デブの魔法学校 (6)


デブ「……」カチッ

デブ「はー、幼馴染とかありえないからことよな……現実じゃね」

デブ「幼馴染なんかいないし、妹とか女友達もいないし、男友達もいないし、親の都合で海外行くし、勉強できないし嫌いだし……」

デブ「何してんだろ俺」

デブ「……」ペラ

デブ(この学校、エリート校かと思ったけど……情報が無いんだよなぁ)

デブ「ま、どうにかなるか。バカ校しぎてって訳かもな、ハッハッハ!」


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 翌日

校長「やぁ、君が転校生だね?」

デブ「はい」

デブ(いやー参ったな。意外にデカいしエリート校っぽいぞ?)

校長「よろしく頼むよ」

デブ「はい」

校長「質問があるなら言いなさい?」

デブ「はい。あ、そうだ……その、ここは何をするんですか? 猛勉強とか……?」

校長「? 聞いてないのかね? ここは魔法を主とする高校だけど」

デブ「……は?」

校長「その反応、ホントに聞いてないようだね……あの方々は」

デブ「え、ん? んん? まっえ?」

校長「あー、説明は担任とかにきいて」

デブ「えええ?」

校長「いいね?」

デブ「あっはい」

教室を案内され、ざわざわと罵倒のような発言が飛ばされたと思うが、気にせず席につき。


デブ(あ の クソ親ぁぁぁぁぁああ!)

デブ(意味わからんのですけど! 魔法? ないよそんな、ファンタジーじゃないんだから!)

デブ(あ、そうだ、夢だこれ。妄想しすぎて夢に出てきちゃったんだ。あーなるほど)

デブ(少ししたら覚めるか、起きたら紅茶でも飲もう、疲れてるんだきっと)

デブ「……」ウトウト

デブ(すごいな、夢の中でも眠いときってあるのか……あっ眠い、少し寝るか)

デブ「……」

 「おいおい、あの豚寝たぞw」

 「多分クールぶってんだろw」

 「気持ち悪いw」

デブ(聞こえてるけど。煽ってんのかな……あ~ねみ)

 「「キャー!」」

デブ(うっせ!)

??「失礼するよ」

 「「キャー!」」

デブ「……」イライラ

??「君だね、転校生とは」

デブ「ん?」パチッ

イケメン「こんにちは、僕はイケメン。君のことで今日は話がいっぱいでね、どんな姿か見に来たんだ」

デブ「はぁ?」

イケメン「話の通りだね、まるで子豚だ」

デブ「……」イライラ

イケメン「ま、精々頑張りたまえ子豚ちゃん」キラキラ

 「「キャー! イケメンくんのイケメンオーラ素敵!」」

デブ「……俺の堪忍袋が破裂する前にとっとと消えろ」

モブA「お前! イケメン様に何て口の利き方だ!」

モブB「そうだ! この御方はエリート中のエリート! しかも世界を滑る御曹司なんだぞ!」

モブC「お前のようなものの前に来てくださっただけ、感謝しろ!」

 「そうだー!」
 「そうだー!」
 「死ねブター!」
 「さっさと日本に帰れー!」

デブ「……」

イケメン「まぁまぁみんな落ち着いて。彼は今日来たばっかしなんだ、しょうがないよ」

モブA「ですが……っく!」

イケメン「じゃあね子豚ちゃん」

デブ「その強さは、本物か、偽物か」

イケメン「……」

 スタスタ

教師「おーい、始まるぞー。席つけー」

すいません、魔法じゃなくて魔術で。本当にすいません


昼休み


デブ(このイライラから察するに、現実だなこりゃ)

デブ(まったく、ギャルゲみたいなやつもいるもんなんだな)パカ

 バシャッ

デブ「……」(白目)

モブA「へへっ、エサは食べやすくしなきゃな~」

 「「「わははははははは!」」」

デブ「……」ピキピキ

デブ(落ち着け、慣れた筈じゃないか、いじめなんて、馬鹿馬鹿しい奴らがやることだ)カチャ

モブA「おや? まさか食べないのか? 食べないと太らないぞ~?」

デブ「……」ビキッビキッ

モブA「あーあ、勿体ないよな~? せっかくの食べ物を、勿体ない勿体ない」

デブ「」ブチッ

 ピカッ

モブA「ん? おいおい、許可もないのに魔術を使うのか?」

デブ「へー、これが魔術か……初めて見たぜ」

モブA「は?」

デブ「じゃ、やらさせてくれよ?」

??「伏せなさい!」

モブA「え?」

 赤黒い球体が、俺の魔法陣を破壊した……何者?

モブA「あ、赤髪さん!?」

 そいつは、赤い髪をポニーテールにしたやつだった。何処か姉御肌を感じる。

赤髪「アンタさん、どういうことだい? 学校で魔術使うなんて」

デブ「そんなの知らん。なんせ俺は放り込まれた身、校長も俺に何も言わなかった。だがすまんかったな、知らなかった」

赤髪「お、おう。そう素直に謝られると違和感あるな」

デブ「だがこれだけは言わせてもらう……俺をイライラさせるな」

赤髪「あ、ああ。わかった。アンタ達! 分かったね!」

デブ「いい機会だ、魔術のことを教えてくれ」

赤髪「……一応聞くが、どこからだい?」

デブ「全部」

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