貴音「安価で響にお仕置きです」 (107)

響「たかねぇ……許してよ……」

貴音「許しません!」クワッ

貴音「あの"じんぎすかんぬぅどる"は地域限定の人気商品なのですよ!?」

貴音「それをあなたは……!」

貴音「第一、人の名が書いてあるものを勝手に食すなどあってはならないことです!」プンプン

響「うぐぐ……容器の底なんて普通見ないぞ……」

貴音「口答えは止しなさい!」カッ



貴音「……どうやら響には反省が足りないようですね」

貴音「お仕置きとして>>3をしましょう!」

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脇の下をくすぐる



貴音「脇の下をくすぐります!!」



響「……えっ?」

貴音「ふふ、余りの恐ろしさに驚いてしまいましたか」フフン

響「ん、ん~っと……」

響(……ビックリするくらい怒ってたし、正直もっと酷いことされるかと思ってたぞ)

響(けどまあ、これくらいで済むなら大人しく受けとこうかな?)


貴音「どうしました?」

響「そ、そんな極悪なことするなんて……貴音の鬼!!悪魔!!」

貴音「ふふふ……なんと言われても構いませんよ」

貴音「――私は復讐を果たすためには鬼にも悪魔にもなるのです」キリッ


響(かわいい鬼もいるもんだなぁ)

貴音「ではいざ……」

響「……」



貴音「……」コチョッ

響「んひっ」ビクゥ


貴音「…………」コチョコチョ

響「あひっ……あっ、あはははは!」ビクビク


貴音「……」コチョコチョコチョコチョコチョコチョ

響「あはははは!ちょっ……待っあはははは!!」ビクビクビクッ


響「ひゃめて!!ひゃかね!!ひっゃあははは!!」 ジタバタ

貴音「やめませんよ、貴方が反省するまでは」コチョコチョコチョコチョコチョコチョ



響(死ぬ!!死ぬぞこれ!!)ビクビクッッ

貴音「さあラストスパートです!!」コチョコチョコチョ

響「ま、まだ上が……っひっひゃあはっあひっ!!」ビクンッ








響「ほ、本当に死ぬとこだったぞ………」ゼェゼェ

貴音「全く、少しは反省できましたか?」

響「うん……今度からはよく確認するね?」

貴音「ええ、私も分かって貰えて嬉しいです」ホロリ



貴音「さて、次は>>8をします」

響「終わりじゃないの!?」

逆さ吊り

貴音「次は逆さ釣りです!!」


響「待って」


貴音「はい、どうしました?」

響「あの……なんか本当にお仕置きっぽくない?」

貴音「当たり前でしょう。お仕置きなのですから」

響「いや、違うでしょ」

貴音「何がですか」

響「これってあれでしょ?」

響「酷いことする体でじゃれ合うみたいなあれでしょ?」

貴音「…………」

響「え?あれ?そうだよね?」

貴音「…………」

響「…………」







響「」ダッシュ

貴音「逃がしませんよ」ガシッ

響「ちょっと貴音!」ジタバタ

貴音「大人しくしなさい」グイッ

貴音「とりあえずは脚だけ固定すれば良いでしょうか」ガシィン

響「あっ……ほ、本当にやるのか!?」

貴音「もちろん」

貴音「……さぁ、吊り上げますよ」キュルキュルキュル

響「待っ……うわっ!」グラッ






響「下ろして貴音!」プラーン

貴音「なりません」

響「うぐぅ……頭に血が昇ってきた……」

貴音「この場合は降りてきたのでは?」

響「そんなこと良いから下降ろして!」ブランブラン



貴音「ふむ、なかなかの景色ですね」

貴音「ですがこれで終わりではありませんよ」


貴音「続いて>>13をします」

響「うがー!!」ブランブラン

マッサージ

貴音「マッサージです!!」


響「マ、マッサージ……?」プラーン

貴音「なにか問題でも?」

貴音「さて、マッサージするにあたって響を降ろすか否か」

貴音「どこをマッサージするかを>>16でお願いします」


響(方向性が見えないぞ……)プラーン

吊るしたまま美顔マッサージ

貴音「響、目を瞑ってください」

響「なにそれ、クリーム?」

貴音「はい、このくりぃむを顔に塗ってまっさぁじすることで様々な効果が得られるのですよ」ヌリヌリ

響「へー」



貴音「それでは始めますよ」

響「んー」テカテカ


貴音「まず顎の辺りをほぐし、りんぱがどーたらこーたら」モミモミ

響「おお、なかなか手慣れてるな」

貴音「いつも就寝前や湯浴みの後に行っておりますので」モミモミ

響「そっかー……自分もこれからはやってみようかな」

貴音「その時は私が詳しくお教えいたしましょう」モミモミ

響「ありがとなー」

響「なんか小顔になった気がするぞ!」ツルンッ

貴音「大切なのは日々の積み重ねですよ?」



貴音「さて……まっさぁじも終わったことですし、降ろしましょうか」キュルキュルキュル

響「お、やっと降りれるのか」

貴音「元より逆さ吊りはまっさぁじのためですから」

響「そうなのか?」

貴音「ええ、顔に血液を集めることでまっさぁじの効率をどうたここうたら」

響「へー」

貴音(響は少しちょろいところがありますね)




貴音「響も降りたことですし、次は>>19をしましょうか」

響「ああ、まだやるんだ……」






ラーメン屋めぐり

貴音「らぁめん屋に参りましょう!」

響「それもう普通に出かけてるだけだな」


貴音「一口にらぁめんと言っても色々ありますが……響はどのようなものがお好みで?」

響「自分そんなに詳しくないし、貴音のおすすめでいいよ」

貴音「ほう」





らぁめん屋


貴音「どうですか響」ズズーッ

響「さっぱりしててうまいな」ズズーッ



響「てっきり自分二十郎に行くのかと思ってたぞ」

貴音「まさか。それでは響が楽しめないでしょう」

響「そんなの気にしなくていいのに」

貴音「私が気になるのですよ」

貴音「食事の最中に誰かに気を使わせるなど、あってはならないことです」

響「……そっか」

響「ふう、お腹一杯だぞ」

貴音「私は満腹とは言えませんが……まあ良いでしょう」

響「……あれから10杯近く替え玉してたのによく入るな」





貴音「>>23をします」

響「んー」

貴音「むむむ……私としたことが」


貴音「>>25をします」

腹パン

貴音「腹ぱんをします!」

響「腹パン?」

貴音「ええ、腹ぱんです」

響「何それ?」


貴音「(腹ぱん説明中)」





貴音「では響、上着を捲ってください」ニコッ

響「あわわわわ」ガクガク

響「た、貴音……本当にやるのか?」

貴音「ええ」

響「本当に本当にやるのか?」

貴音「ええ」



貴音「因みに私のぱんちは凄まじいですよ?」

貴音「右のぱんちだけで10個の玉子を同時に割ることができます」シュシュッ




響「はわわわわ」ガクガク

貴音「さあ響、いきますよ?」

響「た、たかねぇ……」ガクガク

貴音「……」

響「ひぁぁ……」ガクガク

貴音「……」スッ

響「っ!」ギュッ(目を瞑る)




ポスッ


響「……え?」

貴音「ふふふ」

貴音「冗談ですよ、響」

響「冗……談?」

貴音「ええ、冗談です」

貴音「私が本気でその様なことをする筈が無いでしょう?」

貴音「しかし冗談にしては度が過ぎましたね」

貴音「申し訳ございません」

響「……」

貴音「……響?」

響「じょ、冗談かー!一本とられたぞ!」

響「自分本当に……」


響「本当に、殴られるのかと……思っだ……」ジワッ


貴音「!?」

貴音「ひ、響……?」

響「あははは……ごめん、びっくりしちゃって……」グスッ

響「でも……冗談で良かった……」

貴音「本当に申し訳ございません」

貴音「まさかそこまで怖がらせてしまうとは……思ってもいませんでした」

響「ううん、自分こそごめんね……冗談なのに」

響「今日の貴音はちょっと変だったから……もしかしてって思っちゃったけど」

響「考えたら、貴音がそんなことするわけないよね」

貴音「……響」

貴音「私は些細なことで貴方を責め、良心を利用し、あまつさえ傷付けました」

貴音「本当に愚かでした」

響「……大袈裟だよ」

貴音「大袈裟などではありません。現にあなたを泣かせてしまったのですから」

貴音「……償いをさせてください」

響「償いってそんな……」

貴音「お願いします。私の気が済まないのです」

響「……」


響「分かったぞ」

響「じゃあ……>>33

響「>>34の間違いだったぞ」

響「>>36だぞ」

貴音の家に行ってみたいぞ

響「じゃあ……貴音の家に行ってみたい」

貴音「私の家に……ですか?」

響「うん、四条の家じゃなくて……今貴音が暮らしてる家の方ね」

響「前から行ってみたかったんだけど、貴音は自分のこととかは"とっぷしいくれっと"だから……中々言い辛くて」

響「だからこの機会に……ね?お願い!」


貴音「……ふふ、分かりました」 ニコッ

貴音「その様なことで良ければ、いつでも」

響「やった!」




貴音(それから2週間程が経ち……響と私の"おふ"が重なる日が来ました)


貴音の家って特に設定とかないよね?
適当に設定するからそういうの嫌いな人はごめんね

響「おー、ここが貴音の家か」

貴音「ええ。思っていたより普通ですか?」

響「うん、なんか貴音ってお屋敷に住んでそうだしちょっと意外」

貴音「ふふ、期待に応えられず申し訳ありません」


貴音「とりあえず中へ入りましょうか」

響「そうだなー」

響「お邪魔しまーす」


響「……おお」

響(内装とか……普通だけどなんか貴音っぽいぞ)

響「全体的に和って感じだな」

貴音「やはり西洋風のものには今一つ馴染みがありませんから」



貴音「今お茶をいれてきます。しばしお待ちください」

響「ん、ありがと」

貴音「どうぞ」コトッ

響「ありがと、やっぱり緑茶なんだな」

貴音「はい、あまり高級なものではありませんが」




貴音「……」ズズッ

響「……」ズズッ



貴音「ところで、響」

響「んー?」

貴音「……何をしましょう?」

響「え?…………あっ」


響(しまった……二週間あったのになんにも考えてなかったぞ……)

貴音「私の家にはあまり娯楽的なものはありませんよ?」

響「え、えーっと……」


響「そ、そうだ!」

響「>>45しよう!」

どじょうすくい

響「どじょうすくいやろう!!」


貴音「どじょうすくい……」

貴音「どじょうすくいとは……あの竹で編んだざるのようなもので踊るあのどじょうすくいですか?」

響「そ、そうさー!」

響(ピヨ子から借りたラノベに隠し芸で安来節をやるシーンがあったし……イケるはず!)

響「やろう!貴音!」


貴音「…………」

貴音「…………」


貴音「ひょっとこの面はありませんが……手拭いとざるはある筈です」



響(よし!いけた!!)

貴音「さあ、どうぞ響」スッ

響「よしよし…………ん?」


響「貴音、1セットしか無いけど」


貴音「………ええ、生憎ざるも手拭いも一つしかなかったので」

響「いや……ざるはともかく、手拭いは一枚だけってことはないでしょ」


貴音「 一 枚 だ け
だ っ た の で す 」


響「そ、そうか……」

響「……じゃあ先に自分がやるぞ?」

貴音「ええ、どうぞ」

響「その後に貴音もやるんだぞ?」

貴音「…………」

響「貴音?」

貴音「なんでしょう」

響「……いや、なんでもない」

響「あ~らえっさっさ~♪」サッサッ

響「えっさっさ~♪」サッサッ

貴音「…………」


響「えっさっさ~♪」サッサッ

響「えっさっさ~♪」サッサッ

貴音「…………」


響「あ~らえっさっさ~♪」サッサッ

響「えっさっさ~♪」サッサッ

貴音「…………」



響「えっさっさ~♪」サッサッ

響「えっさっさ~♪」サッサッ

貴音「…………」

貴音「……真、面白い余興でしたよ」

響「やめて」

貴音「嘘などではありません」

響「本当にやめて」

貴音「……そのように気を落とさないで下さい」

貴音「貴方は私を楽しませようとしてくれた……その気持ちだけでも価千金の余興です」

響「じゃあ貴音もやってみてよ」


貴音「…………」

響「ほらな!!!」

貴音「……響、気を取り直して>>51をしましょう」

響「誤魔化されないぞ!」

貴音「>>52をしましょう」

貴音「>>54ですね」

響「何度目だよ」

おやつ作り

貴音「菓子を作りましょう」

響「お菓子?」

貴音「ええ。生憎お茶請けを切らしていますし、都合が良いかと」

響「良いけど……何を作るの?」


貴音「>>57です」

サーターアンダギー

貴音「"さぁたぁあんだぁぎぃ"です」

響「お、それなら自分自信あるぞ」

貴音「ええ、響の作るあんだぁぎぃは真美味です」

貴音「事務所に差し入れしたものなど、ものの五分で売り切れてしまいますからね」

響「それは貴音が殆ど食べてるからだろ」

貴音「それも含め、です」

響「えー……」



響「まあいいや、じゃあ買い出し行こう」

貴音「はい」

スーパー


響「とりあえず小麦粉、三温糖、玉子とベーキングパウダーがあれば作れるかな」

貴音「牛乳は良いのですか?」

響「うん、アンダーギーは水分を少なくしてしっかりした生地にした方が美味しいから」

貴音「成る程」





響「他は買ったけど……玉子ってあった?」

貴音「確か……中玉がほぼ1ぱっくありますが」

響「んー……足りないかな」

響「アンダーギーは玉子多目に使うし、1パック買っていこうかな」

響「……じゃあ卵も買ったし行こうか」

響「他に何か買っていくものある?」


貴音「(↓+1)」

貴音「ざると手拭いを買っていきましょう」

響「…………」



響「ふ、ふーん?……まあ結局自分しかやらなかったし」

響「貴音もやるべきだと思うから自分は良いと思うけど?」


貴音「…………」


響「……え?ほ、本気なのか?」

響「自分が言うのもなんだけど、死ぬほど恥ずかしいぞ?」

響「雪歩じゃなくても穴掘って埋まりたくなるくらいだぞ?」

響「それでも……やるのか?」


貴音「……はい」


貴音「これは運命か宿命か……いや、因果や業と言った方が近いでしょうか」

貴音「……私の招いた因果ならば、応報もまた私の元へ」

貴音「今はただ、それを受け入れましょう」


響「た、たかねぇ……」グスッ

響「結構荷物重いなー」

貴音「小麦粉に砂糖に卵……その他諸々も合わせると少し重いですね」

貴音「変わりましょう」スッ

響「んー……」


響「じゃあさ、あの外灯まで行ったら変わるね」

響「それでしばらくしたらまた自分が変わるから」

響「交代で持ってけば二人とも重くないでしょ?」

貴音「……ええ、分かりました」ニコッ



貴音(同じ帰路であっても、誰かと共にすれば中々趣深いものになるのですね……)

貴音("誰か"が響であるから……かもしれませんが)

貴音宅


響「よし!それじゃ早速作ろうか」

貴音「はい」



響「揚げるまでは特に難しい行程は無いぞ」

響「まず、ボウルに卵と砂糖を入れてよく混ぜる」

貴音「はい」クルクル

響「この後にちょっとだけサラダ油を入れるといいぞ」

響「次に、薄力粉とベーキングパウダーを入れて混ぜる」

響「生地にツヤが出てきたらオッケーだぞ」

貴音「このぐらいでしょうか」ツヤツヤ

響「ちなみに、今日は入れないけど何か生地に混ぜるならこのタイミングで混ぜるといいさー」

貴音「黒胡麻などを混ぜるのもよいかもしれません」

響「次に生地を丸める作業なんだけど……その前に油の用意をしようかな」

響「油はしっかり量を使い、大体140~150℃に熱しておくぞ」

貴音「低温で揚げるのですね」

響「うん、じっくり揚げた方が失敗も少ないしね」





響「生地は大体ピンポン玉くらいの大きさに丸めるぞ」

貴音「ふむ……これだと少し大きいでしょうか」モソッ

響「んーっと……それだとラージボールくらいだし、もうちょっと小さい方がいいかな」

貴音(らぁじぼうる?)

響「生地を丸めたらいよいよ揚げるぞ」

響「低温といっても普通に火傷するし、油が跳ねないように気を付けてね」

貴音「承知しました」ジュワァァ




貴音「どの程度揚げるのですか?」

響「他のお菓子だと全体に色がつくまで……とか色々あるけど、アンダーギーはもっと分かりやすい目安があるぞ」

貴音「ほう」

響「~♪」ジュワァァ

貴音「とてもよい香りです」


響「……この匂いはうちなーを思い出すさー」

響「自分が小さい頃……外から帰ってくるとこの香ばしい匂いがしてさ」

響「『響ー、もうすぐ揚がるから手ぇ洗っておいで』って……」

貴音「懐かしき母の匂いですね」

響「うん」


響「……あんまー、今どうしてるかな」

貴音「きっと響の活躍をテレビでご覧になっていますよ」

響「そうかな?」

貴音「ええ、きっと」

響「そうだといいなぁ……」

響「……」ジュワァァ

貴音「……」


響「……」ジュワァァ

貴音「……」


響「……」ジュワァァ

貴音「……響」

響「まだだぞ」

貴音「待ち遠しいですね……」ウズウズ

響「貴音子供みたいだぞ」

貴音「こうもよい香りがするのでは、仕方が無いことです」

響「ふふふ」





サーターアンダーギー「」ジュワァァ


響「そろそろかな」

貴音「ほう……」ジーッ



サーターアンダーギー「」ジュワァァ

サーターアンダーギー「」パカッ


貴音「!」

響「お、割れた」

貴音「良いのですか?」

響「うん、大体割れ目に色がついた頃ってのがアンダーギーの目安だから」

貴音「成る程……では完成まであと僅かということですね?」

響「そうだね」

響「……さ、そろそろいいかな」

貴音「割れ目にもしっかりと色がついていますね」

響「うん、因みにサーターアンダーギーが割れる時は花が咲くみたいだか
、縁起がいいものらしいぞ」

響「他にも笑って口が開いたみたいだってことから割れ目を口って言ったりもするな」

貴音「ほう、美味しそうですね」

響「全く聞いてないな」

響「じゃあお茶入れて食べようか」

貴音「はい。そういえば先ほど茶葉を買っていましたね?」

響「うん、さんぴん茶。折角だからお茶もうちなー風にしようと思ってさ」

貴音「さんぴん茶……私は飲んだことがありませんね」

響「うちなーでは良く飲むけど、本島の人達にはあまり馴染みが無いかもな」

響「でもすっきりしててアンダーギーにも合うし、結構美味しいぞ」

貴音「お茶は私がいれましょう」

響「ありがと」


貴音「……」コポコポ

貴音「さぁ、どうぞ」コトッ

響「ん」



響「……それじゃ食べよっか」

貴音「はい」

響貴音「「いただきます」」

貴音「」パクッ

貴音「……」モグモグ


響「どうだ、なかなか美味しいだろ?」

貴音「はい」ヒョイッ

貴音「普段頂くあんだぁぎぃも真美味なものですが……これは格別ですね」モグモグ

貴音「さくさくした表面と、しっとりもっちりとした中身」ヒョイッ

貴音「双方をこの域で両立させるとは……素晴らしい」モグモグ

貴音「甘味も程よく、いくらでも食べられそうです」ヒョイッ


貴音「これは間違いなく、今まで頂いたあんだぁぎぃの中で最高の一品です」モグモグ

響「だろー?」

響「アンダーギーは日保ちするけど、やっぱできたてが一番さー」

貴音「このお茶も良いですね」ズズッ

貴音「すっきりとした味わいがあんだぁぎぃの甘さと油を流し、一度口の中をまっさらにしてくれます」ヒョイッ

響「さんぴん茶は香りも良いしお気に入りだぞ」

響「確かジャスミンティーって奴と同じ種類だったと思うけど……」

貴音「じゃすみん?」

響「やっぱ知らないよね、紅茶だし」

貴音「紅茶はあまり馴染みがありませんね」

響「雪歩もピヨ子も緑茶派だしな」





貴音「……御馳走様でした」

響「結構量あったし明日差し入れにでも持ってこうかと思ったけど……無くなるもんだな」

貴音「そうですね……積み上げたものも、無くなるのは一瞬です……」

響「そんな切なそうな顔しないでよ……また作ってあげるからさ」

貴音「是非お願いします」

響「さて、おやつも食べたし(↓+1)でもするか!」

貴音「はい」

響「お風呂入ろうか」

響「荷物持って歩いたからちょっと汗かいちゃってさ」

貴音「そうですね、私も少々」


貴音「着替えはどうしますか?」

響「今日着てた奴そのまま着るぞ」

貴音「……それでは意味がないのでは?」

響「まあどうせ帰ってからもう一回入るから大丈夫」

貴音「……ふむ」

響「?」

貴音「いえ、今日は泊まっていくのかと思っていたので」

響「あー、それはちょっと悪いかなって思ってさ」

貴音「?……そんなことはございませんが」

響「ほんと?」

貴音「ええ、明日は特に予定もありませんから」

響「そっかー……」

響「じゃあ泊まっていっても良い?」

貴音「ええ、勿論」

貴音「着替えも私の物で良ければ用意できますよ」

響「うん、お願いするぞ」

響「流石に汗をかいた服で人の布団にお世話になることはできないし……」

貴音「承知しました」


貴音「では私は着替えを用意してきますので、響は先にどうぞ」

響「わかったさー」

響「」カポーン


響(あー……やっぱりお風呂に入ると癒されるなー……)

響(なんか沁みてくる感じ)

コンコン

「響、湯加減はどうですか?」


響「あ、貴音……大丈夫、丁度良いぞー」


「そうですか。では……」シュルッ パサッ


響「ん?」



貴音「失礼します」ガラッ


響「!?」バシャッ

響「た、貴音っ!?////」



貴音「?……はい、私ですが」

響「そうじゃなくて!!なんで入ってくるんだっ!////」

貴音「"響は先にどうぞ"と言ってあったかと思いますが」

響「それは自分が先にお風呂使って良いよって意味だと思うじゃん……////」

貴音「……ふむ、確かにそうともとれますね」

響「普通はそうとるの!!」

響「まったくもう……////」

貴音「……出ましょうか?」

響「え?」

貴音「一人の方が良いというのであれば、私は一度外に出ますよ?」

響「」

ミスって誤送信するわ寝落ちするわなんか申し訳ないです
安価スレなのに何日も跨いでるってのもあれですが

響「まったくもう……///」

貴音「……」


貴音「……出ますか?」

響「えっ?」

貴音「響が一人の方が良ければ、私は出ますが」

響「そんな……今から出ろなんて言わないよ」

貴音「私は構いませんよ?」

響「……」

響「いや……そのさ」

響「ちょっと恥ずかしかっただけだからさ……そんなに真剣にならないでよ……///」

貴音「ですが」

響「いいからさ……ほら、立ってたら寒いでしょ?」

響「隣、入りなよ……///」

貴音「ふむ……」



貴音「では、失礼します」

響「もう……貴音は変なところで真剣になるんだから」

貴音「……申し訳ありません」



チャプ



貴音「……やはり、湯に浸かるのは良いですね」

貴音「身体の疲れが流れ……代わる何かで満たされるような感覚がします」

貴音「実に心地よい……」

響「……そ、そうだな」

響「っ……///」


響(分かってはいたけど、近いぞ……///)

響(水着の撮影とかでもこんな近いことは少ないし、ましてや今自分達は……)


響(……はっ!?)


響(何変なこと考えてるんだ!!これじゃ自分ヘンタイみたいじゃないか!!)

響(平常心だ……平常心……)

貴音「?」

響(平常心……平常心……平常心……)

響(自分は落ち着いてる……落ち着いてる……)

響(………………)



響(…………よし、もう大丈夫)

響(冷静に考えると、ちょっと動揺しすぎだったな)

響(ラノベとかでも良く友達と一緒にお風呂入ったりしてるし……大したことじゃなかったぞ)

響(むしろ仲が良ければこのくらい普通なんだ)

響(うん……そうだ、こんなの全然普通……普通……ふつ――)


貴音「響、そろそろ身体を洗いましょう」ザバァ

響「!?」ブフッ



響「た、貴音っ!?///」

貴音「どうかしましたか?」

響「ど、どうかしたって………///」

響「………」


響「な、なんでもない………///」

貴音「?……まあ、良いですが」

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