【アイマス×プロ野球】シーズンをアイドルと戦う【最初だけ安価】 (170)

社長「いやあ、今年もプロ野球が始まったねえ。何十年見ていても結果が気になってしまうよ」

小鳥「ふふ、球春到来、なんて、ファンは喜ぶ季節ですよね」

社長「うむ、時に小鳥くん、君はどこのファンなのだね?私は贔屓球団なしで野球を楽しんでいるのだが…」

小鳥「実は私も、日本代表とか甲子園だけを見るタイプのミーハーなので…特定の球団は応援していないんです」

社長「ふむ…では、アイドル達はどうなのだろうね?」

というわけで

スレタイの通りです。12球団に一人ずつファンとなるアイドルを安価でつけて、
各球団のファンに決まったアイドルに、各チームの2015シーズンを応援させようと思います
(キャラの性格上多少の挑発などはあっても、悪質な煽りや叩きはなしでやるつもりなので、どこかのアンチ丸出しみたいなのは期待しないでください)
(というかどこかの熱烈なアンチはそっ閉じをオススメします、誰かはそこのファンになるのですから)

私がSSでまともに書けるアイドルは765、876、ジュピターまで(ミリマスとデレマスは)

ただ、まずは>>2-6の5人による多数決で、以下の事を決めてもらいます

1…765、876、ジュピター全て選択肢に入れる
2…765だけ
3…765と876だけ
4…765とジュピターだけ

ではお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427682614

1

3人時点ですでに1に3票で多数決が決まったので、始めて行こうと思います

765、876、ジュピターで19人アイドルがいるので、12球団一人ずつ終わった後、残りの7人にもそこのファンアイドルに誘われるような形で安価で入っていただこうと思います

では、パ1位→セ1位→パ2位→セ2位…的な順でやります

まずはソフトバンクホークスのファン>>6

多数決より
先着3票とかにしたほうがいいんでね?

>>6
そうすべきでしたね、同列票が出る可能性もあったので。幸い結果的に先着3票でも同じで助かりました
ホークスのファンは>>9

ホークス 響

次、ジャイアンツのファンアイドル>>11

律子

ホークス 響
ジャイアンツ 律子

続いてバファローズのファン>>13
(出来れば全員別の人に選んでほしいですが、12人もこのスレにいないかも…)

北斗

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗

続いてタイガースのファン>>15

真美

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗
タイガース 真美
続いてファイターズのファン>>17

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗
タイガース 真美
ファイターズ 真
続いてカープのファン>>19

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗
タイガース 真美
ファイターズ 真
カープ 愛
続いてマリーンズのファン>>21

やよいちゃんで

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗
タイガース 真美
ファイターズ 真
カープ 愛
マリーンズ やよい

すみません、ちょっと夕方まで出てきます
12人出そろったら、まずは残り7人をどこかに入れて、その後開幕3連戦の振り返りと今後の期待、今年のチームのアピールなどに行きます

ドラゴンズのファン>>23

ライオンズのファン>>25

ベイスターズのファン>>27

イーグルスのファン>>29

スワローズのファン>>31

あまとう

春香

あずさ

貴音

美希

ホークス 響
ジャイアンツ 律子
バファローズ 北斗
タイガース 真美
ファイターズ 真
カープ 愛
マリーンズ やよい
ドラゴンズ 冬馬
ライオンズ 春香
ベイスターズ あずさ
イーグルス 貴音
スワローズ 美希

ありがとうございます。
最後に、残りのメンバーを、(上記のメンバーに誘われる形で)どこかのファンとして加えたいと思います
これに関しては、上で既に答えていただいた方も遠慮なく安価取っちゃってください
(ただ、1球団につきキャパ2名ということで、ここからは球団被りはナシで)

では、下のメンバーはこれからどこのファンになる?

千早>>33
雪歩>>34
亜美>>35
伊織>>36
翔太>>37
絵理>>38
>>39

日本ハム

カープ

阪神

ホークス

中日

巨人

ロッテ

ホークス 響+伊織
ジャイアンツ 律子+絵理
バファローズ 北斗
タイガース 真美+亜美
ファイターズ 真+千早
カープ 愛+雪歩
マリーンズ やよい+涼
ドラゴンズ 冬馬+翔太
ライオンズ 春香
ベイスターズ あずさ
イーグルス 貴音
スワローズ 美希

ここまで安価に付き合っていただいてありがとうございます。では、遅筆ですが、月曜日は週の振り返りと翌週へのコメント、他の曜日はその日の試合について語っていただこうと思います
さすがに全試合を毎日見れているわけではないため、「その試合のポイントはそこじゃないんだよ」みたいなこともあると思いますが、大目に見てやってください

ホークス

伊織「響、あんた最近になってよくテレビで野球見てるわね」

響「そりゃー、3日前にプロ野球が開幕したからな!」

伊織「3日前?ふーん、プロ野球って3月からやるのね…で、響はどこのファンなわけ?」

響「開幕時期も知らなかったのか?自分はもちろんホークスさー!九州の球団だからね!沖縄だって九州のうちだし、地元の球団のつもりで応援してるぞ!」

伊織「開幕時期も閉幕時期も知らないわよ…野球のルールくらいは知ってるって程度で…ホークスの応援は楽しいのかしら?」

響「すっごく面白いぞ!開幕からの3試合では負け越しちゃったけど、去年の優勝・日本一チームだし!自分完璧だから、完璧なチームには親近感も沸くさー!伊織も一緒に応援しようよ!分からないところは教えてあげるからさ!」

伊織「完璧なチーム…そうね、この伊織ちゃんが応援してあげるチームとなったら、一番のチームこそが相応しいわね!いいわ!ちゃーんと、分かりやすく教えなさいよね、にひひっ♪」

響「ふふーん、応援する仲間も増えたし、今年も怖いものなしさー!」

ジャイアンツ

律子「ふう…今日の仕事終わりっと、さーて…ん?涼からメール?はぁ?ちょっと876プロまで来てほしい?何なのよいったい…」

876プロ

涼「あ、良かった!来てくれた…!」

律子「どうしたっていうのよ」

涼「実は、愛ちゃんが、野球のシーズンが始まってから声が一段と大きくなってて…絵理ちゃんが何度もびっくりしてて、若干怯え気味なんだ…」

絵理「だ、だって、あんな声を突然出されたら…びっくりする?」

律子「愛ちゃんの声がシーズンに大きくなるのは毎年のことでしょ?」

涼「いや、それが、今年はより一層テンションが上がってて…」

律子「あっ…なんか理由が分かった気がする…それは、愛ちゃんを止めるのは無理な話だわ。むしろ絵理ちゃんをなんとかする方向の方がいいわね」

絵理「私を、なんとか…?」

律子「要は、『野球を観ていて、エキサイトしたり、声を挙げるタイミング』を理解すればいいのよ。そうすれば『突然』じゃなくなるから、身構えられる。びっくりもしなくなるわ」

涼「な、なるほど…」

律子「ちょうどいいから、私と同じ球団を応援してみない?読売ジャイアンツ…巨人って、聞いたことあるでしょ?」

絵理「まあ…」

律子「スポーツニュースなんかで取り扱われる回数や時間が一番多い球団だし、野球における見どころとか、ポイントを勉強するにはうってつけの球団よ!というわけで、よろしくね」

絵理「はい…あ、せっかくだから、サイネリアとか尾崎さんも誘ってみます…」

律子「開幕カードも勝ち越したし、たぶん今年もCSには行けるから、そういう、より一層盛り上がる時期の勉強も、秋には出来るからね!」

バファローズ および ドラゴンズ

北斗「やれやれ、まさか俺も冬馬も、応援する球団が3連敗で始まってしまうとはね…」

冬馬「ついてねえぜ…まさか、延長10回サヨナラ負けが2回も続くなんて…3試合目は8点も取ったのに届かねえし…」

北斗「数年前なら信じられないことだね、中日が8点取って足りないなんて」

冬馬「それは言うなよ…でも、まだまだシーズンはこれからだぜ!俺は諦めねえ!」

北斗「そりゃあもちろん、俺もだよ。まだ140試合も残っているんだからね」

翔太「…ちぇー、二人とも、この時期になると野球の話多くなるよね、僕にはついていけないからつまんないや。冬馬くんはサッカー好きなんじゃなかったの?」

冬馬「いやあ、サッカーは大好きなんだが、試合が週に1~2回だからな。他の日にもスポーツが見れたら楽しいし、毎日のようにやる野球はうってつけってわけさ。翔太も一緒に応援すりゃあ、気持ちが分かるんじゃねーか?」

翔太「まあ、僕だけ話題についていけないのも面白くないしねー…でも、なんでドラゴンズ?」

冬馬「ドラゴンだぜ!?もう響きからしてかっこいいじゃねーか!それに、兼任監督なんて、選手がビッグなことやってんのもここだけだぜ!誰よりも長くその世界にいる山本って投手もいるしな!アイドル界でも長くトップに君臨したい俺としては尊敬できる人だ!それより、北斗はなんでバファローズなんだ?」

北斗「去年までは野球ファンでもなかったんだけど…去年、優勝を目前で逃した時の伊藤捕手の涙に心を打たれてね。今年、応援することにしたのさ。かつて掴めなかった夢をまた追いなおす…かっこいいじゃないか。エンジェルちゃん達に何度でも愛を伝えたい僕と通じるところがあるしね」

翔太・冬馬「いやその例えは分からない」

タイガース

真美「やった→!3連勝だよ亜美!」

亜美「イエ→!野球って面白いね!真美の言った通りだったよ!」

真美「でしょ!?特に、外国人みーんな強いもんね!」

亜美「うんうん!強い外国人ってかっこいいYO!あ、それから、すっごく若くって背の高い投手もかっこいいよね!」

真美「だね!彼はエースになるよ~!日本代表だしね!JAPANだよ!JAPAN藤浪!」

亜美「んっふっふ~!こんな選手達がいるなんて、このまま優勝しちゃうかも!」

ファイターズ

真「こう、かな…とりゃ!」(シュピッ

千早「真、どうして事務所でシャドーピッチなんてしてるの?」

真「いやあ、開幕戦に勝ったファイターズの大谷選手のピッチングを思い出していたら、体がウズウズしちゃって!フォームの真似して、今度、バッティングセンターの球速計るところに行きたいんだ!前はフォームが滅茶苦茶な素人投げだったみたいで、120km台中盤しか出なかったからね!」

千早「(たしか、男性のプロ野球選手が、整った綺麗なフォームで投げて140台~150台とかよね…?女性が滅茶苦茶な動きで投げて120km台中盤って、凄いんじゃ…?)ま、真はファイターズが好きなのね」

真「うん!千早も一緒に応援したら、ファイターズの魅力がきっと伝わるよ!あのダルビッシュ投手を育てたチームだし、ソフトボール界から挑戦してきた選手や、あのマー君に勝ったことで有名な甲子園優勝投手、台湾の英雄、可愛すぎるって有名な選手なんかもいるんだ!くう、羨ましい…!」

千早「(その選手、真と似たような悩みを抱えてそうね…)でも、私…真みたいに熱烈にスポーツ観戦や応援に打ち込めるとは思えないのだけれど…」

真「そうかもしれないけど、まあ、ものは試しだよ!ほら、大谷選手なんてさ、バッターとピッチャー、普通は一人で二つはできないって言われてるのに、両方やって結果を出してるんだよ!二刀流って言われてるやつ!千早も、歌以外にも打ち込むって決めたんでしょ?複数のことに打ち込むにあたっての、良い参考になるかもしれないよ!」

千早「…なるほど、あまりにもジャンルが違いすぎる気はするけれど、一つの仕事を極めんとする者同士、何か、普段の生活や練習法などが分かれば、それをアイドルのレッスンに置き換えて考えてみたら、何か見えてくるかも…」

真「それに、見ていけば、そういうのだけじゃなしに、千早の趣味の幅も広がるかもしれないしさ!」

千早「そうね、見もしないうちから断るのは良くないわよね。見てみるわ、野球。野球やファイターズのことについて、教えてね」

真「もちろんだよっ!へへっ、やーりぃ!」

なんか阪神だけ適当なような・・・

カープ 

prrrr

雪歩「あ、愛ちゃんから電話…?はい、もしも」

愛『雪歩さん!こんばんわー!!先日は色々とお世話になりましたー!!』

雪歩「ひぃ!あ、愛ちゃん、聞こえるからもうちょっとトーンを…」(キーン…

愛『あっ、ごめんなさい!でも、今度は私が、先日のお礼に、楽しいところに誘おうと思いまして!』

雪歩「楽しいところ…?」

愛『はい、野球場です!広島カープの試合を見に行くんです!』

雪歩「や、野球場!?むむむ、無理ぃ!男の人がいっぱいいるところに混ざっていくなんて…!それに、なんにも知らない私なんかが入っていったら、怒られるんじゃ…」

愛『カープは、今話題のカープ女子っていう女性ファンが増えてますから、初心者の女性でも優しく迎え入れてくれますよ!ガールズトークだってできちゃいます!』

雪歩「でも…」

愛『それに!スクワット応援っていうのが応援にあって、足腰も鍛えられるんです!雪歩さん、穴を掘るのには足腰が大事ですよね!?』

雪歩「…!穴を早く掘れるようになる応援…!」

愛『そうです!行きましょう、雪歩さん!選手たちの事とか、分からないことは私に任せてください!応援も、雪歩さんの分まで、声量は私が出しますから!』

雪歩「う、うん、分かった…!よろしくね、愛ちゃん…!」

>>48
まさかの亜美真美コンビになってしまったので…ドラゴンズとバファローズも、会話の都合上1レスで2チームやってしまいましたが…
今後、他チームのファンとも絡んだりしていくので、ひとまずご容赦を

携帯から失礼します

パソコンの回線が落ちてしまったので、ひとまず寝ることにします
夕方には続きを書きます

マリーンズ

帰路

涼「ふぅ、これで絵理ちゃんも大丈夫かな…でも、こうなると、野球見てないのは僕だけかぁ…」

涼「僕も、男の子らしく、どこか野球チームを応援してみようかな…ん?あれは…夢子ちゃん?」

夢子「まあ、たしかにストレス発散になるかも…じゃあ、試しに、1回くらいなら…」

やよい「えへへっ!一緒に行ける人が出来ちゃいましたー!うっうー!」

涼「夢子ちゃん、やよいさんと何の話してるの?」

夢子「あ、涼…いや、千葉ロッテマリーンズの試合、一緒に見に行って、応援しないかって話を…」

涼「マリーンズ?」

やよい「一緒にどうですかー!?ぴょんぴょん跳び跳ねたり出来て、とーっても楽しいんですー!」

夢子「それに、あの『キラメキラリ』が応援歌に使われてるらしくて…いちアイドルとして、ちょっと興味湧いちゃったし」

涼「へぇ…じゃ、じゃあ、良ければ、僕も…」

やよい「いいんですか!?わーい!みんなでワイワイ、楽しく野球が観られますー!♪」

涼(愛ちゃんや絵理ちゃんとの共通の話題も増やせるし、良いチャンスだな。しっかり観よう)

ライオンズ

春香「プロデューサーさん!3連勝ですよ、3連勝!」

P「ああ、ライオンズ、開幕から絶好調みたいだな。まあ、アイドルのテンションが上がるなら、俺としてもありがたい」

春香「プロデューサーさんはどこを応援してるんですか?私と一緒に、ライオンズを応援しませんか?高々とアーチを描く選手達って、アイドルみたいに華やかなんですよ!ライオンズはそんなバッターが多いんです!」

P「ははは、俺が特定球団に肩入れすると、他の球団を応援しているアイドル達に悪いからな、ノーサイドでいさせてもらうよ。それに…」

春香「それに?」

P「俺は、日本人メジャーリーガーを追っかけて応援するのが好きなんだ。アメリカに、日本人の実力を見せつける…日本男児の底力を見るのがな」

春香「えっと…田中投手、ダルビッシュ投手、岩隈投手、上原選手、田澤投手、イチロー選手、青木選手…でしたっけ?」

P「まだまだいるぞ。和田、藤川、川崎、それに、NPBから挑んだ訳じゃないが、加藤選手など…実は本当に多いんだ。将来は…西武の岸や秋山も、海を渡るかもな?」

春香「え、えええ!?」

P「岸はノーノーとか日本シリーズMVPとか、実績あるし、秋山は、内野よりは通用しやすいと言われる外野で守備が良くてパワーあるからなぁ」

春香「ちょ、ちょちょちょちょっとぉ!変に脅かすのやめてくださいよぉ!今はみんな、自分のチームに全力なんです!それに私も、今は西口選手の200勝とかノーノーとか、身近な幸せを願っていたいですから…」

P「西口…叶うといいな」

春香「はい…」

ベイスターズ イーグルス

あずさ「あらあら~、今週の星座占い、最高の運勢になってるわ~♪ベイスターズ、今週は勝ち越せそうね~♪」

貴音「あずさはベイスターズを応援しているのですね」

あずさ「ええ、お星さまのチームなんて、ロマンチックじゃない?星に願いを~って、占い好きの私にも合ってるかなって思うし…それに、インターネットで読める、『ベイスたん』もとっても可愛くって♪」

貴音「ふむ…私は、前にも申した通り、運命は、自分で掴み取るものだと思っておりますが…しかし、愛くるしいものを愛でる気持ちは、とても理解出来ます」

あずさ「貴音ちゃんはたしか、イーグルスのファンだったかしら?」

貴音「ええ、時折杜の都に赴き、試合に勝利した後に『萩の月』を頬張りながら見る月は、格別なものがあります。そのためにも、試合前には牛タンにて英気を養います」

あずさ「貴音ちゃんはそんなに食べても太らなくて、羨ましいわ~」

貴音「しかし、こぼすた宮城は食べ物は持ち込めないので、球場内で選手プロデュース弁当を買うしかないのです…それぞれ美味しいですが」

あずさ「私も、グリエル選手が、私みたいに迷子さんみたいで、心配だわ…」

貴音「こちらも、ミコライオ選手が怪我をしましたが…ふふ、お互いに、悩みを抱えていても応援していく…あずさも、気持ちは本物というわけてますね。いいでしょう、日本しりーずで会いましょう」

あずさ「あらあら、貴音ちゃん、かっこいいわ~」

美希「カモ先生、見ててね、今年はスワローズが優勝するから」

カモ「?」

美希「カモ先生と同じ鳥仲間の中でも、一番事務所から近い球団なの、これはきっと縁だよね」

カモ「グェッ、グェッ」

美希「それにミキ、スコアが動いて止まらない方が面白くて好きだし、スワローズは、そういう、魅せる野球ができてるって思うな」

美希「優勝して、キラキラ打線のスワローズを日本シリーズで応援するの!」

そうですね、ファンとの距離が身近という意味合いです。現実的とかもうすぐという「間近」という意味で言わせたわけではないです。紛らわしくてすみません

実況は基本的にはしないですが(実況板でないのと、自分も試合見ているので)、「試合中どんな様子だった」とかは試合後に触れるつもりです

あと、ここまで長文ばかりになるのはオールスターや日本シリーズまでないと思います

亀だけど愛ちゃん→雪歩の呼称は雪歩先輩だよ。雪歩の方も愛ちゃんと話す時は敬語モードだし

>>60
失礼しました。推敲せずに早々に投稿してしまいました。以後直します

ホークス 7-0 バファローズ

ブーブーエスの、出演者達の休憩時用のテレビルーム

響「ふふーん、どうだー!大隣は凄いだろー!今季初先発で完封しちゃったぞ!」

北斗「ふむ…戦力を充実させたように見えても、やはり常にうまくは行かないものだね…まあ、紳士は焦らず、のんびりと構えることにするよ。選手達の熱い気持ちは痛いほど伝わっているからね」

伊織「あら、北斗ってバファローズのファンだったの。試合中、割と落ち着いてたから、暇潰しに見ているだけかと思ってたわ」

北斗「ああ、今シーズン、よろしくね、エンジェルちゃん達。明日と明後日も試合はあるからね。ぜひ試合後には歓談に花を咲かせようじゃないか」

響「明日も明後日も勝たせてもらうぞ!今日みたいに、いつも通りの強さでね!」

伊織「いつも通りって言う割には、鶴岡って選手がスリーベース打ってた時は『うえええええ!?』って、アイドルとは思えないような素っ頓狂な声挙げてたけどね…アンタも」

響「だ、だって、あれはあまりにもまさかだったから…」

北斗(野球を通じて、765プロのエンジェルちゃん達とコミュニケーションがとれるとはね…それ目当てで見ているわけじゃないんだが、楽しいものだな)

北斗「…それにしても、あの『ホームランテラス』…ずいぶんと、球場も様変わりしたものだね。去年までとは違う戦い方が求められそうだ」

響「変わっていくのはアイドルだけじゃないってことさー!完璧な自分が応援するチームだもん!使う球場だって常に進化していくぞ!」

タイガース 3-4 スワローズ

765プロのテレビの前

亜美「ええ~!?なんで!?なんで1回に3点も取ったのに逆転負けー!?」

真美「相変わらずツバメ打線凶悪すぎっしょー!ミキミキのおっぱいくらい凄いよー!」

美希「言っとくけど、これでもバレンティン抜きなの。バレンティンが戻ってきたら、もっとすごくなるの。だから今日みたいに、数点先制したくらいで『ミキミキ、降参したっていいんだよー?』なんて挑発はやめた方が身のためなの、亜美」

亜美「じ、じゃあ、これほどの打線でも、例えるならばバスト84の頃のミキミキで、86ミキミキのキョウイはこれから…!」

真美「うあうあー!なんかもうそれ覚醒っぽいよー!ただでさえ凄いのにー!」

美希(でも、初回の繋がりは正直恐ろしかったの…雄平クンがいなかったらどうなってたか分からないの。成瀬…さんも、立て直してくれてよかったけど)

ジャイアンツ 3-5 ドラゴンズ

デパート

冬馬「よっしゃ!ドラゴンズ、今季初勝利だぜ!やっぱり本拠地に帰ると違うな!」

翔太「北斗くんは気の毒だけど、一足先に勝ち星を取れたね。でも、勝った途端こんなとこまで来て、どうしたの?」

冬馬「へへっ、めでたいから、明日は俺の特製カレーを作ろうと思ってな、材料を買いに来たんだ。翔太も明日食いに来いよ、ご馳走してやるぜ」

翔太「えっ!いいの!?僕冬馬くんのカレー大好き!ラッキー!勝つっていいね!なんか、これからもっともっと応援に身が入りそうだよ!」

冬馬「いや、応援は食いモン目当てですんじゃねーよ!」

律子「店内でずいぶんと騒がしいわね、アンタ達は」

冬馬「…!ああ、アンタたしか、ジャイアンツファンの…」

翔太「へえ、そうなんだ…」

律子「明日は負けないわよ」

絵理「えっ?ということは、お二人はドラゴンズのファン…?」

翔太「僕は新入りだけどね~」

絵理「私も、新入りって意味では、同じ…ジャイアンツだけど…」

冬馬「へえ、しかし、何の縁もなさそうな組み合わせの二人だな、どういう経緯だこりゃ」

律子「そんなのなんだっていいでしょ。それより、私も買い物に来たんだから、通してもらおうかしら」

冬馬「…ちっ、ほらよ。負けたってだけでピリピリした女だな」

律子(ギロッ

冬馬・律子(バチバチ)

絵理「律子さん、今日、野球、少し勉強になりました…野球って、9回表が終わって、後攻が勝ってたら、9回裏は、やらないってこと…この調子で、野球、覚える?」

3人(…そこから?)

冬馬「…じ、じゃあな、なんか、その、まあ、頑張れ」

律子「え、ええ…」

翔太「バイバーイ」

ファイターズ 3-5 マリーンズ

QVCマリンフィールド前

真「だー!負けたー!やっぱり、メンドーサの悪送球が痛かったよなぁ…レアード選手の特大ホームランが出た時はイケるって思ったのに…」

千早「プロでも、ベストの動きがあんなに崩れることってあるのね…打者は、投手が崩しにかかってるのは分かるけれど、守備まで…野球って難しいのね」

千早(でも、高槻さんと一緒に電車で行き来できるなんて幸せ…)

やよい「えへへっ、どうでしたか?野球観戦!」

涼「す、すごく、熱気にあふれてて…フェスみたい…こんなに、男の人たちが熱狂する場所だったなんて!クセになりそう!」

夢子(千葉で試合するから今日は見に行けるからって、まさか即断即決で球場まで来るなんて…)

涼「…夢子ちゃん?面白くなかった?」

やよい「あっ、ごめんなさい…私、応援仲間ができてはしゃいじゃって…ちょっと誘い方が強引だったかもー…」

夢子「えっ、いや別に嫌だったわけじゃ…というか、私も、面白くて…また来たいって、思ったくらいだし!」

夢子(涼と一緒になるきっかけも、作り放題になるし…)

やよい「…!えへへ、良かったですー!」

千早「高槻さんに誘われて、嫌な人なんているわけないわ。なんなら私からも誘うわ!札幌ドームでの同カードになっても」

やよい「えっ!?い、いや、さすがに札幌は遠いですし、悪いですから…」

真「にしてもやよい、意外な人を誘ったんだね。まさか876プロからとはね」

やよい「元々知り合いでしたからー!今日勝てたのも、みんなの応援あってこそかなーって!」

涼(真さんはファイターズのファンだったかぁ…機会があればマリーンズの応援に誘おうって思ってたけど、残念…)

あ、この涼はもう男って明かした後で夢子ともまあそういう関係ってことで

ライオンズ 3-2 イーグルス

765プロ、Pのパソコン前

春香「やりました!今年、開幕4連勝はライオンズだけですよ、ライオンズだけ!」

貴音「ふむ…惜しかったですが、やはり岡島選手の牽制死と、ペーニャ選手の本塁たっちあうとが悔やまれますね…戦いにおいて、油断や判断ミスは命取りという好例です」

小鳥(プロデューサーさん、野球のある時間に営業とか外の仕事に行くようにして、パソコンでニコニコ生放送を見られるように配慮していくなんて…アイドルの趣味に精通しているのね…)

春香「それにしても、増田投手と高橋投手の4連投は少し心配です…無理は禁物といいますし…うう、疲れてそう…クッキー差し入れられるくらい、選手が普段から会える人達だったらなぁ…」

貴音「二人の疲れが心配だというのならば、明日は二人の出番など必要のない展開にしてあげますよ、春香」

春香「うっ…そ、それはそれで悲しいことというか…うう、今の連投は、嬉しい悩みってことでいいのかなぁ…」

貴音(…サンチェス選手と聖澤選手、二人で8三振ですか…聖澤選手は、代走や守備がありますから、稼頭央選手・ウィーラー選手にスタメンを譲ってもいいですが…サンチェス選手は、あの悪夢の再来やもしれませんね)

ベイスターズ 7-6 カープ

876プロ

雪歩「あ、あの、愛ちゃん…野球って、いつもこんなに長いスポーツなんですか…?」

愛「い、いえ!普段はもっと短いですよ!?4時間半近くもやるのはまれです!」

あずさ「良い勝負をしていたから、お互い、間をとったりしていたものねー…カープは何度もチャンスを作っていたし」

愛「う~…でも、バルディリス選手の満塁ホームランでもめげない、諦めない選手たちのガッツは、伝わりましたよね!雪歩先輩!」

雪歩「…それは、たしかに…凄かったね、菊池選手の、セカンドゴロの時に1塁に飛び込んだのとか…」

あずさ「本当に良いものを見られたわ。愛ちゃん、876プロで見ましょうって誘ってくれて、ありがとうね♪」

愛「765プロのテレビはもう使っていましたから!やっぱり試合は、速報で見るんじゃつまらないですもんね!」

あずさ「それにしても、雪歩ちゃん、カープを応援することにしたのね。ふふ、今年はこうして一緒に見る機会が、たくさんありそうね」

愛「明日は『こうして』どころか、ついに雪歩先輩の野球場デビューですよ!チケットも確保しました!」

あずさ「あらあら…じゃあ私も、野球場までご一緒しちゃおうかしら♪」

雪歩「ど、ドキドキしますけど…でも、せっかくだから、楽しめたらいいなって、思います…」

野球のニコ生がある時間は、Pがパソコンを空けているとか、○○「へえ、●●ってどこファン始めたんだ~」的なのを各キャラに認知させるために、今回は結局長文になりました

次からはたぶんアッサリしていくと思います

では

イーグルス 試合中止 ライオンズ

春香「…雨天中止になっちゃいましたね。ナイターだったら天候も回復したかな…?うーん、残念です…」

貴音「…だから申したのですよ、春香。増田投手、高橋投手の出ない展開にする、と」

春香(貴音さんは冗談も強がりもポーカーフェイスで言えるから凄いなぁ…)

貴音「むっ…西宮投手とサンチェス選手が2軍落ち…やはり、本調子でないのは明らかというわけですね…」

やよい「藤岡投手が昇格ですー!今年はきっといっぱい活躍しますよー!黒沢投手は、降格しても元気出して、頑張ってください!私、応援してます!」

北斗「松葉選手の昇格にあたっての抹消が、まさかブランコ選手とはね…野球は読めないものだな…だから面白いとも言えるが」

春香「山川選手が降格ですか…でも、うまくいかない時期って、誰にでもありますから…きっと、成長への糧になると思います」

真「吉川投手、昇格したからには二度と降格しない覚悟で頑張って!MVPの時の輝きの、さらに向こう側へ!」

小鳥「ふぅ…いやー甲子園の決勝、熱かったわ!両投手の粘り合い!エラーやフィルダースチョイスなども出たけれど、それを全員守備でカバーする姿!やっぱり若い男の子っていいわ!」

ファイターズ 4-3 マリーンズ

765プロのテレビの前

涼「あ、あの、ありがとうございました、野球観戦のためにわざわざ上がらせていただいて…」

小鳥「ふふっ、いいのよ、そんな気にしないで」

真「あ、危なかったー!4-0からあそこまで追い上げられるとはね…陽選手のフェンス激突キャッチがなかったら負けてたかもね。あと、岡選手のプロ初ホームランは爽快だったなぁー!勝ちに繋がったし!」

やよい「井口選手は大きいのを打ってくれましたし、クルーズ選手にもすごーいプレーがあったんですけど、一歩及びませんでしたー…ううー…」

千早「それにしても、大谷選手、本当に凄いのね…162kmを投げたってテレビで何度も言われている人でしょ?それが、あんなに飛ぶホームランまで放つなんて…」

やよい「負けちゃったけど、最後まで目が離せない、面白い試合でしたー!選手たちみんな頑張ってるから、こんなに良い勝負になるんですよね!」

真「で、3人とも、どうだった?昨日と違って、テレビで観戦した感想は?」

千早「そうね、球場だと見れるはずのない、投手のすぐ後ろから見ているような感覚は、テレビ独特のものね…」

夢子「私は、外野や内野の人達がどんな準備してるのかとかが見れなくて、ちょっとヤキモキしたかも…」

涼「でも、解説者の人の話とか、実況とかが聴けるのはテレビならではだから、どっちが良いかは好みの問題なのかもね」

やよい「球場観戦もテレビ観戦も、両方の魅力が伝わったなら、良かったですー!」

ドラゴンズ 9-0 ジャイアンツ

冬馬宅

冬馬「おっしゃあ!今季初めてのカード勝ち越し!だぜ!吉見(冬馬はキャラ的に選手呼び捨てタイプのファン)が2年ぶりの白星だ!」

翔太「祝勝カレーは美味しいし、連勝はめでたいしで、言うことなしだね~」

冬馬「気分も乗ってるところで、今日はちょっとCMを入れさせてもらうぜ!4/15に、俺たちジュピターの2枚目のCDが出るから、よろしくな!3曲も入ってるぜ!」

翔太「曲はhttp://www.lantis.jp/sidem/で、それぞれ1番だけ聴けるよ!上の動画はBRAND NEW FIELDとDRIVE A LIVE、下の動画がPlanet scapeだよ!」

冬馬「BRAND NEW FIELDはハイテンポでかっこいい曲だぜ!DRIVE A LIVEはノリの良い、イメージソング的な曲だ!」

翔太「Planet scapeはしっとりしてるけどしっかり歌い上げてるよ。Alice or Guiltyの重厚な感じや、恋をはじめようの楽しいラブソングともまた違った曲が揃ってるから、みんな買ってね!あ、DRAMATIC STARSの方も、興味があったら聴いてみてね♪事務所の仲間のだから!」


律子宅

律子「はぁ…阿部選手にエラーが出たり、大竹投手が炎上したりしたとはいえ…それ以前に2安打完封負けじゃねえ…なんだか、こうもナゴヤドームで打てなくなると、落合監督の頃の中日戦を思い出すわ…」

絵理「えっと、律子さん…元気、出して?」

律子「ええ、大丈夫よ、ありがとう」

絵理「いえ…こちらこそ、上げてもらっちゃって、ありがとうございます…。ルール、だいたい覚えられました…」

律子「いいのよ、教えるって決めたんだから。だいたい覚えられたなら、カープ戦で愛ちゃんと一緒に見てもビクつかないで済むわね」

カープ 4-7 ベイスターズ

ハマスタから電車で戻ってきた後の帰り道

愛「昨日といい今日といい、打つけどもっと打たれるー!悔しいー!!」

雪歩「あ、愛ちゃん!夜だから、近所迷惑だから、もう少しトーンを下げて、落ち着いてください~」

あずさ「う~ん…雪歩ちゃん、私、一緒に行くのはともかく、一緒に帰るのは避けた方が良かったかしら…?」(ヒソヒソ

雪歩「い、いえ、そんなことは…むしろ、こんな時こそあずささんの包容力が必要ですぅ~」(ヒソヒソ

あずさ「そう?じゃあ…愛ちゃん、大丈夫。シーズンは長いんだから。勝った日は思いっきり喜んで、負けた日は『1/143だから』って切り替える。そのくらいの気持ちでいた方が、野球を見るのって楽しいわよ?」

愛「うっ…そうかもしれません…じゃあ、明日はカープが勝ちます!」

あずさ「ふふっ、明日もよろしくね♪」

雪歩「それに私、カープは負けちゃいましたけど、色んな勉強ができましたし、楽しかったです。ポールに当たるとホームランとか、そういうのも初めて知りましたけど、それ以上に、テレビ観戦を集中して見ていると耳に入らなくなっちゃうこともある応援歌が、あんなに大きな声で聴こえてきて…みんな楽しそうに歌ってて…私、球場に行ってよかったです」(ニコッ

愛「ゆ、雪歩先輩ぃ…そう言ってもらえたのが今日最大の収穫です!」

雪歩「明日も応援、頑張りましょうね」

愛「はい!」

あずさ(私は、帰ったら勝利の一杯といきましょうっと♪打てるエース、モスコーソ投手と、ロペス選手のHRに乾杯♪な~んて♪)

バファローズ 10-7 ホークス

海沿い

北斗「初勝利の余韻に浸りながら、暗い海の上で輝く星空を眺める…良いものだね。中島選手の今季初HRに、ハマった継投…思い出すと気持ちも高まる…ん?」

響「えっ!?うそっ!」

伊織「な、なんでアンタまでここに…」

北斗「チャオ、エンジェルちゃん達、今日はお疲れ様。星を観たくなってね。今年初めて白星を掴んだ暁には、こうしようと決めていたのさ」

響「自分は…初黒星の時だけでも、こうして海に来ようと決めてるんだ…」

北斗「どうしてだい?」

伊織「私も、海行くぞって言われて来ただけだから、理由は聞きたいわね」

響「この海の遥か先には、沖縄もあるんだ。自分の故郷…そして、今日投げた嘉弥真投手の故郷でもある」

伊織「彼は今日、抑えていたわね。あの流れで出てきて3人で攻撃を終わらせるなんて、この伊織ちゃんにも匹敵する凄い気力だと思ったものだわ。でも、それでなんで海に来ようって思うのよ」

響「…『今年も、何十回かは負けちゃうだろうけど、そのたびに、選手がくじけそうになっても、ホークスの島人達に、ホークスの選手たちに元気をください』って、母なる海に、そして、その先にある沖縄にお願いするんだ。これで良くなる根拠はない、おまじないみたいなものだけど…シーズン1敗目の時だけ、毎年やってる」

北斗「へえ…ロマンチストだね、素敵だと思うよ」

響「う、うがー!なんか恥ずかしいから、こんなとこ、男には見つかりたくなかったぞ!」

伊織「大丈夫よ、今年は、この伊織ちゃんがついてるんだから!伊織ちゃんのトップライドルの放つプラスのオーラが海のパワーと合わされば、優勝間違いなしよ!」

タイガース 2-1 スワローズ

765プロのテレビ前

亜美「やったーい!ウィナーイズタイガース!」

真美「見たかー!タイガースのじつりきー!スンファンの石直球ー!スチールストレ→→ト!」

小鳥(「実力(じつりょく)」、いつも間違えてるわね…親御さんは教えないのかしら…?あと、スチールだと鉄直球ね)

美希「ヒット数では買ってたのに…さすがに、ミレッジ選手の離脱は想定外だったの。シーズン戦ってれば誰かは怪我するけど、バレンティンが復帰する前にミレッジが早々にいなくなっちゃうなんて…」

亜美「やよいっち達がロッテとハムの試合見終わってから、すぐに場所譲ってもらって見て良かったね、真美!」

真美「うん!こんな良い試合見逃したらソンだよー!」

美希「むぅ…石山クン、今日は頑張ったのに点取ってもらえなかっただけだもん…でも、レギュラーは譲り合うものじゃなくて、競うものなの。変わりばんこの出番で変わりばんこにミスして投手がかわいそうな目に合うのは、ミキ見たくないな、しょんぼりなの」

小鳥「美希ちゃん、はい、キャラメルマキアート、買っておいたわよ」

美希「あっ、ありがとうなの!よ~し!亜美、真美、明日は負けないの!」

小鳥(ふふ、なんだかんだ言って、美希ちゃんもまだまだ子どもね、3人とも一喜一憂するさまがかわいいわ)

マンネリ化しないように様々な場面組み込もうとした結果ちょっと無理矢理になった部分もあるかもしれませんが(特に響)、今日のところは以上です

あと、甲子園決勝を小鳥さんが見てたってことの描写のついでに公示に触れただけなので、次からは基本的には公示にはいちいち触れません
(試合後の様子で昇格・降格した選手について語るくらいはあるかもしれませんが)

ライオンズ 6-1 イーグルス および ファイターズ 12-9 マリーンズ

765プロ(貴音・春香はパソコン前、真・千早・やよい・涼はテレビ前)

貴音「喝!!!!」

春香「わひゃあ!?」

涼「ぎゃおおおおおん!?」

やよい「た、貴音さんどうしたんですか!?こっちにまで声が聞こえました!」

真「今、日曜日のご意見番みたいなこと叫んでなかった!?」

千早「ああ…聞いたことあるわね、対義語が『あっぱれ!』の人よね」

貴音「失礼…少々、取り乱してしまいました。ファンからお金を取っている割には、あまりにも不甲斐ない試合を見せられたものですから…」

春香「ま、まあ、ライオンズも、ルブラン投手が3四死球にエラー1回に暴投3回、バスケス投手はペーニャ選手に当てちゃうしで、見ていてハラハラしましたけど…」

やよい「でも野球って、そういうのつきものだから、そのたびにハラハラするよりは、その後に出来る攻撃を楽しみに待つことにしてますー!」

貴音「その攻撃において、チャンスをことごとく活かせないばかりか、えらーを繰り返して相手をみすみす助けてやられるとは…まったく、戦士の名折れです!」

涼「せ、戦士の…」

貴音「特に、ゼラス・ウィーラー選手は、『守備でここまで来た、守備に誇りを持っていて自信がある』と語っていながら、送球は逸らし、ゴロは後ろに逸らしで…あれではソラス・エーラーというもの」

千早「プッ、クククク…」

真(えっ、今の何が面白いの)

春香(千早ちゃん…)「ま、まあ、ルブラン投手も、『YOUは何しに日本へ?』って番組で、『SUSHIを食べに来たのさ』って答えたエピソードがありましたけど、このままじゃ本当にそうなっちゃうかなーって思ってたから、ここぞで踏ん張ってくれてよかったです♪」

千早「はあ、ふう…か、開幕5連勝だったかしら?凄いわね、ファイターズも今日はなんとか勝ったけれど…胃が痛くなる展開だったわ」

春香「うんうん!ライオンズの開幕5連勝は24年ぶりだよっ、千早ちゃん♪」

貴音「歴史的な記録を作らせてしまったのは、本当に無念です。超機動力野球…開幕し、盗塁は7つ決まっており、失敗は未だ無いのですが…守りがお粗末になれば、その恩恵も薄らいでしまうというもの…して、そちらの試合は、ファイターズの勝利とのことですが、内容はどうだったのですか?なにやら盛り上がっていましたが…」

やよい「はい!一度は8点差を追いついたんです!唐川投手の悔しい思いがみんなのバットに乗って、いーっぱい打てて追いついた時は、勝てる!って思ったんですけどー…ファイターズの意地も凄かったです!」

千早「追いつかれてからもう一度突き放せたことももちろんメンタル的に素晴らしいものを感じたし、見習いたいけれど…でも、それまでに取っていた8点も、まったく無駄じゃなかったわね。特に中田選手が本当に凄いこと、野球を見始めて初めて知ったわ。年末年始に石橋さんに土下座したり、女性ソフトボール選手に負けたりしているイメージばかりあったから…認識を改めないといけないわね」

真「な、なにげに酷いイメージ持ってたんだね、千早…それにしても、斎藤投手、球数は少なかったから、内容が多少押され気味でも、5回終わるまでは任せて良かったんじゃないかなって思ったんだけれど…いざ勝ってみると、あの継投は正解だったのかな…?」

春香「あ、斎藤投手って、あの斎藤佑樹投手だよね。私も、甲子園で見た時からファンなんだけど…勝ち投手にはなれなかったんだね」

千早「ええ。それにしても、『だから言ったじゃないか!中継ぎ出せば全部解決できると思っちゃダメだって!』って、地団太踏んでたのが嘘みたいね、真」

真「うっ…だ、だってぇ…あんな点差追いつかれたら、その瞬間まで冷静でなんていられっこないよ…って、あれ?ねえ、今日のマリーンズサイドさ…」

涼「あっ、夢子ちゃんなら、今日は仕事があるから見れないとのことでした」

やよい「残念ですけど…でも、『選手名鑑買って選手を覚えてる途中』って言ってました!あんなに熱を持ってくれるのは、嬉しいかなーって!」

貴音「ふむ…昨今、若者の野球離れという話題も、時折耳にします。ファンを増やすための活動は、惜しまずに行っていきたいものですね」

カープ 2-3x ベイスターズ 

765プロパソコン前

あずさ「井手選手の今季初安打っから繋がってサヨナラ勝ちだなんて、凄いわ~♪今日グラウンドに乱入したあの猫さんは、幸せの招き猫だったのね~♪」

雪歩「あうぅ…また負けちゃいましたぁ…3連敗ですぅ…それにしても、今ではベイスターズの試合はパソコンで見られるんですね」

あずさ「ええ、以前、貴音ちゃんと春香ちゃんが教えてくれたのよ。貴音ちゃんも、機械には疎いから、春香ちゃんから教わったことらしいけど…」

雪歩「春香ちゃんも、パソコンが得意ってわけじゃなかったと思いますけど…人並みに扱えれば、ニコニコ動画くらいは使えますからね」

あずさ「ええ…ところで、その帽子はどうしたの?」

雪歩「えへへ…実は、私が愛ちゃんと一緒にカープを応援するって知った舞さんが、私の分のカープ帽子と応援バットをくれたんです。なんだか、買ったわけじゃないらしいんですけど、新品で…それに、『贔屓の選手が決まったらユニフォームもあげるわよ』とまで言われちゃったんですけど…そこまではまだ決まってないですし、なんだかいただいてばかりで申し訳なくて…」

小鳥(買わずに新品を…あの人なら、顔パスでどんなこともできそうだし、芸能界相手じゃなくても、そのくらい造作もないことよね…でも、雪歩ちゃんにはそのことは黙っておきましょう…)

あずさ「あらあら、良かったわね。よく似合ってるわ~。…あら?そういえば、愛ちゃんは?迷子?」

雪歩「いえ、今日は久々に、家で舞さんと観るそうです。最近は他の人達とばかり試合を観ていたから、舞さんも退屈していたそうなので」

あずさ「あら、そう…愛ちゃんも色々あるのねえ。こっちも、グリエル選手の契約解除とか、色々あるけれど…はぁ、また会いたかったわぁ…今は他の助っ人さん達も活躍しているけれど、寂しいものね…またいつか会えるかしら…」

雪歩「でも、誰かがいなくなってしまう時にこそ、その穴を埋めようって、必死に頑張れたりするんですよね…私達も、美希ちゃんや千早ちゃんが外国に行っている時にも、『生っすか』の司会進行、春香ちゃんの両隣を変わりばんこで務めたりして、みんなで頑張りましたし」

あずさ「そうね…『出会いは別れの始まり』というし、その別れも突然来たりするものだけれど…時には、別れを経て人は強くなる、なんてこともあるんでしょうね…」


その頃、日高家

舞「あー!情けないわ!3連敗だなんて!こうなったら、私の力でカープに補強をもたらして…」

愛「やめてよー!そんなことしたらもういちファンじゃなくなっちゃうよー!」

舞「ええい!とにかく、明日よ、明日!中日を叩くわよ!」

ジャイアンツ 3-5 ドラゴンズ

876プロ

律子「……まさか、3連敗するとは………はぁ、天ヶ瀬冬馬が恋を始めるポーズしながらドヤ顔してる図がなんか脳裏に浮かぶ…悔しいわ…」

絵理「あ、あの…律子さん、ごめんなさい…私が応援始めてから、1回も勝ててない…」

律子「いや、全く責任とかはないから、気にしちゃダメよ。ファンというのは、とかく『自分がこういうことをしたから勝った』『自分がこうしたから負けた』なんてジンクスを気にするけど(例:風呂)、実際には影響なんてないわ。球場のファンの大声のヤジか何かならともかく…」

絵理「…」

律子「個人的には、早く勝利の味を、喜びを体験させてあげたいんだけどね。簡単には行かないわね。あ、あと、他にも野球には楽しみ方があって、『特に贔屓の選手』を…」

絵理「持つ…?」

律子「あ、知っているのね」

絵理「愛ちゃんが、言ってた…『特に好きな選手がいると、とっても思い入れも出来て、熱くなります!!』って…私も、もう少し試合いっぱい見て…ジャイアンツの誰かを、贔屓にする…?」

律子「そうねー…まあ、無理矢理『この選手を贔屓にしよう』って決めてするものじゃないし、初めて球場で観た試合で活躍した選手だったり、同郷の星だったり…そんな、心から好きになった選手であってこそ、よ。『やっぱりこの選手の贔屓やめてこの選手にしよう』なんてことはできないくらいの…ね。だから、そういう選手ができるまでは、急ごうとか早く決めようなんて、焦らなくていいわ」

絵理「はい…じゃあ、何かきっかけができるのを、待つ…?」

律子「それがいいわ。次の阪神戦で、何かきっかけ、掴めることを願ってるわ。そうすれば愛ちゃんの気持ちも、もっと分かるだろうからね」

バファローズ 4-5x ホークス

ヤフオクドームからホテルへ向かう途中の道

冬馬「ホークス、やっぱディフェンディングチャンピオンだけあるな…でもまあ、気を落とすなよ、北斗。シーズンはまだまだ長いぜ!」

翔太「そうそう、それに今日野球観に来たのだって、ジュピターの全国ツアーライブ(アニメシンデレラガールズ参照)で福岡に来たついでなんだしさ。根詰めない根詰めない」

北斗「…ああ、延長に持ち込めたのに、一発で終わってしまったのは少しショックだったけど、明日のライブへは引きずらないよ。ジュピターの一員として、悔いのないライブをしたい気持ちは、二人と一緒だからね。切り替えるさ」

冬馬(すまん、北斗…俺は、ドラゴンズが3タテ勝ちして、めっちゃ嬉しいから、切り替えずにこのテンションで臨むぜ)

翔太(冬馬くん、客席でも試合中に速報見て、小さくガッツポーズしてたもんね…バルデス投手がジエンゴ点入れたり、福田選手がホームラン打ったりした時)


その頃、伊織の家

響「うわー!広いお風呂だなー!泳げるぞー!」(パシャパシャ

伊織「ちょっと、はしゃぐ気持ちは分かるけど、そんな子どもみたいな真似しないでよね!私の家に765プロの仲間を連れてきたのなんて、やよい以来なんだから、少しは感謝しなさい?」

響「うんうんっ、豪邸の広ーいシアター室で観る、映画館みたいな超大画面での試合中継は凄かったし、そこで見たマッチのサヨナラHRは格別だったさー!伊織、にふぇーでーびる!」

伊織「に、にふぇ…?なに?」

響「ありがとうって意味さー!沖縄の方言、分からないのか?世界各国の言葉は話せるのに」

伊織「外国語と方言を同列に語らないでよね!…ま、まあ、お礼を言われるのは、悪い気分じゃないけど…ところで、あの松田選手って、ヨーロッパ代表と試合した時の日本代表の最年長だった選手よね?」

響「おっ、伊織、よく知ってるなー!そうだぞ!でもまだ32歳なんだ!バリバリ元気な選手だぞ!」

伊織「やるって決めたらしっかり調べて勉強するくらいの努力は、この伊織ちゃんは惜しまないわ!それは応援にしたってそうなの!でも、調べるだけじゃなく、実際に観てみるとまた違うわね。『最年長』なんてイメージとは程遠い、若々しい選手よね、ホント」

響「ふふーん、彼が代表の精神的支柱と主力を兼ねてさえいれば、今年のホークスも次のWBCも、どんな相手が待ち受けていたってなんくるないさー!」

タイガース 2-9 スワローズ

神宮球場からの帰路

美希「んーっ、やっぱり野球は、球場で見るのが一番なの!星空の下での快勝、とーってもキラキラしてたって思うな!アハッ☆」

真美「」

亜美「」

P(保護者代わりについてきたけど…真美と亜美が静かになるほどショックを受けるとは…)

美希「やっぱり山田クンは天才だよね!ミキ、ああいう天才を見るのってとっても爽快なの!」

真美「うう…『神宮に来ればゲーム音楽の応援歌も聞けるかもしれない』なんて聞いて、球場デビューしてみたけど…」

亜美「一方的に押されまくって、その逆転検事とかポケモンの応援歌が流れたかどうかも覚えてないよ…」

P(まあ、常々真美が自慢してる助っ人野手二人が抑え込まれて、むしろ相手の助っ人投手に勝ち星を献上してたらなぁ…嫌な球場デビューになっちまったかもな)

P「ま、まあ、元気出せ、な?明日は仕事前にクレープでも買ってやるから」

美希「え!?ミキもいい!?」

P「ああ、買ってやるから今はちょっと大人しく静かに喜んでてくれ」

美希「~♪」

真美「今日良かったバッター、TSUYOSHIだけだったYO…この悲しみはクレープなんかじゃ癒えないよ兄ちゃん…」

亜美「そして、敵地の怖さを思い知ったYO…もう神宮来たくない…」

P「だー!分かった!じゃあ今度、関西に仕事で行く機会があったら、甲子園に連れてってやる!阪神のホームの方も体験させてやるから!」

亜美「え!?ホント!?兄ちゃん、亜美たちを甲子園に連れてってくれんの!?」

真美「約束だよ兄ちゃん!その腕で、真美たちを甲子園に連れてって!」

P「腕っつーか手腕な?俺高校球児じゃないから」

真美「よーっし!ガゼンやる気出てきたよー!甲子園だったら、実力すくすく伸び盛りのエノキダケがあんなメッタ打ちになんかあわないし!」

亜美「慣れ親しんだ環境なら、バッターもあんなもんじゃないよね!むしろ今日は実力の半分も出してないし!本気じゃなかったんだし!」

美希「すごい立ち直りようなの」

P「さて、経費で落ちるか社長と小鳥さんに聞いてみないと…」

すみません、この板って、>>1000までとか、容量制限とかありましたっけ?
もしあったら、そのどちらかが近づいてきたら次スレを立てようと思っていますが…そういうのがあるかどうか、どなたかご存じでしたらお願いします

スワローズ 8-0 ベイスターズ

横浜スタジアム前

あずさ「完敗ね~…初回に畠山選手に満塁ホームランを浴びた時点で苦しかったけれど、1点も取れないなんて、小川選手、凄いわね~…明日は横浜アリーナで美希ちゃんや他の事務所の人達とライブだから、横浜に前日入りして球場にも来たのだけれど…」

美希「久保選手もシシキューでランナー溜めた失点じゃないから、スワローズがひたすら凄かったんだよね!それにしても、ハマスタも神宮と同じで、青を基調とした、夜景の見えるキラキラ球場で好きなの。そこでこうやって勝つのはやっぱり最高の気分だね♪」

あずさ「ふふ、ベイスターズはカープに3連したし、ホーム不敗神話でも今年は作れるかしら?って思ったのだけれど…やっぱり、そううまくはいかないものね…ところで、小川選手って、ライアンってあだ名がついているのよね?私、その由来となったライアン選手のことは、よく知らないのだけど…」

美希「メジャーリーグで807試合324勝292敗3S 防御率2.86 5386回 5714奪三振 最優秀防御率2回 最多奪三振11回 オールスター出場8回の実績を残した大投手なの」

あずさ「…え、美希ちゃん、今の成績…ソラで覚えているの?」

美希「スワローズやスワローズの選手とカンケーあることならなんだってすぐに覚えられるの、このくらい楽勝なの。でね、小川クンはそんな大投手の名前をあだ名にされるくらい凄い選手なんだよ。その才能はもう、新人の時に最多勝を取った頃から明らかで…」

あずさ(美希ちゃん…プロデューサーさんの話をする時くらい目を輝かせて喋っているわ…長くなりそうでも、最後まで聞いていてあげるしかなさそうね~…)

ファイターズ 3-1 バファローズ および カープ 2-3 ドラゴンズ

空港

北斗「今日も負け、か…両軍合わせて6安打というと、非常に締まった試合のように見えるんだけど…実際は荒かったな」

翔太「ま、野球は今日の福岡ライブのように締まった展開になるって保証はないよね」

北斗「初回に2四球1盗塁1安打されたピンチを凌いで、裏にヒット・盗塁・バント・犠牲フライと鮮やかな先制を観た時は、華麗に勝てると思ったんだけどね。7回の自滅がな…ホームランは仕方ないけど、小谷野選手の悪送球は、中島選手にも止めてほしかったんだが」

冬馬「なぁ北斗、バファローズ、今全然調子出てねぇらしいけど…マジで明日京セラ行くのかよ」

北斗「ああ、行くよ。たしかに今日は4人しか走者が出なかったが、せっかく明後日昼のライブの舞台が大阪になっているんだからね。その次は名古屋だから、冬馬もその時は行くだろう?」

冬馬「そ、そりゃあ、行くけどよ…」

翔太(でも、福岡に続いて大阪でも北斗くんが見た試合で、負けて、ナゴヤで冬馬くんが見に行った日にドラゴンズが勝ったら、北斗くんがかわいそうな展開になるからなぁ…)

北斗「行っとくけど、俺には遠慮せずに、ドラゴンズの好調は、喜んでくれていいんだからね。冬馬と翔太にとって嬉しいことは、俺にだって嬉しいんだから。4連勝、おめでとう。」

冬馬「…!そ、そうか、サンキュ。俺も、苦労人の田島が白星で少し報われたのは、嬉しいからな、へへっ…」

翔太(わぁ、やっぱり器おっきいなぁ)


その頃、876プロ

愛「うわーん!社長ー!また負けちゃいましたー!4連敗ですー!」

石川社長「やれやれ…876プロの子が応援している3球団は、私も同じくらい贔屓してあげてるんだけど…2敗1中止だなんて、持ってないわね、アンタたち…」

愛「ううっ、ちょっと泣き腫らしすぎちゃって、雪歩さんに見せられない顔になっちゃいましたぁ…!一岡選手が打たれるなんてぇ…信じられなーい!」

石川社長「ああほら、私は仕事の残りを片づけるなら、泣きわめくなら家でやってちょうだい…まあ、舞さんも荒れてるだろうけど」


その頃、765プロ

真「へへっ、やーりぃ!ハーミッダ選手、ナイスホームラン!やっぱり、『来日第一号』っていうのは、ファンとしては『ようこそ我がチームへ』、って感じだね!ただ、京セラは、ホームランでも跳ね返って来るアレ、どうにかならないのかなぁ…流れる球団歌はかっこいいのに…」

雪歩「いいなぁ、真ちゃん…勝つって、どんな気持ちなんだろう…私、選手たちが残念がってるのしか見てなくて…今日は延長戦まで行けたのに…選手達、喜んだらどんな顔なのか、今日も見れなくて…」

真「あ、そっか…雪歩、カープファンになってから4連敗なんだっけ…辛いよね、それは…」

雪歩「うう、こんな、応援した途端に勝てなくなるような私なんて…穴掘って埋まってますううううう!!」

真「わああああ!!雪歩、スコップしまって!!明日はきっと大丈夫だから!!」

イーグルス 強風中止 マリーンズ

ファミレス

夢子「野球って、強風中止なんてあるのね…雨天中止は知ってたけど。ねえ涼、風速18メートルって、どのくらい?」

涼「え、ええ?ええっと…あの球場には風速表示があったから…たしか、この前の2倍ちょい…?」

夢子「はあ!?この前も、割と強かったのに!?『今日は風が強めの日?』って、偶然だと思ってたのに、あそこって強風が平常運転なわけ!?」

貴音「まあ、本日は中止になるれべるだったので普段と比べても異常でしょうが…あの球場は、海が近いゆえ、他の球場に比べて風が強いことは多いですね」(モグモグ

やよい「だから、時々フライを落としている人もいますねー…でも、風を使って、変化球をより自由に操る投手は、すっごくかっこいいんですよ!風を使った変化球なんて、マリンでしか見られないんです!昔いた渡辺俊介投手なんて本当に素敵で、私、子どもの頃からフォーム真似してゴムボール投げて遊んだりしました!」

貴音「ふむ…『さぶまりん』の異名で親しまれた選手ですね。日本代表にもなっていた有名人…ただ、ビジターでやってくる選手でも、風を操ることはできましたよ…特に岩隈投手などは、新聞に『風の魔術師』などとアオリが書かれたこともあり、あの球場はむしろ得意としていました」(ゴクゴク

やよい「今はメジャーで『催眠術師』って呼ばれてますし、なんだかアダ名が似ていますねー!」

貴音「そうですね。それにしても、駅に着く前に中止が分かって幸いでしたね。おかげで、こうして試合時間は食事にあてることができました」

涼・夢子(いや、ゆっくり食べたのに、もう貴音さん以外はとっくに食べ終わってる状態なんだけど…積み重なったお皿凄いし…)

ホークス 7-3 ライオンズ

西武ドームからの帰りの電車

伊織「にひひっ、やったわ!春香、シーズンの優勝も、765プロのセンターも、このままいただくわよ!」

春香「うう…ついに負けちゃった…負けると、帰りの電車が長く感じちゃうんだよね…西武ドームはただでさえアクセス面で良くないから…普段から遠距離通勤してる私でさえ長く感じるこの精神的ダメージ…」

響「その分、勝った時は長時間勝利の余韻に浸ってられるし、へっちゃらだぞ!」

春香「そうそう、そうなんだけどねー…誰かと一緒に見に来た時に勝つと、喜んでワイワイ喋っていたらいつの間にか乗り換え駅についてた、あっという間だったーなんてこともあるしね」

響「誰かと一緒に来てたら、負けても、なんで負けたーとか、愚痴とか喋ってたら着いちゃいそうだけど…」

伊織「そんな気力もなくなって、みんな静かになっちゃうものなんじゃないの?私は今日の生観戦デビューでさっそく勝てたから分からないけど♪」

響「うーん、その辺はその人の性格によるのかなぁ…」

春香「うう…牧田投手はあんなに粘ってたのに…金子選手の悪送球と、メヒア選手が外野からの送球をカットしてから、なぜかホームに投げない謎のプレイが…あれはなんだったんだろう…」

伊織「そういえば、あの、捕手がジャンプしても届かなかったバックホームの悪送球…私、『あーあ、バックネットまでボール行ったわね』って思ったのに、投手があそこにいたわね。滅多に起こらないようなミスに備えていたってことよね、やっぱりああいうのはプロらしいわよね。ああいう動きをするものなんだって、初めて知ったわ」

響「あと、ランナーがいない時なんかは、内野ゴロの時、キャッチャーは一塁の後ろまで走って行ったりもするぞ。1塁への悪送球があっても、カバーが間に合えば、バッターを2塁に行かせなくできるし」

春香「ああいう、何気ない、一つのプレーを大事にする姿って、アイドルが、指先までひとつひとつの細かい動きまでしっかり突き詰めてレッスンするのと似てて、『頑張ってる』っていうのが伝わってくるよね!」

伊織「ま、カバーがいるからってミスしてるようじゃいけないけどね」

春香「」

タイガース 4-2 ジャイアンツ

765プロ

律子「……………」(カタタタタタタタタタタタ

小鳥(凄いわ…野球が終わってから、とんでもないスピードで仕事に没頭してる…何かを忘れようとしているかのように一心不乱に…)

真美「イエーイ!ゴメスが出てー!?」(ぴょんぴょん

亜美「ドメスが返す!総理的な先制ができたっしょ→!TSUYOSHIも4安打だし、アメリカ帰り組最高ー!」(ぴょんぴょん

律子「だー!うるっさい!それを言うなら理想的でしょ!あとソファーで飛び跳ねるんじゃないの!ソファー駄目になるでしょうが!だいたい誰よドメスって!」

真美「うわー!鬼軍曹が怒ったー!負けたから不機嫌だー!」

亜美「ドメスって言ったらドメっしょー!だからドメスに決まってるじゃーん!!」

律子「ドメの時点でアダ名なのにそれ以上重ねる意味ないでしょーが!あと別に負けたから怒ってるわけじゃないわよ!たしかに亀井選手のファンブルとか、今年も春先おかしいマシソン投手とか悩みの種はあるけど…」

小鳥「ま、まあまあ律子さん、落ち着いて…それより、今日はお一人なのですか?」

律子「ああ…最近あの子につきっきりになってたから仕事が少したまってたのと…あと、前言ってた二人をジャイアンツファンに誘ってくるって言ってたから、そのために今日は別行動なんですよ」

小鳥「なるほど…」


その頃、カラオケルーム

サイネリア「センパイ!今日は敗北なんか忘れて!ジャイアンツファン仲間増加記念に歌い明かしマスヨー!」

尾崎「…なんでこいつまでいるのよ、誘うのは私だけでも良かったじゃない、絵理」

絵理「いや、その…仲間は、多い方が…心強い…?」

サイネリア「ま、私一人でも十分センパイを支えられますけどねー」

尾崎「はんっ、876プロにいるわけでもないのに支えられるとは、ずいぶんとテキトーなこと言うじゃない、鈴木さん」

サイネリア「だから、『鈴木さん』ナシ!」

サイネリア・尾崎「フンッ!」

絵理「…だ、だいじょうぶ…かな…?」

千早を会話に入れ忘れてしまいました、失礼しました、以後気を付けます

ホークス 2-0 ライオンズ

春香の家

響「よーし!敵地でも2戦でさっそくカード勝ち越しを決めたぞー!スタンリッジはホークスに戻ってきてからもらしさを失ってないね!」 

春香「あーあ、今シーズン初の完封負けかぁ…3エラーは見てて辛かったけど、ギリギリ打ち勝てそうな試合で出るよりは、ある意味完封負けの日に出て良かったかも…それにしても、ホークスは本当に助っ人が強いよねぇ。セリーグのタイガースくらい…」

響「ふふーん、スタンリッジはタイガースでも活躍してたし、戻ってきてもやってくれるのは分かってたぞ!自分、完璧だし!」

春香「工藤監督も、監督1年目でいきなり去年の秋山監督の『優勝・日本一』を比較対象に見られながらシーズン戦うんだから大変だろうけど、こういう投手がいると心強いよね」

響「うんうん!でも、秋山監督も相当な戦力を残していったし、工藤監督も落ち着いて采配できてるんじゃないかな?今のところスムーズに監督を受け継いでると思うし、自分もホッとしてるんだ!まあ新監督って言ったら西武も同じだと思うけどね」

春香「うーん、田邊監督は、去年代行でシーズンの大半を実質監督として過ごしていたから、一応、2年目ってわけじゃないけど、1.75年目くらいの感覚なんじゃないかな。私も、見てて新監督って気がしないんだ。潮崎さんが監督になってたらどうなってたかも興味あるけど…」

響「あー、潮崎さんになるって噂もあったよね…それにしても、春香の家って事務所から本当に遠いんだな。昨日もそんなこと言ってたし、来たことなかったから連れてきてもらったけど…」

春香「まあ、『団結』でも、わざわざ自己紹介に『遠距離通勤』って入れるくらいだし、伊達じゃないよ。伊織も、竜宮の仕事がなかったら連れてきたかったなー…あれ?響ちゃんは、家のみんなのご飯は大丈夫なの?」

響「そりゃあ、昨日あの後誘われた時点で、夜自分がいなくても大丈夫な分を作ってあげてきたぞ!だから心配はいらないさー!」

イーグルス 1-3 マリーンズ

QVCマリンフィールド前

貴音「」(ガツガツガツガツガツ

涼(すごい…球場前にたくさん並んだ屋台の食べ物、これ食べたら制覇だ…)

夢子(というか、765プロには某大富豪がいるから他の人の財力は目立たないけれど、この人もお金ありすぎじゃない?『謎多き銀色の女王』なんて言われてるけど、本当に何者なのよ…)

やよい「ええー!?終わっちゃったんですかー!?」

通りすがりのマリーンズファン「はい…残念ですけど…」

夢子「?」

涼「どうしたんですか?」

やよい「あの、この球場、バッティングセンターがあったんですけど…なくなっちゃったらしいんです…解体されたって…ううっ、アンダースローの渡辺俊介選手モデルもあったんですけど…記念写真とかも撮れて楽しい場所だったのに…」

貴音「そうですか、それは真、残念ですね…私も、これを食べ終わり次第、そこで徹底的に打球を飛ばして憂さを晴らそうかと思っていたのですが」(モグモグモグモグ

やよい「うー…寂しいですけど、でも、今日はせっかく勝てたんだし、悲しい顔するのはやめます!涌井投手、マリン6連敗で止まりましたし!これで、ホームを好きになってくれたらいいなーって思います!ホームって、『おうち』って意味ですし!おうちを嫌いになっちゃったら、辛いですもんね!」

他全員(かわいい)

ファイターズ 4-2 バファローズ

大阪のライブ会場、舞台袖

冬馬「お、おい北斗、本当に大丈夫なのかよ…!リハでもやってねーし、過去にもこんなことやってねーのに…!」

北斗「止めないでくれ…一応、家ではやったことがある。今はただ、思いを腕に、そして指先に込めて、思い切り弾きたいんだ」

翔太(ここのスタッフさん有能過ぎるよ…なんで、北斗くんが「自分の番、ピアノで弾き語りをしたい」って言ってからものの十数分でピアノ用意してくるのさ…)

北斗「たしかに、かつてプロピアニストになる夢を断たれた、俺のこの腕では、日本中に響き渡らせるような演奏など不可能だろう…でもせめて…せめてこの、大阪には響き渡らせたいんだ。何かが…何かが変わると信じて」

翔太「北斗くん…『結晶~Crystal Dust~』は難しい曲なのに…演奏しながら、歌まで出来るの…?」

北斗「…やってみせるさ。精一杯、俺の全力でね」

冬馬(北斗…京セラでバファローズの逆転負けを見届けた時、何か熱いものを瞳に秘めてると思ったけどよ…北斗らしくもねえ…こんな無茶するなんて…!でも…リーダーとして、止めるべきかもしれねえ場面でも…俺は、男として、今こいつの思いを止められねえ…!)

冬馬「…分かった、行ってこい…きっと、バファローズの選手達にも、あの男前監督にも、届くぜ」

北斗「ああ…これ以上、せっかくの監督の男前が歪むのは見たくないし…オリ姫達の悲しむ顔を球場で見るのも、これっきりにしたいからね…ファンと一緒に、俺の全てを送り届けるよ」

翔太「…きっと、明日からのバファローズは、生まれ変わるよ。榊原選手も、糸井選手も、安達選手も、一緒にね」

北斗「…ありがとう、二人とも…」(ツカ、ツカ、ツカ…


北斗「抱きしめたい~♪貴女を~♪心も身体も~♪」


冬馬(その時の北斗の出来は…まさに、サイコーだった)


その頃、765プロ

千早「凄い…大谷投手、初回はコントロールが定まっていなかったのに…最初悪い時も、すぐに立て直してくる…これが、スターにして、一流ということなのね…真がフォームを真似したがるのも分かる気がするわ」

真「まあ、初回の失点だけで負けることも、野球では珍しくないから、試合前の投球練習での悪さを、初回には修正済みってくらいになってくれると、もう言うことなしなんだけどね。まあ、打者と対峙して初めて出る課題っていうのもあるんだろうから、簡単なことじゃないんだけど」

千早「そういう意味では、エースの粘りを無駄にしなかった打線も良かったということね。7回に出てきた榊原投手を捉えたし」

真「榊原投手…昔はファイターズにいて、新人王まで取ったんだけどなぁ…今は敵とはいえ、打ってるのに、なんだか打った相手を考えるともの悲しさを感じたよ…もちろん、打たないよりは打つに越したことはないんだけどね」

千早「元チームメイトとの対決は複雑なのね…」

真「まあ、今日は選手の調子もピンキリ分かれてたというか、完全に1・4・5・6番が周りの調子吸い取ってるんじゃないかってくらい凄かったから、その巡りに当たっちゃった榊原投手の運が悪かったのかもしれないけどね…でも、あの4人は本当に、切り込み隊長の働きも4番の働きも助っ人の働きも出来てて、それぞれがファイターズファンにとっての王子様みたいだったよ♪」

千早「ふふ、真は相変わらず、考えがメルヘンチックね…ところで、大谷投手の真似して投げたら、何km出たの?もう図ったんでしょ?」

真「それがさー、たしかに前よりは15km近くも速くなったんだけど、どんなにやっても142kmくらいまでしか出なくて…大谷投手との20km差、いったいこの差はどうやったら埋まるのかなぁ…」

千早「…多分真は、女性アイドルの限界値まで来ていると思うわよ。それ以上を求めたら、アイドルの体格じゃなくなるわ…」

カープ 0-3 ドラゴンズ

遊園地

まなみ「ここが、前に愛ちゃんが、765プロの先輩と来た遊園地?」

愛「はいっ!あの日、雪歩先輩と遊んだ時の楽しさが忘れられなくて…一度、まなみさんをここに連れて来たかったんです!」

まなみ「ふふ、ありがとう、愛ちゃん…今日は私もスケジュールに空きがあるから、羽を伸ばそっか」

愛「はいっ♪」

まなみ(愛ちゃん…最近はいつも、私と会う時は仕事のことと私のこと以外では真っ先にカープのこと話してたのに…そっか、今はよほど、カープの話をしたくないんだね…)

愛「ほらほら、まずはあれ乗りましょう、まなみさん!」

まなみ(そうだよね…愛ちゃんが尊敬している黒田投手まで負けて、5連敗だもんね…うん、私、愛ちゃんが、明日の試合まで、今日の敗戦を忘れられるように、精一杯愛ちゃんに接するからね!)


765プロ

雪歩「…」(カキカキ

小鳥・社長(…とうとう、お茶を淹れることも穴を掘ることも忘れて、テーブルでひたすら詩集を書くことに没頭する段階に…)

P「ふう、ただいまーっと…ん?雪歩、何書いてんだ?なになに?『男気と友情とねじれと白球』…?」

雪歩「…!み、み、み、見ないでくださいーーーーー!!!!」

P「…す、すまん…本当に…悪かった…」(ビクビク

P(こんな剣幕の雪歩、見たことねえ…)

小鳥(プロデューサーさん、女の子の秘密を覗いたら、そりゃあそうなりますよ…)

社長(…と、秘密=同人誌制作or同人誌堪能の女性が、自己投影して思っていそうだねえ…まあ、仕事はしっかりしてくれているから細かいことは別にいいのだが)

スワローズ 6-2 ベイスターズ

横浜アリーナライブ終了後の駅のプラットホーム

あずさ「…あらあら…今日はライブをしていたから試合が見られなかったけれど…速報によると、田中浩康選手が危険球を受けて、山口投手が退場になっていたのね…田中選手…心配だわ…」

美希「…一応、横浜市内の病院の診断では『異常なし』って出たけど…なんなのかな…すごく、今後調子悪くなっちゃいそうというか…本当に異常なしなのかな?って、不安なの…嫌な胸騒ぎがするの…思い出したくない何かを思い出すような…頭が痛くなるような…」

あずさ「当然のことながら、ベイスターズもかなり中継ぎ投手をつぎ込んでしまった上に逆転負けしてしまって、ダメージはあるけれど…でも、そんなことを悔やんでいては、田中選手に申し訳ないわね、今日は…」

美希「…こちらとしても、勝ったのは不幸中の幸いなの。これで負けまでしてたら、本当に救われないの。とりあえず、来週や来月には、笑い話…にはならなくても、みんな忘れてるような出来事になってたらいいな」

あずさ「山口投手の危険球退場は、會澤選手に当ててしまった広島戦、和田選手に当ててしまった中日戦に続いて3度目だったかしら…?上本選手の時も危なかったけれど…先発投手になってからは投球の安定感は増したけれど、時折出るあのボールはどうしたらなくなってくれるのかしら…」

美希「スワローズの投手も絶対に選手のアタマに当てないとは言い切れないし、そんなに責めたくはないけど…やっぱりなくなるに越したことはないの」

あずさ「ええ…最悪の場合、頭部への死球は命を落とすものね…會澤選手の時の、試合が止まって、グラウンド内に、センターから救急車が入って来た時のことは忘れられないわ…もう、これっきりになるといいのだけれど…あ、電車が来たわ、美希ちゃん、帰りましょう」(テケテケ

美希「あ、あずさ!そっちの電車は下り列車なの!待って、止まって~!」

タイガース 5-9 ジャイアンツ

765プロ

律子「や、やっと、勝ったわ…マシソン投手も山口投手も、やっと抑えてくれた…ポレダ投手の初勝利も、中井選手の今シーズン初ヒットも、めでたいわ…はぁ、連敗疲れた…」(ヘナヘナガッツポーズ

絵理「…こ、これが、勝利…?」(じーん

律子「そうよ、これが…勝利よ…さすがにこれだけ連敗が続いていると、喜びもひとしおね…」(じーん

真美「ちぇー、負けちゃったかー、5点も取ったのに足りないなんて、ガンちゃん砕かれすぎっしょ!岩砕き!なーんて、ポケモンの技じゃないんだからされないでよー!」

小鳥「ガンちゃんっていうと、なんだかどこぞの解説者みたいだから、あだ名変えてあげた方がいいわよ」

亜美「それにしても、下位打線がちょっち辛いことになってんね…最後の方に投げるピッチャーは、全然水差さないでいるのに反撃がもう少し迫力足りないし」

律子「人工芝球場での試合が続いていることもあっての積極的な休養ってのを福留選手が取ってくれたのがよかったわ…彼がいたら分からなかったし」

絵理「あの、律子さん…やっと勝てたし…次は球場、行ける…?」

律子「…そうね、次の試合は、東京ドーム行きましょうか。そろそろ、876プロの他の二人はもう済ませたっていう球場体験、するべきだと思うし」

絵理「やった…もしかしたら、生で見て、贔屓の選手、作れるかも…」(そわそわ

真美(…なんか、昔より積極的になったっぽくない?)

亜美(やっぱり、アイドルを通じて自分を押し出せるようになったのかな?)

スワローズ 1-2 ベイスターズ

あずさ宅

美希「ふわ~…あずさの家って、春香や千早さん(シャイニーフェスタ参照)の言ってた通り女性らしくってキレイで、快適なテレビ観戦ができたの…でも、負けちゃうと、とたんにこのあったかい部屋で寝たくなってくるの…」

あずさ「ふふっ…でも、帰りが遅くなっちゃうと、お姉さんやご両親も心配しちゃうわよ?」

美希「う~…それというのも、あの2ラン前の四球が悪いの…よく、『あの1球でしたね』って試合後に悔やんでる投手は多いけど、けっこう、その前に悔やむべき『あの4球』があったでしょってことも多いの」

あずさ「まあ、判定や、打者との駆け引きもあるから、簡単には言えないわよね…それにしても、バルディリス選手は今年は打率も高くて頼もしいわ~。グリエル選手が来なくなってしまったから、自分がやらなくちゃっていう使命感でも芽生えたのかしら」

美希「ミキが選手だったら、競争がなくなったら『これで外国人枠は安泰だし、そこそこにやれてれば安心』って思っちゃうの。本当に使命感が芽生えたんなら、たいしたもんなの」

あずさ「たしかに、私が好意的に捉えてるだけかもしれないわね~。ふふ、今日は下馬評では不利なマッチアップだったのに勝てたから、少し舞い上がっちゃって。5番までノーヒットで勝てるっていうのも、なんだか珍しいものを見れた気がするし」

美希「今日登板した両チームの投手陣の防御率を見比べたら、たしかにこっちが有利なはずだったのにね…打線が湿っちゃったの…ユウイチくんは、毎年WBCやった方が高いコンディション維持できるんじゃないかな」

あずさ「毎年開催なんてことになったら、野球ファンは盛り上がるのか盛り下がるのか、分からないわね」

ホークス 0-4 ライオンズ

響宅

響「うが~!負けたぞ~…ホームランどころか、2回塁に出た選手すらいなかったし、なんだか郭投手を全然攻略できなかったよー…」

春香「郭投手は開幕前からの今年のポジティブ要素だったからね~。順位予想だと西武は下位が多かったけど、昨年の戦力とFA補強・放出・NPB経験者助っ人の移籍くらいだけが基準の順位予想が多くて、郭投手みたいな新助っ人は『未知数』として参考外にする人が多かったからね!郭投手が、みんなの順位予想を大ハズレにしちゃうよ!」

伊織「ふーん…開幕前の順位予想って、そんなもんなのね…にしても…はぁ…せっかく響が誘ってくれたから来てみたら、ワニとか凄い動物たちがいて、あまり落ち着いて見られなかったけど…俊足選手が選ばれるはずの1番打者が併殺打をすると、けっこう凹むものね。ホームランバッターなら諦めもつくけど」

響「大丈夫大丈夫、みんな頭良いし、大人しいから。でもたしかに、あそこで1点でも返せてればな~。向こうは1~3番が全員打点を挙げてるだけに、こっちの1~3番の不発ぶりが目立ったよね…」

伊織「というより、あの初回の2者連続ホームランよね…あれはホームで戦ってる向こうとすれば『今日こそ勝つぞ』って勇気になっちゃうわよね、そのおかげか、守りでもミスをしてくれなかったし」

響「中田投手は『暴れ馬』の異名を持ってるけど、ストライク入らないとかだけじゃなく、打ちごろに行っちゃう暴れ方もあるんだな~…本当の馬だったら、自分なら上手く手綱を握る自信あるけど、鶴岡選手は大変だよね」

春香「えっと…たしか、ウルフ投手と一緒に鶴岡選手も来て…帆足投手やサファテ投手と一緒に細川選手も来たんだよね…?じゃあ、谷繁選手を連れてきたら、上手くリードできるんじゃない?」

響「監督を引き抜くなんて出来るかー!」

春香「ええっ!?い、いやぁ…いつも圧倒的なオフシーズンを送るソフトバンクならもしかしたら可能じゃないかな~?って…(;のヮの)」

タイガース 0-3 ジャイアンツ

東京ドームシティ内のレストラン

絵理「トゥルタラ・タッタッタ・リッタ♪トゥルタラ・タッタッタラ♪トゥルタラ・タッタッタ・リッタ♪トゥルタラ・タ♪」

律子「ふふ、思わず『プリコグ』を歌い出すくらい上機嫌?」

絵理「あっ…ごめんなさい、レストランで…恥ずかしい…」

律子「いいのよ。私も機嫌が良いわ。ようやく、今シーズン初の連勝だしね。それにしても、高木隼人投手はこれで2勝目、それも早くも初完封を決めて…よくドラフト3位で取れたものだわ」

絵理「えっと…高木投手だと、中継ぎの高木投手もいて…隼人選手だと、ショートのキャプテンもいて…」

律子「そうそう、だいぶ選手も覚えてきたわね。で、どう?贔屓になるような、かっこいい選手、出会えたかしら?」

絵理「えっと…か、亀井選手…?名前も、亀って、可愛いし…今日、かっこよかった…初めての野球場で、良い思い出をくれた選手になったから…」

律子「そっか、まあ、初めて生で見るホームランは、ファンを虜にするものよね。でも、私が贔屓してる中井選手とはポジションもダブらないし、安心したわ。お互い、贔屓選手がスタメンに名前が乗る時が来るといいわね」


その頃、765プロ

亜美「ねえ、真美ー…野球って、『カード頭』を取ったら、すっごく有利になるって言ってなかった…?」

真美「だ、だって!3試合しかなかったら、1試合目勝ったら、残り2試合は五分五分でも勝ち越しになるんだから、有利じゃーん!ジャンケンで考えたってそうっしょー!?」

亜美「野球はジャンケンじゃないんだよ、真美!いくら投手でも、あんだけバントミスって攻撃に響いてたら有利だってひっくり返るYO!」

真美「こ、今年からのファンのくせにー!!バッティングセンターでバントしたことあんのかー!難しいんだぞー!」

ぎゃーぎゃー

小鳥「ちょっと、二人とも落ち着いて。というか真美ちゃん!バッティングセンターってバント禁止のはずでしょ!怪我したらどうするの!今後禁止よ!」

真美「しまった!秘密特訓がピヨちゃんによってエーローしたー!」

小鳥「漏えいでしょ!私がエッチな大人みたいに言わないで!」

小鳥(ああもう…律子さんが、「最近神宮に行ったのが初生観戦の二人なんで、巨人戦の阪神ファンの輪に入れるのは、まだ二人には刺激が強すぎるから」って、お留守番させることにしたけど…律子さん、後で律子さんの奢りで飲みに行かせてもらいますよ。けっこう大変なんですから、二人の喧嘩止めるの…)

イーグルス 6-4 マリーンズ

海浜幕張駅プラットホーム

貴音「ふう…4連敗と2つの中止を挟んで、ようやく勝ちましたか。これで『中止の回数の方が勝ち星より多い』などと揶揄される時間は終わりましたね。まさか、あの藤田選手がエラーを2つ重ねたのち、ホームランで名誉挽回、さらに戸村投手の勝ち星が連敗が止まるとは、驚きの連続でしたが…」

夢子「そんな揶揄する人が…ん?でもそれって、まだ少なくとも火曜日までは、『中止の回数と勝ち星が同じ』って…」

貴音(キッ

夢子(ビクッ

涼「ゆ、夢子ちゃん!そんな、人を挑発するようなこと言わないでよ!」

夢子「い、いや、悪気があったわけじゃなくて、ただ、ふと思っただけで…」

涼(ううっ、やよいさんがいないと、なんか危うくなるなぁ…今日はご両親が久しぶりに夜一緒に過ごせるからって、こっちには来なかったけど…やよいさんのありがたみが分かるよ…)

貴音「…まあ、いいでしょう。それも事実ですし、何より、『勝って兜の緒を締めよ』と申します。今日の試合、勝利こそしましたが、バント失敗に4つの併殺…一時は、日本記録である1試合6併殺の更新まで危ぶまれました。勝てただけまだ良いですが、連敗のプレッシャーから解き放たれても、次の試合からもこのような戦いぶりならば、何かしら対策が必要でしょう」

涼「勝っても、油断も慢心もないんですね、貴音さん…勝利への執着、僕も見習わなくちゃ…」

貴音「ええ、連戦連敗していても、勝つまで球場へ行こうと思い、今日も足を運ぶ程度には、今の勝利にも、次の勝利にも、その先の勝利にも拘っているつもりです。しかし…かつて女性アイドルになりきってまで、自分を変えようとした涼こそ、心の芯の太さはたいしたものだと思いますが」

涼「あ、ありがとうございます…でもあれは、本当に恥ずかしかったというか、もう二度とやりたくないというか…」

夢子(なんていうのかな…この人には、言い知れぬ恐怖感が…)

ファイターズ 7-2 バファローズ

千早宅

千早「くっ」

真「ど、どうしたの?」

千早「な、なんでも…ないわ…!」(ギリッ

真「なんでもないようには見えないけど…にしても、テレビで野球を見れるようにしただけでも千早の部屋が大きく変わった感があるけど、もう少し生活感を出したいね」

千早「やっぱり、まだ少し殺風景かしら…それじゃあ、今度生観戦に行ったら、グッズでも少し買ってみるわ。気になる選手もいるし…」

真「え!?気になる選手!?誰!?誰!?」

千早「そ、その時に教えるわよ…それにしても、今日のファイターズの継投、細かかったわね…栗山監督も投手コーチも、物凄く頭を使って動き続けたのでしょうね…」

真「この前も思ったけど、こんなに継投したがるのは厚澤コーチなのかな、黒木コーチなのかな…それとも監督自身…?なんにしても、僕には頭が痛くなりそうで、あそこまで細々とした継投はできないや。実際勝ってるあたり、頭良い継投してるんだろうし…」

千早「憶測で語ってしまうけれど…真なら、『エースは完投するもの!』とか言いそうよね。先発を引っ張りたがりそうというか…」

真「それじゃ昭和じゃないか!…って、言いたいところだけれど…当たってるかも…自分が投手だったら、やっぱり完投型の先発になりたいし…」

千早「私が投手だったら…危ない目に遭いそうな人を、緊急時に助けに行けるような…そんな、強い中継ぎ投手になりたいわ…」

真「千早…」

真(重いよ…)

カープ 4-5x ドラゴンズ

ナゴヤドーム

冬馬「おおおおっし!満塁だ!引き分けにしねーで、白黒つけちまえ!」

翔太「満塁ではしゃいでる気持ちは分かるけど、黒がなくなってから言ってるんだよねーそれ。お、代打小笠原選手!」

冬馬「よくここまでとっといたもんだぜ!やっぱ、監督って初年度と2年目じゃ落ち着き具合が違うっつーかよ、選手兼任でもそれが同じなんだな!谷繁監督、格段に昨年より采配がうまいぜ!」

北斗「ふふ、見に来た試合がこんな面白い内容で、ラストにこれほどの最高潮が待っているとはね…やっぱり冬馬は、エンターテインメントの神様に愛されているのかもね」

翔太「北斗くん…」

北斗「分かっているさ、今日もバファローズが負けたことは…でも、冬馬も翔太も、福岡でも大阪でも、俺と試合を見に来るときは、バファローズを応援してくれた…だったら俺も、ドラゴンズを見に来ているときくらい…冬馬と一緒にドラゴンズを応援したくてね」

カキーン!

冬馬「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

北斗「ふっ…」


その頃、日高家

舞「ふふふふふ…この計画書と、私の人脈、そして力があれば、もうすぐカープは私のモノ…松田元など目ではな…」

バタン!

愛「ま、待って!待って、ママー!!やっぱり動こうとしてた!まなみさんも止めてー!!」

舞「ええい!離しなさい、愛!これはチームを思う上なの!」

まなみ「愛ちゃんのアイドル活動にも支障が出ます!カープ以外のことにも少し目を向けてください!」

舞「それをも乗り越えてこそじゃないの、愛!?」

愛「じゃないよ!!!」

同時刻、日高家の前

雪歩「…連戦連敗中の気の持ちようを愛ちゃんに聞きに来たけど…取り込み中…というより、今入ったら危ない気がします…帰ろう…」

えっちな大人が何か言ってますね…

中日ファンじゃないけど中日の選手は大好き
特に亀澤と田島岡田準規
ちなDe

だから和田さん負傷させたのが山口だというデマを広げないでくださいオナシャス!

>>131
すみません、山口が和田選手に当てて危険球退場したことがあると書いただけのつもりでしたが、あの書き方だとそういう印象を与える文になっていたかもしれません

ジャイアンツ 2-1 カープ

道端

雪歩「あ…こ、こんばんは」

まなみ「あら、こんばんは。雪歩ちゃん。愛ちゃんのカープファン仲間になってくれたって聞いたよ。愛と一緒になってくれて、ありがとう」

雪歩「い、いえ、そんな、私が応援始めてからというもの、これでもう7連敗で…今日も延長戦で負けちゃうし、愛ちゃんも舞さんも、今は精神的に大変ですよね…」

まなみ「い、いやそんな、雪歩ちゃんのせいじゃないから気にしないでほしいというか…愛ちゃんは、だんだんレッスンで出る声が小さくなってきちゃったけど、ちゃんと休まず仕事にも来てるから…」

雪歩「ええっ!?愛ちゃんの声が、小さく!?い、一大事ですぅ!」

まなみ(愛ちゃんのイメージって…)

雪歩「うぅ…でも、一岡投手が一番、今穴に埋まりたいくらい辛い気持ちでいっぱいですよね…登板した試合、3連続で負け投手だなんて…むごすぎます…」

まなみ「ま、まぁ今日は、相手も古巣の巨人だったし、ある意味、『なんとしても打たなきゃ』みたいな気合も向こうにあったかもしれないし、エラーもあったし…ちょっと、巡り合わせや運も悪かったというか…なんにしても、年間通せばきっと良い成績になってくれるはずだし、選手を信じれば、きっと大丈夫!私も、愛ちゃんを信じてるから!それと同じ!」

雪歩「まなみさんが、愛ちゃんを信じるのと、同じ…それって、プロデューサーが、仕事で私を信じてくれるのとも、同じ…はい!私、明日からの仕事も、気合い入れて頑張りますー!そして、仕事を頑張った分だけ、カープを頑張って応援しますー!」

まなみ(うん、元気になってくれたなら、よかった…けど…そろそろ本当に勝ってくれないと…ノムケン監督復帰待望論とか、騒ぎになっちゃうかも…躍進した時期にファンが大幅に増えただけに、連敗に耐性のあるファンも減ってそうだし…)


765プロ

律子「ふぅ…うーん、勝てたのは良かったけど…週の頭からリリーフ投手を4人も出しちゃって、心配だわ…今週のリリーフの運用、大丈夫かしら…」

絵理「リリーフ投手って、少しの回しか投げない分、週に何度も出てる…けど…彼らの登板数って、シーズンでは、どのくらい…?」

律子「うーん…143試合なら、そうねー…チームで一番投げるリリーフ投手が、60試合ってところかしら…理想を言えば、全員50試合も投げないのが良いんだけど、そう都合よくも行かないのよね…でも、70試合とか投げたら無理が祟って故障しちゃう可能性もあるし、ファンにも酷使だって叩かれるしで、監督やコーチもなかなか大変なのよ」

絵理「ファンの目を気にしなきゃいけないのは、アイドルだけじゃなく、スポーツも同じ…原監督、大変そう…」

律子「そうよ、巨人なんて、日本一ファンもアンチも多いから、何かがあると、他に比べてもいちいち騒がれるしね。原監督も、ただ顔芸やってるんじゃなく、苦労してるのよ。伝統があるとOB達の目まであるからね」

絵理「でも、そんな原監督も…9回、負けそうだった時に追いついて、一安心…?亀井選手も打って…」

律子「ふふっ、贔屓に決めた選手が次の試合でも要所で打って、ご満悦?ま、原監督も監督になって長いからね。だいぶ、シーズンを戦い抜くメンタルコントロール巧者だと思うわよ。自分にも、選手にもね」

ドラゴンズ 1-0 スワローズ

神宮球場前

冬馬「す、すげえ…神宮球場で、あのスワローズ打線を完封…まるで平成黄金期のドラゴンズみてえだ!やったぜ!大野投手すげーぜ!」

美希「むぅ…うっさいの、天ヶ崎竜馬」

冬馬「違う!俺の名前は天ヶ瀬冬馬だ!ちょっとずつ間違えてんじゃねえ!ってか星井いたのか!」

美希「だいたい、今ジュピターは全国ツアーライブ中のはずなの。なんでこんなところにいるの?」

冬馬「へっ、次の会場は東京だからだよ。ちょうど神宮に足を運ぶのにはうってつけだったのさ」

美希「ふーん、で、他の二人は?」

冬馬「ああ、翔太が、なんか『神宮名物のポテト買うんだー』とか言って、北斗連れて並びに行っちまったから…俺は今待ってんだよ」

美希「どうでもいいの」

冬馬「おまっ!聞いといてどうでもいいってなんだよ!」

美希「とにかく、今のドラゴンズは調子良いみたいだけど、それもスワローズのフルメンバーが揃うまでの話なの。せいぜいそれまでに、3塁コーチャーの信号機の点検か、武山選手の走塁練習でもやっとくといいの」

冬馬「へっ、フルメンバで来ようと、返り討ちにしてやるぜ!」

美希「ふん、成瀬サンの力は健在だし、援護さえあればどんなチームも怖くないの」

冬馬・美希(バチバチバチ)

翔太「まーたやってるよ…」

北斗「また?」

翔太「前、律子さんともああなったからねー…冬馬くん、765の人全員とあんなバチバチ火花鳴らすつもりなのかなー…もう今日は先帰っちゃおうかな」

北斗「え、いいのかい?」

翔太「いいのいいのっ。さ、行こっ」

置いて行かれたことに冬馬が気付くのは30分後の話だった

ベイスターズ 8-3 タイガース

Pの仕事場からの送り迎えの車内

真美「負けたー!のうみん、どうしてあんなに最初っから燃えちゃうのー!?エースだった頃に戻ってよー!」

亜美「助っ人二人もなんか今年妙に良くないしさー。のうみんの負け消してやるぜー!くらいのイケメンっぷりでホームランしてくれてもいいのにー!」

P「アイドントライクノウミサン…」

真美「いやもう抱き合って歴史的和解したし!兄ちゃん、次それ言ったら、りっちゃんに『兄ちゃんにセクハラされたー』ってでっちあげるよ」

P「ごめんなさい」

亜美「???」

真美「なんでもないよ、亜美」

あずさ「ところでプロデューサーさん。亜美ちゃんと真美ちゃんを、甲子園に連れていく約束をしてらっしゃるそうですね」

P「え、ええ…」

あずさ「明日とか、どうでしょう」

亜美「おおー!いいねー!みんな明日オフだし!」

真美「さんせーい!」

P「そ、そうですね、明日にしましょうか…」

P(ちくしょー!経費が認められなかったから、二人が忘れるまで黙っておくつもりだったのに、もう他言してやがったのかー!)

あずさ(うふふ…『聖地』とまで言われる甲子園で躍動する『星の王子様』達…ぜひ、生で見てみたいわ~。ハマスタとは違った魅力が、きっとあるわよね。新天地で輝く助っ人さんや、キャプテンを辞めたら重りを外したように打つ男前さんや、4割打者の4番さんを、ぜひ好調のうちに見なくっちゃ♪)

イーグルス 0-0 ホークス

765プロのソファー

貴音「…消化不良ですね」(グデー

響「…なんだろ、貴音に消化不良って言葉、似合うようで似合わないぞ…」(グダー

伊織「でも、言いたいことは分かるわ…なんだったのよこの『ぬか喜び合戦』…」(クター

貴音「よく言えばお互いによく粘ったと言えますが、悪く言えば譲り合った試合でしたね…」

伊織「イーグルスはエラーを3つしてるし、ホークスは四死球を7つも出してるし…別に締まってもないのに点が入らなかったのよね…」

響「まあ、お互いに継投のタイミングも良かったんだろうけど、観終わってみると脱力感ばっかりが残ったぞ…」

小鳥(ああ、私もあんな風にソファーに寝そべってゴロゴロと過ごしたい)

マリーンズ 1-2x バファローズ

ホテル

バァン!

冬馬「北斗!翔太!てめぇら俺を球場に置いていきやがったな!」

翔太「だってー、冬馬くん、いちいち765プロの人達に絡んでるんだもーん。毎回止めるの面倒だよ」

北斗「それに、早くホテルでスポーツニュースを見たかったからね」

冬馬「おおっ、そうだ!俺も早くハシゴしねーと…って、ん?」

北斗「平日と土日だとニュース番組が違うから、スポーツニュース巡りもまた勝手が変わる…気を付けて曜日は把握しておかないとね」

冬馬「ほ、北斗…もしかして今日、バファローズ勝ったのか?」

北斗「ああ、サヨナラ勝ちでね」

翔太「駿太選手が決めたらしいねー。帰ってきたのはデッドボールのランナーだっていうから面白いよね」

北斗「ふふっ、彼は指名された時は『ハズレハズレハズレ1位』なんて笑われていたそうだけど、結果的には大当たりだったんじゃないかな」

冬馬「おお…やったじゃねーか!ようやくシーズン反撃体勢だな!」

北斗「ああ、お楽しみはこれからさ。さて、まずはNHK、報道ステーションを観ないと…」


その頃、やよい宅

やよい「うぅー、負けちゃった…」

長介「ちぇー、ヒット数同じなのにな」

かすみ「でも、ヒット多い方が負けることもあるくらいだからね」

やよい「長介、かすみ、野球のルール、覚えたの?」

長介「そりゃ、姉ちゃんが頑張って売れっ子アイドルになった給料でテレビにスカパー入れてくれたんだもん、アニマックスだけじゃなくて野球だって観るようになったら覚えるさ」

かすみ「お姉ちゃんと同じ趣味持てるの、なんだか嬉しいしね」

長介「いつか、浩二、浩三なんかも大きくなったらルール覚えるかもしれないぜ」

やよい「わぁ…嬉しい…!今日は、負けたことなんかよりも、二人が観戦仲間になってくれたことが、すっごく嬉しいよー!」(ぎゅー

かすみ「えへへっ」

長介「ははっ、抱き付かなくてもいいだろ、姉ちゃん」

ライオンズ 0-4 ファイターズ

千早宅

春香「うう、完封負けですよ、完封負け…」

真「春香、『○○ですよ、○○』って言っとけば、振り返りの一言目になるからって、毎回それで楽してない?」

春香「えええっ!?そ、そんなつもりじゃ…」

千早「でも、メンドーサ投手は抜群の安定感だったわね…4枠しかない外国人枠に入る選手って、やっぱり並大抵の実力ではないのね」

真「でも、そんな凄い外国人選手でさえ、投球と打撃翌両方を1軍レベルではできないって考えると、大谷選手って本当に怪物だよね」

春香「そうだよー!あんな凄い選手がいるんだから、ファイターズは外国人枠が3枠でもいいんじゃないかな!?」

千早・真「いや、意味が分からないから」

春香「ごめんなさい…うう、明日はもっと飛ばせるといいなぁ…安打数というよりも、シングルヒットだけっていうのが、ライオンズらしくないよ…」

真「飛ばすといえば、中田選手は飛ばせるのは分かってるけど、田中賢介選手も、今でもあそこまで飛ばせるとはね」

千早「メジャーリーグに挑んだ日本人選手は、みんな身体が大きくなると聞くわ。人によっては、スピードを失ってでもパワーをつけてくるとか…彼もそうなの?」

真「う、うーん…今季まだ1盗塁なのを見ると、そう、なのかな…?でも、1本のホームランでそう決めつけるっていうのもまだ早い気がするなぁ…」

春香「むぅ、二人でファイターズ談義で盛り上がっちゃって…まあいいや、千早ちゃーん、台所借りるよー?晩ごはん用意しちゃうから」

千早「ええ、お願いするわ」

春香(それにしても、テレビで野球が見れるようになったこともだけど、千早ちゃんの部屋、確実に前より親しみやすい感じの部屋になってるなぁ…)

ジャイアンツ 2-3 カープ

マツダスタジアム

愛「ヒースとうしゅー!がんばれー!あとひとりー!」

雪歩「ふぁ、ふぁいとですぅー!!」

舞「私がわざわざ球場まで来たんだから!ここで打たれたらホントに私が球団買うわよー!!」

まなみ「ま、舞さん!不穏な発言しないでください!」

周りの観客(ざわ…ざわ…

雪歩(ううっ…舞さんに、「私と一緒に応援して、チームの負のオーラを消し飛ばしましょう!」って言われたけど…まさか、強引に連れてこられてマツダスタジアムデビュするなんて思わなかったよぉ…!舞さん、すごい目立ってるしぃ…!)

ガッ…ポスッ(田中が最後のショートフライを捕った音)

雪歩「…!こ、これって…これって…!」

愛「…!つ、ついに…ついに…!」

まなみ「あ…そっか、雪歩ちゃんにとっては…」

舞「おめでとう…初勝利よ」

雪歩「や、やりましたあああああ!愛ちゃああああああん!!」(だきっ

愛「うわああん!!雪歩先輩いいいいいいいい!!!やりましたああああああああああああ!!!!」(ぎゅううううっ

雪歩「私、私感動しましたぁ!愛ちゃん!私決めました!ヒース投手を贔屓選手にしますううううううう!」(ぎゅううううっ

舞「ふっ、若いって良いわね…こんな過激なことも感情任せにできて…羨ましいわ」

まなみ(あ な た が 言 う こ と じ ゃ な い で し ょ ! ?)


その頃、765プロ

律子「………な、なんで、なんで雪歩があそこにいるのよおおおお!?」

絵理「凄い…カメラに、抜かれてる?」

小鳥(律子さんが、事務作業をストップしてまで驚いてる…きっと舞さんが強引に連れて行ったのね…今日、雪歩ちゃんはオフだったけど…仕事あっても強引に連れていかれてたんだろうなぁ…)

絵理「でも…久々の勝利、嬉しそう…私は今日は残念だったけど…亀井選手は繋げたのに…高橋選手、偉大な選手って聞いてるけど…私、全盛期に立ち会えなくて…もっと早くファンになるべきだった…?」

律子「いや、ファンになるのに遅すぎるなんてことはないと思うわ。逆に、これから全盛期になる選手を見ることだって出来るんだからね。楽しみはいくらでも見つけられるわよ。…まあ、黄金期を支えた選手の衰えは、見ていて辛いものがあるけどね」

律子(今はそんなことより、あの、正体バレッバレの変装について、あとでどう雪歩に説経するか考えないと…変装についてのミーティングでも765プロで開かないとダメそうね)

ドラゴンズ 2-3 スワローズ

ジュピターのライブ後の楽屋

冬馬「今日のライブもカンペキだぜ!さーって、試合結果は…と…ああ、負けちまったか…延長までは持ち込んだのに、もったいねーな」

翔太「あちゃー、結果知らないうちに東京ライブやっといてよかったねー。不幸中の幸いってやつだね。にしても、速報見た感じ、9回に2四球もらった後の高橋選手で決めときたかったねー」

北斗「まあ、次に仙台に向かうのは明後日だ。明日は神宮でもう1回見られるから、そこで勝ち試合が見られればいいじゃないか」

冬馬「そうだな!その時は、リリーフ陣が今日みてぇにもったいねえ四球出してたら俺が大声で喝を入れてやるぜ!」

翔太「えー…僕、離れて座ろうかなー…」

冬馬「なんでだよっ!俺はなぁ、イケメンぶりで俺のライバルにふさわしい、あいつの復活を願ってだな…」

スタッフ「あの、ジュピターのみなさん、お客さんがいらしてます。765プロの星井美希さんが…」

翔太「え?」

冬馬「は?」

北斗「?」

美希「見たか、なの!今日はスワローズの快勝なの!田中選手の3年ぶりのサヨナラ打、劇的だったよ!スワローズの力、思い知った!?」

全員「………」

冬馬「…いやいや!お前、なんでここにいるんだよ!わざわざそれ言いに来たのか!?」

北斗「僕たちのライブ、観てくれてたのかい?」

美希「ううん?神宮で試合見てから直接ここまで来たんだよ?」

翔太「ライブは観てないんだね…」

美希「昨日の冬馬がムカついたから、勝った今日、改めて来ただけなの!」

冬馬「うわ、すっげー迷惑!帰れ!」

美希「えー!?もっともっとスワローズ自慢してあげるよ?カープと1・2を争う外国人スカウトの優秀さとか!今日の助っ人リリーフ陣を観てもそれは分かるよね?それに、先発の石山クンもやっぱり凄くって…」

冬馬「うるせえ!俺らは今から帰り自宅するんだからマジで帰れ!明日神宮で俺の声援でやっつけてやっから!」

北斗「冬馬、レディーにはもっと丁寧に」

冬馬「これのどこがレディーだよ!?」

マリーンズ 2-1 バファローズ

引き続きジュピターの楽屋

美希「…で、ジュピターって全員ドラゴンズファンなの?」

北斗「いや、俺はバファローズファンだよ。まあ、冬馬と翔太は仲間だから、ドラゴンズも贔屓するけどね」

美希「ふーん…スワローズは応援してくれないの?」

北斗「おや、誘ってくれているのかい?男として光栄だね…」

冬馬「おいこら北斗ぉ!もう耳貸すな!お前も帰り支度進めちまえ!」

美希「そういうわけじゃないけど、今バファローズ絶不調だよね?今日も負けちゃって。まだ連勝はないんでしょ?さっきやよいが喜んでたから結果知ってるの。この際こっち来ちゃえば?冬馬ほどやかましくないから、仲間が増えるなら歓迎するの」

北斗「へえ、やよいちゃんはマリーンズファン、なんだ…メモしとかなきゃね。ふふ、お誘いありがとう、美希ちゃん」(メモメモ

冬馬「北斗ォ!!」

翔太「冬馬くん、どうどう」

北斗「でも、さすがにそれは聞けない願い、かな…俺は軟派な男に見えているのかもしれないけど、さすがに、野球ファンとしては硬派でいたいんだ」

美希「ふーん…」

北斗「野球がそこまで発展していないイタリアからはるばる日本にやってきて、必死に稼いでいるマエストリ選手とか、今日タイムリーを打って意地を見せた平野選手とか、男として高みを目指すうえで、俺はまだまだ、バファローズから学ぶことがあるのさ」

美希「ならしょうがないの。ま、別に来てほしいって言ってるわけじゃないし、来ないなら来ないでいいの。じゃあね、ミキもう帰るね」

北斗「ああ、気を付けて帰るんだよ、チャオ」


ところかわって、高槻家

長介「うわー!ホントに有名アイドルの秋月涼と桜井夢子じゃん!」

やよい「こら長介!『さん』をつけなさい!」

かすみ「あははっ…今のお姉ちゃん、765プロの話をする時に話してる、美希さんにお説教する時の律子さんみたーい」

やよい「真似わけじゃ…でも、大事な礼儀だから!」

涼「あはは…そんなにかしこまらなくても…」

夢子「だいたい、マリーンズが勝ったお祝いに、月に1回の『もやし祭り』やるって誘われたから、どんなのか味わいに来ただけだし…」

長介「姉ちゃん、昔より稼ぎ増えたのに、もやし祭りは月一のままなんだよなー!」

かすみ「でもその分、他の日の食事も、ごはんのおかわりが日を選ばずに出来るようになったし、いいじゃない」

長介「そうだけど…」

やよい「えへへっ、もうもやし祭り始まってますから、座って食べちゃってくださいー!あ、手を洗う洗面所は向こうです!」

涼「ど、どうもご丁寧に…」

そして

涼・夢子(な、なにこれ、美味しい~!!!)

長介「これは美味しいって顔だ!有名アイドルが、また二人もこの味に落ちた!」

かすみ「あの時の伊織さんと同じ目をしてる~」

やよい「えへへっ、もやし祭りの楽しさを知る人がまた増えて嬉しいですー!マリーンズを勝たせてくれた木村投手やリリーフのみなさん、今江選手に感謝ですねー!」

長介「木村投手、ごちそーさまー!」

かすみ「今江選手、ごちそうさま!」

ライオンズ 1-6 ファイターズ

春香宅

春香「うう、2カード連続負け越し…炭谷選手の2度のパスボールとか、西川選手へのデッドボールとか、一挙6点取られたの、だいぶ自滅絡んでるよ…私のどんがらがっしゃーんじゃないけど…」

真「へへっ、まあ吉川投手が粘っていたからこその逆転だね!それでこそシーズンMVP投手だよ!この調子で年間よろしくっ!」

千早「それにしても、春香の家、本当に事務所から遠いのね…初めて来たけれど、驚いたわ」

真「たしかに、ボクも初めて来たけど、この距離で毎日通勤してる春香は凄いね」

春香「響ちゃん達にもそれ言われたよー。でも、毎日千早ちゃん家に行くわけにも行かないし、765プロのテレビは、今日は仕事しながら見る律子さんがいたからねー」

真「ボクの家は…父さんが出ている時ならいいんだけど、家にいる時だと女の子同士でキャピキャピしてると機嫌悪いからなぁ…」

千早「それにしても…試合最初のスタメン発表って、打率とかホームラン数は表示するけど、出塁率は表示しないせいで、だいぶ印象と現実に差がつく選手がいるわね」

真「あー、西川選手とかのことだね。たしかに打率くらいしか表記してないオーダーを見ると、なんで打率2割の打者がトップなんだーって言われちゃいそうだけど、出塁率が.459だからなぁ…」

春香「栗山選手ばりの出塁の鬼だね…というか、今日はその栗山選手が渡辺直人選手を返しただけだったなぁ、得点…」

真「まあ、栗山選手ほど長打とか実績あるかっていうと怪しいけど、その分走れる選手だし、1番向きだよ」

千早「9番の中島選手からの繋がりは、年齢の若さを考えても今後10~15年は見られそうな光景ね」

春香(千早ちゃん、もう選手寿命とか出塁率とかに精通してきてるんだ…のめりこんだら飲み込み早いなぁ。美希にばっかりその印象あったけど、千早ちゃんも…)

ベイスターズ 6-1 タイガース

甲子園

あずさ「ふふっ、たまに筒香選手が不調の日に、チーム全体でカバーして打って盛り立てられるのって、765プロみたいで素敵ね~」

真美「」

亜美「」

P(球場デビューの神宮に続いて、まさかホームでも、この二人は負け試合にぶつかるとは…)

あずさ「凄いわ~、『1』が6つも連続するスコアボードなんて初めて見ました、プロデューサーさん」

P「ええ、俺も初めて見ましたよ…何もこのタイミングで、って思っちゃいましたけどね…」

真美「うあうあー!あずさお姉ちゃん、タイガース負けちゃったよー!江越選手、即戦力のはずだったのになんかシーズン入ったらうまくいかないよー!」

亜美「悔しいよあずさお姉ちゃんー!亜美たちが見に来た時に限って4安打しかしないなんてあんまりっしょー!」

あずさ「あらあら、じゃあ、今夜は美味しいものでも食べに行って、気分転換しましょうか」

P(二人が泣きついてるあずささんこそがベイスターズファンなんだけどなぁ…二人も知ってるはずなのに、それでも泣きつくほどのあずささんの包容力…)

ホークス 0-1x イーグルス

765プロパソコン前

貴音「ふぅ…ようやく、本拠地、こぼすた宮城での、今年の初勝利ですね…たいむりー欠乏症は深刻ではありますが、本拠地初勝利で何かが変われば…」

伊織「…ねえ…日本プロ野球における、連続イニング無得点記録って何イニング…?」

貴音「はて…1953年に、大映というチームが記録したとされる、59イニングが最長記録ですが…」

伊織「今、何イニング連続無得点だっけ…」

響「…33イニングだけど…伊織、まさか…」

伊織「ええ…塗り替えることを心配してるわ」

響「そ、そんなことあるわけないぞ!たまたま、良い投手に連続で当たってるだけさー!西武の今年の切り札と、2010年のドラ1投手と、日本シリーズMVPが3戦連続で来てるんだもん!あんまりだぞ!」

伊織「そんなの言い訳でしょ!なによ!1死2・3塁で得点できないって!大隣投手や武田投手がどれだけ必死に守ってたか、野手陣は分かってるわけ!?この状態じゃ、この先永遠に得点できないわよ!!」

貴音「この先永遠…そのようなことは、ありえませんよ、水瀬伊織」

伊織「わ、分かってるわよ、そのくらい!ただ、そう言いたくなるくらい不甲斐ないって言ってるのよ!」

響「た、たしかに…仙台が寒いとはいえ…打線が、完全に冬眠してる…このまま、いつまでも春が来なかったらどうしようって心配する気持ちは、分かるぞ…」

貴音「やれやれ…今年からファンになったという伊織はともかく…近年常に強いホークスを応援している故か、常に勝っていないと、早々に不安に苛まれるのですね、響」

響「だ、だって…」

貴音「いいですか…悪い時は、すぐ悲観的に考えるものですが…そういう時は、『既に解決したことを思い出す』のです」

伊織「既に、解決したこと…?」

貴音「ええ。そして、その前に、『どれだけ悲観的に言われていたか』を思い出すのです…そして、それを比較した時…必ずと言っていいほど、言われていたよりもたやすく解決していることに気づきましょう」

響「ど、どういう意味だかよく分からないぞ…たとえば…?」

貴音「例ならば…今日戦ったイーグルスこそが最も分かりやすいでしょう」

伊織「イーグルスが…?」

貴音「イーグルスは10年前、開幕2戦目に0-26で敗れるなど、チームとしての1年目を38勝97敗で終え、群を抜いた日本最弱チームとして、『今後10年は最下位』『永遠に優勝出来ない』『優勝より解散の方が先』などと揶揄されていました」

響「あ…2009年と、2013年…」

伊織「そういえば、最下位って、なにげにまだ4回だけなんだっけ…」

貴音「その通りです。また、初代エースの岩隈投手は、ピッチングフォームに関するルール変更によるフォーム改造や、2005年度の無理がたたっての故障などで、直球の速度が120km前後にまで落ち込み、『岩隈はもう終わった選手』『もう二度と復活できない』などと言われていました」

伊織「…今はメジャーでバリバリやってるわね」

響「シーズン21勝したり、WBCで実績残してメジャー行ったしね…年に7億円くらい稼いでるって聞いたぞ…田中投手の23億ばっかり有名になるけど…」

貴音「そういうことです。どのような苦境も、いかにどん底に感じる状態も、自分たちが悲観しているよりも遥かにたやすく、プロの野球チームというものは乗り越えてくるのです」

貴音「その岩隈投手も、故障で投げられない頃、自棄になったこともあったそうです。しかし、父を心配する子どもから送られた手作りの本には、こう書かれていたそうです」

伊織「…なんて…?」

貴音「『冬は必ず春となる』と」

響「冬は、必ず…」

伊織「春に…」

貴音「ホークス打線の無得点を嘆く気持ちは分かります。私も、昨日今日のイーグルス打線の弱火ぶりには憤りを覚えました」

貴音「しかし、『ずっとこのまま』などありえません。そのような下を向いた心持ちで野球を見るのは、全力を尽くしているチームの皆に失礼というものです」

響「…そっか…そうだよね。ホークスは、最強なんだから…火なんて、移動日で一日休めばすぐに点く!」

伊織「そ、そうよ!アンタにいちいち説経されるまでもないわ!私は、次の試合からまた元気に、全力で応援するために、今のうちにネガティブな言葉を身体から全部出して、空っぽにしようとしてただけよ!」

貴音「ふふっ、そうですか。それは失礼致しました…ならば、今後はその気持ちで、ホークスの背中を押すことです。私も全力を以て、イーグルスの背中を押すのみ」

ジャイアンツ 0-1 カープ

765プロ

律子「アンタももうアイドルとしてだいぶ売れてるんだから、少しは『服装少し変えれば』じゃなく、変装について勉強というものをね…」(くどくど

雪歩「はいぃ…すみませんでした…」

律子「そして何より!舞さんに呼ばれた時は、行く前に連絡をよこしなさい!いい!?あの人はホントに破天荒なんだから注意しなきゃだめなのよ!それこそ、女癖の悪い大物芸能人に飲みに誘われてしまったとか、そのくらいの危機感であらかじめ連絡しなさい!!」

絵理(律子さんによる舞さん評…ちょっと…いや、かなり、ひどい…?)

雪歩「はい…気を付けますぅ…」

律子「ふぅ…分かったならいいわ…今日はカープの勝利、おめでとう。やられたわ。11残塁で完封されるとはね」

雪歩「あ、ありがとうございます…!ヒース投手がまた最後をしっかり締めてくれて…えへへ…♪」

律子「ああ…雪歩の贔屓選手はヒースになったのね…はぁ、それにしても…本当に、巨人はいい加減私贔屓の中井選手をサードで使ってくれないかしら…」

絵理(あと…お互い話題に出してないけど…キューバから来てる『至宝』って呼ばれてる人…大丈夫かな…サイネリアは容赦なくチャットで彼の文句言ってくるけど…)

ベイスターズ 2-1 タイガース

飛行機内

亜美「もーう!連戦連敗だよー!せっかく無理言って今日も甲子園で観てから帰ることにしたのにー!?」

真美「3回球場行って全敗なんて、真美達持ってなさすぎっしょー!」

P「おい、ちょっと静かに…もう夜遅いし、寝てる人もいるんだから…」

あずさ「すぅ…すぅ…」

亜美「あずさお姉ちゃんも寝てるよ…試合中は、タイガースがチャンス作るたびに手を合わせて、高校野球のエースを見守る女子みたいになってたのに…」

P「勝って安心して安眠してるんだろう。寝かせといてやれ」

真美「てか、4番~7番が揃って打率.245未満とか、ヤバすぎっしょ…チーム内打率2位が.280、3位が.262って、これ暗黒チームだYO…」

亜美「それに、今日の相手めっちゃ低め安全花子だったじゃんー!話違うよー!高さ危険太郎だってネットで見たのにー!」

P「飛行機内で高さ危険とか縁起でもないこと言うな!大人しくしてろ!」

ドラゴンズ 2-3 スワローズ および マリーンズ 4-3 バファローズ

神宮外苑のバッティングセンター前

冬馬「あー、打った打った」

翔太「負けてから時間ギリギリまで打ってたねー…そんなにストレス発散したかったんだ…」

北斗「まあ、気持ちは分かるけどね…僕も、今日は珍しくだいぶ打ち込んだし。バファローズは12球団最速で10敗してしまったからな…まだ10試合消化すらしていないチームもあるのに…」

冬馬「昨日翔太にあんなこと言われたから、負けた後星井に見つからねえように避けて道通ったからな。ストレスも溜まったに決まってんだろ。てか、翔太は打たずになんで後ろで『太鼓の達人』とかやってたんだ」

翔太「いやー、懐かしかったからついさ。あ、卓球ゲームもやってたよ?『パーフェクトピンポン』ってやつ」

冬馬「それは聞いてねえよ…にしても、野手のエラーがあったとはいえ、暴投や四球で自滅する試合を生で見るってのはイライラするぜ」

翔太「2回にも3四球で満塁にはしていたけど、援護された直後に初めて、逆転される程度に失点するんだもんねー。崩れないためには無援護が必要なのかな?って思っちゃうよね」

北斗「まあ、切り替えて行こうよ。明日は仙台に移動してライブだからね」


その頃、765プロ

美希「ただいまなのー!」

小鳥「お帰り、美希ちゃん。スワローズ、逆転勝利おめでとう。良い生観戦になったでしょう?」

美希「うん!最高だったのー!6回からの継投合戦も、結局無失点同士だったから逃げ切ったし!徳山投手、育成出身で今年はよくやってるの!これで5試合目の登板だけど、まだ防御率も0.00だもんね!あはっ☆」

雪歩(美希ちゃんの変装…かっこいいなぁ…意識して見ると、見習う点も多いかも…)

美希「?」

律子「ああ美希、雪歩は今、お出かけ中の変装の勉強中だから、見られててもそんな意識しなくていいわよ」

美希「ふーん」

小鳥(それにしても、試合がない今日、他の日の分までうまく早朝から深夜まで仕事を詰めた春香ちゃん、貴音ちゃん、千早ちゃん、真ちゃん…すっかり野球好きアイドルね…アメトークとか出られないかしら)


その頃、涼宅

涼「やったぁ!」

やよい「はい、たーっち!」

涼・やよい「いぇい!」(ぱぁん!

やよい「福浦選手、4年ぶりのホームランと5年ぶりの1試合2発を同じ日にやっちゃうなんてすごいですー!いーっぱい投手がネバネバーっと粘った甲斐がありましたー!」

涼「それに、最後は冷静な押し出し…ん?夢子ちゃん、何してるの?」

夢子「…なんでもない」

夢子(本棚…『バレない女装術』『女装がバレても変態に思われない話術』『隠し事の極意』…涼…ホントに苦労してたのね…)

訂正

涼「最後は冷静な押し出し」→涼「最後は3塁までバントでしっかり進めてたのが効いたワイルドピッチでの勝ち越し」

カープ 雨天中止 タイガース

765プロ

雪歩(ズズズ…

亜美(ズズッ…

真美(ズズーッ…

P「みんなお茶飲んどる」(亜美と真美は砂糖入りの紅茶だが)

雪歩「雨で野球の無い日はこうやってノーサイドでノンビリするに限りますぅ」

亜美「そうだねぇー」

真美「さんせぇー」

雪歩「今日は愛ちゃん達も家でのんびり山盛りご飯食べるって言ってましたし」

亜美「あー、なんか凄いらしいね」

真美「一度どれだけよそってるのか見てみたいね」

ベイスターズ 2-6 ドラゴンズ および バファローズ 2-5 イーグルス

仙台 牛タン利休

翔太「ここの牛タン、美味しい~!しかも、なんか野球選手のサインいっぱいあるよ!」

冬馬「ドラゴンズ繋がりだと、山崎武司元選手とかのがあるな…今日はドラゴンズも勝ったし、良いもんも見れたし牛タンは美味いしで、良い日だぜ」

北斗「ナニータ選手とエルナンデス選手の両助っ人がタイムリーを打ったと言っていたね。投手陣も2点に抑えたとか」

冬馬「エルナンデス選手は、去年の始めは全然ダメで、大外れだと思ってたんだけどな。使い続けてたら当たりだったんだから、分からないもんだぜ。ま、おかげで勝ってるからいいんだけどな!」

翔太「コボスタ宮城まで行って雨の中見てきたバファローズの試合は、負けちゃったけどねー…」

北斗「…なあ冬馬…俺は本当に、牛肉を食って良いんだろうか…」

翔太(ブフォッ

冬馬「い、良いに決まってんだろ!?そんな牛繋がりとか気にすんなよ!」

貴音「そうですよ。食べなかったとて、その食卓の肉が牛に生き返るわけではありませんし、そこで食を我慢することなど、バファローズの選手達も望んでいないでしょう」

冬馬「うおおおおおっ!!?い、いたのかよ!」(びくっ

翔太「あ、貴音さんだ!今日コボスタの客席にいたよね!?変装してたけど、あの銀髪は僕の目には目立って見えたよ~!」

北斗「チャオ…たしか、イーグルスファンだったね…あんな雨の中応援していたのかい?君もまた熱心な、美しい野球ファンなんだね…」

貴音「ええ。熱心さでは他の誰にも負けないという自負があります。今日は悪天候で、投手陣もお互いに四球を連発していましたが…私は最後まで勝利を信じておりました」

北斗「まさか、8回に松井裕樹投手を投入してくるとはね…クローザーは9回まで出ないと思っていたから、驚いたよ…今日は、その執念に一歩及ばなかったかな…」

貴音「ならば、その執念を身に着け、声援として選手達にも届けるためにも、食は惜しまないことです」

北斗「…そうさせてもらうよ。案外、バファローズの選手達も牛タン食べてるかもしれないしね」


その頃、765プロ

あずさ「はぁ、ベイスターズ、一度は追いついたのに、惜しかったわね~…エレラ投手は、キューバ選手だけど『至宝』とは呼ばれていないけれど…残念だったわね…それにしても、キューバ出身ということで、肩身の狭い思いとかしてないといいのだけれど…」

あずさ「でも、荒波選手もやっと1軍に戻ってきたことだし、彼が今年の初ヒットを出したら、きっと乗ってくるわよね♪」

スワローズ 3-2 ジャイアンツ

東京ドームからの帰り道

律子「あー…中継ぎをだいぶ使った消耗戦に負けるとへこむわ…というか、どうして中井選手をファーストにしてまで村田選手を使い続けるのかしら…」

絵理「井端選手を、休み休みの出場にするため…?」

律子「んー…まあ、村田選手よりも5つ年上だしねぇ…フル出場させないでおけば、後々助かるかもしれないけど…」

絵理「…今日、初めて、生観戦で負けちゃったけど…でも、負けても、野球を生で見るの、楽しい…」(にこ

律子「まあ、そのくらい純粋でいてくれると助かるわ…だって、慣れてくると、だんだん負け試合じゃ生で見てても文句ばっかり言いたくなるし、たまに、勝っても満足しなくなるもの」

美希「あ、律子、さーん!」

律子「あ、美希。今日はお互い観戦お疲れ様」

美希「お疲れ様なの!ねえねえ律子、さん。もし今年スワローズがジャイアンツに勝ち越したらー、今からでも竜宮小町に美希を入れる、とかどうかな?」

律子「ダメに決まってるでしょー。脈絡もなくワケ分からないこと言わないの」

美希「冗談だから、そんな真正面から否定しなくてもいいって思うな…」

絵理(あ、そういえば、竜宮小町に入りたかったんだっけ…運動会の時、「目指せ竜宮小町なのー!」とか言いながら、走ってたのを見たような気がする…でも、もう吹っ切れたのかな…)

バファローズ 3-3 イーグルス

仙台のホテル

貴音「…おや」

北斗「やあ、同じホテルとは、奇遇だね」

貴音「そうですね。本日は試合観戦からの夜のライブ、お疲れ様でした」

北斗「試合は引き分けだったけどね。バファローズも調子が上がらないけど、イーグルスは調子が上がってきたようだね。今週負けなしでしょ?」

貴音「はい。ですが…エースである則本投手に勝ちが付かないことには、勢いは持続し切れないように思います…今回は、今年ようやく負けがつかない登板になっただけでも進歩かもしれませんが」

北斗「こちらも、3連敗でひとまずストップしただけ進歩なのかな…バリントン投手と海田投手が本当によく踏ん張ったし…ここから負けたら、『引き分けを挟んで』って言われるんだろうけど」

冬馬「あの、『引き分けを挟んで』って、なんか釈然としねぇよな。挟んじまったらもう連敗でも連勝でもねぇよな」

翔太「というか北斗くん、ライブ終わった後で部屋でゆっくり休みたいって言ってたのに、貴音さん見つけて元気になっちゃって」

北斗「はははっ、まあね。引き分けで微妙な気分になった後だったからね。ほら、よく言うだろ?引き分けなんて妹にキスするようなものだって」

冬馬「は?な、何言ってんだ?妹にキスゥ?」

翔太「どっかの外国でよく使われてる言い回しだったかな?でも、北斗くんの妹さんは美人だろうけどね~」

貴音「日本に来た助っ人のクロマティ選手やブラゼル選手、また、かつてイーグルスの監督も務めたブラウン監督なども、そのような言い回しはしていましたね」

北斗「だね。白黒つけたい性分の人にとっては、そのくらい微妙なこと、なんだろうね。…ところで、貴音ちゃんには妹さんはいるのかい?」

貴音「…はい、妹はおりますが…しかし、それ以上は、とっぷしーくれっとです」

北斗「ははは、聞こうとしていたことがバレちゃったか、なら仕方ない。部屋に戻るとするよ。それじゃ、明日もよろしくね。チャオ☆」

貴音「おやすみなさいませ」

すみません、ちょっと体調がすぐれないので、残り試合については起きてから書きます

ファイターズ 2-4 ホークス

伊織宅

真「くっ」

千早「いや、マネしないで?真」

真「あ、あはは…チームが失点したりチャンスを潰したりすると、千早はこれ頻繁に言ってるもんだから、つい…」

千早「言ってるというか、出ちゃうのよ…他の人でいう、ため息や舌打ちのような…」

真「それに比べれば、まだかわいいものだね」

響「いやーでも、一時は負けるかと思ったぞ…1回裏、2回裏と1死満塁で点が取れなくて…2回表は1死12塁を凌いだけど、結局3回表に先制されてたし…」

伊織「でも、ようやく入った1点をきっかけに、詰め物が取れたように大量点を…って思ってたけど、割と失策に助けられただけだったわね。このシアタールームで見るほどスッキリとした展開にはなってくれなかったわ…」

真「その、せっかく初めて入った伊織の家での大画面観戦で、エラー連発を見せつけられたボク達って…」

千早「ライブ映像でも見ているかのように、すさまじい音量で応援歌も聞こえてきたけど…」

響「でも、解説や実況の叫びなんかを大音量で聞くのって、なんかユニークだよね」

伊織「ま、まあでも、響はほら、37イニングぶりの得点をここで見られてよかったじゃない。タイムリーなんて44イニングぶりよ?貴重よ」

響「貴重じゃなくなってほしいけどね…」

マリーンズ 1-2 ライオンズ

西武ドーム

春香「ふふっ、どう?やよい、西武ドーム、いいところでしょ?」

やよい「はいっ!電車賃がいっぱいかかっちゃうから今まで来れませんでしたけど…でも、いいんですか?本当に電車賃春香さん持ちなんて…」

春香「いいのいいの!私が西武ドームをやよいに見せたくて、強引に連れてきたんだから♪」

やよい「でも、本当に屋根こんなふうになってるんですね、面白いですー!ここで、夏はライブをするんですよねっ!」

春香「そうそうっ!あそこで歌うんだよっ!楽しみだね~!」

やよい「明日はちゃんと自腹で来ますっ!また来たくなっちゃいましたから!あ、でも明日は私だけじゃなく…」

春香「うん!涼くんも夢子ちゃんも連れておいでっ♪」

春香(ああ、今日はおかわりさんのHRとかみんなの好投とかで勝てた喜びとかもあるのに、やよいと一緒にいると勝敗とかどうでもよくなっちゃうよ~♪)

ベイスターズ 8-6 ドラゴンズ

再び仙台のホテル・ジュピターの部屋

冬馬「ふぅ…にしても四条が同じホテルだったとはな…」

翔太「ま、北斗くんならどんな試合結果でも揉めないだろうけどね~」

冬馬「う、うるせぇ!…てか、ドラゴンズは負けたのか…って、うわ、すげえ当て方してるじゃねえか!バルディリス選手が運ばれただと!?」

北斗「…ベイスターズのファンは、三浦あずささん、だったかな…」

冬馬「うっ…このタイミングで言わなくてもいいだろ…さすがに、次会うときにはつっかからねぇよ。ってか、俺もつっかかりたくてつっかかってるわけじゃねえ」

翔太「まあこの試合は、勝った負けたよりも、ホント、健康体で野球してほしいってことだよねー、みんな。相手に対してでも、ベストコンディションを崩すような野球はしないでほしいね」


その頃、あずさ宅

あずさ「バルディリスさん…ご無事を祈ります…明日からのスタメン…どうなるかしら…顎の骨折…うう、想像しただけでも、痛いわぁ…美味しい物も思うように食べられなくなりそうで…」

カープ 7-2 タイガース

876プロ

愛「やったー!!!!!!」

真美「う…ホントに、すごい声…ギョーカイ内でも有名だけあるね」(キーン…)

亜美「あぅ…耳おかしくなりそーだよ…」(キーン…)

雪歩「ふふっ、黒田投手の大ファンって聞いてますから…大声で喜ぶ気持ちも分かりますぅ♪」

石川社長「…そういえば、双海姉妹には特に贔屓の選手はいないのかしら?」

真美「真美はいるよっ!藤浪投手と、石直球!」

石川社長「先発とリリーフの主力投手ね…」

亜美「あ、亜美はー…まだ探し中!ほら、今年からのファンだもんね!あ、でもでも、次の試合で見つかるかも!?」

雪歩「そ、そんなに急がなくてもいいと思うよ…私も、ヒース選手が贔屓になるまで、しばらく決まってなかったし…」

真美「へ~?ヒースなんだー」

亜美「ゆきぴょん面白いところ選ぶんだねー」

愛「でも、実際良い投手です!!」

スワローズ 1-2 ジャイアンツ

律子宅

美希「へ~、ここが律子…さんのおうちなんだ」

絵理「…初めて上がるお部屋って…新鮮?」

律子「試合が終わってからジロジロ見ないでちょうだい」

美希「じゃあ、試合前ならよかった?」

律子「いや、そういうことじゃなくて…というか、そういえば美希って、贔屓の選手とかいないの?」

美希「…バレンティン選手なの」

律子「あっ…ごめん」

美希「ううん、いいの。別に戻ってこないってわけじゃないから。まあ、いないと打線がちょっと静かで寂しいけど」

絵理「いたら…田口投手、初先発初勝利、できなかったかも…」

美希「うーん、でも、運も実力のうちって言うし?この試合でしっかり抑えたのは事実だから、喜んでいいと思うな」

律子「そうね、悪い方にタラレバ言ったって良いことないわよ。選手が反省する分にはまだしも、ファンはね」

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