加賀「小腹が空きました」 (35)

このssは

吹雪「大和さんの料理は美味しいです!」

比叡「この私比叡は所謂メシマズのレッテルを貼られている」

の続編です

ちょっと黒い大和

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427903228

ちょっと黒い大和&添えるだけの吹雪&ゲスト艦が淡々と料理します

マジキチではありません

多少アニメネタバレ注意です

加賀「昼食は十分食べたけどどこか物足りない感じがします」

加賀「何か甘いものが食べたいわ」

加賀「かといって間宮さんのところで追加で食べるには懐が寂しいし.....赤城さんも今日はいないし.....」

加賀「.....そういえば最近艦娘の間で話題になってる場所があるわね....」

加賀「.....試しに行ってみようかしら.....」

〜〜大和の厨房〜〜

加賀「ここね.....」

加賀「(私自身大和さんとプライベートで話すことはそんなになかったから......)」

加賀「(.....どう話していいのか少し緊張してしまいます.....)」

ガチャ

加賀「大和さん?いる?」

吹雪「.....うう....もうだめだ....おしまいだあ.....」(テーブルにうつ伏せになりながら)

大和「....」イライラ

加賀「」

吹雪「放送前は覇権とさえ言われたアニメの最終回がこのザマですよ....ふふ....」

大和「....ちっ....あの普段は提督気取りのながもん秘書艦が」

大和「...散々私を飼い殺しにしていたながもん秘書が....」

大和「待ちわびた私の初出撃で美味しいところを持ってくなんて....」

大和「.....こいつはメチャ許せませんよねえ?」

加賀「な...なんなのこの荒み具合は....」

吹雪「.....如月ちゃんが轟沈する意味もぶっちゃけ薄かったですよね.....」

大和「犠牲になったんですよ....犠牲の犠牲に.....」

吹雪「.....しかも続編制作ですよ?笑えますよ....」

吹雪「嘘だッ!」

吹雪「続編じゃあまたスタッフの自己満足の出汁にどの艦娘が次にされるかわかったもんじゃない!」

吹雪「シリアスとほのぼのの統合性の取れないストーリーの中でビクビク怯えながらアニメなんて見れるかッ!」

吹雪「私たちは....使い捨ての兵器じゃないぞぉ......」(泣)

大和「吹雪ちゃん.....」ダキッ

吹雪「大和さん....うっ...うっ....」(泣)

加賀「....あ....あの.....」

大 雪「<●> <●>」グリン

加賀「ヒッ!」

吹雪「誰かと思えば....この前いびってくれた加賀さんじゃないですか.....まあおかげで改になれたので恨んではないですけどね♪」

吹雪「.....どうです?こっちにきませんかぁ?こっち側はとっても気持ちが安らぎますよお....うふふ♪」

加賀「えっ....あの...私は....」

大和「え...吹雪ちゃん今なんて言いました?」

大和「....加賀さんが吹雪ちゃんをいびった?」ユラリ

大和「.....加賀さん.....その話.....ぜえええええええひ」

大和「大和に詳しく聞かせて欲しいdeath♪」

加賀「ちっ違うの大和さん!それは赤城さんのためにry

大 雪「ふふふふふふふふふ」

加賀「い.........いやー!!!!」

〜〜数分後〜〜

大和「....なんて爽やかな気分なんでしょう....加賀さんさっきはお見苦しいところをお見せしました」

吹雪「さっきまでネガティヴ思考に囚われてたのは何だったんでしょう!」

吹雪「吹雪!頑張れそうです!」

加賀「(...逃げ回って高速修復材を掛けたらこうなった....) 」

加賀「(メンタル面にも効くのは驚いたけど....なんか危険な匂いを感じます....)

大和「ところで加賀さんはどんな用事で大和のところに?」

加賀「....最近話題になってるわよ。大和の所に行けば秘伝の極上レシピをわかりやすく教えてくれるって」

大和「秘伝というか....一般的なレシピを少しアレンジしたものを出来るだけわかりやすく教えてるだけですけどね....」(苦笑)

吹雪「広めたのはきっと比叡さんですね 帰るとき『お姉様に褒められた!』って喜んでましたし」

大和「比叡さんってぶっちゃけ隠し事下手そうですしね」

加賀「いいえ....直接聞いたのは長門秘書艦からよ チョコムースを量産しまくって提督を困らせてるみたいだし」 (1話参照)

吹雪「(あのひとかい!)」

加賀「で、話を戻すと私も料理を習いに来たの」

加賀「ついでにタダ飯を食いに来たの」ジュルリ

吹雪「それが本音ですね」(汗)

大和「....具体的にはどんなものを?」

加賀「そうね....個人的には小腹に溜まるケーキタイプのデザートを教えて欲しいわ。

加賀「それと私自身大和さんや間宮さんのように頻繁には料理はしないから 」

加賀「なるべく手順の簡単で特別な器具を必要としないものだと助かります」

大和「そうですね.....そうなると何が良いでしょうか....うーん」

吹雪「大和さん!私にいい考えがあります!」

大和「吹雪ちゃん?」

吹雪「フォンダンショコラなんてどうですか?」

大和「ああなるほど!それなら手間もかからず美味しく出来ますね!」

大和「でもどうして吹雪ちゃんがフォンダンショコラを知ってるんです?」

加賀「(ふぉ....ふぉんだ....今なんて?)」

吹雪「大和さんとの料理を何度か間近で体験する内に自分の力でも何か作れるようになりたいなあと思って」

吹雪「最近は暇な時間に料理の本なんかを読むようになったんです!」

加賀「(そういえば最近.....)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
吹雪「この本前に読んだなあ....」(ジョジョ立ち)

金剛「ブッキー!本なんか読んでないで私とチェスをするデース!」

金剛「私が勝ったらこのカードの中にブッキーの水雷魂を封印させてもらいマース!」

吹雪「じゃあ私の水雷魂を賭けます」(本を読みながら)

金剛「good!」

10分後

吹雪「チェックメイト」(本を読みながら)」

金剛「Noooooooooooo!」白目

大井「ひいい!た...立ったまま気を失っているううう!」

加賀「(消灯前にカバーのかかったぶ厚い本をずっと読んでたけど....そのためだったのね....)」

大和「まあ!吹雪ちゃんがそんなに興味を持ってくれるなんて大和は感激です!」

吹雪「これも全部大和さんがきっかけをくれたからです!」

大和「(ふふ....私吹雪ちゃんに頼りにれてます♪大和は今とっても幸せです)」

大和「(この時間が永遠に続けばいいのに....)」

加賀「.....そろそろ料理の方を初めてもらっていいかしら......」

吹雪「あ!失礼しました!大和さん!材料はありますか?」

大和「.....チッ......」

大和「そうですね!フォンダンショコラの材料は今揃ってるので早速始めちゃいましょう!」

加賀「(え....今大和さん舌打ちしなかった....?.....気のせいよね?)

大和「フォンダンショコラの材料はこちらです!」

加賀「...意外と少ないですね....」

ミニサイズ2個分

薄力粉 大さじ1(10g)
ビターチョコ 1枚
卵 1個
砂糖 小さじ1
バター 20g
マフィンケーキ用の小さい紙型 2個
(小さい耐熱性の容器でも代用可能)

※紙型はけっこう小さめかな?と思うものでOK


大和「まず板チョコを細かく砕いてバターと一緒に電子レンジで加熱しましょう!」

加賀「....バターはこれぐらいでいいかしら」
http://imgur.com/Zt3mYsh.jpg

大和「ええ!気持ちとしては大さじ1
杯をイメージして下さい!」

大和「普段なら湯煎で溶かすところですが今回はバターと一緒に加熱するので電子レンジで大丈夫です!」

大和「その間に吹雪ちゃんは....

吹雪「卵と砂糖小さじ1を泡立て器でしっかり混ぜるんですよね!もう始めてます!」
http://imgur.com/y4iRvl3.jpg

大和「流石です!」

加賀「(二人とも手馴れているわね...)」

加賀「加熱が終わったわ」

大和「今の段階ではまだチョコが完全に溶けきってないと思うので小さいマドラーでバターとチョコを完全に混ぜちゃいましょう」

大和「もしマドラーが無ければ箸で混ぜても大丈夫です!」

http://imgur.com/SxYJBcD.jpg

吹雪「卵混ぜ終わりました!」

http://imgur.com/TTlN3ee.jpg

大和「じゃあ次の段階に入りましょう!」

大和「チョコが少し冷めたら混ぜた卵とザルでふるった薄力粉を一緒にして再度かき混ぜます」

大和「チョコが熱すぎると卵が固まって食感に支障が出るので注意して下さいね!」
http://imgur.com/95Cco5O.jpg

大和「粉っぽさが無くなったら紙型に入れましょう!」

http://imgur.com/5fP5a40.jpg
加賀「....豊潤なチョコの香り.....流石に気分が高翌揚します」

吹雪「こういう時って紙の容器は便利ですよね!ダ◯ソーなら安く手に入りますし!」

大和「処分も楽ですしね」




画像見るためにいちいちURL飛ばないといけないからひらめアップローダ使って欲しい

大和「あとは180℃のオーブンで焼けば完成なんですが.....」

吹雪「容器の大きさや材質によって焼き時間は全然変わってくる....ですよね」

大和「ええ....こればかりはそれによって大きく差が出てしまうので個人で調整が必要ですね....」

加賀「生地がどんな風になるまで焼くのかしら?」

大和「表面が丸く膨らんできたら完成ですね....ちなみに今回の紙の容器だと14分ぐらいはかかります」

加賀「他の容器で作る時は目でチェックしないといけないのね....勉強になるわ....」

>>19

こうですか?
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira072591.jpg

〜14分後〜
大和「さあ焼き上がりましたよ!粗熱が取れたら生地が容器にくっつかないように外して皿に乗せれば完成です!」

大和「結構脆いので気をつけて下さいね!」

加賀「おお....ちゃんとケーキのようになっている....流石に気分がry

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira072591.jpg


大和「ふふ....加賀さん...フォンダンショコラの真髄をまだ知らないようですね....」

吹雪「驚くのは まだ はやい!」

ザクッ

加賀「こ....これは...!」パアア

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira072592.jpg


吹雪「これこそがフォンダンショコラの最大の特徴....外はしっとりとした生地なのに中にはチョコソースが詰まってるんです!」

吹雪「ちなみに冷えてしまった場合はレンジで20秒ほど加熱すればソースは元に戻ります!」

あれ....ケーキを割る画像が縦になってる....

一同「いただきまーす!」

加賀「....!これは....濃厚なチョコソースが口の中で生地と絡まります....」

加賀「まさにチョコレート好きのためのケーキだわ....」

吹雪「ビターチョコを使ってるので甘さも控えめですごく美味しいです!」

加賀「感謝するわ大和さん....こんな料理を教えてくれて」

大和「いえ....お役に立てたのなら光栄です.....」

加賀「いい手土産が出来たわ....ふふ....」

大和「?」

〜その後〜

大和「加賀さん....嬉しそうに帰って行きましたね....」

大和「さっき言ってた手土産ってどういう意味なんでしょう?」

吹雪「....私にはなんとなくわかります....加賀さんはきっと....」

-------------------------------

赤城「まあ!こんなに沢山!全部加賀さんが作ったの?」

加賀「ええ....大体100個ぐらい....だと思うわ 一緒に食べましょう」

赤城「もちろん!」

赤城「うーん!これ美味しい!いくらでもいけそうです!」パクパク

赤城「今度吹雪さんと大和さんにお礼を言わなければなりませんね...」

赤城「ね!加賀さん!」

加賀「(赤城さん...貴女が喜んでくれるなら私は満足です....)」

加賀「ふふ....」

ガチャ

瑞鶴「いい匂いがすると思ったらあんたが珍しくお菓子作りなんて....意外じゃない!」

加賀「なッ!五航戦!」

瑞鶴「ひとついただき!」パク

加賀「ちょっと!勝手に!」

瑞鶴「中々美味しいじゃない!見直したわ2pカラー!」

加賀「ふふふ...横取りしたくせに随分言ってくれるじゃないこの七面ry」

翔鶴「ちょっと瑞鶴!一航戦の先輩方に失礼よ!」

加賀「チッ....不幸姉まで...面倒な事を...」

赤城「いいじゃない加賀さん....空母みんなで食べましょう?」

赤城「足りなくなったら私も手伝います」

加賀「赤城さん.....」

翔鶴「先輩方....妹がご無礼を....」

瑞鶴「翔鶴姉も一個食べてみてよ!」ヒョイ

翔鶴「んっ!」パク

翔鶴「....お...美味しい....」

加賀「貴女もなんやかんやで食べてるじゃない....」

赤城「ふふ....このペースじゃすぐなくなっちゃいますね。あとで私材料を買ってきます」パクパクパクパク

加賀「(全く....赤城さんにしても五航戦にしても本当にめちゃくちゃなんだから....)」

加賀「(.....まあたまにはこうして騒ぎながら食べるのも)」

加賀「(悪くないかもしれませんね...)」ニコ

ー艦ー

以上です
何とか今回も完走できました

見て下さった方ありがとうございました

出来れば前作のurlを貼って欲しかったな…

>>33
どうぞ

第1話
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1426092389

第2話
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1426862163

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