女「どうするのよ、これ」(51)



女「どうするのよ、これ」

男「や、これ俺が悪いんか?」

女「きっと、そうよ」

男「殺生な……」

女「まぁ私が接着剤ぶちまけて手にべったりつけてなければ何もなかったんだけどね!」

男「やっぱ、お前のせいだ馬鹿野郎」



女「馬鹿野郎とは何よ。私は女だわ。言うならメスブ……馬鹿女じゃないのかしら」

男「何かさらっとすげぇ怖い言葉が聞こえた気がしたんだが」

女「気のせいよ」

男「……メスブタ」

女「頭かちわるわよ?」

男「分かった。だから、その金づち下ろしてくれ」



女「ま、いいわ。どうせお湯に付ければ取れるはずよ」

男「……多分皮膚と一緒に取れるな」

女「え、お湯で取れるって迷信なのかしら」

男「うん」

女「……試してみましょう」

男「マジで?」



女「ほらほら」

男「ちょっと待て。お湯かけるなら台所でいいだろう?」

女「男は肘を突き出して洗えるのかしら?私は手だけだから平気だけど」

男「確かに攣りそう……だけど風呂にまで入る必要は……」

女「あら、私の裸を合法的に見れるわよ」

男「……」

女「あらあら」

男「黙れ」


女「でも、私は片手が埋まっていて何もできません」

男「はい」

女「しかし、男は肘が使えないとはいえ、両手空いてます」

男「……脱がせろと?」

女「そ」

男「そ、じゃねぇよ。着替えはどうするんだ」

女「片腕使えないのに服なんか着れるかしら?」



男「……なぁ、取れる方法あるから……」

女「いいから風呂に入るわよ」

男「話を聞け!」

女「早くしなさい。さもないと股間蹴り上げるわ」

男「……」

女「そういえば男って小さい時に私に蹴られて半日悶絶した時あったわね」

男「わあったよ!やりゃいいんだろ!」

女「初めからそうすればいいのよ」



男「服ぐらいは脱げるだろ」

女「お願いするわ」

男「……ちくしょう!」

女「……目を瞑りながらじゃ無理だわ」

男「ほら、片腕上げて」


女「ブラとショーツもお願い」

男「なぁ、それは自分でできんか?」

女「今更何よ。昔なんか私の胸にしゃぶりついて来てたじゃない」

男「それを言うんじゃねぇ!」

女「そのおかげでこんなに大きく……はぁ、重いわ」

男「分かったから、もうやめてくれ」


女「金具弄れば取れるはずよ」

男「……取れたか?」

女「えぇ」

男「うわ……」

女「もっと見てもいいのよ?」

男「遠慮する。次はショーツか?」

女「ちっ……」



男「ほら、脱がせるぞ」

女「えぇ」

男「……っ」

女「無いのが、意外かしら?」

男「……」

女「ふふ……ちゃんと毎日剃ってるもの」

男「へぇ……」

女「ちょっと……そんなに見ないで」


女「……あらあら」

男「ニヤつくな」

女「私の裸を見て興奮……」

男「したよ、わりーか?」

女「ええ、もっと興奮しなさい」

男「……」


女「……あらあら」

男「ニヤつくな」

女「私の裸を見て興奮……」

男「したよ、わりーか?」

女「ええ、もっと興奮しなさい」

男「……」


男「結局取れねぇじゃないか」

女「うーん……ま、いいわ。ついでに体洗いましょう」

男「いや、俺いるから上がろうよ」

女「もう裸を見てるんだし何照れてるのよ……背中洗うわよ」

男「無理だろ?お前の右手が俺の左肘にくっついて……」

女「よいしょっと……」

男「俺の上に乗るなよ!」


女「対面座位だっけ?男のパソコンに入ってたよね」

男「……!ちょっと待て。ロックかかってるはずだぞ?!」

女「ええ。だからロック解除して入ったわ」

男「……こええ」

女「ふふん。幼馴染舐めるんじゃないわよ」


女「次は私を洗ってね」

男「……このまま?」

女「勿論……ちょっとくらい胸が当たっても事故として扱ってあげるわ」

男「……」

女「どうせ将来見られる見せるんだからいいじゃない」

男「……そればっかりは分からんぞ?」

女「その時は男を殺して私も死ぬわ」

男「ぶっそうだな、おい」


女「そんな事より早く洗って。風邪ひくわ」

男「……はいはい」

女「優しくお願いするわ。背中かなり弱いし……んっ……」

男「こらこらこら、俺に寄りかかるな!」

女「お腹に硬いのが……」

男「もう黙れ!」


男「風呂上がったんだから上着ろよ」

女「濡れたの着ろっての?透けるのが好きなのかしら。そんなものフォルダの中に入ってなかったし……まだ探り足りないのかしら」

男「純粋な心配だ」

女「いいじゃない。おっぱいぐらい晒してても」

男「俺の心がやばい」

女「そうね。画面の向こうと実際は違うもんね、童貞」

男「うるさい、ビッチ」

女「貴方限定でのビッチよ」



男「はぁ……なぁ、除光液を貸してくれ」

女「何それ?」

男「ほら、マニキュア塗ったのを取る液体」

女「んな、もん無いわよ。化粧してるの見た事ある?」

男「……おばさんとかのは?」

女「マニキュア塗ってるの見たことないから多分無いんじゃないのかしら」

男「一応、探そう」

女「嫁の前で他の女のモノを探るのかしら?」

男「嫁って……お前か」

女「それ以外誰がいるのかしら?」

男「知らん」

女「じゃあ、私が嫁だわ。こんなやつの事を支えられるのは私だけ……」

男「おい、いいから行く……おい、殴るな蹴るな!」


女「ね?無かったでしょ?」

男「だな……仕方ねぇ、明日買いにいくか」

女「除光液で取れるの?」

男「あぁ、除光液に含まれるアセトンが瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレートと……」

女「頭の痛くなる話はいいから。取れるのね?」

男「あぁ」

女「じゃあ、今日は剥がれないのね?」

男「うん……あっ」



女「やった、男と久々に寝られるわ!」

男「おい、寝るだけだからな?!」

女「あら、溜まってるんでしょ?それを発散するべく逃げられない幼馴染を襲って……」

男「無いから」

女「でも貴方のパソコンにそんなゲームが入ってたわよ」

男「……俺にプライバシーはないんかや」


女「あぁ、男と一緒に寝るのはいつ以来かしら」

男「多分……中学生入った頃以来じゃないのか?」

女「そのころから私は男を男として見始めて……」

男「……その割には無駄に接触して来なかったか?」

女「だって……離れたくなかったんだもん」

男「あー……うん」

女「あらあら、照れてる照れてる?」

男「うっさい」


女「ふふ……そろそろ寝るわね」

男「あぁ……って何でくっつく?」

女「そうしないと私の手が痛いのよ」

男「あぁ、そうか……」

女「抱きしめて寝る感じになるけど襲っちゃだめだぞ」

男「誰が……」

女「体は素直よ?」

男「」

女「ふふん……おやすみ」


女「おはよう……男?」

男「女か……もう少し寝かせろ……」

女「あなたぁ?会社遅れるわよー?」

男「そのセリフ10年早い……」

女「あら……やだぁ……」

男「くぅ……すぅ……」

女「……じゃないわ。妄想よくない……起きろー、男ー?キスするぞー?」

男「……」

女「キス決定」



男「……んうわっ」

女「おはよう」

男「……変な起こし方すんなよ」

女「小さい時はこれが普通だったじゃない。普通に学校とかでもしてたじゃない」

男「……は?何それ?」

女「あら、覚えてないの?昼休みとかに堂々と廊下でやったじゃない」

男「あー……忘れてた」

女「酷いわ」



女「それよりご飯にするから……服着るの手伝って」

男「腕の所に絡まってぐちゃぐちゃになってるこれ?」

女「そうよ。これ以外に着れるわけないわよ」

男「物理的に無理だな……」

女「ほら、下着よろしく……あ、肩を通す時胸寄せてね?」

男「自分でやれ」

女「無理だから」




男「……」

女「感想は?柔らかいでしょ?」

男「うん」

女「あら素直」

男「俺も着るからじっとしてて」

女「うん」

男「……よし、飯だ飯」

女「初めての共同作業!」

男「違うから」



男「おーい、そろそろ買いにいくぞ?」

女「ゴム?」

男「除光液だ」

女「私は男とずっとくっついたままでいいわよ」

男「そうか。服や下着を変えられないけど構わないんだな」

女「そりゃ嫌だわ。行きましょう」



女「なんかこう……」

男「うん?」

女「腕を組んでるように見えるとさ」

男「デートみたい?」

女「私の台詞取るなよ」

男「何か女の思考が読めたんだ」



女「ふぅん……じゃあ、私が今何を考えてるか分かるかしら?」

男「いや?……除光液で剥がれた時の事か?」

女「裸で歩かされてるシーン。しかも、私の中にバ……」

男「予想をはるかに超えていた」



女「これって吸うと中毒症状起きるのよね」

男「いや、ならないらしいぞ?」

女「あれとは別個モノなのかしら?」

男「そうらしい……ほら、大工ってシンナー取り扱ってるだろ?」

女「塗料かしら?」

男「そそ。でもさ、中毒では無いだろ?」

女「だから大丈夫、と」

男「そう言う事」



男「綿棒ある?」

女「こっち……はい」

男「オッケー。じゃあ、剥がして行く」

女「あぁ、これで私と男の関係も剥がれて行く……」

男「そんな事ないから安心しろ」

女「大好きよっ!」



男「おい、抱きついて良いとは言ってねぇ!手元狂うから離れろ!」

女「……」

男「うん、待ってろ。痛くは無いと思うが痛かったら言ってくれ」

女「あなたと一緒に居たいわ」

男「そっちの意味じゃねぇよ」



女「ほぉ……綺麗に剥がれたわね」

男「だろ?……もう接着剤ぶちまけるなよ?」

女「……」

男「おい、抱きつく……」

女「全身接着剤まみれであなたから離れられなくなったわ。どうしてくれるの、これ?」

男「女の気の住むまで張り付いてても良いぞ」

女「今日一日中くっついて居たくなったわ」




終わり



誰も見てないので自己満足で終わり。

文章能力本当無いっすね。反省してます。

すごくよかったよ乙乙
でも二人がどういう風にくっついてるんだかよくわからんかった
俺の想像力が足りないだけかもしれんが

>>36

女の右手と男の左肘がくっついてます。


ネタができたらまたここで上げるつもりなのでそん時はよろしく。

おやすみ。

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