

あかり「多分違うと思う、京子ちゃんもあるでしょ?なにもないのに眠れないとき」

京子「あぁ、確かにあるな」

あかり「でも、あかりはそれに負けずに頑張って寝ようとずっと横になってたんだよ」

あかり「そしたら京子ちゃんが遊びに来ちゃって……」

京子「私のせいで眠りそびれたって言いたいのか?」

あかり「そうだよぉ!」ぷんぷん!

京子「いやいや、どっち道眠れなかったって」

京子「だってあかりすごい元気だもん、さっきまで眠りに落ちそうだった人間のそれじゃないよ」

あかり「そんなことないもん!」

京子「いや、あるね。その証拠にさっきから一回も瞬きしてない」

あかり「してたよぉ!」パチパチ

京子「それが初瞬きだよ」

京子「瞬きすらしないって、あかりの体はどんだけ眠ることを拒絶してるんだよ」

あかり「うぅ、眠りたいのに……」

京子「眠りたいのはわかったけど、あかりは今眠いの?」

あかり「全然」

京子「じゃあ寝なくていいじゃん、遊ぼうよ」

あかり「いや!あかりはなにがなんでも寝たいの!」

京子「頑なだなぁ」

あかり「だってあかりはいつも夜9時には寝てるんだよ?そんなあかりが完徹なんてしちゃったら身体がズタボロになっちゃうよ」

京子「ならないならない、まさに完徹中だけどあかりすごく元気だもん」

あかり「癌細胞に身体中蝕まれてるかもしれないでしょ!」

京子「そんなわけあるか」

京子「ていうか、昨日は何時から睡眠にトライしたの?」

あかり「いつも通り9時からだよ」

京子「あぁ、じゃあもう無理だ。15時間もベットの上に横になってたのに眠れないなら諦めろよ」

あかり「でも、あかりの体が……!」

京子「その体が眠るなって抵抗してるんだよ、それかあかりには睡眠の才能がないのか」

あかり「うぅ……ちくしょう……」

京子「あかりからちくしょうなんて初めて聞いたな」

あかり「京子ちゃん、あかりを助けてよぉ」

あかり「遊びに来たんでしょ?だったら、あかりが眠れるように協力してよ」

京子「だったらの意味がわからないなぁ」

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