【艦これss】提督「うちの鎮守府の戦力がほぼ0な件」 (46)

元帥「君が新しく着任する提督君か、よろしく頼むよ」

提督「恐縮です元帥殿」

元帥「そうかしこまらなくても良い。早速だが、君をサポートする艦娘をこちらから送らせてもらう」

元帥「しばらくは出撃出来ないだろうが、頑張ってくれたまえ」HAHAHA

提督「して、艦娘はどこに?」

元帥「そう急かすな急かすな。……入りたまえ」

ガチャ!

大鯨「潜水母艦、大鯨です。不束者ですが、よろしくお願いします///」

提督「大鯨……?聞いたことがないですね」

元帥「それも無理はない。君が最初の潜水母艦の提督となるのだからな。正直な所、私達もどのように運用すべきか分かっていない」

提督「ではなぜ新参者である私に?……質問ばかりですみません、無知なもので」

元帥「構わんよ、なぜ君に託すか?それは、
君の腕前を試すためだ。私達も運用できない艦を、どのようにするのか。無論、解体してくれても構わない」

大鯨「っ……??」

提督「(あんな顔されて解体出来るはずないだろ!できるとしたら相当なドSだ)」

提督「分かりました、うちで預からせて頂きます」

元帥「用はこれだけだ。下がりたまえ」

提督「失礼しました!」

大鯨「し、失礼しました!」








提督「てなことがあったわけだが」


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大鯨「あの、やっぱり解体……するんですよね」

提督「……」

大鯨「そ、そうですよね……駆逐艦さえ満足に削れないし、ここには潜水艦もいないし……」

提督「何を言ってるんだ?解体なんて出来るはずないだろ」

大鯨「で、でも」

提督「元帥が解体して構わないと言った時。」

大鯨「!?」

提督「君は明らかに悲しそうな顔してた。あんな顔されて解体出来るはずないだろ」

大鯨「見てたんですね。ごめ、んな、さい。上官の前でそんな姿を見せてしまって……」グスッ

提督「ああほら、泣かないで、それに戦えなくたってできることはたくさんあるさ」

大鯨「ほんとですかぁ!?……ぁ、す、すみません!はしたない……」

提督「いいんだよ。まあ、例えば、秘書艦、とか」

提督「もしよかったら、俺の秘書艦になってくれないかな?」

大鯨「はい、大鯨、了解しました!」

提督「じゃあ早速だけど、昼飯、お願いしていい?」

大鯨「(それは秘書艦の仕事なんでしょうか……)はい、お料理だったら自信がありますよ!少し待っていてくださいね」

提督「あ、ああ。頼むよ」

大鯨「(鎮守府司令官って、艦を道具のように扱ってるって聞いてたけど、全然違う。提督だけ?)」

大鯨・提督「「あの!」」

大鯨「あ、あわわ、お先にどうぞ!」ビクッ

提督「ありがとう……。それで、大鯨は姉妹艦とかいるのか?」

大鯨「いるにはいる?……んですけどね。こちらの世界では名前が変わってるみたいですが」

提督「そうなのか。あ、理由は特にないぞ、ただその子を優先的に着任させようと思ったからね?」

大鯨「ふふっ、提督は優しいのですね、大鯨にまで気を遣ってくれて」

提督「どっかできいたことあるなーこれ」

大鯨「話しているうちに終わりましたよ。ふう、初めての仕事だから、少し張り切っちゃいました」

提督「おお……これ全部あの冷蔵庫の物からできたのか?」

大鯨「はい!入っていたペンギンみたいなのは捨てておきましたけどね」

提督「ああ、あれは開発に失敗したんだが、どこに捨てるか迷ってね」

大鯨「ダメですよ提督。何でもかんでも冷蔵庫に詰め込んじゃ、ゴミ箱じゃないんですから」

提督「(かわええ)」

大鯨「提督、提督?」

提督「え?あ、ああごめん。少しボーッとしてた」

大鯨「とにかく、冷蔵庫はしておきましたから、ゴミは入れないようにお願いしますね」

提督「ああ、わかったよ」

提督「それは置いといて、昼食の前何か言おうとしたよね?」

大鯨「お、覚えてましたか……。あの時は、その、建造をしてみてはどうかなぁと」

提督「……あ、建造ね、うん、はい分かってる。大鯨の家を建てるんだよね?」

大鯨「本気で言ってます?それ……(たまに提督はボーッとしてるのね)」

提督「……本当は知らないんだ!知ったかしてごめん」

大鯨「建造っていうのはですね、艦を作るんです」

提督「なるほど、家を建てるわけじゃなかったのね」

大鯨「ということで、建造について説明します。」

大鯨「建造というのはですね、艦を作るんです。ただ、建造だけでは艦は揃いません。因みに私は超レアで建造できません」

提督「自分でいうこと?それ」

大鯨「と、とにかく///一隻建造してみてはどうですか?」

提督「というと?」

大鯨「まず一隻建造してその艦でドロップを狙います」

提督「ど、どろっぷ?なにそれ」

大鯨「艦娘のデータが深海棲艦から出てくるんです」

提督「ふーん」

大鯨「とりあえず、工廠に行きましょう?」

工廠

カンカン

建造妖精「初めましてだね、提督。そこの女の子がくる一週間前から一緒に暮らしてたんだけどね」

提督「それは……」

大鯨「それはしょうがないですよ。建造を知らなかったんですから」

建造妖精「それで、ここに来たってことは用は一つだよね?」

提督「もちろん、建造をして欲しいんだ」

大鯨「資源の分配、もといレシピを言わないと」ボソッ

提督「あ、そうか。この紙に書かれているレシピで頼むよ」

つ7000/7000/7000/7000

大鯨「 」

建造妖精「お、おい、最初からこれ行くのかい!?正気かあんた?」

提督「大真面目だ。頼むよ」

建造妖精「いいよ、ただしこのレシピは無駄が多すぎるんだよな〜。これでどう?」

つ4000/6000/6000/2000

建造妖精「かなり無駄はそぎ落としたよ、それでも多いけどね」

大鯨「通常建造っていう考えは……」

建造妖精「いや〜提督殿は覚悟の上だからなぁ、それが痛いほどつたわったからね。止めるわけにはいかないよ」

提督「ありがとう」

建造妖精「んじゃ、行くよ、建造開始だみんな!」

建造妖精's「「おー!」」

残り時間
07:59

建造妖精「終わったよ〜」

大鯨「まだ5時間しか経ってませんが……」

建造妖精「いやー5時間待ったんだけどね?仲間の中で早く建造できたやつ見たいとか言い出してね、炙る派と待つ派で揉めたんだよ。だから多数決で炙ることにしたの」

大鯨「それだけ待ったなら3時間くらい待てたでしょうが……」

建造妖精「ま、そゆことで、提督を呼んできてよ」

大鯨「分かりましたけど、提督、怒りますよ多分。怒ったの見たことないですけど」

建造妖精「あー、そこは上手くやるよ」

大鯨「呼んできました」

提督「それで、どうだった?」

建造妖精「いやーみんな初めての仕事だから張り切っちゃってね。3時間程短くなったよ」

大鯨「(炙ったくせに)」

提督「艦娘は?挨拶をしないとな」

建造妖精「今艤装中。……あ、終わったみたいだわ」

大鯨「私がお連れしますね」

提督「ああ、頼むよ」

大鯨「は、はい///」

建造妖精「(乙女だね〜)」

提督「君が新しい艦娘か。名前を教えてくれるかな?」

ーー「大和型戦艦1番艦、ーーーー大和です」

提督「よろしく、……なんて呼べばいいかな?」

大和「大和、呼び捨てでお願いします」ニコ

提督「(こっちもかわええ)」

大鯨「よろしくお願いします、大和さん」

大和「よろしくね、龍……」

大鯨「……大鯨です!」

大和「?」

提督「……」

建造妖精「まって?忘れてるよ?あなた建造した、ミー!」

大和「あ、あなたが私を作って下さったのですね。ありがとうございます」

建造妖精「……っ(妖精は全員女のはずなんだけどなぁ)///」

大和「提督、ご命令を。私は貴方の艦です」

大鯨「わ、私だって提督の艦です!」

提督「ああ、それなんだけどね、大和。うちにはもうまるゆを動かす資材もないんだ」

大和「で、でも私を作れる上に大鯨までいるってことは……強豪鎮守府なんじゃ」

提督「大鯨は最初に預かった艦で君は最初の建造で生まれたんだ」

大和「」

大鯨「そういえばなんで司令部レベル1なのに大型建造できたんですか?」

建造妖精「ひゅーひゅー」

提督「口笛吹けてないよ」

提督「まあ、そういうわけだから、よろしく、大和」

大和「大和型の誇り……こんなところで失うわけには……!」ブツブツ

最低でも3000/1000/1000/5000はあるはずだろ

>>16
4/6/6/2にしてたの忘れてた……

開発に回したってことでオナシャス

提督「まあ各自基本自由ってことで、手伝って欲しいことがあれば呼ぶよ」

大鯨「了解しました!」

大和「提督、私は建造したてで燃料弾薬満タンです。1度は近海に出撃できます、やらせてください」

提督「ダメだ。補給は艦娘にとって食事のようなものなのだろう?そんな状態の大和は見たくない」

大和「ですが……!他の鎮守府では……」

提督「……」

大鯨「(提督、すごく怖い顔してる……)」

提督「ここは俺の鎮守府だ!他のことなんて知ったことか。それに、たかが駆逐軽巡といっても、相手は深海棲艦、何が起こるかわからない。魚雷1発で大破、もしくは沈むかもしれないんだぞ?」

大鯨「……提督」

提督「……っ、ごめん、言い過ぎた」

大和「いえ、出過ぎた真似をお許しください」

提督「大和は俺の艦なんでしょ?」

大和「は、はい!そうですが」

提督「じゃあ命令、この鎮守府の生活に慣れること。他の鎮守府のことなんて気にしないでさ」

大和「はい!」

大鯨「提督は怒ると口調が変わるんですね……」ボソッ

提督「なんかいった?大鯨」

大鯨「い、いえ!なんでもないですよ?」

提督「大鯨は大和に鎮守府を案内してもらえるかな?」

大鯨「分かりました、提督。大和さん、行きましょう」

大和「分かりました。では、行ってきます」

提督「楽しんできてー」


提督「で、建造妖精、残りの開発資材は?」

建造妖精「ん?大和に20使って開発にめっちゃ使ったから……1だね」

提督「待って、その前にめっちゃ使うほど資材あったの?」

建造妖精「一週間の間みんなで任務頑張ったからなー」

提督「工廠系任務なら一週間でもいって20何個とかじゃない?」

建造妖精「妖精は100人以上いる、あとは分かったな?」

提督「それ反則……」

提督「でもそれ出来るなら一週間あればすぐ100以上にできるんだよね?」

建造妖精「」

建造妖精「妖精は疲れました〜、もうやってられませんわ」

提督「じゃあこうしよう、今日のデイリー建造ALL30で間宮アイス」

建造妖精「いっちょやりますか!」

提督「ああ、俺の財布轟沈……」 つ小銭

建造妖精「で、資源ちょうだい」

提督「ん?All30でいいってば」

建造妖精「まるゆ動かせないんじゃないの?」

提督「oh...」

建造妖精「手っ取り早い方法があるぞ、特に鉄」

提督「なに?」

建造妖精「大和を正面海域にだして、倒した深海棲艦からでたデータで作った艦娘を解体する」

提督「でも、解体ってやだし……てか燃料弾薬ないよ?」

建造妖精「詰んでるなこの鎮守府」

提督「大鯨と一緒にくれた資源を大和建造だけじゃなく開発に回したの誰だったっけ?」

建造妖精「ぶん殴ってやりたいね!私だよ!」

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