幼馴染「目を覚ませ!」 男「…」(67)

幼「そーろそーろー、起きなきゃダメだー!」

幼「仕事のっめーざーましーがー鳴りひびーくー♪」

男「…ん?誰?」

幼「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗りなさいよ!」

男「あぁ、幼か…」

幼「ば、バレただと!?」

男「人の部屋で熱唱しといて…」

男「何で幼の方が驚くんだよ…」

男「て言うか、今何時だ…」

幼「もう陽が昇る時間ですよー」

男「あぁ…まだ7時前じゃねーか…」

男「こんな朝っぱらから何だよ…」

幼「あれー?」

男「…」

幼「あれあれぇー?」

幼「今日は私の誕生日ですよ?」

男「んぁ…そうだったな…」

男「誕生日おめでとう、幼」

幼「そんな訳で、さっさと準備してよねっ」

男「え、何のだよ…」

幼「海に行くぞー!」

男「はぁ?」

幼「海、行くぞー!」

男「何だよ、それ…聞いてないんだが」

幼「そりゃそうでしょうねっ!」

幼「さっき決めたんだから!」

男「…何で朝からテンションマックスなの?」

幼「夏休みで、誕生日だから!」

男「…理由になってないと思うんだよ、幼さん」

幼「何よ、私が友達の一人も居ないぼっちだと思ってるの?」

男「…会話が噛み合ってないと思うんだよ、幼さん」

幼「私が日本各地で伝承されている巨人の妖怪だとでも思ってるの?」

男「は?巨人?」

幼「私がダイダラボッチだとでも思ってるの?」

男「…んな事一瞬も考えた事無いよ、身長154センチの幼さん」

幼「とにかく!せっかくの記念日に、何もしないって言うのは!」

幼「青春パワーの無駄遣いだと、私は思うのだよ!」

男「あぁ…無駄遣いだなぁ」

幼「そう思うなら、早く準備を!」

幼「さぁ!ハリー!ハリー!ハリー!」

男「…あぁ…もう少しだけ、寝かせてくれんかのぅ」

幼「ジジくさい事言ってんじゃないわよっ!」

男「どうやら抵抗は無駄な様だな…」

幼「無駄、無駄、無駄ァ!」

幼「そのタオルケットを剥ぎ取られたくなければ…」

幼「今すぐ覚醒せよ!」

男「わかったよ…準備すっから、ちょっと部屋から出てくれよ」

幼「あ、おばさんまだ寝てるみたい」

男「そうだろうな…」

幼「私、朝ご飯作って待ってるから、早くね!」

男「おーう…泳ぐの?海で」

幼「泳ぐよ!」

男「わかった、準備する」

幼「グーーーッド!良い返事だ!」

男「んぁー。ねみぃ…」




幼「来たぜー!うーっみーぃぃぃぃ!」

男「イェーイ!」

幼「見よ、海面がゴミのようだ!」

男「オイオイ!ゴミは失礼だろ、ゴミは!」

幼「今から私たちもそのゴミの一部になるんだけどねっ!」

男「イェーイ!」

幼「それじゃ、テンション上げて行くぜっ!」

男・幼「イェーーーーーーーーイ!」



幼「どうよ、この水着!」

男「スクール水着じゃないんだな?」

幼「あたぼうよ!これ選ぶのにどれだけ時間かかったと思ってんの?」

男「知ってるよ、3時間だろ?て言うか、俺買い物に付き合わされたじゃん!」

幼「似合ってるでしょ?」

男「超似合ってるぜ!イェーイ!」

幼「そんな事言われても、嬉しくなんかないんだからねっ!」

男「そんなツンデレな台詞も、幼が言うと、台無しだな!」

幼「なんだとー!」

男「イェーイ!」

幼「勢いでごまかそうとするなー!イェーイ!」

男「とりあえず、海に突撃だー!」

幼「蹴散らせ!男!私の為に、血路を開くのだー!」

男「え…いや、そんな乱暴な事はちょっと…」

男「2千円、2千円札で払うんで、勘弁してください」

幼「そこだけ、素に戻んないでしょ、照れるでしょっ!」

男「それじゃ、人ごみを華麗に避けつつ、海へゴー!」

幼「ちょ、ちょっと待ってよ!」



男「ペロッ…これは…青酸カリ?」

幼「そんな量舐めたら、即死だよ!青酸カリ舐めんな!」

男「お?今のは上手い事言えたんじゃね?」

幼「え?」

男「今のは、毒物を安易に舐めるなって意味と」

男「毒物を侮るなって事を掛けた、面白いやつだな?」

幼「解説されると照れる!イェーイ!」

男「気にすんな!イェーイ!」

幼「うひゃー、水冷たいー…って言いたいのに、そうでもなーい!」

男「オイオイ、海水、どうなってんだー?」

幼「地球温暖化のせいだね!」

男「しょぱいだけが取り柄かよ!もっと熱くなってみろよ!」

幼「地球、もっと頑張れよ!お前ならやれるよ!」




近くに居た男性(地球が何を頑張るんだよ…)



男「おりゃー!海水をくらえー!」
バシャッ!

幼「キャッ!やったなー!えいっ!」
バシャッ!

男「あはははー」

幼「うふふふー」

男「…このやり取りもマンネリだな」

幼「…だね。海に来たら、毎回だもんね」

男「て言うか、人多いなー」

幼「今日暑いもんね…」

男「プライベートビーチとか、憧れるよなー」

幼「男、金持ちになって、プライベートビーチ作ってよ!」

男「将来、作れるといいなぁ」

幼「男、将来ビル・ゲイツになってよ!」

男「ビルは職業じゃねーからな?」

幼「そんな事解ってるよ。建築物だよね!」

男「そっちのビルと違うよ!」

男「て言うか、俺がどうやってビルになるんだよ!」

幼「人柱として、定礎の下に…」

男「バーカバーカ!」

幼「バカって言うな、アホー!」



近くに居たおばちゃん(…小学生か!)



男「隊長っ!あんな所にバカップルが居るであります!」

幼「なんだと、軍曹!それは確かなのか?」

男「イェス・マム!あれは確かにバカップルであります!」

幼「それでは、我らはやるべき事をやるしかない!」

男「何をすればよろしいでしょうか、教えて下さい、隊長!」

幼「叫ぶしかないでしょ!」

男「イェス・マム!」

男・幼「せーのっ!」

男・幼「バカップル!爆発しろ!」

幼「逃げろっ!」
ダッ

男「後ろに向かって前進だっ!」
ダッ



バカップル(お前らも充分バカップルだろ…)



幼「いやー、楽しいねー、男!」

男「おう!超楽しいな!やっぱ海ってテンション上がるわー!」

幼「うんうん!上がるよね、テンション!」

幼「何て言うのかな…この空気…えーっと…」

男「ゴクリ」

幼「ゴクリって声に出して言わないでよ、キモい!」

男「おい!キモいとか言うな!傷つくだろ?」

幼「あー!今、何言おうとしてたか、忘れた!」

男「若年性アルツハイマー?」

幼「そんな深刻なやつじゃないよ!」

幼「男が変な所で微妙な事言うからでしょ!」

男「解ってるよ、幼」

幼「え?何が解ってるの?」

男「幼が今、言おうとしてた事」

幼「え?何て言おうとしてた?私」

男「海の偉大さ…だろ?」

幼「ドヤ顔ウザイ!」

男「ウザイとか言うな!簡単に泣くんだぞ、俺!」

幼「あ!何故海に来るとテンションが上がるのか?だった!」

男「思い出したか、イェーイ!」

幼「イェーイ!」

幼「まったく、海は偉大だね!」

男「俺、さっきそう言っただろ?」

幼「はぁ、気分良いね、男!」

男「そうだな!叫ぶか?」

幼「叫ぼう!」

男・幼「…せーのっ!」

男・幼「リア充、爆発しろーーー!」

幼「…私達って、びっくりするくらい?」

男「息ぴったり?」

男・幼「イェーイ!」
パシッ



海の家で働いている男(あそこでハイタッチしてる二人、爆発しねーかな…)



幼「いやぁ、遊んだねー」

男「遊んだなー。肌も焼けたなー」

幼「ふふふ。夜、風呂に入る時に、後悔するんだろうね、キミは」

男「なんだよ、自分は違うみたいな言い方だな?」

幼「私はちゃーんとサンオイルを塗ってあったので!」

男「なん…だ、と?」

幼「着替える時に、ささっと塗った!」

男「卑怯者!二重の意味で!」

幼「二重?」

男「一人だけ抜けがけズルい!」

幼「あと一つは?」

男「塗るなら、俺に塗らせろ!」

幼「え、嫌ですけど」

男「なんだよ!そんなキャッキャウフフイベントのド定番」

男「俺も参加させろよー!」

幼「そんな事したら、周囲にリア充扱いされかねないじゃん!」

男「ぐっ…それは正論だ…悔しいが、俺の負けのようだな…」

幼「わかれば良いのよ、男」

男「あぁ、そろそろ日が沈むな…幼」

幼「うん。そろそろ帰ろうか、男」

男「受験生の、夏の貴重な一日が、終わるな…幼」

幼「現実に引き戻さないでよ、男…」

男「でもまぁ、お互い頭良いしな?」

幼「そうだよね!秀才だもんね!」

男「一日くらいサボっても、なぁ?」

幼「余裕だよ、余裕!」

男・幼「イェーイ!」



近くに居たおじいちゃん(まったく…最近の若いモンの会話は…)



男「うぇー…次の電車来るまで20分もあるぜ?」

幼「疲れたー!疲れたから座るー」

男「そんな事言われてもなぁ」

男「駅のベンチはお年寄りや子供優先だぜ?」

幼「男、そこに四つん這いになってよ」

男「は?嫌だよ。バカ?」

幼「チッ!椅子にしてやろうと思ったのに!」

男「わかってたから、四つん這いを拒否したんだぜ?」

幼「ふん!どうだか?」

男「俺はお前の事、大体解ってるぞ?」

幼「はぁ?何言ってんの?」

幼「男君は何でも知ってるね!とでも言われたい訳?」

男「だから、解ってるってば」

幼「ふん!たった18年やそこらの付き合いで…」

幼「一体、私の何が解るって言うのよ!」

男「おいおいおい」

男「俺たち、生まれてからずーっとお隣さんだぜ?」

男「物心ついた時にはもう一緒に行動してたんだ」

男「時間って言うなら充分過ぎるだろ?」

男「だから、解ってるぞ、幼」

幼「は?何を解ってるって?」

男「今から幼がびっくりする事、言うぞ?」

幼「な、何よ」

男「幼、愛してる」

幼「は?」

男「結婚を前提にお付き合いして欲しい」

幼「な…何言ってんの?」

男「俺は真剣だ」

幼「尚更、何言ってんの?」

幼「い、いつもの悪ふざけの冗談なんでしょ?」

幼「ほら、ここらでネタばらしなんでしょ?」

男「もう一度言うぞ、幼」

男「愛してる。俺の嫁になってくれ」

幼「な…」

男「俺、ちゃんと大学卒業して、就職するから」

男「内定出たら、籍入れよう」

幼「ちょ…」

男「就職して1年たったら、結婚式やろう」

男「式は神前よりチャペルが良いな」

男「幼のウェディングドレス姿…」

男「想像しただけで、胸が熱くなるな」

男「披露宴は…なるべく大規模にやろう」

男「芸能人か!って言うくらい大規模に!」

男「幼は和装も洋装もどっちも似合うだろうから」

男「途中で2回衣装替えしよう」

男「友人代表スピーチは、友と幼友の2人に頼もう」

男「あいつらなら、泣けるスピーチをしてくれるだろう」

男「料理は…美味しんぼで、山岡さん達の披露宴で出てた」

男「究極の料理と至高の料理の中から選んで出そう」

男「きっと良い披露宴になる」

男「新婚旅行は、ハワイに行こう」

男「俺、実はその為に貯金してるんだぜ?」

男「だから、旅費の事は気にしなくていいぞ」

男「あと、幼には苦労させたくないから」

男「堅実に公務員とか銀行員を目指すかな」

男「結婚したら、すぐ子供が欲しい」

男「だから幼には専業主婦になって欲しい」

男「そして子供は3人は欲しい」

男「長女、長男、次女の順番が良いな」

男「家は賃貸じゃなくて、最初から一戸建てが良いな」

男「俺たちの実家に近い方が、何かと便利だろうから」

男「近くで良い土地が無いか探してみよう」

男「そして30年ローンで、二階建ての家を建てよう」

男「白い家にしたいな。芝生の敷き詰められた庭も欲しい」

男「子供部屋は2階に3部屋、俺たちの寝室は1階」

幼「ちょ!ちょっと待って、男!」

男「決して裕福ではないが、幸せな、そんな家庭を築きたいな」

男「その為にもまずは2人の愛が一番大事だな」

男「次にお金だな」

男「幼は金銭感覚しっかりしてるから、家計の事は全部お任せする」

男「あ、でも俺、月の小遣いは2万円は欲しいかな」

幼「ちょっと待ってってば!」

男「勤続35年くらいで、仕事を退職」

男「天下りで、大手企業に再就職」

男「大した仕事もしないで、3年くらいで退職」

男「最初の職場のと合わせて、5000万パワーくらいの退職金を得る」

男「その金で…」

幼「ちょ…」

男「ブラジルに永住して、一緒にコーヒ-農園を作ろう」

幼「は?」

男「そこで作ったコーヒーを世界的にヒットさせて」

男「億万長者になろう」

男「世界の億万長者番付に、載ろう。2人で」

男「目標はビル・ゲイツの全盛期の総資産だな」

男「でもその財産を自分の子供たちに残すんじゃなくて」

男「世界の子供たちの為に、それっぽい施設を作ったりしよう」

男「そうして年を取って、最後には」

男「みんなに見守られながら、死んで行こう」

男「幼にはちょっとだけ寂しい思いをさせちゃうけど」

男「俺が先に死ぬから、幼は後から来てくれ…」

男「死ぬ間際に、幸せな人生だったと言うから。きっと言うから」

幼「おい!」

男「あい?」

幼「目を覚ませ!」

男「…」

幼「どうしちゃったの、急に!」

幼「意味解んないっ!」

男「意味解んなくはないだろう、高校3年生なんだから」

幼「解んないよっ!」

男「で、どうだった?俺の人生設計は」

幼「えっ?あっ…あのっ…私、そのっ」

幼「途中ちょっと、アレだったけど…その…」

幼「そ、それに場所も…もっと…その、さ」

幼「こ、こんな電車待ってるホームでじゃなくて…」

幼「でも、その、あの…えぇーと…」

男「…」

幼「…何よ、その顔」

男「あれぇー?あれあれぇ~?」

男「ひょっとして、幼さん、お顔が赤くなってないですかぁ?」

幼「な、なってない!」

男「いやいやー。ゆでダコみたいですよ~ぉ?」

幼「う、うっさい!ハゲ!両足ともドブに落ちろ!バカ!」

男「ハゲてないし、ドブにも落ちん!」

幼「腰まで肥溜めに落ちろ!」

男「この辺りに肥溜めなんてないだろ」

幼「こ、このっ…このっ!」
ブンッブンッ!

男「ははは!そんな蹴り、この俺には当たらんよ!」

幼「騙したな!うー!嘘つきめっ!」

男「…」

幼「何よ!またニヤけ面して馬鹿にするつもり?」

男「いやいやー」

男「俺もお前もさー」

幼「何よ」

男「つくづく、勢いだけで生きてるよなーと思ってさ」

幼「はぁ?私はちゃんと考えて行動してますけど?」

男「ちゃんと考えた上で、朝6時に他人の部屋に突撃してきたなら」

男「お前、相当ウザいぞ?」

幼「乙女に向かってウザいとか言うな!普通に傷つくよ!」

男「でも、俺も相当ウザい方だと思うんだよなぁ」

幼「そうね!それには同意するわ!」

幼「あんたは…」

男「なぁ、幼」

幼「な、何よ」

男「こんな俺たちって、似合いのカップルになれると思わないか?」

幼「はぁ?ま、またそんな事言って!!」

男「今度は真剣」

男「て言うか、さっきのも真剣だったよ、最初の方は」

幼「え?」

男「俺、お前の事、本当に大好きなんだ」

幼「なっ!?」

男「照れ隠しで、変な話しにしちゃったけどさ」

男「普段も、恥ずかしいから、こんな事言わないけどさ」

男「本当に、大好きです、幼さん」

男「俺と、結婚を前提に、お付き合いして貰えないでしょうか?」

幼「ば、馬鹿じゃないの?」

男「幼、俺は正直な気持ちを伝えたぞ?」

幼「う…」

男「お前も、一度くらいは素直になってみないか?」

幼「…」

男「…本当に俺の事、何とも思ってないなら、きっぱり振ってくれ」

幼「…」

幼「…ひょっとして、あの約束、覚えてる?」

男「おう。小2の時に約束したもんな」

男「幼の18歳の誕生日に、プロポーズ、な?」

幼「小4の時、私の事、大嫌いって言ったくせに…」

幼「今さら、こんな事言うなんて、どう言うつもりよ!」

男「あれは、まぁ、照れ隠しだよ。若気の至りって奴」

男「俺は『今』の気持ちを伝えたぞ?」

幼「…う」

男「どうなんだ?俺の事、嫌いか?」

幼「き、嫌いじゃ、ない…」

男「じゃあ好きか?」

幼「…」

幼「…私も」

男「ん?」

幼「私も一度くらい…素直になってみようかな」

男「…」

幼「アンタの事、大好きだよ、男…」

男「俺もだよ、幼」

幼「…」

男「…」

幼「プッ!」

男「ブハッ!」

男・幼「あははははっ!」

幼「あははっ!何?今の空気!」

男「すまん!俺のせいだ!はははっ」

幼「20年前の少女漫画かっ!」

男「90年代のトレンディドラマかっ!」

男・幼「あははははっ!」

幼「て言うかさぁ」

男「おう」

幼「私達には合わないよ、今みたいな空気は!」

男「…だな!」

幼「好きなのは本当だけどねっ!」

男「それは俺もだ!」

幼「でも、いつも通りが一番楽しいよ!」

男「まったくその通りだな!」

幼「それじゃ、改めて…帰ろうか、我が家へ!」

男「おう!」

幼「えへへ。手でも繋いでみる?」

男「やめろよ、バカ。リア充みたいだろ?」

幼「だねー。見ず知らずの誰かから、爆発しろって言われちゃう!」

男「そうだそうだ。俺たちは世のリア充達に」

男「爆発しろって言う側の人間であるべきだ!」

幼「あ、でもこれくらいは良いでしょっ?」

男「ん?」

チュッ

男「な、何すんだ、お前!」

幼「頬っぺにチューくらい良いでしょ?」

幼「今日、私の誕生日なんだから!」

男「…俺へのプレゼントみたくなってるぞ?」

幼「そう思うなら…男からも、して?」

男「…誕生日、おめでとう、幼」

サッ
チュッ

男「なっ!今、口に!」

幼「…男?」

男「ち、違う!俺じゃない!」

男「お前が急に振り向くから…」

男「俺は頬っぺたにするつもりだったんだ!」

男「今のは事故だぞ?」

幼「事故じゃないです!わざとです!わざと振り向きました!」

男「な、なんだとぅ!?」

幼「いいじゃん!私が本当に欲しい物、くれたんだから!」

幼「最高の誕生日プレゼントだよ、男っ!イェーイ!」

男「イェーーーイ!」

幼「イェーーーイ!」






駅員「くそっ…リア充、爆発しろ…」ボソッ



おわり

これで終わりです
読んでくれた人、本当にありがとうございます

次スレは
幼馴染「譲れないっ!」男の妹「こっちの台詞っ!」
ってタイトルで立てると思います

見かけたら読んでくれると嬉しいです
では。

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