捨てエイラ? (52)

ストライクウィッチーズのSSです。

こういう掲示板を使ったこと自体が始めてで、
いろいろと間違うことも多いと思いますが、
よろしくお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427818119

ある日1

エイラ「サーニャ~散歩に行かないかぁ」

サーニャ「ごめんなさい。エイラ。今日は宮藤さんとお約束があるの」ガチャバタン

エイラ「う~サーニャ~~~~」

ある日2

エイラ「サーニャ。今日はペリーヌの花を見に行かないか?」

サーニャ「ごめんなさい。エイラ。今日は宮藤さんとお約束があるの」ガチャバタン

エイラ「」

ある日3

エイラ「サーニャ。今日はいい紅茶が手に入ったンダ一緒に飲まないか?」

サーニャ「ごめんなさい。エイラ。今日は宮藤さんとお約束があるの」ガチャバタン

エイラ「……」


ある日20

エイラ「あの~サーニャ?」

サーニャ「ごめんなさい。エイラ。今日は宮藤さんとお約束があるの」ガチャバタン

エイラ「」

ある日30
エイラ「」

サーニャ「ごめんなさい。エイラ。今日は宮藤さんとお約束があるの」ガチャバタン

エイラ「」

朝 サーニャの部屋の前

サーニャ(エイラがダンボールに入ってる。拾って下さい?)

サーニャ「エイラこんなところで何してるの?エイラ」

エイラ「コンコン」

サーニャ「?」

エイラ「コンコン!コンコン!」ガタガタガタガタ

サーニャ(すごい勢いで拾って下さいをアピールしてる)

サーニャ「ハァ。ミーナ隊長に相談してこよう」テクテク

エイラ「……」ウルウル

これってどれくらいのタイミングで投下すればいいのだろう?

ありがと!

返信きてすごい嬉しい!!

執務室

コンコン

ミーナ「どうぞ」

ガチャ

サーニャ「……失礼します」

ガチャ バタン

ミータ「おはようサーニャさん。どうしたのかしら?」

サーニャ「あっおはようございます。……えっとエイラが捨てられてます」

ミーナ(ハァ。本当にやるのね)

ミーナ「わかりました。現場を確認しましょう」

前日 

坂本「何?最近サーニャがかまってくれないから協力してくほしいだと?」

エイラ「そうナンダ。最近、宮藤のところばっかりで、私とは食事以外全然話をしてくれないんだ」

ペリーヌ「まったく。そんなことになんで私達が協力しなければなりませんの?」

バルクホルン「まったくだ!そんなこと隊の運営にはまったく関係ないじゃなか!」

ミーナ「そんなこと言わずに協力してあげてくれないかしら」

バルクホルン「ミーナ!?何を言って…ってなんだその隈は」

ミーナ「ここのところエイラさんのせいでほとんど寝れてないのよ。
なんとかお願いを聞いてあげてくれないかしら」

坂本「何があったんだ?」

ミーナ「それがエイラさんがサーニャさんを夜間哨戒の任務を送った後、すぐに私の部屋に来て、
サーニャさんがかまってくれないと朝まで訴えつづけるのよ。おかげでこの一週間はほとんど寝れてないわ」

バルクホルン「何を甘やかしている!そんなものさっさと寝ろ!!っと一喝すればいいじゃないか!」

ミーナ「やったわ。そしたら次の日から大量の手紙や書類を送ってきて、業務に支障がでるわ、
インカムを私の手の届かない所に貼って、夜な夜なサーニャが…サーニャが…って。
正直、ノイローザになりそうよ」

ペリーヌ「あなた。そんなことをしてたんですの?」

エイラ「だってしょうがないじゃないカ。もう1ヶ月もほとんどまともに話してないんだ。
もうこのままだとわたし…」グズっ

ルッキーニ「あ~ペリーヌが泣かしたぁ」

ペリーヌ「なっ!?なんで私のせいになるんですの?無茶を言うエイラさんのせいでしょうが」

ミーナ「ここまでくると隊の運営にも支障がでるのでなんとか協力してほしいのだけれど」

ペリーヌ「甘やかすのもどうかと思いますが」

リーネ「でも・・・ちょっとかわいそうな気も」

バルクホルン「しかし。そんなことで隊のみんなが動いていては、痴話喧嘩のたびに隊を総動員しなければなら
なくなるぞ」

坂本「だが、このままではミーナが過労で倒れてしまうのも事実だ」

バルクホルン「だからといって。甘やかすわけにもいかんと思うぞ。少佐」

一同「………」

エイラ「」ぐすっ

シャーリー「しょうがない。手伝ってあげましょうよみんなぁ。ルッキーニもいいだろ?」

ルッキーニ「うんっ!」

エイラ「シャーリー!!」パァァ

ペリーヌ「(なんですのこのかわいい生き物は)ハァ。しょうがないですわねぇ。特別に今回だ・け・わ
手伝ってあげてもよろしくってよ」

エーリカ「トゥルーデも本当は心配なんでしょ?」

バルクホルン「ふんっ。私が嗜めなければ誰が嗜めるのだ。今回だけだ。甘えて、痴話喧嘩の度に隊をか
きまわすようなことは今後はするな!それで何をすればいいんだ?」

エイラ「ありがとう。みんな。作戦は………」

時は戻ってサーニャの部屋の前

エイラ「ぐす……ぐすっ…」

ミーナ「………えっと。号泣しているのだけれど?」

サーニャ「……えっと。はい」

ミーナ「しょうがないわね。後から事情は本人から聞くとして。とりあえずエイラさんの面倒はサーニャさんが
見てあげてくれないかしら」

エイラ「」パァァ

サーニャ「はい。わかりました」(かわいい///)

サーニャ「エイラ。こっちよ」

エイラ「コンッ!!」テクテク

サーニャ(あっ、歩くときは普通なのね)

エイラの部屋

エイラ「キューキュー」スリスリ

サーニャ「ふふふ。エイラったら。あっそうだこれあげる。さっき整備の人にもらってきたこの
首輪あげる」

エイラ「♪♪」

サーニャ「よいっしょ」首にガチャガチャ鎖は壁へ

サーニャ「ふふ。よく似合っているわ。エイラ」

エイラ「♪♪」尻尾フリフリ

サーニャ「エイラ。お座り♪」

エイラ「キュー」ビシッ

サーニャ「エイラえらいわね」ナデナデ

エイラ「キュー♪」

サーニャ「じゃあ私は芳佳ちゃんの所に行ってくるからそこで待っててね」ガチャバタン

エイラ「」

廊下
坂本「おむ。ペリーヌ。宮藤達に実力はついてきただろうか」

ペリーヌ「いえ。まだまだですわ。折角少佐につきっきりで訓練して頂いているのに不甲斐ない。
そのぉ前よりは良くなったといいますか、マシになったとは思ってもみなかったりはしませんですけど」

坂本「はっはっはっ。ペリーヌからマシになったと言われるなら十分良くなってきたということだな」

ペリーヌ「そんなっ少佐。それですとまるで私が鬼のように厳しいみたい……」

坂本「んっ?どうしたペリーヌ?急に黙って」

ペリーヌ「いえっあそこにサーニャさんが一人で歩いているので」

坂本「本当だなぁ。今頃エイラと一緒にいると思ったのだが」

ペリーヌ「はい。私もそう思ったのですが、見る限り一人のようですが…」

サーニャ「」テクテク

坂本「エイラにも困ったものだ。早く仲直りでもなんでもしてほしいのだが」

ペリーヌ「同感ですわ。少佐。何か取りに行くのでしょうか?」

坂本「一応確認しておくか。おーいサーニャ」

サーニャ「……はい。なんでしょうか」

坂本「いや。特に用事というものはないのだが、時にエイラはどうした。一緒じゃないのか?」

サーニャ「はい。これから宮藤さんの所に行く予定があるので、鎖につないで部屋に置いてきました」

坂本「おっ?そうか」

坂本ペリーヌ(鬼だ)

サーニャ「?……では失礼します」

坂本「あっ。ああ。引き止めて悪かったな」

ペリーヌ「少佐?」

坂本「うむ。見に行ったほうがいいだろうか」

ペリーヌ「はい。わたくしもそうおもいます。それにしてもエイラさんもさすがに不憫ですわね」

坂本「しょうがない。様子を見にいくか」

ペリーヌ「はい!お供します!」

しまったぁ
さっきみんなはどれくらいのスピードで書いてるか気になってサイト変えたの忘れてたぁ

これってどうしたらいい?

すみません
そして誤爆先の人ごめんなさい。
えっと14と15の間です。

食堂

一同「いただきまぁす」

ルッキーニ「おかわりぃ」

宮藤「ルッキーニちゃん早ぁい!」カチャカチャ

シャーリー「こら!ちゃんと噛んで食べろよぉルッキーニ」

ルッキーニ「だって美味しいんだもぉん」

バルクホルン「お前達、食事時ぐらい静かにしていろ」

サーニャ(誰もエイラのことに触れない)

エイラ「キュ~キュ~♪」あ~ん♪

サーニャ「エイラは自分の分があるでしょ」


サーニャ「あの~エイラが変なんですけどぉ」

エーリカ「気にしなくてもいいじゃん。そのうち飽きるでしょ」

ペリーヌ「そうそう。案外、今回食べさせてあげればそのまま満足するかもしれませんわよ?」

エーリカ「…グッ」

ペリーヌ「…グッ」

サーニャ「ハァわかりました。はいエイラ。あーん」

エイラ「♪♪♪」くぱぁ

一同(ハァー。疲れる)

〉〉〉20の方ありがとうございます。

向こうのスレにも謝罪をしてきたました

エイラの部屋

コンコン

坂本「エイラ。入るぞ」ガチャバタン

ペリーヌ「おじゃましますわ」

エイラ「」

坂本ペリーヌ(すごい。干からびたまま涙だけはながれつづけている)

ペリーヌ「少佐。えっと。あの。このままだと脱水症状になってしまうのでは?」

坂本「あっああ。エイラ。エイラー。なんというか落ち着け」

ペリーヌ「すごいですわね。瞳孔が開いたまま。手をかざしてもまったく動きませんわ」

坂本「しょうがない。ショック療法で治すしかないか」

ペリーヌ「ショック療法ですか?」

坂本「ああ。ペリーヌ。あれを頼む」

ペリーヌ「あれ?ええっと。まさかあれですか?」

坂本「ああ。あれだ」

ペリーヌ「はぁわかりました。あの本当によろしいのですか?」

坂本「ああ。それより早くしないと本当に脱水症状になってしまうぞ?」

ペリーヌ「わかりました。では」

ペリーヌ「トネール」

エイラ「ぎゃあああ」バリバリバリ

ペリーヌ「大丈夫ですか?エイラさん」

エイラ「」パクパクパクパク

坂本「水分を出しすぎてしゃべるのが辛いのだろう。ほら水だ」ガポガポ

エイラ「んぐっんぐっ」プハァ

エイラ「何が大丈夫ですか?っだペリーヌ!何するんだよ!」

ペリーヌ「しょうがないでしょ。涙で脱水症状になって死にましたなんてなったらエースとして、
いえ、人としてかなり恥ずかしくってよエイラさん」

坂本「まぁまぁそれよりエイラなんでこんなところで一人でいるんだ?」

エイラ「実はかくかくしかじか」

坂本「あ~はっはっはっはっ。よっぽどサーニャは宮藤のところがいいのだな(笑)」

エイラ「そうだよなぁ。もうサーニャには私は必要ないんだよなぁ」ウルウル

ペリーヌ「そんなことないと思いますわよ?だから元気だして」

ペリーヌ「少佐!少佐も何かフォローを」

エイラ「フォロ~」

ペリーヌ「あ~もう言葉一つ一つに傷つかない!いつものあなたらしくないですわよ」

エイラ「そんなこといったって~。今なんか鎖につながれて放置ダゾ?いや私が自分からペット
にっていう設定にしたんだけど。だからってひどいじゃなイカ~。今の二人に私は邪魔なだけな
んダ~きっと」

坂本「まったく。お前という奴は」

坂本「いいかよく聞け。エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉」

エイラ「おっ。おう!」

坂本「お前はミーナとこれから二人で食事をずっと一緒にしていくとする。嬉しいか?」

エイラ「うっそれはカンベンだな~」

坂本「そうか。そんななかで毎日楽しい会話はできるか?」

エイラ「いやムリダナ」

坂本「そうだろう。サーニャも同じだ」

エイラ「……どういう意味だ?」

坂本「うむ。もしだ。もし仮にサーニャがお前を嫌いだったとしよう」

エイラ「うっ」

坂本「そんな顔をするな。仮に、だ。もし嫌いだとしたら毎日一緒に食事ができると思うか?」

エイラ「いやっだって。サーニャは優しいし」

坂本「確かにサーニャは優しい子だ。だが、ただの優しさだけで毎日一緒に食事はできない。最悪、
何日か一緒にいることができたあとに本当に好きなものと一緒に食事を必ず入れる。でなければ、
毎日食事が嫌なものになる。精神的にも疲れてしまう。違うか?」

エイラ「うっ。うん」

坂本「更にだ。そんな嫌な奴と毎日楽しい食事ができるか?」

エイラ「うむむ」

坂本「何がうむむだ。さっき自分でもいっただろう。好きでもない相手と毎日楽しい会話はできないと」

坂本「会話の苦手なサーニャならなおさらだろう。だが、食事の時は楽しそうに一緒にいるではないか」

エイラ「うん」

坂本「つまりサーニャはエイラの事を嫌ってはいないということだ」

エイラ「うん。だけど」

坂本「それともう一つ」

エイラ「うっなんだ?」

坂本「お前はサーニャが自分をかまってくれないと思ったらもうサーニャを捨てるのか?お前の愛はその
程度なのか?」

エイラ「捨てるって。そんなわけないだろ!」

坂本「そうだろう。いつもの献身はどうした。今のお前がサーニャにしてやれることがあるだろう」

エイラ「してあげられること」

坂本「そうだ。サーニャはいったいどこで寝る?」

エイラ「それはっ。私のベッ……はっ」

坂本「そうだ。気づいたか。つまり誰がサーニャの寝床を用意できる?」

エイラ「それは私」

坂本「更に。サーニャは宮藤とおしゃべりして帰ってくる。すると自然に喉も乾くし、小腹も減るだろう。
その時、誰が飲み物や食べ物を用意できる?」

エイラ「それも私だ」

坂本「ここまでいえば後はお前がどう行動するかわかるな」

エイラ「あっああ。ありがと」

坂本「わかったのならよし。そしてわかったのならさっさと行ってこい」

エイラ「ああ。わかった。ありがと。少佐」タタタ

坂本「気にするな。困った部下の面倒を見るのは私の仕事だ。あっ待てエイラ」

エイラ「どうかしたか」

坂本「飲み物や食べ物はこの部屋に用意してやれ」

エイラ「どうしてだ?」

坂本「軽くお腹が空いてもサーニャの性格から勝手に食堂で食べることはないだろう。すると我慢するはず。
だからここに用意しておけば、我慢しようとしていた分、嬉しさも増すし、なにより一緒にお菓子を摘める。
言いたかったのはそれだけだ。行ってよし」

エイラ「なるほど!サンキューな少佐。いつか必ず恩返しするぞ」タタタタ


エイラの部屋の前

ペリーヌ「少佐!さすが坂本少佐ですわ。私痺れました」キラキラ

坂本「ふふ。煽てるな。恥ずかしくなるではないか。それよりお菓子の話をしていたら、小腹が空いたな。
どうだ部屋に扶桑の駄菓子がいくつかある。少し休憩でもしにいくか」

ペリーヌ「えっよろしいのですか?」

坂本「もちろんだとも。お前は私のかわいい部下だからなぁ」

ペリーヌ「私の……」///

坂本の部屋

ペリーヌ「へぇこれが扶桑のお菓子ですの?」

坂本「そうだ羊羹という。自然な甘さが特徴のお菓子だ」

(ゾクッ)

坂本「ムッ。なんだこの感覚」

キィィィィィィ……バタン

ミーナ「あらっ楽しそう。…私も混ぜてくれないかしら?」

坂本「お、おう気に」

ミーナ「あっそれとも私と食事はできないかしら?」

坂本「いやそんなこ」

ミーナ「あっそれとも私とは楽しくはできないかしら?」

坂本「なっ!まさかさっきの話を聞いて!」

ミーナ「ペリーヌさん?どう思う?」

ペリーヌ ゾクッ(あっこれはわたくし。死にましたわね)

宮藤の部屋

宮藤「サーニャちゃんどんどんうまくなってきたね」

サーニャ「ふふ。ありがとう。明日ももっとがんばるね。じゃあまた明日」ガチャバタン

サーニャ「」テクテク

エーリカ「あれっサーにゃん。また宮藤のところ?」

サーニャ「はい」

エーリカ「最近ほぼ毎日行ってるねぇ。何してるの?」

サーニャ「ふふ。いくらハルトマンさんでも内緒です」

エーリカ「え~気になるなぁ。でもいつかは教えてくれる?」

サーニャ「はい。時がきたら必ず」

エーリカ「じゃあ、楽しみに待ってよぉ。あっそうだそうだ。トゥルーデしらない?」

サーニャ「それでしたら多分、外にいます。さっきまで魔法針の反応が外でありましたから」

エーリカ「あっ本当?ありがと~。じゃあまったねぇサーにゃん」

サーニャ「はい。また」

外の藪の中

望遠鏡覗き中
バルクホルン「ぐぬぬ。おのれサーニャ。宮藤を独り占めしよって」

エーリカ「ま~たこんなとこで。えっと覗きは犯罪だよ?」

バルクホルン「何を言っている。宮藤に悪い虫がつかないように監視しているだけだ。何も悪
いことはしていない」

エーリカ「まったく。バレたら。嫌われちゃうよ?」

バルクホルン「うっ。だが大丈夫だ。バレてはいないはず。だから問題ない」

エーリカ「ちなみにサーニャんにはバレてるみたいだよ?」

バルクホルン「なっなんだと?それはマズイ。場所を変えなくては」

エーリカ「いやたぶん無理。魔法針で知ったらしいから」

バルクホルン「なんということだ。敵の警戒網は完璧ということか」

エーリカ「そういうこと。諦めて撤退したほうがいいと思うよ?まだこのことは宮藤にはいって
ないみたいだし。それにしてもこうやって覗いているのならあの2人が何をやっているかわから
ないの?」

バルクホルン「ん~。内緒だ」

エーリカ「ちぇ~トゥルーデもかぁ。本人にも聞いたけど教えてくれなかったんだよねぇ」

バルクホルン「いや。すまない。冗談だ。私は内容を知らない」

エーリカ「えっさっきまで覗いてじゃん」

バルクホルン「それがな。サーニャがくるとまずカーテンを閉めるのだ。私が見ているのはたま
に風で動くカーテンの隙間から見える程度だから。見えるのは脚や腕だけだ」

エーリカ「それがいいんでしょ?」

バルクホルン「うむ。さすがハルトマン。よくわかっているじゃないか」

エーリカ「」ハァ

エイラの部屋

ガチャバタン
エイラ「……」zzz

サーニャ「ん?なんか机に紙と食べ物が」

(戻った時や夜中に小腹が空いた時用に食べ物と飲み物を置いとくことにしたンダ。サーニャも
気にせず飲んだり食べていいからな)

サーニャ「……ありがと。エイラ」

てくてくぼすっ

サーニャ「あれ今日は布団を干したのかしら、お日様の匂いがする」

サーニャ「…」zzz

エイラ「」ムクっ

エイラの部屋

サーニャ「んっ。よく寝れた」

エイラ「あっおはよう。サーニャ」

サーニャ「あっおはようエイラ」

エイラ「朝食どうする?朝食の時間過ぎちゃったから、食べやすいものを用意しておいたけど。あっ
もしあれなら食堂にも軽く食事を残しといてくれって伝えてあるからどこででも食べれるゾ?」

サーニャ「じゃあ、食堂。ううん。ここで食べようかな」

エイラ「本当か?よかったぁ実はこのサンドイッチは私が作ったんだ!オラーシャを意識して、トマ
トとトマトで味をつけた鶏肉のサンドイッチとか蜂蜜とパンケーキをパンで挟んで、少し焼いたサン
ドイッチとか自分でも味見してみたけどすごい美味しかったぞ?」

サーニャ「わぁ。すごぉい。でもよくオラーシャ料理わかったね」

エイラ「あぁ実は昨日の夜にって。細かいことはいいじゃなイカ。それより食べてみてくれ」

サーニャ「うん。……すごく美味しい。ありがとエイラ」

エイラ「///ナンナコトナイッテ」

ミーナの部屋

ジリリリリリ

「はい。こちらミーナですが。はい。はい。いいえ知りません。はい。…‥」

ガチャン

ミーナ「はぁ頭が痛いわ」

坂本「どうした。今日はやけに電話がなるなぁ」

ミーナ「えぇ。本当に頭が痛いわ。実は昨日、夜中に黒頭巾を被ったウィッチがロマーニャの街々のパ
ン屋に訪れ、オラーシャ料理のサンドイッチの作りかたを教えろと練り歩いてものがあるらしいのよ」

坂本「オラーシャって。まさか」

ミーナ「えぇ彼女しか考えられないわ」

坂本「それの問い合わせが各所から来ているのか」

ミーナ「彼女なりに考えたのでしょうね。なんとか証拠を残していなかったみたいだからなんとかシラを
きってはいるけど。朝から電話が鳴りっぱなしよ。まったく」

坂本「あの行動力を別のことに活かして欲しいんだがな」

ミーナ「まったくだわ。あぁどうかバレませんように」

坂本「ミーナ。世話をかけるな」ナデナデ

ミーナ「もう美緒ったら///」


エイラの部屋

サーニャエイラ「ごちそうさまでした」

サーニャ「そういえば今日は狐じゃないのね」

エイラ「えっあっああ。あれは忘れてくれ。私には私のやるべきことを見つけたんだ」///

サーニャ「そう。なにかわからないけど頑張ってね」

エイラ「おおう!ありがとナ」(なんか複雑だけど頑張ろう)

サーニャ「ごめんね。じゃあ今から芳佳ちゃんのところに行かなくっちゃ」

エイラ「気にするナッテ。これは私が片付けておくからもう行っても大丈夫だゾ」

サーニャ「ありがとう。でも本当にいいの?」

エイラ「うん!じゃあこれ食堂に持っていくなぁ」ガチャバタン

〉〉〉3
初めてでドキドキですが、楽しんでもらえたら幸いですw

坂本の部屋

エイラ「お邪魔しまぁす」ガチャバタン

坂本「こらエイラ。ノックくらいしろ」

エイラ「あぁごめんごめん。その。えっと、///」

坂本「その反応を見ると、どうやらうまくいったようだな」

エイラ「そうなんだ。いつもはみんなの朝食に遅れても食堂で食べるんだけど、今日は二人で
食事ができたんダ。久しぶりで嬉しかったゾ」

坂本「うんうん。エイラはそうやってサーニャのことでウキウキしている方が可愛いな」

エイラ「なっ!ウキウキって。それに可愛い…」テレテレ

坂本「そう照れるな。それに礼も不要だ。エイラが元気になったのならばそれでよし。今日も
サーニャのために頑張るのだろう?」

エイラ「おっおう!」

坂本「だったらお前こんなところで喋ってないでさっさと頑張ってこんか」

エイラ「わかった。ホント。ありがとナ。少佐」

ガチャバタン

坂本「まったく騒がしいやつだ」

数日後

エイラ「お帰り」

サーニャ「うん。ただいま」

エイラ「今日はお腹すいたり、喉渇いてないか?」

サーニャ「今は大丈夫。明日もらうわ」

サーニャ「それよりも、少し話があるの。」

エイラ(うっ。遂に部屋を移りたいってことか。しょうがない。何日も考えて覚悟を決めたんだ。
笑って送る。がんばれ私)スーハースーハー

エイラ「部屋のことだろ?サーニャ。私のことは気にしなくていいから。宮藤のところにいって
きてあげるといいさ。その方が宮藤も喜ぶと思うし」

サーニャ「エイラ。待ってな」

エイラ「いいんだ。私は。いずれそう言われるって。言われるって。うぅ。」ぐすっ

エイラ「うぅ。ごめんサーニャ。泣かないって決めてたのに。でも本当に気にしないでくれ。私
は。私はサーニャが幸せならそれでいいんだ。それに」


サーニャ「エイラ!」

エイラ「」グスッ

サーニャ「エイラ。何か勘違いしているわ」

エイラ「勘違い?」

サーニャ「ええ。それよりまずはこれで涙を拭いて」

エイラ「うぅ。ありがとう。ふふ。この刺繍かわいいな。サーニャにぴったりだ」

サーニャ「そのハンカチ。私からエイラへのプレゼントよ」

エイラ「プレゼント?」

サーニャ「そう。プレゼント。この前、猫の刺繍の入った枕を貰ったからその御礼」

エイラ「これっあの枕の刺繍と同じ形だ。そんなのよく見つけてこれたな」

サーニャ「ううん。なかったの。頑張って探したけど見つからなかった」

エイラ「えっじゃあ。これは?」

サーニャ「私が自分で縫ったの」

エイラ「そんな。全部か?」

サーニャ「うん。ハンカチの生地は買ってきたけど、後は全て私が縫ったわ。生地もできるだけ
手触りがよくて、エイラの今の服に合うやつを選んだつもりだけど。どう変じゃない?」

エイラ「全然。全然!手触りはすごいいいし、刺繍もすっごくかわいいゾ!」


エイラ「本当にこれもらっていいのか?」

サーニャ「もちろんよ。エイラ」

エイラ「ありがと。使うのがもったいないくらいダ」ハンカチギュー

サーニャ「ふふ。せっかくのハンカチなんだから使ってくれないと意味がないと思うわ」

エイラ「それもそうか。ふふ。大切に、大切に使うよ。ありがとうサーニャ。あれっ?でもサー
ニャって刺繍できたっけ?」

サーニャ「ううん。できなかった。最初は自分一人でやろうと思ったのだけれどできなかった。
だから芳佳ちゃんに教えて貰いに行ってたの」

エイラ「それで最近ずっと宮藤の部屋に通ってたのカ」

サーニャ「うん。本当はもっと早く完成したのだけれど、どうしても細かいところが変になって
何度もやり直してたら時間がかかっちゃった」

エイラ「でも芳佳ちゃんって名前で呼び始めて」

サーニャ「ええ、何度も通ってたら芳佳ちゃんから名前で呼びあわないかって」

エイラ「そうだったのか」


サーニャ「……私。途中にエイラに気づかれたと思ってた」

エイラ「私が?全然気づかなかったよ。むしろその。なんというか。宮藤の事が好きにな
ってずっと。その、通っていたのかと」

サーニャ「そんな風に思ってたの?エイラ」ジー

エイラ「うっ。だってしょうがないじゃないカー。ここのところずっと宮藤のところだし、急に
名前で呼び出すし……」

サーニャ「もう。エイラのバカ」

エイラ「うぅぅ。ごめん」

サーニャ「一緒にいる時間が多いと内緒にしていることが見つかっちゃうと思って……」

サーニャ「でも私が他の人を好きだと思ってたのに、ユニットの整備や芳佳ちゃんへのお土産まで
用意してたの?私、てっきりプレゼントが見つかったから機嫌がよかったのかと」

エイラ「うん。その、坂本少佐にサー、言われたんだ。相手の心が自分に向いてなくても相手の
為に行動してこそ本物だって。それで考えたんだ。サーニャにとっての幸せってなんだろう?って。
きっと宮藤との甘い時間がいっぱい欲しいだろうからより楽しめるようにお土産や無駄な時間を少
しで減らせるように整備や食事を用意してたんダ」

サーニャ「ふふ。そんなに大切にしてくれるなんて嬉しい。ありがと。エイラ」

エイラ「ナンテコトナイッテ~。サーニャの喜ぶ顔を見ると私もなんかウキウキしてくるだ。好き
でやってんダ。気にしないでくレ」

サーニャ「ふふ。でも一つだけ約束して欲しいの」

エイラ「んっ?なんだ?」

サーニャ「私のことだけじゃなくてエイラ自身のことも大切にして欲しいの。私もエイラの悲しい
顔は見たくない」

エイラ「サーニャー。うん。ありがと」ギュー

サーニャ「エイラ」ナデナデ


サーニャ「そろそろ寝ましょう。エイラ。私ずっと刺繍で睡眠時間が短かったから眠い」ポフ

エイラ「ふふ。そうだな。今日も日の一番暖かいところに干したからぽっかぽかだゾ」ポフ

エイラサーニャ「「おやすみ」」


「・・・」


「・・・」


「・・・」

「・・・」

サーニャ「エイラ。起きてる?」

エイラ「……」(まずい。さっきのことを思い出したら恥ずかしくて振り向けないゾ!?しかも今声を
出したら確実に声が裏返る。ごめんサーニャ。今日だけ。今日だけ。寝たふりさせてクレ)カァァ

サーニャ「寝ちゃったみたい。ふふ。ごめんなさい。エイラ。さっきは自分も大切にしてっていった
けど、ここ最近のエイラの泣き顔が頭から離れないの。たくさんあの顔が見たい。だから。ちょっと
だけ。ううん。一杯、意地悪もさせてね?……ふふ。おやすみエイラ」

エイラ「」(………え~!!サーニャがいけない扉を開けちゃったー!?)

数日後 早朝

坂本「はっ!やっ!はっ!!」

エイラ「おはよう。少佐。朝から精が出るな」

坂本「エイラか。ああおはよう。最近早いじゃないか。先日の礼はもう十分だぞ?あのサンドイッチは
なかなかうまかった」

エイラ「おっおう。今日もなんか早く目が覚めただけだ。だから朝の訓練を一緒にしようと思って」

坂本「何!?エイラがか。はっはっはっはっ。これは明日雨が降るな。よし、試合でもやるか。先が見
えるだけでは躱せない早さを体に教え込んでやろう!」

エイラ「おう。お手柔らかに頼む」



木の陰

はっはっはっはっ!

ギャーヤリスギダー

サーニャ「最近、エイラと坂本少佐の仲が良すぎる気がする」

以上。

初投稿読んでいただきありがとうございます!

途中助けていただいた方ありがとうございます!

拙い文でお粗末さまです!

エイラーニャ最高!!
エイラーニャのSS少なくね?よし増やそう!と息巻いて突撃を艦攻しましたw

もっとストライクウィッチーズのSSが増えることを祈ってます!!

誰かSSが得意な人お願いします!!

エイラがもっと見たい~

取り敢えず今回は以上
お疲れ様でした~   黒桜

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