Ⅳ「遊勝塾?」 Ⅴ「そこで講師をやってくれないか」 (15)

Ⅳ「あの遊馬や凌牙が何かと面倒見てる遊矢が居るところだろ?」

Ⅲ「どうしてですか?」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「兄貴も当然、来るよな」

Ⅴ「今はまだ私が」

Ⅲ「Ⅴ兄様!」

Ⅳ「言い訳してんじゃねえぞ!」

Ⅴ「・・・わかった」

Ⅳ「じゃあ行こうぜ」

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遊矢「来た来た」

柚子「みなさーん!」

Ⅳ「相変わらず塾生が少ねえのな」

遊矢「それは言わないでくれよⅣさん」

Ⅲ「講師って何をすればいいの?」

柚子「この子達にデュエルとは何なのかを教えてほしいのよ」

アユ「よろしくね!」

タツヤ「今日は世話になるよ!」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅴ「私はこの子に教えよう」

Ⅲ「僕はこの子だね」

Ⅳ「じゃあ俺は・・・」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「絶対に嫌だぜ」

Ⅲ「拒絶するのは良くないですよ」

Ⅴ「その子とⅣがくっ付くのは運命だ」

Ⅳ「何でだよ?」

アユ「Ⅲお兄ちゃんと私は赤」

タツヤ「Ⅴ兄ちゃんは青」

Ⅳ「色じゃねえだろ!色で決めんなよ!」

タツヤ「大丈夫だよ。フトシは人畜無害だから」

アユ「何もしなければ襲いかかる事は無いよ」

フトシ「痺れるゥ~!痺れるゥ~!痺れるゥ~!」

Ⅳ「こいつ食うんだろ?」

遊矢「それは昔の話だよ」

柚子「私達も付き添うから」

Ⅳ「チッ」

Ⅴ「つべこべ言わずにやるんだ」

Ⅲ「そうですよⅣ兄様」

Ⅲ「君は女の子だから・・・どう教えればいいかな?」

アユ「Ⅲお兄ちゃんは彼女とかいらっしゃるんですか?」

Ⅲ「え、そんなの関係ないでしょ」

アユ「ふーん」

Ⅴ「デュエルに必要なのは動かない事だ」

タツヤ「動かない事?」

Ⅴ「それは私生活にも反映される」

タツヤ「うん!」

Ⅳ「俺はこいつに何を教えりゃいいんだ」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「どこ行くんだ!おい、待て!」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「ったく、着いて来い!」

柚子「う、うん」

遊矢「待てよフトシ!」

Ⅳ「どこ行きやがった!」

ユート「どうかしたのか?」

遊矢「フトシが逃げ出して」

柚子「何処に行ったか知らない?」

黒咲「知らん」

Ⅳ「探すの手伝え」

ユート「別に構わないが」

黒咲「お前はⅣだったな、凌牙から話は聞いている」

Ⅳ「凌牙から?じゃあお前が黒咲か」

黒咲「ああ」

遊矢「フトシー!」

柚子「何処行ったのー!」

ユート「俺はこっちを探そう」

黒咲「さっさと見つけ出すぞ」

Ⅳ「どこ行きやがったんだ」

フトシ「シビレエエエエエエエエエエエエエエエエ」

オベリスクフォース「クソガキが・・・」

オベリスクフォース「これだからスタンダードのゴミは」

Ⅳ「あれはデブガキ・・・おい!」

オベリスクフォース「ん?」

Ⅳ「しっかりしろ!」

ユート「子供にまで手を出すか・・・まあ驚かんがな」

遊矢「フトシに何をした!」

オベリスクフォース「デュエルさ」

オベリスクフォース「いきなり体当たりして来てな・・・このガキは」ペッ

Ⅳ「・・・覚悟はできてるな」

オベリスクフォース「はあ?何カッコつけてるんだ!」

Ⅳ「ユートに黒咲・・・こいつらは始末してもいいな。まあ許可が無くてもしてやるがよ」

ユート「ああ」

黒咲「好きにしろ」

Ⅳ「ならファンサービスの時間だ!てめえらの墓標を纏めて作ってやるよ!」

オベリスクフォース「ハッハッハ!何がファンサービスだ!」

Ⅳ「俺はⅢや兄貴みたいに人に何かを教えてやれる柄じゃねえ・・・けどな!」

Ⅳ「一度任された事は必ずやってやる!てめえらは俺の教え子に手を出しやがった!」

オベリスクフォース「で?」

Ⅳ「ファンサービスだ。お前の身体に刻んでやるよ」

遊矢「ファンサービスって何なの?」

Ⅳ「最悪死ぬだろうぜ。あいつら」

柚子「し、死ぬ!?」

Ⅳ「ファンサービスはかっとビングとはまた別のデュエリストの覚悟!言わば漆黒の意思」

遊矢「漆黒の意思!?」

Ⅳ「ああ・・・だが所詮は融合次元のデュエリストだ。何人もの人間を傷つけたんだってな」

黒咲「平和なエクシーズ次元を奴らは壊した!」

ユート「そして多くの仲間の命を奪った」

Ⅳ「だったら消し飛ばしても文句は言われねえ・・・デュエルだ!」

オベリスクフォース「たった一人で挑むとはとんだマヌケだ!」

オベリスクフォース「くっ・・・」

Ⅳ「ファンサービスはまだ終わっちゃいねえぞ」ガスッ

オベリスクフォース「も、もう勘弁してくれ・・・!」

オベリスクフォース「そもそも何でお前が」

Ⅳ「デュエリストは助け合いなんだとよ。ならデュエリストを傷つける奴らは裁かねえとな」

オベリスクフォース「許してくれ!」

Ⅳ「許す?何言ってんだ!」ドスッドスッドスッ

オベリスクフォース「ぐはっ!」

Ⅳ「子供をボコボコにしやがって!デュエルは人を笑顔にするもんじゃねえのか!」

Ⅳ「言っとくがファンサービスは止まらねえ!お前らのライフが尽きるまでな!!」

遊矢「Ⅳさん!それ以上やったら本当に!」

Ⅳ「立てよ。ライフはまだ尽きてねえよな」ドスッドスッドスッ

オベリスクフォース「あ・・・」

Ⅳ「これが痛みだ。ゲス野郎!」

柚子「Ⅳさん!」

Ⅴ「もういいだろⅣ」

Ⅳ「兄貴!」

Ⅴ「お前達も逃げるなら今のうちだぞ」

オベリスクフォース「あ、ああ・・・」

Ⅴ「それとカードは置いていけ」

オベリスクフォース「カード?こんなものくれてやるよ!」

オベリスクフォース「お人好しが居てくれて助かったぜ!」

黒咲「フンッ」

サクッサクッサクッサクッサクッサクッ

オベリスクフォース「あべしっ!」

黒咲「ペラペラとよく喋る奴らだ」

Ⅳ「クソ・・・」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「大丈夫なのか!?良かったな!」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅲ「やりすぎですよⅣ兄様!」

Ⅳ「あいつらはガキでも平気でやりやがるんだな。頭に来るぜ」

ユート「感情の無い連中だ。所詮はデュエルを兵器程度にしか思っていない」

Ⅴ「このカードは供養しておいてやろう。カードに罪はない」

黒咲「思えばカードも不憫な物だ」

Ⅲ「カードは持ち主を選べない・・・」

Ⅳ「ドン・サウザンドがマシに思えるレベルだぜ」

Ⅴ「Ⅳがこの調子だ。今日はすまなかったな」

アユ「ううん!勉強になったよ!」

タツヤ「ありがとう!」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「ん?何だこれは」

遊矢「親愛の証だって」

Ⅳ「怪我が治ったらデュエルしようぜ、フトシだったな?」

フトシ「痺れるゥ~!」

Ⅳ「その時は俺仕込みのファンサービスをお前に教えてやるぜ!」

数日後

小鳥「Ⅳが拳でボコボコにしたんだってね」

遊馬「・・・」

小鳥「・・・」

遊馬「外道にはデュエルする価値もデュエリストを名乗る資格もねえよ」

小鳥「えっ?」

遊馬「Ⅳの判断は正しいぜ」

小鳥「そうなの?」

遊馬「人間が人間を狩るだって?笑わせるなよ。そいつらにはかっとビングも必要ねえさ」

小鳥「そうだよね。許される事じゃないよね」

遊馬「やりたきゃてめえらの次元で共食いでもしてりゃいいのさ」

小鳥「うん」

遊馬「どんな理由があっても命を弄ぶ奴は絶対に生かしちゃならねえ。見かけても情けはかけんじゃねえぞ小鳥」

小鳥「わかってるわよ!」

遊馬「融合次元の奴はどのみちロクな奴じゃねーんだ。見つけ次第殺るぞ!」

小鳥「うん!」





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