ドラゴン・ウィッチ「これは雨?」 カイト「いや魔霧雨だ」 (9)

ドラゴン・ウィッチ「魔霧雨?」

カイト「モンスターなのに知らないのか?」

ドラゴン・ウィッチ「私はドラゴン専門だから」

カイト「この雨が降る時はデーモンの召喚が現れるとされている」

ドラゴン・ウィッチ「どうしてあんたの次元に?」

カイト「知らん。だが厄介だぞ」

ドラゴン・ウィッチ「厄介?」

カイト「この雨による攻撃をデーモンの召喚は得意としている」

ドラゴン・ウィッチ「じゃあ」

カイト「デーモンの召喚が電撃を放てば」

ドラゴン・ウィッチ「この街の人々は感電死する・・・マズいよ!」

カイト「どうせ遊びに来たなら探すのを手伝え!」

ドラゴン・ウィッチ「うん!真紅眼の黒竜を召喚!」

カイト「とんでもないモンスターがやって来てしまったようだ」

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カイト「遊馬にも凌牙にも繋がらない・・・何をやっているんだ」

ドラゴン・ウィッチ「居たよ!」

カイト「・・・」

ドラゴン・ウィッチ「な、何よその目」

カイト「そう簡単に見つかるか?」

ドラゴン・ウィッチ「悪魔族だった」

カイト「まあ案内しろ」

ドラゴン・ウィッチ「ほら乗って!」

カイト「ああ」

ドラゴン・ウィッチ「デーモンの召喚って強いの?」

カイト「デュエルモンスターなら」

ドラゴン・ウィッチ「だってドラゴン使いだもん」

カイト「言い訳はいらん。さっさと行け」

ドラゴン・ウィッチ「はいはい・・・」

カイト「俺はモンスター専門じゃないんだぞ・・・」

デーモンの召喚「オオオオオオオオオオオ!!!」

ドラゴン・ウィッチ「ほら」

カイト「なるほどな」

デーモンの召喚「何者だ」

カイト「名乗るほどの者ではない。ただのデュエリストだ」

デーモンの召喚「ただのデュエリスト?とてもそうは見えんがな」

ドラゴン・ウィッチ「天城カイトよ!」

デーモンの召喚「天城カイトと言えばこの次元における九十九遊馬と神代凌牙と並ぶデュエリスト」

カイト「デュエルだ」

デーモンの召喚「良かろう!ハァァァァ!!!」

カイト「今まで出会ったモンスターとは一味違う!」

デーモンの召喚「デリャァァ!!!」

ガッ

カイト「こいつ!」

ズザザザザザザザザザザ

カイト「とんでもないパワーだ・・・!」

デーモンの召喚「逃げているだけでは俺には勝てんぞ!」

カイト「そうだな・・・お前の言う通りだ!」バキッ

デーモンの召喚「・・・良い蹴りだ・・・しかし!」ドボッ

カイト「くっ・・・!」

ドラゴン・ウィッチ「カイト!」

デーモンの召喚「これが悪魔族と人間の差よ」

カイト「肋骨が2本というところか・・・問題無いな」

デーモンの召喚「・・・」

カイト「奴が魔降雷を撃てばその時点でこの街が俺の生命も尽きる・・・おい」

ドラゴン・ウィッチ「えっ?」

カイト「少しの間だけ時間を稼げ」

デーモンの召喚「逃げるか!貴様はそれでもデュエリストか!?」

カイト「デュエリストだ。だがな他者の生命がかかっているのならばプライドがどうとか言ってる場合ではない」

ドラゴン・ウィッチ「真紅眼の黒竜!黒炎弾よ!」

デーモンの召喚「笑止な!」

デーモンの召喚「可能性の竜・・・その程度の力か!」

ドラゴン・ウィッチ「真紅眼の黒竜!噛み付く!」

真紅眼の黒竜「ギャアアアアア!!!」

デーモンの召喚「ヌッ・・・!」

ドラゴン・ウィッチ「このまま黒炎弾を撃てば大ダメージを与える事ができる」

ドラゴン・ウィッチ「でも真紅眼の黒竜にもダメージが!」

デーモンの召喚「は、離れろ!」

ドラゴン・ウィッチ「まだ時間がかかりそうなの!?」

カイト「一撃で決めるにはタイミングが必要になる」

ドラゴン・ウィッチ「タイミング?」

カイト「ああ、デーモンの召喚が避けられぬほどの大ダメージが必要だ」

デーモンの召喚「くっ!こうなれば奥の手を」

カイト「このカードを使ってみろ!」

ドラゴン・ウィッチ「これは融合!?」

カイト「奴と真紅眼の黒竜を融合させ解除させろ!その一瞬の隙を俺が突く!」

ドラゴン・ウィッチ「融合を発動!私は真紅眼の黒竜とデーモンの召喚を融合させる!」

デーモンの召喚「バカな!?」

ドラゴン・ウィッチ「新しいドラゴンだ!」

カイト「感心している場合ではない!今度はこいつを使え!」

ドラゴン・ウィッチ「融合解除を発動!」

デーモンの召喚「な、何だったのだ今のは!?」

カイト「それを知る必要は無い!」

デーモンの召喚「天城カイト・・・いつの間に懐に」

カイト「一瞬の隙がお前の判断を鈍らせた!これが俺のドローだ!」

デーモンの召喚「そのドローは!?」

カイト「身体を硬直させ使用する関節を全て固定する・・・受けてみれば効果がわかるはずだァ!!!」ズシャァァァッッッ

デーモンの召喚「ゴハッ!まるで鉄の塊が・・・俺の身体を・・・!」

カイト「これが一撃必殺のドローだ。しばらくは立てないだろう」

ドラゴン・ウィッチ「やったー!」

カイト「雨が止んだか・・・」

ドラゴン・ウィッチ「し、死んじゃったの?」

カイト「いや生きているだろ。多分な」

デーモンの召喚「うっ」

ドラゴン・ウィッチ「・・・引き取ってもいいかな?」

カイト「こいつをか?」

ドラゴン・ウィッチ「このデーモンのお陰で新しい真紅眼の可能性が見られたからね!」

カイト「好きにしろ。そこまでは関与しない」

ドラゴン・ウィッチ「でも悪魔族を使用したら私の名前が変わるんじゃないの?」

カイト「知らん」

ドラゴン・ウィッチ「カイトもドラゴン以外のモンスター使うの?」

カイト「ああ」

ドラゴン・ウィッチ「じゃあドラゴン使いじゃないじゃん!」

カイト「そんな奴は大勢居る」

ドラゴン・ウィッチ「そうなの?」

カイト「当たり前だ。他のドラゴン使いを見て勉強でもして来い」

数日後

遊馬「カイトも立派なモンスターだぜ!」

小鳥「ハハハ!」









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