穂乃果「ことりちゃんのヒモになったよ!」 (63)

タイトル通り、ことりちゃんのヒモである穂乃果ちゃんがことりちゃんを喜ばせるために(ことりちゃんのお金で)色々するお話です。

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朝・ことり宅

ピピピッ ピピピッ

ことり「んんぅ……」カチッ

ことり(仕事行く準備しなきゃ……)ムクリ

ことり(穂乃果ちゃんは……まだ寝てるよね)チラッ

穂乃果「すぅ、すぅ……」

ことり「ふふっ、かわいい」ナデナデ

穂乃果「ことりちゃぁん……」

ことり(あ、起こしちゃったかな?)

穂乃果「すぅ、すぅ……」

ことり(良かったぁ、寝言だったみたい)ホッ

ことり「穂乃果ちゃん、行ってきます」チュ

昼・ことり宅

穂乃果「もうあんこはいらないよぉ……」バシッ

穂乃果「いったぁぁぁ……!」ヒリヒリ

穂乃果「はっ!今何時!?」

穂乃果「12時かぁ……まぁいつもよりは早起きできたかな?」

穂乃果「ご飯たーべよっ」モソモソ

穂乃果「うん、美味しい!やっぱりことりちゃんのご飯は最高だね!」モグモグ

私、高坂穂乃果!24歳無職!ことりちゃんの恋人です!

一応大学は卒業したんだけど、就職活動をサボってたらいつの間にか無職になっちゃったんだ。

それならって家を継ごうとしたら、お母さんに「あんたに任せたら店が潰れるから雪穂に任せる」って言われちゃった。えへへ。

行き場がなくて困ってたときに、専門学校を卒業してデザイナーとして成功したことりちゃんが穂乃果を家に置いてくれることになって、今はことりちゃんの家に居候してるんだ。

もちろん海未ちゃんには猛反対されたけど、最終的に「ことりが幸せなら……」って納得してくれたよ。

この間久しぶりに会ったにこちゃんに、ヒモだって言われたけど……ヒモってなんなのかな?穂乃果よく分かんない!

穂乃果「ふぅ、ごちそうさまでした!」

穂乃果(あ、机の上に置き手紙がある)カサッ


穂乃果ちゃんへ

おはよう♪

ご飯はいつも通り作ってあるから食べてね。

それから、お小遣いも一緒に置いておくね?

今日はそんなに遅くならないと思うけど、お仕事が終わったら一応電話します。

それじゃあ、いってきますっ!

穂乃果ちゃん大好き♡

ことりより

P.S.出掛けるときは鍵を閉めて行ってね。

穂乃果「私も大好きだよ、ことりちゃん」クスッ

穂乃果(……今日は何をしようかなぁ)

穂乃果「うーん……よし、天気もいいし、ちょっと出かけてみよう!」


某ゲームセンター

穂乃果「というわけで、ゲームセンターに来ました!」

穂乃果「あ、このぬいぐるみかわいい。……取れるかな?」

穂乃果「……落ちちゃった」

穂乃果「よし、もう一回……!」

穂乃果「惜しいっ!もう少しだったなぁ……」

…………

穂乃果「やったぁ!取れたっ!」

幼女「……」

穂乃果「ん?」

幼女「……」ジーッ

穂乃果(ぬいぐるみを見てる……欲しいのかな?)

穂乃果「これ、いる?」

幼女「いいの……?」パァァ

穂乃果(か、かわいい……っ!)キュン

穂乃果「うん、あげる!」ナデナデ

幼女「ありがとう!お姉ちゃんっ!」ギュッ

穂乃果「えへへ……」

幼女「ばいばい!」ブンブン

穂乃果「ばいばーい」フリフリ

穂乃果(いいことをすると気分がいいね!)

穂乃果「もう少し遊んでいこっと」

穂乃果「まさかもう一つ取れるなんて……」

穂乃果「ことりちゃんにプレゼントしようかな?」

穂乃果「そうだ、ケーキも買っていこう。海未ちゃんもたまには恩返ししろって言ってたし」

穂乃果「……決めた!今日はことりちゃんありがとうデーにしよう!」

穂乃果「そうとなれば早速準備しなくちゃ。穂乃果やる。やるったらやる!!」

ケーキ屋

穂乃果「すみません、ショートケーキと、チーズケーキください」

店員「かしこまりました。以上でよろしかったでしょうか?」

穂乃果「あ、あとこのマカロンもください!」

店員「かしこまりました。ーー円になります」

穂乃果「はーい」

店員「ありがとうございました。またお越しくださいませ」

穂乃果「よし、あとは……」

「穂乃果?」

穂乃果「えっ?」クルッ

絵里「ふふ、やっぱり」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん!!!!」ギュッ

絵里「きゃっ……ちょ、ちょっと穂乃果。ここ外だから……とりあえずどこかに入りましょう」

穂乃果「うんっ!」

夕方・カフェ

絵里「久しぶりね」

穂乃果「うん!元気だった?」

絵里「ええ、仕事は忙しいけど……穂乃果は?」

穂乃果「元気だよ!」

絵里「ふふ、良かったわ」

穂乃果「ねぇねぇ絵里ちゃん」

絵里「ん?」

穂乃果「絵里ちゃんの話、たくさん聞きたいな」

絵里「私の?そんなに面白いものじゃないと思うけど……」

穂乃果「だってずーっと会ってなかったんだよ?」

絵里「確かにそうね」

穂乃果「だから会えなかった分、いっっぱい聞きたい!……ダメ、かな」

絵里「っ……//」

絵里(可愛すぎる……)

絵里「それじゃあ……」

数時間後

穂乃果「あははっ!絵里ちゃんの会社の人面白いね!」

絵里「ほんと、おかしいでしょ?でも仕事はすごくできるのよ」

穂乃果「そうなんだ~!」

絵里「そういえば穂乃果は何の仕事をしてるの?大学は卒業したって聞いたけど……」

穂乃果「働いてないよ?」

絵里「……」

絵里「ごめんなさい。もう一度言ってくれる?」

穂乃果「働いてないよ」

絵里「……えぇ!?」

穂乃果「無職だよっ!」

絵里「」

穂乃果「えへへ」

絵里「そ、それは大丈夫なの……?」

絵里(心配だわ……やつれてはいないみたいだけど)

穂乃果「ことりちゃんに養ってもらってるんだ~」

絵里「えっ」

絵里「一緒に住んでるのにことりだけ働いてるの?」

穂乃果「ことりちゃんの家に穂乃果が住んでるんだよ」

絵里「そう……」

絵里(……ヒモ、ってやつよね。要するに)

穂乃果「どうしたの?」

絵里「どうしたも何も……いいの?それで」

穂乃果「やっぱり良くない……よね」シュン

絵里(……可愛い)キュン

穂乃果「せめてバイトくらいしないと……」

絵里(……)グッ

絵里「ね、ねぇ穂乃果」

穂乃果「なぁに?」

絵里「自慢じゃないけど私も収入は良い方だし、もし良かったら……」

デンワダチュン!デンワダチュン!

穂乃果「あっ、ごめんね。話の途中で……」

絵里「……ううん、早く出てあげて?」

穂乃果「ありがとう」ピッ

穂乃果「もしもし?」

穂乃果「ことりちゃん!お仕事終わったの?お疲れ様っ!」ニコニコ

穂乃果「うん、今は外だけど……ことりちゃんは会社出たところ?」

穂乃果「じゃあ私、駅まで迎えに行くね!ううん、全然大丈夫だよ。うん、うん、分かった。じゃあね~」ピッ

穂乃果「ごめんね絵里ちゃん。私そろそろ……」

絵里「ええ、今日は楽しかったわ」

穂乃果「穂乃果も久しぶりに会えて楽しかったよ!」

絵里「今度はみんなで集まりましょう」ニコッ

穂乃果「うんっ!あ、お金お金っと」ゴソゴソ

絵里「穂乃果、ここは私が出すわ」

穂乃果「え?でも……」

絵里「遠慮しないの。それより早くことりを迎えに行ってあげて?」

穂乃果「絵里ちゃん……!ありがとう!」

絵里「ふふっ、どういたしまして。じゃあ……またね」

穂乃果「うん!」タタッ

絵里(……穂乃果は変わらないわね)クスッ

絵里(お幸せに)

夕方・駅

穂乃果「ことりちゃーん!」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」

穂乃果(一旦家に戻ってケーキとぬいぐるみを置いてきたけど……間に合って良かったぁ)

穂乃果(ことりちゃん、喜んでくれるかな?)

穂乃果「今日もお疲れ様、ことりちゃんっ」ナデナデ

ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん♪」

ことり「あのね、帰りに夜ご飯のお買い物をしようと思ってたんだけど……」

穂乃果「うん、いいよ!手繋いで行こっか!」ギュッ

ことり「うんっ」ギュッ

穂乃果「ことりちゃん、寒くない?」

ことり「大丈夫だよ。穂乃果ちゃんが手を繋いでくれてるから」ニコッ

穂乃果「えへへ、そっかぁ」

ことり「今日はどうしたの?迎えに来てくれるなんて……」

穂乃果「今日はね、ことりちゃんありがとうデーなんだ!」

ことり「ありがとうデー?」

穂乃果「うん!でもまだ秘密!……楽しみにしててね?」

ことり「うん、分かった」

スーパー

穂乃果「ことりちゃん、今日のご飯なにー?」

ことり「シチューにしようかなぁって思ってるの」

穂乃果「やった!穂乃果シチュー大好き!!」

ことり「穂乃果ちゃんの大好きなお肉もいっぱい入れちゃう♡ 」

穂乃果「ほんとに!?」

ことり「うん!穂乃果ちゃん、お菓子は買わなくてもいいの?」

穂乃果「……今日はいいかな」

穂乃果(ケーキもあるからね)

ことり「ええっ?本当にいいの?」

ことり(穂乃果ちゃんがお菓子をいらないっていうなんて……)

穂乃果「うん!他には何が必要なの?」

ことり「え、えっとね……」

ことり宅

ナンデヤネン!チャウヤロ! アハハハッ

穂乃果「あははははっ!この人面白いっ!」

ことり「穂乃果ちゃーん、ご飯できたよ~」

穂乃果「はーい」

穂乃果「いただきまーす!」

ことり「召し上がれ♡」

穂乃果「美味しい!!美味しいよことりちゃんっ!」モグモグ

ことり「えへへ、良かった」

穂乃果「やっぱりことりちゃんの料理は世界一だね!」

ことり「大袈裟だよ~」

ことり(嬉しい//)

穂乃果「おかわりっ!」

ことり「はーい♪」

ことり「穂乃果ちゃん、今日は何してたの?」

穂乃果「んーとね、街で偶然絵里ちゃんに会ったよ!」

ことり「元気にしてた?」

穂乃果「うん、今度みんなで会おうって」

ことり「それだけ?」

穂乃果「え?あとは世間話かな?」

ことり「そっか」ニコニコ

穂乃果「あ、あとゲームセンターで女の子にぬいぐるみあげたんだ!」

ことり「そっかぁ、穂乃果ちゃん偉いね!」

穂乃果「えへへ~」

ことり(可愛いよぉ……)

穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「今度のファッションショーに向けて新しい服をデザインしてるところだよ」

穂乃果「そうなんだ!ことりちゃんの新しい服楽しみだな~」

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃん?どうしたの?」

ことり「……あのね、最近あまり調子が良くないの」

穂乃果「デザイン、できてないの?」

ことり「ううん、大体はできてるんだけど、あともう一つ何かが足りないっていうか……」

穂乃果「そっか……うーん」

ことり「ごめんね、こんな話して」

穂乃果「どうして謝るの?ことりちゃんの悩みは穂乃果の悩みだよ!」

ことり「穂乃果ちゃん……!」

穂乃果「こういうの、詳しくないからよく分からないけど……疲れちゃったらいつでも甘えてね?」

ことり「うん……」

穂乃果「大丈夫、きっと可愛い服ができるよ。だってことりちゃんだもん」

ことり「……ありがとう、穂乃果ちゃんっ」ニコッ

穂乃果「うん!」ニコッ

ことり(穂乃果ちゃんに大丈夫って言われると、できる気がする……やっぱりすごいなぁ)

穂乃果「ごちそうさまでした!」

ことり「お粗末さまでした♡」

穂乃果「……ことりちゃん」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「ちょっと待っててね」

ことり「うん?」

穂乃果(冷蔵庫からケーキと、部屋からぬいぐるみを持ってきて……)

穂乃果「はい!これ!」

ことり「えっ?」

穂乃果「ことりちゃん、いつもありがとう!」

穂乃果「こっちはゲームセンターで取ったぬいぐるみで、これがケーキとマカロンだよ!」

ことり「穂乃果ちゃん……」グスッ

ことり(実はケーキは冷蔵庫開けたときに見えちゃったけど……それでも嬉しい!)

穂乃果「私、毎日ことりちゃんに迷惑かけちゃってるけど……ことりちゃんのことが大好き!大大大好きだよ!」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」ギュッ

穂乃果「ことりちゃんっ!」ギュッ

穂乃果「本当はお手紙書いたり飾り付けしたりしたかったんだけど……」

ことり「ううん、充分嬉しいよ……っ!ありがとう!」

穂乃果「喜んでもらえて良かった」ニコッ

穂乃果(ことりちゃんありがとうデー、大成功だね!)

ことり「穂乃果ちゃん、これからもことりと一緒にいてね……?」

穂乃果「もちろん!穂乃果はことりちゃんがいないと生きていけないよ」

ことり「穂乃果ちゃん……!」チュッ

穂乃果「んっ……ことりちゃん……」チュッ

ことり「……あのね、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「なぁに?」

ことり「ことりも、穂乃果ちゃんのことが大大大好きですっ♡」

おしまい(・8・)

以上で終了です。
このあとは二人で仲良くケーキを食べて、いちゃいちゃすると思います。
読んでくださった方、ありがとうございました。

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