美希・春香・真美「それで、どれを選ぶの?」 (22)

響「あ、あうう……」

美希「当然、最もメジャーなフェアリーを選ぶよね?」

貴音「わたくしたちは961プロ時代からの長い付き合い……大丈夫ですよ響。言葉にせずとも、わたくしたちにはわかります」

春香「す、SprouTだって固い絆があるよ!音響設備なしでライブなんて美希や真美たち、やったことないでしょ!」

雪歩「そ、そうですよぉ!それに私たちSprouTが一番お互いの年齢が近いし現役JKですからその分、通じ合うものだってありますぅ!!」

真美「そんなこと言ったら真美たちだってシャイニーフェスタで一つ屋根の下で寝食を共にした仲だYO!ね、やよいっち?」

やよい「はい!私たちファンキーノート組の友情は不滅ですー!!」

ワーワーギャーギャー

響「や、やめろみんなぁ!自分のために争わないでよ!!」

ピタッ

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響「……お、おぉ!わかってくれたのかみんな!やっぱり765プロはみんな仲良しなのが……」

美希「そもそも響がいろんなものに手を出しすぎるのが悪いって思うな」

響「……え?」

貴音「確かにそうですね。我々ぷろじぇくとふぇありぃというアイドルの一つの完成形に所属しているにも関わらずすぷらうとだの真美ややよいとの新ユニットだの……」

春香「響ちゃんは浮気性すぎるよ!あっちにフラフラ、こっちにフラフラと……」

響「え、えぇ……そんなこと言われても……」

雪歩「二兎を追うものは一兎をも得ず……そろそろ、一つに絞る時が来たんじゃないかな、響ちゃん……」

真美「あれあれーゆきぴょん、そんなこと言って大丈夫なのー?最新情報でひびきんは真美たちのユニットに属してるっていうのに……フェアリーもSprouTももはや過去の遺物!ひびきんは真美とやよいっちの超新星ユニットでトップアイドルを目指すことになるのは確定事項だもんね→!」

やよい「フェアリーもSprouTももう古臭すぎるかなーって」

美希「ふーんだ。ユニット名すらない雑魚に何言われても何とも思わないの」

真美「なんだとー!」

響「ちょ、ちょっとみんなぁ!落ち着いてよー!」

春香「まったく騒がしいねー。ほら響ちゃん、こっちでクッキーでも食べようよ」

雪歩「お茶も入れたから他の人たちなんてほっといて私たちだけで食べましょう!」

響「うぅ……春香ぁ……雪歩ぉ……」

貴音「そのようなクッキーなど、どこにあるのですか……?」モグモグ

春香「な、貴音さんっ!?って私のクッキーが!いつの間に!?」カラッポ

雪歩「わ、私のお茶も急須ごと……!」

貴音「響を食べもので釣ろうなど、愚の骨頂!恥を知りなさい、天海春香!萩原雪歩!」モグモグバリンバリンガシャンガシャン

響「た、貴音……いくらなんでも急須ごと食べちゃうのは……」

貴音「ふ……心配してくれるのですね、響。このわたくしを……」ゴクンッ

響「そりゃ目の前の友人が急須を口の中に入れて咀嚼し始めたら誰でも心配するよ……主に口の中と頭の中を」

やよい「所詮春香さんと雪歩さんが響さんに提供できるのはお菓子とお茶程度です!でも私ならいろんなお料理を響さんに振る舞うことができますよー!」

真美「さすがやよいっち!だてに自分のお料理番組持ってないね!」

美希「アイドルに必要なのはパフォーマンスの実力なの!そんな主婦スキル必要ないし、そもそもアイドルとして春香や真美のグループのパフォーマンスがフェアリーの域に届いてるとは到底言えないって思うな!」

春香「それは聞き捨てならないよ美希!真美たちのユニットはともかく私たちのパフォーマンスがフェアリーに劣っているとでも?」

真美「ともかくって何さー!」

ワーワーギャーギャー

響「わわわ……どうしよう……自分のせいでみんなが喧嘩を……」

真「やっと見つけたよ、響」ポン

響「わっ!って真……?」

翔太「いやー響さんは大人気だねー」

響「それに翔太まで……?どうしたんだ一体」

P「俺もいるぞ!」

響「わわわっ!プロデューサー!?」

P「さぁ響、今日から真と翔太との三人でダンスユニットを組んでもらうぞ!」

響「え、えぇー!?ダンスユニット!?真と翔太で!?」

真「そうだよ!ボク達のダンス、このままさらに伸ばしていったら国内はおろか、海外……いや、世界だって狙えちゃうみたいなんだ!!」

響「せ、世界!?」

翔太「僕たち三人がダンスユニットを組めば向かうところ敵なしだね!僕も二人とならJupiterでやる時みたいに冬馬くんと北斗くんに合わせて手を抜いたりしなくても済むし……最高のダンスユニットだよ!!」

響「え、えっと……」

P「まぁ、そういうことだ」

響「で、でも自分既に3つもユニットに入ってるんだぞ?これ以上なんていくらなんでも……」

社長「待ちたまえ!私の考えたユニットも見てもらおうか!!」

響「しゃ、社長!?もー!次から次へとみんな一体どうしちゃったんだ!?」

社長「昨今のアニメ・漫画に出てくる可愛い子には皆、髪の毛を始めとして様々な外見的特徴があるのだ」

響「うーん?」

社長「そこでだ!これを見たまえ!」ドーン

響「な、なんだこのぶ厚い企画書は……えっとなになに……『アンテナ戦隊アホ毛ンジャー』……?」

社長「うむ。髪は女性の命ともいうからな。外見的特徴で最初に目に入るのは髪だろう?だから髪に特徴がある者を選び……」

響「このユニット名はどう贔屓目に見てもアイドルのそれじゃないでしょ!」

社長「い、いや、それはまだ企画段階だから私が適当につけたユニット名が書いてあるだけであって……」

ガチャバタン

律子「響いる―?実は新ユニットの……」

響「……もうユニットの話なんて聞きたくないぞー!!!!」ダダダダ

律子「あ、ちょっと響!どこ行くの!?」

~夕方~

カーカー

響「自分はどうすればいいんだ……?いくらなんでもあの数のユニットをこなすなんて無理にもほどがあるぞ……」

響「でもみんな本気で自分の事を思ってくれてるみたいだし……だけどあの中から一つだけ、なんて自分、できないよ……うぅ」グスッ

千早「大丈夫よ、我那覇さん」ギュッ

響「ち、千早!?」

伊織「まったく!私より年上なんだからいちいちそんなことでめそめそしてるんじゃないわよ!」

響「伊織も……」

千早「まったく……みんな勝手すぎるのよ。我那覇さんに選べ選べと迫るばかりで我那覇さんの想いはまるっきり無視。そんな一方的な関係で『仲間』だなんてよく言えたものね」

響「千早ぁ……」グスッ

伊織「ほら、いつまでも泣いてないの。あんた、完璧なんでしょ?」

響「う、うん……自分、完璧だぞ……」

伊織「そうよ、あんたは完璧なんだから。早く立ち直ってみんなに言ってきちゃいましょ」

響「……?言うって、何をだ?」

伊織「そんなの決まってるでしょ。あんたの気持ちを、よ」

響「で、でもそう簡単に決められるものj……」

伊織「私たちのユニット『三淑女』で活動するってあいつらにスパッと言っちゃいなさい!」

響「……うん?」

千早「まったく……我那覇さんの気持ちはもうずっと前から決まっているのに、我那覇さんを泣かせるまで追い詰めるなんて……」

伊織「ホント、諦めのつかない連中だわ」

響「あ、あの……」

千早「ん、どうしたの我那覇さん?」

響「……自分たち三人のユニット?」

伊織「『三淑女』がどうかしたの?」

響「……」

千早「我那覇さん?」

伊織「響?」

響「……そ」

千早・伊織「そ?」

響「そんなユニット絶対入りたくないぞー!!!!!!」ダダダダ

伊織「あ、ちょっと!」

千早「我那覇さん、どこにっ!?」



響「一体、何がどうなってるんだよおおおおお!!!!」





~○○TV~

北斗「お、765プロの響ちゃんだ。おーい」

冬馬「ん、ホントだ」

響「……ん?って北斗に冬馬!久しぶりだな」

北斗「そうだね。今からフェアリーのお仕事かい?その吸血鬼の衣装ってことは……」

響「そうだぞー……とはいっても14時15分からはSprouTの雑誌インタビュー、同45分からは真美たちとバラエティ番組の収録があるしそのあと15時30分からはダンスレッスンが10分だけあって……って感じだからすぐ着替えちゃうんだけどねー」スケジュール帳ペラペラ

冬馬「……なんつーか、忙しそうだな」

響「まぁね。っと、そろそろ行かなきゃ!じゃあね、バイバイ!」タタタタ

冬馬「嵐のようなやつだな。あっという間に走って行ったぞあいつ。つーか分刻みのスケジュールって……あいつらのプロデューサーは何考えてんだ?」

北斗「今響ちゃん、いくつのユニット掛け持ちしてるんだっけ」

冬馬「さあ?俺が最後に見たときは少なくとも5~6つくらいはしてたと思うんだが……それも確かひと月くらい前のことだしなぁ」




北斗「でも本当にすごいね、彼女。よく倒れないよな」

冬馬「……まぁ我那覇はダンスやってるからな」


おわり

これが深夜1時間クオリティ
寝る前にネタが浮かぶのホント止めて眠いのに書くから文が支離滅裂になる
フェアリーも好きだけどSprouTも好きですざわわん漫画はホントよくできてる

誤字脱字等あったらすみません

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